極紫外光源のための計測法
極紫外光システムは、増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、ターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成されたターゲット材料送出システムと、駆動レーザシステムから出射された増幅光ビームを受け取り、かつ増幅光ビームをターゲット位置に向けて誘導するように構成されたビーム送出システムと、計測システムとを含む。ビーム送出システムは、ターゲット位置に増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを含む。計測システムは、収束レンズから反射した増幅光ビームの一部分と収束レンズから反射した案内レーザビームの一部分とを集光するように構成された集光システムを含む。集光システムは、これらの部分を光学的に分離するように構成された二色性光デバイスを含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の主題は、極紫外光源のための計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
極紫外光(EUV)光、例えば、約50nm又はそれ未満(軟X線とも呼ばれることもある)の波長を有し、かつ約13nmの波長での光を含む電磁放射線は、基板、例えば、シリコンウェーハ内の極めて小さな特徴部を生成するためにフォトリソグラフィ処理に使用することができる。
【0003】
EUV光を生成する方法には、EUV範囲の輝線を有する元素、例えば、キセノン、リチウム、又は錫を有する材料をプラズマ状態に変換することがあるが必ずしもこれに限定されるわけではない。レーザ生成プラズマ(LPP)と呼ばれることが多い1つのこのような方法において、駆動レーザと呼ぶことができる増幅光ビームを用いて、例えば、材料の液滴、流れ、又はクラスターの形態であるターゲット材料を照射することによって所要のプラズマを生成することができる。この処理に対して、プラズマは、一般的に、密封容器、例えば、真空チャンバ内で生成され、様々なタイプの計測機器を使用してモニタされる。
【0004】
約10600nmの波長で増幅光ビームを出力するCO2増幅器及びレーザは、LPP処理においてターゲット材料を照射する駆動レーザとしてある一定の利点を呈することができる。これは、ある一定のターゲット材料、例えば、錫を含有する材料に対して特に当て嵌まる場合がある。例えば、1つの利点は、駆動レーザ入力電力と出力EUV電力との間に比較的高い変換効率をもたらすことができる点である。CO2駆動増幅器及びレーザの別の利点は、錫デブリで被覆された反射光学系のような比較的粗い表面から比較的波長の長い光(例えば、198nmの深紫外光と比較して)が反射することができる点である。10600nm放射線のこの特性は、例えば、増幅光ビームの誘導、集束、及びその集束力の調節に向けて反射ミラーをプラズマの近くで使用することを可能にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第11/580,414号明細書
【特許文献2】米国特許第6,625,191号明細書
【特許文献3】米国特許第6,549,551号明細書
【特許文献4】米国特許第6,567,450号明細書
【特許文献5】米国特許第7,491,954号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一部の一般的な態様では、極紫外光システムは、増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成されたターゲット材料送出システムと、1組の光学構成要素を含むビーム送出システムと、計測システムと、コントローラとを含む。ビーム送出システムは、駆動レーザシステムから出射された増幅光ビームを受け取って、増幅光ビームをターゲット位置に向けて誘導するように構成される。真空チャンバは、増幅光ビームがターゲット位置と交差してターゲット材料に当った時にターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される極紫外光集光器を収容する。計測システムは、集光システムと光センサとを含む。集光システムは、ターゲット位置に到達しない増幅光ビームの少なくとも診断部分とターゲット位置に到達しない案内レーザビームの少なくとも診断部分とを集光するように構成される。集光システムは、診断部分をその部分の一方の実質的に全てを透過してその部分の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成された二色性光デバイスを含み、少なくとも2つの診断部分は、異なる波長を有する。光センサは、二色性光デバイスにより分離された少なくとも2つの診断部分を捕捉する。コントローラは、光センサの出力に基づいて少なくとも1つの構成要素の位置を修正するために、光センサとビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続される。
【0007】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、ビーム送出システムは、増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムと、ターゲット位置で増幅光ビームを集束するように構成かつ配置された集束要素とを含むことができる。
【0008】
集束要素は、収束レンズを含むことができる。収束レンズは、非球面レンズとすることができる。収束レンズは、セレン化亜鉛で製造することができる。収束レンズは、反射防止コーティングを含むことができ、かつ増幅光ビームの波長で少なくとも光の95%を透過することができる。収束レンズは、真空チャンバ内の真空を真空チャンバの外部の環境から分離するために真空チャンバの耐圧窓を形成することができる。収束レンズは、少なくとも0.25の開口数を有することができる。
【0009】
ビーム送出システムは、収束レンズに機械的に結合された作動システムを含むことができ、作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するために収束レンズを移動するように構成される。
【0010】
集光システムは、収束レンズの表面によって反射した増幅光ビームを集光するように構成することができる。
【0011】
ビーム送出システムは、ビーム拡張システムから収束レンズに向けて増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含むことができる。ビーム送出システムは、レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含むことができ、作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するためにレンズ前ミラーを移動するように構成される。
【0012】
コントローラは、ターゲット位置で増幅光ビームとターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによってチャンバ内の極紫外光の生成を増大させるために、少なくとも1つの構成要素の位置を修正する出力信号を少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成することができる。
【0013】
計測システムは、閉ループフィードバックシステムとすることができる。
【0014】
このシステムは、案内レーザビームを生成する案内レーザを含むことができる。増幅光ビームは、第1の異なる波長であることができ、案内レーザビームは、第2の異なる波長であることができる。二色性光デバイスは、実質的に増幅光ビーム診断部分全体を反射して実質的に案内レーザビーム診断部分全体を透過することにより、増幅光ビーム診断部分を案内レーザビーム診断部分から分離するように構成することができる。
【0015】
他の一般的な態様では、極紫外光は、チャンバにより定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成し、励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成し、増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節して1組の光学構成要素を通して増幅光ビームをターゲット位置に誘導し、案内レーザビームをターゲット位置に誘導し、ターゲット位置に到達しない増幅光ビームの少なくとも一部分とターゲット位置に到達しない案内レーザビームの少なくとも一部分とを集光し、かつ集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように集光増幅光ビーム部分と集光案内レーザビーム部分とを二色性光デバイスに誘導することによって集光増幅光ビーム部分を集光案内レーザビーム部分から分離することによって生成される。
【0016】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、分離部分は、分離部分の画像データを出力する光センサに誘導することができる。
【0017】
分離部分の各々の画像データは、解析モジュールに誘導することができ、解析モジュールは、分離部分の各々に対する画像データのビームサイズの判断及び分離部分の各々に対する画像データの重心の判断のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成される。
【0018】
光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置は、判断したビームサイズ及び判断した重心のうちの1つ又はそれよりも多くに基づいて調節することができる。
【0019】
増幅光ビームは、ミラーから増幅光ビームを反射し、かつ増幅光ビームを捕捉して増幅光ビームを集束する集束要素を通して反射増幅光ビームをターゲット位置に誘導することにより、1組の光学構成要素を通して誘導することができる。これらの部分は、収束レンズから反射してミラー内の開口部を通って戻る部分を集光することによって集光することができる。
【0020】
他の一般的な態様では、極紫外光システムは、増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、ターゲット材料送出システムと、ビーム送出システムと、計測システムとを含む。ターゲット材料送出システムは、チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成される。真空チャンバは、増幅光ビームがターゲット位置と交差してターゲット材料に当った時にターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成された極紫外光集光器を収容する。ビーム送出システムは、駆動レーザシステムから出射される増幅光ビームを受け取って、増幅光ビームをターゲット位置に向けて誘導するように構成される。ビーム送出システムは、ターゲット位置に増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを含む1組の光学構成要素を含む。計測システムは、収束レンズから反射した増幅光ビームの部分と収束レンズから反射した案内レーザビームの部分とを集光するように構成された集光システムを含む。集光システムは、これらの部分を部分の第1のものを透過して部分の第2のものを反射することによって分離するように構成された二色性光デバイスを含む。
【0021】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、システムは、二色性光デバイスにより分離された部分を捕捉する光センサと、光センサの出力に基づいて少なくとも1つの構成要素の位置を修正するために光センサとビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続したコントローラとを含むことができる。コントローラは、ターゲット位置での増幅光ビームとターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによってチャンバ内の極紫外光の生成を増大させるために、少なくとも1つの構成要素の位置を修正する出力信号をビーム送出システムの少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成することができる。
【0022】
このシステムは、収束レンズに機械的に結合された作動システムを含むことができ、作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するために収束レンズを移動するように構成される。
【0023】
ビーム送出システムは、ビーム拡張システムから収束レンズに向けて増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含むことができる。収束レンズから反射した増幅光ビーム部分及び案内レーザビーム部分は、二色性光デバイスに到達する前にレンズ前ミラー内の開口部を通して誘導することができる。ビーム送出システムは、レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含むことができる。作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するためにレンズ前ミラーを移動するように構成することができる。
【0024】
収束レンズは、真空空間を外部空間から分離するために真空チャンバの耐圧窓を形成することができる。
【0025】
増幅光ビームは、第1の異なる波長とすることができる。このシステムは、第2の異なる波長である案内レーザビームを生成する案内レーザを含むことができる。
【0026】
ビーム送出システムは、増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムを含むことができる。収束レンズは、拡張増幅光ビームをビーム拡張システムから受け取るように構成かつ配置することができる。
【0027】
収束レンズは、少なくとも0.25の開口数を有することができる。
【0028】
このシステムは、案内レーザビームを生成する案内レーザを含むことができる。この場合に、増幅光ビームは、第1の異なる波長であることができ、案内レーザビームは、第2の異なる波長であり、二色性光デバイスは、増幅光ビーム診断部分の実質的に全てを反射して案内レーザビーム診断部分の実質的に全てを透過することによって増幅光ビーム診断部分を案内レーザビーム診断部分から分離するように構成することができる。
【0029】
別の一般的な態様では、極紫外光は、チャンバにより定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成し、励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成し、増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節し、案内レーザビームをターゲット位置に誘導し、収束レンズの表面から反射する増幅光ビームの少なくとも一部分と案内レーザの少なくとも一部分とを集光し、集光増幅光ビーム部分を集光案内レーザビーム部分から分離することによって生成することができる。1つ又はそれよりも多くの特性は、ターゲット位置に増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを通して増幅光ビームを誘導することを含め、1組の光学構成要素を通して増幅光ビームを誘導することによって調節される。集光増幅光ビーム部分は、集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように集光増幅光ビーム部分と集光案内レーザビーム部分とを二色性光デバイスに誘導することにより、集光案内レーザビーム部分から分離することができる。
【0030】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、分離部分は、分離部分の画像データを出力する光センサに誘導することができる。分離部分の各々の画像データは、解析モジュールに誘導することができる。解析モジュールは、分離部分の各々に対する画像データのビームサイズの判断及び分離部分の各々に対する画像データの重心の判断のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成することができる。光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置は、判断されたビームサイズ及び判断された重心の1つ又はそれよりも多くに基づいて調節することができる。
【0031】
増幅光ビームは、収束レンズを通して増幅光ビームを誘導する前にミラーから増幅光ビームを反射することによって1組の光学構成要素を通して誘導することができる。これらの部分は、収束レンズから反射してミラー内の開口部を通って戻る部分を集光することによって集光することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】レーザ生成プラズマ極紫外光源のブロック図である。
【図2A】図1の光源に使用することができる例示的な駆動レーザシステムのブロック図である。
【図2B】図1の光源に使用することができる例示的な駆動レーザシステムのブロック図である。
【図3】駆動レーザシステムと図1の光源のターゲット位置との間に位置決めされた例示的なビーム送出システムのブロック図である。
【図4】図3のビーム送出システムに使用することができる例示的な計測システムのブロック図である。
【図5A】図3のビーム送出システムの集束アセンブリに使用される例示的なミラーの斜視図である。
【図5B】図5Aのミラーの上面図である。
【図5C】図5Aのミラーの底面図である。
【図5D】図5Cの線5D〜5Dに沿って切り取った側面断面図である。
【図6】図3の計測システムに使用することができる二色性光デバイスの図である。
【図7】図6の二色性光デバイスに衝突するS偏光光及びP偏光光の反射率対波長のグラフである。
【図8】図4の計測システムを含む例示的な集束アセンブリのブロック図である。
【図9】図4の計測システムを含む例示的な集束アセンブリのブロック図である。
【図10】図4の計測システムを含む例示的な集束アセンブリのブロック図である。
【図11】集束アセンブリによって実行される手順の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1を参照すると、LPP EUV光源100は、真空チャンバ130内のターゲット位置105で増幅光ビーム110でターゲット材料114を照射し、輝線をEUV範囲に有する元素を有するプラズマ状態にターゲット材料を変換することによって形成される。光源100は、利得媒体又はレーザシステム115の媒体内の集団反転のために増幅光ビームを生成する駆動レーザシステム115を含む。
【0034】
光源100は、レーザシステム115とターゲット位置105の間にビーム送出システムを含み、ビーム送出システムは、ビーム搬送システム120と集束アセンブリ122とを含む。ビーム搬送システム120は、増幅光ビーム110をレーザシステム115から受け取って、増幅光ビーム110を誘導及び必要に応じて修正して増幅光ビーム110を集束アセンブリ122に出力する。集束アセンブリ122は、増幅光ビーム110を受け取ってターゲット位置105にビーム110を集束させる。
【0035】
以下に説明するように、ビーム搬送システム120は、他の構成要素のうちでもとりわけ、レーザシステム115と集束アセンブリ122の間にビーム110を拡張するビーム拡張システムを含む。同じく以下に説明するように、集束アセンブリ122は、他の構成要素のうちでもとりわけ、ビーム110をターゲット位置105上へ集束させるレンズと、ビーム110に診断を行う計測システム124とを含む。ビーム搬送システム120、集束アセンブリ122、及び計測システム124に対して詳述する前に、図1に参照して光源100の概要を示す。
【0036】
光源100は、例えば、液滴、液体流、固体粒子又はクラスター、液滴内に含まれた固体粒子、又は液体流内に含まれた固体粒子の形態でターゲット材料114を送出するターゲット材料送出システム125を含む。ターゲット材料114は、例えば、水、錫、リチウム、キセノン、又はプラズマ状態に変換された時にEUV範囲の輝線を有するあらゆる材料を含むことができる。例えば、元素錫は、純粋な錫(Sn)として、錫化合物、例えば、SnBr4、SnBr2、SnH4として、錫合金、例えば、錫ガリウム合金、錫インジウム合金、錫インジウムガリウム合金、又はこれらの合金の組合せとして使用することができる。ターゲット材料114は、錫のような上述の元素1つで被覆したワイヤを含むことができる。ターゲット材料は、固体状態である場合に、環、球、又は立方体のようなあらゆる適切な形状を有することができる。ターゲット材料114は、ターゲット材料送出システム125によりチャンバ130の内部に及びターゲット位置105に送出することができる。ターゲット位置105は、プラズマを生成するためにターゲット材料114が増幅光ビーム110によって照射される位置である照射部位とも呼ばれる。
