説明

既出フィルムの出力情報を再現可能な医用画像診断装置

【課題】診断画像をフィルムへ出力したときのフィルム出力情報を容易に再現可能な医用画像診断装置を実現する。
【解決手段】フィルムへ診断画像を出力するときレイアウト等の情報であるフィルム出力情報をフィルム出力情報キー毎に情報テーブルに格納する。フィルム出力情報を再現する場合、情報キーをディスプレイの表示画面の情報キー入力領域305に入力するとその情報キーに対応する情報テーブルに格納されたフィルム出力情報が表示される。ディスプレイ上にフィルム出力情報リスト表示部分302、再現項目選択部分303、機能ボタン表示部分304、フィルム出力情報キー入力領域305が表示される。その情報を確認し、既に出力したフィルムを再度表示出力することができる。表示情報を変更したい場合はディスプレイ上でその変更を行い、変更された状態で、フィルムを表示出力することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気共鳴イメージング装置等の医用画像診断装置に係り、特に、撮像した画像をフィルムへ出力可能な医用画像診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)やCT装置等の医用画像装置で撮像した画像を用いて被験者を診断する場合、診断に必要な画像をイメージャへ出力してフィルムへ焼き付け(記録)て、その出力フィルムを使用することが行なわれている。
【0003】
このため、医用画像診断装置は、撮像した画像をイメージャへ出力することが可能であり、この機能は基本機能として装置に搭載されている。
【0004】
また、フィルムは診断のときに使用する画像となることから、出力するフィルムに対して、画像配置等の多種類の設定が可能となっている。
【0005】
出力するフィルムに対して設定可能な項目としては、一般的に、出力するフィルムの複数断面画像のレイアウト、画像の選択、選択画像のWW/WL(ウインドウ幅/ウインドウ高さ)調整、選択画像の表示枠内における移動、選択画像の表示枠内における回転、選択画像の表示枠内における拡大と縮小、選択画像に付加する文字情報の選択などがある。
【0006】
これらの設定はそれぞれ、設定項目毎に独自に行うことができ、診断に使用する画像を見易くしてからフィルムに出力することができる。
【0007】
特許文献1には、見易いフィルムが得られるように、医用撮影装置により撮影された画像のレイアウト、階調変換、規格変換が行なわれる技術が記載されている。
【0008】
ここで、医用画像をフィルムにより出力した後に、そのフィルムの複製が必要となる場合がある。この場合には、フィルム複製機を使用して既出フィルムの複製を行う方法がある。
【0009】
フィルム複製機を使用できない場合には、再度、医用画像診断装置から既出フィルムと同じフィルムの画像レイアウト、画像の選択、選択画像のWW/WL調整、選択画像の表示枠内における移動、選択画像の表示枠内における回転、選択画像の表示枠内における拡大と縮小、選択画像に付加する文字情報の選択などを行ってフィルムに出力することで既出フィルムと同等のフィルムを作成することができる。
【0010】
【特許文献1】特開2003−60893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上述したように、医用画像診断装置において、既出フィルムをフィルム複製機によってフィルムを複製する場合は、医用画像診断装置以外にフィルム複製機が必要となる。
【0012】
一方、フィルム複製機を所有せず、医用画像診断装置において、既出フィルムの画像を、再度作成する場合は、既出フィルムの画像と同一とするために、操作者によってフィルムの画像レイアウト、画像の選択、選択画像のWW/WL調整、選択画像の表示枠内における移動、選択画像の表示枠内における回転、選択画像の表示枠内における拡大と縮小、選択画像に付加する文字情報の選択などの煩雑な操作が必要となる。
【0013】
操作者の手元に、既出フィルムがある場合は、そのフィルムを注意深く観察することで、ある程度は同等のフィルム出力情報を作成することができる。しかし、操作者の手元に既出フィルムがない場合には、操作者の記憶と経験に基づいてフィルム出力情報を設定することになり、既出フィルムと同一の画像が得られるという保証は少ない。
【0014】
