説明

画像処理装置

【課題】 画像データの出力時の条件設定時の操作性を向上させる。
【解決手段】 画像データの入力F9の処理,加工F10の処理,出力F11の処理に対して設定される設定条件の履歴情報を記憶し、その記憶した履歴情報に基づいて画像データの試し出力毎の入力処理,加工処理,又は出力処理の設定条件を選択可能な履歴一覧を選択可能に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファクシミリ装置,プリンタ,複写機,ファクシミリ通信とプリントとコピーの各機能を備えた複合機を含む画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のファクシミリ装置,プリンタ,複写機,ファクシミリ通信とプリントとコピーの各機能を備えた複合機を含む画像処理装置では、画像編集や後処理の機能が高機能化しており、印刷を含む出力における多彩な条件設定が可能になっている。
しかし、機能が高機能化すると一度の操作で所望の出力結果を得るための適切な設定条件にするのは難しく、条件の設定ミスなどで意図しない出力結果になってしまうことが多い。例えば、複数部数をソート印刷した場合に条件設定を間違えて意図しない印刷結果になってしまうと、多量の用紙を無駄にしてしまうことになる。
そこで、予め設定した条件で1部のみを印刷し、利用者が所望の印刷結果になっているか否かを確認した後に、残り部数を上記設定した条件で印刷する試し印刷(「試しコピー」ともいう)の機能が多様されている。
その試し印刷では、1部試し印刷して意図しない印刷物が出力された場合、設定条件を再設定することができ、原稿の再読み取りの手間を省き、意図しない結果の印刷による用紙の無駄を低減することができる。
【0003】
また、試し印刷では、設定条件を再設定し、さらに1部試し印刷することが可能であり、利用者は何度か試し印刷を実行することによって所望の印刷結果を得るための設定条件を求めることができ、原稿の再読み取りを何度も繰り返すことなく、用紙の無駄を極力少なくして、所望の印刷結果の印刷物を得ることができる。
さらに従来、試し印刷の実行後,印刷の仕上がり品質に関わる調整可能なモードを操作表示手段に表示し、試し印刷後、印刷条件を再設定し、さらに試し印刷が可能な画像処理装置(例えば、特許文献1参照)があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像処理装置では、試し印刷実行後に設定条件を再設定した場合、再設定前の設定条件にするにはユーザが再設定前の条件を再度入力していく必要があり、手間がかかるという問題があった。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、条件設定時の操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上記の目的を達成するため、画像データの試し出力の度に上記画像データの入力処理,加工処理,又は出力処理に対して設定される設定条件の履歴情報を記憶し、その記憶した履歴情報に基づいて上記画像データの試し出力毎の入力処理,加工処理,又は出力処理の設定条件を選択可能な履歴一覧を表示する手段を備えた画像処理装置を提供する。
【0006】
また、画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力フィルタと、外部に出力される画像データの出力処理を制御する出力フィルタと、上記入力フィルタと上記出力フィルタとの間で上記画像データを加工処理する加工フィルタと、当該画像処理装置の処理動作を操作する操作手段を有し、上記操作手段によって上記入力フィルタと上記加工フィルタと上記出力フィルタが選択され、それぞれの処理時の設定条件が設定されて上記画像データの一部を試し出力した後に、上記加工フィルタと上記出力フィルタの設定条件を複製した新たな加工フィルタと出力フィルタからなる新たな出力ラインを構成して記憶し、上記新たな出力ラインの上記加工フィルタ又は上記出力フィルタの設定条件が変更されて上記画像データの一部を再度試し出力した後に前回とは異なる出力結果が得られた場合、上記新たな出力ラインを記憶し、試し出力毎に作成された全ての出力ラインの履歴一覧を作成して表示し、その履歴一覧の中から指定された出力ラインの設定条件に基づいて上記画像データの残り部数を本出力する手段を設けた画像処理装置も提供する。
【0007】
さらに、上記記憶された履歴一覧の中の複数の出力ラインの設定条件に基づいてそれぞれ試し出力した後に、本出力する出力ラインを複数選択可能にする手段を設けるとよい。
また、上記新たな加工フィルタと出力フィルタからなる新たな出力ラインを構成する際、上記加工フィルタと上記出力フィルタの設定条件を複製することなく出力ラインを再構成する手段を設けるとよい。
さらに、上記履歴一覧の中から複数指定された出力ラインによる出力順序を指定する手段を設けるとよい。
【0008】
また、上記履歴一覧の中から指定された出力ラインに更に異なる出力フィルタを選択して付加する手段を設けるとよい。
さらに、上記履歴一覧の中から指定された出力ラインに更に異なる出力フィルタを選択して付加するとき、上記選択された出力フィルタが出力ライン中の加工フィルタの設定条件と合致しない場合に警告する手段を設けるとよい。
また、上記履歴一覧の中の複数の出力ラインを組み合わせた構成をマクロ登録する手段と、その手段によってマクロ登録された複数の出力ラインを展開した時に複数の本出力候補の画像データを提示する手段を設けるとよい。
【0009】
