画像形成装置
【課題】操作するユーザにとって有用な情報を容易に取得することができ、これにより操作のための作業効率を向上させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】操作画面の操作キー81に対してコメント情報82を入力し、該入力されたコメント情報82を操作画面に表示するにあたり、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合には、その旨を報知するアイコン84を操作画面に表示させるか、或いは、操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせる。
【解決手段】操作画面の操作キー81に対してコメント情報82を入力し、該入力されたコメント情報82を操作画面に表示するにあたり、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合には、その旨を報知するアイコン84を操作画面に表示させるか、或いは、操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やデジタル複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やデジタル複合機等の印刷機能を有する画像形成装置は、近年、様々な機能(例えば、両面印刷、カラー印刷、縮小拡大印刷或いはジョブの操作手順を予め登録しておくジョブプログラム登録機能等の各種機能)が搭載されている。また、ファクシミリ装置やデジタル複合機等の画像形成装置のように送信機能を有する場合には、例えば、ファクシミリ番号や電子メールアドレス等の相手先識別情報を予め登録しておくワンタッチ登録やグループ登録等の各種機能が搭載されることもある。さらに、ユーザを認証する機能を備えた画像形成装置もある。
【0003】
この種の画像形成装置では、通常、表示部の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザにて所望の機能を実行するための操作が行われることで、該操作された機能が実行されるようになっている。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、操作手段からの操作者のユーザ名及びパスワードの入力により操作者認証手段が操作者を認証する際に、ジョブメモリ管理手段が、複数のコピー条件を組み合わせて登録しておいて該登録済みコピー条件を必要時に呼び出し可能に管理すると共に、該コピー条件の登録と呼び出しとを前記操作者認証手段で認証された操作者別に管理する画像形成装置が記載されている。
【0005】
また、送信機能を用いて画像データを送信する場合には、通常、表示部の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザにて相手先識別情報を予め登録するための操作が行われることで、該操作された相手先識別情報が登録されると共に、該登録された相手方へ送信するための操作が行われることで、該操作された相手方への送信が実行されるようになっている。
【0006】
例えば、下記特許文献2には、正規ユーザに専用の個人電話帳と、グループに所属する正規ユーザのためのグループ電話帳と、ユーザに無関係な汎用電話帳とを備え、ユーザ認証の結果に基づき、個人電話帳、グループ電話帳及び汎用電話帳の何れかを利用可能とした通信端末装置が記載されている。
【0007】
また、下記特許文献3には、送信先を定義した定義情報を記憶しており、選択された定義情報に基づいて画像データを送信する際に送信処理についての認否を判断し、送信処理が認められた場合に画像データを送信する画像送信装置が記載されている。
【特許文献1】特開2003−118177号公報
【特許文献2】特開2006−114992号公報
【特許文献3】特開2006−191192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、従来の画像形成装置において、表示部の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザが操作を行うにあたっては、かかる操作に対して有用な情報(例えば、操作マニュアル等には記載されているものの表示部には表示されることがないために操作するユーザにとって必要な情報であってもすぐに手に入れることができない実用的な情報や、注意事項等のユーザの個別的な情報、特定の操作対象に対する特定の操作方法等のノウハウ的な情報、業務での習慣的な決まりごと等のローカル的な情報)が必要であるにも拘わらず、操作を行うユーザは、かかる操作に対する有用な情報を容易に取得できてないのが実情である。
【0009】
具体的には、注文書等の書類をコピーする場合、特定のフォームでは枠を1cm分消去することが定型業務となっていたり、或いは、書類を送信する場合、相手先によっては送信後に電話で連絡する等の業務が必要であったりする。このようなときには、従来は、コピー毎に、或いは、送信する毎に原稿にメモ書きを添えるなどの作業を行うといった煩雑な作業が必要であり、このことは、コピー操作や送信操作等の操作のための作業効率の低下を招く要因になっていた。
【0010】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、操作するユーザにとって有用な情報を容易に取得することができ、これにより操作のための作業効率を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1及び第2態様の画像形成装置を提供する。
【0012】
(1)第1態様の画像形成装置
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【0013】
本発明に係る第1態様の画像形成装置では、前記入力手段が前記操作キーに対して、ユーザにとって有用なコメント情報を入力し、前記表示制御手段が前記入力手段にて入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する。
【0014】
このように、本発明に係る第1態様の画像形成装置によれば、前記操作キーに対するコメント情報として、ユーザにとって有用な情報を入力し、該入力されたコメント情報を前記操作画面に表示することで、有用な情報を容易に取得することが可能となり、それだけ、該操作のための作業効率を向上させることができる。
【0015】
さらに、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させるので、前記操作キーに対してコメント情報が入力されていることをユーザに容易に認識させることが可能である。
【0016】
本発明に係る第1態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合(例えば前記アイコンが操作されたことを検出した場合)にのみ、前記コメント情報の内容を表示させることができる。この場合、コメント情報がむやみに前記操作画面に表示されることがなく、前記操作画面がコメント情報の表示により煩雑になることを防止することが可能となる。
【0017】
本発明に係る第1態様の画像形成装置において、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(a1)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの色を変えることが可能とされている態様、
(b1)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの形状を変えることが可能とされている態様、
(c1)前記(a1)及び(b1)を組み合わせた態様である。
【0018】
(2)第2態様の画像形成装置
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせる(例えば、色や形状を変える)ことを特徴とする画像形成装置。
【0019】
本発明に係る第2態様の画像形成装置では、前記入力手段が前記操作キーに対して、ユーザにとって有用なコメント情報を入力し、前記表示制御手段が前記入力手段にて入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する。
【0020】
このように、本発明に係る第2態様の画像形成装置によれば、前記操作キーに対するコメント情報として、ユーザにとって有用な情報を入力し、該入力されたコメント情報を前記操作画面に表示することで、有用な情報を容易に取得することが可能となり、それだけ、該操作のための作業効率を向上させることができる。
【0021】
さらに、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせる(例えば、色や形状を変える)ので、前記操作キーに対してコメント情報が入力されていることをユーザに容易に認識させることが可能である。
【0022】
本発明に係る第2態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合(例えば前記操作キーが操作されたことを検出した場合)にのみ、前記コメント情報の内容を表示させることができる。この場合、コメント情報がむやみに前記操作画面に表示されることがなく、前記操作画面がコメント情報の表示により煩雑になることを防止することが可能となる。
【0023】
本発明に係る第2態様の画像形成装置において、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(a2)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの色を変えることが可能とされている態様、
(b2)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの形状を変えることが可能とされている態様、
(c2)前記(a2)及び(b2)を組み合わせた態様である。
【0024】
本発明に係る第1及び第2態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合(例えば、第1態様の画像形成装置では前記アイコンが操作されたことを検出した場合、また、第2態様の画像形成装置では前記操作キーが操作されたことを検出した場合)、前記コメント情報の内容について、ポップアップ画面を用いて前記操作画面に表示させることが好ましい。
【0025】
この場合、前記ポップアップ画面を用いた別画面で前記操作画面に前記コメント情報の内容を表示させることができ、これにより入力可能な文字数を多くしても、該コメント情報の内容を一度に表示し易くすることが可能となる。従って、たとえコメントの文章が多い場合でも、前記コメント情報の内容をユーザに容易に理解させることが可能となる。
【0026】
この場合、前記コメント情報の文字数に応じて前記ポップアップ画面の大きさを変えても良いし、前記ポップアップ画面に収まるように文字のサイズを自動的に調整する構成でも良い。
【0027】
また、本発明に係る第1及び第2態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記ポップアップ画面を表示させるときに、対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キーについても同時に表示させることができる。
【0028】
この場合、前記コメント情報の内容を確認後、そのまま前記指示キーにて動作の開始を指示することが可能となり、これにより操作の利便性を向上させることができる。
【0029】
本発明に係る第1及び第2態様の画像形成装置において、画像データを送信する送信機能を更に備えていてもよい。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、本発明第1及び第2態様の画像形成装置によると、前記操作画面の前記操作キーに対するコメント情報として、ユーザにとって有用な情報を入力し、該入力されたコメント情報を前記操作画面に表示することで、操作するユーザにとって有用な情報を容易に取得することができ、これにより操作のための作業効率を向上させることができる。
【0031】
さらに、本発明に係る第1態様の画像形成装置では、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させることで、また、本発明に係る第2態様の画像形成装置では、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせることで、前記操作キーに対してコメント情報が入力されていることをユーザに容易に認識させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能等を有するデジタル複合機に適用した形態について、その実施の形態を示す添付図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0033】
図1は、本実施の形態に係るデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの全体構成を示す模式図である。
【0034】
図中の符号100は、本発明の一実施形態に係るデジタル複合機である。このデジタル複合機100には通信網を介して各種の外部機器が接続されている。例えば、ローカルな通信網として敷設されている通信ネットワークLNには、パーソナルコンピュータ等の外部コンピュータ200が接続されおり、図示を省略したゲートウェイ等の接続手段を介して接続されているインターネット網INには外部コンピュータ300及びインターネットファクシミリ装置400(以下では単にファクシミリ装置400という)が接続されている。また、公衆電話回線網PNを介して外部のファクシミリ装置500が接続されている。
【0035】
図2は、デジタル複合機100の内部構成を示すブロック図である。デジタル複合機100はCPU等の処理装置を含む制御部101と、ROM及びRAM等のメモリを含む主記憶部103とを備えている。
【0036】
詳しくは、デジタル複合機100は、制御部101のCPUが主記憶部103のROMに予め格納された制御プログラムを主記憶部103のRAM上にロードして実行することにより、バス102を介して接続されたハードウェアを制御し、全体として画像形成装置並びに画像送信装置及び画像受信装置として動作させるようになっている。
【0037】
以下、バス102に接続されている各種ハードウェアの構成について説明する。管理部105は、不揮発性の半導体メモリにより構成されており、その記憶領域の一部は、宛先の電子メールアドレス、ファクシミリ番号等の相手先識別情報を管理する相手先管理テーブル105a、実行した処理の履歴を管理する履歴管理テーブル105b、認証コード(ここではユーザを識別するユーザ識別コード及びパスワード)を管理する認証コード管理テーブル105c、各種機能の表示情報を管理する機能情報管理テーブル105dとして利用されている。
【0038】
操作パネル106は、ユーザによる操作を受付けるための操作部107と、ユーザに対して報知すべき情報を表示するための表示部108とにより構成されている。操作部107は、機能の切替操作、プリント処理における出力枚数、コピー処理における変倍、ファクシミリ送信処理における送信先等の入力を受付けるために各種操作キー、数値キー等の操作部材を備えている。表示部108は表示装置(例えば液晶ディスプレイ装置)を備えており、デジタル複合機100の動作状況、操作部107から入力された設定値等の表示情報を表示する。また、表示部108には、ユーザの表示画面への入力操作(例えば押下操作)により各種の選択操作を受付けるようにしたソフトウェアキーを有するタッチパネル方式の入力装置が設けられている。
【0039】
画像読取部109は、読取用の原稿を載置するための原稿台、読取用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ、AD変換器等の光学部材(何れも不図示)を備えている。そして、画像読取部109は、所定の読取り位置にセットされた原稿の画像を当該イメージセンサに結像させてアナログ電気信号に変換し、得られたアナログ電気信号をAD変換器によりデジタル信号にAD変換し、得られたデジタル信号に対して、原稿読取時の光源の配光特性、イメージセンサの感度ムラ等の補正を施すことによりデジタル形式の画像データを生成するようになっている。
【0040】
画像メモリ110は、例えば揮発性のページメモリであり、画像読取部109にて取得した画像データ、プリントジョブから展開される画像データや、ファクシミリデータから展開される画像データ等の各種画像データを一時的に記憶するようになっている。このデジタル複合機では、画像メモリ110に一時的に記憶された画像データが制御部101の指示によりその利用目的に応じた転送先へ転送されるようになっている。すなわち、一時的に記憶された画像データは、用紙等のシート上に画像形成を行う場合には画像形成部111へ、ファイリング機能を利用して保存する場合には大容量記憶メモリ(ここではハードディスク装置(HDD))112へ、電子メールとして送信する場合には相手先アドレスの情報を含んだ電子メールに添付された後に通信IF113へ、また、ファクシミリデータとして送信する場合にはファクシミリモデム114へそれぞれ転送される。
【0041】
画像形成部111は、画像メモリ110から転送されてきた画像データに基づいてシート上に画像形成を行う。詳しくは、画像形成部111は、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像をシート上に転写する転写器等の画像形成部材(何れも不図示)を備えている。そして、画像形成部111は、電子写真方式にてユーザが所望する画像をシート上に形成するようになっている。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像形成を行う他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像形成を行う構成であってもよい。
【0042】
HDD112は、ハードディスクコントローラ及びディスク状の磁気記録媒体を有するハードディスク装置である。そして、HDD112は、制御部101がハードディスクコントローラに指示を与えることにより、データの書込処理又は読出処理が行われるようになっている。また、HDD112は、記憶領域の一部が画像データを記憶するためのデータエリアとして利用されており、操作パネル106を通じて要求を受付けた場合、又は通信IF113を介して外部コンピュータ200,300からの要求を受信した場合、データエリアに記憶されている画像データを読出すようになっている。従って、このデジタル複合機100では、プリント処理の失敗又は出力部数の不足等のためにプリント処理を再度実行する必要がある場合には、データエリアに記憶されている画像データを任意に読出してプリント処理を実行させることができる。なお、本実施の形態では、HDD112は、記憶領域の一部がコメント情報管理テーブル112a(後述する図4参照)として利用することができる。
【0043】
