説明

携帯電話によるアレルゲン探知通知システム及びその方法

【課題】アレルゲン物質を検出する携帯電話装置と、アレルゲン物質の測定情報を、ネットワークを介して該携帯電話装置から取得して管理する管理センターとを有するアレルゲン探知通知システムにおけるアレルゲン物質が存在する環境の正確な情報の取得。
【解決手段】携帯電話装置は、アレルゲン物質を検出するアレルゲン物質検出部11と、その旨を表示する表示部3と、アレルゲン物質を検出した場所の位置情報をGPSで取得するGPS部8と、位置情報と前述の検出による測定情報とをアレルゲン物質検出情報として管理センターに送信する無線部1と、を備え、管理センターは、アレルゲン物質検出情報を格納するアレルゲン物質情報サーバと地図情報を格納する地図情報サーバとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話によるアレルゲン探知通知システム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アレルギーを引き起こす原因となるアレルゲン物質にはいくつかあり、特に吸入性のアレルゲン物質で代表的なものは花粉症の原因となる花粉、通年性アレルギー性鼻炎や気管支喘息及びアトピー性皮膚炎の原因となる室内塵(ハウスダスト)等がある。
【0003】
又、近年、住宅の高気密化に伴い、建材、家具、塗料又は接着剤等から放出されるホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物によるシックハウス症候群が問題となっている。
【0004】
アレルギーは遺伝的傾向の強い疾患であるが、一方で何らかの環境因子により次々にアレルギーを引き起こす場合もあり、遺伝情報だけでなくあらゆる環境因子、つまり日常生活の中でアレルギーを引き起こす因子が複合的に作用することによって発症する複雑な疾患でもある。
【0005】
昨今の住環境はハウスダストの発生源が多い。気密性が高い住宅が増え、家の中に観葉植物を置くようになりカビが発生しやすくなり、更には、アレルゲンとなる毛や羽毛をもつペットを家の中で飼うことが多くなったことがあげられる。
【0006】
そのため、吸入性のアレルギー症状を引き起こさないためには、日常生活において、ハウスダスト等のアレルゲン物質の発生源を抑えることや、アレルゲン物質が多く発生している環境に身をおかないことが重要である。
【0007】
そのため、特許文献1では、携帯電話機に備える各種センサと、この各種センサが計測した情報を、ネットワークを介してサーバに送信し、このサーバにおいて計測した物理化学量のデータベースを構築し、ユーザは、このデータベースの情報を携帯電話機に表示できる発明が開示されている。
【特許文献1】特開2002−216282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示されている発明は、各種センサを取り付けた携帯電話機の位置を、携帯電話網の基地局情報から特定した位置情報から特定しているため、その携帯電話機の位置を正確に把握することが困難である。
【0009】
以上のことから、特許文献1に開示されている発明では、アレルゲン物質が存在する環境をユーザが避け得るための正確な情報を取得できないという問題点がある。
【0010】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、アレルゲン物質が存在する環境をユーザが避け得るための正確な情報を取得可能な携帯電話によるアレルゲン探知通知システム及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の問題を解決するため、本発明に係る携帯電話によるアレルゲン探知通知システムは、アレルゲン物質を検出する携帯電話装置と、該アレルゲン物質の測定情報を、ネットワークを介して該携帯電話装置から取得して管理する管理センターとを有し、該管理センターにアクセスしている携帯電話装置に前記アレルゲン物質の測定情報を表示する携帯電話によるアレルゲン探知通知システムにおいて、前記携帯電話装置は、前記アレルゲン物質を検出するアレルゲン物質検出部と、前記アレルゲン物質を検出した場合その旨を表示する表示部と、前記アレルゲン物質を検出した場合音声を発するスピーカ部と、前記アレルゲン物質を検出した場所の位置情報をGPS(Global Positioning System)による位置の解析で取得するGPS部と、該位置情報と前記検出による測定情報とをアレルゲン物質検出情報として前記管理センターに送信する無線部と、を備え、前記管理センターは、前記アレルゲン物質検出情報を格納するアレルゲン物質情報サーバと地図情報を格納する地図情報サーバとを備え、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置の位置に対応する地図情報を前記地図情報サーバから取得し、該地図情報に対応するアレルゲン物質検出情報を前記アレルゲン物質情報サーバから取得して、これらの情報を前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信し、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置は、受信した地図情報とアレルゲン物質検出情報とを表示することを特徴とする。
【0012】
