説明

測位装置、測位方法及びプログラム

【課題】電力の消費を抑制しつつ、目的の変化に対応して位置精度を向上させる。
【解決手段】GPS受信部14及びCPU10は、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位(GPS測位)を行う。そして、地図データベース24は、一以上の景勝地の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する。そして、CPU10は、地図データベース24に記憶された景勝地から何れかを設定する。そして、CPU10は、設定された景勝地の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を景勝地に対応付けて設定する。そして、CPU10は、GPS測位により測位した位置情報が設定された領域に属しているか否かを判定する。そして、CPU10は、この判定結果に基づいてGPS測位の測位条件を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測位装置、測位方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System)などの絶対位置の測定が可能な測位手段を用いて所定時間間隔で現在位置の測位を行う測位装置がある。また、このような測位手段による絶対位置の測位は一般的に消費電力が大きいことから、電力消費を抑えるために絶対位置の測位間隔をある程度大きくさせるようにしている。
【0003】
そして、このような測位装置においては、測位間隔の大きさから生じるリルートの設定の遅延を防止するため、交差点周辺の分岐エリア内に位置すると測位時間間隔を短縮して交差点周辺の位置精度の向上を図るようにしたものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−197064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、目的に応じて位置精度を向上させる必要のある領域の大きさは変化するものであるが、上記特許文献1に記載の測位装置は、交差点周辺における位置精度の向上という1つの目的を達成するために発明されたものであり、目的の変化に対応できるものではなく、利便性に欠けるものであった。
【0006】
本発明の課題は、電力の消費を抑制しつつ、目的の変化に対応して位置精度を向上させて、ユーザの利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、測位装置であって、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段と、
一以上の特定位置の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された特定位置から何れかを設定し、該設定された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の測位装置において、
現在の時刻が特定可能な時計手段を備え、
前記制御手段は、前記時計手段によって特定された現在の時刻が、前記設定された特定位置に対応する有効時間であるか否かをさらに判定し、有効時間であると判定したことを条件に、前記設定された領域に属していると判定することを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、測位装置であって、
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段と、
一以上の特定位置の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、前記複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、該選択されたカテゴリーに属する特定位置の位置情報を前記記憶手段から抽出し、該抽出された特定位置に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、測位装置であって、
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段と、
一以上の特定位置の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、前記複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、前記記憶手段に記憶された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、前記設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する特定位置が前記選択されたカテゴリーに属するか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の測位装置において、
現在の時刻が特定可能な時計手段を備え、
前記制御手段は、前記時計手段によって特定された現在の時刻が、前記設定された領域に対応する特定位置に対応する有効時間であるか否かをさらに判定し、有効時間であると判定したことを条件に、前記設定された領域に属していると判定することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5の何れか一項に記載の測位装置において、
前記制御手段は、前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が前記複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかの判定の結果を集計し、該集計結果に基づいて前記カテゴリーの選択を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の測位装置において、
ユーザにより入力操作が可能な入力手段を備え、
前記制御手段は、前記集計結果に基づいて前記複数種類のカテゴリーのうちの複数のカテゴリーを候補とし、該候補となった複数のカテゴリーから前記入力手段による入力結果に基づいて前記カテゴリーの選択を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の測位装置において、
前記制御手段は、前記設定された領域に属していると判定しないときは、前記測位手段による位置情報の測位を行った後、予め設定された停止時間だけ前記測位手段による位置情報の測位機能を停止させることにより前記測位手段の測位条件を変更することを特徴とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の測位装置において、
相対的な位置変動の計測を行う移動計測手段を備え、
前記制御手段は、前記測位手段による位置情報の測位機能の停止中に、前記移動計測手段による位置変動の計測を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の測位装置において、
所定の態様で報知を行う報知手段を備え、
前記制御手段は、前記設定された領域に属していると判定したときは、前記報知手段による報知を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段を用いて、該測位手段の測位条件の変更を行う測位方法において、
一以上の特定位置の位置情報が複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けられて記憶された記憶手段から何れかの特定位置を設定し、該設定された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御ステップを備えていることを特徴とする。
【0018】
請求項12に記載の発明は、被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段とを用いて、該測位手段の測位条件の変更を行う測位方法において、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、該選択されたカテゴリーに属する特定位置の位置情報を、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段から抽出し、該抽出された特定位置に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御ステップを備えていることを特徴とする。
【0019】
請求項13に記載の発明は、被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段とを用いて、該測位手段の測位条件の変更を行う測位方法において、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段に記憶された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、前記設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する特定位置が前記選択されたカテゴリーに属するか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御ステップを備えていることを特徴とする。
【0020】
請求項14に記載の発明は、プログラムであって、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段から測位結果を入力して、前記測位手段の測位条件の変更を行うコンピュータを、
一以上の特定位置の位置情報が複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けられて記憶された記憶手段から何れかの特定位置を設定し、該設定された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、測位手段からの測位結果が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段として機能させる。
【0021】
請求項15に記載の発明は、プログラムであって、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段から測位結果を入力して、前記測位手段の測位条件の変更を行うコンピュータを、