通信IF113は、通信ネットワークLNの通信規格に準拠した通信インタフェースを備えており、通信ネットワークLN及びインターネット網INへ接続できるようになっている。かかる構成を備えた通信IF113では、接続された通信ネットワークLN上の外部コンピュータ200からプリントジョブを受信すると共に、インターネット網IN上の外部コンピュータ300から送信される電子メール、ファクシミリ装置400から送信されるファクシミリデータを受信することができる。また、通信IF113では、外部コンピュータ200へ通知すべき情報を送信すると共に、インターネット網IN上の外部コンピュータ300へ電子メールを送信し、ファクシミリ装置400へファクシミリデータを送信することができる。このように、通信IF113は、各種データの送受信の制御を行うことができるようになっている。
【0044】
ファクシミリモデム114は、公衆電話回線網PNを介して外部のファクシミリ装置500へ接続するための回線終端回路を備えており、接続されたファクシミリ装置500に対してファクシミリデータを送受信できるようになっている。詳しくは、ファクシミリモデム114は、受信したファクシミリデータを復号するための復号回路と、送信すべきファクシミリデータを符号化するための符号化回路とを備えている。そして、ファクシミリモデム114は、このようなファクシミリデータの符号化処理及び復号処理、並びに符号化されたファクシミリデータの送受信処理を実行することができる。
【0045】
[本発明の特徴部分の説明]
本実施形態に係るデジタル複合機100は、表示部108(後述する図5参照)の操作画面に表示される操作キーが選択操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することができるようになっており、表示部108の操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力されたコメント情報を表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備えている。
【0046】
詳しくは、このデジタル複合機100は、ユーザにより操作された操作情報が入力される操作部107と、各種機能の表示情報(機能情報)を記憶する機能情報記憶部(ここでは機能情報管理テーブル105d)と、コメント情報を記憶するコメント情報記憶部(ここではコメント情報管理テーブル112a)と、機能情報記憶部に記憶された機能情報に基づき複数の操作画面を選択的に表示する表示部108と、デジタル複合機100全体を制御する制御部101とを備えている。なお、本実施の形態では、機能情報記憶部は、管理部105の機能情報管理テーブル105dによって構成されており、コメント情報管理部は、HDD112の一部のコメント情報管理テーブル112aによって構成されている。
【0047】
制御部101は、のちほど詳しく説明するが、表示部108の操作画面に表示される機能情報の操作キー(ここでは機能情報管理テーブル105dに記憶されている機能情報の操作キー)に対してコメント情報を入力する入力制御手段と、この入力制御手段によって入力されたコメント情報をその機能情報に対応させてコメント情報記憶部(以下、コメント情報管理テーブル112aという)に記憶する記憶制御手段と、この記憶制御手段によってコメント情報管理テーブル112aに記憶したコメント情報をその機能情報と共にコメント情報管理テーブル112aから読み出す読出制御手段と、この読出制御手段によってコメント情報管理テーブル112aから読み出したコメント情報をその機能情報の操作キーに対応させて表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備え、次の第1及び第2実施形態の動作を行うように構成されている。即ち、
(第1実施形態)
第1実施形態においては、表示制御手段は、後述する図11から図14に示すように、入力制御手段により操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合には、その旨を報知するアイコン84を表示部108における操作画面80a,80a’,80b,80b’の操作キー82の近傍に表示させるようになっている。
【0048】
(第2実施形態)
第2実施形態においては、表示制御手段は、後述する図15から図18に示すように、入力制御手段により表示部108の操作画面80a,80a’,80b,80b’に表示される操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合には、該操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせる(ここでは、色を変える(図中斜線参照))ようになっている。
【0049】
本第1及び第2実施形態に係るデジタル複合機100によると、操作画面の操作キー81に対するコメント情報82として、ユーザにとって有用な情報(例えば、注文書等の書類をコピーする場合での「枠を1cm分消去する」といったコメントや、書類を送信する場合での「送信後に電話で連絡する」といったコメント)が入力され、該入力されたコメント情報82が表示部108の操作画面に表示される。こうすることで、表示部108の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザが操作を行うにあたって、かかる操作に対して有用な情報を容易に取得することが可能となり、入力誤りの低減や操作性の向上を図ることができる。
【0050】
さらに、第1実施形態に係るデジタル複合機100では、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に、その旨を報知するアイコン84を操作画面に表示させることで、また、第2実施形態に係るデジタル複合機100では、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に、該操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせる(ここでは、色を変える)ことで、操作キー81に対してコメント情報82が入力されていることをユーザに容易に認識させることができる。
【0051】
本第1及び第2実施形態では、コメント情報82は、文字情報を含んでいる。そして、入力制御手段は、表示部108の操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対して文字のコメント情報82を入力するようになっている。また、表示制御手段は、読出制御手段によってコメント情報管理テーブル112aから読み出した文字のコメント情報82をその機能情報の操作キー81に対応させて表示部108に表示するようになっている。
【0052】
図3は、機能情報管理テーブル105dのデータ構造の一例を示す模式図であり、図4は、コメント情報管理テーブル112aのデータ構造の一例を示す模式図である。
【0053】
図3に示すように、機能情報130は、機能情報を識別する機能コード120に対応して機能情報管理テーブル105dに記憶されている。また、図4に示すように、コメント情報82は、機能コード120に対応してコメント情報管理テーブル112aに記憶される。これにより、コメント情報82をその機能情報130に対応させることができる。
【0054】
本第1及び第2実施形態では、制御部101は、使用目的や使用状況に応じて各種設定を予め行っておくシステム設定モードと、各種機能を実行する機能実行モードとを実行可能となっている。なお、システム設定モードで行われる設定としては、特に限定されるものではないが、例えば、ワンタッチ登録やグループ登録、特別機能等の設定が挙られる。また、機能実行モードで行われる機能としては、特に限定されるものではないが、例えば、両面印刷、カラー印刷、縮小拡大印刷、ジョブプログラム登録機能等の各種印刷機能や、公衆回線及びインターネットによるファクシミリ送信等の各種送信機能が挙げられる。
【0055】
(システム設定モード)
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される入力制御手段は、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報を入力するようになっている。
【0056】
これについて、システム設定モードにおいて、ワンタッチキー(短縮キー)の相手先を登録するときにコメント情報を入力する場合を例にとって説明したあと、各種機能(具体的には枠消去機能)に対してコメント情報を入力する場合を例にとって説明する。
【0057】
先ず、電子メールアドレス及びファクシミリ番号をワンタッチキーとして登録する際の動作を、操作パネル106の表示部108に表示される画面を用いて説明する。
【0058】
図5は、操作パネル106の一例を示す模式図である。操作パネル106は、前述したように、各種ハードウェアキーを備える操作部107と、表示装置及びタッチパネル方式の入力装置からなる表示部108とにより構成される。操作部107が備えるハードウェアキーとしては、数値入力のためのテンキー107a、入力された設定値をクリアするためのクリアキー107b、入力された各種設定を全解除するための全解除キー107c、コピー開始、送信開始等の指示を受付けるスタートキー107dの他、プリント機能、送信機能、及びコピー機能をそれぞれ切替える機能切替キー107e,107f,107g、ユーザによる設定を受付けるシステム設定キー107hを備えている。なお、図5の下方には、コピー処理を待ち受けるための初期画面10が表示部108に表示されている様子を拡大して示している。そして、初期画面10にはソフトウェアキーとして構成された各種キー108a〜108dが配置されている。制御部101は、これらのキー108a〜108dが押下操作されることにより、それぞれ、枠消去などの特別機能の設定、両面コピー機能の設定、ステイプル処理等の仕上げ機能の設定、画像データを保存するファイリング機能の設定が行えるようになっている。
【0059】
図6は、図5に示すシステム設定キー107hが押下操作されたときに選択的に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0060】
図5に示す操作パネル106においてシステム設定キー107hが押下操作された場合、制御部101は、図5の下方に示したような初期画面10に代えて図6(a)に示す設定メニュー画面20を表示部108に表示する。設定メニュー画面20にはソフトウェアキーとして構成された各種キー21〜28が配置されている。
【0061】
制御部101は、これらのキー21〜28が押下操作されることにより、それぞれ、プリント出力した総枚数の表示、画面コントラストの設定、各種データリストの出力要求、日付・時刻の設定、給紙トレイの設定、データを送信する際の相手先の登録、コメント情報の入力、装置管理者による各種の設定が行えるようになっている。また、設定メニュー画面20の上部に配置された終了キー29が押下操作された場合、この設定メニュー画面20が閉じられ、表示部108には図5の下方に示す初期画面10が表示される。なお、コメント情報82は、ここでは各種キー21〜27が押下操作されることで入力できるようになっている。このうち、先ず、相手登録キー26の押下操作によるコメント情報の入力を例にとって以下に説明する。
【0062】
図6(a)に示す設定メニュー画面20において相手先登録キー26が押下操作された場合、設定メニュー画面20に代わって図6(b)に示す相手先登録画面30が表示部108に表示される。相手先登録画面30には、相手先の通信アドレス(ファクシミリ番号、電子メールアドレス)を設定するためのアドレス設定キー31、アドレスのインデックスを作成又は修正するためのユーザインデックス設定キー32、電子メールの発信元に係る情報を設定する発信元設定キー33が配置されている。各キー31〜33が押下操作された場合、相手先登録画面30での操作内容が確定し、画面上部に配置された終了キー34が押下操作された場合、前述した設定メニュー画面20に戻す処理が行われる。
【0063】
図6(b)に示す相手先登録画面30においてアドレス設定キー31が押下操作された場合、相手先登録画面30に代わって図6(c)に示す登録内容設定画面40が表示部108に表示される。この登録内容設定画面40には、相手先の通信アドレスにワンタッチキーの割り当てを設定するためのワンタッチ登録用キー(キー割当てキー)41、通信アドレスのグループ化を行うためのグループ登録用キー42、登録内容の修正又は解除を行うための修正/解除用キー43が配置されている。各キー41〜43が押下操作された場合、登録内容設定画面40での操作内容が確定し、画面上部に配置された終了キー44が押下操作された場合、図6(b)に示す相手先登録画面30に戻す処理が行われる。
【0064】
図7Aは、ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部108に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0065】
図6(c)に示す登録内容設定画面40においてワンタッチ登録用キー41が押下操作された場合、登録内容設定画面40に代わって図7Aに示すアドレス設定画面50が表示部108に表示される。
【0066】
図7Aは、電子メールアドレスに対してワンタッチキーを割り当てるためのアドレス設定画面の一例を示している。
【0067】
図7Aに示すアドレス設定画面50には、「E−mail」又は「ファックス」の宛先のタイプを選択するための選択キー(ここではプルダウンメニューキー)51、相手先の登録内容を入力するための相手先登録欄52a〜52h、得意先インデックスに設定する選択キー(ここではチェックボックス)53が配置されている。
【0068】
選択キー51において「ファックス」が選択操作された場合にはファクシミリ番号、「E−mail」が選択操作された場合には電子メールアドレスを設定できるようにしている。
【0069】
相手先登録欄52a〜52hは、それぞれ、相手先を検索するための検索番号、相手先の名前、相手先を検索するための検索文字、宛先名とは別にアドレス帳に表示させるためのキー名称、アドレス帳画面で利用するためのユーザインデックスの種類、相手先の電子メールアドレス又はファクシミリ番号、画像データのファイル形式、画像データの圧縮形式を入力できるようになっている。また、チェックボックス53にチェックが入力された場合には得意先タブに表示する設定を行い、チェックボックス53のチェックが外された場合には得意先タブに表示しない設定を行う。
【0070】
また、画面上部にある削除キー57が押下操作された場合、登録内容を削除し、キャンセルキー58が押下操作された場合、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われ、OKキー59が押下操作された場合、アドレス設定画面50での入力内容が確定し、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われる。
【0071】
そして、コメント入力欄54には、コメント情報82が入力される。本第1及び第2実施形態では、コメント情報82は、ユーザが任意に書き込むことができるフリーコメントを含んでいる。制御部101にて構成される入力制御手段は、表示部108の操作画面50に表示される機能情報に対してフリーコメントを入力することが可能とされている。また、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて入力されたフリーコメントをその機能に対応させて表示部108に表示することが可能とされている。
【0072】
この例では、コメント入力欄54に、相手先「345」に対して「送信後に電話で連絡を入れる」という注意事項等のユーザの個別的なコメント情報82が入力される。
【0073】
図7Bは、ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部108に表示される画面の他の例を示す模式図である。図7Bにおいて、図7Aに示す要素と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図7Bに示すアドレス設定画面50では、コメント情報82は、所定の語句を予め設定した定型コメントを含んでいる。制御部101にて構成される入力制御手段は、表示部108の操作画面50に表示される機能情報に対して定型コメントを入力することが可能とされている。また、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて入力された定型コメントをその機能に対応させて表示部108に表示することが可能とされている。
【0075】
この例では、定型コメントは、相手先の営業時刻(開始時刻及び終了時刻)、添付する画像データのファイル形式、添付する画像データの圧縮形式とされている。そして、コメント入力欄55a〜55dに、それぞれ、営業開始時刻、営業終了時刻、ファイル形式、圧縮形式という注意事項等のユーザの個別的な情報が入力される。
【0076】
図7Cは、図7Bに示す画面の変形例を示す模式図である。図7Cにおいて、図7Bに示す要素と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。なお、図7Cでは、上側にアドレス設定画面50のコメント入力欄部分を示すと共に、下側に詳細設定画面50aも示している。
【0077】
図7Cに示すコメント入力欄では、詳細設定キー56が押下操作されることにより、コメント情報82の詳細設定を行えるようになっている。
【0078】
ここでは、制御部101にて構成される入力制御手段は、コメント情報82に対して視覚的な修飾処理を施すようになっており、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて視覚的な修飾処理が施されたコメント情報82を表示するようになっている。また、入力制御手段は、表示制御手段にてコメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件を入力するようになっており、表示制御手段は、入力制御手段にて入力された表示条件に基づきコメント情報82を表示するようになっている。
【0079】
この例では、コメント情報82は、コメント文字の色指定、コメント枠の色指定、コメント文字のフォントの種類、コメント文字の大きさ、コメント枠の有無情報を含むコメント枠の線種の指定といった視覚的な修飾処理の情報を含んでいる。そして、コメント入力欄56a〜56eに、それぞれ、コメント文字の色、コメント枠の色、コメント文字のフォントの種類、コメント文字の大きさ、コメント枠の線種(線種なしの場合はコメント枠なし)が入力される。
【0080】
また、コメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件の設定は、後述するようにコメント情報82を表示開始から所定の一定時間だけ表示する場合でのコメント表示時間の設定(例えば、1秒〜30秒のうちの何れかの時間の設定)、後述するようにコメント情報の表示部108への表示の仕方に関する表示条件の設定(例えば、第1実施形態のコメント表示用アイコン選択時又は第2実施形態の機能実行キー選択時の何れかの設定)とされている。そして、コメント入力欄56f,56gに、それぞれ、コメント表示時間、コメント表示条件が入力される。
【0081】
次に、各種機能(例えば、コピー特別機能注釈設定や1セット2コピー等の機能)に対してコメント情報を入力する場合について説明する。図6(a)に示す設定メニュー画面20においてコメント情報キー27が押下操作された場合、設定メニュー画面20に代わって図8に示すコメント情報入力画面60が表示部108に表示される。
【0082】
