説明

残容量表示装置

【課題】 本発明は、利用者の安心感をさらに向上できる残容量表示装置を提供する。
【解決手段】 残容量表示装置50は、第1,2の表示状態を切り替え可能である複数のセグメント61〜76と、統合制御ユニット40とを備える。統合制御ユニット40は、複数のセグメント61〜76のうち少なくとも一端に配置されるセグメントを含む一端側のセグメントを残容量小状態表示セグメントとし、少なくとも他端に配置されるセグメントを含む他端側のセグメントを残容量大状態表示セグメントとし、並びに沿って残容量小状態表示セグメントと残容量大状態表示セグメントとの間に配置されるセグメントを中間セグメントとして、各々のセグメントにバッテリ20の容量の一部を割り付ける。残容量小状態表示セグメントの割付量と残容量大状態表示セグメントの割付量とは、中間セグメントの割付量より大きく設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池から供給される電気エネルギで駆動する装置が有する電池の残容量を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ガソリンなどの燃料で走行する車両は、燃料の残量を表示する表示装置を備えている。この種の表示装置は、燃料の残量を検出する検出部と、検出部の検出結果に基づいて残量を表示する、例えばインストルメントパネルに設けられる表示部とを備えている。
【0003】
表示部は、複数のセグメントを有しており、これらセグメントは、並んで配置されている。各セグメントは、燃料存在表示状態と、燃料非存在表示状態を切り替え可能である。燃料の残量に応じて、セグメントの並ぶ列において残量が少ないことを示す側の一端から残量が多いことを示す他端側に向かって、セグメントが燃料存在表示状態に設定される。
【0004】
運転者は、表示部を見て燃料存在表示状態のセグメントの数を確認することによって、燃料の残量を確認することができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第3414986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、バッテリ(電池)から供給される電気エネルギによって駆動する電動モータによって走行する電気自動車は、バッテリの残容量を表示する残容量表示装置を備えている。電気自動車の残容量表示装置は、バッテリの残容量を検出する検出部と、バッテリの残容量を表示する表示部とを備えている。表示部は、複数のセグメントを有している。これらセグメントは、第1の表示状態と、第1の表示状態とは異なる第2の表示状態とを切り替え可能であり、並んで配置されている。バッテリの残容量に応じて、バッテリの少ないことを示す側の端に配置されるセグメントから他端に向かってセグメントが第1の表示状態に設定される。運転者は、第1の表示状態になっているセグメントの数を認識することによって、バッテリの残容量を認識することができる。
【0007】
一般的に、各セグメントには、バッテリの満充電状態の容量のうちの同じ値が割り付けられる。例えば、各セグメントの割付量は、バッテリの満充電状態の容量の5パーセントである。各セグメントに割り付けられる量が均等である場合、バッテリの残容量が多いことを示す側の端に配置されるセグメントは、充電の際に比較的第1の表示状態になりにくい傾向にある。
【0008】
このことについて具体的に説明する。例えば各セグメントの割付量がバッテリの満充電状態の容量の5パーセントの場合、残容量が多いことを示す側の端に配置されるセグメントは、バッテリの充電率が95パーセントを超えた時点で第1の表示状態になる。さらに、残容量を正確に把握するために、多くのセグメントが設けられている。これらのことにより、残容量が多いことを示す側の端に配置されるセグメントが第1の表示状態になるためには、バッテリが満充電に近い状態になる必要がある。
【0009】
電気自動車の利用者(例えば、運転者)は、バッテリの充電時間を充分に確保できない場合では、バッテリが満充電になる前に充電作業を中止する場合がある。このような場合、利用者は、バッテリの残容量が多いことを示す側のセグメントが第1の表示状態となっていることによって、満充電まで充電されていなくても、安心感を得ることができる。しかしながら、このような場合であっても、上記の理由により、残容量が多いことを示す側の端に配置されるセグメントは、第1の表示状態になりにくい。
【0010】
また、運転者は、走行中残容量が多いことを示す側のセグメントが第1の表示状態であることによって、安心感を得ることができる。しかしながら、各セグメントの割付量が全て同じ値であることによって、バッテリを満充電状態まで充電した場合であっても、残容量が多いことを示す側の端に配置されるセグメントは、走行後、比較的早期に第2の表示状態になってしまう。
【0011】
また、運転者は、バッテリの残容量が少ない状態になっても、残容量が少ないことを示す側のセグメントが第1の表示状態であることを認識することによって、安心感を得ることができる。
【0012】