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、該選択されたカテゴリーに属する特定位置の位置情報を、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段から抽出し、該抽出された特定位置に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、測位手段からの測位結果が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に応じて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段として機能させる。
【0022】
請求項16に記載の発明は、プログラムであって、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段から測位結果を入力して、前記測位手段の測位条件の変更を行うコンピュータを、
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段に記憶された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段からの測位結果が該設定された領域に属しているか否かを判定し、前記設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する特定位置が前記選択されたカテゴリーに属するか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段として機能させる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、電力の消費を抑制しつつ、目的の変化に対応して位置精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1の実施形態の撮像装置の全体を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態における測位間隔設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】景勝地データテーブルのテーブル構成を説明する図である。
【図4】景勝地データテーブルのテーブル構成を説明する図である。
【図5】景勝地データテーブルのテーブル構成を説明する図である。
【図6】景勝地データテーブルのテーブル構成を説明する図である。
【図7】景勝地に対応する領域範囲について説明する図である。
【図8】景勝地に対応する領域範囲について説明する図である。
【図9】第2の実施形態における測位間隔設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態における撮影処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施形態における景勝地カテゴリー設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態におけるカテゴリー選択処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施形態における測位間隔設定処理の別の処理手順を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態における景勝地カテゴリー設定処理の別の処理手順を示すフローチャートである。
【図15】第3の実施形態における測位間隔設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図16】GPS測位の測位間隔について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0026】
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態である測位装置としての撮像装置1について、図1を参照しながら説明する。
【0027】
本実施形態の撮像装置1は、移動中に撮影操作が行われた場合に撮影により得られた画像データを撮影地点の位置情報と対応付けて記憶しておくことのできる装置である。
【0028】
本実施の形態の撮像装置1は、移動中に測位処理を行って移動経路上の各地点の位置データの記録を行うものである。すなわち、この撮像装置1は、図1に示すように、装置の全体的な制御を行うCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)10と、CPU10に作業用のメモリ空間を提供するRAM(Random Access Memory)11と、CPU10が実行する制御プログラムや制御データを格納したROM(Read Only Memory)12と、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)衛星からの送信データを受信するためのGPS受信アンテナ13およびGPS受信部14と、自律航法用センサである3軸地磁気センサ15および3軸加速度センサ16と、各種の情報表示や画像表示を行う表示部18と、各部に動作電圧を供給する電源19と、自律航法用センサ(15,16)の計測データに基づいて自律航法の測位演算を行う自律航法制御処理部20と、自律航法制御処理部20により取得された位置データの補正演算を行う自律航法データ補正処理部21と、移動経路に沿った一連の位置データが蓄積されていく移動履歴データ記憶部22と、撮影を行うカメラ装置23と、全国の地図データやこの地図データ上の景勝地に関する景勝地データ等が記憶された地図データベース24と、現在の時刻情報を出力する時計部25と、外部から操作指令を入力する操作部26と、音声の出力を行う音声出力部27と、撮像装置1を振動させる振動発生装置28等を備えている。
【0029】
CPU10は、メインコア10aとサブコア10bとを備えたマルチコアCPUである。メインコア10aは、カメラ装置23を動作させるときに起動されるものである。また、サブコア10bは、電源19から動作電圧が供給されている限り動作を行うものであり、主として、後述するGPS測位や自律航法測位の制御を行う。なお、本実施の形態では、1つのCPU10内に2つのプロセッサを有するマルチコアCPUを用いたが、コアの数は1つであってもよく、また、3以上であってもよい。また、複数のCPUによって構成されていてもよい。
【0030】
GPS受信部14は、CPU10からの動作指令に基づいて、GPS受信アンテナ13を介して受信される信号の復調処理を行って、GPS衛星の各種送信データをCPU10に送る。CPU10は、このGPS衛星の送信データに基づいて所定の測位演算を行うことで、現在位置を表わす位置データを取得することができる。
【0031】
3軸地磁気センサ15は地磁気の方向を検出するセンサであり、3軸加速度センサ16は3軸方向の加速度をそれぞれ検出するセンサである。
【0032】
自律航法制御処理部20は、CPU10の演算処理を補助するためのものであり、所定のサンプリング周期で3軸地磁気センサ15と3軸加速度センサ16の計測データをCPU10を介して入力し、これらの計測データから撮像装置1の移動方向と移動量とを算出していく。さらに、CPU10から供給される基準地点の位置データに、上記算出された移動方向および移動量からなるベクトルデータを積算していくことで、移動地点の位置データを求めてCPU10に供給する。
【0033】
自律航法データ補正処理部21は、自律航法制御処理部20によって算出された位置データに対して、より正確な位置データに補正するための補正演算を行うものである。
【0034】
移動履歴データ記憶部22は、例えばRAMまたは不揮発メモリなどにより構成され、移動履歴データが記録される。移動履歴データは、装置移動中において取得された位置データが順次登録されるものである。
【0035】
カメラ装置23は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサやCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子と、被写体の画像を結像させるレンズ等を有し、CPU10の指令に従って撮像素子に結像された被写体の画像をデジタル信号に変換して記録する装置である。このカメラ装置23には、例えば大容量の記憶装置(記録媒体)が設けられており、撮影により得られた画像データはこの記憶装置に保存されるようになっている。
【0036】
地図データベース24は、例えば、ROM等の記憶媒体によって構成され、日本全国の地図データや、地図データ上に配置される後述する景勝地データが格納された景勝地データテーブルなどが記録されている。この景勝地データテーブルは、図3〜図6に示されるように、カテゴリー別にテーブル化されている。
なお、本実施形態における地図データベース24に適用される記憶媒体は、ROMに限らず、HDD(Hard Disk Drive)等の大容量記憶装置や、CD−ROMやDVD−RAMあるいはメモリカードなどが格納された記録媒体読取装置等によって構成されていてもよい。
【0037】
時計部25は、所謂クォーツ時計であり、現在の時刻情報をCPU10に出力するものである。この時計部25は、例えば、GPS受信部14によって受信されたGPS衛星の送信データに含まれる時刻データに基づいて適宜修正が行われる。
【0038】
音声出力部27は、アンプとスピーカ等を備えており、CPU10の音声出力命令により所定の音声の出力を行う。
【0039】
振動発生装置28は、例えば、モータの回転軸に振動子を取り付け、モータを高速回転させることにより振動を発生させるものである。なお、振動発生装置28は、その他の方法によって振動を発生させるものであってもよく、例えば、スピーカを有し、音声を出力することによって振動を発生させるもの等を適用してもよい。
【0040】
ROM12には、自律航法機能による位置測定とGPSを利用した位置測定とを併用して移動経路上の各地点の位置データを取得するとともに、GPSを利用した位置測定の条件を可変するための測位間隔設定プログラムが格納されている。このプログラムは、ROM12に格納するほか、例えば、データ読取装置を介してCPU10が読み取り可能な、例えば、光ディスク等の可搬型記憶媒体、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリに格納しておくことが可能である。また、このようなプログラムをキャリアウェーブ(搬送波)を媒体として通信回線を介して撮像装置1にダウンロードされる形態を適用することもできる。
