説明

新規な8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体、及びモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害剤としてのその使用

本発明は、モノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害剤として有用な、新規な8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体に関する。他の態様では、本発明は、治療法におけるこのような化合物の使用、及び本発明の化合物を含む医薬組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害剤として有用な新規な8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体に関する。
【0002】
別の態様では、本発明は、治療法におけるこのような化合物の使用、及び本発明のこのような化合物を含む医薬組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
国際公開第97/30997号(NeuroSearch A/S)には、神経伝達物質の再取り込み阻害剤として活性なトロパン誘導体が記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、モノアミン神経伝達物質であるセロトニン、ドーパミン及びノルアドレナリンの再取り込みの活性、例えばセロトニン再取り込み量対ノルアドレナリン及びドーパミン活性の比などに関する薬理学的プロファイルが、最適化された化合物を見出す必要性は依然として強い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、本発明は、式Iの化合物(式中R、R及びXは以下に規定する通り)、


又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩を提供する。
【0006】
第2の態様において、本発明は、本発明の化合物、又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩の治療有効量を、少なくとも1種の医薬として許容可能な担体、賦形剤又は希釈剤と共に含む医薬組成物を提供する。
【0007】
更なる態様において、本発明は、中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害に応答する、ヒトを含む哺乳類の疾患、障害又は状態を治療、予防又は緩和する医薬組成物を製造するために、本発明の化合物、又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩の使用を提供する。
【0008】
なお更なる態様において、本発明は、中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害に応答する、ヒトを含む動物生体の疾患、障害又は状態を治療、予防又は緩和する方法であって、本発明の化合物、又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩の治療有効量を、投薬が必要なそのような動物生体に投与するステップを含む方法に関する。
【0009】
本発明の他の目的は、当業者にとっては以下の詳細な説明及び実施例から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体
第1の態様において、本発明は、式Iの化合物、


又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、
或いは医薬として許容可能なその塩
であって、式中
は、水素又はアルキルを表し、該アルキルは、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル及びアルキニル
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよく、
Xは、−O−、−S−又は−NR−を表し、
式中のRは、水素、アルキル、−C(=O)R又は−SOを表し、式中のRは、水素又はアルキルを表し、
は、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、オキソ、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル及びアルキニル
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい
前記のものを提供する。
【0011】
一実施形態において、Rは、水素又はアルキルを表し、
Xは、−O−、−S−又は−NR−を表し、
式中のRは、水素、アルキル、−C(=O)R又は−SOを表し、式中のRは、水素又はアルキルを表し、
は、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル及びアルキニル
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0012】
更なる実施形態において、Rは水素又はアルキルを表す。なお更なる実施形態において、Rは水素を表す。更なる実施形態において、Rはメチルなどのアルキルを表す。なお更なる実施形態において、Rはヒドロキシ、シアノ、シクロアルキル又はアルケニルで置換されたアルキルを表す。特別な実施形態において、Rはヒドロキシエチルなどのヒドロキシアルキルを表す。更なる実施形態において、Rはシアノメチルなどのシアノアルキルを表す。なお更なる実施形態において、Rはシクロプロピルメチルなどのシクロアルキルアルキルを表す。更なる実施形態において、Rはアリルなどのアルケニルアルキルを表す。
【0013】
更なる実施形態において、Xは−O−を表す。なお更なる実施形態において、Xは−S−を表す。更なる実施形態において、Xは−NR−を表す。特別な実施形態において、Rは水素を表す。更なる実施形態において、Rは−C(=O)Rを表す。特別な実施形態において、Rは水素を表す。特別な実施形態において、Xは−NH−又は−N((C=O)H)−を表す。
【0014】
更なる実施形態において、Rは、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、オキソ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい。なお更なる実施形態において、Rは、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい。更なる実施形態において、Rは、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、オキソ、アルキル及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている。なお更なる実施形態において、Rは、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、オキソ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている。更なる実施形態において、Rは、アリール又はヘテロアリール基を表し、該アリール又はヘテロアリール基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている。
【0015】
更なる実施形態において、Rは、非置換、一置換又は二置換のアリール又はヘテロアリール基を表す。
【0016】
なお更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよい単環式ヘテロアリール基を表す。更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよい二環式ヘテロアリール基を表す。なお更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよい多環式ヘテロアリール基を表す。
【0017】
特別の実施形態において、Rは、置換されていてもよいヘテロアリール基を表し、式Iの化合物は、エキソ配置を取っている。更なる実施形態において、Rは水素を表し、Rは置換されていてもよいヘテロアリール基を表す。なお更なる実施形態において、Rは水素を表し、Rは置換されていてもよいヘテロアリール基を表し、式Iの化合物はエキソ配置を取っている。
【0018】
なお更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいフェニル基を表す。更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいナフチル基を表す。なお更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいフルオレニル基を表す。
【0019】
更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいチエニル基を表す。なお更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいベンゾイソチアゾリル基を表す。
【0020】
なお更なる実施形態において、Rはフェニル基を表し、該フェニル基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい。
【0021】
更なる実施形態において、Rは、クロロなどのハロで1回又は2回置換されていてもよいフェニル基を表す。特別な実施形態において、Rはフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは一置換フェニルを表す。特別な実施形態において、Rは、3−クロロフェニルなどのクロロフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは二置換フェニルを表す。なお更なる特別な実施形態において、Rは、2,3−ジクロロフェニル又は3,4−ジクロロフェニルなどのジクロロフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは、4−クロロ−3−フルオロフェニル又は4−フルオロ−3−クロロフェニルなどの、クロロ及びフルオロで置換されたフェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、2−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル又は4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルなどの、クロロ及びトリフルオロメチルで置換されたフェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニルなどの、フルオロ及びトリフルオロメチルで置換されたフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは、3−クロロ−4−シアノフェニルなどの、クロロ及びシアノで置換されたフェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、4−クロロ−3−メチルフェニルなどの、クロロ及びメチルで置換されたフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは、4−ブロモ−3−クロロフェニルなどの、クロロ及びブロモで置換されたフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは一置換フェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、3−クロロフェニル又は4−クロロフェニルなどの、クロロフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは、3−トリフルオロメトキシフェニル又は4−トリフルオロメトキシフェニルなどの、トリフルオロメトキシフェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、4−トリフルオロメチルフェニルなどのトリフルオロメチルフェニルを表す。更なる実施形態において、Rは、4−メチルフェニルなどのメチルフェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、3−メトキシフェニル又は4−メトキシフェニルなどのメトキシフェニルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、4−シアノフェニルなどのシアノフェニルを表す。
【0022】
更なる実施形態において、Rは水素を表し、Rはフェニル基を表し、該フェニル基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシからなる群から独立に選択された置換基で2回置換されている。
