説明

画像形成装置、シート処理装置、及び画像形成システム

【課題】メンテナンスにより様々なタイミングでシステムの停止が発生してしまうことを考慮して、装置の移動や初期化設定等を不要とし、システムが動作中であってもカバーを開けて装置のメンテナンスが可能な画像形成システムを提供する。
【解決手段】折り装置500、製本装置600、フィニッシャ700等のシート処理装置と画像形成装置100からなる画像形成システムにおいて、複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、操作表示装置400で設定した設定内容に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別するCPU回路部150を有し、CPU回路部150による判別結果に基づいた制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに対して画像形成処理を施す画像形成装置と、画像形成されたシートに対して折りや綴じ等の後処理を行うシート処理装置を備えた画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図23(a)は、画像形成装置のカバーの従来例を示している。カバー351は画像形成装置のいずれかのカセットから給紙されたシートが画像形成される搬送路、画像形成された後にシートが機外へ排出される搬送路、及び、両面モードの時に片面に画像形成された後に再度表裏反転されたシートを画像形成部へ搬送する搬送路の全てを覆っている。よって、カバー351を開けると全ての箇所にアクセス出来るにようになっている。
【0003】
上記画像形成装置に設けられたカバーは、通常の画像形成動作中には開けられないものであり、ジャム処理やメンテナンスといった非動作中に開けられるものである。よって、画像形成中にいずれかのカバーが開けられた場合、異常な状態が発生したと判断して、全ての動作を停止ししまうので、生産性が悪い。
【0004】
そこで、図23(b)のように、両面ユニット装置内に残留した記録紙を排除するための開閉カバーを設け、両面モードでなければ開閉カバーを開いても片面記録動作を可能にするものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平08−082960号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のような構成のシステムでは、両面ユニット装置内のジャム処理時にはシステム全体を停止することなく片面記録動作を実行できるものの、シート処理装置(折り装置、製本装置、フィニッシャ等)のメンテナンスためにカバーを開閉するとシステム全体を止めなければならず、生産性が悪いという問題があった。
【0007】
また、束排出処理、綴じ処理、折り処理、製本処理などユーザが必要とする全ての後処理を1つのシステムで可能にするには、各処理を専用に行う複数のシート処理装置を画像形成装置に連ねて接続することで達成できるが、システム全体を止めずにメンテナンスを行う為には、メンテナンスを行う装置を複数の装置が連続して接続されたシステムから取り外し、移動させなければならない。この時、システム全体の制御を行っているコントロール部が接続されているシート処理装置を認識するために再度初期化動作を行わなければならないという問題もあった。
【0008】
さらに、シート処理装置では、所定枚数を通紙した後、定期的に部品交換、調整、清掃等のメンテナンスを行う必要があるが、全てのシートが同じ搬送路を通過するとは限らない。ユーザの設定次第で、シート処理装置における綴じモードと折りモードと製本モード等で各搬送路での通紙枚数が異なり、システムの各装置や各搬送路によってメンテナンスのタイミングが異なる。また、メンテナンスのうち部品交換を例に取ると、通紙枚数が同じでも部品自身の耐久枚数が異なる為、システムの各装置や各搬送路によってメンテナンスのタイミングが異なる。
【0009】
本発明の課題は、メンテナンスにより様々なタイミングでシステムの停止が発生してしまうことを考慮したものであり、装置の移動や初期化設定等を不要とし、システムが動作中であってもカバーを開けて装置のメンテナンスが可能な画像形成システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、以下の(1)及び(2)に示す画像形成装置を提供するものであり、(3)及び(4)に示すシート処理装置を提供するものである。また、(5)及び(6)に示す画像形成システムを提供するものである。
【0011】
(1)開閉可能な複数のカバーを有するシート処理装置に接続される画像形成装置であって、前記シート処理装置がシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、前記複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段とを有し、前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0012】
(2)開閉可能な複数のカバーを有するシート処理装置に接続される画像形成装置であって、前記複数のカバーに対して、それぞれカバーが開けられないようにするロック手段と、前記画像形成装置により画像が形成されるシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、前記複数のカバーのそれぞれに対して、前記ロック手段によってカバーをロックするのか、前記ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(3)シートに画像を形成する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置であって、開閉可能な複数のカバーと、前記複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、後処理の設定に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段とを有し、前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とするシート処理装置。
【0014】
(4)シートに画像を形成する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置であって、開閉可能な複数のカバーと、前記複数のカバーに対して、それぞれカバーが開けられないようにするロック手段と、後処理の設定に基づいて、前記複数のカバーのそれぞれに対して、前記ロック手段によってカバーをロックするのか、前記ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とするシート処理装置。
【0015】
(5)シートに画像を形成する画像形成装置、及び前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置からなる画像形成システムにおいて、開閉可能な複数のカバーと、前記画像形成装置により画像が形成されるシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、前記複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段とを有し、前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成システム。
【0016】
(6)シートに画像を形成する画像形成装置、及び前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置からなる画像形成システムにおいて、開閉可能な複数のカバーと、前記複数のカバーに対して、それぞれカバーが開けられないようにするロック手段と、前記画像形成装置により画像が形成されるシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、前記複数のカバーのそれぞれに対して、前記ロック手段によってカバーをロックするのか、前記ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成システム。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図を参照しながら説明する。