図8は、図6(a)に示すコメント情報キー27が押下操作されたときに表示されるコメント情報入力画面の一例を示す模式図である。
【0083】
図8に示すコメント情報入力画面60には、それぞれの機能情報に対して、定型項目(例えば、当該機能で印刷を行うことを禁止する適用禁止原稿の種類)を入力するための定型コメント入力欄61a及びフリーコメントを入力するためのフリーコメント入力欄61bが配置されている。各機能情報は、ここでは、一覧的に下方に表示されるようになっており、表示画面から外れた機能情報はスクロール表示できるようになっている。
【0084】
画面上部のキャンセルキー62が押下操作された場合、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われ、OKキー63が押下操作された場合、コメント情報入力画面60での入力内容が確定し、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われる。
【0085】
この例では、コメント入力欄61aに、コピー特別機能の適用禁止原稿という定型項目のコメントに対して「OK注文書」という文書の種類が入力され、コメント入力欄61bに、コピー特別機能の「〜〜資料は1cm分枠を消す」という文章が入力される。
【0086】
次に、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の入力を行う動作フローについて図9を参照しながら説明する。
【0087】
図9は、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の入力処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
図9に示す処理では、先ず、システム設定モードにおける操作画面の設定要求(例えばアドレス帳の登録要求や各種機能の設定要求)が有るまで待機し(ステップS1:N)、この設定要求が有ると(ステップS1:Y)、コメント情報82の入力(例えば図7Aから図7C及び図8参照)の受付を行う(ステップS2)。
【0089】
次に、コメント情報82が入力されているか否かを判断し(ステップS3)、コメント情報82が入力されていない場合には(ステップS3:N)、ステップS5に移行する一方、コメント情報82が入力されている場合には(ステップS3:Y)、コメント情報82をその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録し(ステップS4)、ステップS5に移行する。
【0090】
そして、システム設定モードにおける操作画面に対する設定が完了した否かを判断し(ステップS5)、操作画面に対する設定が完了していない場合には(ステップS5:N)、ステップS2へ移行する一方、操作画面に対する設定が完了した場合(ステップS5:Y)には、ステップS6へ移行する。ステップS6では、操作画面に対して設定登録(ここでは管理部105の相手先管理テーブル105aのアドレス帳に登録又は枠消去の消去サイズを設定)し、処理を終了する。
【0091】
(機能実行モード)
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される表示制御手段は、機能実行モードにおいて、入力制御手段にて入力されたコメント情報82をその機能情報の操作キー81に対応させて表示するようになっている。
【0092】
これについて、機能実行モードで画像データを電子メール送信するときにコメント情報82を表示する場合、及び各種機能を実行するときにコメント情報82を表示する場合を例にとってこれらを併せて説明する。
【0093】
図10は、図5に示す初期画面においてイメージ送信キー107fが押下操作されたときに表示される機能操作画面の一例を示す模式図である。また、図11は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー(ここではアドレス帳キー)71aが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図であって、画像データを電子メール送信するときにコメント情報82が表示されている状態を示す図である。また、図12は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図であって、枠消去機能を実行するときにコメント情報82が表示されている状態を示す図である。
【0094】
図5に示す操作パネル106においてイメージ送信キー107fが押下操作された場合、制御部101は、図5の下方に示したような初期画面10に代えて図10に示す機能操作画面70を表示部108に表示する。機能操作画面(ここではイメージ送信画面)70にはソフトウェアキーとして構成された各種送信機能キー71〜75が配置されている。
【0095】
制御部101は、これらの送信機能キー71〜75が押下操作されることにより、それぞれ、スキャンして読み取った画像ファイルの電子メールによる送信、スキャンして読み取った画像ファイルのインターネットを経由したファクシミリ送信、スキャンして読み取った画像ファイルの公衆回線を経由したファクシミリ送信、スキャンして読み取った画像ファイルの指定したFTP(File Transfer Protocol)サーバの記憶部への送信、スキャンして読み取った画像ファイルの本機に接続したUSB(Universal Serial Bus)メモリへの送信が行えるようになっている。
【0096】
図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作された場合、制御部101は、機能操作画面70に代えて図11に示す操作画面(ここではアドレス帳画面)80aを表示部108に表示する。
【0097】
一方、図5に示す操作パネル106において特別機能キー108aが押下操作された場合、制御部101は、初期画面10に代えて図12に示す操作画面(ここでは特別機能設定画面)80a’を表示部108に表示する。
【0098】
(第1実施形態について)
ここで、第1実施形態では、制御部101にて構成される表示制御手段は、図11及び図12に示すように、入力制御手段により操作画面80a,80a’における操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合にその旨を報知するコメント情報表示用アイコン84を表示部108の操作画面(ここではアドレス帳画面80aの相手先「345」を指定するソフトウェアキー81及び特別機能設定画面80a’の「枠消去」を設定するソフトウェアキー81の近傍)に表示させ、該操作画面に表示される機能情報(ここではイメージ送信機能及び特別機能の情報)の操作キー81に対するコメント情報82を表示するための選択操作がなされたときに(ここではコメント情報表示用アイコン84が押下操作されたときに)該コメント情報82を表示部108の操作画面に表示するようになっている。
【0099】
詳しくは、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81(操作キーの一例)を表示部108の操作画面80a,80a’に選択入力可能に表示すると共に、そのコメント情報82を表示させるためのコメント情報表示用アイコン84をその機能実行キー81に対応して操作画面80a,80a’に選択入力可能に表示することが可能とされている。なお、このコメント情報表示用アイコン84は、コメント情報82が入力されている場合(コメント情報82が存在している場合)にのみ表示される。そして、表示制御手段は、操作画面80a,80a’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに該コメント情報表示用アイコン84に対応する機能実行キー81に対してそれ対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示(ここでは吹き出し形式で他の機能実行キー81の一部を隠蔽するように表示)することが可能とされている。
【0100】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合にのみコメント情報表示用アイコン84が表示されることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80a,80a’に表示される機能実行キー81に対するコメント情報82をユーザが確認したいときにのみ表示することできる。さらに、操作画面80a,80a’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときにコメント情報82を表示することができ、これにより、コメント情報82の表示スペースが、選択操作されたコメント情報82のみの表示スペースだけで済み、それだけ操作画面80a,80a’の表示スペースを確保できると共に、実行すべき機能(ここではイメージ送信機能及び枠消去機能)に対するコメント情報82を一義的に特定でき、これにより、該実行すべき機能に対するコメント情報82をユーザに確実に知らせることができる。
【0101】
なお、イメージ送信機能の操作画面80aでは機能実行キー81が選択された状態で図5に示す操作パネル106のスタートキー107dが押下操作されることで送信機能が実行され、特別機能の操作画面80a’では機能実行キー81が選択された状態で操作画面80a’のOKキー89を押下操作することで枠消去機能の設定画面へ移行する。この動作は、後述する図13から図18についても同様であり、以下の説明は省略する。
【0102】
制御部101にて構成される入力制御手段は、この機能実行モードにおける操作画面80a,80a’に対してコメント情報82を入力することが可能とされていてもよい。
【0103】
詳しくは、表示制御手段は、表示部108の操作画面80a,80a’に表示される機能情報に対するコメント情報82を出力するための操作がなされたときに(ここではコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに)該コメント情報82を表示部108に表示し、その後、引き続き該コメント情報82を入力するための操作がなされたときに入力制御手段が該コメント情報82の入力動作を実行するようになっていてもよい。
【0104】
図13及び図14は、機能実行モードにおけるコメント情報82の入力動作例を説明するための図である。
【0105】
図13(a)は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図13(b)は、図13(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここではソフトウェアキーである注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0106】
また、図14(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図14(b)は、図14(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここではソフトウェアキーである注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0107】
図13(a)及び図14(a)に示すように、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81を表示部108の操作画面80b,80b’に選択入力可能に表示すると共に、そのコメント情報82を表示させるためのコメント情報表示用アイコン84をその機能実行キー81に対応して操作画面80b,80b’に選択入力可能に表示し、さらに、入力制御手段を実行するための注釈入力キー83を操作画面80b,80b’に選択入力可能に表示することが可能とされている。ここで、コメント情報表示用アイコン84は、コメント情報82が入力されている場合(コメント情報82が存在している場合)にのみ表示することができる。
【0108】
そして、表示制御手段は、操作画面80b,80b’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに該コメント情報表示用アイコン84に対応する機能実行キー81に対してそれに対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示することが可能とされている。また、表示制御手段は、操作画面80b,80b’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに該コメント情報表示用アイコン84に対応する機能実行キー81に対してそれに対応する機能のコメント情報82を表示し、続いて注釈入力キー83が選択操作されたときに、図13(b)及び図14(b)のコメント入力画面82b,82b’に示すように、入力制御手段が該機能実行キー81に対応する機能に対するコメント情報82の入力動作を実行することが可能とされている。
【0109】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合にのみコメント情報表示用アイコン84が表示されることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80b,80b’に表示される機能情報に対するコメント情報をユーザが確認したいときにのみ表示することできる。さらに、ユーザは、機能実行モードにおいて、操作画面80b,80b’に表示されたコメント情報表示用アイコン84を選択操作したときに表示されるコメント情報82を確認した上でコメント入力画面82b,82b’にて該コメント情報82の追加更新を行うことができる。
【0110】
なお、コメント入力画面82b,82b’においてそれぞれ上部のキャンセルキー58,62が押下操作された場合、図13(a)及び図14(a)に示す操作画面80b,80b’に戻す処理が行われ、OKキー59,63が押下操作された場合、コメント入力画面82b,82b’での入力内容が確定し、図13(a)及び図14(a)に示す操作画面80b,80b’に戻す処理が行われる。この動作は後述する図17及び図18についても同様であり、以下の説明は省略する。
【0111】
(第2実施形態について)
図15は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。また、図16は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。
【0112】
第2実施形態では、制御部101にて構成される表示制御手段は、図15及び図16に示すように、入力手段により操作画面80c,80c’における操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に該操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせ(ここでは、色を変え)、表示部108の操作画面(ここではアドレス帳画面80c及び特別機能設定画面80c’)に表示される機能情報(ここではイメージ送信機能及び特別機能の情報)の操作キー81が選択操作されたときに該機能情報に対するコメント情報82を表示部108に表示するようになっている。
【0113】
詳しくは、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81(操作キーの一例、ここでは相手先を指定するソフトウェアキー及び枠消去を設定するソフトウェアキー)を表示部108の操作画面80c,80c’に選択入力可能に表示し、該操作画面80c,80c’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときに実行保留状態(例えば、機能実行キー81に対して反転表示等の保留状態を示す表示に変更して実行を保留した選択表示状態)とすると共に、該機能実行キー81に対してそれに対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示することが可能とされている。
【0114】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合に機能実行キー81の表示状態をコメント情報82が入力されていない場合とは異ならせることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80c,80c’に表示される機能実行キー81に対するコメント情報82をユーザが該機能実行キー81に対して選択操作したときにのみ表示することできる。さらに、操作画面80c,80c’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときにコメント情報82を表示することができ、これにより、コメント情報82の表示スペースが、選択操作されたコメント情報82のみの表示スペースだけで済み、それだけ操作画面80c,80c’の表示スペースを確保できると共に、実行すべき機能(ここではイメージ送信機能及び枠消去機能)に対するコメント情報82を一義的に特定でき、これにより、該実行すべき機能に対するコメント情報82をユーザに確実に知らせることができる。
【0115】
制御部101にて構成される入力制御手段は、機能実行モードにおける操作画面80c,80c’に対してコメント情報82を入力することが可能とされていてもよい。
【0116】
詳しくは、表示制御手段は、表示部108の操作画面80c,80c’に表示される機能実行キー81が選択操作されたときに該機能実行キー81に対するコメント情報82を表示部108に表示し、その後、引き続き該コメント情報82を入力するための操作がなされたときに入力制御手段が該コメント情報82の入力動作を実行するようになっていてもよい。
【0117】
図17及び図18は、機能実行モードにおけるコメント情報82の入力動作例を説明するための図である。
【0118】
図17(a)は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図17(b)は、図17(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここでは注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0119】
また、図18(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図18(b)は、図18(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここでは注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0120】
