説明

画像形成装置および装置

【課題】粉体の詰まりなどを抑制可能な画像形成装置等を提供する。
【解決手段】第5搬送機構150は、廃トナーの搬送経路を形成する管状部材151を備えている。また、管状部材151の内部に配置され第4搬送機構140からの廃トナーを搬送する搬送部材152を備えている。また、管状部材151と一体に形成され第2通過路155Bを形成する第2管状部材156を備えている。第2管状部材156により形成される廃トナーの蓄積空間(蓄積部)の容積は、第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置し第2排出口151Bから排出されてくる廃トナーの体積以上となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、画像形成に用いられなかったトナーを廃トナーとして回収する回収装置が設けられる場合がある。
ここで公報記載の従来技術として、交換操作を考慮し小容量の回収容器を本体の前側に装備するとともに、大容量のトナーの回収容器へ廃棄すべきトナーを導くダクトを、画像形成装置の後側に位置させた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開昭63−2091号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、排出部から排出される廃トナーなどの粉体を収容する収容容器が設けられる装置では、この収容容器が取り外された際に排出部から排出される粉体を収容する収容部を設けることが好ましい。しかしながら、この収容部が粉体により満杯となると排出部からの粉体の排出が制限され、粉体の詰まりなどが生じるおそれがある。
本発明の目的は、粉体の詰まりなどを抑制可能な画像形成装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成手段と、着脱可能に設けられ、前記画像形成手段にて廃棄され搬送されてきた廃棄粉体を収容する収容容器と、前記画像形成手段からの前記廃棄粉体が搬送される搬送路と、閉鎖可能に設けられ、前記搬送路により搬送されてきた前記廃棄粉体を当該搬送路の外部に排出する第1の排出部と、前記第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向下流側に設けられ、前記搬送路により搬送されてきた当該廃棄粉体を前記収容容器へ排出する第2の排出部と、前記収容容器が取り外されている場合に、前記搬送路により搬送され前記第2の排出部から排出される前記廃棄粉体を収容する粉体収容部と、閉鎖された前記第1の排出部を前記収容容器が取り外された場合に開放し、当該第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向上流側から搬送されてくる当該廃棄粉体を当該第1の排出部から排出させる制御手段と、を備え、前記粉体収容部は、前記制御手段により前記第1の排出部が開放された際に当該第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向下流側に位置する当該廃棄粉体を収容可能な容量を有していることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、前記粉体収容部は、前記収容容器が装着された場合、収容した前記廃棄粉体を当該収容容器に排出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、予め定められた量の前記廃棄粉体が前記収容容器に収容された場合、閉鎖された前記第1の排出部の開放を行うとともに当該収容容器の満杯に関する表示を行い、前記制御手段は、前記第1の排出部を開放した際に当該第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向下流側に位置する当該廃棄粉体が前記収容容器に収容された後に当該収容容器の満杯に関する前記表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、着脱可能に設けられ、前記第1の排出部から排出される前記廃棄粉体を収容する他の収容容器を更に備え、前記制御手段は、予め定められた量の前記廃棄粉体が前記他の収容容器に収容された場合、開放された前記第1の排出部の閉鎖を行うとともに当該他の収容容器の満杯に関する表示を行い、前記制御手段は、前記第1の排出部を閉鎖した後に前記他の収容容器の満杯に関する前記表示を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置である。
【0006】
請求項5に記載の発明は、着脱可能に設けられ、搬送されてきた粉体を収容する収容容器と、前記粉体を収容する収容路を有し、当該収容路に沿って当該粉体を搬送する搬送手段と、閉鎖可能に設けられ、前記搬送手段により搬送されてきた前記粉体を前記収容路の外部に排出する第1の排出部と、前記第1の排出部よりも前記粉体の搬送方向下流側に設けられ、前記搬送手段により搬送されてきた前記粉体を前記収容路から前記収容容器へ排出する第2の排出部と、閉鎖された前記第1の排出部を前記収容容器が取り外された場合に開放し、当該第1の排出部よりも前記粉体の搬送方向上流側から搬送されてくる当該粉体を当該第1の排出部から排出させる制御手段と、前記制御手段により前記第1の排出部が開放された際に当該第1の排出部よりも前記粉体の搬送方向下流側に位置し前記第2の排出部から排出される前記粉体を収容する粉体収容部と、を備え、前記粉体収容部は、前記収容路内に且つ前記第1の排出部と前記第2の排出部との間に収容可能な前記粉体の量以上の容積を有していることを特徴とする装置である。
