無端状部材駆動装置および画像形成装置
【課題】従来の構成に比べて、無端状部材の幅方向に沿って冷却のムラを少なくすること。
【解決手段】
駆動力を受けて回転し表裏平面状で無端状の無端状部材(B)と、前記無端状部材(B)の表面に沿って幅方向に延びる冷却路(87)と、前記冷却路(87)の気体を前記無端状部材(B)の幅方向に沿って移送する気体移送装置(53)と、前記冷却路(87)の気体移送方向下流側に形成され且つ、前記幅方向に直交する前記無端状部材(B)の表面の移動方向に対して前記移動方向の逆方向側に傾斜する下流側傾斜路(84)を有する前記冷却路(87)と、を備えたことを特徴とする無端状部材駆動装置(41)。
【解決手段】
駆動力を受けて回転し表裏平面状で無端状の無端状部材(B)と、前記無端状部材(B)の表面に沿って幅方向に延びる冷却路(87)と、前記冷却路(87)の気体を前記無端状部材(B)の幅方向に沿って移送する気体移送装置(53)と、前記冷却路(87)の気体移送方向下流側に形成され且つ、前記幅方向に直交する前記無端状部材(B)の表面の移動方向に対して前記移動方向の逆方向側に傾斜する下流側傾斜路(84)を有する前記冷却路(87)と、を備えたことを特徴とする無端状部材駆動装置(41)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無端状部材駆動装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無端状部材を有する無端状部材駆動装置を備えた画像形成装置として、下記の特許文献1記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2005−241934号公報には、シート(S)を保持して搬送する静電搬送ベルト(11)を有する画像形成装置において、冷却ファン(41,46)を使用してエア(A)を送って、静電搬送ベルト(11)と両面印刷時に再給紙パス(27)を搬送されるシート(S)とを冷却する技術が記載されている。
【0003】
特許文献1には、静電搬送ベルト(11)の幅方向に沿って形成された吸気穴(43)から冷却ファン(41)で吸気して冷却する技術が記載されている。
また、特許文献1には、静電搬送ベルト(11)の幅方向端部に配置された1つのファン(46)で吸気した空気を、静電搬送ベルト(11)の全幅を覆う末広がりの形状のエアダクト(47)で送って排出し、静電搬送ベルト(11)の幅方向を冷却する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−241934号公報(「0046」〜「0064」、図1、図4〜図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の構成に比べて、無端状部材の冷却効果を高めることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の無端状部材駆動装置は、
駆動力を受けて回転する無端状の無端状部材と、
前記無端状部材の少なくとも表面又は裏面の一方に沿って幅方向に延びる冷却路と、
前記冷却路の気体を前記無端状部材の幅方向に沿って移送させる気体移送装置と、
前記冷却路の気体移送方向下流側に形成され且つ、前記幅方向に直交する前記無端状部材の前記表面又は裏面の移動方向に対して前記移動方向の逆方向側に向いた下流側冷却路を有する前記冷却路と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無端状部材駆動装置において、
前記冷却路の気体が流入する流入口に配置された送風翼により構成された前記気体移送装置と、
前記気体移送装置の回転に伴って発生する渦状の気体の流れに沿って傾斜して形成された前記冷却路の前記流入口と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像形成装置は、
表面に画像が記録される媒体に接触して回転する無端状の媒体搬送部材により構成された前記無端状部材を有する請求項1または2に記載の無端状部材駆動装置と、
前記媒体に可視像を形成する可視像形成装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記無端状部材を支持すると共に、前記冷却路が形成された冷却路形成ユニットと、
前記冷却路形成ユニットの外部に配置され且つ、画像形成装置本体に対して支持された外装部材であって、前記冷却路の冷却排気口の位置に対してずれた位置に配置された外装排気口を有する外装部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記外装排気口に配置され、外光を遮光する遮光部材、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記無端状部材の表面に沿って形成された冷却路を挟んで前記媒体搬送部材の逆側に形成され、両面印刷時に片面印刷済みの媒体が搬送される媒体搬送路と、
前記冷却路から前記媒体搬送路に気体を流す気体流出路と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、無端状部材の冷却効果を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、気体移送装置から冷却路へ流入する気体の流入量の減少を低減することができ、冷却効率を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、無端状部材の冷却効果を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、外光が画像形成装置内部へ侵入することを低減できる。
請求項5記載の発明によれば、遮光部材を有しない場合と比べて、外光が画像形成装置内部へ侵入することを低減できる。
請求項6記載の発明によれば、両面印刷時に媒体搬送路や媒体搬送路を搬送される片面印刷済みの媒体を冷却することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0014】
図1は本発明の実施例1のプリンタの斜視全体図である。
図1において、本発明の画像形成装置の実施例1のプリンタUは、画像形成装置本体U1を有する。前記画像形成装置本体U1の右面には前記画像形成装置本体U1の右下端の回転中心U2aを中心として開閉される開閉部U2が支持されている。前記画像形成装置本体U1の上面には排紙部TRhが設けられており、前記画像形成装置本体U1の左側面の下部には画像が記録される媒体の一例としての記録媒体Sが収容される給紙容器TR1が挿入・抜出可能に装着されている。
【0015】
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図3は本発明の実施例1の画像形成装置の開閉部が開放された状態の説明図である。
図2、図3において、前記開閉部U2は、現像剤の補給や故障した部材の交換や紙詰まりした前記記録媒体Sを除去するために前記画像形成装置本体U1の内部を開放する図3に示す開放位置と、画像形成動作が実行される通常時に保持される図2に示す閉塞位置との間を移動可能に構成されている。
【0016】
図2、図3において、プリンタUの上部には操作部UIが設けられている。プリンタUは、プリンタUの各種制御を行う制御部Cと、制御部Cにより作動を制御される画像処理部GS、像書込装置駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電器の一例としての帯電ローラCRy〜CRk、現像剤保持体の一例としての現像ローラG1y〜G1kおよび転写器の一例としての転写ローラT1y〜T1k等に電圧を印加する。
【0017】
前記画像処理部GSは、外部の画像情報送信装置等から入力された印刷情報を、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した潜像形成用の画像情報に変換して、所定のタイミングで像書込装置駆動回路DLに出力する。前記像書込装置駆動回路DLは、入力された各色の画像情報に応じて駆動信号を潜像書込装置ROSに出力する。前記潜像書込装置ROSは、駆動信号に応じて、各色の画像書き込み用の画像書込光の一例としてのレーザビームLy、Lm,Lc,Lkを出射する。
図3において、前記潜像書込装置ROSの右方(+Y方向)にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色の可視像の一例としてのトナー像を形成する可視像形成装置UY,UM,UC,UKが配置されている。
【0018】
図4は本発明の実施例1の着脱体の一例としての可視像形成装置の説明図である。
図4において、K(黒)の可視像形成装置UKは回転する像保持体の一例としての感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、帯電器の一例としての帯電ロールCRk、感光体表面の静電潜像を可視像に現像する現像装置Gk、感光体Pk表面を除電する除電部材Jk、感光体Pk表面に残留した現像剤を除去する像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
【0019】
前記感光体Pkは、帯電ロールCRkと対向する帯電領域Q1kで帯電ロールCRkにより表面を一様に帯電された後、潜像形成領域Q2kでレーザビームLkにより潜像が書き込まれる。書き込まれた静電潜像は現像装置Gkと対向する現像領域Qgkにおいて静電潜像が可視像化される。
実施例1の黒色の可視像形成装置UKは、感光体Pk、帯電器CRk、現像装置Gk、除電部材Jk、感光体クリーナCLk、現像剤補給容器(11+16+18)等が一体的に構成された着脱体、いわゆるプロセスカートリッジUKにより構成されており、図3に示すように、前記開閉部U2を開放位置に移動した状態で画像形成装置本体U1に対して着脱可能に構成されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されており、画像形成装置本体U1に対して着脱可能な着脱体、いわゆる、プロセスカートリッジUY,UM,UCにより構成されている。
【0020】
