説明

物品移送装置

【課題】中継部10に並べて配置した2つの載置テーブル38、40に順次物品2を載置できるようにし、しかも、構造をコンパクト化する。
【解決手段】中継部10に二つの載置テーブル38、40を配置する。第1載置テーブル38は、上流側から第1移送手段42によって移送されてきた物品2を受け取る載置位置Eと、その下方の後退位置Fとに移動可能である。第2載置テーブル40は、前記載置位置Eと、その横方向に並ぶ後退位置Gとの間で移動可能であり、連動して交互に載置位置Eに移動する。上流側の方向転回部8の物品2を物品保持手段48によって保持して載置位置Eの第1載置テーブル38に移送する。続いて、第1載置テーブル38を下降させ、第2載置テーブル40を載置位置Eに移動させて次の物品2を載置する。両載置テーブル38、40を元に戻して横に並べ、第2移送手段54によって両テーブル38、40の物品2を同時に把持して移送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物品移送装置に係り、特に、所定位置に置かれた物品を第1の移送手段によって保持して中継部に移送し、さらに、第2移送手段によってこの物品を保持して他の所定位置まで移送する物品移送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
所定の位置で位置決めされた物品を第1保持手段によって保持して中継部に移動させ、さらに、この中継部の物品を第2の保持手段によって保持して次の所定位置に移動させる物品の搬送方法がすでに知られている。
【0003】
このような搬送方法において、一つの物品をある位置から中継部へ、そして中継部から次の位置へと順次移動させると効率が悪いため、中継部に複数の物品載置部を設け、中継部から次の所定位置までは、複数の物品を同時に搬送するようにした装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
前記特許文献1に開示された装置は、ペレットボンディング装置で有り、以下のように構成されている。すなわち、複数のペレットに分割可能なウエーハが、枠状のキャリア治具内に位置決めされた状態でセットされ、ピックアップの真空チャックの吸着作用によってペレットを一つずつ吸着し、中間位置に設けられた位置決め皿のポケットにセットする。位置決め皿のポケットは2個設けられ、アクチュエータにより交互に所定位置に移動できるようになっており、所定位置に移動してきた各ポケットに、順次ペレットをセットする。さらに、位置決め皿にセットされた2つのペレットは、コレットの2つのホルダに保持され、リードフレームの異なるボンディング箇所に載せられ、ボンディングされる。
【特許文献1】特開昭56−94638号公報(第6−9頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記装置では、中間位置の位置決め皿から2個のペレットが同時に保持されリードフレームに移送されるので、1個ずつ順次搬送していく従来の構成よりも生産効率を向上させることが出来るが、位置決め皿の2つのポケットが物品(ペレット)の移送方向に対し直行する方向にスライドする構成になっているので、広いスペースが必要であり装置が大型化するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、所定位置で保持した物品を中継部に移送する第1移送手段と、前記中継部の物品を保持して他の位置に移送する第2移送手段とを備え、前記中継部には、第1移送手段の一回の行程で移送した物品を載せるテーブルが2台と、前記第1移送手段が物品を載せる載置位置にこれら2台のテーブルを交互に位置させる移動手段とが設けられた物品移送装置において、前記移動手段が、一方のテーブルを前記載置位置とその下方の後退位置へ移動させる昇降手段と、他方のテーブルを載置位置とその横方向の後退位置へ移動させる横移動手段とを備え、前記2台のテーブルの動作を連動させて交互に載置位置に位置させ、第1移送手段により物品を載置させるとともに、両者が並んだ状態のときに第2移送手段により2台のテーブル上の物品を保持させることを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、前記横移動手段によりテーブルが載置位置から後退位置へ移動する方向が、第1移送手段による物品の移送方向と同方向であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の物品移送装置は、2つのテーブル上の物品を同時に保持して移送することにより生産の効率化を図ることができ、しかも、装置をコンパクト化して、小さなスペースに設置することを可能にするという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
