説明

携帯端末の自動受信状態モード設定システムおよびその自動受信状態モード設定方法

【課題】携帯端末機の自動受信モード設定システムの構成を簡単化すると共に、各発信局の設定を容易にするとともに、周囲の状況に適した受信モードを設定でき、システム運用・操作に柔軟性を持たせる。
【解決手段】所定通信網5と接続している携帯端末1を使用する所定エリア(施設2)内でその使用状況変化に応じて前記携帯端末の受信状態モードを制御する携帯端末の自動受信状態モード設定システムにおいて、前記所定エリア内でその使用状況変化を前記携帯端末1に通知する通信手段として、受信状態モード設定用サーバ3,制御用基地局4を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の自動受信状態モード設定システムおよびその自動受信状態モード設定方法に関し、特に携帯端末の受信状態モードを任意に設定できるようにした携帯端末の自動受信状態モード設定システムおよびその自動受信状態モード設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、携帯電話の使用状況をみると、携帯電話の使用禁止、マナーモード設定をするなどの注意書きなどがあるが、ユーザーがうっかり忘れていたり、電話はかかってこないだろうなどと思い、マナーモード設定などにしていない場合がある。また、携帯電話が使用禁止でも、ユーザーが無線部電源OFFとする必要性を感じないために、無線部電源OFF設定にしない場合がある。このように様々な状況でマナーモードなどの設定を行っていない場合があり、また、普段は通話禁止である場所でも緊急の連絡などに携帯電話を使用したいと思う事がある。
【0003】
このような状況下で、ユーザーによるマナーモード、無線部電源OFFなどの設定を、
外部からの制御信号により携帯電話の受信モードを強制的に制御するシステムが提案されている。特許文献1には、所定信号を受信している間は携帯電話にマナーモードを設定し、
所定信号を受信しなくなった時にそのマナーモードを解除するものが示され、また特許文献2には、通信規制を要する場所に携帯電話が入場の際に、入場ゲートでの近距離無線通信により通信規制を要求または解除する信号を受信する方法が示されている。また、特許文献3には、エリア毎に携帯電話のマナーモードなどの設定または解除するシステムが示されている。
【0004】
図6は特許文献3に示された従来例のシステムブロック図である。このマナーモード設定システムは、携帯端末1bと、携帯端末の通信網5aと、携帯端末規制用発信局6a,6bと、規制解除用発信局7a,7bと、基地局8とから構成される。携帯端末規制用発信局6a,6bは、規制すべき各エリアA、B毎にそれぞれの内部に設置され、規制解除用発信局7a,7bは、規制すべき各エリアA、Bのそれぞれ外側に設置される。基地局8は、携帯端末の通信網5を介して携帯端末1bとの間で通信を行う。携帯端末規制用発信局6a,6bは、当該エリアA、B内にある携帯端末1bに対して所定機能を規制する規制信号を近接無線により一定時間毎に定期的に発信する。
【0005】
エリアA,Bは、例えば病院、映画館、美術館、電車内などのように、携帯端末の機能を規制する必要のある特定の場所である。携帯端末1aに備えられた各種機能としては、携帯電話機能、着信音機能、バイブレータ機能、電子メール機能、カメラ機能などがあるが、
これらエリアA,Bは、エリア毎に規制すべき機能が決められている。
【0006】
携帯端末規制用発信局6a,6bは、その機能を規制するための規制信号を近接無線により定期的に発信するように構成されている。携帯端末1は、これら発信局6a,6bから発信される規制信号を受信することにより、この規制信号で指定された機能をOFF状態とする規制モードを設定する。なお、規制モード状態であっても、各発信局6a,6bからの発信される制御信号(規制信号/解除信号)を受信する回路動作は継続されるようにしている。
また、規制解除用発信局7a,7bは、エリアA、Bの入口付近に配置され、例えば病院の玄関、映画館や美術館のロビー、駅のホームなどに配置される。これら規制解除用発信局7a,7bは、それぞれ発信局6a,6bで規制された機能を解除するための解除信号を近接無線により一定時間毎に定期的に発信する。携帯端末1は、これら発信局7a,7bから発信される解除信号を受信することにより、設定されている規制モードを解除して通常状態に復帰する。なお、携帯端末1には、自動解除機能があり、エリアA、Bの外に出た時には解除信号を受信しなくとも自動的に規制モードを解除出来るようになっている。
各発信局6a,6b,7a,7bに適用される無線通信システムとしては、病院内での医療機器を考慮して、微弱な電波で近距離通信を行うものがよく、例えばBluetoothが挙げられる。このBluetoothは、短距離の無線通信規格に準じた無線通信システムであり、例えば2.45GHzのISM(Industrial Scientific Medical)帯の電波を用いて約10mの距離で無線通信を実現している。
各発信局6a,6b,7a,7bの発信には、このようなBluetooth等の近距離の無線通信用の微弱な電波が用いられる。
【0007】
また、基地局8は、エリアA、Bを含む所定範囲内で携帯端末1bとの間で無線通信を行う。携帯端末1bから発信される信号を通信網5aを介して他の携帯端末に転送したり、他の携帯端末からの信号を通信網5aを介して携帯端末1bに送るよう動作する。
【0008】