【0018】
(全体構成)
図1は本発明の画像形成装置の一実施形態における主要部構成を示す縦断面図である。
【0019】
画像形成装置は、図1に示すように、画像形成装置本体10と、折り装置500と、製本装置600と、フィニッシャ700とから構成され、画像形成装置本体10は原稿画像を読み取るイメージリーダ200およびプリンタ300を備える。
【0020】
イメージリーダ200には、原稿給送装置100が搭載されている。原稿給送装置100は、原稿トレイ上に上向きにセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ左方向へ給紙し、湾曲したパスを介してプラテンガラス102上を左から流し読み取り位置を経て右へ搬送し、その後外部の排紙トレイ112に向けて排出する。この原稿がプラテンガラス102上の流し読み取り位置を左から右へ向けて通過するときに、この原稿画像は流し読み取り位置に対応する位置に保持されたスキャナユニット104により読み取られる。この読み取り方法は、一般的に、原稿流し読みと呼ばれる方法である。具体的には、原稿が流し読み取り位置を通過する際に、原稿の読み取り面がスキャナユニット104のランプ103の光で照射され、その原稿からの反射光がミラー105、106、107を介してレンズ108に導かれる。このレンズ108を通過した光は、イメージセンサ109の撮像面に結像する。
【0021】
このように流し読み取り位置を左から右へ通過するように原稿を搬送することによって、原稿の搬送方向に対して直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする原稿読み取り走査が行われる。すなわち、原稿が流し読み取り位置を通過する際に主走査方向に原稿画像を1ライン毎にイメージセンサ109で読み取りながら、原稿を副走査方向に搬送することによって原稿画像全体の読み取りが行われ、光学的に読み取られた画像はイメージセンサ109によって画像データに変換されて出力される。イメージセンサ109から出力された画像データは、後述する画像信号制御部202において所定の処理が施された後にプリンタ300の露光制御部110にビデオ信号として入力される。
【0022】
なお、原稿給送装置100により原稿をプラテンガラス102上に搬送して所定位置に停止させ、この状態でスキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿を読み取ることも可能である。この読み取り方法は、いわゆる原稿固定読みと呼ばれる方法である。
【0023】
原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、まず、ユーザにより原稿給送装置100を持ち上げてプラテンガラス102上に原稿を載置し、そして、スキャナユニット104を左から右へ走査させることにより原稿の読み取りを行う。すなわち、原稿給送装置100を使用しないで原稿を読み取るときには、原稿固定読みが行われる。
【0024】
プリンタ300の露光制御部110は、入力されたビデオ信号に基づきレーザ光を変調して出力し、該レーザ光はポリゴンミラー110aにより走査されながら感光ドラム111上に照射される。感光ドラム111には走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。ここで、露光制御部110は、後述するように、原稿固定読み時には、正しい画像(鏡像でない画像)が形成されるようにレーザ光を出力する。
【0025】
この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像として可視像化される。また、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、各カセット114,115、手差給紙部125または両面搬送パス124から用紙が給紙され、この用紙は感光ドラム111と転写部116との間に搬送される。感光ドラム111に形成された現像剤像は転写部116により給紙された用紙上に転写される。
【0026】
現像剤像が転写された用紙は定着部117に搬送され、定着部117は用紙を熱圧することによって現像剤像を用紙上に定着させる。定着部117を通過した用紙はフラッパ121および排出ローラ118を経てプリンタ300から外部(折り装置500)に向けて排出される。
【0027】
ここで、用紙をその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、定着部117を通過した用紙をフラッパ121の切換動作により一旦反転パス122内に導き、その用紙の後端がフラッパ121を通過した後に、用紙をスイッチバックさせて排出ローラ118によりプリンタ300から排出する。以下、この排紙形態を反転排紙と呼ぶ。この反転排紙は、原稿給送装置100を使用して読み取った画像を形成するときまたはコンピュータから出力された画像を形成するときなどのように先頭頁から順に画像形成するときに行われ、その排紙後の用紙順序は正しい頁順になる。
【0028】
また、手差給紙部125からOHPシートなどの硬い用紙が給紙され、この用紙に画像を形成するときには、用紙を反転パス122に導くことなく、画像形成面を上向きにした状態(フェイスアップ)で排出ローラ118により排出する。
【0029】
さらに、用紙の両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合には、フラッパ121の切換動作により用紙を反転パス122に導いた後に両面搬送パス124へ搬送し、両面搬送パス124へ導かれた用紙を上述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給紙する制御が行われる。
【0030】
プリンタ300から排出された用紙は折り装置500に送られる。この折り装置500は、用紙をZ形に折りたたむ処理を行う。例えば、A3サイズやB4サイズのシートでかつ折り処理が指定されているときには、折り装置400で折り処理を行い、それ以外の場合、プリンタ300から排出された用紙は折り装置500を通過して、製本装置600、更には、フィニッシャ700に送られる。
【0031】
製本装置600は、用紙を半分に折りたたみ閉じ処理を行う。フィニッシャ700では、綴じ処理などの各処理を行う。
【0032】
(システムブロック図)
次に、本画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成について図2を参照しながら説明する。図2は図1の画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成を示すブロック図である。
【0033】
コントローラは、図2に示すように、CPU回路部150を有し、CPU回路部150は、CPU(図示せず)、ROM151、RAM152を内蔵し、ROM151に格納されている制御プログラムにより各ブロック101,201,202,209,301,401,501601,701を総括的に制御する。RAM152は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
【0034】
原稿給送装置制御部101は、原稿給送装置100をCPU回路部150からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部201は、上述のスキャナユニット104、イメージセンサ109などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部202に転送する。
【0035】