第1移送手段で所定位置の物品を保持して中継部に移送し、さらに、その中継部の物品を第2移送装置で保持して次の位置まで移送する。中継部には、テーブルが2台有り、各テーブルに第1移送手段の一回の動作で物品を載置する。テーブルの一方は、第1移送手段から物品を受け取る載置位置と、その下方の後退位置との間で昇降し、他のテーブルは前記載置位置と横方向に移動した後退位置との間で移動される。両テーブルは連動しており、交互に一方が載置位置に移動し、第1移送手段によって物品が載置される。そして、両テーブルに載置された物品は、両テーブルが並んだ状態の時に第2移送手段によって同時に保持される。
【実施例1】
【0010】
以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る物品移送装置を備えた物品整列装置全体の正面図、図2はその平面図である。この実施例では、上流側(図1および図2の左側)から順に、表裏を有する物品2を、表裏が一定でないランダムな状態で積み重ねて収容するマガジン4、このマガジン4から取り出されて搬入されてきた物品2を反転させることにより、すべての物品2の表裏を同一の向きに揃え、あるいは交互にする等所定の規則性に基づいて揃える反転整列部6、この反転整列部6から搬出されてきた物品2を水平面内で回転させて所定の方向に向ける方向転回部8および前記物品2をこの物品整列装置の次の工程に送る際の中継位置となる中継部10が配置されている。
【0011】
この実施例に係る装置によって処理される物品2は、例えば、ブリスター包装された物品であり、長方形をしたシート状物品2の一方の端部寄りに凸部2aが形成されている。この物品2の、平坦な面上に凸部2aが突出している側の面を表面と呼び、表面が上を向いている物品2を符号2Aで表すことにする(図2のマガジン4内に収容されている物品2参照)。また、その逆側の凸部2aがない平坦な面を裏面と呼び、この裏面が上を向いている物品2を符号2Bで表すことにする(図2の反転整列部6に置かれた物品2参照)。この実施例では、前記マガジン4内に、表裏が揃わないバラバラの状態で多数の物品2が積み重ねられて収容されている。なお、本発明装置で処理される物品2は、前述のブリスター包装された物に限るものではなく、その他の物品であっても表裏がある物品であれば本発明を適用可能である。
【0012】
前記マガジン4は、物品2の形状よりもわずかに大きい長方形の角筒状をしており、背面側(次の反転整列部6の逆側)に開口部4aが形成されて開放している。マガジン4の背後にエレベータ12(図1参照、図2では図示を省略)が設置され、このエレベータ12によって昇降される支持プレート12aが、前記開口部4aからマガジン4の内部に挿入されている。前記物品2はこの支持プレート12a上に載せられており、上方から一つずつ物品2が取り出されるに従ってエレベータ12が支持プレート12aを上昇させ、常に最上位の物品2が一定の高さに位置するようになっている。
【0013】
反転整列部6には、前記物品2を載せる二つのテーブル(支持手段)14、16が配置されている。これら二つのテーブル14、16は長手方向に連結されており、スライド機構18(図3参照)によって、物品2の移送方向(図1および図2に矢印Aで示す方向)に対して直行する方向(図2に矢印Bで示す方向)にスライドできるようになっている。二つのテーブル(以下、図2の下側に位置するテーブル14を第1スライドテーブル、上側に位置するテーブル16を第2スライドテーブルと呼ぶ)のいずれか一方が、前記マガジン4に隣接した物品受渡位置Cに、他方が、この物品受渡位置Cから外れた退避位置D(図2の受渡位置Cの上方を第1退避位置D1、下方を第2退避位置D2と呼ぶ)に位置するようになっている。例えば、第1スライドテーブル14が物品受渡位置Cにある時には、第2スライドテーブル16が第1退避位置D1に移動し、第2スライドテーブル16が物品受渡位置Cに移動している時には、第1スライドテーブル14が第2退避位置D2に移動するようになっている。
【0014】
連結された2台のスライドテーブル14、16は、スライド機構18(図3参照)によって一体的に矢印B方向に水平移動するようになっている。このスライド機構18の中央部が、前述の物品受渡位置Cであり、その両側に設けられた第1退避位置D1と第2退避位置D2にそれぞれ反転手段20が設けられている。各反転手段20は、図3に示すように、中央の物品受渡位置Cの方向を向いて上下に開放可能なグリッパ22を備えている。これらグリッパ22は、開閉用エアシリンダ24によって上下に開閉される。さらに、これら各グリッパ22および開閉用エアシリンダ24は、反転用モータ26に取り付けられており、この反転用モータ26の作動により上下一対のグリップ部材22a、22bが反転してその上下が入れ替わるようになっている。一組の反転用モータ26、開閉用エアシリンダ24およびグリッパ22は、一体として昇降用エアシリンダ28のピストンロッド上に取り付けられており、この昇降用エアシリンダ28の作動により、スライドテーブル14、16に支持されている物品2を把持できる下降位置と、把持している物品2が回転してもスライドテーブル14、16に干渉するおそれのない上昇位置との間で昇降できるようになっている。前記グリッパ22の各グリップ部材22a、22bには、把持する物品2の凹凸を吸収できるようにスポンジ等の柔らかな素材22c、22dが貼り付けてある。
