整流式風車
【課題】 垂直軸風車におて羽根の前面に物体を置くと、羽根の回転に悪影響を及ぼすが、その物体の形状と配置の方法を工夫して、羽根の回転を増加させる、さらに垂直軸風車に用いる揚力形の羽根は、加速力が悪いので、断面を鉤形にしてこれを補う。
【解決手段】 整流板1を中心線に対して角度をつけて配置すれば、整流効果と集風効果が発生して羽根2の回転は、整流板がない状態より増加する、さらに羽根2の断面を鉤形にすることよって加速性能が増加する、と共に、補助翼によって高速回転も可能となる。
【解決手段】 整流板1を中心線に対して角度をつけて配置すれば、整流効果と集風効果が発生して羽根2の回転は、整流板がない状態より増加する、さらに羽根2の断面を鉤形にすることよって加速性能が増加する、と共に、補助翼によって高速回転も可能となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、垂直軸風車の羽根の外周に整流板を配置した風車と、その風車に使用する断面が鉤形をした羽根に関するものである。
【背景技術】
【0002】
風車において、風を受ける羽根の前面に物体を置くと、回転に悪影響を及ぼす。
垂直軸風車の揚力型の羽根は加速力が悪い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
風車において、風を受ける羽根の前面に物体を置けば、その物体が風の流れを止めたり、乱したりして羽根の回転に悪影響を及ぼす。
本発明は、風を受ける羽根の前面に物体を置いても、羽根の回転に悪影響を及ぼさないように、その物体の形状と、配置を工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
垂直軸風車の羽根の外周に整流板を配置する。
整流板を固定する場合は、図2に示すように整流板1を中心線に対して、約10〜30度の角度をつけて配置し固定する。
整流板を可動させる場合は、図4に示すようにまず支柱9を固定して、その支柱9に整流板(可動式)10を可動するように取り付ける、整流板10の左右の位置にストッパー8を配置して固定し、整流板10が左右のストッパー8の範囲内の角度で可動するようにする。
整流板の形状は、図10の平板形、図11の「く」の字形、図12の「し」の字形、図13の弧形である。
鉤形の羽根は図7に示すように図5のB−B部断面が鉤の形をした羽根である。
本発明は以上のような構成よりなる整流式風車である。
【発明の効果】
【0005】
整流板を、図2のように中心線に対して角度をつけて配置し固定した場合、整流効果、集風効果が発生し、整流板がない状態と比較すると羽根の回転は増加する。
整流板が可動式の場合は、風の力によって整流板が、ストッパーの間を動いて中心線に対して角度がついた状態となる。
整流板によって風車全体の強度が増加する。
整流板によって羽根の回転軸を受け止める軸受を、複数個所に設置できる。
整流板によって風車全体の強度が増加し、軸受を複数個所に設置できることにより垂直軸の風車においても、風車の直径を大きくしたり、羽根を高くしたりすることが可能となる。
鉤形の羽根は加速性能がよくなる、さらに動く構造の補助翼12(図8)を取り付ければ遠心力によって揚力翼の形状になり、高速回転に適した羽根の形状となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ) 回転軸5にアーム6を固定し、アーム6に羽根2を固定する、回転軸5を回転するように台7に取り付ける。
(ロ) 整流板1を羽根2の外周に、中心線に対して角度をつけて配置し、台7に固定する
(ハ) 軸受4を台7に設置し、軸受3を上部に設置する。
(ニ) 整流板10の可動式の場合は、台7に支柱9とストッパー8を固定して、支柱9に整流板10を動くように取り付ける。
(ホ) 図7の鉤形羽根11に、図8のように補助翼12を矢印13の方向に動くように取り付ける、この構造にすると遠心力によって補助翼12が矢印13の方向に動いて、矢印14に示す図9の揚力形の羽根になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の整流板を固定する構造の正面図である。
【図2】本発明の整流板を固定する構造の平面図である。
【図3】本発明の整流板を可動させる構造の正面図である。
【図4】本発明の整流板を可動させる構造の平面図である。
【図5】鉤形羽根の正面図である。
【図6】鉤形羽根のA−A断面図である。
【図7】鉤形羽根のB−B断面図である。
【図8】補助翼12を取り付けた場合のB−B断面図である。
【図9】遠心力で補助翼が動いて図6の状態になった断面図である。
【図10】平板形(直線形)整流板の斜視図である。
【図11】「く」の字形整流板の斜視図である。
【図12】「し」の字形整流板の斜視図である。
【図13】弧形の整流板の斜視図である。
【符号の説明】
【0008】
1は整流板 2は羽根 3は軸受 4は軸受 5は回転軸 6はアーム
7は台 8はストッパー 9は支柱 10は整流板(可動式)
11鉤形羽根 12は補助翼 13は矢印 14は矢印
【技術分野】
【0001】
この発明は、垂直軸風車の羽根の外周に整流板を配置した風車と、その風車に使用する断面が鉤形をした羽根に関するものである。
【背景技術】
【0002】
風車において、風を受ける羽根の前面に物体を置くと、回転に悪影響を及ぼす。
垂直軸風車の揚力型の羽根は加速力が悪い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