【0041】
次に、以上のように構成された撮像装置1において実行される測位間隔設定処理について、図2を参照しながら説明する。この測位間隔設定処理は、CPU10によってROM12に記憶された測位間隔設定プログラムが読み出され、これが実行されることにより実現される。また、この測位間隔設定処理は、サブコア10bが電源19より動作電圧が供給された場合に実行される。なお、以下の説明において、GPS衛星の送信データに基づく測位のことをGPS測位、自律航法機能による位置測定のことを自律航法測位と称することとする。
【0042】
測位間隔設定処理が開始されると、CPU10は、GPS受信部14などのGPS測位を行うための装置(GPSモジュール)の機能を停止(SLEEP)させ、自律航法測位を開始する(ステップS101)。
【0043】
次に、CPU10は、カメラ装置23の電源がONとなったか否かを判定し(ステップS102)、電源ONとなったと判定しないときは(ステップS102:N)、ステップS103の処理を実行し、電源ONとなったと判定したときは(ステップS102:Y)、ステップS103の処理を実行することなくステップS104の処理を実行する。
【0044】
そして、CPU10は、ステップS103において、GPSモジュールがSLEEP状態となってからT1時間が経過したか否かを判定する(ステップS103)。このT1時間は、例えば、10分に設定されているが、他の時間であってもよい。そして、CPU10は、T1時間が経過したと判定しないときは(ステップS103:N)、ステップS102の処理を実行し、T1時間が経過したと判定したときは(ステップS103:Y)、ステップS104の処理を実行する。
【0045】
次に、CPU10は、ステップS104において、GPSモジュールを起動させ、自律航法測位を停止させる(ステップS104)。
【0046】
そして、CPU10は、GPS測位により現在の位置を測位し、その測位結果を移動履歴データ記憶部22に記憶する(ステップS105)。具体的には、CPU10は、GPS受信部14によって受信した複数のGPS衛星からの送信データに基づいて現在の位置を算出することにより測位を行う。
【0047】
そして、CPU10は、地図データベース24に格納された景勝地データテーブルから1つの景勝地データを抽出し、抽出した景勝地データの景勝地の場所、領域範囲情報及び有効時間範囲情報を取得する(ステップS106)。ここで、景勝地の場所は、経緯度で表されている。領域範囲情報は、景勝地の場所から所定距離半径内の領域を示す情報であって、抽出された景勝地データの属するテーブルにより定められている。なお、この領域範囲は、テーブル毎に定められている。有効時間範囲情報は、有効である時間帯を示す情報であって、抽出された景勝地データの属するテーブルにより定められている。すなわち、有効時間範囲情報は、抽出された景勝地データに対応している。なお、有効時間範囲情報は、個々の景勝地毎に設定されるようにしてもよい。
【0048】
次に、CPU10は、ステップS105における測位結果とステップS106において抽出した景勝地データの領域範囲情報とに基づき、現在の位置が景勝地の領域範囲に属しているか否かを判定する(ステップS107)。CPU10は、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定したときは(ステップS107:Y)、ステップS108の処理を実行し、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定しないときは(ステップS107:N)、ステップS108の処理を実行することなくステップS109の処理に移行する。
【0049】
次に、CPU10は、時計部25より現在の時刻情報を抽出して、ステップS106において抽出した景勝地データの有効時間範囲情報と比較し、現在の時刻が景勝地における有効時間帯であるか否かを判定する(ステップS108)。CPU10は、現在の時刻が有効時間帯であると判定したときは(ステップS108:Y)、後述するステップS112の処理に移行する一方、現在の時刻が有効時間帯であると判定しないときは(ステップS108:N)、ステップS109の処理を実行する。
【0050】
そして、CPU10は、ステップS109において、景勝地データテーブルに記憶されている全ての景勝地データについてステップS106〜ステップS108の処理を行ったか否か、すなわち、全ての景勝地について領域範囲に属しているかのチェックを行ったか否かについて判定する(ステップS109)。CPU10は、全ての景勝地についてチェックを行ったと判定したときは(ステップS109:Y)、ステップS110の処理を実行する一方、全ての景勝地についてチェックを行ったと判定しないときは(ステップS109:N)、ステップS106の処理に移行し、他の景勝地データを抽出して同様の処理を行う。
【0051】
次に、CPU10は、ステップS110において、カメラ装置23の電源がONであるか否かを判定する(ステップS110)。CPU10は、カメラ装置23の電源がONであると判定しないときは(ステップS110:N)、ステップS111の処理を実行する一方、カメラ装置23の電源がONであると判定したときは(ステップS110:Y)、ステップS111の処理を実行することなく、ステップS112の処理に移行する。
【0052】
次に、CPU10は、ステップS111において、ステップS104においてGPSモジュールが起動してからT2時間が経過したか否かを判定する(ステップS111)。ここで、T2時間は、例えば、1分に設定されているが、他の時間に設定されていてもよい。CPU10は、T2時間が経過したと判定しないときは(ステップS111:N)、ステップS112の処理を実行する一方、T2時間が経過したと判定したときは(ステップS111:Y)、ステップS101の処理に移行してGPSモジュールをSLEEP状態にする。
【0053】
次に、CPU10は、ステップS112において、ステップS105にてGPS測位が行われてからT3時間が経過するのを待って(ステップS112)、ステップS105の処理に移行する。ここで、T3時間は、例えば、1秒に設定されているが、他の時間に設定されていてもよい。
【0054】
以上のように、本実施形態の撮像装置1は、カメラ装置23の電源がONの状態のときには、カメラ装置23の電源がOFFとなるまでT3時間毎のGPS測位を行う。また、本実施形態の撮像装置1は、カメラ装置23の電源がOFFの状態のときには、T1時間毎にGPSモジュールを起動してT3時間毎のGPS測位をT2時間継続して行う一方、景勝地から一定の領域内に有効時間帯に居る場合には、GPSモジュールをSLEEP状態にすることなく、T3時間毎のGPS測位を継続して行う。すなわち、本実施形態の撮像装置1は、景勝地から一定の領域内に有効時間帯に属しているか否かによってGPS測位の測位条件が変更されるものである。
【0055】
このように、本実施形態では、景勝地から一定の領域内においては、カメラ装置23による撮影が行われる可能性が高いので、撮影位置の正確な位置情報がいつでも取得できるように、GPSモジュールを常時起動させてGPS測位による測位機会を増大させる一方、景勝地から一定の領域外においては、カメラ装置23による撮影が行われる可能性は低いので、GPSモジュールを所定時間毎に起動させることによりある程度の位置情報を取得しつつ、電力の消費を抑制させるようにしている。
【0056】
次に、景勝地データテーブルのテーブル構成について、図3〜図6を参照しながら説明する。
【0057】
景勝地データテーブルは、複数のテーブルによって構成されており、テーブル毎に領域範囲情報と有効時間範囲情報とがそれぞれ対応付けられて記憶されている。ここで、領域範囲情報は、景勝地における撮影対象を考慮し、景勝地の所在地を中心として撮影が行われるであろう範囲を考慮して予め設定されたものである。また、有効時間範囲情報は、景勝地において撮影が行われるであろう時間帯を考慮して予め設定されたものである。これらの領域範囲情報や有効時間範囲情報は任意に設定することができる。
【0058】
また、景勝地データテーブルは、それぞれのテーブルに、景勝地の名称とその所在地を表す経緯度情報とを含む複数の景勝地データが記憶されている。ここで、経緯度情報は、経度及び緯度を表す情報であって、本実施例においては、経度をX軸として表し、緯度をY軸として表している。なお、本実施形態では、東経を正にて表す一方、西経を負にて表す。また、北緯を正にて表す一方、南緯を負にて表す。
【0059】
景勝地データテーブルは、景勝地のカテゴリー毎にテーブル化されており、例えば、図3に示されるような、山・海・湖の景勝地に関する景勝地データが格納された山・海・湖データテーブルと、図4に示されるような、橋・ダムの景勝地に関する景勝地データが格納された橋・ダムデータテーブルと、図5に示されるような、公園・庭園・城の景勝地に関する景勝地データが格納された公園・庭園・城データテーブルと、図7に示されるような、神社・仏閣・建物の景勝地に関する景勝地データが格納された神社・仏閣・建物データテーブル等を備えている。
【0060】
山・海・湖データテーブルは、図3に示されるように、領域範囲情報として半径2kmが記憶されるとともに、有効時間範囲情報として6時〜20時が記憶されている。そして、景勝地データとして、富士山や阿蘇山等の山に関する景勝地データ、松島や桂浜等の海に関する景勝地データ及び洞爺湖や琵琶湖等の湖に関する景勝地データがそれぞれ記憶されている。
【0061】
橋・ダムデータテーブルは、図4に示されるように、領域範囲情報として半径1kmが記憶されるとともに、有効時間範囲情報として6時〜20時が記憶されている。そして、景勝地データとして、レインボーブリッジや鳴門大橋等の橋に関する景勝地データ及び奥只見ダムや黒部ダム等のダムに関する景勝地データがそれぞれ記憶されている。
【0062】
公園・庭園・城データテーブルは、図5に示されるように、領域範囲情報として半径500mが記憶されるとともに、有効時間範囲情報として9時〜18時が記憶されている。そして、景勝地データとして、尾瀬国立公園や上野恩賜公園等の公園に関する景勝地データ、偕楽園や後楽園等の庭園に関する景勝地データ及び江戸城跡や姫路城等の城に関する景勝地データがそれぞれ記憶されている。
【0063】
神社・仏閣・建物データテーブルは、図6に示されるように、領域範囲として半径200mが記憶されるとともに、有効時間範囲情報として9時〜18時が記憶されている。そして、景勝地データとして、伊勢神宮や出雲大社等の神社・仏閣に関する景勝地データ及び東京タワーや通天閣等の建物に関する景勝地データがそれぞれ記憶されている。