【0023】
更なる実施形態において、Rは、1−ナフチル又は2−ナフチルなどのナフチル基を表す。なお更なる実施形態において、Rは、クロロ又はブロモなどのハロで1回又は2回置換されたナフチル基を表す。特別な実施形態において、Rは、4−クロロナフタレン−1−イルなどのクロロナフチルを表す。更なる実施形態において、Rは、6−ブロモナフタレン−2−イルなどのブロモナフチルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、メトキシなどのアルコキシで1回又は2回置換されたナフチル基を表す。特別な実施形態において、Rは、4−メトキシナフタレン−1−イル、6−メトキシナフタレン−2−イル又は7−メトキシナフタレン−2−イルなどのメトキシナフチルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、シアノで1回又は2回置換されたナフチル基を表す。特別な実施形態において、Rは、6−シアノナフタレン−2−イルなどのシアノナフチルを表す。
【0024】
なお更なる実施形態において、Rは、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルなどの1,2,3,4−テトラヒドロナフチル基を表す。
【0025】
更なる実施形態において、Rは、5−インダニルなどのインダニル基を表す。
【0026】
なお更なる実施形態において、Rは、フルオレン−9−オンー2−イルなどの、オキソで置換されたフルオレニル基を表す。
【0027】
なお更なる実施形態において、Rはチエニル基を表し、該チエニル基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている。
【0028】
更なる実施形態において、Rは、クロロ又はブロモなどのハロで1回又は複数回置換されたチエニル基を表す。特別な実施形態において、Rは、4−ブロモチエフェン−2−イルなどのブロモチエニルを表す。更なる実施形態において、Rは、ブロモ−クロロ−チエニル、特に3−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イル又は4−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イルなどのジハロチエニルを表す。更なる実施形態において、Rは、3,4−ジクロロ−チオフェン−2−イルなどのジクロロチエニルを表す。更なる特別な実施形態において、Rは、3,4,5−トリクロロ−チオフェン−2−イルなどのトリクロロチエニルを表す。なお更なる特別な実施形態において、Rは、3,4,5−トリブロモ−チオフェン−2−イルなどのトリブロモチエニルを表す。
【0029】
なお更なる実施形態において、Rは、1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イルなどのベンゾイソチアゾリル基を表す。
【0030】
更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいベンゾチアゾリル基を表す。特別な実施形態において、Rは、ベンゾチアゾール−2−イルなどのベンゾチアゾリルを表す。更なる実施形態において、Rは、クロロなどのハロで1回又は2回置換されたベンゾチアゾリル基を表す。特別な実施形態において、Rは、6−クロロベンゾチアゾール−2−イルなどのクロロベンゾチアゾリルを表す。
【0031】
更なる実施形態において、Rは、ブロモなどのハロで1回又は2回置換されたチアゾリル基を表す。特別な実施形態において、Rは、5−ブロモチアゾール−2−イルなどのブロモチアゾリルを表す。
【0032】
なお更なる実施形態において、Rは、キノキサリン−2−イルなどのキノキサリン基を表す。
【0033】
更なる実施形態において、Rは、キナゾリン−2−イルなどのキナゾリニル基を表す。
【0034】
更なる実施形態において、Rは、キノリン−2−イル、キノリン−6−イル又はキノリン−8−イルなどのキノリニル基を表す。
【0035】
更なる実施形態において、Rは、イソキノリン−5−イルなどのイソキノリニル基を表す。
【0036】
なお更なる実施形態において、Rは、ベンズオキサゾール−2−イルなどのベンズオキサゾリル基を表す。
【0037】
更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいピリダジニル基を表す。なお更なる実施形態において、Rは、クロロなどのハロで1回又は2回置換されたピリダジニル基を表す。特別な実施形態において、Rは、6−クロロピリダジン−3−イルなどのクロロピリダジニルを表す。
【0038】
更なる実施形態において、Rは、置換されていてもよいピリジル基を表す。更なる実施形態において、Rはピリジル基を表し、該ピリジル基は、ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ及びアルコキシからなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている。なお更なる実施形態において、Rは、クロロ又はブロモなどのハロで1回又は2回置換されたピリジル基を表す。特別な実施形態において、Rは、5−クロロピリジン−2−イル又は6−クロロピリジン−2−イルなどのクロロピリジルを表す。更なる実施形態において、Rは、5−ブロモピリジン−2−イル又は6−ブロモピリジン−2−イルなどのブロモピリジルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、メトキシ又はエトキシなどのアルコキシで1回又は2回置換されたピリジル基を表す。特別な実施形態において、Rは、6−メトキシピリジン−2−イルなどのメトキシピリジルを表す。更なる特別な実施形態において、Rは、6−エトキシピリジン−2−イルなどのエトキシピリジルを表す。なお更なる実施形態において、Rは、トリフルオロメチルで1回又は2回置換されたピリジン基を表す。特別な実施形態において、Rは、5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルなどのトリフルオロメチルピリジルを表す。更なる実施形態において、Rは、ヒドロキシで1回又は2回置換されたピリジン基を表す。特別な実施形態において、Rは、6−ヒドロキシピリジン−2−イルなどのヒドロキシピリジルを表す。
【0039】
更なる実施形態において、Rは、イソキノリン−1−イルなどのイソキノリニル基を表す。
【0040】
更なる実施形態において、Rは、置換していてもよいピリミジン基を表す。なお更なる実施形態において、Rは、ブロモなどのハロで1回又は2回置換されたピリミジン基を表す。特別な実施形態において、Rは、5−ブロモピリミジン−2−イルなどのブロモピリミジンを表す。
【0041】
更なる実施形態において、Rは、ジベンゾフラン−2−イルなどのジベンゾフラニル基を表す。
【0042】
なお更なる実施形態において、Rは、5−インドリルなどのインドリル基を表す。
【0043】
特別な実施形態において、本発明の化合物は、以下の
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4−ジクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(ベンゾチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノキサリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(ベンズオキサゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−クロロ−ピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモピリミジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キナゾリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4,5−トリブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−ブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(4−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオペン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(フルオレン−9−オン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェニルチオ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ジベンゾフラニルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1−ナフチルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ナフチルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロナフタレン−1−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−5−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−6−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−シアノフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−8−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−1−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−メトキシピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−エトキシピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(フルオレン−9−オン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェニルチオ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1−ナフチルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ナフチルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ジベンゾフラニルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロナフタレン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(7−メトキシナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−メトキシナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−5−イル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−メトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−シアノフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−6−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(8−キノリニル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−インダニルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メトキシナフタレン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(インドール−5−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(2−ヒドロキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(シアノメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(シクロプロピルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(アリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(メトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−メトキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−エトキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ヒドロキシ−ピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−シアノ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−アミン;