画像信号制御部202は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。また、コンピュータ210から外部I/F209を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部301に出力する。この画像信号制御部202による処理動作は、CPU回路部150により制御される。プリンタ制御部301は、入力されたビデオ信号に基づき上述の露光制御部110を駆動する。
【0036】
操作表示装置制御部401は、操作表示装置400とCPU回路部150との間で情報のやり取りを行う。操作表示装置400は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部150に出力するとともに、CPU回路部150からの信号に基づき対応する情報を表示部に表示する。
【0037】
折り装置制御部501は折り装置500に搭載され、CPU回路部150と情報のやり取りを行うことによって折り装置全体の駆動制御を行う。
【0038】
製本装置制御部601は製本装置600に搭載され、CPU回路150と情報のやり取りを行うことによって製本装置全体の駆動制御を行う。
【0039】
フィニッシャ制御部701はフィニッシャ700に搭載され、CPU回路部150と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ全体の駆動制御を行う。この制御内容については後述する。
【0040】
(折り装置)
次に、折り装置500、製本装置600、およびフィニッシャ700の構成について図3を参照しながら説明する。図3は図1の折り装置500、製本装置600、およびフィニッシャ700の構成を示す図である。
【0041】
折り装置500は、図3に示すように、プリンタ300から排出された用紙を導入し、製本装置600側に導くための折り搬送水平パス502を有する。折り搬送水平パス502上には、搬送ローラ対503および搬送ローラ対504が設けられている。また、折り搬送水平パス502の出口部(製本装置600側)には、折りパス選択フラッパ510が設けられている。この折りパス選択フラッパ510は、折り搬送水平パス502上の用紙を折りパス520または製本装置600側に導くための切換動作を行う。
【0042】
ここで、折り処理を行う場合には、折りパス選択フラッパ510がオンされ、用紙が折りパス520に導かれる。折りパス520に導かれた用紙は、折りパス522に導かれ、先端を第1折りストッパ525に到達するまで搬送される。その後、折りローラ521によって、折りパス523へ導かれると同時に端部より1/4の部分が折られ、端部が第2折りストッパ526に到達するまで搬送される。更に、折りローラ521によって、折りパス524へ導かれると同時に用紙中央部が折られてZ形に折りたたまれる。これに対し、折り処理を行わない場合には、折りパス選択フラッパ510がオフされ、用紙はプリンタ300から折り搬送水平パス402を介して製本装置600に直接に送られる。
【0043】
(製本装置)
製本装置600は、折り装置500を介して排出された用紙を導入し、フニッシャ700側に導くための製本水平パス612を有する。製本水平パス612上には、搬送ローラ対602、603、604が設けられている。また、製本水平パス612の入口部(折り装置500側)には、製本パス選択フラッパ610が設けられている。この製本パス選択フラッパ610は、製本水平パス612上の用紙を製本パス611またはフィニッシャ700側に導くための切換動作を行う。
【0044】
ここで、製本処理を行う場合には、製本パス選択フラッパ610がオンされ、用紙が製本パス611に導かれる。製本パス611に導かれた用紙は、搬送ローラ対605によって、用紙先端が可動式のシート位置決め部材625に接するまで搬送される。製本パス611の途中位置には、2対のステイプラ615が設けられており、このステイプラ615はそれに対向するアンビル616と協働して用紙束の中央を閉じるように構成されている。
【0045】
ステイプラ615の下流位置には、折りローラ対620が設けられている。折りローラ対620の対向位置には、突出し部材621が設けられている。この突出し部材621を製本パス611に収納された用紙束に向けて突き出すことにより、この用紙束は折りローラ対620間に押し出され、この折りローラ対620によって折りたたまれた後に、製本排出トレイ630に排出される。
【0046】
また、ステイプラ615で綴じられた用紙束を折る場合には、ステイプル処理終了後に用紙束のステイプル位置が折りローラ対620の中央位置になるように、位置決め部材625を所定距離分下降させる。
【0047】
これに対して、製本処理を行わない場合には、製本パス選択フラッパ610がオフされ、用紙は折り装置500から製本水平パス612を介してフィニッシャ700に送られる。
【0048】
(フィニッシャ)
フィニッシャ700は、折り装置500および製本装置600を介して排出された用紙を順に取り込み、取り込んだ複数の用紙を整合して1つの束に束ねる処理、束ねた用紙束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理、ソート処理、ノンソート処理、などの各シート後処理を行う。
【0049】
フィニッシャ700は、図3に示すように、プリンタ300から折り装置500および製本装置600を介して排出された用紙を内部に導くための入口ローラ対702を有する。入口ローラ対702で搬送された用紙は、フィニッシャパス711に導かれる。フィニッシャパス711の下流には、切換フラッパ710が配置されている。切換フラッパ710は、ノンソートパス712、又は、ソートパス713に導くたまのフラッパである。
【0050】
ノンソート処理を行う場合は、切換フラッパ710がオンされ、用紙がノンソートパス712に導かれる。ノンソータパス712上に設けられた、搬送ローラ対706およびノンソート排出ローラ対703を介してサンプルトレイ721上に排出される。
【0051】
これに対して、ステイプル処理やソート処理を行う場合は、切換フラッパ710がオフされ、用紙がソートパス713に導かれる。ソートパス713に導かれた用紙は、ソート排出ローラ704を介して中間トレイ730上に積載される。
【0052】
中間トレイ630上に束状に積載された用紙は、必要に応じて整合処理、ステイプル処理などが施された後に、排出ローラ705a、705bによりスタックトレイ722上に排出される。中間トレイ730上に束状に積載された用紙を綴じるステイプル処理には、ステイプラ720が用いられる。このステイプラ720の動作については後述する。スタックトレイ722は、上下方向に自走可能に構成されている。
【0053】
(カバー分割)
図4は折り装置500、製本装置600、フィニッシャ700の外装カバーを示す図である。
【0054】
折り装置500は、折り搬送水平パス502を含む折り水平パス部を覆うカバー551と、折りパス520及び524を含む折り処理部540を覆うカバー552がある。カバー551とカバー552は独立に開閉可能である。
【0055】
製本装置600は、製本水平搬送パス612を含む製本水平パス部を覆うカバー651と、製本パス611を含む製本処理部640を覆うカバー652がある。カバー651とカバー652は独立に開閉可能である。
【0056】
フィニッシャ700は、フィニッシャパス711を含むフィニッシャパス部を覆うカバー751と、ノンソートパス712を含むノンソートパス部を覆うカバー752と、ソートパス713及び中間トレイ730を含むソート処理部740を覆うカバー753がある。カバー751、カバー752、及びカバー753は独立に開閉可能である。
【0057】
これらのカバーは、ジャム処理時や、部品交換、清掃、調整等のメンテナンス時に開閉される。
【0058】
(カバーのロック機構)
各装置のカバー551、552、651652、751、752、753は同様に図5に示すような開閉検知機構、扉ロック機構を有している。ここでは、折り装置500の折り処理部540に設けられたカバー552を例として説明する。
【0059】