【0037】
一部の実施では、レーザシステム115は、1つ又はそれよりも多くの主パルスと、一部の場合には、1つ又はそれよりも多くのプレパルスとを供給する1つ又はそれよりも多くの光増幅器、レーザ、及び/又はランプを含むことができる。各光増幅器は、高い利得で望ましい波長を光学的に増幅することができる利得媒体と、励起源と、内部光学系とを含む。光増幅器は、レーザ反射ミラー又はレーザ空洞を形成する他のフィードバックデバイスを有する場合もあれば有していない場合もある。従って、レーザシステム115は、たとえレーザ空洞がない場合でも、レーザ増幅器の利得媒体内の集団反転のために増幅光ビーム110を生成する。更に、レーザシステム115は、十分なフィードバックをレーザシステム115に提供するレーザ空洞がある場合に、コヒーレントレーザビームである増幅光ビーム110を生成することができる。「増幅光ビーム」という用語は、以下のもの、すなわち、単に増幅されるが必ずしもコヒーレントレージングであるというわけではないレーザシステム115からの光、及び増幅されかつコヒーレントレージングでもあるレーザシステム115からの光のうちの1つ又はそれよりも多くを包含する。
【0038】
レーザシステム115内の光増幅器は、CO2を含む充填ガスを利得媒体として含むことができ、かつ約9100と約11000nmの間の波長で、特に、約10600nmで1000を超えるか又はそれに等しい利得で光を増幅することができる。レーザシステム115に使用される適切な増幅器及びレーザには、パルスレーザデバイス、例えば、比較的高出力、例えば、10kW又はそれよりも大きく、かつ高いパルス繰返し数、例えば、50kHz又はそれよりも大きいもので作動する例えばDC又はRF励起で例えば約9300nm又は約10600nmで放射線を生成する例えばパルスガス放電CO2レーザデバイスを含むことができる。レーザシステム115内の光増幅器は、より高い出力でレーザシステム115を作動する時に使用することができる水のような冷却システムを含むことができる。
【0039】
図2Aを参照すると、1つの特定的な実施では、レーザシステム115は、複数の増幅段を有し、かつ例えば100kHzでの作動が可能である低エネルギ及び高繰返し数のQスイッチ式主発振器(MO)200により開始されるシードパルスを有する主発振器/電力増幅器(MOPA)構成を有する。MO200からは、例えば、ビーム経路212に沿って進む増幅光ビーム210を生成するために、RF励起高速軸流CO2増幅器202、204、206を使用してレーザパルスを増幅することができる。
【0040】
3つの光増幅器202、204、206が示されているが、僅か1つの増幅器及び3つよりも多い増幅器をこの実施に使用することができる。一部の実施では、CO2増幅器202、204、206の各々は、内部ミラーにより折り返される10メートルの増幅器長を有するRF励起軸流CO2レーザ立方体とすることができる。
【0041】
代替的にかつ図2Bを参照すると、駆動レーザシステム115は、ターゲット材料114が光共振器の1つのミラーとして機能するいわゆる「自己ターゲット式」レーザシステムとして構成することができる。一部の「自己ターゲット式」構成において、主発振器を不要とすることができる。レーザシステム115は、各チャンバが固有の利得媒体及び励起源、例えば、励起電極を有するビーム経路262に沿って直列に配置された一連の増幅チャンバ250、252、254を含む。各増幅チャンバ250、252、254は、例えば、10600nmの波長λの光を増幅する例えば1,000〜10,000の結合1通過利得を有するRF励起高速軸流CO2増幅チャンバとすることができる。増幅チャンバ250、252、254の各々は、単独で設定された時に1回よりも多く増幅光ビームに利得媒体を通過させるのに必要とされる光学構成要素を含まないようにレーザ空洞(共振器)ミラーなしで設計することができる。それにも関わらず、上述のように、レーザ空洞は、以下のように構成することができる。
【0042】
この実施では、レーザシステム115に後部部分反射光学系264を追加してターゲット材料114をターゲット位置105に置くことによってレーザ空洞を形成することができる。光学系264は、例えば、約10600nm(CO2増幅チャンバが使用される場合は増幅光ビーム110の波長)の波長が得られるように約95%の反射率を有する平面ミラー、曲面ミラー、位相共役ミラー、又はコーナ反射器とすることができる。
【0043】
ターゲット材料114及び後部部分反射光学系264は、増幅光ビーム110の一部をレーザシステム115に反射してレーザ空洞を形成するように作用する。従って、ターゲット位置105にターゲット材料114が存在することにより、レーザシステム115がコヒーレントレージングを生成させるのに十分なフィードバックが得られ、この場合に、増幅光ビーム110は、レーザビームと考えることができる。ターゲット材料114がターゲット位置105に存在しない時に、依然として増幅光ビーム110を生成するようにレーザシステム115を励起することができるが、光源100内の何らかの他の構成要素が十分なフィードバックを行わなければコヒーレントレージングを生成しない。特に、ターゲット材料114との増幅光ビーム110の交差中に、ターゲット材料114は、増幅チャンバ250、252、254を通過する光空洞を確立するように光学系264と協働してビーム経路262に沿って光を反射することができる。この構成は、チャンバ250、252、254の各々内のターゲット材料114を照射し、プラズマを作成してチャンバ130内のEUV光の放射を生成するレーザビームを生成する利得媒体が励起された時にターゲット材料114の反射率が光学利得に空洞(光学系264及び液滴で形成された)内の光損失を超えさせるのに十分であるように構成される。この構成では、光学系264、増幅器250、252、254、及びターゲット材料114は、ターゲット材料が光空洞の1つのミラー(いわゆるプラズマミラー又は機械式qスイッチ)として機能するいわゆる「自己ターゲット式」レーザシステムを形成するように結合される。自己ターゲット式レーザシステムは、代理人整理番号第2006−0025−01号である2006年10月13日出願の「EUV光源のための駆動レーザ送出システム」という名称の米国特許出願第11/580,414号明細書に開示されており、この特許の開示内容全体は、引用により本明細書に組み込まれている。
【0044】
用途により、他のタイプの増幅器又はレーザ、例えば、高電力及び高パルス繰返し数で作動するエキシマレーザ又は分子フッ素レーザも適切とすることができる。例示的に、例えば、繊維利得媒体又は円盤型利得媒体、例えば、米国特許第6,625,191号明細書、米国特許第6,549,551号明細書、及び米国特許第6,567,450号明細書に示されているようなMOPA構成エキシマレーザシステムを有する固体レーザ、1つ又はそれよりも多くのチャンバ、例えば、発振チャンバ、及び1つ又はそれよりも多くの増幅チャンバ(増幅チャンバは並列又は直列)を有するエキシマレーザ、主発振器/電力発振器(MOPO)構成、電力発振器/電力増幅器(POPA)構成があり、又は1つ又はそれよりも多くのエキシマ又は分子フッ素増幅器又は発振器チャンバにシード光を送出する固体レーザが適切とすることができる。他の設計も可能である。
【0045】
照射部位で、増幅光ビーム110は、集束アセンブリ122により適切に集束されると、ターゲット材料114の組成に依存する特定の特性を有するプラズマを作成するために使用される。これらの特性には、プラズマによって生成されるEUV光の波長及びプラズマから放出されるデブリのタイプ及び量を含むことができる。
【0046】
光源100は、増幅光ビーム110が通過してターゲット位置105に到達することを可能にする開口140を有する集光ミラー135を含む。集光ミラー135は、例えば、ターゲット位置105で第1の焦点、及びEUV光を光源20から出力することができ、かつ例えば集積回路リソグラフィツール(図示せず)に入力することができる中間位置145で第2の焦点(中間焦点とも呼ばれる)を有する楕円面ミラーとすることができる。光源100は、増幅光ビーム110がターゲット位置105に到達することを可能にし、同時に集束アセンブリ122及び/又はビーム搬送システム120に入るプラズマによって生成されたデブリの量を低減するために、集光ミラー135からターゲット位置105に向けてテーパ付きである開放端中空円錐シュラウド150(例えば、ガス円錐)を含むことができる。この目的のために、ターゲット位置105に向けて誘導されるガス流をシュラウド内にもたらすことができる。
【0047】
光源100は、液滴位置検出フィードバックシステム156に接続された主コントローラ155と、レーザ制御システム157と、ビーム制御システム158とを含むことができる。主コントローラ155は、ソフトウエア及びメモリを含む汎用コンピュータとすることができ、ソフトウエアは、コントローラ155に接続した1つ又はそれよりも多くの出力デバイスに特定の機能を実行させる命令を含む。
【0048】
光源100は、例えば、ターゲット位置105に対して液滴の位置を示す出力を供給してこの出力を液滴位置検出フィードバックシステム156に供給する1つ又はそれよりも多くのターゲット又は液滴撮像器160を含むことができ、液滴位置検出フィードバックシステム156は、例えば、液滴単位で又は平均して液滴位置誤差をそこから計算することができる例えば液滴位置及び軌道を計算することができる。液滴位置検出フィードバックシステム156は、従って、主コントローラ155に入力として液滴位置誤差を供給する。主コントローラ155は、従って、レーザ位置、方向、及びタイミング補正信号を例えばレーザ制御システム157に供給することができ、レーザ制御システム157は、例えば、チャンバ130内のビーム焦点の位置及び/又は集束力を変えるためにビーム搬送システム120の増幅光ビーム位置及び形状を制御するようにレーザタイミング回路及び/又はビーム制御システム158を制御するのに使用することができる。
【0049】
ターゲット材料送出システム125は、例えば、望ましいターゲット位置105に到着する液滴における誤差を補正するために、送出機構127により放出された時に液滴の放出点を修正する主コントローラ155からの信号に応答して作動可能であるターゲット材料送出制御システム126を含む。
【0050】
更に、光源100は、パルスエネルギ、波長の関数としてエネルギ分布、波長の特定の帯域内のエネルギ、波長の特定の帯域外側のエネルギ、及びEUV強度及び/又は平均的な電力の角分布を含むがこれらの限定されない1つ又はそれよりも多くのEUV光パラメータを計測する光源検出器165を含むことができる。光源検出器165は、主コントローラ155による使用に向けてフィードバック信号を生成する。フィードバック信号は、例えば、有効かつ効率的なEUV放射のための適切な位置及び時間に液滴を適切に遮断するために、レーザパルスのタイミング及び焦点のようなパラメータにおける誤差を示すことができる。
【0051】
光源100は、光源100の様々な区画を整列させるか、又はターゲット位置105に増幅光ビーム110を誘導しやすくするのに使用することができる案内レーザ175を含む。案内レーザ175は、レーザシステム115の作動波長とは異なり、かつレーザシステム115、ビーム搬送システム120、及び集束アセンブリ122内の光学構成要素の波長範囲である案内波長を有する案内レーザビームを生成する。更に、案内レーザ175の案内レーザビームは、整列されるが増幅光ビーム110よりも比較的低い電力を有する必要がある光学構成要素を通過するのに十分な電力を有するべきである。案内波長がレーザシステム115の作動波長から更に離れかつ光学構成要素の波長範囲外である場合に、案内レーザ175は、より大きい電力で作動させることができる可能性があるが、このようにして案内レーザ175を操作することは好ましくなく、その理由には、案内レーザ175は、レーザシステム115が増幅光ビーム110を生成しない間に作動させることができるからであり、必要とされる電力の量は、案内波長が光学構成要素の波長範囲外で駆動された時に発生する効率の低下と共に非線形に(例えば、指数的に)増加する。案内レーザ175は、レーザシステム115が増幅光ビーム110を生成しない間に作動させることができる。
【0052】
案内レーザ175を使用してレーザシステム115内の構成要素を整列させること、例えば、光増幅器をレーザシステム115の別の光増幅器に整列させることができる。この実施では、案内レーザ175を使用して、光源100の初期準備中及びチャンバ130におけるEUV生成前に構成要素を整列させることができる。チャンバ130におけるEUV生成には、増幅光ビーム110を生成するだけでなく、増幅光ビーム110をターゲット位置105に誘導してターゲット材料をEUV範囲で出射されるプラズマに変換するためにターゲット材料114に衝突することが必要である。更に、この実施では、案内レーザ175を使用して、ビーム送出システムを通して及びターゲット位置105に増幅光ビーム110を誘導するようにビーム送出システム内の構成要素を整列させることができる。従って、この実施では、案内レーザ175を使用して、レーザシステム115の利得媒体は反転されるがコヒーレントレージングは生成されていない間に(レーザ空洞がない場合)、又はチャンバ130内のEUV生成中に(その場合に、レーザ空洞があり、レーザシステムはコヒーレントレージングを生成している)、構成要素と増幅光ビーム110を整列させることができる。アラインメントは、反転されなければ非反転利得媒体内では出現しない反転利得媒体内に発生する可能性があるレンズ効果を補償するために利得媒体が反転される間に行われる。
【0053】
案内レーザ175を使用して、第2の実施では、ビーム送出システム内の光学構成要素を整列させ、かつターゲット位置105に向けて増幅光ビーム110を誘導することができる。この実施では、案内レーザ175は、レーザシステム115の利得媒体が反転される間に存在するがコヒーレントレージング生成中でないか、又はチャンバ130内のEUV生成中であり、その場合に、レーザ空洞があり、レーザシステムはコヒーレントレージングを生成している間に光学構成要素と増幅光ビーム110を整列させるのに使用することができる。
【0054】
案内レーザ175に関連して、光源100は、案内レーザ175及び増幅光ビーム110から光の一部分をサンプリングするために集束アセンブリ122内に設けられる計測システム124を含む。他の実施では、計測システム124は、ビーム搬送システム120内に設けられる。
【0055】
CO2を含み、かつ約9100と約11500nmの間の波長、特に、約11150nmで光を増幅することができる充填ガスを光増幅器内の利得媒体として含むレーザシステム115に関して上述した基準を満たす案内レーザ175を選択することができる。このようなCO2レーザは、ワシントン州MukilteoのSynradインコーポレーテッドから購入することができる。
【0056】
第1の実施では、案内レーザ175は、量子カスケード技術に基づいて広義に波長可変な中赤外線外部空洞レーザである。例えば、このようなレーザは、約8100nmの波長に波長変更することができ、この波長は、CO2増幅器の作動波長に十分の近く、かつCO2増幅器の設定に使用することができる光学構成要素の波長範囲である。このような量子カスケードレーザは、カリフォルニア州Powayの「Daylight Solutions」から購入することができる。
【0057】
第2の実施では、案内レーザ175は、空洞内で特殊光学系及び/又はCO2同位元素ガス充填が選択される場合にレーザシステム115に使用されるCO2光増幅器と異なることができる選択可能な波長の範囲を有する回折格子で波長変更又は回折格子なしで波長変更することができる波長可変CO2レーザである。このようなレーザは、ワシントン州Marysvilleの「Access Laser Company」から購入することができる。例えば、案内レーザ175が利得媒体としてCO2同位元素を使用するCO2レーザである場合に、案内波長は、約11150nm、又は9000nmと11500nmの間のあらゆる波長であるように選択することができる。
【0058】
計測システム124は、増幅光ビーム110及び案内レーザビームの部分集合又は一部分をサンプリング又は向け直す光学要素を含むことができ、このような光学要素は、案内レーザビーム及び増幅光ビーム110の電力に耐えることができるあらゆる材料から製造される。増幅光ビーム110及び案内レーザビームの波長が互いに異なるので、それらは、二色性光デバイス(二色性ミラー又はダイクロイックフィルタなど)を使用して分離することができ、この二色性光デバイスは、増幅光ビーム110の診断部分を案内レーザ175の診断部分から分離し、かつ別々の解析をもたらすために集束アセンブリ122内に設けられる。ビーム解析システムは、計測システム124及び主コントローラ155で形成され、その理由は、主コントローラ155は案内レーザ175からのサンプリングされた光を解析し、この情報を使用してビーム制御システム158を通じて集束アセンブリ122内の構成要素を調節するからである。
【0059】
従って、要約すると、光源100は、増幅光ビーム110を生成し、増幅光ビーム110は、ターゲット材料をEUV範囲の光を出射するプラズマに変換するためにターゲット位置105でターゲット材料に向けられる。増幅光ビーム110は、以下でより詳細に説明するように、レーザシステム115の設計及び特性に基づいて決定される特定の波長で作動する。更に、増幅光ビーム110は、ターゲット材料がコヒーレントレーザ光を生成するためにレーザシステム115に十分なフィードバックを行う時に、又は駆動レーザシステム115がレーザ空洞を形成する適切な光学的フィードバックを含む場合にレーザビームとすることができる。
【0060】
上述のように、駆動レーザシステム115は、1つ又はそれよりも多くの光増幅器及びいくつかの光学構成要素(例えば、約20〜50個のミラー)を含み、ビーム搬送システム120及び集束アセンブリ122は、例えば、ミラー、レンズ、及びプリズムのようないくつかの光学構成要素を含む。これらの光学構成要素の全ては、増幅光ビーム110の効率的な形成及びターゲット位置105への増幅光ビーム110の出力を可能にするために増幅光ビーム110の波長を包含する波長範囲を有する。更に、光学構成要素の1つ又はそれよりも多くには、基板上の多層誘電反射防止干渉コーティングを形成することができる。
【0061】
図3を参照すると、例示的なビーム送出システム300は、駆動レーザシステム305とターゲット位置310の間に位置決めされ、ビーム送出システムは、ビーム搬送システム315及び集束アセンブリ320を含む。ビーム搬送システム315は、駆動レーザシステム305によって生成された増幅光ビーム325を受け取って、増幅光ビーム325を再方向付け及び拡張し、次に、集束アセンブリ320に向けて拡張及び再方向付け後の増幅光ビーム325を誘導する。集束アセンブリ320は、増幅光ビーム325をターゲット位置310に集束させる。
【0062】
ビーム搬送システム315は、ミラー330、332、及び増幅光ビーム325の方向を変える他のビーム案内光学系334のような光学構成要素を含む。ミラー330、332、及びビーム案内光学系334は、増幅光ビーム325の反射に適するあらゆる基板及びコーティングで製造することができる。従って、それらは、増幅光ビーム325の波長で殆どの光を反射するように選択された基板及びコーティングで製造することができる。一部の実施では、ミラー330、332の1つ又はそれよりも多く及びビーム案内光学系334は、無酸素高導電(OFHC)銅基板上にペンシルベニア州Saxonburgの「II−VI Infrared」により製造された最大金属反射器(MMR)コーティングのような高反射コーティングで製造される。使用することができる他のコーティングは、金と銀を含み、コーティングを付加することができる他の基板は、シリコン、モリブデン、及びアルミニウムを含む。ミラー330、332の1つ又はそれよりも多く及びビーム案内光学系334は、例えば、基板に水又は何らかの他の適切な冷却剤を通すことによって水冷することができる。
【0063】
ビーム搬送システム315は、ビーム拡張システム340を出る増幅光ビーム325の横サイズがビーム拡張システム340に入る増幅光ビーム325の横サイズより大きいように増幅光ビーム325を拡張するビーム拡張システム340も含む。ビーム拡張システム340は、楕円放物面(このようなミラーは、軸外放物面ミラーとも呼ばれる)の軸外セグメントである反射面を有する曲面ミラーを含むことができる。ビーム拡張システム340は、増幅光ビーム325を再方向付、拡張、又は平行化するように選択された他の光学構成要素を含むことができる。ビーム拡張システム340のための様々な設計は、本出願と同時に出願された代理人整理番号第002−018001/2009号である「極紫外光源のためのビーム搬送システム」という名称の特許出願に説明されており、この特許は、全体が引用により本明細書に組み込まれている。
【0064】
