説明

画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラム

【課題】画像形成装置において、各種設定の操作記録を監査ログとして保存する場合、操作時間の設定が変更されたとしても正確な操作時間を割り出すことができるようにする。
【解決手段】
日付及び/又は時刻を表示する表示手段と、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段とを有する画像形成装置において、日付及び/又は時刻を計時する計時手段と、この計時手段の日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更手段と、この設定変更手段により日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として履歴情報記憶手段に記憶させる履歴情報制御手段と、変更後の日付及び/又は時刻に基づいて表示手段に日付及び/又は時刻を表示手段に表示させる表示制御手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに係り、特に、セキュリティモード機能の起動時に設定時刻が変更されてもセキュリティモード機能における操作履歴の時間軸を変更せずに操作履歴を記録する画像形成装置、画像形成装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機、プリンタ、FAXあるいはこれらの機能を併せもつ複合機等の画像形成装置は、機能の拡張や性能の向上が益々図られ、企業や商店のオフィス環境を初め社会一般で欠かせぬ存在となっている。特に近年では大容量の記憶装置が設けられ、画像形成装置内に各種の情報を保存・蓄積することができ便利である。この各種の情報の中には、重要性の高い文書データや画像データ等の情報が含まれているという場合も多い。そこで画像形成装置にはセキュリティモード機能が設けられているのが一般的である。例えば、ユーザ毎にIDやパスワードを設定するとともにユーザ毎に利用できる機能の制限を行うなどの種々の技術が知られている。
【0003】
しかしながら、ユーザ毎にIDやパスワードを設定したり、利用できる機能の制限を行ったりしても、このIDやパスワードを盗用した他人(いわゆる「なりすまし」)によって重要性の高い情報が流出する危険性がある。このため画像形成装置に不正な操作が行われた可能性があるか否かを事後的に確認する必要がある。セキュリティモード機能の起動時に、例えば、管理者パスワード変更や重要データのロックパスワード変更等のセキュリティモード機能に関係のある操作や保護対象とする情報について何らかの操作が行われると、その発生日時や操作結果を履歴(以下、このような履歴を「監査ログ」という。)として蓄積する機能を有する画像形成装置の開発も行われている。即ち事後この監査ログを画像形成装置の操作画面上に表示させたり、記録紙上に印刷したりして観察することにより、不正操作が行われた日付や時間あるいはこれら両方を割り出すことができるようになっている。
【0004】
例えば、特許文献1には、操作者のIDやパスワードの入力管理を行うセキュリティ手段と、画像データ等の記憶装置としてハードディスクとを備える電子機器であって、このハードディスクに記憶された画像データ等を移動(例えば、外部記憶媒体にコピー等)する場合、当該画像データと伴に、操作者のIDやパスワード、操作日時及び/又は操作内容を含む付帯情報を内部記憶装置に記憶する電子機器に関する発明が開示されている。即ち特許文献1に開示される発明によれば、事後的に移動された画像データについて調べることができ、さらに操作日時や操作者等の付帯情報から個別具体的な情報の流れを把握することができるという利点がある。
【特許文献1】特開2006−232787号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、一般に画像形成装置には、各種機能の動作管理や画像データ等の記憶管理に利用するために計時機能(カレンダー機能を含む場合もある)が設けられている。計時機能は、通常現在時刻を計時しており、制御部を初めとした画像形成装置の各種機能部からの要求により現在時刻を送信するようになっている。
【0006】
この時計機能の現在時刻は、画像形成装置が工場を出荷された時点あるいはユーザが初めて画像形成装置を起動させた時に行う初期設定操作の時点で設定されものであるが、事後的に設定を変更することもできるという特質がある。即ち上述したセキュリティモード機能の起動の有無に関わらず、ユーザは現在時刻の設定をいつでも変更することができるようになっている。従ってセキュリティモード機能の起動時に、設定時刻が変更されると、監査ログ上で記録する時間軸も変更後の時刻により管理されてしまうという事情がある。事後、監査ログを観察して異常な操作が行われた時刻を割り出すのは困難あるいは不可能となってしまうという問題がある。
【0007】
この点、特許文献1に開示される発明は、機器内のハードディスクに記憶された画像データを移動させる際、付帯情報としてその操作日時を内部記憶装置に更に記憶するように構成されているが、このとき記憶する操作日時は、上述したような計時機能により供給されるものである。このため、仮に時計機能の現在時刻設定を変更し、その後、ハードディスク上に記憶された画像データを移動させると、内部記憶装置に記憶される操作日時は、変更された後の機能から供給される現在時刻情報によって記憶されてしまうことになる。よって、事後画像データの操作の流れを検証する際、操作が行われた正確な時間を割り出すことができず、監査ログ上の操作時間に対する信用を確保することはできない。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、画像形成装置において、各種設定の操作記録を監査ログとして保存する場合、操作時間の設定が変更されたとしても正確な操作時間を割り出すことができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
日付及び/又は時刻を表示する表示手段と、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも前記所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段とを有する画像形成装置において、
