説明

新形成の治療のためのシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及びセロトニン−調節剤の組成物

本発明は患者における新形成の治療のための組成物及び方法を提供する。より特には、本発明はシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を伴うセロトニン調節剤の患者への投与を含む新形成の治療のための組み合わせ治療を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は新形成の治療のための組成物及び方法を提供する。より特には、本発明はセロトニン調節剤及びシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の患者への投与を含む、新形成の治療又は予防のための組み合わせ治療に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
現今、非外科的癌治療養生法は、癌が化学療法/ホルモン治療の治療利益がその重篤な副作用にまさる点にまで進行した後に、患者に1以上の高い毒性の化学療法薬又はホルモン治療を投与することを含む。これらの副作用の結果として、標準の化学療法薬は典型的に、患者が薬物副作用で圧倒されないように、しばしば化学療法と治療休み期間を交互にして、短期間のみ使用される。したがって、危険性−利益の折り合いを考慮すれば、副作用は典型的に患者が前癌性の病変を示すとき化学療法を始めること又は癌が除去された後にその再発を避けるための試みにおいて慢性基礎で化学療法又はホルモン治療を続けることを妨げる。
【0003】
癌及び前癌研究は、新形成組織において過剰発現されるさまざまな生化学分子を示す出版物を十分にもっており、それは特定の過剰発現される分子が疾患の原因であるかどうか、及び上記過剰発現が阻害された場合、新形成は緩和されうるかどうかを研究するよういくつかのグループを導く。新形成治療のための治療標的として広く研究されている1の上記生化学分子は天然のC−20不飽和脂肪酸であるプロスタグランヂンである。例のために、家族性腺腫性ポリポーシス(“FAP”)において、Waddell et al.は、プロスタグランヂンは上記ポリープにおいて過剰発現されるので、非ステロイド性抗炎症薬(“NSAIDs”)はプロスタグランヂン合成を阻害するためNSAIDsは状態を緩和するはずであると仮説を立てた。したがって、彼はNSAIDスリンダック(PGE2の阻害剤)を何人かのFAP患者に投与した。Waddell et al.は、ポリープが退行し、及びNSAIDでの治療処置に際して再発しないことを発見した。PGE2阻害はNSAIDsによるシクロオキシゲナーゼ(COX)の阻害から生ずる。
【0004】
NSAIDSで処置される患者は典型的に慣用の化学療法薬又はホルモン剤でよりもはるかに少ない副作用しか示さないが、高い用量のほとんどの通常のNSAIDsの使用は、それらの治療的可能性を制限する命に関わる潰瘍を含む重篤な副作用を作出しうる。伝統的なNSAIDsに関連する重篤な副作用について提案される1の理由はそれらの、COX−1及びCOX−2として通常知られる両方のシクロオキシゲナーゼ酵素(COX)の非選択的阻害である。COX−1は構成的に発現され、及び腎臓及び胃腸機能の如きいくつかの生理学的機能を仲介する。COX−2発現は、対照的に、いくつかの炎症性サイトカイン、成長因子、癌遺伝子、リポポリサッカライド、及び腫瘍プロモーターにより刺激される。慣用のNSAIDsは両方の形の酵素をブロックするが、新規クラスのNSAID、選択的シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤は、より効果的に炎症を減少させる、及びより少ない及びより激烈でない副作用しか作出しない、阻害の見込みのある標的を提供する。
【0005】
COX−2は上皮細胞増殖の刺激、アポトーシスの阻害、新脈管形成の刺激、細胞侵襲性を高めること、免疫抑制の仲介をとおして、及び突然変異原の生成を増大させることにより腫瘍形成において鍵となる役割を果たす。結腸癌のマウスモデルを用いたいくつかの研究の結果及び臨床試験の結果はCOX−2が結腸癌の予防及び治療のための有用な標的であることを示した(Fernandex et al., (2002) In Vivo 16(6):501−509)。異なる器官部位、例えば、胸、前立腺、膀胱、肺、及び膵臓に関連するいくつかの他の上皮細胞癌での研究は、COX−2がこれらの癌の病因において重要な役割を果たすことを示す(例えば、その乳癌における役割については、Singh et al.,(2002) J. Surg. Res. 108(1):173−179を参照のこと;その線維芽細胞及び内皮細胞における役割についてはSonoshita et al.,(2002)Cancer Res. 62(23):6846−6849を参照のこと;その胃の細胞における役割についてはLi et al., (2002) 21(6):625−629を参照のこと)。
【0006】
選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRIs)の如きセロトニン調節剤は臨床的うつ病及びある範囲の不安関連障害のための選択の処置である。さらに、研究はいくつかの好適なセロトニン調節剤はバーキットリンパ腫細胞に直接的にはたらき、速い及び広範囲なプログラム化された細胞死を引き起こすことを示す(Serafeim et al.,(2003)Blood Apr 15;101(8):3212−3219)。さらに、いくつかの研究は5−ヒドロキシトリプタミン3型(5−HT3)受容体アンタゴニストの如きセロトニン調節剤をも投与された癌の化学療法を受ける患者について悪心及び嘔吐における実質的な減少を示した(Tremblay et al., (2003)Clin Oncol June 1;21(11):2147−2155)。
【発明の開示】
【0007】
発明の要約
本発明のいくつかの局面の中で患者における新形成の治療のための方法及び組成物が提供される。上記組成物はシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ及びセロトニン調節剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグを含み、及び上記方法は患者にセロトニン調節剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグと共にシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグを投与することを含む。
【0008】
1の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はクロメンクラスの化合物のメンバーである。例えば、クロメン化合物は式:
【化1】

{式中:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
GはO、S又はNRaである;
aはアルキルである;
1はH及びアリールから成る群から選ばれる;
2はカルボキシル、アミノカルボニル、アルキルスルフォニルアミノカルボニル及びアルコキシカルボニルから成る群から選ばれる;
3はアルキルチオ、ニトロ及びアルキルスルフォニルから選ばれる1以上のラヂカルで場合により置換されるハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキル及びアリールから成る群から選ばれる;及び
それぞれのR4はH、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、アリールアミノスルフォニル、ヘテロアリールアミノスルフォニル、アラルキルアミノスルフォニル、ヘテロアラルキルアミノスルフォニル、ヘテロシクロスルフォニル、アルキルスルフォニル、ヒドロキシアリールカルボニル、ニトロアリール、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、及びアルキルカルボニルから成る群から独立に選ばれる;又はここで、R4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
の化合物でありうる。
【0009】
他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグは式:
【化2】