図3に示すように、集束アセンブリ320は、ミラー350と、ミラー350からターゲット位置310へ反射増幅光ビーム325を集束させるように構成かつ配置された収束レンズ355を含む集束要素とを含む。ミラー350は、レンズ前ミラーと呼ぶことができ、かつ増幅光ビーム325の波長で高反射であるコーティングを有する基板で製造することができる。例えば、ミラー350は、無酸素高導電(OFHC)銅基板上にペンシルベニア州Saxonburgの「II−VI Infrared」により製造された最大金属反射器(MMR)コーティングを有することができる。ミラー350に使用することができる他のコーティングは、金と銀を含み、コーティングを付加することができる他の基板は、シリコン、モリブデン、及びアルミニウムを含む。レンズ355は、増幅光ビーム325の波長で透過することができる材料で製造される。
【0065】
集束アセンブリ320は、レンズ355から反射した光365を捕捉する計測システム360を含むことができる。光365は、少なくとも増幅光ビーム325の診断部分と案内レーザ175からの光の診断部分とを含む。この捕捉光を使用して、増幅光ビーム325及び案内レーザ175からの光の特性を解析し、例えば、増幅光ビーム325の位置を判断して増幅光ビーム325の焦点距離の変化をモニタすることができる。具体的には、捕捉光を使用して、レンズ355上での増幅光ビーム325の位置に関する情報を提供し、かつレンズ355の温度の変化(例えば、加熱)によるレンズ355の焦点距離変化をモニタすることができる。
【0066】
レンズ355から反射した光365は、以下でより詳細に説明するように、ミラー350の開口部と一致する焦点に収束する。このようにして、ミラー350の開口部は、光365が計測システム360に到達する経路を提供し、同じくビーム送出システム300内の自己レージングを防止又は低減するために、光365がビーム搬送システム315に再突入することも防止する。
【0067】
計測システム360は、光365を集光し、増幅光ビーム診断部分を案内レーザビーム部分から分離し、分離診断部分366を光センサ364に向けて誘導するように構成された集光システム362を含む。計測システム360の集光システム362は、二色性光デバイス(二色性ミラー又は二色性の反射器など)のような光学構成要素を含み、二色性光デバイスは、光365を診断増幅光ビーム及び診断案内レーザビームに分離してこれらのビームの各々の別々の解析を可能にする。二色性光デバイスは、診断部分をこれらの部分の一方の実質的に全てを透過してこれらの部分の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成される。以下に示す実施では、二色性光デバイスは、増幅光ビーム325の波長(例えば、約10600nm)の光を反射し、案内レーザ175によって生成された光の波長(例えば、約11150nm)の光を透過する。
【0068】
光センサ364は、集光システム362内の分離診断部分366の画像を捕捉し、解析モジュール395に向けて誘導される画像信号を出力する。解析モジュール395は、光センサ364により捕捉された画像にリアルタイム解析を行ってサイズ及び重心座標を判断するソフトウエアを含む。解析モジュール395は、主コントローラ155に接続する独立型デバイスとすることができ、又は主コントローラ155に一体化することができる。一部の実施では、解析モジュール395は、「National Instruments PXI Box」である。
【0069】
解析モジュール395及び/又はコントローラ155は、ビーム送出システム300内の構成要素に関連付けられた少なくとも1つのアクチュエータ385、390に(例えば、ミラー350及び/又はレンズ355に)接続され、サイズ及び重心座標の値に基づいてビーム送出システム300の少なくとも1つの構成要素(例えば、レンズ355及び/又は1つ又はそれよりも多くの可動ミラー350)の位置又は角度を修正し、それによってターゲット位置105でのターゲット材料114との増幅光ビーム325の重なりを増大させ、従って、EUV生産の量を増大させる。計測システム360は、検出器364に到達する前に他の方法で光を修正するフィルタ、レンズ、ビームスプリッタ、及びミラーのような他の光学構成要素を含む。
【0070】
一般的に、収束レンズ355は、球面収差及び球面レンズで発生する可能性がある他の光学収差を低減する非球面レンズとすることができる。収束レンズ355は、チャンバの壁上の窓として取り付けることができ、チャンバの内側に取付けることができ、又はチャンバの外部に取り付けることができる。レンズ355は、可動式であり、1つ又はそれよりも多くのアクチュエータに取り付けてシステムの作動中に能動焦点制御の機構を提供することができる。このようにして、レンズ355は、より効率的に増幅光ビーム325を集光し、ターゲット位置に光ビーム325を誘導するように移動してEUV生成量を増大又は最大にすることができる。レンズ355の変位の量及び方向は、以下に説明するように、計測システム360によって供給されたフィードバックに基づいて判断される。
【0071】
収束レンズ355は、増幅光ビーム325の殆どを捕捉するのに十分な直径を有し、しかも、増幅光ビーム325をターゲット位置に集束させるのに十分な曲率をもたらす。一部の実施では、収束レンズは、少なくとも0.25の開口数を有することができる。一部の実施では、収束レンズ355は、ZnSeで製造され、ZnSeは、赤外線用途に使用することができる材料である。ZnSeは、0.6〜20μmを包含する透過範囲を有しており、かつ高出力増幅器から生成される高出力光ビームに使用することができる。ZnSeは、電磁スペクトルの赤色(特に、赤外線)端部において熱吸収が低い。収束レンズに使用することができる他の材料には、砒化ガリウム(GaAs)及びダイヤモンドがあるがこれらに限定されない。更に、収束レンズ355は、反射防止コーティングを含むことができ、かつ増幅光ビーム325の波長で増幅光ビームの少なくとも95%を透過することができる。
【0072】
従って、ミラー330、332、350、及びビーム案内光学系334内の構成要素の少なくとも1つは、主コントローラ155により制御することができるモータを含む作動システムにより作動する可動式マウントを使用して移動可能にされ、ターゲット位置310への増幅光ビーム325の能動指向制御を行うことができる。可動ミラー及びビーム誘導光学系を調節すると、レンズ355上での増幅光ビーム325の位置とターゲット材料での増幅光ビーム325の焦点を維持することができる。
【0073】
ビーム送出システム300は、アラインメントレーザ370を含むことができ、アラインメントレーザ370は、設定中に使用して、ビーム送出システム300の構成要素(ミラー330、332、ビーム誘導光学系334、ビーム拡張システム340内の構成要素、及びレンズ前ミラー350など)の1つ又はそれよりも多くの位置及び角度、又は場所を整列させる。アラインメントレーザ370は、構成要素の目視アラインメントを助けるように可視スペクトルで作動するダイオードレーザとすることができる。
【0074】
ビーム送出システム300は、ターゲット位置310でターゲット材料114から反射した光をモニタするカメラのような検出デバイス375を含むことができ、このような光は、駆動レーザシステム305の前面から反射し、検出デバイス375で検出することができる診断ビーム380を形成する。検出デバイス375は、主コントローラ155に接続することができる。
【0075】
計測システム360、ミラー350、及びレンズ355の設計は、増幅光ビーム325の経路において付加的な光学系を使用して診断目的に対して光365を捕捉する必要がないという点において以前の診断構成よりもコンパクトな設計となっている。更に、診断部分366の全てを単一の光センサ364で捕捉して解析に必要とされる構成要素の量を低減することができる。上述のように、二色性光デバイスは、診断部分をこれらの部分の各々の波長に基づいてこれらの部分の一方の実質的に全てを透過してこれらの部分の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成される。従って、回折格子を使用せずに診断光を分離することができ、従って、診断部分の安定性が改善し、診断部分内の歪みが二色性光デバイスで低減される。
【0076】
また、レンズ355の特性は、計測システム360のためのレンズ355で後方反射した十分な光365を有しながら、できるだけ多くの増幅光ビーム325が確実にターゲット位置310に透過されるようにレンズ355の製造業者に指定される。
【0077】
図4を参照すると、例示的な計測システム460は、診断目的に対してレンズ355から反射した光365を受け取って、開口部348を通過して計測システム460に入るようにミラー350の開口部348上に集束させる。
【0078】
同じく図5A〜図5Dを参照すると、ミラー350は、増幅光ビーム325が衝突するとレンズ355に向けて反射する第1の平面500と、第1の表面500の反対側にありかつ計測システム460に対向する第2の表面505とを付して設計することができる。ミラー350は、第1の表面500と第2の表面505とを横切る貫通開口部548を含み、開口部548は、第2の表面505のより大きい断面から第1の表面500の小さい方の断面にテーパ付きであるほぼ円錐形状を有する。
【0079】
ミラー350は、無酸素高導電(OFHC)銅で製造することができ、第1の表面500は、ペンシルベニア州Saxonburgの「II−VI Infrared」により製造されたような最大金属反射器(MMR)コーティングで仕上げることができる。ミラー350は、増幅光ビーム325全体をレンズ355に向けて反射するのに十分大きい明確な開口515を有する。
【0080】
図4を再び参照すると、計測システム460は、平行化又は収束レンズ405と平坦な光学系又は窓410とを含む。平行化レンズ405は、ZnSeで製造された平凸レンズとすることができる。平坦な光学系410は、光365を完全に透過する2つの平面により定められる。平坦な光学系410は、以下に説明するように、ターゲット位置でターゲット材料から反射する光414を遮断する比較的小さい中心遮断領域412を更に含むことができる。
【0081】
図6も参照すると、計測システム460は、光365の診断部分を部分の各々の波長に基づいて部分600の一方の実質的に全てを透過して部分605の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成された二色性光デバイス415(例えば、二色性ミラー又はダイクロイックフィルタ)を含む。以下に説明する実施では、二色性光デバイス415は、実質的にギルドレーザビームの全て(すなわち、約99%を超える)を透過して増幅光ビームの実質的に全て(すなわち、約99%を超える)を反射する。しかし、その二色性光デバイス415は、実質的に増幅光ビーム全体(すなわち、99%を超える)を透過して実質的に案内レーザビーム全体(すなわち、99%を超える)を反射するように構成することができることに注意すべきである。
【0082】
図7の例示的なグラフ700に示すように、一部の実施では、増幅光ビーム325が約10600nmの波長を有する場合に、二色性光デバイス415は、10600nm(矢印705によって示す)の波長で99%を超える光(p及びsの偏光成分)を反射するように構成される。更に、案内レーザビームが約11150nmの波長を有する場合に、二色性光デバイス415は、11150nm(矢印710によって示す)の波長で99%を超える光(p及びsの偏光成分)を反射するように構成される。
【0083】
計測システム460は、診断部分の付加的なフィルタリングを行うために二色性光デバイス415の下流で設けられるフィルタ420、425、430を含むことができる。フィルタ420、425は、例えば、光デバイス415を透過した可能性がある増幅光ビームの部分を反射するために透過後の案内レーザビーム部分600の経路内に設けられる付加的な二色性光デバイスとすることができる。これらのフィルタ420、425を使用して、透過部分及び反射部分の相対電力を調節して光センサ364で有用な信号を取得することができる。このような調節は、増幅光ビーム325が案内レーザビームよりも実質的に強力である状況に有用である。この場合に、増幅光ビーム325は、案内レーザビームよりも実質的に強力であるので、増幅光ビーム325の十分な量が二色性光デバイス415を透過して、部分600内の案内レーザビームの特徴を正確に計測することをより困難にする可能性がある。フィルタ430は、例えば、部分605から不要な光を遮断するために反射増幅光ビーム部分605の経路内に設けられた付加的な二色性光デバイスとすることができる。更に、フィルタ430には、その後面に、レーザシステム115が作動させることができる別の不要な波長(例えば、約10200nmの波長)で光を阻止する反射防止コーティングを付加することができる。更に、フィルタ420、425、430は、反射がビーム経路から誘導されるようにビーム経路に対して傾斜状態とすることができる。二色性光デバイス415と同様に、フィルタ420、425、430は、ZnSeで製造することができる。
【0084】
計測システム460も、診断部分600、605の各ビームを2つのビームに分割するために診断部分600、605のそれぞれの経路に沿って位置決めされた部分反射器435、440を含み、2つのビームの両方ともが、光センサ364に誘導される。このようにして、4つのビーム470、475、480、485は、光センサ364に送られ、光センサ364はこれらの4つのビームを使用して4つの未知数、すなわち、診断増幅光ビームの重心、診断案内レーザビームの重心、診断増幅光ビームのサイズ、及び診断案内レーザビームのサイズを計算することができる。4つのビーム470、475、480、485は、各ビームに対して別々の解析を行って各ビームのサイズ及び重心を判断することを可能にするように光センサ感光面に当った時に互いから空間的に分離される(例えば、4つのビームは暗領域により互いから分離される)ように誘導される。
【0085】
部分反射器440は、増幅光ビーム部分605のほぼ70%を反射してほぼ30%を透過するように構成することができる。部分反射器435は、案内レーザビーム部分600のほぼ30%を反射してほぼ70%を透過するように構成することができる。部分反射器435、440の各々は、ZnSe、又は関わっている波長に対してあらゆる他の適切な材料で製造することができる。いくつの未知数を解析モジュール395及び/又はコントローラ155により判断すべきかにより、付加的な又はより少数のビームスプリッタを使用することができる。
【0086】
更に、部分反射器435、440は、それぞれのビームを分割するのに使用されるが、他の部分反射器445、450、455、465を経路に挿入して、必要に応じて付加的なフィルタリングを行うことができる。計測システム460は、光の波面の形状を修正するレンズ及び光の波面の形状を再方向付け及び/又は修正するミラーのような他の構成要素を含むことができる。レンズは、ZnSeで製造することができ、ミラーは、シリコン(Si)で製造することができるが、他の材料も可能である。
【0087】
光センサ364は、診断部分から形成された画像の特徴を解像するのに十分な解像度を有するあらゆる検出器とすることができる。例えば、光センサ364は、少なくとも100,000nmの解像度を有することができる。一部の実施では、光センサ364は、診断部分の波長を包含するスペクトル域を有する焦電性アレイカメラである。例えば、焦電性アレイカメラは、ユタ州LoganのOphir−Spiriconインコーポレーテッド製「Pyrocam(登録商標)IIIシリーズ」カメラとすることができる。焦電性アレイカメラは、他の特徴及び解析機能に対して使用することができるレーザビーム解析ソフトウエアを含むことができる。代替的に、焦電性アレイカメラからの出力を解析モジュール395に又は捕捉画像の解析に向けて主コントローラ155に送ることができる。
【0088】
図8も参照すると、計測システム460は、ミラー350からチャンバ830内のターゲット位置810に反射した増幅光ビーム325を集束させるように構成かつ配置されたミラー350と収束レンズ855とを含む例示的な集束アセンブリ820と共に示されている。この実施では、収束レンズ855は、両凸レンズである。レンズ855は、レンズ855がチャンバ830内に維持された真空とチャンバ830の外部のパージ処理された環境との間の窓として作用するようにチャンバ830の壁890内に設けられる。ベローズを真空チャンバ壁890とレンズ855の間に設けて、光ビーム325の方向に対する3つの方向、すなわち、光ビーム325の方向に沿って延びる軸線方向又は縦方向、及び軸線方向に対して横である2つの方向の1つ又はそれよりも多くに沿ったレンズ855の動きを補助することができる。
【0089】
計測システム460は、レンズ855から反射した光865を捕捉し、光865は、上述のように、ミラー350の中心領域内の開口部を透過する。
【0090】
極紫外光真空チャンバ830は、極紫外光集光器835を収容し、極紫外光集光器835は、増幅光ビーム325がターゲット位置810と交差してターゲット材料に当った時にターゲット位置810でターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される。
【0091】
図9も参照すると、別の実施では、計測システム960は、計測システム460と同様に、例示的な集束アセンブリ920のレンズ955から反射した光965を捕捉するように設計される。この実施では、集束アセンブリ920は、反射光を透過する(ミラー350により行われたように)代わりに反射光965を反射するように構成されたレンズ前ミラー950を含む。ミラー950は、増幅光ビーム325をレンズ955に向けて反射して光965を計測システム960に向けて反射するように設計された中心領域を付して設計することができる。集束アセンブリ920も、光の方向をレンズ955からターゲット位置910に向け変えるためにレンズ955とターゲット位置910との間に設けられた付加的な可動ミラー980を含む。
【0092】
レンズ955は、少なくとも0.25の開口数を有する平凸非球面レンズとすることができる。この実施では、レンズ955は、極紫外光真空チャンバ930の内側に設けられているが、チャンバ930の壁に設けて気密シールをもたらすことができる。極紫外光真空チャンバ930は、極紫外光集光器935を収容し、極紫外光集光器935は、増幅光ビーム325がターゲット位置910と交差してターゲット材料に当った時にターゲット位置910でターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される。
【0093】
図10を参照すると、別の実施では、集束アセンブリ1020は、ミラー1050と、ミラー1050及び別の中間ミラー1085からチャンバ1030内のターゲット位置1010に反射した増幅光ビーム325を集束させるように構成かつ配置された収束レンズ1055を含む集束要素とを含む。この実施では、収束レンズ1055は、レンズ1055がチャンバ1030内に維持された真空とチャンバ1030の外部のパージ処理された環境との間の窓として作用するようにチャンバ830の壁1090内に設けられている平凸レンズである。ベローズを真空チャンバ壁1090とレンズ1055との間に(図示せず)設けると、光ビーム325の方向に対する3つの方向、すなわち、光ビーム325の方向に沿って延びる軸線方向、及び軸線方向に対して横である2つの方向のうちの1つ又はそれよりも多くに沿ったレンズ1055の動きを補助することができる。集束アセンブリ1020は、レンズ1055から反射してミラー1050内の中心開口部を通して誘導された光1065を捕捉する計測システム1060も含む。計測システム1060は、一般的に、診断増幅光ビームを反射光1065の診断案内レーザビームから分離する二色性光デバイス1015を含むという点において、他の計測システムと同様に作動する。
【0094】
極紫外光真空チャンバ1030は、極紫外光集光器1035を収容し、極紫外光集光器1035は、増幅光ビーム325がターゲット位置1010と交差してターゲット材料に当った時にターゲット位置1010でターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される。
【0095】
図3を再び参照すると、使用時に、レンズ355から反射した光365は、計測システム内の光学構成要素を通して誘導され、光センサ364に衝突する4つの空間的に分離されたビームに分割される。
【0096】
例えば、図4を再び参照すると、レンズ355から反射した光365は、ミラー350の開口部348内の焦点領域に集束され、光365は、平行化レンズ405に向う拡張ビームとして開口部348を通過する。平行化レンズ405は、レンズ405を出る光365が実質的に平行化されるように十分な発散を光365に与える。更に、平行化レンズ405は、レンズ405を出る光414が平坦な光学系410の中心遮断領域412により遮断される焦点領域に収束するようにターゲット材料から反射した光414に十分な発散を与える。
【0097】
別の例として、図9及び図10において、レンズ955、1055から反射する光965、1065は、異なる経路を取るが、全ての場合に、光は、最終的にはそれぞれの計測システム460、960、1060内の二色性光デバイス415、915、1015に衝突する。
【0098】