前記日付及び/又は時刻を計時する計時手段と、
前記計時手段の日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更手段と、
前記設定変更手段により日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として前記履歴情報記憶手段に記憶させる履歴情報制御手段と、
変更後の日付及び/又は時刻に基づいて前記表示手段に日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更手段により変更された日付及び/又は時刻との差分を記憶し、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示する際、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻と、前記差分とに基づいて表示することを特徴する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示する際、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻に前記差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示することを特徴する。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置において、
前記履歴情報記憶手段は、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ操作履歴を記憶するセキュリティモード機能を有し、
前記履歴情報制御手段は、前記セキュリティモード機能の起動時に前記変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記特定の機能の設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として前記履歴情報記憶手段に記憶させ、
前記表示制御手段は、前記セキュリティモード機能の起動時に前記変更後の日付及び/又は時刻に基づいて日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示させることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記履歴情報制御手段は、前記所定の設定操作を行った操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を前記履歴情報記憶手段に更に記憶させることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、日付及び/又は時刻を表示装置に表示する表示ステップと、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも前記所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報記憶ステップとを含む画像形成装置の制御方法において、
前記日付及び/又は時刻を計時する計時ステップと、
前記計時ステップにより計時する日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更ステップと、
前記設定変更ステップにより日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報制御ステップと、
変更後の日付及び/又は時刻に基づいて日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示させる表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置の制御方法において、前記表示制御ステップで、前記計時ステップにより計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更ステップにより変更された日付及び/又は時刻との差分を記憶し、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時ステップにより計時された日付及び/又は時刻と、前記差分とに基づいて表示することを特徴する。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の画像形成装置の制御方法において、前記表示制御ステップで、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時ステップにより計時された日付及び/又は時刻に前記差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示することを特徴する。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項6から8の何れか一項に記載の画像形成装置の制御方法において、前記履歴情報記憶ステップは、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ操作履歴を記憶するステップを更に含み、
前記履歴情報制御ステップは、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ前記操作履歴を記憶する場合において、前記変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記特定の機能の設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶し、
前記表示制御ステップは、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ前記操作履歴を記憶する場合において、前記変更後の日付及び/又は時刻に基づいて前記表示装置に日付及び/又は時刻を表示することを特徴とする。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項6から9の何れか一項に記載の画像形成装置の制御方法において、前記履歴情報制御ステップで、前記所定の設定操作を行った操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を操作履歴情報として更に記憶させることを特徴とする。