カバー552はヒンジ555によって折り装置500の支柱などに回転可能に支持されている。カバー552には開閉検知センサフラグ553が設置してあり、カバー552が閉まると開閉検知センサS5が開閉検知センサフラグ553に遮光されたことを検知するようになっていて、カバー552の開閉状態が検知可能になっている。
【0060】
次にロック機構について説明する。電磁ソレノイドであるカバーロックソレノイドSL3の先端にはフック557が連結されていて、フック557は装置に固定された軸556を中心に回転可能に保持されている。フック557は引っ張りバネ558で、常にカバー552に設置されたフックが引っ掛かる鍵穴を有した板554から遠ざかる方向に引っ張られている。カバーロックソレノイドSL3が動作すると、フック557は板554の鍵穴にささる方向に回転する。このときカバー552が閉まっていると板554の鍵穴にフック557が引っ掛かり、カバーがロックされ、カバー552が開けられない状態となる。カバーロックソレノイドSL3がOFFすると引っ張りバネ558によってフック557が鍵穴から外れてロックが解除される。
【0061】
図5(a)は扉の非ロック状態、図5(b)は扉のロック状態を示している。
【0062】
(折り装置ブロック図)
次に、折り装置500を駆動制御する折り装置制御部501の構成について図6を参照しながら説明する。図6は図2の折り装置制御部の構成を示すブロック図である。
【0063】
折り装置制御部501は、図6に示すように、CPU561、ROM562、RAM563などで構成されるCPU回路部560を有する。CPU回路部560は、通信IC564を介して画像形成装置本体側に設けられたCPU回路部150と通信してデータ交換を行い、CPU回路部150からの指示に基づきROM562に格納されている各種プログラムを実行して折り装置500の駆動制御を行う。
【0064】
この駆動制御を行う際には、CPU回路部560に各種パスセンサおよびカバー開閉検知センサからの検出信号が取り込まれる。CPU回路部560にはドライバ565、566が接続され、ドライバ565はCPU回路部560からの信号に基づき搬送機能モジュールのモータ及びソレノイドを駆動し、ドライバ566はCPU回路部560からの信号に基づき折り機能モジュールのモータを駆動する。
【0065】
ここで、搬送機能モジュールとしては、搬送ローラ対503、504の駆動源である水平パス搬送モータM1、パス切換フラッパ510の切換を行うソレノイドSL1がある。
【0066】
折り機能モジュールとしては、折りローラ521の駆動源である折りモータM2、搬送ローラ527、528の駆動源である折りパス搬送モータM3がある。
【0067】
また、搬送中の用紙の遅延や滞留ジャムを検知する為の各種センサがある。
【0068】
カバー開閉検知センサS4は、カバー551の開閉を検出し、該検出信号によってカバー551が開状態と検知した場合は、ドライバ565の電源をOFFにすることで、水平パス搬送モータM1への電源供給を遮断し、搬送機能モジュールの駆動を強制的に停止させる。また同時に、ドライバ566の電源もOFFにすることで、折りモータM2及び折りパス搬送モータM3への電源供給を遮断し、折り機能モジュールの駆動も強制的に停止させる。
【0069】
カバー開閉検知センサS5は、カバー552の開閉を検出し、該検出信号によってカバー552が開状態と検知された場合は、ドライバ566の電源のみをOFFにすることで、折りモータM2及び折りパス搬送モータM3への電源供給を遮断し、折り機能モジュールの駆動を強制的に停止させる。
【0070】
また、カバー551の開閉を制限させる搬送カバーロックソレノイドSL2およびカバー552の開閉を制限させる折りカバーロックソレノイドSL3がある。
【0071】
(製本装置ブロック図)
次に、製本装置600を駆動制御する製本装置制御部601の構成について図7を参照しながら説明する。図7は図2の製本装置制御部の構成を示すブロック図である。
【0072】
製本装置制御部601は、図7に示すように、CPU661、ROM662、RAM663などで構成されるCPU回路部660を有する。CPU回路部660は、通信IC664を介して画像形成装置本体側に設けられたCPU回路部150と通信してデータ交換を行い、CPU回路部150からの指示に基づきROM662に格納されている各種プログラムを実行して製本装置600の駆動制御を行う。
【0073】
この駆動制御を行う際には、CPU回路部660に各種パスセンサおよびカバー開閉検知センサからの検出信号が取り込まれる。CPU回路部660にはドライバ665、666、667が接続され、ドライバ665はCPU回路部660からの信号に基づき搬送機能モジュールのモータおよびソレノイドを駆動し、ドライバ666はCPU回路部660からの信号に基づき製本機能モジュールのモータを駆動し、ドライバ667はCPU回路部660からの信号に基づき積載機能モジュールのモータを駆動する。
【0074】
ここで、搬送機能モジュールとしては、搬送ローラ対602、603、604の駆動源である水平パス搬送モータM4、パス切換フラッパ610の切換を行うソレノイドSL4がある。
【0075】
製本機能モジュールとしては、折りローラ620の駆動源である折りモータM5、搬送ローラ605の駆動源である折りパス搬送モータM7、シート位置決め部材625の駆動源である位置決めモータM6がある。
【0076】
積載機能モジュールとしては、製本排出トレイ630の駆動源であるトレイ昇降モータM8がある。
【0077】
また、搬送中の用紙の遅延や滞留ジャムを検知する為の各種パスセンサがある。
【0078】
カバー開閉検知センサS9は、カバー651の開閉を検出し、該検出信号によってドライバ665の電源をOFFにすることで、水平パス搬送モータM4への電源供給を遮断し、搬送機能モジュールの駆動を強制的に停止させると同時に、ドライバ666および667の電源をOFFにすることで、折りモータM5、位置決めモータM6、折りパス搬送モータM7、トレイ昇降モータM8への電源供給を遮断し、製本装置600の全ての駆動を強制的に停止させる。
【0079】
カバー開閉検知センサS10は、カバー652の開閉を検出し、該検出信号によってドライバ666の電源をOFFにすることで、折りモータM5、位置決めモータM6、折りパス搬送モータM7への電源供給を遮断し、製本機能モジュールの駆動を強制的に停止させる。
【0080】
カバー開閉検知センサS11は、カバー653の開閉を検出し、該検出信号によってドライバ667の電源をOFFにすることで、トレイ昇降モータM8への電源供給を遮断し、積載機能モジュールの駆動を強制的に停止させる。
【0081】
また、各カバー651、652、653の開閉を制限させる搬送カバーロックソレノイドSL5、製本カバーロックソレノイドSL6および取り出しカバーロックソレノイドSL7がある。
【0082】
(フィニッシャブロック図)
次に、フィニッシャ700を駆動制御するフィニッシャ制御部701の構成について図8を参照しながら説明する。図8は図2のフィニッシャ制御部の構成を示すブロック図である。
【0083】
フィニッシャ制御部701は、図8に示すように、CPU761、ROM762、RAM763などで構成されるCPU回路部760を有する。CPU回路部760は、通信IC764を介して画像形成装置本体側に設けられたCPU回路部150と通信してデータ交換を行い、CPU回路部150からの指示に基づきROM762に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ700の駆動制御を行う。
【0084】
この駆動制御を行う際には、CPU回路部760に各種パスセンサおよびカバー開閉検知センサからの検出信号が取り込まれる。CPU回路部760にはドライバ765、766、767、768が接続され、ドライバ765はCPU回路部760からの信号に基づき搬送機能モジュールのモータおよびソレノイドを駆動し、ドライバ766はCPU回路部760からの信号に基づきノンソート排紙機能モジュールのモータを駆動し、ドライバ767はCPU回路部760からの信号に基づきソート排紙機能モジュールのモータを駆動し、ドライバ768はCPU回路部760からの信号に基づき積載機能モジュールのモータを駆動する。
【0085】