また、既出フィルムの一部を変更したフィルムを作成する場合であっても、上記に示した操作の変更部分以外の設定を行わなければならず、やはり、煩雑な操作となってしまう。
【0015】
本発明の目的は、診断画像をフィルムへ出力したときのフィルム出力情報を容易に再現可能な医用画像診断装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
(1)本発明の医用画像診断装置は、被検体112の断層像を撮像する手段101、102、104、105、106、107と、撮像した断層画像情報を記憶する記憶手段111と、フィルム表示画像を、操作者からの指令に応じて、記憶手段111に記憶された断層画像情報に基づき作成する表示画像作成手段108と、フィルム表示画像を表示する表示手段109と、フィルム上に画像を記録するためにフィルム表示画像情報を出力する情報出力手段1bとを備える医用画像診断装置において、上記記憶手段111は、フィルム表示画像情報を401、予め定められたフィルム出力情報キー403毎に記憶し、上記表示画像作成手段108は、操作者から指定されたフィルム出力情報キー403に対応するフィルム表示画像情報401を上記記憶手段111から取り出して表示手段109に表示し、操作者からの指令に従って記録されたフィルム表示画像情報401を上記情報出力手段1bから出力させる。
【0017】
(2)好ましくは、上記(1)において、上記表示画像作成手段108は、表示手段109に表示されたフィルム表示画像情報のうち、操作者から選択された項目のみ、フィルム表示画像情報として、上記情報出力手段1bから出力させる。
【0018】
(3)また、好ましくは、上記(1)、(2)において、上記フィルム表示画像情報401は、複数の断面画像のうちのフィルムに記録する断面画像の選択情報、レイアウト情報、選択画像の表示寸法情報、画像の回転拡大縮小情報、文字情報のうちの少なくとも一つを有する。
【0019】
(4)また、好ましくは、上記(1)において、上記情報出力手段1bは、通信ネットワーク2に接続され、上記表示画像作成手段108は、上記通信ネットワーク2を介して指定要求されたフィルム出力情報キー403に対応するフィルム表示画像情報を上記記憶手段109から取り出して上記情報出力手段1bから通信ネットワーク2を介して上記指定要求元3、4、5に出力させる。
【発明の効果】
【0020】
診断画像をフィルムへ出力したときのフィルム出力情報を容易に再現可能な医用画像診断装置を実現することができる。
【0021】
また、フィルム出力情報に変更を加えて、再度、フィルムへ出力することも容易に実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
なお、以下に実施形態は、本発明をMRI装置に適用した場合の例である。
【0023】
MRI装置は、NMR現象を利用して被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密度分布や緩和時間分布等を計測して、その計測から被検体の任意の断面を画像表示するものである。
【0024】
図1は、MRI装置の概略構成図である。
【0025】
図1において、MRI装置は、被検体112に静磁場を与える静磁場コイル101と、被検体112に傾斜磁場を与える傾斜磁場コイル102と、傾斜磁場電源103と、被検体112の生態組織を構成する原子の原子核にNMR現象を起こさせる高周波パルス(RFパルス)信号を所定のパルスシーケンスで繰り返し印加する照射コイル104とを備える。
【0026】
また、MRI装置は、照射コイル104からのRFパルスにより被検体112にRFパルス信号を照射する送信系105と、NMR現象により放出されるエコー信号を検出する受信コイル106及び受信系107とを備える。
【0027】
さらに、MRI装置は、受信系107で検出したエコー信号を用いて画像再構成演算を行う信号処理及びフィルム出力処理を行うCPU108と、画像を表示する表示手段(ディスプレイ)109と、動作指示等を入力するための操作卓110と、データを蓄積する記憶装置111とを備える。
【0028】
傾斜磁場は、エコー信号に位置情報を与えるために与えられるもので、直交する3軸方向の傾斜磁場が、それぞれ所定のパルスシーケンスにより被検体112に印加される。
【0029】
上記MRI装置で撮像を行って得た画像は、CPU108により記憶装置111に記憶されると共に、CPU108によりイメージャ(図1には図示せず)に出力され、フィルムに表示される。