図7(a)は図6の携帯端末1bの一例である携帯電話機の概略構成を説明するブロック図である。この携帯端末1bは、通常の携帯電話機能部と近接通信機能部とから構成される。通常の携帯電話機能部は、アンテナ11と、送受信部12と、制御部13bと、表示制御部14と、表示部15と、音声処理部16a,16bと、スピーカ17、マイク(マイクロフォン)18と、キー入力部19と、記憶部20とからなり、近距離通信機能部は、近距離無線アンテナ21と、制御信号受信部23とが含まれる。
【0009】
通常の携帯電話機能部では、基地局8から無線チャンネルを介して到来した無線信号が、アンテナ11を介して送受信部12に受信され復調される。復調された受信信号は、制御部13bにおいて、表示信号と音声信号に分けられる。表示信号は、表示制御部14を介してLCDなどの表示部15に表示され、また音声信号は音声処理部16aを介してスピーカ17に出力される。
【0010】
また、図7(b)は図6のシステムのエリアAに設置される発信局6aの一例の概略構成を説明するブロック図である。この発信局6aは、制御部63、記憶部64、制御信号送信部62、近距離無線アンテナ61から構成される。
【0011】
制御部63は、例えばマイクロプロセッサからなり、発信局全体の制御を行う。記憶部64には、携帯端末1bの各機能の規制すべきモードのパターン(規制パターン)テーブルを記憶する。制御部63は、記憶部64からの規制パターンを参照して、エリアA用の規制パターンに対応する規制信号を制御信号送信部62を通じて定期的に発信する処理を行う。この記憶部64に設けられた規制パターンテーブルは、携帯端末1bの持つ規制パターンテーブルと同じ内容を持つ。制御信号送信部62は、制御部63の制御の下でエリアA用の規制信号を微弱な電波で発信する。このように発信された制御信号は、近距離無線アンテナ61を介してそのエリアA内の携帯端末1bに供給される。
【0012】
他のエリアBに設置された発信局6bも同様の構成であり、エリアA,Bの規制パターンに対応する規制信号を発信する。また、エリアA,Bに設置された規制解除用発信局7a、7bも同様の構成であり、各エリアで規制されていた機能を解除するための解除信号を微弱な電波で発信する。
【0013】
規制パターンテーブルとしては、通常モード(無線機能ON)OFF、着信音ON、バイブレータON)、着信音規制モード(無線機能ON、着信音OFF、バイブレータON)、無線機能規制モード(無線機能OFF、着信音OFF、バイブレータOFF)がある。例えば、エリアAには着信音規制モード、エリアBには無線機能規制モードが適用されるとする。この場合、エリアAには着信音規制モードの規制パターンをもつ発信局6aが設置され、エリアAの入口付近には、その規制信号を解除する解除信号を発信する発信局7aが設置される。また、エリアBには無線機能規制モードの規制パターンをもつ発信局6bが設置され、エリアBの入口付近には、その規制信号を解除する解除信号を発信する発信局7bが設置される。
【0014】
携帯端末1bの制御信号受信部23は、規制動作中であっても常に動作状態になっており、携帯端末1bが特定の発信局の通信範囲に入ったとき、その発信局から定期的に発信される制御信号を受信する。
【0015】
制御部63は、制御信号が受信されると、この制御信号が規制信号か解除信号か判断する。制御信号が規制信号であった場合、制御部63は、その規制信号のモードに携帯端末1bを切り替える。例えば,携帯端末1bが、エリアAに入ったとすると、発信局6aからの制御(規制)信号が携帯端末1bに受信される。すると、携帯端末1b制御部63はまた、着信音OFFとする着信音規制モードに切り替える。また、携帯端末1bが、エリアAから出たとすると、発信局6bからの制御(解除)信号が携帯端末1bに受信される。
すると、携帯端末1bの制御部63は、着信音規制モードを解除し通常モードに切り替える。エリアBの場合も同様に動作する(特許文献1参照)。
【0016】
【特許文献1】特開2003−032746号
【特許文献2】特開2003−070067号
【特許文献3】特開2004−048166号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかし、これら従来技術では、特定エリアの外部からの制御信号により携帯電話の受信モードを強制的に制御できるが、その受信モード設定が、例えばマナーモードだけに限定されている。そのため、例えば特定エリアが演奏会場で、マナーモードの規制だけでなく、無線部OFFにしたい場合や、そのモードを解除したい場合に、携帯電話の受信モード設定を任意に変更できず、操作性がよくない問題がある。また、特許文献3では、近距離無線技術を用いて携帯端末の受信モード設定が行われるが、それぞれのエリアに規制制御用発信局と規制解除用発信局とを設ける必要があり、構成が複雑になる。さらに、規制制御用発信局の設定を規制の度に設定し直す必要があるので、これも操作性が良くないという問題がある。
【0018】
本発明の目的は、ユーザーによるマナーモード、無線部電源OFFなどの設定を、特定の時間・状況を含めて外部から携帯電話に自動設定できると共に、周囲の環境に影響を与えずに携帯電話のマナーを向上させ、ユーザーが快適に使用できるようにした携帯端末の自動受信モード設定システムおよびその受信モード設定方法を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、システム構成を簡単化すると共に、周囲の状況に適した受信モードを任意に設定でき、システム運用・操作に柔軟性を持たせた携帯端末の自動受信モード設定システムおよびその受信モード設定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の構成は、所定通信網と接続している携帯端末を使用する所定エリア内でその使用状況変化に応じて前記携帯端末の受信状態モードを制御する携帯端末の自動受信状態モード設定システムにおいて、前記所定エリア内で設定される前記携帯端末の受信状態モードを前記携帯端末に通知する通信手段を備えることを特徴とする。
