説明

画像形成装置及び画像形成方法

【課題】より安価に、且つ、より高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置1において、タッチパネル220を介して、ユーザにより、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、読取制御手段としての制御部100は、スキャナ11に、原稿束における最初の原稿からタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせるとともに、当該原稿束における他の原稿から画像データを読み取らせるよう制御し、画像形成制御手段としての制御部100は、画像形成出力部400に、原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の用紙Paに形成させるとともに、当該原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙Pbに形成させるよう制御するよう構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、タブ付き用紙に対応した画像形成装置が知られている。このような画像形成装置には、具体的には、例えば、タブ付き原稿と通常原稿とを判別するセンサが備えられている(例えば、特許文献1参照)。したがって、当該センサを備える分、画像形成装置のコストが増大するという問題があった。
そこで、例えば、タブ付き原稿と通常原稿の束とを別個に読み取らせることによって、センサを備えなくても、タブ付き用紙に対応することができる画像形成装置が提案された(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平9−258615号公報
【特許文献2】特開2002−359720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述する特許文献2のような画像形成装置では、当該画像形成装置に備えられた原稿送り機構を有効に利用することができない。具体的には、例えば、まず、原稿送り機構にセットされたタブ付き原稿から画像データを読み取り、次いで、原稿送り機構にセットされた通常原稿の束から画像データを読み取るといったように、タブ付き原稿と通常原稿の束とを原稿の順番に一挙に読み取ることができない。したがって、画像形成された用紙を順番通りにする手間と時間がかかり、効率良く画像を形成することができないという問題がある。
【0004】
本発明の課題は、より安価に、且つ、より高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送り手段と、当該自動原稿送り手段により送られた原稿束における原稿から、当該原稿読取位置において画像データを読み取る読取手段と、当該読取手段により読み取られた画像データを記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を用紙に形成して出力する画像形成手段とを備える画像形成装置において、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定手段と、前記指定手段により、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、前記読取手段に、前記自動原稿送り手段により送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせるよう制御する読取制御手段と、前記画像形成手段に、前記読取手段により読み取られた、前記原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成させるとともに、前記原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成させるよう制御する画像形成制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示する指示手段を備え、前記指示手段により、前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示された場合に、前記読取制御手段は、前記読取手段に、前記原稿束における最初の原稿の片面と、前記原稿束における他の原稿の両面とから、画像データを読み取らせるよう制御し、前記画像形成制御手段は、前記画像形成手段に、前記読取手段により読み取られた、前記原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙の片面に形成させるとともに、前記原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙の片面又は両面に形成させるよう制御することを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記記憶手段に、前記読取手段により読み取られた、前記原稿束における最初の原稿のタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを識別可能な識別情報とともに記憶させるよう制御する記憶制御手段を備え、前記画像形成制御手段は、前記画像形成手段に、前記記憶手段に記憶された識別情報に基づいて、前記原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙の片面に形成させるよう制御することを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法において、前記指定手段が、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定ステップと、前記自動原稿送り手段が、前記原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送りステップと、前記読取手段が、前記読取制御手段の制御に従って、前記自動原稿送りステップにおいて送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、前記原稿束における原稿から、前記原稿読取位置において画像データを読み取る読取ステップと、前記記憶手段が、前記読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶する記憶ステップと、前記画像形成手段が、前記画像形成制御手段の制御に従って、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、前記原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成して出力する画像形成ステップと、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法において、前記指定手段が、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定ステップと、前記指示手段が、前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示する指示ステップと、前記自動原稿送り手段が、前記原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送りステップと、前記読取手段が、前記読取制御手段の制御に従って、前記自動原稿送りステップにおいて送られた、前記原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、前記原稿束における他の原稿の両面から、前記原稿読取位置において画像データを読み取る読取ステップと、前記記憶手段が、前記読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶する記憶ステップと、前記画像形成手段が、前記画像形成制御手段の制御に従って、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、前記原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙の片面又は両面に形成して出力する画像形成ステップと、を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法において、前記指定手段が、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定ステップと、前記自動原稿送り手段が、前記原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送りステップと、前記読取手段が、前記読取制御手段の制御に従って、前記自動原稿送りステップにおいて送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