【0019】
請求項11に記載の発明は、プログラムであって、日付及び/又は時刻を表示装置に表示可能とするとともに、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも前記所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶可能とする画像形成装置を制御するコンピュータに、
前記日付及び/又は時刻を計時する計時機能と、
前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更機能と、
前記設定変更機能により日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報制御機能と、
変更後の日付及び/又は時刻に基づいて日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示させる表示制御機能と、を実現させることを特徴とする。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のプログラムにおいて、前記表示制御機能で、前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更機能により変更された日付及び/又は時刻との差分を記憶し、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻と、前記差分とに基づいて表示させることを特徴する。
【0021】
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載のプログラムにおいて、前記表示制御機能で、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻に前記差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示させることを特徴する。
【0022】
請求項14に記載の発明は、請求項11から13の何れか一項に記載のプログラムにおいて、前記画像形成装置は、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ操作履歴を記憶するセキュリティモード機能を更に有し、
前記履歴情報制御機能で、前記セキュリティモード機能の起動時において、前記変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記特定の機能の設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶し、
前記表示制御機能で、前記セキュリティモード機能の起動時において、前記変更後の日付及び/又は時刻に基づいて前記表示装置に日付及び/又は時刻を表示することを特徴とする。
【0023】
請求項15に記載の発明は、請求項11から14の何れか一項に記載のプログラムにおいて、前記履歴情報制御機能で、前記所定の設定操作を行った操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を操作履歴情報として更に記憶することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
請求項1、6又は11に記載の発明によれば、所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する場合は、設定変更手段により変更される前の日付及び/又は時刻に基づいて記憶し、表示手段に日付及び/又は時刻を表示する場合は、設定変更手段により変更された後の日付及び/又は時刻に基づいて表示するため、計時手段で計時される設定時間を変更しても、履歴情報の時間軸を変更することなく日付及び/又は時刻を表示することができる。これにより、事後履歴情報を観察して機能について行った所定の設定操作に不正が行われたか否かを確認する際、当該不正が行われた日付及び/又は時刻の割り出しを容易に行うことができる。
【0025】
請求項2、7又は12に記載の発明によれば、所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する場合は、設定変更手段により変更される前の日付及び/又は時刻に基づいて記憶し、表示手段に日付及び/又は時刻を表示する場合は、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更手段により変更された日付及び/又は時刻との差分に基づいて表示するため、計時手段で計時される設定時間を変更しても、履歴情報の時間軸を変更することなく日付及び/又は時刻を表示することができる。これにより、事後履歴情報を観察して機能について行った所定の設定操作に不正が行われたか否かを確認する際、当該不正が行われた日付及び/又は時刻の割り出しを容易に行うことができる。
【0026】
請求項3、8又は13に記載の発明によれば、所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する場合は、設定変更手段により変更される前の日付及び/又は時刻に基づいて記憶し、表示手段に日付及び/又は時刻を表示する場合は、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻に、前記設定変更手段により変更された日付及び/又は時刻との差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示するため、計時手段で計時される設定時間を変更しても、履歴情報の時間軸を変更することなく日付及び/又は時刻を表示することができる。これにより、事後履歴情報を観察して機能について行った所定の設定操作に不正が行われたか否かを確認する際、当該不正が行われた日付及び/又は時刻の割り出しを容易に行うことができる。
【0027】
請求項4、9又は14に記載の発明によれば、セキュリティモード機能の起動時においても本発明を適用することができ、事後履歴情報を観察しながらセキュリティモード機能に関する機能設定について行った所定の設定操作に不正が行われたか否かを確認する際、当該不正が行われた日付及び/又は時刻の割り出しを容易に行うことができる。