しかしながら、利用者の安心感をさらに向上することができる残容量表示装置が求められている。本発明は、利用者の安心感をさらに向上することができる残容量表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1に記載の発明は、電池の残容量状態を示すために並んで配置されるとともに、第1の表示状態及び前記第1の表示状態とは異なる第2の表示状態とを切り替え可能である複数のセグメントと、制御部とを備える。
【0014】
前記制御部は、前記複数のセグメントのうち少なくとも一端に配置されるセグメントを含む一端側のセグメントを残容量小状態表示セグメントとし、少なくとも他端に配置されるセグメントを含む他端側のセグメントを残容量大状態表示セグメントとし、並びに沿って前記残容量小状態表示セグメントと前記残容量大状態表示セグメントとの間に配置されるセグメントを中間セグメントとして、各々のセグメントに電池容量の一部を割り付け、前記電池の残容量に基づいて前記一端に配置されるセグメントから他端に配置されるセグメントへ向かう順に対応するセグメントまでを前記第1の表示状態にして残りのセグメントを前記第2の表示状態にする。前記残容量小状態表示セグメントの割付量と前記残容量大状態表示セグメントの割付量とは、前記中間セグメントの割付量より大きく設定される。
【0015】
請求項2に記載の発明では、請求項1の記載において、前記一端に配置されるセグメントのみが、前記残容量小状態表示セグメントに設定される。前記他端に配置されるセグメントのみが、前記残容量大状態表示セグメントに設定される。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1の記載において、前記一端から前記他端に向かって順番に並ぶ複数のセグメントが前記残容量小状態表示セグメントに設定されるとともに、前記残容量小状態表示セグメントの各々の前記割付量が前記中間セグメントの割付量よりも大きく設定される。前記他端から前記一端に向かって順番に並ぶ複数のセグメントが前記残容量大状態表示セグメントに設定されるとともに、前記残容量大状態表示セグメントの各々の前記割付量が前記中間セグメントの割付量よりも大きく設定される。
【0017】
請求項4に記載の発明では、請求項3の記載において、前記残容量小状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記一端に配置されるセグメントから前記中間セグメントに向かって次第に小さくなる。前記残容量大状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記他端に配置されるセグメントから前記中間セグメントに向かって次第に小さくなる。
【0018】
請求項5に記載の発明では、請求項4の記載において、前記残容量小状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記残容量小状態表示セグメントの各々において隣り合うセグメント間の差が均一になる値に設定される。前記残容量大状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記残容量大状態表示セグメントの各々において隣り合うセグメント間の差が均一になる値に設定される。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の本発明によれば、充電可能な電池の場合、満充電まで充電が完了していなくても、残容量大状態表示セグメントを第1の表示状態にしやすくなる。さらに、電池の残容量が100パーセント(充電可能な場合は、満充電時)にある状態において残容量大状態表示セグメントが長い間第1の表示状態に保持される。さらに、電池の残容量が少なくなった場合でも、残容量小状態表示セグメントが長い間第1の表示状態で保持される。このため、利用者の安心感を向上することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明においても、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0021】
請求項3に記載の発明では、さらに、複数のセグメントが残容量大状態表示セグメントに設定されるので、電各残容量大状態表示セグメントの点灯状態が長く保たれることによって、利用者の安心感をより一層向上することができる。
【0022】
また、複数のセグメントが残容量小状態表示セグメント設定されるので、各残容量小状態表示セグメントの点灯状態が長く保たれることによって、利用者の安心感をより一層向上することができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、さらに、残容量大状態表示セグメントの各々の割付量は、他端に配置されるセグメントから中間セグメントに向かって順番に小さくなるように設定されている。このことによって、電量残量大状態表示セグメントから中間セグメントにスムーズに移行されるので、中間セグメントのみが第1の表示状態になった場合であっても、セグメントの第1の表示状態の保持時間が急激に短くなったと感じることが抑制される。
【0024】