図2、図3において、前記感光体Py〜Pkの右方には、前記開閉部U2に支持された記録媒体搬送装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、無端状部材の一例であり、且つ、記録媒体保持搬送部材の一例としての媒体搬送ベルトBと、媒体搬送ベルトBを支持する駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、従動部材の一例としての従動ロールRjを含む保持搬送部材支持系の一例としてのベルト支持ロール(Rd+Rj)と、各感光体Py〜Pkに対向して配置された転写器の一例としての転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、画像濃度検出部材の一例としての画像濃度センサSN1と、冷却路形成ユニットの一例であり、且つ、保持搬送部材清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbと、前記従動ロールRjに対向して配置されて記録媒体Sを媒体搬送ベルトBに吸着させる記録媒体吸着部材の一例としての媒体吸着ロールRkとを有する。
【0021】
前記媒体搬送ベルトBは、前記ベルト支持ロール(Rd+Rj)により回転可能に支持されている。なお、前記画像濃度センサSN1は、所定の時期に、制御部Cの図示しない画像濃度調整手段により形成される濃度検出用の画像、いわゆるパッチ画像の濃度を検出するためのものであり、画像濃度調整手段は、前記画像濃度検出部材で検出された画像濃度に基づいて、帯電器CRy〜CRkや現像装置Gy〜Gk、前記転写ロールT1y〜T1kへ印加する電圧の調整、潜像書込光Ly〜Lkの強度の調整を行うことにより、画像濃度の調整や補正、いわゆる、プロセスコントロールを行う。
【0022】
前記媒体搬送ベルトBの下方に配置された給紙容器TR1の記録媒体Sは、給紙部材Rpにより取り出され、記録媒体搬送路SHに搬送される。
前記記録媒体搬送路SHの記録媒体Sは、記録媒体搬送部材の一例としての媒体搬送ロールRaにより搬送され、給紙時期調整部材の一例としてのレジロールRrに送られる。レジロールRrは、所定のタイミングで、従動ロールRjと媒体吸着ロールRkとの対向領域である記録媒体吸着位置Q6に前記記録媒体Sを搬送する。前記記録媒体吸着位置Q6に搬送された記録媒体Sは、前記媒体搬送ベルトBに静電吸着される。
手差し給紙部TR0から給紙される場合、手差し給紙部材Rp1により給紙された前記記録媒体Sは、媒体搬送ロールRaにより前記レジロールRrに搬送され、媒体搬送ベルトBに搬送される。
【0023】
図2〜図4において、前記媒体搬送ベルトBに吸着された記録媒体Sは、前記感光体Py〜Pkと接触する転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kを順次通過する。
前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて媒体搬送ベルトBの裏面側に配置された前記転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。
多色画像の場合、前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより媒体搬送ベルトB上の記録媒体Sに重ねて転写される。また、単色画像、いわゆる、モノクロ画像の場合、感光体Pk上にK(黒)のトナー像のみが形成され、このK(黒)のトナー像のみが転写器T1kにより記録媒体Sに転写される。
図4において、トナー像転写後の感光体Py〜Pkは、除電領域Qjy〜Qjkで除電部材Jy〜Jkにより除電された後、清掃領域Q4y〜Q4kにおいて感光体クリーナCLy〜CLkにより表面に残留したトナーが回収されて清掃され、再び帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。
【0024】
前記トナー像が転写された記録媒体Sは、定着装置Fの加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとが圧接して形成する定着領域Q5で定着される。画像が定着された記録媒体Sは、案内部材の一例としてのガイドコロRgkにより案内されて、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから媒体排出部TRhに排出される。
記録媒体Sが離隔した後の前記媒体搬送ベルトBは、前記ベルトクリーナCLbにより清掃される。
両面印刷が行われる場合には、排紙ローラRhが逆回転駆動して、切替部材GT1により媒体搬送路の一例としての媒体反転路SH2に記録媒体Sが搬送され、表裏が反転した状態でレジロールRrに再送される。
なお、実施例1の定着装置F、排紙ロールRhの下側の駆動ロール、切替部材GT1、媒体反転路SH2の下側のガイド面は、一体化された交換可能な定着装置、いわゆる、定着ユニットU3により構成されている。また、排紙ロールRhの上側の従動部材は、開閉部U2に支持されている。
【0025】
(可視像形成装置の説明)
以下、可視像形成装置UY〜UKの詳細な説明をするが、各色の可視像形成装置UY〜UKは同様に構成されているため、黒色の可視像形成装置UKについてのみ説明し、その他の可視像形成装置UY,UM,UCについては説明を省略する。
図4において、可視像形成装置UKは、感光体Pkや現像装置Gkを有する現像部Uk1と、帯電ロールCRkや感光体クリーナCLk、除電ロールJkを有する清掃帯電部Uk2と、が組付けられて構成されており、現像部Uk1と清掃帯電部Uk2との間にはレーザビームLkが通過する書込光通過路Uk3が形成されている。
前記現像部Ukは、現像剤が収容される現像剤収容容器1を有する。前記現像剤収容容器1は、下側の現像容器本体1aと、現像容器本体1aの上面を閉塞する蓋部材1bと、前記現像容器本体1aの左右方向中央部を仕切って後述する現像剤搬送室を形成するための中央仕切部材1cとを有する。
【0026】
前記現像剤収容容器1には、感光体Pkに対向する現像剤保持体の一例としての現像ロールG1kが支持される現像剤保持体収容室2と、現像剤保持体収容室2の左側に隣接し現像剤が収容される第1撹拌搬送室3と、第1撹拌搬送室3の左側に隣接する第2撹拌搬送室4とを有する。また、前記現像剤保持体収容室2には、現像ロールG1kに対向して配置され、現像ロールG1k表面に担持された現像剤の厚みである層厚を規制する層厚規制部材SKが配置されている。
現像剤収容室の一例としての前記第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4との間は、仕切壁6により仕切られており、第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4は前後両端部で現像剤が移動可能に構成されている。
実施例1の現像剤収容容器1には、前記現像剤として、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤が収容されている。また、第1撹拌搬送室3および第2撹拌搬送室4により循環搬送室(3+4)が構成され、前記現像剤保持体収容室2および循環搬送室(3+4)により現像剤収容室(2〜4)が構成されている。
【0027】
前記第1撹拌搬送室3および第2撹拌搬送室4には、現像剤を撹拌しながら互いに逆方向に搬送する現像剤搬送部材の一例としての撹拌搬送部材7,8が配置されている。実施例1の撹拌搬送部材7,8は、回転軸7a,8aと、前記回転軸7a,8aに固定支持された螺旋状の搬送羽根7b,8bとを有する撹拌搬送部材、いわゆるオーガにより構成されている。前記一対の撹拌搬送部材7,8により実施例1の循環搬送部材(7+8)が構成されている。
【0028】
図4において、前記蓋部材1bには、第2撹拌搬送室4の上方に配置される初期現像剤収容室9が形成されている。
前記第2撹拌搬送室4の左側には、現像剤搬送室の一例としての円筒状のトナー搬送室11が形成されている。前記トナー搬送室11は第2撹拌室4に接続されており、トナー搬送室11内の現像剤を前記第2撹拌搬送室4に搬送する現像剤補給部材の一例としてのトナー補給部材12が配置されている。
【0029】
前記トナー搬送室11の左側には、第1現像剤補給室の一例としての第1トナー補給室16が形成されており、第1トナー補給室16の上方には、前後方向端部に形成された現像剤落下路の一例としてのトナー落下路17を介して接続された第2現像剤補給室の一例としての第2トナー補給室18が配置されている。前記第1トナー補給室16には、第1トナー補給室16のトナーを前記トナー搬送室11に搬送する現像剤補給部材の一例としての第1トナー搬送部材21および第2トナー搬送部材22が配置されている。
【0030】
前記第2トナー搬送部材22は、前記第1トナー搬送部材21側にトナーを搬送する。前記第2トナー補給室18内に配置された現像剤補給部材の一例としての第3トナー搬送部材24、第4トナー搬送部材26は、第2トナー補給室18内のトナーをトナー落下路17側に搬送する。
前記トナー搬送室11、第1トナー補給室16および第2トナー補給室18により実施例1の現像剤補給容器の一例としてのトナー補給容器(11+16+18)が構成され、符号12,21,22,24,26を付した部材により現像剤補給部材の一例としてのトナー補給部材が構成されている。
前記第2トナー補給室18の右側には、前記感光体クリーナCLkが配置されている。また、前記感光体クリーナCLkは、感光体Pk表面に接触する板状の像保持体清掃部材、いわゆる、クリーニングブレード31と、クリーニングブレード31により掻き取られたトナーや紙粉、放電生成物等を、回収現像剤収容室の一例としての回収トナー収容室32に搬送する回収現像剤搬送部材の一例としての回収トナー搬送部材33とを有する。
【0031】
図1において、前記開閉部U2は、外表面の外装部材の一例としての開閉部カバー40を有する。前記開閉部カバー40は、右側面にカバー右側板40aを有している。また前記開閉部カバー40は、前記カバー右側板40aの前後両端に形成された一対のカバー前側板40cおよびカバー後側板40dを有し、上下方向の上端には、上側板40eを有している。前記カバー右側板40aは、下部に前記手差し給紙部TROの給紙口40iが形成されている。