ここで、搬送機能モジュールとしては、入口ローラ対702の駆動源である搬送モータM9、パス切換フラッパ710の切換を行うソレノイドSL8がある。
【0086】
ノンソート排紙機能モジュールとしては、搬送ローラ対706、ノンソート排出ローラ703の駆動源であるノンソート排紙モータM10がある。
【0087】
ソート機能モジュールとしては、ソート排出ローラ704の駆動源であるソート排紙モータM5、束排出ローラ705a、705bの駆動源である束搬送モータM11がある。
【0088】
積載機能モジュールとしては、スタックトレイ722の駆動源であるトレイ昇降モータM12がある。
【0089】
搬送モータM1、ノンソート排紙モータM2、ソート排紙モータM13はステッピングモータからなり、励磁パルスレートを制御することによって各モータにより駆動するローラ対を等速で回転させたり、独自の速度で回転させたりすることができる。束搬送モータM11はDCモータからなる。
【0090】
カバー開閉検知センサS15は、カバー751の開閉を検出し、該検出信号によってカバー751が開状態の場合、ドライバ765の電源をOFFにすることで、搬送モータM9への電源供給を遮断し、搬送機能モジュールの駆動を強制的に停止させる。同時に、ドライバ766、767、768の電源をOFFにすることで、ノンソート排紙モータM10、ソート排紙モータM13、束搬送モータM11、トレイ昇降モータM12への電源供給を遮断し、フィニッシャ700の全ての駆動を強制的に停止させる。
【0091】
カバー開閉検知センサS16は、カバー752の開閉を検出し、該検出信号によってカバー752が開状態の場合、ドライバ766の電源をOFFにすることで、ノンソート排紙モータM10への電源供給を遮断し、ノンソート機能モジュールの駆動のみを強制的に停止させる。
【0092】
カバー開閉検知センサS6は、カバー753の開閉を検出し、該検出信号によってカバー753が開状態の場合、ドライバ767の電源をOFFにすることで、ソート排紙モータM13、束搬送モータM11への電源供給を遮断し、ソート機能モジュールの駆動のみを強制的に停止させる。
【0093】
また、各カバー751、752、753の開閉を制限させる搬送カバーロックソレノイドSL9、ノンソートカバーロックソレノイドSL10およびソートカバーロックソレノイドSL11がある。
【0094】
(機能モジュール部の取り出し)
図9は、製本水平パス部と製本処理部640の合流部を示した詳細図である。製本パス611は、製本水平パス部に設けられた上部611aと製本処理部640に設けられた611bに分割されている。製本パス選択フラッパ610は、水平パス部に設けられている。
【0095】
図10は、カバー652を開け、製本処理部640を製本装置本体600から引き出した時の図である。製本処理部640は、左右2本のスライドレール641によって、製本装置600本体部と連結されており、引き出し可能である。製本処理部640を引き出すと、製本パス下部611bとその下流に配置された搬送ローラ対605、ステイプラ615、折りローラ620等が全て引き出される。
【0096】
図11は、折り装置500の折り処理部540、およびフィニッシャ700のソート処理部740を各装置本体部から引き出した図である。製本処理部640と同様にして、折り処理部540やソート処理部740もそれぞれカバー552や753を開けることにより、引き出し可能である。
【0097】
(カバー上のLED表示)
また、各カバーには図12に示すように、状態表示用のLED(折り装置500にはLED555および556、製本装置600にはLED655および656、フィニッシャ700にはLED755、756および757)が備えられおり、画像形成動作を行っている間、メンテナンスを行って良いか否か、すなわち、各々のカバーに対して開閉が許可されているか否かを表示している。メンテナンス可能な場合はLEDが消灯しており、メンテナンス不可能な場合は、LEDが点灯している。
【0098】
他の実施例として、メンテナンス可能な場合と不可能な場合で、異なる色のLEDを点灯させても良い。
【0099】
(操作表示装置)
図13は図1の画像形成装置における操作表示装置400を示す図である。
【0100】
操作表示装置400には、画像形成動作を開始するためのスタートキー402、画像形成動作を中断するためのストップキー403、置数設定等を行うテンキー404〜412および414、IDキー413、クリアキー415、リセットキー416、メンテナンスキー417などが配置されている。また、上部にタッチパネルが形成された液晶表示部420が配置されており、画面上にソフトキーを作成可能となっている。
【0101】
本画像形成装置では、後処理モードとしてノンソート(グループ)、ソート、ステイプルソート(綴じモード)、製本モードなどの各処理モードを有する。このような処理モードを設定などは操作表示装置400からの入力操作により行われる。例えば、後処理モードを設定する際には、図14(a)に示す初期画面でソフトキーである「ソータ」を選択すると、図14(b)に示すメニュー選択画面が表示部420に表示され、このメニュー選択画面を用いて処理モードの設定が行われる。
【0102】
(操作表示装置ブロック図)
図15は図2の操作表示装置制御部401の構成を示すブロック図である。
【0103】
操作表示装置制御部401は、図15に示すように、CPU461、ROM462、RAM463および464などで構成されるCPU回路部460を有する。RAM463は、液晶表示部420に表示する画面の各種データが記憶されている。RAM464は、CPU461のワークエリア等として利用される。液晶表示部420は、タッチパネル上のソフトキーによるキー入力部465aとその表示部465bにより構成されている。
【0104】
CPU回路部460は画像形成装置本体側に設けられたCPU回路部150と通信してデータ交換を行い、CPU回路部150からの指示や各種キー402〜417からの入力、および465aに基づきROM462に格納されている各種プログラムを実行し、RAM463に格納されている画面データを表示部465bに出力し表示を行う。
【0105】
(メンテナンス時の操作画面)
メンテナンス時の液晶表示部420における操作画面を、図16及び図17を用いて説明する。
【0106】
操作表示装置400において、メンテナンスキー417がユーザによって押下された場合、操作表示装置制御部401は液晶表示部420に接続されている各装置がメンテナンス可能か否かの状態を表示する(図16(a))。
【0107】
ここで、各種処理設定の設定内容に応じて、使用しない搬送路または機能モジュールのカバーに対しては開閉を許可し、メンテナンス可能である旨を表示する。ユーザがカバーを開いてメンテナンスできる場合はハイライト表示し、メンテナンスできない場合は網掛け表示する。
【0108】
表示画面からメンテナンスが可能なモジュールを確認した後、図16(a)の画面において、ユーザによって液晶表示部420上のタッチパネル“OK”キーを押下されるとメンテナンス選択画面(図17(a))を表示する。
【0109】
メンテナンスが必要な全てのモジュールが選択メニューとして表示される。図17(a)の選択画面において、ユーザが液晶表示部420上のタッチパネルを押下し、選択可能なモジュールからメンテナンスを行うモジュールを選択すると、前記ユーザが選択したモジュールに関連するメンテナンスの項目メニューが表示される(図17(b))。図17(b)の選択画面において、液晶表示部420上のタッチパネルを押下してメンテナンス項目を選択すると、前記選択したメンテナンス項目の詳細が表示される(図17(c))。図17(c)の選択画面において、液晶表示部420上のタッチパネルを押下してメンテナンス項目を選択すると、前記選択したメンテナンスの設定ならび実行画面が表示される(図17(d))。
【0110】
