説明

映像データ処理装置、プログラム及び方法

【課題】有用な部分を保持しつつ、映像データを圧縮する。
【解決手段】本映像データ処理装置は、映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出手段と、重要度に基づき、映像データを圧縮する圧縮手段とを有する。このようにすれば、撮影条件(例えば、撮影場所など)や映像データの有する特徴(例えば、撮影対象物の動き、向きなど)を考慮した、映像データの圧縮を行うことができるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像データにおける有用な部分を保持しつつ、映像データを圧縮するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、防犯を主目的として、例えばオフィスの玄関、エレベータホール、サーバ室及び執務室や、銀行、コンビニエンスストアのATMなどに監視カメラが設置されている。これらの監視カメラで撮影された映像はデータ化され、ストレージに保存される。そして、後日、必要に応じて映像をチェックできるようになっている。
【0003】
一方で、システムの大規模化、保存期間の長期化に伴い、保存すべき映像のデータ量が増えつつある。しかし、ストレージの容量には限りがあるため、例えばデータを圧縮するなどして、映像のデータ量を削減する必要がある。
【0004】
例えば特開2003−153177号公報には、保管用の録画データの容量を抑えながら、録画映像の目的を達成するための画像の質を維持する映像録画装置が開示されている。具体的には、当該映像録画装置は、録画データのフレームレート、圧縮率、解像度のうち少なくとも1つを変換することによりデータサイズを変更することが可能であり、撮影装置が撮影した映像を入力する映像入力手段と、映像入力手段の入力した映像を比較的データサイズの大きい録画データとして記憶装置に格納する手段と、記憶装置に格納されてから所定時間が経過した録画データに対しては、当該録画データのデータサイズを小さくする変換処理を施すとともに、もとの録画データに代えて、変換後の録画データを新たな録画データとして記憶装置に格納する手段とを備える。
【特許文献1】特開2003−153177号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、映像のデータ量を削減する際に、撮影条件や映像データの有する特徴などが考慮されていない。そのため、あまり有用でない部分を残してしまったり、有用な部分を削減してしまう可能性がある。
【0006】
従って、本発明の目的は、映像データにおける有用な部分を保持しつつ、映像データを圧縮するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る映像データ処理装置は、映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出手段と、重要度に基づき、映像データを圧縮する圧縮手段とを有する。
【0008】
このようにすれば、撮影条件(例えば、撮影場所など)や映像データの有する特徴(例えば、撮影対象物の動き、向きなど)を考慮した、映像データの圧縮を行うことができるようになる。例えば、誰も映っていない又は人間の背中しか映っていないフレーム画像については、画質を落とすなどしてデータ量を削減し、人間の顔が映っているフレーム画像については、画質を落とさないようにすることで、映像データにおける有用な部分を保持しつつ、映像データの圧縮を行うことができる。
【0009】
また、撮影条件が、撮影場所毎に予め設定された場所ポイントを含む場合もある。そして、重要度算出手段が、映像データの撮影場所に対応する場所ポイントを用いて重要度を算出するようにしてもよい。
【0010】
例えば、撮影内容が同じようなフレーム画像であっても、重要性の高い場所(例えば、金庫室など)の場所ポイントを高く設定しておくことで、あまり重要性の高くない場所(例えば、エレベータホールなど)を撮影したフレーム画像に比べ、重要性の高い場所を撮影したフレーム画像については画質を落とさないように、映像データの圧縮を行うことができるようになる。
【0011】
さらに、重要度算出手段が、フレーム画像の有する特徴として、当該フレーム画像において撮影対象物とみなされる部分の動きの大きさと、撮影対象物とみなされる部分の向きとのうち少なくともいずれかを抽出し、撮影対象物とみなされる部分の動きの大きさに対応する動きポイントと、撮影対象物とみなされる部分の向きに対応する向きポイントとのうち少なくともいずれかを用いて重要度を算出するようにしてもよい。
【0012】
例えば、撮影対象物の大きい動きを検出した場合には、そのフレーム画像については画質を落とさないように、映像データの圧縮を行うことができるようになる。
【0013】
