説明

画像形成装置及び電圧検出方法

【課題】 環境や被帯電体の膜厚等が変化しても、被帯電体を好適に帯電させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 感光体2と、感光体2と当接し感光体2を帯電させる帯電ロール3と、帯電ロール3に直流電圧を供給する高圧電源部10と、帯電ロール3から感光体2に流れる電流を測定する電流モニタ回路16と、高圧電源部10を制御して帯電ロール3に供給する直流電圧を測定電圧範囲内で変更し、電流モニタ回路16で測定される電流を判定しきい値と比較して、判定しきい値よりも大きい電流を検出したときに帯電ロール3に供給していた直流電圧を感光体2の放電開始電圧と判定するMPU20とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び電圧検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置には低コスト化が求められている。高圧電源装置でのコストダウン対策として、感光体周りの電気仕様のスリム化も検討されている。特に、感光体に帯電部材を接触させて感光体を帯電させる接触帯電方式では、交流出力に直流出力を重畳して感光体を帯電させる方式が主流であったが、直流出力だけで感光体を帯電させる方式も検討されている。交流出力が不要となるため、その分だけコストを削減することができる。
【0003】
特許文献1では、被帯電体にバイアス電圧を印加する被帯電体用電源と、帯電部材用高圧電源によって帯電部材に高圧電圧を印加しているとき、帯電部材と、被帯電体との間に流れる電流の値を検出する電流値検出部と、被帯電体用電源によって被帯電体にバイアス電圧が印加されている状態で、電流検出部で検出される電流の値がほぼゼロになるように帯電部材用高圧電源から出力される高圧電圧の値を調整し、この調整した高圧電圧値を帯電印加基準電圧値として記憶手段に記憶している。
【0004】
特許文献2では、被帯電体に接触する電極部材と、この電極部材に異なる複数の電圧を印加する電圧印加手段と、電極部材に流れる電流を検知する電流検知手段とを有し、電極部材に異なる電圧を印加して得られたV−I特性に基づき被帯電体の厚みを検知している。
【0005】
【特許文献1】特許第3364563号公報
【特許文献2】特許第3064643号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、環境や被帯電体の膜厚等が変化しても、被帯電体を好適に帯電させることができる画像形成装置及び電圧検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために請求項1記載の画像形成装置は、被帯電体と、前記被帯電体に当接し、前記被帯電体を帯電させる帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧を供給する高圧電源と、前記帯電部材から前記被帯電体に流れる電流を測定する第1測定手段と、前記高圧電源を制御して前記帯電部材に供給する直流電圧を測定電圧範囲内で変更し、前記第1測定手段で測定される電流を判定しきい値と比較して、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときに前記帯電部材に供給していた直流電圧を前記被帯電体の放電開始電圧と判定する制御手段とを有する構成としている。
【0008】
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記直流電圧を第1電圧値ずつ加算しながら前記第1測定手段で測定される電流を前記判定しきい値と比較し、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときの前記直流電圧を記憶手段に記憶すると共に、前記直流電圧を第2電圧値ずつ減算しながら前記第1測定手段で測定される電流を前記判定しきい値と比較して、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときの前記直流電圧を前記記憶手段に記憶し、前記記憶手段に記憶した前記直流電圧を新たな測定電圧範囲として、前記第1電圧値及び前記第2電圧値よりも小さい電圧値ずつ前記帯電部材に供給する直流電圧を加算又は減算しながら前記被帯電体の前記放電開始電圧を絞り込むとよい。
【0009】
請求項3記載の画像形成装置は、請求項1又は2記載の画像形成装置において、前記高圧電源は、電源電圧を昇圧するトランスと、該トランスをオン、オフさせるスイッチとを有し、該トランスの二次側出力を前記帯電部材に供給するものであり、前記トランスの二次側電圧を測定する第2測定手段、又は前記スイッチをオン、オフさせるPWM信号のデューティを測定する第3測定手段を前記第1測定手段に代えて具備するとよい。
【0010】