、前記原稿束における原稿から、前記原稿読取位置において画像データを読み取る読取ステップと、前記記憶手段が、前記読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶する記憶ステップと、前記画像形成手段が、前記画像形成制御手段の制御に従って、前記記憶ステップにおいて記憶された全ての画像データのうち、前記原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、前記原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成して出力する画像形成ステップと、を備え、前記自動原稿送りステップと前記読取ステップと前記記憶ステップとを繰り返して複数の原稿束の画像データを読み取った後、前記画像形成ステップを行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、指定手段により、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、読取制御手段によって、読取手段に、自動原稿送り手段により送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせるよう制御することができ、画像形成制御手段によって、画像形成手段に、読取手段により読み取られた、原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成させるとともに、原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成させるよう制御することができる。すなわち、原稿束にタブ付き原稿が含まれていることが指定されれば、原稿束を分けて読取手段に読み取らせるだけで、当該原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の用紙(タブ付き用紙)に形成させ、当該原稿束における最初以外の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙(通常用紙)に形成させることができる。したがって、タブ付き原稿と通常原稿とを判別するセンサを備える必要がない。さらに、タブ付き原稿と通常原稿とを別個に読み取らせる必要もない。よって、より安価に、且つ、より高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、指示手段により、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示された場合に、読取制御手段によって、読取手段に、原稿束における最初の原稿の片面と、原稿束における他の原稿の両面とから、画像データを読み取らせるよう制御することができ、画像形成制御手段によって、画像形成手段に、読取手段により読み取られた、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙の片面に形成させるとともに、原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙の片面又は両面に形成させるよう制御することができる。すなわち、原稿束にタブ付き原稿が含まれていることが指定されれば、当該原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示されていても、タブ付き原稿からは片面からしか画像データを読み取らず、そして、当該画像データに基づく画像を、第1の用紙(タブ付き用紙)の片面にのみ形成して出力する。したがって、無駄な読み取り動作、無駄な形成動作が省略できることとなって、より一層高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、指定手段により、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、記憶制御手段によって、記憶手段に、読取手段により読み取られた、原稿束における最初の原稿のタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを識別可能な識別情報とともに記憶させるよう制御することができる。すなわち、例えば、記憶手段に複数の画像データが記憶された場合であっても、識別情報によって、タブ付き原稿の画像データを識別することができる。したがって、例えば、複数のタブ付き原稿を含む原稿束があり、全ての原稿束から画像データを読み取って記憶した場合であっても、その後に、各原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の用紙(タブ付き用紙)に形成させるとともに、各原稿束における最初以外の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙(通常用紙)に形成させることができることとなって、効率よく、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、指定ステップにおいて、指定手段が、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定した場合に、読取ステップにおいて、読取手段が、読取制御手段の制御に従って、自動原稿送りステップにおいて送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、原稿束における原稿から、原稿読取位置において画像データを読み取り、画像形成ステップにおいて、画像形成手段が、画像形成制御手段の制御に従って、原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成して出力することができる。すなわち、原稿束にタブ付き原稿が含まれていることが指定されれば、原稿束を分けて読取手段に読み取らせるだけで、当該原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の用紙(タブ付き用紙)に形成させ、当該原稿束における最初以外の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙(通常用紙)に形成させることができる。したがって、タブ付き原稿と通常原稿とを判別するセンサを備える必要がない。さらに、タブ付き原稿と通常原稿とを別個に読み取らせる必要もない。よって、より安価に、且つ、より高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、指定ステップにおいて、指定手段が、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定し、指示ステップにおいて、指示手段が、前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示した場合に、読取ステップにおいて、読取手段が、読取制御手段の制御に従って、自動原稿送りステップにおいて送られた、原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、原稿束における他の原稿の両面から、原稿読取位置において画像データを読み取り、画像形成ステップにおいて、画像形成手段が、画像形成制御手段の制御に従って、記憶ステップにおいて記憶された、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙の片面又は両面に形成して出力することができる。すなわち、原稿束にタブ付き原稿が含まれていることが指定されれば、当該原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示されていても、タブ付き原稿からは片面からしか画像データを読み取らず、そして、当該画像データに基づく画像を、第1の用紙(タブ付き用紙)の片面にのみ形成して出力する。したがって、無駄な読み取り動作、無駄な形成動作が省略できることとなって、より一層高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、指定ステップにおいて、指定手段が、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定した場合に、読取ステップにおいて、読取手段が、読取制御手段の制御に従って、自動原稿送りステップにおいて送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、原稿束における原稿から、前記原稿読取位置において画像データを読み取り、記憶ステップにおいて、記憶手段が、読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶し、自動原稿送りステップと読取ステップと記憶ステップとを繰り返して行い、画像形成ステップにおいて、画像形成手段が、画像形成制御手段の制御に従って、記憶ステップにおいて記憶された全ての画像データのうち、原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成して出力することができる。すなわち、原稿束が複数ある場合に、これらの原稿束がなくなるまで、自動原稿送りステップと読取ステップと記憶ステップとを繰り返すことにより、その後に、画像形成ステップにおいて、一括して、当該複数の原稿束における原稿の画像データに基づく画像を形成して出力することができることとなって、効率よく、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図を参照して、本発明にかかる画像形成装置及び当該画像形成装置における画像形成方法の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0018】