また、重要度算出手段が、映像データの撮影場所にセンサが設置されている場合には、当該センサにより検出されたイベントの情報にさらに基づき、重要度を算出するようにしてもよい。
【0014】
このようにすれば、例えばセンサが不正侵入を検出した場合、その検出時刻におけるフレーム画像については画質を落とさないように、映像データの圧縮を行うことができるようになる。
【0015】
さらに、重要度算出手段が、イベント検出時のフレーム画像について、イベントに対応するイベントポイントを用いて重要度を算出するようにしてもよい。また、重要度算出手段が、イベント検出時のフレーム画像から前の、第1の所定数分のフレーム画像と、イベント検出時のフレーム画像から後の、第2の所定数分のフレーム画像とのうち少なくともいずれかについて、イベントに対応するイベントポイントを用いて重要度を算出するようにしてもよい。
【0016】
このようにすれば、例えば不正侵入検出時の前後数秒のフレーム画像についても画質を落とさないように、映像データの圧縮を行うことができるようになる。
【0017】
さらに、圧縮手段が、重要度が所定基準未満のフレーム画像を間引くことにより、映像データを圧縮するようにしてもよい。また、重要度が低いほど、フレーム画像の圧縮率が高くなる場合もある。
【0018】
なお、本発明に係る映像データ処理装置を実現するためのプログラムを作成することができ、このプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、光磁気ディスク、半導体メモリ、ハードディスク等の記憶媒体又は記憶装置に格納される。また、ネットワークなどを介してデジタル信号として配信される場合もある。尚、中間的な処理結果はメインメモリ等の記憶装置に一時保管される。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、映像データにおける有用な部分を保持しつつ、映像データを圧縮することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の一実施の形態に係るシステム概要を図1に示す。例えばインターネットであるネットワーク1には、管理サーバ31と、本実施の形態における主要な処理を実施するサーバ51とが接続されている。
【0021】
管理サーバ31は、入退管理システム3内に設けられており、同じく入退管理システム3内に含まれる入退履歴DB32にアクセス可能となっている。さらに、管理サーバ31は、例えばインターネットであるネットワーク7を介して監視地点Aに設置されているセンサ11に接続されている。なお、本実施の形態では、センサ11は、入退室の際に認証が必要なドアに設置されており、認証機能を備えているものとする。入退履歴DB32には、センサ11により検出された認証成功時の入退室や、認証エラー、不正侵入などの情報が格納される。
【0022】
サーバ51は、映像監視システム5内に設けられており、同じく映像監視システム5内に含まれる映像ファイル格納部52にアクセス可能となっている。さらに、サーバ51は、ネットワーク7を介して監視地点Aに設置されているレコーダ9Aと監視地点Bに設置されているレコーダ9Bとに接続されている。映像ファイル格納部52には、レコーダ9A及び9Bから送信される映像データを映像ファイルとして格納する。
【0023】
なお、レコーダ9Aは、同じく監視地点Aに設置されているカメラ10Aと接続されており、カメラ10Aの撮影した映像データを保管するようになっている。また、レコーダ9Bは、同じく監視地点Bに設置されているカメラ10Bと接続されており、カメラ10Bの撮影した映像データを保管するようになっている。また、図1では、監視地点の数が2つ(監視地点A及びB)の場合の例を示しているが、監視地点の数はこれに限定されない。
【0024】
図2に、図1に示したサーバ51の機能ブロック図を示す。サーバ51は、レコーダ9から受信した映像データを映像ファイルとして映像ファイル格納部52に登録する映像受信部511と、映像受信部511が登録した映像ファイルのステータスの情報を格納するステータスDB512と、入退管理システム3からイベントの情報(例えば、認証成功時の入退室や、認証エラー、不正侵入など)を取得するイベント取得部513と、イベント取得部513が取得したイベントの情報を格納するイベントDB514と、各監視地点に設置されたカメラの情報を格納しているカメラDB515と、ステータスDB512、イベントDB514及びカメラDB515に格納されたデータに基づき、映像情報ファイルを生成し、各フレーム画像のポイントを計算するポイント設定部516と、ポイント設定部516が生成した映像情報ファイルを格納する映像情報ファイル格納部517と、ポイント設定部516からの指示に応じて、映像ファイル格納部52に格納されている映像ファイルに対して映像解析処理を実施する映像解析部518と、ステータスDB512及び映像情報ファイル格納部517に格納されたデータに基づき、映像ファイル格納部52に格納されている映像ファイルに対して圧縮処理を実施する映像圧縮部519とを有する。
