説明

改良された赤外線昇温速度を有する透明なポリプロピレン系延伸ブロー成形容器を製造する方法

以下の工程:すなわち、(I):(A)(i)エチレンおよびC4−C10α−オレフィンのうちの少なくとも1種を1.0重量%以下含むプロピレンのホモポリマーまたはミニランダムコポリマー;(ii)プロピレンと、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィンとのランダムコポリマー;および(iii)それらの混合物から選択される約1〜約50のメルトフローレートを有するプロピレンポリマーと;(B)プロピレンポリマーの重量を基準として約1〜約l000ppmの少なくとも1種の放射熱吸収剤とを含むプロピレンポリマー組成物を成形し、それによって、プリフォームを形成する工程;および、(II)該プリフォームを延伸ブロー成形する工程;その場合、熱は赤外放射によって供給され、得られる容器は25.0%未満のヘーズ値を有する、を含む透明な射出延伸ブロー成形された容器を製造する方法。

【発明の詳細な説明】
【発明の開示】
【0001】
本発明は、ホットフィルおよびレトルト用途に適するポリマー組成物を使用して、改良された赤外線昇温速度を有する透明な延伸ブロー成形容器を製造する方法に関する。
延伸ブロー成形手順、例えば射出延伸ブロー成形は、商用の透明要件を満たす容器を製造するのに広く使用されている。ポリエチレンテレフタレート(「PET」)は、その望ましい透明性の故に、射出延伸ブロー成形法でしばしば使用されてきた。赤外線熱吸収剤(infrared heat absorbent)は、PET組成物で使用されてきた。米国特許第U.S.4,481,314号は、赤外線エネルギー吸収剤としてアントラキノン誘導体を含むポリエステル組成物を開示している。米国特許第U.S.4,408,004号は、飲料ボトルのブロー成形のための赤外線エネルギー吸収剤としてカーボンブラックを含むポリエステル組成物を開示している。しかしながら、PETは、比較的高価であって、典型的には、(消耗材を含む用途で要求されるかもしれない)容器をレトルトしなければならない用途またはホットフィル用途には適さない。
【0002】
ポリプロピレン系容器は、PET系材料に比べてコスト効率が良く、食品および液体用途でレトルトできる。国際公開第WO 99/41293号は、メタロセン触媒を使用してプロピレンポリマーから射出延伸ブロー成形容器を製造する方法を記載している。しかしながら、典型的には、ポリプロピレンは、PETほど効率的に熱を吸収しない。米国特許第U.S.5,604,289号は、赤外線吸収剤としてカーボンブラックを含む熱可塑性組成物を開示している。しかしながら、これらの組成物中に更に含まれる補強成分は、不透明な成形品を生じさせる。而して、ホットフィルまたはレトルト可能な用途に適するポリマー組成物を使用して、改良された赤外線昇温速度を有する透明な延伸ブロー成形容器を製造する方法に関するニーズが依然として存在する。
【0003】
本発明は、透明な延伸ブロー成形容器を製造する方法に関するものであって、本発明方法は、以下の工程:すなわち、
I.好ましくは約200℃〜約280℃の温度で;
(A)
(i)約80%を超える、好ましくは約90%〜約99.5%のアイソタクチック指数を有する、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンのうちの少なくとも1種を1.0重量%以下含むプロピレンのホモポリマーまたはミニランダムコポリマー;
(ii)α−オレフィンを約0.3〜約30重量%、好ましくは約0.3〜約20重量%含み且つ約60%を超える、好ましくは約70%を超えるアイソタクチック指数を有する、プロピレンと、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィンとのランダムコポリマー;および
(iii)それらの混合物
から選択される約1〜約50のメルトフローレートを有するプロピレンポリマーと;
(B)プロピレンポリマーの重量を基準として約1〜約1000ppmの少なくとも1種の放射熱吸収剤(約700〜約25,000nmの放射波長を有する赤外放射を吸収する)と
を含むプロピレンポリマー組成物を成形し、それによってプレフォームを形成する工程;および
II.該プレフォームを、好ましくは約100℃〜約160℃の温度で、延伸ブロー成形する工程、該工程IIでは、熱は赤外放射によって供給され、得られる容器は25.0%未満のヘーズ値を有する
を含む。
【0004】
本発明の方法で使用されるプロピレンポリマー組成物は:
(i)約80%を超える、好ましくは約90%〜約99.5%のアイソタクチック指数を有する、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンのうちの少なくとも1種を1.0重量%以下含むプロピレンのホモポリマーまたはミニランダムコポリマー;
(ii)α−オレフィンを約0.3〜約30重量%、好ましくは約0.3〜約20重量%含み且つ約60%を超える、好ましくは約70%を超えるアイソタクチック指数を有する、プロピレンと、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィンとのランダムコポリマー;および
(iii)それらの混合物 から選択されるプロピレンポリマー(A)を含む。
【0005】
好ましくは、プロピレンポリマー(A)は:
(i)約80%を超える、好ましくは約90%〜約99.5%のアイソタクチック指数を有する、約25重量%〜約75重量%、より好ましくは約35重量%〜約65重量%の、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンのうちの少なくとも1種を1.0重量%以下含むプロピレンのホモポリマーまたはミニランダムコポリマー;および
(ii)α−オレフィンを約0.3〜約30重量%、好ましくは約0.3〜約20重量%含み且つ約60%を超える、好ましくは約70%を超えるアイソタクチック指数を有する、約25重量%〜約75重量%、より好ましくは約35重量%〜約65重量%の、プロピレンと、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィンとのランダムコポリマー
から選択される。
【0006】
本発明の方法で使用されるポリマー組成物は、良好な透明性および加工性を提供し、典型的には、約1〜約50、好ましくは約2〜約40のメルトフローを有する。特に、プロピレンホモポリマーおよびプロピレンランダムコポリマーの両方を含む組成物は、広い融点分布に起因して広い加工領域を提供する。
【0007】
本発明で使用されるプロピレンポリマー組成物から製造される容器は、ホットフィル用途に適する。これらの方法では、シロップ、お茶および果汁のような材料は、加熱され、次いで容器に入れられる。典型的なホットフィル温度は、約70℃〜約104℃である。
その容器は、典型的には100℃を超える温度で、好ましくは約104℃〜約135℃の温度で充填容器を加熱して内容物を殺菌するレトルト用途にも適する。
【0008】
