説明

画像形成装置

【課題】 待機状態における消費電力を低コストで削減することができ、また、記録動作以外の動作を行っているときに、無駄なエネルギーを消費させない画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 記録媒体上に形成すべき像を転写する転写材を搬送し、搬送される転写材が詰まっているか否かを検出するジャム検出手段を有し、ジャム検出手段への電源の供給/切断を切り替える電源接続手段を有する画像形成装置において、上記電源接続手段の切断状態では、転写材のジャム検出を行わず、上記電源接続手段を接続状態にした後に、転写材のジャム検出を行う。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関し、特に電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、この種の画像形成装置を適用したファクシミリ装置は、通信回線を通じた他の画像形成装置または通信装置との接続および通信、コピーのための画像の記録および画像の読み取り、そして、外部コンピュータとの間でのファクシミリ装置の通信、記録、読み取りの各手段の共有化等の形態で用いられている。そして、以上の形態で動作を行っているとき以外の状態は、上記動作を行うための待機状態となっている。
【0003】そして、上記ファクシミリ装置では、ユーザが設定できる電源スイッチがオン状態のときに、待機時または動作時に関わらず、商用交流電源または自家発電交流電源の出力が、装置の低圧電源によって装置内の電気素子に供給される電圧(以下、直流電圧と呼ぶ)に変換される。このようにして、装置内のすべての電気素子に対して直流電圧が供給されている。
【0004】このために、ファクシミリ装置の動的な通常の動作が何ら行われていない待機状態であっても、通常の動作時と同様に電力が消費されている。
【0005】この待機状態での電力消費を抑える方法の1つとしては、待機中は上記直流電圧への変換動作を中止し、同時に装置の1つの電気素子(以下、待機制御用制御素子と呼ぶ)の電源を、2次電池等のバッテリ電源に切り換え、その他の電気素子への通電を行わないようにしている。このように、電力の消費を抑える動作を以下に、「低消費電力動作モード」と呼び、これに対して通常の動作で電力を供給する動作を、以下に「通常動作モード」と呼ぶ。
【0006】そして、各電気素子の電源である低圧電源は、通常動作モードから低消費電力動作モードヘの遷移があると、各電気素子への電力供給を中止し、これに替わって電力供給源がバッテリ電源に移り、バッテリ電源は、待機中に動作する待機制御用制御素子のみを動作させる。低消費電力モード中に、通常動作モードヘ復帰させる復帰信号が入力されると、低消費電力動作モードから、通常動作モードヘの復帰がなされる。
【0007】また、低消費電力動作モードにおいては、待機制御用制御素子の出力端子は、低消費電力動作モード導入直前と同じ論理にラッチされ、待機制御用制御素子が動作するためのクロック信号の入力も停止される。これによって、電力消費を極力抑えた状態で、通常動作モードヘ戻るための復帰信号のみを受け付ける状態を確立する。
【0008】通信回線を介したCI信号の検出、電話機のオフフックの検出、読取原稿有無信号の検出、または、外部インタフェースを通じた外部コンピュータからの起動命令、操作部からのキー入力によって、上記復帰信号が生成される。
【0009】そして、通常動作へ復帰するとともに、安定化出力電圧への変換動作が再開され、待機制御用制御素子の電源は、バッテリ電源から低圧電源による直流電圧の供給へ切り替わる。
【0010】以上の方法を実施することによって、待機状態の期間に、消費電力を大きく削減している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の画像形成装置では、待機状態での消費電力を大きく削減するが、その分、高額のコストがかかっている。また、待機時の電力を抑えることはできるが、ファクシミリの送受信中、画像の読み取り中、そしてコンピュータとのデータのアップダウンロード中等であって、記録動作が行われていない状態においては、記録動作に関する電気素子に通電する必要がないにも関わらず、実際には通電されており、消費電力を抑えるような構成にはなっていない。このために、装置として動作していない機能部分の電気回路にも電流が常時流れ、無駄なエネルギーを消費している。
【0012】本発明は、待機状態における消費電力を低コストで削減することができ、また、記録動作以外の動作を行っているときに、無駄なエネルギーを消費させない画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0013】また、本発明は、無駄なエネルギーを消費しないように制御を行う際に、その制御に関わる信号線数を削減することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体上に形成すべき像を転写する転写材を搬送する転写材搬送手段と、上記転写材搬送手段を駆動する駆動手段と、上記転写材搬送手段によって搬送される転写材が詰まっているか否かを検出するジャム検出手段と、上記ジャム検出手段への電源の供給/切断を切り替える電源接続手段と、上記駆動手段と上記電源接続手段と上記ジャム検出手段との制御を行う制御手段とを有する画像形成装置において、上記制御手段は、上記電源接続手段の切断状態では、上記ジャム検出手段による転写材の状態検出を行わず、上記電源接続手段を接続状態にした後に、上記ジャム検出手段による転写材の状態検出を行う手段である画像形成装置である。
【0015】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の第1の実施例である画像処理装置ID1を示す外観図である。
【0016】図2は、画像処理装置ID1の要部断面図である。
【0017】画像処理装置ID1は、画像処理装置本体1と、原稿搬送部2と、記録部3と、光学部4と、画像形成部5と、転写材搬送部6と、画像定着部7とを有する。
【0018】原稿搬送部2では、原稿Sを原稿載置台12上に置き、スライダ60を原稿Sの幅にあわせて設定する。原稿Sが置かれたことを、原稿検知センサが検知する。この状態で読み取り指示が行われると、読取モータが駆動され、原稿載置台12上に、画像情報面を下にして複数枚積載した原稿Sを予備搬送押圧片2aと圧接した予備搬送ローラ2bと、分離押圧片2cと圧接した分離ローラ2dとによって1枚ずつ分離し、さらに、給紙コロ2eと圧接した給紙ローラ2fで密着型イメージセンサ14の位置まで先頭ページから連続して搬送する。
【0019】原稿押え板15で押えられて搬送された原稿Sの画像情報面に、密着型イメージセンサ14が、LEDアレイを光源として光を照射し、その反射光をセルフォックレンズでセンサ素子に結像し、画像情報を読みとる。センサ素子によって光学的に読み取られた画像情報は、電気的なデータに変換され、シェーディング補正、A/D変換、2値化、中間調等の処理を施し、高精細な画像データとして出力される。
【0020】その後、光学部4または本装置の通信部に送られ、記録または送信が行われる。一方、画像情報を読み取った後の原稿Sは、排紙コロ2gと排紙ローラ2hとによって、原稿排紙トレイ13に排出される。
【0021】記録部3は、光学部4、画像形成部5等の電子写真プロセスによって、画像データを可視像化し、転写材上に転写を行う。
【0022】図3は、上記実施例における光学部4の概略を示す図である。
【0023】光学部4では、本画像処理装置の制御部から送られた画像信号に従って、レーザスキャナ16のレーザダイオード17を発光させ、レーザビームを変調させて出力する。変調されたレーザビームが、コリメータレンズ18によって平行光に変換され、その後、ポリゴンモータM3の回転によって一定速度で回転するポリゴンミラー19に入射される。ポリゴンミラー10から反射されたレーザビームは、ポリゴンミラー19の前に配置された結像レンズ20によって、ミラー45を介して、感光ドラム21上に焦点を結ぶ。
