新規方法および剤形
本発明は、ピリド[2,3−d]ピリミジン−7−オンの6−カルボン酸誘導体を製造する新規方法、ならびに8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]−アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、およびその塩を製造する新規方法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの水溶性塩、および徐放性剤形を含む徐放性医薬組成物。
【請求項2】
塩がトシル酸塩である、請求項1記載の徐放性組成物。
【請求項3】
実質上全ての活性剤が、患者への投与後約2〜約24時間、剤形から放出される、請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項4】
活性剤の約40〜約60%が3時間後溶解されるUSP(USPI、Chapter<711>)のバスケット型装置によって測定されるインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項5】
図1における実施例2および3に示される;図2における実施例2、3および4に示される;または図4における実施例5および6に示されるインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項6】
濃度曲線下面積値が、図33に示される実施例1〜6それぞれについて80%と125%の間であるインビトロ血漿濃度/時間プロファイルを有する請求項1または2に記載の徐放性組成物。
【請求項7】
参照プロファイルとして図2または図4における実施例の一つを用いて計算すると、類似性因子(f2)が50と100の間であるUSP(USPI、Chapter<711>)のバスケット型装置を用いて生じたインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項8】
活性剤の40〜65%が3〜8時間で溶解されるインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項9】
徐放性組成物が浸食性/膨潤性マトリックス錠である、請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項10】
a)2.5〜25重量%活性剤:
b)10〜70重量%放出遅延型ポリマー;
c)0〜70重量%希釈剤;
d)0〜20重量%圧縮補助剤;および
e)0.1〜2.5重量%潤滑剤;
を含む請求項1または9記載の徐放性組成物。
【請求項11】
放出遅延型ポリマーが、架橋カルボキシメチルセルロールナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、架橋ヒドロキシプロピルセルロール、ヒドロキシエチルセルロース、高分子量ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルアミド、メタクリル酸カリウム・ジビニルベンゼンコポリマー、ポリメチルメタクリル酸塩、架橋ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、または高分子量ポリビニルアルコール、あるいはその組合せまたは混合物から選択される、請求項10記載の徐放性組成物。
【請求項12】
放出遅延型ポリマーが、約15〜約50重量%を含む、請求項10または11記載の徐放性組成物。
【請求項13】
放出遅延型ポリマーが、少なくとも1種のヒドロキシプロピルメチルセルロース タイプ2208、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、あるいはその混合物から選択される、請求項10、11または12記載の徐放性組成物。
【請求項14】
希釈剤が、約20〜60重量%のラクトース、マンニトール、ソルビトール、スクロース、でんぷん、改良トウモロコシでんぷん、改良小麦でんぷん、スターチ1500、またはプレゼラチン化でんぷんから選択される少なくとも1種の希釈剤を含む、請求項10〜13記載の徐放性組成物。
【請求項15】
圧縮補助剤が、少なくとも1種の微結晶セルロース、リン酸カルシウム(二水和物または無水和物)または二塩基性リン酸カルシウムから選択される、請求項10、11、12、13または14記載の徐放性組成物。
【請求項16】
トシル酸塩が、1錠当たり0.5〜30mgの量で存在する、請求項2〜15記載の徐放性組成物。
【請求項17】
トシル酸塩が、1錠当たり1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mgの量で存在する、請求項2記載の徐放性組成物。
【請求項18】
錠剤の形態の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を含む経口可能な即時型錠剤。
【請求項19】
化合物が、1錠当たり0.5mg、0.75mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mgの量で存在する、請求項18記載の錠剤。
【請求項20】
錠剤の形態の親水性ポリマーを含むマトリックスに分散される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの水溶性塩を含む経口可能な錠剤。
【請求項21】
水溶性塩がトシル酸塩である、請求項20記載の錠剤。
【請求項22】
親水性ポリマーが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロースからなる群の少なくとも一種から選択される、請求項20または21記載の錠剤。
【請求項23】
親水性ポリマーが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項22記載の錠剤。
【請求項24】
親水性ポリマーが、約15重量%〜約50重量%の量で存在する、請求項18〜23記載の錠剤。
【請求項25】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース タイプ2208、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、あるいはその混合物であって、約30重量%〜約45重量%の量で存在する、請求項23記載の錠剤。
【請求項26】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース タイプ2208であって、約20重量%〜約25重量%の量で存在する、請求項23記載の錠剤。
【請求項27】
化合物である8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩。
【請求項28】
請求項27記載の化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項29】
組成物が、錠剤、カプセル、小袋、軟質ゲルカプセル、懸濁液、液剤から選択される経口投与用単位剤形であるか;または、液体、ゲル、クリーム、懸濁液、もしくは坐薬から選択される局所投与用組成物であるか;または、注射用ゲル、静脈内、眼球内、もしくは筋肉内注射から選択される注射用組成物である、請求項28記載の医薬組成物。
【請求項30】
p38キナーゼの活性によって産生されるp38キナーゼ活性によって媒介されるかまたはサイトカインによって媒介される病態または疾患状態の予防を含む、治療の方法であって、それを必要とする哺乳類に有効量の請求項27または28記載の化合物または組成物を投与することを含む方法。
【請求項31】
病態または疾患状態が、関節リウマチ、エンドトキシンによって誘発される炎症反応または炎症性腸疾患などの急性または慢性炎症性疾患状態、アテローム性動脈硬化、神経因性疼痛、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、嚢胞性線維症、および多発性骨髄腫である、請求項30記載の方法。
【請求項32】
請求項27記載の化合物および第2の治療剤を含む組成物。
【請求項33】
第2の治療剤が、アバタセプト、エタネルセプト、インフリキシマブ、アダリムマブ、メトトレキサート、ヒドロキシクロロキン、スルファサラジ、レフノミド、アナキンラ、リツキシマブ、コルチコステロイド、NSAID、COX−2阻害薬、または非アセチル化サリチル酸から選択される疾患修飾性抗リウマチ薬である、請求項32記載の組成物。
【請求項34】
式:
【化1】
[式中:
R1は、独立して、水素、C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、C(Z)O(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、またはN(R10’)OC(Z)(CR10R20)vRbから選択され;
R1’は、独立して、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換−C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、(CR10R20)V’NRdRd’、(CR10R20)V’C(O)R12、SR5、S(O)R5、S(O)2R5、または(CR10R20)V’OR13から各場合において選択され;
R3は、独立して、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、またはハロ置換C1−4アルキルから各場合において選択され;
R4およびR14は、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択されるか、またはR4およびR14は、それらが結合している窒素と一緒になって、5〜7員の複素環を形成し、その環はNR9から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
R5は、SR5基がSNR4R14、S(O)2R5基がSO2HおよびS(O)R5基がSOHであることを除き、独立して、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはNR4R14から選択され;
R9およびR9’は、独立して、水素、またはC1−4アルキルから各場合において選択され;