好ましくは、本発明の容器で使用されるプロピレンポリマー材料は、従来の重合法で製造する。例えば、ポリマー材料は、1つ以上の連続工程または並行工程でモノマーを重合させることによって、調製できる。重合は、バルクで、懸濁液で、気相で、または超臨界媒体で、任意の公知の方法で行うことができる。重合は、回分式でまたは好ましくは連続的に行うことができる。溶液法、懸濁液法、撹拌気相法または気相流動床法が可能である。溶媒または懸濁媒体として、不活性炭化水素、例えばイソブタン、またはモノマーそれら自体を使用できる。2つ以上の反応器において本発明の方法の1つ以上の工程を行うこともできる。反応器の大きさは、本発明の方法にとっては決定的に重要ではない。反応器の大きさは、個々の反応ゾーン(単数または複数)で達成されることになっている製造量に左右される。
【0009】
好ましくは、第一工程におけるプロピレンホモポリマーAの重合、ならびに第二工程におけるプロピレンコポリマーBの重合は、バルクで、すなわち懸濁媒体としての液体プロピレン中で、または気相から行われる。全ての重合が気相から起こる場合、重合工程は、好ましくは、直列に接続されていて、そして粉末反応床が垂直撹拌機によって撹拌され続けている撹拌気相反応器を含むカスケードで行われる。反応床は、一般的に、個々の反応器で重合されるポリマーから成る。プロピレンホモポリマーAの初期重合をバルクで行う場合、好ましくは、1つ以上のループ反応器および1つ以上の気相流動床反応器から構成されるカスケードを使用する。調製は、マルチゾーン反応器で行うこともできる。
【0010】
または、本発明の方法で使用されるプロピレンポリマーが、ホモポリマーと、ミニランダムコポリマーと、そしてランダムコポリマーとの混合物であるとき、個々のポリマー成分は、別々に調製でき、次いで物理的に混合できる。
【0011】
本発明の方法で使用されるプロピレンポリマー材料は、チーグラーナッタまたはシングルサイト(例えばメタロセン)の触媒作用によって調製できる。メタロセンシングルサイト触媒を使用するとき、メタロセン化合物の好ましいクラスは、下式(I):
【0012】
【化1】

【0013】
[式中、
Mは、ジルコニウム、ハフニウムまたはチタンであり、
Xは、同じかまたは異なっていて、それぞれ互いに独立に、水素またはハロゲンまたは基−R、−OR、−OSO2CF3、−OCOR、−SR、−NR2もしくは−PR2(式中、Rは、直鎖もしくは分岐鎖C1−C20−アルキル、置換基として1つ以上のC1−C10−アルキル基を有することができるC3−C20−シクロアルキルであり、またはC6−C20−アリール、C7−C20−アルキルアリールまたはC7−C20−アリールアルキルであり、また、元素周期表の13〜17族に属する1個以上のヘテロ原子または1つ以上の不飽和結合を含むことができる)であり、2つの基Xが互いに結合することもでき、 Lは、元素周期表の13〜17族に属するヘテロ原子を含むことができるC1−C20−アルキリデン、C3−C20−シクロアルキリデン、C6−C20−アリーリデン、C7−C20−アルキルアリーリデンおよびC7−C20−アリールアルキリデン基から成る群より選択される二価の架橋基であるか、または、5個以下のケイ素原子を有するシリリデン基であり;
1およびR2は、同じかまたは異なっていて、それぞれ互いに独立に、水素、または、置換基として1つ以上のC1−C10−アルキル基を有することができる直鎖もしくは分岐鎖のC1−C20−アルキルまたはC3−C20−シクロアルキルであり、または、C6−C20−アリール、C7−C40−アルキルアリールまたはC7−C40−アリールアルキルであり、また、元素周期表の13〜17族に属する1個以上のヘテロ原子または1つ以上の不飽和結合を含むことができ、
TおよびT’は、下式(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)または(VII)
【0014】
【化2】

【0015】
(式中、記号*および**によって示してある原子は、いずれの場合においても、同じ記号で示してある式(I)の化合物の原子に結合される)で表されるの二価の基であり、そして
5およびR6は、同じかまたは異なっていて、それぞれ互いに独立に、水素またはハロゲン、または、置換基として1つ以上のC1−C10−アルキル基を有することができる直鎖もしくは分岐鎖のC1−C20−アルキルまたはC3−C20−シクロアルキルであり、または、C6−C40−アリール、C7−C40−アルキルアリールまたはC7−C40−アリールアルキルであり、また、元素周期表の13〜17族に属する1個以上のヘテロ原子もしくは1つ以上の不飽和結合を含むことができ、または、2つの基R5もしくはR5とR6が互いに結合して飽和もしくは不飽和のC3−C20環を形成する]で表される。
【0016】
式(I)のメタロセン化合物の中では、特に好ましくは、Mがジルコニウムであるメタロセン化合物である。
更に、好ましくは、基Xにおける置換基Rが、C1−C10−アルキル、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチルもしくはn−オクチル、またはC3−C20−シクロアルキル、例えばシクロペンチルもしくはシクロヘキシルである式(I)で表されるメタロセン化合物である。2つの基Xが互いに結合して、C4−C40−ジエニル配位子を、特に1,3−ジエニル配位子または−OR’O−基(式中、置換基R’はC1−C40−アルキリデン、C6−C40−アリーリデン、C7−C40−アルキルアリーリデンおよびC7−C40−アリールアルキリデンから成る群より選択される二価の基である)を形成する式(I)のメタロセン化合物も好ましい。Xは、特に好ましくは、ハロゲン原子または−R基または−OR基であるか、または、2つの基Xが−OR’O−基を形成し;Xは極めて特に好ましくは塩素またはメチルである。
【0017】
式(I)の好ましいメタロセン化合物では、二価の基Lは、シリリデン、すなわち−SiMe2−、−SiPh2−、−SiPhMe−および−SiMe(SiMe3)−、そしてアルキリデン、すなわち−CH2−、−(CH22−、−(CH23−および−C(CH32から成る群より選択される基である。
【0018】
式(I)のメタロセン化合物における好ましい基R1およびR2は、直鎖もしくは分岐鎖C1−C10−アルキル、特に直鎖C1−C4−アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピルもしくはn−ブチル、または分岐鎖C3−もしくはC4−アルキル基、例えばイソプロピルもしくはtert−ブチルである。特に好ましい態様では、基R1およびR2は、同じであり、特に、両方ともメチル、エチルまたはイソプロピルである。更に特に好ましい実施態様では、R1は、直鎖またはα位で分岐していない分岐鎖のC1−C10−アルキル基、特に直鎖C1−C4−アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピルまたはn−ブチルであり、R2は、α位で分岐しているC3−C10−アルキル基、特に分岐鎖C3−またはC4−アルキル基、例えばイソプロピルまたはtert−ブチルである。