【0024】ポリゴンミラー19が一定速度で回転すると、感光ドラム21上のレーザビームは、一定速度で感光ドラム21上を走査する。感光ドラム21が一定速度で回転し、かつ、レーザビームが一定速度で感光ドラム21上を走査すると、感光ドラム21上に、静電潜像が形成される。
【0025】レーザビームの光路中に、固定ミラー46が配置され、走査開始位置に到達したレーザビームは、固定ミラー46によって反射され、受光素子47に入射される。
【0026】入射された光は、受光素子47によって電流に変換され、さらに電流−電圧変換され、水平同期信号の生成に用いられる。
【0027】画像形成部5において、導電ドラムと先導電層とによって構成される感光体ドラム21の周りに、1次帯電器22、現像器23、転写帯電器24、ブレード方式のクリーニング器25、除電器26が構成されている。
【0028】ここで、感光体ドラム21、1次帯電器22、現像器23、クリーニング器25、除電器26は、現像剤回収容器27とともに装置本体の取付部材中に着脱自在に取り付けられるプロセスカートリッジ28として、一体的に収納されている。
【0029】さて、感光体ドラム21、1次帯電器22、現像器23内の現像スリーブ23a、転写帯電器24は、モータM2によって駆動される。駆動された感光ドラム21は、1次帯電器22の通過によって、その表面が均一にマイナスに直接帯電された後、レーザダイオード17によって、レーザ光を受け、露光される。このレーザ光の照射によって、明部のマイナス電荷は中和され、静電潜像が形成される。そして、上記静電潜像は、現像器23中の現像剤Tに近接すると、マイナス帯電した現像剤Tが、潜像と現像器23との間の電位差によって、感光ドラム21表面にジャンプし、可視像化される。
【0030】そして、転写帯電器24がブラス電荷をかけ、感光体ドラム上のトナー像を転写材P上に転写する。また、転写が終了した感光体ドラム21の表面は、クリーニング器25によって残留トナーが除去された後に、1次帯電器22によってドラム電位が均一にされ、次の静電潜像の形成に備える。ドラム表面上から除去された残留トナーは、現像剤回収容器28に回収される。
【0031】転写材搬送部6において、多数の転写材を収納可能な第1カセット29、第2カセット30が、装置本体1の所定部に引き出し可能に装着されている。また、手差しトレイ61が、装置本体1の所定部に配置されている。記録紙の有無を検知するセンサが、転写材Pが存在していることを検知すると、第1カセット29、第2カセット30にセットされた転写材Pが選択的に搬送される。
【0032】手差しトレイ61は開閉可能であり、手差しトレイ61が開いているときは、第1カセット29、第2カセット30から給紙されないので、手差しトレイ61にセットされた転写材Pは、カセットにセットされた転写材よりも優先的に搬送される。つまり、手差しトレイ61を開けることによって、手差し給紙を選択することができる。また、手差しトレイ61には、図示しないガイドが備えられ、このガイドを転写材Pの幅に合わせることによって、この幅が検知される。
【0033】まず、第1カセット29にセットされた転写材Pを搬送する場合、給紙ソレノイドSL1の駆動によって、モータM2の駆動を半円状の給紙ローラ29aに伝え、その回転によって、転写材Pを1枚ずつ分離する。そして、分離された転写材Pは、搬送ローラ31aによって搬送される。この際、レジセンサ35によって、給送中の転写材Pの先端位置を検知し、感光体ドラム21に形成されたトナー像の先端と、転写材Pの先端とが一致するように搬送タイミングをとり、搬送ローラ31aによって、感光ドラム21と転写帯電器24との間に搬送される。
【0034】次に、第2カセット30にセットされた転写材Pを搬送する場合、給紙ソレノイドSL2の駆動によって、モータM2の駆動を半円状の給紙ローラ30aに伝え、この回転によって、転写材Pを1枚ずつ分離し、カセット搬送ローラ30bによって、搬送ローラ31aまで搬送する。その後は、搬送ローラ31aによって搬送され、この際、レジセンサ35によって給送中の転写材Pの先端位置を検知し、感光体ドラム21に形成されたトナー像の先端と、転写材Pの先端とが一致するように、搬送タイミングをとり、搬送ローラ31aによって感光ドラム21と転写帯電器24との間に搬送される。
【0035】次に、手差しトレイ61にセットされた転写材Pを搬送する場合、モータM2の駆動が搬送ローラ31aに伝わり回転する。この回転によって、手差しトレイ61にセットされている転写材Pを直接的に1枚ずつ分離する。そして、分離された転写材Pは、さらに搬送ローラ31aによって搬送される。この際、レジセンサ35によって、給送中の転写材Pの先端位置を検知し、感光体ドラム21に形成されたトナー像の先端と、転写材Pの先端とが一致するように、搬送タイミングをとり、搬送ローラ31aによって、感光ドラム21と転写帯電器24との間に搬送される。
【0036】画像形成部5において、画像の転写を受けた転写材Pは、モータM2によって駆動される定着ローラ32と排紙ローラ33とによって、さらに搬送され、転写材排紙トレイ34上に排出される。なお、給紙部、排紙部にはそれぞれレジセンサ35、排紙センサ36があり、転写材Pの到達または通過を検知している。転写材が所定の時間内に各センサ部に到達または通過しない場合、転写材Pの搬送不良が生じたと判断し、その旨表示を行う。
【0037】また、装置本体1には、第1開閉蓋37、第2開閉蓋38、第3開閉蓋39、上カバー40、が開閉可能に取り付けられ、第1開閉蓋37は、排紙部における転写材詰まりを取り除くために用いられ、第2開閉蓋38、第3開閉蓋39は、給紙部における転写材詰まりを取り除くために用いられ、上カバー40は、プロセスカートリッジ28における転写材詰まりの取り除き処理およびプロセスカートリッジ28の着脱の際に用いられる。
【0038】画像定着部7は、ヒータ41、定着フィルム42、定着加圧ローラ32、排紙ローラ33等によって構成されている。ヒータ41は、サーミスタ43に密着され、このサーミスタ43の抵抗値変化によってその表面温度を検知し、ヒータ41の表面温度が一定になるように制御される。そして、ヒータ41の熱によって定着フィルム42が温められる。ヒータ41の熱容量が小さいので、転写材Pが定着器に到達する前に、所定の定着温度に達する。
【0039】画像形成部5において、転写材Pがトナー像の転写を受け、感光体21から分離、搬送され、ヒータ41と定着加圧ローラ32とによって形成される定着ニップ部に、転写材Pが突入すると、定着加圧ローラ32は、定着フィルム42を介して、転写材P上のトナーをヒータに圧接する。このときに、ヒータからの熱伝導によって、トナーが、軟化、溶融し、転写材に定着する。トナー像の定着を受けた転写材Pは、記録紙排紙トレイ34上に排出される。
【0040】次に、画像処理装置ID1の構成と動作について説明する。
【0041】図4は、画像処理装置ID1を示すブロック図である。
【0042】画像処理装置ID1において、画像処理装置全体を制御するマイクロプロセッサユニット(MPU)101は、システムバス102を介して、画像処理装置ID1の全体を制御する。
【0043】ROM103は、MPU101の動作のためのインストラクション群等のプログラムコード、オペレーティングシステム(OS)プログラムコード、初期値データ、テーブルデータ等を格納したメモリである。