本発明の電圧検出方法は、被帯電体を帯電させる帯電部材に直流電圧を供給する高圧電源を制御して、前記帯電部材に供給する直流電圧を測定電圧範囲内で変更するステップと、前記直流電圧を前記帯電部材に供給したときに前記帯電部材から前記被帯電体に流れる電流を測定するステップと、測定された電流と判定しきい値と比較して、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときに前記帯電部材に供給していた直流電圧を前記被帯電体の放電開始電圧と判定するステップとを有している。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、環境や被帯電体の膜厚等が変化しても、被帯電体を好適に帯電させることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、簡単な制御によって被帯電体を好適に帯電させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、トランスの二次側電圧や、スイッチをオン、オフさせるPWM信号のデューティによっても被帯電体の放電開始電圧を検出することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、環境や被帯電体の膜厚等が変化しても、被帯電体を好適に帯電させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0016】
まず、図1を参照しながら本実施例の構成を説明する。像担持体としての感光体2は、円筒状OPC感光体であり、紙面に垂直方向の中心軸線を中心に矢示の時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動される。
感光体2は、アルミニウムドラムの外周にOPC感光体膜を塗工形成したものであり、この感光体膜は電荷発生層の上に所定の厚みの電荷輸送層(Carrier Transfer Layer)を配置したものである。なお、以下では、感光体膜の下地となっているアルミニウムを感光体の基材と呼ぶ。感光体膜への電界は、この基材と感光体表面の帯電電位との電位差で決定される。
【0017】
感光体2の周囲には、感光体2に接触させた帯電ロール(接触部材)3、露光器4、現像器5、クリーニングブレード7、除電ランプ8などが配置されている。
【0018】
帯電ロール3は、感光体2の回転に従動して回転し、また高圧電源部10からDC(直流)の電圧又は電流が供給され、回転する感光体2の周面が所定の極性・電位に帯電(本例では負帯電)される。
【0019】
次いで回転する感光体2の帯電処理面に、露光器4から出力される、画像変調されたレーザビームが照射(走査露光)され、露光部分の電位が減衰して静電潜像が形成される。
【0020】
感光体2の回転にともなって静電潜像が現像器5に対向する現像部位に到来すると、現像器5から負帯電されたトナーが供給されて反転現像によってトナー像が形成される。
【0021】
感光体2の回転方向に見て現像器5の下流側には導電性の転写ロール6が感光体2に圧接配置してあって、感光体2と転写ロール6とのニップ部が転写部位を形成している。
【0022】
感光体2表面に形成されたトナー像が感光体2の回転につれて上記転写部位に到達すると、これとタイミングをあわせて用紙が転写位置に供給され、これとともに所定の電圧が転写ロール6に印加されて、トナー像が感光体2の表面から用紙に転写される。
【0023】
転写位置でトナー像転写を受けた用紙は定着器9へ搬送されてトナー像の定着を受けて機外へ排出される。
【0024】
一方、感光体2の表面に残った転写残りトナーはクリーニングブレード7によってかき落されることで、感光体2はその表面が清掃されて、次の画像形成に備える。また、感光体2上の静電潜像は、除電ランプ8で消去される。
【0025】
次に、図2を参照しながら高圧電源部10の構成を説明する。
図2に示すように高圧電源部10は、トランス11と、2次側回路12と、電流検出回路13と、制御回路14と、スイッチ15と、電流モニタ回路16とを有している。
【0026】
トランス11は、制御回路14によって出力される、スイッチ15をオン、オフするPWM信号によってオン、オフ制御され、入力電圧(例えば、直流24V)を所定の電圧に昇圧する。
【0027】
2次側回路12は、ダイオード121、コンデンサ122を備え、トランス11によって昇圧された交流電圧を整流平滑して直流出力とし、これを帯電ロール3に供給する。
【0028】
電流検出回路13は、負荷としての帯電ロール3に流れ込む電流を抵抗17を介して入力し、2次側回路12の出力電流を検出する。電流検出回路13の検出した電流値は電流モニタ回路16に出力される。
電流モニタ回路16は、電流検出回路13の検出した電流値をアナログデータに変換して、電流モニタとしてMPU(マイクロプロセッサユニット)20に出力する。
【0029】
制御回路14は、出力目標値である出力値信号をMPU20から入力する。また、制御回路14は、抵抗17で分圧した2次側回路12の出力電流を入力する。そして、制御回路14は、出力値信号と、2次側回路12の出力電流に比例した値と比較し、比較結果によりスイッチ15をオン、オフ制御するPMW信号のデューティ比を決定する。決定したデューティ比のPWM信号を生成してスイッチ15(スイッチ15を構成するトランジスタのゲート端子)に供給する。
MPU20は、電流モニタ回路16から出力される電流モニタに基づいて、高圧電源部10の出力電圧を制御する。すなわち、MPU20は、高圧電源部10の出力目標値である出力値信号を制御回路14に出力する。
【0030】