請求項6に記載の発明は、前記粉体収容部は、前記収容容器が装着された場合、収容した前記粉体を当該収容容器へ排出することを特徴とする請求項5記載の装置である。
請求項7に記載の発明は、着脱可能に設けられ、前記第1の排出部から排出される前記粉体を収容する他の収容容器を更に備え、前記制御手段は、前記他の収容容器が取り外された場合、開放された前記第1の排出部を閉鎖するとともに前記搬送手段を停止させ又は当該搬送手段の出力を低下させることを特徴とする請求項5又は6に記載の装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の請求項1によれば、本発明を採用しない場合に比べ、廃棄粉体の詰まりなどを抑制可能な画像形成装置を提供することができる。
本発明の請求項2によれば、本発明を採用しない場合に比べ、粉体収容部に収容された廃棄粉体を簡易に除去することができる。
本発明の請求項3によれば、廃棄粉体が収容容器に収容される前に収容容器が取り外されることを、本発明を採用しない場合に比べ抑制できる。
本発明の請求項4によれば、廃棄粉体が収容容器に収容される前に収容容器が取り外されることを、本発明を採用しない場合に比べ抑制できる。
【0008】
本発明の請求項5によれば、本発明を採用しない場合に比べ、粉体の詰まりなどを抑制可能な装置を提供することができる。
本発明の請求項6によれば、本発明を採用しない場合に比べ、粉体収容部に収容された粉体を簡易に除去することができる。
本発明の請求項7によれば、収容容器が取り外された状態にて排出部から粉体が排出されることを、本発明を採用しない場合に比べ抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置の一例としてのデジタルカラープリンタの構成を示した図である。
本実施形態における画像形成装置1は、給紙ユニット1Aと、画像形成ユニット1Bと、排紙ユニット1Cとから構成されている。
【0010】
給紙ユニット1Aは、記録材の一例としての用紙を収容する第1用紙収容部11〜第4用紙収容部14を備えている。また、第1用紙収容部11〜第4用紙収容部14の各々に対応して設けられ、各用紙収容部に収容された用紙を画像形成ユニット1Bに接続された搬送経路に送り出す送り出しロール15〜18を備えている。
【0011】
画像形成ユニット1Bは、所謂タンデム型であり、用紙に画像を形成する画像形成プロセス部20、画像形成プロセス部20などを制御する制御部21、例えば画像読取装置4やパーソナルコンピュータ(PC)5に接続され、これらから受信された画像データに対して画像処理を施す画像処理部22を含んで構成されている。また、表示装置などから構成され、ユーザに対して情報を知らせるとともにユーザからの情報の入力を受け付けるUI(User Interface)23を備えている。
【0012】
画像形成手段の一例としての画像形成プロセス部20は、一定の間隔を置いて並列的に配置される6つの画像形成ユニット30T,30P,30Y30M,30C,30K(以下、単に「画像形成ユニット30」と称する場合がある)を備えている。各画像形成ユニット30は、矢印A方向に回転しながら静電潜像が形成される感光体ドラム31、感光体ドラム31の表面を一様に帯電する帯電ロール32、感光体ドラム31上に形成された静電潜像を現像する現像器33、感光体ドラム31表面の未転写トナー等を除去するドラムクリーナ34を含んで構成されている。また、画像形成ユニット30T,30P,30Y,30M,30C,30Kのそれぞれの感光体ドラム31をレーザ光で走査露光するレーザ露光装置26が設けられている。
【0013】
ここで、各画像形成ユニット30は、現像器33に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kの各々では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像が形成される。
ところで、常用色(通常色)であるイエロー、マゼンタ、シアン、黒の四色に加え、この四色では表現が困難または不可能であった特色等の画形材を用いて、用紙上に画像を形成したい場合がある。例えば、特定ユーザ専用のコーポレートカラーのトナー、点字用の発泡トナー、蛍光色トナー、光沢を向上させるトナー、強磁性トナー、あるいは赤外線領域に感度を有する不可視トナー等を用いて用紙に画像を形成したい場合がある。このため、本実施形態における画像形成ユニット1Bでは、常備の画像形成ユニット30Y,30M,30C,30Kに加え、特色等の画像形成を可能とする画像形成ユニット30T,30Pが設けられている。
【0014】
また、画像形成プロセス部20は、各画像形成ユニット30の感光体ドラム31にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト41、各画像形成ユニット30の各色トナー像を一次転写部T1にて中間転写ベルト41に順次転写(一次転写)させる一次転写ロール42、中間転写ベルト41上に転写された重畳トナー像を二次転写部T2にて用紙に一括転写(二次転写)させる二次転写ロール40、中間転写ベルト41表面の未転写トナー等を除去するベルトクリーナ45、二次転写された画像を用紙上に定着する定着器80を備えている。
【0015】
画像形成プロセス部20は、制御部21からの制御信号に基づき、画像形成動作を行なう。まず、画像読取装置4やPC5から入力された画像データは、画像処理部22によって画像処理が施され、レーザ露光装置26に供給される。そして、例えばマゼンタ(M)の画像形成ユニット30Mでは、帯電ロール32により感光体ドラム31の表面が予め定められた電位で一様に帯電された後、レーザ露光装置26により、画像処理部22から得られた画像データで変調されたレーザ光が感光体ドラム31に走査露光される。これにより、感光体ドラム31上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器33により現像され、感光体ドラム31上にはマゼンタのトナー像が形成される。同様にして、画像形成ユニット30Y,30C,30Kにおいて、イエロー、シアン、黒のトナー像が形成され、画像形成ユニット30T,30Pにおいて、特色等のトナー像が形成される。