【0032】
(媒体搬送ベルト冷却構造の説明)
図5は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの斜視説明図である。
図6は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの分解説明図である。
図5、図6において、前記開閉部カバー40の内側には、無端状部材駆動装置の一例としての記録媒体搬送装置41が支持されている。図5において、前記記録媒体搬送装置41は、開閉部枠体の一例として開閉フレーム42を有する。前記開閉フレーム42は、右側壁42aと、右側壁42aの前後両端に形成された一対の前側壁42cおよび後側壁42dとを有する。前記前側壁42cおよび前記後側壁42dの下端部には、前後一対の画像形成装置本体U1に回転可能に支持される前記回転中心U2aが形成されている。前記前側壁42cおよび前記後側壁42dの中央下部には、左方が開放されたU字状のクリーナユニット用下側支持部42eが形成されている。前記前側壁42cおよび前記後側壁42dの前記クリーナユニット用下側支持部42eの上方には、クリーナユニット用上側支持部42fが形成されている。
【0033】
図7は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットからベルトモジュールが取外された状態の説明図であり、図7Aは斜視説明図、図7Bは吸気路部分の要部拡大説明図、図7Cは図7BのVIIC−VIIC線断面図である。
図8は図7Aの矢印VIII方向から見た図である。
図9は本発明の実施例1の開閉部内部に支持されたユニットの側面図である。
図6〜図9において、前記開閉フレーム42の内側には駆動側反転ユニット51が支持されている。前記駆動側反転ユニット51は、上下方向に延びる板状の駆動側ユニット本体52を有する。前記駆動側ユニット本体52の左側面には、前記媒体反転路SH2の外側案内面52aが形成されている。前記駆動ユニット本体52における前側面52bの下部には、複数の送風翼の一例としての冷却翼53aにより構成された、気体移送装置の一例であり、且つ、冷却部材の一例としての冷却ファン53が支持されている。
【0034】
前記駆動ユニット本体52の後側面の上端部には、反転路駆動源の一例としての反転用モータユニット54が支持されている。前記外側案内面52aには、前後方向に延びる反転用駆動軸56が上下方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。前記反転用駆動軸56には、前後方向に所定の間隔をあけて2つの反転用駆動部材の一例としての反転駆動ローラ57が支持されている。前記反転用駆動軸56には、前記反転用モータユニット54から駆動が伝達され前記反転駆動ローラ57が回転駆動する。
【0035】
図6、図9において、前記駆動側反転ユニット51の左方には、転写搬送部材清掃ユニットの一例としてのクリーナユニット61が配置されている。前記クリーナユニット61は、前記外側案内面52aに対向して配置された上下方向に延びる板状の内側案内部材62と、前記内側案内部材62の前後両端に支持された前側板63および後側板64とを有する。前記内側案内部材62の右側には、内側案内面62aが形成されており、前記内側案内面62aと前記外側案内面52aとの間の空間により前記媒体反転路SH2が構成されている。
前記内側案内面62aには、前記反転用駆動軸56、前記反転駆動用ローラ57に対応して、図示しない従動軸と従動軸に支持された反転用従動部材の一例としての反転用従動ローラ66とが配置されている。
【0036】
前記前側板63、前記後側板64には、前記開閉フレーム42の前記クリーナユニット用下側支持部42e、前記クリーナユニット用上側支持部42fに対応して、外方に突出するクリーナユニット用下側被支持部63aおよびクリーナユニット用上側被支持部64aが形成されている。したがって、前記クリーナユニット61は、前記クリーナユニット用下側被支持部63aおよび前記クリーナユニット用上側被支持部64aが前記クリーナユニット用下側支持部42e、前記クリーナユニット用上側支持部42fによって支持されることで、前記開閉フレーム42に脱着可能に支持される。前記内側案内部材62、前記前側板63および前記後側板64の内壁上部には、前記ベルトクリーナCLbが支持されている。
【0037】
前記ベルトクリーナCLbは、クリーニングブレードCLb1と前記クリーニングブレードCLb1で除去された残留物を回収・収容する回収容器CLb2とを有する。図7A、図8において、前記回収容器CLb2は、前後方向中央部に配置され且つ、前後方向に沿った底板71と前記底板71の前端から斜め前上方に傾斜する前側傾斜壁72と、前記底板71の後端から斜め後上方に傾斜する後側傾斜壁73とを有する。前記後側傾斜壁73の上端には、鉛直方向に延びる鉛直壁73cと後上方に延びる上側傾斜壁73bとが形成されている。したがって、前記クリーニングブレードCLb1で除去された残留物は、前記前側傾斜壁72と前記後側傾斜壁73との内面で案内されて前記底板71まで落下して蓄積されるように構成されている。
【0038】
(ダクトの説明)
図10は本発明の実施例1の空気の流れを上方から見た説明図であり、図10Aは要部説明図、図10Bは開閉部カバーに形成された排気口の構造説明図である。
図8において、前記カバー前側板40cには、前記冷却ファン53に対向する位置にカバー吸気口40gが形成されている。図7B、図7C、図10Aにおいて、前記内側案内部材62の前端部および前記前側板63には、前記前側板63の前側端から左方に行くに連れて後方および下方に傾斜する吸気路81が形成されている。前記吸気路81は、前記前側版63の前端面に開口して形成された流入口の一例としての吸気口81aと前記内側案内部材62の左側面に開口して形成された流出口81bとを有する。したがって、前記冷却ファン53から吸気された気体の一例としての空気が、前記吸気口81aから吸気され、前記吸気路81を通過して、前記流出口81bから流出する。
【0039】
図8において、前記クリーナユニット61には、前記前側傾斜壁72に沿って後方に行くほど下方に傾斜する上流側傾斜路82が形成されており、前記上流側傾斜路82の気体流れ方向上流端には、前記流出口81bが形成されている。前記上流側傾斜路82の下端には、前記底板71に沿って左右方向に延びる主通気路83が形成されている。前記主通気路83の後端には、前記後側傾斜壁73に沿って斜め上方に傾斜する下流側傾斜路の一例としての排気路84が形成されている。前記排気路84の空気は、前記後側板64の上下方向中央部に形成された冷却排気口の一例としての排気口86から排気される。図1、図8、図10において、前記後側板40dの上下方向下部には、前記排気路84からの気体が外部に排出される外装排気口の一例としてのカバー排気口40fが形成されている。前記カバー排気口40fは、前記排気口86に対し上下方向と左右方向の両方向ともずらした位置に配置されている。前記カバー排気口40fには、前記後側板40dの内表面側から外表面側にいくにつれて下方に傾斜する複数の傾斜板によって構成された遮光部材の一例としてのルーバ40mが取り付けられている。したがって、本発明の実施例1の前記クリーナユニット61では、前記上流側傾斜路82、前記主通気路83、前記排気路84により前記回収容器CLb2の下面に沿って形成された略U字状の冷却路の一例としてのダクト87が構成される。
【0040】
図9において、前記内側案内部材62は、前記ダクト87に対応する位置にダクト側面62bを有し、前記ダクト側面62bの前記主通気路83に対応する位置に、前記ダクト側面62bと前記案内面62aとを通じさせる複数の気体流出路の一例としての貫通孔89が形成されている。前記ダクト87の前記ベルトモジュールBM側は開放されており、前記ダクト87に前記媒体搬送ベルトBの外表面が露出された状態で配置されている。
【0041】
(実施例1の作用)
前記構成要件を備えた実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUでは、冷却ファン53の回転動作により、前記開閉部カバー40の外部の空気が前記カバー吸気口40gから吸入される。前記カバー吸気口40gより吸入された空気は、前記冷却ファン53を通過した後、前記吸気口81aに流入する。前記吸気口81aより流入した空気は前記ダクト87に流出する。このとき、実施例1の前記ダクト87の右部の前記吸気路81は、前記冷却ファン53の回転により発生するらせん状に進行する空気の流れに沿って傾斜している。したがって、前記冷却ファン53の軸方向に延びる吸気路を有する場合や、らせん状の空気の流れを妨げるように傾斜している排気路を有する場合と比べ、実施例1の上流側傾斜路82への空気の流入量の減少が低減される。
【0042】
前記ダクト87の空気は、前記媒体搬送ベルトBの外表面に沿って前記ダクト87を流動し、前記媒体搬送ベルトBは、図8、図10Aに示す矢印Yaの方向に流れる空気により冷却される。したがって、画像形成動作等による前記媒体搬送ユニットBの温度上昇が抑えられ、結果として前記プリンタU内部の温度上昇が低減され、現像剤の劣化凝集、固化、流動性の悪化が低減される。
【0043】
図11は本発明の実施例1の空気の流れを斜め方向から見た要部説明図である。