【0064】
次に、テーブル毎に設定される領域範囲の大きさについて、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、図7及び図8に示される地図の縮尺はほぼ同一のものとして説明する。
【0065】
図7は、上述した測位間隔設定処理において、景勝地として高知県の桂浜が抽出されたときの景勝地の場所及び設定される領域範囲を示している。桂浜は山・海・湖のカテゴリーに属しており、桂浜に関する景勝地データは、上述した山・海・湖データテーブルに記憶されている。そして、山・海・湖データテーブルに記憶された領域範囲情報は2kmであるため、設定される領域は、図7に示されるように、桂浜Aを中心としてaにて示される範囲となる。
【0066】
図8は、上述した測位間隔設定処理において、景勝地として茨城県の偕楽園が取得されたときの景勝地の場所及び設定される領域範囲を示している。偕楽園は公園・庭園・城のカテゴリーに属しており、偕楽園に関する景勝地データは、上述した公園・庭園・城データテーブルに記憶されている。そして、公園・庭園・城データテーブルに記憶された領域範囲情報は500mであるため、設定される領域は、図8に示されるように、偕楽園Bを中心としてbにて示される範囲となる。このように、偕楽園に対して設定される領域範囲の大きさは、桂浜に対して設定される領域範囲の大きさとは異なっている。
【0067】
以上のように、本実施形態では、カメラ装置23によって撮影されうる対象によって景勝地をカテゴリー化し、カテゴリー毎にGPS測位による測位条件を可変させるための領域の範囲の大きさを設定しているので、撮影目的の変化に対応して撮影位置の記録に対する位置精度の向上と電力消費の抑制を図ることができる。
【0068】
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態の撮像装置1について説明する。なお、第2の実施形態における撮像装置1の各部構成については図1に示される第1の実施形態のものと同様であるため、その説明を省略する。
【0069】
まず、第2の実施形態の撮像装置1において実行される測位間隔設定処理について、図9を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同様の処理内容については概要のみ説明することとする。
【0070】
第2の実施形態における測位間隔設定処理が開始されると、CPU10は、GPSモジュールをSLEEP状態にさせ、自律航法測位を開始する(ステップS201)。
【0071】
次に、CPU10は、カメラ装置23の電源がONとなったか否かを判定し(ステップS202)、電源ONとなったと判定しないときは(ステップS202:N)、ステップS203の処理を実行し、電源ONとなったと判定したときは(ステップS202:Y)、ステップS203の処理を実行することなくステップS204の処理を実行する。
【0072】
そして、CPU10は、ステップS203において、GPSモジュールがSLEEP状態となってからT4時間が経過したか否かを判定する(ステップS203)。このT4時間は、例えば、1分に設定されているが、他の時間であってもよい。そして、CPU10は、T4時間が経過したと判定しないときは(ステップS203:N)、ステップS202の処理を実行し、T4時間が経過したと判定したときは(ステップS203:Y)、ステップS204の処理を実行する。
【0073】
次に、CPU10は、ステップS204において、GPSモジュールを起動させ、自律航法測位を停止させた後(ステップS204)、GPS測位により現在の位置を測位し、その結果を移動履歴データ記憶部22に記憶する(ステップS205)。
【0074】
そして、CPU10は、地図データベース24の景勝地データテーブルを参照して、ステップS205において測位された現在の位置に近い景勝地であって、ユーザ設定されたカテゴリーに属するものを特定する(ステップS206)。ここで、現在位置に近い景勝地の特定は、例えば、現在位置から半径10kmの範囲内に属する景勝地を景勝地データテーブルから抽出することにより行う。なお、ユーザによるカテゴリーの設定については後述する。
【0075】
そして、CPU10は、地図データベース24に格納された景勝地データテーブルから、ステップS206において特定された景勝地の景勝地データから領域範囲情報及び有効時間範囲情報を取得する(ステップS207)。
【0076】
次に、CPU10は、ステップS205における測位結果とステップS207において取得した景勝地データの領域範囲情報とに基づき、現在の位置が景勝地の領域範囲に属しているか否かを判定する(ステップS208)。CPU10は、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定したときは(ステップS208:Y)、ステップS209の処理を実行し、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定しないときは(ステップS208:N)、ステップS213の処理に移行する。
【0077】
次に、CPU10は、ステップS209において、時計部25より現在の時刻情報を抽出して、ステップS207において取得した景勝地データの有効時間範囲情報と比較し、現在の時刻が景勝地における有効時間帯であるか否かを判定する(ステップS209)。CPU10は、現在の時刻が有効時間帯であると判定したときは(ステップS209:Y)、ステップS210の処理に移行する一方、現在の時刻が有効時間帯であると判定しないときは(ステップS209:N)、ステップS213の処理に移行する。
【0078】
そして、CPU10は、ステップS210において、カメラ装置23の電源がONであるか否かを判定する(ステップS210)。CPU10は、カメラ装置23の電源がONであると判定しないときは(ステップS210:N)、音声出力部27及び振動発生装置28の何れか一方又は両方を駆動して、撮像装置1を所持するユーザに、景勝地の領域範囲内であることを通知した後(ステップS211)、ステップS214の処理に移行する。一方、CPU10は、カメラ装置23の電源がONであると判定したときは(ステップS210:Y)、表示部18の表示領域に、景勝地の領域範囲内である旨の表示を行った後(ステップS212)、ステップS214の処理に移行する。
【0079】
また、CPU10は、ステップS213において、カメラ装置23の電源がONであるか否かを判定する(ステップS213)。CPU10は、カメラ装置23の電源がONであると判定したときは(ステップS213:Y)、ステップS214の処理に移行する一方、カメラ装置23の電源がONであると判定しないときは(ステップS213:N)、ステップS201の処理に移行してGPSモジュールをSLEEP状態にする。
【0080】
そして、CPU10は、ステップS214において、ステップS205にてGPS測位が行われてからT5時間が経過するのを待って(ステップS214)、ステップS205の処理に移行する。ここで、T5時間は、例えば、1秒に設定されているが、他の時間に設定されていてもよい。
【0081】
次に、第2の実施形態の撮像装置1において実行される撮影処理について、図10を参照しながら説明する。この撮影処理は、CPU10によってROM12に記憶された撮影プログラムが読み出され、これが実行されることにより実現される。
【0082】
先ず、CPU10は、カメラ装置23によって撮像された画像の画像データを取得する(ステップS301)。
【0083】
そして、CPU10は、前回取得したGPS測位による測位結果(位置データ)を移動履歴データ記憶部22から読み出し(ステップS302)、地図データベース24の景勝地データテーブルを参照して、読み出した位置データに最も近い景勝地を特定する処理を行う(ステップS303)。
【0084】
そして、CPU10は、特定した景勝地の景勝地データの領域範囲情報に基づいて、撮影した位置が景勝地の領域範囲に属しているか否か、すなわち、景勝地の周辺で撮影が行われたか否かを判定する(ステップS304)。CPU10は、景勝地周辺で撮影が行われたと判定したときは(ステップS304:Y)、特定された景勝地の属するカテゴリーが、山・海・湖に関するカテゴリー、橋・ダムに関するカテゴリー、公園・庭園・城に関するカテゴリー及び神社・仏閣・建物に関するカテゴリーの何れのカテゴリーであるかを判定する(ステップS305)。そして、CPU10は、例えば、RAM11に記憶された、判定したカテゴリーの撮影カウンタをインクリメントし(ステップS306)、ステップS307の処理を実行する。
【0085】
一方、CPU10は、ステップS304において、景勝地周辺で撮影が行われたと判定しないときは(ステップS304:N)、ステップS305及びステップS306の処理を実行することなくステップS307の処理を実行する。
【0086】
CPU10は、ステップS307において、ステップS301において取得した画像データをステップS302において読み出された位置データとともにカメラ装置23の記憶装置に記憶する(ステップS307)。
【0087】
本実施形態では、上述のようにして、撮影が行われた位置をカテゴリー毎に集計する。
【0088】
次に、第2の実施形態の撮像装置1において実行される景勝地カテゴリー設定処理について、図11を参照しながら説明する。この景勝地カテゴリー設定処理は、CPU10によってROM12に記憶された景勝地カテゴリー設定プログラムが読み出され、これが実行されることにより実現される。
【0089】
まず、CPU10は、カメラ装置23の電源がONとなった後(ステップS401)、操作部26によるユーザのカテゴリー設定操作があったか否かを判定する(ステップS402)。CPU10は、カテゴリーの設定操作があったと判定したときは(ステップS402:Y)、カテゴリーの選択を行うカテゴリー選択処理を行った後(ステップS403)、ステップS404の処理を実行する一方、カテゴリーの設定操作があったと判定しないときは(ステップS402:N)、この処理を終了する。なお、カテゴリー設定処理については後述する。
【0090】