【0028】
請求項5、10又は15に記載の発明によれば、履歴情報として更に操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を記憶することで、事後履歴情報を観察してセキュリティモード機能に関する機能設定について行った所定の設定操作に不正が行われたか否かを確認する際、当該不正が行われた日付及び/又は時刻に加えて不正に関する情報を更に多く取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
次に、図を用いて本発明を適用した多機能型画像形成装置であるMFP(Multi Function Periferals)1について説明する。
図3に、MFP1の構成を示す。MFP1は、制御部10、スキャナ部20、操作部30、画像形成部40から構成されこれらがバス49により電機・電子的に構成されている。MFP1は、スキャナ部20により原稿から画像データを取得するスキャン機能、スキャナ部20から取得したイメージデータを記録紙上に画像形成する複写機能、外部端末であるPC60から画像処理装置としてのプリンタコントローラ50を通じて入力されるイメージデータやテキストデータを記録紙上に画像形成を行うプリンタ機能、スキャナ部20から取得した画像データやPC60から入力された画像データを記憶部5に保存・蓄積する保存機能を有する。
【0030】
また、MFP1は、セキュリティモード機能を有する。セキュリティモード機能とは、監査ログ(例えば、管理者パスワードを入力したときにパスワードが一致したか否か等の記録。事後的に重要設定の操作履歴を確認する際等に使用する。)の記憶機能、管理者パスワードが不一致である場合は一定時間操作を受け付けなくする機能、ネットワーク経由の操作(例えば、PC60からSMPTポート番号を変更できなくしたり、ファームウェアのバージョンアップを操作できなくしたりする操作)を受け付けなくする機能、スキャナ部20から取得した画像データを削除するか否かの設定機能、記憶部5に記憶した種々のデータを外部に持ち出し禁止にするためロックするパスワードの設定機能等である。
【0031】
セキュリティモード機能は、操作部30から起動/停止を操作することができるように構成している。図4に、セキュリティモード機能の設定画面の一例を示す。セキュリティモード機能を起動させる際には、画面中のONボタン90を押下した後OKボタン92を押下することで起動させることが出来る。また、セキュリティモード機能を停止させる際は、OFFボタン91を押下してその後OKボタン92を押下することで停止させることが出来る。なお、キャンセルボタン93は、セキュリティモード機能の設定を取りやめる際に使用する。
【0032】
また、セキュリティモード機能の起動時の操作は、操作時間、操作者、操作結果等が監査ログ70として記憶するようになっている。監査ログ70については後述する。
【0033】
図3に戻り、制御部10は、本体制御部2、RTC(Real Time clock)3、不揮発メモリ4、記憶部5、外部入出力I/F(Interface)6、DRAM制御IC(Integrated Circuit)7、圧縮/伸長IC8、DRAM(Dynamic Random Access Memory)9から構成される。
【0034】
本体制御部2は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)(いずれも不図示)から構成される。ROMや記憶部5に記憶されているオペレーションプログラムやアプリケーションプログラムをワークエリアとしてのRAMに展開し、当該プログラムの指示に従いMFP1の全体制御を行う。
【0035】
RTC3は、現在時刻を計時する時計回路である。所定時間間隔で各機能部に現在時刻情報を送信あるいは各機能部からの要求に従って現在時刻情報の送信を行うようになっている。現在時刻は、操作部30を介してユーザから入力される設定信号によって設定ができるように構成されている。
RTC3は、MFP1の工場出荷時やユーザが始めてMFP1を起動させた時の初期設定時として、時刻(Trtc)が設定される。また、その後も時刻変更設定が可能であり、操作部30に表示される操作画面等に時刻を表示することが出来るように構成されている。
【0036】
図5を用いて、時刻変更設定の操作画面の一例を示す。設定時刻ボタン101の右側に設けられた設定時刻表示領域108には、ユーザが設定を所望する設定事項が表示される。テンキーボタン群106が押下されることで年月日及び時刻が変更されるようになっている。
サマータイムボタン102は、サマータイム(いわゆる夏時間)の有無を設定するボタンである。サマータイムボタン102の右側には、サマータイムの設定を有効とするか無効とするかを決定するOFFボタン103とONボタン104とが設けられる。サマータイムを有効とする場合、ONボタン104を押下し、その後テンキーボタン群106を操作して進ませる時間を設定する。例えば60分進めるのであれば、テンキーボタン群106を操作しONボタン104の右側に設けられるサマータイム時刻表示領域105に「60」を表示させ、その後OKボタン109を押下することでサマータイム時刻表示に変更することができるようになっている。なお、キャンセルボタン110は時刻変更の設定を取りやめる際に使用する。
【0037】
このように、設定時刻ボタン101やサマータイムボタン102を使用してユーザの所望する時刻に設定することができる訳であるが、変更に際しては差分時間(Toffset)が記憶されるようになっている。差分時間(Toffset)とは、時刻変更をする前にRTC3が計時していた時刻(Trtc)とユーザが設定時刻ボタンあるいはサマータイムボタン102を操作することにより設定を変更した変更後時間との差分時間をいう。
即ち従来では、ユーザにより時刻の設定が変更されれば、MFP1は、それ以降の処理を行うに際して変更後の時刻を時刻(Trtc)として使用することとなり、監査ログ70に記憶される時刻も変更後の時刻を基準として記憶されていた。従って、ユーザが監査ログ70上でMFP1の操作時刻の特定を出来なくするために意図的に時刻の設定を変更した場合には、事後監査ログ70上では、不正操作が行われた正確な時刻を特定することが困難あるいは不可能となる虞があった。