なお、高圧電源部10の構成は図3に示すものであってもよい。図3に示す例では、電流モニタ回路16がスイッチ15を構成するトランジスタのソース、ドレイン間に流れる電流をモニタする。トランジスタのソース、ドレイン間に流れる電流を検出することで、制御回路14から出力されるPMW信号のデューティを検出することができる。
【0031】
図4は、帯電ロール3に供給する高圧電圧(直流電圧)と、感光体の表面電位との関係を示す。
感光体2に対して帯電ロール3を加圧当接させると、図4に示すようにしきい値電圧以上の電圧を帯電ロール3に印加すれば感光体2の表面電位が上昇を始め、それ以降は印加電圧に対して所定の傾き(例えば、傾き1)で線形に感光体表面電位が増加する。以後、このしきい値電圧を放電開始電圧Vthと呼ぶ。また、このようにして直流電圧のみを帯電ロール3に印加して帯電を行う方式をDC帯電方式と呼ぶ。しかし、DC帯電方式においては環境変動等によって帯電ロール3の抵抗値が変動するため、また感光体2が削れることによって膜厚が変化すると放電開始電圧Vthが図4に示すように変動するため、感光体2の電位を所望の値にすることが難しかった。
【0032】
そこで、本実施例は、例えば、画像形成装置1の電源投入時に、放電開始電圧の測定を行う測定モードを設けた。
この測定モードでは、MPU20は、高圧電源部10の出力を図5(A)に示すように予め設定された開始電圧から徐々(例えば、10Vずつ)に上昇させて高圧電源部10の出力をスイングさせる。また、高圧電源部10の出力を終了電圧まで出力すると、今度は、高圧電源部10の出力を図5(A)に示すように徐々に降下させる。なお終了電圧の値は、感光体2の膜厚が最も厚い初期状態での放電開始電圧かその電圧に所定電圧を加算した値を使用することができる。
【0033】
MPU20は、電流モニタ回路16の検出値を入力して、この検出値に基づいて放電開始電圧を判定する。感光体2の表面電位が上昇を開始するときには、帯電ロール3から感光体2に流れ込む電流値が急激に大きくなる。そこで、MPU20は、電流モニタ回路16の検出値を入力して、この値をしきい値と比較することで、放電開始電圧Vthの検出を行う。
【0034】
図5(A)に示す例では、高圧電源部10の出力を上げていくときには、−350Vから100Vずつ電圧を上昇させ、−850Vまで上昇させた。また、高圧電源部10の出力を下げていくときには、最初に−850Vから−800Vに50V低下させ、その後、100Vずつ高圧電源部10の電圧を下げていった。
高圧電源部10の出力を上げていったときには、−650Vで検出値が急激に変化した。また、高圧電源部10の出力を下げていったときには、−600Vで検出値が急激に変化した。そこでMPU20は、次のステップでは、図5(B)に示すように高圧電源部10の出力電圧を−600Vから−650Vまで10Vずつ変化させ、電流モニタ回路16の検出値を用いて放電開始電圧を判定する。このようにしてMPU20は、高圧電源部10の出力電圧を上昇させていくステップと、降下させていくステップとを行い、その間で電流モニタ回路16の検出値が急激に変化した電圧を検出している。また、電流モニタ回路16の検出値が急激に変化した電圧を新たな測定範囲とし、高圧電源部10の出力電圧を変更する変更幅を徐々に狭めていくことで放電開始電圧Vthを特定する。例えば、高圧電源部10の出力電圧を上昇させるステップと降下させるステップとで、検出電流値が急激に変化した電圧が一致した場合に、その出力電圧を放電開始電圧Vthと判定する。
【0035】
なお、上述した説明では、MPU20は、電流モニタ回路16の検出値に基づいて放電開始電圧Vthを検出しているが、これ以外にトランス11の2次側電圧の変化や、図3に示す電流モニタ回路16で測定される電流値から求められるPWM信号のデューティの変化に基づいて放電開始電圧Vthを検出することもできる。
また、上述した例では、開始電圧を放電開始電圧よりも十分に小さい電圧値としているが、画像形成装置1の起動時に毎回行う場合には、前回検出した放電開始電圧値Vthをメモリに保存しておき、この放電開始電圧Vthよりも所定値(例えば、30V)だけ低い電圧値を測定開始電圧とし、放電開始電圧Vthよりも所定値(例えば、30V)だけ高い電圧値を測定終了電圧としてもよい。
【0036】
次に、図6に示すフローチャートを参照しながら本実施例の制御手順を説明する。
まず、MPU20は、予め設定された初期電圧を帯電ロール3に供給する(ステップS1)。次に、MPU20は電流モニタ回路16の検出値を入力する(ステップS2)。次に、MPU20は、帯電ロール3に供給する電圧をV1だけ上昇させ(ステップS3)、供給電圧が上限電圧に到達したか否かを判定する(ステップS4)。供給電圧が上限電圧に到達していない場合には、MPU20は電流モニタ回路16の検出値を入力して(ステップS5)、検出値の増加量をしきい値と比較する(ステップS6)。検出値の増加量がしきい値よりも大きければ(ステップS6/YES)、MPU20は、そのとき帯電ロール3に供給していた供給電圧をメモリに保存する(ステップS7)。また、ステップS7で、帯電ロール3に供給する電圧をV1ずつ上げていき、供給電圧が上限電圧に到達した場合には(ステップS4/YES)、MPU20は、今度は帯電ロール3に供給する電圧を上限電圧からV2ずつ低下させる(ステップS8)。