計測システム内の光学構成要素を通過した後に、4つの診断ビームは、光センサ364に当たり、光センサ364は、上述の一実施では、Ophir−Spiriconインコーポレーテッド製「Pyrocam III」カメラである。光センサ364によって得られた画像は、プロセッサ(例えば、解析モジュール395及び/又は主コントローラ155)による解析に適するデータフォーマットに変換され、一部の実施では、有用な14ビットを有するI16フォーマット(符号付き16ビット整数)とすることができる。光センサ364により出力された画像データは、解析モジュール395に送られる。
【0099】
図11を参照すると、解析モジュール395(又は解析ソフトウエアがコントローラ155内で実行される場合は主コントローラ155)は、捕捉された各画像のサイズ及び重心を計算する手順1100を実行し、画像は、その周りに異なる暗い境界を有すると定義される。最初に、解析モジュール395は、光センサ364(段階1105)から各組の画像データを受信し、各組の画像データは、光センサ364に衝突する診断ビームの1つを表している。
【0100】
次に、解析モジュール395は、画像データにデータ変換を行って更に別の解析に適するフォーマットにする(段階1110)。データ変換は、画像のデータをアレイのフォーマットのデータに変換する段階を含むことができる。データ変換は、ビット交換を実行し、すなわち、1つのデータフォーマット(I16フォーマットなど)から正ピクセル値に変換すべき別のデータフォーマット(符号なし16ビット整数フォーマットであるU16フォーマットなど)に変換する段階を含むこともできる。データ変換は、アレイ内の要素を合計して1次元のアレイを得る段階を含むことができる。例えば、Y画像方向内のアレイ要素を合計して1次元のYアレイを取得し、X画像方向のアレイ要素を合計して1次元のXアレイを取得する。更に、データ変換は、ゼロ基線を保証するためにピクセル(例えば、第1の3〜10ピクセル)の部分集合の強度の平均値を使用する基線補正計算を含むこともできる。更に、データ変換は、最大又は平均値に対するアレイの正規化を含むことができる。
【0101】
データ変換(段階1110)後に、解析モジュール395は、例えば、アレイのデータを補間することによってアレイのデータ点又は要素を綿密に適合させる機能を構成する(段階1115)。
【0102】
次に、解析モジュール395は、X及びY方向の各々に沿って各診断ビームに対して補間画像データのビームサイズを計算する(段階1120)。ビームサイズは、指定のレベルで、例えば、5%、10%、1/e2、20%、又は50%で計算することができる。「Pyrocam III」の目盛りが0.1mm/ピクセルであると仮定すれば、ビームサイズの値は、コントローラ155にミリメートル単位で報告することができる。
【0103】
解析モジュール395は、各診断ビームに対して補間画像データの重心(質量の中心である)も計算する(段階1125)。重心は、各ピクセルの強度及び各ピクセルでの座標に基づいて計算される。「Pyrocam III」の目盛りが0.1mm/ピクセルであると仮定すれば、重心の値は、コントローラ155にミリメートル単位で報告することができる。
【0104】
更に、解析モジュール395は、各診断ビームに対して画像の全強度も計算することができ(段階1130)、各診断ビームに対して画像の面積も計算することができる(段階1135)。画像の全強度は、アレイ合計を実行して基線をゼロにした後に取得したデータ下の積分により計算することができ、又はそれは、段階1115後に得られる補間曲線下の積分により計算することができる。段階1120において指定のレベルで(例えば、1/e2で)計算したX及びY位置のビームサイズに基づいて画像の面積を計算することができる。
【0105】
解析モジュール395からの出力(例えば、ビームサイズ及び重心)は、主コントローラ155に送ることができ、主コントローラ155は、この出力を使用してビーム送出システムの1つ又はそれよりも多くの構成要素を波長変更する。例えば、ミラー350の波長変更は、10600nm診断情報(増幅光ビームからの情報)に基づいて行ない、レンズ355の波長変更は、10600nm情報を使用せずに11150nm診断情報(案内レーザビームからの情報)に基づいて行う。ミラー350及び/又はレンズ355を波長変更(調節)してターゲット材料310との増幅光ビーム325の重なりを最適化又は増大させる。
【0106】
他の実施も、以下の特許請求の範囲の範囲内である。
【0107】
検出器165は、図1では、ターゲット位置105から直接に光を受け取るように位置決めされた状態に示されているが、検出器165は、中間焦点145又は何らかの他の位置で又はその下流で光をサンプリングするように位置決めすることができる。
【0108】
一般的に、ターゲット材料114の照射は、ターゲット位置105でデブリを生成する可能性があり、このようなデブリは、集光ミラー135を含むがこれに限定されない光学要素の表面を汚す可能性がある。従って、全体が引用により本明細書に組み込まれている米国特許第7,491,954号明細書に説明されているように、ターゲット材料の成分との反応が可能なガス状エッチング液の供給源102をチャンバ26内に導入して光学要素の表面に堆積した汚染物質を一掃することができる。例えば、1つの用途において、ターゲット材料は、Snを含むことができ、エッチング液は、HBr、Br2、Cl2、HCl、H2、HCF3、又はこれらの化合物の何らかの組合せを含むことができる。
【0109】
光源100は、堆積ターゲット材料と光学要素の表面のエッチング液間の化学反応を開始し、及び/又はその速度を増大させる1つ又はそれよりも多くの加熱器170を含むことができる。Liを含むプラズマターゲット材料に対して、加熱器170は、1つ又はそれよりも多くの光学要素の表面を約400〜550℃の範囲の温度に加熱し、表面から、すなわち、エッチング液を必ずしも使用することなく、Liを気化するように設計することができる。適切とすることができる加熱器のタイプには、放射加熱器、マイクロ波加熱器、RF加熱器、オーム加熱器、又はこれらの加熱器の組合せがある。加熱器は、特定の光学要素表面に向けることができ、従って、指向性とすることができ、又はそれは、無指向性であってチャンバ130全体又はチャンバ130の実質的な部分を加熱することができる。
【符号の説明】
【0110】
300 ビーム送出システム
305 駆動レーザシステム
310 ターゲット位置
315 ビーム搬送システム
320 集束アセンブリ
【技術分野】
【0001】
開示の主題は、極紫外光源のための計測システムに関する。
【背景技術】
【0002】
極紫外光(EUV)光、例えば、約50nm又はそれ未満(軟X線とも呼ばれることもある)の波長を有し、かつ約13nmの波長での光を含む電磁放射線は、基板、例えば、シリコンウェーハ内の極めて小さな特徴部を生成するためにフォトリソグラフィ処理に使用することができる。
【0003】
EUV光を生成する方法には、EUV範囲の輝線を有する元素、例えば、キセノン、リチウム、又は錫を有する材料をプラズマ状態に変換することがあるが必ずしもこれに限定されるわけではない。レーザ生成プラズマ(LPP)と呼ばれることが多い1つのこのような方法において、駆動レーザと呼ぶことができる増幅光ビームを用いて、例えば、材料の液滴、流れ、又はクラスターの形態であるターゲット材料を照射することによって所要のプラズマを生成することができる。この処理に対して、プラズマは、一般的に、密封容器、例えば、真空チャンバ内で生成され、様々なタイプの計測機器を使用してモニタされる。
【0004】
約10600nmの波長で増幅光ビームを出力するCO2増幅器及びレーザは、LPP処理においてターゲット材料を照射する駆動レーザとしてある一定の利点を呈することができる。これは、ある一定のターゲット材料、例えば、錫を含有する材料に対して特に当て嵌まる場合がある。例えば、1つの利点は、駆動レーザ入力電力と出力EUV電力との間に比較的高い変換効率をもたらすことができる点である。CO2駆動増幅器及びレーザの別の利点は、錫デブリで被覆された反射光学系のような比較的粗い表面から比較的波長の長い光(例えば、198nmの深紫外光と比較して)が反射することができる点である。10600nm放射線のこの特性は、例えば、増幅光ビームの誘導、集束、及びその集束力の調節に向けて反射ミラーをプラズマの近くで使用することを可能にすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願第11/580,414号明細書
【特許文献2】米国特許第6,625,191号明細書
【特許文献3】米国特許第6,549,551号明細書
【特許文献4】米国特許第6,567,450号明細書
【特許文献5】米国特許第7,491,954号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一部の一般的な態様では、極紫外光システムは、増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成されたターゲット材料送出システムと、1組の光学構成要素を含むビーム送出システムと、計測システムと、コントローラとを含む。ビーム送出システムは、駆動レーザシステムから出射された増幅光ビームを受け取って、増幅光ビームをターゲット位置に向けて誘導するように構成される。真空チャンバは、増幅光ビームがターゲット位置と交差してターゲット材料に当った時にターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される極紫外光集光器を収容する。計測システムは、集光システムと光センサとを含む。集光システムは、ターゲット位置に到達しない増幅光ビームの少なくとも診断部分とターゲット位置に到達しない案内レーザビームの少なくとも診断部分とを集光するように構成される。集光システムは、診断部分をその部分の一方の実質的に全てを透過してその部分の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成された二色性光デバイスを含み、少なくとも2つの診断部分は、異なる波長を有する。光センサは、二色性光デバイスにより分離された少なくとも2つの診断部分を捕捉する。コントローラは、光センサの出力に基づいて少なくとも1つの構成要素の位置を修正するために、光センサとビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続される。
【0007】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、ビーム送出システムは、増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムと、ターゲット位置で増幅光ビームを集束するように構成かつ配置された集束要素とを含むことができる。
【0008】
集束要素は、収束レンズを含むことができる。収束レンズは、非球面レンズとすることができる。収束レンズは、セレン化亜鉛で製造することができる。収束レンズは、反射防止コーティングを含むことができ、かつ増幅光ビームの波長で少なくとも光の95%を透過することができる。収束レンズは、真空チャンバ内の真空を真空チャンバの外部の環境から分離するために真空チャンバの耐圧窓を形成することができる。収束レンズは、少なくとも0.25の開口数を有することができる。
【0009】
ビーム送出システムは、収束レンズに機械的に結合された作動システムを含むことができ、作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するために収束レンズを移動するように構成される。
【0010】
集光システムは、収束レンズの表面によって反射した増幅光ビームを集光するように構成することができる。
【0011】
ビーム送出システムは、ビーム拡張システムから収束レンズに向けて増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含むことができる。ビーム送出システムは、レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含むことができ、作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するためにレンズ前ミラーを移動するように構成される。
【0012】
コントローラは、ターゲット位置で増幅光ビームとターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによってチャンバ内の極紫外光の生成を増大させるために、少なくとも1つの構成要素の位置を修正する出力信号を少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成することができる。
【0013】
計測システムは、閉ループフィードバックシステムとすることができる。
【0014】
このシステムは、案内レーザビームを生成する案内レーザを含むことができる。増幅光ビームは、第1の異なる波長であることができ、案内レーザビームは、第2の異なる波長であることができる。二色性光デバイスは、実質的に増幅光ビーム診断部分全体を反射して実質的に案内レーザビーム診断部分全体を透過することにより、増幅光ビーム診断部分を案内レーザビーム診断部分から分離するように構成することができる。
【0015】
他の一般的な態様では、極紫外光は、チャンバにより定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成し、励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成し、増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節して1組の光学構成要素を通して増幅光ビームをターゲット位置に誘導し、案内レーザビームをターゲット位置に誘導し、ターゲット位置に到達しない増幅光ビームの少なくとも一部分とターゲット位置に到達しない案内レーザビームの少なくとも一部分とを集光し、かつ集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように集光増幅光ビーム部分と集光案内レーザビーム部分とを二色性光デバイスに誘導することによって集光増幅光ビーム部分を集光案内レーザビーム部分から分離することによって生成される。
【0016】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、分離部分は、分離部分の画像データを出力する光センサに誘導することができる。
【0017】
分離部分の各々の画像データは、解析モジュールに誘導することができ、解析モジュールは、分離部分の各々に対する画像データのビームサイズの判断及び分離部分の各々に対する画像データの重心の判断のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成される。
【0018】
光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置は、判断したビームサイズ及び判断した重心のうちの1つ又はそれよりも多くに基づいて調節することができる。
【0019】
増幅光ビームは、ミラーから増幅光ビームを反射し、かつ増幅光ビームを捕捉して増幅光ビームを集束する集束要素を通して反射増幅光ビームをターゲット位置に誘導することにより、1組の光学構成要素を通して誘導することができる。これらの部分は、収束レンズから反射してミラー内の開口部を通って戻る部分を集光することによって集光することができる。
【0020】
他の一般的な態様では、極紫外光システムは、増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、ターゲット材料送出システムと、ビーム送出システムと、計測システムとを含む。ターゲット材料送出システムは、チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成される。真空チャンバは、増幅光ビームがターゲット位置と交差してターゲット材料に当った時にターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成された極紫外光集光器を収容する。ビーム送出システムは、駆動レーザシステムから出射される増幅光ビームを受け取って、増幅光ビームをターゲット位置に向けて誘導するように構成される。ビーム送出システムは、ターゲット位置に増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを含む1組の光学構成要素を含む。計測システムは、収束レンズから反射した増幅光ビームの部分と収束レンズから反射した案内レーザビームの部分とを集光するように構成された集光システムを含む。集光システムは、これらの部分を部分の第1のものを透過して部分の第2のものを反射することによって分離するように構成された二色性光デバイスを含む。
【0021】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、システムは、二色性光デバイスにより分離された部分を捕捉する光センサと、光センサの出力に基づいて少なくとも1つの構成要素の位置を修正するために光センサとビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続したコントローラとを含むことができる。コントローラは、ターゲット位置での増幅光ビームとターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによってチャンバ内の極紫外光の生成を増大させるために、少なくとも1つの構成要素の位置を修正する出力信号をビーム送出システムの少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成することができる。
【0022】
このシステムは、収束レンズに機械的に結合された作動システムを含むことができ、作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するために収束レンズを移動するように構成される。
【0023】
ビーム送出システムは、ビーム拡張システムから収束レンズに向けて増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含むことができる。収束レンズから反射した増幅光ビーム部分及び案内レーザビーム部分は、二色性光デバイスに到達する前にレンズ前ミラー内の開口部を通して誘導することができる。ビーム送出システムは、レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含むことができる。作動システムは、制御信号をコントローラから受信し、かつ制御信号に基づいて増幅光ビームの焦点を調節するためにレンズ前ミラーを移動するように構成することができる。
【0024】
収束レンズは、真空空間を外部空間から分離するために真空チャンバの耐圧窓を形成することができる。
【0025】
増幅光ビームは、第1の異なる波長とすることができる。このシステムは、第2の異なる波長である案内レーザビームを生成する案内レーザを含むことができる。
【0026】
ビーム送出システムは、増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムを含むことができる。収束レンズは、拡張増幅光ビームをビーム拡張システムから受け取るように構成かつ配置することができる。
【0027】
収束レンズは、少なくとも0.25の開口数を有することができる。
【0028】
このシステムは、案内レーザビームを生成する案内レーザを含むことができる。この場合に、増幅光ビームは、第1の異なる波長であることができ、案内レーザビームは、第2の異なる波長であり、二色性光デバイスは、増幅光ビーム診断部分の実質的に全てを反射して案内レーザビーム診断部分の実質的に全てを透過することによって増幅光ビーム診断部分を案内レーザビーム診断部分から分離するように構成することができる。
【0029】
別の一般的な態様では、極紫外光は、チャンバにより定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成し、励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成し、増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節し、案内レーザビームをターゲット位置に誘導し、収束レンズの表面から反射する増幅光ビームの少なくとも一部分と案内レーザの少なくとも一部分とを集光し、集光増幅光ビーム部分を集光案内レーザビーム部分から分離することによって生成することができる。1つ又はそれよりも多くの特性は、ターゲット位置に増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを通して増幅光ビームを誘導することを含め、1組の光学構成要素を通して増幅光ビームを誘導することによって調節される。集光増幅光ビーム部分は、集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように集光増幅光ビーム部分と集光案内レーザビーム部分とを二色性光デバイスに誘導することにより、集光案内レーザビーム部分から分離することができる。
