説明

様々な絶縁領域及び/又は局所的な垂直導電領域を有する混合積層構造物を製造する方法

【課題】化学機械的研磨の長い段階に頼らずに半導体基板上に半導体構造物を製造することを提案する。
【解決手段】本発明は、深さpのパターンを有する表面トポロジーを有する半導体基板上に半導体構造物を製造する方法であって、前記方法は、(a)前記表面に第1絶縁材料の第1層(24)を形成する段階と、(b)前記第1層上に前記第1絶縁材料より密度が低い第2絶縁材料(28)の第2層を形成する段階と、(c)前記段階(a)及び段階(b)によって形成された構造物を薄膜化する段階と、(d)前記段階(c)によって薄膜化された前記構造体の第2層を緻密化する段階と、(e)前記段階(d)によって緻密化された前記第2層を有する構造体を薄膜化する段階と、(f)第2基板を用いた組立段階と、を含む方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SOIで示されるシリコンオンインシュレーター構造物のようなセミコンダクターオンインシュレータータイプの構造物の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
これらの技術である、通常半導体材料である基板は、例えば、二酸化シリコンである埋め込み絶縁膜と表面の半導体材料の膜とを支持する。
【0003】
このようなセミコンダクターオンインシュレーター構造物の製造は、例えば、Q.Y.TongとU.Goseleが著した書籍“Semiconductor wafer bonding Science and technology”(電気化学会シリーズ、1999年)に記述されるような様々な技術を用いて可能であり、半導体材料中への酸素の注入及び高温での熱処理に基づく方法(SIMOXタイプの方法)によって可能であり、分子結合に基づく方法と、例えば、機械的及び/又は化学的な薄膜化(BSOIタイプの方法)、犠牲層上でのエッチストップを伴う機械的な薄膜化及び化学エッチング(BESOIタイプの方法)、後続の分離を視野に入れて分子結合前に多孔質の脆化領域を形成すること、後続の破砕を視野に入れてその中に脆化された領域を形成するために分子結合の前に半導体ウエハにガス種を注入することを伴って可能である。
【0004】
本発明は、主に、分子結合に基づく方法の分野とこのような方法によって形成される構造物に関する。
【0005】
以下のような様々な要求がある。
(1)その基板の電気絶縁領域232a、232bを垂直に分離する、図2Bに示されるような同一の半導体構造物230に垂直導電(エピタキシャル成長されたバルクな半導体などに対する挙動に類似する)を有する領域233を有する可能性がある。
(2)図1Bに示されるような非常に微細な埋め込み酸化物領域32a、32b、32cを有するSOI30と、より厚い埋め込み酸化物領域34a、34bを有するSOIを局所的に有する可能性がある。
(3)垂直導電領域、微細な埋め込み酸化物を有するSOI領域、及び、より厚い埋め込み酸化物及び可変の厚さを有するSOI領域を局所的に有する可能性がある。
(4)埋め込み酸化物の2倍より大きな厚さを有するSOIを有する可能性がある。
【0006】
例えば、厚い酸化物34a、34b(図1A)を含む領域は、微細な酸化物領域32a、32b、32cと交互に生じ、その他の酸化物領域232a、232bは、あらゆる酸化物がない、すなわち、バージンシリコン(図2A)の領域と交互に生じるように、文献FR−2847077には、表面構造を有するシリコンウエハを形成する可能性が開示されている。
【0007】
文献FR−2847077に記述される例示の方法によれば、異なる厚さを有する絶縁領域または絶縁層(シリコン酸化物SiOの例が仮定される)32a、32b、32c、34a、34bは、第1半導体基板(シリコンの例が仮定される)30に形成される。様々な技術がこれらの絶縁領域を形成するために適用され得る。それらは、図3A及びそれ以降の図と共にさらに記述されるであろう。
【0008】
それから、このような構造のウエハは、分子結合によってバージンシリコンウエハ40または酸化シリコンウエハに結合される。そのウエハの酸化物層47は、小さな厚さを有する。
【0009】
より詳細には、第2の半導体基板40において、原子注入またはイオン注入が実行され、基板40の表面41に実質的に平行に伸びる薄層42を形成する。実際、それによって、層、脆化面または破砕面が形成され、基板40の容積内に、薄膜を形成するための下部領域45と基板40のバルクを形成する上部領域43を画定する。通常、この注入は、水素の注入であるが、他の種によっても実行され、例えば、H/Heの共注入を用いて実行される。
【0010】
その結果、用意された基板30と40の両方は、その後、“ウエハ結合”タイプの技術または付着性タイプの接触、例えば分子付着や結合によって組み立てられる。これらの技術に関して、Q.Y.TongやU.Goseleらによって著された書籍“Semiconductor Wafer Bonding”(Science and Technology, Wiley Interscience Publications)が参照されてもよい。
【0011】
この基板40の一部は、その後、脆化面42に沿って破砕が生成される処理によって取り外される。この技術の例は、A.J.Auberton−Herveらの論文“Why can Smart-Cut change the future of microelectronics”(International Journal of High Speed Electronics and Systems, Vol.10, No.1 (2000), p.131-146)に記述されている。
【0012】
それによって、図1Bに従う半導体部品または要素、または、半導体構造物が形成される。
【0013】
図2A、2Bに記載の他の実施形態によれば、第1基板は、絶縁領域(例えば、SiO)232a、232bがバルクシリコンの領域の傍に形成されたバルクの半導体基板(例えば、シリコン)230である。
【0014】
第2基板240において、上述の層42と同様の脆化層242は、例えば水素イオンを用いた原子注入またはイオン注入によって形成される。この脆化層は、基板240の容積内で薄層245を画定する。
【0015】
それによって、用意された基板230と240の両方は、その後、上述の技術(“ウエハ結合”、または、付着タイプの結合または接触、例えば分子付着)の1つを用いて組み立てられる。
【0016】
次いで、これらの基板を組み立てる面241に対向する側に位置する基板240の部分は、図1Bに関連して既に記述されたように、除去または分離される。
【0017】
その結果、半導体部品または要素、または、混合平面半導体構造物は、図2Bの構造物に従って形成され、絶縁領域232a、232b(ここでは、SiO)を交互(又は、あらゆる形態の並列または配置)に有する。この絶縁領域232a、232bは、互いに異なる厚さを有し、半導体またはバルクシリコン領域と異なる厚さを有する。
【0018】
様々な電気部品は、その後、半導体ないしシリコンの表面層45、245、特に絶縁体またはシリコン酸化物領域の上に位置する層の部分に形成される。
【0019】
文献FR2847077の教示に従って図1Aの基板30及び図2Aの基板230のような構造物を形成することは、図3A−3Eまたは図4A−4Cに記載された以下の段階を特に必要とする。
【0020】
図3Aにおいて、シリコン酸化物領域532a、532bは、マスク531を介したLOCOS(Local Oxidation of Silicon)方法を用いた成長によって基板530に形成される。これらの領域は、パッドまたはストリップの形状、または、より複雑な形状を有する。
【0021】
次いで、マスクは除去され(図3B)、シリコン酸化物領域532a、532bが残される。
【0022】
次いで、化学機械的研磨(図3C)による平坦化段階が実行され、実際の基板のシリコンに並置される二酸化シリコン領域534a、534bを有する基板がもたらされる。この基板は、例えば、図2Aで使用されたものである。
【0023】
ある代替案(図3D)によれば、この基板の表面酸化層533は、図3Bの構造物から形成され、次いで、表面酸化層535を残すために、その組立体は化学機械的研磨によって平坦化される(図3E)。