【0044】画像バッファ、画像メモリ等に使用されるDRAM104は、通信部121と送受信する際の画像データや、情報処理端末131と送受信する際のデータを一時的に保持するバッファとして使用される。また、DRAM104は、通信部121を介して受信された画像データや、読取部101から読み取られた画像データ、情報処理端末131から送られてきた画像データ(ダウンロードファイル、アップロードファイル、通信管理情報)を、ファイルとして蓄積するためのメモリとして使用される。DRAM104は、バッテリバックアップによって停電等の不慮の障害等から保護されている。
【0045】SRAM105は、ユーザ登録データエリア、ワークエリア等に使用されるメモリであり、バッテリバックアップによって停電等の不慮の障害等から保護されている。
【0046】読取部106は、密着型イメージセンサ107、読取画像補正部108、読取画像処理部109、読取駆動部110、SRAM111等によって構成されるものである。まず、読取駆動部110を駆動して原稿を搬送し、密着型イメージセンサ107によって光学的に読み取り、電気的な画像信号に変換する。この変換された信号を、読取画像補正部108によってシェーディング補正等を施し、さらに読取画像処理部109によって、2値化処理、中間調処理等の画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
【0047】SRAM111は、画像処理を行う際のバッファとして使用される。
【0048】なお、上記実施例において、読取部106は、原稿を搬送しながら読み取りを行うシート読み取り制御であるが、原稿台にある原稿をスキャンするブック読み取り制御であってもよい。
【0049】記録部112は、SRAM111、記録データ復号化部113、記録画像処理部114、記録制御用ワンチップマイコン115、レーザビームプリンタエンジン116、記録インタフェース部117等によって構成されている。
【0050】記録データ復号化部113は、ランレングス(RL)形式の画像データを生画像(RAW)データにデータ変換する。この際、参照ラインバッファ用としてSRAM111のうち1ライン分のサイズ(648バイト×1ライン)を使用する。
【0051】記録画像処理部114は、走査解像度8pel/mmまたは16pel/mmの生画像データをプリンタの主走査解像度600dpi(dots per inch)の生画像データに変換するための解像度変換、そして画像の変倍、スムージング、濃度補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、レーザビームプリンタに出力する。この際、画像処理を行う前の生画像データ用として、SRAM111のうち2ライン分のサイズ(648バイト×2ライン)を使用する。
【0052】記録制御用ワンチップマイコン115は、記録部112の各動作の制御を行う記録制御用MPU、記録制御を行うための各種インストラクションを記述したROM、ROMからインストラクションを読み出す手段、読み出したインストラクションを処理する処理手段、処理手段が必要とする情報を記憶しておくための入力が可能なRAM、処理手段によって作り出された信号を出力する出力手段等似よって構成され、これらの相互作用によって、光学部4、画像形成部5、転写材搬送部6、画像定着部7等と、レーザビームプリンタエンジン116との間で、の記録制御を行うための信号の入出力が行われる。なお、上記実施例における記録部112は、レーザプリンタによって構成されているが、インクジェットプリンタ等のページプリンタであってもよい。
【0053】記録インタフェース117は、記録制御用ワンチップマイコン115とMPU101の間で連携をとるインタフェースである。
【0054】操作部118は、ダイヤルするときや、データを登録、設定するとき等に用いるテンキー、各種機能を利用するためのファンクションキー、電話番号等を登録しておきワンタッチでダイヤルするため等に用いるワンタッチキー、送信や受信、コピー等を始めるときに用いるスタートキー、送信、登録や設定等の動作を中止したいときに用いるストップキー等の各種キースイッチ等によって構成され、画像処理装置1の動作指示と各種情報とを入力する。
【0055】表示部119は、通信状況の確認やデータの登録、設定、確認メッセージ等各種メッセージの表示を行うLCD、通信中に点灯するランプ、各種エラー時に点灯するランプ、読取モードや送信モード等の表示を行うランプ等の各種LED等によって構成され、装置の状態、発呼する相手の電話番号、時刻情報、操作手順等の表示を行う。
【0056】パネルインタフェース部120は、MPU101と、操作部118、表示部119との連携をとるインタフェースである。
【0057】通信部121は、DSU(回線接続装置)、NCU(網制御装置)等の通信接続部122、モデム(変復調装置)等の通信制御部123によって構成され、PSTN回線・ISDN回線等の通信網124に接続し、G3、G4のプロトコルによって通信制御、通信回線に対する発呼、着呼等の回線制御を行うものである。また、通信部121は、電話機125を接続し通信やDTMFリモート制御等を行うことも可能である。
【0058】音響装置126は、エラー状態を示す音響、動作終了を示す音響、操作を促す音響等を鳴らすスピーカ等によって構成され、各種状態を音響によってオペレータに通知するものである。
【0059】外部インタフェース部127は、制御部100と情報処理端末131との間のデータ送受信を行ない、情報処理端末131から画像処理装置を制御する。たとえば、読取部106が原稿を読み取った画像データ、通信部121を経由して受信した画像データを、情報処理端末131にアップロードして加工を行ったり、逆に、情報処理端末131が加工した画像データを、ファクシミリ装置にダウンロードし、記録部112が記録したり、通信部121を経由して送信することができるようになる。これらインタフェースは、RS232C、IEEE P1284、SCSI、LAN、USB、IEEE1394等を介して行われるが、上記実施例では、IEEE P1284規格に記載されている双方向パラレルインタフェースに準拠したインタフェース仕様である。
【0060】また、情報処理端末131には、リモート操作を行うアプリケーションソフト、ドライバソフトがインストールされている。
【0061】不揮発性記憶装置128は、画像情報等の保存に使用される大容量の不揮発性のメモリであり、電源が切れても情報が消えることはなく、消去命令があった場合に消去されるものであり、ハードディスクや光ディスク等とそのドライブ等によって構成されている。
【0062】MH、MR、MMR、JPEG符号等の画像データの符号化・復号化を行うための画像符号/復号部129は、画像復号化部129a、画像符号化部129b、RAM129cによって構成されている。
【0063】上記実施例に電源を供給する電源130と、外部に接続されるパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の情報処理端末131とが設けられている。
【0064】外部インタフエース信号線132は、外部データ信号線132a、外部制御信号線132b、外部応答信号線132cによって構成されている。外部データ信号線132aは、情報処理端末131と外部インタフェース部127とによってデータ転送を行うデータバスである。外部制御信号線132bは、情報処理端末131側が制御する信号線であり、IEEE P1284規格に記載のnSelectIn信号、nStrobe信号、nAutoFd信号、nInit信号等が該当する。また、外部応答信号線132cは、外部インタフェース部127側が制御する信号線であり、IFEF P1284規格に記載のBusy信号、nAck信号、nFault信号、PError信号、Select信号等が該当する。上記各信号線の動作は、IEEE P1284規格に準拠し、情報処理端末131と外部インタフェース部127との間では、双方向のデータ転送が可能である。
【0065】次に、上記実施例における画像読み取り時の動作について説明する。
