画像処理装置およびその制御方法およびプログラム
【課題】画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理をユーザからの指示無しに、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことと、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することができる。
【解決手段】リムーバブルハードディスク制御部212が、リムーバブルHDD1301の接続を検出すると、リムーバブルHDDにユーザIDが設定されているか否かを判定し、ユーザIDが設定されていないと判定した場合には、リムーバブルHDDに対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理されたリムーバブルHDDに対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、そして、リムーバブルHDDにデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化する。
【解決手段】リムーバブルハードディスク制御部212が、リムーバブルHDD1301の接続を検出すると、リムーバブルHDDにユーザIDが設定されているか否かを判定し、ユーザIDが設定されていないと判定した場合には、リムーバブルHDDに対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理されたリムーバブルHDDに対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、そして、リムーバブルHDDにデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク等の大容量記憶媒体を利用したプリンタ装置,ファクシミリ装置,デジタル複合機,スキャナ装置やこれらの機能の複数を備えた複合機等の画像処理装置に関し、特にハードディスク等の大容量記憶媒体の増設や取り外しが可能な画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像形成装置にプリントジョブやスキャン画像をハードディスクに蓄積する技術が提案されている。
【特許文献1】特開平10−51609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の画像処理装置においては、ハードディスク等の大容量記憶媒体を新たに増設することや取り外すことができなかった。
【0004】
画像処理装置においてハードディスク等の大容量記憶媒体の増設や取り外しを可能にするには、予め大容量記憶媒体を画像処理装置で利用できるようにフォーマットする必要があったが、従来の画像処理装置は、フォーマット処理機能さえ備えていなかった。
【0005】
また、大容量記憶媒体を画像処理装置に対して取り外し可能にすると、該取り外された大容量記憶媒体への第三者のアクセスが比較的容易にできてしまうため、印刷データなどの機密性が十分に確保できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、着脱可能な記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定し、前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化することにより、画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理をユーザからの指示無しに、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことができるとともに、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することができる画像処理装置及び画像処理装置の制御方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、画像データを記憶媒体に蓄積する記憶媒体を着脱可能なインタフェース手段と、前記インタフェース手段への前記記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行するフォーマット手段と、前記フォーマット処理手段によりフォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成する生成手段と、前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成手段により生成された暗号鍵を用いて暗号化する暗号化手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、着脱可能な記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定し、前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化するので、画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理をユーザからの指示無しに、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことができるとともに、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することができる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す画像処理システムの一例を示す概観図である。なお、本実施形態では画像処理装置をMFP(マルチファンクション周辺機器)として説明を行うが、レーザービームプリンタ等の画像処理装置であってもよい。
【0010】
図1において、101はネットワークであり、このネットワーク101にはサーバとしてのコンピュータ102、クライアントとしてのコンピュータ103a,103bが接続されている。なお、図示しないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下、クライアントを代表して103と表記する。
【0011】
さらに、ネットワーク101にはMFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)104a,104b,104c,104dが接続されている。104a、104b,104c,104dは、フルカラーでスキャン,プリント等が可能なカラー4ドラムMFPである。
【0012】
105はネットワークに接続された1ドラムカラーレーザビームプリンタLBPである。また、図示しないが、ネットワーク101上にはMFPを初め、スキャナ,プリンタあるいはFAX等のその他の機器も接続されている。
【0013】
ここでコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing:デスクトップパブリッシング)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集可能である。コンピュータ103は、作成された文書/図形をPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換し、ネットワーク101を介してMFP104,LBP105に送信して、MFP104,LBP105にてプリントアウトさせることができる。
【0014】
MFP104,LBP105はそれぞれ、コンピュータ102,103とネットワーク101を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104,LBP105は装置の情報や状態をコンピュータ102,103側に逐次知する仕組みとなっている。さらに、コンピュータ102,103は、MFP104,LBP105から装置の情報や状態の情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、これにより、コンピュータ102,103は、MFP104,LBP105の情報や状態を管理可能である。
【0015】
〔MFP104の構成〕
次に、図1を用いて図2に示したMFP104の構成について説明する。
【0016】
図2は、図1に示したMFP104の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0017】
図2に示すように、MFP104は、画像読み取りを行うスキャナ部201と、スキャナ部201で入力された画像データを画像処理するIP部202と、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203と、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card)部分204と、コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205を有する。
【0018】
そして、コア部206で、MFP104の使い方に応じて、画像信号を一時保存したり、経路を決定する。また、コア部206から出力された画像データは、PWM(Pulse Width Modulation)部207を介して、画像形成を行うプリンタ部208に送られる。プリンタ部208でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部209へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0019】
また、MFP104はディスプレイ部210有し、このディスプレイ部210は、画像をプリントせずに画像の内容を確認したり、プリントする前に画像の様子を確認する(プレビュー)ために用いられる。
【0020】
さらに、MFP104は、タッチパネル付の表示部とハードキー等から構成されMFP104を操作する操作パネル211を有する。
【0021】
また、MFP104は、リムーバブルハードディスク制御部212を有する。このリムーバブルハードディスク制御部212は、リムーバブルハードディスク(リムーバブルHDD)1301を着脱可能に接続可能なインタフェースであり、該リムーバブルハードディスク1301へのデータの読み書き等を制御する。
【0022】
〔スキャナ部201の構成〕
次に、図3を用いて図2に示したスキャナ部201の構成について説明する。
【0023】
図3は、図2に示したスキャナ部201の構成を説明する断面図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0024】
図3において、301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は、照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304,305,306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。
【0025】
ミラー304,照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は、ミラー304は速度vで移動し、ミラー305,306を含む第2ミラーユニット311は速度1/2vで移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311は、モータ309により駆動される。
【0026】
〔画像処理部202の構成〕
次に、図4を用いて図2に示したIP部(画像処理部)202の構成について説明する。
【0027】
図4は、図2に示したIP部(画像処理部)202の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0028】
図4に示すように、CCDセンサ308に、入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308は、RGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号を出力する。
【0029】
401はA/Dコンバータで、CCDセンサ308から出力されたR,G,Bの画像信号を各色信号毎に8bitのデジタル画像信号RO,GO,BOに変換する。402はシェーディング補正部で、A/Dコンバータ401から出力されたデジタル画像信号RO,GO,BOに対して色ごとに、基準白色版の読み取り信号を用いてシェーディング補正を施する。
【0030】
403はラインディレイ調整回路(ライン補間部)で、シェーディング補正部402でシェーディング補正された画像信号に対して、CCDセンサ308の各色ラインセンサが相互に所定の距離を隔てて配置されているために発生する副走査方向の空間的ずれを補正する処理を施す。
【0031】
404は入力マスキング部で、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間をNTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(RO,GO,BO)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0032】
405は輝度/濃度変換部(LOG変換部)で、ルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、入力されるRGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換する。406は出力マスキング/UCR回路図であり、入力されるC1,M1,Y1信号を画像処理装置のトナー色であるC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0033】
407はガンマ補正部で、入力されるC,M,Y,K信号を、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換する。408は空間フィルタで、入力されるC,M,Y,Kデータに、エッジ強調またはスムージングを施した後、画像信号をコア部206へ送信する。
【0034】
〔NIC部204の構成〕
次に、図5を用いて図2に示したNIC部204の構成について説明する。
【0035】
図5は、図2に示したNIC部204,PDL部205の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0036】
NIC部204は、ネットワーク101に対してのインタフェースの機能を持つものであり、例えば10Basa-T/100Base-TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0037】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、602のLANコントローラ部に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、PDL部205に信号を流す。
【0038】
次に、外部に情報を提供する場合には、PDL部205より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
【0039】
〔PDL部205の構成〕
次に、図5を用いてPDL部205の構成の説明する。
【0040】
コンピュータ103上で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書,図形,写真等から構成されており、それぞれは、文字コード,図形コード,ラスタ画像データ等による画像記述の要素の組み合わせから成っている。これが、いわゆるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)であり、Adobe社のPostScript(登録商標)言語に代表されるものである。
【0041】
PDL部205では、上記PDLデータからラスタ画像データへの変換処理を行う。
【0042】
図5に示すように、まずNIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部603を経由して一度ハードディスク(HDD)のような大容量メモリ604に格納され、ここで各ジョブ毎に管理、保存される。次に、必要に応じて、CPU部603は、RIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行って、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎DRAMなどの高速アクセス可能なメモリ605にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部208の状況に合わせて、再びCPU部603を介して、コア部206へ送られる。