【0024】
それによって数百ナノメートル(例えば、300nm)の層が除去され、異なる厚さを有する二酸化シリコン領域の並列を残す。このタイプの基板は、上記の図1Aに用いられる。
【0025】
適用される他の方法は、図4A−4Cに示される。
【0026】
図4Aでは、例えばドライエッチングによってシリコン基板630内にマスク634を介してトレンチ632a、632bがエッチングされる。
【0027】
次いで、マスクが除去され(図4B)、その後、この基板は表面で熱酸化され、または、二酸化シリコン層が堆積され、二酸化シリコン層636が形成される。
【0028】
その後、化学機械的研磨による平坦化段階(図4C)が実行され、実際の基板のシリコン633に並列な二酸化シリコン領域634a、634bを有する基板をもたらす。例えば、この基板は、図2Bに用いられたものである。
【0029】
ある代替案(図4D)によれば、図4Bの組立体は、図4Cの場合よりも少なく平坦化され、二酸化シリコン層638を残す。それによってシリコン基板630の表面の異なる厚さの二酸化シリコン領域の並列が達成される。このタイプの基板は、上記の図1Aで用いられる。
【0030】
纏めると、これらの技術は以下の段階を使用する。
−ウエハの局所酸化を視野に入れてマスク(例えば、窒化物)を形成する第1リソグラフィ段階、
−マスク(図3A)の開口領域を酸化するための第2段階と、もし必要であれば酸化熱処理によって他の領域を酸化する段階、
−化学機械的研磨技術によって表面トポロジーを減少させる第3段階。
この段階は、シリコンウエハの表面に、交互に微細な酸化物を有する領域と厚い酸化物を有する領域を得ようとするか、交互にバージンシリコンとシリコン酸化物を得ようとするかによる、形成される構造物に依存して停止される。
【0031】
これらの方法のどちらが適用されるとしても、化学機械的研磨による薄膜化は必要とされ、それは重要な段階であることが分かる。
【0032】
図5Aに示されるように、この段階は、ウエハの異なる点で厚さの均一性の欠如をもたらし、この厚さの均一性は、特に除去された厚さに比例する。
【0033】
この問題は、図3Bまたは3Dや図4Bの基板のような基板が化学機械的研磨にさらされると直ぐに出くわす。
【0034】
したがって、その厚さがシリコンウエハ全体にわたって、または、単にシリコンウエハの様々な点においてでさえ均一である微細な酸化物を有する領域が得られる、この薄膜化研磨技術を用いた動作条件を見出すことは困難である。
【0035】
さらに、この化学機械的研磨段階は、2つの異なる材料に同時に実行される場合、例えば、図3Cまたは図4Cの構造物にそれぞれ至るように、図3Bまたは図4Bの基板の場合のようなシリコンとシリコン酸化物に同時に実行される場合に重要である。
【0036】
実際、図5Bに示されるように、その表面に半導体を有する領域633とその表面に酸化物を有する領域634a、634bとの間に差異のある研磨(ディッシング)を避けることは細心の注意を要する。これらの異なる領域のレベルは均一ではない。図5Bでは、酸化物領域は、半導体材料領域に相対的に“リセス”される。化学機械的研磨は、SiOよりもSi上でより効果的であるので、半導体がシリコン及びシリコン酸化物SiOである場合に、“リセス”は、逆にシリコン上に得られる。
【0037】
何れの場合においても、可能な分子結合に関して問題を引き起こすかもしれない表面をもたらす。
【0038】
シリコン/シリコン酸化物SiOの系の場合において上述した問題は、他の半導体材料や他の絶縁材料でも引き起こされる。
【0039】
したがって、図1Aのように可変の厚さの絶縁体か、図2Aのような交互の絶縁材料と半導体材料かを有し、後続の分子付着による結合に適合する、構造化された表面を有するこのような半導体材料ウエハを形成することには問題がある。
【0040】
微細な絶縁領域の絶縁膜の厚さの均一性が正確であるべきであるということが明らかに求められる。
【0041】
特に、その表面に交互のバージン半導体と絶縁体がある場合、トポロジーの最小値は、その表面(及び、それ故に、最小のディッシング、または、絶縁領域と半導体領域との間のレベルの差)に存在すべきである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0042】
【特許文献1】仏国特許発明第2847077号明細書
【非特許文献】
【0043】
【非特許文献1】Q. Y. Tong and U. Gosele “Semiconductor wafer bonding” (Science and technology), Wiley Interscience Publications
【非特許文献2】A. J. Auberton-Herve et al. “Why can Smart-Cut change the future of microelectronics”, International Journal of High Speed Electronics and Systems, Vol.10, No.1 (2000), p.131-146
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0044】
この問題は、図5A及び5Bに関連して上記で検討された問題を引き起こす化学機械的研磨の長い段階に頼らずにこのような構造物を製造することを提起する。
【課題を解決するための手段】
【0045】
第一に、本発明は超伝導基板に半導体構造物を製造する方法に関し、基板の一方の表面は表面トポロジー、または、前記表面で異なる高さまたは可変の高さを有するパターンを有し、前記方法は、(a)前記表面に第1絶縁材料の第1層を形成する段階と、(b)前記第1絶縁材料より密度が低い第2絶縁材料の第2層を形成する段階と、(c)前記組立体を薄膜化する段階と、を含む。
【0046】
本発明によれば、限定された厚さを有し、密度の低い第2層は、前記第1絶縁層上に用いられ、標準的な研磨中に、大きな絶縁厚さを有して現れる不均一性が非常に制限されるかもしれない。
【0047】
前記半導体構造物の前記表面のトポロジーまたは起伏さえも、特徴的な深さpを有してもよく、前記第2絶縁材料層は、2pから2.5pの厚さを有してもよい。
【0048】
前記トポロジーは、前記基板にエッチングされ、トレンチによって分離されるパターンで形成されてもよい。
【0049】
これらのエッチングされたパターンは、例えば、1μmから10μmの深さと、1μmから5mmの深さを有する。
【0050】
前記基板は、複合基板でありえ、例えば、表面に絶縁フィルムを有するタイプの複合基板であり得る。
【0051】
ある実施形態によれば、前記第1絶縁層は、前記基板のトポロジーに従う層である。
【0052】
前記段階(c)は、前記表面上に第1絶縁層を残す。
【0053】
さらに、追加の薄膜化する段階は、前記表面に交互の半導体領域と絶縁領域を残すように提供される。
【0054】
平坦化の前に、前記第2絶縁材料を緻密化する段階が提供される。
【0055】
前記第1絶縁体層は、好ましくは、前記基板のトポロジーに従う層である。
【0056】
前記第1絶縁材料は、SiO熱酸化物でありえ、前記第2絶縁材料は、例えばプラズマ気相蒸着によって堆積されたSiO酸化物であり得る。
【0057】
他の例によれば、前記絶縁材料は、Al、AlN、SiON、Si、ダイヤモンド、HfO、または、高誘電率を有する誘電材料である。
【0058】
前記半導体材料は、シリコン、Si1−xGe(0<x<1)または他の半導体材料であり得る。
【0059】
また、本発明は、半導体基板の表面から突出する第1絶縁材料のパッドを有する前記半導体基板上に半導体構造物を製造する方法に関し、前記方法は、(a)前記第1絶縁材料より密度が低い第2絶縁材料の第2層を形成する段階と、(b)前記組立体を薄膜化する段階と、を含む。
【0060】
前記様々な材料(絶縁体、半導体)は、既に上述されたものであり得る。
【0061】
前記パッドは、前記半導体基板のエッチングされた領域に形成される。
【0062】
それらは、前記半導体基板の熱酸化によって形成される。
【0063】
それらは、LPCVDによって形成され、前記第2絶縁材料層はPECVDで形成される。
【0064】
前記段階(b)は、前記表面に第2絶縁材料の層を残し、あるいは、交互の第1絶縁材料領域と前記第2絶縁領域を残す。