上述の問題を解決するため、本発明に係る携帯電話によるアレルゲン探知通知方法は、アレルゲン物質を検出する携帯電話装置と、該アレルゲン物質の測定情報を、ネットワークを介して該携帯電話装置から取得して管理する管理センターとを有するシステムにおいて、該管理センターにアクセスしている携帯電話装置に前記アレルゲン物質の測定情報を表示する携帯電話によるアレルゲン探知通知方法であって、前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出する手順と、前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出した場所の位置情報をGPS(Global Positioning System)による位置の解析で取得する手順と、前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出した旨を表示する手順と、前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出した旨を音声で示す手順と、前記携帯電話装置が該位置情報と前記検出による測定情報とをアレルゲン物質検出情報として前記管理センターに送信する手順と、前記管理センターが、前記アレルゲン物質検出情報をアレルゲン物質情報サーバに格納する手順と、前記管理センターが地図情報を地図情報サーバに格納する手順と、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置の位置に対応する地図情報を前記管理センターが前記地図情報サーバから取得する手順と、該地図情報に対応するアレルゲン物質検出情報を前記管理センターが前記アレルゲン物質情報サーバから取得する手順と、前記管理センターが取得した地図情報及びアレルゲン物質検出情報を前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信する手順と、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置が、受信した地図情報とアレルゲン物質検出情報とを表示する手順と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように本発明によれば、アレルゲン物質を検出した場所の位置情報をGPS(Global Positioning System)による位置の解析で取得し、この位置情報と測定情報とをアレルゲン物質検出情報として管理センターのアレルゲン物質情報サーバに格納することにより、アレルゲン物質が存在する環境をユーザが避け得るための正確な情報を取得可能な携帯電話によるアレルゲン探知通知システム及びその方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係るアレルゲン物質検出機能を備えた携帯電話装置を示すブロック構成図である。
【0015】
図1によると、本実施の形態に係る携帯電話装置は、携帯電話の基地局より送信される情報を受信し情報を送信する無線部1と、アンテナ2と、情報を表示する表示部3と、操作部4と、情報を格納するメモリ部5と、音声を出力するスピーカ部7と、GPS(Global Positioning System)による位置の解析を行うGPS部8と、アレルゲン物質を検出するアレルゲン物質検出部11と、二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定部12と、湿度を測定する湿度測定部13と、無線部1、表示部3、操作部4、メモリ部5、スピーカ部7、GPS部8、アレルゲン物質検出部11、二酸化炭素濃度測定部12及び湿度測定部13を制御する制御部6と、を備える。
【0016】
図2は、本実施の形態に係る携帯電話装置におけるアレルゲン物質の測定処理のフローチャートである。
【0017】
まず、アレルゲン物質の測定が開始されると、アレルゲン物質検出部11、二酸化炭素濃度測定部12、湿度測定部13及びGPS部8がONとなり(ステップ101)、アレルゲン物質の測定が終了しているか否かを判定する(ステップ102)。
【0018】
ステップ102での判定が「YES」で、アレルゲン物質測定が終了の場合は、次にアレルゲン物質が検出したかどうか判定する(ステップ103)。
【0019】
ステップ103で、アレルゲン物質を検出した場合は、その旨を表示部3に表示するとともに、スピーカ部7で音声・鳴動による通知を行う(ステップ104)。
【0020】
図3はアレルゲン物質を検出した場合の表示部3に表示する測定結果表示例である。ここでは、吸入性アレルゲン物質として一般的なハウスダスト、皮屑、花粉、真菌及び昆虫と、揮発性有機化合物のホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、メタノール及びエタノールの測定結果を表示している。また、あわせて二酸化炭素濃度、湿度、測定場所及び測定日時を表示している。なお、測定場所の位置情報は、GPS部8による位置の解析で取得する。
【0021】
次に、無線部1は、アレルゲン物質の測定情報とGPSで測定の位置情報とを、アレルゲン物質検出情報としてネットワークを介して、アレルゲン物質を管理するアレルゲン物質データ管理センター500のアレルゲン物質情報サーバ502にデータ送信する(ステップ105)。その後、アレルゲン物質検出部11、GPS部8、二酸化炭素濃度測定部12及び湿度測定部13をOFF(ステップ106)にして測定を終了する。
【0022】
図4はアレルゲン物質データ管理センター500とのネットワーク構成例である。各々の携帯電話装置41から収集したアレルゲン物質検出情報はアレルゲン物質情報サーバ502にあり、地図情報サーバ501の地図情報とリンクさせて、アレルゲン物質検出の位置情報を、アレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置41に表示させる。
【0023】
図5は、地図情報サーバ501が有する地図情報とともに、アレルゲン物質検出情報を表示した例である。アレルゲン物質情報サーバ502に格納されているアレルゲン物質検出情報におけるアレルゲン物質の種類、アレルゲン物質の寡多を示すレベル及びそれらが測定された測定場所を地図上に示している。
【0024】
この地図情報は、アレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置の位置に対応するもので、アレルゲン物質データ管理センター500が地図情報サーバ501から取得したものである。