endo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ホルミルアミン;
exo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ホルミルアミン;
又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩である。
【0044】
前記した実施形態の2つ以上の任意の組み合わせも、本発明の範囲内に入ると見なされる。
【0045】
置換基の定義
本発明に関しては、ハロはフルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを表す。
【0046】
本発明に関しては、アルキル基は1価の飽和した直鎖又は分枝炭化水素鎖を指す。炭化水素鎖は、炭素原子1〜6個(C1〜6アルキル)を含み、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、三級ペンチル、ヘキシル及びイソヘキシルを包含する。好ましい実施形態では、アルキルは、ブチル、イソブチル、二級ブチル及び三級ブチルを含むC1〜4アルキル基を表す。本発明の別の好ましい実施形態では、アルキルはC1〜3アルキル基を表し、特にメチル、エチル、プロピル又はイソプロピルであってもよい。
【0047】
本発明に関しては、アルケニル基は1個又は複数の二重結合を含む炭素鎖を指し、ジエン、トリエン及びポリエンを包含する。好ましい実施形態では、本発明のアルケニル基は、少なくとも1個の二重結合を含んだ炭素原子2〜6個(C2〜6アルケニル)を含む。最も好ましい実施形態では、本発明のアルケニル基は、エテニル;1若しくは2−プロペニル;1、2若しくは3−ブテニル、又は1,3−ブタジエニル;1、2、3、4若しくは5−ヘキセニル、又は1,3−ヘキサジエニル、或いは1,3,5−ヘキサトリエニルである。
【0048】
本発明に関しては、アルキニル基は1個又は複数の三重結合を含む炭素鎖を指し、ジイン、トリイン及びポリインを包含する。好ましい実施形態では、本発明のアルキニル基は、少なくとも1個の三重結合を含んだ炭素原子2〜6個(C2〜6アルキニル)を含む。最も好ましい実施形態では、本発明のアルキニル基は、エチニル;1若しくは2−プロピニル;1、2若しくは3−ブチニル、又は1,3−ブタジイニル;1、2、3、4−ペンチニル、又は1,3−ペンタジイニル;1、2、3、4若しくは5−ヘキシニル、又は1,3−ヘキサジイニル、或いは1,3,5−ヘキサトリイニルである。
【0049】
本発明に関しては、シクロアルキル基は、好ましくは炭素原子3〜7個(C3〜7シクロアルキル)を含む環状アルキル基を指し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを包含する。
【0050】
アルコキシはO−アルキルであり、該アルキルは前記に規定した通りである。
【0051】
シクロアルコキシはO−シクロアルキルであり、該シクロアルキルは前記に規定した通りである。
【0052】
シクロアルキルアルキルとは、前記のシクロアルキル及び前記のアルキルを意味し、例えばシクロプロピルメチルを意味する。
【0053】
アミノはNH又はNH−アルキル又はN−(アルキル)であり、該アルキルは前記に規定した通りである。
【0054】
本発明に関しては、アリール基は、フェニル、ナフチル(1−ナフチル若しくは2−ナフチル)又はフルオレニルなどの炭素環式芳香環系を指す。アリールという用語は、インダニル又は1,2,3,4−テトラヒドロナフチルなどの部分水素化炭素環式芳香環系も包含することを意図している。
【0055】
本発明に関しては、ヘテロアリール基は、環構造中に1個又は複数のヘテロ原子を保持する、芳香族単環又は二環ヘテロ環基を指す。好ましいヘテロ原子には、窒素(N)、酸素(O)及び硫黄(S)が含まれる。
【0056】
本発明の好ましい単環ヘテロアリール基には、芳香族5員及び6員ヘテロ環式単環基が含まれ、それだけに限らないが例えば、オキサゾリル(オキサゾール−2−イル、4−イル、又は5−イル)、イソキサゾリル(イソキサゾール−3−イル、4−イル、又は5−イル)、チアゾリル(チアゾール−2−イル、4−イル、又は5−イル)、イソチアゾリル(イソチアゾール−3−イル、4−イル、又は5−イル)、1,2,4−オキサジアゾリル(1,2,4−オキサジアゾール−3−イル又は5−イル)、1,2,4−チアジアゾリル(1,2,4−チアジアゾール−3−イル又は5−イル)、1,2,5−オキサジアゾリル(1,2,5−オキサジアゾール−3−イル又は4−イル)、1,2,5−チアジアゾリル(1,2,5−チアジアゾール−3−イル又は4−イル)、イミダゾリル(2、4、又は5−イミダゾリル)、ピロリル(2又は3−ピロリル)、フラニル(2又は3−フラニル)、チエニル(2又は3−チエニル)、ピリジル(2、3又は4−ピリジル)、ピリミジル(2、4、5又は6−ピリミジル)、或いはピリダジニル(3又は4−ピリダジニル)が含まれる。
【0057】
本発明の好ましい二環ヘテロアリール基には、インドリジニル、特に2、5又は6−インドリジニル;インドリル、特に2、5又は6−インドリル;イソインドリル、特に2、5又は6−イソインドリル;インダゾリル、特に1又は3−インダゾリル;ベンゾ[b]フラニル、特に2、5又は6−ベンゾフラニル;ベンゾ[b]チエニル、特に2、5又は6−ベンゾチエニル;ベンズイミダゾリル、特に2、5又は6−ベンズイミダゾリル;ベンズオキサゾリル、特に2、5又は6−ベンズオキサゾリル;ベンゾチアゾリル、特に2、5又は6−ベンゾチアゾリル;ベンゾイソチアゾリル(1,2−ベンゾイソチアゾリル又は2,1−ベンゾイソチアゾリル)、特に1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イル;プリニル、特に2又は8−プリニル;キノリニル、特に2、3、6、7又は8−キノリニル;イソキノリニル、特に1、3、5、6又は7−イソキノリニル;シンノリル、特に6又は7−シンノリル;フタラジニル、特に6又は7−フタラジニル;キナゾリニル、特に2、6又は7−キナゾリニル;キノキサリニル、特に2又は6−キノキサリニル;1,8−ナフチリジニル、特に1,8−ナフチリジン−2、3、6又は7−イル;プテリジニル、特に2、6又は7−プテリジニル;及びインデニル、特に1、2、3、5又は5−インデニルが含まれる。
【0058】
本発明の好ましい多環ヘテロアリール基には、ジベンゾフラニル、特に2−ジベンゾフラニルが含まれる。
【0059】
医薬として許容可能な塩
本発明の化合物は、意図している投与に適当な任意の形態で提供できる。適当な形態には、本発明の化合物の医薬として(即ち生理的に)許容可能な塩、及びプレドラッグ又はプロドラッグ形態が含まれる。
【0060】
医薬として許容可能な付加塩の例には、それだけに限らないが、塩酸由来の塩酸塩、臭化水素酸由来の臭化水素酸塩、硝酸由来の硝酸塩、過塩素酸由来の過塩素酸塩、リン酸由来のリン酸塩、硫酸由来の硫酸塩、ギ酸由来のギ酸塩、酢酸由来の酢酸塩、アコニチン酸由来のアコニチン酸塩、アスコルビン酸由来のアスコルビン酸塩、ベンゼンスルホン酸由来のベンゼンスルホン酸塩、安息香酸由来の安息香酸塩、桂皮酸由来の桂皮酸塩、クエン酸由来のクエン酸塩、エンボン酸由来のエンボン酸塩、エナント酸由来のエナント酸塩、フマール酸由来のフマール酸塩、グルタミン酸由来のグルタミン酸塩、グリコール酸由来のグリコール酸塩、乳酸由来の乳酸酸塩、マレイン酸由来のマレイン酸塩、マロン酸由来のマロン酸塩、マンデル酸由来のマンデル酸塩、メタンスルホン酸由来のメタンスルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸由来のナフタレン−2−スルホン酸塩、フタール酸由来のフタール酸塩、サリチル酸由来のサリチル酸塩、ソルビン酸由来のソルビン酸塩、ステアリン酸由来のステアリン酸塩、コハク酸由来のコハク酸塩、酒石酸由来の酒石酸塩、p−トルエンスルホン酸由来のトルエン−p−スルホン酸塩などの無毒の無機及び有機酸付加塩が挙げられる。このような塩は、当技術分野において周知であり、記載されている手順によって形成できる。
【0061】
医薬として許容可能とは見なし得ない蓚酸などの他の酸は、本発明の化合物及び医薬として許容可能なその酸付加塩を得る際に、中間体として有用な塩の調製に有用な場合がある。
【0062】
本発明の化合物の医薬として許容可能な陽イオン塩の例には、それだけに限らないが、陰イオン基を含む本発明の化合物のナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アルミニウム、リチウム、コリン、リジン及びアンモニウムの各塩などが挙げられる。このような陽イオン塩は、当技術分野において周知であり、記載されている手順によって形成できる。
【0063】
本発明に関しては、N含有化合物の「オニウム塩」も医薬として許容可能な塩と見なしている。好ましい「オニウム塩」には、アルキルオニウム塩、シクロアルキルオニウム塩、及びシクロアルキルアルキルオニウム塩が挙げられる。
【0064】
本発明の化合物のプレドラッグ又はプロドラッグ形態の例には、親化合物の1種又は複数種の反応性基又は誘導可能基が修飾された化合物を含め、本発明による物質の適当なプロドラッグの例が含まれる。特に関心の高い化合物には、カルボキシル基、ヒドロキシル基又はアミノ基が修飾されたものがある。適当な誘導体の例はエステル又はアミドである。
【0065】
本発明の化合物は、水、エタノールなどの医薬として許容可能な溶媒と共に、溶解形態又は不溶形態で提供してもよい。溶解形態には、一水和物、二水和物、半水和物、三水和物、四水和物などの水和形態も含み得る。一般に溶解形態は、本発明の目的のためには不溶形態と同等と見なされる。
【0066】
立体異性体
本発明の化合物は1個又は複数のキラル中心を含み得るものであり、このような化合物は異性体の形態で存在することは、当業者であれば認識するであろう。
【0067】
その上、式Iの8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン骨格の3位にある置換基−X−Rは、特にエキソ又はエンド配置を取り得る。本発明の一実施形態では、3位の置換基はエキソ配置を取っている。本発明の他の実施形態では、3位の置換基はエンド配置を取っている。
【0068】
本発明は、このような異性体の全て及びラセミ混合物を含めたそれらの任意の混合物を含んでいる。
【0069】
ラセミ体は、既知の方法及び技法によって光学対掌体に分割できる。異性体塩を分離する一法は、光学活性な酸を使用し、光学活性なアミン化合物を塩基で処理することにより遊離する方法である。ラセミ体を光学対掌体に分割する別法は、光学活性なマトリックス上でのクロマトグラフィーに基づく。したがって、本発明のラセミ化合物は、d体又はl体(酒石酸、マンデル酸又はカンファースルホン酸)との例えば塩を、例えば分別結晶することにより光学対掌体に分割できる。
【0070】
本発明の化合物を(+)又は(−)フェニルアラニン、(+)又は(−)フェニルグリシン、(+)又は(−)カンファン酸などに由来する活性化された光学活性カルボン酸と反応させることによるジアステレオマー性アミドの形成、或いは、本発明の化合物を光学活性なクロロギ酸エステルなどと反応させることによるジアステレオマー性カルバメートの形成によっても、本発明の化合物を分割し得る。
【0071】
光学異性体を分割するその他の方法は当分野において公知である。そのような方法には、「対掌体、ラセミ体、及び分割(Enantiomers,Racemates,and Resolutions)」、John Wiley and Sons、New York (1981年)の中のJaques J、Collet A及びWilen Sによって記載されたものが含まれる。
【0072】
光学活性化合物は、光学活性な出発物質からも調製できる。
【0073】
標識化合物
本発明の化合物は、標識形態又は未標識形態で使用してもよい。本発明に関しては、「標識」とは対象とする化合物にマーカーを結合することを表し、それにより前記化合物の定量的検出を容易に行えると見込まれる。
【0074】
本発明の標識化合物は、様々な診断法における診断手段、放射性トレーサー又はモニター試剤として、及び生体内での受容体映像のために有用となり得る。
【0075】
本発明の標識異性体は、標識として少なくとも1種の放射性核種を含むことが好ましい。陽電子放出核種は全て使用候補となる。本発明に関しては、放射性核種はH(重水素)、H(三重水素)、13C、14C、131I、125I、123I及び18Fから選択するのが好ましい。