【0021】
本発明において、通信手段が、携帯端末の通信網に接続されると共に前記携帯端末の受信状態モードを設定し近距離無線通信により前記携帯端末に通知するサーバを備え、前記携帯端末が、前記サーバと近距離無線通信により接続されることができ、また、通信手段が、携帯端末の通信網に接続されると共に前記携帯端末の受信状態モードを設定し近距離無線通信により通知するサーバと、このサーバおよび前記携帯端末と近距離無線通信によりそれぞれ接続され前記移動端末の受信状態モードをこの携帯端末に通知する制御基地局とを備え、前記携帯端末が、前記制御基地局と近距離無線通信により接続されることができ、また、通信手段が、携帯端末の通信網に接続されると共に有線通信により前記携帯端末の受信状態モードを設定し有線通信により通知するサーバと、このサーバと有線通信により接続され前記携帯端末の受信状態モードをこの携帯端末に近距離無線通信により通知する制御基地局とを備え、前記携帯端末が、前記制御基地局と近距離無線通信により接続されることができる。
【0022】
さらに、本発明において、サーバは、携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、前記サーバとの近距離無線通信または前記サーバから制御基地局を介した近距離無線通信を用いて前記携帯端末にその着信を通知することができ、また、 近距離無線通信が、Bluetooth(商標名)通信または無線LANであることができる。
【0023】
さらに、本発明において、携帯端末が、通信手段の通知に従って前記携帯端末の受信状態モードを制御する制御手段を有することができ、また、携帯端末が、携帯電話機であることができる。
【0024】
また、本発明の他の構成は、携帯端末を使用する所定エリア内で前記携帯端末の使用状況変化に応じて前記携帯端末の受信状態モードを制御する携帯端末の自動受信状態モード設定方法において、通信手段により前記所定エリア内で設定される前記携帯端末の受信状態モードを前記携帯端末に通知し、前記通信手段の通知に従って前記携帯端末が、その受信状態モードを制御することを特徴とする。
【0025】
本発明において、通信手段として、携帯端末の受信状態モードを設定するサーバが、前記携帯端末の通信網に接続されると共に近距離無線通信により接続され、前記携帯端末が、前記サーバと近距離無線通信により接続されることができ、また、通信手段として、携帯端末の受信状態モードを設定するサーバが、携帯端末の通信網に接続されると共に近距離無線通信により接続され、制御基地局が、前記サーバおよび前記携帯端末と近距離無線通信によりそれぞれ接続されて前記携帯端末の受信状態モードをこの携帯端末に通知し、前記携帯端末が、前記制御基地局と近距離無線通信により接続されることができ、また、通信手段として、携帯端末の受信状態モードを設定するサーバが、携帯端末の通信網に接続されると共に制御基地局と有線通信により接続され、この制御基地局が、近距離無線通信により前記携帯端末と接続され、前記携帯端末の受信状態モードをこの携帯端末に通知することができる。
【0026】
本発明において、サーバは、携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、前記サーバの近距離無線通信により前記携帯端末にその着信を通知することができ、また、制御基地局からの近距離無線通信を介して前記携帯端末にその着信を通知することができる。
【0027】
本発明の受信状態モード設定用サーバの構成は、携帯端末の通信網に接続されると共に通信手段により前記携帯端末の受信状態モードを設定して通知することを特徴とする。
【0028】
本発明において、通信手段が、近距離無線通信または有線通信であることができ、また、携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、近距離無線通信によりまたは制御基地局の近距離無線通信を介して前記携帯端末にその着信を通知することができる。
【0029】
本発明の受信モード設定用制御基地局の構成は、通信手段によりサーバで設定した携帯端末の受信状態モードを前記携帯端末に通知することを特徴とする。
【0030】
本発明において、サーバからの通信手段が、近距離無線通信または有線通信であり、携帯端末への通信手段が、近距離無線通信であることができる。
【0031】
本発明の携帯端末の構成は、携帯端末の通信網に接続されると共に近距離無線通信により接続され、この近距離無線通信により通知された受信状態モードにより制御されることを特徴とする。
【0032】
本発明において、携帯端末の通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、近距離無線通信により、その着信を受信することができ、また、携帯端末が、携帯電話機であることができる。
【発明の効果】
【0033】
以上説明したように、本発明によれば、外部からの通信により受信モードの設定ができるので、移動無線機のユーザーが意識をすること無く、任意の場所・時間によって自動的にマナーモードなど受信モードを設定でき、システム運用・操作に柔軟性を持たせることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