{式中:
Aは部分的に不飽和の又は不飽和のヘテロシクリル環及び部分的に不飽和の又は不飽和の炭素環状環から成る群から選ばれる;
1はヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル及びアリールから成る群から選ばれる、ここで、R1はアルキル、ハロアルキル、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ニトロ、アルコキシアルキル、アルキルスルフィニル、ハロ、アルコキシ及びアルキルチオから選ばれる1以上のラヂカルで置換可能な位置で場合により置換される;
2はメチル又はアミノから成る群から選ばれる;及び
3はH、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソ、シアノ、カルボキシル、シアノアルキル、ヘテロシクリルオキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、シクロアルキル、アリール、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アラルキル、ヘテロシクリルアルキル、アシル、アルキルチオアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、アラルケニル、アルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールオキシアルキル、アラルキルチオアルキル、アラルコキシアルキル、アルコキシアラルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニル、N−アリールアミノカルボニル、N−アルキル−N−アリールアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、アルキルアミノ、N−アリールアミノ、N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アリールアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、N−アリールアミノアルキル、N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アリールアミノアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アリールチオ、アラルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルフォニル、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、N−アリールアミノスルフォニル、アリールスルフォニル、及びN−アルキル−N−アリールアミノスルフォニルから成る群から選ばれる}
の化合物を含む。
【0010】
1の態様において、上記セロトニン調節剤はセロトニン受容体アンタゴニストである。
他の態様において、上記セロトニン調節剤はセロトニン受容体アゴニストである。
他の態様において、上記セロトニン調節剤はセロトニン再取り込み阻害剤である。
本発明の他の局面は以下により詳細に示される。
【0011】
略語及び定義
上記用語「アシル」は有機酸からのヒドロキシルの除去後の残基により提供されるラヂカルである。上記アシルラヂカルの例はアルカノイル及びアロイルラヂカルを含む。上記低級アルカノイルラヂカルの例はフォルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ヴァレリル、イソヴァレリル、ピヴァロイル、ヘキサノイル、及びトリフルオロアセチルを含む。
【0012】
上記用語「アルケニル」は2〜約20の炭素原子又は好ましくは2〜約12の炭素原子の少なくとも1の炭素−炭素二重結合を有する直鎖の又は有枝鎖のラヂカルである。より好ましいアルケニルラヂカルは2〜約6の炭素原子を有する「低級アルケニル」ラヂカルである。アルケニルラヂカルの例はエテニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニル及び4−メチルブテニルを含む。上記用語「アルケニル」及び「低級アルケニル」はまた「シス」及び「トランス」配向又はあるいは「E」及び「Z」配向を有するラヂカルである。
【0013】
上記用語「シクロアルキル」は3〜12の炭素原子を有する飽和炭素環状ラヂカルである。より好ましいシクロアルキルラヂカルは3〜約8の炭素原子を有する「低級シクロアルキル」ラヂカルである。上記ラヂカルの例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを含む。
【0014】
上記用語「アルコキシ」及び「アルキルオキシ」はそれぞれ1〜約10の炭素原子のアルキル部分を有する直鎖の又は有枝鎖のオキシを含むラヂカルである。より好ましいアルコキシラヂカルは1〜6の炭素原子を有する「低級アルコキシ」ラヂカルである。上記ラヂカルの例はメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ及び第三−ブトキシを含む。
【0015】
上記用語「アルコキシアルキル」はアルキルラヂカルに結合される1以上のアルコキシラヂカルを有する、すなわち、モノアルコキシアルキル及びヂアルコキシアルキルラヂカルを形成する、アルキルラヂカルである。上記「アルコキシ」ラヂカルはフルオロ、クロロ又はブロモの如き1以上のハロ原子でさらに置換され、ハロアルコキシラヂカルを提供しうる。より好ましいハロアルコキシラヂカルは1〜6の炭素原子及び1以上のハロラヂカルを有する「低級ハロアルコキシ」ラヂカルである。上記ラヂカルの例はフルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ及びフルオロプロポキシを含む。
【0016】
上記用語「アルコキシカルボニル」はカルボニルラヂカルに酸素原子を介して結合される、上記に定義されるアルコキシラヂカルを含むラヂカルである。より好ましいものは1〜6の炭素を有するアルキル部分を有する「低級アルコキシカルボニル」ラヂカルである。上記低級アルコキシカルボニル(エステル)ラヂカルの例は置換される又は置換されないメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル及びヘキシルオキシカルボニルを含む。
【0017】
単独で又は「ハロアルキル」、「アルキルスルフォニル」、「アルコキシアルキル」及び「ヒドロキシアルキル」の如き他の用語内で使用される場合、上記用語「アルキル」は1〜約20の炭素原子又は好ましくは1〜約12の炭素原子を有する直鎖の、環状の又は有枝鎖のラヂカルである。より好ましいアルキルラヂカルは1〜約10の炭素原子を有する「低級アルキル」ラヂカルである。最も好ましいものは1〜約6の炭素原子を有する低級アルキルラヂカルである。上記ラヂカルの例はメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、第二−ブチル、第三−ブチル、ペンチル、イソ−アミル、ヘキシル等を含む。
【0018】
上記用語「アルキルアミノ」は1又は2のアルキルラヂカルで置換されているアミノ基である。好ましいものは1〜6の炭素原子を有するアルキル部分を有する「低級N−アルキルアミノ」ラヂカルである。好適な低級アルキルアミノはN−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N,N−ヂメチルアミノ、N,N−ヂエチルアミノ等の如きモノ又はヂアルキルアミノでありうる。
【0019】
上記用語「アルキルアミノアルキル」はアミノアルキルラヂカルに結合される1以上のアルキルラヂカルを有するラヂカルである。
【0020】
上記用語「アルキルアミノカルボニル」はアミノ窒素原子上で1又は2のアルキルラヂカルで置換されているアミノカルボニル基である。好ましいものは「N−アルキルアミノカルボニル」「N,N−ヂアルキルアミノカルボニル」ラヂカルである。より好ましいものは上記に定義される低級アルキル部分を有する「低級N−アルキルアミノカルボニル」「低級N,N−ヂアルキルアミノカルボニル」ラヂカルである。
【0021】
上記用語「アルキルカルボニル」「アリールカルボニル」及び「アラルキルカルボニル」はカルボニルラヂカルに結合される、上記に定義されるアルキル、アリール及びアラルキルラヂカルを有するラヂカルを含む。上記ラヂカルの例は置換される又は置換されないメチルカルボニル、エチルカルボニル、フェニルカルボニル及びベンジルカルボニルを含む。
【0022】
上記用語「アルキルチオ」は二価の硫黄原子に結合される1〜約10の炭素原子の直鎖の又は有枝鎖のアルキルラヂカルを含むラヂカルである。より好ましいアルキルチオラヂカルは1〜6の炭素原子のアルキルラヂカルを有する「低級アルキルチオ」ラヂカルである。上記低級アルキルチオラヂカルの例はメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ及びヘキシルチオである。
【0023】
上記用語「アルキルチオアルキル」は1〜約10の炭素原子のアルキルラヂカルに二価の硫黄原子をとおして結合されるアルキルチオラヂカルを含むラヂカルである。より好ましいアルキルチオアルキルラヂカルは1〜6の炭素原子のアルキルラヂカルを有する「低級アルキルチオアルキル」ラヂカルである。上記低級アルキルチオアルキルラヂカルの例はメチルチオメチルを含む。
【0024】
上記用語「アルキルスルフィニル」は二価の−S(=O)−ラヂカルに結合される、1〜10の炭素原子の直鎖の又は有枝鎖のアルキルラヂカルを含むラヂカルである。より好ましいアルキルスルフィニルラヂカルは1〜6の炭素原子のアルキルラヂカルを有する「低級アルキルスルフィニル」ラヂカルである。上記低級アルキルスルフィニルラヂカルの例はメチルスルフィニル、エチルスルフィニル、ブチルスルフィニル及びヘキシルスルフィニルを含む。
【0025】
上記用語「アルキニル」は2〜約20の炭素原子又は好ましくは2〜約12の炭素原子を有する直鎖の又は有枝鎖のラヂカルである。より好ましいアルキニルラヂカルは2〜約10の炭素原子を有する「低級アルキニル」ラヂカルである。最も好ましいものは2〜約6の炭素原子を有する低級アルキニルラヂカルである。上記ラヂカルの例はプロパルギル、ブチニル等を含む。
【0026】
上記用語「アミノアルキル」は1以上のアミノラヂカルで置換されるアルキルラヂカルである。より好ましいものは「低級アミノアルキル」ラヂカルである。上記ラヂカルの例はアミノメチル、アミノエチル等を含む。
【0027】
上記用語「アミノカルボニル」は式−C(=O)NH2のアミド基である。
上記用語「アラルコキシ」は他のラヂカルに酸素原子をとおして結合されるアラルキルラヂカルである。
上記用語「アラルコキシアルキル」はアルキルラヂカルに酸素原子をとおして結合されるアラルコキシラヂカルである。
【0028】
上記用語「アラルキル」はベンジル、ヂフェニルメチル、トリフェニルメチル、フェニルエチル、及びヂフェニルエチルの如き、アリール置換されるアルキルラヂカルである。前記アラルキルにおけるアリールはハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル及びハロアルコキシでさらに置換されうる。上記用語ベンジル及びフェニルメチルは相互変換可能である。
【0029】
上記用語「アラルキルアミノ」は他のラヂカルにアミノ窒素原子をとおして結合されるアラルキルラヂカルである。上記用語「N−アリールアミノアルキル」及び「N−アリール−N−アルキル−アミノアルキル」はそれぞれ、1のアリールラヂカル又は1のアリール及び1のアルキルラヂカルで置換されている、及びアルキルラヂカルに結合されるアミノ基を有するアミノ基である。上記ラヂカルの例はN−フェニルアミノメチル及びN−フェニル−N−メチルアミノメチルを含む。
【0030】
上記用語「アラルキルチオ」は硫黄原子に結合されるアラルキルラヂカルである。
上記用語「アラルキルチオアルキル」はアルキルラヂカルに硫黄原子をとおして結合されるアラルキルチオラヂカルである。
【0031】
上記用語「アロイル」は上記に定義されるカルボニルラヂカルを有するアリールラヂカルである。アロイルの例はベンゾイル、ナフトイル等を含み、及び前記アロイルにおけるアリールはさらに置換されうる。
【0032】
上記用語「アリール」は、単独で又は組み合わせで、1、2又は3の環を含む炭素環状芳香系であり、ここで、上記環はペンダント様式で共に結合されうる又は融合されうる。上記用語「アリール」はフェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダン及びビフェニルの如き芳香族ラヂカルを含む。アリール基はまたアルキル、アルコキシアルキル、アルキルアミノアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、アルコキシ、アラルコキシ、ヒドロキシル、アミノ、ハロ、ニトロ、アルキルアミノ、アシル、シアノ、カルボキシ、アミノカルボニル、アルコキシカルボニル及びアラルコキシカルボニルから独立に選ばれる1以上の置換基で置換可能な位置で置換されうる。
【0033】
上記用語「アリールアミノ」はN−フェニルアミノの如き、1又は2のアリールラヂカルで置換されているアミノ基である。上記「アリールアミノ」ラヂカルは上記ラヂカルのアリール環部分上でさらに置換されうる。
【0034】
上記用語「アリールオキシアルキル」は二価の酸素原子をとおしてアルキルラヂカルに結合されるアリールラヂカルを有するラヂカルである。
上記用語「アリールチオアルキル」は二価の硫黄原子をとおしてアルキルラヂカルに結合されるアリールラヂカルを有するラヂカルである。
上記用語「カルボニル」は、単独で又は「アルコキシカルボニル」の如き他の用語と共に使用されるかどうかに関わらず、−(C=O)−である。
【0035】
上記用語「カルボキシ」又は「カルボキシル」は、単独で又は「カルボキシアルキル」の如き他の用語と共に使用されるかどうかに関わらず、−CO2Hである。
【0036】
上記用語「カルボキシアルキル」はカルボキシラヂカルで置換されるアルキルラヂカルである。より好ましいものは上記に定義される低級アルキルラヂカルである「低級カルボキシアルキル」であり、及びハロで上記アルキルラヂカル上でさらに置換されうる。上記低級カルボキシアルキルラヂカルの例はカルボキシメチル、カルボキシエチル及びカルボキシプロピルを含む。
【0037】
上記用語「シクロアルケニル」は3〜12の炭素原子を有する部分的に不飽和の炭素環状ラヂカルである。より好ましいシクロアルケニルラヂカルは4〜約8の炭素原子を有する「低級シクロアルケニル」ラヂカルである。上記ラヂカルの例はシクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタヂエニル、及びシクロヘキセニルを含む。
【0038】
上記用語「シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤」はシクロオキシゲナーゼ−1にまさってシクロオキシゲナーゼ−2を選択的に阻害することができる化合物である。典型的に、それは約0.2マイクロモーラー未満のシクロオキシゲナーゼ−2 IC50を有する、及びまた少なくとも約5の、より典型的には少なくとも約50の、及びさらにより典型的には少なくとも約100のシクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)IC50対シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)IC50の選択率をも有する化合物を含む。さらに、本明細書中に示されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は約1マイクロモーラー超の、及びより好ましくは10マイクロモーラー超のシクロオキシゲナーゼ−1 IC50を有する。本方法において使用されるアラキドン酸の代謝におけるシクロオキシゲナーゼ経路の阻害剤はさまざまな機構をとおして酵素活性を阻害しうる。例のために、及び非限定的に、本明細書中で示される方法において使用される阻害剤は酵素の基質としてはたらくことにより直接的に酵素活性をブロックしうる。
【0039】
上記用語「ハロ」はフッ素、塩素、臭素又はヨー素の如きハロゲンである。
上記用語「ハロアルキル」は1以上のアルキル炭素原子が上記に定義されるハロで置換されるラヂカルである。特に含まれるものはモノハロアルキル、ヂハロアルキル及びポリハロアルキルラヂカルである。モノハロアルキルラヂカルは、例えば、上記ラヂカル内にヨード、ブロモ、クロロ又はフルオロ原子を有しうる。ヂハロ及びポリハロアルキルラヂカルは2以上の同じハロ原子又は異なるハロラヂカルの組み合わせを有しうる。「低級ハロアルキル」は1〜6の炭素原子を有するラヂカルである。ハロアルキルラヂカルの例はフルオロメチル、ヂフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ヂクロロメチル、トリクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヂフルオロクロロメチル、ヂクロロフルオロメチル、ヂフルオロエチル、ヂフルオロプロピル、ヂクロロエチル及びヂクロロプロピルを含む。
【0040】
上記用語「ヘテロアリール」は不飽和ヘテロシクリルラヂカルである。「ヘテロアリール」ラヂカルとも呼ばれる不飽和ヘテロシクリルラヂカルの例は1〜4の窒素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロモノ環状基、例えば、ピローリル、ピローリニル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリヂル、ピリミヂル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル(例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル等)、テトラゾリル(例えば、1H−テトラゾリル、2H−テトラゾリル等)等;1〜5の窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロシクリル基、例えば、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル(例えば、テトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル等)等;酸素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロモノ環状基、例えば、ピラニル、フリール等;硫黄原子を含む不飽和3〜6員ヘテロモノ環状基、例えば、チエニル等;1〜2の酸素原子及び1〜3の窒素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロモノ環状基、例えば、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサヂアゾリル(例えば、1,2,4−オキサヂアゾリル、1,3,4−オキサヂアゾリル、1,2,5−オキサヂアゾリル等)等;1〜2の酸素原子及び1〜3の窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロシクリル基(例えば、ベンゾキサゾリル、ベンゾキサヂアゾリル等);1〜2の硫黄原子及び1〜3の窒素原子を含む不飽和3〜6員ヘテロモノ環状基、例えば、チアゾリル、チアヂアゾリル(例えば、1,2,4−チアヂアゾリル、1,3,4−チアヂアゾリル、1,2,5−チアヂアゾリル等)等;1〜2の硫黄原子及び1〜3の窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロシクリル基(例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアヂアゾリル等)等を含む。上記用語はまたヘテロシクリルラヂカルがアリールラヂカルと融合されるラヂカルをも含む。上記融合二環状ラヂカルの例はベンゾフラン、ベンゾチオフェン等を含む。前記「ヘテロシクリル基」はアルキル、ヒドロキシル、ハロ、アルコキシ、オキソ、アミノ及びアルキルアミノの如き1〜3の置換基を有しうる。
【0041】
上記用語「ヘテロシクリル」は飽和の、部分的に不飽和の及び不飽和のヘテロ原子を含む環形ラヂカルであり、ここで、上記へテロ原子は窒素、硫黄及び酸素から選ばれうる。飽和ヘテロシクリルラヂカルの例は1〜4の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロモノ環状基(例えば、ピローリヂニル、イミダゾリヂニル、ピペリヂノ、ピペラジニル等);1〜2の酸素原子及び1〜3の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロモノ環状基(例えば、モルフォリニル等);1〜2の硫黄原子及び1〜3の窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロモノ環状基(例えば、チアゾリヂニル等)を含む。部分的に不飽和のヘテロシクリルラヂカルの例はヂヒドロチオフェン、ヂヒドロピラン、ヂヒドロフラン及びヂヒドロチアゾールを含む。
【0042】
上記用語「ヘテロシクリルアルキル」は、ピローリヂニルメチルの如き飽和の及び部分的に不飽和のヘテロシクリル置換アルキルラヂカル、及びピリヂルメチル、キノリルメチル、チエニルメチル、フリールエチル、及びキノリルエチルの如きヘテロアリール置換アルキルラヂカルである。前記ヘテロアラルキルにおけるヘテロアリールはハロ、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル及びハロアルコキシでさらに置換されうる。
【0043】
上記用語「ヒドリド」は単一の水素原子(H)である。このヒドリドラヂカルは、例えば、酸素原子に結合され、ヒドロキシルラヂカルを形成しうる又は2のヒドリドラヂカルが炭素原子に結合され、メチレン(−CH2−)ラヂカルを形成しうる。
【0044】
上記用語「ヒドロキシアルキル」は、そのうちのいずれか1は1以上のヒドロキシルラヂカルで置換されうる1〜約10の炭素原子を有する直鎖の又は有枝鎖のアルキルラヂカルである。より好ましいヒドロキシアルキルラヂカルは1〜6の炭素原子及び1以上のヒドロキシルラヂカルを有する「低級ヒドロキシアルキル」ラヂカルである。上記ラヂカルの例はヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチル及びヒドロキシヘキシルを含む。
【0045】
上記用語「調節する」は、本明細書中で使用されるとき、生物学的に活性な分子の生物学的活性における変化をいう。調節は生物学的に活性な分子の活性における増大又は減少、結合特性における変化又は生物学的、機能的又は免疫学的特性における他の変化でありうる。
【0046】
上記用語「医薬として許容される」は、修飾された名詞が医薬製品における使用に好適であることを意味するために本明細書中で形容詞的に使用される;すなわち、「医薬として許容される」物質は必ずしもそれ自体別の治療的利益を提供しないが、比較的安全及び/又は非毒性である。医薬として許容される陽イオンは金属イオン及び有機イオンを含む。より好ましい金属イオンは、非限定的に、適切なアルカリ金属塩、アルカリ土壌金属塩及び他の生理学的に許容される金属イオンを含む。例示的なイオンはそれらの通常の原子価のアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛を含む。好ましい有機イオンは、トリメチルアミン、ヂエチルアミン、N,N’−ヂベンジルエチレンヂアミン、クロロプロカイン、コリン、ヂエタノールアミン、エチレンヂアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)及びプロカインを一部に含む、プロトン化された第三アミン及び第四アンモニウム陽イオンを含む。例示的な医薬として許容される酸は、非限定的に、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、メタンスルフォン酸、酢酸、蟻酸、酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、クエン酸、イソクエン酸、琥珀酸、乳酸、グルコン酸、グルクロン酸、ピルヴィン酸、オキサロ酢酸、フマル酸、プロピオン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸等を含む。
【0047】
上記用語「予防」は臨床的に明らかな新形成の開始を全体的に予防すること又は危険性のある個体において新形成の前臨床的に明らかな段階の開始を予防することを含む。悪性細胞の開始の予防又は前悪性細胞の悪性細胞への進行を止める又は戻すこともまたこの定義により含まれる。これは新形成を発展する危険性のある者の予防処置を含む。
【0048】
上記用語「プロドラッグ」は患者の体内で代謝又は単純な化学プロセスにより治療化合物に変換されうる化学化合物をいう。例えば、COX−2阻害剤のプロドラッグのクラスは、本明細書中に援用する米国特許第5,932,598号中に示される。
【0049】
上記用語「セロトニン調節剤」は、本明細書中で別段の定めなき限り、体内でセロトニン受容体部位(5HT1−5HT7)のいずれかと相互作用することによりセロトニン値を変えるいくつかの好適な剤を含む。上記用語はまたセロトニンの生物学的活性を変える又は生物学的に活性なセロトニンの量における変化をもたらすいくつかの好適な剤をも含む。調節は生物学的に活性なセロトニンの活性における増大又は減少、結合特性における変化又は生物学的、機能的又は免疫学的特性における他の変化でありうる。
【0050】
治療の目的のための上記用語「患者(被検体)」は新形成を有するヒト又は動物患者を含む。上記患者は家畜種、研究動物種、動物園動物又はペット動物でありうる。1の態様において、上記患者は哺乳類である。他の態様において、上記哺乳類はヒトである。
【0051】
上記用語「スルフォニル」は、単独で又はアルキルスルフォニルの如き他の用語に結合されて使用されるかどうかに関わらず、二価ラヂカル−SO2−である。「アルキルスルフォニル」は、アルキルが上記に定義される、スルフォニルラヂカルに結合されるアルキルラヂカルである。より好ましいアルキルスルフォニルラヂカルは1〜6の炭素原子を有する「低級アルキルスルフォニル」ラヂカルである。上記低級アルキルスルフォニルラヂカルの例はメチルスルフォニル、エチルスルフォニル及びプロピルスルフォニルを含む。上記「アルキルスルフォニル」ラヂカルは、フルオロ、クロロ又はブロモの如き1以上のハロ原子でさらに置換され、ハロアルキルスルフォニルラヂカルを提供しうる。上記用語「スルファミル」、「アミノスルフォニル」及び「スルフォンアミヂル」はNH22S−である。
【0052】
上記句「治療的に有効な」は処置なし又はそれぞれの剤単独の処置にまさって障害の重篤さ及び発病の頻度における改善の目標を達成するであろうそれぞれの剤の量(すなわち、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の量及びセロトニン調節剤の量)を限定すると意図される。
【0053】
上記用語「治療(処置)」は新形成成長、広がり又は転移の部分的な又は全体的な阻害、及び新形成細胞の部分的な又は全体的な破壊を含む。治療(処置)はまた新形成又は関連する障害の予防をも含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
好ましい態様の説明
本発明は治療的に有効な量のCOX−2選択的阻害剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ及び治療的に有効な量のセロトニン調節剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグの患者への投与を含む組み合わせ治療を提供する。上記組み合わせ治療は新形成を治療するために使用される。組み合わせ治療の一部として投与されるとき、セロトニン調節剤を伴うCOX−2選択的阻害剤はセロトニン調節剤又はCOX−2選択的阻害剤単独の投与に比較して高められた治療選択を提供する。
【0055】
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤
いくつかの好適なシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグが本発明に係る組成物において使用されうる。1の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、例えば、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤メロキシカム、式B−1(CAS登録番号71125−38−7)又は式B−1を有する化合物の異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグでありうる。
【化3】

さらに他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、6−[[5−(4−クロロベンゾイル)−1,4−ヂメチル−1H−ピロール−2−イル]メチル]−3(2H)−ピリダジノン、式B−2(CAS登録番号179382−91−3)又は式B−2を有する化合物の異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグである。
【化4】

また他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、置換されるベンゾピラン又は置換されるベンゾピランアナログである、及びさらにより典型的には、置換されるベンゾチオピラン、ヂヒドロキノリン、ヂヒドロナフタレン又は以下に示される式Iを有する及び、例のために及び限定のためでなく、表1中に開示される構造を有する化合物から成る群から選ばれる、クロメン化合物である。さらに、本方法の実施において有用なベンゾピランシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はそれらを全体として本明細書中に援用する米国特許第6,034,256号及び第6,077,850号中に示される。
【0056】
他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式Iにより示されるクロメン化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ:
【化5】