【0043】
スキャナ部201で読み取られCMYKデータに変換された画像信号を、プリンタ部へすぐに送ることができない場合、ここのメモリ604に一旦記憶されるよう、コア部206で制御される。
【0044】
〔コア部206の構成〕
図6を用いてコア部206について説明する。
【0045】
図6は、図2に示したコア部206の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0046】
図5において、701はバスセレクタ部で、MFP104,LBP105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104,LBP105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
【0047】
以下に各機能を実行するためのバスの切り替えのパターンを示す。
【0048】
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタ208
・ネットワークスキャン:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタ208
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ208
・ディスプレイ表示機能:スキャナ201又はFAX部203又はNIC部204→コア206→ディスプレイ210
また、702は圧縮部で、バスセレクタ部701を出た画像データを圧縮処理し、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部703に格納される。704は伸張部で、メモリ部703に格納された画像データを伸張してプリンタ部208(PWM部207)又はディスプレイ部210へ送信する。
【0049】
705はCPUで、図示しないROM等に格納されるプログラムを図示しないRAM等上で実行することにより、コア部206全体を統括制御する。
【0050】
なお、圧縮部702で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIP等一般的なものを用いればよい。また、圧縮された画像データは、CPU705の制御により、ジョブ毎に管理され、ファイル名,作成者,作成日時,ファイルサイズ等の付加データと一緒に格納される。
【0051】
さらに、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒にメモリ部703に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(メモリ部703からの読み出し)ができない様にするたの機能である。なお、メモリ部703に記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、CPU705が、パスワードによる認証を行った後にメモリ部703より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送ることもできる。
【0052】
〔PWM部207の構成〕
以下、図7を用いてPWM部207,プリンタ部208を説明する。
【0053】
図7は、図2に示したPWM部207,プリンタ部208の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0054】
コア部206を出たイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された多値画像データは、それぞれのPWM部207を通ってそれぞれ画像形成される。
【0055】
図7(1)のPWM部207において、801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。
【0056】
803はコンパレータで、三角波発生部801からの信号(図7(2)のaに示す)、及び、D/Aコンバータ802からの信号(図8(2)のbに示す)を大小比較し、図8(2)のcに示すような信号を、プリンタ部208のレーザ駆動部804に送信する。
【0057】
レーザ駆動部804は、入力されるCMYK信号にそれぞれ基づいて、CMYKそれぞれのレーザ発振器805を駆動してレーザビームに変換させる。
【0058】
プリンタ部208において、913はポリゴンスキャナで、CMYKそれぞれのレーザ発振器805から照射されるそれぞれのレーザビームを走査して、それぞれの感光ドラム917,921,925,929に照射する。
【0059】
〔MFP104のプリンタ部208の構成〕
図8を用いて、4ドラムタイプカラープリンタ部の概要図を示す。
【0060】
図8は、図2に示したプリンタ部208(4ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図であり、図7と同一のものには同一の符号を付してある。
【0061】
図8に示すように、ポリゴンミラー913は、4つの半導体レーザ発振器805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914,915,916をへて感光ドラム917を走査し、次の1本はミラー918,919,920をへて感光ドラム921を走査し、次の1本は922,923,924をへて感光ドラム925を走査し、次の1本はミラー926,927,928をへて感光ドラム929を走査する。
【0062】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にブラックのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0063】
シートカセット934,935および、手差しトレイ936のいずれかより供給されたシートは、レジストローラ937をへて、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917,921,925,929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。
【0064】
各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950によりいったん下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しい順となる。
【0065】
なお、4つの感光ドラム917,921,925,929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0066】
〔ディスプレイ部210の構成〕
図9を用いて、図2に示したディスプレイ部210を説明する。
【0067】
図9は、図2に示したディスプレイ部210を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0068】
図9において、1001は逆LOG変換部で、コア部206より出力された画像信号(CMYKデータ)をRGBデータに変換する。1002はガンマ変換部で、入力されるデータを、出力されるCRT,LCD等のディスプレイ装置1004の色の特性に合わせるためにルックアップテーブルを使用して出力変換する。該変換された画像データは、一度メモリ部1003に格納されて、CRT,LCD等のディスプレイ装置1004によって表示させる。
【0069】
ここで、ディスプレイ部210を使用するのは、出力画像を予め確認するプレビュー機能や出力する画像が意図したものと間違いないか検証するプルーフ機能、あるいは、プリントの必要がないかを確認するな場合にプリントシートの無駄を省く為である。
【0070】
〔フィニッシャ部209の構成〕
以下、図10を用いて図2に示したフィニッシャ部209の構成を説明する。
【0071】
図10は、図2に示したフィニッシャ部209の構成を示す断面図である。
【0072】
図10に示すように、プリンタ部208の定着部940(または、979)を出たシートは、フィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101とスタックトレイ1102があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0073】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥/手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0074】
さらに、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。この他、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り器1104、ファイル用の2つの(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0075】
さらに、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラにかませることによりシートを半折にし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で作成されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
【0076】
その他、図示しないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいは、バインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのカッティングなどを加えることも可能である。
【0077】
また、インサータ1103は、トレイ1110にセットされたシートをプリンタを通さずにトレイ1101,1102,1108のいずれかに送るためのものである。これによって、フィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110には、ユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ排出することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0078】
〔LBP105の構成〕
次に、図11を用いて図1に示したLBP105の構成について説明する。
【0079】
図11は、図1に示したLBP105の制御構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0080】
図11に示すように、LBP104は、NIC部204と、コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205と、PWM部207と、プリンタ部213とを有する。なお、NIC部,PDL部,PWM部の構成はMFP104と同様である。また、プリンタ部213については、プリンタ部208と異なる部分のみを説明し、同一の部分については説明を省略する。
【0081】
〔プリンタ部213の構成〕
以下、図12を用いて、1ドラムタイプカラープリンタ部213の概要図を示す。
【0082】
図12は、図11に示したプリンタ部213(1ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図であり、図8と同一のものには同一の符号を付してある。
【0083】
図12において、913はポリゴンミラーであり、半導体レーザ805より発光された1本のレーザ光を受け、ミラー914をへて感光ドラム917を走査して、感光体上に潜像を形成する。感光体上の潜像は反時計回りに回転しながら、961の色現像器や960の黒現像器に到達する。
【0084】
961,960の現像器は感光体上に潜像として帯電された電荷に応じてトナーをのせる(現像させる)働きをする。画像が白黒の時は、960の現像器のみが使用され、カラーの時は、961と960の両方の現像器が使用される。次に、感光体917に生成された画像は、時計回りに回転している中間転写体962に転写される。この中間転写体は、白黒の場合は1回転、カラーの場合は4回転して画像生成を中間転写体上に完了する。
【0085】
色現像器961は回転することでイエロー現像器961y、マゼンタ現像器961m、シアン現像器961cのいずれかを感光ドラム917に接するように制御される。まず、イエロートナーを現像・転写するときは色現像器が図10に示す位置にまるまで回転し、感光ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、イエロー現像器961yによってドラム上にイエローのトナー画像が形成される。これと同期して転写ドラム962が半時計回りへ回転し、感光ドラムからイエロートナーが転写される。転写ドラムの周囲の長さはA3サイズ画像が長手方向に形成できるものである。A3サイズの画像形成を行う場合は、A3サイズの原稿を読み取って、その画像信号によって、A3サイズ画像1面分のイエロートナー画像が転写ドラム上に形成される。
【0086】
次にマゼンタトナーを現像・転写するときは色現像器が半時計方向へ120度回転した後、前記と同様に原稿を読み取って、その画像信号によって、ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、マゼンタの現像器961Mによってドラム上にマゼンタのトナー画像が形成される。これと同期して転写ドラムが半時計回りへ回転し、感光ドラムからマゼンタトナーが転写される。
【0087】
次に同様にシアントナー画像が転写される。次にブラックトナー画像が現像器960によって感光ドラム917に形成され、同様に転写される。
【0088】
一方で、970の上段カセット、あるいは971の下段カセットから972あるいは973のピックアップローラで給紙された記録紙が、974あるいは975の給紙ローラに従って搬送され、976の搬送ローラで更にレジ前まで搬送されていく。
【0089】
そして、前述した中間転写体917への画像形成が終了するタイミングで中間転写体と978の転写ベルトの間にくるようなタイミングに制御されている。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルトが中間転写体に接して、トナーが記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、979の定着ローラで、熱と加圧により記録紙に定着される。
【0090】
画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラによりあらかじめ指定されていた980で示すフェイスアップ排紙口か981で示すフェイスダウン排紙口のいずれかに搬送され、排紙される。以上で、プリンタコントローラから送られてきた画像情報を出力することができる。
【0091】
〔ネットワークユーティリティソフトウェアの説明〕
図1に示したコンピュータ102、103上にて動作するユーユーティリティソフトウェアについて説明する。
【0092】
MFP104,LBP105内のネットワークインタフェース部分(NIP部204+PDL部205)には、MIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,LBP105をはじめとして、ネットワーク上につながれたスキャナ,プリンタあるいは、FAX等の管理が可能になっている。
【0093】
一方、コンピュータ102,103上では、ユーティリティと呼ばれるソフトウェアプログラムが動作しており、ネットワークを介して上記SNMPの利用によりMIBを使って必要な情報交換が可能となる。
【0094】
例えば、MFP104,LBP105の装備情報をとしてフィニッシャ209が接続されているか否かを探知したり、ステータス情報をして現在プリントが出きるか否かを探知したり、あるいは、MFP104,LBP105の名前や設置場所などを記入したり変更したり確認したりといった具合に、MIBを使うことによりユーザはネットワークに接続されたMFP104,LBP105の情報をコンピュータ102、103上で確認することができる。また、これらの情報はサーバ102とクライアント103を区別してリード/ライトに制限を持たせることも可能である。
