説明

新規甲状腺ホルモンβ受容体作動薬

【課題】甲状腺ホルモンβ受容体作動作用を示し、当該作用に関与する疾患の予防又は治療に有効な複素環誘導体を提供する。
【解決手段】一般式[I]:


(式中、各記号は明細書中で定義した通りである。)で示される化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として含有する医薬。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式[I]:
【化1】

(式中、
Aは、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよい炭素環式基、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよい複素環式基、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアミノ、又は置換されていてもよいカルバモイルをあらわし、
Xは、置換されていてもよいメチレン、−O−、または−S−をあらわし、
Qは、NまたはC−Rをあらわし、
は単結合、メチレン、−CH=CH−、−O−、−CO−、−NR11−、−NR11CO−、−CONR11−、−CHNR11−又は−S−をあらわし、
は単結合、−CR−、又は2価の複素環式基を表し、
およびRは、同一又は異なって、水素、アルキル、アルケニルまたはハロゲンをあらわし、
およびRは、同一又は異なって、水素、アルキル、アルコキシ、シアノ、またはハロゲンをあらわし、
とRとが結合して、炭素環または複素環を形成してもよく、
は、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、又はカルボキシル基の生物学的等価基をあらわし、
およびRは、同一又は異なって、水素、置換されていてもよいアルキル、またはハロゲンをあらわし、
とRとが結合して、シクロアルカン若しくは複素環を形成してもよく、
は、ヒドロキシ、アルカノイルアミノ、若しくはアルキルスルホニルアミノをあらわし、
およびR10は、同一又は異なって、水素、アルキル、またはハロゲンをあらわし、R11は、水素またはアルキルをあらわす。)
で示される化合物、またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項2】
Aの置換されていてもよいアルキルの置換基が、それぞれ同一又は異なる1〜3の、
アルキル、ハロゲン、アルコキシ、アルカノイル、及びシアノから選ばれる1〜3の基に置換されていてもよいアリール;
アルキル、ハロゲン、アルコキシ、アルカノイル、及びシアノから選ばれる1〜3の基に置換されていてもよい複素環式基;
アルキル、ハロゲン、アルコキシ、アルカノイル、及びシアノから選ばれる1〜3の基に置換されていてもよいヘテロアリール;
アルキル、ハロゲン、アルコキシ、アルカノイル、及びシアノから選ばれる1〜3の基に置換されていてもよいシクロアルキル;並びに、
ヒドロキシ;
アルコキシ;
ハロゲン;
1又は2のアルキルに置換されていてもよいアミノ基;並びに
オキソ
から選ばれる基であり、
Aの置換されていてもよいアリール、置換されていてもよい炭素環式基、置換されていて
もよい複素環式基及び、置換されていてもよいヘテロアリール基の置換基が、それぞれ同一又は異なる1〜3の、
ヒドロキシ、アルコキシ、シクロアルキル若しくはハロゲンに置換されていてもよいアルキル;
アルコキシ若しくはシクロアルキルに置換されていてもよいアルケニル;
アルキル、アルコキシ若しくはシクロアルキルに置換されていてもよいシクロアルキル;アルコキシ、シクロアルキル若しくはハロゲンに置換されていてもよいアルコキシ;
アルキル、アルコキシ若しくはシクロアルキルに置換されていてもよいシクロアルキルオキシ;
ハロゲン;
シアノ;
ヒドロキシ;
オキソ;
複素環;
アルキルスルホニル;及び
モノ若しくはジアルキルカルバモイル
から選ばれる基であり、
Aの置換されていてもよいアミノの置換基が、それぞれ同一又は異なる1または2の、
アルコキシ、シクロアルキル若しくはハロゲンに置換されていてもよいアルキル;
アルコキシ若しくはシクロアルキルに置換されていてもよいアルケニル;
アルキル、アルコキシ若しくはシクロアルキルに置換されていてもよいシクロアルキル;アルコキシ、シクロアルキル若しくはハロゲンに置換されていてもよいアルカノイル;又は
アルキル、アルコキシ若しくはシクロアルキルに置換されていてもよいアリールであり、Aの置換されていてもよいカルバモイルの置換基が、それぞれ同一又は異なる1または2の、アリールに置換されていてもよいアルキルであり、
とRの置換されていてもよいアルキルの置換基が、アルコキシ、ヒドロキシ、またはハロゲンであり、
Xの置換されていてもよいメチレンの置換基が、アルコキシ、またはヒドロキシである、請求項1記載の医薬。
【請求項3】
Aが、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよい炭素環式基、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよい複素環式基又は、置換されていてもよいヘテロアリールであり、
Qが、C−Rであり、
およびRが、同一又は異なって、アルキル、またはハロゲンであり、
およびRが、同一又は異なって、水素、アルキル、またはハロゲンであり、
Xが、メチレン、−O−、または−S−であり、
が、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、又はカルボキシル基の生物学的等価基であり、
が単結合、メチレン、−CH=CH−、−O−、−NH−、−NHCO−又は−S−であり、
が単結合、−CR−、又は2価の複素環式基であり、
およびRが、同一又は異なって、水素、アルキル、またはハロゲンであるか、RとRが隣接する炭素とともにシクロアルカン若しくは複素環を形成してもよく、
がヒドロキシであり、
およびR10が水素である、請求項1または2記載の医薬。
【請求項4】
Aが、置換されていてもよい炭素環式基である請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬。
【請求項5】
Aが、置換されていてもよいアリールである請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬。
【請求項6】
置換されていてもよい炭素環式基が、置換されていてもよいシクロアルキルである、請求項4記載の医薬。
【請求項7】
Aが、置換されていてもよいアルキルである、請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬。
【請求項8】
Aが、置換されていてもよい複素環基である、請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬。
【請求項9】
Aが、置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項1〜3のいずれか1項記載の医薬。
【請求項10】