そこで、MFP1は、設定時刻が変更された場合には、変更前の時刻(Trtc)と(変更後の)設定時刻とから差分時間(Toffset)を求め記憶するように構成している。
【0038】
即ち監査ログ70に操作時刻を記憶する場合には、時刻(Trtc)に基づいて操作時刻を記憶する。一方で、表示画面上で時刻の表示を行う場合は、時刻(Trtc)にこの差分時間(Toffset)分を加算(あるいは減算)して得られた時刻を表示用時刻(Tdisp)として使用するようになっている。
【0039】
差分時間(Toffset)から表示用時刻(Tdisp)を生成する具体例としては、現在時刻ボタン100の右側に設けられる現在時刻表示領域107に表示する時刻等である。例えば、設定時刻ボタン101及びテンキーボタン群106を押下して時刻の設定を「60分」遅らせるとする。本体制御部2は、時刻(Trtc)に差分時間(Toffset)を減じることで表示用時刻(Tdisp)を算出する。算出された表示用時刻(Tdisp)に基づいて現在時刻表示領域107に設定変更された時刻を表示するようになっている。
【0040】
図3に戻り、不揮発メモリ4は、差分時間(Toffset)本実施の形態では不揮発メモリ4を使用するが、MFP1の仕様により揮発メモリやハードディスクを適用する構成としてもよい。図6に、監査ログ70を模式的に示す。監査ログ70は、操作時刻記憶領域80、操作者ID記憶領域81、操作内容記憶領域82及び操作結果記憶領域83が設けられる。
【0041】
操作時刻記憶領域80は、セキュリティモード時にユーザがMFP1を操作した時間(つまり時刻(Trtc))を記憶したものである。本体制御部2は、操作部30やPC60を通じてユーザからの操作信号を受信すると、RTC3に時刻(Trtc)の送信要求を行う。本体制御部2は、この送信要求に応答してRTC3から送信された時刻(Trtc)を、操作時刻記憶領域80に記憶するようになっている。
【0042】
操作者ID記憶領域81は、MFP1の操作者を特定する情報を記憶する領域である。即ちユーザID又はそれに加えてパスワードを記憶するようになっている。なお、ユーザIDやパスワードは、セキュリティモード起動時のログイン操作で入力されたユーザIDやパスワードをログアウト時まで一時的に保存されたものを利用する。
操作内容記憶領域82は、ユーザがMFP1に対して入力した操作指示信号を記憶する領域である。本実施の形態では、操作部30やPC60を通してユーザから入力される操作指示信号を予め所定のコードと対応付けて分類しており、操作内容記憶領域82には、この分類されたコード(図6中では、「01、02、03・・・」といった2桁の数字で表している。)を記憶するようになっている。また、操作結果記憶領域83は、ユーザが所定の操作(管理者パスワードの変更等の操作に祭して管理者権限を必要とする操作)を実行することができたか否かの結果を記憶するようになっている。
【0043】
図3に戻り、外部入出力I/F6は、プリンタコントローラ50から入力されるラスタライズされた画像データを受信するインターフェースである。プリンタコントローラ50は、例えば、NIC(Net Work Interface)等のインターフェースを備え、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)あるいはインターネットを介してPC60と通信可能に接続される。PC60からは画像データやMFP1の操作・設定を指示する指示信号が入力される。プリンタコントローラ50は、PC60から入力された画像データをラスタライズされたプリントデータに変換し、外部入出力I/F6に入力するようになっている。
【0044】
記憶部5は、例えば、ハードディスク等から構成され、オペレーションプログラムや各種のアプリケーションプログラム、更には、画像データ等の各種のデータを所定のアドレスと対応付けて記憶するものである。本体制御部2の指示信号に基づいてこれらプログラムやデータを記憶したりあるいは出力したりするようになっている。
【0045】
DRAM制御IC7は、CPU、ROM、RAM等からなり、スキャナ部20で取得した画像データや外部入出力I/F6を介して入力されたPC60からの画像データに所定のアドレスを付してDRAM9に記憶したり、記憶した画像データをアドレスに基づいて出力したりする制御を行う。より具体的には、本体制御部2からの入力指示信号に基づいて、入力されたデータを圧縮/伸長IC8に送信して所定のデータ圧縮処理を施し、生成された圧縮画像データをDRAM9に記憶したり、本体制御部2からの出力指示信号に基づいて、記憶した圧縮画像データを圧縮/伸長IC8に送信して所定のデータ伸長処理を施し、元のラスタライズされた画像データを生成し、画像形成部40や外部入出力I/F6に出力したりするようになっている。
【0046】
スキャナ部20は、CCDユニット21とスキャナ制御部22からなる。CCDユニット21は、読取り原稿を載置するプラテンガラス(不図示)を備え、載置された原稿の読取りを行うものである。原稿に対し光を照射し、反射される光を光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサで捉え、捉えたアナログの電気信号から図示しないA/D変換器でデジタル信号に変換しスキャナ制御部22に出力するようになっている。なお光電変換素子としては、CMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)イメージセンサを適用してもよい。スキャナ制御部22は、CPU、RAM、ROM等から構成され、本体制御部2の指示信号に基づいてCCDユニット21の駆動制御を行ったり、取得した原稿画像データをDRAM制御IC7に出力したりするようになっている。
【0047】