{式中:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
GはO、S又はNRaである;
aはアルキルである;
1はH及びアリールから成る群から選ばれる;
2はカルボキシル、低級アルキル、低級アラルキル、アミノカルボニル、アルキルスルフォニルアミノカルボニル及びアルコキシカルボニルから成る群から選ばれる;
【0057】
3はアルキルチオ、ニトロ及びアルキルスルフォニルから成る群から選ばれる1以上のラヂカルで場合により置換されるハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキル及びアリールから成る群から選ばれる;及び
それぞれのR4はH、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、アリールアミノスルフォニル、ヘテロアリールアミノスルフォニル、アラルキルアミノスルフォニル、ヘテロアラルキルアミノスルフォニル、ヘテロシクロスルフォニル、アルキルスルフォニル、ヒドロキシアリールカルボニル、ニトロアリール、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、及びアルキルカルボニルから成る群から独立に選ばれる;又はR4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
である。
【0058】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(I)の化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
GはO、S又はNRaである;
aはアルキルである;
1はHである;
2はカルボキシル、アミノカルボニル、アルキルスルフォニルアミノカルボニル及びアルコキシカルボニルから成る群から選ばれる;
【0059】
3はアルキルチオ、ニトロ及びアルキルスルフォニルから成る群から選ばれる1以上のラヂカルで場合により置換されるハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキル及びアリールから成る群から選ばれる;及び
それぞれのR4はヒドリド、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、アリールアミノスルフォニル、ヘテロアリールアミノスルフォニル、アラルキルアミノスルフォニル、ヘテロアラルキルアミノスルフォニル、ヘテロシクロスルフォニル、アルキルスルフォニル、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、及びアルキルカルボニルから成る群から独立に選ばれる;又はここで、R4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
でありうる。
【0060】
さらなる態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(I)の化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
Gは酸素又は硫黄である;
1はHである;
2はカルボキシル、低級アルキル、低級アラルキル又は低級アルコキシカルボニルである;
【0061】
3は低級ハロアルキル、低級シクロアルキル又はフェニルである;及び
それぞれのR4は独立にH、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、低級アルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルフォニル、低級アルキルアミノスルフォニル、5−員ヘテロアリールアルキルアミノスルフォニル、6−員ヘテロアリールアルキルアミノスルフォニル、低級アラルキルアミノスルフォニル、5−員の窒素を含むヘテロシクロスルフォニル、6−員の窒素を含むヘテロシクロスルフォニル、低級アルキルスルフォニル、場合により置換されるフェニル、低級アラルキルカルボニル又は低級アルキルカルボニルである;又はR4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
でありうる。
【0062】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(I)の化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
Gは酸素又は硫黄である;
1はHである;
2はカルボキシルである;
3は低級ハロアルキルである;及び
それぞれのR4は独立にH、ハロ、低級アルキル、低級ハロアルキル、低級ハロアルコキシ、低級アルキルアミノ、アミノ、アミノスルフォニル、低級アルキルアミノスルフォニル、5−員ヘテロアリールアルキルアミノスルフォニル、6−員ヘテロアリールアルキルアミノスルフォニル、低級アラルキルアミノスルフォニル、低級アルキルスルフォニル、6−員の窒素を含むヘテロシクロスルフォニル、場合により置換されるフェニル、低級アラルキルカルボニル又は低級アルキルカルボニルである;又はここで、R4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
でありうる。
【0063】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(I)の化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
Gは酸素又は硫黄である;
1はHである;
2はカルボキシルである;
3はフルオロメチル、クロロメチル、ヂクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ヂフルオロエチル、ヂフルオロプロピル、ヂクロロエチル、ヂクロロプロピル、ヂフルオロメチル又はトリフルオロメチルである;及び
それぞれのR4は独立にH、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、イソプロピル、第三−ブチル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、メトキシ、エトキシ、イソプロピルオキシ、第三ブチルオキシ、トリフルオロメチル、ヂフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、N,N−ヂメチルアミノ、N,N−ヂエチルアミノ、N−フェニルメチルアミノスルフォニル、N−フェニルエチルアミノスルフォニル、N−(2−フリールメチル)アミノスルフォニル、ニトロ、N,N−ヂメチルアミノスルフォニル、アミノスルフォニル、N−メチルアミノスルフォニル、N−エチルスルフォニル、2,2−ヂメチルエチルアミノスルフォニル、N,N−ヂメチルアミノスルフォニル、N−(2−メチルプロピル)アミノスルフォニル、N−モルフォリノスルフォニル、メチルスルフォニル、ベンジルカルボニル、2,2−ヂメチルプロピルカルボニル、フェニルアセチル又はフェニルである;又はここで、R4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
でありうる。
【0064】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(I)の化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
Gは酸素又は硫黄である;
1はHである;
2はカルボキシルである;
3はトリフルオロメチル又はペンタフルオロエチルである;及び
それぞれのR4は独立にH、クロロ、フルオロ、ブロモ、ヨード、メチル、エチル、イソプロピル、第三−ブチル、メトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、N−フェニルメチルアミノスルフォニル、N−フェニルエチルアミノスルフォニル、N−(2−フリールメチル)アミノスルフォニル、N,N−ヂメチルアミノスルフォニル、N−メチルアミノスルフォニル、N−(2,2−ヂメチルエチル)アミノスルフォニル、ヂメチルアミノスルフォニル、2−メチルプロピルアミノスルフォニル、N−モルフォリノスルフォニル、メチルスルフォニル、ベンジルカルボニル又はフェニルである;又はここで、R4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
でありうる。
【0065】
さらに他の態様において、本発明に係る方法(単数又は複数)に関連して使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(I)の構造を有する化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
nは4である;
GはO又はSである;
1はHである;
2はCO2Hである;
3は低級ハロアルキルである;
9に対応する第一のR4はヒドリド又はハロである;
10に対応する第二のR4はH、ハロ、低級アルキル、低級ハロアルコキシ、低級アルコキシ、低級アラルキルカルボニル、低級ヂアルキルアミノスルフォニル、低級アルキルアミノスルフォニル、低級アラルキルアミノスルフォニル、低級へテロアラルキルアミノスルフォニル、5−員の窒素を含むヘテロシクロスルフォニル又は6−員の窒素を含むヘテロシクロスルフォニルである;
11に対応する第三のR4はH、低級アルキル、ハロ、低級アルコキシ又はアリールである;及び
12に対応する第四のR4はH、ハロ、低級アルキル、低級アルコキシ又はアリールである}
でありうる;
ここで、式(I)は式(Ia):
【化6】

により示される。
【0066】
本発明に係る方法(単数又は複数)に関連して使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はまた式(Ia)の構造を有する化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
{ここで:
GはO又はSである;
3はトリフルオロメチル又はペンタフルオロエチルである;
9はH、クロロ又はフルオロである;
10はH、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、メチル、第三−ブチル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、ベンジルカルボニル、ヂメチルアミノスルフォニル、イソプロピルアミノスルフォニル、メチルアミノスルフォニル、ベンジルアミノスルフォニル、フェニルエチルアミノスルフォニル、メチルプロピルアミノスルフォニル、メチルスルフォニル又はモルフォリノスルフォニルである;
11はH、メチル、エチル、イソプロピル、第三−ブチル、クロロ、メトキシ、ヂエチルアミノ又はフェニルである;及び
12はH、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル、エチル、第三−ブチル、メトキシ又はフェニルである}
でありうる。
【0067】
例示的なクロメンシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の例は以下の表1中に示される。
表1
態様としてのクロメンシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の例
【0068】
【表1】

【0069】
【表2】

【0070】
【表3】

【0071】
【表4】

【0072】
さらなる態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式(II)の一般構造により示される三環状シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤のクラス又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ、
【化7】

{式中:
Aは部分的に不飽和の又は不飽和のヘテロシクリル環及び部分的に不飽和の又は不飽和の炭素環状環から成る群から選ばれる;
1はヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル及びアリールから成る群から選ばれ、ここで、R1はアルキル、ハロアルキル、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ニトロ、アルコキシアルキル、アルキルスルフィニル、ハロ、アルコキシ及びアルキルチオから選ばれる1以上のラヂカルで置換可能な位置で場合により置換される;
2はメチル及びアミノから成る群から選ばれる;
3はH、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソ、シアノ、カルボキシル、シアノアルキル、ヘテロシクリルオキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、シクロアルキル、アリール、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アラルキル、ヘテロシクリルアルキル、アシル、アルキルチオアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、アラルケニル、アルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールオキシアルキル、アラルキルチオアルキル、アラルコキシアルキル、アルコキシアラルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニル、N−アリールアミノカルボニル、N−アルキル−N−アリールアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、アルキルアミノ、N−アリールアミノ、N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アリールアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、N−アリールアミノアルキル、N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アリールアミノアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アリールチオ、アラルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルフォニル、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、N−アリールアミノスルフォニル、アリールスルフォニル、及びN−アルキル−N−アリールアミノスルフォニルから成る群から選ばれる}
から選ばれる。
【0073】
他の態様において、上記式IIにより示されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、セレコキシブ(B−18;米国特許第5,466,823号;CAS番号169590−42−5)、ヴァルデコキシブ(B−19;米国特許第5,633,272号;CAS番号181695−72−7)、デラコキシブ(B−20;米国特許第5,521,207号;CAS番号169590−41−4)、ロフェコキシブ(B−21;CAS番号162011−90−7)、エトリコキシブ(MK−663;B−22;PCT公開公報WO 98/03484)、チルマコキシブ(JTE−522;B−23;CAS番号180200−68−4)、及びシミコキシブ(UR−8880;B23a;CAS番号265114−23−6)から成る、表2中に例示される化合物の群から選ばれる。
【0074】
表2
態様としての三環状シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の例
【0075】
【表5】

【0076】
【表6】

【0077】
また他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はセレコキシブ、ロフェコキシブ及びエトリコキシブから成る群から選ばれる。
さらに他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は、三環状シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤ヴァルデコキシブ、B−19の治療的に有効なプロドラッグであり、シクロオキシゲナーゼ阻害剤の源として都合よく使用されうる(本明細書中に援用する、米国特許第5,932,598号)、パレコキシブ(B−24,米国特許第5,932,598号、CAS番号198470−84−7)である。
【化8】

【0078】
パレコキシブの1の形態はパレコキシブナトリウムである。
本発明の他の態様において、国際特許公開公報番号WO 00/24719(本明細書中に援用する)中に以前に示されている式B−25を有する化合物又は式B−25を有する化合物の異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグは都合よく使用されうる他の三環状シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤である。
【化9】

【0079】
本発明に係る方法(単数又は複数)に関連して有用な他のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はB−26として以下に示される構造を有するN−(2−シクロヘキシルオキシニトロフェニル)−メタンスルフォンアミド(NS−398)又は式B−26を有する化合物の異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグである。
【化10】

【0080】
またさらなる態様において、本発明に係る方法(単数又は複数)に関連して使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式(III)の一般構造により示されるフェニル酢酸誘導体シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤のクラス又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ:
【化11】

{式中:
16はメチル又はエチルである;
17はクロロ又はフルオロである;
18は水素又はフルオロである;
19は水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はヒドロキシである;
20は水素又はフルオロである;及び
21はクロロ、フルオロ、トリフルオロメチル又はメチルである、ここで、しかしながら、R16がエチルであり及びR19がHであるとき、R17、R18、R20及びR21のそれぞれはフルオロでない}
から選ばれうる。
【0081】
本発明に係る方法(単数又は複数)に関連して使用される他のフェニル酢酸誘導体シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はCOX 189の名称を有する(ルミラコキシブ;B−211)及び式(III)中に示される構造を有する化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグであり、ここで:
16はエチルである;
17及びR19はクロロである;
18及びR20は水素である;及び
21はメチルである。
【0082】
さらに他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は式(IV)により示される化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;
【化12】

{式中:
XはO又はSである;
Jは炭素環又はヘテロ環である;
22はNHSO2CH3又はFである;
23はH、NO2又はFである;及び
24はH、NHSO2CH3又は(SO2CH3)C64である}
である。
【0083】
他の態様にしたがって、本方法(単数又は複数)において使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグは構造式(V):
【化13】