【0016】
各画像形成ユニット30にて形成された各色トナー像は、図1の矢印C方向に回転する中間転写ベルト41上に、一次転写ロール42により順次静電転写(一次転写)され、中間転写ベルト41上に重畳されたトナー像が形成される。
一方、一次転写時に感光体ドラム31上に残留した未転写トナー等は、一次転写ロール42の下流側に配設されたドラムクリーナ34により除去(廃棄)される。ドラムクリーナ34は、感光体ドラム31の軸方向に沿って設けられ除去した未転写トナー等を画像形成ユニット1Bのリア側(背部側)に搬送する搬送部材341を備えている。そして、搬送部材341により画像形成ユニット1Bのリア側に搬送された未転写トナー等(廃棄粉体、粉体)は、同じく画像形成ユニット1Bのリア側に設けられた搬送機構100によって、排紙ユニット1Cに対し着脱可能に設けられた第1収容容器210又は第2収容容器220へ搬送される。
【0017】
ここで、本実施形態では、第1収容容器210(他の収容容器の一例)および第2収容容器220の2つの収容容器が設けられている。このため、例えば、一方の収容容器が満杯となった際に他方の収容容器に未転写トナー等を搬送することで、画像形成動作を継続して行うことが可能となる。また例えば、大容量の一つの収容容器に未転写トナー等を収容する場合に比べ、未転写トナー等が収容された収容容器を取り外す際の収容容器の重量を減じることが可能となる。
【0018】
また、本実施形態では、第1収容容器210の検知を行う第1センサS1、第2収容容器220の検知を行う第2センサS2が設けられている。また、第1収容容器210の上部まで未転写トナー等が達した場合(第1収容容器210が未転写トナー等により満杯となった場合)に、予め定められた信号を出力する第3センサS3が設けられている。さらに、第2収容容器220の上部まで未転写トナー等が達した場合(第2収容容器220が未転写トナー等により満杯となった場合)に、予め定められた信号を出力する第4センサS4が設けられている。
なお、本実施形態では、排紙ユニット1Cに第1収容容器210および第2収容容器220が設けられているが、画像形成ユニット1Bにこれらを設けてもよい。
【0019】
一方、中間転写ベルト41上に形成された重畳トナー像は、中間転写ベルト41の移動に伴って二次転写ロール40とバックアップロール49とが配設された二次転写部T2に向けて搬送される。一方、用紙は、例えば送り出しロール15により第1用紙収容部11から取り出され搬送経路を経由した後、レジストロール74の位置まで搬送される。
重畳トナー像が二次転写部T2に搬送されると、そのタイミングに合わせてレジストロール74から二次転写部T2に用紙が供給される。そして、二次転写部T2にて二次転写ロール40とバックアップロール49との間に形成された転写電界の作用により、重畳トナー像は用紙上に一括して静電転写(二次転写)される。
【0020】
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙は、中間転写ベルト41から剥離され、定着器80まで搬送される。定着器80に搬送された用紙上の未定着トナー像は、定着器80によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙上に定着される。そして定着画像が形成された用紙は、排紙ユニット1Cに設けられたカール補正部81を経由した後、不図示の排紙積載部へ搬送される。
一方、二次転写後に中間転写ベルト41表面に残留した未転写トナー等は、二次転写の終了後に中間転写ベルト41に接触配置されたベルトクリーナ45によって除去される。ベルトクリーナ45は、画像形成ユニット1Bのフロント側からリア側に向かって設けられ除去した未転写トナー等を画像形成ユニット1Bのリア側に搬送する搬送部材451を備えている。そして、搬送部材451により画像形成ユニット1Bのリア側に搬送された未転写トナー等は、搬送機構100によって、第1収容容器210又は第2収容容器220へ搬送される。なお、本明細書では、以下、ドラムクリーナ34およびベルトクリーナ45から搬送機構100に搬送される未転写トナー等を廃トナーと称する。
【0021】
続いて、搬送機構100について詳細に説明する。
図2は、搬送機構100を画像形成装置1のリア側から図示したものである。
同図に示すように、搬送機構100は、各画像形成ユニット30に対応して設けられ、ドラムクリーナ34からの廃トナーを搬送する第1搬送機構110を備える。またベルトクリーナ45からの廃トナーが排出される排出部170を備えている。さらに、第1搬送機構110により搬送されてきた廃トナーおよび排出部170から排出されてきた廃トナーを搬送する第2搬送機構120、第2搬送機構120により搬送されてきた廃トナーを搬送する第3搬送機構130、第3搬送機構130により搬送されてきた廃トナーを搬送する第4搬送機構140、第4搬送機構140により搬送されてきた廃トナーを第1収容容器210又は第2収容容器220に搬送する第5搬送機構150を備えている。
【0022】
第1搬送機構110は、ドラムクリーナ34に設けられた搬送部材341(図1参照)により搬送されてきた廃トナーの搬送経路を形成する管状部材111、管状部材111の内部に設けられ管状部材111に沿って進退し管状部材111の内壁面に付着する廃トナーを崩す崩し部材の一例であるコイルスプリング112、搬送部材341を回転駆動するとともにコイルスプリング112の進退を行う第1モータM1を備える。