さらに、画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力フィルタと、外部に出力される画像データの出力処理を制御する出力フィルタと、上記入力フィルタと上記出力フィルタとの間で上記画像データを加工処理する加工フィルタと、当該画像処理装置の処理動作を操作する操作手段を有し、上記操作手段によって上記入力フィルタと上記加工フィルタと上記出力フィルタが選択され、それぞれの処理時の設定条件が設定されて上記画像データの一部を試し出力した後に、上記加工フィルタと上記出力フィルタの設定条件を記憶し、上記加工フィルタ又は上記出力フィルタの設定条件が変更されて上記画像データの一部を再度試し出力した後に前回とは異なる出力結果が得られた場合、上記変更された設定条件を記憶して、試し出力毎に設定された全ての設定条件の履歴一覧を作成して表示し、その履歴一覧の中から指定された設定条件に基づいて上記画像データの残り部数を本出力する手段を設け画像処理装置も提供する。
【発明の効果】
【0010】
この発明による画像処理装置は、画像データの出力時の条件設定時の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の画像処理装置の条件設定に係る主要部の機能構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すマルチ文書アクティビィティ,入力F,加工F,出力F,加工F,出力Fの内部構成を示す図である。
【図3】この実施例の画像処理装置におけるマルチ出力時の設定画面例を示す図である。
【図4】この実施例の画像処理装置におけるパイプ&フィルタの機能の説明図である。
【図5】この実施例の画像処理装置における操作表示部デバイスの画面描画のシーケンスを示す図である。
【0012】
【図6】この画像処理装置におけるパイプ&フィルタ基本動作のシーケンスを示す図である。
【図7】この実施例の画像処理装置における操作画面例を示す図である。
【図8】同じくこの実施例の画像処理装置における操作画面例を示す図である。
【図9】また同じくこの実施例の画像処理装置における操作画面例を示す図である。
【図10】さらに同じくこの実施例の画像処理装置における操作画面例を示す図である。
【図11】また同じくこの実施例の画像処理装置における操作画面例を示す図である。
【0013】
【図12】この実施例の画像処理装置の試しコピーにおける1部印刷の処理のシーケンスを示す図である。
【図13】この実施例の画像処理装置の1部試し印刷後に継続が指示された場合の印刷処理のシーケンスを示す図である。
【図14】この実施例の画像処理装置の1部試し印刷後に中断が指示された場合の処理のシーケンスを示す図である。
【図15】図14の続きの処理を示すシーケンス図である。
【0014】
【図16】図15の続きの処理を示すシーケンス図である。
【図17】図16の続きの処理を示すシーケンス図である。
【図18】図17の続きの処理を示すシーケンス図である。
【図19】図18の続きの処理を示すシーケンス図である。
【図20】この実施例の画像処理装置の1部試し印刷後に中断が指示された場合の他の処理のシーケンスを示す図である。
【0015】
【図21】マクロ情報の一例を示す図である。
【図22】データ管理部に保管された保管データの一例を示す図である。
【図23】この実施例の画像処理装置における本印刷決定後に出力手段追加処理により新たな出力を生成して付加するときの処理のシーケンスを示す図である。
【図24】図23の続きの処理を示すシーケンス図である。
【図25】図24の続きの処理を示すシーケンス図である。
【図26】警告表示の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
〔実施例〕
図1は、この発明の画像処理装置の条件設定に係る主要部の機能構成を示すブロック図である。
図1に示すように、この画像処理装置は、各種の操作情報を入力すると共に、各種の操作画面やメッセージを表示する操作表示部デバイス1と、CPU,ROM及びRAMからなるマイクロコンピュータによって実現される図示を省略した制御部を備えており、その制御によって実現される画像処理(画像入力,画像加工,画像出力)についての条件設定に係る機能として、操作表示部デバイス1から入力,加工,出力に係る各設定条件を入力するユーザインタフェース(UI)を備えている。
【0017】
上記UIは、スキャナによる画像読み取りで入力された画像データに対する条件を設定する入力UI(読取)2(以下「入力UI2」と略称する)と、画像読取を含む入力された画像データに対する編集時の条件を設定する加工UI(第1編集)3(以下「加工UI3」と略称する)と加工UI(第2編集)4(以下「加工UI4」と略称する)と、編集後の画像データを印刷するときの条件を設定する出力UI(印刷)5(以下「出力UI5」と略称する)と、編集後の画像データを自装置に備わるハードディスク装置(HDD)や自装置外のストレージデバイス、ネットワーク上のHDDに永続的に記憶する際の条件を設定する出力UI(蓄積)6(以下「出力UI6」と略称する)と、それらの入力,加工,出力を組み合わせたマルチ出力動作の実行入力を司るマルチ文書アクティビィティUI7とを備えている。
【0018】