また、残容量小状態表示セグメントの各々の割付量は、一端に配置されるセグメントから中間セグメントに向かって順番に小さくなるように設定されている。このことによって、中間セグメントから残容量小状態表示セグメントにスムーズに移行されるので、利用者の違和感を小さくすることができる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、さらに、残容量大状態表示セグメントの割付量は、隣接するセグメントとの割付量の差が均一になるように設定されている。このことによって、残容量大状態表示セグメントから中間セグメントにより一層スムーズに移行される。
【0026】
また、残容量小状態表示セグメントの割付量は、隣接するセグメントとの割付量の差が均一になるように設定されている。このことによって、中間セグメントから残容量小状態表示セグメントにより一層スムーズに以降される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の第1〜3の実施形態に係る残容量表示装置を備える電気自動車を示す概略図。
【図2】図1に示される表示部の周囲を示す拡大図。
【図3】図2に示される1〜16番のセグメントに割り付けられる割付量を示す図。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る残容量表示装置の1〜16番のセグメントに割り付けられる割付量を示す図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る残容量表示装置の1〜16番のセグメントに割り付けられる割付量を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の第1の実施形態に係る残容量表示装置を、図1〜3を用いて説明する。図1は、本実施形態の残容量表示装置を備える電気自動車1を示概略図である。電気自動車1は、本発明の残容量表示装置を備える装置の一例である。
【0029】
図1に示すように、電気自動車1は、当該電気自動車1を走行可能とする電動モータ(回転電機)10と、バッテリ20と、BMU(Battery Management Unit)30と、統合制御ユニット40と、残容量表示装置50となどを備えている。電気自動車1は、例えばガソリンなどの燃料を用いる内燃機関を備えず、電動モータ10の駆動力によって走行する。電動モータ10は、後輪2に減速ギヤ部3を介して連結されている。後輪2には、電動モータ10の回転が伝達される。
【0030】
バッテリ20は、電動モータ10に電気エネルギを供給する。バッテリ20は、充電可能であって、複数のバッテリセルユニット21と、各バッテリセルユニット21に設けられて各バッテリセルユニット21を監視するCMU(Cell Monitor Unit)22とを備えている。各バッテリセルユニット21は、図示しない複数のバッテリセルを備えている。
【0031】
BMU30は、各CMU22に接続されており、バッテリ20を制御する。この制御としては、例えば、バッテリ20から電動モータ10へ供給される電気エネルギの調整などである。また、各CMU22からBMU30へ情報が伝達される。この情報は、各バッテリセルユニット21の情報であり、各バッテリセルユニット21の残容量の情報、各バッテリセルユニット21の状態を示す情報である。BMU30は、各バッテリセルユニット21からの情報に基づいて、バッテリ20の残容量を検出する。
【0032】
統合制御ユニット40は、電気自動車1の様々な制御を行っている。例えば、統合制御ユニット40は、BMU30に接続されており、運転者のアクセルペダルの操作(踏み込み量)に応じてBMU30を制御し、バッテリ20に操作量に応じた電気エネルギが供給されるようにする。また、BMU30から統合制御ユニット40に、バッテリ20の残容量の情報が送信される。また、統合制御ユニット40は、後述される表示部に接続されており、残容量表示装置50を構成する要素の一つである。統合制御ユニット40は、本発明で言う制御部の一例である。
【0033】
残容量表示装置50は、上記された統合制御ユニット40と、表示部51とを備えている。表示部51は、運転中の運転者が確認しやすい箇所に設けられている。本実施形態では、表示部51は、一例として、インストルメントパネル5において運転席側の部位に設けられている。
【0034】
図2は、インストルメントパネル5の運転席側に設けられる計器類を示す拡大図である。図2は、表示部51の周囲を拡大して示している。計器類として電気自動車1の走行速度を示すメータ6と、バッテリ20の出力または減速時のバッテリ20の充電量を示すメータ7とを備えている。表示部51は、計器類の一部として構成されている。
【0035】
図2に示すように、表示部51は、複数のセグメントを有している。図2中、範囲F2を拡大して示している。範囲F2は、表示部51を示している。本実施形態では、一例として、16個のセグメントを有している。これらセグメントは、円弧状に並んで配置されている。
【0036】
これら16個のセグメントは、統合制御ユニット40によって、番号が付されて認識されている。これら16個のセグメントの列の一端から順番に1〜16の番号が付されている。図中、1〜16番のセグメントに、符号61〜76を付す。
【0037】