【0015】
前記2台のスライドテーブル14、16は、両者が連結されている側と逆の端部側、つまり反転手段20のグリッパ22が配置されている側にそれぞれ開放部14a、16aが形成されている。反転手段20のグリッパ22が昇降用エアシリンダ28の作動によって下降した位置(図3に示す位置)が、前記両スライドテーブル14、16の高さにほぼ一致しており、スライドテーブル14、16が物品受渡位置Cから退避位置D1、D2に移動すると、このスライドテーブル14、16に保持されている物品2が、下降位置で開放している両グリップ部材22a、22bの間に挿入される。この状態でグリッパ22の両グリップ部材22a、22bを閉じることによって物品2を上下から把持することができる。その後、物品2を把持したグリッパ22を昇降用エアシリンダ28の作動によって上昇させ、グリッパ22および把持している物品2をスライドテーブル14、16と干渉するおそれのない高さまで持ち上げた後、反転用モータ26の作動によりグリッパ22を180度回転させて上下を逆転させることにより、グリッパ22が把持している物品2の表裏を反転させることができる。続いてグリッパ22を下降させると、把持している物品2を把持した時の状態と上下を逆にして再びスライドテーブル14、16上に載せることができる。
【0016】
反転整列部6の物品受渡位置Cには、この受渡位置Cに移動しているスライドテーブル14または16上に載せられている物品2の表裏を検出するセンサー30が設けられている。この表裏検出センサー30の検出信号は、制御装置31に送られ、この制御装置31からの指令信号によって、前記スライド機構18が作動して物品受渡位置Cのスライドテーブル14または16を退避位置D(D1またはD2)に移動させた後、この退避位置D側に設けられている反転手段20を作動させて物品2を反転させる。この表裏検出センサー30によって受渡位置Cの物品2の表裏を検出し、表面または裏面いずれかに揃えるために反転させる必要のある場合(この実施例では裏面が上を向いている場合)には、この物品2Bの乗っているスライドテーブル14または16を退避位置Dに移動させ、前記反転手段20によって反転させる。また、物品2を反転させる必要がない場合、つまり所定の面(この実施例では表面)をすでに上方に向けている場合には、この物品2Aが乗っているスライドテーブル14または16を移動させず、次の方向転回部8に移動されるまで物品受渡位置Cに待機させる。なお、前記表裏検出センサー30は、投受光器30a、30bを備えており、物品受渡位置Cのスライドテーブル14、16上に物品2が載せられると、投光器30aから検査光を出射し、受光器30bが受光した場合には、凸部2aがないので裏であると前記制御装置31が判定し、受光しない場合には凸部2aがあり表であると制御装置31が判定する。
【0017】
前記反転整列部6の次のポジションには方向転回部8が設けられている。方向転回部8には、前記物品2を載せる一台の回転テーブル32が回転装置34上に取り付けられて水平面内で回転できるようになっている。前記反転整列部6のスライドテーブル14、16に載せられた物品2と、この方向転回部8の回転テーブル32上に載せられた物品2とは同じ高さに位置するようになっている。また、これらのテーブル14、16、32上に乗っている物品2と、前記マガジン4内に収容された物品2のうち一番上に位置している物品2の高さも一致している。
【0018】
方向転回部8には、物品2の一方の端部寄りに設けられている凸部2aの向きを検出する方向検出センサー36が設けられている。この方向検出センサー36によって物品2の凸部2aがどちらの方向を向いているかを検出し、この検出信号に応じて制御装置31が前記回転装置34を作動させ、回転テーブル32を水平面内でいずれかの方向に回転させて、すべての物品2の凸部2aが同一の方向を向くように整列させる。この実施例では、方向転回部8の回転テーブル32は、上流側の反転整列部6から物品6が受け渡される時点では、反転整列部6のスライドテーブル14、16と同一の方向を向いており、例えば、凸部2aがすべて右側を向くように揃えて中継部10に移送する場合(図2の中継部10参照)に、方向転回部8の回転テーブル32に載せられた物品2の凸部2aが、図2に示すように図面の上方を向いている時には、回転テーブル32を図2の時計回り方向に90度回転させる。また、逆に物品2の凸部2aが図2の下方を向いている時には、回転テーブル32を反時計回り方向に90度回転させることにより、すべての物品2の凸部2aの方向を同じ方向(図面の右方向)に揃えることができる。なお、前記方向検出センサー36は、投受光器36a、36bを備えており、回転テーブル32上に物品2が載せられると、投光器36aから検査光を出射し、受光器36bが受光した場合には、凸部2aが図2の上方を向いていると前記制御装置31が判定し、受光しない場合には凸部2aが図2の下方を向いていると制御装置31が判定する。