【0023】
管状部材111は、上下方向(鉛直方向)に沿って設けられている。このため、搬送部材341により搬送されてきた廃トナーは、この管状部材111の内部を落下していく。
コイルスプリング112は、線材により形成され、また螺旋状(コイル状)の形状を有している。付言すれば、後述する搬送部材152(図4参照)のように回転軸152Aを有しておらず、その中心部を廃トナーが通過可能な形状となっている。さらに付言すれば、管状部材111における廃トナーの落下を許容する形状となっている。このコイルスプリング112は、第1モータM1により管状部材111の内部において進退し、管状部材111の内部にて固まった廃トナーを崩したり、管状部材111の内壁から廃トナーを除去したりする。
【0024】
第2搬送機構120は、画像形成ユニット30T,30P,30Y,30M,30C,30Kの配列方向(水平方向)に沿って配置されるとともに管状部材111および排出部170に接続され、廃トナーの搬送経路を形成する管状部材121を備えている。また、管状部材121の内部に配置され、各第1搬送機構110から搬送されてきた廃トナーおよび排出部170から排出されてきた廃トナーを搬送する搬送部材122、搬送部材122を回転駆動する第2モータM2を備えている。なお、搬送部材122は、後述する搬送部材152(図4参照)と同様に構成されている。
【0025】
第3搬送機構130は、上下方向(鉛直方向)に沿って配置されるとともに管状部材121に接続され、廃トナーの搬送経路を形成する管状部材131を備えている。また、管状部材131の内部に設けられ管状部材131に沿って進退可能なコイルスプリング132、コイルスプリング132の進退を行う第3モータM3を備える。
【0026】
管状部材131は、上下方向(鉛直方向)に沿って設けられている。このため、第2搬送機構120により搬送されてきた廃トナーは、この管状部材131の内部を落下していく。
コイルスプリング132は、上記コイルスプリング112と同様に、線材により形成され、また螺旋状(コイル状)の形状を有している。付言すれば、上記同様、回転軸を有しておらず、その中心部を廃トナーが通過可能な形状となっている。さらに付言すれば、管状部材131における廃トナーの落下を許容する形状となっている。このコイルスプリング132は、第3モータM3により管状部材131の内部において進退し、管状部材131にて固まった廃トナーを崩したり、管状部材131の内壁から廃トナーを除去したりする。
【0027】
なお、コイルスプリング132の進退は、例えば図3に示す構成により実現できる。
ここで図3は、コイルスプリング132を進退させる進退機構を示した図である。同図に示すように、第3搬送機構130には、第3モータM3(図2参照)により回転する回転部材133、一端部が回転部材133に取り付けられるとともにコイルスプリング132の上端部が取り付けられた駆動部材134を備えている。この駆動部材134は、クランク状に形成されている。また、第3モータM3が駆動した際、コイルスプリング132が取り付けられた被取り付け部が、回転部材133の軸心に対し偏心した位置を通過するようになっている。このため、第3モータM3が駆動されると、コイルスプリング132は、駆動部材134によって管状部材131に沿って進退する(矢印D参照)。なお、上記では説明を省略したが、第1搬送機構110におけるコイルスプリング112(図2参照)も、本図で示した機構と同様の機構によって進退する。
【0028】
図2を再度参照し、搬送機構100についてさらに説明する。
第4搬送機構140は、第3搬送機構130における管状部材131と交差する関係(直交する関係)で配置され、付言すれば水平方向に沿って配置され、廃トナーの搬送経路を形成する管状部材141を備えている。また、図示を省略するが、第4搬送機構140は、管状部材141の内部に配置され、第3搬送機構130からの廃トナーを搬送する搬送部材を備えている。また、第4搬送機構140は、この搬送部材を回転駆動する第4モータM4を備えている。ここで、管状部材141の内部に配置された搬送部材は、後述する搬送部材152(図4参照)と同様に構成されている。
【0029】
搬送手段として機能する第5搬送機構150は、第4搬送機構140における管状部材141よりも下方に配置されるとともに管状部材141と平行となる関係で配置され、廃トナーの搬送経路(廃トナーを収容する収容路)を形成する管状部材151を備えている。また、管状部材151の内部に配置され第4搬送機構140からの廃トナーを搬送する搬送部材152、搬送部材152を回転駆動する第5モータM5を備えている。
【0030】
ここで図4は、第5搬送機構150を拡大して示した図である。本図を用い、第5搬送機構150について更に説明する。
第5搬送機構150は、上記のとおり、廃トナーの搬送経路を形成する管状部材151を備えている。また、管状部材151の内部に配置され第4搬送機構140からの廃トナーを搬送する搬送部材152を備えている。
【0031】
搬送部材152は、第5モータM5により回転する回転軸152Aと、回転軸152Aから突出して設けられた突出部152Bとを備えている。この突出部152Bは、回転軸152Aの周囲に羽状に設けられるとともに回転軸152Aの軸方向に沿って螺旋状(スクリュー状)に設けられている。
管状部材151は、第4搬送機構140により搬送されてきた廃トナーを受け入れ口151Cを備えている。さらに、受け入れ口151Cにて受け入れられ搬送部材152により搬送されてきた廃トナーを第1収容容器210へ排出する第1排出口151A(第1の排出部)を備える。また、受け入れ口151Cにより受け入れられ搬送部材152により搬送されてきた廃トナーを第2収容容器220へ排出する第2排出口151B(第2の排出部)を備える。