【0025】
図3に、ステータスDB512に格納されるデータの一例を示す。図3の例では、ステータスDB512には、ファイル名の列と、ステータスの列とが含まれる。ファイル名の列には、映像ファイルのファイル名が登録される。また、ステータスの列には、映像ファイルのステータス(解析待ち/未圧縮/圧縮済み)が設定される。
【0026】
図4に、イベントDB514に格納されるデータの一例を示す。図4の例では、イベントDB514には、時刻の行と、センサIDの行と、イベント種別の行とが含まれる。各行には、入退管理システム3から取得したデータが設定される。
【0027】
図5に、カメラDB515に格納されるデータの一例を示す。図5の例では、カメラDB515には、カメラIDの列と、場所ポイントの列と、センサポイントの列と、センサIDの列と、調整フレーム数の列とが含まれる。センサポイントの列は、イベント種別毎の列に分かれている(図5の例では、侵入警報の列、入退室の列及び認証エラーの列)。また、調整フレーム数の列は、イベント種別毎の列に分かれており(図5の例では、侵入警報の列、入退室の列及び認証エラーの列)、さらにプレの列とポストの列とに分かれている。場所ポイントの列には、カメラの設置された監視地点に対応するポイント値が設定され、本実施の形態では、重要性の高い場所ほど高いポイント値が設定されるものとする。また、センサポイントの列には、センサ11の検出したイベントに対応するポイント値が設定される。センサIDの列には、カメラの設置された監視地点にセンサが設置されている場合には、当該センサのIDが設定される。なお、「−」は、カメラの設置された監視地点にセンサが設置されていないことを示す。調整フレーム数の列には、センサポイントを付与すべきフレーム画像の数が設定される。例えば、侵入警報の検出時に、検出時のフレーム画像から30フレーム前までのフレーム画像について、センサポイントを付与させるには、侵入警報のプレの列に「30」を設定する。同様に、侵入警報の検出時に、検出時のフレーム画像から20フレーム後までのフレーム画像について、センサポイントを付与させるには、侵入警報のポストの列に「20」を設定する。なお、センサポイントを付与する処理については、後で詳細に説明する。
【0028】
図6に、映像情報ファイル格納部517に格納される映像情報ファイルの一例を示す。図6の例では、映像情報ファイルには、タイムスタンプの行と、動きポイントの行と、顔ポイントの行と、センサポイントの行と、場所ポイントの行と、合計ポイントの行とが含まれる。なお、各行に設定される値については、後で詳細に説明する。
【0029】
図7に、映像ファイル格納部52に格納される映像ファイルの一例を示す。図7(a)に示すように、映像ファイルはヘッダ部とデータ部とから構成される。また、図7(b)に示すように、ヘッダ部には、フレーム番号とタイムスタンプとが含まれる。また、データ部には、各フレームの静止画像が含まれる。
【0030】
次に、図8乃至図18を用いて、サーバ51の処理について説明する。まず、図8及び図9を用いて、レコーダ9から映像データを受信した際の処理について説明する。各監視地点において、カメラ10で撮影された映像データはレコーダ9に保管されるようになっており、レコーダ9に保管された映像データは、定期的又は任意のタイミングでサーバ51に送信される。サーバ51の映像受信部511は、レコーダ9からの映像データを受信する(図8:ステップS1)。
【0031】
そして、映像受信部511は、所定の規則に基づきファイル名を付与し、映像データを映像ファイルとして映像ファイル格納部52に格納する(ステップS3)。本実施の形態では、図9に示すように、「録画開始時刻」、「録画時間」及び「カメラID」によりファイル名を決定する。例えば、録画開始時刻が「2008年2月14日12時34分56秒」、録画時間が「30分」、カメラIDが「cam1」の場合、ファイル名は「20080214123456_30_cam1.video」となる。なお、映像ファイルを識別できるファイル名であれば、他の規則に基づいてファイル名を付与するようにしてもよい。映像受信部511は、ステップS3の処理により付与されたファイル名を含むレコードをステータスDB512に追加し、当該レコードのステータスを「解析待ち」に設定する(ステップS5)。
【0032】
以上のような処理を実施することにより、レコーダ9から映像データを受信する毎に、映像ファイルが映像ファイル格納部52に格納され、当該映像ファイルのステータスが「解析待ち」であることを表すレコードがステータスDB512に追加される。
【0033】
次に、図10乃至16を用いて、映像ファイルを構成する各フレーム画像に係る重要度を計算する処理を説明する。サーバ51は、定期的又は任意のタイミングで、図10乃至13に示すような処理を実施する。なお、図示していないが、本処理の前提として、サーバ51のイベント取得部513が、管理サーバ31に問い合わせるなどして、本処理の開始時点までのイベント情報の取得が完了しているものとする。