【0019】
方向転回部8の下流側には、表裏を揃え、かつ、凸部2aの向きを同一方向に整列させた物品2を、次の工程に送るための中継部10が設けられている。この中継部10では、2台の載置テーブル38、40が物品2の移送方向に沿って直列に配置されている。この2台の載置テーブル38、40のうち回転テーブル32寄りに位置するテーブル38と回転テーブル32との距離、回転テーブル32とその上流側の物品受渡位置Cのスライドテーブル14または16との距離、および、物品受渡位置Cのスライドテーブル14または16とマガジン4との距離はすべて同一になっている。回転テーブル32は回転可能であり、中継部10の載置テーブル38はスライドテーブル14、16と直角の方向を向いているので、正確には、各テーブル14、16、32、38およびマガジン4の中心間の距離が同一になっている。
【0020】
前記マガジン4、反転整列部6および方向転回部8の上方には、これら各ポジションに載置されている物品2を取り上げて次のポジションに移送する第1移送手段42が設けられている。第1移送手段42は、等間隔で3個の物品保持部(図1および図2の左側から順に第1物品保持部44、第2物品保持部46、第3物品保持部48と呼ぶ)を備えている。また、これら各物品保持部44、46、48の間隔は、前記マガジン4、物品受渡位置Cのスライドテーブル14または16、回転テーブル32および中継部10の載置テーブル38の中心間の距離と一致している。これら第1ないし第3物品保持部44、46、48は、物品2の搬送方向Aと同一の方向を向いて配置された取付板50に取り付けられている。この取付板50が、物品の搬送方向Aに沿って進退動できるようになっており、物品2の受渡を行う際に、各物品保持部44、46、48間の距離だけ往復移動する。さらに、前記3個の物品保持部44、46、48が取り付けられた取付板50が進退動可能に支持されている梁52が、昇降柱53に支持されて一体的に昇降できるようになっている。
【0021】
各物品保持部44、46、48は、下面側の物品保持面に吸引口44a、46a、48aが設けられてバキュームが作用するようになっており、物品2を一つずつ吸着して保持することができる。また、この実施例では、方向転回部8で物品2を90度回転させて同一の方向に向きを揃えて次の中継部10に移送するようになっており、第1および第2物品保持部44、46は、マガジン2および反転整列部6のスライドテーブル14、16の向きと同じ方向を向き、一方、第3物品保持部48は、前記第1および第2物品保持部44、46と直角の方向を向いている。
【0022】
第1移送手段42は、図1に示す後退位置では、第1物品保持部44がマガジン4の上方に、第2物品保持部46が反転整列部6の受渡位置Cの上方に、そして、第3物品保持部48が方向転回部8の上方にそれぞれ位置している。一方、前進位置では、第1物品保持部44が反転整列部6の受渡位置Cの上方に、第2物品保持部46が方向転回部8の上方に、そして第3物品保持部48が、中継部10の方向転回部8寄りの載置テーブル38の上方にそれぞれ位置するようになっている。従って、第1移送手段42が後退位置で下降すると、第1物品保持部44から第3物品保持部48がそれぞれ、マガジン4内の物品2、反転整列部6の受渡位置Cの物品2および方向転回部8の回転テーブル32上の物品2を吸着して保持することができる。各物品保持部44、46、48が物品2を吸着した後、上昇して前進すると、これら第1ないし第3物品保持部44、46、48が、それぞれ、反転整列部6の物品受渡位置C、方向転回部8の回転テーブル32および中継部10の回転テーブル32寄りの載置テーブル38上に移動する。この位置で第1移送手段42を下降させることにより、下方の各テーブル14または16、32、38に物品2を引き渡すことができる。
【0023】
前記中継部10の上方には、上流側の方向転回部8から第1移送手段42によって1個ずつ移動されてきた物品2を2個同時に保持して次の工程に送る第2移送手段54が設けられている。この第2移送手段54は、2カ所の物品保持部56、58を有しており、各物品保持部56、58にバキュームが作用して物品2を吸着保持することができる。第2移送手段54は、中継部10の上方位置(図1に示す位置)と図示しない次の工程への物品受渡位置との間で往復動可能であり、かつ、物品2を吸着する高さとテーブル38、40等に干渉しない高さの間で昇降できるようになっている。なお、この実施例では、物品2の表面をすべて上方に向けて揃えるようにしたが、必ずしも同一の面をすべて同一方向に向ける場合に限るものではなく、例えば、表裏を交互にすることも可能であり、ある所定の規則性に基づいて物品2の表裏を揃えるものであれば適用可能である。また、すべての物品2の凸部2aが図2の右方向に向くように揃えたが、すべて同一方向に揃えるものに限らず、一定の規則性を持たせて整列させるものであればよい。さらにこの実施例では、方向転回部8が反転整列部6の下流側に配置されているが、逆に、反転整列部6の上流側に設置することも可能である。