[画像形成装置]
画像形成装置1は、例えば、図1に示すように、画像読取部10や画像形成装置本体20などを備えて構成される。画像読取部10は、例えば、図1に示すように、画像形成装置本体20の上部に配置されている。
【0019】
画像読取部10は、例えば、図1に示すように、スキャナ11や、スキャナカバー12などを備えて構成される。スキャナ11、スキャナカバー12は、図2に示す画像形成装置1の制御部100からの指示に従って動作する。
【0020】
スキャナ11は、読取手段であり、制御部100からの指示に従って、自動原稿送り手段であるスキャナカバー12により送られた原稿束における原稿から、原稿読取位置において画像データを読み取り、当該読み取った画像データを、制御部100に出力する。
具体的には、例えば、スキャナ11においては、プラテンガラス11a上の原稿読取位置にある原稿に光を投射し、その光の反射光をCCD11bにより読み取る。そして、CCD11bにより読み取った反射光を、画像データに光電変換する。
【0021】
スキャナカバー12は、スキャナ11の上部に開閉可能に取り付けられている。スキャナカバー12は、自動原稿送り手段であり、制御部100からの指示に従って、原稿束における原稿を、プラテンガラス11a上の原稿読取位置に自動で送る、原稿送り機構を備えている。
具体的には、例えば、スキャナカバー12は、原稿送りトイレ12aに載置された原稿束における原稿を、一枚ずつ、スキャナ11のプラテンガラス11a上の原稿読取位置に自動で送る。そして、スキャナ11による原稿からの画像データの読み取りが完了すると、当該原稿を原稿排紙トレイ12bに送り出すことができるようになっている。
すなわち、スキャナカバー12によって、スキャナ11は、一枚又は複数枚の原稿の片面又は両面から、画像データを一挙に読み取ることができるようになっている。
【0022】
画像形成装置本体20は、内部に、画像形成部40、中間転写ベルト50、給紙部60、定着部70などを備えている。画像形成装置本体20の内部に備えられた各部は、制御部100からの指示に従って、例えば、画像読取部10のスキャナ11において読み取った画像データに基づく画像を、用紙Pに形成して出力する。
【0023】
画像形成部40は、制御部100からの指示に従って、画像データに基づく画像(イエロ(Y)の画像、マゼンタ(M)の画像、シアン(C)の画像、ブラック(K)の画像)を形成する。
【0024】
具体的には、画像形成部40のうちのイエロ画像形成部40Yは、感光体ドラム41Yや、帯電装置42Y、露光装置43Y、現像装置44Y、クリーニング装置45Yなどを備えて構成されており、イエロ(Y)の画像を形成する。
感光体ドラム41Yは、光が当たると電荷が変化する性質を有する。
帯電装置42Yは、感光体ドラム41Yの外表面を均一に帯電させる。
露光装置43Yは、帯電装置42Yによって帯電された感光体ドラム41Yに光を投射して、静電潜像を形成させる。
現像装置44Yは、露光装置43Yによって静電潜像が形成された感光体ドラム41Yの表面に、帯電したトナー(イエロ(Y)トナー)を付着させて、静電潜像を現像する。
クリーニング装置45Yは、現像装置44Yによって感光体ドラム41Yの表面に付着されたトナーが中間転写ベルト50に転写された後、感光体ドラム41Yの表面の残留電荷や残留トナーなどを除去して、感光体ドラム41Yの表面を浄化する。
【0025】
また、画像形成部40のうちのマゼンタ画像形成部40Mは、イエロ画像形成部40Yと同様に、感光体ドラム41Mや、帯電装置42M、露光装置43M、現像装置44M、クリーニング装置45Mなどを備えて構成されており、マゼンタ(M)の画像を形成する。
画像形成部40のうちのシアン画像形成部40Cは、イエロ画像形成部40Yと同様に、感光体ドラム41Cや、帯電装置42C、露光装置43C、現像装置44C、クリーニング装置45Cなどを備えて構成されており、シアン(C)の画像を形成する。
画像形成部40のうちのブラック画像形成部40Kは、イエロ画像形成部40Yと同様に、感光体ドラム41Kや、帯電装置42K、露光装置43K、現像装置44K、クリーニング装置45Kなどを備えて構成されており、ブラック(K)の画像を形成する。
【0026】
中間転写ベルト50は、複数のローラによって回転可能に支持されており、制御部100からの指示に基づく当該複数のローラの回転に伴って、回転するようになっている。また、中間転写ベルト50は、制御部100からの指示に基づく一次転写ローラ51Y,51M,51C,51Kの動作によって、感光体ドラム41Y,41M,41C,41Kに圧着されるようになっている。
すなわち、感光体ドラム41Y,41M,41C,41Kの表面に現像されたイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各トナー画像は、それぞれ一次転写ローラ51Y,51M,51C,51Kによる圧着位置において、中間転写ベルト50に転写(一次転写)される。また、各トナー画像は、複数のローラの回転に伴う中間転写ベルト50の回転によって、中間転写ベルト50に順次重ねて一次転写されて、二次転写ローラ52a,52bへと搬送される。そして、中間転写ベルト50に順次重ねて転写されたトナー画像は、二次転写ローラ52a,52bによって、用紙Pの一方の面に一括して転写(二次転写)される。
【0027】
給紙部60は、給紙トレイ61や、送り出しローラ62、給紙ローラ63a、搬送ローラ63b,63c,63d、レジストローラ63e、分岐点64、反転制御ローラ65、排紙ローラ66、排紙トレイ67などを備えて構成される。給紙部60は、制御部100からの指示に従って、給紙トレイ61に収容された用紙Pを、例えば、図1に示すような所定の送り経路(地点Aから地点I)に沿って、排紙トレイ67まで送り出すことができるようになっている。
具体的には、用紙Pの片面に画像を形成して出力する場合には、用紙Pは、給紙トレイ61から、地点A,B,C,Dを経て、分岐点64へと搬送される。そして、分岐点64において、地点I方向に搬送され、排紙トレイ67に排紙される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成して出力する場合には、用紙Pは、給紙トレイ61から、地点A,B,C,Dを経て、分岐点64へと搬送される。そして、分岐点64において、地点E方向に搬送され、地点F,G,H,B,C,Dを経て、再び、分岐点64へと搬送される。そして、分岐点64において、地点I方向に搬送され、排紙トレイ67に排紙される。
【0028】
給紙トレイ61は、具体的には、例えば、図1に示すように、第1の給紙トレイ61a、第2の給紙トレイ61b、第3の給紙トレイ61cなどからなる。第1の給紙トレイ61aには、第1の用紙Paが収容されている。第2の給紙トレイ61bには、第2の用紙Pbが収容されている。第3の給紙トレイ61cには、第3の用紙Pcが収容されている。なお、第1の用紙Paは、タブ付き用紙であり、第2の用紙Pbは、タブの付いていない通常用紙であるとする。
【0029】
定着部70は、例えば、二次転写ローラ52a,52bによって中間転写ベルト50から画像が二次転写された用紙Pに、すなわち、画像が形成された用紙Pに、熱をかける。この定着部70による加熱によって、用紙Pに形成された画像は、用紙Pに定着するようになっている。
【0030】
[画像形成装置の制御部]
画像形成装置1の制御部100は、例えば、図2に示すように、画像読取部10や、操作部200、画像処理部300、画像形成出力部400などと接続されている。
【0031】
制御部100は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)110や、RAM(Random Access Memory)120、記憶部130などを備えて構成される。
【0032】
CPU110は、記憶部130に記憶された画像形成装置1用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0033】