【0034】
まず、サーバ51のポイント設定部516は、ステータスが「解析待ち」である映像ファイルがあるか判断する(図10:ステップS7)。具体的には、ステータスDB512内を検索し、ステータスが「解析待ち」のレコードが格納されているか判断する。ステータスが「解析待ち」である映像ファイルがなければ(ステップS7:Noルート)、処理を終了する。
【0035】
一方、ステータスが「解析待ち」である映像ファイルがあると判断された場合(ステップS7:Yesルート)、ポイント設定部516は、該当する映像ファイルのうち、1つの映像ファイルを特定する(ステップS9)。そして、ポイント設定部516は、映像ファイル格納部52に格納された特定映像ファイルに基づき、特定映像ファイルに対応する映像情報ファイルを生成し、映像情報ファイル格納部517に格納する(ステップS11)。この際、ポイント設定部516は、図9に示した規則に基づきファイル名を付与する。なお、映像情報ファイルのファイル名は、対応する映像ファイルのファイル名と拡張子以外は同じものとなる。例えば、対応する映像ファイルのファイル名が「20080214123456_30_cam1.video」であれば、映像情報ファイルのファイル名は「20080214123456_30_cam1.inf」となる。さらに、ポイント設定部516は、特定映像ファイルを構成する各フレーム画像のタイムスタンプを、映像情報ファイルのタイムスタンプの行(図6)に設定する。
【0036】
そして、ポイント設定部516は、特定映像ファイルに含まれる未処理のフレーム画像をタイムスタンプの早い順に特定する(ステップS13)。そして、ポイント設定部516は、映像解析部518に特定映像ファイルの解析を指示する。ポイント設定部516からの指示に応じて、映像解析部518は、動き解析処理を実施し、特定フレーム画像に係る動きポイントを映像情報ファイルに登録する(ステップS15)。具体的には、動き解析処理を実施することにより、撮影対象物の動きを検出し、検出した動きが大きいほど、高いポイントを設定する。なお、撮影対象物の動きを検出する技術については、例えば特開2002−63578号公報記載の技術などを用いることができる。
【0037】
また、映像解析部518は、顔解析処理を実施し、特定フレーム画像に係る顔ポイントを映像情報ファイルに登録する(ステップS17)。具体的には、顔解析処理を実施することにより、人間の顔が映っているか、正面を向いているかなどを判断し、人間の顔が大きく、より正面を向いているほど、高いポイントを設定する。なお、人間の顔が映っているか、正面を向いているかなどを判断する技術については、例えば特開2006−338329号公報記載の技術などを用いることができる。
【0038】
そして、ポイント設定部516は、特定映像ファイルに含まれる全てのフレーム画像について処理が完了したか判断する(ステップS19)。特定映像ファイルに含まれる全てのフレーム画像について処理が完了していなければ(ステップS19:Noルート)、ステップS13の処理に戻る。一方、特定映像ファイルに含まれる全てのフレーム画像について処理が完了した場合(ステップS19:Yesルート)、端子Aを介してステップS21(図11)の処理に移行する。
【0039】
図11の説明に移行して、端子Aの後、ポイント設定部516は、特定映像ファイルのファイル名からカメラIDを抽出する(図11:ステップS21)。そして、ポイント設定部516は、カメラDB515を参照し、当該カメラに対応するセンサが存在するか判断する(ステップS23)。当該カメラに対応するセンサは存在しないと判断された場合(ステップS23:Noルート)、後で説明するステップS25乃至ステップ35の処理をスキップし、端子Bを介してステップS37(図13)の処理に移行する。
【0040】
一方、当該カメラに対応するセンサが存在すると判断された場合(ステップS23:Yesルート)、ポイント設定部516は、イベントDB514内に当該センサに係るイベントが存在するか判断する(ステップS25)。イベントDB514内に当該センサに係るイベントは存在しないと判断された場合(ステップS25:Noルート)、ステップS27乃至ステップS35の処理をスキップし、端子Bを介してステップS37(図13)の処理に移行する。
【0041】
一方、イベントDB514内に当該センサに係るイベントが存在すると判断された場合(ステップS25:Yesルート)、ポイント設定部516は、特定映像ファイルの係る撮影時間を抽出し、一旦記憶装置に格納する(ステップS27)。具体的には、ポイント設定部516は、特定映像ファイルの先頭のフレーム画像と、最後尾のフレーム画像とのタイムスタンプを抽出する。また、ポイント設定部516は、当該センサに係るイベントのうち未処理のイベントを特定する(ステップS29)。そして、ポイント設定部516は、特定イベントの発生時間が、特定ファイルの撮影時間内であるか判断する(ステップS31)。特定イベントの発生時間が、特定ファイルの撮影時間外であると判断された場合(ステップS31:Noルート)、ステップS33の処理をスキップし、ステップS35の処理に移行する。