【0019】
式(I)の好ましいメタロセン化合物では、基R5は、それぞれ、水素、または直鎖もしくは分岐鎖C1−C10−アルキル基、特にC1−C4−アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピルもしくはn−ブチルであるか、またはC3−C10−シクロアルキル基、特にC5−C6−シクロアルキル、例えばシクロペンチルおよびシクロヘキシル、C6−C18−アリール、例えばフェニルもしくはナフチル、そしてC7−C24−アルキルアリール、例えばメチルフェニル、エチルフェニル、n−プロピルフェニル、i−プロピルフェニル、t−ブチルフェニル、ジメチルフェニル、ジエチルフェニル、ジイソプロピルフェニル、ジtertブチルフェニル、トリメチルフェニル、メチル−t−ブチルフェニル、メチルナフチルおよびジメチルナフチルであるか、または2つの隣接基R5が結合して5〜7員環を形成する。
【0020】
更に、隣接基R5と一緒になってR6が、環系、特に不飽和6員環を形成するか、または R6が、下式(XI)
【0021】
【化3】

【0022】
[式中、
11は、同じかまたは異なっていて、それぞれ互いに独立に、水素またはハロゲンであるか、または、直鎖もしくは分岐鎖のC1−C20−アルキル、置換基として1つ以上のC1−C10−アルキル基を有することができるC3−C20−シクロアルキル、C6−C20−アリール、C7−C20−アルキルアリールまたはC7−C20−アリールアルキルであり、また、元素周期表の13〜17族に属する1個以上のヘテロ原子もしくは1つ以上の不飽和結合を含むことができるか、または、2つの基R11が結合して不飽和C3−C20環を形成することができ、好ましくはR11は水素原子であり、
12は、水素またはハロゲンであるか、または、直鎖もしくは分岐鎖のC1−C20−アルキル、置換基として1つ以上のC1−C10−アルキル基を有することができるC3−C20−シクロアルキル、C6−C20−アリール、C7−C20−アルキルアリールまたはC7−C20−アリールアルキルであり、また、元素周期表の13〜17族に属する1個以上のヘテロ原子または1つ以上の不飽和結合を含むことができ、好ましくはR12は、C(R133(式中、
13は、同じかまたは異なり、それぞれ互いに独立に、直鎖または分岐鎖C1−C6−アルキル基であるか、または、2つもしくは3つの基R13が結合して1つ以上の環系を形成する)で表される分岐鎖アルキル基である]で表されるアリール基である式(I)のメタロセン化合物も好ましい。
【0023】
好ましくは、基TおよびT’のうちの少なくとも1つは、式(XI)で表される基R6によって置換される。特に好ましくは、基TおよびT’の両方が、前記の基によって置換される。極めて特に好ましくは、基TおよびT’のうちの少なくとも1つは、式(XI)で表される基R6によって置換される式(IV)で表される基であり、そして、もう一方は、式(II)または(IV)を有し、そして同様に、式(VII)で表される基R6によって置換される。特に、前記メタロセン化合物は、下式(XII)を有する。
【0024】
【化4】

【0025】
それらを調製するために特に有用なメタロセン化合物および方法は、例えば、国際公開第WO 01/48034号および国際公開第WO 03/045964号に記載されている。
【0026】
式(I)のメタロセン化合物は、好ましくは、ラセミ体または擬ラセミ体であり;擬ラセミ体という用語は、錯体のすべての他の置換基を無視すると、2つの基TおよびT´が、互いに関してラセミ配置にある錯体を指している。
【0027】
様々なメタロセン化合物の混合物を使用することもできる。
特に有用な式(I)で表されるメタロセン化合物は、
ジメチルシランジイルビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス(テトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−tert−ブチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジエチルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ジルコニウムジブロミド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
メチルフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−エチル−4,5−ベンズインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシランジイルビス(2−メチルインデニル)ハフニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−(1−ナフチル)−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−i−ブチル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−(9−フェナントリル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2,7−ジメチル−4−イソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4,6−ジイソプロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4(p−トリフルオロメチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(3’,5’−ジメチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジエチルシランジイルビス(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−プロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−イソプロピル−4(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−n−ブチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス(2−ヘキシル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4(1−ナフチル)インデニル)(2−メチル−4(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−メチル−4 −(3 ’,5’−ビス−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−メチル−4−(1’−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレン(2−イソプロピル−4(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)2−イソプロピル4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−フェニル)−1−インデニル)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1−インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2,6−ジメチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2,7−ジメチル−4(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2,5,6,7−テトラメチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)(6−メチル−4−フェニル−1,2,3,5−テトラヒドロ−s−インダセン−7−イル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)(6−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,5−テトラヒドロ−s−インダセン−7−イル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(6−メチル−4−フェニル−1,2,3,5−テトラヒドロ−s−インダセン−7−イル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(6−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)−1,2,3,5−テトラヒドロ−s−インダセン−7−イル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−メチル−4,5−ベンゾインデニル)−ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−メチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイル(2−エチル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)(2−イソプロピル−4−フェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシランジイルビス−6−(3−メチルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジメチル;
ジメチルシランジイルビス−6−(4−メチルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(4−イソプロピルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(4−ter−ブチルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(3−イソプロピルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジメチル;
ジメチルシランジイルビス−6−[2,5−ジメチル−3(2−メチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン]ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−[2,5−ジメチル−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−[2,5−ジメチル−3−メシチレンシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン]ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2,4,5−トリメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2,5−ジエチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2,5−ジイソプロピル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2,5−diter−ブチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2,5−ジトリメチルシリル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイルビス−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3(4’−tert.−ブチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3(4’−tert.−ブチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)−6−(2,5−ジメチル−3−(4’−tert.−ブチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)−6−(2,5−ジメチル−3−(4’−tert.−ブチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−(4’−tert.−ブチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−イソプロピル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−イソプロピル−4−(1−ナフチル)インデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−イソプロピル−4−(4’−tert−ブチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−イソプロピル−4−(3’,5’−ジメチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2,5−ジメチル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−イソプロピル−4−(2’,5’−ジメチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−フェニルシクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−エチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−(3’,5’−ジメチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−(2’,5’−ジメチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−(4’−tert.−ブチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−メチル−4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド;および