R12は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は置換されていてもよく;
R13は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は置換されていてもよく;
RdおよびRd’は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は置換されていてもよく;あるいは、RdおよびRd’は、それらが結合している窒素と一緒になって、置換されていてもよい5〜6員の複素環を形成し、その環は、酸素、硫黄またはNR9’から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
Rbは、水素、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−10アルキル、アリール、アリールC1−10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−10アルキル、複素環、またはヘテロシクリルC1−10アルキル基であり、水素を除く、基は全て、置換されていてもよく;
Rgは、C1−10アルキル、またはアリールであり;
mは0または1、もしくは2の値を有する整数である;
sは、1、2、3または4の値を有する整数であり;ならびに
tは、1、2、3または4の値を有する整数であり;
vは0または1、2、3または4の値を有する整数であり;
v’は、独立して、0または1もしくは2の値を有する整数から各場合において選択され;
Zは、独立して、酸素または硫黄から選択され;
R10およびR20は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択され;
R10’は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択される]
で示される化合物。
【請求項35】
R1’が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルから選択される、請求項34記載の化合物。
【請求項36】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択され、C1−4アルキルがメチルである、請求項35記載の化合物。
【請求項37】
R1が水素、またはC(Z)O(CR10R20)vRbである、請求項35〜36記載の化合物。
【請求項38】
RbがC1−10アルキルであって、Zが酸素であり、vが0である、請求項37記載の化合物。
【請求項39】
Rbがメチルであって、R1’がメチルである、請求項38記載の化合物。
【請求項40】
R1によって置換されるフェニル環が、2、4、もしくは6位であるか、または2,4−位で二置換されるか、または2,5−位で二置換されるか、またはフェニル環の2,4,6−位で三置換される、請求項35〜39記載の化合物。
【請求項41】
R1およびR1’で置換されるフェニル環が、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、または2−メチル−5−メチルアセテートである、請求項35記載の化合物。
【請求項42】
R3が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルから選択される、請求項35−41記載の化合物。
【請求項43】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択される、請求項42記載の化合物。
【請求項44】
フェニル環上のR3置換基が、2、4、もしくは6位で一置換されるか、または2,4−位で二置換されるか、またはフェニル環の2,4,6−位で三置換される、請求項35〜43記載の化合物。
【請求項45】
R3によって置換されるフェニル環が、2,6−ジフルオロまたは2,4,6−トリフルオロである、請求項35〜43記載の化合物。
【請求項46】
mが0である、請求項35〜45記載の化合物。
【請求項47】
Rgがメチルである、請求項35〜46記載の化合物。
【請求項48】
4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;および
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−メチル−5−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸である、請求項35記載の化合物。
【請求項49】
式(III):
【化2】
[式中:
R1は、独立して、水素、C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、C(Z)O(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、またはN(R10’)OC(Z)(CR10R20)vRbから選択され;
R1’は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換−C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、(CR10R20)v’NRdRd’、(CR10R20)v’C(O)R12、SR5、S(O)R5、S(O)2R5、または(CR10R20)v’OR13から各場合において選択され;
R3は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、またはハロ置換C1−4アルキルから各場合において選択され;
R4およびR14は、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択されるか、あるいは、R4およびR14は、それらが結合している窒素と一緒になって、5〜7員の複素環を形成し、その環は、NR9から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
R5は、SR5基がSNR4R14であり、S(O)2R5基がSO2Hであり、S(O)R5基がSOHであることを除き、独立して、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはNR4R14から各場合において選択され;
R9およびR9’は、独立して、水素、またはC1−4アルキルから各場合において選択され;
R12は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は、置換されていてもよく;
R13は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル,またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は、置換されていてもよく;
RdおよびRd’は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は、置換されていてもよく;あるいは、RdおよびRd’は、それらが結合している窒素と一緒になって、5〜6員の複素環を形成し、その環は、酸素、硫黄またはNR9’から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
Rbは、水素、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−10アルキル、アリール、アリールC1−10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−10アルキル、複素環、またはヘテロシクリルC1−10アルキル基であり、水素を除く、その基全て、置換されていてもよく;
Rgは、C1−10アルキル、またはアリールであり;
mは0または1、もしくは2の値を有する整数であり;
sは1、2、3または4の値を有する整数であり;ならびに
tは1、2、3または4の値を有する整数であり;
vは0または1もしくは2の値を有する整数であり;
v’は、独立して、0または1もしくは2の値を有する整数から各場合において選択され;
Zは、独立して、酸素または硫黄から選択され;
R10およびR20は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択され;ならびに
R10’は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択される]
で示される化合物を製造する方法であって、請求項30記載の式(II)で示される化合物をチオ酸で脱炭酸し、式(III)で示される化合物を得ることを含む方法。
【請求項50】
チオ酸誘導体は、チオ酢酸、チオ安息香酸、チオプロピオン酸、チオ酢酸ナトリウム、チオ酢酸カリウム、チオ酢酸リチウム、チオ酢酸セシウム、またはチオ酢酸マグネシウムである、請求項49記載の方法。
【請求項51】
チオ酸誘導体がチオ酢酸である、請求項50記載の方法。
【請求項52】
有機溶媒をさらに含み、水と組み合わせてもよい、請求項49〜51記載の方法。
【請求項53】
溶媒が、THF、トルエン、DMF、n−メチルピロリジン、塩化メチレン、酢酸エチル、2−メチル−THF、ジオキサン、DIPEA、ピリジン、またはアセトニトリルから選択される、請求項52記載の方法。
【請求項54】
反応が約20〜約50℃で行われる、請求項49〜53のいずれか1項記載の方法。
【請求項55】
塩基と共に有機溶媒中にて、式(IV):
[式中:R1、R1’、R3、Rg、m、sおよびtは、上記の式(II)に関する記載のとおりである]
で示される化合物を、メルドラム酸またはマロン酸から選択される縮合剤と反応させ、式(II)で示される化合物を得ることを含む請求項34記載の式(II)で示される化合物を製造する方法。
【請求項56】
縮合剤がメルドラム酸である、請求項55記載の方法。
【請求項57】
塩基が、水酸化セシウム、炭酸セシウム、酢酸ナトリウム、2,4,6−コリジン、DIPEA、DBN、ジヘキシルアミン、ジエチルアミン、2,6−ジメチルピペリジン、ジ−sec−ブチルアミン、イソプロピルアミン、イソキノリン、2,6−ルチジン、N−メチルピペリジン、ピリジン、ピロリジン、またはトリエチルアミンである、請求項55または56記載の方法。
【請求項58】