【0030】
実施は、以下の特徴の1つ又はそれよりも多くを含むことができる。例えば、分離部分は、分離部分の画像データを出力する光センサに誘導することができる。分離部分の各々の画像データは、解析モジュールに誘導することができる。解析モジュールは、分離部分の各々に対する画像データのビームサイズの判断及び分離部分の各々に対する画像データの重心の判断のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成することができる。光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置は、判断されたビームサイズ及び判断された重心の1つ又はそれよりも多くに基づいて調節することができる。
【0031】
増幅光ビームは、収束レンズを通して増幅光ビームを誘導する前にミラーから増幅光ビームを反射することによって1組の光学構成要素を通して誘導することができる。これらの部分は、収束レンズから反射してミラー内の開口部を通って戻る部分を集光することによって集光することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】レーザ生成プラズマ極紫外光源のブロック図である。
【図2A】図1の光源に使用することができる例示的な駆動レーザシステムのブロック図である。
【図2B】図1の光源に使用することができる例示的な駆動レーザシステムのブロック図である。
【図3】駆動レーザシステムと図1の光源のターゲット位置との間に位置決めされた例示的なビーム送出システムのブロック図である。
【図4】図3のビーム送出システムに使用することができる例示的な計測システムのブロック図である。
【図5A】図3のビーム送出システムの集束アセンブリに使用される例示的なミラーの斜視図である。
【図5B】図5Aのミラーの上面図である。
【図5C】図5Aのミラーの底面図である。
【図5D】図5Cの線5D〜5Dに沿って切り取った側面断面図である。
【図6】図3の計測システムに使用することができる二色性光デバイスの図である。
【図7】図6の二色性光デバイスに衝突するS偏光光及びP偏光光の反射率対波長のグラフである。
【図8】図4の計測システムを含む例示的な集束アセンブリのブロック図である。
【図9】図4の計測システムを含む例示的な集束アセンブリのブロック図である。
【図10】図4の計測システムを含む例示的な集束アセンブリのブロック図である。
【図11】集束アセンブリによって実行される手順の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1を参照すると、LPP EUV光源100は、真空チャンバ130内のターゲット位置105で増幅光ビーム110でターゲット材料114を照射し、輝線をEUV範囲に有する元素を有するプラズマ状態にターゲット材料を変換することによって形成される。光源100は、利得媒体又はレーザシステム115の媒体内の集団反転のために増幅光ビームを生成する駆動レーザシステム115を含む。
【0034】
光源100は、レーザシステム115とターゲット位置105の間にビーム送出システムを含み、ビーム送出システムは、ビーム搬送システム120と集束アセンブリ122とを含む。ビーム搬送システム120は、増幅光ビーム110をレーザシステム115から受け取って、増幅光ビーム110を誘導及び必要に応じて修正して増幅光ビーム110を集束アセンブリ122に出力する。集束アセンブリ122は、増幅光ビーム110を受け取ってターゲット位置105にビーム110を集束させる。
【0035】
以下に説明するように、ビーム搬送システム120は、他の構成要素のうちでもとりわけ、レーザシステム115と集束アセンブリ122の間にビーム110を拡張するビーム拡張システムを含む。同じく以下に説明するように、集束アセンブリ122は、他の構成要素のうちでもとりわけ、ビーム110をターゲット位置105上へ集束させるレンズと、ビーム110に診断を行う計測システム124とを含む。ビーム搬送システム120、集束アセンブリ122、及び計測システム124に対して詳述する前に、図1に参照して光源100の概要を示す。
【0036】
光源100は、例えば、液滴、液体流、固体粒子又はクラスター、液滴内に含まれた固体粒子、又は液体流内に含まれた固体粒子の形態でターゲット材料114を送出するターゲット材料送出システム125を含む。ターゲット材料114は、例えば、水、錫、リチウム、キセノン、又はプラズマ状態に変換された時にEUV範囲の輝線を有するあらゆる材料を含むことができる。例えば、元素錫は、純粋な錫(Sn)として、錫化合物、例えば、SnBr4、SnBr2、SnH4として、錫合金、例えば、錫ガリウム合金、錫インジウム合金、錫インジウムガリウム合金、又はこれらの合金の組合せとして使用することができる。ターゲット材料114は、錫のような上述の元素1つで被覆したワイヤを含むことができる。ターゲット材料は、固体状態である場合に、環、球、又は立方体のようなあらゆる適切な形状を有することができる。ターゲット材料114は、ターゲット材料送出システム125によりチャンバ130の内部に及びターゲット位置105に送出することができる。ターゲット位置105は、プラズマを生成するためにターゲット材料114が増幅光ビーム110によって照射される位置である照射部位とも呼ばれる。
【0037】
一部の実施では、レーザシステム115は、1つ又はそれよりも多くの主パルスと、一部の場合には、1つ又はそれよりも多くのプレパルスとを供給する1つ又はそれよりも多くの光増幅器、レーザ、及び/又はランプを含むことができる。各光増幅器は、高い利得で望ましい波長を光学的に増幅することができる利得媒体と、励起源と、内部光学系とを含む。光増幅器は、レーザ反射ミラー又はレーザ空洞を形成する他のフィードバックデバイスを有する場合もあれば有していない場合もある。従って、レーザシステム115は、たとえレーザ空洞がない場合でも、レーザ増幅器の利得媒体内の集団反転のために増幅光ビーム110を生成する。更に、レーザシステム115は、十分なフィードバックをレーザシステム115に提供するレーザ空洞がある場合に、コヒーレントレーザビームである増幅光ビーム110を生成することができる。「増幅光ビーム」という用語は、以下のもの、すなわち、単に増幅されるが必ずしもコヒーレントレージングであるというわけではないレーザシステム115からの光、及び増幅されかつコヒーレントレージングでもあるレーザシステム115からの光のうちの1つ又はそれよりも多くを包含する。
【0038】
レーザシステム115内の光増幅器は、CO2を含む充填ガスを利得媒体として含むことができ、かつ約9100と約11000nmの間の波長で、特に、約10600nmで1000を超えるか又はそれに等しい利得で光を増幅することができる。レーザシステム115に使用される適切な増幅器及びレーザには、パルスレーザデバイス、例えば、比較的高出力、例えば、10kW又はそれよりも大きく、かつ高いパルス繰返し数、例えば、50kHz又はそれよりも大きいもので作動する例えばDC又はRF励起で例えば約9300nm又は約10600nmで放射線を生成する例えばパルスガス放電CO2レーザデバイスを含むことができる。レーザシステム115内の光増幅器は、より高い出力でレーザシステム115を作動する時に使用することができる水のような冷却システムを含むことができる。
【0039】
図2Aを参照すると、1つの特定的な実施では、レーザシステム115は、複数の増幅段を有し、かつ例えば100kHzでの作動が可能である低エネルギ及び高繰返し数のQスイッチ式主発振器(MO)200により開始されるシードパルスを有する主発振器/電力増幅器(MOPA)構成を有する。MO200からは、例えば、ビーム経路212に沿って進む増幅光ビーム210を生成するために、RF励起高速軸流CO2増幅器202、204、206を使用してレーザパルスを増幅することができる。
【0040】
3つの光増幅器202、204、206が示されているが、僅か1つの増幅器及び3つよりも多い増幅器をこの実施に使用することができる。一部の実施では、CO2増幅器202、204、206の各々は、内部ミラーにより折り返される10メートルの増幅器長を有するRF励起軸流CO2レーザ立方体とすることができる。
【0041】
代替的にかつ図2Bを参照すると、駆動レーザシステム115は、ターゲット材料114が光共振器の1つのミラーとして機能するいわゆる「自己ターゲット式」レーザシステムとして構成することができる。一部の「自己ターゲット式」構成において、主発振器を不要とすることができる。レーザシステム115は、各チャンバが固有の利得媒体及び励起源、例えば、励起電極を有するビーム経路262に沿って直列に配置された一連の増幅チャンバ250、252、254を含む。各増幅チャンバ250、252、254は、例えば、10600nmの波長λの光を増幅する例えば1,000〜10,000の結合1通過利得を有するRF励起高速軸流CO2増幅チャンバとすることができる。増幅チャンバ250、252、254の各々は、単独で設定された時に1回よりも多く増幅光ビームに利得媒体を通過させるのに必要とされる光学構成要素を含まないようにレーザ空洞(共振器)ミラーなしで設計することができる。それにも関わらず、上述のように、レーザ空洞は、以下のように構成することができる。
【0042】
この実施では、レーザシステム115に後部部分反射光学系264を追加してターゲット材料114をターゲット位置105に置くことによってレーザ空洞を形成することができる。光学系264は、例えば、約10600nm(CO2増幅チャンバが使用される場合は増幅光ビーム110の波長)の波長が得られるように約95%の反射率を有する平面ミラー、曲面ミラー、位相共役ミラー、又はコーナ反射器とすることができる。
【0043】
ターゲット材料114及び後部部分反射光学系264は、増幅光ビーム110の一部をレーザシステム115に反射してレーザ空洞を形成するように作用する。従って、ターゲット位置105にターゲット材料114が存在することにより、レーザシステム115がコヒーレントレージングを生成させるのに十分なフィードバックが得られ、この場合に、増幅光ビーム110は、レーザビームと考えることができる。ターゲット材料114がターゲット位置105に存在しない時に、依然として増幅光ビーム110を生成するようにレーザシステム115を励起することができるが、光源100内の何らかの他の構成要素が十分なフィードバックを行わなければコヒーレントレージングを生成しない。特に、ターゲット材料114との増幅光ビーム110の交差中に、ターゲット材料114は、増幅チャンバ250、252、254を通過する光空洞を確立するように光学系264と協働してビーム経路262に沿って光を反射することができる。この構成は、チャンバ250、252、254の各々内のターゲット材料114を照射し、プラズマを作成してチャンバ130内のEUV光の放射を生成するレーザビームを生成する利得媒体が励起された時にターゲット材料114の反射率が光学利得に空洞(光学系264及び液滴で形成された)内の光損失を超えさせるのに十分であるように構成される。この構成では、光学系264、増幅器250、252、254、及びターゲット材料114は、ターゲット材料が光空洞の1つのミラー(いわゆるプラズマミラー又は機械式qスイッチ)として機能するいわゆる「自己ターゲット式」レーザシステムを形成するように結合される。自己ターゲット式レーザシステムは、代理人整理番号第2006−0025−01号である2006年10月13日出願の「EUV光源のための駆動レーザ送出システム」という名称の米国特許出願第11/580,414号明細書に開示されており、この特許の開示内容全体は、引用により本明細書に組み込まれている。
【0044】
用途により、他のタイプの増幅器又はレーザ、例えば、高電力及び高パルス繰返し数で作動するエキシマレーザ又は分子フッ素レーザも適切とすることができる。例示的に、例えば、繊維利得媒体又は円盤型利得媒体、例えば、米国特許第6,625,191号明細書、米国特許第6,549,551号明細書、及び米国特許第6,567,450号明細書に示されているようなMOPA構成エキシマレーザシステムを有する固体レーザ、1つ又はそれよりも多くのチャンバ、例えば、発振チャンバ、及び1つ又はそれよりも多くの増幅チャンバ(増幅チャンバは並列又は直列)を有するエキシマレーザ、主発振器/電力発振器(MOPO)構成、電力発振器/電力増幅器(POPA)構成があり、又は1つ又はそれよりも多くのエキシマ又は分子フッ素増幅器又は発振器チャンバにシード光を送出する固体レーザが適切とすることができる。他の設計も可能である。
【0045】
照射部位で、増幅光ビーム110は、集束アセンブリ122により適切に集束されると、ターゲット材料114の組成に依存する特定の特性を有するプラズマを作成するために使用される。これらの特性には、プラズマによって生成されるEUV光の波長及びプラズマから放出されるデブリのタイプ及び量を含むことができる。
【0046】
光源100は、増幅光ビーム110が通過してターゲット位置105に到達することを可能にする開口140を有する集光ミラー135を含む。集光ミラー135は、例えば、ターゲット位置105で第1の焦点、及びEUV光を光源20から出力することができ、かつ例えば集積回路リソグラフィツール(図示せず)に入力することができる中間位置145で第2の焦点(中間焦点とも呼ばれる)を有する楕円面ミラーとすることができる。光源100は、増幅光ビーム110がターゲット位置105に到達することを可能にし、同時に集束アセンブリ122及び/又はビーム搬送システム120に入るプラズマによって生成されたデブリの量を低減するために、集光ミラー135からターゲット位置105に向けてテーパ付きである開放端中空円錐シュラウド150(例えば、ガス円錐)を含むことができる。この目的のために、ターゲット位置105に向けて誘導されるガス流をシュラウド内にもたらすことができる。
【0047】
光源100は、液滴位置検出フィードバックシステム156に接続された主コントローラ155と、レーザ制御システム157と、ビーム制御システム158とを含むことができる。主コントローラ155は、ソフトウエア及びメモリを含む汎用コンピュータとすることができ、ソフトウエアは、コントローラ155に接続した1つ又はそれよりも多くの出力デバイスに特定の機能を実行させる命令を含む。
【0048】
光源100は、例えば、ターゲット位置105に対して液滴の位置を示す出力を供給してこの出力を液滴位置検出フィードバックシステム156に供給する1つ又はそれよりも多くのターゲット又は液滴撮像器160を含むことができ、液滴位置検出フィードバックシステム156は、例えば、液滴単位で又は平均して液滴位置誤差をそこから計算することができる例えば液滴位置及び軌道を計算することができる。液滴位置検出フィードバックシステム156は、従って、主コントローラ155に入力として液滴位置誤差を供給する。主コントローラ155は、従って、レーザ位置、方向、及びタイミング補正信号を例えばレーザ制御システム157に供給することができ、レーザ制御システム157は、例えば、チャンバ130内のビーム焦点の位置及び/又は集束力を変えるためにビーム搬送システム120の増幅光ビーム位置及び形状を制御するようにレーザタイミング回路及び/又はビーム制御システム158を制御するのに使用することができる。
【0049】
ターゲット材料送出システム125は、例えば、望ましいターゲット位置105に到着する液滴における誤差を補正するために、送出機構127により放出された時に液滴の放出点を修正する主コントローラ155からの信号に応答して作動可能であるターゲット材料送出制御システム126を含む。
【0050】
更に、光源100は、パルスエネルギ、波長の関数としてエネルギ分布、波長の特定の帯域内のエネルギ、波長の特定の帯域外側のエネルギ、及びEUV強度及び/又は平均的な電力の角分布を含むがこれらの限定されない1つ又はそれよりも多くのEUV光パラメータを計測する光源検出器165を含むことができる。光源検出器165は、主コントローラ155による使用に向けてフィードバック信号を生成する。フィードバック信号は、例えば、有効かつ効率的なEUV放射のための適切な位置及び時間に液滴を適切に遮断するために、レーザパルスのタイミング及び焦点のようなパラメータにおける誤差を示すことができる。
【0051】
光源100は、光源100の様々な区画を整列させるか、又はターゲット位置105に増幅光ビーム110を誘導しやすくするのに使用することができる案内レーザ175を含む。案内レーザ175は、レーザシステム115の作動波長とは異なり、かつレーザシステム115、ビーム搬送システム120、及び集束アセンブリ122内の光学構成要素の波長範囲である案内波長を有する案内レーザビームを生成する。更に、案内レーザ175の案内レーザビームは、整列されるが増幅光ビーム110よりも比較的低い電力を有する必要がある光学構成要素を通過するのに十分な電力を有するべきである。案内波長がレーザシステム115の作動波長から更に離れかつ光学構成要素の波長範囲外である場合に、案内レーザ175は、より大きい電力で作動させることができる可能性があるが、このようにして案内レーザ175を操作することは好ましくなく、その理由には、案内レーザ175は、レーザシステム115が増幅光ビーム110を生成しない間に作動させることができるからであり、必要とされる電力の量は、案内波長が光学構成要素の波長範囲外で駆動された時に発生する効率の低下と共に非線形に(例えば、指数的に)増加する。案内レーザ175は、レーザシステム115が増幅光ビーム110を生成しない間に作動させることができる。
【0052】
案内レーザ175を使用してレーザシステム115内の構成要素を整列させること、例えば、光増幅器をレーザシステム115の別の光増幅器に整列させることができる。この実施では、案内レーザ175を使用して、光源100の初期準備中及びチャンバ130におけるEUV生成前に構成要素を整列させることができる。チャンバ130におけるEUV生成には、増幅光ビーム110を生成するだけでなく、増幅光ビーム110をターゲット位置105に誘導してターゲット材料をEUV範囲で出射されるプラズマに変換するためにターゲット材料114に衝突することが必要である。更に、この実施では、案内レーザ175を使用して、ビーム送出システムを通して及びターゲット位置105に増幅光ビーム110を誘導するようにビーム送出システム内の構成要素を整列させることができる。従って、この実施では、案内レーザ175を使用して、レーザシステム115の利得媒体は反転されるがコヒーレントレージングは生成されていない間に(レーザ空洞がない場合)、又はチャンバ130内のEUV生成中に(その場合に、レーザ空洞があり、レーザシステムはコヒーレントレージングを生成している)、構成要素と増幅光ビーム110を整列させることができる。アラインメントは、反転されなければ非反転利得媒体内では出現しない反転利得媒体内に発生する可能性があるレンズ効果を補償するために利得媒体が反転される間に行われる。
【0053】
案内レーザ175を使用して、第2の実施では、ビーム送出システム内の光学構成要素を整列させ、かつターゲット位置105に向けて増幅光ビーム110を誘導することができる。この実施では、案内レーザ175は、レーザシステム115の利得媒体が反転される間に存在するがコヒーレントレージング生成中でないか、又はチャンバ130内のEUV生成中であり、その場合に、レーザ空洞があり、レーザシステムはコヒーレントレージングを生成している間に光学構成要素と増幅光ビーム110を整列させるのに使用することができる。
【0054】
案内レーザ175に関連して、光源100は、案内レーザ175及び増幅光ビーム110から光の一部分をサンプリングするために集束アセンブリ122内に設けられる計測システム124を含む。他の実施では、計測システム124は、ビーム搬送システム120内に設けられる。
【0055】
CO2を含み、かつ約9100と約11500nmの間の波長、特に、約11150nmで光を増幅することができる充填ガスを光増幅器内の利得媒体として含むレーザシステム115に関して上述した基準を満たす案内レーザ175を選択することができる。このようなCO2レーザは、ワシントン州MukilteoのSynradインコーポレーテッドから購入することができる。
【0056】
第1の実施では、案内レーザ175は、量子カスケード技術に基づいて広義に波長可変な中赤外線外部空洞レーザである。例えば、このようなレーザは、約8100nmの波長に波長変更することができ、この波長は、CO2増幅器の作動波長に十分の近く、かつCO2増幅器の設定に使用することができる光学構成要素の波長範囲である。このような量子カスケードレーザは、カリフォルニア州Powayの「Daylight Solutions」から購入することができる。
【0057】
第2の実施では、案内レーザ175は、空洞内で特殊光学系及び/又はCO2同位元素ガス充填が選択される場合にレーザシステム115に使用されるCO2光増幅器と異なることができる選択可能な波長の範囲を有する回折格子で波長変更又は回折格子なしで波長変更することができる波長可変CO2レーザである。このようなレーザは、ワシントン州Marysvilleの「Access Laser Company」から購入することができる。例えば、案内レーザ175が利得媒体としてCO2同位元素を使用するCO2レーザである場合に、案内波長は、約11150nm、又は9000nmと11500nmの間のあらゆる波長であるように選択することができる。