【0024】
前記中継部10の構成について、図5ないし図7により説明する。この中継部10には2台の載置テーブル38、40が配置されている。以下、図5の左側に配置されている載置テーブル38を第1載置テーブル、右側に配置されている載置テーブルを第2載置テーブル40と呼ぶことにする。これら両載置テーブル38、40は、後に説明するように移動可能になっており、図5において第1載置テーブル38が停止している位置が、上流側の方向転回部8から第1移送手段42によって搬送されてきた物品2が受け渡される載置位置Eとなっている。両載置テーブル38、40は、この載置位置Eに交互に移動してくるようになっており、第1移送手段42によって、載置位置Eに停止した載置テーブル38または40上に物品2が受け渡される。
【0025】
第1載置テーブル38は、ベース60上に直立して固定されたテーブル昇降用エアシリンダ62のピストンロッド62aにブラケット64を介して固定されており、このテーブル昇降用エアシリンダ62の作動によって、上昇した載置位置E(図5の状態)と下降した後退位置F(図7に示す位置)とに移動することが出来る。
【0026】
前記ベース60上には、第1移送手段42による物品2の移送方向Aに沿ってスライドレール66が設置されており、このスライドレール66に嵌合して進退動可能なスライダー68に、第2載置テーブル40が連結されている。図6に示すように、スライダー68には直立したカムプレート70が固定され、さらに、このカムプレート70の上端に固定された水平な支持プレート72上に第2載置テーブル40が取り付けられている。前記スライダー68は、第1移送手段42による物品2の移送方向Aに沿ってベース60上に配置されたスライド用エアシリンダ74のピストンロッド74aに連結されており、このスライド用エアシリンダ74の作動により、スライドレール66に沿って進退動する。スライダー68がスライドレール66に沿って移動すると、第2載置テーブル40は、図5に示す後退位置Gと、図5中では第1載置テーブル38が位置している前記載置位置Eとの間で横方向(水平方向)に往復動するようになっている。
【0027】
前記カムプレート70には、水平な下部76aと、この水平下部76aから上流側(図5の左側)に向かって上昇する傾斜部76bとからなるカム溝76が形成されている。一方、第1載置テーブル38の下面側には、カムローラ78が取り付けられており、前記カム溝76内に係合している。このカム(カム溝76とカムローラ78)は、第1載置テーブル38の下降と第2載置テーブル40の載置位置E方向への移動を連動させるためのインターロック用のカムであり、両載置テーブル38、40の動作が同時に行われる際に相互の干渉をさけるようになっている。
【0028】
次に、前記図1ないし図3および図4によって前記物品整列装置の作動を説明する。図4(a)は、運転の開始時であり、マガジン4内に表裏が一定でないランダムな状態で多数の物品2が積み重ねて収容されている。また、反転整列部6では、第1スライドテーブル14が物品受渡位置Cに、そして、第2スライドテーブル16が第1退避位置D1に移動しており、物品2はまだ供給されていない。マガジン4の一番上の物品2(2B)は裏返しの状態になっている。なお、この実施例では、物品2の凸部2aが突出している面を表面と呼び、表面を上に向けている物品2を符号2Aで示し、その凸部2aを黒色で塗りつぶしている。また、物品2の凸部2aが出ていない側の面を裏面と呼び、裏面を上に向けている物品2を符号2Bで示し、その凸部2aを実線で表している。
【0029】
前記図4(a)の状態から、後退位置(図1に示す状態)にある第1移送手段42が下降すると、第1物品保持部44がバキュームによってマガジン4内の一番上の物品2Bを吸着する。この時点では、下流側の反転整列部6および方向転回部8には物品2が供給されていないので、第2物品保持部46および第3物品保持部48は物品2を保持しない。その後、第1移送手段42が上昇し下流側に向かって前進すると、前記物品2を保持している第1物品保持部44が反転整列部6の物品受渡位置Cの上方に移動する。ここで第1移送手段42を下降させて、第1物品保持部44の保持している物品2を物品受渡位置Cにあるスライドテーブル(第1スライドテーブル14)上に載せる(図4(b)参照)。この実施例では、一番最初の物品2(2B)は凸部2aが下方を向いた裏返しの状態になっている(図4(a)参照)。また、マガジン4の一番上の裏返しの物品2Bが取り出され、次の物品2(2A)は表面が上を向いている。マガジン4にはエレベータ12が設けられており、一番上の物品2Bが取り出されると、その次の物品2Aの高さが前記一番上の物品2Bと同じ高さになるように調整される。このようにマガジン4内の一番上の物品2を常に同一の高さに維持することにより、反転整列部6のスライドテーブル14、16上の物品2および方向転回部8の回転テーブル32上の物品2と同じ高さにすることができ、一体となっている第1移送手段42の3個の物品保持部44、46、48が同時に物品2を保持することができる。