図17(a)及び図18(a)に示すように、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81を表示部108の操作画面80d,80d’に選択入力可能に表示すると共に、入力制御手段を実行するための注釈入力キー83を操作画面80d,80d’に選択入力可能に表示することが可能とされている。そして、表示制御手段は、機能実行キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に該機能実行キー81の表示状態をコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせ(ここでは、色を変え)、操作画面80d,80d’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときに実行保留状態(実行を保留した選択表示状態)とすると共に、該機能実行キー81に対してそれに対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示することが可能とされている。また、表示制御手段は、操作画面80d、80d’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときに実行保留状態とすると共に、該機能実行キー81に対してそれに対応する機能のコメント情報82を表示し、続いて注釈入力キー83が選択操作されたときに、図17(b)及び図18(b)のコメント入力画面82d,82d’に示すように、入力制御手段が該機能実行キー81に対応する機能に対するコメント情報82の入力動作を実行することが可能とされている。
【0121】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合に機能実行キー81の表示状態をコメント情報82が入力されていない場合とは異ならせることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80d,80d’に表示される機能実行キー81に対するコメント情報82をユーザが該機能実行キー81に対して選択操作したときにのみ表示することできる。さらに、ユーザは、機能実行モードにおいて、操作画面80d,80d’に表示された機能実行キー81を選択操作したときに表示されるコメント情報82を確認した上でコメント入力画面82d,82d’にて該コメント情報82の追加更新を行うことができる。
【0122】
次に、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の表示及び入力を行う動作フローの一例について図19を参照しながら説明する。
【0123】
図19は、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の表示及び入力処理の一例を示すフローチャートである。
【0124】
図19に示す処理では、先ず、コメント情報82が登録されているか否かを判断する(ステップS11)。コメント情報82が登録されていない場合には(ステップS11:N)、ステップS13へ移行する一方、コメント情報82が登録されている場合には(ステップS11:Y)、第1実施形態ではコメント情報表示用アイコン84を表示すると共に、第2実施形態では機能実行キー81の表示状態を変更し(ステップS12)、ステップS13へ移行する。ステップS13では、機能実行モードにおける機能(例えばアドレス帳による送信機能又は各種印刷機能)の選択の受け付を行う。
【0125】
次に、コメント情報82の表示の選択がされていない場合には(ステップS14:N)、ステップS21へ移行する一方、コメント情報82の表示の選択がされている場合には(ステップS14:Y)、コメント情報82が登録されているか否かを判断する(ステップS15)。コメント情報82が登録されていない場合には(ステップS15:N)、ステップS21へ移行する一方、コメント情報82が登録されている場合には(ステップS15:Y)、コメント情報82を表示する(ステップS16)。
【0126】
そして、注釈入力キー83が操作されたか否かを判断し(ステップS17)、注釈入力キー83が操作されていない場合には(ステップS17:N)、ステップS21へ移行する一方、注釈入力キー83が操作された場合には(ステップS17:Y)、コメント情報82の入力を受付ける(ステップS18)。
【0127】
次に、コメント情報82が入力されているか否かを判断し(ステップS19)、コメント情報82が入力されていない場合には(ステップS19:N)、ステップS21に移行する一方、コメント情報82が入力された場合には(ステップS19:Y)、コメント情報82をその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録し(ステップS20)、ステップS21に移行する。
【0128】
そして、機能実行モードにおける機能の選択が完了した否かを判断し(ステップS21)、機能の選択が完了していない場合には(ステップS21:N)、ステップS13へ移行する一方、機能の選択が完了した場合(ステップS21:Y)には、ステップS22へ移行する。ステップS22では、選択された機能を実行(ここではアドレス帳による相手先「345」への送信又は枠消去を設定)し、処理を終了する。
【0129】
ところで、ここでは、コメント情報82は、他の機能実行キー81の一部を隠蔽するように表示するが、この場合には、コメント情報82が邪魔になり他の機能実行キー81を操作できないという不都合がある。そこで、表示制御手段は、前述のシステム設定モードでも説明したように、コメント情報82を表示開始から所定の一定時間だけ表示するようになっている。こうすることで、他の機能実行キー81の一部がコメント情報82に隠蔽されていても所定時間経過後は該他の機能実行キー81を選択できるようになる。なお、コメント情報82は、機能実行キーの表示箇所とは別の空いたスペースに表示してもよい。
【0130】
そして、入力制御手段は、表示制御手段にてコメント情報82を表示するときの表示条件を入力することが可能とされている。この表示条件は、ここでは、図7Cに示すように、コメント表示時間やコメント表示条件、すなわち、図11から図14に示すようにコメント情報82をコメント情報表示用アイコン84で表示させるか(第1実施形態のコメント表示用アイコン選択時)又は図15から図18に示すようにコメント情報82を機能実行キー81で表示させるか(第2実施形態の機能実行キー選択時)の選択とされている。
【0131】
(第1及び第2実施形態の他の例)
次に、本第1及び第2実施形態に係るデジタル複合機100において、ユーザ認証を行うユーザ認証部と、前記ユーザ認証部により認証されたユーザ毎に、表示部108の操作画面に対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力されたコメント情報のうち前記ユーザ認証部により認証されたユーザのコメント情報を表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備えていてもよい。この構成について前記した要素と同じ要素には同一符号を付し、相違点を中心に以下に説明する。
【0132】
このデジタル複合機100は、さらに、ユーザの認証情報を記憶する認証情報記憶部を備えている。なお、本実施の形態では、認証情報記憶部は、管理部105の認証コード管理テーブル105cによって構成されている。
【0133】
制御部101は、認証情報記憶部(以下、認証コード管理テーブル105cという)に記憶されているユーザの認証情報によりユーザ認証を行うユーザ認証手段と、前記ユーザ認証手段により認証されたユーザ毎に、表示部108の操作画面に表示される機能情報(ここでは機能情報管理テーブル105dに記憶されている機能情報)に対してコメント情報を入力する入力制御手段と、この入力制御手段によって入力されたコメント情報をユーザ毎にその機能情報に対応させてコメント情報管理テーブル112aに記憶する記憶制御手段と、この記憶制御手段によってコメント情報管理テーブル112aに記憶したユーザ毎のコメント情報をその機能情報と共にコメント情報管理テーブル112aから読み出す読出制御手段と、この読出制御手段によってコメント情報管理テーブル112aから読み出したコメント情報のうちユーザ認証手段により認証されたユーザのコメント情報をその機能情報に対応させて表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備えるように構成されている。
【0134】
本第1及び第2実施形態に係るデジタル複合機100によると、ユーザ認証を行い、表示部108の操作画面に対するコメント情報として、認証されたユーザにとって有用な情報(例えば、注文書等の書類をコピーする場合での「枠を1cm分消去する」といったコメントや、書類を送信する場合での「送信後に電話で連絡する」といったコメント)が入力され、そのユーザのコメント情報82が操作画面に表示される。こうすることで、表示部108の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザが操作を行うにあたって、かかる操作に対して有用な情報をそのユーザだけが容易に取得することが可能となり、入力誤りの低減や操作性の向上を図ることができる。さらに、認証されたユーザのコメント情報を操作画面に表示するので、他のユーザにとって不要な情報や他のユーザに知らせるべきでない情報(特に秘密にすべき情報)を表示しないようにすることができる。
【0135】
また、表示部108の操作画面に表示される機能情報に対して複数のユーザがコメント情報を入力したとしても、認証されたユーザのコメント情報を表示部108に表示することで、操作画面に表示されるコメント情報を認証されたユーザのものに特定することができ、他のユーザのコメント情報が混ざって表示されるといった表示の煩雑性を回避することが可能となる。
【0136】
さらに、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に、第1実施形態では、その旨を報知するアイコン84を操作画面に表示させることで、また、第2実施形態では、該操作キー81の表示状態を異ならせる(例えば、色を変える)ことで、操作キー81に対してコメント情報82が入力されていることをユーザに容易に認識させることができる。
【0137】
図20は、コメント情報管理テーブル112aのデータ構造の他の例を示す模式図である。図20に示すように、コメント情報82は、ユーザを識別するユーザ識別コード115毎に機能コード120に対応してコメント情報管理テーブル112aに記憶される。これにより、コメント情報82をユーザ毎(ユーザ識別コード115毎)にその機能情報130に対応させることができる。
【0138】
(システム設定モード)
システム設定モードにおいてユーザ認証を行うか否かを設定することができる。ここでは、ユーザ認証が設定されており、本機を使用するときにログインを行うようになっている。
【0139】
図21は、ユーザ認証を行うときに表示部108に表示されるログイン画面10’を示す図である。
【0140】
制御部101は、図21に示すように、ログイン画面10’(具体的には入力欄104a,105b)においてユーザ名(ユーザ識別コード115)及びパスワードを入力することが可能とされており、該ログイン画面10’でユーザ名及びパスワードが入力され、それが確定すると(具体的にはOKキー104cが押下操作されると)、予め登録されている(具体的には認証コード管理テーブル105cに予め記憶している)ユーザ名及びパスワードと照合してユーザの認証を行うことができるようになっている。
【0141】
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される入力制御手段は、システム設定モードにおいて、認証されたユーザ毎に、操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報を入力するようになっている。
【0142】
図22は、ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部108に表示される画面の他の例を示す模式図である。
【0143】
図6(c)に示す登録内容設定画面40においてワンタッチ登録用キー41が押下操作された場合、登録内容設定画面40に代わって図22に示すアドレス設定画面50が表示部108に表示される。
【0144】
図22は、図7Aに示す電子メールアドレスに対してワンタッチキーを割り当てるためのアドレス設定画面の他の例を示している。
【0145】
本第1及び第2実施形態においては、コメント情報82は、該コメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示するか、或いは全ユーザに対して表示するかを識別する出力切替用識別情報82a(後述する図23参照)を含んでいる。また、制御部101にて構成される入力制御手段は、コメント情報82に対して出力切替用識別情報82aを入力することができるようになっている。
【0146】
図23は、図20に示すコメント情報管理テーブル112aの一部を詳細に示す模式図である。
【0147】
詳しくは、入力制御手段は、図23に示すように、コメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示する場合には、出力切替用識別情報82aに認証時出力用符号(ここでは「1」)を選択入力し、コメント情報82を全ユーザに対して表示する場合には、出力切替用識別情報82aに全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)を選択入力することが可能とされている。
【0148】
そして、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて入力された出力切替用識別情報82aに基づきコメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示するか、或いは全ユーザに対して表示するかを切り替えることができるようになっている。
【0149】
詳しくは、表示制御手段は、コメント情報82の出力切替用識別情報82aに対して認証時出力用符号(ここでは「1」)が選択入力されている場合には該コメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示する一方、コメント情報82の出力切替用識別情報82aに対して全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)が選択入力されている場合には該コメント情報82を全ユーザに対して表示することが可能とされている。
【0150】
かかる構成では、コメント情報82の出力切替用識別情報82aに対して全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)が選択されることにより、全ユーザに該コメント情報82を知らせることが可能となる。これにより、認証されたユーザとは別のユーザに対しても該コメント情報82を提供することができる。
【0151】
この例では、認証時表示とするか、或いは全ユーザ表示とするかを設定する選択キー(ここではチェックボックス)82’が図22に示すアドレス設定画面50に配置されている。そして、選択キー82’が選択(ここではチェック)されると、出力切替用識別情報82aに認証時出力用符号(ここでは「1」)が入力される一方、選択キー82’が選択(ここではチェック)されないと、出力切替用識別情報82aに全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)が入力される。選択キー(ここではチェックボックス)82’は、図7B、図7C、図8、図13(b)、図14(b)、図17(b)及び図18(b)の各画面においても配置されており、ここでは図示及びその説明を省略する。
【0152】
また、コメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件の設定において、コメント情報の表示部108への表示の仕方に関する表示条件の設定には、ここでは出力切替用識別情報82aを利用するか否かの設定をさらに含んでいる。
【0153】
そして、第1実施形態では、ここでは、表示制御手段は、認証手段により認証されたユーザ毎に、操作画面に表示するコメント表示用アイコン84の色、或いは/さらに、形状を変えることが可能とされている。
【0154】
また、第2実施形態では、ここでは、表示制御手段は、入力手段により機能実行キー81に対してコメント情報が入力されている場合には、認証手段により認証されたユーザ毎に、操作画面に表示する機能実行キー81の色、或いは/さらに、形状を変えることが可能とされている。
【0155】
図24は、図7Cに示す画面の他の例を示す模式図である。図24に示すコメント入力欄では、詳細設定キー56が押下操作されることにより、コメント情報82の詳細設定を行えるようになっている。
【0156】
ここでは、制御部101にて構成される入力制御手段は、コメント情報82に対して視覚的な修飾処理の情報に加えて、第1実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎にコメント表示用アイコン84の色情報及び形状情報を入力するようになっており、第2実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎に機能実行キー81の色情報及び形状情報を入力するようになっている。また、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて視覚的な修飾処理が施されたコメント情報82を表示する処理に加えて、第1実施形態では入力制御手段にて入力された色情報及び形状情報に基づきコメント表示用アイコン84を認証手段により認証されたユーザ毎に表示するようになっており、第2実施形態では入力制御手段にて入力された色情報及び形状情報に基づき機能実行キー81を認証手段により認証されたユーザ毎に表示するようになっている。
【0157】
この例では、コメント情報82は、視覚的な修飾処理の情報に加えて、コメント表示用アイコン84の色及び形状並びに機能実行キー81の色及び形状を含んでいる。そして、コメント入力欄56h〜56kに、それぞれ、コメント表示用アイコン84の色及び形状の指定並びに機能実行キー81の色及び形状の指定が入力される。
【0158】
なお、詳細設定画面50a’には、認証時表示とするか、或いは全ユーザ表示とするかを設定する選択キー(ここではチェックボックス)82’が配置されている。また、コメント情報の表示部108への表示の仕方に関する表示条件のコメント入力欄56gに入力される設定は、例えば、機能実行キー選択時又はコメント表示用アイコン選択時の何れかの設定、或いは出力切替用識別情報82aを利用するか否かの設定とされている。
【0159】
次に、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報82の入力を行う動作フローについて図25を参照しながら説明する。
【0160】
図25は、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の入力処理の他の例を示すフローチャートである。
【0161】
図25に示す処理では、先ず、ログイン画面10’においてユーザ認証を行う(ステップS0)。詳しくは、ログイン画面10’においてユーザ名(ユーザ識別コード115)及びパスワードが入力されるまで待機し(ステップS0:N)、ユーザ名及びパスワードが入力されることでユーザ認証されて(ステップS0:Y)、ステップS1に移行する。そして、ステップS4では、コメント情報82をユーザ識別コード115毎にその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録する。
【0162】
(機能実行モード)