次に図面により本発明の実施形態を説明する。図1は本発明の一実施形態のシステムを説明するブロック図である。図1に示すように、本システムは、移動無線の移動通信網5と、移動機1,1aと、サーバ3と、制御基地局4a,4bとから構成される。サーバ3および制御基地局4a,4bは、受信状態モードを規制する必要のある特定の施設2内に設けられる。移動機1,1aとサーバ3とは移動機網5を介して接続され、またサーバ3は制御基地局4a,4bと接続される。移動通信網5と移動機1,1aとは通話路C2により通信し、移動通信網5とサーバ3とは通話路C1により通信を行う。サーバ3は、移動機1の受信モードを設定する必要がある特定施設(エリア)2内に設けられ、サーバ3と制御基地局4a,4bとは、Bluetoothなどの近距離無線で通話路C3により接続され、また制御基地局4a,4bと移動機1とは近距離無線で通話路C4により接続されている。なお、移動機1aは、必ずしも受信モードが設定される必要がない外部にある一般の移動機である。また、制御基地局4a,4bは、移動機1を特定施設(エリア)2内の特定の受信モードに設定する必要がある部屋(エリア)毎に必要に応じて設置される。
【0035】
本実施形態のシステムにおいて、サーバ3は、移動機1に対して該当場所・時間・状態に適した受信モード設定を行い、公共の場(施設2)に設けられた各部屋(エリア)毎の制御基地局4a,4bに通知する。この場合、サーバ3は、必要に応じて 受信モードの変更を通知するが、受信モード状態を変換させるための信号を設定し、制御基地局4a,4bに通知する。また、制御基地局4a,4bは、サーバ3から近距離無線により通知を受け、近距離無線により移動機1にその通知を転送する。また、移動機1は、現在の受信モード状態を検出する機能を有すると共に、サーバ3、制御基地局4a,4bからの近距離無線による受信モードの通知を受けて受信モードの設定・変更を行う。
【0036】
なお、この説明で使用している“受信モード”とは、バイブレータ設定、サイレントモード設定、無線部電源OFF設定、音声通話NG設定などの移動無線機が想定しているマナーモードの待ち受け状態を示す。また、無線部電源OFF設定、緊急発信以外NG(例えば110番、119番など)設定、音声通話禁止設定なども含まれる。
【0037】
この移動機1の受信モードとしては、例えば、映画館内で上映前はバイブレータの設定にし、映画上映中は、サイレントモードや無線部電源OFF設定にする。また、病院の一部の部屋では無線部電源をOFF設定にし、一部のフロアーでは通話可能にするなどさまざまな設定をサーバ3側で意図的に変更をする必要がある。
【0038】
また、公共の場を特定させる為の方法として、サーバ3に付随するBluetoothなどの近距離無線の制御基地局4a,4bをエリアごとに複数個設置することにより、制御基地局4a,4bからの受信レベルを移動無線機1で測定すればよい。この移動無線機1の受信レベルは、制御基地局4a,4bを介してサーバ3側に通知されるので、移動無線機1の位置をサーバ3側で割り出すこともできる。移動無線機1の位置が同一公共の施設2でも、音声通話が出来る場所や、メールのみ可能な場所などさまざまな受信モードを設定することができ、公共の場で各移動無線機1の受信モード状態を任意の場所、時間、状態に合わせて任意に設定変更を通知することができる。
【0039】
また、サーバ3側は移動機網5との連携を果たすことにより、着信規制がかかった状態の移動無線機1に対して、無線部電源OFF(断)の場合にも対応することが出来る。この無線部電源OFFとは、通常の通信網3の無線部電源が断で、近距離無線の無線部が動作している状態である。この状態では、近距離無線が微弱な電波を用いているので、他の機器に影響を与えることはない。
【0040】
すなわち、移動無線機1が無線部電源OFFの場合には、制御基地局4aを介してその状態をサーバ3に通知してあるので、サーバ3はこの移動無線機1が無線部電源OFFであることを認識している。従って、この移動無線機1に着信があった時に、サーバ3は着信があったことを近距離無線メッセージにより制御基地局4aを介して移動無線機1に通知する事が出来る。従って、移動無線機1の所有者(ユーザー)は施設2の受信モード規制区間を離れて、通話するべきかどうかを判断する事ができる。
【0041】
図1において、移動機自動受信状態モード設定システムの概略動作を説明する。本システムを説明するにあたり、施設2内のBluetooth等の近距離無線などを有するサーバ3および制御基地局4a,4bと、移動無線機1および移動機網5が基本構成となる。また、移動無線機1に着信をかける任意の移動無線機1aを持つ発信者がいるとする。また、これらサーバ3、制御基地局4a,4b、移動無線機1、移動機網5のそれぞれの間で通信が出来るアプリケーションソフトを用意することとする。
【0042】
まず、移動機1の所有者(ユーザー)が移動無線機の機能を制限したい施設2(例えばエリアをセミナーなどの受講会場とする)に行った場合を想定する。まず、施設2のサーバ3が、制御基地局4a,4bと移動機1が通信をする事により、その受信レベルなどを測定して移動機1から制御基地局4a,4bを介してサーバ3に受信レベルを通知する。サーバ3は、移動機1から通知のあった受信レベルがあらかじめ設定された受信レベルになった場合、状況に応じた受信モード設定を制御基地局4a,4bを介して移動機1に対して通知を行う。移動機1は、サーバ3から通知された受信モードに対して必要な受信モード設定を行う。例えば、サイレントモード設定された移動機1をバイブレータ設定にしないなど優先順位を決めて、移動機1の状態モードを設定する。
【0043】