RAM120は、CPU110によって実行される処理プログラムなどを展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果などを格納するデータ格納領域などを備える。
【0034】
記憶部130は、画像形成装置1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU110によって演算処理された処理結果のデータなどを記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部130に記憶されている。具体的には、記憶部130には、例えば、図2に示すように、画像データファイル131、読取プログラム136、記憶プログラム137、画像形成プログラム138などが記憶されている。
【0035】
画像データファイル131は、記憶手段であり、読取手段であるスキャナ11により読み取られた画像データを記憶する。具体的には、画像データファイル131は、例えば、図3に示すように、「モード情報」記憶領域131a、「原稿種類情報」記憶領域131b、「画像データ」記憶領域131c、「出力グループ番号」記憶領域131dなどを有する。
【0036】
「モード情報」記憶領域131aは、例えば、「読取モード情報」記憶領域131a1、「形成モード情報」記憶領域131a2などを有する。
「読取モード情報」記憶領域131a1は、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るか否かに関する情報である読取モード情報を記憶する。「読取モード情報」記憶領域131a1には、予め「0」が記憶されており、ユーザから、指示手段であるタッチパネル220を介して、原稿の両面から画像データを読み取るよう指示されると、「1」が記憶される。すなわち、「読取モード情報」記憶領域131a1に、「0」が記憶されている場合は、制御部100は、スキャナ11に、原稿の片面から画像データを読み取らせる。一方、「1」が記憶されている場合は、制御部100は、読取制御手段として、スキャナ11に、原稿の両面から画像データを読み取らせる。
「形成モード情報」記憶領域131a2は、画像データに基づく画像を用紙Pの両面に形成するか否かに関する情報である形成モード情報を記憶する。「形成モード情報」記憶領域131a2には、予め「0」が記憶されており、ユーザから、タッチパネル220を介して、画像データに基づく画像を用紙Pの両面に形成するよう指示されると、「1」が記憶される。すなわち、「形成モード情報」記憶領域131a2に、「0」が記憶されている場合は、制御部100は、画像形成出力部400に、用紙Pの片面のみに画像を形成させる。一方、「1」が記憶されている場合は、制御部100は、画像形成出力部400に、用紙Pの両面に画像を形成させる。
なお、読込モード情報と形成モード情報とは、互いに対応付けられて、画像データファイル131に記憶されるようになっている。
【0037】
「原稿種類情報」記憶領域131bは、原稿束における最初の原稿が、タブ付き原稿であるか否かに関する情報である原稿種類情報を記憶する。「原稿種類情報」記憶領域131bには、予め「0」が記憶されており、ユーザから、指定手段であるタッチパネル220を介して、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、識別情報としての「1」が記憶される。すなわち、「原稿種類情報」記憶領域131bに、「0」が記憶されている場合は、制御部100は、「読取モード情報」記憶領域131a1に記憶された情報に従って、スキャナ11に、画像データを読み取らせ、「形成モード情報」記憶領域131a2に記憶された情報に従って、画像形成出力部400に、画像を形成させる。一方、「1」が記憶されている場合は、制御部100は、読取制御手段として、スキャナ11に、原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせ、次いで、「読取モード情報」記憶領域131a1に記憶された情報に従って、スキャナ11に、原稿束における他の原稿から、画像データを読み取らせる。そして、制御部100は、画像形成制御手段として、画像形成出力部400に、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)の片面に形成させ、次いで、「形成モード情報」記憶領域131a2に記憶された情報に従って、原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙Pb(通常用紙)に形成させる。
なお、識別情報としての「1」は、指定手段であるタッチパネル220を介したユーザからの指定に従って、記憶制御手段である制御部100が、「原稿種類情報」記憶領域131bに記憶するようになっている。
【0038】
「画像データ」記憶領域131cは、画像データを原稿束毎に記憶することができるように、例えば、「第1の画像データ」記憶領域131c1、「第2の画像データ」記憶領域131c2、「第3の画像データ」記憶領域131c3…に区切られている。「第1の画像データ」記憶領域131c1は、スキャナ11が第1の原稿束から読み取った画像データを記憶する。「第2の画像データ」記憶領域131c2は、スキャナ11が第2の原稿束から読み取った画像データを記憶する。「第3の画像データ」記憶領域131c3は、スキャナ11が第3の原稿束から読み取った画像データを記憶する。
【0039】
「出力グループ番号」記憶領域131dは、「モード情報」記憶領域131aに記憶された読取モード情報及び形成モード情報と、「原稿種類情報」記憶領域131bに記憶された原稿種類情報と、「画像データ」記憶領域131cに記憶された画像データとの対応付けを識別するための出力グループ番号を記憶する。
【0040】
スキャナ11によって各原稿束から読み取られた画像データは、ユーザによる操作部200の操作によって当該画像データに基づく画像の出力が指示されるまで、出力グループ番号が同一の「画像データ」記憶領域131aに、順次、記憶されるようになっている。
そして、ユーザによる操作部200の操作によって、画像の出力が指示されると、出力グループ番号が同一の各画像データに基づく画像が、対応する読取モード情報、形成モード情報、原稿種類情報に従って、一括して出力されるようになっている。
【0041】
読取プログラム136は、指定手段であるタッチパネル220を介して、ユーザから、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、読取手段であるスキャナ11に、自動原稿送り手段であるスキャナカバー12により送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせるよう制御する処理を、CPU110に行わせる。
さらに、読取プログラム136は、指定手段であるタッチパネル220を介したユーザからの指定に加え、指示手段であるタッチパネル220を介して、ユーザから、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示された場合に、スキャナ11に、原稿束における最初の原稿の片面と、原稿束における他の原稿の両面とから、画像データを読み取らせるよう制御する処理を、CPU110に行わせる。
具体的には、タッチパネル220を介したユーザからの指定により、画像データファイル131の「原稿種類情報」記憶領域131bに識別情報としての「1」が記憶された場合に、CPU110は読取プログラム136を実行して、例えば、スキャナ11に、スキャナカバー12により送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせ、次いで、スキャナカバー12により送られた原稿束における最初以外の他の原稿から、画像データを読み取らせる。
画像データファイル131の「原稿種類情報」記憶領域131bに識別情報としての「1」が記憶され、さらに、タッチパネル220を介したユーザからの指示により、画像データファイル131の「読取モード情報」記憶領域131a1に「1」が記憶された場合に、CPU110は読取プログラム136を実行して、例えば、スキャナ11に、スキャナカバー12により送られた原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせ、次いで、スキャナカバー12により送られた原稿束における最初以外の他の原稿の両面から、画像データを読み取らせる。
制御部100は、読取制御手段として、CPU100がかかる読取プログラム136を実行することにより、上記処理を行う。
【0042】
記憶プログラム137は、記憶手段である画像データファイル131に、読取手段であるスキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿のタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを識別可能な識別情報とともに記憶させるよう制御する処理を、CPU110に行わせる。