図8〜図11において、前記ダクト87を流れる空気は、矢印Yaで示すように前記上流側傾斜路82で斜め下方に流れ、前記主通気路83で水平方向に流れ、前記排気路84で斜め上方に流れる。一方、前記媒体搬送ベルトBでは、前記ダクト87に露出する面が下方に向けて移動している。したがって、前記上流側傾斜路82を流れる空気と、図9、図11に示す矢印Yb方向に回転する前記媒体搬送ベルトBとの相対速度は小さく、前記排気路84を流れる空気と前記媒体搬送ベルトBとの相対速度は大きくなっている。これにより、前記排気路84を流れる相対速度の大きな空気の冷却効果は前記上流側傾斜路82を流れる相対速度の小さな空気の冷却効果に比べて大きくなっている。よって、外部から流入した比較的冷たい空気により、前記上流側傾斜路82に露出する前記媒体搬送ベルトBの前側は冷却される一方で、前記上流側傾斜路82、前記主通気路83で前記媒体搬送ベルトBから熱を吸収して比較的温かくなった空気により、冷却効果の高い前記排気路84に露出する前記媒体搬送ベルトBの後側が冷却される。したがって、従来と比べて冷却効果が高められる。また、前記媒体搬送ベルトBの前後方向に渡って効率的且つ均一に冷却が行われており、前記媒体搬送ベルトB上における温度分布のばらつきが抑えられる。尚、外部から流入した比較的冷たい空気を前記媒体搬送ベルトBの回転する方向に向くように流して相対速度は小さくすることで、前記媒体搬送ベルトBの冷却効果を得ながら前記媒体搬送ベルトBの冷却しすぎによる空気の温度上昇のし過ぎを抑えているが、温度分布のばらつきを抑えるために、前記上流側傾斜路82を前記主通気路83と同様に水平としても良く、更には、前記上流側傾斜路82、前記主通気路83および前記排気路84の長さや角度を適宜変更しても良い。
【0044】
前記ダクト87と前記媒体反転路SH2とは、前記貫通孔89により、前記ダクト87から前記媒体反転路SH2に空気が流入可能に構成されている。したがって、前記媒体反転路SH2に流入する空気により、前記媒体反転路SH2や、前記媒体反転路SH2を搬送される前記記録媒体Sが冷却される。よって、両面印刷時に前記定着装置Fを通過した後に、前記媒体反転路SH2を搬送される温かい前記記録媒体Sや、前記記録媒体Sにより温められた前記媒体反転路SH2が冷却される。したがって、温かい前記記録媒体Sが前記媒体搬送ベルトBに再搬送される場合と比べて、前記媒体搬送ベルトBの温度上昇が抑えられる。
【0045】
実施例1の前記カバー排気口40fには、前記ルーバ40mが取り付けられている。よって、前記プリンタU外部から照射される光である外光が、前記ルーバ40mで遮光され、前記カバー排気口40fを通り、内部に侵入することが低減される。また、前記カバー排気口40fの前記排気口86に対する配置位置は、上下方向と左右方向との両方において、ずらされている。このため、前記カバー排気口40fから侵入した外光が、前記ダクト87を通じて前記プリンタU内部まで到達することが低減される。したがって、外光による前記プリンタU内部に配置された各部材の光劣化や、感光体表面に外光が照射されることによる前記記録媒体Sにおける画質の低下が抑制される。
特に、本発明では、媒体搬送ベルトBに感光体Py〜Pkが接触配置されており、媒体搬送ベルトBに近い位置に設けられるカバー排気口40fから外光が侵入した場合には感光体Py〜Pkが露光されてしまうおそれが高い。よって、カバー排気口40fを、排気口86に対して上下方向と左右方向の両方向ともずらした位置に配置したり、ルーバ40mを取り付けたりすることで、感光体Py〜Pkの露光が低減されている。
【0046】
前記排気路84は、上側の前記後側傾斜壁73および前記上側傾斜壁73bが上方に傾斜して形成されており、階段状の段差が形成されている場合に比べて、空気が滞り難くなっている。したがって、冷却効率の低下が避けられている。また前記回収容器CLb2の前記クリーニングブレードCLb1での後端側で回収された残留物は、前記上側傾斜壁73bおよび前記後側傾斜壁73の内面を伝って下方に落下、搬送され、後端部で残留物が溢れ出すことが低減されている。
【0047】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、FAXや複写機あるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置により構成することも可能であり、いわゆるタンデム式の画像形成装置に限定されず、ロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。さらに、タンデム式の画像形成装置としては、用紙を媒体搬送ベルトに載せて用紙の上に直接複数色の可視像を順次重ねる形態の装置や、ベルト上に複数色の可視像を順次重ねた後に用紙まとめて移す形態の措置にも適用可能である。
【0048】
(H02)図12は本発明の変更例の一例である冷却路の形状説明図である。
前記実施例において、クリーニングブレードで除去された残留物を回収・収容する回収容器の下面に沿って形成された略U字状の冷却路いわゆるダクトを例示したが、この形状に限定されず、任意の形状にすることが可能である。例えば、図12において、矢印Yb方向に回転する媒体搬送ベルトBとの相対速度が媒体幅方向全域で大きくなる矢印Ya′の方向に空気が流れ、前側下端から斜め上方に直線状に延びる冷却路87′とすることも可能である。この他に、ダクトの下流側を、斜めに傾斜した形状とせず、例えば、上向き、水平、上向きといった段差形状やクランク形状、蛇行形状等の任意の形状とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、ダクトより流入した空気をプリンタ外部に排出する外装排気口として、カバー排気口を例示したが、外装排気口はこれに限定されず、プリンタ本体内部から外部へ通じる他の排気口を利用することも可能である。例えば、温められた空気を画像形成装置本体上面にあるシート排出トレイより排出することも可能である。あるいは、カバー排気口から排気する経路と、シート排出トレイから排気する経路のように複数の経路とを備えた構成とすることも可能である。
【0049】
(H04)前記実施例において、媒体反転路を有する両面印刷が可能な画像形成装置を例示したが、この形態の画像形成装置に限定されず、媒体反転路を省いた片面印刷のみ可能な画像形成装置において適用することも可能である。
(H05)前記実施例において、吸入口に冷却ファンを有する画像形成装置を例示したが、ファンを配置する位置はこれに限定されず、ダクト内の任意の位置に配置することが可能である。例えば、排出口に配置したり、ダクトの途中に配置することも可能である。
【0050】
(H06)前記実施例において、ダクトを流れる空気によって冷却される媒体搬送ベルトBの外側の表面を冷却する構成を例示したが、内側の裏面を冷却するようにダクトを配置することも可能である。
(H07)前記実施例において、無端状部材として、感光体が接触する媒体搬送ベルトBを例示したがこの構成に限定されず、中間転写ベルトや感光体が接触しない媒体搬送ベルト等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は本発明の実施例1のプリンタの斜視全体図である。
【図2】図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の画像形成装置の開閉部が開放された状態の説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例1の着脱体の一例としての可視像形成装置の説明図である。
【図5】図5は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの斜視説明図である。
【図6】図6は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの分解説明図である。
【図7】図7は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットからベルトモジュールが取外された状態の説明図であり、図7Aは斜視説明図、図7Bは吸気路部分の要部拡大説明図、図7Cは図7BのVIIC−VIIC線断面図である。
【図8】図8は図7Aの矢印VIII方向から見た図である。
【図9】図9は本発明の実施例1の開閉部内部に支持されたユニットの側面図である。
【図10】図10は本発明の実施例1の空気の流れを上方から見た説明図であり、図10Aは要部説明図、図10Bは開閉部カバーに形成された排気口の構造説明図である。
【図11】図11は本発明の実施例1の空気の流れを斜め方向から見た要部説明図である。
【図12】図12は本発明の変更例の一例である冷却路の形状説明図である。
【符号の説明】
【0052】
40…外装部材、
40f…外装排気口、
40m…遮光部材、
41…無端状部材駆動装置、
53…気体移送装置、
53a…送風翼、
81a…流入口、
84…下流側傾斜路、
86…冷却排気口、
87…冷却路、
89…気体流出路、
B…無端状部材、
CLb…冷却路形成ユニット、
S…画像が記録される媒体
SH2…媒体搬送路、
U…画像形成措置、
U1…画像形成装置本体、
UY,UM,UC,UK…可視像形成装置。
【技術分野】
【0001】
本発明は、無端状部材駆動装置および画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無端状部材を有する無端状部材駆動装置を備えた画像形成装置として、下記の特許文献1記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2005−241934号公報には、シート(S)を保持して搬送する静電搬送ベルト(11)を有する画像形成装置において、冷却ファン(41,46)を使用してエア(A)を送って、静電搬送ベルト(11)と両面印刷時に再給紙パス(27)を搬送されるシート(S)とを冷却する技術が記載されている。
【0003】
特許文献1には、静電搬送ベルト(11)の幅方向に沿って形成された吸気穴(43)から冷却ファン(41)で吸気して冷却する技術が記載されている。
また、特許文献1には、静電搬送ベルト(11)の幅方向端部に配置された1つのファン(46)で吸気した空気を、静電搬送ベルト(11)の全幅を覆う末広がりの形状のエアダクト(47)で送って排出し、静電搬送ベルト(11)の幅方向を冷却する技術が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−241934号公報(「0046」〜「0064」、図1、図4〜図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の構成に比べて、無端状部材の冷却効果を高めることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の無端状部材駆動装置は、
駆動力を受けて回転する無端状の無端状部材と、
前記無端状部材の少なくとも表面又は裏面の一方に沿って幅方向に延びる冷却路と、