【0032】
なお本実施形態では、管状部材151の一端部且つ上部に受け入れ口151Cが設けられている。また、管状部材151の他端部且つ下部に第2排出口151Bが設けられている。さらに、第2排出口151Bと受け入れ口151Cとの間且つ管状部材151の下部に、第1排出口151Aが設けられている。付言すれば、第1排出口151A、第2排出口151B、および受け入れ口151Cは、廃トナーの搬送方向上流側から下流側に向かって、受け入れ口151C、第1排出口151A、第2排出口151Bの順に設けられている。
【0033】
また第5搬送機構150は、第1排出口151Aの下部に、第1排出口151Aから排出された廃トナーが落下しながら通過する第1通過路155Aを有している。更に、第2排出口151Bの下部に、第2排出口151Bから排出された廃トナーが落下しながら通過する第2通過路155Bを有している。また、第5搬送機構150は、管状部材151と一体に形成され第2通過路155Bを形成する第2管状部材156を備えている。
【0034】
さらに第5搬送機構150は、第1通過路155Aと第1収容容器210との間に、第1シャッタ部材153Aを備え、第2通過路155Bと第2収容容器220との間に、第2シャッタ部材153Bを備えている。
第1シャッタ部材153Aは、第1収容容器210の着脱に連動してスライドし、第1収容容器210が装着されている際には第1収容容器210の上方に形成された開口を開放し、第1収容容器210が取り外された際にはこの開口を閉じる。第2シャッタ部材153Bは、第2収容容器220の着脱に連動してスライドし、第2収容容器220が装着されている際には第2収容容器220の上方に形成された開口を開放し、第2収容容器220が取り外された際にはこの開口を閉じる。
【0035】
また、第5搬送機構150は、第1排出口151Aの下部に、スライド可能に設けられた第3シャッタ部材153Cを備えている。さらに、この第3シャッタ部材153Cをスライドさせる第6モータM6を備えている。この第3シャッタ部材153Cは、第1排出口151Aの下部に位置する際に第1排出口151Aを閉鎖し(閉じ)、第6モータM6によりこの位置からスライドした際に第1排出口151Aを開放する。
なお、第3シャッタ部材153Cにより第1排出口151Aが閉鎖されている場合、搬送部材152は、受け入れ口151Cにて受け入れられた廃トナーを、第1排出口151Aを通過させ第2排出口151Bへ搬送する。その一方で、第1排出口151Aが開放されている場合、第1排出口151Aから廃トナーが落下するため、搬送部材152は、受け入れ口151Cにて受け入れられた廃トナーを第1排出口151Aまで搬送する。
【0036】
ここで図5は、制御部21の制御ブロックを示した図である。なお、本図では、廃トナーの搬送に関するブロックのみを図示している。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)211、ROM(Read Only Memory)212、RAM(Random Access Memory)213を備える。制御部21のCPU211は、ROM212に記憶されたプログラムに従い、RAM213との間でデータのやりとりを行いながら廃トナーの搬送処理を実行する。
ここで、制御部21は、入出力インターフェース214を介し、第1センサS1〜第4センサS4からの出力を受け付ける。また、制御部21は、入出力インターフェース214を介して、第1モータM1〜第6モータM6、UI23を制御する。
【0037】
ここで図6は、収容容器が満杯となった場合に制御部21が実行する処理を示したフローチャートである。なお、図6(A)は、第1収容容器210が満杯となった際に制御部21が実行する処理を示し、同図(B)は、第2収容容器220が満杯となった際に制御部21が実行する処理を示している。
【0038】
まず同図(A)を参照し、第1収容容器210が満杯となった際に制御部21が実行する処理について説明する。
制御部21は、第1排出口151Aを開放し第1収容容器210へ廃トナーを搬送している際に、第1収容容器210の満杯を検知した場合(ステップ101)、第6モータM6を駆動することで第3シャッタ部材153Cをスライドし、第1排出口151Aを閉鎖する(ステップ102)。これにより、受け入れ口151Cにて受け入れられた廃トナーは、第1排出口151Aから落下せず第2排出口151Bへと搬送されていく。そして、第2排出口151Bへと搬送された廃トナーは、第2収容容器220に収容される。なお、ステップ101における満杯の検知は、第3センサS3からの出力に基づき行われる。
【0039】
その後、制御部21は、例えば上記第6モータM6の駆動開始から予め定められた時間T1経過後、UI23に、第1収容容器210が満杯である旨などの表示などを行う(ステップ103)。なお、この時間T1は、第1排出口151Aを閉じるのに要する時間以上に設定しておくことが好ましい。付言すれば満杯である旨等の表示は、第1排出口151Aが第3シャッタ部材153Cにより閉じられた後に行うことが好ましい。
【0040】
満杯である旨等の表示が、第1排出口151Aが閉じられる前に行われると、第1排出口151Aが閉じられる前に第1収容容器210が取り外されるおそれがある。そして、第1排出口151Aが閉じられる前に第1収容容器210が取り外されると、第1収容容器210が存在しない状態で、第1排出口151Aから廃トナーが排出されてしまう。そして、第1排出口151Aから排出された廃トナーは、第1シャッタ部材153A上に堆積する。ところで、第1シャッタ部材153A上に廃トナーが堆積した状態にて、後に第1収容容器210が装着されると、堆積したこの廃トナーが飛散等したりするおそれがある。このため、第1収容容器210の満杯が検知された場合には、上記のように、満杯である旨等の表示を第1排出口151Aが第3シャッタ部材153Cにより閉じられた後に行うことが好ましい。
