説明

画像形成装置

【課題】本発明は、帯電効率の低下を抑制することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】レーザプリンタは、感光ドラム27を帯電させる帯電器29と、帯電器29で帯電した感光ドラム27にレーザ光を走査するスキャナユニット16と、レーザ光を通すためにスキャナユニット16から所定距離を隔てて配設される露光窓51aと、スキャナユニット16と露光窓51aとの間の空気を帯電器29側に引き寄せるように吸い込んで外に排出する排気ファンとを備えている。そして、露光窓51aを構成する壁のうち帯電器29から最も遠い第1壁63とスキャナユニット16との距離Aと、帯電器29に最も近い第2壁64とスキャナユニット16との距離Bとが、次式A<Bを満たす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光体を帯電させる帯電器と、装置内を換気するための排気ファンを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像形成装置として、帯電された感光ドラムにレーザ光を照射して、レーザ光で照射された部分の電位を下げて感光ドラム上に静電潜像を形成し、その静電潜像に現像剤を供給することで形成した現像剤像を用紙に転写することで、用紙に所定の画像を形成するものが知られている。
【0003】
このような画像形成装置としては、従来、レーザ光を走査するためのスキャナユニットと、このスキャナユニットの下方に所定の隙間を介して配設されるプロセスユニットとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。この画像形成装置では、プロセスユニット内に、現像剤像を担持するための感光ドラムと、感光ドラムを帯電させる帯電器と、スキャナユニットからのレーザ光を通して感光ドラムへ照射させるための露光窓とが主に設けられている。また、前記した帯電器と露光窓は、隣接して配設されている。
【0004】
ところで、前記したような画像形成装置には、主に装置内の熱を排出するための排気ファンが設けられており、この排気ファンによって、スキャナユニットとプロセスユニット間の空気が露光窓側から帯電器側に吸引されて、排熱等が行われるようになっている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−292356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記したように排気ファンによってスキャナユニットとプロセスユニット間の空気を吸い込む際には、露光窓等からプロセスユニット内に空気が流入し、その空気が帯電器からプロセスユニット外に出て行く現象が生じる場合があった。そして、このような現象が生じた場合には、帯電器による帯電の際に生じるイオン風(帯電時のイオンの動きに伴い発生するエアフロー)が帯電器から感光ドラムに向かうのに対し、排気ファンの駆動によって生じる気流の向きが逆向きとなるため、帯電の効率が低下するおそれがあった。
【0007】
そこで、本発明は、帯電効率の低下を抑制することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、感光体を帯電させる帯電器と、前記帯電器で帯電した前記感光体にレーザ光を走査する露光装置と、前記レーザ光を通すために前記露光装置から所定距離を隔てて配設される露光窓と、前記露光装置と前記露光窓との間の空気を前記帯電器側に引き寄せるように吸い込んで外に排出する排気ファンとを備え、前記露光窓を構成する壁のうち前記帯電器から最も遠い第1壁と前記露光装置との距離Aと、前記帯電器に最も近い第2壁と前記露光装置との距離Bとが、次式A<Bを満たすことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、露光窓を構成する壁のうち帯電器から最も遠い第1壁と露光装置との距離Aと、帯電器に最も近い第2壁と露光装置との距離Bとが、次式A<Bを満たすので、第1壁と露光装置との間を通る気流の流速は、第2壁と露光装置との間を通る気流の流速よりも高い状態にある。これにより、露光窓へ侵入する空気の量が少なくなるので、帯電器による帯電の際に生じるイオン風に逆らうような気流の発生を抑えて、帯電の効率の低下を抑制することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、気流の流速が第1壁と露光装置との間を通る際に第2壁と露光装置との間を通るときよりも高い状態となることで、露光窓へ侵入する空気の量が少なくなるので、帯電器による帯電の際に生じるイオン風に逆らうような気流の発生を抑えて、帯電の効率の低下を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
最初に、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの全体構成について簡単に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
【0012】
<レーザプリンタの全体構成>
図1に示すように、レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。なお、以下の説明においては、図1における右側を手前側(レーザプリンタ1の使用時におけるユーザ側)と称し、左側と奥側と称することとする。
【0013】
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6内に設けられた用紙押圧板7を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ6の一端側端部の上方に設けられる送出ローラ11と、この送出ローラ11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる給紙ローラ8、給紙パット9、ピンチローラ10および紙粉取りローラ50を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ50に対して下流側に設けられるレジストローラ12を備えている。