【0065】
本発明による方法は、異なる幾何学特性及び/又は異なる組成を有する絶縁領域を形成するために繰り返される。例えば、ある段階から他の段階へ異なるマスクを用いて、ある段階から他の段階へパターンまたは異なるトポロジーを画定することが可能である。
【0066】
第2基板を用いた組立段階は、例えば分子付着によって提供される。
【0067】
前記第2基板は、それ自体が追加的に表面絶縁体層を備えることができる第2半導体材料であり得る。
【0068】
前記第1基板は、第1導電型の少なくとも1つの領域を有してもよく、前記第2基板は、それと反対の導電型の少なくとも1つの領域を有してもよい。
【0069】
前記第1基板及び/又は第2基板を薄膜化する段階は、脆化層または脆化領域を形成することによってさらに実行されてもよい。
【0070】
前記脆化層または脆化領域は、多孔性シリコンまたは半導体の層によって形成されてもよく、または、例えば、水素イオンまたは水素イオンとヘリウムイオンの混合物の前記第1基板または第2基板へのイオン注入によって形成されてもよい。
【0071】
前記薄膜化する段階は、研磨またはエッチングによって得られてもよい。
【0072】
前記第1基板は、異なるドーピングを有する領域を含んでもよく、例えば、ある領域において第1導電型を有する領域と他の領域において第2導電型を有する領域を含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1A】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図1B】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図2A】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図2B】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図3A】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図3B】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図3C】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図3D】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図3E】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図4A】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図4B】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図4C】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図4D】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図5A】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図5B】周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す図である。
【図6A】本発明による方法の段階を示す図である。
【図6B】本発明による方法の段階を示す図である。
【図6C】本発明による方法の段階を示す図である。
【図6D】本発明による方法の段階を示す図である。
【図6E】本発明による方法の段階を示す図である。
【図7A】本発明による他の方法の他の段階を示す図である。
【図7B】本発明による他の方法の他の段階を示す図である。
【図8A】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図8B】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図9A】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図9B】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図10A】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図10B】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図10C】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図10D】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図11】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図12A】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図12B】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図13A】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【図13B】本発明による他の方法のさらに他の段階を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0074】
図1Aから5Bは、周知の技術とこれらの技術によって引き起こされる問題を示す。図6Aから6Eは、本発明による方法の段階を示す。図7A、7Bは、本発明による他の方法の他の段階を示す。図8A、8Bは、本発明による他の方法のさらに他の段階を示す。図9A、9Bは、本発明による他の方法のさらに他の段階を示す。図10Aから13Bは、本発明による他の方法のさらに他の段階を示す。
【0075】
本発明の典型的な実施形態は、図6Aから6Eに関連してここに与えられるだろう。
【0076】
第1段階(図6A)において、第1半導体材料(例えば、シリコン)の基板20に深さpを有するトポロジーまたはパターン22がエッチングされ、例えば、SiO熱酸化物である第1絶縁体24の対応した堆積または形成が実行される。
【0077】
この絶縁体は、エッチングされた領域によって基板に形成されたトレンチ22と、ブリッジと呼ばれるこれらのトレンチの間に位置する領域26とを共に覆う。堆積が対応したものであるので、基板のパターンが層24の上部表面に見られる。
【0078】
パターン22は、例えば、ウエハ20の表面での樹脂のフォトリソグラフィ、及び、それに続くエッチング、例えば反応性イオンエッチング(RIE)によって形成された。その後、この樹脂は、導電ウエハの表面上で除去される。
【0079】
好ましくは、エッチングされたパターン内又はこれらのパターン上において、酸化物の上部表面29が、ブリッジ26の領域で半導体材料と絶縁体との間の少なくとも界面27の高さになるように、第1絶縁体が堆積される。
【0080】
熱酸化物の場合には、後者が非常に適合しており、従ってシリコン表面の起伏を再現する。生成された酸化物の高さは、酸化にさらされたシリコンの高さの少なくとも約2倍であると考えられるであろう。
【0081】
熱酸化物24に関しては、下層の半導体材料との界面の良好な電気的特性を提供することができる(特に低エネルギー密度の界面状態)。
【0082】
次に(図6B)、第2のタイプの絶縁体28は、例えばSiOであるが、第1絶縁体層の上に堆積される。この第2のタイプの絶縁体は、第1のタイプの絶縁体より密度が低い。これは、例えばプラズマ化学気相蒸着法(PECVD)によって堆積されたSiO酸化物であり得る。その表面において、初期のトポロジーを正確に再現することなく、パターンが存在するが、それにも拘わらず後者を呼び起こす。
【0083】
化学機械的研磨によってそのパターンを同じ高さにするつもりである場合、この堆積された第2の酸化物によれば、総厚を減少することが可能であり、必要になるであろう。
【0084】