具体的には、指定手段であるタッチパネル220を介して、ユーザから、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、CPU110は記憶プログラム137を実行して、画像データファイル131の「原稿種類情報」記憶領域131bに「1」を記憶させる。
制御部100は、記憶制御手段として、CPU110がかかる記憶プログラム137を実行することにより、上記処理を行う。
【0043】
画像形成プログラム138は、指定手段であるタッチパネル220を介して、ユーザから、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、画像形成手段である画像形成出力部400に、読取手段であるスキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイ61aに収容された第1の用紙Paに形成させるとともに、原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイ61bに収容された第2の用紙Pbに形成させるよう制御する処理を、CPU110に行わせる。
さらに、画像形成プログラム138は、指定手段であるタッチパネル220を介したユーザからの指定に加え、指示手段であるタッチパネル220を介して、ユーザから、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示された場合に、画像形成出力部400に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイ61aに収容された第1の用紙Paの片面に形成させるとともに、原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイ61bに収容された第2の用紙Pbの片面又は両面に形成させるよう制御する処理を、CPU110に行わせる。
具体的には、タッチパネル220を介したユーザからの指定により、画像データファイル131の「原稿種類情報」記憶領域131bに識別情報としての「1」が記憶された場合に、CPU110は画像形成プログラム138を実行して、例えば、画像形成出力部400に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイ61aに収容された第1の用紙Pa(タブ付き用紙)に形成させ、次いで、原稿束における最初以外の他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイ61bに収容された第2の用紙Pb(通常用紙)に形成させる。
画像データファイル131の「原稿種類情報」記憶領域131bに識別情報としての「1」が記憶され、さらに、タッチパネル220を介したユーザからの指示により、画像データファイル131の「形成モード情報」記憶領域131a2に「1」が記憶された場合に、CPU110は画像形成プログラム138を実行して、例えば、画像形成出力部400に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)の片面に形成させ、次いで、原稿束における最初以外の他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の用紙Pb(通常用紙)の両面に形成させる。
制御部100は、画像形成制御手段として、CPU100がかかる画像形成プログラム138を実行することにより、上記処理を行う。
【0044】
操作部200は、例えば、図2,4に示すように、液晶表示部210、タッチパネル220、各種入力ボタン230などを備えて構成される。
【0045】
液晶表示部210は、制御部100から入力される表示信号に従って所与の表示処理を行う。本発明における液晶表示部210は、例えば、制御部100が、原稿束における原稿にタブ付き原稿が含まれるか否かを設定する画面(具体的には、原稿設定画面(例えば、図6))を表示する際などに使用される。
【0046】
タッチパネル220は、液晶表示部210の上面を覆うように設置されており、ユーザの指などを用いた操作によって押圧入力された所望の入力位置を検出し、その検出信号を制御部100に出力する。本発明におけるタッチパネル220は、指定手段であり、例えば、ユーザが、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する際などに使用される。また、本発明におけるタッチパネル220は、指示手段であり、例えば、ユーザが、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示する際に使用される。
【0047】
各種入力ボタン230は、ユーザのボタン操作に伴う押下信号を制御部100に出力する。各種入力ボタン230は、具体的には、例えば、図4に示すように「スタート」ボタン231などを含む。本発明における各種入力ボタン230は、例えば、ユーザが、制御部100に、画像データに基づく画像を出力するよう指示する際などに使用される。
【0048】
画像処理部300は、例えば、読取手段であるスキャナ11によって読み取られ、記憶手段である画像データファイル131に記憶された画像データに対して、所与の画像処理を行う。
【0049】
画像形成出力部400は、画像形成手段であり、制御部100からの指示に従って、例えば、記憶手段である画像データファイル131に記憶された画像データに基づく画像を用紙Pに形成して出力する。また、画像形成出力部400は、画像形成制御手段である制御部100の制御によって、例えば、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)の片面に形成するとともに、原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の用紙Pb(通常用紙)の片面又は両面に形成する。
画像形成出力部400は、具体的には、例えば、画像形成装置本体20の内部に備えられている画像形成部40、中間転写ベルト50、給紙部60、定着部70などを備えて構成される。
【0050】
[画像形成装置における処理]
次に、画像形成装置1における画像の形成、出力に関する処理について、図5を参照して説明する。
【0051】
ユーザによって画像形成装置1の電源が入れられると、制御部100は、操作部200の液晶表示部210に、例えば、図4に示すような、メインメニュー画面を表示させる。
メインメニュー画面には、具体的には、例えば、ユーザが制御部100に指示を出す際に使用するキーである「原稿設定」キーk41、「原稿読込」キーk42、各種両面設定キーk43(具体的には、「両面→両面」キーk431や「両面→片面」キーk432、「片面→両面」キーk433、「片面→片面」キーk434など)などの画像が表示されている。
【0052】
次いで、ユーザによるタッチパネル220への押圧操作によって、メインメニュー画面の各種両面設定キーk43の何れか一つが押圧される(ステップS1)。
具体的には、ユーザは、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取らせ、当該画像データに基づく画像を用紙Pの両面に形成させて出力させたいときに、「両面→両面」キーk431を押圧することとする。
また、ユーザは、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取らせ、当該画像データに基づく画像を用紙Pの片面に形成させて出力させたいときに、「両面→片面」キーk432を押圧することとする。
また、ユーザは、原稿束における原稿の片面から画像データを読み取らせ、当該画像データに基づく画像を用紙Pの両面に形成させて出力させたいときに、「片面→両面」キーk433を押圧することとする。
また、ユーザは、原稿束における原稿の片面から画像データを読み取らせ、当該画像データに基づく画像を用紙Pの片面に形成させて出力させたいときに、「片面→片面」キーk434を押圧することとする。
【0053】
ここで、より具体的には、例えば、ステップS1において、ユーザは、「両面→両面」キーk431を押圧したとする。
【0054】
次いで、制御部100は、ステップS1において押圧された各種両面設定キーk43に対応する読込モード情報、形成モード情報を、画像データファイル131に記憶させる(ステップS2)。
具体的には、ステップS1において、「両面→両面」キーk431又は「両面→片面」キーk432が押圧された場合には、制御部100は、画像データファイル131の「読取モード情報」記憶領域131a1に「1」を記憶させる。
また、ステップS1において、「両面→両面」キーk431又は「片面→両面」キーk433が押圧された場合には、制御部100は、画像データファイル131の「形成モード情報」記憶領域131a2に「1」を記憶させる。
【0055】