塩基が、酢酸ナトリウム、酢酸セシウム、炭酸セシウム、2,6−ジメチルピペリジン、DIPEA、2,4,6−コリジン、またはジヘキシルアミンである、請求項55〜57記載の方法。
【請求項59】
有機溶媒が、THF、トルエン、DMF、n−メチルピロリジン、塩化メチレン、酢酸エチル、2−メチル−THF、ジオキサン、またはアセトニトリルから選択される、請求項55〜58記載の方法。
【請求項60】
有機溶媒がTHFまたはトルエンから選択される、請求項59記載の方法。
【請求項61】
R1’が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルから選択される、請求項55記載の方法。
【請求項62】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択され、C1−4アルキルがメチルである、請求項61記載の方法。
【請求項63】
R1がC(Z)O(CR10R20)vRbである、請求項55,61または62記載の方法。
【請求項64】
RbがC1−10アルキルであって、Zが酸素であり、vが0である、請求項63記載の方法。
【請求項65】
Rbがメチルであって、R1’がメチルである、請求項63または64記載の方法。
【請求項66】
R1およびR1’によって置換されるフェニル環が、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、または2−メチル−5−メチルアセテートである、請求項55記載の方法。
【請求項67】
R3が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルである、請求項55〜66記載の方法。
【請求項68】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択される、請求項67記載の方法。
【請求項69】
tが1、2,または3であって、ハロゲンがフッ素である、請求項63記載の方法。
【請求項70】
R3で置換されるフェニル環が、2、4、もしくは6−位で一置換されるか、2,4−位で二置換されるか、または2,4,6−位で三置換される、請求項55または請求項66記載の方法。
【請求項71】
R3で置換されるフェニル環が、2,6−ジクロロフェニルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルである、請求項55または請求項66記載の方法。
【請求項72】
mが0である、請求項55〜71記載の方法。
【請求項73】
Rgがメチルまたはプロピルである、請求項55〜72記載の方法。
【請求項74】
式(II)で示される化合物が、インサイツで脱カルボキシル化され、式(III)で示される化合物を得る、請求項55〜73記載の方法。
【請求項75】
式(IV)で示される化合物が、
4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;または
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−メチル−5−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
である、請求項55記載の方法。
【請求項76】
式(III)で示される化合物が、
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−D]ピリミジン−7(8H)−オン;または
3−[8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−4−メチル安息香酸メチルエステル;または
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−D]ピリミジン−7(8H)−オン
である、請求項74記載の方法。
【請求項77】
式(III)で示される化合物が、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)ピリド−[2,3−D]ピリミジン−7(8H)−オンである、請求項76記載の方法。
【請求項78】
式(III)で示される化合物が、3−[8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−4−メチル安息香酸メチルエステルである、請求項78記載の方法。
【請求項79】
図5のX線回折パターン、図9の示差走査熱量測定サーモグラム、ならびに図13(a)および/または13(b)の赤外線スペクトルの少なくとも1つに実質上示される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1。
【請求項80】
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1であって、該多形相が、
i)該X線回折パターンは、8.2+/−0.1°のピークを含むか;または
ii)該X線回折パターンは、7.5および8.2+/−0.1°のピークを含むか;または
iii)該X線回折パターンは、7.5、8.2、および9.9+/−0.1°のピークを含むか;または
iv)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、および13.0+/−0.1°のピークを含むか;または
v)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、13.0、および16.3+/−0.1°のピークを含むか;または
vi)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、13.0、16.3、19.8、および21.1+/−0.1°のピークを含むか;または
vii)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、13.0、16.3、19.8、21.1および21.8+/−0.1°のピークを含む、2θ角によって表されるピークを含むX線回折パターンによって特徴付けられる、多形相フォーム1。
【請求項81】
約7.5+/−0.1°および8.2+/−0.1°の2θに関する特性ピークならびに9.9+/−0.1°、13.0+/−0.1°、16.3+/0.1°、19.8+/−0.1°、21.1+/−0.1°または21.8+/−0.1°から選択される、2θに関する少なくとも3つの付加的な特性ピークを含む粉末X線回折パターンを有する8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1。
【請求項82】
該多形相が、約3442、3219、3072、2935、1697、1654、1619、1558、1501、1479、1454、1382、1360、1341、1314、1282、1247、1150、1119、1107、1076、1062、1030、1011、1005、983、947、913、876、838、820、798または709cm−1から選択される1つまたは複数の特性ピークを含む赤外線スペクトルによって特徴付けられ、約230℃のDSCによって計算される溶融開始点を有する、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1。
【請求項83】
実質上純粋な結晶形である、請求項79〜82記載の多形相フォーム1。
【請求項84】
組成物中の全8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の少なくとも30重量%が、該多形相として存在する、請求項79〜83記載の多形相フォーム1を含む組成物。
【請求項85】
少なくとも50重量%の多形相フォーム1が存在する、請求項84記載の組成物。
【請求項86】
少なくとも70重量%の多形相フォーム1が存在する、請求項84記載の組成物。
【請求項87】
少なくとも90重量%の多形相フォーム1が存在する、請求項84記載の組成物。
【請求項88】
請求項79〜82記載の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1および医薬上許容される賦形剤または担体を含む医薬組成物。
【請求項89】
請求項79〜82のいずれかに記載の多形相フォーム1の調製方法であって、
a)塩化メチレンである溶媒および共溶媒中で8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を溶解し、必要ならば加温し、溶液を得ること;
b)氷浴中で工程(a)の溶液を冷却しうるかまたは8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1を溶液にシードし、結晶多形相フォーム1を得ることを含む方法。
【請求項90】
フォーム1が、純粋または実質上純粋に製造される、請求項89記載の方法。
【請求項91】
請求項79〜82記載の多形相の調製方法であって、クロロホルムである溶媒またはクロロホルム共溶媒混合物中でトシル酸塩を懸濁し、次いで、多形相フォーム1の形成のために冷却することを含む方法。
【請求項92】
共溶媒が、メタノールまたはエタノールである、請求項91記載の方法。
【請求項93】
溶媒がクロロホルムである、請求項91記載の方法。
【請求項94】
図5のX線回折パターン、図11の示差走査熱量測定サーモグラム、ならびに図15(a)および/または15(b)の赤外線スペクトルの少なくとも1つに実質上示される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム3。
【請求項95】
該多形相が、約3369、3076、2963、1705、1653、1624、1574、1559、1501、1477、1455、1360、1314、1286、1278、1231、1183、1156、1141、1119、1101、1069、1030、1006、983、964、947、885、836、818、799または784cm−1から選択される1つまたは複数の特性ピークを含む赤外線スペクトルによって特徴付けられ、約211℃のDSCによって計算される溶融開始点を有する、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相、フォーム3。
【請求項96】
実質上純粋な結晶形である、請求項94または95記載の多形相。
【請求項97】