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される表示制御手段は、機能実行モードにおいて、入力制御手段にて入力されたコメント情報82のうち認証されたユーザのコメント情報82をその機能情報の操作キー81に対応させて表示するようになっている。
【0163】
次に、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の表示及び入力を行う動作フローの他の例について図26を参照しながら説明する。
【0164】
図26は、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82のユーザ毎の表示及び入力処理の他の例を示すフローチャートである。以下、図19に示す処理と同じ処理についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0165】
図26に示す処理では、先ず、ログイン画面においてユーザ認証を行う(ステップS10)。詳しくは、ログイン画面においてユーザ名(ユーザ識別コード115)及びパスワードが入力されるまで待機し(ステップS10:N)、ユーザ名及びパスワードが入力されることでユーザ認証されて(ステップS10:Y)、ステップS13に移行する。ステップS13では、機能実行モードにおける機能(例えばアドレス帳による送信機能又は各種印刷機能)の選択の受け付を行う。
【0166】
また、ステップS16では、コメント情報82をコメント情報管理テーブル112aから読み出す。
【0167】
次に、コメント情報管理テーブル112aから読み出したコメント情報82が認証されたユーザ(ユーザ識別コード115)のコメント情報か否かを判断し(ステップS161)、認証されたユーザ(ユーザ識別コード115)のコメント情報である場合には、ステップS163に移行する一方、認証されたユーザ(ユーザ識別コード115)のコメント情報でない場合には、出力切替用識別情報82aがユーザの認証時にのみ表示するように設定されているか(認証時出力用符号か)否かを判断する(ステップS162)。出力切替用識別情報82aが認証時出力用符号(ここでは「1」)である場合には、ステップS164に移行する一方、認証時出力用符号(ここでは「1」)でない場合、すなわち全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)である場合、ステップS163へ移行する。
【0168】
次に、ステップS163では、コメント情報82を表示し、ステップS164ではコメント情報管理テーブル112aにてコメント情報82の読み出しが終了か否かを判断する。コメント情報82の読み出しが終了していない場合には(ステップS164:N)、ステップS16へ移行する一方、コメント情報82の読み出しが終了した場合には、ステップS17へ移行する。
【0169】
そして、ステップS20では、コメント情報82をユーザ識別コード115毎にその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録する。
【0170】
なお、表示制御手段にてコメント情報82を表示するときの表示条件において、コメント表示条件は、ここでは、コメント情報82をコメント情報表示用アイコン84で表示させるか(第1実施形態のコメント表示用アイコン選択時)又はコメント情報82を機能実行キー81で表示させるか(第2実施形態の機能実行キー選択時)、或いは出力切替用識別情報82aを利用するか否かの選択とされている。また、出力切替用識別情報82aを利用しない場合には、前述した図26のフローチャートにおいてステップS162を省略することができる。
【0171】
かかる構成のデジタル複合機100によれば、他のユーザのコメント情報が混ざって表示されたとしても、第1実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎にコメント表示用アイコン84の色や形状を変更することで、また、第2実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎に機能実行キー81の色や形状を変更することで、自己のコメント情報と見分けをつき易くすることができる。
【0172】
本第1及び第2実施形態において、表示制御手段は、第1実施形態ではコメント表示用アイコン84が選択操作されたことを検出した場合、また、第2実施形態では機能実行キー81が選択操作されたことを検出した場合、コメント情報82の内容について、ポップアップ画面82cを用いて操作画面に表示させるようになっていてもよい。詳しくは、表示制御手段は、ポップアップ画面82cを表示させるときに、機能実行キー81に対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キー82e(後述する図27参照)についても同時に表示させるようになっていてもよい。
【0173】
図27は、画像データを電子メール送信するときにコメント情報82がポップアップ画面82cを用いて機能実行キー81に対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キー(ここではOKキー)82eについても同時に操作画面に表示されている例を示している。
【0174】
図27に示す例において、キャンセルキー82dが押下操作されることで、前の画面に戻り、OKキー82eが押下操作されることで、処理動作の開始が指示され(具体的には電子メールの宛先が選択され)、NEXTキー82fが押下操作されることで、次のコメント情報82のポップアップ画面表示がなされる。ここで、枠消去機能を実行するときにコメント情報82がポップアップ画面82cを用いて操作画面に表示される場合も同様であり、ここでは図示及びその説明を省略している。また、ポップアップ画面を表示させる構成は、図11から図18に示す操作画面についても同様に適用することができる。
【0175】
なお、この場合、コメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件において、コメント表示時間は、ポップアップの表示時間とすることができる。
【0176】
図28は、図26に示すフローチャートにおいて、コメント情報82の内容についてポップアップ画面82cを用いて操作画面に表示させる処理を示すフローチャートである。以下、図26に示す処理と同じ処理についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0177】
図28に示す処理において、ステップS163では、ポップアップ画面82cを表示し、キャンセルキー82dが操作されたか否かを判断し(ステップS163a)、キャンセルキー82dが操作されていない場合には(ステップS163a:N)、ステップS163bへ移行する一方、キャンセルキー82dが操作された場合には(ステップS163a:Y)、ステップS13へ移行する。次に、ステップS163aでキャンセルキー82dが操作されていないと判断した場合、OKキー82eが操作されたか否かを判断し(ステップS163b)、OKキー82eが操作されていない場合には(ステップS163b:N)、ステップS163cへ移行する一方、OKキー82eが操作された場合には(ステップS163b:Y)、ステップS22へ移行する。また、ステップS163bでOKキー82eが操作されていないと判断した場合、NEXTキー82fが操作されたか否かを判断し(ステップS163c)、NEXTキー82fが操作されていない場合には(ステップS163c:N)、ステップS163aへ移行する一方、NEXTキー82fが操作された場合には(ステップS163c:Y)、ステップS164へ移行する。なお、図示していないが、ここでは、各キー82d〜82fが操作されない状態が継続し、設定されたコメント表示時間(ポップアップの表示時間)が経過すると、ポップアップ画面82cの表示を終了させ、ステップS164へ移行する。
【0178】
以上の説明では、イメージ送信機能の操作画面、枠消去機能の操作画面を例にとって説明したが、他の操作画面でも同様して行えることは言うまでもない。図29は、各種機能の操作画面において入力されるコメント情報(各機能の設定項目に対するコメント例)を一覧にして示している。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【図1】本実施の形態に係るデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの全体構成を示す模式図である。
【図2】デジタル複合機の内部構成を示すブロック図である。
【図3】機能情報管理テーブルのデータ構造の一例を示す模式図である。
【図4】コメント情報管理テーブルのデータ構造の一例を示す模式図である。
【図5】操作パネルの一例を示す模式図である。
【図6】図5に示すシステム設定キーが押下操作されたときに選択的に表示される画面の一例を示す模式図である。
【図7A】ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部に表示される画面の一例を示す模式図である。
【図7B】ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部に表示される画面の他の例を示す模式図である。
【図7C】図7Bに示す画面の変形例を示す模式図である。
【図8】図6(a)に示すコメント情報キーが押下操作されたときに表示されるコメント情報入力画面の一例を示す模式図である。
【図9】システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報の入力処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】図5に示す初期画面においてイメージ送信キーが押下操作されたときに表示される機能操作画面の一例を示す模式図である。
【図11】図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図である。
【図12】図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図である。
【図13】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図14】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図15】図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。
【図16】図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。
【図17】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図18】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図19】機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報の表示及び入力処理の一例を示すフローチャートである。
【図20】コメント情報管理テーブルのデータ構造の他の例を示す模式図である。
【図21】ユーザ認証を行うときに表示部に表示されるログイン画面を示す図である。
【図22】図7Aに示すワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部に表示される画面の他の例を示す模式図である。
【図23】図20に示すコメント情報管理テーブルの一部を詳細に示す模式図である。
【図24】図7Cに示す画面の他の例を示す模式図である。
【図25】システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報の入力処理の他の例を示すフローチャートである。
【図26】機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報のユーザ毎の表示及び入力処理の他の例を示すフローチャートである。
【図27】画像データを電子メール送信するときにコメント情報がポップアップ画面を用いて機能実行キーに対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キーについても同時に操作画面に表示されている例を示す図である。
【図28】図26に示すフローチャートにおいて、コメント情報の内容についてポップアップ画面を用いて操作画面に表示させる処理を示すフローチャートである。
【図29】各種機能の操作画面において入力されるコメント例を示す図である。
【符号の説明】
【0180】
81 機能実行キー(操作機キーの一例)
82 コメント情報
82c ポップアップ画面
82d OKキー(指示キーの一例)
83 注釈入力キー
84 コメント情報表示用アイコン
100 デジタル複合機(画像形成装置の一例)
101 制御部
105 管理部
105d 機能情報管理テーブル
107 操作部
108 表示部
112a コメント情報管理テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やデジタル複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル複写機、プリンタ、ファクシミリ装置やデジタル複合機等の印刷機能を有する画像形成装置は、近年、様々な機能(例えば、両面印刷、カラー印刷、縮小拡大印刷或いはジョブの操作手順を予め登録しておくジョブプログラム登録機能等の各種機能)が搭載されている。また、ファクシミリ装置やデジタル複合機等の画像形成装置のように送信機能を有する場合には、例えば、ファクシミリ番号や電子メールアドレス等の相手先識別情報を予め登録しておくワンタッチ登録やグループ登録等の各種機能が搭載されることもある。さらに、ユーザを認証する機能を備えた画像形成装置もある。
【0003】
この種の画像形成装置では、通常、表示部の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザにて所望の機能を実行するための操作が行われることで、該操作された機能が実行されるようになっている。
【0004】
例えば、下記特許文献1には、操作手段からの操作者のユーザ名及びパスワードの入力により操作者認証手段が操作者を認証する際に、ジョブメモリ管理手段が、複数のコピー条件を組み合わせて登録しておいて該登録済みコピー条件を必要時に呼び出し可能に管理すると共に、該コピー条件の登録と呼び出しとを前記操作者認証手段で認証された操作者別に管理する画像形成装置が記載されている。
【0005】
また、送信機能を用いて画像データを送信する場合には、通常、表示部の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザにて相手先識別情報を予め登録するための操作が行われることで、該操作された相手先識別情報が登録されると共に、該登録された相手方へ送信するための操作が行われることで、該操作された相手方への送信が実行されるようになっている。
【0006】
例えば、下記特許文献2には、正規ユーザに専用の個人電話帳と、グループに所属する正規ユーザのためのグループ電話帳と、ユーザに無関係な汎用電話帳とを備え、ユーザ認証の結果に基づき、個人電話帳、グループ電話帳及び汎用電話帳の何れかを利用可能とした通信端末装置が記載されている。
【0007】
また、下記特許文献3には、送信先を定義した定義情報を記憶しており、選択された定義情報に基づいて画像データを送信する際に送信処理についての認否を判断し、送信処理が認められた場合に画像データを送信する画像送信装置が記載されている。
【特許文献1】特開2003−118177号公報
【特許文献2】特開2006−114992号公報
【特許文献3】特開2006−191192号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、従来の画像形成装置において、表示部の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザが操作を行うにあたっては、かかる操作に対して有用な情報(例えば、操作マニュアル等には記載されているものの表示部には表示されることがないために操作するユーザにとって必要な情報であってもすぐに手に入れることができない実用的な情報や、注意事項等のユーザの個別的な情報、特定の操作対象に対する特定の操作方法等のノウハウ的な情報、業務での習慣的な決まりごと等のローカル的な情報)が必要であるにも拘わらず、操作を行うユーザは、かかる操作に対する有用な情報を容易に取得できてないのが実情である。
【0009】
具体的には、注文書等の書類をコピーする場合、特定のフォームでは枠を1cm分消去することが定型業務となっていたり、或いは、書類を送信する場合、相手先によっては送信後に電話で連絡する等の業務が必要であったりする。このようなときには、従来は、コピー毎に、或いは、送信する毎に原稿にメモ書きを添えるなどの作業を行うといった煩雑な作業が必要であり、このことは、コピー操作や送信操作等の操作のための作業効率の低下を招く要因になっていた。
【0010】
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、操作するユーザにとって有用な情報を容易に取得することができ、これにより操作のための作業効率を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1及び第2態様の画像形成装置を提供する。
【0012】
(1)第1態様の画像形成装置
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【0013】
本発明に係る第1態様の画像形成装置では、前記入力手段が前記操作キーに対して、ユーザにとって有用なコメント情報を入力し、前記表示制御手段が前記入力手段にて入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する。
【0014】
このように、本発明に係る第1態様の画像形成装置によれば、前記操作キーに対するコメント情報として、ユーザにとって有用な情報を入力し、該入力されたコメント情報を前記操作画面に表示することで、有用な情報を容易に取得することが可能となり、それだけ、該操作のための作業効率を向上させることができる。
【0015】
さらに、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させるので、前記操作キーに対してコメント情報が入力されていることをユーザに容易に認識させることが可能である。
【0016】
本発明に係る第1態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合(例えば前記アイコンが操作されたことを検出した場合)にのみ、前記コメント情報の内容を表示させることができる。この場合、コメント情報がむやみに前記操作画面に表示されることがなく、前記操作画面がコメント情報の表示により煩雑になることを防止することが可能となる。
【0017】
本発明に係る第1態様の画像形成装置において、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(a1)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの色を変えることが可能とされている態様、
(b1)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの形状を変えることが可能とされている態様、