【0042】
一方、特定イベントの発生時間が、特定ファイルの撮影時間内であると判断された場合(ステップS31:Yesルート)、ポイント設定部516は、カメラDB515に格納されたデータに基づき、センサポイント付与処理を実施する(ステップS33)。
【0043】
センサポイント付与処理については図12を用いて説明する。ポイント設定部516は、当該カメラ且つ特定イベントに対応するセンサポイントをカメラDB515から取得する(図12:ステップS51)。また、ポイント設定部516は、当該カメラ且つ特定イベントに対応する調整フレーム数(プレ及びポスト)をカメラDB515から取得し、センサポイントを付与すべきフレーム画像を特定する(ステップS53)。具体的には、まず、特定イベント検出時のフレーム画像を、センサポイントを付与すべきフレーム画像として特定する。さらに、特定イベント検出時のフレーム画像から前の、調整フレーム数(プレ)分までのフレーム画像を、センサポイントを付与すべきフレーム画像として特定する。また、特定イベント検出時のフレーム画像から後の、調整フレーム数(ポスト)分までのフレーム画像を、センサポイントを付与すべきフレーム画像として特定する。そして、ポイント設定部516は、センサポイントを付与すべきフレーム画像に係るセンサポイントを映像情報ファイルに登録する(ステップS55)。すなわち、特定イベント検出時のフレーム画像だけでなく、前後のフレーム画像についてもセンサポイントが付与される。その後、センサポイント付与処理を終了し、元の処理に戻る。
【0044】
図11の説明に戻って、ステップS33の処理を実施した後、ポイント設定部516は、当該センサに係る全てのイベントについて処理が完了したか判断する(ステップS35)。当該センサに係る全てのイベントについて処理が完了していなければ(ステップS35:Noルート)、ステップS29の処理に戻る。一方、当該センサに係る全てのイベントについて処理が完了した場合(ステップS35:Yesルート)、端子Bを介してステップS37(図13)の処理に移行する。
【0045】
図13の説明に移行して、端子Bの後、ポイント設定部516は、当該カメラに対応する場所ポイントをカメラDB515から取得し、映像情報ファイルに登録する(図13:ステップS37)。そして、ポイント設定部516は、各フレーム画像について、当該フレーム画像の重要度に相当する合計ポイントを算出し、映像情報ファイルに登録する(ステップS39)。なお、本実施の形態では、以下の式を用いて合計ポイントを算出する。
合計ポイント=(動きポイント+顔ポイント+センサポイント)×場所ポイント
【0046】
そして、ポイント設定部516は、ステータスDB512内の、特定映像ファイルに対応するレコードのステータスを「未圧縮」に設定する(ステップS41)。その後、端子Cを介してステップS7(図10)の処理に戻る。
【0047】
例えば、図14乃至図16に、重要度(合計ポイント)の算出結果の例を示す。図14(a)は、ある人物が認証を行った後、部屋に入ってきた場面を撮影した映像である。また、図14(b)は、図14(a)の各フレーム画像に対応するポイントを示すものである。図14(b)において、人物を識別し易いフレーム画像ほど、合計ポイントが高くなっている(例えば、フレーム7、フレーム8)。これは、人物の顔がはっきり映っている画像ほど、顔ポイントが高くなっているためである。
【0048】
また、図15(a)は、図14(a)と撮影場所は同じであるが、認証エラー検出時の映像である。図15(b)は、図15(a)における各フレーム画像に対応するポイントを示すものである。図15(b)において、認証エラー検出時のフレーム画像と前後のフレーム画像についてはセンサポイントが高くなっている。そのため、例えば、図14(a)のフレーム8と、図15(a)のフレーム6とは同じようなフレーム画像であるが、合計ポイントは、図15(a)のフレーム6の方が高くなっている。
【0049】
さらに、図16(a)は、重要性の高い場所を撮影した映像である。図16(b)は、図16(a)の各フレーム画像に対応するポイントを示すものである。図16(a)のフレーム画像は、図14(a)のフレーム画像と同じであるが、場所ポイントが高いため、図16(a)のフレーム画像の方が、合計ポイントも高くなっている。
【0050】
以上のような処理を実施することにより、フレーム画像毎に、撮影場所や、撮影対象物の動き及び向き、イベントを考慮した重要度(合計ポイント)を算出することができる。
【0051】