【0095】
従って、このようなコンピュータ103,102のユーティリティの機能を使うことにより、MFP104,LBP105の装備情報,装置の状態,ネットワークの設定,ジョブの経緯,使用状況の管理,制御等あらゆる情報を、ユーザはコンピュータ103,102の前で入手することが可能となる。
【0096】
以下、図13〜図16を用いて、本実施形態の画像処理装置のリムーバブルハードディスク制御部について説明する。
【0097】
図13は、図2に示したリムーバブルハードディスク制御部212の構成を示すブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0098】
リムーバブルHDD1301は取り外すことができる大容量記憶媒体である。このリムーバブルHDD1301には画像データ等が格納されており、MFP104は、このリムーバブルHDD1301に格納された画像データを伸張し、ラスタイメージに変換し、プリントアウト等することができる。
【0099】
リムーバブルハードディスク制御部212において、1302はハードディスクコントローラであり、リムーバブルHDD1301へデータの書き込みや読み出し等の制御を行うリムーバブルHDD1301とのインタフェースの機能を備える。1303は暗号化/復号化モジュールであり、ユーザ毎に設定された暗号鍵を用い、リムーバブルHDD1301に格納するデータの暗号化処理や、リムーバブルHDD1301に格納された暗号化データの復号化を行う。1305は不揮発性メモリであり、ユーザ毎に設定されたパスワードや暗号鍵を格納しておく。
【0100】
1304はCPUであり、ROM1306に格納されるプログラムをRAM1307上にロードして実行して、リムーバブルハードディスク制御部212全体を統括制御する。
【0101】
図14,図15,図16は、本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ROM1306に格納されるプログラムをRAM1307上にロードして実行することにより実現される。図14〜図16中、S1401,S1402,S1501〜S1506,S1601〜S1604は各ステップを示す。
【0102】
画像処理装置の電源がONされると、まずCPU1304は、ハードディスクコントローラ1302を介してリムーバブルHDD1301が装着されているかを確認する(S1401)。
【0103】
そして、ステップS1401で、CPU1304が、リムーバブルHDD1301が装着されていないと判定した場合には、リムーバブルHDD1301の接続を検出するまで、ステップS1401の確認処理を繰り返す。
【0104】
そして、ステップS1401で、CPU1304が、リムーバブルHDD1301が装着されていると判定した場合には、リムーバブルHDD1301にユーザIDが設定(記憶)されているか否かを判定する(S1402)。
【0105】
そして、ステップS1402において、CPU1304が、リムーバブルHDD1301にユーザIDが設定(記憶)されていないと判定した場合には、ステップS1501(図15)に処理を進める。
【0106】
そして、ステップS1501において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301のフォーマットを実行する。
【0107】
次に、ステップS1502において、CPU1304は、操作パネル211に図示しないユーザID設定画面を表示して、使用者にユーザIDの設定を促し、使用者よりユーザIDが設定されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からユーザIDが入力されて設定されたと判定した場合には、ステップS1503に処理を進める。
【0108】
次に、ステップS1503において、CPU1304は、操作パネル211に図示しないパスワード設定画面を表示して、ステップS1502で設定された使用者のユーザIDに対応するパスワードの設定を促し、使用者よりパスワードが設定されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からパスワードが入力されて設定されたと判定した場合には、ステップS1504に処理を進める。
【0109】
次に、ステップS1505において、CPU1304は、ステップS1502で設定したユーザID,ステップS1503で設定したパスワード,ステップS1504で生成した暗号鍵を不揮発性メモリ1305へ格納する。
【0110】
さらに、CPU1304は、ステップS1505で不揮発性メモリ1305へ格納したユーザIDを、リムーバブルHDD1301に書き込み(S1506)、ステップS1601(図16)に処理を進める。
【0111】
そして、ステップS1402で、CPU1304が、リムーバブルHDD1301にユーザIDが設定(記憶)されていると判定した場合には、ステップS1601(図16)に処理を進める。
【0112】
ステップS1601において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301内に格納されたユーザIDを読み取るとともに、操作パネル211に図示しないパスワード入力画面を表示して、使用者にパスワードの入力を促し、使用者よりパスワードが入力されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からパスワードが入力されたと判定した場合には、ステップS1602に処理を進める。
【0113】
次に、ステップS1602において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301より読み取ったユーザID,ステップS1601で入力されたパスワードと、不揮発性メモリ1305に格納されているユーザID,パスワードとの比較を行ってユーザ認証を行う。
【0114】
そして、ステップS1602で、CPU1304がユーザ認証に失敗したと判定した場合には、CPU1304は、「参照できるユーザではありません。」等のメッセージをディスプレイ部201又は操作パネル211に表示し(S1604)、処理を終了する。
【0115】
一方、ステップS1602で、CPU1304がユーザ認証に成功したと判定した場合には、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に格納されているユーザIDに対応する暗号鍵を、暗号化/復号化モジュール1303に設定し(S1603)、処理を終了する。
【0116】
以上説明したように、本実施形態に示したハードディスク等の大容量記憶媒体(リムーバブルHDD1301)の増設や取り外しが可能な画像形成装置(MFP104,LBP105)において、大容量記憶媒体(リムーバブルHDD1301)にユーザIDを格納することにより、大容量記憶媒体がフォーマットされているかを判断することができ、さらにユーザID及びパスワードに基づいて暗号鍵を生成し、その暗号鍵を用いて、大容量記憶媒体に書き込むデータを暗号化することにより、大容量記憶媒体の着脱と機密性を十分に確保することが可能な画像処理装置を提供することが可能である。
【0117】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態として、パスワードに有効期間を付加した場合の画像処理装置を説明する。
【0118】
なお、図14,図15で説明したリムーバブルHDD1301の検出方法、ユーザIDが設定されていない場合の処理は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0119】
以下、図14,図15,図17を参照して、本実施形態の画像処理装置のリムーバブルハードディスク制御部について説明する。
【0120】
図17は、本発明の画像処理装置の第2の制御処理動作の一部を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ROM1306に格納されるプログラムをRAM1307上にロードして実行することにより実現される。図17中、S1601〜S1604,S1703,S1705〜S1708は各ステップを示し、図16と同一のステップには同一のステップ番号を付してあり、説明は省略する。なお、図14〜図17に示す一連の制御処理動作が、本発明の画像処理装置の第2の制御処理動作に対応する。
【0121】
図17のステップS1602で、CPU1304がユーザ認証に成功したと判定した場合には、ステップS1703において、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過したか否かを判定することにより、パスワードが有効期間内か否かを判定する。なお、上記設定時間は、画像処理装置の管理者等により操作パネル211から設定されて不揮発性メモリ1305に格納されているものとする。また、図15に示したステップS1505では、パスワードを不揮発性メモリ1305に格納する際に、該パスワードと共に該パスワードの生成日時を示す情報も格納するものとする。
【0122】
ステップS1703で、CPU1304が、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過していない(パスワードが有効期間内である)と判定した場合には、そのままステップS1603に処理を進める。
【0123】
一方、ステップS1703で、CPU1304が、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過した(パスワードが有効期間内でない)と判定した場合には、ステップS1704に処理を進める。
【0124】
ステップS1704において、CPU1304は、操作パネル211に図示しないパスワード再設定画面を表示して、リムーバブルHDD1301内に格納されているユーザIDに対応するパスワードの再設定を促し、使用者よりパスワードが再設定されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からパスワードが入力されて再設定されたと判定した場合には、ステップS1706に処理を進める。
【0125】
次に、ステップS1706において、CPU1304は、ステップS1705で再設定されたパスワードとユーザIDを用いて暗号鍵を再生成し、ステップS1707において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301内に格納されているユーザID,ステップS1705で再設定されたパスワード,ステップS1706で生成された暗号鍵を不揮発性メモリ1305へ格納しなおす。
【0126】
次に、CPU1304は、リムーバブルHDD1301内に格納されている暗号化データを、ステップS1706で新しく生成された暗号鍵を用いて、暗号化/復号化モジュール1303で再暗号化させ、リムーバブルHDD1301に再格納する(S1708)。
【0127】
最後に、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に格納されているユーザIDに対応する暗号鍵を、暗号化/復号化モジュール1303に設定し(S1603)、処理を終了する。
【0128】
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置によれば、パスワードの有効期間情報をユーザID,パスワード,暗号鍵と一緒に管理し、有効期間経過した場合には、暗号鍵を再生成することにより、さらに機密性を高めた画像処理装置を提供することが可能である。
【0129】
なお、図17のステップS1703では、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過したか否かを判定することにより、パスワードが有効期間内か否かを判定する構成について説明したが、パスワードを不揮発性メモリ1305に格納する際に、該パスワードの有効期限を示す情報を該パスワードに紐付けてパスワードを不揮発性メモリ1305に格納し、該有効期限を示す情報に基づいてパスワードが有効期間内か否かを判定するように構成してもよい。
【0130】
また、パスワードに有効期限が設定されていない場合(不揮発性メモリ1305にパスワードの有効期限を示す情報が格納されていない場合)には、ステップS1703で、CPU1304は、パスワードが生成されてから設定時間経過していない(パスワードが有効期間内である)と判定して、処理をステップS1603に進めるように制御するものとする。
【0131】
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、画像処理装置(MFP104又はLBP105)に装着されたリムーバブルHDD130へデータを格納させる場合のユーザインタフェース制御について示す。
【0132】
まず、図18,図19を参照して、クライアントPC103,サーバ103から送信したプリントジョブを画像処理装置(MFP104又はLBP105)のハードディスクに格納する第1のボックス機能におけるユーザインタフェースについて説明する。
【0133】
図18は、本発明の画像処理装置(MFP104又はLBP105)に図13に示したリムーバブルHDD130が装着されている場合にクライアントPC103,サーバ102から画像処理装置(MFP104又はLBP105)に対して印刷指示を行うときのクライアントPC103,サーバ103の表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。
【0134】
図18において、1801はプリンタ選択メニューで、印刷を行うプリンタを選択するためのものである。1802は印刷範囲指示メニューで、印刷を行う範囲を指示するためのものである。1803はOKボタンで、印刷指示を行う際に押下する。1804はキャンセルボタンで、印刷指示を行わずこの印刷指示画面を閉じる際に押下する。
【0135】
1806は印刷用紙指定方法を指示するプルダウンメニューであり、図18に示すように、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されている場合に、リムーバブルボックスの指定ができるようにクライアントPC103,サーバ102のCPUにより表示制御される。1807は給紙部を指示するプルダウンメニューである。
【0136】
図19は、本発明の画像処理装置(MFP104又はLBP105)に図13に示したリムーバブルHDD130が装着されていない場合にクライアントPC103,サーバ102から画像処理装置(MFP104又はLBP105)に対して印刷指示を行うときのクライアントPC103,サーバ103の表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。なお、図18と同一のものには同一の符号を付してある。
【0137】
画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されていない場合には、図19に示すように、プルダウンメニュー1806には、リムーバブルボックスの指定ができないようにメニューとして表示されないようにクライアントPC103,サーバ102のCPUにより表示制御される。
【0138】
また、1807は、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されていない場合に表示される、リムーバブルハードディスク1301が装着されてないことをユーザに通知するメッセージであり、クライアントPC103,サーバ102のCPUにより表示制御される。
【0139】
このように、クライアントPC103,サーバ102のCPUは、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されてないときには、クライアントPC103,サーバ102から印刷データを送信するときに、リムーバブルボックスを指定することを禁止するように制御する。
【0140】
同時に、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されてないときであっても、クライアントPC103,サーバ102のCPUは、他のハードディスクへのボックスを実行可能なように制御する。
【0141】
なお、クライアントPC103,サーバ102のCPUは、画像処理装置(MFP104又はLBP105)に要求して、画像処理装置(MFP104又はLBP105)のデバイス情報を取得する。このとき、画像処理装置(MFP104又はLBP105)は、クライアントPC103,サーバ102からの要求に応じて、画像処理装置(MFP104又はLBP105)のデバイス情報(リムーバブルHDD1301が装着されているか否かの情報を含む)をクライアントPC103,サーバ102に返送するものとする。
