説明

撮像素子パッケージ

【課題】導電性、半田濡れ性、ガラス密着性のうち、少なくとも2つ以上の性能を向上させた電極パターンを備えた撮像素子パッケージを提供する。
【解決手段】撮像素子パッケージ1は、撮像素子2と、半田で構成される外部接続端子3と、撮像素子2および外部接続端子3が固定されるガラス基板4とを備え、ガラス基板4には、レジネートにより構成されるとともに撮像素子2と外部接続端子3とを接続する電極パターン7が形成され、電極パターン7は、外部接続端子3と撮像素子2とを接続する導電性の良い電極層9と、この導電性の良い電極層9に固着されるとともに、外部接続端子3が設けられる位置に対応して設けられる半田濡れ性の良い電極層10とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばカメラ等に用いられる撮像素子パッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
撮像素子パッケージは、例えば、CCD等の撮像素子(半導体チップ)と、半田で構成される外部接続端子(ソルダーボール)と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備えたものである(例えば特許文献1参照)。この撮像素子パッケージのガラス基板には、所定の電極パターンが形成されており、外部接続端子と撮像素子は、この電極パターンを介して互いに接続されている。
【0003】
また、半導体パッケージの回路基板における電極パターン形成方法として、例えば回路基板にレジネート(有機金属化合物が有機溶媒中に均一に溶解した状態で存在するもの)を所定の電極パターンの形状に塗布し、これを加熱焼成することにより、有機溶媒が蒸発し、有機金属化合物が分解されて金属成分が回路基板に密着することで、基板上に電極パターンを形成するものがある(例えば特許文献2参照)。このレジネートを用いて形成された電極パターンは、金属ペーストを焼成して形成される電極パターンに比して、耐熱性、耐硫化性、耐酸化性が良く、この点において有用なものとなる。
【特許文献1】特開2002−118207号公報
【特許文献2】特許第3982538号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この電極パターンには、半田で構成された外部接続端子が固着される際の半田濡れ性、ガラス基板に対するガラス密着性、そして導電性といった種々の性能が要求される。
【0005】
しかしながら、従来のレジネートでは、導電性を優先した組成にすると、半田濡れ性、ガラス密着性が劣ることがあり、逆に、ガラス密着性を優先した組成では、導電性が悪くなることがある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、導電性、半田濡れ性、ガラス密着性のうち少なくとも2つ以上について好ましい性能を有する電極パターンを備える撮像素子パッケージを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る撮像素子パッケージは、撮像素子と、半田で構成される外部接続端子と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備え、ガラス基板には、有機金属化合物を含むレジネートにより構成されるとともに撮像素子と外部接続端子とを接続する電極パターンが形成される撮像素子パッケージにおいて、電極パターンは、外部接続端子と撮像素子とを接続する導電性の良い電極層と、この導電性の良い電極層に固着されるとともに、外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられる半田濡れ性の良い電極層とを備えることを特徴とする。
【0008】
かかる構成によれば、導電性の良い電極層によって、外部接続端子と撮像素子とを電気的に接続するとともに、半田で構成される外部接続端子を半田濡れ性の良い電極層を介して導電性の良い電極層に固着することで、電極パターンを、導電性、半田濡れ性の2つの性能が向上したものにできる。
【0009】
また、本発明に係る撮像素子パッケージは、撮像素子と、半田で構成される外部接続端子と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備え、ガラス基板には、有機金属化合物を含むレジネートにより構成されるとともに撮像素子と外部接続端子とを接続する電極パターンが形成される撮像素子パッケージにおいて、電極パターンは、外部接続端子と撮像素子とを接続する導電性の良い電極層と、この導電性の良い電極層とガラス基板との間で、少なくとも外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられるガラス密着性の良い電極層とを備えることを特徴とする。