(c1)前記(a1)及び(b1)を組み合わせた態様である。
【0018】
(2)第2態様の画像形成装置
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせる(例えば、色や形状を変える)ことを特徴とする画像形成装置。
【0019】
本発明に係る第2態様の画像形成装置では、前記入力手段が前記操作キーに対して、ユーザにとって有用なコメント情報を入力し、前記表示制御手段が前記入力手段にて入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する。
【0020】
このように、本発明に係る第2態様の画像形成装置によれば、前記操作キーに対するコメント情報として、ユーザにとって有用な情報を入力し、該入力されたコメント情報を前記操作画面に表示することで、有用な情報を容易に取得することが可能となり、それだけ、該操作のための作業効率を向上させることができる。
【0021】
さらに、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせる(例えば、色や形状を変える)ので、前記操作キーに対してコメント情報が入力されていることをユーザに容易に認識させることが可能である。
【0022】
本発明に係る第2態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合(例えば前記操作キーが操作されたことを検出した場合)にのみ、前記コメント情報の内容を表示させることができる。この場合、コメント情報がむやみに前記操作画面に表示されることがなく、前記操作画面がコメント情報の表示により煩雑になることを防止することが可能となる。
【0023】
本発明に係る第2態様の画像形成装置において、次の具体的態様を例示できる。即ち、
(a2)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの色を変えることが可能とされている態様、
(b2)ユーザの認証を行う認証部を更に有し、前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの形状を変えることが可能とされている態様、
(c2)前記(a2)及び(b2)を組み合わせた態様である。
【0024】
本発明に係る第1及び第2態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合(例えば、第1態様の画像形成装置では前記アイコンが操作されたことを検出した場合、また、第2態様の画像形成装置では前記操作キーが操作されたことを検出した場合)、前記コメント情報の内容について、ポップアップ画面を用いて前記操作画面に表示させることが好ましい。
【0025】
この場合、前記ポップアップ画面を用いた別画面で前記操作画面に前記コメント情報の内容を表示させることができ、これにより入力可能な文字数を多くしても、該コメント情報の内容を一度に表示し易くすることが可能となる。従って、たとえコメントの文章が多い場合でも、前記コメント情報の内容をユーザに容易に理解させることが可能となる。
【0026】
この場合、前記コメント情報の文字数に応じて前記ポップアップ画面の大きさを変えても良いし、前記ポップアップ画面に収まるように文字のサイズを自動的に調整する構成でも良い。
【0027】
また、本発明に係る第1及び第2態様の画像形成装置において、前記表示制御手段は、前記ポップアップ画面を表示させるときに、対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キーについても同時に表示させることができる。
【0028】
この場合、前記コメント情報の内容を確認後、そのまま前記指示キーにて動作の開始を指示することが可能となり、これにより操作の利便性を向上させることができる。
【0029】
本発明に係る第1及び第2態様の画像形成装置において、画像データを送信する送信機能を更に備えていてもよい。
【発明の効果】
【0030】
以上説明したように、本発明第1及び第2態様の画像形成装置によると、前記操作画面の前記操作キーに対するコメント情報として、ユーザにとって有用な情報を入力し、該入力されたコメント情報を前記操作画面に表示することで、操作するユーザにとって有用な情報を容易に取得することができ、これにより操作のための作業効率を向上させることができる。
【0031】
さらに、本発明に係る第1態様の画像形成装置では、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させることで、また、本発明に係る第2態様の画像形成装置では、前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合に、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせることで、前記操作キーに対してコメント情報が入力されていることをユーザに容易に認識させることが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を、プリント機能、コピー機能、ファクシミリ送受信機能等を有するデジタル複合機に適用した形態について、その実施の形態を示す添付図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
【0033】
図1は、本実施の形態に係るデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの全体構成を示す模式図である。
【0034】
図中の符号100は、本発明の一実施形態に係るデジタル複合機である。このデジタル複合機100には通信網を介して各種の外部機器が接続されている。例えば、ローカルな通信網として敷設されている通信ネットワークLNには、パーソナルコンピュータ等の外部コンピュータ200が接続されおり、図示を省略したゲートウェイ等の接続手段を介して接続されているインターネット網INには外部コンピュータ300及びインターネットファクシミリ装置400(以下では単にファクシミリ装置400という)が接続されている。また、公衆電話回線網PNを介して外部のファクシミリ装置500が接続されている。
【0035】
図2は、デジタル複合機100の内部構成を示すブロック図である。デジタル複合機100はCPU等の処理装置を含む制御部101と、ROM及びRAM等のメモリを含む主記憶部103とを備えている。
【0036】
詳しくは、デジタル複合機100は、制御部101のCPUが主記憶部103のROMに予め格納された制御プログラムを主記憶部103のRAM上にロードして実行することにより、バス102を介して接続されたハードウェアを制御し、全体として画像形成装置並びに画像送信装置及び画像受信装置として動作させるようになっている。
【0037】
以下、バス102に接続されている各種ハードウェアの構成について説明する。管理部105は、不揮発性の半導体メモリにより構成されており、その記憶領域の一部は、宛先の電子メールアドレス、ファクシミリ番号等の相手先識別情報を管理する相手先管理テーブル105a、実行した処理の履歴を管理する履歴管理テーブル105b、認証コード(ここではユーザを識別するユーザ識別コード及びパスワード)を管理する認証コード管理テーブル105c、各種機能の表示情報を管理する機能情報管理テーブル105dとして利用されている。
【0038】
操作パネル106は、ユーザによる操作を受付けるための操作部107と、ユーザに対して報知すべき情報を表示するための表示部108とにより構成されている。操作部107は、機能の切替操作、プリント処理における出力枚数、コピー処理における変倍、ファクシミリ送信処理における送信先等の入力を受付けるために各種操作キー、数値キー等の操作部材を備えている。表示部108は表示装置(例えば液晶ディスプレイ装置)を備えており、デジタル複合機100の動作状況、操作部107から入力された設定値等の表示情報を表示する。また、表示部108には、ユーザの表示画面への入力操作(例えば押下操作)により各種の選択操作を受付けるようにしたソフトウェアキーを有するタッチパネル方式の入力装置が設けられている。
【0039】
画像読取部109は、読取用の原稿を載置するための原稿台、読取用の原稿に光を照射する光源、CCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ、AD変換器等の光学部材(何れも不図示)を備えている。そして、画像読取部109は、所定の読取り位置にセットされた原稿の画像を当該イメージセンサに結像させてアナログ電気信号に変換し、得られたアナログ電気信号をAD変換器によりデジタル信号にAD変換し、得られたデジタル信号に対して、原稿読取時の光源の配光特性、イメージセンサの感度ムラ等の補正を施すことによりデジタル形式の画像データを生成するようになっている。
【0040】
画像メモリ110は、例えば揮発性のページメモリであり、画像読取部109にて取得した画像データ、プリントジョブから展開される画像データや、ファクシミリデータから展開される画像データ等の各種画像データを一時的に記憶するようになっている。このデジタル複合機では、画像メモリ110に一時的に記憶された画像データが制御部101の指示によりその利用目的に応じた転送先へ転送されるようになっている。すなわち、一時的に記憶された画像データは、用紙等のシート上に画像形成を行う場合には画像形成部111へ、ファイリング機能を利用して保存する場合には大容量記憶メモリ(ここではハードディスク装置(HDD))112へ、電子メールとして送信する場合には相手先アドレスの情報を含んだ電子メールに添付された後に通信IF113へ、また、ファクシミリデータとして送信する場合にはファクシミリモデム114へそれぞれ転送される。
【0041】
画像形成部111は、画像メモリ110から転送されてきた画像データに基づいてシート上に画像形成を行う。詳しくは、画像形成部111は、感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像をシート上に転写する転写器等の画像形成部材(何れも不図示)を備えている。そして、画像形成部111は、電子写真方式にてユーザが所望する画像をシート上に形成するようになっている。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像形成を行う他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像形成を行う構成であってもよい。
【0042】
HDD112は、ハードディスクコントローラ及びディスク状の磁気記録媒体を有するハードディスク装置である。そして、HDD112は、制御部101がハードディスクコントローラに指示を与えることにより、データの書込処理又は読出処理が行われるようになっている。また、HDD112は、記憶領域の一部が画像データを記憶するためのデータエリアとして利用されており、操作パネル106を通じて要求を受付けた場合、又は通信IF113を介して外部コンピュータ200,300からの要求を受信した場合、データエリアに記憶されている画像データを読出すようになっている。従って、このデジタル複合機100では、プリント処理の失敗又は出力部数の不足等のためにプリント処理を再度実行する必要がある場合には、データエリアに記憶されている画像データを任意に読出してプリント処理を実行させることができる。なお、本実施の形態では、HDD112は、記憶領域の一部がコメント情報管理テーブル112a(後述する図4参照)として利用することができる。
【0043】
通信IF113は、通信ネットワークLNの通信規格に準拠した通信インタフェースを備えており、通信ネットワークLN及びインターネット網INへ接続できるようになっている。かかる構成を備えた通信IF113では、接続された通信ネットワークLN上の外部コンピュータ200からプリントジョブを受信すると共に、インターネット網IN上の外部コンピュータ300から送信される電子メール、ファクシミリ装置400から送信されるファクシミリデータを受信することができる。また、通信IF113では、外部コンピュータ200へ通知すべき情報を送信すると共に、インターネット網IN上の外部コンピュータ300へ電子メールを送信し、ファクシミリ装置400へファクシミリデータを送信することができる。このように、通信IF113は、各種データの送受信の制御を行うことができるようになっている。
【0044】
ファクシミリモデム114は、公衆電話回線網PNを介して外部のファクシミリ装置500へ接続するための回線終端回路を備えており、接続されたファクシミリ装置500に対してファクシミリデータを送受信できるようになっている。詳しくは、ファクシミリモデム114は、受信したファクシミリデータを復号するための復号回路と、送信すべきファクシミリデータを符号化するための符号化回路とを備えている。そして、ファクシミリモデム114は、このようなファクシミリデータの符号化処理及び復号処理、並びに符号化されたファクシミリデータの送受信処理を実行することができる。
【0045】
[本発明の特徴部分の説明]
本実施形態に係るデジタル複合機100は、表示部108(後述する図5参照)の操作画面に表示される操作キーが選択操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することができるようになっており、表示部108の操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力されたコメント情報を表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備えている。
【0046】
詳しくは、このデジタル複合機100は、ユーザにより操作された操作情報が入力される操作部107と、各種機能の表示情報(機能情報)を記憶する機能情報記憶部(ここでは機能情報管理テーブル105d)と、コメント情報を記憶するコメント情報記憶部(ここではコメント情報管理テーブル112a)と、機能情報記憶部に記憶された機能情報に基づき複数の操作画面を選択的に表示する表示部108と、デジタル複合機100全体を制御する制御部101とを備えている。なお、本実施の形態では、機能情報記憶部は、管理部105の機能情報管理テーブル105dによって構成されており、コメント情報管理部は、HDD112の一部のコメント情報管理テーブル112aによって構成されている。
【0047】
制御部101は、のちほど詳しく説明するが、表示部108の操作画面に表示される機能情報の操作キー(ここでは機能情報管理テーブル105dに記憶されている機能情報の操作キー)に対してコメント情報を入力する入力制御手段と、この入力制御手段によって入力されたコメント情報をその機能情報に対応させてコメント情報記憶部(以下、コメント情報管理テーブル112aという)に記憶する記憶制御手段と、この記憶制御手段によってコメント情報管理テーブル112aに記憶したコメント情報をその機能情報と共にコメント情報管理テーブル112aから読み出す読出制御手段と、この読出制御手段によってコメント情報管理テーブル112aから読み出したコメント情報をその機能情報の操作キーに対応させて表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備え、次の第1及び第2実施形態の動作を行うように構成されている。即ち、
(第1実施形態)
第1実施形態においては、表示制御手段は、後述する図11から図14に示すように、入力制御手段により操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合には、その旨を報知するアイコン84を表示部108における操作画面80a,80a’,80b,80b’の操作キー82の近傍に表示させるようになっている。
【0048】
(第2実施形態)
第2実施形態においては、表示制御手段は、後述する図15から図18に示すように、入力制御手段により表示部108の操作画面80a,80a’,80b,80b’に表示される操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合には、該操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせる(ここでは、色を変える(図中斜線参照))ようになっている。
【0049】
本第1及び第2実施形態に係るデジタル複合機100によると、操作画面の操作キー81に対するコメント情報82として、ユーザにとって有用な情報(例えば、注文書等の書類をコピーする場合での「枠を1cm分消去する」といったコメントや、書類を送信する場合での「送信後に電話で連絡する」といったコメント)が入力され、該入力されたコメント情報82が表示部108の操作画面に表示される。こうすることで、表示部108の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザが操作を行うにあたって、かかる操作に対して有用な情報を容易に取得することが可能となり、入力誤りの低減や操作性の向上を図ることができる。
【0050】
さらに、第1実施形態に係るデジタル複合機100では、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に、その旨を報知するアイコン84を操作画面に表示させることで、また、第2実施形態に係るデジタル複合機100では、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に、該操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせる(ここでは、色を変える)ことで、操作キー81に対してコメント情報82が入力されていることをユーザに容易に認識させることができる。
【0051】
本第1及び第2実施形態では、コメント情報82は、文字情報を含んでいる。そして、入力制御手段は、表示部108の操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対して文字のコメント情報82を入力するようになっている。また、表示制御手段は、読出制御手段によってコメント情報管理テーブル112aから読み出した文字のコメント情報82をその機能情報の操作キー81に対応させて表示部108に表示するようになっている。
【0052】
図3は、機能情報管理テーブル105dのデータ構造の一例を示す模式図であり、図4は、コメント情報管理テーブル112aのデータ構造の一例を示す模式図である。
【0053】
図3に示すように、機能情報130は、機能情報を識別する機能コード120に対応して機能情報管理テーブル105dに記憶されている。また、図4に示すように、コメント情報82は、機能コード120に対応してコメント情報管理テーブル112aに記憶される。これにより、コメント情報82をその機能情報130に対応させることができる。
【0054】
本第1及び第2実施形態では、制御部101は、使用目的や使用状況に応じて各種設定を予め行っておくシステム設定モードと、各種機能を実行する機能実行モードとを実行可能となっている。なお、システム設定モードで行われる設定としては、特に限定されるものではないが、例えば、ワンタッチ登録やグループ登録、特別機能等の設定が挙られる。また、機能実行モードで行われる機能としては、特に限定されるものではないが、例えば、両面印刷、カラー印刷、縮小拡大印刷、ジョブプログラム登録機能等の各種印刷機能や、公衆回線及びインターネットによるファクシミリ送信等の各種送信機能が挙げられる。