次に、CPU10は、ステップS403において選択されたカテゴリーが何れであるかを判定する(ステップS404)。CPU10は、選択されたカテゴリーが山・海・湖に関するカテゴリーであれば、ユーザ設定のカテゴリーを山・海・湖に設定し(ステップS405)、選択されたカテゴリーが橋・ダムに関するカテゴリーであれば、ユーザ設定のカテゴリーを橋・ダムに設定し(ステップS406)、ステップS407の処理を実行し、選択されたカテゴリーが公園・庭園・城に関するカテゴリーであれば、ユーザ設定のカテゴリーを公園・庭園・城に設定し(ステップS407)、ステップS409の処理を実行し、選択されたカテゴリーが神社・仏閣・建物に関するカテゴリーであれば、ユーザ設定のカテゴリーを神社・仏閣・建物に設定する(ステップS408)。
【0091】
そして、CPU10は、ステップS405〜ステップS408の何れかが実行された後は、カメラ装置23の電源のOFFを待って(ステップS409)、この処理を終了する。
【0092】
次に、図11に示される景勝地カテゴリー設定処理のステップS403において実行されるカテゴリー選択処理について、図12を参照しながら説明する。このカテゴリー選択処理は、CPU10によってROM12に記憶されたカテゴリー選択プログラムが読み出され、これが実行されることにより実現される。
【0093】
まず、CPU10は、カテゴリーの選択をユーザの任意の選択によって行うか否かを判定する(ステップS501)。すなわち、CPU10は、ユーザの操作部26による操作によって、ユーザの所望とするカテゴリーを選択する旨の操作が行われたか否かを判定する。CPU10は、ユーザの任意の選択を行うと判定したときは(ステップS501:Y)、ユーザによる操作部26の操作に応じて、山・海・湖に関するカテゴリー、橋・ダムに関するカテゴリー、公園・庭園・城に関するカテゴリー及び神社・仏閣・建物に関するカテゴリーから何れかを選択した後(ステップS502)、この処理を終了する。
【0094】
一方、CPU10は、ステップS501において、ユーザの任意の選択を行うと判定しないときは(ステップS501:N)、上述した撮影処理が実行されることによって集計された結果に基づいて抽出されたカテゴリーからユーザによる選択を行うか否かを判定する(ステップS503)。CPU10は、抽出されたカテゴリーからユーザによる選択を行うと判定したときは(ステップS503:Y)、RAM11に記憶された撮影カウンタを参照し、カウンタ値の多い上位3つのカテゴリーを抽出してそのカテゴリー名を表示部18に表示し、ユーザの操作部26による操作の受け付けを待つ(ステップS504)。すなわち、CPU10は、何れのカテゴリーの景勝地において撮影が多く行われたについて、上位3つのカテゴリーを抽出することによりユーザの嗜好を判断し、さらに、ユーザの最も興味のあるカテゴリーをその中から選択させるようにしている。
【0095】
そして、CPU10は、操作部26による操作に応じて、上位3つのカテゴリーから何れかを選択した後(ステップS505)、この処理を終了する。
【0096】
一方、CPU10は、ステップS503において、抽出されたカテゴリーからユーザによる選択を行うと判定しないときは(ステップS503:N)、RAM11に記憶された撮影カウンタを参照し、カウンタ値の最も多いカテゴリーを選択した後(ステップS506)、この処理を終了する。すなわち、CPU10は、何れのカテゴリーの景勝地において撮影が最も多く行われたかを判定することによりユーザの嗜好を判断している。
【0097】
以上、第2の実施形態によれば、ユーザによる選択やユーザの撮影位置の履歴等によりユーザの嗜好を判断でき、ユーザが撮影しそうなカテゴリーの景勝地の周辺に属することとなった場合には、GPSモジュールを継続的に起動させておいて測位間隔を短くすることで、撮影位置の位置情報を正確に記録することが可能となる。一方、景勝地の周辺であっても、ユーザの興味が薄く、撮影する可能性が低い場合には、GPS測位間隔を長くすることで、電力の消費を抑制することが可能となる。すなわち、図16に示されるように、GPSモジュールはT4時間毎に起動してGPS測位が行われる一方、GPSモジュールがSLEEP状態においては、自律航法測位が継続して行われる。そして、Xのタイミングにおいて、ユーザ設定されたカテゴリーに属する景勝地の領域範囲に有効時間帯にユーザが属すると、GPSモジュールは駆動状態を維持し、T5時間毎のGPS測位が行われる。その後、Yのタイミング、すなわち、景勝地の領域範囲から外れるか有効時間帯を過ぎるまでその動作が継続して行われることとなる。
さらに、第2の実施形態によれば、ユーザの好みのカテゴリーに属する景勝地の周辺に属することとなった場合には、音声や振動あるいは表示によりユーザに報知するので、例えば、ユーザの知らない景勝地であるが、ユーザの興味を引くような場所であることを通知することができ、ユーザの利便性を高めることが可能となる。
【0098】
次に、第2の実施形態における測位間隔設定処理の別の形態について、図13を参照しながら説明する。なお、図13中、図9にて示される測位間隔設定処理と同一の処理を行うステップについては、ステップ番号を同一にし、その処理の内容については説明を省略する。
【0099】
CPU10は、図13に示されるように、ステップS201〜ステップS205を実行した後、地図データベース24の景勝地データテーブルを参照して、ステップS205において測位された現在の位置に近い景勝地を特定する(ステップS1206)。ここでは、CPU10は、何れのカテゴリーに属する景勝地であるか否かを問わず、例えば、現在位置から半径10kmの範囲内に属する景勝地を景勝地データテーブルから抽出することにより景勝地の特定を行う。
【0100】
そして、CPU10は、ステップS208の処理に続いて、ステップS1208において、ステップS1206にて特定された景勝地がユーザ設定されたカテゴリーに属するものであるか否かを判定する(ステップS1208)。すなわち、CPU10は、特定された景勝地が景勝地カテゴリー設定処理において設定されたカテゴリーに属するものか否かを判定する。CPU10は、ユーザ設定されたカテゴリーに属すると判定したときは(ステップS1208:Y)、ステップS209の処理に移行する一方、ユーザ設定されたカテゴリーに属する判定しないときは(ステップS1208:N)、ステップS214の処理に移行する。
【0101】
このように、図13に示されるような処理を実行しても、図9に示されるような処理と同様の効果が得られる。
【0102】
次に、第2の実施形態における景勝地カテゴリー設定処理の別の形態について、図14を参照しながら説明する。なお、図14中、図11にて示される景勝地カテゴリー設定処理と同一の処理を行うステップについては、ステップ番号を同一にし、その処理の内容については説明を省略する。
【0103】
CPU10は、図14に示されるように、ステップS401〜ステップS404を実行した後、ステップS403において選択されたカテゴリーが山・海・湖に関するカテゴリーであれば、山・海・湖データテーブルに格納されている山・海・湖の景勝地を表示部18の表示領域上にリスト表示し(ステップS1405)、ユーザが操作部26を操作してリスト表示された景勝地のうちの一部又は全部が選択されると(ステップS1406)、ステップS409の処理を実行した後、この処理を終了する。
また、CPU10は、ステップS403において選択されたカテゴリーが橋・ダムに関するカテゴリーであれば、橋・ダムデータテーブルに格納されている橋・ダムの景勝地を表示部18の表示領域上にリスト表示し(ステップS1407)、ユーザが操作部26を操作してリスト表示された景勝地のうちの一部又は全部が選択されると(ステップS1408)、ステップS409の処理を実行した後、この処理を終了する。
また、CPU10は、ステップS403において選択されたカテゴリーが公園・庭園・城に関するカテゴリーであれば、公園・庭園・城データテーブルに格納されている公園・庭園・城の景勝地を表示部18の表示領域上にリスト表示し(ステップS1409)、ユーザが操作部26を操作してリスト表示された景勝地のうちの一部又は全部が選択されると(ステップS1410)、ステップS409の処理を実行した後、この処理を終了する。
また、CPU10は、ステップS403において選択されたカテゴリーが神社・仏閣・建物に関するカテゴリーであれば、神社・仏閣・建物データテーブルに格納された神社・仏閣・建物の景勝地を表示部18の表示領域上にリスト表示し(ステップS1411)、ユーザが操作部26を操作してリスト表示された景勝地のうちの一部又は全部が選択されると(ステップS1412)、ステップS409の処理を実行した後、この処理を終了する。
【0104】
このように、図14に示されるような処理を実行すれば、ユーザの好みのカテゴリーに属する景勝地だけでなく、ユーザが個別に選択した景勝地の周辺に属することとなった場合にも、GPS測位による測位間隔を変更させることができる。
【0105】
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態の撮像装置1について説明する。なお、第3の実施形態は第2の実施形態における測位間隔設定処理を変更したものであり、他の構成や実行される処理については、第2の実施形態と同様であるため、重複する構成については、その説明を省略する。
【0106】
本発明の第3の実施形態の撮像装置1において実行される測位間隔設定処理について、図15を参照しながら説明する。
【0107】
第3の実施形態における測位間隔設定処理が開始されると、CPU10は、カメラ装置23の電源がONとなったか否かを判定し(ステップS601)、電源ONとなったと判定しないときは(ステップS601:Y)、ステップS602の処理を実行し、電源ONとなったと判定したときは(ステップS601:N)、ステップS613の処理を実行する。
【0108】
次に、CPU10は、ステップS602において、GPSモジュールをSLEEP状態にさせ、自律航法測位を開始する(ステップS602)。
【0109】
そして、CPU10は、GPSモジュールがSLEEP状態となってからT6時間の経過を待って(ステップS603)、GPSモジュールを起動させ、自律航法測位を停止させる(ステップS604)。このT6時間は、例えば1分に設定されているが、他の時間であってもよい。
【0110】
そして、CPU10は、GPS測位により現在の位置を測位し、その結果を移動履歴データ記憶部22に記憶する(ステップS605)。
【0111】
次に、CPU10は、地図データベース24の景勝地データテーブルを参照して、ステップS605において測位された現在の位置に近い景勝地であって、ユーザ設定されたカテゴリーに属するものを特定する(ステップS606)。なお、現在位置に近い景勝地の特定方法や、ユーザによるカテゴリーの設定については第2の実施形態と同様である。
【0112】