混合物中の全8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の少なくとも30重量%が、多形相、フォーム3として存在する、請求項94〜96記載の多形相フォーム3を含む組成物。
【請求項98】
請求項94〜96記載の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム3および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項99】
請求項94〜96のいずれか記載の多形相フォーム3の調製方法であって、
a)メタノール中で8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を溶解すること;および
b)氷浴中で工程(a)の溶液を冷却しうるかまたは結晶8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オントシル酸塩フォーム1を溶液にシードし、結晶フォーム3を得ることを含む方法。
【請求項100】
図3のX線回折パターン、または図12の示差走査熱量測定サーモグラム、または図16(a)および/もしくは16(b)の赤外線スペクトルで実質上示される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項101】
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4であって、該多形相が、
i)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
ii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
iii)該X線回折パターンは、9.2+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
iv)該X線回折パターンは、16.7+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
v)該X線回折パターンは、20.9+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
vi)該X線回折パターンは、23.9+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
vii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および9.2+/−0.1°のピークを含むか;または
viii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および16.7+/−0.1°のピークを含むか;または
ix)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
x)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xi)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および16.7+/−0.1°のピークを含むか;または
xii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xiii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xiv)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xv)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xvi)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および16.7+/−0.1°のピークを含むか;または
xviii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xix)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xx)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxi)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxiii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxiv)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxv)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxvi)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxvii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxviii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxix)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxx)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°および23.9+/−0.1°のピークを含む、2θ角によって表されるピークを含むX線回折パターンによって特徴付けられる多形相フォーム4。
【請求項102】
約8.0+/−0.1°の2θに関する特性ピークおよび4.3+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°または23.9+/−0.1°から選択される、2θに関する少なくとも3つの付加的な特性ピークを含む、粉末X線回折パターンを有する8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項103】
該多形相が、約3336、3084、1706、1648、1626、1590、1556、1501、1478、1455、1361、1311、1286、1245、1233、1181、1141、1121、1097、1065、1031、1007、981、947、865、834、818、800、781、741および729cm−1から選択される1つまたは複数のピークを含む赤外線スペクトルによって特徴付けられ、約218℃のDSCによって計算される溶融開始点を有する、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項104】
該多形相が、約218℃のDSCによって測定される溶融開始点によって特徴付けられる、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項105】
実質上純粋な結晶形である、請求項101〜104記載の多形相。
【請求項106】
該組成物中の全8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の少なくとも30重量%が、該多形相フォーム4として存在する、請求項100〜105記載の多形相フォーム4を含む組成物。
【請求項107】
少なくとも50重量%の多形相フォーム4が存在する、請求項106記載の組成物。
【請求項108】
少なくとも70重量%の多形相フォーム4が存在する、請求項106記載の組成物。
【請求項109】
少なくとも90重量%の多形相フォーム4が存在する、請求項106記載の組成物。
【請求項110】
請求項100〜104記載の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項111】
請求項100〜104記載の多形相フォーム4の調製方法であって、
a)8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を適当な溶媒で溶解し、必要ならば加温し、溶液を得ること;
b)氷浴で工程(a)の溶液を冷却しうるかまたは結晶8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を溶液にシードし、結晶フォーム4を得ることを含む方法。
【請求項112】
溶媒が、TBME:工業用変性アルコール(IMS)、TMBE:IPA、n−プロパノール、ブタノール、またはイソプロパノール、およびTBME、あるいはその混合物である請求項111記載の方法。
【請求項113】
溶媒が、9:1の割合のTMBE:IPA、またはn−プロパノールである請求項112記載の方法。
【請求項114】
大規模製造に対する冷却速度が、約または最大1℃/分である請求項111〜113記載の方法。
【請求項115】
請求項100〜104記載の多形相フォーム4の調製方法であって、トシル酸塩をtert−ブチルメチルエーテル(TBME)、TBME:工業用変性アルコール(IMS)、TMBE:IPA、トルエン、ブタノール、プロパノール、またはイソプロパノール、あるいはその混合物である適当な溶媒で懸濁し、次いで、フォーム4の形成のために冷却することを含む方法。
【請求項116】
溶媒が、n−プロパノールである請求項115記載の方法。
【請求項117】
非晶形の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩化合物。
【請求項118】
請求項117記載の非晶質化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項1】
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの水溶性塩、および徐放性剤形を含む徐放性医薬組成物。
【請求項2】
塩がトシル酸塩である、請求項1記載の徐放性組成物。
【請求項3】
実質上全ての活性剤が、患者への投与後約2〜約24時間、剤形から放出される、請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項4】
活性剤の約40〜約60%が3時間後溶解されるUSP(USPI、Chapter<711>)のバスケット型装置によって測定されるインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項5】