1〜16番のセグメント61〜76は、各々、第1の表示状態と第2の表示状態とを切り替えることができる。第2の表示状態は、第1の表示状態とは異なる表示状態である。
【0038】
本実施形態では、一例として、1〜16番のセグメント61〜76の各々は、点灯することによって第1の表示状態となり、非点灯状態(点灯しない状態)になることによって第2の表示状態となる。セグメント61〜76は、後述される統合制御ユニット40によって、バッテリ20の残容量に応じて第1の表示状態(点灯状態)に設定される。第1の表示状態のセグメントの数は、バッテリ20の残容量を示す。図中、点灯状態であるセグメントには、ドットを付している。点灯が解除されたセグメントには、ドットは施されていない。
【0039】
統合制御ユニット40の残容量表示装置50としての機能を説明する。統合制御ユニット40は、上記したように、複数のセグメント61〜76の各々に番号を付して認識しており、バッテリ20の残容量に応じて各セグメント61〜76の各々の点灯状態と非点灯状態とを切り替える。
【0040】
また、統合制御ユニット40は、各セグメント61〜76に、点灯状態と非点灯状態とを切り替える割付量を設定している。この点について、詳細に説明する。図3は、1〜16番のセグメント61〜76に割り付けられる割付量を示す図である。なお、図中左欄には、セグメントの番号を記載し、右欄には、セグメントの番号に対応する割付量を、バッテリ20の満充電時の容量に対する割合(パーセント表示)であらわしている。このため、図3中左欄には、番号に対するするセグメントの符号を付して番号とセグメントとの対応を示している。なお、バッテリ20の満充電時の容量とは、バッテリ20の残容量が100パーセントであることである。
【0041】
図2,3に示すように、統合制御ユニット40は、セグメント61〜76の列の一端に配置される1番目のセグメント61を、残容量小状態表示セグメントに設定している。さらに、セグメント61〜76の列の他端に配置される16番目のセグメント76を、残容量大状態表示セグメントに設定している。さらに、複数のセグメントの並びに沿って残容量小状態表示セグメントと残容量大状態表示セグメントとの間に配置されるセグメントを、中間セグメントとして設定している。本実施形態では、2〜15番のセグメント62〜75が、中間セグメントとして設定される。
【0042】
統合制御ユニット40は、残容量小状態表示セグメントである1番目のセグメント61に、バッテリ20の満充電時の容量の8パーセントを割り付けており、残容量大状態表示セグメントである16番のセグメント76に、バッテリ20の満充電時の容量の10パーセントを割り付けている。そして、統合制御ユニット40は、中間セグメントである2〜15番のセグメント62〜75に、バッテリ20の満充電時の容量の5パーセントを割り付けている。
【0043】
このように、中間セグメントの割付量を均一(すなわち、中間セグメントの全ての割り付け量は、各々同じ値)にするとともに、残容量小状態表示セグメントの割付量と、残容量大状態表示セグメントの割付量とを、中間セグメントの割付量よりも大きく設定している。
【0044】
統合制御ユニット40は、BMU30の検出したバッテリ20の残容量に基づいて、残容量小状態表示セグメントである1番のセグメント61から残容量大状態表示セグメントである16番のセグメント76に向かう順に、対応するセグメントまでを点灯状態にし、それ以外のセグメントを非点灯状態にする。ここで言う対応するセグメントとは、本発明で言う対応するセグメントを示す。
【0045】
なお、全ての1〜16番のセグメント61〜76の割付量の合計値は、バッテリ20の満充電時の容量の88パーセントである。言い換えると、統合制御ユニット40は、BMU30のバッテリ20の残容量の検出結果が、バッテリ20の満充電時の容量の12パーセントを超えない場合は、1番のセグメント61を点灯しない。このように、本実施形態では、1番目のセグメント61(本発明で言う、一端に配置されるセグメント)が点灯されるのに必要な残容量を、予備残容量とする。
【0046】
このため、1番目のセグメント61が点灯状態から非点灯状態に切り替わった瞬間であっても、バッテリ20には予備残容量(本実施形態では、12パーセント)が残っているので、電気自動車1は走行を続けることが可能である。
【0047】
ついで、上記した対応するセグメントについて説明する。本実施形態のように、予備残容量が設定される場合は、対応するセグメントとは、対応するセグメントまでの割付量の合計値と予備残容量の最大値との合計値が、BMU30が検出したバッテリ20の残容量以上であってかつBMU30の検出したバッテリ20の残容量に最も近い値となるセグメントである。なお、本実施形態で言う以上とは、等しいことも含む概念である。
【0048】
具体的には、BMU30によるバッテリ20の残容量の検出結果が、満充電時の容量の12パーセントより大きく、かつ、20パーセント以下の場合は、1番のセグメント61のみ点灯されて1番のセグメント61が対応するセグメントになる。なお、本実施形態で言う以下とは、等しいことも含む概念である。
【0049】