操作部30は、LCD(Liquid Crystal Display)ユニット31、タッチパネルユニット32及び操作制御部33からなる。LCDユニット31は、TFT(Thin film Transistor)素子を使用したLCDモニタであり、MFP1の時刻設定画面及びセキュリティモード起動設定画面等の各種操作画面や各種操作案内を初め、ユーザの操作指示により監査ログ70を表示するようになっている。このLCDユニット31を覆うようにタッチパネルユニット32が設けられる。タッチパネルユニット32は、赤外線式や静電式のタッチパネルから構成される。LCDユニット31に表示される各種の操作画面中の設定ボタン等は、タッチパネルユニット32の縦方向(Y座標)と横方向(X座標)との座標値と対応付けられており、ユーザが操作画面上のボタンをタッチパネルユニット32を介して操作することで、操作制御部33に操作信号が入力されるようになっている。
操作制御部33は、CPU、ROM、RAM等から構成され、本体制御部2の指示信号に基づいて、LCDユニット31に操作画面、操作案内又は監査ログ70の画像データを供給したり、タッチパネルユニット32から入力される操作信号を本体制御部2に出力したりする処理を行うようになっている。
【0048】
画像形成部40は、電子写真プロセス等により各種の画像形成を行う公知の画像形成機構から構成されるものである。MFP1では、監査ログ70を記録紙上に印刷することも出来るように構成している。
なお、画像形成部40はこれに限定されるものではなく、インク吐出方式やラインプリンタ等の種々の画像形成機構を適用することができる。画像形成部40は、プリンタ制御部41、画像形成ユニット42及びFNS(フィニッシャ)43からなる。プリンタ制御部41は、CPU、ROM、RAMからなり、本体制御部2の指示に従い、DRAM制御IC7から供給される画像データに基づいて画像形成ユニット42を制御するものである。
【0049】
画像形成ユニット42は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)、K(ブラック)の各色毎にユニットが設けられる。各色ユニットでは、レーザユニットにより形成された静電潜像にトナーを付着させ静電画像を担持する感光体ドラムが設けられ、この各色静電画像が中間転写ベルト上に転写されることでカラー画像が形成される。形成されたカラー画像は、紙送りユニットにより搬送された記録紙上に転写ローラによって更に転写され、その後圧着ローラにより画像が定着されることで形成される。
【0050】
FNS43は、画像形成が行われた記録紙の後処理を行うユニットである。本体制御部2の指示信号に基づいて、ステープル、パンチ穴空け、三つ折り、小冊子等の各種の後処理機能をおこなうようになっている。
【0051】
次に、以上の構成を有するMFP1の動作について、図1に示すフロー図を用いて説明する。以下の説明では、MFP1のセキュリティモードが起動される状態から説明を行う。なお、以下の処理は、プログラムの指示に従い本体制御部2が実行するものである。
【0052】
ステップS101で、本体制御部2は、操作部30の操作画面(図4参照)からの指示信号を受けセキュリティモードに移行する。
ステップS102で、本体制御部2はセキュリティモードに移行すると、差分時間(Toffset)をリセットし、〔Toffset=0〕とする。
【0053】
ステップS103で、本体制御部2は、操作部30から設定時刻の変更操作信号が入力されるか否かを判断する。本体制御部2は、設定時刻の変更操作信号が入力された判断する場合ステップS104に進む(ステップS103:YES)。逆に、設定時刻の変更操作信号が入力されない場合は待機する(ステップS103:NO)。
【0054】
ステップS104で、本体制御部2は、時刻設定の変更操作で入力される変更後の設定時刻入力値(Tinput)を取得する。
次いで、ステップS105で、本体制御部2は、RTC3に時刻(Trtc)の送信要求を行い、時刻(Trtc)を取得する。
【0055】
ステップS106で、本体制御部2は、差分時間(Toffset)の算出処理を行う。即ち差分時間(Toffset)=設定時刻入力値(Tinput)−時刻(Trtc)+前回までの差分時間(Toffset)の演算により求める。ここで、前回までの差分時間(Toffset)を加算するのは、セキュリティモードを起動してから解除するまでの間に、複数回設定時刻が変更される場合も考えられるためである。なお、セキュリティモードを起動してから初めて設定時刻が変更される場合は、前回までの差分時間(Toffset)が「0」である(図1のステップS102参照)。
その後、ステップS107で、本体制御部2は、求めた差分時間(Toffset)を不揮発メモリ4に記憶する。
【0056】
次に、例えば、ユーザが設定変更した時刻を操作部30の操作画面等に表示する処理について図2に示すフロー図を用いて説明する。なお、以下の処理はプログラムの指示に従い本体制御部2によって実行される。
【0057】
ステップS201で、本体制御部2は、RTC3から時刻(Trtc)を取得する。
次いで、本体制御部2は、不揮発メモリ4に差分時間(Toffset)が記憶されているか否かを判断する。本体制御部2は、差分時間(Toffset)が記憶されていると判断する場合、ステップS203の処理に進む(ステップS202:YES)。本体制御部2は、差分時間(Toffset)が不揮発メモリ4に記憶されていないと判断する場合、ステップS205の処理に進む(ステップS202:NO)。
【0058】
ステップS203で、本体制御部2は、表示用時刻(Tdisp)の算出処理を行う。即ち表示用時刻(Tdisp)=時刻(Trtc)+差分時間(Toffset)により求まる。
【0059】
ステップS204で、本体制御部2は、ステップS203で算出した表示用時刻(Tdisp)に基づいて操作部30の操作画面上に設定が変更された時刻を表示する。
【0060】
一方、ステップS205で、本体制御部2は、RTC3の時刻(Trtc)に基づいて操作部30の操作画面上に設定が変更された時刻を表示する。
【0061】
以上のように、本実施の形態におけるMFP1によれば、セキュリティモード機能に関する操作や保護対象であるデータへのアクセスについて監査ログ70に操作履歴を記憶する際には、RTC3から供給される時刻(Trtc)に基づいて記憶が行われ、一方、設定時刻の変更がなされ、操作部30の操作画面に表示させる時刻は、時刻(Trtc)と差分時間(Toffset)とによって算出された表示用時刻(Tdisp)に基づいて表示することができる。
従って、セキュリティモード時に設定時間が意図的に変更されたとしたとしても、監査ログ70で管理する時間軸は変更されることがなく、事後監査ログ70を使用して操作履歴を確認する際、異常な操作がなされた時間の割り出しを容易に行うことができる。