【0010】
かかる構成によれば、導電性の良い電極層によって、外部接続端子と撮像素子とを電気的に接続するとともに、ガラス密着性の良い電極層によって、導電性の良い電極層をガラス基板に固着することにより、電極パターンを、導電性が良く、しかもガラス基板に対するガラス密着性が良いといった2つの性能が向上したものにできる。
【0011】
また、本発明に係る撮像素子パッケージは、撮像素子と、半田で構成される外部接続端子と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備え、ガラス基板には、有機金属化合物を含むレジネートにより構成されるとともに撮像素子と外部接続端子とを接続する電極パターンが形成される撮像素子パッケージにおいて、電極パターンは、外部接続端子と撮像素子とを接続する導電性の良い電極層と、この導電性の良い電極層に固着されるとともに、外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられる半田濡れ性の良い電極層と、この導電性の良い電極層とガラス基板との間で、少なくとも外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられるガラス密着性の良い電極層とを備えることを特徴とする。
【0012】
かかる構成によれば、導電性の良い電極層によって、外部接続端子と撮像素子とを電気的に接続するとともに、半田で構成される外部接続端子を半田濡れ性の良い電極層を介して導電性の良い電極層に固着し、ガラス密着性の良い電極層によって、導電性の良い電極層をガラス基板に固着することで、電極パターンを、導電性、半田濡れ性、ガラス密着性の3つの性能が向上したものにできる。
【0013】
また、本発明に係る撮像素子パッケージは、前記撮像素子が、半田バンプを介してガラス基板の電極パターンに接続され、半田バンプは、前記半田濡れ性の良い電極層を介して前記導電性の良い電極層に接続される構成を採用できる。
【0014】
かかる構成によれば、撮像素子の半田バンプを、半田濡れ性の良い電極層を介して、導電性の良い電極層に接続することにより、電極パターンを、撮像素子の半田バンプに対して半田濡れ性がよく、しかも導電性が良いものとすることができる。
【0015】
また、本発明に係る撮像素子パッケージは、前記撮像素子が、バンプを介してガラス基板の電極パターンに接続され、前記バンプは、半田ペーストにより前記半田濡れ性の良い電極層に固着され、前記半田濡れ性の良い電極層を介して前記導電性の良い電極層に接続される構成を採用できる。
【0016】
かかる構成によれば、撮像素子のバンプが半田ペーストを介して半田濡れ性の良い電極層に接続し、さらに導電性の良い電極層に接続することで、電極パターンを、撮像素子のバンプを固着する半田ペーストに対して半田濡れ性がよく、しかも導電性が良いものとすることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、撮像素子パッケージの電極パターンを、導電性、半田濡れ性、ガラス密着性のうち少なくとも2つ以上の性能を向上させたものにできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。図1および図2は撮像素子パッケージ1の一実施形態を例示している。撮像素子パッケージ1は、撮像素子2と、半田で構成される外部接続端子3と、撮像素子2および外部接続端子3が固定されるガラス基板4とを備える。
【0019】
撮像素子2は、例えばCCD(Charge Coupled Device) 等によって構成され、その厚さ方向における一方の面に受光部5が設けられている。この撮像素子2は、ガラス基板4に固着される固着部である半田バンプ6を備える。この撮像素子2は、この半田バンプ6をガラス基板4に固着(溶着)することで、このガラス基板4に固定される。
【0020】
この撮像素子パッケージ1には、BGA(Ball Grid Array)が採用されており、外部接続端子3は、例えば半田ボールにより構成される。この外部接続端子3は、その一部がガラス基板4に固着(溶着)されることで、ガラス基板4に固定される。
【0021】
ガラス基板4は、その厚さ方向における一方の面に所定の電極パターン7が形成されている。電極パターン7は、その一部に撮像素子2の半田バンプ6が固着され、他の一部に外部接続端子3が固着されることにより、撮像素子2と外部接続端子3とを接続する。この電極パターン7の厚さは、約0.2μm〜1μmである。
【0022】