ジメチルシランジイル−6−(2−メチル−5−イソプロピル−3−(3’,5’−ジメチルフェニル)シクロペンタジエニル−[1,2−b]−チオフェン)(2−メチル−4−(4’−メチルフェニル)インデニル)ジルコニウムジクロリド;または
対応するジメチルジルコニウム、モノクロロモノ(アルキルアリールオキシ)ジルコニウム、およびジ(アルキルアリールオキシ)ジルコニウム化合物である。
【0028】
本発明の方法で使用されるプロピレンポリマーは、アルミニウムアルキルと、活性化状態においてMgCl2上に担持された遷移金属を含む固体成分との反応生成物を含むチーグラー/ナッタタイプの従来の触媒の存在下で、調製することもできる。特に、最良の結果は:
(i)Ti−π結合の無いチタン化合物、および、活性化形態でハロゲン化マグネシウム上に担持された電子供与体化合物(内部供与体)を含む固体成分と;
(ii)Al−アルキル化合物、適当な場合には、電子供与体化合物(内部供与体)
との反応生成物を含む触媒を使用するときに得られる。
【0029】
外部電子供与体化合物の使用は、一般的に、80を超えるアイソタクチシティ(mm)を有するプロピレンポリマーを得るのに必要である。にもかかわらず、欧州特許第EP−A−361,493号に記載されているタイプの化合物が、内部電子供与体化合物として使用される場合、触媒の立体特異性が、それ自体充分に高いので、外部電子供与体化合物を使用する必要はない。
【0030】
チーグラーナッタ触媒のための担体として使用される活性化形態のハロゲン化マグネシウム、好ましくはMgCl2は、特許文献により公知である。米国特許第4,298,718号および第4,495,338号は、チーグラーナッタ接触反応においてこれらの化合物の使用を初めて記載した。オレフィンの重合用の触媒成分における担体または補助担体として活性化形態で使用されるハロゲン化マグネシウムは、不活性なハロゲン化物のスペクトルで認められる最も強度の強い回折線は強度が低下し、また、最大の強度が、最大の強度線の角度に比べて小さい角度の方へと変位するハロによって置換されるというX線スペクトルによって特徴付けられることはそれらの特許により公知である。
【0031】
チタン化合物は、好ましくは、ハロゲン化物およびハロゲノ−アルコラートから選択される。好ましいチタン化合物はTiCl4、TiCl3および式Ti(OR1mn(式中、R1は、1〜12個の炭素原子を有する炭化水素基であるか、または基COR1であり、Xはハロゲンであり、そして(m+n)はチタンの原子価である)で表されるハロゲノ・アルコラートである。
【0032】
有利には、触媒成分(i)は、約10〜150μmの平均直径を有する球状粒子の形態で使用される。球状形態で該成分を調製する適当な方法は、例えば欧州特許出願第EP−A−395,083号、第EP−A−553,805号および第EP−A−553,806号に記載されており、調製法および生成物の特性に関する前記引例の説明は、本願明細書に引用したものとする。
【0033】
適当な内部電子供与体化合物としては、ポリカルボン酸のエーテル、エステルおよび特にエステル;欧州特許出願第EP−A−361,493号、第EP−A−361,494号、第EP−A−362,705号および第EP−A−451,645号に記載されているタイプのアミン、ケトンおよび1,3−ジエーテルが挙げられる。
【0034】
Al−アルキル化合物(ii)は、好ましくは、アルミニウムトリアルキル、例えばAl−トリエチル、Al−トリイソブチル、Al−トリ−n−ブチル、Al−トリ−n−ヘキシルおよびAl−トリ−n−オクチルから選択される。Al−トリアルキルと、Al−ハロゲン化アルキル、Al−水酸化アルキルまたはAl−アルキルセスキクロリド、例えばAlEt2ClおよびAl2Et3Cl3との混合物も使用できる。
【0035】
外部供与体は、内部供与体と同じタイプかまたは異なっていることができる。内部供与体がポリカルボン酸のエステル、特にフタル酸エステルである場合、外部供与体は、好ましくは、式R12Si(OR)2(式中、R1およびR2は、1〜18個の炭素原子を有するアルキル、シクロアルキルまたはアリール基である)で表されるケイ素化合物から選択される。この種のシランの例は、メチルシクロヘキシル−ジメトキシシラン、ジフェニル−ジメトキシシラン、メチル−t−ブチル−ジメトキシシランおよびジシクロペンチル−ジメトキシシランである。
【0036】
本発明の放射熱吸収剤は、赤外線スペクトルの有意な範囲の赤外放射を吸収する材料を含む。その場合、赤外放射とは、約700〜約25,000nmの放射波長を有すると規定される。ポリマー組成物中に放射熱吸収剤が存在することによって、放射熱吸収剤を含んでいないプリフォームに比べてポリマープリフォームへの伝熱速度が向上するだけでなく、プリフォーム中でのより良好な熱の分配が容易になり、それにより、同等のプリフォーム温度を維持しながら、入熱のより効率的な利用が可能になり、そしてまた、より高い容器生産速度が可能となる。好ましくは、放射熱吸収剤としては、カーボンブラック、グラファイト、ガスブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、アンスラセンブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、ベジタブルブラック、アニマルブラック、アントラキノン誘導体およびそれらの混合物が挙げられる。より好ましくは、放射熱吸収剤は、カーボンブラックまたはグラファイトである。放射熱吸収剤は、プロピレンポリマーの重量を基準として、約1〜約1000ppm、好ましくは約1〜約100ppm、そしてより好ましくは約1〜40ppmの量で存在できる。放射熱吸収剤が可視域において強い発色団である場合、好ましくは約1〜約40ppm、より好ましくは約1.5〜約30ppm、そして最も好ましくは約2〜約20ppmの量で使用される。放射熱吸収剤がカーボンブラックであるとき、放射熱吸収剤の平均粒径は、好ましくは約5〜約40nm、より好ましくは約10〜約35nmである。放射熱吸収剤がグラファイトであるとき、平均粒径は、好ましくは約3〜約8μm、より好ましくは約4.5〜約7.5μmである。
【0037】