図1における実施例2および3に示される;図2における実施例2、3および4に示される;または図4における実施例5および6に示されるインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項6】
濃度曲線下面積値が、図33に示される実施例1〜6それぞれについて80%と125%の間であるインビトロ血漿濃度/時間プロファイルを有する請求項1または2に記載の徐放性組成物。
【請求項7】
参照プロファイルとして図2または図4における実施例の一つを用いて計算すると、類似性因子(f2)が50と100の間であるUSP(USPI、Chapter<711>)のバスケット型装置を用いて生じたインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項8】
活性剤の40〜65%が3〜8時間で溶解されるインビトロ溶解プロファイルを有する請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項9】
徐放性組成物が浸食性/膨潤性マトリックス錠である、請求項1または2記載の徐放性組成物。
【請求項10】
a)2.5〜25重量%活性剤:
b)10〜70重量%放出遅延型ポリマー;
c)0〜70重量%希釈剤;
d)0〜20重量%圧縮補助剤;および
e)0.1〜2.5重量%潤滑剤;
を含む請求項1または9記載の徐放性組成物。
【請求項11】
放出遅延型ポリマーが、架橋カルボキシメチルセルロールナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、架橋ヒドロキシプロピルセルロール、ヒドロキシエチルセルロース、高分子量ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルアミド、メタクリル酸カリウム・ジビニルベンゼンコポリマー、ポリメチルメタクリル酸塩、架橋ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、または高分子量ポリビニルアルコール、あるいはその組合せまたは混合物から選択される、請求項10記載の徐放性組成物。
【請求項12】
放出遅延型ポリマーが、約15〜約50重量%を含む、請求項10または11記載の徐放性組成物。
【請求項13】
放出遅延型ポリマーが、少なくとも1種のヒドロキシプロピルメチルセルロース タイプ2208、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、あるいはその混合物から選択される、請求項10、11または12記載の徐放性組成物。
【請求項14】
希釈剤が、約20〜60重量%のラクトース、マンニトール、ソルビトール、スクロース、でんぷん、改良トウモロコシでんぷん、改良小麦でんぷん、スターチ1500、またはプレゼラチン化でんぷんから選択される少なくとも1種の希釈剤を含む、請求項10〜13記載の徐放性組成物。
【請求項15】
圧縮補助剤が、少なくとも1種の微結晶セルロース、リン酸カルシウム(二水和物または無水和物)または二塩基性リン酸カルシウムから選択される、請求項10、11、12、13または14記載の徐放性組成物。
【請求項16】
トシル酸塩が、1錠当たり0.5〜30mgの量で存在する、請求項2〜15記載の徐放性組成物。
【請求項17】
トシル酸塩が、1錠当たり1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mgの量で存在する、請求項2記載の徐放性組成物。
【請求項18】
錠剤の形態の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を含む経口可能な即時型錠剤。
【請求項19】
化合物が、1錠当たり0.5mg、0.75mg、1mg、2mg、3mg、4mg、5mg、6mg、7mg、8mg、9mg、10mg、11mg、12mg、13mg、14mg、15mg、16mg、17mg、18mg、19mg、20mgの量で存在する、請求項18記載の錠剤。
【請求項20】
錠剤の形態の親水性ポリマーを含むマトリックスに分散される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オンの水溶性塩を含む経口可能な錠剤。
【請求項21】
水溶性塩がトシル酸塩である、請求項20記載の錠剤。
【請求項22】
親水性ポリマーが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロースからなる群の少なくとも一種から選択される、請求項20または21記載の錠剤。
【請求項23】
親水性ポリマーが、ヒドロキシプロピルメチルセルロースである、請求項22記載の錠剤。
【請求項24】
親水性ポリマーが、約15重量%〜約50重量%の量で存在する、請求項18〜23記載の錠剤。
【請求項25】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース タイプ2208、またはヒドロキシプロピルメチルセルロース2910、あるいはその混合物であって、約30重量%〜約45重量%の量で存在する、請求項23記載の錠剤。
【請求項26】
ヒドロキシプロピルメチルセルロースが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース タイプ2208であって、約20重量%〜約25重量%の量で存在する、請求項23記載の錠剤。
【請求項27】
化合物である8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩。
【請求項28】
請求項27記載の化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項29】
組成物が、錠剤、カプセル、小袋、軟質ゲルカプセル、懸濁液、液剤から選択される経口投与用単位剤形であるか;または、液体、ゲル、クリーム、懸濁液、もしくは坐薬から選択される局所投与用組成物であるか;または、注射用ゲル、静脈内、眼球内、もしくは筋肉内注射から選択される注射用組成物である、請求項28記載の医薬組成物。
【請求項30】
p38キナーゼの活性によって産生されるp38キナーゼ活性によって媒介されるかまたはサイトカインによって媒介される病態または疾患状態の予防を含む、治療の方法であって、それを必要とする哺乳類に有効量の請求項27または28記載の化合物または組成物を投与することを含む方法。
【請求項31】
病態または疾患状態が、関節リウマチ、エンドトキシンによって誘発される炎症反応または炎症性腸疾患などの急性または慢性炎症性疾患状態、アテローム性動脈硬化、神経因性疼痛、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、嚢胞性線維症、および多発性骨髄腫である、請求項30記載の方法。
【請求項32】
請求項27記載の化合物および第2の治療剤を含む組成物。
【請求項33】
第2の治療剤が、アバタセプト、エタネルセプト、インフリキシマブ、アダリムマブ、メトトレキサート、ヒドロキシクロロキン、スルファサラジ、レフノミド、アナキンラ、リツキシマブ、コルチコステロイド、NSAID、COX−2阻害薬、または非アセチル化サリチル酸から選択される疾患修飾性抗リウマチ薬である、請求項32記載の組成物。
【請求項34】
式:
【化1】
[式中:
R1は、独立して、水素、C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、C(Z)O(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、またはN(R10’)OC(Z)(CR10R20)vRbから選択され;
R1’は、独立して、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換−C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、(CR10R20)V’NRdRd’、(CR10R20)V’C(O)R12、SR5、S(O)R5、S(O)2R5、または(CR10R20)V’OR13から各場合において選択され;
R3は、独立して、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、またはハロ置換C1−4アルキルから各場合において選択され;
R4およびR14は、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択されるか、またはR4およびR14は、それらが結合している窒素と一緒になって、5〜7員の複素環を形成し、その環はNR9から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
R5は、SR5基がSNR4R14、S(O)2R5基がSO2HおよびS(O)R5基がSOHであることを除き、独立して、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはNR4R14から選択され;
R9およびR9’は、独立して、水素、またはC1−4アルキルから各場合において選択され;
R12は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は置換されていてもよく;
R13は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は置換されていてもよく;
RdおよびRd’は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は置換されていてもよく;あるいは、RdおよびRd’は、それらが結合している窒素と一緒になって、置換されていてもよい5〜6員の複素環を形成し、その環は、酸素、硫黄またはNR9’から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
Rbは、水素、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−10アルキル、アリール、アリールC1−10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−10アルキル、複素環、またはヘテロシクリルC1−10アルキル基であり、水素を除く、基は全て、置換されていてもよく;
Rgは、C1−10アルキル、またはアリールであり;