【0030】
図2は、操作者がMRI装置から出力し、イメージャにより表示出力されたフィルムの概略構成図である。
【0031】
図2において、出力フィルムは、MRI装置が描画可能な部分201と描画不可能な部分202とから構成される。なお、描画不可能領域202の広狭は、画像を出力するイメージャに依存し、この領域202が形成されない場合も有り得る。
【0032】
描画可能部分201は、MRI装置で撮像した画像を表示する領域203とフィルム出力情報キーを表示する領域204とから構成される。画像表示領域203はMRI装置で撮像した画像を表示する領域であり、情報キー表示領域204はフィルム出力情報に対応した情報キーを表示する領域である。フィルム出力情報キーはMRI装置の記憶装置111に記憶された画像毎に記憶されている。
【0033】
図3は、フィルム出力情報を再現するための情報操作画面の一例を示す図である。この情報操作画面は、ディスプレイ109に表示される。
【0034】
まず、操作者は、フィルム出力情報再現をフィルム出力情報キーの指定により実現するため、フィルム出力情報キー指定画面をディスプレイ109に表示させる。
【0035】
フィルム出力情報キー指定画面は、フィルム出力情報キーを入力する部分301と、フィルム出力情報のリストを表示する部分302と、再現する項目を選択する部分303と、再現実行及び画面を閉じる機能を持つボタンを表示する部分である機能表示部分304との大きく4つから構成される。
【0036】
情報キー入力部分301には、複製するためにフィルム出力情報キーを入力する領域305が表示されている。この領域305にはフィルム出力情報キーの入力領域であることを示すラベル名(フィルム出力情報キー)が表示されている。
【0037】
また、フィルム出力情報リスト表示部分302は、フィルム出力情報キーのリストを表示する領域306と、表示フィルタボタン307とによって構成されている。
【0038】
出力情報キー入力領域305に、直接、フィルム出力情報キーを入力しない場合においても、上記リストから複製するフィルム出力情報を選択することによって、出力情報キー入力領域305に直接、フィルム出力情報キーを入力したときと同じ結果となる。
【0039】
また、リスト表示領域306は、MRI装置から出力したフィルムの出力情報キーのリストを表示する。このリストの各項目は、フィルム出力情報キー(Key-1、Key-2、・・・)と、フィルム出力日時(Print Date Time)と、被検者名及びと被検者ID(Name-1、ID1、・・・)と、検査日時(Study Date Time-1、・・・)とである。
【0040】
表示フィルタボタン307は、リスト表示領域306内に表示する項目を制限するためのボタンであり、リスト内からフィルム出力情報の検索を容易にするための機能として、リストに表示している各項目のフィルタリングを可能とする。
【0041】
再現項目選択部分303は、フィルム出力情報キーに対応して保存しているフィルム出力情報の項目308と、各項目を再現するかどうかを操作者に示すためのボタン309とによって構成されている。つまり、この再現項目選択部分303は、既出フィルムと同じ状態を再現する項目を操作者が選択するための領域である。
【0042】
再現項目選択部分303において、フィルム出力情報項目308は既出フィルムを再現するために必要な再現項目名を表示する。各項目再現ボタン309はフィルム出力情報項目308を有効または無効にするためのボタンである。この各項目再現ボタン309は、操作者が任意に選択でき、ONにしたときはそのフィルム出力情報を再現することを意味する。なお、図3において、黒で塗りつぶした四角はON状態、塗りつぶしていない四角はOFF状態を示す。
【0043】
また、機能表示部分304は、フィルム出力情報を再現してイメージャへ出力を行うボタン310と、フィルム出力情報をフィルム処理画面に再現して画面を閉じるボタン311と、単に画面を閉じるボタン312とによって構成される。
【0044】
イメージャ出力ボタン310は、情報キー入力部分301と、フィルム出力情報リスト表示部分302と、再現項目選択部分303との設定に基づいてフィルム出力情報を再現してイメージャへ出力を行うためのボタンである。
【0045】
イメージャ出力ボタン310を、画面上押下操作することで操作者によって指定されたフィルム出力情報を再現してフィルムへ出力する。
【0046】