【0014】
そして、このように構成されるフィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙押圧板7によって送出ローラ11側に寄せられ、送出ローラ11によって給紙ローラ8および給紙パット9の間に送り出される。また、用紙3は、給紙ローラ8および給紙パット9によって一枚ずつ送り出されて各種ローラ10,50,12を通った後、画像形成部5に搬送される。
【0015】
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、露光装置の一例としてのスキャナユニット16、プロセスカートリッジ17、定着部18などを備えている。
【0016】
<スキャナユニットの構成>
スキャナユニット16は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23などを備えている。レーザ発光部から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、反射鏡22、レンズ21、反射鏡23の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
【0017】
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ17は、スキャナユニット16の下方に所定の空間を挟んで配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ17は、現像カートリッジ28とドラムユニット51とで主に構成されている。
【0018】
現像カートリッジ28は、ドラムユニット51に対して着脱自在に装着されており、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34を備えている。そして、トナーホッパ34内のトナーは、供給ローラ33により現像ローラ31に供給され、このとき、供給ローラ33と現像ローラ31との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ31上に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って、層厚規制ブレード32と現像ローラ31との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ31上に担持される。
【0019】
ドラムユニット51は、感光体の一例としての感光ドラム27、帯電器の一例としてのスコロトロン型帯電器29および転写ローラ30を主に備えている。
【0020】
感光ドラム27は、ドラムユニット51の筐体に回転可能に支持されている。この感光ドラム27は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が正帯電性の感光層により形成されている。そして、この感光ドラム27の上方には、ドラムユニット51の筐体に孔状に形成された露光窓51aが配設されている。
【0021】
スコロトロン型帯電器29は、感光ドラム27の斜め上方(詳しくは、感光ドラム27の奥側で、かつ、上側)に、感光ドラム27に接触しないように、所定間隔を隔てて対向配置されている。このスコロトロン型帯電器29(以下、単に「帯電器29」とも呼ぶ。)は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム27の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。そして、この帯電器29内では、コロナ放電に伴って生じるイオン風が、帯電器29から感光ドラム27へ向かう方向で発生するようになっている。
【0022】
転写ローラ30は、感光ドラム27の下方において、この感光ドラム27に対向して接触するように配置され、ドラムユニット51の筐体に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料が被覆されて構成されている。この転写ローラ30には、転写時に、定電流制御によって転写バイアスが印加される。
【0023】
そして、感光ドラム27の表面は、帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナユニット16からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。ここで、「静電潜像」とは、一様に正帯電されている感光ドラム27の表面のうち、レーザビームによって露光されて電位が下がっている露光部分をいう。次いで、現像ローラ31の回転により、現像ローラ31上に担持されているトナーが、感光ドラム27に対向して接触する時に、感光ドラム27の表面上に形成される静電潜像に供給される。そして、トナーは、感光ドラム27の表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
【0024】
その後、感光ドラム27と転写ローラ30とは、用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、感光ドラム27と転写ローラ30との間を用紙3が搬送されることにより、感光ドラム27の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
【0025】
<定着部の構成>