【0066】密着型イメージセンサ107によって得られた信号は、読取画像補正部108によってシェーディング補正等の処理が行われ、また、読取画像処理部109によって2値化、画像変換処理が行なわれ、画像符号/復号部129の画像符号化部129bに入力される。入力された画像データは、RAM129cに展開され、画像符号化部129bによって圧縮符号化され、DRAM104に蓄積される。また、これと同時に、その画像データの受付番号、宛先情報、ページ数、格納画像メモリブロック情報等の管理情報を、SRAM105に格納する。
【0067】また、上記実施例における画像記録時の動作は、次の通りである。
【0068】FAX受信画像、コピー画像、PCプリント画像等を画像記録するために、記録用の画像は、MPU101の制御の下で、DRAM104に格納される。そして、DRAM104に格納された画像符号化データは、画像符号/復号部129の画像復号化部129aによって伸長復号化され、RAM129cに画像データとして展開される。展開された画像データは、記録画像処理部114によって補正、画像変換処理が行なわれた後に、プリンタ制御用マイコン115の制御の下で、レーザプリンタエンジン116によって記録紙に印字出力される。
【0069】次に、上記実施例におけるファクシミリ送信時の動作について説明する。
【0070】所定の操作の下で、相手先の電話番号を発呼し、回線が捕捉されると、まず、ファクシミリ通信の手順信号の送受信を行う。そして、読取部によって読み取られるか、またはPCからダウンロードされて、DRAM104に格納された画像符号化データは、通信画像符号/復号部129の画像復号化部129aによって伸長復号化され、RAM129cに画像データとして展開される。展開された画像データは、画像符号/復号部129の画像符号化部129bによって送信データに符号化され、送信バッファに転送される。送信バッファに転送された送信データは、通信制御部123からの入力割込信号に応じて、MPU101の制御の下で、通信制御部123に1バイトずつ転送され変調される。そして、通信接続部122を介して、通信網124に送出される。
【0071】また、上記実施例におけるファクシミリ受信時の動作について説明する。
【0072】公衆回線から着信があると、受信データは、通信接続部122を通して、通信制御部123に入力される。そして、まず、ファクシミリ通信の手順信号の送受信を行い、その後、画像データの受信を開始する。画像データは、通信制御部123で復調され、通信制御部123からの入力割込信号に応じて、MPU101の制御の下で、1バイトずつDRAM104の受信バッファに転送される。受信バッファに転送された受信データは、画像符号/復号部129の画像復号化部129aによって伸長復号し、画像誤りを検査し、RAM129cに画像データとして展開される。展開された画像データは、画像符号/復号部129の画像符号化部129bによって圧縮符号化され、DRAM104に蓄積されるとともに、DRAM104に画像管理情報を格納する。
【0073】次に、上記実施例において、情報処理端末131からの画像のダウンロード動作について説明する。
【0074】まず、情報処理端末131から外部インタフェース部127に対して、コマンドと受信パラメータとを1バイトずつ送出する。外部インタフェース部127で受けたコマンドと受信パラメータとは、外部インタフェース部127からの入力割込信号に応じて、MPU101の制御の下で、1バイトずつDRAM104の受信バッファに転送される。コマンドには、各コマンドを識別するためのコマンドコード、次に続く受信パラメータのサイズ等が格納され、また、受信パラメータ内には、各コマンドに対する動作を実行するために必要な設定値(ファイルIDやデータ形式、解像度、主走査長等)や画像データが格納されている。
【0075】受信バッファに転送されたコマンドと画像データとを除く受信パラメータは、MPU101によって処理される。ここで、受信パラメータの内容が画像データである場合、その画像データを構成する符号データまたは生データは、予め受信した受信パラメータが示す画像データ形式情報に従って、画像符号/復号部129の画像復号化部129aによって伸長復号化され、RAM129cに画像データとして展開される。展開された画像データは、画像符号/復号部129の画像符号化部129bによって圧縮符号化され、DRAM104に蓄積されるとともに、DRAM104に画像管理情報を格納する。
【0076】コマンド受信後は、そのコマンドに対するレスポンス、送出パラメータを生成し、送出する。レスポンスには、受信したコマンドが受け付けられたことを示すOKレスポンス、受信したコマンドが間違っていたために受け付けられなかったことを示すNGレスポンス、動作中等の理由によって受信したコマンドが現在受け付けられないことを示すBUSYレスポンスがある。また、送出パラメータには、送信やプリントの結果、ファイルやページの属性、指示されたコマンドに対応する装置情報、中止要求や再送要求等が格納されている。レスポンスは、MPU101によって、DRAM104の送信バッファにセットされ、外部インタフェース部127からの入力割込信号に応じて、MPU101の制御の下で、1バイトずつ外部インタフェース部127に転送された後、情報処理端末131に送出される。
【0077】上記ダウンロード動作と記録動作とを組み合わせることによって、情報処理端末131内で取り扱っているデータを、上記実施例である画像処理装置によって記録することができる。
【0078】また、本ダウンロード動作と送信動作とを組み合わせることによって、情報処理端末131内で取り扱っているデータを、上記画像処理装置によって通信網124を通じて接続された他の画像処理装置に送信することができる。
【0079】次に、情報処理端末131への画像のアップロード動作について説明する。
【0080】まず、情報処理端末131から外部インタフェース部127に対して、コマンドと受信パラメータとを1バイトずつ送出する。外部インタフェース部127で受けたコマンドと受信パラメータとは、外部インタフェース部127からの入力割込信号に応じて、MPU101の制御の下で、1バイトずつDRAM104の受信バッファに転送される。コマンドには、各コマンドを識別するためのコマンドコード、次に続く受信パラメータのサイズ等が格納され、また受信パラメータ内には、各コマンドに対する動作を実行するために必要なファイルIDやデータ形式、解像度、主走査長等の情報が格納されている。
【0081】受信バッファに転送されたコマンドと受信パラメータとは、MPU101によって処理される。MPU101は、コマンドによってアップロードを指示されたときに、画像の符号化方式、解像度、主走査長が指示通りであることを確認してから、画像のアップロードを開始する。コマンド受信後は、そのコマンドに対するレスポンスと送出パラメータとを生成し、送出する。レスポンスには、受信したコマンドが受け付けられたことを示すOKレスポンス、受信したコマンドが間違っていたため受け付けられなかったことを示すNGレスポンス、動作中等の理由によって受信したコマンドが現在受け付けられないことを示すBUSYレスポンスがあり、また、送出パラメータには、ファイルやページの属性、指示されたコマンドに対応した装置情報、画像データ、画像サイズ情報等が格納されている。
【0082】レスポンスは、MPU101によって、DRAM104の送信バッファにセットされ、外部インタフェース部127からの入力割込信号に応じて、MPU101の制御の下で、1バイトずつ外部インタフェース部127に転送された後に、情報処理端末131に送出される。
【0083】上記アップロード動作と読み取り動作とを組み合わせることによって、上記画像処理装置内で取り扱っているデータを、情報処理端末131上で利用することができる。
【0084】また、本アップロード動作と受信動作とを組み合わせることによって、通信網124を通じて接続された他の画像処理装置から受信したデータを、情報処理端末131上で利用することができる。
