現像剤、現像方法及び現像装置、並びに画像形成方法及び画像形成装置
【課題】超高速の画像形成において、静電潜像への小粒径トナーの現像の忠実性を向上させ、長期にわたって再現性のよい高品質画像を形成することができる現像剤、現像方法及び現像装置、並び画像形成方法及び画像形成装置の提供。
【解決手段】トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有し、前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たす現像装置である。
【解決手段】トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有し、前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たす現像装置である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有する現像装置であって
前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、
現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、
前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たすことを特徴とする現像装置。
【請求項2】
現像スリーブに印加される交番電圧のピークtoピーク電圧(Vp−p)が、500V〜5,000Vである請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
トナーが少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該離型剤の数平均粒径が0.1μm〜1.5μmである請求項1から2のいずれかに記載の現像装置。
【請求項4】
トナーが粒径の異なる2種の外添剤を含有し、該外添剤の表面が疎水化されてなり、大粒径の外添剤の数平均粒径が50nm〜500nmであり、小粒径の外添剤の数平均粒径が5nm〜20nmである請求項1から3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
キャリアの重量平均粒径が25μm〜80μmであり、かつ飽和磁気モーメント(σs)が75emu/g以上である請求項1から4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
電子写真感光体と、該電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記現像手段が、請求項1から5のいずれかに記載の現像手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有する現像装置を用いた現像方法であって
前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、
現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、
前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たすことを特徴とする現像方法。
【請求項8】
現像スリーブに印加される交番電圧のピークtoピーク電圧(Vp−p)が、500V〜5,000Vである請求項7に記載の現像方法。
【請求項9】
トナーが少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該離型剤の数平均粒径が0.1μm〜1.5μmである請求項7から8のいずれかに記載の現像方法。
【請求項10】
トナーが粒径の異なる2種の外添剤を含有し、該外添剤の表面が疎水化されてなり、大粒径の外添剤の数平均粒径が50nm〜500nmであり、小粒径の外添剤の数平均粒径が5nm〜20nmである請求項7から9のいずれかに記載の現像方法。
【請求項11】
キャリアの重量平均粒径が25μm〜80μmであり、かつ飽和磁気モーメント(σs)が75emu/g以上である請求項7から10のいずれかに記載の現像方法。
【請求項12】
電子写真感光体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記現像工程が、請求項7から11のいずれかに記載の現像方法により行われることを特徴とする画像形成方法。
【請求項13】
トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有し、
前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、
現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、
前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たす現像装置に用いられ、
前記キャリアの重量平均粒径が25μm〜80μmであり、かつ飽和磁気モーメント(σs)が75emu/g以上であることを特徴とする現像剤。
【請求項14】
トナーが粒径の異なる2種の外添剤を含有し、該外添剤の表面が疎水化されてなり、大粒径の外添剤の数平均粒径が50nm〜500nmであり、小粒径の外添剤の数平均粒径が5nm〜20nmである請求項13に記載の現像剤。
【請求項15】
トナーが少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該離型剤の数平均粒径が0.1μm〜1.5μmである請求項13から14のいずれかに記載の現像剤。
【請求項1】
トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有する現像装置であって
前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、
現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、
前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たすことを特徴とする現像装置。
【請求項2】
現像スリーブに印加される交番電圧のピークtoピーク電圧(Vp−p)が、500V〜5,000Vである請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
トナーが少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該離型剤の数平均粒径が0.1μm〜1.5μmである請求項1から2のいずれかに記載の現像装置。
【請求項4】
トナーが粒径の異なる2種の外添剤を含有し、該外添剤の表面が疎水化されてなり、大粒径の外添剤の数平均粒径が50nm〜500nmであり、小粒径の外添剤の数平均粒径が5nm〜20nmである請求項1から3のいずれかに記載の現像装置。
【請求項5】
キャリアの重量平均粒径が25μm〜80μmであり、かつ飽和磁気モーメント(σs)が75emu/g以上である請求項1から4のいずれかに記載の現像装置。
【請求項6】
電子写真感光体と、該電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記現像手段が、請求項1から5のいずれかに記載の現像手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有する現像装置を用いた現像方法であって
前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、
現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、
前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たすことを特徴とする現像方法。
【請求項8】
現像スリーブに印加される交番電圧のピークtoピーク電圧(Vp−p)が、500V〜5,000Vである請求項7に記載の現像方法。
【請求項9】
トナーが少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該離型剤の数平均粒径が0.1μm〜1.5μmである請求項7から8のいずれかに記載の現像方法。
【請求項10】
トナーが粒径の異なる2種の外添剤を含有し、該外添剤の表面が疎水化されてなり、大粒径の外添剤の数平均粒径が50nm〜500nmであり、小粒径の外添剤の数平均粒径が5nm〜20nmである請求項7から9のいずれかに記載の現像方法。
【請求項11】
キャリアの重量平均粒径が25μm〜80μmであり、かつ飽和磁気モーメント(σs)が75emu/g以上である請求項7から10のいずれかに記載の現像方法。
【請求項12】
電子写真感光体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記現像工程が、請求項7から11のいずれかに記載の現像方法により行われることを特徴とする画像形成方法。
【請求項13】
トナー及びキャリアからなる現像剤を表面に担持させて搬送する現像スリーブを少なくとも有し、
前記現像スリーブの線速度(Vs)が0.5m/sec〜1.85m/secであり、
現像時には前記現像スリーブに直流電圧を加えて交番電圧を印加し、該交番電圧の周波数(f)が1kHz〜10kHzであり、次式、Vs≦0.15f+0.35の関係を満たし、
前記トナーの重量平均粒径(D4)が2μm〜6μmであり、次式、D4≧−(4/9)・f+(58/9)の関係を満たす現像装置に用いられ、
前記キャリアの重量平均粒径が25μm〜80μmであり、かつ飽和磁気モーメント(σs)が75emu/g以上であることを特徴とする現像剤。
【請求項14】
トナーが粒径の異なる2種の外添剤を含有し、該外添剤の表面が疎水化されてなり、大粒径の外添剤の数平均粒径が50nm〜500nmであり、小粒径の外添剤の数平均粒径が5nm〜20nmである請求項13に記載の現像剤。
【請求項15】
トナーが少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有し、該離型剤の数平均粒径が0.1μm〜1.5μmである請求項13から14のいずれかに記載の現像剤。
【図1】
【図4】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図4】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【公開番号】特開2008−203618(P2008−203618A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−40707(P2007−40707)
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月21日(2007.2.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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