【0058】
計測システム124は、増幅光ビーム110及び案内レーザビームの部分集合又は一部分をサンプリング又は向け直す光学要素を含むことができ、このような光学要素は、案内レーザビーム及び増幅光ビーム110の電力に耐えることができるあらゆる材料から製造される。増幅光ビーム110及び案内レーザビームの波長が互いに異なるので、それらは、二色性光デバイス(二色性ミラー又はダイクロイックフィルタなど)を使用して分離することができ、この二色性光デバイスは、増幅光ビーム110の診断部分を案内レーザ175の診断部分から分離し、かつ別々の解析をもたらすために集束アセンブリ122内に設けられる。ビーム解析システムは、計測システム124及び主コントローラ155で形成され、その理由は、主コントローラ155は案内レーザ175からのサンプリングされた光を解析し、この情報を使用してビーム制御システム158を通じて集束アセンブリ122内の構成要素を調節するからである。
【0059】
従って、要約すると、光源100は、増幅光ビーム110を生成し、増幅光ビーム110は、ターゲット材料をEUV範囲の光を出射するプラズマに変換するためにターゲット位置105でターゲット材料に向けられる。増幅光ビーム110は、以下でより詳細に説明するように、レーザシステム115の設計及び特性に基づいて決定される特定の波長で作動する。更に、増幅光ビーム110は、ターゲット材料がコヒーレントレーザ光を生成するためにレーザシステム115に十分なフィードバックを行う時に、又は駆動レーザシステム115がレーザ空洞を形成する適切な光学的フィードバックを含む場合にレーザビームとすることができる。
【0060】
上述のように、駆動レーザシステム115は、1つ又はそれよりも多くの光増幅器及びいくつかの光学構成要素(例えば、約20〜50個のミラー)を含み、ビーム搬送システム120及び集束アセンブリ122は、例えば、ミラー、レンズ、及びプリズムのようないくつかの光学構成要素を含む。これらの光学構成要素の全ては、増幅光ビーム110の効率的な形成及びターゲット位置105への増幅光ビーム110の出力を可能にするために増幅光ビーム110の波長を包含する波長範囲を有する。更に、光学構成要素の1つ又はそれよりも多くには、基板上の多層誘電反射防止干渉コーティングを形成することができる。
【0061】
図3を参照すると、例示的なビーム送出システム300は、駆動レーザシステム305とターゲット位置310の間に位置決めされ、ビーム送出システムは、ビーム搬送システム315及び集束アセンブリ320を含む。ビーム搬送システム315は、駆動レーザシステム305によって生成された増幅光ビーム325を受け取って、増幅光ビーム325を再方向付け及び拡張し、次に、集束アセンブリ320に向けて拡張及び再方向付け後の増幅光ビーム325を誘導する。集束アセンブリ320は、増幅光ビーム325をターゲット位置310に集束させる。
【0062】
ビーム搬送システム315は、ミラー330、332、及び増幅光ビーム325の方向を変える他のビーム案内光学系334のような光学構成要素を含む。ミラー330、332、及びビーム案内光学系334は、増幅光ビーム325の反射に適するあらゆる基板及びコーティングで製造することができる。従って、それらは、増幅光ビーム325の波長で殆どの光を反射するように選択された基板及びコーティングで製造することができる。一部の実施では、ミラー330、332の1つ又はそれよりも多く及びビーム案内光学系334は、無酸素高導電(OFHC)銅基板上にペンシルベニア州Saxonburgの「II−VI Infrared」により製造された最大金属反射器(MMR)コーティングのような高反射コーティングで製造される。使用することができる他のコーティングは、金と銀を含み、コーティングを付加することができる他の基板は、シリコン、モリブデン、及びアルミニウムを含む。ミラー330、332の1つ又はそれよりも多く及びビーム案内光学系334は、例えば、基板に水又は何らかの他の適切な冷却剤を通すことによって水冷することができる。
【0063】
ビーム搬送システム315は、ビーム拡張システム340を出る増幅光ビーム325の横サイズがビーム拡張システム340に入る増幅光ビーム325の横サイズより大きいように増幅光ビーム325を拡張するビーム拡張システム340も含む。ビーム拡張システム340は、楕円放物面(このようなミラーは、軸外放物面ミラーとも呼ばれる)の軸外セグメントである反射面を有する曲面ミラーを含むことができる。ビーム拡張システム340は、増幅光ビーム325を再方向付、拡張、又は平行化するように選択された他の光学構成要素を含むことができる。ビーム拡張システム340のための様々な設計は、本出願と同時に出願された代理人整理番号第002−018001/2009号である「極紫外光源のためのビーム搬送システム」という名称の特許出願に説明されており、この特許は、全体が引用により本明細書に組み込まれている。
【0064】
図3に示すように、集束アセンブリ320は、ミラー350と、ミラー350からターゲット位置310へ反射増幅光ビーム325を集束させるように構成かつ配置された収束レンズ355を含む集束要素とを含む。ミラー350は、レンズ前ミラーと呼ぶことができ、かつ増幅光ビーム325の波長で高反射であるコーティングを有する基板で製造することができる。例えば、ミラー350は、無酸素高導電(OFHC)銅基板上にペンシルベニア州Saxonburgの「II−VI Infrared」により製造された最大金属反射器(MMR)コーティングを有することができる。ミラー350に使用することができる他のコーティングは、金と銀を含み、コーティングを付加することができる他の基板は、シリコン、モリブデン、及びアルミニウムを含む。レンズ355は、増幅光ビーム325の波長で透過することができる材料で製造される。
【0065】
集束アセンブリ320は、レンズ355から反射した光365を捕捉する計測システム360を含むことができる。光365は、少なくとも増幅光ビーム325の診断部分と案内レーザ175からの光の診断部分とを含む。この捕捉光を使用して、増幅光ビーム325及び案内レーザ175からの光の特性を解析し、例えば、増幅光ビーム325の位置を判断して増幅光ビーム325の焦点距離の変化をモニタすることができる。具体的には、捕捉光を使用して、レンズ355上での増幅光ビーム325の位置に関する情報を提供し、かつレンズ355の温度の変化(例えば、加熱)によるレンズ355の焦点距離変化をモニタすることができる。
【0066】
レンズ355から反射した光365は、以下でより詳細に説明するように、ミラー350の開口部と一致する焦点に収束する。このようにして、ミラー350の開口部は、光365が計測システム360に到達する経路を提供し、同じくビーム送出システム300内の自己レージングを防止又は低減するために、光365がビーム搬送システム315に再突入することも防止する。
【0067】
計測システム360は、光365を集光し、増幅光ビーム診断部分を案内レーザビーム部分から分離し、分離診断部分366を光センサ364に向けて誘導するように構成された集光システム362を含む。計測システム360の集光システム362は、二色性光デバイス(二色性ミラー又は二色性の反射器など)のような光学構成要素を含み、二色性光デバイスは、光365を診断増幅光ビーム及び診断案内レーザビームに分離してこれらのビームの各々の別々の解析を可能にする。二色性光デバイスは、診断部分をこれらの部分の一方の実質的に全てを透過してこれらの部分の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成される。以下に示す実施では、二色性光デバイスは、増幅光ビーム325の波長(例えば、約10600nm)の光を反射し、案内レーザ175によって生成された光の波長(例えば、約11150nm)の光を透過する。
【0068】
光センサ364は、集光システム362内の分離診断部分366の画像を捕捉し、解析モジュール395に向けて誘導される画像信号を出力する。解析モジュール395は、光センサ364により捕捉された画像にリアルタイム解析を行ってサイズ及び重心座標を判断するソフトウエアを含む。解析モジュール395は、主コントローラ155に接続する独立型デバイスとすることができ、又は主コントローラ155に一体化することができる。一部の実施では、解析モジュール395は、「National Instruments PXI Box」である。
【0069】
解析モジュール395及び/又はコントローラ155は、ビーム送出システム300内の構成要素に関連付けられた少なくとも1つのアクチュエータ385、390に(例えば、ミラー350及び/又はレンズ355に)接続され、サイズ及び重心座標の値に基づいてビーム送出システム300の少なくとも1つの構成要素(例えば、レンズ355及び/又は1つ又はそれよりも多くの可動ミラー350)の位置又は角度を修正し、それによってターゲット位置105でのターゲット材料114との増幅光ビーム325の重なりを増大させ、従って、EUV生産の量を増大させる。計測システム360は、検出器364に到達する前に他の方法で光を修正するフィルタ、レンズ、ビームスプリッタ、及びミラーのような他の光学構成要素を含む。
【0070】
一般的に、収束レンズ355は、球面収差及び球面レンズで発生する可能性がある他の光学収差を低減する非球面レンズとすることができる。収束レンズ355は、チャンバの壁上の窓として取り付けることができ、チャンバの内側に取付けることができ、又はチャンバの外部に取り付けることができる。レンズ355は、可動式であり、1つ又はそれよりも多くのアクチュエータに取り付けてシステムの作動中に能動焦点制御の機構を提供することができる。このようにして、レンズ355は、より効率的に増幅光ビーム325を集光し、ターゲット位置に光ビーム325を誘導するように移動してEUV生成量を増大又は最大にすることができる。レンズ355の変位の量及び方向は、以下に説明するように、計測システム360によって供給されたフィードバックに基づいて判断される。
【0071】
収束レンズ355は、増幅光ビーム325の殆どを捕捉するのに十分な直径を有し、しかも、増幅光ビーム325をターゲット位置に集束させるのに十分な曲率をもたらす。一部の実施では、収束レンズは、少なくとも0.25の開口数を有することができる。一部の実施では、収束レンズ355は、ZnSeで製造され、ZnSeは、赤外線用途に使用することができる材料である。ZnSeは、0.6〜20μmを包含する透過範囲を有しており、かつ高出力増幅器から生成される高出力光ビームに使用することができる。ZnSeは、電磁スペクトルの赤色(特に、赤外線)端部において熱吸収が低い。収束レンズに使用することができる他の材料には、砒化ガリウム(GaAs)及びダイヤモンドがあるがこれらに限定されない。更に、収束レンズ355は、反射防止コーティングを含むことができ、かつ増幅光ビーム325の波長で増幅光ビームの少なくとも95%を透過することができる。
【0072】
従って、ミラー330、332、350、及びビーム案内光学系334内の構成要素の少なくとも1つは、主コントローラ155により制御することができるモータを含む作動システムにより作動する可動式マウントを使用して移動可能にされ、ターゲット位置310への増幅光ビーム325の能動指向制御を行うことができる。可動ミラー及びビーム誘導光学系を調節すると、レンズ355上での増幅光ビーム325の位置とターゲット材料での増幅光ビーム325の焦点を維持することができる。
【0073】
ビーム送出システム300は、アラインメントレーザ370を含むことができ、アラインメントレーザ370は、設定中に使用して、ビーム送出システム300の構成要素(ミラー330、332、ビーム誘導光学系334、ビーム拡張システム340内の構成要素、及びレンズ前ミラー350など)の1つ又はそれよりも多くの位置及び角度、又は場所を整列させる。アラインメントレーザ370は、構成要素の目視アラインメントを助けるように可視スペクトルで作動するダイオードレーザとすることができる。
【0074】
ビーム送出システム300は、ターゲット位置310でターゲット材料114から反射した光をモニタするカメラのような検出デバイス375を含むことができ、このような光は、駆動レーザシステム305の前面から反射し、検出デバイス375で検出することができる診断ビーム380を形成する。検出デバイス375は、主コントローラ155に接続することができる。
【0075】
計測システム360、ミラー350、及びレンズ355の設計は、増幅光ビーム325の経路において付加的な光学系を使用して診断目的に対して光365を捕捉する必要がないという点において以前の診断構成よりもコンパクトな設計となっている。更に、診断部分366の全てを単一の光センサ364で捕捉して解析に必要とされる構成要素の量を低減することができる。上述のように、二色性光デバイスは、診断部分をこれらの部分の各々の波長に基づいてこれらの部分の一方の実質的に全てを透過してこれらの部分の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成される。従って、回折格子を使用せずに診断光を分離することができ、従って、診断部分の安定性が改善し、診断部分内の歪みが二色性光デバイスで低減される。
【0076】
また、レンズ355の特性は、計測システム360のためのレンズ355で後方反射した十分な光365を有しながら、できるだけ多くの増幅光ビーム325が確実にターゲット位置310に透過されるようにレンズ355の製造業者に指定される。
【0077】
図4を参照すると、例示的な計測システム460は、診断目的に対してレンズ355から反射した光365を受け取って、開口部348を通過して計測システム460に入るようにミラー350の開口部348上に集束させる。
【0078】
同じく図5A〜図5Dを参照すると、ミラー350は、増幅光ビーム325が衝突するとレンズ355に向けて反射する第1の平面500と、第1の表面500の反対側にありかつ計測システム460に対向する第2の表面505とを付して設計することができる。ミラー350は、第1の表面500と第2の表面505とを横切る貫通開口部548を含み、開口部548は、第2の表面505のより大きい断面から第1の表面500の小さい方の断面にテーパ付きであるほぼ円錐形状を有する。
【0079】
ミラー350は、無酸素高導電(OFHC)銅で製造することができ、第1の表面500は、ペンシルベニア州Saxonburgの「II−VI Infrared」により製造されたような最大金属反射器(MMR)コーティングで仕上げることができる。ミラー350は、増幅光ビーム325全体をレンズ355に向けて反射するのに十分大きい明確な開口515を有する。
【0080】
図4を再び参照すると、計測システム460は、平行化又は収束レンズ405と平坦な光学系又は窓410とを含む。平行化レンズ405は、ZnSeで製造された平凸レンズとすることができる。平坦な光学系410は、光365を完全に透過する2つの平面により定められる。平坦な光学系410は、以下に説明するように、ターゲット位置でターゲット材料から反射する光414を遮断する比較的小さい中心遮断領域412を更に含むことができる。
【0081】
図6も参照すると、計測システム460は、光365の診断部分を部分の各々の波長に基づいて部分600の一方の実質的に全てを透過して部分605の他方の実質的に全てを反射することによって分離するように構成された二色性光デバイス415(例えば、二色性ミラー又はダイクロイックフィルタ)を含む。以下に説明する実施では、二色性光デバイス415は、実質的にギルドレーザビームの全て(すなわち、約99%を超える)を透過して増幅光ビームの実質的に全て(すなわち、約99%を超える)を反射する。しかし、その二色性光デバイス415は、実質的に増幅光ビーム全体(すなわち、99%を超える)を透過して実質的に案内レーザビーム全体(すなわち、99%を超える)を反射するように構成することができることに注意すべきである。
【0082】
図7の例示的なグラフ700に示すように、一部の実施では、増幅光ビーム325が約10600nmの波長を有する場合に、二色性光デバイス415は、10600nm(矢印705によって示す)の波長で99%を超える光(p及びsの偏光成分)を反射するように構成される。更に、案内レーザビームが約11150nmの波長を有する場合に、二色性光デバイス415は、11150nm(矢印710によって示す)の波長で99%を超える光(p及びsの偏光成分)を反射するように構成される。
【0083】
計測システム460は、診断部分の付加的なフィルタリングを行うために二色性光デバイス415の下流で設けられるフィルタ420、425、430を含むことができる。フィルタ420、425は、例えば、光デバイス415を透過した可能性がある増幅光ビームの部分を反射するために透過後の案内レーザビーム部分600の経路内に設けられる付加的な二色性光デバイスとすることができる。これらのフィルタ420、425を使用して、透過部分及び反射部分の相対電力を調節して光センサ364で有用な信号を取得することができる。このような調節は、増幅光ビーム325が案内レーザビームよりも実質的に強力である状況に有用である。この場合に、増幅光ビーム325は、案内レーザビームよりも実質的に強力であるので、増幅光ビーム325の十分な量が二色性光デバイス415を透過して、部分600内の案内レーザビームの特徴を正確に計測することをより困難にする可能性がある。フィルタ430は、例えば、部分605から不要な光を遮断するために反射増幅光ビーム部分605の経路内に設けられた付加的な二色性光デバイスとすることができる。更に、フィルタ430には、その後面に、レーザシステム115が作動させることができる別の不要な波長(例えば、約10200nmの波長)で光を阻止する反射防止コーティングを付加することができる。更に、フィルタ420、425、430は、反射がビーム経路から誘導されるようにビーム経路に対して傾斜状態とすることができる。二色性光デバイス415と同様に、フィルタ420、425、430は、ZnSeで製造することができる。
【0084】
計測システム460も、診断部分600、605の各ビームを2つのビームに分割するために診断部分600、605のそれぞれの経路に沿って位置決めされた部分反射器435、440を含み、2つのビームの両方ともが、光センサ364に誘導される。このようにして、4つのビーム470、475、480、485は、光センサ364に送られ、光センサ364はこれらの4つのビームを使用して4つの未知数、すなわち、診断増幅光ビームの重心、診断案内レーザビームの重心、診断増幅光ビームのサイズ、及び診断案内レーザビームのサイズを計算することができる。4つのビーム470、475、480、485は、各ビームに対して別々の解析を行って各ビームのサイズ及び重心を判断することを可能にするように光センサ感光面に当った時に互いから空間的に分離される(例えば、4つのビームは暗領域により互いから分離される)ように誘導される。
【0085】
部分反射器440は、増幅光ビーム部分605のほぼ70%を反射してほぼ30%を透過するように構成することができる。部分反射器435は、案内レーザビーム部分600のほぼ30%を反射してほぼ70%を透過するように構成することができる。部分反射器435、440の各々は、ZnSe、又は関わっている波長に対してあらゆる他の適切な材料で製造することができる。いくつの未知数を解析モジュール395及び/又はコントローラ155により判断すべきかにより、付加的な又はより少数のビームスプリッタを使用することができる。
【0086】
更に、部分反射器435、440は、それぞれのビームを分割するのに使用されるが、他の部分反射器445、450、455、465を経路に挿入して、必要に応じて付加的なフィルタリングを行うことができる。計測システム460は、光の波面の形状を修正するレンズ及び光の波面の形状を再方向付け及び/又は修正するミラーのような他の構成要素を含むことができる。レンズは、ZnSeで製造することができ、ミラーは、シリコン(Si)で製造することができるが、他の材料も可能である。
【0087】
光センサ364は、診断部分から形成された画像の特徴を解像するのに十分な解像度を有するあらゆる検出器とすることができる。例えば、光センサ364は、少なくとも100,000nmの解像度を有することができる。一部の実施では、光センサ364は、診断部分の波長を包含するスペクトル域を有する焦電性アレイカメラである。例えば、焦電性アレイカメラは、ユタ州LoganのOphir−Spiriconインコーポレーテッド製「Pyrocam(登録商標)IIIシリーズ」カメラとすることができる。焦電性アレイカメラは、他の特徴及び解析機能に対して使用することができるレーザビーム解析ソフトウエアを含むことができる。代替的に、焦電性アレイカメラからの出力を解析モジュール395に又は捕捉画像の解析に向けて主コントローラ155に送ることができる。
【0088】