次に、図17及び図18を用いて、映像ファイルを圧縮する際の処理について説明する。サーバ51は、定期的又は任意のタイミングで、図17及び18に示すような処理を実施する。まず、サーバ51の映像圧縮部519は、ステータスが「未圧縮」である映像ファイルがあるか判断する(図17:ステップS57)。具体的には、ステータスDB512内を検索し、ステータスが「未圧縮」のレコードが格納されているか判断する。ステータスが「未圧縮」である映像ファイルがなければ(ステップS57:Noルート)、端子Dを介してステップS69(図18)の処理に移行する。
【0052】
一方、ステータスが「未圧縮」である映像ファイルがあると判断された場合(ステップS57:Yesルート)、映像圧縮部519は、該当する映像ファイルのうち、未処理の映像ファイルを特定する(ステップS59)。そして、映像圧縮部519は、特定映像ファイルの撮影日から第1の所定期間経過したか判断する(ステップS61)。特定映像ファイルの撮影日から第1の所定期間経過していなければ(ステップS61:Noルート)、後で説明するステップS63及びステップS65の処理をスキップし、ステップS67の処理に移行する。
【0053】
一方、特定映像ファイルの撮影日から第1の所定期間経過している場合(ステップS61:Yesルート)、映像圧縮部519は、特定映像ファイルに対応する映像情報ファイルに基づき、特定ファイルに対して圧縮処理を実施する(ステップS63)。具体的には、映像情報ファイルに登録された合計ポイントが所定値未満のフレーム画像を間引いたり、合計ポイントが低いものほど圧縮率を高くするなどし、映像ファイルを圧縮する。なお、圧縮する手法については、従来と変わらないため、ここでは、これ以上述べない。そして、映像圧縮部519は、ステータスDB512内の、特定映像ファイルに対応するレコードのステータスを「圧縮済み」に設定する(ステップS65)。なお、図示していないが、ステータスDB512に、圧縮処理を実施した日時を登録する場合もある。
【0054】
そして、映像圧縮部519は、該当する全ての映像ファイルについて処理が完了したか判断する(ステップS67)。該当する全ての映像ファイルについて処理が完了していなければ(ステップS67:Noルート)、ステップS59の処理に戻る。一方、該当する全ての映像ファイルについて処理が完了した場合(ステップS67:Yesルート)、端子Dを介してステップS69(図18)の処理に移行する。
【0055】
図18の説明に移行して、端子Dの後、映像圧縮部519は、ステータスが「圧縮済み」である映像ファイルがあるか判断する(図18:ステップS69)。具体的には、ステータスDB512内を検索し、ステータスが「圧縮済み」のレコードが格納されているか判断する。ステータスが「圧縮済み」である映像ファイルがなければ(ステップS69:Noルート)、後で説明するステップS71乃至77の処理をスキップし、本処理を終了する。
【0056】
一方、ステータスが「圧縮済み」である映像ファイルがあると判断された場合(ステップS69:Yesルート)、映像圧縮部519は、該当する映像ファイルのうち、未処理の映像ファイルを特定する(ステップS71)。そして、映像圧縮部519は、特定映像ファイルの撮影日から第2の所定期間経過したか判断する(ステップS73)。特定映像ファイルの撮影日から第1の所定期間経過していなければ(ステップS73:Noルート)、後で説明するステップS75の処理をスキップし、ステップS77の処理に移行する。
【0057】
一方、特定映像ファイルの撮影日から第2の所定期間経過している場合(ステップS73:Yesルート)、映像圧縮部519は、特定映像ファイルに対応する映像情報ファイルに基づき、特定ファイルに対して圧縮処理を実施する(ステップS75)。なお、ステップS75の処理は、基本的には上で説明したステップS63の処理と同じであるが、ステップS63の処理に比べ、圧縮率を高くしたり、基準となる所定値を高くしたりする。すなわち、ここでは、圧縮した映像ファイルをさらに圧縮することになる。
【0058】
そして、映像圧縮部519は、該当する全ての映像ファイルについて処理が完了したか判断する(ステップS77)。該当する全ての映像ファイルについて処理が完了していなければ(ステップS77:Noルート)、ステップS71の処理に戻る。一方、該当する全ての映像ファイルについて処理が完了した場合(ステップS77:Yesルート)、本処理を終了する。
【0059】
以上のような処理を実施することにより、重要度の高いフレーム画像の画質をあまり変えることなく、圧縮することができる。すなわち、有用な情報を保持しつつ、圧縮することができる。
【0060】
以上本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上で説明した機能ブロック図は必ずしも実際のプログラムモジュール構成に対応するものではない。管理サーバ31、サーバ51は、1台のコンピュータではなく複数台のコンピュータで実現するようにしても良い。
【0061】