ボタン311は、情報キー入力部分301と、フィルム出力情報リスト表示部分302と、再現項目選択部分303との設定に基づいて、フィルム出力情報をフィルム出力画面上に再現するためのボタンである。
【0047】
ボタン311を、画面上押下操作することで操作者によって指定されたフィルム出力情報を操作画面上に表示する。この操作画面は、通常のフィルム操作で使用する画面であり、ボタン311を押下操作した後、図3に示した画面を閉じる。
【0048】
再現されたフィルム出力情報は、操作者によって変更可能であり、変更された情報に基づきフィルムへ出力する。
【0049】
ボタン312は、フィルム出力情報を指定する画面を閉じるボタンであり、このボタン312を押下操作することで、図3に表示された画面を閉じてフィルム出力情報の再現を終了する。
【0050】
図4は、フィルム出力情報を記憶装置111に格納するテーブルの情報構成を示す図である。
【0051】
図4において、操作者がフィルム出力処理を行うときに、各フィルム出力情報と、その情報の値とを1組の情報401(被験者情報、出力日時、画像情報、レイアウト情報、WW/WL、移動情報・・・)として、すべてのフィルム出力情報をテーブル402に格納する。
【0052】
テーブル402の各情報401に対応するキーをフィルム出力情報キー403として割り当てる。これらの情報をデータベース化してMRI装置の記憶装置111に保存する。割り当てられたフィルム出力情報キー403は、フィルム出力処理を行っているときにイメージャへ出力する画像データに付加する。
【0053】
図5は、上述したフィルム出力情報を再現し、再現画像を出力する動作フローチャートである。
【0054】
図5において、MRI装置から出力したフィルムに付加しているフィルム出力情報キー204を、フィルム出力情報キー入力領域305に指定する(ステップ501)。そして、フィルム出力情報を再現してイメージャへ出力を行うボタン310を押下操作する(ステップ502)。
【0055】
ステップ502におけるボタン押下操作をトリガーとして、フィルム出力情報キーを指定する画面を閉じる(ステップ503)。そして、指定されたフィルム出力情報キー403に基づいて、記憶装置111に格納されたフィルム出力情報用データベース402から、フィルム出力情報を再現するための情報を取得する(ステップ504)。
【0056】
次に、画像データをデータベース402からロードして、レイアウト情報に従って画像を配置し、表示する(ステップ505)。次に、配置した画像データに対して取得したフィルム出力情報にその配置情報を反映する(ステップ506)。
【0057】
最後に、フィルム出力情報を反映した画像データをイメージャへ出力する(ステップ507)。
【0058】
これらの画像データの操作処理は、既存のフィルム出力機能に備わっている処理を使用する。
【0059】
上述した例は、フィルム出力情報を全て表示させる例であるが、フィルム出力情報のうち、選択したもののみ、表示させることも可能である。
【0060】
図6は、出力フィルムの再現において、再現するフィルム出力情報を選択しフィルムに表示する場合における動作フローチャートである。なお、この図6において、図5のステップと同一のステップには、同一の符号が付されている。
【0061】
図6において、フィルム出力情報キーを入力するステップ501は図5の例と同じである。次に、フィルム出力情報キー403を入力した後、フィルム出力情報の項目308の中から、再現しないフィルム出力情報のボタン309をOFFに設定する(ステップ601)。
【0062】
そして、フィルム出力情報を再現してイメージャへ出力を行うボタン310を押下操作する(ステップ502)。このボタン操作をトリガーとして、ステップ503〜505の動作が行われる。
【0063】
次に、取得したフィルム出力情報の中で、ボタン309がON状態になっているフィルム出力情報の項目308のみを、配置した画像データに対して反映する(ステップ602)。その後、再現した画像をイメージャへ出力する(ステップ507)。
【0064】
図7は、出力フィルムの再現において、フィルム出力情報を再現した後、操作者によってフィルム出力情報を再設定してからフィルムへ出力する場合の動作フローチャートである。なお、図5、図6に示したステップと同等な動作には同一の符号が付されている。
【0065】