この厚さは、そのパターンの深さpの約3倍まで減少される。言い換えると、第2絶縁体または酸化物は、好ましくは深さpの3.5倍未満の厚さe、または、深さpの2倍または2.5倍から3.5倍の間の厚さを得るために堆積される。この比は、正確な縮尺ではない図6Bでは満たされていない。
【0085】
従って、基板に形成された層の総厚は、単一の絶縁体24を用いたものと比較して減少される。例えば、熱酸化物絶縁体であるSiOの場合、後者の使用は、後続の平坦化段階中にそのトポロジーを平らにすることができるように、そのパターンの深さpの約9倍の厚さを要求するであろう。しかし、平らにする段階中に生成するこの厚さの不均一性は、研磨中に除去された厚さに比例し、従って、それは、本発明による方法が使用される際に約3倍より大きい。
【0086】
次に(図6C)、平坦化を進行することが可能である。
【0087】
第1に、両方のタイプの絶縁体が並列される、いわゆる“混合”領域上の微細な層19(図6Cの斜線内)を残すことによって、絶縁体28のトポロジーの平坦化を実行することが可能である。
【0088】
代替案によれば、平坦化は、この混合領域内まで実行され、これは、図6Cに実線で示された状態である。その後、この表面は、堆積された酸化物層28の領域50と熱酸化物24の領域との交互である。
【0089】
この研磨は、化学機械的研磨によって実行されてもよい。
【0090】
その後、ブリッジ26を基準として熱酸化物と半導体材料の界面上の高さhに平滑化された表面が得られる。
【0091】
追加的な薄膜化(図6D)は、例えば、化学機械的研磨または例えば1%から10%まで希釈された弗酸溶液を用いたエッチングのような化学エッチングによって、または、例えば反応性イオンエッチングのようなプラズマイオンエッチングによって実行される。
【0092】
この追加の薄膜化段階を視野に入れて、絶縁体または酸化物(熱酸化物または堆積された酸化物)の両方のタイプの間で使用される薄膜化技術における薄膜化速度の差異が大きい場合、すなわち、薄膜化が数ナノメートルよりも大きい“ディッシング”を生成する場合(分子付着による後続の結合との互換性を保つことが望まれる)、先行する緻密化段階が実行される。しかし、ある場合、例えばプラズマ反応性イオンエッチングの場合には、この差異は減少され、それで、緻密化は実質的な効果を有しない。
【0093】
堆積された酸化物を緻密化するためのこの任意の段階によれば、熱酸化物の密度に近い密度を有する酸化物を提供することが可能である。
【0094】
薄膜化がレベル27上で停止する場合、交互の厚い絶縁体領域68と薄い絶縁体領域66が得られる(図6D)。
【0095】
ある代替案(図6E)によれば、図6Cの構成からの追加の薄膜化は、シリコン熱酸化物界面27がブリッジ26のレベルに達するまで実行される。
【0096】
その後、ウエハの表面は、交互のシリコン領域26と熱酸化物領域54とによって平坦形成される。
【0097】
それによって、構造化されたウエハは、分子付着による結合を視野に入れて洗浄されてもよい。
【0098】
ここで、より広くは本明細書において、洗浄とは、全体的または部分的に親水性または疎水性の表面を得ることを目的とする表面処理を意味し、この処理は、熱処理、及び/又は、湿式、乾式またはプラズマ化学処理、または、CMP洗浄(“ディッシング”のあらゆるリスクなしに20nmまたは30nm未満の表面のミクロの粗さを緩和することを目的とする化学機械的研磨)によるものでさえも含む。
【0099】
それによって、構造化され洗浄されたウエハは、その後、分子付着を視野に入れて上述されたように、表面処理を経る可能性がある、例えば第2ウエハ60に結合される(図7A)。この第2ウエハは、いわゆる“部分的なシリコンオンインシュレーター”(PSOI)構造を形成するために、分子結合を視野に入れて洗浄されたバージン半導体、例えばシリコンのウエハであり得る。
【0100】
ウエハの付着性を増加するために、積層された構造物は、例えば熱処理にさらされる。さらに、熱処理が高温(例えば、1100℃またはそれ以上)で行われた場合、極端に微細な起こり得る残留酸化物がブリッジに相当する領域の結合界面で消えることが引き起こされるかもしれない。この起こり得る界面の酸化物の消失を促進することを視野に入れて、2つの組み合わされたウエハの間の結晶の不均衡を最小化することをできるだけ可能にしようとする。
【0101】
ウエハの1つは、半導体表面フィルムの所望の厚さEを得るために薄膜化されてもよい(図7B)。この構造物に関して、垂直導電領域56及びSOI領域54を交互に位置することができる。
【0102】
ある代替案によれば、第2のタイプの積層構造物(図8B)を得るために、シリコン熱酸化物界面がブリッジのレベルに達するまで追加の薄膜化が再びここで実施される。
【0103】
次いで、第1ウエハの表面は、依然として平坦であり、交互のシリコン領域と熱酸化物領域で形成される(図6E)。
【0104】
いわゆる“マルチシリコンオンインシュレーター”(MSOI)構造物を形成するために、第1シリコンウエハは、例えば酸化されたシリコン(表面酸化物層64)の絶縁層を表面に含む第2ウエハ62(図8A)に結合され、分子結合を視野に入れて洗浄される。この最終のアプローチにおいて、第2ウエハ62の酸化物フィルム64は、有利には、例えば1nmから50nmの間の微細な厚さを有するだろう。ウエハの付着性を増加するために、積層された構造物は、例えば熱処理にさらされる。
【0105】
ウエハの一方は、所望のシリコン表面フィルム厚さを得るために薄膜化されてもよい(図8B)。この構造物によれば、シリコンとSiOの場合において可変の酸化物厚さを有するSOI領域66、68を交互に位置することができる。
【0106】
ある他の代替案によれば、図8Bのタイプの積層された構造物を得るために、追加の薄膜化がブリッジ(図6D)上の微細な熱酸化物フィルムを残すように実施される。
【0107】
それから、そのウエハの表面は、平坦であり、交互の微細な熱酸化物領域66と厚い熱酸化物領域68とを有して形成される。それによって、構造化された第1のシリコンウエハは、分子付着による結合を視野に入れて洗浄されてもよい。
【0108】
それから、図8Bのような、いわゆる“マルチシリコンオンインシュレーター”(MSOI)構造物を形成するために、この第1シリコンウエハは、例えば、分子付着を視野に入れて洗浄されたウエハ60(図7A)のようなバージンシリコンの第2ウエハに結合されてもよい。
【0109】
ウエハの付着性を増加するために、この積層された構造物は、例えば熱処理にさらされる。ウエハの一方は、所望のシリコンウエハ表面フィルム厚さを得るために薄膜化されてもよい。この構造物によれば、図8Bのように、垂直導電領域とSOI領域を交互に位置することが可能である。
【0110】
この方法の代替案に関して、一方で、PSOIタイプの構造物(図7Bのタイプ)を製造することも可能である。
【0111】
実際、結合に先立ち、図6Dのウエハは、薄い熱酸化物領域と平らな表面を有する厚い熱酸化物領域とからなる。
【0112】
したがって、薄い熱酸化物領域の厚さに相当するシリコン酸化物厚さを除去した後に、ブリッジ26のシリコンに達するためにこの表面を全体的にエッチングすることが可能である。この酸化物エッチングは、様々な方法で実施されてもよく、例えば、化学溶液、プラズマ、イオン照射によって実施されてもよい。
【0113】
シリコンと熱酸化物の両方の表面の存在に関連する“ディッシング”が生じるのを避けるために、エッチングタイプは、シリコンと酸化物のエッチング速度の差異ができるだけ小さくなるように好ましく選択される。5未満の低い選択性(エッチング速度比)が好ましく選択される。例えば1%HFである希釈されたHFに基づく溶液が使用可能であるが、エッチングを停止することを制御するのには細心の注意が必要である。一方、NHOH/H/HOに基づく溶液は、ほんの約2のエッチング選択比を有し、使用がより容易である。同じ方法で、イオン照射エッチングは、小さなエッチング速度差を有する。
【0114】
他の代替案によれば、図8Bのタイプの積層された構造物を得るために、ブリッジ(図6D)上に微細な熱酸化物フィルムを残すように追加の薄膜化が実行される。それから、ウエハの表面は平坦であり、交互の微細な熱酸化物領域66と厚い熱酸化物領域68で形成される。
【0115】
図8Bのような、いわゆる“マルチシリコンオンインシュレーター”(MSOI)構造物を形成するために、この第1ウエハは、例えば、酸化されたシリコン(酸化物層64)の第2ウエハである第2ウエハ62(図9A)に結合され、分子付着を視野に入れて洗浄される。