定着部18は、プロセスカートリッジ17の下流側に配設され、加熱ローラ41と、加熱ローラ41と対向配置され加熱ローラ41を押圧する押圧ローラ42とを備えている。そして、このように構成される定着部18では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と押圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させている。なお、定着部18で熱定着された用紙3は、定着部18の下流側に配設される排紙ローラ45に搬送され、この排紙ローラ45から排紙トレイ46上に送り出される。
【0026】
また、定着部18とスキャナユニット16との間には、装置内の熱を外部に逃がすための排気ファン60が設けられている。さらに、排気ファン60の下方であって、定着部18とプロセスカートリッジ17との間には、空気を整流するためのダクト61が設けられている。
【0027】
そして、このように排気ファン60やダクト61が設置されることによって、排気ファン60を駆動させると、ドラムユニット51と定着部18間の空気が、直接またはダクト61を通って排気ファン60に吸い込まれた後、外部に排出される。また、装置手前側上部の空気が、スキャナユニット16とプロセスカートリッジ17との間(以下、「前後通気路62」とも呼ぶ。)を通って排気ファン60に吸い込まれた後、外部に排出される。以下に、前後通気路62周りの構造を詳述することとする。
【0028】
<前後通気路周りの構造>
図2に示すように、前後通気路62の周囲の構造としては、前後通気路62の上壁を構成するスキャナユニット16が、感光ドラム27の中心と帯電器29の中心とを結んだ線の延長線L1と交わらない位置(延長線L1からずれた位置)に配置されている。また、感光ドラム27、帯電器29および排気ファン60が、一直線状に配置されている(図1参照)。さらに、ダクト61が、前後通気路62の出口に対向する位置に配置されている。そして、このように各部品が配置されることで、露光窓51a側から帯電器29側に向かって流れてくる気流の向きが、帯電器29から離れる向きに曲げられるようになっている。
【0029】
前後通気路62の奥側の部分は、スキャナユニット16の下壁を構成するスキャナプレート16aと、露光窓51aを形成する第1壁63および第2壁64とによって構成されている。ここで、第1壁63は、第2壁64の奥側(空気の流れ方向における下流側)に隣接して配設された帯電器29から最も遠く離れた位置に配置された壁であり、第2壁64は、帯電器29に最も近い位置に配置された壁である。また、第2壁64には、左右方向(紙面に垂直な方向)に所定のピッチで複数の孔64bが形成されている。さらに、第1壁63と第2壁64は、それらの間の距離が5〜30mmとなるように配設されている。
【0030】
そして、第1壁63には、第2壁64の上面64aに対して上方に突出する突起63aが形成されており、これにより、前後通気路62が絞られるようになっている。すなわち、第1壁63とスキャナプレート16aとの距離(スキャナプレート16aに直交する方向における距離)Aと、第2壁64とスキャナプレート16aとの距離Bとが次式(1),(2)を満たすようになっている。
A < B ・・・ (1)
A/B < 0.8 ・・・ (2)
【0031】
次に、前後通気路62内に形成された突起63aの作用について説明する。
図1に示すように、排気ファン60を駆動させると、装置手前側上部の空気が前後通気路62内を奥側に向かって流れる。そして、この空気は、図2に示すように、第1壁63の突起63aを通過する際、この突起63aによって通路が絞られていることから、その流速が増加して、露光窓51aからプロセスカートリッジ17内にほとんど流入することなく、帯電器29の上方へ流れ込む。
【0032】
言い換えると、第1壁63の突起63aを通過した気流は、第2壁64上を通過した気流に比べ、その流速が高い状態となっているため、第1壁63の下流側(露光窓51aの上方)が、第2壁64の下流側(帯電器29の上方)に比べ減圧状態となる。これにより、帯電器29の上方の空気が、帯電器29内、プロセスカートリッジ17内、露光窓51aを通ってプロセスカートリッジ17外に吸い出されるようになっている。そのため、プロセスカートリッジ17内から帯電器29を通ってプロセスカートリッジ17外に流出するような気流の発生が抑制されるようになっている。その後、この空気の流れは、帯電器29付近で斜め上方に曲げられて、排気ファン60から外部に排出される。
【0033】
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
気流の流速が突起63aを通過する際に増加して、露光窓51aからプロセスカートリッジ17内へ侵入する空気の量が少なくなるので、帯電器29による帯電の際に生じるイオン風に逆らうような気流の発生を抑えて、帯電の効率の低下を抑制することができる。
【0034】
距離Aと距離Bの関係が、式(2)「A/B<0.8」を満たすことで、第2壁64と感光ドラム27との間の気流の流れが帯電器29から離れる方向(手前側へ向かう方向)となるので、帯電の効率の低下を確実に抑制することができる。なお、第2壁64と感光ドラム27との間の気流の流れは、本願発明者の実験により確認されている(後述の実施例参照)。
【0035】
第1壁63から第2壁64までの距離を5〜30mmとすることで、露光窓51aの開口が比較的小さく形成されるので、露光窓51aからプロセスカートリッジ17内への空気の侵入を抑えることができるとともに、スキャナユニット16からのレーザ光を確実に感光ドラム27まで通すことができる。
【0036】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、第1壁63に突起63aを設けたが、本発明はこれに限定されず、第1壁63に対向するスキャナプレート16aの下面に突起を設けてもよいし、スキャナプレート16aと第1壁63の両方に突起を設けてもよい。
【0037】
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
【実施例】
【0038】