【0062】
また、セキュリティモードの起動中に設定時刻が変更されても、この設定時刻入力値(Tinput)と時刻(Trtc)との差分時間(Toffset)を記憶するため、操作部30の操作画面上に設定時刻入力値(Tinput)を表示させることも可能となる。従って、セキュリティモードの時間軸を変化させることなく操作画面上にユーザが所望する時刻を容易に表示させることができる。
【0063】
特に、MFP1では、サマータイム表示機能を有する。セキュリティモードの起動中にサマータイム表示機能を起動させても、差分時間(Toffset)を記憶しているため、セキュリティモードの時間軸を変化させることなく操作画面上にサマータイムの時刻を容易に表示させることができる。
【0064】
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は上記種々の例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの処理手順を示したフロー図である。
【図2】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの処理手順を示したフロー図である。
【図3】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの機能的構成を示したブロック図である。
【図4】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの操作画面の一例を示した模式図である。
【図5】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの操作画面の一例を示した模式図である。
【図6】本発明を実施するための最良の形態におけるMFPの監査ログの一例を示した模式図である。
【符号の説明】
【0066】
1 MFP
2 本体制御部
3 RTC
4 不揮発メモリ
5 記憶部
6 外部入出力I/F
7 DRAM制御IC
8 圧縮/伸長IC
9 DRAM
10 制御部
20 スキャナ部
21 CCDユニット
22 スキャナ制御部
30 操作部
31 LCDユニット
32 タッチパネルユニット
33 操作制御部
40 画像形成部
41 プリンタ制御部
42 画像形成ユニット
43 FNS
50 プリンタコントローラ
60 PC
70 監査ログ
80 操作時刻記憶領域
81 操作者ID記憶領域
82 操作内容記憶領域
83 操作結果記憶領域
90、104 ONボタン
91、103 OFFボタン
92、109 OKボタン
93、110 キャンセルボタン
100 現在時刻ボタン
101 設定時刻ボタン
102 サマータイムボタン
105 サマータイム時刻表示領域
106 テンキーボタン群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
日付及び/又は時刻を表示する表示手段と、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも前記所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段とを有する画像形成装置において、
前記日付及び/又は時刻を計時する計時手段と、
前記計時手段の日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更手段と、
前記設定変更手段により日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として前記履歴情報記憶手段に記憶させる履歴情報制御手段と、
変更後の日付及び/又は時刻に基づいて前記表示手段に日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更手段により変更された日付及び/又は時刻との差分を記憶し、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示する際、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻と、前記差分とに基づいて表示することを特徴する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示する際、前記計時手段により計時された日付及び/又は時刻に前記差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示することを特徴する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記履歴情報記憶手段は、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ操作履歴を記憶するセキュリティモード機能を有し、
前記履歴情報制御手段は、前記セキュリティモード機能の起動時に前記変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記特定の機能の設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として前記履歴情報記憶手段に記憶させ、
前記表示制御手段は、前記セキュリティモード機能の起動時に前記変更後の日付及び/又は時刻に基づいて日付及び/又は時刻を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記履歴情報制御手段は、前記所定の設定操作を行った操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を前記履歴情報記憶手段に更に記憶させることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
日付及び/又は時刻を表示装置に表示する表示ステップと、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも前記所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報記憶ステップとを含む画像形成装置の制御方法において、