【0076】
本発明の標識異性体を検出する物理的方法は、位置放射断層撮影(PET)、単光子映像コンピュータ断層撮影(SPECT)、磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)、磁気共鳴映像(MRI)及び体軸方向X線コンピュータ断層撮影(CAT)又はそれらの組み合わせから選択してもよい。
【0077】
調製方法
本発明の化合物は、従来の化学合成法、例えば実施例に記載の方法によって調製してもよい。本願に記載の方法に用いる出発物質は、公知であるか、又は市販薬品から従来法によって容易に調製し得る。
【0078】
本発明の一化合物は、従来法を用いて本発明の別の化合物に変換することもできる。
【0079】
本明細書に記載の反応の最終生成物は、従来技法、例えば抽出、結晶化、蒸留、クロマトグラフィーなどによって単離してもよい。
【0080】
生物活性
本発明の化合物に、例えば国際公開第97/30997号に記載されるように、モノアミン類のドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンのシナプトソーム中への再取込みを阻害する能力を試験することができる。このような試験で認められる均衡のとれた活性に基づいて、本発明の化合物は、中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害に応答する、ヒトを含む哺乳類の疾患、障害又は状態を治療、予防又は緩和するために、有用であると見なされる。
【0081】
特別な実施形態において、本発明の化合物は、気分障害、うつ病、非定型うつ病、大うつ病、気分変調性障害、双極性障害、I型双極性障害、II型双極性障害、循環気質障害、一般病状起因気分障害、物質誘発性気分障害、偽性認知症、ガンザー症候群、強迫性障害、パニック障害、広場恐怖症非随伴パニック障害、広場恐怖症随伴パニック障害、パニック障害歴のない広場恐怖症、パニック発作、記憶障害、記憶喪失、注意欠陥多動性障害、肥満症、不安症、全般性不安障害、摂食障害、パーキンソン病、パーキンソン症候群、認知症、老化性認知症、老年性認知症、アルツハイマー病、後天性免疫不全症候群・認知症複合症、老化記憶機能障害、特異的恐怖症、社会恐怖症、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、麻薬中毒、薬物誤用、コカイン中毒、ニコチン中毒、タバコ中毒、アルコール中毒、アルコール依存症、疼痛、慢性疼痛、炎症痛、神経障害性疼痛、片頭痛、緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛、うつ病付随疼痛、線維筋痛、関節炎、骨関節炎、関節リウマチ、背痛、癌性疼痛、過敏性腸痛、過敏性腸症候群、術後疼痛、卒中後疼痛、薬物性ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、交感神経性持続痛、三叉神経痛、歯痛、顔面筋疼痛、幻肢痛、過食症、月経前症候群、後期黄体相症候群、外傷後症候群、慢性疲労症候群、尿失禁、緊張性尿失禁、急迫性尿失禁、夜尿、性機能不全、早漏、勃起困難、勃起不全、摂食障害、拒食症、睡眠障害、自閉症、無言症、抜毛癖、ナルコレプシー、卒中後うつ病、卒中性脳傷害、卒中性神経傷害又はジル・ド・ラ・ツレット病の治療、予防又は緩和のために有用であると考えられる。好ましい実施形態において、該化合物はうつ病の治療、予防又は緩和のために有用であると考えられる。
【0082】
活性医薬成分(API)の適当な用量は、1日当たりAPI約0.1〜約1000mg、より好ましくは1日当たりAPI約10〜約500mg、最も好ましくは1日当たりAPI約30〜約100mgの範囲内であることを現在想定しているが、その範囲は、的確な投与方式、投与剤形、考慮する適応、対象及び特に当の対象の体重、更に担当する医師又は獣医の嗜好及び経験に依存している。
【0083】
本発明の好ましい化合物は、マイクロモル未満及びマイクロモルの範囲、即ち1未満から約100μMの範囲で生物活性を示す。
【0084】
医薬組成物
別の態様では、本発明は、本発明の化合物の治療有効量を含む新規な医薬組成物を提供する。
【0085】
治療に使用する本発明の化合物は未処理化合物の形態で投与してもよいが、場合により生理的に許容可能な塩の形態でもよい活性成分を、1種又は複数の佐剤、賦形剤、担体、緩衝剤、希釈剤及び/又は他の通常の医薬添加剤と共に医薬組成物に導入することが好ましい。
【0086】
好ましい実施形態では、本発明は、本発明の化合物又は医薬として許容可能なその塩若しくは誘導体を、したがって1種又は複数の医薬として許容可能な担体、及び場合により当技術分野で公知であり、使用されている他の治療及び/又は予防成分と共に含む医薬組成物を提供する。該担体(複数種も含む)は、製剤の他の成分に適合し、その受容対象に無害であるという意味で、「許容可能」でなければならない。
【0087】
本発明の医薬組成物は、経口、直腸、気管支、鼻、肺、局所(口腔及び舌下を含む)、経皮、経膣又は非経口(皮内、皮下、筋肉内、腹腔内、静脈内、動脈内、脳内、眼内への注射若しくは注入を含む)の投与に適したものでもよいし、或いは散剤及び液体のエアロゾル投与を含めた吸入若しくは吹送、又は徐放系による投与に適した剤形のものでもよい。徐放系の適当な例には、本発明の化合物を含んだ中実な疎水性ポリマーからなり、成形品、例えば膜又はマイクロカプセルの形態を取り得る半透過性マトリックスが含まれる。
【0088】
したがって、本発明の化合物は、従来の佐剤、担体又は希釈剤と共に、医薬組成物及びその単位用量の形態中に導入してもよい。このような形態には、固体、特に錠剤、充填カプセル、散剤及び小丸薬の形態と、液体、特に水溶液又は非水溶液、懸濁液、乳濁液、エリキシル剤及びそのようなものを充填したカプセルで以上経口用の剤形、直腸投与用の坐剤、並びに非経口用の滅菌注射溶液が含まれる。このような医薬組成物及びその単位剤形は、追加の活性化合物又は活性素の有無に関わりなく従来の成分を従来の比率で含み得るものであり、このような単位剤形は、意図した採用すべき1日の用量範囲に見合う適当な有効量の活性成分を含み得る。
【0089】
本発明の化合物は、経口及び非経口の非常に多様な剤形で投与することができる。以下の剤形が、活性成分として本発明の化合物又は本発明の化合物の医薬として許容可能な塩のいずれかを含み得ることは、当業者であれば明白であろう。
【0090】
本発明の化合物から医薬組成物を調製するためには、医薬として許容可能な担体は固体でも液体であってもよい。固体製剤には、散剤、錠剤、丸薬、カプセル、カシェ剤、坐剤及び分散性顆粒が挙げられる。固形担体は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、滑剤、懸濁剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤又はカプセル形成物質としても作用し得る1種又は複数の物質であってもよい。
【0091】
散剤では、担体は微粉化した固体であり、それが微粉化した活性成分との混合物中に入っている。
【0092】
錠剤では、活性成分は必要な結合能を有する担体と適当な比率で混合され、所望の形と大きさに圧縮成形されている。
【0093】
散剤及び錠剤は、5又は10から約70%の活性成分を含むことが好ましい。適当な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオ脂などである。「製剤」という用語には、活性成分が、担体との共在に関わらず担体により囲まれ、したがって両者が結合している状態のカプセルをもたらす担体であるカプセル形成物質と、活性成分との製剤が含まれることを意図している。同様に、カシェ剤及びロゼンジ剤も含まれる。錠剤、散剤、カプセル、丸薬、カシェ剤及びロゼンジ剤は、経口投与に適した固体剤形で使用できる。
【0094】
坐剤を製剤するためには、脂肪酸グリセリド又はカカオ脂などの低融点ワックスを最初に溶融し、例えば撹拌により活性成分をその中に均一に分散する。次いで、溶融した均一混合物を適当な大きさの型枠中に注ぎ、冷却し、それにより固化させる。
【0095】
経膣投与に適した組成物は、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム又は噴霧液として提供し、活性成分以外に、当技術分野で適当であることが知られているような担体を含んでもよい。
【0096】
液体製剤には、溶液、懸濁液及び乳濁液、例えば、水又は水−プロピレングリコール溶液が挙げられる。例えば、非経口用注射液製剤は、ポリエチレングリコール水溶液中の溶液として製剤できる。
【0097】
したがって、本発明の化合物は非経口投与(例えば注射により、例えばボーラス注入又は持続注入で)のために製剤してもよく、アンプル、プレフィルドシリンジ、少量注入液の単位剤形で、又は防腐剤を添加した多回用量容器中で提供してもよい。該組成物は、油性又は水性媒体中の懸濁液、溶液又は乳濁液などの形態を取ってもよく、懸濁剤、安定剤及び/又は分散剤などの製剤用薬品を含んでもよい。或いは、活性成分は、使用前に適当な媒体、例えば発熱物質非含有滅菌水で構成するために、滅菌固体の無菌的隔離又は溶液の凍結乾燥によって得た粉末形態としてもよい。
【0098】
経口使用に適当な水溶液は、活性成分を水中に溶解し、適当な着色剤、香味剤、安定剤及び増粘剤を所望により添加することによって調製できる。
【0099】
経口使用に適当な水性懸濁液は、天然若しくは合成のガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、又は他の良く知られた懸濁剤などの粘性物質で、微粉化活性成分を水中に分散することによって作製できる。
【0100】
使用の少し前に経口投与用の液体製剤に変換することを意図した固体製剤も挙げられる。そのような液体には、溶液、懸濁液及び乳濁液が含まれる。活性成分以外に、そのような製剤は、着色剤、香味剤、安定剤、緩衝剤、人工及び天然の甘味剤、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含んでもよい。
【0101】
表皮に局所投与するためには、本発明の化合物は軟膏、クリーム若しくはローションとして、又は経皮パッチとして製剤してもよい。軟膏及びクリームは、例えば、適当な増粘剤及び/又はゲル化剤を添加した水性又は油性の基剤で製剤してもよい。ローションは水性又は油性の基剤で製剤してもよく、1種又は複数の乳化剤、安定剤、分散剤、懸濁剤、増粘剤又は着色剤も一般には含むことになろう。
【0102】
口内の局所投与に適した組成物には、香味剤入り基剤、普通は砂糖とアラビアゴム又はトラガカントゴムの中に活性剤を含んだロゼンジ;ゼラチン及びグリセリン、又は砂糖及びアラビアゴムなどの不活性基剤中に活性成分を含んだトローチ;並びに適当な液体担体中に活性成分を含んだうがい薬が挙げられる。
【0103】
溶液又は懸濁液は、従来手段、例えば点滴器、ピペット又は噴霧器で鼻腔に直接付ける。該組成物は単回又は多回用量形態で提供してもよい。
【0104】
呼吸管への投与も、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタンなどのクロロフルオロカーボン(CFC)、二酸化炭素、又は他の適当なガスなどの適当な高圧ガスを含んだ、加圧容器中に活性成分を入れたエアロゾル製剤によって、実現し得る。エアロゾルにはレシチンなどの界面活性剤も含めることが便利である。薬物投与量は、絞り弁を備えることにより調節できる。
【0105】
或いは、活性成分は、乾燥粉末の形態、例えば、乳糖、澱粉、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどの澱粉誘導体及びポリビニルピロリドン(PVP)などの適当な粉末基剤中に該化合物を入れた粉末混合物の形態で提供してもよい。粉末担体が鼻腔中でゲルを形成すれば都合良い。粉末組成物は、例えば、ゼラチンなどのカプセル若しくはカートリッジ、又は粉末を吸入器で投与し得るブリスター包装とした単位剤形で提供してもよい。
【0106】
鼻腔内組成物を含め、呼吸管への投与を意図した組成物では、該化合物は、例えば5ミクロン以下程度の小粒径を有するのが一般的となろう。このような粒径は、例えば微粉化などの当技術分野で公知の手段によって得られる。
【0107】
所望であれば、活性成分を徐放するように調節した組成物を使用してもよい。
【0108】
医薬製剤は単位剤形とするのが好ましい。このような形態では、製剤は、適量の活性成分を含む単位用量に細分されている。単位剤形は、包装錠剤、カプセル、及びバイアル又はアンプル中の粉末などの包装製剤としてもよい。又、単位剤形は、カプセル、錠剤、カシェ剤又はトローチ自体であってもよく、或いはそれらのいずれかを適当数包装した形態であってもよい。
【0109】
経口用の錠剤又はカプセル、並びに静脈内投与及び持続注入用の液剤が、好ましい組成物である。
【0110】
製剤及び投与の技術に関する更なる詳細説明は、「レミントンの製薬科学(Remington’s Pharmaceutical Sciences)」(Maack Publishing Co.,Easton PA)の最新版に見つけることができる。