また、上記各UIの設定条件に基づく機能部として、上記入力UI2での設定条件による画像(変換)処理を行う入力フィルタ(F)(読取)9(以下「入力F9」と略称する)と、上記加工UI3での設定条件による画像(変換)処理を行う加工フィルタ(F)(第1編集)10(以下「加工F10」と略称する)と、上記出力UI5での設定条件による画像(変換)処理を行う出力フィルタ(F)(印刷)11(以下「出力F11」と略称する)と、上記加工UI3の設定条件を複写した設定条件による画像(変換)処理を行う加工フィルタ(F)(第1編集)12(以下「加工F12」と略称する)と、上記出力UI5の設定条件を複写した設定条件による画像(変換)処理を行う出力フィルタ(F)(印刷)13(以下「出力F13」と略称する)が作成されて保持される。
【0019】
さらに、上記各UI,上記各Fの実行手順を管理するプラグイン管理部14も備えている。
さらにまた、上記入力F,上記加工F,及び上記出力Fの各フィルタコンポーネントの動作制御し、上記各フィルタを組み合わせたマルチ出力動作の機能を実現するマルチ文書アクティビィティコンポーネント(図中「マルチ文書アクティビィティ」と略称する)8も備えている。
【0020】
図2は、図1に示すマルチ文書アクティビィティ8,入力F9,加工F10,出力F11,加工F12,出力F13の内部構成を示す図であり、上記各Fのコンポーネントは、それぞれ設定用ユーザインタフェース(UI)15と、ジョブ制御用のロジック部16とからなる。
図3は、この画像処理装置におけるマルチ出力時の設定画面例を示す図である。
この出力設定画面20には、上記入力UI2による条件設定の複数の機能キー24を表示した入力機能欄21と、上記加工UI3,4による条件設定の複数の機能キー25を表示した加工機能欄22と、上記出力UI5,6による条件設定の複数の機能キー26を表示した出力機能欄23と、後述する試し印刷(試しコピー)機能を含むマルチ出力を選択するマルチ文書アクティビィティ欄27とを表示する。
【0021】
図4は、この画像処理装置におけるパイプ&フィルタの機能の説明図である。
例えば、画像データを上記入力F9で変換後、上記図示を省略した制御部によって実現される機能であるパイプ17を介して上記加工F10へ送り、上記加工F10で変換後、同じく制御部によって実現される機能であるパイプ18を介して上記出力F11へ送り、上記出力F11で変換して出力する。
【0022】
図5は、この画像処理装置における操作表示部デバイスの画面描画のシーケンスを示す図である。
操作表示部デバイス1から入力された設定条件の内容に基づき、マルチ文書アクティビィティ8に条件生成の内容を送り(図中「a1」で示す動作)、マルチ文書アクティビィティ8は、入力に係る設定条件による入力F9の条件生成をし(a2)、加工に係る設定条件による加工F10の条件生成をし(a4)、出力に係る設定条件による出力F11の条件生成をし(a6)、入力F9から条件設定通知を受け取り(a3)、加工F10から条件設定通知を受け取り(a5)、出力F11から条件設定通知を受け取る(a7)と、操作表示部デバイス1へ条件生成完了を通知し(a8)、それぞれマルチ文書アクティビィティUI7,入力UI2,加工UI3,出力UI5の各内容の画面を描画する(a9〜a12)。
【0023】
次に、この画像処理装置におけるパイプ&フィルタ基本動作について説明する。
図6は、この画像処理装置におけるパイプ&フィルタ基本動作のシーケンスを示す図である。
ユーザにより操作表示部デバイス1に実行指示がされると、操作表示部デバイス1は、マルチ文書アクティビィティ8へ実行を送り(図中「b1」で示す動作)、マルチ文書アクティビィティ8は、マルチ文書アクティビィティUI7へ開始通知を送り(b2)、入力F9へ実行を送り(b3)、加工F10へ実行を送り(b5)、出力F11へ実行を送り(b7)、入力F9から開始通知を受け取り(b4)、加工F10から開始通知を受け取り(b6)、出力F11から開始通知を受け取る(b8)。
出力F11は、加工F10に画像データを要求し(b9)、加工F10は入力F9に画像データを要求する(b10)。
【0024】
入力F9は、画像を読み取る(b11)と、入力F9は入力UI2へ終了を通知し(b12)、マルチ文書アクティビィティ8へ終了を通知し(b13)、加工F10へ画像データを送る(b14)。
加工F10は、入力F9から受け取った画像データに画像処理する(b15)と、加工UI3へ終了を通知し(b16)、マルチ文書アクティビィティ8へ終了を通知し(b17)、出力F1へ画像データを送る(b18)。
出力F11は、加工F10から受け取った画像データを画像処理(印刷)する(b19)と、出力UI5へ終了を通知し(b20)、マルチ文書アクティビィティ8へ終了を通知する(b21)。
マルチ文書アクティビィティ8は、出力F11から終了通知を受け取ると、マルチ文書アクティビィティUI7へ終了を通知する(b22)。
【0025】
このようにして、ユーザにより実行が指示されると、マルチ文書アクティビィティ8は、それぞれのフィルタに対して実行要求を行い、実行指示を受けたフィルタはパイプを仲介して前段フィルタに対して画像データの取得要求を行い、全ての画像データを処理して後段フィルタに流し終えるとジョブ終了となる。
そして、マルチ文書アクティビィティと各フィルタのジョブの進捗状態はそれぞれのUIに対して通知され、画面に状態を表示する。
【0026】
次に、この画像処理装置における試しコピー機能について説明する。
この試しコピー機能では、マルチ文書アクティビィティ8が、入力F9,加工F10,出力F11の各フィルタ構成を構築し、ユーザからの試しコピー要求に伴い、動作条件に設定された条件に基づいて1部印刷出力する。
図7に示す画面の試しコピーキー30が、ユーザによって押されると、試しコピーが実行され、その実行中は図8に示すように画面中に試しコピー中であることを示すメッセージが表示される。