【0116】
このアプローチでは、第2ウエハの酸化物フィルムは、有利には例えば1nmから50nmの微細な厚さを有する。
【0117】
ウエハの付着性を増加するために、この積層された構造物は、例えば熱処理にさらされる。
【0118】
基板の一方は、所望の表面フィルム厚さを得るためにさらに薄膜化されてもよい。この構造物によれば、可変の酸化物厚さを有するSOI領域66、68を交互に位置することが可能である(図9B)。
【0119】
シリコン表面フィルムの適切な厚さを得るために、及び、所望のMSOIまたはPSOI構造物を製造するために、2つの結合されたウエハの一方の一部の厚さは、この方法の段階の1つで減少される。
【0120】
この減少は、以下の技術の1つによって達成されてもよい。
−機械的薄膜化、例えば粉砕タイプの機械的薄膜化、
−化学機械的研磨、
−結合前における、薄膜化されるウエハ内へのガス種のイオン注入と、スマートカット(Smart Cut(商標))技術で使用されるような破砕、
−イオン及び/又は化学エッチングによる薄膜化、
−薄膜化されるウエハ内に埋め込まれた脆化領域の結合前における介入(多孔質領域またはイオン注入領域のような、例えば、水素のイオン注入あるいは場合によってはヘリウムのイオン注入)。
または、これらの技術の少なくとも2つのあらゆる組み合わせによって達成される。
【0121】
上述の方法の他の代替案が実施されてもよい。
【0122】
例えば、出発ウエハ20は異なる領域に様々なドーピングでドーピングされてもよい。例えば、他の領域が異なるドーピングを有していたり、ドーピングを有していなかったりする一方で、絶縁領域がない垂直導電領域のレベルにp+ドーピングがあってもよい。
【0123】
また、第2ウエハ(図7A、7B)を有する組立体において、ウエハの1つは、ドーピングタイプであり得る(例えば、n型のSiとp型のSi)。
【0124】
また、シリコンの例は上述されているが、本発明による方法は、第1ウエハ及び/又は第2ウエハにおいてシリコン以外の半導体に適用されてもよい。例えば、Si1−xGe(0≦x≦1)または多層基板III−Vが言及される。
【0125】
図12Aに示されるように、この基板は複合基板でありえ、その表面に例えばAlNの絶縁フィルム21を含んでもよい。それから、この構造物は、例えば、第1酸化物24と見なされるLPCVDタイプの堆積物で覆われてもよく、密度の低い第2絶縁体は、既に説明されているように、そのトポロジーの平滑化を実行するために付加されるだろう。最後に、異なる熱特性及び/又は電気的特性を有してもよい交互の絶縁体21、54を含む図12Bのような構造物が得られるだろう。例えば、絶縁体54は電気的及び熱的観点の両方から絶縁体である一方で、絶縁体21は電気的絶縁体である。
【0126】
第2ウエハ62(図8A、9A)上で、絶縁体フィルム64(例えば、微細な酸化物)の厚さは、1nmから数マイクロメートル、例えば10μmの範囲でありえる。
【0127】
エッチングされたパターン62の深さpは、数ナノメートルから数マイクロメートルでありえ、例えば、1nmまたは5nmから1μmまたは3μmであり得る。
【0128】
このパターンの側方寸法Lは典型的には0.1μmから数ミリメートル、例えば5mmの範囲であり得る。
【0129】
最終の構造物(図7B、8B)のシリコン表面フィルムの厚さEは、例えば、数ナノメートルから数十ミクロンの範囲でありえ、例えば、1nmから50μmであり得る。
【0130】
MSOIタイプの構造体(図8B)を製造する際に、その微細な絶縁体は、その構造物表面を前処理した後に、結合される2つのウエハの少なくとも一方の上に作成(堆積または成長などによって)される。
【0131】
この方法は、第1ウエハ及び/又は第2ウエハ上に作成又は形成された微細な絶縁フィルムとして、及び/又は、構造化されたウエハ及び/又は図13Aに示されるような第2組立体ウエハ62の上に追加の段階で作成された微細な絶縁体フィルム65として、シリコン酸化物SiOよりも絶縁体に適合されてもよい。図13Bは、組立後における図13Aの両方の要素を示し、絶縁体フィルム65は、領域68と層64とを分離する。
【0132】
例えば、絶縁体として、Al、AlN、SiON、Si、ダイヤモンド、HfO、高い係数kを有するあらゆる誘電体、または、これらの材料のあらゆる組み合わせを言及することができる。
【0133】
本発明による方法に関して、それが繰り返されるのであれば、半導体領域と交互に同一基板に異なる厚さp及び/又は2つの異なる絶縁体幅L54(図6Eの場合)を形成することができる。
【0134】
第1絶縁体タイプの領域54と他の絶縁体タイプの領域が形成されてもよい。
【0135】
従って、半導体基板は、それらの幾何学的寸法(深さまたは幅)及び/又はそれらを構成する材料の性質が異なってもよい絶縁領域と共に形成されてもよい。
【0136】
これらの異なる絶縁領域は、異なる絶縁領域を形成する異なる段階中に異なるマスクを用いて本発明による方法を繰り返すことによって得られる。
【0137】
したがって、本発明による方法は、同一の第1ウエハに数回繰り返されてもよい。この方法で、様々な例示の実施形態において、分子結合(表面の特定の洗浄、プラズマによる表面の活性化、特定の雰囲気下での結合、熱処理など)を強固にする段階が適用されてもよい。
【0138】
この酸化物表面のミクロの粗さを改善するために、化学機械タイプ(接触研磨)の微小な研磨を実施することも可能である。この処理は、酸化物表面のトポグラフィが大きなスケールで同じ高さにされるかもしれない研磨方法に対抗する表面処理(材料の非常に少しの除去)と考えられる。
【0139】
図10Aから10Cに示された他の例示の実施形態によれば、深さpのパターン22がエッチングされる半導体材料、例えばシリコンの基板のブリッジ26は、マスク31で覆われる。
【0140】
第1絶縁体は、例えばLPCVD技術または熱酸化(特に、基板がシリコンの場合に)によって形成される。
【0141】
その後、このマスク31は、基板20の表面トポロジーを画定する絶縁体パッドを残して除去される(図10B)。
【0142】
その後、例えば、PECVDによって、パッド74の材料よりも密度の低い第2絶縁体78の堆積を実施することが可能である(図10C)。
【0143】
パッド74が基板上に高さhだけ超えている場合、表面トポロジーは、3.5h未満の厚さを備える層を堆積することによって水平にされることができるであろう。
【0144】
この堆積された第2の絶縁体78によれば、化学機械的研磨によってパターン74を平滑化しようとする場合に起こるであろう“ディッシング”現象は避けることができる。
【0145】
直接的な方法が表面に2つの材料を有する一方で、第2絶縁体によれば、このトポロジーは、単一の性質の材料のフィルムを薄膜化することによって水平にされるであろう。
【0146】
次に、2つのタイプの絶縁体74、78が並列される、いわゆる“混合”領域(図10Dの斜線の層を参照)上、すなわち、この混合領域の範囲まで微細な層79を残すことによって水平化と共に進めることができ、これは、図10Dの実線で示された状況である。その後、その表面は、交互の絶縁体層78からの領域とパッドとして初期に形成された絶縁体の領域74とである。これらの異なる領域は、例えば、熱的な観点及び/又は電気的な観点で異なる特性を有する。
【0147】
研磨は、化学機械的研磨によって実行されてもよい。
【0148】
第1絶縁体が熱酸化によって得られる場合、この基板20は、トレンチ22を含むことを必要としない。
【0149】
この実施形態は、図11に示されており、参照符号31は、事前にエッチングされない基板20上の、例えば、Si窒化物のマスクを示す。熱酸化物(図11で斜線として示される)のパッド74は、マスク31を介して熱酸化によって成長されてもよい。熱酸化中に、酸素原子はシリコン格子を突き抜け、後者の膨張を引き起こす。この膨張によって、形成される酸化物の表面は、マスク31の窒化物表面に近づく。
【0150】
生成された酸化物の高さは、酸化にさらされたシリコンの高さの約2倍である。
【0151】
酸化物の形成の速度は、1nm/minから10nm/minの間の速度に制御されてもよい。
【0152】