このサーバ3から指示される受信状態としては、図1のように、バイブレータ設定M2,サイレントモード設定M3,無線部電源OFFM4,音声通信NGM5および通常受信のデフォルトモードM1があるとする。そして移動機1の受信状態モードは、バイブレータモードM12,サイレントモードM13,無線部電源OFFモードM14,音声通信NGモードM15および通常受信モードM11がある。
【0044】
例えば、サーバ3が最初に移動機1から通知を受けた状態で施設2付近に近づいただけと判断した場合は受信モードを設定する必要がないので、移動機1に対しては何も通知を行わない。
【0045】
移動機1の所有者がさらにサーバ3に近づき施設2の中に入場した場合、そのエリア(部屋)に従って制御基地局4a,4bが受信モードを設定する。サーバ3は施設2内の部屋(制御基地局4a)が既に着信音設定ではなくバイブレータのみの設定にする必要があると判断する為、サーバ3はバイブレータ設定M2の通知を制御基地局4aを介して移動機1に対して行い、この設定を通知された移動機1はバイブレータ設定を行っていない場合は移動機1の設定をバイブレータモードM12に変更をする。
【0046】
また、移動機1の所有者がサーバ3の施設2内にあるセミナー会場(制御基地局4b)内に入った場合に、その状態を継続してよいと判断した場合は何も通知を行わないが、施設2がセミナー中で着信はあっても良いが、着信音だけでなくバイブレータの音も一切出して欲しくないと判断した場合はサーバ3からサイレントモード設定M3通知を制御基地局4bを介して移動機1に対して行う。サイレントモードを受信した移動機1はサイレントモードM13の設定を行う。
【0047】
次に、サーバ3がセミナー中のメール受信は可能だが音声通話を行って欲しくないと判断した場合はサーバ3から制御基地局4bを介して移動機1に対して音声通話NGS4設定を通知して、音声通話NGを受信した移動機1は音声通話NGモードM14の設定を行う。
【0048】
また、セミナーが開始され始めた時に、マイクからFM波などの簡易無線機を用いてスピーカを駆動している場合には、移動機1に着信があっただけでノイズが発生し、セミナーの支障をきたすと判断した場合は、サーバ3から制御基地局4bを介して移動機1に無線部電源OFF設定M5の通知を行う。移動機1は、無線部電源OFFの通知を受信して無線部電源OFFモードM15の設定を行う。
【0049】
ここで、無線部電源OFF設定M4の状態で移動機1の所有者に対して連絡を取りたい移動機1aがあった場合は、サーバ3に対して音声発信を行ったとする。この場合には、あらかじめサーバ3と移動機網5と連携をとったサービス提供を行う。具体的には、サーバ3からの通知で無線部電源OFFモードM14の受信モード状態にある移動機1aはサーバ3からの着信を受けることが出来ない。そのために、移動機1aから着信を受けた移動機網5はサーバ3を経由して制御基地局4aの近距離無線メッセージを利用して移動機1に対して移動機1aから連絡があった旨の通知を行う。そうする事により、移動機1の所有者は移動機1aに対して連絡を取らなければならないと判断することができる。この場合には移動機1の所有者は、適当な通話可能なエリアに行って通話すればよい。例えば、移動機1の所有者がセミナー会場を出た場合に、サーバ3は移動機1がバイブレータモード(または通常受信モードの状態になったと判断するため、移動機1に対してバイブレータモード設定M2(または通常受信モードM1)の通知を行う。この通知を受けた移動機1はバイブレータモードM12の状態になる事により移動機1の所有者は周りの人に迷惑をかけずに通話を行うことが可能となる。
【0050】
また、セミナーの休憩時間、終了時間になれば今まで移動機1の所有者が設定していた受信モード状態にもどしてよいと判断される。この場合は施設に入る前のデフォルトモードM1の受信モード許可通知を行う。デフォルトモードM1を受信した移動機1は施設2に入る前に設定されていた受信モードを設定することにより、移動機1の所有者は従来通りの携帯電話の使い方ができるようになる。
【0051】
以上のように、本発明の構成によれば、マナーモード設定、無線部電源OFF、緊急発信以外NG設定、音声通話禁止などのモード設定を移動無線装置の所有者(ユーザー)に意識させずに設定をし、マナー向上を図ることが出来る。
【実施例1】
【0052】
図1は、実施例1を示している。図2は図1の移動機自動受信状態モード設定システムの動作を説明するフロー図である。まず、ステップS1で、移動無線機1が移動した周辺に近距離無線の制御基地局4を有するサーバ3があるかどうかチェックを行う。これは、移動無線機1が近距離無線を受信したかどうかでチェックする。移動無線機1が近距離無線を受信した場合は、該当するサーバ3があり、受信モードの設定が必要ならば、ステップS2で、受信レベルを測定して受信レベルをサーバ3の無線部に通知を行う(ステップS3)。
【0053】
次に、サーバ3側は受信した、移動無線機1の受信レベルが予め想定した一定レベル(受信モードを変更する必要があるレベルであると判断)を超えて、且つ受信モードの設定が必要かの判定を行う(ステップS4)。この判定を行った結果、移動無線機1がある施設2で、任意の受信モード設定が必要な場合は、サーバ3が通知する受信モードを移動無線機1の設定変更をする(ステップS5)。
【0054】