【0027】
図12は、試しコピーにおける1部印刷の処理のシーケンスを示す図である。
マルチ文書アクティビィティ8は、マルチ文書アクティビィティUI7に進捗状態を通知し(図中「c1」で示す動作)、入力F9と加工F10と出力F11へそれぞれ実行を要求する(c2,c4,c6)。
入力F9は、実行が要求されると、入力UI2へ進捗状態を通知し(c3)、加工F10は、実行が要求されると、加工UI3へ進捗状態を通知し(c5)、出力F11は、実行が要求されると、出力UI5へ進捗状態を通知する(c7)。
出力F11は、進捗状態通知後、加工F10に画像データを要求し(c8)、加工F10は、出力F11からの要求があると、入力F9に画像データを要求する(c9)。
【0028】
入力F9は、加工F10からの要求があると、画像データを読み取り(c10)、入力UI2へ進捗状態を通知し(c11)、マルチ文書アクティビィティ8へ同じく進捗状態を通知し(c12)、加工F10へ画像データを送る(c13)。
加工F10は、入力F9から画像データを受け取ると、その画像データに画像処理を施し(c14)、加工UI3へ1部処理完了の進捗状態を通知し(c15)、同じくマルチ文書アクティビィティ8へも1部処理完了の進捗状態を通知し(c16)、出力F11へ画像データを送る(c17)。
出力F11は、加工F10から画像データを受け取ると1部印刷を実行し(c18)、出力UI5へ1部印刷完了の進捗状態を通知し(c19)、同じくマルチ文書アクティビィティ8へも1部印刷完了の進捗状態を通知する(c20)。
【0029】
上記1部印刷後、図9に示すように、『一部印刷しました。「継続」キーを押すと、残り部数もこのまま続けて印刷します。「中断」キーを押すと、設定内容の変更ができます。「一覧」キーを押すと、前の設定内容から残り部数を印刷できます。』のメッセージが表示され、継続キー31,中断キー32,一覧キー33のいずれかのキー入力を促す。
ここで、ユーザが、継続キー31を入力すると、1部印刷したときの設定条件で残りの印刷を実行する。
【0030】
次に、継続キー31が入力された場合の処理について説明する。
図13は、1部試し印刷後に継続が指示された場合の印刷処理のシーケンスを示す図である。
操作表示部デバイス1の継続キーが入力されると、そのキーイベントをマルチ文書アクティビィティUI7へ送る(図中「d1」で示す動作)。
マルチ文書アクティビィティUI7は、上記キーイベントを受け取ると、マルチ文書アクティビィティ8へ実行を要求する(d2)。
マルチ文書アクティビィティ8は、上記実行の要求を受け取ると、加工F10へ確定指示(現設定条件による画像処理の継続指示)を送る(d3)。
【0031】
加工F10は、マルチ文書アクティビィティ8から確定指示を受け取ると、残りの画像データに対して現設定条件による画像処理を実行し(d4)、その画像処理のジョブを終了すると、加工UI3へジョブ完了の進捗状態を通知し(d5)、同様にマルチ文書アクティビィティ8へもジョブ完了の進捗状態を通知する(d6)。
マルチ文書アクティビィティ8は、加工F10からジョブ完了の通知を受け取ると、出力F11へ確定指示(現設定条件による印刷継続指示)を送る(d7)。
出力F11は、マルチ文書アクティビィティ8から確定指示を受け取ると、加工F10で画像処理された残りの画像データを現設定条件に基づいて印刷処理し(d8)、その印刷処理のジョブを終了すると、出力UI5へジョブ完了の進捗状態を通知し(d9)、同様にマルチ文書アクティビィティ8へもジョブ完了の進捗状態を通知する(d10)。
【0032】
次に、中断キー32が入力された場合の処理について説明する。
図14乃至図19は、1部試し印刷後に中断が指示された場合の処理のシーケンスを示す図である。
この1部試し印刷後に中断が指示された場合の処理は、履歴記憶処理,追加設定処理,設定条件複製処理,ジョブ生成処理,リンク追加処理,及び再1部試し印刷処理からなる。
図14は履歴記憶処理のシーケンスを示しており、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F10と出力F11へそれぞれ履歴取得要求を送る(図中「e1」「e3」でそれぞれ示す動作)。
マルチ文書アクティビィティ8から履歴取得要求を受け取った加工F10と出力F11は、それぞれ現設定条件のIDをマルチ文書アクティビィティ8へ返す(e2,e4)。
そして、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F10と出力F11からそれぞれ受け取った現設定条件のIDを1部試し印刷前に設定された各設定条件の履歴として保存する(e5)。
【0033】
図15は追加設定処理のシーケンスを示しており、1部印刷前に設定された加工F10の設定条件と出力F11の設定条件を複製するため、マルチ文書アクティビィティ8は、新たな加工F12の条件生成と、新たな出力F13の条件生成をすると(図中「f1」「f4」でそれぞれ示す動作)、加工F12は加工UI4の設定情報を更新し(f2)、マルチ文書アクティビィティ8へ条件設定通知を送り(f3)、出力F13は出力UI6の設定情報を更新し(f5)、マルチ文書アクティビィティ8へ条件設定通知を送る(f6)。
マルチ文書アクティビィティ8は、上記通知をそれぞれ受け取ると、操作表示部デバイス1へ条件生成完了を通知し(f7)、操作表示部デバイス1は、マルチ文書アクティビィティUI7,加工UI4,出力UI6の各内容の画面を描画する(f8〜f10)。
【0034】