{式中:
T及びMは独立にフェニル、ナフチル、5〜6員を含む及び1〜4のヘテロ原子を有するヘテロ環に由来するラヂカル又は3〜7の炭素原子を有する飽和炭化水素環に由来するラヂカルである;
25、R26、R27、及びR28は独立に水素、ハロゲン、1〜6の炭素原子を有する低級アルキルラヂカル、1〜6の炭素原子を有する低級ハロアルキルラヂカル又はフェニル、ナフチル、チエニル、フリール及びピリヂルから成る群から選ばれる芳香族ラヂカルである;又は
25及びR26はそれらが結合される炭素原子と共に、カルボニル又は3〜7の炭素原子を有する飽和炭化水素環を形成する;又は
27及びR28はそれらが結合される炭素原子と共に、カルボニル又は3〜7の炭素原子を有する飽和炭化水素環を形成する;
1、Q2、L1又はL2は独立に水素、ハロゲン、1〜6の炭素原子を有する低級アルキル、トリフルオロメチル、1〜6の炭素原子を有する低級メトキシ、アルキルスルフィニル又はアルキルスルフォニルである;及び
1、Q2、L1又はL2のうちの少なくとも1はパラ位にあり、及びnが0、1又は2である及びRが1〜6の炭素原子を有する低級アルキルラヂカル又は1〜6の炭素原子を有する低級ハロアルキルラヂカルである−S(O)n−R又は−SO2NH2である;又はQ1及びQ2は共にメチレンヂオキシを形成する;又はL1及びL2は共にメチレンヂオキシを形成する}
を有する。
【0084】
他の態様において、式(V)の構造を有する化合物N−(2−シクロヘキシルオキシニトロフェニル)メタンスルフォンアミド、及び(E)−4−[(4−メチルフェニル)(テトラヒドロ−2−オキソ−3−フラニリデン)メチル]ベンゼンスルフォンアミド又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグはシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤として使用される。
【0085】
さらなる態様において、その構造が以下の表3中に示される、本発明に係る方法(単数又は複数)に関連して使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤のために有用な化合物又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグは、非限定的に:
6−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−27);
6−クロロ−7−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−28);
8−(1−メチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−29);
6−クロロ−8−(1−メチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−30);
2−トリフルオロメチル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−3−カルボン酸(B−31);
7−(1,1−ヂメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−32);
【0086】
6−ブロモ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−33);
8−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−34);
6−トリフルオロメトキシ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−35);
5,7−ヂクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−36);
8−フェニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−37);
7,8−ヂメチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−38);
6,8−ビス(ヂメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−39);
【0087】
7−(1−メチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−40);
7−フェニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−41);
6−クロロ−7−エチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−42);
6−クロロ−8−エチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−43);
6−クロロ−7−フェニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−44);
6,7−ヂクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−45);
6,8−ヂクロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−46);
6−クロロ−8−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−47);
8−クロロ−6−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−48);
8−クロロ−6−メトキシ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−49);
【0088】
6−ブロモ−8−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−50);
8−ブロモ−6−フルオロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−51);
8−ブロモ−6−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−52);
8−ブロモ−5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−53);
6−クロロ−8−フルオロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−54);
6−ブロモ−8−メトキシ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−55);
6−[[(フェニルメチル)アミノ]スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−56);
6−[(ヂメチルアミノ)スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−57);
【0089】
6−[(メチルアミノ)スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−58);
6−[(4−モルフォリノ)スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−59);
6−[(1,1−ヂメチルエチル)アミノスルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−60);
6−[(2−メチルプロピル)アミノスルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−61);
6−メチルスルフォニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−62);
8−クロロ−6−[[(フェニルメチル)アミノ]スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−63);
6−フェニルアセチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−64);
6,8−ヂブロモ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−65);
【0090】
8−クロロ−5,6−ヂメチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−66);
6,8−ヂクロロ−(S)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−67);
6−ベンジルスルフォニル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−68);
6−[[N−(2−フリールメチル)アミノ]スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−69);
6−[[N−(2−フェニルエチル)アミノ]スルフォニル]−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−70);
6−ヨード−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−71);
7−(1,1−ヂメチルエチル)−2−ペンタフルオロエチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−72);
【0091】
6−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾチオピラン−3−カルボン酸(B−73);
3−[(3−クロロ−フェニル)−(4−メタンスルフォニル−フェニル)−メチレン]−ヂヒドロ−フラン−2−オン又はBMS−347070(B−74);
8−アセチル−3−(4−フルオロフェニル)−2−(4−メチルスルフォニル)フェニル−イミダゾ(1,2−a)ピリヂン(B−75);
5,5−ヂメチル−4−(4−メチルスルフォニル)フェニル−3−フェニル−2−(5H)−フラノン(B−76);
5−(4−フルオロフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(B−77);
4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−1−フェニル−3−(トリフルオロメチル)ピラゾール(B−78);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−79);
【0092】
4−(3,5−ビス(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−80);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−81);
4−(3,5−ビス(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−82);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−83);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(4−ニトロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−84);
4−(5−(4−クロロフェニル)−3−(5−クロロ−2−チエニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−85);
4−(4−クロロ−3,5−ヂフェニル−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルフォンアミド(B−86);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−87);
【0093】
4−[5−フェニル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−88);
4−[5−(4−フルオロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−89);
4−[5−(4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−90);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(ヂフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−91);
4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−92);
4−[4−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−93);
4−[3−(ヂフルオロメチル)−5−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−94);
【0094】
4−[3−(ヂフルオロメチル)−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−95);
4−[3−(ヂフルオロメチル)−5−(4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−96);
4−[3−シアノ−5−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−97);
4−[3−(ヂフルオロメチル)−5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−98);
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−99);
4−[4−クロロ−5−フェニル−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−100);
【0095】
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(ヒドロキシメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−101);
4−[5−(4−(N,N−ヂメチルアミノ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−102);
5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−103);
4−[6−(4−フルオロフェニル)スピロ[2.4]ヘプト−5−エン−5−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−104);
6−(4−フルオロフェニル)−7−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]スピロ[3.4]オクト−6−エン(B−105);
5−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−6−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−106);
【0096】
4−[6−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)スピロ[2.4]ヘプト−5−エン−5−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−107);
5−(3,5−ヂクロロ−4−メトキシフェニル)−6−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−108);
5−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプト−5−エン(B−109);
4−[6−(3,4−ヂクロロフェニル)スピロ[2.4]ヘプト−5−エン−5−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−110);
2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルフォニルフェニル)チアゾール(B−111);
2−(2−クロロフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルフォニルフェニル)チアゾール(B−112);
【0097】
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−メチルチアゾール(B−113);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−トリフルオロメチルチアゾール(B−114);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−(2−チエニル)チアゾール(B−115);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−ベンジルアミノチアゾール(B−116);
4−(4−フルオロフェニル)−5−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−(1−プロピルアミノ)チアゾール(B−117);
2−[(3,5−ヂクロロフェノキシ)メチル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]チアゾール(B−118);
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−トリフルオロメチルチアゾール(B−119);
【0098】
1−メチルスルフォニル−4−[1,1−ヂメチル−4−(4−フルオロフェニル)シクロペンタ−2,4−ヂエン−3−イル]ベンゼン(B−120);
4−[4−(4−フルオロフェニル)−1,1−ヂメチルシクロペンタ−2,4−ヂエン−3−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−121);
5−(4−フルオロフェニル)−6−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ヂエン(B−122);
4−[6−(4−フルオロフェニル)スピロ[2.4]ヘプタ−4,6−ヂエン−5−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−123);
6−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−ピリヂン−3−カルボニトリル(B−124);
2−ブロモ−6−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−ピリヂン−3−カルボニトリル(B−125);
【0099】
6−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−2−フェニル−ピリヂン−3−カルボニトリル(B−126);
4−[2−(4−メチルピリヂン−2−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−127);
4−[2−(5−メチルピリヂン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−128);
4−[2−(2−メチルピリヂン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−129);
3−[1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリヂン(B−130);
2−[1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリヂン(B−131);
【0100】
2−メチル−4−[1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリヂン(B−132);
2−メチル−6−[1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−イル]ピリヂン(B−133);
4−[2−(6−メチルピリヂン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−134);
2−(3,4−ヂフルオロフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(B−135);
4−[2−(4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−136);
2−(4−クロロフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−メチル−1H−イミダゾール(B−137);
2−(4−クロロフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−フェニル−1H−イミダゾール(B−138);
【0101】
2−(4−クロロフェニル)−4−(4−フルオロフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−1H−イミダゾール(B−139);
2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(B−140);
1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−2−フェニル−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール(B−141);
2−(4−メチルフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール(B−142);
【0102】
4−[2−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−143);
2−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(B−144);
4−[2−(3−フルオロ−5−メチルフェニル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−145);
2−(3−メチルフェニル)−1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール(B−146);
4−[2−(3−メチルフェニル)−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−147);
【0103】
1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−2−(3−クロロフェニル)−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール(B−148);
4−[2−(3−クロロフェニル)−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−149);
4−[2−フェニル−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−150);
4−[2−(4−メトキシ−3−クロロフェニル)−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−151);
1−アリル−4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(B−152);
4−[1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−153);
【0104】
N−フェニル−[4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]アセトアミド(B−154);
[4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]酢酸エチル(B−155);
4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−1−(2−フェニルエチル)−1H−ピラゾール(B−156);
4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−1−(2−フェニルエチル)−5−(トリフルオロメチル)ピラゾール(B−157);
1−エチル−4−(4−フルオロフェニル)−3−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール(B−158);
【0105】
5−(4−フルオロフェニル)−4−(4−メチルスルフォニルフェニル)−2−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール(B−159);
4−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−5−(2−チオフェニル)−2−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(B−160);
5−(4−フルオロフェニル)−2−メトキシ−4−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−6−(トリフルオロメチル)ピリヂン(B−161);
2−エトキシ−5−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−6−(トリフルオロメチル)ピリヂン(B−162);
【0106】
5−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−2−(2−プロピニルオキシ)−6−(トリフルオロメチル)ピリヂン(B−163);
2−ブロモ−5−(4−フルオロフェニル)−4−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−6−(トリフルオロメチル)ピリヂン(B−164);
4−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−4,5−ヂフルオロフェニル]ベンゼンスルフォンアミド(B−165);
1−(4−フルオロフェニル)−2−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]ベンゼン(B−166);
5−ヂフルオロメチル−4−(4−メチルスルフォニルフェニル)−3−フェニルイソキサゾール(B−167);
4−[3−エチル−5−フェニルイソキサゾール−4−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−168);
4−[5−ヂフルオロメチル−3−フェニルイソキサゾール−4−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−169);
4−[5−ヒドロキシメチル−3−フェニルイソキサゾール−4−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−170);
【0107】
4−[5−メチル−3−フェニル−イソキサゾール−4−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−171);
1−[2−(4−フルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−172);
1−[2−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−173);
1−[2−(4−クロロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−174);
1−[2−(2,4−ヂクロロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−175);
【0108】
1−[2−(4−トリフルオロメチルフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−176);
1−[2−(4−メチルチオフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−177);
1−[2−(4−フルオロフェニル)−4,4−ヂメチルシクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−178);
4−[2−(4−フルオロフェニル)−4,4−ヂメチルシクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−179);
1−[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ヂメチルシクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−180);
【0109】
4−[2−(4−クロロフェニル)−4,4−ヂメチルシクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−181);
4−[2−(4−フルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−182);
4−[2−(4−クロロフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−183);
1−[2−(4−メトキシフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−184);
1−[2−(2,3−ヂフルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−185);
4−[2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−186);
1−[2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)シクロペンテン−1−イル]−4−(メチルスルフォニル)ベンゼン(B−187);
4−[2−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−188);
【0110】
4−[2−(2−メチルピリヂン−5−イル)シクロペンテン−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−189);
2−[4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]オキサゾール−2−イル]−2−ベンジル−酢酸エチル(B−190);
2−[4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]オキサゾール−2−イル]酢酸(B−191);
2−(第三−ブチル)−4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]オキサゾール(B−192);
4−(4−フルオロフェニル)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−2−フェニルオキサゾール(B−193);
4−(4−フルオロフェニル)−2−メチル−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]オキサゾール(B−194);
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−トリフルオロメチル−4−オキサゾリル]ベンゼンスルフォンアミド(B−195);
【0111】
6−クロロ−7−(1,1−ヂメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−196);
6−クロロ−8−メチル−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸(B−197);
5,5−ヂメチル−3−(3−フルオロフェニル)−4−メチルスルフォニル−2(5H)−フラノン(B198);
6−クロロ−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾチオピラン−3−カルボン酸(B−199);
4−[5−(4−クロロフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−200);
4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−201);
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−(ヂフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−202);
【0112】
3−[1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル]ピリヂン(B−203);
2−メチル−5−[1−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−4−トリフルオロメチル−1H−イミダゾール−2−イル]ピリヂン(B−204);
4−[2−(5−メチルピリヂン−3−イル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−205);
4−[5−メチル−3−フェニルイソキサゾール−4−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−206);
4−[5−ヒドロキシメチル−3−フェニルイソキサゾール−4−イル]ベンゼンスルフォンアミド(B−207);
[2−トリフルオロメチル−5−(3,4−ヂフルオロフェニル)−4−オキサゾリル]ベンゼンスルフォンアミド(B−208);
4−[2−メチル−4−フェニル−5−オキサゾリル]ベンゼンスルフォンアミド(B−209);
4−[5−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)−2−トリフルオロメチル−4−オキサゾリル]ベンゼンスルフォンアミド(B−210);
[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニルアミノ)−5−メチル−フェニル]−酢酸又はCOX 189(ルミラコキシブ;B−211);
【0113】
N−(4−ニトロ−2−フェノキシ−フェニル)−メタンスルフォンアミド又はニメスリド(B−212);
N−[6−(2,4−ヂフルオロ−フェノキシ)−1−オキソ−インダン−5−イル]−メタンスルフォンアミド又はフロスリド(B−213);
N−[6−(2,4−ヂフルオロ−フェニルスルファニル)−1−オキソ−1H−インデン−5−イル]−メタンスルフォンアミド、ナトリウム塩(B−214);
N−[5−(4−フルオロ−フェニルスルファニル)−チオフェン−2−イル]−メタンスルフォンアミド(B−215);
3−(3,4−ヂフルオロ−フェノキシ)−4−(4−メタンスルフォニル−フェニル)−5−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−5H−フラン−2−オン(B−216);
(5Z)−2−アミノ−5−[[3,5−ビス(1,1−ヂメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチレン]−4(5H)−チアゾロン(B−217);
CS−502(B−218);
LAS−34475(B−219);
LAS−34555(B−220);
S−33516(B−221);
SD−8381(B−222);
L−783003(B−223);
N−[3−(フォルミルアミノ)−4−オキソ−6−フェノキシ−4H−1−ベンゾピラン−7−イル]−メタンスルフォンアミド(B−224);
D−1367(B−225);
L−748731(B−226);
(6aR,10aR)−3−(1,1−ヂメチルヘプチル)−6a,7,10,10a−テトラヒドロ−1−ヒドロキシ−6,6−ヂメチル−6H−ヂベンゾ[b,d]ピラン−9−カルボン酸(B−227);
CGP−28238(B−228);
【0114】
4−[[3,5−ビス(1,1−ヂメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチレン]ヂヒドロ−2−メチル−2H−1,2−オキサジン−3(4H)−オン又はBF−389(B−229);
GR−253035(B−230);
6−ヂオキソ−9H−プリン−8−イル−桂皮酸(B−231);
S−2474(B−232);
【0115】
4−[4−(メチル)−スルフォニル)フェニル]−3−フェニル−2(5H)−フラノン;
4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル);
2−(6−メチルピリド−3−イル)−3−(4−メチルスルフォニルフェニル)−5−クロロピリヂン;
4−[5−(4−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル];
N−[[4−(5−メチル−3−フェニル−4−イソキサゾリル)フェニル]スルフォニル];
4−[5−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−3−ヂフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]ベンゼンスルフォンアミド;
(S)−6,8−ヂクロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸;
2−(3,4−ヂフルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−3(2H)−ピリダジノン;
2−トリフルオロメチル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン−3−カルボン酸;
6−クロロ−7−(1,1−ヂメチルエチル)−2−トリフルオロメチル−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸;
[2−(2,4−ヂクロロ−6−エチル−3,5−ヂメチル−フェニルアミノ)−5−プロピル−フェニル]−酢酸
を含む。
【0116】
表3
態様としてのシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の例
【0117】
【表7】