【0025】
又、アレルゲン物質データ管理センター500は、この地図情報に対応したアレルゲン物質検出情報をアレルゲン物質情報サーバ502から取得する。
【0026】
アレルゲン物質データ管理センター500は、この地図情報と、この地図情報に対応したアレルゲン物質検出情報とをアレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置に送信する。
【0027】
アレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置は、受信した地図情報と、この地図情報に対応したアレルゲン物質検出情報とを表示部に表示する。
【0028】
図6はアレルゲン物質の位置通知設定の表示例で、使用者の現在位置情報とアレルゲン物質検出位置情報におけるアレルゲン物質の発生源との距離が予め設定した一定距離以内となった場合に使用者に通知する距離設定、通知するアレルゲン物質の有無及び通知レベル設定の例である。
【0029】
使用者の現在位置情報は、アレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置の位置であり、使用者に通知するとは、アレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置に地図情報とこの地図情報に対応するアレルゲン物質検出情報とを送信することである。
【0030】
アレルゲン物質データ管理センター500は、通知するアレルゲン物質の種類、アレルゲン物質の寡多を示すレベル及び使用者の現在位置情報とアレルゲン物質検出位置情報との距離が予め設定した一定距離以内の場合に使用者に通知する距離設定を設定できる。
【0031】
また、アレルゲン物質データ管理センター500にアクセスしている携帯電話装置の位置の情報は、アクセスしている携帯電話装置が有するGPS部による位置の解析で取得してもよいし、携帯電話網の基地局情報から特定した位置情報によってもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図7は、本実施の形態における空気洗浄機能を備えた携帯電話装置を示すブロック構成図である。
【0033】
図7によると、本実施の形態における空気洗浄機能を備えた携帯電話装置は、携帯電話の基地局より送信される情報を受信する無線部21と、アンテナ22と、表示部23と、操作部24と、メモリ部25と、スピーカ部27と、GPS部28と、アレルゲン物質を検出するアレルゲン物質検出部31と、二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定部32と、湿度を測定する湿度測定部33と、臭いを測定する臭い測定部34と、空気を洗浄する空気洗浄部35と、酸素を発生する酸素発生部35と、湿度をコントロールする湿度調整部37と、臭いを消臭する消臭部38と、無線部21、表示部23、操作部24、メモリ部25、スピーカ部27、GPS部28、アレルゲン物質検出部31、二酸化炭素濃度測定部32、湿度測定部33、臭い測定部34、空気洗浄部35、酸素発生部36、湿度調整部37及び消臭部38を制御する制御部26と、を備える。
【0034】
図8は本発明の空気洗浄機能を備えた携帯電話装置における空気洗浄処理のフローチャートである。
【0035】
まず、測定が開始されると、アレルゲン物質検出部31がON(ステップ201)、二酸化炭素濃度測定部32がON(ステップ211)、湿度測定部33がON(ステップ221)、臭い測定部34がON(ステップ231)となる。
【0036】
次いで、アレルゲン物質測定終了か否か(ステップ202)、二酸化炭素濃度測定終了か否か(ステップ212)、湿度測定終了か否か(ステップ222)、臭い測定終了か否か(ステップ232)をそれぞれ判定する。
【0037】
ステップ202、212、222又は232で終了の場合はそれぞれ、アレルゲン物質検出か否か(ステップ203)、二酸化炭素濃度か高いか否か(ステップ213)、湿度が適正範囲外か否か(ステップ223)、臭い検出か否か(ステップ233)を判定し、ステップ203、213、223又は233でYESの場合はそれぞれ、空気洗浄機ON(ステップ204)、酸素発生部ON(ステップ214)、湿度調整部ON(ステップ224)、消臭部ON(ステップ234)にする。
【0038】
続いて、それぞれの処理が終了したかどうかを確認する。空気洗浄終了か否か(ステップ205)、酸素発生終了か否か(ステップ215)、湿度調整終了か否か(ステップ225)、消臭終了か否か(ステップ235)をそれぞれ判定し、終了の場合は、アレルゲン物質検出部31及び空気洗浄部35をOFF(ステップ206)、二酸化炭素濃度測定部32及び酸素発生部36をOFF(ステップ216)、湿度測定部33及び湿度調整部37をOFF(ステップ226)、臭い測定部34及び消臭部38をOFF(ステップ236)にする。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明に係る携帯電話によるアレルゲン探知通知システム及びその方法は、使用者に予めアレルゲン物質が検出された場所を通知することにより、その場所を避けて通る等によって、そのアレルゲン物質との接触を防止することに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるアレルゲン物質の検出機能を備えた携帯電話装置の構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるアレルゲン物質の測定処理のフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるアレルゲン物質の測定結果表示例である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるアレルゲン物質データ管理センターとのネットワーク構成例である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるアレルゲン物質と地図連動表示例である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるアレルゲン物質の位置通知設定の表示例である。