前記冷却路の気体を前記無端状部材の幅方向に沿って移送させる気体移送装置と、
前記冷却路の気体移送方向下流側に形成され且つ、前記幅方向に直交する前記無端状部材の前記表面又は裏面の移動方向に対して前記移動方向の逆方向側に向いた下流側冷却路を有する前記冷却路と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無端状部材駆動装置において、
前記冷却路の気体が流入する流入口に配置された送風翼により構成された前記気体移送装置と、
前記気体移送装置の回転に伴って発生する渦状の気体の流れに沿って傾斜して形成された前記冷却路の前記流入口と、
を備えたことを特徴とする。
【0008】
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像形成装置は、
表面に画像が記録される媒体に接触して回転する無端状の媒体搬送部材により構成された前記無端状部材を有する請求項1または2に記載の無端状部材駆動装置と、
前記媒体に可視像を形成する可視像形成装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記無端状部材を支持すると共に、前記冷却路が形成された冷却路形成ユニットと、
前記冷却路形成ユニットの外部に配置され且つ、画像形成装置本体に対して支持された外装部材であって、前記冷却路の冷却排気口の位置に対してずれた位置に配置された外装排気口を有する外装部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、
前記外装排気口に配置され、外光を遮光する遮光部材、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記無端状部材の表面に沿って形成された冷却路を挟んで前記媒体搬送部材の逆側に形成され、両面印刷時に片面印刷済みの媒体が搬送される媒体搬送路と、
前記冷却路から前記媒体搬送路に気体を流す気体流出路と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、無端状部材の冷却効果を高めることができる。
請求項2記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、気体移送装置から冷却路へ流入する気体の流入量の減少を低減することができ、冷却効率を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、無端状部材の冷却効果を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合と比べて、外光が画像形成装置内部へ侵入することを低減できる。
請求項5記載の発明によれば、遮光部材を有しない場合と比べて、外光が画像形成装置内部へ侵入することを低減できる。
請求項6記載の発明によれば、両面印刷時に媒体搬送路や媒体搬送路を搬送される片面印刷済みの媒体を冷却することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0014】
図1は本発明の実施例1のプリンタの斜視全体図である。
図1において、本発明の画像形成装置の実施例1のプリンタUは、画像形成装置本体U1を有する。前記画像形成装置本体U1の右面には前記画像形成装置本体U1の右下端の回転中心U2aを中心として開閉される開閉部U2が支持されている。前記画像形成装置本体U1の上面には排紙部TRhが設けられており、前記画像形成装置本体U1の左側面の下部には画像が記録される媒体の一例としての記録媒体Sが収容される給紙容器TR1が挿入・抜出可能に装着されている。
【0015】
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図3は本発明の実施例1の画像形成装置の開閉部が開放された状態の説明図である。
図2、図3において、前記開閉部U2は、現像剤の補給や故障した部材の交換や紙詰まりした前記記録媒体Sを除去するために前記画像形成装置本体U1の内部を開放する図3に示す開放位置と、画像形成動作が実行される通常時に保持される図2に示す閉塞位置との間を移動可能に構成されている。
【0016】
図2、図3において、プリンタUの上部には操作部UIが設けられている。プリンタUは、プリンタUの各種制御を行う制御部Cと、制御部Cにより作動を制御される画像処理部GS、像書込装置駆動回路DL、および電源装置E等を有している。電源装置Eは、後述の帯電器の一例としての帯電ローラCRy〜CRk、現像剤保持体の一例としての現像ローラG1y〜G1kおよび転写器の一例としての転写ローラT1y〜T1k等に電圧を印加する。
【0017】
前記画像処理部GSは、外部の画像情報送信装置等から入力された印刷情報を、K(黒),Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン)の4色の画像に対応した潜像形成用の画像情報に変換して、所定のタイミングで像書込装置駆動回路DLに出力する。前記像書込装置駆動回路DLは、入力された各色の画像情報に応じて駆動信号を潜像書込装置ROSに出力する。前記潜像書込装置ROSは、駆動信号に応じて、各色の画像書き込み用の画像書込光の一例としてのレーザビームLy、Lm,Lc,Lkを出射する。
図3において、前記潜像書込装置ROSの右方(+Y方向)にはY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色の可視像の一例としてのトナー像を形成する可視像形成装置UY,UM,UC,UKが配置されている。
【0018】
図4は本発明の実施例1の着脱体の一例としての可視像形成装置の説明図である。
図4において、K(黒)の可視像形成装置UKは回転する像保持体の一例としての感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、帯電器の一例としての帯電ロールCRk、感光体表面の静電潜像を可視像に現像する現像装置Gk、感光体Pk表面を除電する除電部材Jk、感光体Pk表面に残留した現像剤を除去する像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
【0019】
前記感光体Pkは、帯電ロールCRkと対向する帯電領域Q1kで帯電ロールCRkにより表面を一様に帯電された後、潜像形成領域Q2kでレーザビームLkにより潜像が書き込まれる。書き込まれた静電潜像は現像装置Gkと対向する現像領域Qgkにおいて静電潜像が可視像化される。
実施例1の黒色の可視像形成装置UKは、感光体Pk、帯電器CRk、現像装置Gk、除電部材Jk、感光体クリーナCLk、現像剤補給容器(11+16+18)等が一体的に構成された着脱体、いわゆるプロセスカートリッジUKにより構成されており、図3に示すように、前記開閉部U2を開放位置に移動した状態で画像形成装置本体U1に対して着脱可能に構成されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されており、画像形成装置本体U1に対して着脱可能な着脱体、いわゆる、プロセスカートリッジUY,UM,UCにより構成されている。
【0020】
図2、図3において、前記感光体Py〜Pkの右方には、前記開閉部U2に支持された記録媒体搬送装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、無端状部材の一例であり、且つ、記録媒体保持搬送部材の一例としての媒体搬送ベルトBと、媒体搬送ベルトBを支持する駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、従動部材の一例としての従動ロールRjを含む保持搬送部材支持系の一例としてのベルト支持ロール(Rd+Rj)と、各感光体Py〜Pkに対向して配置された転写器の一例としての転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、画像濃度検出部材の一例としての画像濃度センサSN1と、冷却路形成ユニットの一例であり、且つ、保持搬送部材清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbと、前記従動ロールRjに対向して配置されて記録媒体Sを媒体搬送ベルトBに吸着させる記録媒体吸着部材の一例としての媒体吸着ロールRkとを有する。
【0021】
前記媒体搬送ベルトBは、前記ベルト支持ロール(Rd+Rj)により回転可能に支持されている。なお、前記画像濃度センサSN1は、所定の時期に、制御部Cの図示しない画像濃度調整手段により形成される濃度検出用の画像、いわゆるパッチ画像の濃度を検出するためのものであり、画像濃度調整手段は、前記画像濃度検出部材で検出された画像濃度に基づいて、帯電器CRy〜CRkや現像装置Gy〜Gk、前記転写ロールT1y〜T1kへ印加する電圧の調整、潜像書込光Ly〜Lkの強度の調整を行うことにより、画像濃度の調整や補正、いわゆる、プロセスコントロールを行う。
【0022】
前記媒体搬送ベルトBの下方に配置された給紙容器TR1の記録媒体Sは、給紙部材Rpにより取り出され、記録媒体搬送路SHに搬送される。
前記記録媒体搬送路SHの記録媒体Sは、記録媒体搬送部材の一例としての媒体搬送ロールRaにより搬送され、給紙時期調整部材の一例としてのレジロールRrに送られる。レジロールRrは、所定のタイミングで、従動ロールRjと媒体吸着ロールRkとの対向領域である記録媒体吸着位置Q6に前記記録媒体Sを搬送する。前記記録媒体吸着位置Q6に搬送された記録媒体Sは、前記媒体搬送ベルトBに静電吸着される。
手差し給紙部TR0から給紙される場合、手差し給紙部材Rp1により給紙された前記記録媒体Sは、媒体搬送ロールRaにより前記レジロールRrに搬送され、媒体搬送ベルトBに搬送される。
【0023】
図2〜図4において、前記媒体搬送ベルトBに吸着された記録媒体Sは、前記感光体Py〜Pkと接触する転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kを順次通過する。