ここで、より具体的には、例えば、ステップS2において、制御部100は、ステップS1で「両面→両面」キーk431が押圧されたため、「読取モード情報」記憶領域131a1と「形成モード情報」記憶領域131a2とに、「1」を記憶させる。なお、出力グループ番号「1」に対応する「読取モード情報」記憶領域131a1と「形成モード情報」記憶領域131a2とに、「1」を記憶させたとする(図3参照)。
【0056】
次いで、ユーザによって、メインメニュー画面の「原稿設定」キーk41が押圧されると(ステップS3)、制御部100は、液晶表示部210に、例えば、図6に示すような、原稿設定画面を表示させる(ステップS4)。
原稿設定画面には、具体的には、例えば、「タブ付き原稿混載」キーk61や「OK」キーk62などの画像が表示されている。
【0057】
次いで、ユーザによって、「タブ付き原稿混載」キーk61が押圧されると(ステップS5)、制御部100は、「タブ付き原稿混載」キーk61に対応する原稿種類情報を、画像データファイル131に記憶させる(ステップS6)。
具体的には、ユーザによって、「タブ付き原稿混載」キーk61が押圧され、その後に、「OK」キーk62が押圧されると、制御部100は、画像データファイル131の「原稿種類情報」記憶領域131bに、識別情報としての「1」を記憶させる。なお、原稿種類情報は、ステップS2において記憶された読込モード情報と形成モード情報とに対応付けて、画像データファイル131に記憶される。
【0058】
ここで、より具体的には、例えば、ステップS6において、制御部100は、ステップS2で記憶された読込モード情報と形成モード情報と出力グループ番号が同一の「原稿種類情報」記憶領域131bに、すなわち、出力グループ番号「1」に対応する「原稿種類情報」記憶領域131bに、「1」を記憶させる(図3参照)。
【0059】
次いで、制御部100は、液晶表示部210に、例えば、図7に示すような、「タブ付き原稿混載」が設定されたメインメニュー画面を表示させる(ステップS7)。
「タブ付き原稿混載」が設定されたメインメニュー画面は、具体的には、例えば、図4に示すメインメニュー画面と同様にして、「原稿設定」キーk41、「原稿読込」キーk42、各種両面設定キーk43などの画像が表示されている。そして、「原稿設定」キーk41と「原稿読込」キーk42との間に、「タブ付き原稿混載」が設定された旨の表示がなされている。
【0060】
次いで、ユーザによって、スキャナカバー12の原稿送りトイレ12aに原稿束が載置され、「タブ付き原稿混載」が設定されたメインメニュー画面(図7)の「原稿読込」キーk42が押圧される(ステップS8)。
なお、ユーザは、例えば、各原稿束の最初の原稿がタブ付き原稿となるように分けた複数の原稿束のうちの一つの原稿束を、原稿送りトレイ12aに載置することとする。
【0061】
すると、制御部100は、画像データファイル131の「読取モード情報」記憶領域131a1に記憶された読取モード情報や「原稿種類情報」記憶領域131a2に記憶された原稿種類情報に従って、画像読取部10のスキャナ11とスキャナカバー12に、原稿送りトレイ12aに載置された原稿束における原稿から画像データを読み取らせる(ステップS9)。
具体的には、制御部100から、画像データを読み取るよう指示されると、自動原稿送り手段としてのスキャナカバー12は、原稿送りトレイ12aに載置された原稿束おける原稿を原稿読取位置に送り込む。そして、読取手段としてのスキャナ11は、原稿読取位置において、当該送り込まれた原稿から画像データを読み取る。そして、スキャナ11による原稿からの画像データの読み取りが完了すると、スキャナカバー12は、原稿読取位置に配された原稿を原稿排紙トレイ12bに送り出し、再び、原稿送りトレイ12aに載置された原稿束おける原稿を原稿読取位置に送り込む。スキャナ11とスキャナカバー12は、このような一連の動作を、原稿送りトレイ12aに載置された原稿束おける原稿がなくなるまで繰り返す。なお、スキャナ11によって読み込まれた画像データは、制御部100に出力され、一時的に、RAM120に格納される。
【0062】
次いで、制御部100は、RAM120に格納された、原稿送りトレイ12aに載置された原稿束の全ての原稿から読み取られた画像データを、画像データファイル131に記憶させる(ステップS10)。
具体的には、制御部100は、画像データを、画像データファイル131の「画像データ」記憶領域131cに記憶させる。なお、画像データは、ステップS2において記憶された読込モード情報と形成モード情報、ステップS6において記憶された原稿種類情報に対応付けて、画像データファイル131に記憶される。
【0063】
次いで、制御部100は、ユーザによって、再び、原稿束がスキャナカバー12の原稿送りトイレ12aに載置されたか否かを判断する(ステップS11)。
【0064】
ステップS11において、原稿束が原稿送りトレイ12aに載置されたと判断すると(ステップS11;Yes)、制御部100は、ステップS8以降の処理を繰り返して行う。
なお、ステップS8以降の処理を繰り返して行った際に、制御部100は、例えば、一回目のステップS9において画像データが読み取られた原稿束を、第1の原稿束として、二回目のステップS9において画像データが読み取られた原稿束を、第2の原稿束として認識することとする。すなわち、ステップS8以降の処理が繰り返して行われる度に、制御部100は、ステップS9において読み取った画像データを、第1の原稿束から読み取った画像データ、第2の原稿束から読み取った画像データ…と、順番に、認識することとする。
また、制御部100は、一回目のステップS9において第1の原稿束から読み取った画像データを、一回目のステップS10において、「画像データ」記憶領域131cの「第1の画像データ」記憶領域131c1に記憶させる。そして、二回目のステップS9において第2の原稿束から読み取った画像データを、二回目のステップS10において、一回目のステップS10において記憶させた画像データに対応付けて、「画像データ」記憶領域131cの「第2の画像データ」記憶領域131c2に記憶させる。すなわち、ステップS8以降の処理が繰り返して行われる度に、制御部100は、ステップS9において読み取った画像データを、ステップS10において、出力グループ番号が同一の「第1の画像データ」記憶領域131c1、「第2の画像データ」記憶領域131c2…に、順番に、記憶させていくこととする。
【0065】
ここで、より具体的には、例えば、一回目のステップS9において、制御部100が、画像データファイル131(図3)の出力グループ番号「1」に対応する「読取モード情報」記憶領域131a1に記憶された「1」(すなわち、原稿の両面から画像データを読み取る旨の情報)と、「原稿種類情報」記憶領域131a2に記憶された「1」(すなわち、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取る旨の情報)とに従って、画像読取部10のスキャナ11とスキャナカバー12に、原稿送りトレイ12aに載置された図8(a)に示す第1の原稿束における原稿(原稿番号が「A」のタブ付き原稿と、表面の原稿番号が「1」、裏面の原稿番号が「2」の通常原稿と、表面の原稿番号が「3」、裏面の原稿番号が「4」の通常原稿)から画像データを読み取るよう指示すると、スキャナ11とスキャナカバー12は、第1の原稿束における原稿から、図8(b)に示すように、画像データを読み取る。さらに、二回目のステップS9において、制御部100が、画像データファイル131の出力グループ番号「1」に対応する「読取モード情報」記憶領域131a1に記憶された「1」と、「原稿種類情報」記憶領域131a2に記憶された「1」とに従って、画像読取部10のスキャナ11とスキャナカバー12に、一回目のステップS11においてユーザによって原稿送りトレイ12aに載置された図8(a)に示す第2の原稿束における原稿(すなわち、原稿番号が「B」のタブ付き原稿と、表面の原稿番号が「5」、裏面の原稿番号が「6」の通常原稿と、表面の原稿番号が「7」、裏面の原稿番号が「8」の通常原稿)から画像データを読み取るよう指示すると、スキャナ11とスキャナカバー12は、第2の原稿束における原稿から、図8(b)に示すように、画像データを読み取る。
そして、一回目のステップS10において、制御部100は、ステップS2において記憶された読込モード情報と形成モード情報、ステップS6において記憶された原稿種類情報と出力グループ番号が同一の「第1の画像データ」記憶領域131c1に、すなわち、出力グループ番号「1」に対応する「第1の画像データ」記憶領域131c1に、第1の原稿束における原稿の画像データを記憶させる。さらに、二回目のステップS10において、制御部100は、出力グループ番号「1」に対応する「第2の画像データ」記憶領域131c2に、第2の原稿束における原稿の画像データを記憶させる。
【0066】
一方、ステップS11において、原稿束が原稿送りトレイ12aに載置されていないと判断すると(ステップS11;No)、制御部100は、ユーザによるボタン操作によって、各種入力ボタン230のうちの「スタート」ボタン231が押圧されたか否かを判断する(ステップS12)。