そして、CPU10は、地図データベース24に格納された景勝地データテーブルから、ステップS606において特定された景勝地の景勝地データから領域範囲情報及び有効時間範囲情報を取得する(ステップS607)。
【0113】
次に、CPU10は、ステップS605における測位結果と、ステップS607において取得した景勝地データの領域範囲情報とに基づき、現在の位置が景勝地の領域範囲に属しているか否かを判定する(ステップS608)。CPU10は、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定したときは(ステップS608:Y)、ステップS609の処理を実行し、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定しないときは(ステップS608:N)、ステップS601の処理に移行する。
【0114】
次に、CPU10は、ステップS609において、時計部25より現在の時刻情報を抽出して、ステップS607において取得した景勝地データの有効時間範囲情報と比較し、現在の時刻が景勝地における有効時間帯であるか否かを判定する(ステップS609)。CPU10は、現在の時刻が有効時間帯であると判定したときは(ステップS609:Y)、ステップS610の処理に移行する一方、現在の時刻が有効時間帯であると判定しないときは(ステップS609:N)、ステップS601の処理に移行する。
【0115】
そして、CPU10は、ステップS610において、音声出力部27及び振動発生装置28の何れか一方又は両方を駆動して、撮像装置1を所持するユーザに、景勝地の領域内であることを通知した後(ステップS610)、ステップS605にてGPS測位が行われてからT7時間が経過するのを待って(ステップS611)、ステップS612の処理に移行する。ここで、T7時間は、例えば1秒に設定されているが、他の時間に設定されていてもよい。
【0116】
次に、CPU10は、カメラ装置23の電源がONであるか否かを判定する(ステップS612)。CPU10は、カメラ装置23の電源がONであると判定したときは(ステップS612:Y)、ステップS614の処理に移行する一方、カメラ装置23の電源がONであると判定しないときは(ステップS612:N)、ステップS605の処理に移行する。
【0117】
一方、CPU10は、ステップS613において、GPSモジュールを起動させた後(ステップS613)、GPS測位により現在の位置を測定し、その結果を移動履歴データ記憶部22に記憶する(ステップS614)。なお、ステップS613において、既にGPSモジュールが起動していた場合は、改めてGPSモジュールを起動させる処理は行わず、ステップS614の処理を実行することとなる。
【0118】
次に、CPU10は、地図データベース24の景勝地データテーブルを参照して、ステップS614において測位された現在の位置に近い景勝地であって、ユーザ設定されたカテゴリーに属するものを特定する(ステップS615)。
【0119】
そして、CPU10は、地図データベース24に格納された景勝地データテーブルから、ステップS615において特定された景勝地の景勝地データから領域範囲情報及び有効時間範囲情報を取得する(ステップS616)。
【0120】
次に、CPU10は、ステップS614における測位結果と、ステップS616において取得した景勝地データの領域範囲情報とを比較し、現在の位置が景勝地の領域範囲に属しているか否かを判定する(ステップS617)。CPU10は、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定したときは(ステップS617:Y)、ステップS618の処理を実行し、現在の位置が景勝地の領域範囲に属していると判定しないときは(ステップS617:N)、ステップS620の処理に移行する。
【0121】
次に、CPU10は、ステップS618において、時計部25より現在の時刻を抽出して、ステップS616において取得した景勝地データの有効時間範囲情報と比較し、現在の時刻が景勝地における有効時間帯であるか否かを判定する(ステップS618)。CPU10は、現在の時刻が有効時間帯であると判定したときは(ステップS618:Y)、ステップS619の処理に移行する一方、現在の時刻が有効時間帯であると判定しないときは(ステップS618:N)、ステップS620の処理に移行する。
【0122】
そして、CPU10は、ステップS619において、表示部18の表示領域に、景勝地の領域内である旨の表示を行う(ステップS619)。
【0123】
一方、CPU10は、ステップS620において、カメラ装置23の電源がONであるか否かを判定する(ステップS620)。CPU10は、カメラ装置23の電源がONであると判定したときは(ステップS620:Y)、ステップS622の処理に移行する一方、カメラ装置23の電源がONであると判定したに時は(ステップS620:N)、ステップS621の処理に移行する。
【0124】
そして、CPU10は、ステップS621において、カメラ装置23の電源がOFFとなってからT8時間が経過したか否かを判定する(ステップS621)。このT8時間は、例えば、20秒に設定されているが、他の時間であってもよい。そして、CPU10は、T8時間が経過したと判定したときは(ステップS621:Y)、ステップS601の処理に移行する一方、T8時間が経過したと判定しないときは(ステップS621:N)、ステップS622の処理に移行する。
【0125】
そして、CPU10は、ステップ622において、ステップS614にてGPS測位が行われてからT7時間が経過するのを待って(ステップS622)、ステップS612の処理に移行する。
【0126】
このように、第3の実施形態によっても、第2の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、第3の実施形態での測位間隔設定処理においても、第2の実施形態における測位間隔設定処理の別の形態と同様に、景勝地を特定する場合において、最初に、現在位置に近い景勝地をカテゴリーに関わらず特定し、その特定した景勝地に対応する領域範囲に属することとなったときに、ユーザ設定されたカテゴリーか否かを判定するようにしてもよい。
【0127】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、GPS受信部14及びCPU10は、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位(GPS測位)を行う。そして、地図データベース24は、一以上の景勝地の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する。そして、CPU10は、地図データベース24に記憶された景勝地から何れかを設定する。そして、CPU10は、設定された景勝地の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を景勝地に対応付けて設定する。そして、CPU10は、GPS測位により測位した位置情報が設定された領域に属しているか否かを判定する。そして、CPU10は、この判定結果に基づいてGPS測位の測位条件を変更する。その結果、景勝地のカテゴリーに応じて変化する目的に対応してGPS測位の測位間隔を変更するなどの測位条件を変更させるための領域を可変させることにより、目的の変化に対応した位置精度の向上が可能となり、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、GPSモジュールなどの測位手段による測位を必要な分だけ行わせることができるので、測位による電力の消費を抑制させることができる。
【0128】
また、本発明の実施形態によれば、時計部25は、現在の時刻を特定する。そして、CPU10は、時計部25によって特定された現在の時刻が、設定された景勝地に対応する有効時間であるか否かをさらに判定する。そして、CPU10は、有効時間であると判定したことを条件に、設定した領域に属していると判定する。その結果、目的に対応して必要な時間帯であるか否かによって測位条件の変更が可能であり、時間帯に応じた位置精度の向上と、電力消費の抑制が図れる。
【0129】
また、本発明の実施形態によれば、カメラ装置23は、被写体を撮像して撮像画像情報を取得する。そして、GPS受信部14及びCPU10は、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位(GPS測位)を行う。そして、地図データベース24は、一以上の景勝地の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する。そして、CPU10は、カメラ装置23による撮像に関連した時期にGPS測位によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーの内の何れに属するかを判定する。そして、CPU10は、この判定結果に基づいてカテゴリーを選択する。そして、CPU10は、選択されたカテゴリーに属する景勝地の位置情報を地図データベース24から抽出する。そして、CPU10は、抽出した景勝地に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を景勝地に対応付けて設定する。そして、CPU10は、GPS測位により測位した位置情報が設定された領域に属しているか否かを判定する。そして、CPU10は、この判定結果に基づいてGPS測位の測位条件を変更する。その結果、景勝地のカテゴリーに応じて変化する目的に対応してGPS測位の測位間隔を変更するなどの測位条件を変更させるための領域を可変させることにより、目的の変化に対応した位置精度の向上が可能となり、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、GPSモジュールなどの測位手段による測位を必要な分だけ行わせることができるので、測位による電力の消費を抑制させることができる。また、ユーザの嗜好を考慮して測位条件を変更させることができるので、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0130】