BMU30によるバッテリ20の残容量の検出結果が、満充電時の容量の20パーセントより大きく、かつ、25パーセント以下の場合は、1,2番のセグメント61,62のみ点灯されて2番のセグメント62が対応するセグメントになる。
【0050】
BMU30によるバッテリ20の残容量の検出結果が、満充電時の容量の25パーセントより大きくかつ85パーセント以下のいずれかの値となる場合においても、対応するセグメントは、その対応するセグメントまでの割付量の合計値と予備残容量との合計値が、BMU30が検出したバッテリ20の残容量以上であってかつBMU30の検出したバッテリ20の残容量に最も近い値となるセグメントである。
【0051】
BMU30によるバッテリ残容量が90パーセントより大きく100パーセント以下の場合は、全てのセグメント61〜76が点灯されて16番のセグメント76が対応するセグメントになる。
【0052】
予備残容量が設定されない場合においては、対応するセグメントとは、1番のセグメント61からその対応するセグメントまでの割付値の合計値が、BMU30が検出したバッテリ20の残容量以上であってかつBMU30の検出したバッテリ20の残容量に最も近い値となるセグメントである。
【0053】
つぎに、残容量表示装置50の動作を説明する。まず、バッテリ20の充電作業中の動作を説明する。バッテリ20の満充時(すなわち残容量が100パーセントである状態)では、全てのセグメント61〜76が点灯される。また、充電作業時間を充分に確保することができなくても、満充電時のバッテリ20の容量の90パーセント以上の充電が完了していれば、全てのセグメント61〜76が点灯される。
【0054】
ついで、バッテリ20が満充電まで充電された後に走行している状態での動作を説明する。バッテリ20が満充電状態であると、全てのセグメント61〜76が点灯される。さらに、16番目のセグメント76の割付量が10パーセントであるため、16番目のセグメント76は、他のセグメントに比較して点灯状態が解除されるまで(非点灯状態になるまで)の時間が長くなる。
【0055】
さらに走行を続けてバッテリ20の残容量が90パーセント以下であってかつ20パーセントよりも大きい状態では、2〜15番のセグメント62〜75は、略同じ時間間隔で点灯状態が解除される(非点灯状態になる)。さらに走行を続けてバッテリ20の残容量が20パーセント以下になり1番目のセグメント61のみが点灯する状態になっても、残容量が12パーセント以下になるまでは、1番目のセグメント61の点灯状態が維持される。つまり、1番目のセグメント61は、他のセグメント(2〜15番のセグメント62〜75)に比較して、点灯状態が長くなる。
【0056】
このように構成される残容量表示装置50では、残容量大状態表示セグメントに設定される16番目のセグメント76の割付量が、中間セグメントに設定される2〜15番のセグメント62〜75の割付量よりも大きくなることにより、充電時間が充分に確保できない場合であっても、全てのセグメント61〜76を点灯することができる。このため、運転者は、バッテリが充分に充電されていると認識することができるので、運転者の安心感を向上することができる。
【0057】
さらに、バッテリ20の満充電時においては16番のセグメント76の点灯状態を長く保つことができるので、運転者の安心感を向上することができる。
【0058】
さらに、残容量小状態表示セグメントに設定される1番のセグメント61の割付量が、中間セグメントに設定される2〜15番のセグメント62〜65の割付量よりも大きく設定されることによって1番のセグメント61の点灯状態が長く保たれるので、運転者の安心間を向上することができる。
【0059】
つぎに、本発明の第2の実施形態に係る残容量表示装置を、図4を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、電気自動車1の構成と残容量表示装置50の構成とは、第1の実施形態と同じである。本実施形態では、統合制御ユニット40による1〜16番のセグメント61〜76の割付量の設定が第1の実施形態と異なる。他の部分は、第1の実施形態と同じである。上記異なる点について具体的に説明する。
【0060】
なお、図1は、本実施形態の電気自動車1も示している。また、図2は、本実施形態の表示部51も示している。本実施形態においても、以上の定義と以下の定義は、第1の実施形態と同じである。BMU30の機能は、第1の実施形態と同じである。
【0061】
図4は、統合制御ユニット40による、1〜16番のセグメント61〜76の割付量を示す図である。なお、図中左欄には、セグメントの番号を記載し、右欄には、セグメントの番号に対応する割付量を、バッテリ20の満充電時の容量に対する割合(パーセント表示)であらわしている。このため、図4中左欄には、番号に対するセグメントの符号を付して番号とセグメントとの対応を示している。
【0062】
本実施形態では、統合制御ユニット40は、他端に配置される16番のセグメント76から一端に配置される1番のセグメント61に向かって順番に並ぶ複数のセグメントを残容量大状態表示セグメントに設定し、一端に配置される1番のセグメント61から他端に配置される16番のセグメント76に向かって順番に並ぶ複数のセグメントを残容量小状態表示セグメントに設定している。具体的には、統合制御ユニット40は、15,16番のセグメント75,76を残容量大状態表示セグメントに設定し、1〜3番のセグメント61〜63を残容量小状態表示セグメントに設定し、4〜14番のセグメント64〜74を、中間セグメントに設定している。