風車において、風を受ける羽根の前面に物体を置けば、その物体が風の流れを止めたり、乱したりして羽根の回転に悪影響を及ぼす。
本発明は、風を受ける羽根の前面に物体を置いても、羽根の回転に悪影響を及ぼさないように、その物体の形状と、配置を工夫したものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
垂直軸風車の羽根の外周に整流板を配置する。
整流板を固定する場合は、図2に示すように整流板1を中心線に対して、約10〜30度の角度をつけて配置し固定する。
整流板を可動させる場合は、図4に示すようにまず支柱9を固定して、その支柱9に整流板(可動式)10を可動するように取り付ける、整流板10の左右の位置にストッパー8を配置して固定し、整流板10が左右のストッパー8の範囲内の角度で可動するようにする。
整流板の形状は、図10の平板形、図11の「く」の字形、図12の「し」の字形、図13の弧形である。
鉤形の羽根は図7に示すように図5のB−B部断面が鉤の形をした羽根である。
本発明は以上のような構成よりなる整流式風車である。
【発明の効果】
【0005】
整流板を、図2のように中心線に対して角度をつけて配置し固定した場合、整流効果、集風効果が発生し、整流板がない状態と比較すると羽根の回転は増加する。
整流板が可動式の場合は、風の力によって整流板が、ストッパーの間を動いて中心線に対して角度がついた状態となる。
整流板によって風車全体の強度が増加する。
整流板によって羽根の回転軸を受け止める軸受を、複数個所に設置できる。
整流板によって風車全体の強度が増加し、軸受を複数個所に設置できることにより垂直軸の風車においても、風車の直径を大きくしたり、羽根を高くしたりすることが可能となる。
鉤形の羽根は加速性能がよくなる、さらに動く構造の補助翼12(図8)を取り付ければ遠心力によって揚力翼の形状になり、高速回転に適した羽根の形状となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ) 回転軸5にアーム6を固定し、アーム6に羽根2を固定する、回転軸5を回転するように台7に取り付ける。
(ロ) 整流板1を羽根2の外周に、中心線に対して角度をつけて配置し、台7に固定する
(ハ) 軸受4を台7に設置し、軸受3を上部に設置する。
(ニ) 整流板10の可動式の場合は、台7に支柱9とストッパー8を固定して、支柱9に整流板10を動くように取り付ける。
(ホ) 図7の鉤形羽根11に、図8のように補助翼12を矢印13の方向に動くように取り付ける、この構造にすると遠心力によって補助翼12が矢印13の方向に動いて、矢印14に示す図9の揚力形の羽根になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の整流板を固定する構造の正面図である。
【図2】本発明の整流板を固定する構造の平面図である。
【図3】本発明の整流板を可動させる構造の正面図である。
【図4】本発明の整流板を可動させる構造の平面図である。
【図5】鉤形羽根の正面図である。
【図6】鉤形羽根のA−A断面図である。
【図7】鉤形羽根のB−B断面図である。
【図8】補助翼12を取り付けた場合のB−B断面図である。
【図9】遠心力で補助翼が動いて図6の状態になった断面図である。
【図10】平板形(直線形)整流板の斜視図である。
【図11】「く」の字形整流板の斜視図である。
【図12】「し」の字形整流板の斜視図である。
【図13】弧形の整流板の斜視図である。
【符号の説明】
【0008】
1は整流板 2は羽根 3は軸受 4は軸受 5は回転軸 6はアーム
7は台 8はストッパー 9は支柱 10は整流板(可動式)
11鉤形羽根 12は補助翼 13は矢印 14は矢印
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風車の羽根2の外周に、整流板1を中心線に対して角度をとって配置し固定した整流板。
【請求項2】
風車の羽根2の外周に、支柱9とストッパー8を配置して固定し、整流板10を支柱9に取り付け、ストッパー8の間を自由に動くようにした整流板。
【請求項3】
整流板の形状が、平板形(直線形)、「く」の字形、「し」の字形、弧形をした請求項1、請求項2の整流板。
【請求項4】
断面が鉤形をした風車の羽根。
【請求項1】
風車の羽根2の外周に、整流板1を中心線に対して角度をとって配置し固定した整流板。
【請求項2】
風車の羽根2の外周に、支柱9とストッパー8を配置して固定し、整流板10を支柱9に取り付け、ストッパー8の間を自由に動くようにした整流板。
【請求項3】
整流板の形状が、平板形(直線形)、「く」の字形、「し」の字形、弧形をした請求項1、請求項2の整流板。
【請求項4】
断面が鉤形をした風車の羽根。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−22798(P2006−22798A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−229974(P2004−229974)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(595091665)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(595091665)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]