【0067】
ステップS12において、「スタート」ボタン231が押圧されていないと判断すると(ステップS12;No)、制御部100は、ステップS11の処理を繰り返して行う。
【0068】
一方、ステップS12において、「スタート」ボタン231が押圧されたと判断すると(ステップS12;Yes)、制御部100は、画像データファイル131の「形成モード情報」記憶領域131a2に記憶された形成モード情報や「原稿種類情報」記憶領域131bに記憶された原稿種類情報に従って、画像形成出力部400に、ステップS10において記憶された画像データに基づく画像を、給紙トレイ61に収容された用紙Pに形成させて出力させ(ステップS13)、本処理を終了する。
【0069】
ここで、より具体的には、例えば、ステップS13において、制御部100が、画像データファイル131(図3)の出力グループ番号「1」に対応する「形成モード情報」記憶領域131a2に記憶された「1」(すなわち、画像データに基づく画像を用紙Pの両面に形成する旨の情報)と、「原稿種類情報」記憶領域131bに記憶された「1」(すなわち、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取る旨の情報)とに従って、画像形成出力部400に、出力グループ番号「1」に対応する画像データに基づく画像を、用紙Pに形成して出力するよう指示すると、画像形成出力部400は、第1の原稿束及び第2の原稿束のおける原稿の画像データに基づく画像を、一括して、図8(c)に示すように、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)と第2の用紙Pb(通常用紙)に形成させて出力させる。
【0070】
以上説明した本発明の画像形成装置1によれば、指定手段であるタッチパネル220を介して、ユーザにより、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定され、さらに、指示手段であるタッチパネル220を介して、ユーザにより、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示された場合に、読取制御手段である制御部100によって、読取手段であるスキャナ11に、自動原稿送り手段であるスキャナカバー12により送られた原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせ、当該原稿束における他の原稿の両面から画像データを読み取らせるよう制御することができ、画像形成制御手段である制御部100によって、画像形成手段である画像形成出力部400に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイ61aに収容された第1の用紙Paの片面に形成させるとともに、原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイ61に収容された第2の用紙Pbの片面又は両面に形成させるよう制御することができる。
すなわち、原稿束にタブ付き原稿が含まれていることが指定されれば、原稿束を分けてスキャナ11に読み取らせるだけで、当該原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)に形成させ、当該原稿束における最初以外の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙Pb(通常用紙)に形成させることができる。また、原稿束にタブ付き原稿が含まれていることが指定されれば、当該原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示されていても、タブ付き原稿からは片面からしか画像データを読み取らず、そして、当該画像データに基づく画像を、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)の片面にしか形成して出力しない。
したがって、タブ付き原稿と通常原稿とを判別するセンサを備える必要がなく、タブ付き原稿と通常原稿とを別個に読み取らせる必要もなくなる。さらに、無駄な読み取り動作、無駄な形成動作が省略できることとなって、より安価に、且つ、より高効率に、タブ付き原稿を含む原稿束から画像データを読み取り、当該画像データから画像を形成して出力することができる。
【0071】
また、タッチパネル220を介して、ユーザにより、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、記憶制御手段である制御部100によって、記憶手段である画像データファイル131に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿のタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを、識別可能な識別情報としての原稿種類情報「1」とともに、すなわち、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取る旨の情報とともに記憶させるよう制御することができる。
すなわち、例えば、画像データファイル131に複数の画像データが記憶された場合であっても、原稿種類情報「1」によって、タブ付き原稿の画像データを識別することができる。したがって、例えば、複数のタブ付き原稿を含む原稿束があり、全ての原稿束から画像データを読み取って記憶した場合であっても、その後に、各原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の用紙Pa(タブ付き用紙)に形成させるとともに、各原稿束における最初以外の他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の用紙Pb(通常用紙)に形成させることができることとなる。
【0072】
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではない。
例えば、指示手段であるタッチパネル220を介して、ユーザは、原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示したが、原稿束における原稿の片面から画像データを読み取るよう指示してもよい。この場合、読取制御手段である制御部100は、スキャナ11に、スキャナカバー12により送られた、原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせ、当該原稿束における他の原稿の片面から画像データを読み取らせるよう制御し、画像形成手段である制御部100は、画像形成出力部400に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイ61aに収容された第1の用紙Pa(タブ付き用紙)の片面に形成させるとともに、前記原稿束における他の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイ61bに収容された第2の用紙Pb(通常用紙)の片面に形成させるよう制御する。
【0073】
画像データファイル131に、スキャナ11により読み取られた、原稿束における最初の原稿のタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを、識別可能な識別情報としての原稿種類情報「1」とともに、すなわち、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取る旨の情報とともに記憶させるようにしたが、その限りではない。例えば、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを原稿種類情報「1」とともに、画像データファイル131に記憶させなくても、当該画像データが、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データであると識別できる場合、具体的には、指定手段であるタッチパネル220を介して、ユーザにより、原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定されて、直ぐに、画像データを読み取って記憶し、当該画像データに基づく画像を形成して出力する場合には、画像データのみを画像データファイル131に記憶させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成装置の内部構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態における画像形成装置の制御部の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した画像データファイルのデータ構造を示す図である。