Xが、メチレンである、請求項1〜9のいずれか1項記載の医薬。
【請求項11】
およびRが、同一の基である、請求項1〜10のいずれか1項記載の医薬。
【請求項12】
およびRが、同一または異なってアルキルである、請求項1〜11のいずれか1項記載の医薬。
【請求項13】
とRとが結合して、炭素環または複素環を形成している、請求項1〜10のいずれか1項記載の医薬。
【請求項14】
がヒドロキシである請求項1〜13のいずれか1項記載の医薬。
【請求項15】
(4−{[5−ヒドロキシ−6−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]メチル}−3,5−ジメチルフェノキシ)酢酸;
{4−[(6−シクロペンチル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−2,3,5−トリメチルフェノキシ}酢酸;
{4−[(6−シクロヘキシル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−2,3,5−トリメチルフェノキシ}酢酸;
{2−ブロモ−4−[(6−シクロヘキシル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−3,5−ジメチルフェノキシ}酢酸;
3−({4−[(5−ヒドロキシ−6−フェニルピリジン−2−イル)メチル]−3,5−ジメチルフェニル}アミノ)−3−オキソプロパン酸;
3−({4−[(6−シクロヘキシル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−3,5−ジメチルフェニル}アミノ)−3−オキソプロパン酸;
3−[(4−{[5−ヒドロキシ−6−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]メチル}−3,5−ジメチルフェノキシ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン;
3−[(4−{[5−ヒドロキシ−6−(5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル)ピリジン−2−イル]メチル}−3,5−ジメチルフェノキシ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン;
({5−[(6−シクロヘキシル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−3,4,6−トリメチルピリジン−2−イル}オキシ)酢酸;
3−({4−[(6−シクロへプチル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−3,5−ジメチルフェニル}アミノ)−3−オキソプロパン酸;
N−[2−クロロ−4−(6−シクロヘキシル−5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イルメ
チル)−3,5−ジメチル−フェニル]アミノ−3−オキソプロパン酸;
3−[(2−フルオロ−4−{[6−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−ヒドロキシピリジン−2−イル]メチル}−3,5−ジメチルフェノキシ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン;
{4−[(6−シクロヘキシル−4−フルオロ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−2,3,5−トリメチルフェノキシ}酢酸;
{4−[(6−シクロヘキシル−3−フルオロ−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−2,3,5−トリメチルフェノキシ}酢酸;
{4−[(6−シクロへプチル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−2,3,5−トリメチルフェノキシ}酢酸;
3−({4−[(6−シクロへプチル−5−ヒドロキシピリジン−2−イル)メチル]−2−フルオロ−3,5−ジメチルフェニル}アミノ)−3−オキソプロパン酸;
{4−[6−(3−フルオロ−フェニル)−5−ヒドロキシ−ピリジン−2−イルメチル]−2,3,5−トリメチル−フェノキシ}酢酸;
(4−{[6−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシピリジン−2−イル]メチル}−2,3,5−トリメチルフェノキシ)酢酸;
3−{2−フルオロ−4−[5−ヒドロキシ−6−(2,3,4−トリフルオロ−フェニル)−ピリジン−2−イルメチル]−3,5−ジメチル−フェノキシメチル}−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン;
3−[(2−フルオロ−4−{[5−ヒドロキシ−6−(3−ピロリジン−1−イルフェニル)ピリジン−2−イル]メチル}−3,5−ジメチルフェノキシ)メチル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン;
2−{4−[(5−ヒドロキシ−6−フェニルピリジン−2−イル)メチル]−3,5−ジメチルフェニル}−3,5−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−カルボニトリル;
3−{2−フルオロ−4−[5−ヒドロキシ−6−(3−プロポキシ−フェニル)−ピリジン−2−イルメチル]−3,5−ジメチル−フェノキシメチル}−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン;
[3,5−ジブロモ−2−フルオロ−4−(5−ヒドロキシ−6−フェニル−ピリジン−2−イルメチル)−フェノキシ]酢酸;あるいは
(5−エチル−4−{[6−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシピリジン−2−イル]メチル}−2,3−ジメチルフェノキシ)酢酸、またはその薬理学的に許容できる塩を有効成分として含有する医薬。
【請求項16】
甲状腺ホルモンβ受容体作動薬である、請求項1〜15のいずれか1項記載の医薬。
【請求項17】
高コレステロール血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、家族性高コレステロール血症、脂質異常症、アテローム性動脈硬化症、甲状腺機能低下症、及び/又は潜在性甲状腺機能低下症の治療又は予防薬である、請求項1〜15のいずれか1項記載の医薬。

【公開番号】特開2012−106996(P2012−106996A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230056(P2011−230056)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000002956)田辺三菱製薬株式会社 (225)
【Fターム(参考)】