【0118】
【表8】

【0119】
【表9】

【0120】
【表10】

【0121】
【表11】

【0122】
【表12】

【0123】
【表13】

【0124】
【表14】

【0125】
【表15】

【0126】
【表16】

【0127】
【表17】

【0128】
【表18】

【0129】
【表19】

【0130】
【表20】

【0131】
【表21】

【0132】
【表22】

【0133】
【表23】

【0134】
【表24】

【0135】
【表25】

【0136】
【表26】

【0137】
【表27】

【0138】
【表28】

【0139】
【表29】

【0140】
【表30】

【0141】
【表31】

【0142】
【表32】

【0143】
【表33】

【0144】
【表34】

【0145】
【表35】

【0146】
【表36】

【0147】
【表37】

【0148】
【表38】

【0149】
【表39】

【0150】
【表40】

【0151】
【表41】

【0152】
【表42】

【0153】
【表43】

【0154】
【表44】

【0155】
【表45】

【0156】
【表46】

【0157】
【表47】

【0158】
【表48】

【0159】
【表49】

【0160】
【表50】

【0161】
【表51】

【0162】
【表52】

【0163】
【表53】

【0164】
【表54】

【0165】
【表55】

【0166】
【表56】

【0167】
【表57】

【0168】
【表58】

【0169】
【表59】

【0170】
【表60】

【0171】
【表61】

【0172】
【表62】

【0173】
【表63】

【0174】
【表64】

【0175】
【表65】

【0176】
【表66】

【0177】
【表67】

【0178】
【表68】

【0179】
【表69】

【0180】
【表70】

【0181】
【表71】

【0182】
【表72】

【0183】
本発明において使用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は互変異性、幾何異性又は立体異性形で存在しうる。一般的に述べると、互変異性、幾何異性又は立体異性形である好適なシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は100μM以下の濃度で存在するときシクロオキシゲナーゼ−2活性を約25%、より典型的には約50%、及びさらにより典型的には約75%以上阻害する化合物である。本発明はシス−及びトランス−幾何異性体、E−及びZ−幾何異性体、R−及びS−エナンチオマー、ヂアステレオマー、d−アイソマー、l−アイソマー、それらのラセミ混合物及びそれらの他の混合物を含む、全ての上記化合物を企図する。上記互変異性、幾何異性又は立体異性形の医薬として許容される塩はまた本発明に含まれる。上記用語「シス」及び「トランス」は、本明細書中で使用されるとき、二重結合によりつなげられた2の炭素原子がそれぞれ上記二重結合の同じ側上に(「シス」)又は上記二重結合の反対側上に(「トランス」)水素原子を有するであろう、幾何異性の形態を示す。示される化合物のいくつかはアルケニル基を含み、及びシス及びトランスの両方又は「E」及び「Z」幾何異性形の両方を含むことが意味される。さらに、示される化合物のいくつかは1以上の立体中心を含み、及びR、S、及び混合物又は存在するそれぞれの立体中心についてのR及びS形を含むことが意味される。
【0184】
本発明において利用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は遊離塩基又はその医薬として許容される酸付加塩の形態でありうる。上記用語「医薬として許容される塩」はアルカリ金属塩を形成するために及び遊離酸又は遊離塩基の付加塩を形成するために通常使用される塩である。上記塩の性質は、それが医薬として許容されるものであるという条件で、変化しうる。本方法における使用のために好適な化合物の医薬として許容される酸付加塩は無機酸から又は有機酸から調製されうる。上記無機酸の例は塩酸、臭化水素酸、ヨー化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸及びリン酸である。適切な有機酸は脂肪族、脂環式、芳香族、アラリファティック、ヘテロサイクリック、有機酸のカルボン酸及びスルフォン酸クラスから選ばれうる、及びその例は蟻酸、酢酸、プロピオン酸、琥珀酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルヴィン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルフォン酸、エタンスルフォン酸、ベンゼンスルフォン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルフォン酸、トルエンスルフォン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルフォン酸、ステアリン酸、アルゲン酸、ヒドロキシブチル酸、サリチル酸、ガラクタル酸及びガラクツロン酸である。本方法における使用の化合物の好適な医薬として許容される塩基付加塩はアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から作出される金属塩又はN,N’−ヂベンジルエチレンヂアミン、クロロプロカイン、コリン、ヂエタノールアミン、エチレンヂアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)及びプロカインから作出される有機塩を含む。これらの塩の全ては、例えば、適切な酸又は塩基を本明細書中に示されるいずれかの式の化合物と反応させることにより、対応する化合物から慣用の方法により調製されうる。
【0185】
本発明に係るシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は医薬組成物に調合され及び治療的に有効な用量をデリバリーするであろういくつかの異なる方法により投与されうる。上記組成物は所望のように慣用の非毒性の医薬として許容される担体、補助剤、及び媒体を含む投与量単位調剤で、経口で、非経口で、吸入スプレイにより、直腸に、皮内に、経皮で又は局所に投与されうる。局所投与はまた経皮パッチ又はイオン導入装置の如き経皮投与の使用をも含みうる。本明細書中で使用されるとき上記用語非経口は皮下、静脈内、筋内又は胸骨内注入又は注入技術を含む。薬物の調合は、例えば、Hoover, John E., Remington’s Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co., Easton, Pennsylvania(1975)、及びLiberman, H. A. and Lachman, L., Eds., Pharmaceutical Dosage Forms, Marcel Decker, New York, N. Y. (1980)中で議論される。
【0186】
注入可能な調製物、例えば、滅菌注入可能水性又は油性懸濁物は好適な分散又は浸潤剤及び懸濁剤を用いて既知の分野にしたがって調合されうる。上記滅菌注入可能調製物はまた非毒性の非経口で許容される希釈剤又は溶媒中の滅菌注入可能溶液又は懸濁物でありうる。使用されうる許容される媒体及び溶媒の中には水、Ringer’s溶液、及び等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌不揮発性油は溶媒又は懸濁媒体として慣用のように使用される。この目的のために、合成モノ−又はヂグリセリドを含むいかなるマイルドな不揮発性油も使用されうる。さらに、オレイン酸の如き脂肪酸は注入可能物質の調製において有用である。ヂメチルアセトアミド、イオン性及び非イオン性洗剤を含む界面活性剤、及びポリエチレングリコールは使用されうる。上記に議論されるものの如き溶媒及び浸潤剤の混合物はまた有用である。
【0187】
本明細書中で議論される化合物の直腸投与のための坐剤は上記活性剤を通常の温度では固体であるが直腸温度では液体であり、及びそれゆえ直腸内で融解し及び上記薬物を放出するであろう、ココアバター、合成モノ−、ヂ−又はトリグリセリド、脂肪酸又はポリエチレングリコールの如き好適な非刺激性賦形剤と混合することにより調製されうる。
【0188】
経口投与のための固体投与形態はカプセル、錠剤、ピル、粉末、及び顆粒を含みうる。上記固体投与形態において、上記化合物は示される投与経路に適切な1以上の補助剤と通常混合される。経口的に投与される場合、上記化合物はラクトース、スクロース、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸及び硫酸のナトリウム及びカルシウム塩、ゼラチン、アカシアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリヴィニルピローリドン、及び/又はポリヴィニルアルコールと混合され、及びその後便利な投与のために錠剤化され又はカプセル化されうる。上記カプセル又は錠剤はヒドロキシプロピルメチルセルロース中の活性化合物の分散物で提供されうる制御された放出調剤を含みうる。カプセル、錠剤、及びピルの場合、上記投与形態はまたクエン酸ナトリウム又は炭酸若しくは重炭酸マグネシウム若しくはカルシウムの如き緩衝剤をも含みうる。錠剤及びピルは腸溶性コーティングでさらに調製されうる。
【0189】
治療目的のために、非経口投与のための調剤は水性又は非水性等張滅菌注入溶液又は懸濁物の形態でありうる。これらの溶液及び懸濁物は経口投与のための調剤における使用について挙げられる1以上の担体又は希釈剤を有する滅菌粉末又は顆粒から調製されうる。上記化合物は水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、トウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、及び/又はさまざまな緩衝液中に溶解されうる。他の補助剤及び投与様式は医薬分野においてよく及び広く知られる。
【0190】
経口投与のための液体投与形態は水の如き、本分野において通常使用される不活性希釈剤を含む医薬として許容されるエマルジョン、溶液、懸濁物、シロップ、及びエリキシル剤を含みうる。上記組成物はまた浸潤剤、乳化及び懸濁剤、及び甘味、香味、及び香剤の如き補助剤をも含みうる。
【0191】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の単一の投与量を作出するために担体材料と混合されうる活性成分の量は患者及び特定の投与様式に因り変化するであろう。一般的に、上記医薬組成物は約0.1〜2000mgの範囲内の、より典型的には約0.5〜500mgの範囲内の、及びさらにより典型的には約1〜200mgのシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を含みうる。約0.01〜100mg/体重kgの又はより典型的には約0.1〜約50mg/体重kgの及びさらにより典型的には約1〜20mg/体重kgの毎日の用量は適切でありうる。上記毎日の用量は一般的に1日当たり1〜約4用量で投与される。
【0192】
1の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がロフェコキシブを含むとき、使用される量が約0.15〜約1.0mg/日・kg、及びさらにより典型的には約0.18〜約0.4mg/日・kgの範囲内であることは典型的である。
【0193】
また他の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がエトリコキシブを含むとき、使用される量が約0.5〜約5mg/日・kg、及びさらにより典型的には約0.8〜約4mg/日・kgの範囲内であることは典型的である。
【0194】
さらに、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がセレコキシブを含むとき、使用される量が約1〜約20mg/日・kg、さらにより典型的には約1.4〜約8.6mg/日・kg、及びまたより典型的には約2〜約3mg/日・kgの範囲内であることは典型的である。
【0195】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がヴァルデコキシブを含むとき、使用される量が約0.1〜約5mg/日・kg、及びさらにより典型的には約0.8〜約4mg/日・kgの範囲内であることは典型的である。
【0196】
さらなる態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤がパレコキシブを含むとき、使用される量が約0.1〜約5mg/日・kg、及びさらにより典型的には約1〜約3mg/日・kgの範囲内であることは典型的である。
【0197】
当業者は、投与量はまたGoodman & Goldman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics, Ninth Edition (1996), Appendix II, pp. 1707−1711からの及びGoodman & Goldman’s The Pharmacological Basis of Therapeutics, Tenth Edition(2001), Appendix II, pp.475−493からのガイダンスで決定されうることを理解するであろう。
【0198】
セロトニン調節剤
シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤に加えて、本発明に係る組成物はまた治療的に有効な量のセロトニン調節剤又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグをも含む。いくつかの異なるセロトニン調節剤は本発明における使用のために好適である。いくつかの局面において、上記セロトニン調節剤はセロトニン受容体アンタゴニストでありうる。他の局面において、上記セロトニン調節剤はセロトニン受容体アゴニストでありうる。またさらなる局面において、上記セロトニン調節剤はセロトニン再取り込み阻害剤でありうる。
【0199】
本発明の1の局面において、上記セロトニン調節剤はセロトニン受容体アンタゴニストである。1の態様において、上記セロトニン受容体アンタゴニストは5−HT1アンタゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT1アンタゴニストは:
3−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1,1−ヂフェニル−2−プロパノール;
4−[3−[t−ブチルアミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ]−1H−インドール−2−カルボニトリル;
3−[3−(ヂメチルアミノ)プロピル]−4−ヒドロキシ−N−[4−(4−ピリヂニル)フェニル]ベンズアミド;
N−[4−メトキシ−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]−2’−メチル−4’−(5−メチル−1,2,4−オキサヂアゾール−3−イル)−1,1’−ビフェニル−4−カルボキサミド塩酸塩;
1−[(1−メチルエチル)アミノ]−3−[2−(1H−ピロール−1−イル)フェノキシ]プロパン−2−オール;
1−(2−メトキシフェニル)−4−(4−スクシンイミドブチル)ピペラジン;
1−(2−メトキシフェニル)−4−(4−フタリミドブチル)ピペラジン;
1−(1H−インドール−4−イルオキシ)−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−2−プロパノール;
(S)−1−(1H−インドール−4−イルオキシ)−3−[(1−メチルエチル)アミノ]−2−プロパノール;
N−[3−[3−(ヂメチルアミノ)エトキシ]−4−メトキシフェニル]−2’−メチル−4’−(5−メチル−1,2,4−オキサヂアゾール−3−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボキサミド;
8−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチル]−1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]デカン−4−オン;及び
(S)−N−第三−ブチル−3−(4−(2−メトキシフェニル)−ピペラジン−1−イル)−2−フェニルプロパンアミド
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0200】
他の態様において、上記セロトニン受容体アンタゴニストは5−HT2アンタゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT2アンタゴニストは:
8−[3−(4−フルオロフェノキシ)プロピル]−1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]−デカン−4−オン;
N−[2−[[3−(ヂメチルアミノ)プロピル]チオ]フェニル]−3−フェニル−2−プロペンアミド;
4−(5H−ヂベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)−1−メチルピペリヂン;
8−クロロ−11−(1−ピペラジニル)−5H−ヂベンゾ[b,e][1,4]ヂアゼピン;
シュウ酸4−(4−フルオロベンゾイル)−1−(4−フェニルブチル)−ピペリヂン;
3−[2−[4−(4−フルオロベンゾイル)−1−ピペリヂニル]エチル]−2,4[1H,3H]−キナゾリンヂオン;
α−フェニル−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリヂンメタノール;
メテルゴリンフェニルメチルエステル;
【0201】
1,2,3,4,10,14b−ヘキサヒドロ−2−メチルヂベンゾ[c,f]ピラジノ[1,2−a]アゼピン;
8−[5−(2,4−ヂメトキシ−5−(4−トリフルオロメチルフェニルスルフォンアミド)フェニル−5−オキソペンチル]−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ヂオン;
N−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−N’−3−ピリヂニル−尿素;
N−(1−メチル−5−インドリル)−N’−(3−メチル−5−イソチアゾリル)尿素;
(+)−シス−4,5,7a,8,9,10,11,11a−オクタヒドロ−7H−10−メチルインドロ[1,7−bc][2,6]−ナフチリヂン;及び
8−[4−(4−フルオロフェニル)−4−オキソブチル]−1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]デカン−4−オン
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0202】
また他の態様において、上記セロトニン受容体アンタゴニストは5−HT3アンタゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT3アンタゴニストは:
3aS−2−[(S)−1−アザバイシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−1−オキソ−1H−ベンズ[de]イソキノリン塩酸塩(パロノセトロン);
マレイン酸3−(4−アリルピペラジン−1−イル)−2−キノキサリンカルボニトリル;
3,5−ヂクロロ安息香酸トロパニル;
3,5−ヂメチル安息香酸トロパニル;及び
N−(1−アザバイシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−6−クロロ−4−メチル−3−オキソ−3,4−ヂヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−8−カルボキサミド
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0203】
さらなる態様において、上記セロトニン受容体アンタゴニストは5−HT4アンタゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT4アンタゴニストは:
1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸;
3−(ピペリヂン−1−イル)プロピル−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸塩;
1−[4−アミノ−5−クロロ−2−(3,5−ヂメトキシフェニル)メチルオキシ]−3−[1−[2−メチルスルフォニルアミノ]エチル]ピペリヂン−4−イル]プロパン−1−オン;及び
1−ピペリヂニルエチル−1H−インドール−3−カルボン酸
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0204】
他の態様において、上記セロトニン受容体アンタゴニストは5−HT6アンタゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT6アンタゴニストはメテルゴリンフェニルメチルエステル又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグである。
【0205】
さらに他の態様において、上記セロトニン受容体アンタゴニストは5−HT7アンタゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT7アンタゴニストは:
メテルゴリンフェニルメチルエステル、及び
1−[1−[4,4−ビス(4−フルオロフェニル)ブチル]−4−ピペリヂニル]1,3−ヂヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0206】
本発明の他の局面において、上記セロトニン調節剤はセロトニン受容体アゴニストである。1の態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT1アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT1アゴニストは:
6−クロロ−2−[ピペリヂニル−4−チオ]ピリヂン;
8−[2−[4−(2−メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]エチル]−8−アザスピロ[4.5]デカン−7,9−ヂオン;
1−[3−(3,4−メチレンヂオキシフェノキシ)プロピル]−4−フェニルピペラジン;
5−ヒドロキシ−3−(1−メチルピペリヂン−4−イル)−1H−インドール;
8−[4−[4−(2−ピリミヂニル)−1−ピペラジニル]ブチル]−8−アザスピロ[4.5]デカン−7,8−ヂオン;
マレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン;
【0207】
7−トリフルオロメチル−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)ピロロ[1,2−a]−キノキサリン;
1,4−ヂヒドロ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリヂニル)−5H−ピロロ[3,2−b]ピリヂン−5−オン;
5−プロポキシ−3−(1,2,3,6−テトラヒドロ−4−ピリヂニル)−1H−ピロロ[3,2b]ピリヂン塩酸塩;
3−[3−(2−ヂメチルアミノエチル)−1H−インドール−5−イル]−N−(4−メトキシベンジル)アクリルアミド;
8−ヒドロキシ−2−ヂプロピルアミノテトラリン臭化水素酸塩;
(2R)−(+)−8−ヒドロキシ−2−(ヂ−n−プロピルアミノ)テトラリン;
(RS)−トランス−8−ヒドロキシ−2−[N−n−プロピル−N−(3’−ヨード−2’−プロペニル)アミノ]テトラリン;
2−[5−[3−(−4−メチルスルフォニルアミノ)ベンジル−1,2,4−オキサヂアゾール−5−イル]−1H−インドール−3−イル]エタンアミン;
8−[2−(1,4−ベンゾヂオキサン−2−イルメチルアミノ)エチル]−8−アザスピロ[4.5]デカン−7,9−ヂオン;
シュウ酸ノニルオキシトリプタミン;
5−メトキシ−3−(1,2,5,6−テトラヒドロ−4−ピリヂニル)−1H−インドール;及び
N−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0208】
他の態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT2アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT2アゴニストは:
α−メチル−5−(2−チエニルメトキシ)−1H−インドール−3−エタンアミン;
1−(3−クロロフェニル)ピペラジン;
マレイン酸α−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン;及び
6−クロロ−2−(1−ピペラジニル)ピラジン
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0209】
また他の態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT3アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT3アゴニストは:
1−(3−クロロフェニル)ビグアニド;
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩;
2−(1−N−メチルピペラジニル)キノリン;
1−フェニルビグアニド塩酸塩;
2−(1−ピペラジニル)キノリン;
(R)−N−(1−アザバイシクロ[2.2.2]オクト−3−イル)−2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド;及び
1−(6−クロロ−2−ピリヂニル)−4−ピペリヂンアミン
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0210】
さらなる態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT4アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT4アゴニストは:
2−[1−(4−ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール;
1−(4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニル)−3−[1−ブチル−4−ピペリヂニル]−1−プロパノン;及び
1−(4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシフェニル)−3−[1−2−メチルスルフォニルアミノ)エチル−4−ピペリヂニル]−1−プロパノン
又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0211】
またさらなる態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT5アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT5アゴニストはマレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグである。
【0212】
他の態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT6アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT6アゴニストは2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグである。
【0213】
また他の態様において、上記セロトニン受容体アゴニストは5−HT7アゴニストである。この態様の1の代替において、上記5−HT7アゴニストはマレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン、及び(+,−)−8−ヒドロキシ−2−ヂプロピルアミノテトラリン又はそれらの異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる。
【0214】
また他の態様において、本発明に関連してセロトニン調節剤のために有用な化合物又はその医薬として許容される塩若しくはプロドラッグは、非限定的に:
N−アセチルトリプタミン;
P−クロロフェニルアラニン;
8−クロロ−11−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5H−ヂベンゾ[b,e][1,4]ヂアゼピン;
(5’α,10α)−9,10−ヂヒドロ−12’−ヒドロキシ−2’−(1−メチルエチル)−5’−(フェニルメチル)−エルゴタマン−3’,6’,18−トリオン;
9,10,ヂヒドロ−12’−ヒドロキシ−2’−メチル−5’−(フェニルメチル)エルゴタマン−3’,6’,18−トリオン;
1−[10,11−ヂヒドロ−8−(メチルチオ)ヂベンゾ[b,f]チエピン−10−イル]−4−メチルピペラジン;
[8β(S)]−9,10−ヂデヒドロ−N−[1−(ヒドロキシメチル)プロピル]−6−メチルエルゴリン−8−カルボキサミド;
[8β(S)]−9,10−ヂデヒドロ−N−[1−(ヒドロキシメチル)プロピル]−1,6−ヂメチルエルゴリン−8−カルボキサミド;
シス−9−オクタデセノアミド;
[1aR−(1aR*,4E,7aS*,10aS*,−10bR*)]−2,3−6,7,7a,8,10a,10b−オクタヒドロ−1a,5−ヂメチル−8−メチレンオキシレノ[9,10]シクロデカ[1,2−b]フラン−9−(1aH)−オン;及び
N−(3−トリフルオロメチルフェニル)ピペラジン
を含む。
【0215】
さらなる態様において、上記セロトニン調節剤は以下に示される一般式Iを有する及び例のために及び限定でなく、以下に挙げられる化合物を含む化合物から成る群から選ばれる。さらに、本発明の実施において有用なセロトニン調節剤は、それを全体として本明細書中に援用する米国特許第5,436,246号中に示される。
【化14】