【0085】図5は、画像処理装置ID1を示す電気回路概略図である。
【0086】画像処理装置ID1は、交流電源201と、低圧電源202と、画像形成装置の制御を行うCPUおよび基準クロックを含む制御回路203と、レジセンサ35として用いられるフォトインタラプタ301と、排紙センサ36として用いられるフォトインタラプタ302とを有する。
【0087】フォトインタラプタ301、302の出力信号は、制御回路部203に接続され、制御される。トランジスタ303は、低圧電源202とフォトインタラプタ301、302の間に接続され、低圧電源202から各フォトインタラプタのLED部に供給する直流電圧304のオン/オフを制御するトランジスタであり、トランジスタ305は、トランジスタ303をドライブするトランジスタであり、制御回路部203に接続され制御される。
【0088】次に、上記実施例におけるイニシャル時の動作について説明する。
【0089】図6は、上記実施例におけるイニシャル時の動作を示すフローチャートである。
【0090】最初に、画像処理装置100の電源をONし(S1)、続いて、MPU101のリセット状態を解除する(S2)。リセット解除されたMPU101は、動作を開始し、プリンタ制御用マイコン115のリセット状態を解除する(S3)。ここで、プリンタ制御用マイコン115のリセット端子は、MPU101の出力ポートの1つに接続され、また、プリンタ制御用マイコン115は、制御回路203に含まれている。リセット解除されたプリンタ制御用マイコン115は、動作を開始し、プリンタ部に関わる各種初期設定を行う(S4)。この後に、プリンタ制御用マイコン115は、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をONにするために、トランジスタ303、305をON状態となるように制御する(S5)。
【0091】フォトインタラプタのLEDをONした後に、プリンタ制御用マイコン115は、フォトインタラプタ301の出力信号をセンスし、レジセンサ35に転写材Pがあるか否かを検出する(S6)。転写材Pがないならば(S6)、プリンタ制御用マイコン115は、フォトインタラプタ302の出力信号をセンスし、排紙センサ36に転写材Pがあるか否かを検出する(S7)。転写材Pがないならば(S7)、プリンタ部のイニシャル回転を開始する(S8)。
【0092】さて、転写材Pがあれば(S6、S7)、プリンタ制御用マイコン115は、有る筈がないタイミングで転写材Pがそこに位置していると判断し、つまりジャムが発生していると判断し、直ちにレジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御する(S16)。そして、装置表示部119のLCDやLEDを利用し、ジャムが発生したことを、ユーザに報知するジャムプロセスに移行する。
【0093】さて、ステップS8で行われるイニシャル回転は、モータM2を動作させるとともに、1次帯電器22、転写帯電器24に電圧を印加し、それぞれがトナーで汚されていた場合の対策として、クリーニング動作を実施するものである。これを開始した後に、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT1をスタートさせる(S9)。このタイマは、専用タイマである必要はなく、1つのハードタイマを利用し、他の動作の時間測定とソフト的に共有するものであってもよい。
【0094】タイマT1をスタートした後、プリンタ制御用マイコン115は、レジセンサ35に転写材Pがあるか否かを検出する(S10)。そして、転写材Pがない場合(S10)、排紙センサ36に転写材Pがあるか否かを検出する(S11)。これらのチェック(S10、S11)は、タイマT1が既定値に達するまで続けられる(S12)。転写材ありを検出した場合(S10、S11)、プリンタ制御用マイコン115は、モータM2の回転を継続し、装置内に存在する転写材を装置外に搬送するために、プリンタ部の自動排紙回転に移行する(S17)。
【0095】自動排紙回転に移行後に、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT2をスタートさせる(S18)。そして、タイマT2の値が既定値に達するまで、プリンタ部の自動排紙回転を継続し(S19)、既定値に達した後に、タイマT2をストップし(S20)、自動排紙回転を停止するためにモータM2を停止する(S21)。
【0096】そして、直ちにレジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御し、プリンタ部のスタンバイ状態に移行する(S15)。
【0097】さて、転写材Pを検出しないまま(S10、S11)、タイマT1が既定値に達した場合(S12)、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT1を停止させる(S13)とともに、イニシャル回転を停止するためにモータM2を停止する(S14)。そして、直ちにレジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御し、プリンタ部のスタンバイ状態に移行する(S15)。
【0098】次に、本発明の第2の実施例である画像形成装置において、イニシャル時の動作について説明する。
【0099】図7は、本発明の第2の実施例である画像形成装置において、イニシャル時の動作を示すフローチャートである。
【0100】最初に、画像処理装置100の電源をONし(S1)、続いて、MPU101のリセット状態を解除する(S2)。リセット解除されたMPU101は、動作を開始し、プリンタ制御用マイコン115のリセット状態を解除する(S3)。ここで、プリンタ制御用マイコン115のリセット端子は、MPU101の出力ポートの1つに接続され、またプリンタ制御用マイコン115は、制御回路203に含まれている。
【0101】リセット解除されたプリンタ制御用マイコン115は、動作を開始し、プリンタ部に関わる各種初期設定を行う(S4)。この後に、プリンタ制御用マイコン115は、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をONにするために、トランジスタ303、305をON状態となるように制御する(S5)。フォトインタラプタのLEDをONとした後、プリンタ制御用マイコン115は、フォトインタラプタ301の出力信号をセンスしてレジセンサ35に転写材Pがあるか否かを検出する(S6)。転写材Pがないならば(S6)、プリンタ制御用マイコン115は、フォトインタラプタ302の出力信号をセンスし、排紙センサ36に転写材Pがあるか否かを検出する(S7)。
【0102】転写材Pがないならば(S7)、プリンタ部のイニシャル回転を開始する(S8)。、転写材Pがあれば(S6、S7)、プリンタ制御用マイコン115は、有る筈がないタイミングで転写材Pがそこに位置していると判断し、つまり、ジャムが発生していると判断し、タイマT3を起動する(S101)。そして、タイマT3が既定値に達するまで待機し(S102)、既定値に達した後に、タイマT3を停止する(S103)とともに、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御する(S16)。そして、装置表示部119のLCDやLEDを利用し、ジャムが発生したことをユーザに報知するためのジャムプロセスに移行する。