図16は設定条件複製処理のシーケンスを示しており、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F10と出力F11にそれぞれ設定条件取得要求を送り、それぞれの設定条件を取得すると(図中「g1」「g3」でそれぞれ示す動作)、加工F10から取得した設定条件を加工F12に、出力F11から取得した設定条件を出力F13にそれぞれ設定する(g2,g4)。このようにして、加工F10と出力F11の設定条件を履歴として残し、それらの設定条件を変更する場合に使用する加工F12と出力F13を複製する。
【0035】
図17はジョブ生成処理のシーケンスを示しており、操作表示部デバイス1から1部試し印刷前に加工F10と出力F11にそれぞれ設定した条件の変更入力がされると、その条件変更内容をマルチ文書アクティビィティ8へ送る(図中「h1」で示す動作)。
マルチ文書アクティビィティ8は、上記条件変更内容に基づいてジョブ生成を判断し(h2)、加工F12と出力F13へそれぞれジョブ生成を指示し(h3,h5)、加工F12と出力F13はジョブ生成後、マルチ文書アクティビィティ8へそれぞれジョブ生成完了の通知を送る(h4,h6)。
図18はリンク追加処理のシーケンスを示しており、マルチ文書アクティビィティ8は、上記生成されたジョブ同士の関連づけを判断し(図中「i1」で示す動作)、加工F12へ入力F9とのリンクを指示し(i2)、出力F13へ加工F12とのリンクを指示する(i3)。
【0036】
図19は再1部試し印刷処理のシーケンスを示しており、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F12と出力F13へそれぞれ実行を指示し(図中「j1」「j3」で示す動作)、加工F12は加工UI4へ、出力F13は出力UI6へそれぞれ開始を通知する(j2,j4)。
出力F13は、開始通知後、加工F12へ画像データを要求し(j5)、加工F12は、出力F13からの要求があると、入力F9に画像データを要求する(j6)。
入力F9は、加工F12からの要求があると、加工F12へ画像データを送る(j7)。
加工F12は、入力F9から画像データを受け取ると、その画像データに画像処理を施し(j8)、加工UI4へ1部処理完了の進捗状態を通知し(j9)、同じくマルチ文書アクティビィティ8へも1部処理完了の進捗状態を通知し(j10)、出力F13へ画像データを送る(j11)。
【0037】
出力F13は、加工F12から画像データを受け取ると1部印刷を実行し(j12)、出力UI6へ1部印刷完了の進捗状態を通知し(j13)、同じくマルチ文書アクティビィティ8へも1部印刷完了の進捗状態を通知する(j14)。
そして、マルチ文書アクティビィティ8はマルチ文書アクティビィティUI7へ1部印刷完了を通知する(j15)。
このようにして、中断キー32が押下された場合、新規に加工F12と出力F13が生成され、それぞれには加工UI4、出力UI6が接続されており、新たに設定が可能となる。その後、ユーザが設定変更を行って試しコピーキー30を押下した場合は出力F13のラインに対して1部試し印刷の再実行処理が行われる。
【0038】
次に、上述の条件複製処理を行わないようにするには、次のようにする。
図20は、1部試し印刷後に中断が指示された場合の他の処理のシーケンスを示す図である。
マルチ文書アクティビィティ8は、入力F9に条件を保管する(図中「k1」の動作)と、入力F9は設定パラメータから保管用パラメータを作成し(k2)、上記図示を省略した制御部によって実現されるデータ管理部42に保管用パラメータ(保管パラメータ)を保持し(k3)、データ管理部42は入力F9に保管ID(65)を通知する(k4)。
入力F9は、マルチ文書アクティビィティ8へ保管ID(65)を送り(k5)、マルチ文書アクティビィティ8は保管IDを一時的に記録する(k6)。
また、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F10に条件を保管する(k7)と、加工F10は設定パラメータから保管用パラメータを作成し(k8)、データ管理部42に保管データ(保管パラメータ)を保持し(k9)、データ管理部42は加工F10に保管ID(33)を通知する(k10)。
【0039】
加工F10は、マルチ文書アクティビィティ8へ保管ID(33)を送り(k11)、マルチ文書アクティビィティ8は保管IDを一時的に記録する(k12)。
さらに、マルチ文書アクティビィティ8は、出力F11に条件を保管する(k13)と、出力F11は設定パラメータから保管用パラメータを作成し(k14)、データ管理部42に保管データ(保管パラメータ)を保持し(k15)、データ管理部42は出力F11に保管ID(52)を通知する(k16)。
出力F11は、マルチ文書アクティビィティ8へ保管ID(52)を送り(k17)、マルチ文書アクティビィティ8は保管IDを一時的に記録する(k18)。
また、マルチ文書アクティビィティ8は、設定パラメータから保管用パラメータを作成し(k19)、データ管理部42に保管データ(保管パラメータ)を保持する(k20)。
データ管理部42は、マルチ文書アクティビィティ8に保管ID(23732)を通知する(k21)。
【0040】
マルチ文書アクティビィティ8は、上記図示を省略した制御部によって実現される試し印刷履歴管理部40にマクロ情報を設定する(アクティビィティ名:マルチ文書アクティビィティ)(k22)と、試し印刷履歴管理部40はマルチ文書アクティビィティ8へ「なし」を通知し(k23)、さらに、マクロ情報を設定する(アクティビィティ条件、23732)(k24)と、同じく「なし」を通知し(k25)、マクロ情報を作成する(k26)と、試し印刷履歴管理部40は、上記図示を省略した制御部によって実現される試し印刷履歴管理部リポジトリサービス部41に保管データ(保管パラメータ)を作成する(k27)。