前記転写領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて媒体搬送ベルトBの裏面側に配置された前記転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kには、制御部Cにより制御される電源回路Eから所定のタイミングでトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加される。
多色画像の場合、前記各感光体Py〜Pk上のトナー像は前記転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより媒体搬送ベルトB上の記録媒体Sに重ねて転写される。また、単色画像、いわゆる、モノクロ画像の場合、感光体Pk上にK(黒)のトナー像のみが形成され、このK(黒)のトナー像のみが転写器T1kにより記録媒体Sに転写される。
図4において、トナー像転写後の感光体Py〜Pkは、除電領域Qjy〜Qjkで除電部材Jy〜Jkにより除電された後、清掃領域Q4y〜Q4kにおいて感光体クリーナCLy〜CLkにより表面に残留したトナーが回収されて清掃され、再び帯電ロールCRy〜CRkにより帯電される。
【0024】
前記トナー像が転写された記録媒体Sは、定着装置Fの加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとが圧接して形成する定着領域Q5で定着される。画像が定着された記録媒体Sは、案内部材の一例としてのガイドコロRgkにより案内されて、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhから媒体排出部TRhに排出される。
記録媒体Sが離隔した後の前記媒体搬送ベルトBは、前記ベルトクリーナCLbにより清掃される。
両面印刷が行われる場合には、排紙ローラRhが逆回転駆動して、切替部材GT1により媒体搬送路の一例としての媒体反転路SH2に記録媒体Sが搬送され、表裏が反転した状態でレジロールRrに再送される。
なお、実施例1の定着装置F、排紙ロールRhの下側の駆動ロール、切替部材GT1、媒体反転路SH2の下側のガイド面は、一体化された交換可能な定着装置、いわゆる、定着ユニットU3により構成されている。また、排紙ロールRhの上側の従動部材は、開閉部U2に支持されている。
【0025】
(可視像形成装置の説明)
以下、可視像形成装置UY〜UKの詳細な説明をするが、各色の可視像形成装置UY〜UKは同様に構成されているため、黒色の可視像形成装置UKについてのみ説明し、その他の可視像形成装置UY,UM,UCについては説明を省略する。
図4において、可視像形成装置UKは、感光体Pkや現像装置Gkを有する現像部Uk1と、帯電ロールCRkや感光体クリーナCLk、除電ロールJkを有する清掃帯電部Uk2と、が組付けられて構成されており、現像部Uk1と清掃帯電部Uk2との間にはレーザビームLkが通過する書込光通過路Uk3が形成されている。
前記現像部Ukは、現像剤が収容される現像剤収容容器1を有する。前記現像剤収容容器1は、下側の現像容器本体1aと、現像容器本体1aの上面を閉塞する蓋部材1bと、前記現像容器本体1aの左右方向中央部を仕切って後述する現像剤搬送室を形成するための中央仕切部材1cとを有する。
【0026】
前記現像剤収容容器1には、感光体Pkに対向する現像剤保持体の一例としての現像ロールG1kが支持される現像剤保持体収容室2と、現像剤保持体収容室2の左側に隣接し現像剤が収容される第1撹拌搬送室3と、第1撹拌搬送室3の左側に隣接する第2撹拌搬送室4とを有する。また、前記現像剤保持体収容室2には、現像ロールG1kに対向して配置され、現像ロールG1k表面に担持された現像剤の厚みである層厚を規制する層厚規制部材SKが配置されている。
現像剤収容室の一例としての前記第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4との間は、仕切壁6により仕切られており、第1撹拌搬送室3と第2撹拌搬送室4は前後両端部で現像剤が移動可能に構成されている。
実施例1の現像剤収容容器1には、前記現像剤として、トナーとキャリアとを含む2成分現像剤が収容されている。また、第1撹拌搬送室3および第2撹拌搬送室4により循環搬送室(3+4)が構成され、前記現像剤保持体収容室2および循環搬送室(3+4)により現像剤収容室(2〜4)が構成されている。
【0027】
前記第1撹拌搬送室3および第2撹拌搬送室4には、現像剤を撹拌しながら互いに逆方向に搬送する現像剤搬送部材の一例としての撹拌搬送部材7,8が配置されている。実施例1の撹拌搬送部材7,8は、回転軸7a,8aと、前記回転軸7a,8aに固定支持された螺旋状の搬送羽根7b,8bとを有する撹拌搬送部材、いわゆるオーガにより構成されている。前記一対の撹拌搬送部材7,8により実施例1の循環搬送部材(7+8)が構成されている。
【0028】
図4において、前記蓋部材1bには、第2撹拌搬送室4の上方に配置される初期現像剤収容室9が形成されている。
前記第2撹拌搬送室4の左側には、現像剤搬送室の一例としての円筒状のトナー搬送室11が形成されている。前記トナー搬送室11は第2撹拌室4に接続されており、トナー搬送室11内の現像剤を前記第2撹拌搬送室4に搬送する現像剤補給部材の一例としてのトナー補給部材12が配置されている。
【0029】
前記トナー搬送室11の左側には、第1現像剤補給室の一例としての第1トナー補給室16が形成されており、第1トナー補給室16の上方には、前後方向端部に形成された現像剤落下路の一例としてのトナー落下路17を介して接続された第2現像剤補給室の一例としての第2トナー補給室18が配置されている。前記第1トナー補給室16には、第1トナー補給室16のトナーを前記トナー搬送室11に搬送する現像剤補給部材の一例としての第1トナー搬送部材21および第2トナー搬送部材22が配置されている。
【0030】
前記第2トナー搬送部材22は、前記第1トナー搬送部材21側にトナーを搬送する。前記第2トナー補給室18内に配置された現像剤補給部材の一例としての第3トナー搬送部材24、第4トナー搬送部材26は、第2トナー補給室18内のトナーをトナー落下路17側に搬送する。
前記トナー搬送室11、第1トナー補給室16および第2トナー補給室18により実施例1の現像剤補給容器の一例としてのトナー補給容器(11+16+18)が構成され、符号12,21,22,24,26を付した部材により現像剤補給部材の一例としてのトナー補給部材が構成されている。
前記第2トナー補給室18の右側には、前記感光体クリーナCLkが配置されている。また、前記感光体クリーナCLkは、感光体Pk表面に接触する板状の像保持体清掃部材、いわゆる、クリーニングブレード31と、クリーニングブレード31により掻き取られたトナーや紙粉、放電生成物等を、回収現像剤収容室の一例としての回収トナー収容室32に搬送する回収現像剤搬送部材の一例としての回収トナー搬送部材33とを有する。
【0031】
図1において、前記開閉部U2は、外表面の外装部材の一例としての開閉部カバー40を有する。前記開閉部カバー40は、右側面にカバー右側板40aを有している。また前記開閉部カバー40は、前記カバー右側板40aの前後両端に形成された一対のカバー前側板40cおよびカバー後側板40dを有し、上下方向の上端には、上側板40eを有している。前記カバー右側板40aは、下部に前記手差し給紙部TROの給紙口40iが形成されている。
【0032】
(媒体搬送ベルト冷却構造の説明)
図5は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの斜視説明図である。
図6は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの分解説明図である。
図5、図6において、前記開閉部カバー40の内側には、無端状部材駆動装置の一例としての記録媒体搬送装置41が支持されている。図5において、前記記録媒体搬送装置41は、開閉部枠体の一例として開閉フレーム42を有する。前記開閉フレーム42は、右側壁42aと、右側壁42aの前後両端に形成された一対の前側壁42cおよび後側壁42dとを有する。前記前側壁42cおよび前記後側壁42dの下端部には、前後一対の画像形成装置本体U1に回転可能に支持される前記回転中心U2aが形成されている。前記前側壁42cおよび前記後側壁42dの中央下部には、左方が開放されたU字状のクリーナユニット用下側支持部42eが形成されている。前記前側壁42cおよび前記後側壁42dの前記クリーナユニット用下側支持部42eの上方には、クリーナユニット用上側支持部42fが形成されている。
【0033】
図7は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットからベルトモジュールが取外された状態の説明図であり、図7Aは斜視説明図、図7Bは吸気路部分の要部拡大説明図、図7Cは図7BのVIIC−VIIC線断面図である。
図8は図7Aの矢印VIII方向から見た図である。
図9は本発明の実施例1の開閉部内部に支持されたユニットの側面図である。
図6〜図9において、前記開閉フレーム42の内側には駆動側反転ユニット51が支持されている。前記駆動側反転ユニット51は、上下方向に延びる板状の駆動側ユニット本体52を有する。前記駆動側ユニット本体52の左側面には、前記媒体反転路SH2の外側案内面52aが形成されている。前記駆動ユニット本体52における前側面52bの下部には、複数の送風翼の一例としての冷却翼53aにより構成された、気体移送装置の一例であり、且つ、冷却部材の一例としての冷却ファン53が支持されている。
【0034】
前記駆動ユニット本体52の後側面の上端部には、反転路駆動源の一例としての反転用モータユニット54が支持されている。前記外側案内面52aには、前後方向に延びる反転用駆動軸56が上下方向に所定の間隔をあけて複数配置されている。前記反転用駆動軸56には、前後方向に所定の間隔をあけて2つの反転用駆動部材の一例としての反転駆動ローラ57が支持されている。前記反転用駆動軸56には、前記反転用モータユニット54から駆動が伝達され前記反転駆動ローラ57が回転駆動する。
【0035】