また、本発明の実施形態によれば、カメラ装置23は、被写体を撮像して撮像画像情報を取得する。そして、GPS受信部14及びCPU10は、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位(GPS測位)を行う。そして、地図データベース24は、一以上の景勝地の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する。そして、CPU10は、カメラ装置23による撮像に関連した時期にGPS測位によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーの内の何れに属するかを判定する。そして、CPU10は、この判定結果に基づいてカテゴリーを選択する。そして、CPU10は、地図データベース24に記憶された景勝地の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を景勝地に対応付けて設定する。そして、CPU10は、GPS測位により測位した位置情報が設定された領域に属しているか否かを判定する。そして、CPU10は、設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する景勝地が選択されたカテゴリーに属するか否かを判定する。そしてCPU10は、この判定結果に基づいてGPS測位の測位条件を変更する。その結果、景勝地のカテゴリーに応じて変化する目的に対応してGPS測位の測位間隔を変更するなどの測位条件を変更させるための領域を可変させることにより、目的の変化に対応した位置精度の向上が可能となり、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、GPSモジュールなどの測位手段による測位を必要な分だけ行わせることができるので、測位による電力の消費を抑制させることができる。また、ユーザの嗜好を考慮して測位条件を変更させることができるので、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0131】
また、本発明の実施形態によれば、時計部25は、現在の時刻を特定する。そして、CPU10は、時計部25によって特定された現在の時刻が、設定された領域に対応する景勝地に対応する有効時間であるか否かをさらに判定する。そして、CPU10は、有効時間であると判定したことを条件に、設定した領域に属していると判定する。その結果、目的に対応して必要な時間帯であるか否かによって測位条件の変更が可能であり、時間帯に応じた位置精度の向上と、電力消費の抑制が図れる。
【0132】
また、本発明の実施形態によれば、CPU10は、カメラ装置23による撮像に関連した時期にGPS測位によって測位された位置情報が複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかの判定の結果を集計する。そして、CPU10は、集計結果に基づいてカテゴリーの選択を行う。その結果、ユーザの嗜好をより正確に反映させて測位条件を変更させることができるので、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0133】
また、本発明の実施形態によれば、操作部26は、ユーザによる入力操作が可能である。そして、CPU10は、集計結果に基づいて複数種類のカテゴリーの内の複数のカテゴリーを候補とし、該候補となった複数のカテゴリーから操作部26による入力結果に基づいてカテゴリーの選択を行う。その結果、ユーザの嗜好を反映させた上で、ユーザによって直接好みを選択することができるので、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0134】
また、本発明の実施形態によれば、CPU10は、設定された領域に属していると判定しないときは、GPS測位による位置情報の測位を行った後、予め設定された停止時間だけGPS測位による位置情報の測位機能を停止させることによりGPS測位の測位条件を変更する。その結果、簡便な方法で電力消費の抑制を図ることができる。
【0135】
また、本発明の実施形態によれば、3軸地磁気センサ15、3軸加速度センサ16及び自律航法制御部20は、相対的な位置変動の計測(自律航法測位)を行う。そして、CPU10は、GPS測位による位置情報の測位機能の停止中に、自律航法測位による位置情報の計測を行う。その結果、GPS測位が行われない間を自律航法測位によって補完することができる。
【0136】
また、本発明の実施形態によれば、音声出力部27、振動発生装置28及び表示部18は、所定の態様で報知を行う。そして、CPU10は、設定された領域に属していると判定したときは、音声出力部27、振動発生装置28あるいは表示部18による報知を行うので、ユーザに景勝地が近くにあることを認識させることができる。
【0137】
なお、本発明の実施形態では、撮像装置に本発明の実施形態に係る測位装置を備える構成としたが、一般的なポータブルタイプのナビゲーション装置や移動体に据付型の測位装置に本発明の実施形態に係る測位装置を適用するようにしてもよい。
【0138】
また、本発明の実施形態では、時計部25より現在の時刻を抽出して、景勝地データの有効時間範囲情報と比較し、現在の時刻が景勝地における有効時間帯であるか否かを判定しているが、そのような機能を備えなくてもよい。
【0139】
また、本発明の実施形態では、カメラ装置23の撮像時に直前に取得したGPS測位による測位結果を撮影位置として記録するようにしたが、撮影時にGPS測位を行い、そのときに取得した測位結果を撮影位置とするようにしてもよい。また、撮影直後に取得した測位結果を採用するようにしてもよい。
【0140】
また、本発明の実施形態では、撮影された位置が何れの景勝地の領域に属しているかを判定し、その結果をカテゴリー毎に集計してカテゴリーを選択する際の判断要素としたが、このような集計を行わず、一度でも景勝地の領域において撮影が行われた場合には、その景勝地の属するカテゴリーについては、ユーザ設定のカテゴリーとして選択されるようにしてもよい。
【0141】
また、本発明の実施形態では、ユーザ設定されるカテゴリーを1つとしたが、複数であってもよい。
【0142】
また、本発明の実施形態では、撮影された位置が何れの景勝地の領域に属しているかを判定し、その結果をカテゴリー毎に集計して複数のカテゴリーからユーザに選択させる構成を有しているが、そのような構成を備えなくてもよい。
【0143】
また、本発明の実施形態では、GPSモジュールをSLEEP状態とすることにより、GPS測位の間隔を変更するようにしたが、SLEEP状態とせず、位置データの取得タイミングを変更するようにしてもよい。
【0144】
また、本発明の実施形態では、GPS測位の他、3軸地磁気センサ、3軸加速度センサ及び自律航法制御処理部等を備えて自律航法測位を行うようにしたが、このような構成を備えず、GPS測位のみ行う構成としてもよい。
【0145】
また、カメラ装置による撮影時において、GPS衛星から適切な送信データが得られない等により、GPS測位ができない場合には、撮影前後において取得したGPS測位によって測位された位置データに基づき、自律航法測位によって撮影位置の位置データを算出するようにしてもよい。
【0146】
また、本発明の実施形態では、音声、振動及び表示にて景勝地に対応する領域に属することとなった旨を報知しているが、報知の態様はこれらに限らず、他の手段であってもよい。他の手段としては、例えば、LED(Light-Emitting Diode)等の発光装置が挙げられる。
【0147】
また、本発明の実施形態では、景勝地に対応する領域に属することとなったときに、GPS測位の測位条件を変更するようにしているが、GPS測位の測位条件を変更するときに、ユーザによって測位条件を変更するか否かを選択することができるようにしてもよい。
【0148】
また、カメラ装置を起動したときに、過去に撮影した景勝地の履歴からユーザ嗜好のカテゴリーを特定し、現在位置周辺にそのカテゴリーに属する景勝地がある場合には、その景勝地を目的地として、音声あるいは地図表示により道程をナビゲートする機能を有していてもよい。また、ナビゲートの手段は音声や表示の他、例えば、カメラ装置の重心が案内方向に移動することによって、案内方向をユーザに認識させるような構成とすることもできる。さらに、ナビゲートの開始前に、ユーザにナビゲートを行うか否かを選択させるようにしてもよい。
【0149】
また、例えば、景勝地におけるお勧め撮影スポットを景勝地データベースに記憶しておき、当該景勝地に対応する領域に属することとなったときに、お勧め撮影スポットまで道程をナビゲートするようにしてもよい。
【0150】
また、景勝地に対応する領域に属することとなったが、撮影を行わなかったときは、その履歴を記憶して、当該景勝地に属するカテゴリーに含まれる景勝地に対応する領域に属することとなってもGPS測位の測位条件を変更しないようにしてもよい。
【0151】
また、景勝地である否かに拘わらず、過去にユーザが撮影した位置データを記憶し、当該位置データから所定半径領域に属するようになったときもGPS測位の測位条件を変更するようにしてもよい。
【0152】
また、本発明の実施形態では、景勝地データテーブルについて、景勝地の種類毎に分類しているが、テーブルをより細分化してもよく、例えば、撮影する方角や時間帯などによってテーブル化してもよい。
【0153】
また、音声認識装置と音声入力装置とを備えて、ユーザの声を分析し、その分析結果に基づいてカテゴリーの設定ができるようにしてもよい。
【0154】
また、本発明の実施形態では、自律航法測位の演算や位置データの補正処理を、自律航法制御処理部20や自律航法データ補正処理部21により実行させるようにしたが、これらの演算をCPU10のソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
【0155】
また、本発明の実施形態では、測位手段として、GPSを利用して測位を行う構成としたが、例えば、携帯電話の基地局との通信により測位を行う構成や、RFID(Radio Frequency Identification)などを用いて位置情報を外部から受信したり入力することで現在位置を確定する構成など、その他の種々の構成を適用することができる。
【0156】
また、本発明の実施形態では、相対的な位置変動の計測を行う移動計測手段として、3軸地磁気センサと3軸加速度センサとを例示したが、装置の天地の向きが一定となるものであれば、2軸の方位センサや2軸の加速度センサを用いることもできる。また、方位を求めるのに、ジャイロスコープなどを適用することもできる。さらに、車輪速センサを用いて移動速度を求めるようにしてもよい。また、本発明の実施形態では、取得される位置データを二次元の位置データとしているが、高さ方向の位置データを含めるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0157】
1 撮像装置