次に、各種処理設定(片面印刷、両面印刷、ソート処理、折り処理、製本処理)の設定内容によって、いずれのカバーが開閉を許可されるのかを示す表を図18に示す。○は開閉を許可するカバーを表し、×は開閉を許可しないカバーを表す。ここで、使用しない搬送路または使用しない機能モジュールを覆うカバーに対しては開閉を許可し、使用する搬送路または使用する機能モジュールを覆うカバーに対しては開閉を許可しないものとしている。図18に示す情報は、通常ROM151に記憶されているが、ROM562、ROM662、ROM762に記憶されているものであっても良い。以下、図16(a)及び(b)を例に挙げて説明する。
【0111】
図16(a)の表示画面では、複数のカバーに対して、メンテナンス可能か否か、すなわちカバーの開閉が許可されているか否かを表示している。カバーを開けても良い部分はハイライト表示され、カバーを開けてはいけない部分は網掛け表示となっている。図16(a)は、片面画像形成モードであり、且つ、ソート処理が選択された場合の例である。これは、図18の(片面、ソート)に対応する。プリンタ300は片面モードであるので使用しない両面機能モジュール部のカバー353がハイライト表示され、画像形成部のカバー352が網掛け表示となっている。折り装置500と製本装置600は画像形成されたシートをフィニッシャ700へ搬送する水平パス502および612を覆うカバー551及び651が網掛け表示となり、使用しない折り処理部540と製本処理部640を覆うカバー552、652はハイライト表示されている。フィニッシャ700はフィニッシャパス711からソートパス713を経て中間トレイ730、更にスタックトレイ722へ排出されるため、カバー751及び753は網掛け表示となり、カバー752がハイライト表示となる。
【0112】
なお、フィニッシャ700をシートが通過しない特殊な場合として、製本処理を行う場合について説明する。これは、図18の(製本)に対応する。製本装置600を用いて中綴じ製本を行う設定の場合は、図16(b)のように表示される。中綴じ製本を行う場合、自動的に両面モードで印刷されるので、画像形成部のカバー352及び両面機能モジュール部のカバー353が網掛け表示となっている。折り装置500において、水平パス502を覆うカバー551が、網掛け表示となり、使用しない折り処理部540を覆うカバー552はハイライト表示されている。製本装置600においては、中綴じ製本を行う設定であるので、水平パス612を覆うカバー651と、製本処理部640を覆うカバー652は両方共網掛け表示されている。製本装置600によって中綴じ製本されたシート束は、製本排出トレイ630に排出される。そのため、フィニッシャ700内にシートは搬送されないので、フィニッシャ700内に搬送されるすべてのシートが通過する共通搬送路を覆うカバー751であっても、メンテナンス可能となるためハイライト表示される。カバー752とカバー753に関してもハイライト表示される。
【0113】
(メンテナンス時の操作画面表示フロー) 図19及び図20は、メンテナンス時における操作画面表示のフローチャートである。S20−1においてCPU461がユーザによって操作表示装置400のメンテナンスキー417を押下されたと判断した場合S20−2を実行する。CPU461はユーザが各モジュールでメンテナンス可能が否か確認を行うモジュール状態表示画面(図16(a))を表示する。モジュール状態表示画面(図16R>6(a))において、戻るを選択したと判断した場合、S20−8を実行する。モジュール状態表示画面(図16(a))において、戻るが選択されなかったと判断した場合、OKが選択されたかどうか判断する(S20−4)。S20−4において、OKが選択されなかったと判断した場合は、S20−3を再び実行する。S20−4において、OKが選択されたと判断した場合は、S20−5を実行する。
【0114】
モジュールの選択が可能なモジュール選択画面(図17(a))を表示する(S20−5)。そして、CPU461は戻るが選択されたかどうかを判断する(S20−6)。S20−6において、ユーザがモジュール選択画面(図17(a))において、戻るを選択したと判断した場合S20−8を実行する。S20−6において、ユーザがモジュール選択画面(図17(a))において、戻るが選択されなかったと判断した場合、モジュールのどれかが選択されたかどうか判断する(S20−7)。S20−7において、ユーザがモジュール選択画面(図17(a))において、モジュールを選択したと判断した場合S21−1を実行する。S20−7において、ユーザがモジュール選択画面(図17(a))において、モジュールが選択されなかったと判断した場合、S20−6を再び実行する。
【0115】
CPU461はS21−1において、S20−7でユーザが選択したモジュールに関連するメンテナンスの項目メニュー(図17(b))を表示する。そして、CPU461は戻るが選択されたかどうかを判断する(S21−2)。
【0116】
S21−2において、ユーザがメンテナンスの項目メニュー画面(図17(b))において、戻るを選択したと判断した場合S20−5を実行する。S21−2において、ユーザが戻るを選択しなかったと判断した場合、調整項目の表示が選択されたかどうか判断する(S21−3)。
【0117】
CPU461はS21−3において、調整項目の表示が選択されたと判断した場合ユーザが選択したモジュールに関連する調整メンテナンスの項目メニュー(図17(c))を表示する(S216)。そして、S21−9を実行する。
【0118】
また、CPU461はS21−3において、ユーザがメンテナンスの項目メニュー画面(図17(b))において、調整メンテナンスを選択しなかったと判断した場合、清掃項目の表示が選択されたかどうか判断する(S21−4)。
【0119】
CPU461はS21−4において、清掃項目の表示が選択されたと判断した場合ユーザが選択したモジュールに関連する清掃メンテナンスの項目メニュー(不図示)を表示する(S21−7)。そして、S21−9を実行する。また、CPU461はS21−4において、ユーザがメンテナンスの項目メニュー画面(図17(b))において、清掃メンテナンスを選択しなかったと判断した場合、部品交換項目の表示が選択されたかどうか判断する(S21−5)。
【0120】
CPU461はS21−5において、部品交換項目の表示が選択されたと判断した場合ユーザが選択したモジュールに関連する部品交換メンテナンスの項目メニュー(不図示)を表示する(S21−8)。そして、S21−9を実行する。また、CPU461はS21−5において、ユーザがメンテナンスの項目メニュー画面(図17(b))において、部品交換メンテナンスを選択しなかったと判断した場合S21−2を再び実行する。
【0121】
S21−9において、CPU461は戻るが選択されたかどうかを判断する。S21−9において、ユーザが戻るを選択したと判断した場合S21−1を実行する。S21−9において、ユーザが戻るを選択しなかったと判断した場合、メンテナンスの実行、設定入力画面の表示が選択されたかどうか判断する(S21−10)。
【0122】
CPU461はS21−10において、ユーザがメンテナンスの実行、設定入力画面の表示を選択したと判断した場合、ユーザがS21−10において選択したメンテナンスの実行、設定入力画面(図17(d))を表示する(S21−11)。そしてS21−12を実行する。また、CPU461はS21−10において、ユーザがメンテナンスの実行、設定入力画面の表示を選択しなかったと判断した場合、S21−9を再び実行する。
【0123】
CPU461はS21−12において、ユーザがメンテナンスの実行、設定入力画面(図1717(d))において、戻るを選択したと判断した場合S21−1を実行する。S21−12において、ユーザが戻るを選択しなかったと判断した場合、OKが選択されたすなわちメンテナンスの実行、ならびに入力の実行が選択されたかどうか判断する(S21−13)。
【0124】
S21−13において、ユーザがOKを選択したと判断した場合、ユーザがS21−10において選択したメンテナンスに関してのメンテナンスの実行、ならびに入力の実行をおこなう(S21−14)。そしてS21−1を実行する。また、CPU461はS21−13において、OKを選択しなかったと判断した場合、S21−12を再び実行する。
【0125】
(第1の実施形態)