図6、図9において、前記駆動側反転ユニット51の左方には、転写搬送部材清掃ユニットの一例としてのクリーナユニット61が配置されている。前記クリーナユニット61は、前記外側案内面52aに対向して配置された上下方向に延びる板状の内側案内部材62と、前記内側案内部材62の前後両端に支持された前側板63および後側板64とを有する。前記内側案内部材62の右側には、内側案内面62aが形成されており、前記内側案内面62aと前記外側案内面52aとの間の空間により前記媒体反転路SH2が構成されている。
前記内側案内面62aには、前記反転用駆動軸56、前記反転駆動用ローラ57に対応して、図示しない従動軸と従動軸に支持された反転用従動部材の一例としての反転用従動ローラ66とが配置されている。
【0036】
前記前側板63、前記後側板64には、前記開閉フレーム42の前記クリーナユニット用下側支持部42e、前記クリーナユニット用上側支持部42fに対応して、外方に突出するクリーナユニット用下側被支持部63aおよびクリーナユニット用上側被支持部64aが形成されている。したがって、前記クリーナユニット61は、前記クリーナユニット用下側被支持部63aおよび前記クリーナユニット用上側被支持部64aが前記クリーナユニット用下側支持部42e、前記クリーナユニット用上側支持部42fによって支持されることで、前記開閉フレーム42に脱着可能に支持される。前記内側案内部材62、前記前側板63および前記後側板64の内壁上部には、前記ベルトクリーナCLbが支持されている。
【0037】
前記ベルトクリーナCLbは、クリーニングブレードCLb1と前記クリーニングブレードCLb1で除去された残留物を回収・収容する回収容器CLb2とを有する。図7A、図8において、前記回収容器CLb2は、前後方向中央部に配置され且つ、前後方向に沿った底板71と前記底板71の前端から斜め前上方に傾斜する前側傾斜壁72と、前記底板71の後端から斜め後上方に傾斜する後側傾斜壁73とを有する。前記後側傾斜壁73の上端には、鉛直方向に延びる鉛直壁73cと後上方に延びる上側傾斜壁73bとが形成されている。したがって、前記クリーニングブレードCLb1で除去された残留物は、前記前側傾斜壁72と前記後側傾斜壁73との内面で案内されて前記底板71まで落下して蓄積されるように構成されている。
【0038】
(ダクトの説明)
図10は本発明の実施例1の空気の流れを上方から見た説明図であり、図10Aは要部説明図、図10Bは開閉部カバーに形成された排気口の構造説明図である。
図8において、前記カバー前側板40cには、前記冷却ファン53に対向する位置にカバー吸気口40gが形成されている。図7B、図7C、図10Aにおいて、前記内側案内部材62の前端部および前記前側板63には、前記前側板63の前側端から左方に行くに連れて後方および下方に傾斜する吸気路81が形成されている。前記吸気路81は、前記前側版63の前端面に開口して形成された流入口の一例としての吸気口81aと前記内側案内部材62の左側面に開口して形成された流出口81bとを有する。したがって、前記冷却ファン53から吸気された気体の一例としての空気が、前記吸気口81aから吸気され、前記吸気路81を通過して、前記流出口81bから流出する。
【0039】
図8において、前記クリーナユニット61には、前記前側傾斜壁72に沿って後方に行くほど下方に傾斜する上流側傾斜路82が形成されており、前記上流側傾斜路82の気体流れ方向上流端には、前記流出口81bが形成されている。前記上流側傾斜路82の下端には、前記底板71に沿って左右方向に延びる主通気路83が形成されている。前記主通気路83の後端には、前記後側傾斜壁73に沿って斜め上方に傾斜する下流側傾斜路の一例としての排気路84が形成されている。前記排気路84の空気は、前記後側板64の上下方向中央部に形成された冷却排気口の一例としての排気口86から排気される。図1、図8、図10において、前記後側板40dの上下方向下部には、前記排気路84からの気体が外部に排出される外装排気口の一例としてのカバー排気口40fが形成されている。前記カバー排気口40fは、前記排気口86に対し上下方向と左右方向の両方向ともずらした位置に配置されている。前記カバー排気口40fには、前記後側板40dの内表面側から外表面側にいくにつれて下方に傾斜する複数の傾斜板によって構成された遮光部材の一例としてのルーバ40mが取り付けられている。したがって、本発明の実施例1の前記クリーナユニット61では、前記上流側傾斜路82、前記主通気路83、前記排気路84により前記回収容器CLb2の下面に沿って形成された略U字状の冷却路の一例としてのダクト87が構成される。
【0040】
図9において、前記内側案内部材62は、前記ダクト87に対応する位置にダクト側面62bを有し、前記ダクト側面62bの前記主通気路83に対応する位置に、前記ダクト側面62bと前記案内面62aとを通じさせる複数の気体流出路の一例としての貫通孔89が形成されている。前記ダクト87の前記ベルトモジュールBM側は開放されており、前記ダクト87に前記媒体搬送ベルトBの外表面が露出された状態で配置されている。
【0041】
(実施例1の作用)
前記構成要件を備えた実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUでは、冷却ファン53の回転動作により、前記開閉部カバー40の外部の空気が前記カバー吸気口40gから吸入される。前記カバー吸気口40gより吸入された空気は、前記冷却ファン53を通過した後、前記吸気口81aに流入する。前記吸気口81aより流入した空気は前記ダクト87に流出する。このとき、実施例1の前記ダクト87の右部の前記吸気路81は、前記冷却ファン53の回転により発生するらせん状に進行する空気の流れに沿って傾斜している。したがって、前記冷却ファン53の軸方向に延びる吸気路を有する場合や、らせん状の空気の流れを妨げるように傾斜している排気路を有する場合と比べ、実施例1の上流側傾斜路82への空気の流入量の減少が低減される。
【0042】
前記ダクト87の空気は、前記媒体搬送ベルトBの外表面に沿って前記ダクト87を流動し、前記媒体搬送ベルトBは、図8、図10Aに示す矢印Yaの方向に流れる空気により冷却される。したがって、画像形成動作等による前記媒体搬送ユニットBの温度上昇が抑えられ、結果として前記プリンタU内部の温度上昇が低減され、現像剤の劣化凝集、固化、流動性の悪化が低減される。
【0043】
図11は本発明の実施例1の空気の流れを斜め方向から見た要部説明図である。
図8〜図11において、前記ダクト87を流れる空気は、矢印Yaで示すように前記上流側傾斜路82で斜め下方に流れ、前記主通気路83で水平方向に流れ、前記排気路84で斜め上方に流れる。一方、前記媒体搬送ベルトBでは、前記ダクト87に露出する面が下方に向けて移動している。したがって、前記上流側傾斜路82を流れる空気と、図9、図11に示す矢印Yb方向に回転する前記媒体搬送ベルトBとの相対速度は小さく、前記排気路84を流れる空気と前記媒体搬送ベルトBとの相対速度は大きくなっている。これにより、前記排気路84を流れる相対速度の大きな空気の冷却効果は前記上流側傾斜路82を流れる相対速度の小さな空気の冷却効果に比べて大きくなっている。よって、外部から流入した比較的冷たい空気により、前記上流側傾斜路82に露出する前記媒体搬送ベルトBの前側は冷却される一方で、前記上流側傾斜路82、前記主通気路83で前記媒体搬送ベルトBから熱を吸収して比較的温かくなった空気により、冷却効果の高い前記排気路84に露出する前記媒体搬送ベルトBの後側が冷却される。したがって、従来と比べて冷却効果が高められる。また、前記媒体搬送ベルトBの前後方向に渡って効率的且つ均一に冷却が行われており、前記媒体搬送ベルトB上における温度分布のばらつきが抑えられる。尚、外部から流入した比較的冷たい空気を前記媒体搬送ベルトBの回転する方向に向くように流して相対速度は小さくすることで、前記媒体搬送ベルトBの冷却効果を得ながら前記媒体搬送ベルトBの冷却しすぎによる空気の温度上昇のし過ぎを抑えているが、温度分布のばらつきを抑えるために、前記上流側傾斜路82を前記主通気路83と同様に水平としても良く、更には、前記上流側傾斜路82、前記主通気路83および前記排気路84の長さや角度を適宜変更しても良い。
【0044】
前記ダクト87と前記媒体反転路SH2とは、前記貫通孔89により、前記ダクト87から前記媒体反転路SH2に空気が流入可能に構成されている。したがって、前記媒体反転路SH2に流入する空気により、前記媒体反転路SH2や、前記媒体反転路SH2を搬送される前記記録媒体Sが冷却される。よって、両面印刷時に前記定着装置Fを通過した後に、前記媒体反転路SH2を搬送される温かい前記記録媒体Sや、前記記録媒体Sにより温められた前記媒体反転路SH2が冷却される。したがって、温かい前記記録媒体Sが前記媒体搬送ベルトBに再搬送される場合と比べて、前記媒体搬送ベルトBの温度上昇が抑えられる。
【0045】
実施例1の前記カバー排気口40fには、前記ルーバ40mが取り付けられている。よって、前記プリンタU外部から照射される光である外光が、前記ルーバ40mで遮光され、前記カバー排気口40fを通り、内部に侵入することが低減される。また、前記カバー排気口40fの前記排気口86に対する配置位置は、上下方向と左右方向との両方において、ずらされている。このため、前記カバー排気口40fから侵入した外光が、前記ダクト87を通じて前記プリンタU内部まで到達することが低減される。したがって、外光による前記プリンタU内部に配置された各部材の光劣化や、感光体表面に外光が照射されることによる前記記録媒体Sにおける画質の低下が抑制される。
特に、本発明では、媒体搬送ベルトBに感光体Py〜Pkが接触配置されており、媒体搬送ベルトBに近い位置に設けられるカバー排気口40fから外光が侵入した場合には感光体Py〜Pkが露光されてしまうおそれが高い。よって、カバー排気口40fを、排気口86に対して上下方向と左右方向の両方向ともずらした位置に配置したり、ルーバ40mを取り付けたりすることで、感光体Py〜Pkの露光が低減されている。
【0046】
前記排気路84は、上側の前記後側傾斜壁73および前記上側傾斜壁73bが上方に傾斜して形成されており、階段状の段差が形成されている場合に比べて、空気が滞り難くなっている。したがって、冷却効率の低下が避けられている。また前記回収容器CLb2の前記クリーニングブレードCLb1での後端側で回収された残留物は、前記上側傾斜壁73bおよび前記後側傾斜壁73の内面を伝って下方に落下、搬送され、後端部で残留物が溢れ出すことが低減されている。