【0142】
従って、クライアントPC103,120では、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されていないにもかかわらず、ユーザが誤って、リムーバブルHDD1301へのボックス格納ジョブを発生させてしまい、エラーとなってしまうといった事態を防止することができる。
【0143】
次に、図20,図21を参照して、画像処理装置(MFP104)の画像読み取り装置(スキャナ101)を使用して読み取った画像データをハードディスクに格納する第2のボックス機能におけるユーザインタフェースについて説明する。
【0144】
図2に示したスキャナ部201を使用して読み取った画像データをハードディスクに格納する第2のボックス機能を使用する場合、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合は、MFP204の操作パネル211の表示画面上に図20示すようなセキュアボックス指定画面が表示される。
【0145】
図20は、図2に示したスキャナ201を使用して読み取った画像データをリムーバブルハードディスク1301に格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合にMFP204の操作パネル111上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図である。
【0146】
図20において、2001は格納するボックスを指定するメニューである。2002はOKボタンで、ボックス指定指示を確定する際に押下する。2003はキャンセルボタンで、ボックス指定指示を確定することなくこのボックス指定画面を閉じる際に押下する。2005は画像読み取りサイズ(原稿サイズ)を指定するメニューである。2005はリムーバブルボックス指定とするか否かの指定を行うメニューである。
【0147】
MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合は、CPU1304は、ボックス指定方法メニュー2005に「リムーバブルボックス」メニューを表示して、リムーバブルボックス指定を行うことができるように制御し、リムーバブルボックス指定がなされると、この後パスワードを入力する画面(不図示)へ遷移するように制御する。
【0148】
図21は、図2に示したスキャナ101を使用して読み取った画像データをハードディスクに格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていない場合にMFP204の操作パネル111上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図であり、図11と同一のものには同一の符号を付してある。
【0149】
図21に示すように、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていない場合には、CPU1304は、ボックス指定方法メニュー805に「リムーバブルボックス」を指定するメニューを表示しないように制御する。この場合、CPU1304は、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていないことをユーザに通知するメッセージ2006を表示する。
【0150】
以上の処理により、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合には、リムーバブルボックスにデータを格納可能となり、一方、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていない場合には、リムーバブルボックスにデータを格納する指定が不可能となるように制御する。
【0151】
従って、画像処理装置(MFP104)にリムーバブルHDD1301が装着されていないにもかかわらず、ユーザが誤って、リムーバブルHDD1301へのボックス格納ジョブを発生させてしまい、エラーとなってしまうといった事態を防止することができる。
【0152】
上述した各画面の構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0153】
なお、上記各実施形態では、プリンタ部208,213がレーザビーム方式である場合を例にして説明したが、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0154】
また、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置においても、パーソナルコントローラから取り外された記憶媒体(ハードディスク,USBメモリ,CD−RW,DVD−RW,FD等)への第三者のアクセスが比較的容易にできてしまうため、データ等の機密性が十分に確保できないという問題点があるが、本発明をパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に適用することにより、情報処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理を自動で(ユーザからの特別な操作指示無しに)、未設定の記憶媒体が情報処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことが可能となるとともに、情報処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することが可能となる。
【0155】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0156】
なお、上記各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0157】
以上説明したように、本発明の画像処理装置によれば、リムーバブルハードディスク制御部212が、リムーバブルHDD130の接続を検出すると、リムーバブルHDD130にユーザIDが設定されているか否かを判定し、ユーザIDが設定されていないと判定した場合には、リムーバブルHDD130に対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理されたリムーバブルHDD130に対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、そして、リムーバブルHDD130にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化することにより、画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体(リムーバブルHDD130)のフォーマット処理を自動で(ユーザからの特別な操作指示無しに)、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことが可能となるとともに、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することが可能となる。
【0158】
また、パスワードの有効期間情報をユーザID,パスワード,暗号鍵と一緒に管理し、有効期間経過した場合には暗号鍵を再生成することにより、さらに機密性を高めることが可能となる。
【0159】
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0160】
図22は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0161】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0162】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0163】
本実施形態における図14〜図16,図14,図15,図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0164】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0165】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0166】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0167】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0168】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0169】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0170】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0171】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0172】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0173】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0174】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組み合わせを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0175】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【産業上の利用可能性】
【0176】
本発明を、記憶媒体を着脱可能なパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に適用することができ、パーソナルコントローラから取り外された大容量記憶媒体の機密性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像処理システムの一例を示す概観図である。
【図2】図1に示したMFPの構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したスキャナ部の構成を説明する断面図である。
【図4】図2に示したIP部(画像処理部)の構成を説明するブロック図である。
【図5】図2に示したNIC部,PDL部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図2に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図2に示したPWM部,プリンタ部の構成を説明するブロック図である。
【図8】図2に示したプリンタ部(4ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図である。
【図9】図2に示したディスプレイ部を説明するブロック図である。
【図10】図2に示したフィニッシャ部の構成を示す断面図である。
【図11】図1に示したLBPの制御構成を説明するブロック図である。
【図12】図11に示したプリンタ部(1ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図である。
【図13】図2に示したリムーバブルハードディスク制御部の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の画像処理装置の第2の制御処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図18】本発明の画像処理装置にリムーバブルHDDが装着されている場合にクライアントPCから画像処理装置に対して印刷指示を行うときのクライアントPCの表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。
【図19】本発明の画像処理装置にリムーバブルHDDが装着されていない場合にクライアントPCから画像処理装置に対して印刷指示を行うときのクライアントPCの表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。
【図20】図2に示したスキャナを使用して読み取った画像データをリムーバブルハードディスクに格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスクが装着されている場合にMFPの操作パネル上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図である。
【図21】図2に示したスキャナを使用して読み取った画像データをリムーバブルハードディスクに格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスクが装着されていない場合にMFPの操作パネル上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図である。
【図22】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0178】
104 MFP
105 LBP
212 リムーバブルハードディスク制御部
1301 リムーバブルHDD
1302 ハードディスクコントローラ
1303 暗号化/複合化モジュール
1304 CPU
1305 不揮発性メモリ
1306 ROM
1307 RAM
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク等の大容量記憶媒体を利用したプリンタ装置,ファクシミリ装置,デジタル複合機,スキャナ装置やこれらの機能の複数を備えた複合機等の画像処理装置に関し、特にハードディスク等の大容量記憶媒体の増設や取り外しが可能な画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像形成装置にプリントジョブやスキャン画像をハードディスクに蓄積する技術が提案されている。
【特許文献1】特開平10−51609号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の画像処理装置においては、ハードディスク等の大容量記憶媒体を新たに増設することや取り外すことができなかった。
【0004】
画像処理装置においてハードディスク等の大容量記憶媒体の増設や取り外しを可能にするには、予め大容量記憶媒体を画像処理装置で利用できるようにフォーマットする必要があったが、従来の画像処理装置は、フォーマット処理機能さえ備えていなかった。
【0005】
また、大容量記憶媒体を画像処理装置に対して取り外し可能にすると、該取り外された大容量記憶媒体への第三者のアクセスが比較的容易にできてしまうため、印刷データなどの機密性が十分に確保できないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、着脱可能な記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定し、前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化することにより、画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理をユーザからの指示無しに、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことができるとともに、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することができる画像処理装置及び画像処理装置の制御方法およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、画像データを記憶媒体に蓄積する記憶媒体を着脱可能なインタフェース手段と、前記インタフェース手段への前記記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段が前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行するフォーマット手段と、前記フォーマット処理手段によりフォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定する設定手段と、前記設定手段により設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成する生成手段と、前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成手段により生成された暗号鍵を用いて暗号化する暗号化手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、着脱可能な記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定し、前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化するので、画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理をユーザからの指示無しに、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことができるとともに、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することができる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態を示す画像処理システムの一例を示す概観図である。なお、本実施形態では画像処理装置をMFP(マルチファンクション周辺機器)として説明を行うが、レーザービームプリンタ等の画像処理装置であってもよい。