図21に第1の実施形態における制御フローを示す。第1の実施形態では、開閉を許可されていないカバーをユーザが開いた場合、画像形成動作及びシート搬送動作を停止するものである。この制御はCPU回路部150が行うものであるが、シート処理装置側のCPU回路部561、661、761で行ってもよい。
【0126】
まず、カバー352、353、551、552、651、652、751、752、753からなる複数のカバーのいずれかが、開いたことを検知するまで待つ(S22−1)。この検知は、それぞれのカバーに対応するカバー開閉検知センサで行われる。S22−1において、カバーが開いたと判断された場合は、そのカバーは開閉を許可されているカバーであるかどうかを判断する(S22−2)。
【0127】
S22−2における判断は、前述の図18に示す情報を記憶するROM151から情報を読み出すことで、各種処理設定の内容と対応して、開閉を許可されているカバーであるかどうかを判断する。
【0128】
S22−2において、開閉を許可されているカバーであると判断されなかった場合は、画像形成動作及びシート搬送動作を継続し(S22−3)、S22−1に戻る。S22−2において、開閉を許可されているカバーであると判断された場合は、画像形成動作及びシート搬送動作を停止し(S22−4)このフローを終了する。
【0129】
(第2の実施形態)
図22に第2の実施形態における制御フローを示す。第2の実施形態では、開閉を許可されていないカバーをユーザが開けようとしても開かないように、カバーを前述のカバーのロック機構で開かないようにロックするものである。この制御も第1の実施形態のときと同様にCPU回路部150が行うものであるが、シート処理装置側のCPU回路部561、661、761で行ってもよい。なお、第2の実施形態において、予めカバー352、353、551、552、651、652、751、752、753からなる9枚のカバーに対して、1〜9までの番号付けがされているものとする。
【0130】
まず、S23−1において、変数Nに1を代入する。これは、ナンバーが1のカバーから順にチェックしていくことを意味する。次に、ナンバーNのカバーは、開閉を許可されているカバーであるかどうかを判断する(S23−2)。
【0131】
S23−2における判断は、前述の図18に示す情報を記憶するROM151から情報を読み出すことで、各種処理設定の内容と対応して、開閉を許可されているカバーであるかどうかを判断する。
【0132】
S23−2において、開閉を許可されているカバーであると判断しなかった場合は、ナンバーNのカバーを前述のカバーのロック機構でロックし(S23−3)、S23−5に移る。S23−2において、開閉を許可されているカバーであると判断した場合は、ナンバーNのカバーをロックしないで(S23−4)、S23−5に移る。
【0133】
S23−5では、すべてのカバーに対してロックするかどうかを判断したかどうかを判断する。すなわち、N=9かどうかをS23−5で判断し、N=9であればこのフローを終了し、N=9でなければS23−6に移る。
【0134】
S23−6では、次のナンバーのカバーについてロックするかどうかを判断するため、Nを1加算し、S23−2に戻る。
【0135】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、検知手段が複数のカバーのいずれかが開いたことを検知したことに応じて、設定手段で設定された設定内容に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段を有し、判別手段による判別結果に基づいた制御を行うので、画像形成動作中であっても、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させずにカバーを開いてシート処理装置のメンテナンスを行うことができる場所がどこなのかを、設定手段の設定内容から自動的に判別することが可能となる。また、ユーザが様々なタイミングで個々のメンテナンスを行ってもシステムが停止する時間を低減でき、メンテナンスを行う装置を複数の装置が連続して接続されたシステムから取り外して移動したり、システムの初期化処理を行ったりする必要がなくなる。
【0136】
また、請求項2記載の発明によれば、後処理の設定パターンに対応して、開いたときに画像形成動作及びシート搬送動作を停止すべきカバーなのか、開いたときに画像形成動作及びシート搬送動作を継続すべきカバーなのかを記憶する記憶手段を有し、判別手段は、記憶手段に記憶された情報に基づいて判別するので、画像形成動作中に開いてもよいカバーなのか開いてはいけないカバーなのかを予め設定しておくことができる。
【0137】
また、請求項3記載の発明によれば、設定手段で設定した設定内容に応じて、開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーが複数のカバーのうちいずれであるのかを表示する表示手段を有するので、カバーを開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーがいずれであるのかをユーザが判別できる。
【0138】
また、請求項4記載の発明によれば、表示手段は複数のカバー上にそれぞれ設けられているので、ユーザが開こうとするカバーが、開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーであるのかどうかを、カバーを見ただけで判別できる。
【0139】
また、請求項5記載の発明によれば、設定手段で設定した設定情報を表示するための表示部を有し、表示部は、設定手段で設定した設定内容に応じて、開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーが前記複数のカバーのうちいずれであるのかを表示するので、ユーザが開こうとするカバーが、開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーであるのかどうかを、表示部を見ただけで判別できる。
【0140】
また、請求項6記載の発明によれば、判別手段は、設定手段で設定された設定内容に基づいて、使用しないシート処理装置の有するすべてのカバーに対しては、カバーが開いても画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるので、使用しないシート処理装置の有するすべてのカバーに対してはカバーを開いてメンテナンス等の作業を行うことが可能となる。
【0141】
また、請求項7記載の発明によれば、設定手段で設定された設定内容に基づいて、複数のカバーのそれぞれに対して、ロック手段によってカバーをロックするのか、ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、判別手段による判別結果に基づいた制御を行うので、ユーザが誤って開いてはいけないカバーを開いてしまうことを防止することができる。
【0142】
また、請求項8及び請求項10記載の発明においても、請求項1記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0143】
また、請求項9及び請求項13記載の発明においても、請求項7記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【0144】
また、請求項11及び請求項12記載の発明においても、請求項7記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体構成図である。
【図2】全体のブロック図である。
【図3】シート処理装置の断面図である。
【図4】シート処理装置のカバー分割図である。
【図5】カバーロック機構の説明図である。
【図6】折り装置のブロック図である。
【図7】製本装置のブロック図である。
【図8】フィニッシャのブロック図である。
【図9】シート処理装置の機能モジュール取出図である。
【図10】シート処理装置の機能モジュール取出図である。
【図11】シート処理装置の機能モジュール取出図である。
【図12】カバー上にLEDを設けたことを示す図である。
【図13】操作表示装置の説明図である。
【図14】表示部の説明図である。