【0103】さて、イニシャル回転(S8)は、モータM2を動作させるとともに、1次帯電器22、転写帯電器24に電圧を印加し、それぞれがトナーで汚されていた場合の対策としてクリーニング動作を実施するものである。これを開始した後に、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT1をスタートさせる(S9)。、このタイマは、専用タイマである必要はなく、1つのハードタイマを利用し、他の動作の時間測定とソフト的に共有するものであってもよい。タイマT1をスタートした後に、プリンタ制御用マイコン115は、レジセンサ35に転写材Pがあるか否かを検出する(S10)。そして、転写材Pがない場合(S10)、排紙セン サ36に転写材Pがあるか否かを検出する(S11)。これらチェック(S10、S11)は、タイマT1が既定値に達するまで続けられる(S12)。
【0104】転写材ありを検出した場合(S10、S11)、プリンタ制御用マイコン115は、モータM2の回転を継続し、装置内に存在する転写材を装置外に搬送するために、プリンタ部の自動排紙回転に移行する(S17)。自動排紙回転に移行後に、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT2をスタートさせる(S18)。そして、タイマT2の値が既定値に達するまで、プリンタ部の自動排紙回転を継続し(S19)、既定値に達した後に、タイマT2をストップし(S20)、自動排紙回転を停止するためにモータM2を停止する(S21)。
【0105】そして、プリンタ制御用マイコン115はタイマT3を起動する(S201)。タイマT3が既定値に達するまで待機し(S202)、既定値に達した後に、タイマT3を停止する(S203)とともに、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御し、プリンタ部のスタンバイ状態に移行する(S15)。
【0106】さて、転写材Pを検出しない(S10、S11)まま、タイマT1が既定値に達した場合(S12)、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT1を停止させる(S12)とともに、イニシャル回転を停止するためにモータM2を停止する(S14)。そして、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT3を起動する(S201)。
【0107】そして、タイマT3が既定値に達するまで待機し(S202)、既定値に達した後に、タイマT3を停止する(S203)とともに、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御し、プリンタ部のスタンバイ状態に移行する(S15)。
【0108】次に、本発明の第3の実施例である画像形成装置において、イニシャル時の動作について説明する。
【0109】図8は、本発明の第3の実施例である画像形成装置におけるイニシャル時の動作を示すフローチャートである。
【0110】最初に、画像処理装置100の電源をONし(S1)、続いて、MPU101のリセット状態を解除する(S2)。リセット解除されたMPU101は、動作を開始し、プリンタ制御用マイコン115のリセット状態を解除する(S3)。ここで、プリンタ制御用マイコン115のリセット端子は、MPU101の出力ポートの1つに接続され、また、プリンタ制御用マイコン115は、制御回路203に含まれている。リセット解除されたプリンタ制御用マイコン115は、動作を開始し、プリンタ部に関わる各種初期設定を行う(S4)。この後に、プリンタ制御用マイコン115は、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をONにするために、トランジスタ303、305をON状態となるように制御する(S5)。フォトインタラプタのLEDをONとした後に、プリンタ制御用マイコン115は、フォトインタラプタ301の出力信号をセンスし、レジセンサ35に転写材Pがあるか否かを検出する(S6)。転写材Pがないならば(S6)、プリンタ制御用マイコン115は、フォトインタラプタ302の出力信号をセンスし、排紙センサ36に転写材Pがあるか否かを検出する(S7)。転写材Pがないならば(S7)、プリンタ部のイニシャル回転を開始する(S8)。
【0111】さて、転写材Pがあったならば(S6、S7)、プリンタ制御用マイコン115は、有る筈がないタイミングで転写材Pがそこに位置していると判断し、つまり、ジャムが発生していると判断し、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御する(S16)。そして、装置表示部119のLCDやLEDを利用して、ジャムが発生したことをユーザに報知するためのジャムプロセスに移行する。
【0112】さて、イニシャル回転(S8)は、モータM2を動作させるとともに、1次帯電器22、転写帯電器24に電圧を印加し、それぞれがトナーで汚されていた場合の対策としてクリーニング動作を実施するものである。これを開始した後に、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT1をスタートさせる(S9)。このタイマは、専用タイマである必要はなく、1つのハードタイマを利用し、他の動作の時間測定とソフト的に共有するものであってもよい。
【0113】タイマT1をスタートした後、プリンタ制御用マイコン115は、レジセンサ35に転写材Pがあるか否かを検出する(S10)。転写材Pがない場合(S10)、排紙センサ36に転写材Pがあるか否かを検出する(S11)。これらチェック(S10、S11)は、タイマT1が既定値に達するまで続けられる(S12)。転写材ありを検出した場合(S10、S11)、プリンタ制御用マイコン115は、モータM2の回転を継続し、装置内に存在する転写材を装置外に搬送するために、プリンタ部の自動排紙回転に移行する(S17)。自動排紙回転に移行した後に、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT2をスタートさせる(S18)。そして、タイマT2の値が既定値に達するまでプリンタ部の自動排紙回転を継続し(S19)、既定値に達した後に、タイマT2をストップし(S19)、自動排紙回転を停止するためにモータM2を停止する(S21)。
【0114】そして、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT3を起動する(S201)。タイマT3が既定値に達するまで待機し(S202)、既定値に達した後に、タイマT3を停止する(S203)とともに、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御し、プリンタ部のスタンバイ状態に移行する(S15)。
【0115】さて、転写材Pを検出しない(S10、S11)まま、タイマT1が既定値に達した場合(S12)、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT1を停止させる(S12)とともに、イニシャル回転を停止するためにモータM2を停止する(S14)。そして、プリンタ制御用マイコン115は、タイマT3を起動する(S201)。タイマT3が既定値に達するまで待機し(S202)、既定値に達した後に、タイマT3を停止する(S203)とともに、レジセンサと排紙センサとを構成とするフォトインタラプタのLED部電源をOFFにするために、トランジスタ303、305をOFF状態となるように制御し、プリンタ部のスタンバイ状態に移行する(S15)。
【0116】次に、本発明の第4の実施例である画像形成装置の動作について説明する。
【0117】第4の実施例である画像形成装置におけるイニシャル時の動作シーケンスは、第2の実施例である画像形成装置におけるイニシャル時の動作シーケンスと同一である。
【0118】図9は、本発明の第4の実施例である画像形成装置の電気回路概略図を示す図である。