【図7】本発明の第2の実施の形態における空気洗浄機能を備えた携帯電話装置を示すブロック構成図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における空気洗浄処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0041】
1 無線部
2 アンテナ
3 表示部
4 操作部
5 メモリ部
6 制御部
7 スピーカ部
8 GPS部
11 アレルゲン物質検出部
12 二酸化炭素濃度測定部
13 湿度測定部
21 無線部
22 アンテナ
23 表示部
24 操作部
25 メモリ部
26 制御部
27 スピーカ部
28 GPS部
31 アレルゲン物質検出部
32 二酸化炭素濃度測定部
33 湿度測定部
34 臭い測定部
35 空気洗浄部
36 酸素発生部
37 湿度調整部
38 消臭部
41 携帯電話装置
500 アレルゲン物資データ管理センター
501 地図情報サーバ
502 アレルゲン物質情報サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アレルゲン物質を検出する携帯電話装置と、該アレルゲン物質の測定情報を、ネットワークを介して該携帯電話装置から取得して管理する管理センターとを有し、該管理センターにアクセスしている携帯電話装置に前記アレルゲン物質の測定情報を表示する携帯電話によるアレルゲン探知通知システムにおいて、
前記携帯電話装置は、
前記アレルゲン物質を検出するアレルゲン物質検出部と、前記アレルゲン物質を検出した場合その旨を表示する表示部と、
前記アレルゲン物質を検出した場合音声を発するスピーカ部と、
前記アレルゲン物質を検出した場所の位置情報をGPS(Global Positioning System)による位置の解析で取得するGPS部と、
該位置情報と前記検出による測定情報とをアレルゲン物質検出情報として前記管理センターに送信する無線部と、
を備え、
前記管理センターは、前記アレルゲン物質検出情報を格納するアレルゲン物質情報サーバと地図情報を格納する地図情報サーバとを備え、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置の位置に対応する地図情報を前記地図情報サーバから取得し、該地図情報に対応するアレルゲン物質検出情報を前記アレルゲン物質情報サーバから取得して、これらの情報を前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信し、
前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置は、受信した地図情報とアレルゲン物質検出情報とを表示することを特徴とする携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項2】
前記携帯電話装置は、
二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度測定部と、
湿度を測定する湿度測定部と、
を更に備え、
前記アレルゲン物質検出部は、ハウスダスト、皮屑、花粉、真菌及び昆虫の吸入性アレルゲン物質と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、メタノール及びエタノールの揮発性有機化合物と、を検出することを特徴とする請求項1に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項3】
前記携帯電話装置は、前記アレルゲン物質を検出した場合、前記表示部に、ハウスダスト、皮屑、花粉、真菌、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、メタノール及びエタノールの測定結果と、二酸化炭素濃度と、湿度と、測定場所と、測定日時とを表示し、
該測定場所の位置情報は、前記GPS部による位置の解析で取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項4】
前記管理センターは、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置と前記アレルゲン物質検出情報における前記アレルゲン物質の発生源との距離が予め設定した一定距離以内となった場合に、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に前記地図情報と前記アレルゲン物質検出情報とを送信することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項5】
前記管理センターは、前記一定距離並びに前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信する前記アレルゲン物質検出情報における前記アレルゲン物質の種類及び前記アレルゲン物質の寡多を示すレベルを設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項6】
前記アレルゲン物質データ管理センターにアクセスしている携帯電話装置の位置の情報は、該アクセスしている携帯電話装置が有するGPS部による位置の解析で取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項7】