このステップS4で、受信モード設定が必要なければ、ステップS1へ戻り、近距離無線をもつサーバ3を再度検索に行く。ステップS5で、受信モード設定変更を行った場合には、受信レベルを測定して一定のレベル変化があった場合にサーバ3に対して受信レベルを通知する(ステップS6)。次にステップS7で、サーバ3側は移動無線機1がサーバ3から離れたかどうかの判断を行う。ここで、移動無線機1がサーバ3から離れた場合はステップS8へ進み、サーバ3側で定めた受信モードを変更する状態や、時間、場所であった場合はステップS8の判定を行う。ステップS8の場合にサーバ3側は移動無線機1の受信モード変更が必要かどうかの判定を行う。そして受信モード変更が必要な場合はステップS5へ、変更が必要ない場合はステップS6へ進む。移動無線機1は受信レベルが変化する毎にサーバ3に対して通知を行うなどにより、ステップS5,6,7,8の操作を繰り返す。
【0055】
また、ステップS9にてサーバ3から離れたと判断した場合はサーバ3に近づく前の状態に戻す通知を移動無線装置に対して行う。その後、近距離無線のあるサーバ3が近くに再発見された場合は上記内容を繰り返すことにより、自動的に受信モードの変更を行っていく。
【0056】
次に図1の具体的構成を図3(a)(b)により説明する。図3(a)はこのシステムに用いられる移動無線機1のブロック図である。この携帯端末1は、通常の携帯電話機能部と近距離通信機能部とから構成される。通常の携帯電話機能部は、アンテナ11と、送受信部12と、制御部13と、表示制御部14と、表示部15と、音声処理部16a,16bと、スピーカ17と、マイク(マイクロフォン)18と、キー入力部19と、記憶部20とからなり、近距離通信機能部は、近距離無線アンテナ21と、送受信部22とが含まれる。
【0057】
通常の携帯電話機能部では、移動機網5から無線チャンネルを介して到来した無線信号が、アンテナ11を介して送受信部12に受信され復調される。復調された受信信号は、制御部13において、表示信号と音声信号に分けられる。表示信号は、表示制御部14を介してLCDなどの表示部15に表示され、また音声信号は音声処理部16aを介してスピーカ17に出力される。
【0058】
また、近距離通信機能部では、Bluetoothなどの近距離無線をアンテナ21を介して送受信部22に送受信され、制御部13に接続される。サーバ3から制御基地局4aを経た受信モード設定信号は、移動機1の近距離無線のアンテナ21を介して送受信部22に受信され、制御部13に接続される。制御部13は、受信モード設定信号によって所定受信モードを設定し、必要に応じて受信モードを切替える。また、移動機1で設定された受信モードは、送受信部22からアンテナ21を介して送信され、制御基地局4aからサーバ3に通知される。
【0059】
図3(b)はこのシステムに用いられるサーバ3のブロック図である。このサーバ3は、通常の携帯電話機能部と近接通信機能部とから構成される。通常の携帯電話機能部は、アンテナ31と、送受信部32と、制御部33と、表示制御部34と、表示部35と、音声処理部36a,36bと、スピーカ37,マイク(マイクロフォン)38と、キー入力部39と、記憶装置40とからなり、近接通信機能部は、近距離無線アンテナ41と、送受信部42とが含まれる。
【0060】
サーバ3の操作者は、キー入力部39を操作して施設2内のエリア(制御基地局4a,4b)毎に受信モードを設定する。制御部33は、設定した受信モードにより受信モード設定信号を作り送受信部42に送る。送受信部42は、その受信モード設定信号を近距離無線アンテナ41を介して、それぞれ制御基地局4a,4bに送信する。また、移動機1で設定された受信モード設定信号は、制御基地局4a,4bを経由してサーバ3の近距離無線アンテナ41から送受信部42で受信される。
【0061】
また、制御部33は、移動機1が無線部電源OFFモードM15の受信モード状態にある場合、他の移動機1aから着信があった時に着信信号を出力する。この着信信号は、送受信部42から近距離無線アンテナ41を介して送信され、制御基地局4aを介して移動機1に通知される。なお、サーバ3の記憶装置40は、通常の通信記憶機能の他に、各制御基地局4a,4bへの受信モード設定状態や各移動機1からの受信モード設定状態を記憶する必要がある。
【0062】
また、図4は図1のシステムのエリアAに設置される制御基地局4aの一例の概略構成を説明するブロック図である。この制御基地局4aの主要部は、近距離無線(通信用)アンテナ51a,51b、近距離通信用送受信部52a,52b、制御部53から構成される。この他の構成としては、表示制御部54と、表示部55と、音声処理部56a,56bと、スピーカ57、マイク(マイクロフォン)58と、キー入力部59と、記憶部60などが含まれる。ここで近距離無線アンテナ51a,送受信部52aは、サーバ3との間の通信に使用され、近距離無線アンテナ51b,送受信部52bは、移動機1との間の通信に使用される。
【0063】
サーバ3からの受信モード設定信号や着信信号は、各制御基地局4a毎に近距離無線アンテナ51aを介して近距離通信用送受信部52aで受信され、制御部53に供給される。制御部53では、制御基地局4aに指示された受信モード設定信号をそのエリア内にある各移動機1に通知するために、送受信部52bから近距離無線アンテナ51bを介して送信する。また、移動機1aからの着信信号も、近距離無線アンテナ51aを介して送受信部52aで受信され、これを移動機1に通知するために、送受信部52bから近距離無線アンテナ51bを介してサーバ3に送信する。
【0064】
また、制御基地局4aのエリア内にある各移動機1からの受信モード状態信号は、制御基地局4aの近距離無線アンテナ51bを介して近距離通信用送受信部52bで受信され、制御部53に供給される。制御部53では、各移動機1に指示された受信モード状態信号をサーバ3に通知するために、送受信部52aから近距離無線アンテナ51aを介して送信する。
【0065】