図8も参照すると、計測システム460は、ミラー350からチャンバ830内のターゲット位置810に反射した増幅光ビーム325を集束させるように構成かつ配置されたミラー350と収束レンズ855とを含む例示的な集束アセンブリ820と共に示されている。この実施では、収束レンズ855は、両凸レンズである。レンズ855は、レンズ855がチャンバ830内に維持された真空とチャンバ830の外部のパージ処理された環境との間の窓として作用するようにチャンバ830の壁890内に設けられる。ベローズを真空チャンバ壁890とレンズ855の間に設けて、光ビーム325の方向に対する3つの方向、すなわち、光ビーム325の方向に沿って延びる軸線方向又は縦方向、及び軸線方向に対して横である2つの方向の1つ又はそれよりも多くに沿ったレンズ855の動きを補助することができる。
【0089】
計測システム460は、レンズ855から反射した光865を捕捉し、光865は、上述のように、ミラー350の中心領域内の開口部を透過する。
【0090】
極紫外光真空チャンバ830は、極紫外光集光器835を収容し、極紫外光集光器835は、増幅光ビーム325がターゲット位置810と交差してターゲット材料に当った時にターゲット位置810でターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される。
【0091】
図9も参照すると、別の実施では、計測システム960は、計測システム460と同様に、例示的な集束アセンブリ920のレンズ955から反射した光965を捕捉するように設計される。この実施では、集束アセンブリ920は、反射光を透過する(ミラー350により行われたように)代わりに反射光965を反射するように構成されたレンズ前ミラー950を含む。ミラー950は、増幅光ビーム325をレンズ955に向けて反射して光965を計測システム960に向けて反射するように設計された中心領域を付して設計することができる。集束アセンブリ920も、光の方向をレンズ955からターゲット位置910に向け変えるためにレンズ955とターゲット位置910との間に設けられた付加的な可動ミラー980を含む。
【0092】
レンズ955は、少なくとも0.25の開口数を有する平凸非球面レンズとすることができる。この実施では、レンズ955は、極紫外光真空チャンバ930の内側に設けられているが、チャンバ930の壁に設けて気密シールをもたらすことができる。極紫外光真空チャンバ930は、極紫外光集光器935を収容し、極紫外光集光器935は、増幅光ビーム325がターゲット位置910と交差してターゲット材料に当った時にターゲット位置910でターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される。
【0093】
図10を参照すると、別の実施では、集束アセンブリ1020は、ミラー1050と、ミラー1050及び別の中間ミラー1085からチャンバ1030内のターゲット位置1010に反射した増幅光ビーム325を集束させるように構成かつ配置された収束レンズ1055を含む集束要素とを含む。この実施では、収束レンズ1055は、レンズ1055がチャンバ1030内に維持された真空とチャンバ1030の外部のパージ処理された環境との間の窓として作用するようにチャンバ830の壁1090内に設けられている平凸レンズである。ベローズを真空チャンバ壁1090とレンズ1055との間に(図示せず)設けると、光ビーム325の方向に対する3つの方向、すなわち、光ビーム325の方向に沿って延びる軸線方向、及び軸線方向に対して横である2つの方向のうちの1つ又はそれよりも多くに沿ったレンズ1055の動きを補助することができる。集束アセンブリ1020は、レンズ1055から反射してミラー1050内の中心開口部を通して誘導された光1065を捕捉する計測システム1060も含む。計測システム1060は、一般的に、診断増幅光ビームを反射光1065の診断案内レーザビームから分離する二色性光デバイス1015を含むという点において、他の計測システムと同様に作動する。
【0094】
極紫外光真空チャンバ1030は、極紫外光集光器1035を収容し、極紫外光集光器1035は、増幅光ビーム325がターゲット位置1010と交差してターゲット材料に当った時にターゲット位置1010でターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成される。
【0095】
図3を再び参照すると、使用時に、レンズ355から反射した光365は、計測システム内の光学構成要素を通して誘導され、光センサ364に衝突する4つの空間的に分離されたビームに分割される。
【0096】
例えば、図4を再び参照すると、レンズ355から反射した光365は、ミラー350の開口部348内の焦点領域に集束され、光365は、平行化レンズ405に向う拡張ビームとして開口部348を通過する。平行化レンズ405は、レンズ405を出る光365が実質的に平行化されるように十分な発散を光365に与える。更に、平行化レンズ405は、レンズ405を出る光414が平坦な光学系410の中心遮断領域412により遮断される焦点領域に収束するようにターゲット材料から反射した光414に十分な発散を与える。
【0097】
別の例として、図9及び図10において、レンズ955、1055から反射する光965、1065は、異なる経路を取るが、全ての場合に、光は、最終的にはそれぞれの計測システム460、960、1060内の二色性光デバイス415、915、1015に衝突する。
【0098】
計測システム内の光学構成要素を通過した後に、4つの診断ビームは、光センサ364に当たり、光センサ364は、上述の一実施では、Ophir−Spiriconインコーポレーテッド製「Pyrocam III」カメラである。光センサ364によって得られた画像は、プロセッサ(例えば、解析モジュール395及び/又は主コントローラ155)による解析に適するデータフォーマットに変換され、一部の実施では、有用な14ビットを有するI16フォーマット(符号付き16ビット整数)とすることができる。光センサ364により出力された画像データは、解析モジュール395に送られる。
【0099】
図11を参照すると、解析モジュール395(又は解析ソフトウエアがコントローラ155内で実行される場合は主コントローラ155)は、捕捉された各画像のサイズ及び重心を計算する手順1100を実行し、画像は、その周りに異なる暗い境界を有すると定義される。最初に、解析モジュール395は、光センサ364(段階1105)から各組の画像データを受信し、各組の画像データは、光センサ364に衝突する診断ビームの1つを表している。
【0100】
次に、解析モジュール395は、画像データにデータ変換を行って更に別の解析に適するフォーマットにする(段階1110)。データ変換は、画像のデータをアレイのフォーマットのデータに変換する段階を含むことができる。データ変換は、ビット交換を実行し、すなわち、1つのデータフォーマット(I16フォーマットなど)から正ピクセル値に変換すべき別のデータフォーマット(符号なし16ビット整数フォーマットであるU16フォーマットなど)に変換する段階を含むこともできる。データ変換は、アレイ内の要素を合計して1次元のアレイを得る段階を含むことができる。例えば、Y画像方向内のアレイ要素を合計して1次元のYアレイを取得し、X画像方向のアレイ要素を合計して1次元のXアレイを取得する。更に、データ変換は、ゼロ基線を保証するためにピクセル(例えば、第1の3〜10ピクセル)の部分集合の強度の平均値を使用する基線補正計算を含むこともできる。更に、データ変換は、最大又は平均値に対するアレイの正規化を含むことができる。
【0101】
データ変換(段階1110)後に、解析モジュール395は、例えば、アレイのデータを補間することによってアレイのデータ点又は要素を綿密に適合させる機能を構成する(段階1115)。
【0102】
次に、解析モジュール395は、X及びY方向の各々に沿って各診断ビームに対して補間画像データのビームサイズを計算する(段階1120)。ビームサイズは、指定のレベルで、例えば、5%、10%、1/e2、20%、又は50%で計算することができる。「Pyrocam III」の目盛りが0.1mm/ピクセルであると仮定すれば、ビームサイズの値は、コントローラ155にミリメートル単位で報告することができる。
【0103】
解析モジュール395は、各診断ビームに対して補間画像データの重心(質量の中心である)も計算する(段階1125)。重心は、各ピクセルの強度及び各ピクセルでの座標に基づいて計算される。「Pyrocam III」の目盛りが0.1mm/ピクセルであると仮定すれば、重心の値は、コントローラ155にミリメートル単位で報告することができる。
【0104】
更に、解析モジュール395は、各診断ビームに対して画像の全強度も計算することができ(段階1130)、各診断ビームに対して画像の面積も計算することができる(段階1135)。画像の全強度は、アレイ合計を実行して基線をゼロにした後に取得したデータ下の積分により計算することができ、又はそれは、段階1115後に得られる補間曲線下の積分により計算することができる。段階1120において指定のレベルで(例えば、1/e2で)計算したX及びY位置のビームサイズに基づいて画像の面積を計算することができる。
【0105】
解析モジュール395からの出力(例えば、ビームサイズ及び重心)は、主コントローラ155に送ることができ、主コントローラ155は、この出力を使用してビーム送出システムの1つ又はそれよりも多くの構成要素を波長変更する。例えば、ミラー350の波長変更は、10600nm診断情報(増幅光ビームからの情報)に基づいて行ない、レンズ355の波長変更は、10600nm情報を使用せずに11150nm診断情報(案内レーザビームからの情報)に基づいて行う。ミラー350及び/又はレンズ355を波長変更(調節)してターゲット材料310との増幅光ビーム325の重なりを最適化又は増大させる。
【0106】
他の実施も、以下の特許請求の範囲の範囲内である。
【0107】
検出器165は、図1では、ターゲット位置105から直接に光を受け取るように位置決めされた状態に示されているが、検出器165は、中間焦点145又は何らかの他の位置で又はその下流で光をサンプリングするように位置決めすることができる。
【0108】
一般的に、ターゲット材料114の照射は、ターゲット位置105でデブリを生成する可能性があり、このようなデブリは、集光ミラー135を含むがこれに限定されない光学要素の表面を汚す可能性がある。従って、全体が引用により本明細書に組み込まれている米国特許第7,491,954号明細書に説明されているように、ターゲット材料の成分との反応が可能なガス状エッチング液の供給源102をチャンバ26内に導入して光学要素の表面に堆積した汚染物質を一掃することができる。例えば、1つの用途において、ターゲット材料は、Snを含むことができ、エッチング液は、HBr、Br2、Cl2、HCl、H2、HCF3、又はこれらの化合物の何らかの組合せを含むことができる。
【0109】
光源100は、堆積ターゲット材料と光学要素の表面のエッチング液間の化学反応を開始し、及び/又はその速度を増大させる1つ又はそれよりも多くの加熱器170を含むことができる。Liを含むプラズマターゲット材料に対して、加熱器170は、1つ又はそれよりも多くの光学要素の表面を約400〜550℃の範囲の温度に加熱し、表面から、すなわち、エッチング液を必ずしも使用することなく、Liを気化するように設計することができる。適切とすることができる加熱器のタイプには、放射加熱器、マイクロ波加熱器、RF加熱器、オーム加熱器、又はこれらの加熱器の組合せがある。加熱器は、特定の光学要素表面に向けることができ、従って、指向性とすることができ、又はそれは、無指向性であってチャンバ130全体又はチャンバ130の実質的な部分を加熱することができる。
【符号の説明】
【0110】
300 ビーム送出システム
305 駆動レーザシステム
310 ターゲット位置
315 ビーム搬送システム
320 集束アセンブリ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
極紫外光システムであって、
増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、
チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成され、該真空チャンバが、前記増幅光ビームが該ターゲット位置と交差して該ターゲット材料に当った時に該ターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成された極紫外光集光器を収容するターゲット材料送出システムと、
1組の光学構成要素を含み、かつ前記駆動レーザシステムから出射された前記増幅光ビームを受け取って該増幅光ビームを前記ターゲット位置に向けて誘導するように構成されたビーム送出システムと、
前記ターゲット位置に到達しない前記増幅光ビームの少なくとも診断部分と該ターゲット位置に到達しない案内レーザビームの少なくとも診断部分とを集光するように構成され、該部分の一方の実質的に全てを透過して該部分の他方の実質的に全てを反射することにより該診断部分を分離するように構成された二色性光デバイスを含み、該少なくとも2つの診断部分が異なる波長を有する集光システム、及び
前記二色性光デバイスによって分離された前記少なくとも2つの診断部分を捕捉する光センサ、
を含む計測システムと、
前記光センサと前記ビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続されて該光センサの出力に基づいて該少なくとも1つの構成要素の位置を修正するコントローラと、
を含むことを特徴とする極紫外光システム。
【請求項2】
前記ビーム送出システムは、
前記増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムと、
前記増幅光ビームを前記ターゲット位置に集束させるように構成かつ配置された集束要素と、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記集束要素は、収束非球面レンズを含むことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記収束レンズは、セレン化亜鉛で製造されることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記収束レンズは、前記真空チャンバ内の真空を該真空チャンバの外部の環境から分離するために該真空チャンバの耐圧窓を形成することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記ビーム送出システムは、前記収束レンズに機械的に結合された作動システムを含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記収束レンズを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記集光システムは、前記収束レンズの表面によって反射された前記増幅光ビームを集光するように構成されることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記ビーム送出システムは、前記ビーム拡張システムから前記収束レンズに向けて前記増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含むことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
前記ビーム送出システムは、前記レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記レンズ前ミラーを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記少なくとも1つの構成要素の位置を修正して前記ターゲット位置での前記増幅光ビームと前記ターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによって前記チャンバ内の極紫外光の生成を増大させる出力信号を該少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記案内レーザビームを生成する案内レーザを更に含み、
前記増幅光ビームは、第1の異なる波長のものであり、前記案内レーザビームは、第2の異なる波長のものであり、
前記二色性光デバイスは、前記増幅光ビーム診断部分の実質的に全てを反射して前記案内レーザビーム診断部分の実質的に全てを透過することによって該増幅光ビーム診断部分を該案内レーザビーム診断部分から分離するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
極紫外光を生成する方法であって、
チャンバによって定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成する段階と、
励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成する段階と、
前記増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節し、該増幅光ビームを1組の光学構成要素を通して前記ターゲット位置まで誘導する段階と、
案内レーザビームを前記ターゲット位置に誘導する段階と、
前記ターゲット位置に到達しない前記増幅光ビームの少なくとも一部分と該ターゲット位置に到達しない前記案内レーザビームの少なくとも一部分とを集光する段階と、
前記集光増幅光ビーム部分及び前記集光案内レーザビーム部分を該集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して該集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように二色性光デバイスに誘導することにより、該集光増幅光ビーム部分を該集光案内レーザビーム部分から分離する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記分離部分を該分離部分の画像データを出力する光センサに誘導する段階を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記分離部分の各々の前記画像データを解析モジュールに誘導する段階を更に含み、
前記解析モジュールは、
前記分離部分の各々に対して前記画像データのビームサイズを判断する段階、及び
前記分離部分の各々に対して前記画像データの重心を判断する段階、
のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記判断されたビームサイズ及び前記判断された重心のうちの1つ又はそれよりも多くに基づいて前記光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置を調節する段階を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1組の光学構成要素を通して前記増幅光ビームを誘導する段階は、
前記増幅光ビームをミラーから反射させる段階、及び
前記増幅光ビームを捕捉して該増幅光ビームを前記ターゲット位置に集束させる集束要素を通して前記反射増幅光ビームを誘導する段階、
を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記部分を集光する段階は、前記収束レンズから反射して前記ミラー内の開口部を通って戻る部分を集光する段階を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
極紫外光システムであって、
増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、
チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成され、該真空チャンバが、前記増幅光ビームが該ターゲット位置と交差して該ターゲット材料に当った時に該ターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成された極紫外光集光器を収容するターゲット材料送出システムと、
前記駆動レーザシステムから出射される前記増幅光ビームを受け取り、かつ該増幅光ビームを前記ターゲット位置に向けて誘導するように構成され、該ターゲット位置に該増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを含む1組の光学構成要素を含むビーム送出システムと、
前記収束レンズから反射した前記増幅光ビームの一部分と該収束レンズから反射した案内レーザビームの一部分とを集光するように構成された集光システムであって、該部分の第1のものを透過して該部分の第2のものを反射することによって該部分を分離するように構成された二色性光デバイスを含む前記集光システムを含む計測システムと、
を含むことを特徴とする極紫外光システム。
【請求項19】
前記二色性光デバイスによって分離された前記部分を捕捉する光センサ、及び
前記光センサと前記ビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続されて該光センサからの出力に基づいて該少なくとも1つの構成要素の位置を修正するコントローラ、