【0063】
図4に示すように、統合制御ユニット40は、15番目のセグメントの割付量を、バッテリ20の満充電時の容量の7パーセントに設定し、16番目のセグメント76の割付量を、バッテリ20の満充電時の容量の8パーセントに設定している。
【0064】
統合制御ユニット40は、1〜3番のセグメント61〜63の各々の割付量を、バッテリ20の満充電時の容量の6パーセントに設定している。統合制御ユニット40は、4〜14番のセグメント64〜74の各々の割付量を、バッテリ20の満充電時の容量の5パーセントに設定している。
【0065】
本実施形態も、中間セグメントの割付量は均一に設定され(すなわち、中間セグメントの各々の割付量は互いに同じ)、残容量大状態表示セグメントの各々の割付量と残容量小状態表示セグメントの各々の割付量とを、中間セグメントとの割付量よりも大きく設定している。また、本実施形態においても、予備残容量が設定されている。本実施形態では、予備残容量は、バッテリ20の満充電時の容量の12パーセントである。
【0066】
本実施形態では、第1の実施形態と同様の効果に加えて、複数のセグメントが残容量大状態表示セグメントに設定され、かつ、各残容量大状態表示セグメントの割付量が中間セグメントの割付量より大きく設定されることによって、バッテリ20が満充電時から走行を開始した場合に、各残容量大状態表示セグメントの点灯状態が長く保たれるので、運転者の安心感をより一層向上することができる。
【0067】
また、複数のセグメントが残容量小状態表示セグメント設定され、かつ、各残容量小状態表示セグメントの割付量が中間セグメントの割付量よりも大きく設定されることによって、各残容量小状態表示セグメントの点灯状態が長く保たれるので、運転者の安心感をより一層向上することができる。
【0068】
つぎに、本発明の第3の実施形態に係る残容量表示装置を、図5を用いて説明する。本実施形態において第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、電気自動車1の構成と残容量表示装置50の構成とは、第1の実施形態と同じである。本実施形態では、統合制御ユニット40による1〜16番のセグメント61〜76の割付量の設定が第1の実施形態と異なる。他の部分は、第1の実施形態と同じである。上記異なる点について具体的に説明する。
【0069】
なお、図1は、本実施形態の電気自動車1も示している。図2は、本実施形態の表示部51も示している。なお、本実施形態では、以上の定義と以下の定義は、第1の実施形態と同じである。BMU30の機能は、第1の実施形態と同じである。
【0070】
図5は、本実施形態の統合制御ユニット40による1〜16番のセグメント61〜76の割付量を示す図である。なお、図中左欄には、セグメントの番号を記載し、右欄には、セグメントの番号に対応する割付量を、バッテリ20の満充電時の容量に対する割合(パーセント表示)であらわしている。このため、図5中左欄には、番号に対するセグメントの符号を付して番号とセグメントとの対応を示している。
【0071】
本実施形態では、統合制御ユニット40は、他端に配置される16番のセグメント76から一端に配置される1番のセグメント61に向かって順番に並ぶ複数のセグメントを残容量大状態表示セグメントに設定するとともに、残容量大状態表示セグメントの各々の割付量を他端に配置されるセグメントから中間セグメントに向かって次第に小さくなるように設定している。さらに、残容量大状態表示セグメントの各々の割付量は、残容量大状態表示セグメントの各々において隣接するセグメント間の割付量の差が均一になるように設定されている。
【0072】
また、統合制御ユニット40は、一端に配置される1番のセグメント61から他端に配置される16番のセグメント76に向かって順番に並ぶ複数のセグメントを残容量小状態表示セグメントに設定するとともに、残容量小状態表示セグメントの各々の割付量を一端に配置されるセグメントから中間セグメントに向かって次第に小さくなるように設定している。さらに、残容量小状態表示セグメントの各々の割付量は、残容量小状態表示セグメントの各々において隣接するセグメント間の割付量の差が均一になるように設定されている。
【0073】
そして、統合制御ユニット40は、中間セグメントの割付量を、均一な値に設定する。なお、残容量大状態表示セグメントの各々の割付量と、残容量小状態表示セグメントの各々の割付量とは、中間セグメントの割付量よりも大きい。
【0074】
具体的には、統合制御ユニット40は、14〜16番のセグメント74〜76を残容量大状態表示セグメントに設定し16番のセグメント76にバッテリ20の満充電時の容量の8パーセントを割り付け、15番のセグメント75に満充電時のバッテリ20の容量の7パーセントを割り付け、14番のセグメント74に満充電時のバッテリ20の容量の6パーセントを割り付けている。
【0075】