【0010】
図1において、101はネットワークであり、このネットワーク101にはサーバとしてのコンピュータ102、クライアントとしてのコンピュータ103a,103bが接続されている。なお、図示しないがクライアントはこれらのほかにも多数接続されている。以下、クライアントを代表して103と表記する。
【0011】
さらに、ネットワーク101にはMFP(Multi Function peripheral:マルチファンクション周辺機器)104a,104b,104c,104dが接続されている。104a、104b,104c,104dは、フルカラーでスキャン,プリント等が可能なカラー4ドラムMFPである。
【0012】
105はネットワークに接続された1ドラムカラーレーザビームプリンタLBPである。また、図示しないが、ネットワーク101上にはMFPを初め、スキャナ,プリンタあるいはFAX等のその他の機器も接続されている。
【0013】
ここでコンピュータ103上では、いわゆるDTP(Desk Top Publishing:デスクトップパブリッシング)を実行するアプリケーションソフトウェアを動作させ、各種文書/図形が作成/編集可能である。コンピュータ103は、作成された文書/図形をPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換し、ネットワーク101を介してMFP104,LBP105に送信して、MFP104,LBP105にてプリントアウトさせることができる。
【0014】
MFP104,LBP105はそれぞれ、コンピュータ102,103とネットワーク101を介して情報交換できる通信手段を有しており、MFP104,LBP105は装置の情報や状態をコンピュータ102,103側に逐次知する仕組みとなっている。さらに、コンピュータ102,103は、MFP104,LBP105から装置の情報や状態の情報を受けて動作するユーティリティソフトウェアを持っており、これにより、コンピュータ102,103は、MFP104,LBP105の情報や状態を管理可能である。
【0015】
〔MFP104の構成〕
次に、図1を用いて図2に示したMFP104の構成について説明する。
【0016】
図2は、図1に示したMFP104の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0017】
図2に示すように、MFP104は、画像読み取りを行うスキャナ部201と、スキャナ部201で入力された画像データを画像処理するIP部202と、ファクシミリなどに代表される電話回線を利用した画像の送受信を行うFAX部203と、更に、ネットワークを利用して画像データや装置情報をやり取りするNIC(Network Interface Card)部分204と、コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205を有する。
【0018】
そして、コア部206で、MFP104の使い方に応じて、画像信号を一時保存したり、経路を決定する。また、コア部206から出力された画像データは、PWM(Pulse Width Modulation)部207を介して、画像形成を行うプリンタ部208に送られる。プリンタ部208でプリントアウトされたシートはフィニッシャ部209へ送り込まれ、シートの仕分け処理やシートの仕上げ処理が行われる。
【0019】
また、MFP104はディスプレイ部210有し、このディスプレイ部210は、画像をプリントせずに画像の内容を確認したり、プリントする前に画像の様子を確認する(プレビュー)ために用いられる。
【0020】
さらに、MFP104は、タッチパネル付の表示部とハードキー等から構成されMFP104を操作する操作パネル211を有する。
【0021】
また、MFP104は、リムーバブルハードディスク制御部212を有する。このリムーバブルハードディスク制御部212は、リムーバブルハードディスク(リムーバブルHDD)1301を着脱可能に接続可能なインタフェースであり、該リムーバブルハードディスク1301へのデータの読み書き等を制御する。
【0022】
〔スキャナ部201の構成〕
次に、図3を用いて図2に示したスキャナ部201の構成について説明する。
【0023】
図3は、図2に示したスキャナ部201の構成を説明する断面図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0024】
図3において、301は原稿台ガラスであり、読み取られるべき原稿302が置かれる。原稿302は、照明ランプ303により照射され、その反射光はミラー304,305,306を経て、レンズ307によりCCD308上に結像される。
【0025】
ミラー304,照明ランプ303を含む第1ミラーユニット310は、ミラー304は速度vで移動し、ミラー305,306を含む第2ミラーユニット311は速度1/2vで移動することにより、原稿302の全面を走査する。第1ミラーユニット310及び第2ミラーユニット311は、モータ309により駆動される。
【0026】
〔画像処理部202の構成〕
次に、図4を用いて図2に示したIP部(画像処理部)202の構成について説明する。
【0027】
図4は、図2に示したIP部(画像処理部)202の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0028】
図4に示すように、CCDセンサ308に、入力された光学的信号は、CCDセンサ308により電気信号に変換される。このCCDセンサ308は、RGB3ラインのカラーセンサであり、RGBそれぞれの画像信号を出力する。
【0029】
401はA/Dコンバータで、CCDセンサ308から出力されたR,G,Bの画像信号を各色信号毎に8bitのデジタル画像信号RO,GO,BOに変換する。402はシェーディング補正部で、A/Dコンバータ401から出力されたデジタル画像信号RO,GO,BOに対して色ごとに、基準白色版の読み取り信号を用いてシェーディング補正を施する。
【0030】
403はラインディレイ調整回路(ライン補間部)で、シェーディング補正部402でシェーディング補正された画像信号に対して、CCDセンサ308の各色ラインセンサが相互に所定の距離を隔てて配置されているために発生する副走査方向の空間的ずれを補正する処理を施す。
【0031】
404は入力マスキング部で、CCDセンサ308のR,G,Bフィルタの分光特性で決まる読取色空間をNTSCの標準色空間に変換する部分であり、CCDセンサ308の感度特性/照明ランプのスペクトル特性等の諸特性を考慮した装置固有の定数を用いた3×3のマトリックス演算を行い、入力された(RO,GO,BO)信号を標準的な(R,G,B)信号に変換する。
【0032】
405は輝度/濃度変換部(LOG変換部)で、ルックアップテーブル(LUT)RAMにより構成され、入力されるRGBの輝度信号がC1,M1,Y1の濃度信号になるように変換する。406は出力マスキング/UCR回路図であり、入力されるC1,M1,Y1信号を画像処理装置のトナー色であるC,M,Y,K信号に補正して出力する。
【0033】
407はガンマ補正部で、入力されるC,M,Y,K信号を、トナーの色味諸特性を考慮したルックアップテーブル(LUT)RAMを使って画像出力のためのC,M,Y,Kデータに変換する。408は空間フィルタで、入力されるC,M,Y,Kデータに、エッジ強調またはスムージングを施した後、画像信号をコア部206へ送信する。
【0034】
〔NIC部204の構成〕
次に、図5を用いて図2に示したNIC部204の構成について説明する。
【0035】
図5は、図2に示したNIC部204,PDL部205の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0036】
NIC部204は、ネットワーク101に対してのインタフェースの機能を持つものであり、例えば10Basa-T/100Base-TXなどのEthernet(登録商標)ケーブルなどを利用して外部からの情報を入手したり、外部へ情報を流す役割を果たす。
【0037】
外部より情報を入手する場合は、まず、トランス部601で電圧変換され、602のLANコントローラ部に送られる。LANコントローラ部602は、その内部に第1バッファメモリ(不図示)を持っており、その情報が必要な情報か否かを判断した上で、第2バッファメモリ(不図示)に送った後、PDL部205に信号を流す。
【0038】
次に、外部に情報を提供する場合には、PDL部205より送られてきたデータは、LANコントローラ部602で必要な情報を付加して、トランス部601を経由してネットワーク101に接続される。
【0039】
〔PDL部205の構成〕
次に、図5を用いてPDL部205の構成の説明する。
【0040】
コンピュータ103上で動作するアプリケーションソフトウェアによって作成された画像データは、文書,図形,写真等から構成されており、それぞれは、文字コード,図形コード,ラスタ画像データ等による画像記述の要素の組み合わせから成っている。これが、いわゆるPDL(Page Description Language:ページ記述言語)であり、Adobe社のPostScript(登録商標)言語に代表されるものである。
【0041】
PDL部205では、上記PDLデータからラスタ画像データへの変換処理を行う。
【0042】
図5に示すように、まずNIC部204から送られてきたPDLデータは、CPU部603を経由して一度ハードディスク(HDD)のような大容量メモリ604に格納され、ここで各ジョブ毎に管理、保存される。次に、必要に応じて、CPU部603は、RIP(Raster Image Processing)と呼ばれるラスタ化画像処理を行って、PDLデータをラスタイメージに展開する。展開されたラスタイメージデータは、CMYKの色成分毎DRAMなどの高速アクセス可能なメモリ605にジョブ毎にページ単位で格納され、プリンタ部208の状況に合わせて、再びCPU部603を介して、コア部206へ送られる。
【0043】
スキャナ部201で読み取られCMYKデータに変換された画像信号を、プリンタ部へすぐに送ることができない場合、ここのメモリ604に一旦記憶されるよう、コア部206で制御される。
【0044】
〔コア部206の構成〕
図6を用いてコア部206について説明する。
【0045】
図6は、図2に示したコア部206の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0046】
図5において、701はバスセレクタ部で、MFP104,LBP105の利用における、いわば交通整理の役割を担っている。すなわち、複写機能、ネットワークスキャン、ネットワークプリンタ、ファクシミリ送信/受信、あるいは、ディスプレイ表示などMFP104,LBP105における各種機能に応じてバスの切り替えを行うところである。
【0047】
以下に各機能を実行するためのバスの切り替えのパターンを示す。
【0048】
・複写機能:スキャナ201→コア206→プリンタ208
・ネットワークスキャン:スキャナ201→コア206→NIC部204
・ネットワークプリンタ:NIC部204→コア206→プリンタ208
・ファクシミリ送信機能:スキャナ201→コア206→FAX部203
・ファクシミリ受信機能:FAX部203→コア206→プリンタ208
・ディスプレイ表示機能:スキャナ201又はFAX部203又はNIC部204→コア206→ディスプレイ210
また、702は圧縮部で、バスセレクタ部701を出た画像データを圧縮処理し、ハードディスク(HDD)などの大容量メモリからなるメモリ部703に格納される。704は伸張部で、メモリ部703に格納された画像データを伸張してプリンタ部208(PWM部207)又はディスプレイ部210へ送信する。
【0049】
705はCPUで、図示しないROM等に格納されるプログラムを図示しないRAM等上で実行することにより、コア部206全体を統括制御する。
【0050】
なお、圧縮部702で用いられる圧縮方式は、JPEG,JBIG,ZIP等一般的なものを用いればよい。また、圧縮された画像データは、CPU705の制御により、ジョブ毎に管理され、ファイル名,作成者,作成日時,ファイルサイズ等の付加データと一緒に格納される。
【0051】
さらに、ジョブの番号とパスワードを設けて、それらも一緒にメモリ部703に格納すれば、パーソナルボックス機能をサポートすることができる。これは、データの一時保存や特定の人にしかプリントアウト(メモリ部703からの読み出し)ができない様にするたの機能である。なお、メモリ部703に記憶されているジョブのプリントアウトの指示が行われた場合には、CPU705が、パスワードによる認証を行った後にメモリ部703より呼び出し、画像伸張を行ってラスタイメージに戻してプリンタ部207に送ることもできる。
【0052】
〔PWM部207の構成〕
以下、図7を用いてPWM部207,プリンタ部208を説明する。
【0053】
図7は、図2に示したPWM部207,プリンタ部208の構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0054】
コア部206を出たイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色に色分解された多値画像データは、それぞれのPWM部207を通ってそれぞれ画像形成される。
【0055】
図7(1)のPWM部207において、801は三角波発生部、802は入力されるデジタル画像信号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ(D/A変換部)である。
【0056】
803はコンパレータで、三角波発生部801からの信号(図7(2)のaに示す)、及び、D/Aコンバータ802からの信号(図8(2)のbに示す)を大小比較し、図8(2)のcに示すような信号を、プリンタ部208のレーザ駆動部804に送信する。
【0057】
レーザ駆動部804は、入力されるCMYK信号にそれぞれ基づいて、CMYKそれぞれのレーザ発振器805を駆動してレーザビームに変換させる。
【0058】
プリンタ部208において、913はポリゴンスキャナで、CMYKそれぞれのレーザ発振器805から照射されるそれぞれのレーザビームを走査して、それぞれの感光ドラム917,921,925,929に照射する。
【0059】
〔MFP104のプリンタ部208の構成〕
図8を用いて、4ドラムタイプカラープリンタ部の概要図を示す。
【0060】
図8は、図2に示したプリンタ部208(4ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図であり、図7と同一のものには同一の符号を付してある。
【0061】
図8に示すように、ポリゴンミラー913は、4つの半導体レーザ発振器805より発光された4本のレーザ光を受ける。その内の1本はミラー914,915,916をへて感光ドラム917を走査し、次の1本はミラー918,919,920をへて感光ドラム921を走査し、次の1本は922,923,924をへて感光ドラム925を走査し、次の1本はミラー926,927,928をへて感光ドラム929を走査する。