【0047】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、FAXや複写機あるいはこれらすべてまたは複数の機能を備えた複合機とすることも可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置により構成することも可能であり、いわゆるタンデム式の画像形成装置に限定されず、ロータリ式等の画像形成装置にも適用可能である。さらに、タンデム式の画像形成装置としては、用紙を媒体搬送ベルトに載せて用紙の上に直接複数色の可視像を順次重ねる形態の装置や、ベルト上に複数色の可視像を順次重ねた後に用紙まとめて移す形態の措置にも適用可能である。
【0048】
(H02)図12は本発明の変更例の一例である冷却路の形状説明図である。
前記実施例において、クリーニングブレードで除去された残留物を回収・収容する回収容器の下面に沿って形成された略U字状の冷却路いわゆるダクトを例示したが、この形状に限定されず、任意の形状にすることが可能である。例えば、図12において、矢印Yb方向に回転する媒体搬送ベルトBとの相対速度が媒体幅方向全域で大きくなる矢印Ya′の方向に空気が流れ、前側下端から斜め上方に直線状に延びる冷却路87′とすることも可能である。この他に、ダクトの下流側を、斜めに傾斜した形状とせず、例えば、上向き、水平、上向きといった段差形状やクランク形状、蛇行形状等の任意の形状とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、ダクトより流入した空気をプリンタ外部に排出する外装排気口として、カバー排気口を例示したが、外装排気口はこれに限定されず、プリンタ本体内部から外部へ通じる他の排気口を利用することも可能である。例えば、温められた空気を画像形成装置本体上面にあるシート排出トレイより排出することも可能である。あるいは、カバー排気口から排気する経路と、シート排出トレイから排気する経路のように複数の経路とを備えた構成とすることも可能である。
【0049】
(H04)前記実施例において、媒体反転路を有する両面印刷が可能な画像形成装置を例示したが、この形態の画像形成装置に限定されず、媒体反転路を省いた片面印刷のみ可能な画像形成装置において適用することも可能である。
(H05)前記実施例において、吸入口に冷却ファンを有する画像形成装置を例示したが、ファンを配置する位置はこれに限定されず、ダクト内の任意の位置に配置することが可能である。例えば、排出口に配置したり、ダクトの途中に配置することも可能である。
【0050】
(H06)前記実施例において、ダクトを流れる空気によって冷却される媒体搬送ベルトBの外側の表面を冷却する構成を例示したが、内側の裏面を冷却するようにダクトを配置することも可能である。
(H07)前記実施例において、無端状部材として、感光体が接触する媒体搬送ベルトBを例示したがこの構成に限定されず、中間転写ベルトや感光体が接触しない媒体搬送ベルト等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】図1は本発明の実施例1のプリンタの斜視全体図である。
【図2】図2は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例1の画像形成装置の開閉部が開放された状態の説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例1の着脱体の一例としての可視像形成装置の説明図である。
【図5】図5は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの斜視説明図である。
【図6】図6は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットの分解説明図である。
【図7】図7は本発明の実施例1の開閉部の内部に支持されたユニットからベルトモジュールが取外された状態の説明図であり、図7Aは斜視説明図、図7Bは吸気路部分の要部拡大説明図、図7Cは図7BのVIIC−VIIC線断面図である。
【図8】図8は図7Aの矢印VIII方向から見た図である。
【図9】図9は本発明の実施例1の開閉部内部に支持されたユニットの側面図である。
【図10】図10は本発明の実施例1の空気の流れを上方から見た説明図であり、図10Aは要部説明図、図10Bは開閉部カバーに形成された排気口の構造説明図である。
【図11】図11は本発明の実施例1の空気の流れを斜め方向から見た要部説明図である。
【図12】図12は本発明の変更例の一例である冷却路の形状説明図である。
【符号の説明】
【0052】
40…外装部材、
40f…外装排気口、
40m…遮光部材、
41…無端状部材駆動装置、
53…気体移送装置、
53a…送風翼、
81a…流入口、
84…下流側傾斜路、
86…冷却排気口、
87…冷却路、
89…気体流出路、
B…無端状部材、
CLb…冷却路形成ユニット、
S…画像が記録される媒体
SH2…媒体搬送路、
U…画像形成措置、
U1…画像形成装置本体、
UY,UM,UC,UK…可視像形成装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動力を受けて回転する無端状の無端状部材と、
前記無端状部材の少なくとも表面又は裏面の一方に沿って幅方向に延びる冷却路と、
前記冷却路の気体を前記無端状部材の幅方向に沿って移送させる気体移送装置と、
前記冷却路の気体移送方向下流側に形成され且つ、前記幅方向に直交する前記無端状部材の前記表面又は裏面の移動方向に対して前記移動方向の逆方向側に向いた下流側冷却路を有する前記冷却路と、
を備えたことを特徴とする無端状部材駆動装置。
【請求項2】
前記冷却路の気体が流入する流入口に配置された送風翼により構成された前記気体移送装置と、
前記気体移送装置の回転に伴って発生する渦状の気体の流れに沿って傾斜して形成された前記冷却路の前記流入口と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の無端状部材駆動装置。
【請求項3】
表面に画像が記録される媒体に接触して回転する無端状の媒体搬送部材により構成された前記無端状部材を有する請求項1または2に記載の無端状部材駆動装置と、
前記媒体に可視像を形成する可視像形成装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記無端状部材を支持すると共に、前記冷却路が形成された冷却路形成ユニットと、
前記冷却路形成ユニットの外部に配置され且つ、画像形成装置本体に対して支持された外装部材であって、前記冷却路の冷却排気口の位置に対してずれた位置に配置された外装排気口を有する外装部材と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記外装排気口に配置され、外光を遮光する遮光部材、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記無端状部材の表面に沿って形成された冷却路を挟んで前記媒体搬送部材の逆側に形成され、両面印刷時に片面印刷済みの媒体が搬送される媒体搬送路と、
前記冷却路から前記媒体搬送路に気体を流す気体流出路と、
を備えたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項1】
駆動力を受けて回転する無端状の無端状部材と、
前記無端状部材の少なくとも表面又は裏面の一方に沿って幅方向に延びる冷却路と、
前記冷却路の気体を前記無端状部材の幅方向に沿って移送させる気体移送装置と、
前記冷却路の気体移送方向下流側に形成され且つ、前記幅方向に直交する前記無端状部材の前記表面又は裏面の移動方向に対して前記移動方向の逆方向側に向いた下流側冷却路を有する前記冷却路と、
を備えたことを特徴とする無端状部材駆動装置。
【請求項2】
前記冷却路の気体が流入する流入口に配置された送風翼により構成された前記気体移送装置と、
前記気体移送装置の回転に伴って発生する渦状の気体の流れに沿って傾斜して形成された前記冷却路の前記流入口と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の無端状部材駆動装置。
【請求項3】
表面に画像が記録される媒体に接触して回転する無端状の媒体搬送部材により構成された前記無端状部材を有する請求項1または2に記載の無端状部材駆動装置と、
前記媒体に可視像を形成する可視像形成装置と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記無端状部材を支持すると共に、前記冷却路が形成された冷却路形成ユニットと、
前記冷却路形成ユニットの外部に配置され且つ、画像形成装置本体に対して支持された外装部材であって、前記冷却路の冷却排気口の位置に対してずれた位置に配置された外装排気口を有する外装部材と、
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記外装排気口に配置され、外光を遮光する遮光部材、
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記無端状部材の表面に沿って形成された冷却路を挟んで前記媒体搬送部材の逆側に形成され、両面印刷時に片面印刷済みの媒体が搬送される媒体搬送路と、
前記冷却路から前記媒体搬送路に気体を流す気体流出路と、
を備えたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−276478(P2009−276478A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126465(P2008−126465)
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月13日(2008.5.13)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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