を更に含むことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記コントローラは、前記少なくとも1つの構成要素の位置を修正して前記ターゲット位置での前記増幅光ビームと前記ターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによって前記チャンバ内の極紫外光の生成を増大させる出力信号を前記ビーム送出システムの該少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成されることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記収束レンズに機械的に結合された作動システムを更に含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記収束レンズを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記ビーム送出システムは、ビーム拡張システムから前記収束レンズに向けて前記増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含み、
前記収束レンズから反射した前記増幅光ビーム部分及び前記案内レーザビーム部分は、前記二色性光デバイスに到達する前に前記レンズ前ミラー内の開口部を通して誘導される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記ビーム送出システムは、前記レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記レンズ前ミラーを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記ビーム送出システムは、前記増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムを含み、
前記収束レンズは、前記拡張増幅光ビームを前記ビーム拡張システムから受け取るように構成かつ配置される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
前記案内レーザビームを生成する案内レーザを更に含み、
前記増幅光ビームは、第1の異なる波長のものであり、前記案内レーザビームは、第2の異なる波長のものであり、
前記二色性光デバイスは、前記増幅光ビーム診断部分の実質的に全てを反射して前記案内レーザビーム診断部分の実質的に全てを透過することによって該増幅光ビーム部分を該案内レーザビーム部分から分離するように構成される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項26】
極紫外光を生成する方法であって、
チャンバによって定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成する段階と、
励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成する段階と、
前記ターゲット位置に前記増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを通して該増幅光ビームを誘導する段階を含め、1組の光学構成要素を通して該増幅光ビームを誘導することによって該増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節する段階と、
案内レーザビームを前記ターゲット位置まで誘導する段階と、
前記収束レンズの表面から反射する前記増幅光ビームの少なくとも一部分と前記案内レーザの少なくとも一部分とを集光する段階と、
前記集光増幅光ビーム部分及び前記集光案内レーザビーム部分を該集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して該集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように二色性光デバイスに誘導することにより、該集光増幅光ビーム部分を該集光案内レーザビーム部分から分離する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
前記分離部分を該分離部分の画像データを出力する光センサに誘導する段階を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記分離部分の各々の前記画像データを解析モジュールに誘導する段階を更に含み、
前記解析モジュールは、
前記分離部分の各々に対して前記画像データのビームサイズを判断する段階、及び
前記分離部分の各々に対して前記画像データの重心を判断する段階、
のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記判断されたビームサイズ及び前記判断された重心のうちの1つ又はそれよりも多くに基づいて前記光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置を調節する段階を更に含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
1組の光学構成要素を通して前記増幅光ビームを誘導する段階は、前記収束レンズを通して該増幅光ビームを誘導する前に該増幅光ビームをミラーから反射させる段階を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記部分を集光する段階は、前記収束レンズから反射して前記ミラー内の開口部を通って戻る部分を集光する段階を含むことを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項1】
極紫外光システムであって、
増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、
チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成され、該真空チャンバが、前記増幅光ビームが該ターゲット位置と交差して該ターゲット材料に当った時に該ターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成された極紫外光集光器を収容するターゲット材料送出システムと、
1組の光学構成要素を含み、かつ前記駆動レーザシステムから出射された前記増幅光ビームを受け取って該増幅光ビームを前記ターゲット位置に向けて誘導するように構成されたビーム送出システムと、
前記ターゲット位置に到達しない前記増幅光ビームの少なくとも診断部分と該ターゲット位置に到達しない案内レーザビームの少なくとも診断部分とを集光するように構成され、該部分の一方の実質的に全てを透過して該部分の他方の実質的に全てを反射することにより該診断部分を分離するように構成された二色性光デバイスを含み、該少なくとも2つの診断部分が異なる波長を有する集光システム、及び
前記二色性光デバイスによって分離された前記少なくとも2つの診断部分を捕捉する光センサ、
を含む計測システムと、
前記光センサと前記ビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続されて該光センサの出力に基づいて該少なくとも1つの構成要素の位置を修正するコントローラと、
を含むことを特徴とする極紫外光システム。
【請求項2】
前記ビーム送出システムは、
前記増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムと、
前記増幅光ビームを前記ターゲット位置に集束させるように構成かつ配置された集束要素と、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記集束要素は、収束非球面レンズを含むことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記収束レンズは、セレン化亜鉛で製造されることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記収束レンズは、前記真空チャンバ内の真空を該真空チャンバの外部の環境から分離するために該真空チャンバの耐圧窓を形成することを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項6】
前記ビーム送出システムは、前記収束レンズに機械的に結合された作動システムを含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記収束レンズを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記集光システムは、前記収束レンズの表面によって反射された前記増幅光ビームを集光するように構成されることを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記ビーム送出システムは、前記ビーム拡張システムから前記収束レンズに向けて前記増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含むことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項9】
前記ビーム送出システムは、前記レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記レンズ前ミラーを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記コントローラは、前記少なくとも1つの構成要素の位置を修正して前記ターゲット位置での前記増幅光ビームと前記ターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによって前記チャンバ内の極紫外光の生成を増大させる出力信号を該少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記案内レーザビームを生成する案内レーザを更に含み、
前記増幅光ビームは、第1の異なる波長のものであり、前記案内レーザビームは、第2の異なる波長のものであり、
前記二色性光デバイスは、前記増幅光ビーム診断部分の実質的に全てを反射して前記案内レーザビーム診断部分の実質的に全てを透過することによって該増幅光ビーム診断部分を該案内レーザビーム診断部分から分離するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
極紫外光を生成する方法であって、
チャンバによって定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成する段階と、
励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成する段階と、
前記増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節し、該増幅光ビームを1組の光学構成要素を通して前記ターゲット位置まで誘導する段階と、
案内レーザビームを前記ターゲット位置に誘導する段階と、
前記ターゲット位置に到達しない前記増幅光ビームの少なくとも一部分と該ターゲット位置に到達しない前記案内レーザビームの少なくとも一部分とを集光する段階と、
前記集光増幅光ビーム部分及び前記集光案内レーザビーム部分を該集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して該集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように二色性光デバイスに誘導することにより、該集光増幅光ビーム部分を該集光案内レーザビーム部分から分離する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記分離部分を該分離部分の画像データを出力する光センサに誘導する段階を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記分離部分の各々の前記画像データを解析モジュールに誘導する段階を更に含み、
前記解析モジュールは、
前記分離部分の各々に対して前記画像データのビームサイズを判断する段階、及び
前記分離部分の各々に対して前記画像データの重心を判断する段階、
のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記判断されたビームサイズ及び前記判断された重心のうちの1つ又はそれよりも多くに基づいて前記光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置を調節する段階を更に含むことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1組の光学構成要素を通して前記増幅光ビームを誘導する段階は、
前記増幅光ビームをミラーから反射させる段階、及び
前記増幅光ビームを捕捉して該増幅光ビームを前記ターゲット位置に集束させる集束要素を通して前記反射増幅光ビームを誘導する段階、
を含む、
ことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記部分を集光する段階は、前記収束レンズから反射して前記ミラー内の開口部を通って戻る部分を集光する段階を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
極紫外光システムであって、
増幅光ビームを生成する駆動レーザシステムと、
チャンバ内に定められた真空空間内のターゲット位置でターゲット材料を生成するように構成され、該真空チャンバが、前記増幅光ビームが該ターゲット位置と交差して該ターゲット材料に当った時に該ターゲット材料から出射された極紫外光を集光するように構成された極紫外光集光器を収容するターゲット材料送出システムと、
前記駆動レーザシステムから出射される前記増幅光ビームを受け取り、かつ該増幅光ビームを前記ターゲット位置に向けて誘導するように構成され、該ターゲット位置に該増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを含む1組の光学構成要素を含むビーム送出システムと、
前記収束レンズから反射した前記増幅光ビームの一部分と該収束レンズから反射した案内レーザビームの一部分とを集光するように構成された集光システムであって、該部分の第1のものを透過して該部分の第2のものを反射することによって該部分を分離するように構成された二色性光デバイスを含む前記集光システムを含む計測システムと、
を含むことを特徴とする極紫外光システム。
【請求項19】
前記二色性光デバイスによって分離された前記部分を捕捉する光センサ、及び
前記光センサと前記ビーム送出システム内の少なくとも1つの構成要素とに接続されて該光センサからの出力に基づいて該少なくとも1つの構成要素の位置を修正するコントローラ、
を更に含むことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記コントローラは、前記少なくとも1つの構成要素の位置を修正して前記ターゲット位置での前記増幅光ビームと前記ターゲット材料の間の重なりを増大させ、それによって前記チャンバ内の極紫外光の生成を増大させる出力信号を前記ビーム送出システムの該少なくとも1つの構成要素に結合された作動システムに供給するように構成されることを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記収束レンズに機械的に結合された作動システムを更に含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記収束レンズを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項22】
前記ビーム送出システムは、ビーム拡張システムから前記収束レンズに向けて前記増幅光ビームを向け直すレンズ前ミラーを含み、
前記収束レンズから反射した前記増幅光ビーム部分及び前記案内レーザビーム部分は、前記二色性光デバイスに到達する前に前記レンズ前ミラー内の開口部を通して誘導される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項23】
前記ビーム送出システムは、前記レンズ前ミラーに機械的に結合された作動システムを含み、
前記作動システムは、制御信号を前記コントローラから受信し、かつ前記レンズ前ミラーを移動して該制御信号に基づいて前記増幅光ビームの焦点を調節するように構成される、
ことを特徴とする請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記ビーム送出システムは、前記増幅光ビームのサイズを拡張するビーム拡張システムを含み、
前記収束レンズは、前記拡張増幅光ビームを前記ビーム拡張システムから受け取るように構成かつ配置される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項25】
前記案内レーザビームを生成する案内レーザを更に含み、
前記増幅光ビームは、第1の異なる波長のものであり、前記案内レーザビームは、第2の異なる波長のものであり、
前記二色性光デバイスは、前記増幅光ビーム診断部分の実質的に全てを反射して前記案内レーザビーム診断部分の実質的に全てを透過することによって該増幅光ビーム部分を該案内レーザビーム部分から分離するように構成される、
ことを特徴とする請求項18に記載のシステム。
【請求項26】
極紫外光を生成する方法であって、
チャンバによって定められた真空内のターゲット位置でターゲット材料を生成する段階と、
励起エネルギを駆動レーザシステム内の少なくとも1つの光増幅器の利得媒体に供給して増幅光ビームを生成する段階と、
前記ターゲット位置に前記増幅光ビームを集束させるように構成かつ配置された収束レンズを通して該増幅光ビームを誘導する段階を含め、1組の光学構成要素を通して該増幅光ビームを誘導することによって該増幅光ビームの1つ又はそれよりも多くの特性を調節する段階と、
案内レーザビームを前記ターゲット位置まで誘導する段階と、
前記収束レンズの表面から反射する前記増幅光ビームの少なくとも一部分と前記案内レーザの少なくとも一部分とを集光する段階と、
前記集光増幅光ビーム部分及び前記集光案内レーザビーム部分を該集光部分の一方が二色性光デバイスを透過して該集光部分の他方が二色性光デバイスから反射されるように二色性光デバイスに誘導することにより、該集光増幅光ビーム部分を該集光案内レーザビーム部分から分離する段階と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項27】
前記分離部分を該分離部分の画像データを出力する光センサに誘導する段階を更に含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記分離部分の各々の前記画像データを解析モジュールに誘導する段階を更に含み、
前記解析モジュールは、
前記分離部分の各々に対して前記画像データのビームサイズを判断する段階、及び
前記分離部分の各々に対して前記画像データの重心を判断する段階、
のうちの1つ又はそれよりも多くを実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記判断されたビームサイズ及び前記判断された重心のうちの1つ又はそれよりも多くに基づいて前記光学構成要素の組のうちの1つ又はそれよりも多くの構成要素の位置を調節する段階を更に含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
1組の光学構成要素を通して前記増幅光ビームを誘導する段階は、前記収束レンズを通して該増幅光ビームを誘導する前に該増幅光ビームをミラーから反射させる段階を含むことを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記部分を集光する段階は、前記収束レンズから反射して前記ミラー内の開口部を通って戻る部分を集光する段階を含むことを特徴とする請求項30に記載の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2013−513929(P2013−513929A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−544608(P2012−544608)
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/059277
【国際公開番号】WO2011/075345
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(504010648)サイマー インコーポレイテッド (115)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月7日(2010.12.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/059277
【国際公開番号】WO2011/075345
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(504010648)サイマー インコーポレイテッド (115)
【Fターム(参考)】
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