それから、マスクが除去され、再び図10Bの構造物が現れ、図10Cと10Dに関連して上述された段階を引き起こす。
【0153】
図10Aから13Bに関連して記述された方法によって得られる部品は、図7A、8A、9Aに関連して示されたように、第2基板と組み合わされる。
【0154】
他の例示的な実施形態は、以下に提供されるであろう。
【0155】
(第1実験例)
この第1実験例において、このパターンは、反応性イオンエッチング(RIE)タイプの方法を用いてエッチングされ、シリコン内に50ナノメートルの深さを有する。
【0156】
このSiO酸化物は、蒸気雰囲気下で900℃の熱処理によってこれらのパターン内及びブリッジ上に形成される。その厚さは、120ナノメートルである(図6A)。
【0157】
150nmのSiOフィルムは、熱酸化物フィルムの表面にPECVDによって堆積される(図6B)。このトポロジー(表面起伏)は、CMP研磨によって除去されてもよい。その後、この表面は平滑化され、堆積された酸化物フィルムは、熱酸化物が出現する点、いわゆる混合酸化物領域の開始点まで磨き上げられる(図6C)。
【0158】
この堆積された酸化物の緻密化は、900℃の酸素雰囲気下で1時間実施される。
【0159】
補助的な薄膜化は、例えばCMP、HFエッチング(10%または1%まで希釈されたHF)、または、例えばCHFプラズマ中での反応性イオンエッチングによって行われる。この補助的な薄膜化は、異なる酸化物の領域(熱酸化物と緻密化された堆積酸化物)間に“ディッシング”を引き起こさない、ないし、ほとんど引き起こさない。この補助的な薄膜化は、この混合酸化物領域を除去した後に継続され、10nmの厚さの熱酸化物はブリッジ領域の表面に残される(図6D)。
【0160】
それによって、構造化された第1ウエハは、平らで、滑らかで、後続の分子結合に適合する。交互の微細な熱酸化物領域66と厚い熱酸化物領域がその表面に得られる(図6D)。その後、このウエハは、起こり得る炭化水素を抑制し、粒子を除去し、表面の親水性を形成するために洗浄される。
【0161】
その後、この構造化された第1ウエハは、同一の手順によって洗浄された、酸化された第2のシリコンウエハ(酸化物フィルムの厚さは10ナノメートル)に結合される(図9A)。この積層された構造物は、1100℃のアルゴン雰囲気で2時間熱処理にさらされる。
【0162】
その後、この積層された構造物の第2のシリコンウエハは、例えば、ほんの25マイクロメートルのシリコンを残すように粉砕法(グラインディング)によって薄膜化される。MSOIタイプの積層された構造物(図9B)はこの方法で得られる。
【0163】
(第2実験例)
この第2実験例において、このパターンは、反応性イオンエッチング(RIE)タイプの方法を用いてエッチングされ、シリコン内に50ナノメートルの深さを有する。SiO酸化物は、蒸気雰囲気下で900℃の熱処理によってこれらのパターン内及びブリッジ上に形成される。その厚さは、120ナノメートルである(図6A)。
【0164】
150nmのSiOフィルムは、熱酸化物フィルムの表面にPECVDによって堆積される。このトポロジー(表面起伏)は、CMP研磨によって抑制されてもよい。この表面は平滑化され、堆積された酸化物フィルムは、熱酸化物が出現する点、いわゆる混合酸化物領域の開始点まで磨き上げられる(図6C)。
【0165】
この堆積された酸化物の緻密化は、900℃の酸素雰囲気下で1時間実施される。
【0166】
補助的な薄膜化は、例えばCMP、HFエッチング(10%または1%まで希釈されたHF)、または、例えばCHFプラズマ中での反応性イオンエッチングによって行われる。この補助的な薄膜化は、異なる酸化物の領域(熱酸化物と緻密化された堆積酸化物)間にディッシングを引き起こさない、ないし、ほとんど引き起こさない。この補助的な薄膜化は、この混合酸化物領域の除去後に継続され、10nmの厚さの熱酸化物はブリッジ領域の表面に残される(図6D)。
【0167】
構造化された第1ウエハは、平らで、滑らかで、後続の分子結合に適合する。交互の微細な熱酸化物領域と厚い熱酸化物領域68がその表面に得られる。その後、このウエハは、起こり得る炭化水素を抑制し、粒子を除去し、表面の親水性を形成するために洗浄される。
【0168】
その後、この構造化された第1ウエハは、同一の手順によって洗浄された、非酸化された第2のシリコンウエハに結合される。この積層された構造物は、1100℃のアルゴン雰囲気で2時間熱処理にさらされる。その後、この積層された構造物の第2のシリコンウエハは、例えば、ほんの25マイクロメートルのシリコンを残すように粉砕法(グラインディング)によって薄膜化される。MSOIタイプの積層された構造物はこの方法で得られる。
【0169】
(実験例3)
この第3実験例において、このパターンは、反応性イオンエッチング(RIE)タイプの方法を用いてエッチングされ、シリコン内に50ナノメートルの深さを有する。この酸化物は、蒸気雰囲気下で900℃の熱処理によってこれらのパターン内及びブリッジ上に形成される。その厚さは、120ナノメートルである(図6A)。
【0170】
150nmのSiOフィルムは、熱酸化物フィルムの表面にPECVDによって堆積される。このトポロジー(表面起伏)は、CMP研磨によって除去されてもよい。この表面は平滑化され、堆積された酸化物フィルムは、熱酸化物が出現する点、いわゆる混合酸化物領域の開始点まで磨き上げられる(図6C)。
【0171】
この堆積された酸化物の緻密化は、900℃の酸素雰囲気下で1時間実施される。
【0172】
補助的な薄膜化は、例えばCMP、HFエッチング(10%または1%まで希釈されたHF)、または、例えばCHFプラズマ中での反応性イオンエッチングによって行われる。この補助的な薄膜化は、異なる酸化物の領域(熱酸化物と緻密化された堆積酸化物)間にディッシングを引き起こさない、ないし、ほとんど引き起こさない。この補助的な薄膜化は、この混合酸化物領域の除去後に継続され、その表面において、そのブリッジ領域のシリコンに衝突するようなものである(図6E)。
【0173】
構造化された第1ウエハは、平らで、滑らかで、後続の分子結合に適合し、交互のシリコン領域と熱酸化物領域を有する。その後、このウエハは、起こり得る炭化水素を抑制し、粒子を除去し、表面の親水性を形成するために洗浄される。
【0174】
その後、この構造化された第1ウエハは、同一の手順によって洗浄された、酸化された第2のシリコンウエハ(酸化物フィルムの厚さは10nm)に結合される(図8A)。この積層された構造物は、1100℃のアルゴン雰囲気で2時間熱処理にさらされる。その後、この積層された構造物の第2のシリコンウエハは、例えば、ほんの25マイクロメートルのシリコンを残すように粉砕法(グラインディング)によって薄膜化される(図8B)。MSOIタイプの積層された構造物はこの方法で得られる。
【0175】
この実験例の代替案では、熱酸化物のこの最終のエッチングは、様々な方法で実施される(例えば、CMP、プラズマ、反応性イオンエッチング、または、化学エッチング)。
【0176】
エッチングタイプは、ブリッジのシリコン表面上にディッシングが出現する瞬間から、シリコンと熱酸化物の両方の表面における存在に関連する“ディッシング”が生じることを防止するために、シリコンと酸化物エッチング速度の差異ができるだけ小さくなるように選択される。
【0177】
例えば1%HF溶液である希釈されたHFに基づく溶液が可能であり、エッチングの停止を制御するためには細心の注意を要する。
【0178】
NHOH/H/HOに基づく溶液は、ほんの約2のエッチング速度比を有し、制御がより容易である。同じ方法で、イオン照射によるエッチングは、小さなエッチング速度差を有する。
【0179】
(実験例4)
この第4実験例において、このパターンは、反応性イオンエッチング(RIE)タイプの方法を用いてエッチングされ、シリコン内に50ナノメートルの深さを有する。この酸化物は、蒸気雰囲気下で900℃の熱処理によってこれらのパターン内及びブリッジ上に形成される。その厚さは、120ナノメートルである(図6A)。
【0180】
150nmのSiOフィルムは、熱酸化物フィルムの表面にPECVDによって堆積される(図6B)。このトポロジー(表面起伏)は、CMP研磨によって抑制されてもよい。この表面は滑らかであり、堆積された酸化物フィルムは、熱酸化物が出現する点、いわゆる混合酸化物領域の開始点まで磨き上げられる(図6C)。