図7において、フィルム出力情報キーの入力するステップ501は図5の例と同じである。ステップ501に続き、必要に応じて、再現しない項目のボタン309をOFFに設定し、フィルム出力情報をフィルム処理画面に再現して画面を閉じるボタン311を押下する(ステップ601)。このボタン操作をトリガーとして、フィルム出力情報キーを指定する画面を閉じる。そして、ステップ502に進む。
【0066】
ステップ501の後で、再現しない項目のボタン309をOFFとする必要が無い場合は、ステップ601を実行せずに、ステップ502に進む。そして、ステップ503〜505を実行する。
【0067】
次に、ボタン309がOFF状態になっているフィルム出力情報の項目308が存在する場合にはステップ602の処理を行い、存在しない場合にはステップ506の処理を行う。次に、フィルム出力処理画面を表示して、上記処理を行った再現データを表示する(ステップ701)。
【0068】
この後、操作者が、フィルム出力処理画面を使用して、フィルム出力情報を操作して画像をイメージャへ出力する。
【0069】
以上の説明は、MRI装置の記憶装置111に、出力情報キー別に記憶された画像情報、レイアウト情報等に基づいて、再現画像をイメージャに再度出力する例であるが、MRI装置を通信ネットワークに接続し、遠隔地からの要請に応じて、既出力フィルムの情報を遠隔地に送信することも可能である。
【0070】
図8は、MRI装置を通信ネットワークに接続する場合のシステム概略構成図である。
図8において、イメージャ1aを有するMRI装置1は、送受信装置1bを介して通信ネットワーク2に接続されている。
【0071】
また、複数の送受信装置3、4、5・・・も通信ネットワーク2に接続され、これら送受信装置3、4、5は、ネットワーク2、送受信装置1bを介して、MRI装置1に既出力フィルムの情報の再出力を要求することができる。
【0072】
再出力された既出力フィルム情報は、各送受信装置3、4、5のイメージャ3a、4a、5aにより表示出力される。
【0073】
この図8に示すようなシステムを構築すれば、そのMRI装置により撮影された施設とは異なる施設等に移動した被検体のフィルム情報を、レイアウト等を変えて遠隔地であっても入手することが可能となる。
【0074】
なお、上述した例は、本発明をMRI装置に適用した場合の例であるが、本発明はMRI装置に限らず、CT装置等の他の医用画像診断装置にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明が適応されるMRI装置の全体概略構成図である。
【図2】本発明のMRI装置から出力したフィルムの概略構成図である。
【図3】本発明のMRI装置で起動するフィルム出力情報を再現するための情報操作画面の一例を示す図である。
【図4】本発明におけるフィルム出力情報を記憶装置に格納するテーブルの情報構成を示す図である。
【図5】本発明におけるフィルム出力情報を再現し、再現画像を出力する動作フローチャートである。
【図6】出力フィルムの再現において、再現するフィルム出力情報を選択しフィルムに表示する場合における動作フローチャートである。
【図7】出力フィルムの再現において、フィルム出力情報を再現した後、フィルム出力情報を再設定してからフィルムへ出力する場合の動作フローチャートである。
【図8】本発明におけるMRI装置を通信ネットワークに接続する場合のシステム概略構成図である。
【符号の説明】
【0076】
1 MRI装置
1a、3a、4a、5a イメージャ
1b、3、4、5 送受信装置
2 通信ネットワーク
101 静磁場コイル
102 傾斜磁場コイル
103 傾斜磁場電源
104 照射コイル
105 送信系
106 受信コイル
107 受信系
108 CPU
109 ディスプレイ
110 操作卓
111 記憶装置
203 画像表示領域
204 フィルム出力情報キー表示領域
301 フィルム出力情報キー入力部分
302 フィルム出力情報リスト表示部分
303 再現項目選択部分
304 機能ボタン表示部分
305 フィルム出力情報キー入力領域
402 フィルム出力情報テーブル
403 フィルム出力情報キー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体の断層像を撮像する手段と、撮像した断層画像情報を記憶する記憶手段と、フィルム表示画像を、操作者からの指令に応じて、記憶手段に記憶された断層画像情報に基づき作成する表示画像作成手段と、フィルム表示画像を表示する表示手段と、フィルム上に画像を記録するためにフィルム表示画像情報を出力する情報出力手段とを備える医用画像診断装置において、