【0041】
次いで、同図(B)を参照し、第2収容容器220が満杯となった際に制御部21が実行する処理について説明する。
制御部21は、第1排出口151Aを閉じ第2収容容器220へ廃トナーを搬送している際に、第2収容容器220の満杯を検知した場合(ステップ201)、第6モータM6を駆動することで第3シャッタ部材153Cをスライドし、第1排出口151Aを開放する(ステップ202)。この結果、受け入れ口151Cにて受け入れられた廃トナーは、第1排出口151Aから落下し、第1収容容器210に収容されるようになる。
【0042】
なお本実施形態では、第1排出口151Aを開放したとしても、第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた廃トナー(第1排出口151Aよりも搬送方向下流側に位置する廃トナー)が、搬送部材152により、第2排出口151Bに向けて搬送される。そして、第2排出口151Bに搬送されてきたこの廃トナーは、第2排出口151Bを通じ第2収容容器220に収容される。
【0043】
その後、制御部21は、例えばステップ201にて第2収容容器220の満杯を検知してから予め定められた時間T2経過後、UI23に、第2収容容器220が満杯である旨等の表示を行う(ステップ203)。
ここで、第2収容容器220が満杯である旨等の表示は、第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた上記廃トナーが、搬送部材152により搬送され、第2収容容器220に収容された後に行うことが好ましい。言い換えると、第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた廃トナーが第2収容容器220へ収容された後に、第2収容容器220が満杯である旨等の表示が行われるように上記時間T2を設定しておくことが好ましい。
【0044】
満杯である旨等の表示を満杯を検知した直後に行うと、早期に第2収容容器220の取り外しが行われる場合がある。そして第2収容容器220が早期に取り外されてしまうと、第2収容容器220が存在しない状態で、第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた廃トナーが第2排出口151Bへ搬送されてしまう。そしてこの場合も、第2シャッタ部材153Bの上部に廃トナーが堆積する。この結果、上記第1収容容器210の満杯時と同様に、後に第2収容容器220が装着される際に堆積したこの廃トナーが飛散等するおそれがある。
【0045】
このため、第2収容容器220の満杯を検知した場合には、上記のように、満杯である旨等の表示を、第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた廃トナーが第2収容容器220へ収容された後に行うようにし、廃トナーが第2収容容器220へ収容される前に第2収容容器220が取り外されることを抑制することが好ましい。なお、本実施形態では、満杯検知後も第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた廃トナーを第2収容容器220に収容可能とするため、第2収容容器220が完全に満杯となる前に満杯が検知される構成としている。
【0046】
次いで、収容容器が排紙ユニット1C(図1参照)から取り外された際に制御部21が実行する処理について説明する。
図7は、収容容器が取り外された際に制御部21が実行する処理を示している。
【0047】
まず同図(A)を参照し、第1収容容器210が取り外された際に制御部21が実行する処理について説明する。
制御部21は、第1排出口151Aを開放し第1収容容器210へ廃トナーを搬送している際に、第1収容容器210が取り外されたことを検知した場合(ステップ301)、第5モータM5の駆動を停止すると同時に、第6モータM6を駆動し第3シャッタ部材153Cのスライドを行う(ステップ302)。そして、制御部21は、例えば第5モータM5の駆動停止から予め定められた時間T3経過後、第5モータM5の駆動を再開する(ステップ303)。なお、第1収容容器210の上記取り外しの検知は、第1センサS1からの出力に基づき行われる。
【0048】
上記処理により、第4搬送機構140から搬送されてきた廃トナーは、第1排出口151Aから落下しないようになり第2排出口151Bへと搬送されていく。そして、第2排出口151Bへ搬送された廃トナーは第2収容容器220に収容される。
【0049】
なお、上記ステップ302のように第3シャッタ部材153Cのスライドを行ったとしても、直ぐに第1排出口151Aを閉じることは困難であることが多い。このため、第5モータM5の駆動を停止せずに継続して行うと、廃トナーが、第1排出口151Aから排出されてしまうおそれがある。そしてこの場合には、上記と同様、第1シャッタ部材153A上に廃トナーが堆積等するおそれがある。このため、第1収容容器210が取り外された際には、第1排出口151Aを閉じることに加え、第5モータM5の駆動を停止する処理を行うこととしている。
【0050】
なお、第1収容容器210が満杯となった場合にも、上記のように、第1排出口151Aを閉じる処理を行ったが、満杯時の処理では、第5モータM5の駆動停止は行わずに第3シャッタ部材153Cのスライドのみを行った。第1収容容器210が満杯となった際に、第5モータM5の駆動停止を行わないのは、第1収容容器210が下方に位置しており、廃トナーが第1排出口151Aから排出されとしても、排出されたこの廃トナーを第1収容容器210へ収容可能だからである。