mは0または1、もしくは2の値を有する整数である;
sは、1、2、3または4の値を有する整数であり;ならびに
tは、1、2、3または4の値を有する整数であり;
vは0または1、2、3または4の値を有する整数であり;
v’は、独立して、0または1もしくは2の値を有する整数から各場合において選択され;
Zは、独立して、酸素または硫黄から選択され;
R10およびR20は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択され;
R10’は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択される]
で示される化合物。
【請求項35】
R1’が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルから選択される、請求項34記載の化合物。
【請求項36】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択され、C1−4アルキルがメチルである、請求項35記載の化合物。
【請求項37】
R1が水素、またはC(Z)O(CR10R20)vRbである、請求項35〜36記載の化合物。
【請求項38】
RbがC1−10アルキルであって、Zが酸素であり、vが0である、請求項37記載の化合物。
【請求項39】
Rbがメチルであって、R1’がメチルである、請求項38記載の化合物。
【請求項40】
R1によって置換されるフェニル環が、2、4、もしくは6位であるか、または2,4−位で二置換されるか、または2,5−位で二置換されるか、またはフェニル環の2,4,6−位で三置換される、請求項35〜39記載の化合物。
【請求項41】
R1およびR1’で置換されるフェニル環が、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、または2−メチル−5−メチルアセテートである、請求項35記載の化合物。
【請求項42】
R3が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルから選択される、請求項35−41記載の化合物。
【請求項43】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択される、請求項42記載の化合物。
【請求項44】
フェニル環上のR3置換基が、2、4、もしくは6位で一置換されるか、または2,4−位で二置換されるか、またはフェニル環の2,4,6−位で三置換される、請求項35〜43記載の化合物。
【請求項45】
R3によって置換されるフェニル環が、2,6−ジフルオロまたは2,4,6−トリフルオロである、請求項35〜43記載の化合物。
【請求項46】
mが0である、請求項35〜45記載の化合物。
【請求項47】
Rgがメチルである、請求項35〜46記載の化合物。
【請求項48】
4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;および
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−メチル−5−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸である、請求項35記載の化合物。
【請求項49】
式(III):
【化2】
[式中:
R1は、独立して、水素、C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、C(Z)O(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)(CR10R20)vRb、N(R10’)C(Z)N(R10’)(CR10R20)vRb、またはN(R10’)OC(Z)(CR10R20)vRbから選択され;
R1’は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロ置換−C1−4アルキル、シアノ、ニトロ、(CR10R20)v’NRdRd’、(CR10R20)v’C(O)R12、SR5、S(O)R5、S(O)2R5、または(CR10R20)v’OR13から各場合において選択され;
R3は、水素、ハロゲン、C1−4アルキル、またはハロ置換C1−4アルキルから各場合において選択され;
R4およびR14は、各々独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択されるか、あるいは、R4およびR14は、それらが結合している窒素と一緒になって、5〜7員の複素環を形成し、その環は、NR9から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
R5は、SR5基がSNR4R14であり、S(O)2R5基がSO2Hであり、S(O)R5基がSOHであることを除き、独立して、水素、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたはNR4R14から各場合において選択され;
R9およびR9’は、独立して、水素、またはC1−4アルキルから各場合において選択され;
R12は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は、置換されていてもよく;
R13は、独立して、水素、C1−4アルキル、ハロ置換C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、C5−7シクロアルケニル、C5−7シクロアルケニルC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−4アルキル、ヘテロシクリル,またはヘテロシクリルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は、置換されていてもよく;
RdおよびRd’は、各々独立して、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル基から各場合において選択され、水素を除く、これらの各基は、置換されていてもよく;あるいは、RdおよびRd’は、それらが結合している窒素と一緒になって、5〜6員の複素環を形成し、その環は、酸素、硫黄またはNR9’から選択される付加的なヘテロ原子を含有していてもよく;
Rbは、水素、C1−10アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−10アルキル、アリール、アリールC1−10アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールC1−10アルキル、複素環、またはヘテロシクリルC1−10アルキル基であり、水素を除く、その基全て、置換されていてもよく;
Rgは、C1−10アルキル、またはアリールであり;
mは0または1、もしくは2の値を有する整数であり;
sは1、2、3または4の値を有する整数であり;ならびに
tは1、2、3または4の値を有する整数であり;
vは0または1もしくは2の値を有する整数であり;
v’は、独立して、0または1もしくは2の値を有する整数から各場合において選択され;
Zは、独立して、酸素または硫黄から選択され;
R10およびR20は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択され;ならびに
R10’は、独立して、水素またはC1−4アルキルから各場合において選択される]
で示される化合物を製造する方法であって、請求項30記載の式(II)で示される化合物をチオ酸で脱炭酸し、式(III)で示される化合物を得ることを含む方法。
【請求項50】
チオ酸誘導体は、チオ酢酸、チオ安息香酸、チオプロピオン酸、チオ酢酸ナトリウム、チオ酢酸カリウム、チオ酢酸リチウム、チオ酢酸セシウム、またはチオ酢酸マグネシウムである、請求項49記載の方法。
【請求項51】
チオ酸誘導体がチオ酢酸である、請求項50記載の方法。
【請求項52】
有機溶媒をさらに含み、水と組み合わせてもよい、請求項49〜51記載の方法。
【請求項53】
溶媒が、THF、トルエン、DMF、n−メチルピロリジン、塩化メチレン、酢酸エチル、2−メチル−THF、ジオキサン、DIPEA、ピリジン、またはアセトニトリルから選択される、請求項52記載の方法。
【請求項54】
反応が約20〜約50℃で行われる、請求項49〜53のいずれか1項記載の方法。
【請求項55】
塩基と共に有機溶媒中にて、式(IV):
[式中:R1、R1’、R3、Rg、m、sおよびtは、上記の式(II)に関する記載のとおりである]
で示される化合物を、メルドラム酸またはマロン酸から選択される縮合剤と反応させ、式(II)で示される化合物を得ることを含む請求項34記載の式(II)で示される化合物を製造する方法。
【請求項56】
縮合剤がメルドラム酸である、請求項55記載の方法。
【請求項57】
塩基が、水酸化セシウム、炭酸セシウム、酢酸ナトリウム、2,4,6−コリジン、DIPEA、DBN、ジヘキシルアミン、ジエチルアミン、2,6−ジメチルピペリジン、ジ−sec−ブチルアミン、イソプロピルアミン、イソキノリン、2,6−ルチジン、N−メチルピペリジン、ピリジン、ピロリジン、またはトリエチルアミンである、請求項55または56記載の方法。
【請求項58】
塩基が、酢酸ナトリウム、酢酸セシウム、炭酸セシウム、2,6−ジメチルピペリジン、DIPEA、2,4,6−コリジン、またはジヘキシルアミンである、請求項55〜57記載の方法。
【請求項59】
有機溶媒が、THF、トルエン、DMF、n−メチルピロリジン、塩化メチレン、酢酸エチル、2−メチル−THF、ジオキサン、またはアセトニトリルから選択される、請求項55〜58記載の方法。
【請求項60】
有機溶媒がTHFまたはトルエンから選択される、請求項59記載の方法。
【請求項61】
R1’が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルから選択される、請求項55記載の方法。
【請求項62】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択され、C1−4アルキルがメチルである、請求項61記載の方法。
【請求項63】
R1がC(Z)O(CR10R20)vRbである、請求項55,61または62記載の方法。
【請求項64】