【0062】
一方、930はイエロー(Y)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム917上にイエローのトナー像を形成し、931はマゼンタ(M)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム921上にマゼンタのトナー像を形成し、932はシアン(C)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム925上にシアンのトナー像を形成し、933はブラック(K)のトナーを供給する現像器であり、レーザ光に従い、感光ドラム929上にブラックのトナー像を形成する。以上4色(Y,M,C,K)のトナー像がシートに転写され、フルカラーの出力画像を得ることができる。
【0063】
シートカセット934,935および、手差しトレイ936のいずれかより供給されたシートは、レジストローラ937をへて、転写ベルト938上に吸着され、搬送される。給紙のタイミングと同期がとられて、予め感光ドラム917,921,925,929には各色のトナーが現像されており、シートの搬送とともに、トナーがシートに転写される。
【0064】
各色のトナーが転写されたシートは、分離され、搬送ベルト939により搬送され、定着器940によって、トナーがシートに定着される。定着器940を抜けたシートはフラッパ950によりいったん下方向へ導かれてシートの後端がフラッパ950を抜けた後、スイッチバックさせて排出する。これによりフェイスダウン状態で排出され、先頭頁から順にプリントしたときに正しい順となる。
【0065】
なお、4つの感光ドラム917,921,925,929は、距離dをおいて、等間隔に配置されており、搬送ベルト939により、シートは一定速度vで搬送されており、このタイミング同期がなされて、4つの半導体レーザ805は駆動される。
【0066】
〔ディスプレイ部210の構成〕
図9を用いて、図2に示したディスプレイ部210を説明する。
【0067】
図9は、図2に示したディスプレイ部210を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0068】
図9において、1001は逆LOG変換部で、コア部206より出力された画像信号(CMYKデータ)をRGBデータに変換する。1002はガンマ変換部で、入力されるデータを、出力されるCRT,LCD等のディスプレイ装置1004の色の特性に合わせるためにルックアップテーブルを使用して出力変換する。該変換された画像データは、一度メモリ部1003に格納されて、CRT,LCD等のディスプレイ装置1004によって表示させる。
【0069】
ここで、ディスプレイ部210を使用するのは、出力画像を予め確認するプレビュー機能や出力する画像が意図したものと間違いないか検証するプルーフ機能、あるいは、プリントの必要がないかを確認するな場合にプリントシートの無駄を省く為である。
【0070】
〔フィニッシャ部209の構成〕
以下、図10を用いて図2に示したフィニッシャ部209の構成を説明する。
【0071】
図10は、図2に示したフィニッシャ部209の構成を示す断面図である。
【0072】
図10に示すように、プリンタ部208の定着部940(または、979)を出たシートは、フィニッシャ部209に入る。フィニッシャ部209には、サンプルトレイ1101とスタックトレイ1102があり、ジョブの種類や排出されるシートの枚数に応じて切り替えて排出される。
【0073】
ソート方式には2通りあり、複数のビンを有して各ビンに振り分けるビンソート方式と、後述の電子ソート機能とビン(または、トレイ)を奥/手前方向にシフトしてジョブ毎に出力シートを振り分けるシフトソート方式によりソーティングを行うことができる。電子ソート機能は、コレートと呼ばれ、前述のコア部で説明した大容量メモリを持っていれば、このバッファメモリを利用して、バッファリングしたページ順と排出順を変更する、いわゆるコレート機能を用いることで電子ソーティングの機能もサポートできる。次にグループ機能は、ソーティングがジョブ毎に振り分けるのに対し、ページ毎に仕分けする機能である。
【0074】
さらに、スタックトレイ1102に排出する場合には、シートが排出される前のシートをジョブ毎に蓄えておき、排出する直前にステープラ1105にてバインドすることも可能である。この他、上記2つのトレイに至るまでに、紙をZ字状に折るためのZ折り器1104、ファイル用の2つの(または3つ)の穴開けを行うパンチャ1106があり、ジョブの種類に応じてそれぞれの処理を行う。
【0075】
さらに、サドルステッチャ1107は、シートの中央部分を2ヶ所バインドした後に、シートの中央部分をローラにかませることによりシートを半折にし、週刊誌やパンフレットのようなブックレットを作成する処理を行う。サドルステッチャ1107で作成されたシートは、ブックレットトレイ1108に排出される。
【0076】
その他、図示しないが、製本のためのグルー(糊付け)によるバインドや、あるいは、バインド後にバインド側と反対側の端面を揃えるためのカッティングなどを加えることも可能である。
【0077】
また、インサータ1103は、トレイ1110にセットされたシートをプリンタを通さずにトレイ1101,1102,1108のいずれかに送るためのものである。これによって、フィニッシャ209に送り込まれるシートとシートの間にインサータ1103にセットされたシートをインサート(中差し)することができる。インサータ1103のトレイ1110には、ユーザによりフェイスアップの状態でセットされるものとし、ピックアップローラ1111により最上部のシートから順に給送する。従って、インサータ1103からのシートはそのままトレイ1101、1102へ排出することによりフェイスダウン状態で排出される。サドルステッチャ1107へ送るときには、一度パンチャ1106側へ送り込んだ後スイッチバックさせて送り込むことによりフェースの向きを合わせる。
【0078】
〔LBP105の構成〕
次に、図11を用いて図1に示したLBP105の構成について説明する。
【0079】
図11は、図1に示したLBP105の制御構成を説明するブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0080】
図11に示すように、LBP104は、NIC部204と、コンピュータ103から送られてきたページ記述言語(PDL)を画像信号に展開するPDL部205と、PWM部207と、プリンタ部213とを有する。なお、NIC部,PDL部,PWM部の構成はMFP104と同様である。また、プリンタ部213については、プリンタ部208と異なる部分のみを説明し、同一の部分については説明を省略する。
【0081】
〔プリンタ部213の構成〕
以下、図12を用いて、1ドラムタイプカラープリンタ部213の概要図を示す。
【0082】
図12は、図11に示したプリンタ部213(1ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図であり、図8と同一のものには同一の符号を付してある。
【0083】
図12において、913はポリゴンミラーであり、半導体レーザ805より発光された1本のレーザ光を受け、ミラー914をへて感光ドラム917を走査して、感光体上に潜像を形成する。感光体上の潜像は反時計回りに回転しながら、961の色現像器や960の黒現像器に到達する。
【0084】
961,960の現像器は感光体上に潜像として帯電された電荷に応じてトナーをのせる(現像させる)働きをする。画像が白黒の時は、960の現像器のみが使用され、カラーの時は、961と960の両方の現像器が使用される。次に、感光体917に生成された画像は、時計回りに回転している中間転写体962に転写される。この中間転写体は、白黒の場合は1回転、カラーの場合は4回転して画像生成を中間転写体上に完了する。
【0085】
色現像器961は回転することでイエロー現像器961y、マゼンタ現像器961m、シアン現像器961cのいずれかを感光ドラム917に接するように制御される。まず、イエロートナーを現像・転写するときは色現像器が図10に示す位置にまるまで回転し、感光ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、イエロー現像器961yによってドラム上にイエローのトナー画像が形成される。これと同期して転写ドラム962が半時計回りへ回転し、感光ドラムからイエロートナーが転写される。転写ドラムの周囲の長さはA3サイズ画像が長手方向に形成できるものである。A3サイズの画像形成を行う場合は、A3サイズの原稿を読み取って、その画像信号によって、A3サイズ画像1面分のイエロートナー画像が転写ドラム上に形成される。
【0086】
次にマゼンタトナーを現像・転写するときは色現像器が半時計方向へ120度回転した後、前記と同様に原稿を読み取って、その画像信号によって、ドラム917にレーザ露光が行われると同期してドラムが時計方向へ回転し、マゼンタの現像器961Mによってドラム上にマゼンタのトナー画像が形成される。これと同期して転写ドラムが半時計回りへ回転し、感光ドラムからマゼンタトナーが転写される。
【0087】
次に同様にシアントナー画像が転写される。次にブラックトナー画像が現像器960によって感光ドラム917に形成され、同様に転写される。
【0088】
一方で、970の上段カセット、あるいは971の下段カセットから972あるいは973のピックアップローラで給紙された記録紙が、974あるいは975の給紙ローラに従って搬送され、976の搬送ローラで更にレジ前まで搬送されていく。
【0089】
そして、前述した中間転写体917への画像形成が終了するタイミングで中間転写体と978の転写ベルトの間にくるようなタイミングに制御されている。ここに記録紙が到達したところで、転写ベルトが中間転写体に接して、トナーが記録紙に転写される。記録紙に転写された画像は、979の定着ローラで、熱と加圧により記録紙に定着される。
【0090】
画像が定着された記録紙は、プリンタコントローラによりあらかじめ指定されていた980で示すフェイスアップ排紙口か981で示すフェイスダウン排紙口のいずれかに搬送され、排紙される。以上で、プリンタコントローラから送られてきた画像情報を出力することができる。
【0091】
〔ネットワークユーティリティソフトウェアの説明〕
図1に示したコンピュータ102、103上にて動作するユーユーティリティソフトウェアについて説明する。
【0092】
MFP104,LBP105内のネットワークインタフェース部分(NIP部204+PDL部205)には、MIB(Management Information Base)と呼ばれる標準化されたデータベースが構築されており、SNMP(Simple Network Management Protocol)というネットワーク管理プロトコルを介してネットワーク上のコンピュータと通信し、MFP104,LBP105をはじめとして、ネットワーク上につながれたスキャナ,プリンタあるいは、FAX等の管理が可能になっている。
【0093】
一方、コンピュータ102,103上では、ユーティリティと呼ばれるソフトウェアプログラムが動作しており、ネットワークを介して上記SNMPの利用によりMIBを使って必要な情報交換が可能となる。
【0094】
例えば、MFP104,LBP105の装備情報をとしてフィニッシャ209が接続されているか否かを探知したり、ステータス情報をして現在プリントが出きるか否かを探知したり、あるいは、MFP104,LBP105の名前や設置場所などを記入したり変更したり確認したりといった具合に、MIBを使うことによりユーザはネットワークに接続されたMFP104,LBP105の情報をコンピュータ102、103上で確認することができる。また、これらの情報はサーバ102とクライアント103を区別してリード/ライトに制限を持たせることも可能である。
【0095】
従って、このようなコンピュータ103,102のユーティリティの機能を使うことにより、MFP104,LBP105の装備情報,装置の状態,ネットワークの設定,ジョブの経緯,使用状況の管理,制御等あらゆる情報を、ユーザはコンピュータ103,102の前で入手することが可能となる。
【0096】
以下、図13〜図16を用いて、本実施形態の画像処理装置のリムーバブルハードディスク制御部について説明する。
【0097】
図13は、図2に示したリムーバブルハードディスク制御部212の構成を示すブロック図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0098】
リムーバブルHDD1301は取り外すことができる大容量記憶媒体である。このリムーバブルHDD1301には画像データ等が格納されており、MFP104は、このリムーバブルHDD1301に格納された画像データを伸張し、ラスタイメージに変換し、プリントアウト等することができる。
【0099】
リムーバブルハードディスク制御部212において、1302はハードディスクコントローラであり、リムーバブルHDD1301へデータの書き込みや読み出し等の制御を行うリムーバブルHDD1301とのインタフェースの機能を備える。1303は暗号化/復号化モジュールであり、ユーザ毎に設定された暗号鍵を用い、リムーバブルHDD1301に格納するデータの暗号化処理や、リムーバブルHDD1301に格納された暗号化データの復号化を行う。1305は不揮発性メモリであり、ユーザ毎に設定されたパスワードや暗号鍵を格納しておく。
【0100】
1304はCPUであり、ROM1306に格納されるプログラムをRAM1307上にロードして実行して、リムーバブルハードディスク制御部212全体を統括制御する。
【0101】
図14,図15,図16は、本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ROM1306に格納されるプログラムをRAM1307上にロードして実行することにより実現される。図14〜図16中、S1401,S1402,S1501〜S1506,S1601〜S1604は各ステップを示す。
【0102】
画像処理装置の電源がONされると、まずCPU1304は、ハードディスクコントローラ1302を介してリムーバブルHDD1301が装着されているかを確認する(S1401)。
【0103】
そして、ステップS1401で、CPU1304が、リムーバブルHDD1301が装着されていないと判定した場合には、リムーバブルHDD1301の接続を検出するまで、ステップS1401の確認処理を繰り返す。
【0104】
そして、ステップS1401で、CPU1304が、リムーバブルHDD1301が装着されていると判定した場合には、リムーバブルHDD1301にユーザIDが設定(記憶)されているか否かを判定する(S1402)。
【0105】
そして、ステップS1402において、CPU1304が、リムーバブルHDD1301にユーザIDが設定(記憶)されていないと判定した場合には、ステップS1501(図15)に処理を進める。
【0106】
そして、ステップS1501において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301のフォーマットを実行する。
【0107】
次に、ステップS1502において、CPU1304は、操作パネル211に図示しないユーザID設定画面を表示して、使用者にユーザIDの設定を促し、使用者よりユーザIDが設定されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からユーザIDが入力されて設定されたと判定した場合には、ステップS1503に処理を進める。
【0108】
次に、ステップS1503において、CPU1304は、操作パネル211に図示しないパスワード設定画面を表示して、ステップS1502で設定された使用者のユーザIDに対応するパスワードの設定を促し、使用者よりパスワードが設定されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からパスワードが入力されて設定されたと判定した場合には、ステップS1504に処理を進める。
【0109】
次に、ステップS1505において、CPU1304は、ステップS1502で設定したユーザID,ステップS1503で設定したパスワード,ステップS1504で生成した暗号鍵を不揮発性メモリ1305へ格納する。
【0110】
さらに、CPU1304は、ステップS1505で不揮発性メモリ1305へ格納したユーザIDを、リムーバブルHDD1301に書き込み(S1506)、ステップS1601(図16)に処理を進める。
【0111】