{式中:
Yは水素又はC1-3アルキルである;
Rは水素、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、−CF3、−OCF3、及び−OHから成る群から選ばれる置換基である;
1は水素、シクロアルキル、C1-6アルキル、場合により置換されるフェニル、フェニルアルキル又はフェニルアミドアルキルである;
Xは水素、−(CH2n1、−CH=CHX1又は−CHX2−(CH2q−CH3である;
nは0〜2の整数である;
qは整数0又は1のいずれかである;
1は−OH、−OR2、−NR23、−CO22、−CONR23、−CN、CH2OH又は−COR2である;
2及びR3はそれぞれ独立に水素、C1-4アルキル、場合により置換されるフェニル、フェニルアルキルである又はR2及びR3は共に(CH2mシクロアルキルを形成し、ここで、m=2〜6である;及び
2は−OR4又は−NR45であり、ここで、R4及びR5はそれぞれ独立に水素又はC1-4アルキルである};
その異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ;
ここで、nがOである又はXが−CH=CHX1であるとき、X1は−OH、−OR2又は−NR23でない。
【0216】
式Iを有する好適な化合物の例は:
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール一塩酸塩;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−ニトリル;
4−[4−(3−フェニルプロピル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール;
4−[4−(3−フェニルプロピル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド;
4−[4−[2−(4−メトキシフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール;
4−[4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド;
4−[4−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール;
4−[4−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)−カルボキサミド;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−(N,N−ヂメチル)−カルボキサミド;
4−[4−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド;
4−[4−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール;
4−[4−[2−(4−フルオロフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサミド;
エチル−4−[(4−プロピル)−1−ピペラジニル]ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシレート塩酸塩;
4−[(4−プロピル)−1−ピペラジニル]ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール塩酸塩;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−エチル)カルボキサミド塩酸塩;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−(O−メチル)−メタノール塩酸塩;
【0217】
4−[4−プロピル−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−[N−メチル]カルボキサミド塩酸塩;
4−[4−メチル−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール塩酸塩;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル−N−メトキシ)−カルボキサミド塩酸塩;
2−[4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]ベンゾ[b]チオフェン−2−]−(2−プロパノール)塩酸塩ヘミ水和物;
1−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−エタノン塩酸塩;
1−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−エタノール塩酸塩;
4−[4−フェニルメチル−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メトキシメチル塩酸塩;
【0218】
4−(1−ピペラジニル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−メトキシメチル塩酸塩;
4−[4−(2−(4−フルオロフェニル)−エチル)−1−ピペラジニル]ベンゾ[b]チオフェン2−メトキシメチル塩酸塩;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキサルデヒド;
4−[4−(4−フェニルカルボモイル−ブチル)−ピペラジン−1−イル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸エチルエステル塩酸塩;
4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)カルボキサミド;
4−4−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノールヒドロクロリドニ塩酸塩;
4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−メタノール塩酸塩;
エチル−4−[4−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]−1−ピペラジニル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボキシレート塩酸塩;
5−[4−(2−ヒドロキシメチル−ベンゾ[b]チオフェン−4−イル)−ピペラジン−1−イル)−ペンタン酸フェニルアミド塩酸塩;
2−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル]−イソインドール−1,3−ヂオン塩酸塩;
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−メタンアミンニ塩酸塩;
【0219】
[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−ピペリヂン−1−イルメタノン塩酸塩;
[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]ピローリヂン−1−イルメタノン塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−アクリル酸エチルエステル塩酸塩:イル]−アクリル酸エチルエステル塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−プロプ−2−エン−1−オール塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−アクリロニトリル塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−アクリルアミド塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−プロピオン酸エチルエステル塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−プロパン−1−オール塩酸塩;
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−プロピオニトリル塩酸塩;及び
3−[4−(4−フェネチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル]−プロピオンアミド塩酸塩
を含む。
【0220】
またさらなる態様において、上記セロトニン調節剤は以下に示される一般式IIを有する及び、例のために及び限定でなく、以下に挙げられる化合物を含む化合物から成る群から選ばれる。さらに、本発明の実施において有用なセロトニン調節剤は、それを全体として本明細書中に援用する米国特許第5,559,143号中に示される。
【化15】

{式中:
BはC1-4アルキレン架橋基である;
Alkは、C1-4アルキル、フェニル、置換されるフェニル又はフェニル環が場合により置換されうるアルキルフェニル置換基で1の炭素原子で場合によりモノ−置換されうる、2〜8の炭素原子を含む直鎖のアルキレン基である;
Dは結合又はエテニレン基である;
X、Y、及びZは水素、C1-4アルキル、フェニル、置換されるフェニル又はフェニル環が場合により置換されうるアルキルフェニルによりそれぞれ独立に示される;
1は水素、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-5アルコキシ、−CF3、−OCF3、−OH、−NO2、−CN、−CONR23、−NR23、−COOR4、−OCH2COOR4、−CH2SO2NR23、及び−SO2NR23から成る群から選ばれる置換基である;
2及びR3はそれぞれ独立にH又はC1-4アルキルである;
4はH、C1-4アルキル、フェニル、置換されるフェニル又はフェニル環が場合により置換されうるアルキルフェニル置換基である;
Hetは以下の置換基:
【化16】

{式中:
Rは水素、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、−O−CH2−C65、−CF3、−OCF3、−OH、−NO2、−CN、−CONR56、−CH2SO2NR56、−SO2NR56、−COOR7又は−OCH2COOR7から成る群から選ばれる置換基である;
5及びR6はそれぞれ独立にH又はC1-4アルキルである;
7はH、C1-4アルキル、フェニル、置換されるフェニル又はフェニル環が場合により置換されうるアルキルフェニル置換基である;及び
AはH又はC1-4アルキルである}
のうちの1により示される}
又はその異性体、エステル、医薬として許容される塩若しくはプロドラッグ;
ここで、Hetがインドリル誘導体であるとき、R1はカルボニル誘導体でない。
【0221】
式IIを有する好適な化合物の例は:
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[(4−トリフルオロメチル)フェニル]−ヘプタンアミド;
7−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−オクタンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−フェニルヘプタンアミド;
5−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘキサンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
4−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ペンタンアミド;
6−[[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘプタンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]メチルアミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘプタンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(2−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
6−[[2−(5−カルボキサミド−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
6−[[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘキサンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[4−(1プロピル)フェニル]−ヘキサンアミド;
【0222】
5−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[4−(1プロピルオキシ)フェニル]−ヘキサンアミド;
6−[2−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)エチル]アミノ]−N−フェニル−ヘキサンアミド;
6−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘプタンアミド;
6−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
6−[[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチル]−メチルアミノ]−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘキサンアミド;
6−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−[2−トリフルオロメチル)フェニル]−ヘキサンアミド;
【0223】
7−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
7−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(2−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
6−[[2−(4−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
6−[[2−(5−クロロ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘプタンアミド;
7−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(3−メトキシフェニル)−オクタンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘキサンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−ヘキサンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−4−メチル−N−(4−メトキシフェニル)−ヘキサンアミド;
6−[[3−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)プロピル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘキサンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(3−メトキシフェニル)−ヘキサンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1−メチル−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘキサンアミド;
6−[(2,3−ヂヒドロ−8−メトキシ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ヘキサンアミド;
【0224】
5−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−[4(トリフルオロメチル)フェニル]−ペンタンアミド;
4−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−ブタンアミド;
7−[[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−メチルアミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−オクタンアミド;
6−[[2−(5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]アミノ]−N−(4−メトキシフェニル)−2−ヘキセンアミド;及び
7−[(2,3−ヂヒドロ−1,4−ベンゾヂオキシン−2−イル)メチルアミノ]−N−[4−トリフルオロメチル)フェニル]−ヘプタンアミド
を含む。
【0225】
本発明のまた他の局面において、上記セロトニン調節剤はセロトニン再取り込み阻害剤である。1の態様において、上記セロトニン再取り込み阻害剤は(Forest Laboratories, Parke−Davis, Inc.により商標Celexa(商標)の下で市販される)シタロプラムである。他の態様において、上記セロトニン再取り込み阻害剤は(Eli Lilly and Companyにより商標Prozac(商標)の下で市販される)フルオキセチンである。また他の態様において、上記セロトニン再取り込み阻害剤は(Solvay Pharmaceuticals, Inc.により商標Luvox(商標)の下で市販される)フルヴォキサミンである。また他の態様において、上記セロトニン再取り込み阻害剤は(SmithKline Beecham Pharmaceuticals, In.により商標Paxil(商標)の下で市販される)パロキセチンである。さらなる態様において、上記セロトニン再取り込み阻害剤は(Forest Laboratories, Parke−Davis, Inc.により商標Lexapro(商標)の下で市販される)シュウ酸エスシタロプラムである。また他の態様において、上記セロトニン再取り込み阻害剤は(Pfizer, Inc.により商標Zoloft(商標)の下で市販される)セルトラリンである。
【0226】
セロトニン再取り込み阻害剤のいくつかの好適な代謝産物がまた本発明において使用されうることもまた企図される。例のために、1の態様において、上記代謝産物はフルオキセチンの活性代謝産物であるノルフルオキセチンである。さらなる例のために、他の態様において、上記代謝産物はセルトラリンの活性代謝産物であるN−デメチルセルトラリンである。
【0227】
一般的に述べると、投与されるべき特定の剤の薬物速度論は最も好ましい投与方法及び用量プログラムを規定するであろう。上記セロトニン調節剤は担体を伴って又は伴わずに医薬組成物として投与されうる。上記用語「医薬として許容される担体」又は「担体」は比較的不活性で及び非毒性である一般的に許容される賦形剤又は薬物デリバリー組成物をいう。例示的な担体は、滅菌水、(Ringer’s溶液の如き)塩溶液、アルコール、ゼラチン、タルク、粘性パラフィン、脂肪酸エステル、ヒドロキシメチルセルロース、ポリヴィニルピローリドン、炭酸カルシウム、(ラクトース、スクロース、デキストロース、マンノースの如き)炭水化物、アルブミン、デンプン、セルロース、シリカゲル、ポリエチレングリコール(PEG)、乾燥スキムミルク、米粉、ステアリン酸マグネシウム等を含む。好適な調剤及び追加の担体はRemington’s Pharmaceutical Sciences,(17.sup.th Ed.,Mack Pub. Co., Easton, Pa.)中に示される。上記調製物は滅菌され、及び所望の場合、上記活性化合物と有害に反応しない補助剤、例えば、潤滑剤、保存剤、安定化剤、浸潤剤、乳化剤、浸透圧に影響するための塩、緩衝液、着色料、保存剤及び/又は芳香物質等と混合されうる。典型的な保存剤はソルビン酸カリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、チメロサール等を含みうる。上記組成物はまた所望の場合代謝分解を減少させるために、他の活性物質、例えば、酵素阻害剤とも混合されうる。
さらに、上記セロトニン調節剤は液体溶液、懸濁物、エマルジョン、錠剤、ピル、カプセル、維持された放出調剤又は粉末でありうる。投与方法はどのように上記組成物が調合されるであろうかを規定しうる。例えば、上記組成物はトリグリセリドの如き伝統的な結合剤及び担体を伴って、坐剤として調合されうる。経口調剤は医薬グレードのマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース又は炭酸マグネシウムの如き標準の担体を含みうる。
【0228】
他の態様において、上記セロトニン調節剤は静脈内に、非経口で、筋内に、皮下に、経口で、鼻に、局所に、吸入により、インプラントにより、注入により又は坐剤により投与されうる。腸の又は(口及び鼻粘膜を介するものを含む)粘膜の適用のために、特に好適なものは錠剤、液体、ドロップ、坐剤又はカプセルである。甘味化された媒体が使用されるシロップ、エリキシル剤等が使用されうる。リポソーム、微小球、及びマイクロカプセルは使用可能であり、及び使用されうる。肺の投与は、例えば、吸入器の如き本分野において知られるさまざまなデリバリー装置のいずれかを用いて達成されうる。例えば、Aerosols and the Lung, Clarke and Davis(eds.), Butterworths, London, England, pp. 197−224中のS. P. Newman(1984);PCT公開公報第WO 92/16192号;PCT公開公報第WO 91/08760号を参照のこと。非経口適用のために、特に好適なものは注入可能な滅菌溶液、好ましくは油性の又は水性の溶液、及び懸濁物、エマルジョン又はインプラントである。特に、非経口投与のための担体はデキストロースの水溶液、塩水、純粋な水、エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、ピーナッツ油、ゴマ油、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック重合体等を含む。
【0229】
実際に有効な量の化合物又は薬物は利用される特定の組成物、投与様式及び患者の年齢、体重及び状態にしたがって変化しうる及び変化するであろう。特定の個々の患者のための投与量は慣用の考慮を用いて当業者により決定されうる。しかし、一般的には、セロトニン調節剤の量は1日当たり約10〜約2500ミリグラムであろう。上記毎日の用量は1日当たり1〜4用量で投与されうる。
【0230】
1の態様において、上記セロトニン調節剤がセルトラリンを含むとき、典型的に投与される量は1日当たり約0.5〜約200ミリグラム、及びさらにより典型的には1日当たり約50〜約100ミリグラムの範囲内である。
他の態様において、上記セロトニン調節剤がフルヴォキサミンであるとき、典型的に投与される量は1日当たり約0.5〜約500ミリグラム、及びさらにより典型的には1日当たり約100〜約300ミリグラムの範囲内である。
【0231】
また他の態様において、上記セロトニン調節剤がフルオキセチンであるとき、一般的に投与される量は1日当たり約0.5〜約150ミリグラム、及びさらにより典型的には1日当たり約20〜約80ミリグラムの範囲内である。
また他の態様において、上記セロトニン調節剤がパロキセチンであるとき、典型的に投与される量は1日当たり約0.5〜約100ミリグラム、及びさらにより典型的には1日当たり約10〜約50ミリグラムの範囲内である。
またさらなる態様において、上記セロトニン調節剤がシタロプラムであるとき、典型的に投与される量は1日当たり約0.5〜約100ミリグラム、及びさらにより典型的には1日当たり約20〜約40ミリグラムの範囲内である。
【0232】
また他の態様において、上記セロトニン調節剤がシュウ酸エスシタロプラムであるとき、典型的に投与される量は1日当たり約0.5〜約50ミリグラム、及びさらにより典型的には1日当たり約5〜約20ミリグラムの範囲内である。一般的に、上記セロトニン調節剤の投与に関連した上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤の投与のタイミングはまた患者毎に変化しうる。1の態様において、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及びセロトニン調節剤は実質的に同時に投与されることができ、それは両方の剤がおよそ同じ時間に患者に投与されうることを意味する。例えば、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は上記セロトニン調節剤の開始と同じ日に開始して、及び上記セロトニン調節剤の終わり後の期間まで延びる連続した期間中に投与される。あるいは、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及びセロトニン調節剤は連続して投与されることができ、それはそれらが別々の処置中の別々の時間に投与されることを意味する。1の態様において、例えば、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は上記セロトニン調節剤の投与前に開始して、及び上記セロトニン調節剤の投与後に終わる連続した期間中に投与される。もちろん、上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤が上記セロトニン調節剤よりもより頻繁に又はより少ない頻度で投与されうることもまた可能である。さらに、本発明の実施においてさまざまな投与の時間及び方法を混合することが可能であり、及びおそらく所望されうることが当業者に明らかであろう。
【0233】
組み合わせ治療
一般的に述べると、本発明の実施において使用される組成物は、1以上の上記に詳述されるいずれかのセロトニン調節剤と共に、1以上の上記に詳述されるいずれかのシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤を含みうることが企図される。非限定的な例のために、表4aは本発明に係る方法及び組成物において有用ないくつかの好適な組み合わせを詳述する。上記組み合わせはまた表4a中に挙げられるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及び/又はセロトニン調節剤のいずれかの異性体、医薬として許容される塩、エステル又はプロドラッグをも含みうる。
【0234】
【表73】