なお、電極パターン7と半田バンプ6との間を電気的に接続するべく、導電性ペーストとして半田ペースト(図示略)が介設されている。また、図2に示すように、外部接続端子3と電極パターン7との間を電気的に接続するべく、導電性ペーストとして半田ペースト8が介設されている。
【0023】
電極パターン7は、スクリーン印刷や転写印刷等によりレジネートをガラス基板4に塗付し、このレジネートを加熱することにより焼成される。本実施形態では、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)の有機金属化合物のうちの少なくとも1種類以上を含むレジネート(有機金属化合物が有機溶媒中に均一に溶解した状態で存在するもの)により構成される有機レジネートが用いられる。
【0024】
なお、有機金属化合物としては、例えば硫化バルサム金、硫化バルサム白金、硫化バルサムパラジウム、メルカプタン銀等を使用する。また、有機溶媒としては、例えばターピネオール、トリメチルペンタンジオールモノイソブチレート等を使用する。また、有機レジネートには、レジネートの他に有機バインダーが必要に応じて含有される。有機バインダーとしては、例えばアビエチン酸、セスキテルペン、カナダバルサム等を使用する。また、有機レジネートには、必要に応じてロジウム等の微量成分が添加される。
【0025】
この有機レジネートを用いて焼成された電極パターン7は、耐熱性、耐硫化性、耐酸性を十分に備え、長期にわたり信頼性の高いものになる。
【0026】
また、本実施形態において、電極パターン7は、外部接続端子3と撮像素子2とを接続する第1の電極層9と、第1の電極層9よりも半田濡れ性の良い第2の電極層10と、第1の電極層9よりもガラス密着性の良い第3の電極層11とを備える。
【0027】
第1の電極層9を形成するためのレジネートには、例えば金レジネート(少なくとも金の有機化合物を有機媒体中に含むもの)、または銀・パラジウムレジネート(銀の有機化合物とパラジウムの有機化合物を有機媒体中に含むもの)が用いられる。この第1の電極層9は、第2の電極層10、第3の電極層11よりも導電性が良い(抵抗が低い)組成となっている。
【0028】
第2の電極層10を形成するためのレジネートには、例えば、金・白金レジネート(金の有機化合物と白金の有機化合物を有機媒体中に含むもの)や、銀・パラジウムレジネートが用いられる。この第2の電極層10は、図2に示すように、外部接続端子3が設けられる位置に対応して、第1の電極層9の上に重なるように設けられている。なお、この第2の電極層10は、図示していないが、撮像素子2の半田バンプ6が設けられる位置に対応して、第1の電極層9の上に重なるように設けられていてもよい。
【0029】
第3の電極層11を形成するためのレジネートには、例えば、金・白金レジネートや、銀・パラジウムレジネートが用いられる。この第3の電極層11は、図2に示すように、第1の電極層9とガラス基板4との間で、外部接続端子3が設けられる位置に対応して位置づけられている。
【0030】
なお、このガラス基板4と撮像素子2との間にシール部材を介在させることにより、撮像素子2の受光部5を塵芥等から保護するようにしてもよい。
【0031】
以下、上記の撮像素子パッケージ1を製造する方法について説明する。
【0032】
撮像素子パッケージ1を製造するには、まず、ガラス基板4に電極パターン7を形成する。この電極パターン7を形成するには、まず、ガラス基板4に対して第3の電極層11を形成する。
【0033】
第3の電極層11をガラス基板4に形成するには、第3の電極層11を形成するためのレジネート(例えば金・白金レジネート)をガラス基板4の所定位置(外部接続端子3が設けられる位置)にスクリーン印刷等によって塗布する。そして、このレジネートを加熱し、第3の電極層11として焼成する。
【0034】
次に、第1の電極層9をガラス基板4に形成する。第1の電極層9をガラス基板4に形成するには、この第1の電極層9を形成するためのレジネート(例えば金レジネート)をガラス基板4に塗布する。このとき、このレジネートの一部は、第3の電極層11の上に載るように塗布される。そして、塗布したレジネートを加熱し、第1の電極層9として焼成する。
【0035】
次に、第2の電極層10をガラス基板4に形成する。第2の電極層10をガラス基板4に形成するには、この第2の電極層10を形成するためのレジネート(例えば、金・白金レジネート)をガラス基板4に塗布する。このとき、このレジネートは、第1の電極層9の上であって、外部接続端子3が設けられる位置に塗布される。また、このレジネートは、第1の電極層9の上であって、撮像素子2の半田バンプ6が接続される位置に塗布されてもよい。そして、このレジネートを加熱し、第2の電極層10として焼成する。