そして、ステップS1402で、CPU1304が、リムーバブルHDD1301にユーザIDが設定(記憶)されていると判定した場合には、ステップS1601(図16)に処理を進める。
【0112】
ステップS1601において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301内に格納されたユーザIDを読み取るとともに、操作パネル211に図示しないパスワード入力画面を表示して、使用者にパスワードの入力を促し、使用者よりパスワードが入力されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からパスワードが入力されたと判定した場合には、ステップS1602に処理を進める。
【0113】
次に、ステップS1602において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301より読み取ったユーザID,ステップS1601で入力されたパスワードと、不揮発性メモリ1305に格納されているユーザID,パスワードとの比較を行ってユーザ認証を行う。
【0114】
そして、ステップS1602で、CPU1304がユーザ認証に失敗したと判定した場合には、CPU1304は、「参照できるユーザではありません。」等のメッセージをディスプレイ部201又は操作パネル211に表示し(S1604)、処理を終了する。
【0115】
一方、ステップS1602で、CPU1304がユーザ認証に成功したと判定した場合には、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に格納されているユーザIDに対応する暗号鍵を、暗号化/復号化モジュール1303に設定し(S1603)、処理を終了する。
【0116】
以上説明したように、本実施形態に示したハードディスク等の大容量記憶媒体(リムーバブルHDD1301)の増設や取り外しが可能な画像形成装置(MFP104,LBP105)において、大容量記憶媒体(リムーバブルHDD1301)にユーザIDを格納することにより、大容量記憶媒体がフォーマットされているかを判断することができ、さらにユーザID及びパスワードに基づいて暗号鍵を生成し、その暗号鍵を用いて、大容量記憶媒体に書き込むデータを暗号化することにより、大容量記憶媒体の着脱と機密性を十分に確保することが可能な画像処理装置を提供することが可能である。
【0117】
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態として、パスワードに有効期間を付加した場合の画像処理装置を説明する。
【0118】
なお、図14,図15で説明したリムーバブルHDD1301の検出方法、ユーザIDが設定されていない場合の処理は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0119】
以下、図14,図15,図17を参照して、本実施形態の画像処理装置のリムーバブルハードディスク制御部について説明する。
【0120】
図17は、本発明の画像処理装置の第2の制御処理動作の一部を示すフローチャートである。なお、このフローチャートの処理は、ROM1306に格納されるプログラムをRAM1307上にロードして実行することにより実現される。図17中、S1601〜S1604,S1703,S1705〜S1708は各ステップを示し、図16と同一のステップには同一のステップ番号を付してあり、説明は省略する。なお、図14〜図17に示す一連の制御処理動作が、本発明の画像処理装置の第2の制御処理動作に対応する。
【0121】
図17のステップS1602で、CPU1304がユーザ認証に成功したと判定した場合には、ステップS1703において、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過したか否かを判定することにより、パスワードが有効期間内か否かを判定する。なお、上記設定時間は、画像処理装置の管理者等により操作パネル211から設定されて不揮発性メモリ1305に格納されているものとする。また、図15に示したステップS1505では、パスワードを不揮発性メモリ1305に格納する際に、該パスワードと共に該パスワードの生成日時を示す情報も格納するものとする。
【0122】
ステップS1703で、CPU1304が、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過していない(パスワードが有効期間内である)と判定した場合には、そのままステップS1603に処理を進める。
【0123】
一方、ステップS1703で、CPU1304が、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過した(パスワードが有効期間内でない)と判定した場合には、ステップS1704に処理を進める。
【0124】
ステップS1704において、CPU1304は、操作パネル211に図示しないパスワード再設定画面を表示して、リムーバブルHDD1301内に格納されているユーザIDに対応するパスワードの再設定を促し、使用者よりパスワードが再設定されるのを待機する。そして、CPU1304は、操作パネル211を介して使用者からパスワードが入力されて再設定されたと判定した場合には、ステップS1706に処理を進める。
【0125】
次に、ステップS1706において、CPU1304は、ステップS1705で再設定されたパスワードとユーザIDを用いて暗号鍵を再生成し、ステップS1707において、CPU1304は、リムーバブルHDD1301内に格納されているユーザID,ステップS1705で再設定されたパスワード,ステップS1706で生成された暗号鍵を不揮発性メモリ1305へ格納しなおす。
【0126】
次に、CPU1304は、リムーバブルHDD1301内に格納されている暗号化データを、ステップS1706で新しく生成された暗号鍵を用いて、暗号化/復号化モジュール1303で再暗号化させ、リムーバブルHDD1301に再格納する(S1708)。
【0127】
最後に、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に格納されているユーザIDに対応する暗号鍵を、暗号化/復号化モジュール1303に設定し(S1603)、処理を終了する。
【0128】
以上説明したように、本実施形態の画像処理装置によれば、パスワードの有効期間情報をユーザID,パスワード,暗号鍵と一緒に管理し、有効期間経過した場合には、暗号鍵を再生成することにより、さらに機密性を高めた画像処理装置を提供することが可能である。
【0129】
なお、図17のステップS1703では、CPU1304は、不揮発性メモリ1305に記憶されているパスワードが生成されてから設定時間経過したか否かを判定することにより、パスワードが有効期間内か否かを判定する構成について説明したが、パスワードを不揮発性メモリ1305に格納する際に、該パスワードの有効期限を示す情報を該パスワードに紐付けてパスワードを不揮発性メモリ1305に格納し、該有効期限を示す情報に基づいてパスワードが有効期間内か否かを判定するように構成してもよい。
【0130】
また、パスワードに有効期限が設定されていない場合(不揮発性メモリ1305にパスワードの有効期限を示す情報が格納されていない場合)には、ステップS1703で、CPU1304は、パスワードが生成されてから設定時間経過していない(パスワードが有効期間内である)と判定して、処理をステップS1603に進めるように制御するものとする。
【0131】
〔第3実施形態〕
第3実施形態では、画像処理装置(MFP104又はLBP105)に装着されたリムーバブルHDD130へデータを格納させる場合のユーザインタフェース制御について示す。
【0132】
まず、図18,図19を参照して、クライアントPC103,サーバ103から送信したプリントジョブを画像処理装置(MFP104又はLBP105)のハードディスクに格納する第1のボックス機能におけるユーザインタフェースについて説明する。
【0133】
図18は、本発明の画像処理装置(MFP104又はLBP105)に図13に示したリムーバブルHDD130が装着されている場合にクライアントPC103,サーバ102から画像処理装置(MFP104又はLBP105)に対して印刷指示を行うときのクライアントPC103,サーバ103の表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。
【0134】
図18において、1801はプリンタ選択メニューで、印刷を行うプリンタを選択するためのものである。1802は印刷範囲指示メニューで、印刷を行う範囲を指示するためのものである。1803はOKボタンで、印刷指示を行う際に押下する。1804はキャンセルボタンで、印刷指示を行わずこの印刷指示画面を閉じる際に押下する。
【0135】
1806は印刷用紙指定方法を指示するプルダウンメニューであり、図18に示すように、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されている場合に、リムーバブルボックスの指定ができるようにクライアントPC103,サーバ102のCPUにより表示制御される。1807は給紙部を指示するプルダウンメニューである。
【0136】
図19は、本発明の画像処理装置(MFP104又はLBP105)に図13に示したリムーバブルHDD130が装着されていない場合にクライアントPC103,サーバ102から画像処理装置(MFP104又はLBP105)に対して印刷指示を行うときのクライアントPC103,サーバ103の表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。なお、図18と同一のものには同一の符号を付してある。
【0137】
画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されていない場合には、図19に示すように、プルダウンメニュー1806には、リムーバブルボックスの指定ができないようにメニューとして表示されないようにクライアントPC103,サーバ102のCPUにより表示制御される。
【0138】
また、1807は、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されていない場合に表示される、リムーバブルハードディスク1301が装着されてないことをユーザに通知するメッセージであり、クライアントPC103,サーバ102のCPUにより表示制御される。
【0139】
このように、クライアントPC103,サーバ102のCPUは、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されてないときには、クライアントPC103,サーバ102から印刷データを送信するときに、リムーバブルボックスを指定することを禁止するように制御する。
【0140】
同時に、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されてないときであっても、クライアントPC103,サーバ102のCPUは、他のハードディスクへのボックスを実行可能なように制御する。
【0141】
なお、クライアントPC103,サーバ102のCPUは、画像処理装置(MFP104又はLBP105)に要求して、画像処理装置(MFP104又はLBP105)のデバイス情報を取得する。このとき、画像処理装置(MFP104又はLBP105)は、クライアントPC103,サーバ102からの要求に応じて、画像処理装置(MFP104又はLBP105)のデバイス情報(リムーバブルHDD1301が装着されているか否かの情報を含む)をクライアントPC103,サーバ102に返送するものとする。
【0142】
従って、クライアントPC103,120では、画像処理装置(MFP104又はLBP105)にリムーバブルHDD1301が装着されていないにもかかわらず、ユーザが誤って、リムーバブルHDD1301へのボックス格納ジョブを発生させてしまい、エラーとなってしまうといった事態を防止することができる。
【0143】
次に、図20,図21を参照して、画像処理装置(MFP104)の画像読み取り装置(スキャナ101)を使用して読み取った画像データをハードディスクに格納する第2のボックス機能におけるユーザインタフェースについて説明する。
【0144】
図2に示したスキャナ部201を使用して読み取った画像データをハードディスクに格納する第2のボックス機能を使用する場合、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合は、MFP204の操作パネル211の表示画面上に図20示すようなセキュアボックス指定画面が表示される。
【0145】
図20は、図2に示したスキャナ201を使用して読み取った画像データをリムーバブルハードディスク1301に格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合にMFP204の操作パネル111上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図である。
【0146】
図20において、2001は格納するボックスを指定するメニューである。2002はOKボタンで、ボックス指定指示を確定する際に押下する。2003はキャンセルボタンで、ボックス指定指示を確定することなくこのボックス指定画面を閉じる際に押下する。2005は画像読み取りサイズ(原稿サイズ)を指定するメニューである。2005はリムーバブルボックス指定とするか否かの指定を行うメニューである。
【0147】
MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合は、CPU1304は、ボックス指定方法メニュー2005に「リムーバブルボックス」メニューを表示して、リムーバブルボックス指定を行うことができるように制御し、リムーバブルボックス指定がなされると、この後パスワードを入力する画面(不図示)へ遷移するように制御する。
【0148】
図21は、図2に示したスキャナ101を使用して読み取った画像データをハードディスクに格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていない場合にMFP204の操作パネル111上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図であり、図11と同一のものには同一の符号を付してある。
【0149】
図21に示すように、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていない場合には、CPU1304は、ボックス指定方法メニュー805に「リムーバブルボックス」を指定するメニューを表示しないように制御する。この場合、CPU1304は、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていないことをユーザに通知するメッセージ2006を表示する。
【0150】
以上の処理により、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されている場合には、リムーバブルボックスにデータを格納可能となり、一方、MFP204にリムーバブルハードディスク1301が装着されていない場合には、リムーバブルボックスにデータを格納する指定が不可能となるように制御する。
【0151】
従って、画像処理装置(MFP104)にリムーバブルHDD1301が装着されていないにもかかわらず、ユーザが誤って、リムーバブルHDD1301へのボックス格納ジョブを発生させてしまい、エラーとなってしまうといった事態を防止することができる。
【0152】
上述した各画面の構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0153】
なお、上記各実施形態では、プリンタ部208,213がレーザビーム方式である場合を例にして説明したが、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0154】
また、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置においても、パーソナルコントローラから取り外された記憶媒体(ハードディスク,USBメモリ,CD−RW,DVD−RW,FD等)への第三者のアクセスが比較的容易にできてしまうため、データ等の機密性が十分に確保できないという問題点があるが、本発明をパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に適用することにより、情報処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体のフォーマット処理を自動で(ユーザからの特別な操作指示無しに)、未設定の記憶媒体が情報処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことが可能となるとともに、情報処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することが可能となる。