【0055】
(システム設定モード)
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される入力制御手段は、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報を入力するようになっている。
【0056】
これについて、システム設定モードにおいて、ワンタッチキー(短縮キー)の相手先を登録するときにコメント情報を入力する場合を例にとって説明したあと、各種機能(具体的には枠消去機能)に対してコメント情報を入力する場合を例にとって説明する。
【0057】
先ず、電子メールアドレス及びファクシミリ番号をワンタッチキーとして登録する際の動作を、操作パネル106の表示部108に表示される画面を用いて説明する。
【0058】
図5は、操作パネル106の一例を示す模式図である。操作パネル106は、前述したように、各種ハードウェアキーを備える操作部107と、表示装置及びタッチパネル方式の入力装置からなる表示部108とにより構成される。操作部107が備えるハードウェアキーとしては、数値入力のためのテンキー107a、入力された設定値をクリアするためのクリアキー107b、入力された各種設定を全解除するための全解除キー107c、コピー開始、送信開始等の指示を受付けるスタートキー107dの他、プリント機能、送信機能、及びコピー機能をそれぞれ切替える機能切替キー107e,107f,107g、ユーザによる設定を受付けるシステム設定キー107hを備えている。なお、図5の下方には、コピー処理を待ち受けるための初期画面10が表示部108に表示されている様子を拡大して示している。そして、初期画面10にはソフトウェアキーとして構成された各種キー108a〜108dが配置されている。制御部101は、これらのキー108a〜108dが押下操作されることにより、それぞれ、枠消去などの特別機能の設定、両面コピー機能の設定、ステイプル処理等の仕上げ機能の設定、画像データを保存するファイリング機能の設定が行えるようになっている。
【0059】
図6は、図5に示すシステム設定キー107hが押下操作されたときに選択的に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0060】
図5に示す操作パネル106においてシステム設定キー107hが押下操作された場合、制御部101は、図5の下方に示したような初期画面10に代えて図6(a)に示す設定メニュー画面20を表示部108に表示する。設定メニュー画面20にはソフトウェアキーとして構成された各種キー21〜28が配置されている。
【0061】
制御部101は、これらのキー21〜28が押下操作されることにより、それぞれ、プリント出力した総枚数の表示、画面コントラストの設定、各種データリストの出力要求、日付・時刻の設定、給紙トレイの設定、データを送信する際の相手先の登録、コメント情報の入力、装置管理者による各種の設定が行えるようになっている。また、設定メニュー画面20の上部に配置された終了キー29が押下操作された場合、この設定メニュー画面20が閉じられ、表示部108には図5の下方に示す初期画面10が表示される。なお、コメント情報82は、ここでは各種キー21〜27が押下操作されることで入力できるようになっている。このうち、先ず、相手登録キー26の押下操作によるコメント情報の入力を例にとって以下に説明する。
【0062】
図6(a)に示す設定メニュー画面20において相手先登録キー26が押下操作された場合、設定メニュー画面20に代わって図6(b)に示す相手先登録画面30が表示部108に表示される。相手先登録画面30には、相手先の通信アドレス(ファクシミリ番号、電子メールアドレス)を設定するためのアドレス設定キー31、アドレスのインデックスを作成又は修正するためのユーザインデックス設定キー32、電子メールの発信元に係る情報を設定する発信元設定キー33が配置されている。各キー31〜33が押下操作された場合、相手先登録画面30での操作内容が確定し、画面上部に配置された終了キー34が押下操作された場合、前述した設定メニュー画面20に戻す処理が行われる。
【0063】
図6(b)に示す相手先登録画面30においてアドレス設定キー31が押下操作された場合、相手先登録画面30に代わって図6(c)に示す登録内容設定画面40が表示部108に表示される。この登録内容設定画面40には、相手先の通信アドレスにワンタッチキーの割り当てを設定するためのワンタッチ登録用キー(キー割当てキー)41、通信アドレスのグループ化を行うためのグループ登録用キー42、登録内容の修正又は解除を行うための修正/解除用キー43が配置されている。各キー41〜43が押下操作された場合、登録内容設定画面40での操作内容が確定し、画面上部に配置された終了キー44が押下操作された場合、図6(b)に示す相手先登録画面30に戻す処理が行われる。
【0064】
図7Aは、ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部108に表示される画面の一例を示す模式図である。
【0065】
図6(c)に示す登録内容設定画面40においてワンタッチ登録用キー41が押下操作された場合、登録内容設定画面40に代わって図7Aに示すアドレス設定画面50が表示部108に表示される。
【0066】
図7Aは、電子メールアドレスに対してワンタッチキーを割り当てるためのアドレス設定画面の一例を示している。
【0067】
図7Aに示すアドレス設定画面50には、「E−mail」又は「ファックス」の宛先のタイプを選択するための選択キー(ここではプルダウンメニューキー)51、相手先の登録内容を入力するための相手先登録欄52a〜52h、得意先インデックスに設定する選択キー(ここではチェックボックス)53が配置されている。
【0068】
選択キー51において「ファックス」が選択操作された場合にはファクシミリ番号、「E−mail」が選択操作された場合には電子メールアドレスを設定できるようにしている。
【0069】
相手先登録欄52a〜52hは、それぞれ、相手先を検索するための検索番号、相手先の名前、相手先を検索するための検索文字、宛先名とは別にアドレス帳に表示させるためのキー名称、アドレス帳画面で利用するためのユーザインデックスの種類、相手先の電子メールアドレス又はファクシミリ番号、画像データのファイル形式、画像データの圧縮形式を入力できるようになっている。また、チェックボックス53にチェックが入力された場合には得意先タブに表示する設定を行い、チェックボックス53のチェックが外された場合には得意先タブに表示しない設定を行う。
【0070】
また、画面上部にある削除キー57が押下操作された場合、登録内容を削除し、キャンセルキー58が押下操作された場合、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われ、OKキー59が押下操作された場合、アドレス設定画面50での入力内容が確定し、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われる。
【0071】
そして、コメント入力欄54には、コメント情報82が入力される。本第1及び第2実施形態では、コメント情報82は、ユーザが任意に書き込むことができるフリーコメントを含んでいる。制御部101にて構成される入力制御手段は、表示部108の操作画面50に表示される機能情報に対してフリーコメントを入力することが可能とされている。また、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて入力されたフリーコメントをその機能に対応させて表示部108に表示することが可能とされている。
【0072】
この例では、コメント入力欄54に、相手先「345」に対して「送信後に電話で連絡を入れる」という注意事項等のユーザの個別的なコメント情報82が入力される。
【0073】
図7Bは、ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部108に表示される画面の他の例を示す模式図である。図7Bにおいて、図7Aに示す要素と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0074】
図7Bに示すアドレス設定画面50では、コメント情報82は、所定の語句を予め設定した定型コメントを含んでいる。制御部101にて構成される入力制御手段は、表示部108の操作画面50に表示される機能情報に対して定型コメントを入力することが可能とされている。また、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて入力された定型コメントをその機能に対応させて表示部108に表示することが可能とされている。
【0075】
この例では、定型コメントは、相手先の営業時刻(開始時刻及び終了時刻)、添付する画像データのファイル形式、添付する画像データの圧縮形式とされている。そして、コメント入力欄55a〜55dに、それぞれ、営業開始時刻、営業終了時刻、ファイル形式、圧縮形式という注意事項等のユーザの個別的な情報が入力される。
【0076】
図7Cは、図7Bに示す画面の変形例を示す模式図である。図7Cにおいて、図7Bに示す要素と同じ要素には同一符号を付し、その説明を省略する。なお、図7Cでは、上側にアドレス設定画面50のコメント入力欄部分を示すと共に、下側に詳細設定画面50aも示している。
【0077】
図7Cに示すコメント入力欄では、詳細設定キー56が押下操作されることにより、コメント情報82の詳細設定を行えるようになっている。
【0078】
ここでは、制御部101にて構成される入力制御手段は、コメント情報82に対して視覚的な修飾処理を施すようになっており、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて視覚的な修飾処理が施されたコメント情報82を表示するようになっている。また、入力制御手段は、表示制御手段にてコメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件を入力するようになっており、表示制御手段は、入力制御手段にて入力された表示条件に基づきコメント情報82を表示するようになっている。
【0079】
この例では、コメント情報82は、コメント文字の色指定、コメント枠の色指定、コメント文字のフォントの種類、コメント文字の大きさ、コメント枠の有無情報を含むコメント枠の線種の指定といった視覚的な修飾処理の情報を含んでいる。そして、コメント入力欄56a〜56eに、それぞれ、コメント文字の色、コメント枠の色、コメント文字のフォントの種類、コメント文字の大きさ、コメント枠の線種(線種なしの場合はコメント枠なし)が入力される。
【0080】
また、コメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件の設定は、後述するようにコメント情報82を表示開始から所定の一定時間だけ表示する場合でのコメント表示時間の設定(例えば、1秒〜30秒のうちの何れかの時間の設定)、後述するようにコメント情報の表示部108への表示の仕方に関する表示条件の設定(例えば、第1実施形態のコメント表示用アイコン選択時又は第2実施形態の機能実行キー選択時の何れかの設定)とされている。そして、コメント入力欄56f,56gに、それぞれ、コメント表示時間、コメント表示条件が入力される。
【0081】
次に、各種機能(例えば、コピー特別機能注釈設定や1セット2コピー等の機能)に対してコメント情報を入力する場合について説明する。図6(a)に示す設定メニュー画面20においてコメント情報キー27が押下操作された場合、設定メニュー画面20に代わって図8に示すコメント情報入力画面60が表示部108に表示される。
【0082】
図8は、図6(a)に示すコメント情報キー27が押下操作されたときに表示されるコメント情報入力画面の一例を示す模式図である。
【0083】
図8に示すコメント情報入力画面60には、それぞれの機能情報に対して、定型項目(例えば、当該機能で印刷を行うことを禁止する適用禁止原稿の種類)を入力するための定型コメント入力欄61a及びフリーコメントを入力するためのフリーコメント入力欄61bが配置されている。各機能情報は、ここでは、一覧的に下方に表示されるようになっており、表示画面から外れた機能情報はスクロール表示できるようになっている。
【0084】
画面上部のキャンセルキー62が押下操作された場合、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われ、OKキー63が押下操作された場合、コメント情報入力画面60での入力内容が確定し、図6(a)に示す設定メニュー画面20に戻す処理が行われる。
【0085】
この例では、コメント入力欄61aに、コピー特別機能の適用禁止原稿という定型項目のコメントに対して「OK注文書」という文書の種類が入力され、コメント入力欄61bに、コピー特別機能の「〜〜資料は1cm分枠を消す」という文章が入力される。
【0086】
次に、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の入力を行う動作フローについて図9を参照しながら説明する。
【0087】
図9は、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の入力処理の一例を示すフローチャートである。
【0088】
図9に示す処理では、先ず、システム設定モードにおける操作画面の設定要求(例えばアドレス帳の登録要求や各種機能の設定要求)が有るまで待機し(ステップS1:N)、この設定要求が有ると(ステップS1:Y)、コメント情報82の入力(例えば図7Aから図7C及び図8参照)の受付を行う(ステップS2)。
【0089】
次に、コメント情報82が入力されているか否かを判断し(ステップS3)、コメント情報82が入力されていない場合には(ステップS3:N)、ステップS5に移行する一方、コメント情報82が入力されている場合には(ステップS3:Y)、コメント情報82をその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録し(ステップS4)、ステップS5に移行する。
【0090】
そして、システム設定モードにおける操作画面に対する設定が完了した否かを判断し(ステップS5)、操作画面に対する設定が完了していない場合には(ステップS5:N)、ステップS2へ移行する一方、操作画面に対する設定が完了した場合(ステップS5:Y)には、ステップS6へ移行する。ステップS6では、操作画面に対して設定登録(ここでは管理部105の相手先管理テーブル105aのアドレス帳に登録又は枠消去の消去サイズを設定)し、処理を終了する。
【0091】
(機能実行モード)
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される表示制御手段は、機能実行モードにおいて、入力制御手段にて入力されたコメント情報82をその機能情報の操作キー81に対応させて表示するようになっている。
【0092】
これについて、機能実行モードで画像データを電子メール送信するときにコメント情報82を表示する場合、及び各種機能を実行するときにコメント情報82を表示する場合を例にとってこれらを併せて説明する。
【0093】
図10は、図5に示す初期画面においてイメージ送信キー107fが押下操作されたときに表示される機能操作画面の一例を示す模式図である。また、図11は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー(ここではアドレス帳キー)71aが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図であって、画像データを電子メール送信するときにコメント情報82が表示されている状態を示す図である。また、図12は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図であって、枠消去機能を実行するときにコメント情報82が表示されている状態を示す図である。
【0094】
図5に示す操作パネル106においてイメージ送信キー107fが押下操作された場合、制御部101は、図5の下方に示したような初期画面10に代えて図10に示す機能操作画面70を表示部108に表示する。機能操作画面(ここではイメージ送信画面)70にはソフトウェアキーとして構成された各種送信機能キー71〜75が配置されている。
【0095】
制御部101は、これらの送信機能キー71〜75が押下操作されることにより、それぞれ、スキャンして読み取った画像ファイルの電子メールによる送信、スキャンして読み取った画像ファイルのインターネットを経由したファクシミリ送信、スキャンして読み取った画像ファイルの公衆回線を経由したファクシミリ送信、スキャンして読み取った画像ファイルの指定したFTP(File Transfer Protocol)サーバの記憶部への送信、スキャンして読み取った画像ファイルの本機に接続したUSB(Universal Serial Bus)メモリへの送信が行えるようになっている。
【0096】
図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作された場合、制御部101は、機能操作画面70に代えて図11に示す操作画面(ここではアドレス帳画面)80aを表示部108に表示する。
【0097】
一方、図5に示す操作パネル106において特別機能キー108aが押下操作された場合、制御部101は、初期画面10に代えて図12に示す操作画面(ここでは特別機能設定画面)80a’を表示部108に表示する。
【0098】
(第1実施形態について)
ここで、第1実施形態では、制御部101にて構成される表示制御手段は、図11及び図12に示すように、入力制御手段により操作画面80a,80a’における操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合にその旨を報知するコメント情報表示用アイコン84を表示部108の操作画面(ここではアドレス帳画面80aの相手先「345」を指定するソフトウェアキー81及び特別機能設定画面80a’の「枠消去」を設定するソフトウェアキー81の近傍)に表示させ、該操作画面に表示される機能情報(ここではイメージ送信機能及び特別機能の情報)の操作キー81に対するコメント情報82を表示するための選択操作がなされたときに(ここではコメント情報表示用アイコン84が押下操作されたときに)該コメント情報82を表示部108の操作画面に表示するようになっている。
【0099】
詳しくは、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81(操作キーの一例)を表示部108の操作画面80a,80a’に選択入力可能に表示すると共に、そのコメント情報82を表示させるためのコメント情報表示用アイコン84をその機能実行キー81に対応して操作画面80a,80a’に選択入力可能に表示することが可能とされている。なお、このコメント情報表示用アイコン84は、コメント情報82が入力されている場合(コメント情報82が存在している場合)にのみ表示される。そして、表示制御手段は、操作画面80a,80a’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに該コメント情報表示用アイコン84に対応する機能実行キー81に対してそれ対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示(ここでは吹き出し形式で他の機能実行キー81の一部を隠蔽するように表示)することが可能とされている。