【0041】
試し印刷履歴管理部リポジトリサービス部41は、データ管理部42に保管データ(保管パラメータ)を作成し(k28)、データ管理部42は試し印刷履歴管理部リポジトリサービス部41に保管ID(44)を送り(k29)、試し印刷履歴管理部リポジトリサービス部41は、試し印刷履歴管理部40に保管ID(44)を送り(k30)、試し印刷履歴管理部40はマルチ文書アクティビィティ8へ「なし」を送る(k31)。
図21は、マクロ情報の一例を示す図であり、図22は、データ管理部に保管された保管データの一例を示す図である。
【0042】
上述の作業が繰り返された場合、上記履歴記憶処理がなされており、図9の一覧キー33が押下された時に、履歴一覧画面が表示される。
図10は、履歴一覧画面の一例を示す図である。
この履歴一覧画面には、試しコピーの際に入力された設定条件の履歴に対応する複数のキー34〜36が表示され、そのいずれかのキーを入力することにより、そのキーに対応付けられた入力,加工,又は出力での画像処理の各設定条件を一度に設定し、実行キー37によって1部試しコピーを行える。また、詳細キー38を入力すると、キー34〜36の内の入力されたキーに対応する設定条件の詳細情報を表示する。さらに、戻るキー39を入力すると、図9の画面に戻る。
【0043】
図11は、詳細キー38が入力されたときの設定条件の詳細情報を表示する画面の一例を示す図である。
例えば、キー35が入力された場合、2回目の試しコピーで設定された設定条件とし、カラー設定がモノクロであり、集約印刷設定が2in1であり、ステープル位置の設定が原稿の左2箇所であったことが確認できる。
このようにして、履歴一覧画面において複数の履歴を選択し、コピー要求を行うことにより、何回かの試しコピーで設定された設定条件の中から所望の条件に基づいて残りの複数の文書を印刷出力することができる。
また、複数の本出力するフィルタ構成を選択する順序は指定可能である。その順序の指定方法は、ユーザが操作表示部デバイス1から指定入力してもよいし、履歴が生成された順に自動的に行うようにしてもよいし、出力するフィルタ毎に割り振られている優先順位に基づいて決定するようにしてもよい。
【0044】
上述したフィルタ構成を複製したときの出力ラインを、マクロの仕組みを用いて登録、展開を行うとよい。
ユーザが設定変更を複数回行いながら、試しコピーを行った結果から生成された試し出力フィルタ構成の出力ラインをマクロに登録する。
このとき、登録されるデータはマルチ文書アクティビィティとフィルタのリンク構成と、マルチ文書アクティビィティ、フィルタに設定されている設定条件を記憶しておく。
その登録されているデータを展開したとき、マルチ文書アクティビィティとフィルタのリンク構成とフィルタに設定されている設定条件を展開し、その情報に基づいてフィルタ構成を復元する。
そして、ユーザからの試しコピー要求が入力されると、複数のフィルタ構成で処理された画像データが本印刷される。
また、本印刷するフィルタ構成を決定したとき、ユーザはさらに異なる出力フィルタをフィルタ構成に付加することも可能である。
【0045】
図23乃至図25は、本印刷決定後に出力手段追加処理により新たな出力を生成して付加するときの処理のシーケンスを示す図である。
図23は再1部試し印刷処理のシーケンスを示しており、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F12と出力F13へそれぞれ実行を指示し(図中「m1」「m3」で示す動作)、加工F12は加工UI4へ、出力F13は出力UI6へそれぞれ開始を通知する(m2,m4)。
出力F13は、開始通知後、加工F12へ画像データを要求し(m5)、加工F12は、出力F13からの要求があると、入力F9に画像データを要求する(m6)。
入力F9は、加工F12からの要求があると、加工F12へ画像データを送る(m7)。加工F12は、入力F9から画像データを受け取ると、その画像データに画像処理を施し(m8)、加工UI4へ1部処理完了の進捗状態を通知し(m9)、同じくマルチ文書アクティビィティ8へも1部処理完了の進捗状態を通知し(m10)、出力F13へ画像データを送る(m11)。
【0046】
出力F13は、加工F12から画像データを受け取ると1部印刷を実行し(m12)、出力UI6へ1部印刷完了の進捗状態を通知し(m13)、同じくマルチ文書アクティビィティ8へも1部印刷完了の進捗状態を通知する(m14)。
そして、マルチ文書アクティビィティ8はマルチ文書アクティビィティUI7へ1部印刷完了を通知する(m15)。
【0047】
図24は本印刷確定後に新たな出力機能を追加する処理を示すシーケンス図であり、マルチ文書アクティビィティ8は、新たに追加する出力F44の条件生成をし(図中「n1」の動作)、出力F44から条件生成完了通知を受け取る(n2)と、ジョブ生成を送り(n3)、出力F44からジョブ生成完了通知を受け取る(n4)と、加工F12に出力F44とのリンク付けを指示し(n5)、出力F44に加工F12とのリンク付けを指示する(n6)。
その後、マルチ文書アクティビィティ8は、加工F12と出力F13と出力F44にそれぞれ実行を指示し(n7,n9,n11)、加工F12は加工UI4へ開始通知を送り(n8)、出力F13は出力UI6へ開始通知を送り(n10)、出力F44は出力UI43へ開始通知を送る(n12)。