【0155】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0156】
なお、上記各実施形態及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0157】
以上説明したように、本発明の画像処理装置によれば、リムーバブルハードディスク制御部212が、リムーバブルHDD130の接続を検出すると、リムーバブルHDD130にユーザIDが設定されているか否かを判定し、ユーザIDが設定されていないと判定した場合には、リムーバブルHDD130に対するフォーマット処理を実行し、該フォーマット処理されたリムーバブルHDD130に対してユーザIDとパスワードを設定し、該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成し、そして、リムーバブルHDD130にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化することにより、画像処理装置に接続される着脱可能な記憶媒体(リムーバブルHDD130)のフォーマット処理を自動で(ユーザからの特別な操作指示無しに)、未設定の記憶媒体が画像処理装置に接続されたといった最適なタイミングで行うことが可能となるとともに、画像処理装置から取り外された記憶媒体の機密性を十分に確保することが可能となる。
【0158】
また、パスワードの有効期間情報をユーザID,パスワード,暗号鍵と一緒に管理し、有効期間経過した場合には暗号鍵を再生成することにより、さらに機密性を高めることが可能となる。
【0159】
以下、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0160】
図22は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
【0161】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0162】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0163】
本実施形態における図14〜図16,図14,図15,図17に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0164】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0165】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0166】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0167】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0168】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0169】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記憶媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0170】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0171】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0172】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0173】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0174】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組み合わせを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0175】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【産業上の利用可能性】
【0176】
本発明を、記憶媒体を着脱可能なパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に適用することができ、パーソナルコントローラから取り外された大容量記憶媒体の機密性を向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0177】
【図1】本発明の一実施形態を示す画像処理システムの一例を示す概観図である。
【図2】図1に示したMFPの構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したスキャナ部の構成を説明する断面図である。
【図4】図2に示したIP部(画像処理部)の構成を説明するブロック図である。
【図5】図2に示したNIC部,PDL部の構成を説明するブロック図である。
【図6】図2に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図7】図2に示したPWM部,プリンタ部の構成を説明するブロック図である。
【図8】図2に示したプリンタ部(4ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図である。
【図9】図2に示したディスプレイ部を説明するブロック図である。
【図10】図2に示したフィニッシャ部の構成を示す断面図である。
【図11】図1に示したLBPの制御構成を説明するブロック図である。
【図12】図11に示したプリンタ部(1ドラムタイプカラープリンタ部)の構成を示す断面図である。
【図13】図2に示したリムーバブルハードディスク制御部の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の画像処理装置の第1の制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の画像処理装置の第2の制御処理動作の一部を示すフローチャートである。
【図18】本発明の画像処理装置にリムーバブルHDDが装着されている場合にクライアントPCから画像処理装置に対して印刷指示を行うときのクライアントPCの表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。
【図19】本発明の画像処理装置にリムーバブルHDDが装着されていない場合にクライアントPCから画像処理装置に対して印刷指示を行うときのクライアントPCの表示部に表示される印刷指示画面の一例を示す図である。
【図20】図2に示したスキャナを使用して読み取った画像データをリムーバブルハードディスクに格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスクが装着されている場合にMFPの操作パネル上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図である。
【図21】図2に示したスキャナを使用して読み取った画像データをリムーバブルハードディスクに格納するボックス機能を使用する際、MFP204にリムーバブルハードディスクが装着されていない場合にMFPの操作パネル上に表示されるボックス指定画面の一例を示す図である。
【図22】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体(記録媒体)のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0178】
104 MFP
105 LBP
212 リムーバブルハードディスク制御部
1301 リムーバブルHDD
1302 ハードディスクコントローラ
1303 暗号化/複合化モジュール
1304 CPU
1305 不揮発性メモリ
1306 ROM
1307 RAM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記憶媒体に蓄積する記憶媒体を着脱可能なインタフェース手段と、
前記インタフェース手段への前記記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段が前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行するフォーマット手段と、
前記フォーマット処理手段によりフォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成する生成手段と、
前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成手段により生成された暗号鍵を用いて暗号化する暗号化手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の判定手段は、前記記憶媒体にユーザIDが格納されているか否かで前記記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定するものであり、
前記設定手段は、前記記憶媒体に対して設定されたユーザIDを前記記憶媒体に格納することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
不揮発性の記憶手段を設け、
前記設定手段により設定されたユーザIDとパスワード及び前記生成手段により生成された暗号鍵を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、パスワードの有効期間を特定可能なパスワード有効期間情報を記憶するものであり、
前記記憶手段に記憶されるパスワード有効期間情報に基づいて、前記パスワードが有効期間内か否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段によりパスワードが有効期間外だと判定された場合、前記設定手段によりパスワードを再度設定する再設定手段と、
前記再設定手段により再設定されたパスワードと該パスワードに対応するユーザIDを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を再生成する再生成手段と、
を設けたことを特徴とする請求の範囲3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記再生成手段により再生成された暗号鍵で、前記記憶媒体内のデータを再暗号化する再暗号化手段を設けたことを特徴とする請求の範囲4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
画像データを記憶媒体に蓄積する記憶媒体を着脱可能なインタフェース手段を有する画像処理装置の制御方法において、
前記インタフェース手段への前記記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行するフォーマットステップと、
該フォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定する設定ステップと、
該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成する生成ステップと、
前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化する暗号化ステップと、
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載された画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラム。
【請求項1】
画像データを記憶媒体に蓄積する記憶媒体を着脱可能なインタフェース手段と、
前記インタフェース手段への前記記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段が前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行するフォーマット手段と、
前記フォーマット処理手段によりフォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定する設定手段と、
前記設定手段により設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成する生成手段と、
前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成手段により生成された暗号鍵を用いて暗号化する暗号化手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の判定手段は、前記記憶媒体にユーザIDが格納されているか否かで前記記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定するものであり、
前記設定手段は、前記記憶媒体に対して設定されたユーザIDを前記記憶媒体に格納することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
不揮発性の記憶手段を設け、
前記設定手段により設定されたユーザIDとパスワード及び前記生成手段により生成された暗号鍵を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、パスワードの有効期間を特定可能なパスワード有効期間情報を記憶するものであり、
前記記憶手段に記憶されるパスワード有効期間情報に基づいて、前記パスワードが有効期間内か否かを判定する第2の判定手段と、
前記第2の判定手段によりパスワードが有効期間外だと判定された場合、前記設定手段によりパスワードを再度設定する再設定手段と、
前記再設定手段により再設定されたパスワードと該パスワードに対応するユーザIDを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を再生成する再生成手段と、
を設けたことを特徴とする請求の範囲3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記再生成手段により再生成された暗号鍵で、前記記憶媒体内のデータを再暗号化する再暗号化手段を設けたことを特徴とする請求の範囲4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
画像データを記憶媒体に蓄積する記憶媒体を着脱可能なインタフェース手段を有する画像処理装置の制御方法において、
前記インタフェース手段への前記記憶媒体の接続を検出すると、該接続された記憶媒体にユーザIDが設定されているか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで前記記憶媒体にユーザIDが設定されていないと判定した場合には、前記記憶媒体に対するフォーマット処理を実行するフォーマットステップと、
該フォーマット処理された前記記憶媒体に対してユーザIDとパスワードを設定する設定ステップと、
該設定されたユーザIDとパスワードを用いて該ユーザID毎の暗号鍵を生成する生成ステップと、
前記記憶媒体にデータを書き込む際に、前記生成された暗号鍵を用いて暗号化する暗号化ステップと、
を備えることを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載された画像処理装置の制御方法を実行するためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2006−309298(P2006−309298A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−127501(P2005−127501)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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