また、統合制御ユニット40は、1〜3番のセグメント61〜63を残容量小状態表示セグメントに設定し、1番のセグメント61に満充電時のバッテリの容量の8パーセントを割り付け、2番のセグメント62に満充電時のバッテリ20の容量の7パーセントを割り付け、3番のセグメント63に満充電時のバッテリ20の容量の6パーセントを割り付けている。
【0076】
そして、統合制御ユニット40は、4〜13番のセグメント64〜73を中間セグメントに設定し、4〜13番のセグメント64〜73の各々に、満充電時のバッテリ20の残容量の5パーセントを割り付けている。
【0077】
本実施形態では、予備残容量が設定されている。本実施形態では、予備残容量は、バッテリ20の満充電時の容量の8パーセントである。
【0078】
14番のセグメント74は、13番のセグメント73に隣接する。13番のセグメント73の割付量と14番のセグメント73の割付量との差は、満充電時のバッテリ20の容量の1パーセントである。また、14番のセグメント74は、15番のセグメント75と隣接する。14番のセグメント74の割付量と15番のセグメント75の割付量の差は、満充電時のバッテリ20の容量の1パーセントである。同様に、互いに隣接する15,16番の組み合わせの割付量の差は、満充電時のバッテリ20の容量の1パーセントである。
【0079】
このように、残容量大状態表示セグメントの各々において隣接するセグメント間の割付量の差は、1パーセントに設定されており、均一となっている。なお、ここで用いる差としての1パーセントは、一例である。
【0080】
3番のセグメント63と4番のセグメント74とは、互いに隣接し、割り付け量の差は、満充電時の容量の1パーセントである。また、3番のセグメント63は、2番のセグメント62とも隣接し、割付量の差は、満充電のバッテリ20容量の1パーセントである。同様に、1,2番のセグメント61,62の組み合わせにおいても、割付量の差は、満充電時のバッテリ20の容量の1パーセントである。
【0081】
このように、残容量小状態表示セグメントの各々において隣接するセグメント間の割付量の差は、1パーセントに設定されており、均一となっている。なお、ここで言う差としての1パーセントは、一例である。
【0082】
本実施形態では、第2の実施形態と同様に、複数のセグメントが残容量大状態表示セグメントに設定され、かつ、残容量大状態表示セグメントの割付量が中間セグメントの割付量よりも大きく設定される。複数のセグメントが残容量小状態表示セグメントに設定され、かつ、残容量小状態表示セグメントの割付量が中間セグメントの割付量よりも大きく設定される。このため、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0083】
さらに、残容量大状態表示セグメントの各々の割付量は、他端に配置されるセグメント(16番のセグメント76)から中間セグメントに向かって順番に小さくなるように設定されている。このことによって、電量残量大状態表示セグメントから中間セグメントにスムーズに移行されるので、中間セグメントのみが点灯される状態になった場合であっても、セグメントの点灯時間が急激に短くなったと感じることが抑制される。
【0084】
さらに、残容量大状態表示セグメントの割付量は、隣接するセグメントとの割付量の差が均一になるように(すなわち、差が互いに同じ値になるように)設定されている。このことによって、残容量大状態表示セグメントから中間セグメントにより一層スムーズに移行される。
【0085】
また、残容量小状態表示セグメントの各々の割付量は、一端に配置されるセグメント(1番のセグメント61)から中間セグメントに向かって順番に小さくなるように設定されている。このことによって、中間セグメントから残容量小状態表示セグメントにスムーズに移行されるので、運転者の違和感を小さくすることができる。
【0086】
また、残容量小状態表示セグメントの割付量は、隣接するセグメントとの割付量の差が均一になるように(すなわち、差が互いに同じに値になるように)設定されている。このことによって、中間セグメントから残容量小状態表示セグメントにより一層スムーズに以降される。
【0087】
なお、第1〜3の実施形態では、16個のセグメントが用いられたが、セグメントの個数は、16個に限定されるものではない。20個などの他の複数であってもよい。この場合であっても、第1〜3の実施形態の各々で説明したように、残容量小状態表示セグメントと、残容量大状態表示セグメントと、中間セグメントとが設定される。
【0088】
また、図2では曲線状に並んで配置される例を示したが、最小と最大が判別できればよく、直線状、折線状や階段状に配置してもよい。
【0089】
また、第1〜3の実施形態では、BMU30がバッテリ20の残容量を検出する検出部として機能し、統合制御ユニット40が本発明で言う制御部として機能し、それぞれ別々の構成である。しかしながら、これらは一例であり、これらのみに限定されるものではない。例えば、BMU30とは別途にバッテリ20の残容量を検出する検出部が設けられてもよい。統合制御ユニット40とは別途に制御部が設けられてもよい。または、BMU30と統合制御ユニット40とは別途に設けられる1つの装置が、バッテリ20の残容量を検出する検出部と制御部との両方の機能を有してもよい。