【0111】
治療有効用量とは、症状や状態を改善する活性成分の量を指す。治療効力及び毒性、例えばED50及びLD50は、細胞培養物又は実験動物における標準的な薬理操作により決定できる。治療効果と毒作用との用量比は治療指数であり、LD50/ED50の比で表現できる。大きな治療指数を示す医薬組成物が好ましい。
【0112】
投与量は、治療している個体の年齢、体重及び状態、並びに投与経路、剤形及び投与計画と、所望の結果に合わせて慎重に調節しなければならないことは当然であり、厳密な用量は、開業医が決定すべきであることは当然である。
【0113】
実際の用量は、治療中の疾患の特性及び重度に依存し、医師の裁量に委ねられるが、所望の治療効果を得るために、本発明の特定の条件に合わせた用量の決定により変更してもよい。しかし、用量1回当たり活性成分約0.1〜約500mg、好ましくは約1〜約100mg、最も好ましくは約1〜約10mgを含む医薬組成物が治療処置に適当であると、現在想定している。
【0114】
活性成分は、1日当たり1回又は数回分の用量で投与してもよい。ある一定の場合には、静注0.1μg/kg及び経口1μg/kgという低用量で十分な結果を得ることができる。用量範囲の上限は、現在、静注約10mg/kg及び経口100mg/kgであると考えられる。その好ましい範囲は、静注約0.1μg/kg〜約10mg/kg/日、及び経口約1μg/kg〜約100mg/kg/日である。
【0115】
治療方法
別の態様では、中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害に応答する、ヒトを含む動物生体の疾患又は障害又は状態を治療、予防又は緩和する方法であって、本発明の化合物の有効量を、投薬が必要なヒトを含むそのような動物生体に投与するステップを含む方法を提供する。
【0116】
適当な用量範囲は、1日当たり0.1〜1000mg、1日当たり10〜500mg、特に1日当たり30〜100mgであることを現在想定しているが、その範囲は、的確な投与方式、投与剤形、投与目的の適応、当該対象及び当該対象の体重、更に担当する医師又は獣医の嗜好及び経験に通常通り依存している。
【実施例】
【0117】
本発明を以下の実施例に言及することにより更に例示するが、その実施例で請求の範囲に記載の本発明の範囲を制限する意図は全くない。
【0118】
全般的事項:空気感応性の試薬又は中間体を用いる反応は、窒素下、無水溶媒中で全て行った。後処理操作では硫酸マグネシウムを乾燥剤に用い、溶媒は減圧下で蒸発させた。
【0119】
方法A
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
テトラクロロチオフェン(5.48g、24.69mmol)、トロピン(endo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)(3.48g、24.69mmol)、カリウムtert−ブトキシド(4.16g、37.04mmol)、18−クラウン−6−エーテル(6.53g、24.69mmol)及びDMF(50ml)の混合物を100℃、15時間撹拌した。その混合物に塩酸水溶液(50ml、4M)を添加した。混合物はジエチルエーテル(2×100ml)で洗浄した。水酸化ナトリウム水溶液(100ml、4M)を添加した。その混合物を酢酸エチル(3×100ml)で抽出した。有機相を塩化ナトリウム水溶液(3×50ml)で洗浄した。収量は2.65g(33%)。その対応する塩を、フマール酸で飽和したジエチルエーテルとメタノールとの混合物(9:1)を添加して得た。融点200.4〜206.4℃。
【0120】
endo−3−(3,4−ジクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
を2,3,4−トリクロロチオフェン及びトロピン(endo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製し、遊離塩基の油として単離した。
【0121】
exo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
をテトラトリクロロチオフェン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点249〜250℃。
【0122】
exo−3−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
を3−クロロ−1,2−ベンゾイソチアゾール及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点259.4〜261.2℃。
【0123】
exo−3−(5−ブロモチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
を2,5−ジブロモチアゾール及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。遊離塩基として単離した。融点104〜106℃。
【0124】
exo−3−(ベンゾチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2−クロロベンゾチアゾール及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点160〜162℃。
【0125】
exo−3−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2,6−ジクロロベンゾチアゾール及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点163〜164.5℃。
【0126】
exo−3−(キノキサリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2−クロロキノキサリン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点208〜210℃。
【0127】
exo−3−(キノリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2−クロロキノリン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点192.5〜195℃。
【0128】
exo−3−(ベンズオキサゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2−クロロベンズオキサゾール及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点141〜144℃。
【0129】
exo−3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を3.6−ジクロロピリダジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点181〜183℃。
【0130】
exo−3−(5−クロロ−ピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2.5−ジクロロピリジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点214〜216℃。
【0131】
exo−3−(イソキノリン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を1−クロロイソキノリン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点180〜181.5℃。
【0132】
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2.6−ジクロロピリジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点202〜204℃。
【0133】
exo−3−(5−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2.5−ジブロモピリジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点213〜215℃。
【0134】
exo−3−(6−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2.6−ジブロモピリジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点198〜200℃。
【0135】
exo−3−(5−ブロモピリミジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を5−ブロモ−2−クロロピリミジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点198〜200℃。
【0136】
exo−3−(キナゾリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2−クロロキナゾリン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点209〜211℃。
【0137】
exo−3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点190〜191.5℃。
【0138】
exo−3−(3,4,5−トリブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
をテトラブロモチオフェン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点223.3〜223.9℃。
【0139】
exo−3−(4−ブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
をexo−3−(3,4,5−トリブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンから濃酢酸中5当量の亜鉛末と共に75℃、15時間撹拌することにより調製した。後処理操作は方法Aに従って行った。融点222.1℃。
【0140】
endo−3−(3−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を3−ブロモ−2,5−ジクロロチオフェン及びトロピン(endo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点171〜173℃。
【0141】
endo−3−(4−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を3−ブロモ−2,5−ジクロロチオフェン及びトロピン(endo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Aにより調製した。融点136〜139℃。
【0142】
方法B
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(0.50g、1.53mmol)、1−クロロエチルクロロホルメート(1.27ml、11.5mmol)及びトルエン(20ml)の混合物を還流下、15時間撹拌した。水(10ml)を加え、混合物を還流下、3.5時間撹拌した。混合物を蒸発させた。メタノール中のナトリウムメトキシド(5ml、1M)及びシリカゲル60(2g)を添加後、蒸発させた。粗製混合物に対しシリカゲル上でジクロロメタン、メタノール及び濃アンモニア水(89:10:1)でクロマトグラフィーを行った結果、標題化合物を遊離塩基の油として定量的収量で得た。
【0143】
exo−3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Bにより調製した。遊離塩基として単離した。融点62.3〜65.4℃。
【0144】
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
方法Bにより調製した。融点160.1℃。
【0145】
exo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
方法Bにより調製した。融点255〜256℃。
【0146】
exo−3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点151〜154℃。
【0147】
exo−3−(3−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点195〜196℃。
【0148】
exo−3−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Bにより調製した。遊離塩基の油として単離した。
【0149】