前記日付及び/又は時刻を計時する計時ステップと、
前記計時ステップにより計時する日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更ステップと、
前記設定変更ステップにより日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報制御ステップと、
変更後の日付及び/又は時刻に基づいて日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示させる表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項7】
前記表示制御ステップで、前記計時ステップにより計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更ステップにより変更された日付及び/又は時刻との差分を記憶し、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時ステップにより計時された日付及び/又は時刻と、前記差分とに基づいて表示することを特徴する請求項6に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項8】
前記表示制御ステップで、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時ステップにより計時された日付及び/又は時刻に前記差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示することを特徴する請求項7に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項9】
前記履歴情報記憶ステップは、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ操作履歴を記憶するステップを更に含み、
前記履歴情報制御ステップは、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ前記操作履歴を記憶する場合において、前記変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記特定の機能の設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶し、
前記表示制御ステップは、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ前記操作履歴を記憶する場合において、前記変更後の日付及び/又は時刻に基づいて前記表示装置に日付及び/又は時刻を表示することを特徴とする請求項6から8の何れか一項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項10】
前記履歴情報制御ステップで、前記所定の設定操作を行った操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を操作履歴情報として更に記憶させることを特徴とする請求項6から9の何れか一項に記載の画像形成装置の制御方法。
【請求項11】
日付及び/又は時刻を表示装置に表示可能とするとともに、複数の機能について行った所定の設定操作のうち少なくとも前記所定の設定操作が行われた日付及び/又は時刻を履歴情報として記憶可能とする画像形成装置を制御するコンピュータに、
前記日付及び/又は時刻を計時する計時機能と、
前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻の設定変更を行う設定変更機能と、
前記設定変更機能により日付及び/又は時刻が変更された場合、変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶する履歴情報制御機能と、
変更後の日付及び/又は時刻に基づいて日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示させる表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
前記表示制御機能で、前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻と、前記設定変更機能により変更された日付及び/又は時刻との差分を記憶し、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻と、前記差分とに基づいて表示させることを特徴する請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記表示制御機能で、前記変更後の日付及び/又は時刻を前記表示装置に表示する際、前記計時機能により計時された日付及び/又は時刻に前記差分を加えた日付及び/又は時刻に基づいて表示させることを特徴する請求項12に記載のプログラム。
【請求項14】
前記画像形成装置は、前記複数の機能のうち特定の機能についてのみ操作履歴を記憶するセキュリティモード機能を更に有し、
前記履歴情報制御機能で、前記セキュリティモード機能の起動時において、前記変更前の日付及び/又は時刻に基づいて前記特定の機能の設定操作が行われた日付/及び又は時刻を履歴情報として記憶し、
前記表示制御機能で、前記セキュリティモード機能の起動時において、前記変更後の日付及び/又は時刻に基づいて前記表示装置に日付及び/又は時刻を表示することを特徴とする請求項11から13の何れか一項に記載のプログラム。
【請求項15】
前記履歴情報制御機能で、前記所定の設定操作を行った操作者の情報、操作内容及び/又は操作結果を操作履歴情報として更に記憶することを特徴とする請求項11から14の何れか一項に記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−23776(P2008−23776A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−196920(P2006−196920)
【出願日】平成18年7月19日(2006.7.19)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】