【0181】
この堆積された酸化物の緻密化は、900℃の酸素雰囲気下で1時間実施される。
【0182】
補助的な薄膜化は、例えばCMP、HFエッチング(10%または1%まで希釈されたHF)、または、例えばCHFプラズマ中での反応性イオンエッチングによって行われる。この補助的な薄膜化は、異なる酸化物の領域(熱酸化物と緻密化された堆積酸化物)間にディッシングを引き起こさない、ないし、ほとんど引き起こさない。この補助的な薄膜化は、この混合酸化物領域の除去後に継続され、その表面において、そのブリッジ領域のシリコンに衝突するようなものである(図6E)。
【0183】
構造化された第1ウエハは、平らで、滑らかで、後続の分子結合に適合し、交互のシリコン領域と熱酸化物領域を有する。
【0184】
その後、このウエハは、起こり得る炭化水素を抑制し、粒子を除去し、表面の親水性を形成するために洗浄される。その後、この構造化された第1ウエハは、同一の手順によって洗浄された、非酸化された第2のシリコンウエハに結合される(図7A)。この積層された構造物は、1100℃のアルゴン雰囲気で2時間熱処理にさらされる。
【0185】
さらに、この熱処理が高温(例えば、1100℃またはそれ以上)で実行された場合、極端に微細な残留酸化物が、ブリッジに相当する領域の結合界面で消失することを引き起こすかもしれない。
【0186】
この起こり得る界面の酸化物の消失を促進することを視野に入れて、両方の結合されたウエハの間の結晶の不均衡を最小化することをできるだけ可能にしようとする。その後、この積層された構造物の第2のシリコンウエハは、例えば、ほんの25マイクロメートルのシリコンを残すように粉砕法(グラインディング)によって薄膜化されるだろう。PSOIタイプの積層された構造物(図7B)はこの方法で得られる。
【0187】
(第5実験例)
この第5実験例において、このパターンは、反応性イオンエッチング(RIE)タイプの方法を用いてエッチングされ、シリコン内に50ナノメートルの深さを有する。この酸化物は、蒸気雰囲気下で900℃の熱処理によってこれらのパターン内及びブリッジ上に形成される。その厚さは、120ナノメートルである(図6A)。
【0188】
150nmのSiOフィルムは、熱酸化物フィルムの表面にPECVDによって堆積される(図6B)。このトポロジー(表面起伏)は、CMP研磨によって抑制されてもよい。その後、この表面は滑らかであり、堆積された酸化物フィルムは、熱酸化物が出現する点、いわゆる混合酸化物領域の開始点まで磨き上げられる(図6C)。
【0189】
この堆積された酸化物の緻密化は、900℃の酸素雰囲気下で1時間実施される。
【0190】
補助的な薄膜化は、例えばCMP、HFエッチング(10%または1%まで希釈されたHF)、または、例えばCHFプラズマ中での反応性イオンエッチングによって行われる。この補助的な薄膜化は、異なる酸化物の領域(熱酸化物と緻密化された堆積酸化物)間にディッシングを引き起こさない、ないし、ほとんど引き起こさない。この補助的な薄膜化は、この混合酸化物領域の除去後に継続され、その表面において、そのブリッジ領域のシリコンに衝突するようなものである(図6E)。
【0191】
構造化された第1ウエハは、平らで、滑らかで、後続の分子結合に適合し、交互のシリコン領域26と熱酸化物領域54を有する。その後、このウエハは、起こり得る炭化水素を抑制し、粒子を除去し、表面の親水性を形成するために洗浄される。
【0192】
この第2シリコンウエハは、20nm以上の厚さで酸化される(図8A)。その後、それは、水素のイオン照射を介して注入にさらされる(エネルギー:70keV、投与量:5×1016at/cm)。その後、構造化された第1ウエハは、分子結合を視野に入れて、構造化された第2シリコンウエハに結合され、注入され、洗浄される。
【0193】
この積層された構造物は、例えば、500℃のアルゴン雰囲気中で30分間熱処理にさらされる。その後、破砕が第2シリコンウエハ内で引き起こされる。スマートカット(Smart Cut(商標))技術に記述される様々な段階の後、50nmの厚さのシリコン表面フィルムが得られる。MSOIタイプの積層された構造物は、特に局所的に非常に微細な酸化物とシリコン領域を有してこの方法で得られる(図8B)。
【0194】
(第6実験例)
この第6実験例において、このパターンは、反応性イオンエッチング(RIE)タイプの方法を用いてエッチングされ、シリコン内に100ナノメートルの深さを有する。この酸化物は、蒸気雰囲気下で900℃の熱処理によってこれらのパターン内及びブリッジ上に形成される。その厚さは、120ナノメートルである。この表面トポロジーは、100nmの高さを有する(図6A)。
【0195】
300nmのSiOフィルムは、熱酸化物フィルムの表面にPECVDによって堆積される。このトポロジー(表面起伏)は、CMP研磨によって抑制されてもよい。その後、この表面は滑らかであり、堆積された酸化物フィルムは、熱酸化物が出現する点、いわゆる混合酸化物領域の開始点まで磨き上げられる(図6C)。
【0196】
この堆積された酸化物の緻密化は、900℃の酸素雰囲気下で1時間実施される。
【0197】
補助的な薄膜化は、例えばCMP、HFエッチング(10%または1%まで希釈されたHF)、または、例えばCHFプラズマ中での反応性イオンエッチングによって行われる。この補助的な薄膜化は、異なる酸化物の領域(熱酸化物と緻密化された堆積酸化物)間にディッシングを引き起こさない、ないし、ほとんど引き起こさない。この補助的な薄膜化は、この混合酸化物領域の除去後に継続され、その表面において、そのブリッジ領域のシリコンに衝突するようなものである(図6E)。
【0198】
構造化された第1ウエハは、平らで、滑らかで、後続の分子結合に適合し、交互のシリコン領域と熱酸化物領域を有する。その後、このウエハは、起こり得る炭化水素を抑制し、粒子を除去し、表面の親水性を形成するために洗浄される。この第2シリコンウエハは、20nm以上の厚さで酸化される。
【0199】
その後、それは、水素のイオン照射による注入にさらされる(エネルギー:70keV、投与量:5×1016at/cm)。その後、構造化された第1ウエハは、分子結合を視野に入れて、構造化された第2シリコンウエハに結合され、注入され、洗浄される(図8A)。この積層された構造物は、例えば、500℃のアルゴン雰囲気中で30分間熱処理にさらされる。その後、破砕が第2シリコンウエハ内で引き起こされる。
【0200】
スマートカット(Smart Cut(商標))技術(例えば、本発明の導入部で言及されたAubrerton Herveらによる記事を参照)に記述される様々な段階の後、50nmの厚さを有する表面シリコンフィルムが得られる。MSOIタイプの構造物は、特に局所的に非常に微細な酸化物とシリコン領域を有してこの方法で得られる(図8B)。
【符号の説明】
【0201】
19 層
20 基板
21 絶縁フィルム
22 パターン
24 第1層
26 ブリッジ
27 界面
28 第2層
29 上部表面
31 マスク
54 熱酸化物領域
56 垂直電導領域
60 基板
62 基板
64 絶縁フィルム
65 絶縁フィルム
66 熱酸化物領域
68 熱酸化物領域
74 パッド
78 第2絶縁領域
79 層
232a 電気絶縁領域
232b 電気絶縁領域
245 表面層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
深さpのパターンを有する表面トポロジーを有する半導体基板上に半導体構造物を製造する方法であって、
前記方法は、
(a)前記表面に第1絶縁材料の第1層(24)を形成する段階と、
(b)前記第1層上に前記第1絶縁材料より密度が低い第2絶縁材料(28)の第2層を形成する段階と、
(c)前記段階(a)及び段階(b)によって形成された構造物を薄膜化する段階と、
(d)前記段階(c)によって薄膜化された前記構造体の第2層を緻密化する段階と、
(e)前記段階(d)によって緻密化された前記第2層を有する構造体を薄膜化する段階と、
(f)第2基板を用いた組立段階と、を含む方法。
【請求項2】