上記記憶手段は、フィルム表示画像情報を、予め定められたフィルム出力情報キー毎に記憶し、上記表示画像作成手段は、操作者から指定されたフィルム出力情報キーに対応するフィルム表示画像情報を上記記憶手段から取り出して表示手段に表示し、操作者からの指令に従って記録されたフィルム表示画像情報を上記情報出力手段から出力させることを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項2】
請求項1記載の医用画像診断装置において、上記表示画像作成手段は、表示手段に表示されたフィルム表示画像情報のうち、操作者から選択された項目のみ、フィルム表示画像情報として、上記情報出力手段から出力させることを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の医用画像診断装置において、上記フィルム表示画像情報は、複数の断面画像のうちのフィルムに記録する断面画像の選択情報、レイアウト情報、選択画像の表示寸法情報、画像の回転拡大縮小情報、文字情報のうちの少なくとも一つを有することを特徴とする医用画像診断装置。
【請求項4】
被検体に静磁場を与える静磁場発生手段と、被検体に傾斜磁場を与える傾斜磁場発生手段と、被検体に核磁気共鳴現象を起こさせる高周波パルスを印加する照射手段と、被検体から放出されるエコー信号を検出する受信手段と、この受信手段により検出したエコー信号を用いて画像再構成演算を行うとともに撮像動作を制御する動作制御手段と、画像を表示する表示手段と、画像情報を記憶する記憶手段置と、フィルム上に画像を記録するためにフィルム表示画像情報を出力する情報出力手段とを備える磁気共鳴イメージング装置において、
上記記憶手段は、フィルム表示画像情報を、予め定められたフィルム出力情報キー毎に記憶し、上記動作制御手段は、操作者から指定されたフィルム出力情報キーに対応するフィルム表示画像情報を上記記憶手段から取り出して表示手段に表示し、操作者からの指令に従って記録されたフィルム表示画像情報を上記情報出力手段から出力させることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
【請求項5】
請求項4記載の磁気共鳴イメージング装置において、上記動作制御手段は、表示手段に表示されたフィルム表示画像情報のうち、操作者から選択された項目のみ、フィルム表示画像情報として、上記情報出力手段から出力させることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
【請求項6】
請求項4又は5記載の磁気共鳴イメージング装置において、上記フィルム表示画像情報は、複数の断面画像のうちのフィルムに記録する断面画像の選択情報、レイアウト情報、選択画像の表示寸法情報、画像の回転拡大縮小情報、文字情報のうちの少なくとも一つを有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
【請求項7】
被検体の断層像を撮像する手段と、撮像した断層画像情報を記憶する記憶手段と、フィルム表示画像を、操作者からの指令に応じて、記憶手段に記憶された断層画像情報に基づき作成する表示画像作成手段と、フィルム表示画像を表示する表示手段と、フィルム上に画像を記録するためにフィルム表示画像情報を出力する情報出力手段とを備える医用画像診断装置において、
上記情報出力手段は、通信ネットワークに接続され、上記記憶手段は、フィルム表示画像情報を、予め定められたフィルム出力情報キー毎に記憶し、上記表示画像作成手段は、上記通信ネットワークを介して指定要求されたフィルム出力情報キーに対応するフィルム表示画像情報を上記記憶手段から取り出して上記情報出力手段から通信ネットワークを介して上記指定要求元に出力させることを特徴とする医用画像診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−149982(P2006−149982A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349035(P2004−349035)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(000153498)株式会社日立メディコ (1,613)
【Fターム(参考)】