そして、MPU20は電流モニタ回路16の検出値を入力して(ステップS9)、入力した検出値としきい値とを比較する(ステップS10)。検出値の減少量がしきい値よりも大きければ(ステップS10/YES)、MPU20は、そのとき帯電ロール3に供給していた供給電圧をメモリに保存する(ステップS11)。また、ステップS7で、帯電ロール3に供給する電圧をV2ずつ下げていき、供給電圧が下限電圧に到達した場合には(ステップS12/YES)、MPU20は、メモリに記憶した供給電圧を比較する。MPU20は、供給電圧を上昇させていったときに検出値の増加量がしきい値を超えた供給電圧V3と、供給電圧を降下させていったときに検出値の減少量がしきい値を超えた供給電圧V4とが一致するか否かを判定する(ステップS13)。両者が一致しなかった場合には(ステップS13/NO)、供給電圧V3を下限電圧、供給電圧V4を上限電圧として、この範囲内で帯電ロール3に供給する電圧を変更して、再度放電開始電圧を検出する(ステップS14)。このとき、供給電圧の上げ幅は、前回の供給電圧の上げ幅V1よりも小さくする。同様に、供給電圧の下げ幅は、前回の供給電圧の下げ幅V2よりも小さくする。また、供給電圧V3と供給電圧V4とが一致する場合には、MPU20は、この値を放電開始電圧として検出する。
【0037】
このように本実施例は、環境や被帯電体等が変化しても、感光体2を好適に帯電させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図2】高圧電源部の構成を示す構成図である。
【図3】高圧電源部の他の構成を示す構成図である。
【図4】放電開始電圧を説明するための図である。
【図5】MPUの制御手順を示す図である。
【図6】MPUの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 画像形成装置
2 感光体
3 帯電ロール
4 露光器
5 現像器
6 転写ロール
10 高圧電源部
20 MPU
21 DC電流検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被帯電体と、
前記被帯電体と当接し、前記被帯電体を帯電させる帯電部材と、
前記帯電部材に直流電圧を供給する高圧電源と、
前記帯電部材から前記被帯電体に流れる電流を測定する第1測定手段と、
前記高圧電源を制御して前記帯電部材に供給する直流電圧を測定電圧範囲内で変更し、前記第1測定手段で測定される電流を判定しきい値と比較して、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときに前記帯電部材に供給していた直流電圧を前記被帯電体の放電開始電圧と判定する制御手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記直流電圧を第1電圧値ずつ加算しながら前記第1測定手段で測定される電流を前記判定しきい値と比較し、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときの前記直流電圧を記憶手段に記憶すると共に、前記直流電圧を第2電圧値ずつ減算しながら前記第1測定手段で測定される電流を前記判定しきい値と比較して、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときの前記直流電圧を前記記憶手段に記憶し、前記記憶手段に記憶した前記直流電圧を新たな測定電圧範囲として、前記第1電圧値及び前記第2電圧値よりも小さい電圧値ずつ前記帯電部材に供給する直流電圧を加算又は減算しながら前記被帯電体の前記放電開始電圧を絞り込むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記高圧電源は、電源電圧を昇圧するトランスと、該トランスをオン、オフさせるスイッチとを有し、該トランスの二次側出力を前記帯電部材に供給するものであり、
前記トランスの二次側電圧を測定する第2測定手段、又は前記スイッチをオン、オフさせるPWM信号のデューティを測定する第3測定手段を前記第1測定手段に代えて具備することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
被帯電体を帯電させる帯電部材に直流電圧を供給する高圧電源を制御して、前記帯電部材に供給する直流電圧を測定電圧範囲内で変更するステップと、
前記直流電圧を前記帯電部材に供給したときに前記帯電部材から前記被帯電体に流れる電流を測定するステップと、
測定された電流と判定しきい値と比較して、前記判定しきい値よりも大きい電流を検出したときに前記帯電部材に供給していた直流電圧を前記被帯電体の放電開始電圧と判定するステップと、
を有することを特徴とする電圧検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−79060(P2010−79060A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−248713(P2008−248713)
【出願日】平成20年9月26日(2008.9.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】