【0090】
また、第1〜3の実施形態では、残容量表示装置が電気自動車に設けられている。しかしながら、これに限定されない。本発明の残容量表示装置は、例えば、燃料を用いる内燃機関と、電動モータとによって走行可能なハイブリッド電気自動車に設けられてもよい。
【0091】
また、第1〜3の実施形態では、各セグメントの第1の表示状態は、点灯する状態であり、各セグメントの第2の表示状態は、非点灯状態(点灯していない状態)である。しかしながら、これに限定されない。例えば、各セグメントの第1の表示状態と第2の表示状態とは、互いに異なる色によって区別されてもよい。この場合、例えば、第1の表示状態では赤色となり、第2の表示状態では青色とする。要するに、第1、2の表示状態が互いに区別できればよい。
【0092】
また、第1〜3の実施形態では、本発明で言う電池として、充電可能なバッテリを用いた。しかしながら、これに限定されない。電池としては、充電できないものが用いられてもよい。
【0093】
また、第1〜3の実施形態では、予備残容量が設定されているが、予備残容量が設定されることに限定されない。予備残容量が設定されない場合は、本発明で言う対応するセグメントを決定する際に予備残容量は考慮されない。
【0094】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
【符号の説明】
【0095】
20…バッテリ(電池)、30…BMU(残容量検出部)、40…統合制御ユニット(制御部)、50…残容量表示装置、61〜76…セグメント。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池の残容量状態を示すために並んで配置されるとともに、第1の表示状態及び前記第1の表示状態とは異なる第2の表示状態とを切り替え可能である複数のセグメントと、
前記複数のセグメントのうち少なくとも一端に配置されるセグメントを含む一端側のセグメントを残容量小状態表示セグメントとし、少なくとも他端に配置されるセグメントを含む他端側のセグメントを残容量大状態表示セグメントとし、並びに沿って前記残容量小状態表示セグメントと前記残容量大状態表示セグメントとの間に配置されるセグメントを中間セグメントとして、各々のセグメントに電池容量の一部を割り付け、前記電池の残容量に基づいて前記一端に配置されるセグメントから他端に配置されるセグメントへ向かう順に対応するセグメントまでを前記第1の表示状態にして残りのセグメントを前記第2の表示状態にする制御部と
を具備し、
前記残容量小状態表示セグメントの割付量と前記残容量大状態表示セグメントの割付量とは、前記中間セグメントの割付量より大きく設定される
ことを特徴とする残容量表示装置。
【請求項2】
前記一端に配置されるセグメントのみが、前記残容量小状態表示セグメントに設定され、
前記他端に配置されるセグメントのみが、前記残容量大状態表示セグメントに設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の残容量表示装置。
【請求項3】
前記一端から前記他端に向かって順番に並ぶ複数のセグメントが前記残容量小状態表示セグメントに設定されるとともに、前記残容量小状態表示セグメントの各々の前記割付量が前記中間セグメントの割付量よりも大きく設定され、
前記他端から前記一端に向かって順番に並ぶ複数のセグメントが前記残容量大状態表示セグメントに設定されるとともに、前記残容量大状態表示セグメントの各々の前記割付量が前記中間セグメントの割付量よりも大きく設定される
ことを特徴とする請求項1に記載の残容量表示装置。
【請求項4】
前記残容量小状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記一端に配置されるセグメントから前記中間セグメントに向かって次第に小さくなり、
前記残容量大状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記他端に配置されるセグメントから前記中間セグメントに向かって次第に小さくなる
ことを特徴とする請求項3に記載の残容量表示装置。
【請求項5】
前記残容量小状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記残容量小状態表示セグメントの各々において隣り合うセグメント間の差が均一になる値に設定され、
前記残容量大状態表示セグメントの各々の前記割付量は、前記残容量大状態表示セグメントの各々において隣り合うセグメント間の差が均一になる値に設定される
ことを特徴とする請求項4に記載の残容量表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−85497(P2012−85497A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231825(P2010−231825)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000006286)三菱自動車工業株式会社 (2,892)
【Fターム(参考)】