このようにして、本出力することにより、試し印刷での加工を施した画像データを他の出力機能によっても出力することができる。
【0048】
次に、既存のフィルタ構成に新たな出力フィルタを付加したとき、加工条件が新規に追加した出力フィルタとは合致しないケースがある。
このときは、加工条件不一致による中断処理を行う。
図25は新たな出力機能を追加したときに加工処理の設定条件とでは不具合が起きる場合の処理例のシーケンス図であり、出力F44は、加工条件不正を認識すると、マルチ文書アクティビィティ8へ加工条件不正による中断を通知する進捗状態を通知し(図中「p1」の動作)、出力UI43へは出力処理の中断を通知し(p2)、マルチ文書アクティビィティ8は、出力F44からの中断通知を受け取ると、加工F12と出力F13へそれぞれ処理中断を指示する(p3,p5)。
加工F12では、マルチ文書アクティビィティ8からの中断指示により、処理を中断し、加工UI4へ中断を通知し(p4)、出力F13でも、マルチ文書アクティビィティ8からの中断指示により、処理を中断し、出力UI6へ中断を通知する(p6)。
【0049】
そして、マルチ文書アクティビィティ8は、マルチ文書アクティビィティUI7へ中断を通知し、マルチ文書アクティビィティUI7は、更に追加した出力機能は、加工機能の加工条件(設定条件)の不正により中断されたことを警告する表示を操作表示部デバイスに表示する(p8)。
このようにして、新たな出力機能に画像データが流れたとき、出力フィルタにおいて処理できる形式か否かを判断し、処理できない形式と判断したときは、処理を中断し、処理できないことを通知する。この通知を出力UI43で受け取ることで警告表示が可能になる。
【0050】
図26は警告表示例を示す図であり、警告として『3番目の設定条件での出力を行えないため処理を停止しました。「継続」キーを押すと、2番目の設定条件でのみ出力が継続されます。「中止」キーを押すと、全ての設定条件での出力処理を中止します。』のメッセージが表示される。
この画面において、継続キー31が押下されると他の出力機能(出力F13の処理)は継続実行され、中止キー50が押下されると全ての出力はキャンセルされる。
上述のように、本印刷するフィルタ構成が決定した後に、新規に接続した出力フィルタが処理できない形式の画像データが流れてくるケースがある。
このようなとき、次のようなフィルタ構成にすることにより、画像データを出力することができる。
すなわち、図23乃至図25で示した出力F44の前に新たな加工Fを挿入することにより、その加工Fで出力可能な加工条件(設定条件)に変更し、その加工Fを介して出力F44へ画像データを流すことによって加工条件の不一致を解消することもできる。
【0051】
この実施例によれば、試しコピーを実行し、その後設定を変更し、再度試しコピーを実行した後も、容易に前回の設定を選択、実行できるため、ユーザは再設定前の動作条件設定を再度入力していく必要がなくなり、設定操作の手間を軽減することができる。
また、複数の出力ラインの仮実行後に本出力する出力ラインを複数選択できるので、本出力の際に設定変更することなくユーザの所望する異なる複数の出力結果を得ることができる。
さらに、出力ラインの仮実行後に更に出力ラインを複製する際に設定を引き継がないようにすることができ、新たに複製した出力ラインに対し全く異なる設定を行いたい場合に設定をリセットする必要がなくなる。
【0052】
また、本出力する出力ラインの順序を指定可能にすることができ、多様なユーザのニーズに応えることができる。
さらに、本出力する出力ラインが決定した際に更に異なる出力を付加することにより、送信や蓄積といった異なる種類の出力へも出力することができる。
また、本出力する出力ラインが決定した際に更に異なる出力を付加しようとした場合に加工処理での設定条件が出力に合致しない場合に警告するので、出力結果に不具合が生じる動作を行わないようにすることができる。
さらに、複数の出力ライン構成をマクロ登録し、再度マクロ情報を展開することにより、複数の本出力候補をユーザに提示することができる。
【0053】
また、上述の処理について、上記中断キー32が押下された場合、試しコピーの設定条件をデータ管理部42へ履歴情報として記憶し、その履歴情報に基づいて上述と同様に履歴一覧を選択可能に表示するとよい。その記憶されたデータは図22に示したデータ構造になる。
このようにすれば、フィルタを複製し、フィルタ構成を追加することに比べて、簡素なフィルタ構成となる。
その後、ユーザが設定条件の変更を行って試しコピーキーを押下した場合は、図14乃至図19で示した処理と同等の再実行処理が行われる。
その処理が繰り返された場合、保管された設定条件を履歴として管理しており、図9の画面の一覧キーが押下された時に履歴が一覧表示される。
そして、最終的にある履歴情報を選択して実行を行った場合、その履歴情報に該当する設定条件を展開して、図13に示した残り部数出力処理がなされる。
【0054】
この実施例によれば、出力ラインの仮実行後に旧設定条件を記憶することにより、前回出力した設定条件を再展開することで処理に必要なソフトウェア構成を簡素化でき、かつ新、旧の設定条件を設定変更なしに画像データを本出力することができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