【0051】
ここで本処理では、上記ステップ302にて、第5モータM5の駆動を停止すると同時に第6モータM6を駆動したが、このような処理に限られず、例えば第5モータM5の駆動を停止後に第6モータM6の駆動を開始してもよい。また、例えば、第6モータM6の駆動を開始後に第5モータM5の駆動停止を行ってもよい。
さらにまた、ステップ302では、第5モータM5の駆動停止を行ったが、例えば、第5モータM5の減速を行い、搬送部材152の回転数の低下(出力の低下)を行ってもよい。また、第5モータM5の駆動再開タイミングを定める上記時間T3は、第1排出口151Aを閉じるのに要する時間以上に設定しておくことが好ましい。付言すれば、第1排出口151Aが第3シャッタ部材153Cにより閉じられた後に、第5モータM5の駆動再開を行うことが好ましい。
【0052】
また、第5モータM5の駆動停止に加え、第4モータM4(第4搬送機構140)の駆動停止も行うことができる。
なお第4モータM4の駆動が停止されている際、搬送方向上流側に位置する第2搬送機構120(図2参照)により廃トナーが順次搬送されてくることとなるが、この廃トナーは、第3搬送機構130における管状部材131(図2参照)の内部に順次蓄積されていく。本実施形態では、第4搬送機構140の単位時間当たりの廃トナーの搬送量が、第2搬送機構120の単位時間当たりの廃トナーの搬送量以上となっている。このため、定常時においては、基本的に、管状部材131に廃トナーは蓄積されていない。即ち、定常時において、管状部材131は、廃トナーを蓄積可能な空間を有している。そして、上記のように第4モータM4(第4搬送機構140)の駆動が停止されると、搬送方向上流側からの廃トナーはこの管状部材131の内部に蓄積される。
【0053】
次いで、図7(B)を参照し、第2収容容器220が取り外された際に制御部21が実行する処理について説明する。
制御部21は、第1排出口151Aを閉じ第2収容容器220へ廃トナーを搬送している際に、第2収容容器220が取り外されたことを検知した場合(ステップ401)、第3シャッタ部材153Cをスライドさせることで第1排出口151Aを開放する(ステップ402)。これにより、受け入れ口151Cにて受け入れられた廃トナー(第1排出口151Aよりも廃トナーの搬送方向上流側から搬送されてくる廃トナー)は、第1排出口151Aから落下し第1収容容器210に収容される。
【0054】
なお、上記のとおり、第1排出口151Aの開放を行ったとしても、この開放の際に第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置していた廃トナーが、搬送部材152によって、第2排出口151Bへ搬送されてくる。そして、第2収容容器220が取り外されている本状況の場合、この廃トナーは、第2排出口151Bから落下し、第2シャッタ部材153Bの上部に堆積する。付言すれば、第2管状部材156の内部(第2通過路155B)に蓄積(収容)される。
【0055】
ここで、本実施形態では、第2管状部材156により形成される廃トナーの蓄積空間(蓄積部、粉体収容部)の容積は、上記第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置し第2排出口151Bから排出されてくる廃トナーの体積以上となっている。付言すれば、第2管状部材156により形成される廃トナーの蓄積空間の容積は、第1排出口151Aの開放を開始した後に第2排出口151Bから排出されてくる廃トナーの体積以上となっている。このため、本実施形態では、第2排出口151Bから排出されてくるこの廃トナーを、上記蓄積空間に全て収容可能となる。
【0056】
言い換えると、上記蓄積空間は、第1排出口151Aが開放された際に上記第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置し第2排出口151Bへ搬送される廃トナーを蓄積(収容)可能な容量を有している。さらに説明すれば、上記蓄積空間の容積は、管状部材151の内部空間であって第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間の空間(以下、「空間A」と称する)に収容可能な廃トナーの体積以上となっている。さらに、搬送部材152のうち第1排出口151Aと第2排出口151Bとの間に位置する部分の体積を体積Bとすると、上記蓄積空間の容積は、上記空間Aの容積からこの体積Bを減じた値以上となっている。
【0057】
ここで上記蓄積空間の容積が小さい場合、この蓄積空間に廃トナーを全て収容できない事態が起こりうる。この結果、第2排出口151Bから廃トナーが排出されない状態、即ち管状部材151の内部に廃トナーが残る状態が生じてしまう。そしてこのような状態となると、例えば、搬送部材152によって、管状部材151の端部(図4中左端部)まで廃トナーが搬送され、例えば、廃トナーが固まったり、廃トナーの詰まりが生じたり、搬送部材152等の破損が生じたりするおそれがある。
【0058】
そこで、本実施形態では、第2シャッタ部材153B上に廃トナーが堆積することになるが、上記のように、廃トナーの蓄積空間の容積を、第2排出口151Bから排出されてくる廃トナーの体積以上とし、管状部材151から廃トナーが全て排出されるようにしている。ここで、第2管状部材156の内部に蓄積された廃トナーは、第2収容容器220の装着に伴い下方に落下し(排出され)、第2収容容器220に収容される。
なお、本実施形態では、第4搬送機構140および第5搬送機構150の各々にモータ(第4モータM4、第5モータM5)を設けたが、例えば、第4モータM4により第5搬送機構150における搬送部材152を回転駆動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】画像形成装置の一例としてのデジタルカラープリンタの構成を示した図である。