【0030】
反転整列部6の物品受渡位置Cに移送された物品2Bは裏返しの状態であり、表裏検出センサー30(図2参照)によって裏面が上を向いていることが検出される。このセンサー30からの信号は制御装置31に送られ、制御装置31は、先ずスライド機構18を作動させて物品2Bが載せられている第1スライドテーブル14を第2退避位置D2に移動させる(図4(c)参照)。一方、図4(b)の行程で、第1物品保持部44がマガジン4から取り出した物品2Bを下流側の反転整列部6の物品受渡位置Cにある第1スライドテーブル14に引き渡した第1移送手段42は、上昇した後、後退位置に戻って下降し、次の物品2の把持移送を行う。
【0031】
続いて、制御装置31からの指令により、物品2Bが移動してきた第2退避位置D2の反転手段20を作動させる。この反転手段20は、第1スライドテーブル14が物品受渡位置Cから移動してくる時点では、開閉用エアシリンダ24によってグリッパ22の両グリップ部材22a、22bが上下に開放した状態になっており、第1スライドテーブル14上の物品2がグリッパ22の両グリップ部材22a、22b間に挿入される。その後、グリッパ22が閉じて物品2を把持すると、昇降用エアシリンダ28の作動によりグリッパ22が物品2を保持したまま上昇し、上方で反転用モーター26の作動によって180度回転されて反転する。反転した後グリッパ22が下降して、両グリップ部材22a、22bを開放し、元の第1スライドテーブル14上に物品2を戻す。その結果、第1スライドテーブル14上の物品2Aは表面を上に向けた状態になる。このように第2退避位置D2に移動した物品2Bの反転を行っている間に、第1移送手段42が後退位置で下降し、第1物品保持部44がマガジン4内の物品2Aを吸着して、上昇および前進することにより、この物品2Aを反転整列部6の物品受渡位置Cに移動している第2スライドテーブル16に移送する(図4(d)参照)。この実施例では、物品受渡位置Cに移送された物品2Aは表面を上に向けている。また、マガジン4内の次の物品2Bは裏返しの状態になっている。
【0032】
前回反転整列部6の物品受渡位置Cに移送された物品2Aは表面を上に向けているので反転させる必要がなく、そのまま次の方向転回部8に送られる。つまり、図4(d)において、第1物品保持部44がマガジン4内の物品2Aを保持して反転整列部6の物品受渡位置Cに移動している第2スライドテーブル16に引き渡した後、第1移送手段42が後退して下降すると、第1物品保持部44がマガジン4内の一番上の物品2Bを吸着保持するとともに、第2物品保持部46が物品受渡位置Cの第2スライドテーブル16上の物品2Aを吸着保持する。そして、この第1移送手段42が上昇して前進すると、第1物品保持部44が物品受渡位置C上に、また、第2物品保持部46が方向転回部8の回転テーブル32上に移動する。そこで第1移送手段42が下降することにより、第1物品保持部44と第2物品保持部46がそれぞれ保持している物品2B、2Aを、物品受渡位置Cの第2スライドテーブル16と方向転回部8の回転テーブル32上に引き渡す(図4(e)参照)。回転テーブル32は、物品2Aが移送される時点では、マガジン4およびスライドテーブル14、16と同一の方向を向いており、方向検出センサー36によって、物品2Aの凸部2aがどちらの方向を向いているか検出される。また、物品受渡位置Cに新たに移送された物品2Bも、表裏検出センサー30によって表裏が検出される。
【0033】
図4(e)の行程で物品受渡位置Cの第2スライドテーブル16に搬入された物品2Bは裏面が上向きであり、反転させる必要があるので、スライドテーブル14、16をスライド機構18によって移動させ、裏返しの状態の物品2Bが載っている第2スライドテーブル16を第1退避位置D1に移動させる。すると、前記図4(d)の位置で反転された物品2Aが載っている第1スライドテーブル14が第2退避位置D2から物品受渡位置Cに戻ってくる。また、回転テーブル32上に載っている物品2Aは、凸部2aが図4(e)の上方を向いているので、図の右方向を向かせるように回転装置34によって時計回り方向に90度回転させる(図4(f)参照)。
【0034】