この発明による画像処理装置は、ファクシミリ装置,プリンタ,複写機,ファクシミリ通信とプリントとコピーの各機能を備えた複合機を含む画像処理を行う画像処理装置の全般において適用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1:操作表示部デバイス 2:入力UI 3,4:加工UI 5,6:出力UI 7:マルチ文書アクティビィティUI 8:マルチ文書アクティビィティ 9:入力F 10,12:加工F 11,13:出力F 14:プラグイン管理部 15:設定用UI 16:ロジック部 17,18:パイプ 20:出力設定画面 21:入力機能欄 22:加工機能欄 23:出力機能欄 24,25,26:機能キー 27:マルチ文書アクティビィティ欄 30,34,35,36:試しコピーキー 31:継続キー 32:中断キー 33:一覧キー 37:実行キー 38:詳細キー 39:戻るキー 50:中止キー
【先行技術文献】
【特許文献】
【0057】
【特許文献1】特開平08−095436号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データの試し出力の度に前記画像データの入力処理,加工処理,又は出力処理に対して設定される設定条件の履歴情報を記憶し、該記憶した履歴情報に基づいて前記画像データの試し出力毎の入力処理,加工処理,又は出力処理の設定条件を選択可能な履歴一覧を表示する手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力フィルタと、
外部に出力される画像データの出力処理を制御する出力フィルタと、
前記入力フィルタと前記出力フィルタとの間で前記画像データを加工処理する加工フィルタと、
当該画像処理装置の処理動作を操作する操作手段とを有し、
前記操作手段によって前記入力フィルタと前記加工フィルタと前記出力フィルタが選択され、それぞれの処理時の設定条件が設定されて前記画像データの一部を試し出力した後に、前記加工フィルタと前記出力フィルタの設定条件を複製した新たな加工フィルタと出力フィルタからなる新たな出力ラインを構成して記憶し、前記新たな出力ラインの前記加工フィルタ又は前記出力フィルタの設定条件が変更されて前記画像データの一部を再度試し出力した後に前回とは異なる出力結果が得られた場合、前記新たな出力ラインを記憶し、試し出力毎に作成された全ての出力ラインの履歴一覧を作成して表示し、該履歴一覧の中から指定された出力ラインの設定条件に基づいて前記画像データの残り部数を本出力する手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記記憶された履歴一覧の中の複数の出力ラインの設定条件に基づいてそれぞれ試し出力した後に、本出力する出力ラインを複数選択可能にする手段を設けたことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記新たな加工フィルタと出力フィルタからなる新たな出力ラインを構成する際、前記加工フィルタと前記出力フィルタの設定条件を複製することなく出力ラインを再構成する手段を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記履歴一覧の中から複数指定された出力ラインによる出力順序を指定する手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記履歴一覧の中から指定された出力ラインに更に異なる出力フィルタを選択して付加する手段を設けたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記履歴一覧の中から指定された出力ラインに更に異なる出力フィルタを選択して付加するとき、前記選択された出力フィルタが出力ライン中の加工フィルタの設定条件と合致しない場合に警告する手段を設けたことを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記履歴一覧の中の複数の出力ラインを組み合わせた構成をマクロ登録する手段と、該手段によってマクロ登録された複数の出力ラインを展開した時に複数の本出力候補の画像データを提示する手段とを設けたことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像処理の対象として入力される画像データの入力処理を制御する入力フィルタと、
外部に出力される画像データの出力処理を制御する出力フィルタと、
前記入力フィルタと前記出力フィルタとの間で前記画像データを加工処理する加工フィルタと、
当該画像処理装置の処理動作を操作する操作手段とを有し、
前記操作手段によって前記入力フィルタと前記加工フィルタと前記出力フィルタが選択され、それぞれの処理時の設定条件が設定されて前記画像データの一部を試し出力した後に、前記加工フィルタと前記出力フィルタの設定条件を記憶し、前記加工フィルタ又は前記出力フィルタの設定条件が変更されて前記画像データの一部を再度試し出力した後に前回とは異なる出力結果が得られた場合、前記変更された設定条件を記憶して、試し出力毎に設定された全ての設定条件の履歴一覧を作成して表示し、該履歴一覧の中から指定された設定条件に基づいて前記画像データの残り部数を本出力する手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2010−212955(P2010−212955A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−56313(P2009−56313)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】