以下に、前記した実施形態についての実施例を説明する。詳しくは、距離Aと距離Bの比A/Bと、所定箇所の空気の流量との関係を調べた実験結果(シミュレーション結果)を示す実施例について説明する。
【0039】
本実施例に係る実験(シミュレーション)においては、排気ファン60、帯電器29、露光窓51a、第1壁63、第2壁64などを前記した実施形態のように配置した。詳細には、第1壁63上の突起63aの高さ以外は、ブラザー工業社製HL−2040と同様の配置とした。また、排気ファン60による排気流量を、4.25×10−6/sとした。そして、このような条件下において、第1壁63上の突起63aの高さを以下の表1に示すように変えながら、第2壁64の孔64bを流れる空気の流量と、第2壁64と感光ドラム27間を流れる空気の流量とを計測した。これにより、表1や図3に示すような実験結果が得られた。なお、表1の流量の正負の符号については、第2壁64の孔64bを流れる空気の流量に関しては、プロセスカートリッジ17の外側から内側に向かう方向を正とし、第2壁64と感光ドラム27間を流れる空気の流量に関しては、帯電器29から露光窓51aに向かう方向を正としている。
【0040】
【表1】

【0041】
以上、本実施例によれば、A/B<0.8とすることで、第2壁64と感光ドラム27間を流れる空気の向きが、帯電器29から露光窓51aに向かう方向になることが確認された。また、A/B<0.8とすることで、第2壁64の孔64bを流れる空気の向きが、プロセスカートリッジ17の外側から内側に向かう方向になるため、露光窓51aから空気が流入して第2壁64の孔64bから流出するといった現象が起こっていないことが確認された。以上により、A/B<0.8とすることで、帯電器29による帯電時に発生するイオン風が他の気流によってほとんど邪魔されることなく、良好に流れることが確認された。
【0042】
また、A/Bが0.93や1.07であるときには、第2壁64と感光ドラム27間を流れる空気の向きが、露光窓51aから帯電器29に向かう方向になり、第2壁64の孔64bを流れる空気の向きが、プロセスカートリッジ17の内側から外側になることが確認された。ただし、A/Bが0.93のときの各結果と、A/Bが1.07のときの結果を比較すると、0,93のときの方が、空気の流量が少ないことが確認された。これにより、A/Bの値が小さくなる程、帯電器29の帯電を邪魔するような空気の流れを抑えられることが確認された。そのため、A<Bとすることでも、帯電器29による帯電時に発生するイオン風が他の気流によって受ける影響を極力低くすることができることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の画像形成装置の一例としてのレーザプリンタの一実施形態を示す側断面図である。
【図2】前後通気路周りの構造を示す拡大断面図である。
【図3】距離Aと距離Bとの比A/Bと、所定箇所を流れる流量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
【0044】
1 レーザプリンタ(画像形成装置)
3 用紙
16 スキャナユニット(露光装置)
16a スキャナプレート
17 プロセスカートリッジ
27 感光ドラム(感光体)
29 スコロトロン型帯電器
51 ドラムユニット
51a 露光窓
60 排気ファン
61 ダクト
62 前後通気路
63 第1壁
63a 突起
64 第2壁
64a 上面
64b 孔
A 距離
B 距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体を帯電させる帯電器と、
前記帯電器で帯電した前記感光体にレーザ光を走査する露光装置と、
前記レーザ光を通すために前記露光装置から所定距離を隔てて配設される露光窓と、
前記露光装置と前記露光窓との間の空気を前記帯電器側に引き寄せるように吸い込んで外に排出する排気ファンとを備え、
前記露光窓を構成する壁のうち前記帯電器から最も遠い第1壁と前記露光装置との距離Aと、前記帯電器に最も近い第2壁と前記露光装置との距離Bとが、次式
A < B
を満たすことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記感光体の中心と前記帯電器の中心とを結んだ線の延長線と交わらない位置に、前記露光装置を配設したことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記帯電器は、コロナ放電式であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記感光体、前記帯電器および前記排気ファンが、一直線状に配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記帯電器の前記感光体とは反対側で、前記露光窓側から流れてくる気流の向きが前記帯電器から離れる向きに曲げられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記距離Aと前記距離Bとの関係が、次式
A/B < 0.8
を満たすことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第1壁から前記第2壁までの距離が、5〜30mmであることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1壁および前記第1壁に対向する前記露光装置の壁面の少なくとも一方に突起が形成されることで、気流の通路が絞られていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−111869(P2008−111869A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293089(P2006−293089)
【出願日】平成18年10月27日(2006.10.27)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】