本発明の容器を製造するために使用されるプロピレンポリマー組成物に従来の核形成剤を加えることができる。適当な核形成剤の例は、無機添加剤、例えばタルク、シリカもしくはカオリン、モノカルボン酸もしくはポリカルボン酸の塩、例えば安息香酸ナトリウムもしくはtert−ブチル安息香酸アルミニウム、ジベンジリデンソルビトールもしくはそのC1−C8−アルキル置換誘導体、例えばメチルジベンジリデンソルビトール、エチルジベンジリデンソルビトールもしくはジメチルジベンジリデンソルビトール、またはリン酸のジエステルの塩、例えば2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸ナトリウムおよび2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)リン酸ナトリウムである。プロピレンポリマー組成物は、5重量%以下の核形成剤を含むことができる。核形成剤が存在するとき、好ましくは0.1〜1重量%、より好ましくは0.15〜0.25重量%の量で存在する。好ましくは、核形成剤は、ジベンジリデンソルビトールまたはジベンジリデンソルビトール誘導体である。より好ましくは、核形成剤は、ジメチルジベンジリデンソルビトールである。
【0038】
プロピレンポリマー組成物で使用される他の添加剤は、フェノール系酸化防止剤、ホスファイト系添加剤、帯電防止剤、顔料およびステアリン酸カルシウムが挙げられるが、それらに限定されない。テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびn−オクタデシニル−3−(4’−ヒドロキシニル)プロピオネートは、フェノール系酸化防止剤として特に好ましい。存在する場合、フェノール系酸化防止剤の含量は、約0.001〜約2重量部、好ましくは約0.002〜約1.8重量部、より好ましくは約0.005〜約1.5重量部であることができる。トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトは、ホスファイト添加剤として好ましい。存在する場合、ホスファイトの含量は、約0.001〜約1.5重量部、好ましくは約0.005〜約1.5重量部、より好ましくは約0.01〜約1.0重量部であることができる。存在する場合、ステアリン酸カルシウムの含量は、約0.01〜約2重量部、好ましくは約0.02〜約1.5重量部、より好ましくは約0.03〜約1.5重量部であることができる。
【0039】
好ましくは、本発明の方法によって製造される容器は、25.0%未満、より好ましくは8.0%未満、最も好ましくは4.0%未満のヘーズ値を有する。
本明細書中で使用するとき、容器とは、延伸ブロー成形手順によって製造されるあらゆる物品を意味している。好ましくは、容器は、ボトルまたは広口ジャーである。
【0040】
本発明の方法は、上記の放射熱吸収剤を含むプロピレンポリマー組成物を、好ましくは約200℃〜約280℃の温度で成形してプリフォームを形成する第一の工程を含む。温度は、関連の特定のポリマー組成物にしたがって当業者によって選択されるだろう。第一成形工程は、射出成形、圧縮成形またはブロー成形を含むことができる。好ましくは、射出成形である。本発明方法の第二の工程は、第一の工程で形成されたプリフォームを、好ましくは約100℃〜約160℃の温度で、熱を赤外放射によって供給して、延伸ブロー成形することを含む。また、延伸ブロー成形温度は、成形しようとするポリマー組成物にしたがって当業者によって選択されるだろう。プリフォームは、加熱炉において赤外放射によって加熱される。典型的には、均一に熱を分配するために回転させながら、赤外線加熱ユニットのバンクに沿ってプリフォームを運ぶ。ボトルは、プリフォーム表面のオーバヒートを極力抑えるために、加熱中および加熱後に、冷却空気と接触させることもできる。加熱されたプリフォームが加熱炉を出たら、そのプリフォームを吹込成形用金型へ移動させる。延伸ロッドを、プリフォーム中に挿入し、軸方向に延伸する。約10atm〜約30atm、好ましくは約18〜約22atmの加圧空気を導入して、最終ボトルのブロー成形を完了する。任意には、加圧空気は二工程で導入でき、その場合、約4atm〜約12atm、好ましくは約6.5atm〜約8.5atmで加圧空気を導入し、次いで、上記のより高い圧力での最終的なブロー成形によって、プリブローを行う。
【0041】
本発明の方法における両方の工程は、いわゆる一段法のように、同じ機械で行うことができる。または、いわゆる二段法のように、プリフォームを装置の第一の部分で製造し、次いで、延伸ブロー成形するための装置の第2の部分へ送ることができる。このような場合、プリフォームは、完全に冷却することができる。
【0042】
特に明記しない限り、以下の実施例に記載されているオレフィンポリマー材料および組成物の特性は、下記の表Iに記載されている試験法にしたがって、測定した。
【0043】
【表1】

【0044】
特に明記しない限り、本明細書における部、パーセントおよび割合は、すべて重量基準である。
以下の実施例は、放射熱吸収剤を使用しているプロピレンポリマー材料の赤外線熱吸収を例示している。
【0045】
対照実施例1および実施例2〜4
Avant ZN118(チーグラーナッタ触媒)を使用して製造される、3.4%のエチレンを含み且つ6dg/分のMFRおよび93.7重量%のI.I.を有するポリプロピレンランダムコポリマー;Basell USA Incから市販されているポリマーおよび触媒の両方を、Berstorff Ltdから市販されている25 mmのBerstoff製二軸スクリュー押出機を使用して、0、2、4および10ppmのカーボンブラックレベル、500ppmのステアリン酸カルシウム、Kyowa Chemical Ind.Co.Ltd.から市販されている500ppmのDHT−4A、Ciba Specialty Chemicals Corporationから市販されている1200ppmのIrganox B225、およびClariant International Ltd.から市販されている800ppmのGMS 52と配合してペレットにした。カーボンブラックは、10%の30nmカーボンブラックを有する濃縮物の形態で、MFR(190℃で測定された)が20の線状低密度ポリエチレン中に導入した。
【0046】
ペレットは、235℃の設定温度で往復スクリュー式射出成形機を使用して射出成形して、プリフォームとした。次いで、そのプリフォームは、それらが射出成形された2〜4日後の間に、シングルキャビティ延伸ブロー成形機中に導入した。プリフォームは移動ベルト上に配置し、そしてそのプリフォームを循環させた。循環プリフォームは赤外線ランプの前を通過し、オーブン出口でプリフォーム温度が測定された。上記した様々なレベルのカーボンブラックを含むポリマー配合物から成るプリフォームを600ボトル/時の速さで処理し、そしてプリフォームの出口温度を測定した。加熱/コンディショニング域を出たら、プリフォームをブローステーションへと移動させた。次いで、吹込ノズルをプリフォーム中に挿入し、延伸ロッドを誘導する。延伸ロッドを取り出すためにプリフォームを予備延伸する予備ブロー圧力は7.5atmであった。次いで、ボトル壁の材料肉厚分布を最適化するために、20atmで高圧ブロー成形した。
【0047】
表2には、対照実施例1および実施例2〜4のプリフォーム出口温度が要約してある。
【0048】
【表2】

【0049】
表2のデータは、プリフォーム出口温度の上昇によって示されているように、ボトル中のカーボンブラックレベルの増加によって赤外線熱吸収が向上したことを示している。