【図4】図2に示した操作部の平面図であり、メインメニュー画面を示す図である。
【図5】画像の形成、出力に関する処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】原稿設定画面を示す図である。
【図7】「タブ付き原稿混載」が設定されたメインメニュー画面を示す図である。
【図8】タブ付き原稿を含む原稿束における原稿からの画像データ読み取りと、当該画像データに基づく画像の形成、出力とに関する処理を説明するための図である。
【符号の説明】
【0075】
1 画像形成装置
10 画像読取部
11 スキャナ(読取手段)
12 スキャナカバー(自動原稿送り手段)
20 画像形成装置本体
61a 第1の給紙トレイ
61b 第2の給紙トレイ
100 制御部(読取制御手段、記憶制御手段、画像形成制御手段)
110 CPU(読取制御手段、記憶制御手段、画像形成制御手段)
120 RAM
130 記憶部
131 画像データファイル(記憶手段)
136 読取プログラム(読取制御手段)
137 記憶プログラム(記憶制御手段)
138 画像形成プログラム(画像形成制御手段)
200 操作部
220 タッチパネル(指定手段、指示手段)
300 画像処理部
400 画像形成出力部(画像形成手段)
Pa 第1の用紙
Pb 第2の用紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送り手段と、当該自動原稿送り手段により送られた原稿束における原稿から、当該原稿読取位置において画像データを読み取る読取手段と、当該読取手段により読み取られた画像データを記憶する記憶手段と、当該記憶手段に記憶された画像データに基づく画像を用紙に形成して出力する画像形成手段とを備える画像形成装置において、
前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定手段と、
前記指定手段により、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定された場合に、前記読取手段に、前記自動原稿送り手段により送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取らせるよう制御する読取制御手段と、
前記画像形成手段に、前記読取手段により読み取られた、前記原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成させるとともに、前記原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成させるよう制御する画像形成制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示する指示手段を備え、
前記指示手段により、前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示された場合に、前記読取制御手段は、前記読取手段に、前記原稿束における最初の原稿の片面と、前記原稿束における他の原稿の両面とから、画像データを読み取らせるよう制御し、
前記画像形成制御手段は、前記画像形成手段に、前記読取手段により読み取られた、前記原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙の片面に形成させるとともに、前記原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙の片面又は両面に形成させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記記憶手段に、前記読取手段により読み取られた、前記原稿束における最初の原稿のタブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを識別可能な識別情報とともに記憶させるよう制御する記憶制御手段を備え、
前記画像形成制御手段は、前記画像形成手段に、前記記憶手段に記憶された識別情報に基づいて、前記原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙の片面に形成させるよう制御することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法において、
前記指定手段が、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定ステップと、
前記自動原稿送り手段が、前記原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送りステップと、
前記読取手段が、前記読取制御手段の制御に従って、前記自動原稿送りステップにおいて送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、前記原稿束における原稿から、前記原稿読取位置において画像データを読み取る読取ステップと、
前記記憶手段が、前記読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶する記憶ステップと、
前記画像形成手段が、前記画像形成制御手段の制御に従って、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、前記原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成して出力する画像形成ステップと、
を備えることを特徴とする画像形成方法。
【請求項5】
請求項2に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法において、
前記指定手段が、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定ステップと、
前記指示手段が、前記原稿束における原稿の両面から画像データを読み取るよう指示する指示ステップと、
前記自動原稿送り手段が、前記原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送りステップと、
前記読取手段が、前記読取制御手段の制御に従って、前記自動原稿送りステップにおいて送られた、前記原稿束における最初の原稿の片面から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、前記原稿束における他の原稿の両面から、前記原稿読取位置において画像データを読み取る読取ステップと、
前記記憶手段が、前記読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶する記憶ステップと、
前記画像形成手段が、前記画像形成制御手段の制御に従って、前記記憶ステップにおいて記憶された、前記原稿束における最初の原稿の片面の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、前記原稿束における他の原稿の両面の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙の片面又は両面に形成して出力する画像形成ステップと、
を備えることを特徴とする画像形成方法。
【請求項6】
請求項1に記載の画像形成装置を用いた画像形成方法において、
前記指定手段が、前記原稿束における最初の原稿をタブ付き原稿として読み取るよう指定する指定ステップと、
前記自動原稿送り手段が、前記原稿束における原稿を原稿読取位置に自動で送る自動原稿送りステップと、
前記読取手段が、前記読取制御手段の制御に従って、前記自動原稿送りステップにおいて送られた原稿束における最初の原稿から、タブ部分を含む原稿全体の範囲の画像データを読み取るとともに、前記原稿束における原稿から、前記原稿読取位置において画像データを読み取る読取ステップと、
前記記憶手段が、前記読取ステップにおいて読み取られた画像データを記憶する記憶ステップと、
前記画像形成手段が、前記画像形成制御手段の制御に従って、前記記憶ステップにおいて記憶された全ての画像データのうち、前記原稿束における最初の原稿の画像データに基づく画像を、第1の給紙トレイに収容された第1の用紙に形成して出力するとともに、前記原稿束における他の原稿の画像データに基づく画像を、第2の給紙トレイに収容された第2の用紙に形成して出力する画像形成ステップと、
を備え、
前記自動原稿送りステップと前記読取ステップと前記記憶ステップとを繰り返して複数の原稿束の画像データを読み取った後、前記画像形成ステップを行うことを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−211119(P2006−211119A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−18411(P2005−18411)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】