【0119】第4の実施例において、交流電源201と、低圧電源202と、画像形成装置の制御を行うCPUおよび基準クロックを含む制御回路203と、トナーを定着させるために201から供給された電力を熱に変換する定着ヒータ204と、定着ヒータヘの電力供給を制御するためのトライアック205と、トライアック205のゲートにトリガをかけるゼロクロスフォトトライアック206と、フォトトライアックをドライブするトランジスタ207と、商用電源201とトライアック205との間に設けられ、通電をオン/オフして、安全保護の任務を担うリレー208と、リレーをドライブするトランジスタ209とを有する。トランジスタ207、209は、制御回路部203に接続されて制御される。
【0120】レジセンサ35として用いられるフォトインタラプタ301と、排紙センサ36として用いられるフォトインタラプタ302とが設けられている。フォトインタラプタ301、302の出力信号は、制御回路部203に送られ、制御される。トランジスタ303は、低圧電源202とフォトインタラプタ301、302との間に接続され、低圧電源202から各フォトインタラプタのLED部に供給する直流電圧304のオン/オフを制御するトランジスタであり、トランジスタ305は、トランジスタ303をドライブするトランジスタである。トランジスタ305は、制御回路部203に接続され制御される。
【0121】図10は、リレー208とトライアック205との制御タイミングを示す図である。
【0122】まず、電源投入段階において、制御回路部203は、リレードライブ信号とフォトトライアックドライブ信号のLレベルを送出しているので、トランジスタ209、207はオフ状態であり、リレー208もオフ状態であり、フォトトライアック206の発光部も消灯状態であり、トライアック205は、オフ状態となっている。制御回路203は、記録命令を受けると、トランジスタ209に対してリレードライブ信号のHレベルを送出する。これによって、トランジスタ209がオンになり、リレー208がオンする。
【0123】次に、制御回路203は、上記サーミスタ43の抵抗値変化を、A/Dコンバータがモニタしており、定着ヒータの表面温度が一定になるように、トライアック205を制御する。まず、温度が目標に達していないと、制御回路203は、トランジスタ207に対してフォトトライアックドライブ信号のHレベルを送出する。これによって、トランジスタ207はオンになり、フォトトライアック206の発光部が点灯する。フォトトライアック206の発光部が点灯した後に、トライアック205は、最初のAC電圧のゼロクロスにて通電動作を開始する。
【0124】温度が目標に達しているときに、制御回路203は、トランジスタ207に対してフォトトライアックドライブ信号のLレベルを送出する。これによって、トランジスタ207はオフになり、フォトトライアック206の発光部が消灯する。フォトトライアック206の発光部が消灯した後に、トライアック205は、最初のAC電圧のゼロクロスにて通電動作を中止する。
【0125】これらの動作を印字中繰り返す。なお、トライアックの制御は、リレードライブ信号をHレベルにしてから少なくともメカニカルな機構を有するリレー208が確実にオン状態となる時間を確保した後に開始される。そして、最終記録紙の排出が終了した後で、少なくともフォトトライアックドライブ信号をLレベルにしてから、交流電源の半サイクルの時間が経過した後、制御回路203は、トランジスタ209に対して、リレードライブ信号のLレベルを送出する。これによって、トランジスタ209がオフになり、リレー208がオフする。
【0126】次に、制御回路部203によって、低圧電源202からフォトインタラプタ301、302へ直流電圧304を通電制御する動作について説明する。
【0127】まず、電源投入段階において、制御回路部203は、第1電源オン信号のLレベルを送出しており、トランジスタ305は、オフ状態である。すなわち、トランジスタ303のベースは、直流電圧304と同電位であるので、トランジスタ303もオフのままである。制御回路部203は、記録命令を受けると、トランジスタ305をオフ状態からオン状態とするために、第1電源オン信号のHレベルを送出する。トランジスタ305がオンすると、トランジスタ303のベース電流が増加し、トランジスタ303がオン状態となり、低圧電源202からフォトインタラプタ301、302に対して、直流電圧304の通電が開始される。その後、制御回路部203は、フォトインタラプタ301、302の出力信号に基づいて、転写材Pの先端・後端検出、ジャム検出を行う。
【0128】そして、制御回路部203は、上記画像プロセスの一連の動作が終了し、最終記録紙の排出が終了した後に、少なくともフォトトライアックドライブ信号をLレベルとしてから、交流電源の半サイクル時間が経過した後に、トランジスタ305をオン状態からオフ状態とするために、第1電源オン信号のLレベルを送出する。トランジスタ305がオフすると、トランジスタ303のベース電圧は直流電圧304と同電位になるので、トランジスタ303がオフ状態になり、低圧電源202からフォトインタラプタ301、302に対する直流電圧304の通電が遮断される。
【0129】これらの第1電源オン信号の送出タイミングは、上記制御回路203によるリレードライブ信号の駆動タイミングと同一のものである。
【0130】なお、ここではリレードライブ信号と第1電源オン信号とを別信号として記載し、同タイミングで動作するように記載したが、制御回路部203から出力される同一信号であってもよい。
【0131】上記実施例によれば、記録媒体上に形成すべき像を転写するための転写材を搬送する転写材搬送手段と、上記転写材搬送手段を駆動するための駆動手段と、上記転写材搬送手段によって搬送される転写材が詰まっているか否かを検出するジャム検出手段と、上記ジャム検出手段への電源の供給/切断を切り替える電源接続手段と、上記駆動手段、上記電源接続手段、上記ジャム検出手段の制御を行う制御手段とを有し、上記制御手段は、上記電源接続手段の切断状態では上記ジャム検出手段による転写材の状態検出を行わず、上記電源接続手段を接続状態とした後に、上記ジャム検出手段による転写材の状態検出を行うので、記録系が動作してないときの消費電力を削減するジャム検出手段への電源供給を切断しても、装置の基本性能には影響を与えることはなく、低コストに消費電力を削減することが可能になる。
【0132】また、上記実施例である画像形成装置によれば、上記制御手段は上記電源接続手段を接続状態とした後に、上記ジャム検出手段によって転写材の状態検出を実施し、転写材が詰まっていることを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記駆動手段が上記転写材搬送手段の駆動を行わず、転写材が詰まっていないことを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記駆動手段が上記転写材搬送手段の駆動を行うようにしたので、ジャム検出を行うときは、ジャム検出手段への電源供給がなされ、ジャムの検出を行わないときには、ジャム検出手段への電源供給も行われない。このために、装置の基本性能には影響を与えることなく、低コストに消費電力を削減することが可能になる。
【0133】また、上記実施例である画像形成装置によれば、上記制御手段は、転写材が詰まっていないことを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記駆動手段による上記転写材搬送手段の駆動を終了した後に、上記電源接続手段を切断状態とし、転写材が詰まっていることを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記電源接続手段を切断状態とするようにしたので、ジャム検出を行うときは、ジャム検出手段への電源供給がなされ、ジャムの検出を行わないときには、ジャム検出手段への電源供給も行われない。このため、装置の基本性能には影響を与えることなく、低コストに消費電力を削減することが可能となる。