exo−3−(4−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点188〜188.5℃。
【0150】
exo−3−(2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点190〜193℃。
【0151】
exo−3−(フルオレン−9−オン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Bにより調製した。遊離塩基として単離した。融点242.8〜256.3℃。
【0152】
exo−3−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
を3−クロロ−1,2−ベンゾイソチアゾール及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Bにより調製した。融点252.5℃。
【0153】
exo−3−(3,4−ジクロロフェニルチオ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点194〜196℃。
【0154】
endo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
方法Bにより調製した。融点287℃。
【0155】
exo−3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点215〜217℃。
【0156】
exo−3−(2−ジベンゾフラニルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点217〜221℃。
【0157】
exo−3−(1−ナフチルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点223〜224℃。
【0158】
exo−3−(2−ナフチルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点202〜204℃。
【0159】
exo−3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点176.3〜178.9℃。
【0160】
exo−3−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点192.5〜194.5℃。
【0161】
exo−3−(4−クロロナフタレン−1−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点226〜227℃。
【0162】
exo−3−(キノリン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点211〜213℃。
【0163】
exo−3−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点196〜198℃。
【0164】
exo−3−(4−メトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点137〜147℃。
【0165】
exo−3−(イソキノリン−5−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点192〜194℃。
【0166】
exo−3−(6−ブロモ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
方法Bにより調製した。遊離塩基として単離した。融点270〜274℃。
【0167】
exo−3−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点207〜209℃。
【0168】
exo−3−(キノリン−6−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点237〜239℃。
【0169】
exo−3−(4−トリフルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
方法Bにより調製した。融点178〜180℃。
【0170】
exo−3−(4−シアノフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点188.9〜191.6℃。
【0171】
exo−3−(キノリン−8−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点182〜184.5℃。
【0172】
exo−3−(4−メチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点174〜177℃。
【0173】
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を2,6−ジクロロピリジン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Bにより調製した。融点202〜204℃。
【0174】
exo−3−(5−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点216〜218℃。
【0175】
exo−3−(6−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点218〜220℃。
【0176】
exo−3−(イソキノリン−1−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
を1−クロロイソキノリン及びプソイドトロピン(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)から方法Bにより調製した。融点215〜217℃。
【0177】
exo−3−(3−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Bにより調製した。遊離塩基として単離した。融点185.5〜187℃。
【0178】
exo−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Bにより調製した。遊離塩基として単離した。融点192.5〜194℃。
【0179】
exo−3−(6−メトキシピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点200〜202℃。
【0180】
exo−3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点196.5〜198.5℃。
【0181】
exo−3−(6−エトキシピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点192.5〜194.5℃。
【0182】
exo−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Bにより調製した。融点182〜185℃。
【0183】
方法C
exo−3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
アゾジカルボン酸ジエチル(8.36ml、53.1mmol)を、トロピン(endo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール)(5.0g、35.4mmol)、2,3−ジクロロフェノール(6.93g、42.5mmol)、トリフェニルホスフィン(13.9g、53.1mmol)及びジオキサン(55ml)の混合物に室温で滴下した。混合物を100℃、40時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(100ml、1M)を混合物に添加した。その混合物をジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。シリカゲル上でメタノール、ジクロロメタン及びアセトン(1:4:1)でクロマトグラフィーを行った結果、標題化合物が得られた。収量は6.22g(61%)。フマール酸で飽和したジエチルエーテルとメタノールとの混合物(9:1)を添加して、対応する塩を得た。融点171.3〜194.7℃。
【0184】
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点225.6℃。
【0185】
exo−3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基の油として単離した。
【0186】
exo−3−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基の油として単離した。
【0187】
exo−3−(2−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基の油として単離した。
【0188】
exo−3−(3−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの蓚酸塩
方法Cにより調製した。融点208〜209℃。
【0189】
exo−3−(4−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの蓚酸塩
方法Cにより調製した。融点150.5〜154.0℃。
【0190】
exo−3−(フルオレン−9−オン−2−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩
方法Cにより調製した。融点として分解した。
【0191】
exo−3−(3,4−ジクロロフェニルチオ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
3,4−ジクロロチオフェノールから方法Cにより調製した。融点179〜181℃。
【0192】
exo−3−(1−ナフチルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基として単離した。融点72〜74℃。
【0193】
exo−3−(2−ナフチルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基として単離した。融点83〜86℃。
【0194】
exo−3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点172.3〜174.2℃。
【0195】
exo−3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点191.7〜194.3℃。
【0196】
exo−3−(2−ジベンゾフラニルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点199.9〜202.2℃。
【0197】
exo−3−(4−クロロナフタレン−1−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点198〜199℃。
【0198】
exo−3−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点230〜232℃。
【0199】
exo−3−(4−メトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点164.5〜166.5℃。
【0200】
exo−3−(7−メトキシナフタレン−2−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点143〜145℃。
【0201】
exo−3−(6−メトキシナフタレン−2−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点78.5〜81.5℃。
【0202】
exo−3−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点218〜220℃。
【0203】
exo−3−(イソキノリン−5−イル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点193〜196℃。
【0204】
exo−3−(6−ブロモ−ナフタレン−2−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点227〜229℃。
【0205】
exo−3−(3−メトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点144〜147℃。
【0206】
exo−3−(4−シアノフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点177.9〜181.9℃。
【0207】
exo−3−(キノリン−6−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点221〜223℃。