前記トポロジーは、前記基板にエッチングされ、トレンチ(26)によって分離されるパターン(22)によって形成される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エッチングされたパターン(34)は、1nmから10μmの深さを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記エッチングされたパターンは、1μmから5mmの深さを有する、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記基板は、複合基板である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
表面絶縁フィルム(21)を有する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1絶縁層(24)は、前記基板のトポロジーに従う層である、請求項1から6の何れか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記段階(c)は、前記表面上に第1絶縁層(66)を残す、請求項1から7の何れか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記表面に交互の半導体領域(54)と絶縁領域(26)を残す、追加の薄膜化する段階をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
半導体基板の表面から突出する、高さhを有する第1絶縁材料のパッド(74)を有する前記半導体基板上に半導体構造物を製造する方法であって、
前記方法は、
(a)前記基板と前記パッド上に前記第1絶縁材料より密度が低い第2絶縁材料(78)の第2層を形成する段階と、
(b)前記段階(a)によって形成された構造物を薄膜化する段階と、
(c)前記段階(b)によって薄膜化された前記構造体の第2層を緻密化する段階と、
(d)前記段階(c)によって緻密化された前記第2層を有する構造体を薄膜化する段階と、
(e)第2基板を用いた組立段階と、を含む方法。
【請求項11】
前記パッドは、前記半導体領域のエッチングされた領域(22)内に形成される、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記パッドは、前記半導体基板の熱酸化によって形成される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項13】
前記パッドは、LPCVDによって形成され、前記第2絶縁材料層はPECVDで形成される、請求項10または11に記載の方法。
【請求項14】
前記段階(b)は、前記表面の第2絶縁材料の層(79)を残す、請求項10から13の何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記段階(b)は、前記表面に交互の第1絶縁材料領域(22)と前記第2絶縁領域(78)を残す、請求項10から13の何れか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第1絶縁材料は、熱酸化物であるSiOである、請求項1から15の何れか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第2絶縁材料は、堆積された酸化物であるSiOである、請求項1から15の何れか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記酸化物は、プラズマ気相蒸着によって堆積される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記絶縁材料は、Al、AlN、SiON、Si、ダイヤモンド、HfO、または、高誘電率を有する誘電材料である、請求項1から18の何れか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記半導体材料は、シリコンまたはSi1−xGe(0≦x≦1)である、請求項1から19の何れか一項に記載の方法。
【請求項21】
半導体構造物を製造する方法は、
(a1)半導体基板に第1絶縁領域を形成する段階と、
(b1)次いで、前記同一の基板に少なくとも1つの第2絶縁領域を形成する段階と、を含み、
前記段階(a1)と段階(b1)は、請求項1から20の何れか一項に記載の方法に従って実行される方法。
【請求項22】
前記段階(a1)と段階(b1)は、異なるマスクを用いて実行される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
少なくとも2つの形成された前記絶縁領域は、前記基板に異なる深さ及び/又は幅を有し、及び/又は、異なる絶縁材料で形成される、請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記構造物は、分子付着によって実現される、請求項1から23の何れか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記第2基板は、第2半導体材料である、請求項1から24の何れか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記第2基板は、前記第2半導体材料に絶縁層(64)をさらに含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
絶縁フィルム(65)は、前記2つの基板の少なくとも一方に形成される、請求項1から26の何れか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1基板は、第1導電型の少なくとも1つの領域を有し、前記第2基板は、それと反対の導電型の少なくとも1つの領域を有する、請求項1から27の何れか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1基板及び/又は第2基板を薄膜化する段階をさらに含む、請求項1から28の何れか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記基板の一方または両方を薄膜化する前記段階は、脆化層または脆化領域を形成することによって実行される、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記脆化層または脆化領域は、多孔性シリコンの層によって形成される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記脆化層または脆化領域の形成は、前記第1基板または第2基板のイオン注入によって形成される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記注入されたイオンは、水素イオンまたは水素イオンとヘリウムイオンの混合物である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記薄膜化する段階は、研磨またはエッチングによって実現される、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記第1基板は、異なるドーピングを有する領域を含む、請求項1から34の何れか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記第2層は、前記深さp又は前記高さhの3.5倍未満の厚さを有する、請求項1から35の何れか一項に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図3E】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【公開番号】特開2013−62544(P2013−62544A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−96(P2013−96)
【出願日】平成25年1月4日(2013.1.4)
【分割の表示】特願2007−535222(P2007−535222)の分割
【原出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(502124444)コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ (383)
【Fターム(参考)】