また、上で説明した各テーブルの構成は一例であって、必ずしも上記のような構成でなければならないわけではない。さらに、処理フローにおいても、処理結果が変わらなければ処理の順番を入れ替えることも可能である。さらに、並列に実行させるようにしても良い。
【0062】
また、上では、圧縮の回数が2回(すなわち、第1の所定期間経過後の圧縮及び第2の所定期間経過後の圧縮)の場合の例を説明したが、圧縮の回数は2回に限定されない。例えば、重要性の高い場所を撮影した映像ファイルについては1回のみ圧縮し、あまり重要性の高くない場所を撮影した映像ファイルについては複数回(例えば3回以上)圧縮するような場合もある。
【0063】
また、合計ポイントを算出する式は一例であって、他の式を用いて合計ポイントを算出する場合もある。
【0064】
なお、管理サーバ31及びサーバ51は、図19のようなコンピュータ装置であって、メモリ2501(記憶装置)とCPU2503(処理装置)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【0065】
(付記1)
映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と前記映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出手段と、
前記重要度に基づき、前記映像データを圧縮する圧縮手段と、
を有する映像データ処理装置。
【0066】
(付記2)
前記撮影条件が、撮影場所毎に予め設定された場所ポイントを含み、
前記重要度算出手段が、
前記映像データの撮影場所に対応する前記場所ポイントを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする付記1記載の映像データ処理装置。
【0067】
(付記3)
前記重要度算出手段が、
前記フレーム画像の有する特徴として、当該フレーム画像において撮影対象物とみなされる部分の動きの大きさと、前記撮影対象物とみなされる部分の向きとのうち少なくともいずれかを抽出し、
前記撮影対象物とみなされる部分の動きの大きさに対応する動きポイントと、前記撮影対象物とみなされる部分の向きに対応する向きポイントとのうち少なくともいずれかを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする付記1記載の映像データ処理装置。
【0068】
(付記4)
前記重要度算出手段が、
前記映像データの撮影場所にセンサが設置されている場合には、当該センサにより検出されたイベントの情報にさらに基づき、前記重要度を算出する
ことを特徴とする付記1記載の映像データ処理装置。
【0069】
(付記5)
前記重要度算出手段が、
前記イベント検出時の前記フレーム画像について、前記イベントに対応するイベントポイントを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする付記4記載の映像データ処理装置。
【0070】
(付記6)
前記重要度算出手段が、
前記イベント検出時の前記フレーム画像から前の、第1の所定数分の前記フレーム画像と、前記イベント検出時の前記フレーム画像から後の、第2の所定数分の前記フレーム画像とのうち少なくともいずれかについて、前記イベントに対応するイベントポイントを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする付記5記載の映像データ処理装置。
【0071】
(付記7)
前記圧縮手段が、
前記重要度が所定基準未満の前記フレーム画像を間引くことにより、前記映像データを圧縮する
ことを特徴とする付記1記載の映像データ処理装置。
【0072】
(付記8)
前記重要度が低いほど、前記フレーム画像の圧縮率が高くなる
ことを特徴とする付記1記載の映像データ処理装置。
【0073】
(付記9)
映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と前記映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出ステップと、
前記重要度に基づき、前記映像データを圧縮する圧縮ステップと、
をコンピュータに実行させるための映像データ処理プログラム。
【0074】
(付記10)
映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と前記映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出ステップと、
前記重要度に基づき、前記映像データを圧縮する圧縮ステップと、
を含み、コンピュータにより実行される映像データ処理方法。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステム構成図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるサーバの機能ブロック図である。