次の工程(図4(g)参照)では、裏返しの状態のため第1退避位置D1に移動された物品2Bは、反転手段20によって反転されて表向きになる。また、この反転が行われている間に、第1移送手段42が次の動作により各ポジションの物品(図4(f)のマガジン4、第1スライドテーブル14および回転テーブル32上に載っている物品)を、それぞれ次のポジションに移送する。第1移送手段42が後退位置で下降すると、第1物品保持部44がマガジン4内の一番上の物品2Aを吸着保持し、第2物品保持部46が、物品受渡位置Cに戻ってきた表向きに反転されている物品2Aを吸着保持し、さらに、第3物品保持部48が90度転回されて横向きになっている物品2Aを吸着保持する。そのまま上昇して前進することにより、マガジン4内の一番上の物品2Aが物品受渡位置Cに、物品受渡位置Cの物品2Aが回転テーブル32上に移送される(図4(g)参照)。さらに、回転テーブル32上にあった物品2Aは、横向きの状態のまま次の中継部10(図1および図2参照)に送られる。
【0035】
図4(g)の行程で物品受渡位置Cに移送されてきた物品2Aは表面が上を向いているから反転させる必要がないのでスライドテーブル14、16は移動しない。一方、回転テーブル32上に移送された物品2Aは、凸部2aが図の上方を向いているので、時計回り方向に90度回転される(図4(h)参照)。
【0036】
方向転回部8で物品2Aの凸部2aの方向を図の右側に向けた後、第1移送手段42は次の搬入、搬出動作を行い、各ポジションの物品2をそれぞれ次のポジションに移動させる。つまり、第1物品保持部44がマガジン内の裏返しの状態の物品2Bを保持し、第2物品保持部46が物品受渡位置Cの物品2Aを、そして、第3物品保持部48が方向転回部8の物品2Aをそれぞれ保持して、下流側の、物品受渡位置C、方向転回部8および中継部10に移送する(図4(i)参照)。
【0037】
前回の移送により物品受渡位置Cに位置している第1スライドテーブル14に引き渡された物品2Bが裏向きなので、スライド機構18により、第1スライドテーブル14を第2退避位置D2に移動させる。また、この間に、方向転回部8の回転テーブル32上に載せられた物品2Aの凸部2aが図の下方を向いているので、回転テーブル32を反時計回り方向に90度回転させて図の右方に向ける(図4(j)参照)。
【0038】
物品受渡位置Cから第2退避位置D2に移動してきた裏返しの物品2Bは、反転手段20によって反転されて表向きになり、その間に、第1移送手段42によって、マガジン4から物品受渡位置Cに移動している第2スライドテーブル16へ、また、物品受渡位置Cから回転テーブル32へ、回転テーブル32から中継部10の載置テーブル38へそれぞれ物品2A、2A、2Aが移送される(図4(k)参照)。
【0039】
マガジン2から物品受渡位置Cに移送された物品2Aが表面を上に向けているので、スライドテーブル14、16は移動せず、回転テーブル32が反時計回り方向に90度回転して、凸部2aが図の下方を向いている物品2を回転させて凸部2aを図の右方に向ける(図4(l)参照)。
【0040】
さらに、第1移送手段42の次の動作により、第1物品保持部44がマガジン4内の裏返しの物品2Bを、第2物品保持部46が物品受渡位置Cの表面を上にした物品2Aを、そして、第3物品保持部48が方向転回部8の回転テーブル32上の物品2Aをそれぞれ次のポジションに移動させる(図4(m)参照)。
【0041】
図4(m)の行程で物品受渡位置Cに搬入されてきた物品2Bは裏向きの状態なので、反転させる必要があり、両スライドテーブル14、16をスライド機構18によって移動させて、裏返しの物品2Bが載っている第2スライドテーブル16を第1退避位置D1に移動させる。一方、方向転回部8では、回転テーブル32を時計回り方向に90度回転させて、物品2Aの凸部2aを図の右方向に向ける(図4(n)参照)。以降、図4(g)からの動作を順次繰り返して物品2を整列させる。
【0042】
第1移送手段42の第3物品保持部48によって、方向転回部8の回転テーブル32上から把持された物品2は、この第1移送手段42の前進によって中継部10の載置位置Eに停止している載置テーブル38または40上に引き渡される。方向転回部8から最初の物品2が中継部10に移送される時点では、図5に示すように、中継部10の載置位置Eに第1載置テーブル38が位置し、第2載置テーブル40が、物品移送方向Aの下流側に並んで位置しており、第1移送手段42の第3物品保持手段48に保持された物品2は、載置位置Eの第1載置テーブル38上に載せられる。
【0043】
第1載置テーブル38に一つの物品2が載置されると、テーブル昇降用エアシリンダ62とスライド用エアシリンダ74が同時に作動して、第1載置テーブル38が載置位置Eから下方の後退位置Fに移動するとともに、第2載置テーブル40が横方向の後退位置Gから載置位置Eへと水平移動する。このとき第2載置テーブル40が固定されているカムプレート70に形成されているカム溝76と、第1載置テーブル38に取り付けられ、前記カム溝76に係合しているカムローラ78とからなるインターロック用のカムによって相互の干渉をさけることができる。なお、カム溝76の形状は図示のものに限定されるものではなく、その他の形状を選択することもできる。