【0036】
なお、レジネートの加熱温度は580℃〜620℃とし、ピーク温度で10分間の加熱を行う。また、この温度はガラス基板4の軟化温度に応じて適宜変更可能である。以上により、ガラス基板4には、所定の電極パターン7が焼成される。
【0037】
次に、撮像素子2をガラス基板4に載置させる。このとき、電極パターン7の所定位置に半田ペーストを塗布し、その上に撮像素子2の半田バンプ6を載せる。このとき、半田バンプ6を載せる位置に対応して、第2の電極層10を第1の電極層9に重ねて形成し、その上に半田ペーストを塗布してもよい。
【0038】
そして、外部接続端子3である半田ボールを電極パターン7の一部に固定する。このとき、電極パターン7上において、外部接続端子3を固定する位置、すなわち、第2の電極層10の上に、半田ペースト8を塗布する。外部接続端子3は、この半田ペースト8の上に載置される。なお、ガラス基板4には複数の外部接続端子3が固定される。
【0039】
以上のように、ガラス基板4に外部接続端子3、および撮像素子2を載せた後、このガラス基板4をリフロー炉に入れて加熱する。この加熱により、外部接続端子3が半田ペースト8を介して電極パターン7(第2の電極層10)に固着される。また、この加熱により、撮像素子2の半田バンプ6が半田ペーストを介して電極パターン7に固着される。以上により、撮像素子パッケージ1が完成する。
【0040】
以上説明した撮像素子パッケージ1によれば、導電性の良い第1の電極層9によって、外部接続端子3と撮像素子2とを接続するとともに、第2の電極層10をこの第1の電極層9に重ねて設け、この第2の電極層10に外部接続端子3を固着することによって、電極パターン7は、外部接続端子3と撮像素子2との間の導電性を高く維持するとともに、外部接続端子3に対する高い半田濡れ性をも確保できる。
【0041】
さらに、ガラス基板4に対し、ガラス密着性の良い第3の電極層11を形成するとともに、この第3の電極層11の上に第1の電極層9を設けて外部接続端子3と撮像素子2とを接続することにより、電極パターン7は、外部接続端子3と撮像素子2との間の導電性を高く維持するとともに、ガラス基板4に対する高い密着性をも確保できる。
【0042】
すなわち、本実施形態に係る撮像素子2の電極パターン7は、高い導電性、高い半田濡れ性、そして高いガラス密着性の3つの性能を確保したものとなる。
【0043】
また、撮像素子2の半田バンプ6が電極パターン7に設けられる位置に対応して、第2の電極層10を第1の電極層9と半田バンプ6との間に介在するように設けることで、この位置における高い半田濡れ性をも確保できるようになる。
【0044】
なお、撮像素子パッケージ1は、導電性の良い第1の電極層9と半田濡れ性の良い第2の電極層10との2層のみで電極パターン7を形成してもよく、また、導電性の良い第1の電極層9と、ガラス密着性の良い第3の電極層11の2層のみ電極パターン7を形成しても良い。これにより、撮像素子2の電極パターン7は、高い導電性、高い半田濡れ性の2つの性能を確保したものとなり、また、高い導電性、高いガラス密着性の2つの性能を確保したものとなる。
【0045】
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の変形・変更が可能である。
【0046】
例えば、上記の実施形態では、第1の電極層9、第2の電極層10、第3の電極層11を、成分が異なるレジネートで形成した例を示したが、これに限らず、例えば、第1の電極層9、第2の電極層10、第3の電極層11を、いずれも銀・パラジウムのレジネートとし、それぞれのレジネートにおいて、銀、パラジウムの有機化合物の組成比を異ならせることにより、第1の電極層9を第2の電極層10、第3の電極層11よりも導電性の良いもの(導電性優先タイプ)とし、第2の電極層10を第1の電極層9よりも半田濡れ性の良いもの(半田濡れ性優先タイプ)とし、第3の電極層11を第1の電極層9よりもガラス密着性の良いもの(ガラス密着性優先タイプ)として使用することもできる。
【0047】
また、上記の実施形態では、第3の電極層11が、外部接続端子3が設けられる位置に対応する位置のみに設けられていたが、これに限らず、この第3の電極層11は、第1の電極層9と同じ範囲に形成されていても良い。ただし、外部接続端子3が加熱されることにより、この外部接続端子の位置で、最も電極パターン7がガラス基板4にから剥離しやすくなることから、第3の電極層11は、少なくともこの外部接続端子3が設けられる位置に対応して形成される必要がある。
【0048】