本実施例の構成によれば、所定施設内のエリア毎にそのエリア内の各移動機の受信モードを自動的に任意に設定することが出来るので、良好なマナーで移動機を運用できるという効果がある。
【0066】
また、Bluetoothなどの近距離無線の電波が届く範囲が短いので、受信レベルによって移動無線機の位置情報を判断する事ができ、移動無線機を使用してよい場所、使用が不可能な場所を明確に分けることができるという効果がある。
【0067】
なお、本実施例では、近距離無線としてBluetoothを用いる場合を説明したが、必要に応じて無線LANなどを用いることも出来る。また、本実施例では、無線移動機1により説明したが、一般的には携帯端末でよいことも明らかである。
【0068】
また、本実施例(実施例1)では、サーバ3と制御基地局4との間を近距離無線により通信する場合を説明したが、サーバ3と制御基地局4とは同じ施設2の中にあるエリア間の通信であるので、この間を有線通信とすることも可能である。この場合には、サーバ3の送受信部42が有線通信の対応する送受信部となり、アンテナ41の代わりに有線が用いられ、また、サーバ3に接続する制御基地局4の送受信部52が有線通信の対応する送受信部となり、アンテナ51の代わりに有線が用いられる。なお、移動機1に接続する制御基地局4の送受信部52bおよびアンテナ51bはそのまま残る必要がある。
【実施例2】
【0069】
図5は本発明の第2の実施例を説明するブロック図である。本実施例は、第1の実施例を簡単化したもので、施設2a内で制御すべきエリアが1箇所の場合である。この実施例は、例えば、受信状態モードを制御すべき部屋が1つのホールのみの小さな会場のような場合であり、この場合には制御基地局4a,4bが不要となり簡単化される。すなわち、近距離通信手段をもつサーバ3aが、通話路C5を用いて、近距離通信手段をもつ移動機1を直接制御するようにすればよい。
【0070】
この場合は、サーバ3aが図3(b)と同様な構成で、移動機1が図3(a)と同様な構成となる。
【0071】
本実施例の構成によれば、所定施設毎にその施設内の各移動機の受信モードを自動的に任意に設定することが出来るので、良好なマナーで移動機を運用できるという効果がある。また、本実施例の場合は、第1の実施例の構成よりも構成が簡単化されるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の第1の実施形態を説明する自動受信モード設定システムのブロック図である。
【図2】図1の処理を説明するフロー図である。
【図3】(a)(b)は図1の無線移動機およびサーバの部分のブロック図である。
【図4】図1の基地局の部分のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明する自動受信モード設定システムのブロック図である。
【図6】従来例の自動受信モード設定システムを説明するブロック図である。
【図7】(a)(b)は図6の無線移動機部分および規制用発信局のブロック図である。
【符号の説明】
【0073】
1,1a,1b 移動無線機
2,2a 施設(エリア)
3,3a モード設定用サーバ
4a,4b 基地制御局
5,5a 移動無線網
6a,6b 規制用発信局
7a,7b 規制解除用発信局
8 基地局
11,31 移動無線アンテナ
21,41,51a,51b,61 近距離無線アンテナ
22,32,52a,52b,62 送受信部
23 制御信号受信部
13,13b,33,53,63 制御部
14,34,54 表示制御部
15,35,55 表示部
16a,16b,36a,36b,56a,56b 音声処理部
17,37,57 スピーカ
18,38,58 マイク
19,39,59 キー入力部
20,60,64 記憶部
40 記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定通信網と接続している携帯端末を使用する所定エリア内でその使用状況変化に応じて前記携帯端末の受信状態モードを制御する携帯端末の自動受信状態モード設定システムにおいて、前記所定エリア内で設定される前記携帯端末の受信状態モードを前記携帯端末に通知する通信手段を備えることを特徴とする携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項2】
通信手段が、携帯端末の通信網に接続されると共に前記携帯端末の受信状態モードを設定して近距離無線通信により通知するサーバを備え、前記携帯端末が、前記サーバと近距離無線通信により接続されている請求項1記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項3】
通信手段が、携帯端末の通信網に接続されると共に前記携帯端末の受信状態モードを設定して近距離無線通信により通知するサーバと、このサーバおよび前記携帯端末と近距離無線通信によりそれぞれ接続され前記移動端末の受信状態モードをこの携帯端末に通知する制御基地局とを備え、前記携帯端末が、前記制御基地局と近距離無線通信により接続されている請求項1記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項4】
通信手段が、携帯端末の通信網に接続されると共に前記携帯端末の受信状態モードを設定して有線通信により通知するサーバと、このサーバと有線通信により接続され前記携帯端末の受信状態モードをこの携帯端末に近距離無線通信により通知する制御基地局とを備え、前記携帯端末が、前記制御基地局と近距離無線通信により接続されている請求項1記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項5】