【0044】
第1載置テーブル38が後退位置Fに下降するとともに、第2載置テーブル40が横方向の後退位置Gから載置位置Eに移動すると、図7に示すように、上方の第2載置テーブル40と下方の第2載置テーブル38とが上下に重ね合わせた状態になる。この状態で、第1移送手段42の次の動作により、方向転回部8の回転テーブル32上の物品2が第2載置テーブル40上に載置される。その後、第2載置テーブル40をスライドシリンダ74の作動により載置位置Eから後退位置Gへ横方向移動させるとともに、第1載置テーブル38をテーブル昇降用エアシリンダ62の作動により上昇させる。2つの載置テーブル38、40は、それぞれ一つずつの物品2を載せて、物品2の移送方向Aに沿って並んだ状態になる。
【0045】
それぞれ物品2を載置した二つの載置テーブル38、40が、第1移送手段42による物品2の移送方向に沿って並んだ状態になると、第2移送手段54が下降して、2箇所の物品保持部56、58が2つの物品2を同時に吸着保持する。その後、上昇して次の工程を行うための所定位置に移送する。このように同時に2つの物品2を保持することを可能にするために並べた2つの載置テーブル38、40を、一方38の下降による後退位置Fへの移動と他方40の横方向移動による載置位置Eへの移動を同時に行うようにしたので、小さなスペース内で高速の受渡が可能になる。特に、2つの載置テーブル38、40を、前記従来の構成のように水平面内でスライドする構成とした場合には、受渡位置Eの移送方向Aにおける前後に各載置テーブル38、40の後退位置を設けることになり、方向転回部8と受渡位置Eとの間隔が長くなってしまう。このように方向転回部8と受渡位置Eとの間隔を長くすると、反転整列部6と方向転回部8との間隔も長くなってしまうので、装置全体が大型化してしまうが、前記実施例の構成では受渡位置Eの下方に後退位置Fを設けたので装置をコンパクトにすることができる。なお、前記実施例では、昇降手段として昇降用エアシリンダ28を、横移動手段としてスライド用エアシリンダ74を用いていたが、これらいずれかのエアシリンダ28、74を省略してカムやリンク機構を用いて駆動を一つにすることもできる。この場合には、カムやリンク機構が昇降手段または横移動手段を構成する。また、各載置テーブル38、40に載せられる物品2は1個ずつに限るものではなく、第1移送手段42の物品保持部48が一回で保持できる物品2が各載置テーブル38、40に載せられ、2つの載置テーブル38、40上の物品2が同時に第2移送手段54によって保持されるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】物品整列装置の全体の構成を示す正面図である。
【図2】物品整列装置の平面図である。
【図3】反転装置の側面図である。
【図4】物品移送装置の中継部の正面図である。(実施例1)
【図5】中継部の側面図である。
【図6】中継部の作動時の状態を説明する図である。
【図7】物品整列装置の作動を説明する図である。
【符号の説明】
【0047】
E 載置位置
F 後退位置(下方の後退位置)
G 後退位置(横方向の後退位置)
2 物品
10 中継部
38 テーブル(第1載置テーブル)
40 テーブル(第2載置テーブル)
42 第1移送手段
54 第2移送手段
62 昇降用エアシリンダ(昇降手段)
74 スライド用エアシリンダ(横移動手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定位置で保持した物品を中継部に移送する第1移送手段と、前記中継部の物品を保持して他の位置に移送する第2移送手段とを備え、前記中継部には、第1移送手段の一回の行程で移送した物品を載せるテーブルが2台と、前記第1移送手段が物品を載せる載置位置にこれら2台のテーブルを交互に位置させる移動手段とが設けられた物品移送装置において、
前記移動手段が、一方のテーブルを前記載置位置とその下方の後退位置へ移動させる昇降手段と、他方のテーブルを載置位置とその横方向の後退位置へ移動させる横移動手段とを備え、前記2台のテーブルの動作を連動させて交互に載置位置に位置させ、第1移送手段により物品を載置させるとともに、両者が並んだ状態のときに第2移送手段により2台のテーブル上の物品を保持させることを特徴とする物品移送装置。
【請求項2】
前記横移動手段によりテーブルが載置位置から後退位置へ移動する方向が、第1移送手段による物品の移送方向と同方向であることを特徴とする請求項1に記載の物品移送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−206212(P2006−206212A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17572(P2005−17572)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】