RbがC1−10アルキルであって、Zが酸素であり、vが0である、請求項63記載の方法。
【請求項65】
Rbがメチルであって、R1’がメチルである、請求項63または64記載の方法。
【請求項66】
R1およびR1’によって置換されるフェニル環が、2−メチル−4−フルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、または2−メチル−5−メチルアセテートである、請求項55記載の方法。
【請求項67】
R3が、独立して、ハロゲン、またはC1−4アルキルである、請求項55〜66記載の方法。
【請求項68】
ハロゲンが、独立して、フッ素または塩素から選択される、請求項67記載の方法。
【請求項69】
tが1、2,または3であって、ハロゲンがフッ素である、請求項63記載の方法。
【請求項70】
R3で置換されるフェニル環が、2、4、もしくは6−位で一置換されるか、2,4−位で二置換されるか、または2,4,6−位で三置換される、請求項55または請求項66記載の方法。
【請求項71】
R3で置換されるフェニル環が、2,6−ジクロロフェニルまたは2,4,6−トリフルオロフェニルである、請求項55または請求項66記載の方法。
【請求項72】
mが0である、請求項55〜71記載の方法。
【請求項73】
Rgがメチルまたはプロピルである、請求項55〜72記載の方法。
【請求項74】
式(II)で示される化合物が、インサイツで脱カルボキシル化され、式(III)で示される化合物を得る、請求項55〜73記載の方法。
【請求項75】
式(IV)で示される化合物が、
4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,6−ジフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸;または
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(2−メチル−5−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸
である、請求項55記載の方法。
【請求項76】
式(III)で示される化合物が、
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−D]ピリミジン−7(8H)−オン;または
3−[8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−4−メチル安息香酸メチルエステル;または
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−8−(2,4,6−トリフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)ピリド[2,3−D]ピリミジン−7(8H)−オン
である、請求項74記載の方法。
【請求項77】
式(III)で示される化合物が、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−(メチルチオ)ピリド−[2,3−D]ピリミジン−7(8H)−オンである、請求項76記載の方法。
【請求項78】
式(III)で示される化合物が、3−[8−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−(メチルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−イル]−4−メチル安息香酸メチルエステルである、請求項78記載の方法。
【請求項79】
図5のX線回折パターン、図9の示差走査熱量測定サーモグラム、ならびに図13(a)および/または13(b)の赤外線スペクトルの少なくとも1つに実質上示される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1。
【請求項80】
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1であって、該多形相が、
i)該X線回折パターンは、8.2+/−0.1°のピークを含むか;または
ii)該X線回折パターンは、7.5および8.2+/−0.1°のピークを含むか;または
iii)該X線回折パターンは、7.5、8.2、および9.9+/−0.1°のピークを含むか;または
iv)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、および13.0+/−0.1°のピークを含むか;または
v)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、13.0、および16.3+/−0.1°のピークを含むか;または
vi)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、13.0、16.3、19.8、および21.1+/−0.1°のピークを含むか;または
vii)該X線回折パターンは、7.5、8.2、9.9、13.0、16.3、19.8、21.1および21.8+/−0.1°のピークを含む、2θ角によって表されるピークを含むX線回折パターンによって特徴付けられる、多形相フォーム1。
【請求項81】
約7.5+/−0.1°および8.2+/−0.1°の2θに関する特性ピークならびに9.9+/−0.1°、13.0+/−0.1°、16.3+/0.1°、19.8+/−0.1°、21.1+/−0.1°または21.8+/−0.1°から選択される、2θに関する少なくとも3つの付加的な特性ピークを含む粉末X線回折パターンを有する8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1。
【請求項82】
該多形相が、約3442、3219、3072、2935、1697、1654、1619、1558、1501、1479、1454、1382、1360、1341、1314、1282、1247、1150、1119、1107、1076、1062、1030、1011、1005、983、947、913、876、838、820、798または709cm−1から選択される1つまたは複数の特性ピークを含む赤外線スペクトルによって特徴付けられ、約230℃のDSCによって計算される溶融開始点を有する、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1。
【請求項83】
実質上純粋な結晶形である、請求項79〜82記載の多形相フォーム1。
【請求項84】
組成物中の全8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の少なくとも30重量%が、該多形相として存在する、請求項79〜83記載の多形相フォーム1を含む組成物。
【請求項85】
少なくとも50重量%の多形相フォーム1が存在する、請求項84記載の組成物。
【請求項86】
少なくとも70重量%の多形相フォーム1が存在する、請求項84記載の組成物。
【請求項87】
少なくとも90重量%の多形相フォーム1が存在する、請求項84記載の組成物。
【請求項88】
請求項79〜82記載の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1および医薬上許容される賦形剤または担体を含む医薬組成物。
【請求項89】
請求項79〜82のいずれかに記載の多形相フォーム1の調製方法であって、
a)塩化メチレンである溶媒および共溶媒中で8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を溶解し、必要ならば加温し、溶液を得ること;
b)氷浴中で工程(a)の溶液を冷却しうるかまたは8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム1を溶液にシードし、結晶多形相フォーム1を得ることを含む方法。
【請求項90】
フォーム1が、純粋または実質上純粋に製造される、請求項89記載の方法。
【請求項91】
請求項79〜82記載の多形相の調製方法であって、クロロホルムである溶媒またはクロロホルム共溶媒混合物中でトシル酸塩を懸濁し、次いで、多形相フォーム1の形成のために冷却することを含む方法。
【請求項92】
共溶媒が、メタノールまたはエタノールである、請求項91記載の方法。
【請求項93】
溶媒がクロロホルムである、請求項91記載の方法。
【請求項94】
図5のX線回折パターン、図11の示差走査熱量測定サーモグラム、ならびに図15(a)および/または15(b)の赤外線スペクトルの少なくとも1つに実質上示される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム3。
【請求項95】
該多形相が、約3369、3076、2963、1705、1653、1624、1574、1559、1501、1477、1455、1360、1314、1286、1278、1231、1183、1156、1141、1119、1101、1069、1030、1006、983、964、947、885、836、818、799または784cm−1から選択される1つまたは複数の特性ピークを含む赤外線スペクトルによって特徴付けられ、約211℃のDSCによって計算される溶融開始点を有する、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相、フォーム3。
【請求項96】
実質上純粋な結晶形である、請求項94または95記載の多形相。
【請求項97】
混合物中の全8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の少なくとも30重量%が、多形相、フォーム3として存在する、請求項94〜96記載の多形相フォーム3を含む組成物。
【請求項98】
請求項94〜96記載の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム3および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項99】
請求項94〜96のいずれか記載の多形相フォーム3の調製方法であって、
a)メタノール中で8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を溶解すること;および