【0208】
exo−3−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点165.9〜167.2℃。
【0209】
exo−3−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点184.1〜186.5℃。
【0210】
exo−3−(4−メチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点178〜181℃。
【0211】
exo−3−(8−キノリニル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点158〜160℃。
【0212】
exo−3−(5−インダニルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点184.7〜185.9℃。
【0213】
exo−3−(4−メトキシナフタレン−1−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点185〜188℃。
【0214】
exo−3−(インドール−5−イルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点176.3〜178.3℃。
【0215】
exo−3−(3−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基として単離した。油。
【0216】
exo−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
方法Cにより調製した。遊離塩基として単離した。油。
【0217】
exo−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Cにより調製した。融点167〜169℃。
【0218】
方法D
endo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
endo−3−クロロ−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(3.9、24mmol)、(exo−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−オール及び塩化チオニルから還流下、3時間で調製)、3,4−ジクロロフェノール(5.9g、36mmol)、水素化ナトリウム60%(1.2g、36mmol)及びエタノール(30ml)の混合物を還流下、15時間撹拌した。塩酸水溶液(50ml、4M)を混合物に添加した後、エタノールを蒸発させた。その混合物をジエチルエーテル(3×50ml)で洗浄した。水酸化ナトリウム水溶液(50ml、4M)を添加した。混合物をジエチルエーテル(3×50ml)で抽出した。粗製混合物に対しシリカゲル上でジクロロメタン、メタノール及び濃アンモニア水(89:10:1)でクロマトグラフィーを行い、標題化合物を得た。対応する塩は、フマール酸で飽和したジエチルエーテルとメタノールとの混合物(9:1)の添加によって得られた。収量0.90g(9%)。融点198.0〜207.7℃。
【0219】
方法E
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(2−ヒドロキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2.2g、8.1mmol)、2−ブロモエタノール(0.6ml、8.9mmol)、炭酸カリウム(1.1g、8.1mmol)及びエタノール(20ml)の混合物を還流下、15時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液(50ml、4M)を添加した。その混合物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出した。粗製混合物に対しシリカゲル上でジクロロメタン、メタノール及び濃アンモニア水(89:10:1)でクロマトグラフィーを行い、標題化合物を遊離塩基の油として得た。収量0.40g(16%)。
【0220】
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(シアノメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Eにより調製した。融点79〜82℃。
【0221】
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(シクロプロピルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Eにより調製した。融点187〜189.5℃。
【0222】
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(アリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Eにより調製した。202〜206℃。
【0223】
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(メトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Eにより調製した。融点177.8〜179.5℃。
【0224】
方法F
exo−3−(6−メトキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(6.5g、25.8mmol)、ナトリウムメトキシド(6.5g、0.12mol)及びNMP(20ml)の混合物を130℃、15時間撹拌した。水(300ml)を添加した。その混合物をジエチルエーテル(3×150ml)で抽出した。フマール酸で飽和したジエチルエーテルとメタノールとの混合物(9:1)を添加することにより、対応する塩を得た。収量3.0g(32%)。融点176〜177.5℃。
【0225】
exo−3−(6−エトキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
方法Fにより調製した。融点177〜179℃。
【0226】
exo−3−(6−ヒドロキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
exo−3−(6−(cis−メチルビニロキシ)−ピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンから、これを濃塩酸と還流下、0.5時間撹拌することにより調製した。後処理は方法Fに従って行った。融点196.5〜200℃。
【0227】
方法G
exo−3−(6−シアノ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのフマール酸塩
exo−3−(6−ブロモ−ナフト−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(2.6g、7.5mmol)、Zn(CN)2(2.2g、18mmol)、パラダサイクル(50mg)及びジオキサン(30ml)の混合物を還流下、70時間撹拌した。その混合物に水酸化ナトリウム水溶液(50ml、1M)を添加した。その混合物をジクロロメタン(2×50ml)で抽出した。シリカゲル上でジクロロメタン、メタノール及びアンモニア水(1:9:1%)でクロマトグラフィーを行い、標題化合物を得た。収量2.06g(94%)。対応する塩は、フマール酸で飽和したジエチルエーテルとメタノールとの混合物(9:1)の添加によって得られた。融点230〜232℃。
【0228】
方法H
exo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−アミンのフマール酸塩
3,4−ジクロロホルムアニリド(0.6g、3.17mmol)、トロピンメタンスルホン酸トルエンスルホン酸塩(1.24g、3.17mmol)[S.Archer et al.JACS 80,4677−4691(1958)]、水素化ナトリウム(0.17g、6.97mmol)及びDMF(5ml)の混合物を0℃で調製した。その混合物を室温で、15時間撹拌した。その混合物に水酸化ナトリウム水溶液(5ml、1M)を添加した。その混合物をジクロロメタン(2×5ml)で抽出した。シリカゲル上でメタノール、ジクロロメタン及びアンモニア水(10:89:1)でクロマトグラフィーを行い、標題化合物を得た。対応する塩は、フマール酸で飽和したジエチルエーテルとメタノールとの混合物(9:1)の添加によって得られた。収量23mg(2%)。融点193.5〜202.0℃。
【0229】
endo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ホルミルアミンのフマール酸塩
方法Iにより前記反応混合物から単離した。収量32mg(3%)。融点206.3℃。
【0230】
endo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ホルミルアミンのフマール酸塩
exo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−アミンから、濃ギ酸でホルミル化することにより調製した。後処理は方法Iに従って行った。融点150.5〜153.0℃。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体、


又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、
或いは医薬として許容可能なその塩。
[Rは、水素又はアルキルを表し、前記アルキルは、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル及びアルキニル
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよく、
Xは、−O−、−S−又は−NR−を表し、
式中のRは、水素、アルキル、−C(=O)R又は−SOを表し、式中のRは、水素又はアルキルを表し、
は、アリール又はヘテロアリール基を表し、前記アリール又はヘテロアリール基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、オキソ、アルコキシ、シクロアルコキシ、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル及びアルキニル
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい]
【請求項2】
が水素を表す請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がメチルを表す請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Xが−O−を表す請求項1から3までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
Xが−S−を表す請求項1から3までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
が、アリール又はヘテロアリール基を表し、前記アリール又はヘテロアリール基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、オキソ、アルキル及びアルコキシ
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている
請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
が、フェニル基を表し、前記フェニル基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシ
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されてもよい
請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、チエニル基を表し、前記チエニル基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ及びアルコキシ
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている
請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
が、ピリジル基を表し、前記ピリジル基は、
ハロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、シアノ、ヒドロキシ及びアルコキシ
からなる群から独立に選択された1個又は複数の置換基で置換されている