【図15】操作表示装置のブロック図である。
【図16】メンテナンスモード時における表示部の説明図である。
【図17】表示部の説明図である。
【図18】各種設定に応じていずれのカバーが開閉可能であるのかを示す図である。
【図19】メンテナンス画面の表示フローチャートである。
【図20】メンテナンス画面の表示フローチャートである。
【図21】第1の実施形態における制御を示すフローチャートである。
【図22】第2の実施形態における制御を示すフローチャートである。
【図23】画像形成装置のカバー分割図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置本体
150 CPU回路部
500 折り装置
502 折り搬送水平パス
551 カバー
552 カバー
560 CPU回路部
600 製本装置
612 製本水平パス
651 カバー
652 カバー
660 CPU回路部
700 フィニッシャ
711 フィニッシャパス
751 カバー
752 カバー
753 カバー
760 CPU回路部
S4 カバー開閉検知センサ
S5 カバー開閉検知センサ
SL2 搬送カバーロックソレノイド
SL3 折りカバーロックソレノイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な複数のカバーを有するシート処理装置に接続される画像形成装置であって、
前記シート処理装置がシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、
前記複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
後処理の設定パターンに対応して、開いたときに画像形成動作及びシート搬送動作を停止すべきカバーなのか、開いたときに画像形成動作及びシート搬送動作を継続すべきカバーなのかを記憶する記憶手段を有し、
前記判別手段は、前記記憶手段に記憶された情報に基づいて判別することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記設定手段で設定した設定内容に応じて、開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーが前記複数のカバーのうちいずれであるのかを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記表示手段は、前記複数のカバー上にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定手段で設定した設定情報を表示するための表示部を有し、
前記表示部は、前記設定手段で設定した設定内容に応じて、開いても画像形成動作及びシート搬送動作を停止しないカバーが前記複数のカバーのうちいずれであるのかを表示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判別手段は、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、使用しない前記シート処理装置の有するすべてのカバーに対しては、カバーが開いても画像形成動作及びシート搬送動作を継続させると判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
開閉可能な複数のカバーを有するシート処理装置に接続される画像形成装置であって、
前記複数のカバーに対して、それぞれカバーが開けられないようにするロック手段と、
前記画像形成装置により画像が形成されるシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、
前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、前記複数のカバーのそれぞれに対して、前記ロック手段によってカバーをロックするのか、前記ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
シートに画像を形成する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置であって、
開閉可能な複数のカバーと、
前記複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、後処理の設定に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とするシート処理装置。
【請求項9】
シートに画像を形成する画像形成装置に接続され、前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置であって、
開閉可能な複数のカバーと、
前記複数のカバーに対して、それぞれカバーが開けられないようにするロック手段と、
後処理の設定に基づいて、前記複数のカバーのそれぞれに対して、前記ロック手段によってカバーをロックするのか、前記ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とするシート処理装置。
【請求項10】
シートに画像を形成する画像形成装置、及び前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置からなる画像形成システムにおいて、
開閉可能な複数のカバーと、
前記画像形成装置により画像が形成されるシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、
前記複数のカバーのいずれかが開いたことに応じて、前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させるのか、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させるのかを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成システム。
【請求項11】
前記画像形成装置から前記シート処理装置内に搬送された全てのシートが通過する共通搬送路と、
シートに後処理を行う機能モジュール部とを有し、
前記判別手段は、前記設定手段で設定した設定内容に基づいて、
使用する前記共通搬送路または使用する前記機能モジュール部を覆うカバーが開いた場合は、画像形成動作及びシート搬送動作を停止させると判断し、
使用しない前記共通搬送路または使用しない前記機能モジュール部を覆うカバーが開いた場合は、画像形成動作及びシート搬送動作を継続させると判断することを特徴とする請求項10記載の画像形成システム。
【請求項12】
前記機能モジュール部は、前記機能モジュール部を覆うカバーが開けられた状態で前記シート処理装置の外部へ取り出し可能であることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
【請求項13】
シートに画像を形成する画像形成装置、及び前記画像形成装置によって画像が形成され搬送されてきたシートに後処理を施すシート処理装置からなる画像形成システムにおいて、
開閉可能な複数のカバーと、
前記複数のカバーに対して、それぞれカバーが開けられないようにするロック手段と、
前記画像形成装置により画像が形成されるシートに対して行う後処理を設定する設定手段と、
前記設定手段で設定された設定内容に基づいて、前記複数のカバーのそれぞれに対して、前記ロック手段によってカバーをロックするのか、前記ロック手段によってロックしないのかを判別する判別手段とを有し、
前記判別手段による判別結果に基づいた制御を行うことを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2004−205949(P2004−205949A)
【公開日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−377108(P2002−377108)
【出願日】平成14年12月26日(2002.12.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】