【0235】
【表74】

【0236】
【表75】

【0237】
さらなる例のために、表4bは本発明に係る方法及び組成物において使用されうるいくつかの好適な組み合わせを詳述する。上記組み合わせはまた表4b中に挙げられるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及び/又はセロトニン調節剤のいずれかの異性体、医薬として許容される塩、エステル又はプロドラッグをも含みうる。
【0238】
【表76】

【0239】
【表77】

【0240】
【表78】

【0241】
【表79】

【0242】
【表80】

【0243】
【表81】

【0244】
【表82】

【0245】
【表83】

【0246】
【表84】

【0247】
またさらなる例のために、表4cは本発明に係る方法及び組成物において使用されうる追加の好適な組み合わせを詳述する。上記組み合わせはまた表4c中に挙げられるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及び/又はセロトニン調節剤のいずれかの異性体、医薬として許容される塩、エステル又はプロドラッグをも含みうる。
【0248】
【表85】

【0249】
【表86】

【0250】
【表87】

【0251】
【表88】

【0252】
【表89】

【0253】
【表90】

【0254】
【表91】

【0255】
【表92】

【0256】
処置されるべき適応症
一般的に述べると、治療的に有効な量のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及び治療的に有効な量のセロトニン調節剤を含む組成物はその進行段階に関係なく患者においていくつかの異なる型の新形成又は新形成関連障害を処置するために使用されうる。
【0257】
いくつかの局面において、上記組成物は臨床的に明らかな新形成の開始を全体として妨げるために又は新形成を発展させる危険性のある患者において新形成の前臨床的に明らかな段階の開始を妨げるために投与されうる。他の局面において、上記組成物は良性細胞の開始、成長又は広がりを妨げるために投与されうる。また他の局面において、上記組成物は悪性細胞の開始を妨げるために又は前悪性細胞の悪性細胞への進行を止める又は戻すために投与されうる。さらなる局面において、上記組成物は新形成成長、広がり又は転移を阻害するために、及び上記新形成細胞の部分的な又は全体的な破壊のために投与されうる。またさらなる局面において、上記セロトニン調節剤は化学療法処置に関連する悪心の頻度及び重篤さを減少させうる。
【0258】
1の態様において、上記新形成は上皮細胞由来新形成(上皮細胞癌腫)である。例のために、上皮細胞由来新形成は基底細胞癌腫、扁平上皮細胞癌腫又は腺癌を含む。他の態様において、上記新形成は胃腸癌である。胃腸癌は唇の癌、口腔癌、食道癌、小腸癌、胃癌及び結腸癌を含む。また他の態様において、上記新形成は肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、頸部の癌、肺癌、乳癌及び扁平上皮細胞及び基底細胞癌の如き皮膚癌、前立腺癌、脳の癌及び腎細胞癌腫である。上記組成物はまた放射線治療でしばしば起こる線維症を処置するためにも使用されうる。また他の態様において、上記組成物は家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)を有する者を含む、腺腫性ポリープを有する患者を処置するために使用されうる。
【0259】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及びセロトニン調節剤はまた新形成障害又は関連する疾患を治療する又は予防するための利用性を有する本分野において知られる他の薬物又は剤と共に投与されうる。1の態様において、上記抗腫瘍剤は葉酸塩アンタゴニスト(例えば、メトトレキセート)、ピリミヂンアンタゴニスト(例えば、シタラビン、フロクスウリヂン、フルダラビン、フルオロウラシル、及びジェムシタビン)、プリンアンタゴニスト(例えば、クラドリビン、メルカプトプリン、チオグアニン)、及びアデノシンデアミナーゼ阻害剤(例えば、ペントスタチン)を含む代謝拮抗物質である。代替の態様において、上記抗腫瘍剤はクロラムブシル、サイクロフォスファミド、ブスルファン、イフォスファミド、メルファラン、及びチオテパの如きアルキル化剤である。また他の態様において、上記抗腫瘍剤はシスプラチン、カルボプラチン、プロカルバジン、ダカルバジン、及びアルトレタミンの如きアキレーター剤である。また他の態様において、上記抗腫瘍剤はブレオマイシン、ダクチノマイシン、及びミトマイシンの如き抗腫瘍抗生剤である。またさらなる態様において、上記抗腫瘍剤はインターフェロンの如き免疫剤である。他の態様において、上記抗腫瘍剤はヴィンカアルカロイド(例えば、ヴィンブラスチン、ヴィンクリスチン及びヴィノレルビン)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド及びテニポシド)、タキサン(例えば、ドセタキセル及びパクリタキセル)、及びカンプトテシン(例えば、トポテカン及びイリノテカン)を含む植物アルカロイドである。もちろん、当業者は、本発明に係る組成物と共に投与されるべき特定の抗腫瘍剤は処置される新形成障害の型及びその進行段階に因りかなり変化するであろうことを理解するであろう。
【実施例】
【0260】
実施例
以下の実施例は本発明の適用の例示を提供するよう意図される。以下の実施例は本発明の範囲を完全に定義する又は別のように限定するものとは意図されない。
【0261】
実施例1−in vitroでのCOX−1及びCOX−2活性の評価
本発明における使用のために好適なCOX−2阻害剤は、以下の活性分析にしたがってin vitroで試験されるときIC50値により計測されるように、COX−2にまさってCOX−1の選択的阻害を示す。
【0262】
組換えCOXバキュロウイルスの調製
組換えCOX−1及びCOX−2はGierse et al,[J. Biochem., 305, 479−84(1995)]により示されるように調製される。ヒト若しくはマウスCOX−1又はヒト若しくはマウスCOX−2のコード領域を含む2.0kb断片をD. R. O’Reilly et al(Baculovirus Espression Vectors: A Laboratory Manual(1992))の方法と同様の様式で、バキュロウイルストランスファーベクターpVL1393(Invitrogen)のBamH1部位にクローニングし、COX−1及びCOX−2のためのバキュロウイルストランスファーベクターを作出する。組換えバキュロウイルスをリン酸カルシウム法により4μgのバキュロウイルストランスファーベクターDNAをSF9昆虫細胞(2×108)に200ngの直線化バキュロウイルスプラスミドDNAと共にトランスフェクトすることにより単離する。M. D. Summers and G. E. Smith, A Manual of Methods for Baculovirus Vectors and Insect Cell Culture Procedures, Texas Agric. Exp. Station Bull. 1555(1987)を参照のこと。組換えウイルスを3ラウンドのプラーク精製により精製し、及びウイルスの高いタイター(107〜108pfu/mL)のストックを調製する。ラージスケール生成のために、SF9昆虫細胞を10リットルの発酵槽(0.5×106/mL)中で、感染の多重度が0.1になるように組換えバキュロウイルスストックに感染させる。72時間後、上記細胞を遠心分離し、及び上記細胞ペレットを1% 3−[(3−コールアミドプロピル)−ヂメチルアンモニオ]−1−プロパンスルフォネート(CHAPS)を含むTris/Sucrose(50mM:25%,pH8.0)中でホモジェナイズする。上記ホモジェネートを10,000×Gで30分間遠心分離し、及び生ずる上清をCOX活性について分析するまで−80℃で貯蔵する。
【0263】
COX−1及びCOX−2活性についての分析
COX活性を放出されたプロスタグランヂンを検出するためにELISAを用いて形成されたPGE2/タンパク質μg/時間として分析する。適切なCOX酵素を含むCHAPS可溶化昆虫細胞膜をエピネフリン、フェノール、及びヘムを含むリン酸カリウム緩衝液(50mM、pH8.0)中でアラキドン酸(10μM)を添加してインキュベートする。化合物をアラキドン酸の添加前に上記酵素と共に10〜20分間プレインキュベートする。上記アラキドン酸及び上記酵素の間の反応を37℃で10分間の後、40μlの反応混合物を160μlのELISA緩衝液及び25μMのインドメタシンに移すことにより停止させる。形成されたPGE2を標準のELISA技術(Cayman Chemical)により計測する。
【0264】
COX−1及びCOX−2活性についての速い分析
COX活性を放出されたプロスタグランヂンを検出するためにELISAを用いて形成されたPGE2/タンパク質μg/時間として分析する。適切なCOX酵素を含むCHAPS可溶化昆虫細胞膜をリン酸カリウム緩衝液(0.05Mリン酸カリウム、pH7.5、2μMフェノール、1μMヘム、300μMエピネフリン)中で20μlの100μMアラキドン酸(10μM)を添加してインキュベートする。化合物をアラキドン酸の添加前に上記酵素と共に25℃で10分間プレインキュベートする。上記アラキドン酸及び上記酵素の間の反応を37℃で2分間の後、40μlの反応混合物を160μlのELISA緩衝液及び25μMのインドメタシンに移すことにより停止させる。非選択的COX−2/COX−1阻害剤であるインドメタシンは陽性コントロールとして利用されうる。形成されたPGE2を典型的にいくつかの商業的な源から入手可能なPGE2特異的抗体を利用して標準のELISA技術により計測する。
【0265】
試験されるべきそれぞれの化合物はそれぞれの特定の化合物のCOX−1及びCOX−2阻害効果を決定するためのバイオアッセイ試験のために2mlのヂメチルスルフォキシド(DMSO)中に個々に溶解されうる。有効性は典型的にPGE2生成の50%阻害をもたらす化合物g/溶媒mlとして表されるIC50値により表される。COX−2の選択的阻害はCOX−1/COX−2のIC50の割合により決定されうる。
【0266】
例のために、第一のスクリーニングは10μg/mlの濃度でCOX−2を阻害する特定の化合物を決定するために行われうる。上記化合物はその後3の異なる濃度(例えば、10μg/ml、3.3μg/ml及び1.1μg/ml)でCOX−2阻害の程度を決定するために確認分析にかけられうる。このスクリーニング後、化合物はその後10μg/mlの濃度でCOX−1を阻害するそれらの能力について試験されうる。この分析で、コントロールに比較したCOX阻害の割合が決定されることができ、より高い割合はより大きな程度のCOX阻害を示す。さらに、COX−1及びCOX−2についてのIC50値はまた試験された化合物について決定されうる。それぞれの化合物についての選択性はその後上記に示されるようにCOX−1/COX−2のIC50の割合により決定されうる。
【0267】
実施例2−組成物が腫瘍細胞成長を減少させるかどうかの決定
本発明に係る組成物の腫瘍細胞の成長を減少させる能力は容易に決定されうる。実施例において使用されるとき、上記用語「組成物」は本明細書中に詳述されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及びセロトニン調節剤を含むどの組成物をも含む。例のために、上記組成物を試験するために利用されるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はセレコキシブ、ロフェコキシブ、ヴァルデコキシブ、エトリコキシブ、パレコキシブ又はデラコキシブでありうる。上記セロトニン調節剤はフルオキセチン、パロキセチン、シタロプラム、エスシタロプラム又はパロノセトロンを含みうる。さらに、さまざまな細胞系は上記組成物が腫瘍細胞の成長を減少させるかどうかを決定するために使用されうる。例えば、これらの細胞系は:SW−480(結腸腺癌);HT−29(結腸腺癌)、A−427(肺の腺癌の癌腫);MCF−7(胸の腺癌);UACC−375(黒色腫系);及びDU−145(前立腺癌腫)を含む。これらの細胞系を用いて得られる細胞毒性データは新形成病変に対する阻害効果の表示である。これらの細胞系はよく特徴付けられ、及びUnited States National Cancer Instituteによりその新規抗癌薬のためのスクリーニングプログラムにおいて使用される。
【0268】
例示のために、組成物の腫瘍細胞成長を阻害する能力はATCC及びSRB分析から得られるHT−29ヒト結腸癌種細胞系を用いて計測されうる。HT−29細胞は関連する結腸腫瘍細胞培養モデルとして以前に特徴付けられており、及び(Fogh, J., and Trempe, G. In: Human Tumor Cells in Vitro, J. Fogh (eds.),Plenum Press, New York, pp.115−159, 1975)でありうる。この分析において、HT−29細胞は37℃の95%空気及び5%CO2の加湿された気体中の5%ウシ胎児血清(Gemini Bioproducts, Inc., Carlsbad, Calif.)及び2mmグルタミンで補充されたRPMI培地、及び1%抗生物質−抗真菌剤中で維持される。簡単に述べると、HT−29細胞を96ウェルマイクロタイタープレート中に500細胞/ウェルの濃度でまき、及び化合物の添加前に37℃で24時間インキュベートする。細胞数のそれぞれの決定は6の繰り返しを含む。培養6日後、上記細胞を10%の最終濃度になるような冷トリクロロ酢酸の添加により固定し、及びタンパク質レベルを、本明細書中に援用するSkehan, P., Storeng, R., Scudiero, D., Monks, A., McMahon, J., Vistica, D., Warren, J. T., Bokesch, H., Kenney, S., and Boyd, M. R., “New Colorimetric Assay For Anticancer−Drug Screening,” J. Natl. Cancer Inst. 82:1107−1112, 1990により以前に示されるようにスルフォルホダミンB(SRB)比色タンパク質染色分析を用いて計測する。
【0269】
上記に示されるSRB分析に加えて、いくつかの他の方法は成長阻害を計測するために使用可能であり、及びSRB分析に置換されうる。これらの方法はトリパンブルー染色後に生存可能細胞をカウントすること、BrdU又は放射性標識チミヂンでDNA合成をすることができる細胞を標識すること、生存可能細胞のニュートラルレッド染色又は生存可能細胞のMTT染色を含む。
治療的に有効な用量での約50%超の顕著な腫瘍細胞成長阻害は、上記組成物が新形成病変の治療に有用であることの表示である。
【0270】
実施例3−乳腺器官培養モデル試験
組成物はまた乳腺器官培養系において前新形成病変の発生を阻害するそれらの能力により抗腫瘍活性について試験されうる。このマウス乳腺器官培養技術はいくつかのNSAIDs、レチノイド、タモキシフェン、セレニウム、及びいくつかの天然産物の如き既知の抗腫瘍剤の効果を研究するために他の研究者によりうまく使用されている。
【0271】
例えば、雌BALB/cマウスは、上記腺がin vitroでホルモンに応答するよう準備するために、毎日エストラヂオール及びプロゲステロンの組み合わせで処置されうる。上記動物を殺し、及び胸の乳腺を無菌的に摘出し、及びインスリン、プロラクチン、ヒドロコルチゾン、及びアルドステロンで補充した成長培地中で10日間インキュベートする。DMBA(7,12ヂメチルベンズ(a)アントラセン)を前悪性病変の形成を誘導するために培地に添加する。完全に発達した腺からその後プロラクチン、ヒドロコルチゾン、及びアルドステロンを欠乏させ、それは上記腺の退縮をもたらすが、前悪性病変の退縮はもたらさない。
【0272】
上記試験組成物をDMSO中に溶解し、及び培養期間の間、培養培地に添加する。培養期間の終わりに、上記腺を10%フォルマリン中で固定し、ミョウバンカルミンで染色し、及びガラススライド上にのせる。乳房病変形成の発生は乳房病変を有する腺対病変を有しない腺の割合である。試験組成物処理腺における乳房病変の発生を無処理腺のそれと比較する。
【0273】
乳房病変により占められる領域の範囲は上記腺の像をディジタル変換パッド上に投影することにより定量されうる。上記腺により覆われる領域を上記パッド上でトレースし、及び領域の100%として考える。非退縮構造のそれぞれにより覆われた空間をまたディジタル変換パッド上でアウトラインをとり、及びコンピュータにより定量する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
新形成の治療方法であって:
(a)新形成についての治療の必要のある患者を診断すること;及び
(b)シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ及びセロトニン調節剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグを上記患者に投与すること
を含む方法。
【請求項2】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は約50以上のCOX−1 IC50対COX−2 IC50の選択率を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は約100以上のCOX−1 IC50対COX−2 IC50の選択率を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はセレコキシブ、シミコキシブ、デラコキシブ、ヴァルデコキシブ、ロフェコキシブ、ルミラコキシブ、エトリコキシブ、メロキシカム、パレコキシブ、4−(4−シクロヘキシル−2−メチルオキサゾール−5−イル)−2−フルオロベンゼンスルフォンアミド、2−(3,5−ヂフルオロフェニル)−3−(4−(メチルスルフォニル)フェニル)−2−シクロペンテン−1−オン、N−[2−(シクロヘキシルオキシ)−4−ニトロフェニル]メタンスルフォンアミド、2−(3,4−ヂフルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−3(2H)−ピリダジノン、2−[(2,4−ヂクロロ−6−メチルフェニル)アミノ]−5−エチル−ベンゼン酢酸、(3Z)−3−[(4−クロロフェニル)[4−(メチルスルフォニル)フェニル]メチレン]ヂヒドロ−2(3H)−フラノン、及び(S)−6,8−ヂクロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記セロトニン調節剤は
シタロプラム、
フルオキセチン、
フルヴォキサミン、
パロキセチン、
シュウ酸エスシタロプラム、
セルトラリン、
パロノセトロン、
3−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1,1−ヂフェニル−2−プロパノール、
4−[3−[t−ブチルアミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ]−1H−インドール−2−カルボニトリル、
4−(5H−ヂベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)−1−メチルピペリヂン、
マレイン酸3−(4−アリルピペラジン−1−イル)−2−キノキサリンカルボニトリル、
3,5−ヂクロロ安息香酸トロパニル、
1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
3−(ピペリヂン−1−イル)プロピル−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸塩、
メテルゴリンフェニルメチルエステル、
6−クロロ−2−[ピペリヂニル−4−チオ]ピリヂン、
α−メチル−5−(2−チエニルメトキシ)−1H−インドール−3−エタンアミン、
1−(3−クロロフェニル)ピペラジン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
2−[1−(4−ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール、
マレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
N−アセチルトリプタミン、
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−ニトリル、及び
4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)カルボキサミド
又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及び上記セロトニン調節剤は実質的に同時に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤及び上記セロトニン調節剤は連続して投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤は1日当たり約0.1〜約20mg/体重kgの量で患者に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
上記セロトニン調節剤は1日当たり約10〜約500ミリグラムの量で患者に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
(a)式:
【化1】