以下の実施例は、射出延伸ブロー成形されたボトルの製造速度に関する放射熱吸収剤の効果を測定するための手順を例示している。
【0050】
対照実施例5および実施例6〜9
Avant ZN118(チーグラーナッタ触媒)を使用して製造される、3.4%のエチレンを含み且つ6dg/分のMFRおよび93.7重量%のI.I.を有するポリプロピレンランダムコポリマー;Basell USA Incから市販されているポリマーおよび触媒の両方を、Berstorff Ltdから市販されている25mmのBerstoff製二軸スクリュー押出機を使用して、0、2、4、10、および20ppmのカーボンブラックレベル、500ppmのステアリン酸カルシウム、Kyowa Chemical Ind.Co.Ltd.から市販されている500ppmのDHT−4A、Ciba Specialty Chemicals Corporationから市販されている1200ppmのIrganox B225、およびClariant International Ltd.から市販されている800ppmのGMS 52と配合してペレットにした。カーボンブラックは、10%の30nmカーボンブラックを有する濃縮物の形態で、20のMFR(190℃で測定された)を有する線状低密度ポリエチレン中に導入した。
【0051】
ペレットは、235℃の設定温度で往復スクリュー式射出成形機を使用して射出成形して、プリフォームとした。次いで、そのプリフォームは、それらが射出成形された2〜4日後の間に、シングルキャビティ延伸ブロー成形機中に導入した。プリフォームは、移動ベルト上に配置し、そして、そのプリフォームを循環させた。循環プリフォームは赤外線ランプの前を通過し、オーブン出口でプリフォーム温度を測定した。目標とするプリフォーム出口温度は120℃であった。上記した様々なレベルのカーボンブラックを含むポリマー配合物のプリフォームを処理した。プリフォーム処理速度は調整され、目標出口温度を維持した。加熱/コンディショニング域を出たら、プリフォームをブローステーションへと移動させた。次いで、吹込ノズルをプリフォーム中に挿入し、延伸ロッドを誘導する。延伸ロッドを取り出すためにプリフォームを予備延伸する予備ブロー圧力は7.5atmであった。次いで、ボトル壁の材料肉厚分布を最適化させるために、20atmで高圧ブロー成形した。
【0052】
表3には、対照実施例5および実施例6〜9のボトル特性および製造速度が要約してある。
【0053】
【表3】

【0054】
表3の結果は、実施例6〜9が、良好なヘーズ値を有しつつ、対照実施例5と比較して、より速い最大製造速度で製造されたことを示している。
対照実施例10および実施例11
対照実施例10は、まず最初に、Basell USA Inc.から市販されているメタロセン触媒であるAvant M101を、プロピレンと予備重合させることによって調製した。その場合、予備重合された触媒の収量は、触媒1gあたり約60〜80gであった。次いで、予備重合された触媒およびプロピレンを、第一ループ反応器中に連続的に供給した。第一ループ反応器で形成されたホモポリマー、およびエチレンを第二反応器に供給した。両方のループ反応器の温度は70℃であった。ポリマーは、第二反応器から放出され、未反応モノマーから分離され、次いで乾燥させた。
【0055】
得られたポリマーは、99.5重量%のI.I.を有する3.0%のエチレンを含む40%のランダムコポリマーと、99.5重量%のI.I.を有する60重量%のプロピレンホモポリマーとを含んでおり、また、最終ポリマーは11dg/分のMFRを有していた。組成物は、Leistritz Extruder Corporationから市販されているLeistritz micro 27を使用して、500ppmのステアリン酸カルシウム、Kyowa Chemical Ind.Co.Ltd.から市販されている500ppmのDHT−4A、Ciba Specialty Chemicals Corporationから市販されている1200ppmのlrganox B225、Milliken & Companyから市販されている2000ppmのMillad 3988、およびClariant International Ltdから市販されている800ppmのOMS 55と一緒に押出して、ペレットにした。
【0056】
実施例11は、押出する前に、6.5μmの平均粒径を有するSGL Carbon GroupからConductograph GFG5という名称で市販されている融解グラファイトを20ppm加えた以外は、対照実施例10と同様にして調製した。対照実施例10と同様に、組成物を押出してペレットにした。
【0057】
得られたペレットは、225℃の溶融温度で、Netstal Machinery,Incから市販されているNetstal製往復スクリュー式射出成形機を使用して射出成形し、プリフォームにした。次いで、そのプリフォームを、それらが射出成形された2ヵ月後の間に、再熱延伸ブロー成形機に導入した。次いで、プリフォームを、IRヒーターに運び、それによって、一定の成形温度まで加熱した。目標とするプリフォーム出口温度は120℃であった。ポリマー配合対照実施例10および実施例11のプリフォームを処理して、ボトルを形成する。プリフォーム処理速度は、処理問題(例えば失透、ボトル焼結ひずみ、不均一な肉厚)が発生し始めるポイントまで速めた。
【0058】
表4には、対照実施例10および実施例11のボトル特性および製造速度が要約してある。
【0059】
【表4】

【0060】
表4の結果は、実施例11のボトルが、良好なヘーズ値を保持しつつ、対照実施例10と比較してより速い最大製造速度で製造されたことを示している。
本明細書で開示される本発明の他の特徴、利点および実施態様は、上記の開示を読めば、当業者には容易に了解されるだろう。この点に関して、本発明の特定の実施例を非常に詳細に説明してきたが、これらの実施態様のバリエーションおよび改良は、説明され且つ請求される本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく、達成できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の工程:すなわち、
I.:
(A)
(i)約80重量%を超えるアイソタクチック指数を有する、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンのうちの少なくとも1種を1.0重量%以下含むプロピレンのホモポリマーまたはミニランダムコポリマー;
(ii)α−オレフィンを約0.3〜約30重量%含み且つ約60重量%を超えるアイソタクチック指数を有する、プロピレンと、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィンとのランダムコポリマー;および
(iii)それらの混合物
から選択される約1〜約50のメルトフローレートを有するプロピレンポリマーと;