【図2】搬送機構を画像形成装置のリア側から図示したものである。
【図3】コイルスプリングを進退させる進退機構を示した図である。
【図4】第5搬送機構を拡大して示した図である。
【図5】制御部の制御ブロックを示した図である。
【図6】収容容器が満杯となった場合に制御部が実行する処理を示したフローチャートである。
【図7】収容容器が取り外された際に制御部が実行する処理を示している。
【符号の説明】
【0060】
1…画像形成装置、20…画像形成プロセス部、21…制御部、150…第5搬送機構、151A…第1排出口、151B…第2排出口、210…第1収容容器、220…第2収容容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録材に画像を形成する画像形成手段と、
着脱可能に設けられ、前記画像形成手段にて廃棄され搬送されてきた廃棄粉体を収容する収容容器と、
前記画像形成手段からの前記廃棄粉体が搬送される搬送路と、
閉鎖可能に設けられ、前記搬送路により搬送されてきた前記廃棄粉体を当該搬送路の外部に排出する第1の排出部と、
前記第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向下流側に設けられ、前記搬送路により搬送されてきた当該廃棄粉体を前記収容容器へ排出する第2の排出部と、
前記収容容器が取り外されている場合に、前記搬送路により搬送され前記第2の排出部から排出される前記廃棄粉体を収容する粉体収容部と、
閉鎖された前記第1の排出部を前記収容容器が取り外された場合に開放し、当該第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向上流側から搬送されてくる当該廃棄粉体を当該第1の排出部から排出させる制御手段と、を備え、
前記粉体収容部は、前記制御手段により前記第1の排出部が開放された際に当該第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向下流側に位置する当該廃棄粉体を収容可能な容量を有していることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記粉体収容部は、前記収容容器が装着された場合、収容した前記廃棄粉体を当該収容容器に排出することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、予め定められた量の前記廃棄粉体が前記収容容器に収容された場合、閉鎖された前記第1の排出部の開放を行うとともに当該収容容器の満杯に関する表示を行い、
前記制御手段は、前記第1の排出部を開放した際に当該第1の排出部よりも前記廃棄粉体の搬送方向下流側に位置する当該廃棄粉体が前記収容容器に収容された後に当該収容容器の満杯に関する前記表示を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
着脱可能に設けられ、前記第1の排出部から排出される前記廃棄粉体を収容する他の収容容器を更に備え、
前記制御手段は、予め定められた量の前記廃棄粉体が前記他の収容容器に収容された場合、開放された前記第1の排出部の閉鎖を行うとともに当該他の収容容器の満杯に関する表示を行い、
前記制御手段は、前記第1の排出部を閉鎖した後に前記他の収容容器の満杯に関する前記表示を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
着脱可能に設けられ、搬送されてきた粉体を収容する収容容器と、
前記粉体を収容する収容路を有し、当該収容路に沿って当該粉体を搬送する搬送手段と、
閉鎖可能に設けられ、前記搬送手段により搬送されてきた前記粉体を前記収容路の外部に排出する第1の排出部と、
前記第1の排出部よりも前記粉体の搬送方向下流側に設けられ、前記搬送手段により搬送されてきた前記粉体を前記収容路から前記収容容器へ排出する第2の排出部と、
閉鎖された前記第1の排出部を前記収容容器が取り外された場合に開放し、当該第1の排出部よりも前記粉体の搬送方向上流側から搬送されてくる当該粉体を当該第1の排出部から排出させる制御手段と、
前記制御手段により前記第1の排出部が開放された際に当該第1の排出部よりも前記粉体の搬送方向下流側に位置し前記第2の排出部から排出される前記粉体を収容する粉体収容部と、
を備え、
前記粉体収容部は、前記収容路内に且つ前記第1の排出部と前記第2の排出部との間に収容可能な前記粉体の量以上の容積を有していることを特徴とする装置。
【請求項6】
前記粉体収容部は、前記収容容器が装着された場合、収容した前記粉体を当該収容容器へ排出することを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
着脱可能に設けられ、前記第1の排出部から排出される前記粉体を収容する他の収容容器を更に備え、
前記制御手段は、前記他の収容容器が取り外された場合、開放された前記第1の排出部を閉鎖するとともに前記搬送手段を停止させ又は当該搬送手段の出力を低下させることを特徴とする請求項5又は6に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−79202(P2010−79202A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−250538(P2008−250538)
【出願日】平成20年9月29日(2008.9.29)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】