10 CPU
11 RAM
12 ROM
13 GPS受信アンテナ
14 GPS受信部
15 3軸地磁気センサ
16 3軸加速度センサ
18 表示部
19 電源
20 自律航法制御処理部
23 カメラ装置
24 地図データベース
25 時計部
26 操作部
27 音声出力部
28 振動発生装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段と、
一以上の特定位置の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された特定位置から何れかを設定し、該設定された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段と、
を備えることを特徴とする測位装置。
【請求項2】
現在の時刻が特定可能な時計手段を備え、
前記制御手段は、前記時計手段によって特定された現在の時刻が、前記設定された特定位置に対応する有効時間であるか否かをさらに判定し、有効時間であると判定したことを条件に、前記設定された領域に属していると判定することを特徴とする請求項1に記載の測位装置。
【請求項3】
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段と、
一以上の特定位置の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、前記複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、該選択されたカテゴリーに属する特定位置の位置情報を前記記憶手段から抽出し、該抽出された特定位置に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段と、
を備えることを特徴とする測位装置。
【請求項4】
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段と、
一以上の特定位置の位置情報を複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶する記憶手段と、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、前記複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、前記記憶手段に記憶された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、前記設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する特定位置が前記選択されたカテゴリーに属するか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段と、
を備えることを特徴とする測位装置。
【請求項5】
現在の時刻が特定可能な時計手段を備え、
前記制御手段は、前記時計手段によって特定された現在の時刻が、前記設定された領域に対応する特定位置に対応する有効時間であるか否かをさらに判定し、有効時間であると判定したことを条件に、前記設定された領域に属していると判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の測位装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が前記複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかの判定の結果を集計し、該集計結果に基づいて前記カテゴリーの選択を行うことを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の測位装置。
【請求項7】
ユーザにより入力操作が可能な入力手段を備え、
前記制御手段は、前記集計結果に基づいて前記複数種類のカテゴリーのうちの複数のカテゴリーを候補とし、該候補となった複数のカテゴリーから前記入力手段による入力結果に基づいて前記カテゴリーの選択を行うことを特徴とする請求項6に記載の測位装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記設定された領域に属していると判定しないときは、前記測位手段による位置情報の測位を行った後、予め設定された停止時間だけ前記測位手段による位置情報の測位機能を停止させることにより前記測位手段の測位条件を変更することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の測位装置。
【請求項9】
相対的な位置変動の計測を行う移動計測手段を備え、
前記制御手段は、前記測位手段による位置情報の測位機能の停止中に、前記移動計測手段による位置変動の計測を行うことを特徴とする請求項8に記載の測位装置。
【請求項10】
所定の態様で報知を行う報知手段を備え、
前記制御手段は、前記設定された領域に属していると判定したときは、前記報知手段による報知を行うことを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の測位装置。
【請求項11】
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段を用いて、該測位手段の測位条件の変更を行う測位方法において、
一以上の特定位置の位置情報が複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けられて記憶された記憶手段から何れかの特定位置を設定し、該設定された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御ステップを備えていることを特徴とする測位方法。
【請求項12】
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段とを用いて、該測位手段の測位条件の変更を行う測位方法において、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、該選択されたカテゴリーに属する特定位置の位置情報を、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段から抽出し、該抽出された特定位置に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御ステップを備えていることを特徴とする測位方法。
【請求項13】
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段と、所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段とを用いて、該測位手段の測位条件の変更を行う測位方法において、
前記撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段に記憶された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段により測位した位置情報が該設定された領域に属しているか否かを判定し、前記設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する特定位置が前記選択されたカテゴリーに属するか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御ステップを備えていることを特徴とする測位方法。
【請求項14】
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段から測位結果を入力して、前記測位手段の測位条件の変更を行うコンピュータを、
一以上の特定位置の位置情報が複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けられて記憶された記憶手段から何れかの特定位置を設定し、該設定された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段からの測位結果が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段として機能させるためのプログラム。
【請求項15】
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段から測位結果を入力して、前記測位手段の測位条件の変更を行うコンピュータを、
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、該選択されたカテゴリーに属する特定位置の位置情報を、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段から抽出し、該抽出された特定位置に属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前前記測位手段からの測位結果が該設定された領域に属しているか否かを判定し、該判定結果に応じて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
所定の測位条件の成立毎に位置情報の測位を行う測位手段から測位結果を入力して、前記測位手段の測位条件の変更を行うコンピュータを、
被写体を撮像して撮像画像情報を取得する撮像手段による撮像に関連した時期に前記測位手段によって測位された位置情報が、複数種類のカテゴリーのうちの何れに属するかを判定し、該判定結果に基づいてカテゴリーを選択し、一以上の特定位置の位置情報が前記複数種類のカテゴリーの何れかに対応付けて記憶された記憶手段に記憶された特定位置の属するカテゴリーに対応する大きさの領域を特定位置に対応付けて設定し、前記測位手段からの測位結果が該設定された領域に属しているか否かを判定し、前記設定された領域に属していると判定したときに、当該領域に対応する特定位置が前記選択されたカテゴリーに属するか否かを判定し、該判定結果に基づいて前記測位手段の測位条件を変更する制御手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−133240(P2011−133240A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−290372(P2009−290372)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】