【0134】また、上記実施例である画像形成装置によれば、上記転写材へ転写された像を定着させるために加熱されるヒータと、上記ヒータの温度を検出するための温度検出手段と、商用の交流電源と上記ヒータとの間に直列に配置され、ヒータヘの電力を接続/切断するために、上記制御手段によって制御される第1スイッチ手段、第2スイッチ手段と、上記温度検出手段によって検出された温度が予め定められた値以上であった場合に、上記制御手段に優先して強制的に上記第2スイッチ手段をオフ状態とする強制切断手段と、上記電源接続手段が切断状態から接続状態に遷移してから上記制御手段が上記第1スイッチ手段の制御を開始するまでの時間を一定時間遅延させる第1遅延手段と、上記制御手段が上記第1スイッチ手段の制御を停止してから、上記電源接続手段が接続状態から切断状態に遷移するまでの時間を一定時間遅延させる第2遅延手段とを有し、上記制御手段は、上記温度検出手段の結果に基づき上記第1スイッチ手段を制御するとともに、上記電源接続手段と上記第2スイッチ手段とを同時に接続/切断状態に制御するようにしたので、装置の基本性能には影響を与えることなく、低コストに消費電力を削減することが可能となるとともに、その制御に関わる信号線数を削減することが可能となる。
【0135】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、、待機状態における消費電力を低コストで削減することができ、また、記録動作以外の動作を行っているときに、無駄なエネルギーを消費させないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である画像処理装置ID1を示す外観図である。
【図2】画像処理装置ID1の要部断面図である。
【図3】上記実施例における光学部4の概略を示す図である。
【図4】画像処理装置ID1を示すブロック図である。
【図5】画像処理装置ID1を示す電気回路概略図である。
【図6】上記実施例におけるイニシャル時の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施例である画像形成装置において、イニシャル時の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例である画像形成装置におけるイニシャル時の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施例である画像形成装置の電気回路概略図を示す図である。
【図10】リレー208とトライアック205との制御タイミングを示す図である。
【符号の説明】
ID1…画像処理装置、
1…画像処理装置本体、
2…原稿搬送部、
3…記録部、
4…光学部、
5…画像形成部、
6…転写材搬送部、
7…画像定着部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 記録媒体上に形成すべき像を転写する転写材を搬送する転写材搬送手段と、上記転写材搬送手段を駆動する駆動手段と、上記転写材搬送手段によって搬送される転写材が詰まっているか否かを検出するジャム検出手段と、上記ジャム検出手段への電源の供給/切断を切り替える電源接続手段と、上記駆動手段と上記電源接続手段と上記ジャム検出手段との制御を行う制御手段とを有する画像形成装置において、上記制御手段は、上記電源接続手段の切断状態では、上記ジャム検出手段による転写材の状態検出を行わず、上記電源接続手段を接続状態にした後に、上記ジャム検出手段による転写材の状態検出を行う手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】 請求項1において、上記制御手段は、上記電源接続手段を接続状態にした後に、転写材の状態検出を上記ジャム検出手段に実施させ、転写材が詰まっていることを上記ジャム検出手段が検出したときに、上記転写材搬送手段の駆動を上記駆動手段に行わせず、一方、上記転写材が詰まっていないことを上記ジャム検出手段が検出したときに、上記転写材搬送手段の駆動を上記駆動手段に行なわせる手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】 請求項2において、上記制御手段は、転写材が詰まっていないことを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記駆動手段による上記転写材搬送手段の駆動を終了した後に、直ちに上記電源接続手段を切断状態とし、一方、転写材が詰まっていることを上記ジャム検出手段が検出したときは、直ちに上記電源接続手段を切断状態とする手段であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】 請求項2において、上記電源接続手段の切断を一定時間遅延させる遅延手段を有し、転写材が詰まっていないことを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記駆動手段による上記転写材搬送手段の駆動を終了した後に、上記遅延手段による一定時間後に上記電源接続手段を切断状態とし、転写材が詰まっていることを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記遅延手段による一定時間後に上記電源接続手段を切断状態とすることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】 請求項2において、上記電源接続手段の切断を一定時間遅延させる遅延手段を有し、転写材が詰まっていないことを上記ジャム検出手段が検出したときは、上記駆動手段による上記転写材搬送手段の駆動を終了した後に、上記遅延手段による一定時間後に上記電源接続手段を切断状態とし、一方、転写材が詰まっていることを上記ジャム検出手段が検出したときは、直ちに上記電源接続手段を切断状態とすることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】 請求項1において、上記転写材へ転写された像を定着させるために加熱されるヒータと、上記ヒータの温度を検出するための温度検出手段と、商用の交流電源と上記ヒータとの間に直列に配置され、、ヒータヘの電力を接続/切断するために上記制御手段によって制御される第1スイッチ手段、第2スイッチ手段と、上記温度検出手段によって検出された温度が予め定められた値以上であった場合に、上記制御手段に優先して強制的に上記第2スイッチ手段をオフ状態とする強制切断手段と、上記電源接続手段が切断状態から接続状態に遷移してから上記制御手段が上記第1スイッチ手段の制御を開始するまでの時間を一定時間遅延させる第1遅延手段と、上記制御手段が上記第1スイッチ手段の制御を停止してから、上記電源接続手段が接続状態から切断状態に遷移するまでの時間を一定時間遅延させる第2遅延手段とを有し、上記制御手段は、上記温度検出手段の結果に基づき上記第1スイッチ手段を制御するとともに、上記電源接続手段と上記第2スイッチ手段とを同時に接続/切断状態に制御することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図3】
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【図10】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2001−253592(P2001−253592A)
【公開日】平成13年9月18日(2001.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−66251(P2000−66251)
【出願日】平成12年3月10日(2000.3.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】