請求項1から5までのいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4−ジクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(ベンゾチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロベンゾチアゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノキサリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(ベンズオキサゾール−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロ−ピリダジン−3−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−クロロ−ピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモピリミジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キナゾリン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4,5−トリブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−ブロモチオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(4−ブロモ−5−クロロ−チオフェン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4,5−トリクロロチオフェン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(フルオレン−9−オン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェニルチオ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ジベンゾフラニルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1−ナフチルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ナフチルオキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロナフタレン−1−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−クロロ−ピリジン−2−イル)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−5−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−6−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−シアノフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−8−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−クロロピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−1−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−メトキシピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−エトキシピリジン−2−イロキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−H−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2,3−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−フルオロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−フルオロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(フルオレン−9−オン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェニルチオ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1−ナフチルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ナフチルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−クロロ−4−シアノフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(2−ジベンゾフラニルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロナフタレン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−クロロ−3−メチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(7−メトキシナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−メトキシナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−ブロモ−3−クロロ−フェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(イソキノリン−5−イル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ブロモ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−メトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−シアノフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(キノリン−6−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−6−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(8−キノリニル)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(5−インダニルオキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−メトキシナフタレン−1−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(インドール−5−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−トリフルオロメトキシフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
endo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(2−ヒドロキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(シアノメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(シクロプロピルメチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(アリル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(3,4−ジクロロフェノキシ)−8−(メトキシエチル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−メトキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−エトキシピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−ヒドロキシ−ピリジン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−3−(6−シアノ−ナフタレン−2−イロキシ)−8−メチル−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン;
exo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−アミン;
endo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ホルミルアミン;
exo−(3,4−ジクロロ−フェニル)−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ホルミルアミン;
又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩である
請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
請求項1から10までのいずれか一項に記載の化合物、又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩の治療有効量を、少なくとも1種の医薬として許容可能な担体、賦形剤又は希釈剤と共に含む、医薬組成物。
【請求項12】
請求項1から10までのいずれか一項に記載の化合物、又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩の、薬剤を製造するための使用。
【請求項13】
中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害に応答する、ヒトを含む哺乳類の疾患、障害又は状態を治療又は予防又は緩和する医薬組成物を製造するための、請求項12に記載の使用。
【請求項14】
疾患、障害又は状態が、気分障害、うつ病、非定型うつ病、大うつ病、気分変調性障害、双極性障害、I型双極性障害、II型双極性障害、循環気質障害、一般病状起因気分障害、物質誘発性気分障害、偽性認知症、ガンザー症候群、強迫性障害、パニック障害、広場恐怖症非随伴パニック障害、広場恐怖症随伴パニック障害、パニック障害歴のない広場恐怖症、パニック発作、記憶障害、記憶喪失、注意欠陥多動性障害、肥満症、不安症、全般性不安障害、摂食障害、パーキンソン病、パーキンソン症候群、認知症、老化性認知症、老年性認知症、アルツハイマー病、後天性免疫不全症候群・認知症複合症、老化記憶機能障害、特異的恐怖症、社会恐怖症、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、麻薬中毒、薬物誤用、コカイン中毒、ニコチン中毒、タバコ中毒、アルコール中毒、アルコール依存症、疼痛、慢性疼痛、炎症痛、神経障害性疼痛、片頭痛、緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛、うつ病付随疼痛、線維筋痛、関節炎、骨関節炎、関節リウマチ、背痛、癌性疼痛、過敏性腸痛、過敏性腸症候群、術後疼痛、卒中後疼痛、薬物性ニューロパシー、糖尿病性ニューロパシー、交感神経性持続痛、三叉神経痛、歯痛、顔面筋疼痛、幻肢痛、過食症、月経前症候群、後期黄体相症候群、外傷後症候群、慢性疲労症候群、尿失禁、緊張性尿失禁、急迫性尿失禁、夜尿、性機能不全、早漏、勃起困難、勃起不全、摂食障害、拒食症、睡眠障害、自閉症、無言症、抜毛癖、ナルコレプシー、卒中後うつ病、卒中性脳傷害、卒中性神経傷害又はジル・ド・ラ・ツレット病である、請求項13に記載の使用。
【請求項15】
中枢神経系におけるモノアミン神経伝達物質の再取り込み阻害に応答する、ヒトを含む動物生体の疾患又は障害又は状態を治療、予防又は緩和する方法であって、請求項1から10までのいずれか一項に記載の化合物、又はその異性体のいずれか若しくはその異性体の任意の混合物、或いは医薬として許容可能なその塩の治療有効量を、投薬が必要なそのような動物生体に投与するステップを含む方法。

【公表番号】特表2009−513491(P2009−513491A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−516168(P2006−516168)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【国際出願番号】PCT/EP2004/051167
【国際公開番号】WO2004/113334
【国際公開日】平成16年12月29日(2004.12.29)
【出願人】(505377201)ノイロサーチ アクティーゼルスカブ (135)
【Fターム(参考)】