また、上記の実施形態では、撮像素子2をガラス基板4に固着する手段として、半田バンプ6を半田ペーストにより固着した例を示したが、これに限らず、半田ペーストを用いなくてもよい。この場合、電極パターン7の半田バンプ6が接触する部分にフラックスを塗布し加熱することで半田バンプ6と電極パターン7が接続される。また、半田以外の金属によってバンプを構成してもよい。例えば、金、銀、銅などのバンプを採用することができる。また、この半田ペーストに替えて、他の金属ペースト、導電性接着剤を使用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明に係る撮像素子パッケージは、撮像素子パッケージを製造する場合に、その製造工程を簡略化して、容易に製造でき、特にフリップチップ実装・BGA接続の撮像素子パッケージに有用である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態に係る撮像素子パッケージの側面断面図
【図2】同じく撮像素子パッケージの要部拡大断面図
【符号の説明】
【0051】
1 撮像素子パッケージ
2 撮像素子
3 外部接続端子
4 ガラス基板
5 受光部
6 半田バンプ
7 電極パターン
8 半田ペースト
9 第1の電極層(導電性の良い電極層)
10 第2の電極層(半田濡れ性の良い電極層)
11 第3の電極層(ガラス密着性の良い電極層)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子と、半田で構成される外部接続端子と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備え、ガラス基板には、有機金属化合物を含むレジネートにより構成されるとともに撮像素子と外部接続端子とを接続する電極パターンが形成される撮像素子パッケージにおいて、
電極パターンは、外部接続端子と撮像素子とを接続する導電性の良い電極層と、この導電性の良い電極層に固着されるとともに、外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられる半田濡れ性の良い電極層とを備えることを特徴とする撮像素子パッケージ。
【請求項2】
撮像素子と、半田で構成される外部接続端子と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備え、ガラス基板には、有機金属化合物を含むレジネートにより構成されるとともに撮像素子と外部接続端子とを接続する電極パターンが形成される撮像素子パッケージにおいて、
電極パターンは、外部接続端子と撮像素子とを接続する導電性の良い電極層と、この導電性の良い電極層とガラス基板との間で、少なくとも外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられるガラス密着性の良い電極層とを備えることを特徴とする撮像素子パッケージ。
【請求項3】
撮像素子と、半田で構成される外部接続端子と、撮像素子および外部接続端子が固定されるガラス基板とを備え、ガラス基板には、有機金属化合物を含むレジネートにより構成されるとともに撮像素子と外部接続端子とを接続する電極パターンが形成される撮像素子パッケージにおいて、
電極パターンは、外部接続端子と撮像素子とを接続する導電性の良い電極層と、この導電性の良い電極層に固着されるとともに、外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられる半田濡れ性の良い電極層と、この導電性の良い電極層とガラス基板との間で、少なくとも外部接続端子が設けられる位置に対応して設けられるガラス密着性の良い電極層とを備えることを特徴とする撮像素子パッケージ。
【請求項4】
前記撮像素子は、半田バンプを介してガラス基板の電極パターンに接続され、半田バンプは、前記半田濡れ性の良い電極層を介して前記導電性の良い電極層に接続されることを特徴とする請求項1または3に記載の撮像素子パッケージ。
【請求項5】
前記撮像素子は、バンプを介してガラス基板の電極パターンに接続され、前記バンプは、半田ペーストにより前記半田濡れ性の良い電極層に固着され、前記半田濡れ性の良い電極層を介して前記導電性の良い電極層に接続されることを特徴とする請求項1または3に記載の撮像素子パッケージ。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−62282(P2010−62282A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225712(P2008−225712)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】