b)氷浴中で工程(a)の溶液を冷却しうるかまたは結晶8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オントシル酸塩フォーム1を溶液にシードし、結晶フォーム3を得ることを含む方法。
【請求項100】
図3のX線回折パターン、または図12の示差走査熱量測定サーモグラム、または図16(a)および/もしくは16(b)の赤外線スペクトルで実質上示される8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項101】
8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4であって、該多形相が、
i)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
ii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
iii)該X線回折パターンは、9.2+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
iv)該X線回折パターンは、16.7+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
v)該X線回折パターンは、20.9+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
vi)該X線回折パターンは、23.9+/−0.1°および8.0+/−0.1°のピークを含むか;または
vii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および9.2+/−0.1°のピークを含むか;または
viii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および16.7+/−0.1°のピークを含むか;または
ix)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
x)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xi)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および16.7+/−0.1°のピークを含むか;または
xii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xiii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xiv)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xv)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xvi)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および16.7+/−0.1°のピークを含むか;または
xviii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xix)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xx)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxi)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxiii)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxiv)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxv)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxvi)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxvii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxviii)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxix)該X線回折パターンは、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、および20.9+/−0.1°、および23.9+/−0.1°のピークを含むか;または
xxx)該X線回折パターンは、4.3+/−0.1°、8.0+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°および23.9+/−0.1°のピークを含む、2θ角によって表されるピークを含むX線回折パターンによって特徴付けられる多形相フォーム4。
【請求項102】
約8.0+/−0.1°の2θに関する特性ピークおよび4.3+/−0.1°、9.2+/−0.1°、16.7+/−0.1°、20.9+/−0.1°または23.9+/−0.1°から選択される、2θに関する少なくとも3つの付加的な特性ピークを含む、粉末X線回折パターンを有する8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項103】
該多形相が、約3336、3084、1706、1648、1626、1590、1556、1501、1478、1455、1361、1311、1286、1245、1233、1181、1141、1121、1097、1065、1031、1007、981、947、865、834、818、800、781、741および729cm−1から選択される1つまたは複数のピークを含む赤外線スペクトルによって特徴付けられ、約218℃のDSCによって計算される溶融開始点を有する、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項104】
該多形相が、約218℃のDSCによって測定される溶融開始点によって特徴付けられる、8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4。
【請求項105】
実質上純粋な結晶形である、請求項101〜104記載の多形相。
【請求項106】
該組成物中の全8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の少なくとも30重量%が、該多形相フォーム4として存在する、請求項100〜105記載の多形相フォーム4を含む組成物。
【請求項107】
少なくとも50重量%の多形相フォーム4が存在する、請求項106記載の組成物。
【請求項108】
少なくとも70重量%の多形相フォーム4が存在する、請求項106記載の組成物。
【請求項109】
少なくとも90重量%の多形相フォーム4が存在する、請求項106記載の組成物。
【請求項110】
請求項100〜104記載の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)−エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩の多形相フォーム4および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項111】
請求項100〜104記載の多形相フォーム4の調製方法であって、
a)8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を適当な溶媒で溶解し、必要ならば加温し、溶液を得ること;
b)氷浴で工程(a)の溶液を冷却しうるかまたは結晶8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩を溶液にシードし、結晶フォーム4を得ることを含む方法。
【請求項112】
溶媒が、TBME:工業用変性アルコール(IMS)、TMBE:IPA、n−プロパノール、ブタノール、またはイソプロパノール、およびTBME、あるいはその混合物である請求項111記載の方法。
【請求項113】
溶媒が、9:1の割合のTMBE:IPA、またはn−プロパノールである請求項112記載の方法。
【請求項114】
大規模製造に対する冷却速度が、約または最大1℃/分である請求項111〜113記載の方法。
【請求項115】
請求項100〜104記載の多形相フォーム4の調製方法であって、トシル酸塩をtert−ブチルメチルエーテル(TBME)、TBME:工業用変性アルコール(IMS)、TMBE:IPA、トルエン、ブタノール、プロパノール、またはイソプロパノール、あるいはその混合物である適当な溶媒で懸濁し、次いで、フォーム4の形成のために冷却することを含む方法。
【請求項116】
溶媒が、n−プロパノールである請求項115記載の方法。
【請求項117】
非晶形の8−(2,6−ジフルオロフェニル)−4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)−2−{[2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル]アミノ}ピリド[2,3−d]ピリミジン−7(8H)−オン、トシル酸塩化合物。
【請求項118】
請求項117記載の非晶質化合物および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2009−516000(P2009−516000A)
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541460(P2008−541460)
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【国際出願番号】PCT/US2006/060898
【国際公開番号】WO2007/059500
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月15日(2006.11.15)
【国際出願番号】PCT/US2006/060898
【国際公開番号】WO2007/059500
【国際公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】
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