前記携帯電話は、臭いを測定する臭い測定部と、空気を洗浄する空気洗浄部と、酸素を発生する酸素発生部と、湿度をコントロールする湿度調整部と、臭いを消臭する消臭部と、を更に備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知システム。
【請求項8】
アレルゲン物質を検出する携帯電話装置と、該アレルゲン物質の測定情報を、ネットワークを介して該携帯電話装置から取得して管理する管理センターとを有するシステムにおいて、該管理センターにアクセスしている携帯電話装置に前記アレルゲン物質の測定情報を表示する携帯電話によるアレルゲン探知通知方法であって、
前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出する手順と、
前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出した場所の位置情報をGPS(Global Positioning System)による位置の解析で取得する手順と、
前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出した旨を表示する手順と、
前記携帯電話装置が前記アレルゲン物質を検出した旨を音声で示す手順と、
前記携帯電話装置が該位置情報と前記検出による測定情報とをアレルゲン物質検出情報として前記管理センターに送信する手順と、
前記管理センターが、前記アレルゲン物質検出情報をアレルゲン物質情報サーバに格納する手順と、
前記管理センターが地図情報を地図情報サーバに格納する手順と、
前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置の位置に対応する地図情報を前記管理センターが前記地図情報サーバから取得する手順と、
該地図情報に対応するアレルゲン物質検出情報を前記管理センターが前記アレルゲン物質情報サーバから取得する手順と、
前記管理センターが取得した地図情報及びアレルゲン物質検出情報を前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信する手順と、
前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置が、受信した地図情報とアレルゲン物質検出情報とを表示する手順と、
を備えることを特徴とする携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。
【請求項9】
前記アレルゲン物質を検出する手順は、ハウスダスト、皮屑、花粉、真菌及び昆虫の吸入性アレルゲン物質と、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、メタノール及びエタノールの揮発性有機化合物と、を検出し、
更に、二酸化炭素濃度を測定する手順と、湿度を測定する手順とを備えることを特徴とする請求項8に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。
【請求項10】
前記アレルゲン物質を検出した旨を表示する手順は、ハウスダスト、皮屑、花粉、真菌、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、クロロホルム、メタノール及びエタノールの測定結果と、二酸化炭素濃度と、湿度と、測定場所と、測定日時とを表示し、
該測定場所の位置情報は、前記GPSによる位置の解析で取得することを特徴とする請求項8又は9に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。
【請求項11】
前記地図情報及びアレルゲン物質検出情報を前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信する手順は、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置と前記アレルゲン物質検出情報における前記アレルゲン物質の発生源との距離が予め設定した一定距離以内となった場合に、前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に前記地図情報と前記アレルゲン物質検出情報とを前記管理センターから送信することを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。
【請求項12】
前記地図情報及びアレルゲン物質検出情報を前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信する手順は、前記一定距離並びに前記管理センターにアクセスしている携帯電話装置に送信する前記アレルゲン物質検出情報における前記アレルゲン物質の種類及び前記アレルゲン物質の寡多を示すレベルを設定することを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。
【請求項13】
前記アレルゲン物質データ管理センターにアクセスしている携帯電話装置の位置の情報は、該アクセスしている携帯電話装置のGPSによる位置の解析で取得することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。
【請求項14】
前記アレルゲン物質を検出する手順は、臭いを測定する手順と、空気を洗浄する手順と、酸素を発生する手順と、湿度をコントロールする手順と、臭いを消臭する手順と、を更に備えることを特徴とする請求項項8乃至13のいずれか1項に記載の携帯電話によるアレルゲン探知通知方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−93616(P2010−93616A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−262714(P2008−262714)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】