サーバは、携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、前記サーバとの近距離無線通信または前記サーバから制御基地局を介した近距離無線通信を用いて前記携帯端末にその着信を通知する請求項2、3または4記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項6】
近距離無線通信が、Bluetooth(商標名)通信または無線LANである請求項2,3,4または5記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項7】
携帯端末が、通信手段の通知に従って前記携帯端末の受信状態モードを切り替える制御手段を有する請求項1乃至6のうちの1項に記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項8】
携帯端末が、携帯電話機である請求項1乃至7のうちの1項に記載の携帯端末の自動受信状態モード設定システム。
【請求項9】
携帯端末を使用する所定エリア内で前記携帯端末の使用状況変化に応じて前記携帯端末の受信状態モードを制御する携帯端末の自動受信状態モード設定方法において、通信手段により前記所定エリア内で設定される前記携帯端末の受信状態モードを前記携帯端末に通知し、前記通信手段の通知に従って前記携帯端末が、その受信状態モードを制御することを特徴とする携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項10】
通信手段として、携帯端末の受信状態モードを設定するサーバが、前記携帯端末の通信網に接続されると共に近距離無線通信により接続され、前記携帯端末が、前記サーバと近距離無線通信により接続されている請求項9記載の携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項11】
通信手段として、携帯端末の受信状態モードを設定するサーバが、携帯端末の通信網に接続されると共に近距離無線通信により接続され、制御基地局が、前記サーバおよび前記携帯端末と近距離無線通信によりそれぞれ接続されて前記携帯端末の受信状態モードをこの携帯端末に通知し、前記携帯端末が、前記制御基地局と近距離無線通信により接続されている請求項9記載の携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項12】
通信手段として、携帯端末の受信状態モードを設定するサーバが、携帯端末の通信網に接続されると共に制御基地局と有線通信により接続され、この制御基地局が、近距離無線通信により前記携帯端末と接続され、前記携帯端末の受信状態モードをこの携帯端末に通知する請求項9記載の携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項13】
サーバは、携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、前記サーバの近距離無線通信により前記携帯端末にその着信を通知する請求項10記載の携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項14】
サーバは、携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、制御基地局から近距離無線通信を介して前記携帯端末にその着信を通知する請求項11または12記載の携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項15】
携帯端末が、携帯電話機である請求項9乃至14のうちの1項に記載の携帯端末の自動受信状態モード設定方法。
【請求項16】
携帯端末の通信網に接続されると共に通信手段により前記携帯端末の受信状態モードを設定して通知することを特徴とする受信状態モード設定用サーバ。
【請求項17】
通信手段が、近距離無線通信または有線通信である請求項16記載の受信状態モード設定用サーバ。
【請求項18】
携帯端末がその通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、近距離無線通信によりまたは制御基地局の近距離無線通信を介して前記携帯端末にその着信を通知する請求項16または17記載の受信モード設定用サーバ。
【請求項19】
通信手段によりサーバで設定した携帯端末の受信状態モードを前記携帯端末に通知することを特徴とする受信モード設定用制御基地局。
【請求項20】
サーバからの通信手段が、近距離無線通信または有線通信であり、携帯端末への通信手段が、近距離無線通信である請求項19記載の受信モード設定用制御基地局。
【請求項21】
携帯端末の通信網に接続されると共に近距離無線通信により接続され、この近距離無線通信により通知された受信状態モードにより制御されることを特徴とする携帯端末。
【請求項22】
携帯端末の通信網との無線部電源断で、近距離無線通信のみ動作の状態で、他の携帯端末から着信があった時、近距離無線通信により、その着信を受信する請求項21記載の携帯端末。
【請求項23】
携帯端末が、携帯電話機である請求項21または22記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−157273(P2006−157273A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−342639(P2004−342639)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】