【図3】ステータスDBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】イベントDBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】カメラDBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】映像情報ファイルの一例を示す図である。
【図7】(a)及び(b)は、映像ファイルの一例を示す図である。
【図8】映像データ受信時の処理フローを示す図である。
【図9】ファイル名の命名規則を説明するための図である。
【図10】重要度を計算する処理の処理フロー(第1の部分)を示す図である。
【図11】重要度を計算する処理の処理フロー(第2の部分)を示す図である。
【図12】センサポイント付与処理の処理フローを示す図である。
【図13】重要度を計算する処理の処理フロー(第3の部分)を示す図である。
【図14】(a)及び(b)は、重要度の算出結果の一例を示す図である。
【図15】(a)及び(b)は、重要度の算出結果の一例を示す図である。
【図16】(a)及び(b)は、重要度の算出結果の一例を示す図である。
【図17】映像ファイルを圧縮する際の処理フロー(第1の部分)を示す図である。
【図18】映像ファイルを圧縮する際の処理フロー(第2の部分)を示す図である。
【図19】コンピュータの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0076】
1,7 ネットワーク
3 入退管理システム
5 映像監視システム
9 レコーダ
10 カメラ
11 センサ
31 管理サーバ 32 入退履歴DB
51 サーバ 52 映像ファイル格納部
511 映像受信部 512 ステータスDB
513 イベント取得部 514 イベントDB
515 カメラDB 516 ポイント設定部
517 映像情報ファイル格納部 518 映像解析部
519 映像圧縮部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と前記映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出手段と、
前記重要度に基づき、前記映像データを圧縮する圧縮手段と、
を有する映像データ処理装置。
【請求項2】
前記撮影条件が、撮影場所毎に予め設定された場所ポイントを含み、
前記重要度算出手段が、
前記映像データの撮影場所に対応する前記場所ポイントを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の映像データ処理装置。
【請求項3】
前記重要度算出手段が、
前記フレーム画像の有する特徴として、当該フレーム画像において撮影対象物とみなされる部分の動きの大きさと、前記撮影対象物とみなされる部分の向きとのうち少なくともいずれかを抽出し、
前記撮影対象物とみなされる部分の動きの大きさに対応する動きポイントと、前記撮影対象物とみなされる部分の向きに対応する向きポイントとのうち少なくともいずれかを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の映像データ処理装置。
【請求項4】
前記重要度算出手段が、
前記映像データの撮影場所にセンサが設置されている場合には、当該センサにより検出されたイベントの情報にさらに基づき、前記重要度を算出する
ことを特徴とする請求項1記載の映像データ処理装置。
【請求項5】
前記重要度算出手段が、
前記イベント検出時の前記フレーム画像について、前記イベントに対応するイベントポイントを用いて前記重要度を算出する
ことを特徴とする請求項4記載の映像データ処理装置。
【請求項6】
映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と前記映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出ステップと、
前記重要度に基づき、前記映像データを圧縮する圧縮ステップと、
をコンピュータに実行させるための映像データ処理プログラム。
【請求項7】
映像データを構成する各フレーム画像について、少なくとも当該フレーム画像の有する特徴と前記映像データの撮影条件とに基づき、当該フレーム画像の重要度を算出する重要度算出ステップと、
前記重要度に基づき、前記映像データを圧縮する圧縮ステップと、
を含み、コンピュータにより実行される映像データ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−200757(P2009−200757A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−39514(P2008−39514)
【出願日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】