{式中:
nは0、1、2、3又は4である整数である;
GはO、S又はNRaである;
aはアルキルである;
1はH及びアリールから成る群から選ばれる;
2はカルボキシル、アミノカルボニル、アルキルスルフォニルアミノカルボニル及びアルコキシカルボニルから成る群から選ばれる;
3はアルキルチオ、ニトロ及びアルキルスルフォニルから選ばれる1以上のラヂカルで場合により置換されるハロアルキル、アルキル、アラルキル、シクロアルキル及びアリールから成る群から選ばれる;及び
それぞれのR4はH、ハロ、アルキル、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、ヘテロアリールオキシ、アラルキルオキシ、ヘテロアラルキルオキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、ヘテロアリールアミノ、ヘテロアリールアルキルアミノ、ニトロ、アミノ、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、アリールアミノスルフォニル、ヘテロアリールアミノスルフォニル、アラルキルアミノスルフォニル、ヘテロアラルキルアミノスルフォニル、ヘテロシクロスルフォニル、アルキルスルフォニル、ヒドロキシアリールカルボニル、ニトロアリール、場合により置換されるアリール、場合により置換されるヘテロアリール、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アリールカルボニル、アミノカルボニル、及びアルキルカルボニルから成る群から独立に選ばれる;又はR4はそれが結合される炭素原子及び環Eの残余と共にナフチルラヂカルを形成する}
を有するシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;及び
(b)シタロプラム、
フルオキセチン、
フルヴォキサミン、
パロキセチン、
シュウ酸エスシタロプラム、
セルトラリン、
パロノセトロン、
3−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1,1−ヂフェニル−2−プロパノール、
4−[3−[t−ブチルアミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ]−1H−インドール−2−カルボニトリル、
4−(5H−ヂベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)−1−メチルピペリヂン、
マレイン酸3−(4−アリルピペラジン−1−イル)−2−キノキサリンカルボニトリル、
3,5−ヂクロロ安息香酸トロパニル、
1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
3−(ピペリヂン−1−イル)プロピル−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸塩、
メテルゴリンフェニルメチルエステル、
6−クロロ−2−[ピペリヂニル−4−チオ]ピリヂン、
α−メチル−5−(2−チエニルメトキシ)−1H−インドール−3−エタンアミン、
1−(3−クロロフェニル)ピペラジン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
2−[1−(4−ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール、
マレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
N−アセチルトリプタミン、
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−ニトリル、及び
4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)カルボキサミド
又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれるセロトニン調節剤
を含む組成物。
【請求項11】
(a)式:
【化2】

{式中:
Aは部分的に不飽和の又は不飽和のヘテロシクリル環及び部分的に不飽和の又は不飽和の炭素環状環から成る群から選ばれる;
1はヘテロシクリル、シクロアルキル、シクロアルケニル及びアリールから成る群から選ばれ、ここで、R1はアルキル、ハロアルキル、シアノ、カルボキシル、アルコキシカルボニル、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、アリールアミノ、ニトロ、アルコキシアルキル、アルキルスルフィニル、ハロ、アルコキシ及びアルキルチオから選ばれる1以上のラヂカルで置換可能な位置で場合により置換される;
2はメチル及びアミノから成る群から選ばれる;及び
3はH、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、オキソ、シアノ、カルボキシル、シアノアルキル、ヘテロシクリルオキシ、アルキルオキシ、アルキルチオ、アルキルカルボニル、シクロアルキル、アリール、ハロアルキル、ヘテロシクリル、シクロアルケニル、アラルキル、ヘテロシクリルアルキル、アシル、アルキルチオアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシカルボニル、アリールカルボニル、アラルキルカルボニル、アラルケニル、アルコキシアルキル、アリールチオアルキル、アリールオキシアルキル、アラルキルチオアルキル、アラルコキシアルキル、アルコキシアラルコキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、アルキルアミノカルボニル、N−アリールアミノカルボニル、N−アルキル−N−アリールアミノカルボニル、アルキルアミノカルボニルアルキル、カルボキシアルキル、アルキルアミノ、N−アリールアミノ、N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アラルキルアミノ、N−アルキル−N−アリールアミノ、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、N−アリールアミノアルキル、N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アラルキルアミノアルキル、N−アルキル−N−アリールアミノアルキル、アリールオキシ、アラルコキシ、アリールチオ、アラルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルフォニル、アミノスルフォニル、アルキルアミノスルフォニル、N−アリールアミノスルフォニル、アリールスルフォニル、及びN−アルキル−N−アリールアミノスルフォニルから成る群から選ばれる}
のシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;及び
(b)シタロプラム、
フルオキセチン、
フルヴォキサミン、
パロキセチン、
シュウ酸エスシタロプラム、
セルトラリン、
パロノセトロン、
3−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1,1−ヂフェニル−2−プロパノール、
4−[3−[t−ブチルアミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ]−1H−インドール−2−カルボニトリル、
4−(5H−ヂベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)−1−メチルピペリヂン、
マレイン酸3−(4−アリルピペラジン−1−イル)−2−キノキサリンカルボニトリル、
3,5−ヂクロロ安息香酸トロパニル、
1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
3−(ピペリヂン−1−イル)プロピル−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸塩、
メテルゴリンフェニルメチルエステル、
6−クロロ−2−[ピペリヂニル−4−チオ]ピリヂン、
α−メチル−5−(2−チエニルメトキシ)−1H−インドール−3−エタンアミン、
1−(3−クロロフェニル)ピペラジン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
2−[1−(4−ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール、
マレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
N−アセチルトリプタミン、
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−ニトリル、及び
4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)カルボキサミド
又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれるセロトニン調節剤
を含む組成物。
【請求項12】
(a)式:
【化3】

{式中:
16はメチル又はエチルである;
17はクロロ又はフルオロである;
18は水素又はフルオロである;
19は水素、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ又はヒドロキシである;
20は水素又はフルオロである;及び
21はクロロ、フルオロ、トリフルオロメチル又はメチルであり、ここで、しかしながら、R16がエチルであり及びR19がHであるとき、R17、R18、R20及びR21のそれぞれはフルオロでない}
を有するシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤又はその異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグ;及び
(b)シタロプラム、
フルオキセチン、
フルヴォキサミン、
パロキセチン、
シュウ酸エスシタロプラム、
セルトラリン、
パロノセトロン、
3−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1,1−ヂフェニル−2−プロパノール、
4−[3−[t−ブチルアミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ]−1H−インドール−2−カルボニトリル、
4−(5H−ヂベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)−1−メチルピペリヂン、
マレイン酸3−(4−アリルピペラジン−1−イル)−2−キノキサリンカルボニトリル、
3,5−ヂクロロ安息香酸トロパニル、
1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、
3−(ピペリヂン−1−イル)プロピル−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸塩、
メテルゴリンフェニルメチルエステル、
6−クロロ−2−[ピペリヂニル−4−チオ]ピリヂン、
α−メチル−5−(2−チエニルメトキシ)−1H−インドール−3−エタンアミン、
1−(3−クロロフェニル)ピペラジン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
2−[1−(4−ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール、
マレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン、
2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、
N−アセチルトリプタミン、
4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−ニトリル、及び
4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)カルボキサミド
又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれるセロトニン調節剤
を含む組成物。
【請求項13】
セレコキシブ、シミコキシブ、デラコキシブ、ヴァルデコキシブ、ロフェコキシブ、ルミラコキシブ、エトリコキシブ、パレコキシブ、2−(3,4−ヂフルオロフェニル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチルブトキシ)−5−[4−(メチルスルフォニル)フェニル]−3(2H)−ピリダジノン、及び(S)−6,8−ヂクロロ−2−(トリフルオロメチル)−2H−1−ベンゾピラン−3−カルボン酸又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれるシクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤、
及びシタロプラム、フルオキセチン、フルヴォキサミン、パロキセチン、シュウ酸エスシタロプラム、セルトラリン、パロノセトロン、3−[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]−1,1−ヂフェニル−2−プロパノール、4−[3−[t−ブチルアミノ]−2−ヒドロキシプロポキシ]−1H−インドール−2−カルボニトリル、4−(5H−ヂベンゾ[a,d]シクロヘプテン−5−イリデン)−1−メチルピペリヂン、マレイン酸3−(4−アリルピペラジン−1−イル)−2−キノキサリンカルボニトリル、3,5−ヂクロロ安息香酸トロパニル、1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸、3−(ピペリヂン−1−イル)プロピル−4−アミノ−5−クロロ−2−メトキシ安息香酸塩、メテルゴリンフェニルメチルエステル、6−クロロ−2−[ピペリヂニル−4−チオ]ピリヂン、α−メチル−5−(2−チエニルメトキシ)−1H−インドール−3−エタンアミン、1−(3−クロロフェニル)ピペラジン、2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、2−[1−(4−ピペロニル)ピペラジニル]ベンゾチアゾール、マレイン酸5−カルボキサミドトリプタミン、2−メチル−5−ヒドロキシトリプタミン塩酸塩、N−アセチルトリプタミン、4−[4−(2−フェニルエチル)−1−ピペラジニル]−ベンゾ[b]チオフェン−2−ニトリル、及び4−(1−ピペラジニル)ベンゾ[b]チオフェン−2−(N−メチル)カルボキサミド又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれるセロトニン調節剤
を含む組成物。
【請求項14】
上記シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻害剤はセレコキシブ、シミコキシブ、デラコキシブ、ヴァルデコキシブ、ロフェコキシブ、ルミラコキシブ、エトリコキシブ、及びパレコキシブ又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる、及び上記セロトニン調節剤はシタロプラム、フルオキセチン、フルヴォキサミン、パロキセチン、シュウ酸エスシタロプラム、セルトラリン、及びパロノセトロン又はそれらの異性体、医薬として許容される塩、エステル若しくはプロドラッグから成る群から選ばれる、請求項13に記載の組成物。

【公表番号】特表2007−503396(P2007−503396A)
【公表日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524108(P2006−524108)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【国際出願番号】PCT/US2004/027326
【国際公開番号】WO2005/018569
【国際公開日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【出願人】(303050964)ファルマシア コーポレイション (18)
【Fターム(参考)】