(B)プロピレンポリマーの重量を基準として約1〜約1000ppmの少なくとも1種の約700〜約25,000nmの放射波長を有する赤外放射を吸収する放射熱吸収剤とを含むプロピレンポリマー組成物を成形し、それによってプレフォームを形成する工程;および
II.該プレフォームを、延伸ブロー成形する工程、該工程IIでは、熱は赤外放射によって供給され、得られる容器は25.0%未満のヘーズ値を有する
を含む、透明な射出延伸ブロー成形容器を製造する方法。
【請求項2】
該成形工程Iが、約200℃〜約280℃の温度である請求項1記載の方法。
【請求項3】
該成形工程IIが、約100℃〜約160℃の温度である請求項1記載の方法。
【請求項4】
該放射熱吸収剤が、カーボンブラック、グラファイト、ガスブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、アンスラセンブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、ベジタブルブラック、アニマルブラック、アントラキノン誘導体およびそれらの混合物から選択される請求項1記載の方法。
【請求項5】
該工程Iの成形が、射出成形、圧縮成形またはブロー成形を含む請求項1記載の方法。
【請求項6】
該工程Iの成形が、射出成形を含む請求項5記載の方法。
【請求項7】
該ヘーズ値が8.0未満である請求項1記載の方法。
【請求項8】
該ヘーズ値が4.0未満である請求項7記載の方法。
【請求項9】
該メルトフローレートが、約2〜約40である請求項1の方法。
【請求項10】
該放射熱吸収剤が、カーボンブラック、グラファイトおよびそれらの混合物から選択される請求項4記載の方法。
【請求項11】
該放射熱吸収剤が、カーボンブラックである請求項10記載の方法。
【請求項12】
該放射熱吸収剤が、約1〜約40ppmの量で存在する請求項11記載の方法。
【請求項13】
該放射熱吸収剤が、約1.5〜約30ppmの量で存在する請求項12記載の方法。
【請求項14】
該放射熱吸収剤が、グラファイトである請求項10記載の方法。
【請求項15】
該放射熱吸収剤が、約1〜約100ppmの量で存在する請求項1記載の方法。
【請求項16】
該放射熱吸収剤が、約1〜約40ppmの量で存在する請求項15記載の方法。
【請求項17】
該プロピレンポリマー組成物を、メタロセン触媒を使用して製造する請求項1記載の方法。
【請求項18】
該プロピレンポリマー組成物を、チーグラーナッタ触媒を使用して製造する請求項1記載の方法。
【請求項19】
該プロピレンポリマーが:(C)5重量%以下の核形成剤を更に含む請求項1記載の方法。
【請求項20】
該核形成剤が、ジベンジリデンソルビトール、そのC1−C8−アルキル置換誘導体およびそれらの混合物から選択される請求項19記載の方法。
【請求項21】
該核形成剤が、ジメチルジベンジリデンソルビトールである請求項20記載の方法。
【請求項22】
以下の工程:すなわち、
I.:
(A)
(i)エチレンおよびC4−C10α−オレフィンのうちの少なくとも1種を1.0重量%以下含み且つ約80重量%を超えるアイソタクチック指数を有する、約25重量%〜約75重量%のプロピレンのホモポリマーまたはミニランダムコポリマーと;
(ii)オレフィンを約0.3〜約30重量%含み且つ約60重量%を超えるアイソタクチック指数を有する、プロピレンと、エチレンおよびC4−C10α−オレフィンから選択される少なくとも1種のオレフィンとの約25重量%〜約75重量%のランダムコポリマー
とから選択される約1〜約50のメルトフローレートを有するプロピレンポリマーと;
(B)プロピレンポリマーの重量を基準として約1〜約1000ppmの少なくとも1種の放射熱吸収剤(約700〜約25,000nmの放射波長を有する赤外放射を吸収する)
とを含むプロピレンポリマー組成物を成形し、それによってプレフォームを形成する工程;および
II.該プレフォームを延伸ブロー成形する工程、その場合、該工程IIでは、熱は赤外放射によって供給され、得られる容器は25.0%未満のヘーズ値を有する
を含む、透明な射出延伸ブロー成形された容器を製造するための方法。
【請求項23】
該成形工程Iが、約200℃〜約280℃の温度である請求項22記載の方法。
【請求項24】
該延伸ブロー成形工程IIが、約100℃〜約160℃の温度である請求項22記載の方法。
【請求項25】
該放射熱吸収剤が、カーボンブラック、グラファイト、ガスブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、アンスラセンブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック、ベジタブルブラック、アニマルブラック、アントラキノン誘導体およびそれらの混合物から選択される請求項22記載の方法。
【請求項26】
該工程Iの成形が、射出成形、圧縮成形またはブロー成形を含む請求項22記載の方法。
【請求項27】
該工程Iの成形が、射出成形を含む請求項26記載の方法。
【請求項28】
該ヘーズ値が8.0未満である請求項22記載の方法。
【請求項29】
該メルトフローレートが、約2〜約40である請求項22記載の方法。
【請求項30】
該放射熱吸収剤が、カーボンブラック、グラファイトおよびそれらの混合物から選択される請求項25記載の方法。
【請求項31】
該放射熱吸収剤が、カーボンブラックである請求項30記載の方法。
【請求項32】
該放射熱吸収剤が、約1〜約40ppmの量で存在する請求項31記載の方法。
【請求項33】
該放射熱吸収剤が、グラファイトである請求項30記載の方法。
【請求項34】
該放射熱吸収剤が、約1〜約100ppmの量で存在する請求項22記載の方法。
【請求項35】
該放射熱吸収剤が、約1〜約40ppmの量で存在する請求項34記載の方法。
【請求項36】
該プロピレンポリマー組成物を、メタロセン触媒を使用して製造する請求項22記載の方法。
【請求項37】
該プロピレンポリマー組成物を、チーグラーナッタ触媒を使用して製造する請求項22記載の方法。
【請求項38】
該プロピレンポリマーが:(C)5重量%以下の核形成剤を更に含む請求項22記載の方法。
【請求項39】
該核形成剤が、ジベンジリデンソルビトール、そのC1−C8−アルキル置換誘導体およびそれらの混合物から選択される請求項38記載の方法。
【請求項40】
該核形成剤が、ジメチルジベンジリデンソルビトールである請求項39記載の方法。

【公表番号】特表2008−509862(P2008−509862A)
【公表日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526667(P2007−526667)
【出願日】平成17年8月5日(2005.8.5)
【国際出願番号】PCT/IB2005/052620
【国際公開番号】WO2006/018777
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(506126071)バーゼル・ポリオレフィン・イタリア・ソチエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ (138)
【Fターム(参考)】