【0100】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合にのみコメント情報表示用アイコン84が表示されることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80a,80a’に表示される機能実行キー81に対するコメント情報82をユーザが確認したいときにのみ表示することできる。さらに、操作画面80a,80a’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときにコメント情報82を表示することができ、これにより、コメント情報82の表示スペースが、選択操作されたコメント情報82のみの表示スペースだけで済み、それだけ操作画面80a,80a’の表示スペースを確保できると共に、実行すべき機能(ここではイメージ送信機能及び枠消去機能)に対するコメント情報82を一義的に特定でき、これにより、該実行すべき機能に対するコメント情報82をユーザに確実に知らせることができる。
【0101】
なお、イメージ送信機能の操作画面80aでは機能実行キー81が選択された状態で図5に示す操作パネル106のスタートキー107dが押下操作されることで送信機能が実行され、特別機能の操作画面80a’では機能実行キー81が選択された状態で操作画面80a’のOKキー89を押下操作することで枠消去機能の設定画面へ移行する。この動作は、後述する図13から図18についても同様であり、以下の説明は省略する。
【0102】
制御部101にて構成される入力制御手段は、この機能実行モードにおける操作画面80a,80a’に対してコメント情報82を入力することが可能とされていてもよい。
【0103】
詳しくは、表示制御手段は、表示部108の操作画面80a,80a’に表示される機能情報に対するコメント情報82を出力するための操作がなされたときに(ここではコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに)該コメント情報82を表示部108に表示し、その後、引き続き該コメント情報82を入力するための操作がなされたときに入力制御手段が該コメント情報82の入力動作を実行するようになっていてもよい。
【0104】
図13及び図14は、機能実行モードにおけるコメント情報82の入力動作例を説明するための図である。
【0105】
図13(a)は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図13(b)は、図13(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここではソフトウェアキーである注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0106】
また、図14(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図14(b)は、図14(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここではソフトウェアキーである注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0107】
図13(a)及び図14(a)に示すように、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81を表示部108の操作画面80b,80b’に選択入力可能に表示すると共に、そのコメント情報82を表示させるためのコメント情報表示用アイコン84をその機能実行キー81に対応して操作画面80b,80b’に選択入力可能に表示し、さらに、入力制御手段を実行するための注釈入力キー83を操作画面80b,80b’に選択入力可能に表示することが可能とされている。ここで、コメント情報表示用アイコン84は、コメント情報82が入力されている場合(コメント情報82が存在している場合)にのみ表示することができる。
【0108】
そして、表示制御手段は、操作画面80b,80b’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに該コメント情報表示用アイコン84に対応する機能実行キー81に対してそれに対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示することが可能とされている。また、表示制御手段は、操作画面80b,80b’に表示されたコメント情報表示用アイコン84が選択操作されたときに該コメント情報表示用アイコン84に対応する機能実行キー81に対してそれに対応する機能のコメント情報82を表示し、続いて注釈入力キー83が選択操作されたときに、図13(b)及び図14(b)のコメント入力画面82b,82b’に示すように、入力制御手段が該機能実行キー81に対応する機能に対するコメント情報82の入力動作を実行することが可能とされている。
【0109】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合にのみコメント情報表示用アイコン84が表示されることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80b,80b’に表示される機能情報に対するコメント情報をユーザが確認したいときにのみ表示することできる。さらに、ユーザは、機能実行モードにおいて、操作画面80b,80b’に表示されたコメント情報表示用アイコン84を選択操作したときに表示されるコメント情報82を確認した上でコメント入力画面82b,82b’にて該コメント情報82の追加更新を行うことができる。
【0110】
なお、コメント入力画面82b,82b’においてそれぞれ上部のキャンセルキー58,62が押下操作された場合、図13(a)及び図14(a)に示す操作画面80b,80b’に戻す処理が行われ、OKキー59,63が押下操作された場合、コメント入力画面82b,82b’での入力内容が確定し、図13(a)及び図14(a)に示す操作画面80b,80b’に戻す処理が行われる。この動作は後述する図17及び図18についても同様であり、以下の説明は省略する。
【0111】
(第2実施形態について)
図15は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。また、図16は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。
【0112】
第2実施形態では、制御部101にて構成される表示制御手段は、図15及び図16に示すように、入力手段により操作画面80c,80c’における操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に該操作キー81の表示状態を該操作キー81に対してコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせ(ここでは、色を変え)、表示部108の操作画面(ここではアドレス帳画面80c及び特別機能設定画面80c’)に表示される機能情報(ここではイメージ送信機能及び特別機能の情報)の操作キー81が選択操作されたときに該機能情報に対するコメント情報82を表示部108に表示するようになっている。
【0113】
詳しくは、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81(操作キーの一例、ここでは相手先を指定するソフトウェアキー及び枠消去を設定するソフトウェアキー)を表示部108の操作画面80c,80c’に選択入力可能に表示し、該操作画面80c,80c’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときに実行保留状態(例えば、機能実行キー81に対して反転表示等の保留状態を示す表示に変更して実行を保留した選択表示状態)とすると共に、該機能実行キー81に対してそれに対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示することが可能とされている。
【0114】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合に機能実行キー81の表示状態をコメント情報82が入力されていない場合とは異ならせることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80c,80c’に表示される機能実行キー81に対するコメント情報82をユーザが該機能実行キー81に対して選択操作したときにのみ表示することできる。さらに、操作画面80c,80c’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときにコメント情報82を表示することができ、これにより、コメント情報82の表示スペースが、選択操作されたコメント情報82のみの表示スペースだけで済み、それだけ操作画面80c,80c’の表示スペースを確保できると共に、実行すべき機能(ここではイメージ送信機能及び枠消去機能)に対するコメント情報82を一義的に特定でき、これにより、該実行すべき機能に対するコメント情報82をユーザに確実に知らせることができる。
【0115】
制御部101にて構成される入力制御手段は、機能実行モードにおける操作画面80c,80c’に対してコメント情報82を入力することが可能とされていてもよい。
【0116】
詳しくは、表示制御手段は、表示部108の操作画面80c,80c’に表示される機能実行キー81が選択操作されたときに該機能実行キー81に対するコメント情報82を表示部108に表示し、その後、引き続き該コメント情報82を入力するための操作がなされたときに入力制御手段が該コメント情報82の入力動作を実行するようになっていてもよい。
【0117】
図17及び図18は、機能実行モードにおけるコメント情報82の入力動作例を説明するための図である。
【0118】
図17(a)は、図10に示す機能操作画面70において機能選択キー71aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図17(b)は、図17(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここでは注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0119】
また、図18(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キー108aが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図18(b)は、図18(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キー(ここでは注釈入力キー)83が押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【0120】
図17(a)及び図18(a)に示すように、表示制御手段は、機能実行モードにおいて、各種機能を実行するための機能実行キー81を表示部108の操作画面80d,80d’に選択入力可能に表示すると共に、入力制御手段を実行するための注釈入力キー83を操作画面80d,80d’に選択入力可能に表示することが可能とされている。そして、表示制御手段は、機能実行キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に該機能実行キー81の表示状態をコメント情報82が入力されていない表示状態とは異ならせ(ここでは、色を変え)、操作画面80d,80d’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときに実行保留状態(実行を保留した選択表示状態)とすると共に、該機能実行キー81に対してそれに対応する機能(ここでは相手先「345」への送信機能及び枠消去機能)のコメント情報82を表示することが可能とされている。また、表示制御手段は、操作画面80d、80d’に表示された機能実行キー81が選択操作されたときに実行保留状態とすると共に、該機能実行キー81に対してそれに対応する機能のコメント情報82を表示し、続いて注釈入力キー83が選択操作されたときに、図17(b)及び図18(b)のコメント入力画面82d,82d’に示すように、入力制御手段が該機能実行キー81に対応する機能に対するコメント情報82の入力動作を実行することが可能とされている。
【0121】
この構成では、コメント情報82が入力されている場合に機能実行キー81の表示状態をコメント情報82が入力されていない場合とは異ならせることで、コメント情報82の有無をユーザが容易に認識することが可能となる上、表示部108の操作画面80d,80d’に表示される機能実行キー81に対するコメント情報82をユーザが該機能実行キー81に対して選択操作したときにのみ表示することできる。さらに、ユーザは、機能実行モードにおいて、操作画面80d,80d’に表示された機能実行キー81を選択操作したときに表示されるコメント情報82を確認した上でコメント入力画面82d,82d’にて該コメント情報82の追加更新を行うことができる。
【0122】
次に、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の表示及び入力を行う動作フローの一例について図19を参照しながら説明する。
【0123】
図19は、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の表示及び入力処理の一例を示すフローチャートである。
【0124】
図19に示す処理では、先ず、コメント情報82が登録されているか否かを判断する(ステップS11)。コメント情報82が登録されていない場合には(ステップS11:N)、ステップS13へ移行する一方、コメント情報82が登録されている場合には(ステップS11:Y)、第1実施形態ではコメント情報表示用アイコン84を表示すると共に、第2実施形態では機能実行キー81の表示状態を変更し(ステップS12)、ステップS13へ移行する。ステップS13では、機能実行モードにおける機能(例えばアドレス帳による送信機能又は各種印刷機能)の選択の受け付を行う。
【0125】
次に、コメント情報82の表示の選択がされていない場合には(ステップS14:N)、ステップS21へ移行する一方、コメント情報82の表示の選択がされている場合には(ステップS14:Y)、コメント情報82が登録されているか否かを判断する(ステップS15)。コメント情報82が登録されていない場合には(ステップS15:N)、ステップS21へ移行する一方、コメント情報82が登録されている場合には(ステップS15:Y)、コメント情報82を表示する(ステップS16)。
【0126】
そして、注釈入力キー83が操作されたか否かを判断し(ステップS17)、注釈入力キー83が操作されていない場合には(ステップS17:N)、ステップS21へ移行する一方、注釈入力キー83が操作された場合には(ステップS17:Y)、コメント情報82の入力を受付ける(ステップS18)。
【0127】
次に、コメント情報82が入力されているか否かを判断し(ステップS19)、コメント情報82が入力されていない場合には(ステップS19:N)、ステップS21に移行する一方、コメント情報82が入力された場合には(ステップS19:Y)、コメント情報82をその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録し(ステップS20)、ステップS21に移行する。
【0128】
そして、機能実行モードにおける機能の選択が完了した否かを判断し(ステップS21)、機能の選択が完了していない場合には(ステップS21:N)、ステップS13へ移行する一方、機能の選択が完了した場合(ステップS21:Y)には、ステップS22へ移行する。ステップS22では、選択された機能を実行(ここではアドレス帳による相手先「345」への送信又は枠消去を設定)し、処理を終了する。
【0129】
ところで、ここでは、コメント情報82は、他の機能実行キー81の一部を隠蔽するように表示するが、この場合には、コメント情報82が邪魔になり他の機能実行キー81を操作できないという不都合がある。そこで、表示制御手段は、前述のシステム設定モードでも説明したように、コメント情報82を表示開始から所定の一定時間だけ表示するようになっている。こうすることで、他の機能実行キー81の一部がコメント情報82に隠蔽されていても所定時間経過後は該他の機能実行キー81を選択できるようになる。なお、コメント情報82は、機能実行キーの表示箇所とは別の空いたスペースに表示してもよい。
【0130】
そして、入力制御手段は、表示制御手段にてコメント情報82を表示するときの表示条件を入力することが可能とされている。この表示条件は、ここでは、図7Cに示すように、コメント表示時間やコメント表示条件、すなわち、図11から図14に示すようにコメント情報82をコメント情報表示用アイコン84で表示させるか(第1実施形態のコメント表示用アイコン選択時)又は図15から図18に示すようにコメント情報82を機能実行キー81で表示させるか(第2実施形態の機能実行キー選択時)の選択とされている。
【0131】
(第1及び第2実施形態の他の例)
次に、本第1及び第2実施形態に係るデジタル複合機100において、ユーザ認証を行うユーザ認証部と、前記ユーザ認証部により認証されたユーザ毎に、表示部108の操作画面に対してコメント情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力されたコメント情報のうち前記ユーザ認証部により認証されたユーザのコメント情報を表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備えていてもよい。この構成について前記した要素と同じ要素には同一符号を付し、相違点を中心に以下に説明する。
【0132】
このデジタル複合機100は、さらに、ユーザの認証情報を記憶する認証情報記憶部を備えている。なお、本実施の形態では、認証情報記憶部は、管理部105の認証コード管理テーブル105cによって構成されている。
【0133】
制御部101は、認証情報記憶部(以下、認証コード管理テーブル105cという)に記憶されているユーザの認証情報によりユーザ認証を行うユーザ認証手段と、前記ユーザ認証手段により認証されたユーザ毎に、表示部108の操作画面に表示される機能情報(ここでは機能情報管理テーブル105dに記憶されている機能情報)に対してコメント情報を入力する入力制御手段と、この入力制御手段によって入力されたコメント情報をユーザ毎にその機能情報に対応させてコメント情報管理テーブル112aに記憶する記憶制御手段と、この記憶制御手段によってコメント情報管理テーブル112aに記憶したユーザ毎のコメント情報をその機能情報と共にコメント情報管理テーブル112aから読み出す読出制御手段と、この読出制御手段によってコメント情報管理テーブル112aから読み出したコメント情報のうちユーザ認証手段により認証されたユーザのコメント情報をその機能情報に対応させて表示部108の操作画面に表示する表示制御手段とを備えるように構成されている。
【0134】
本第1及び第2実施形態に係るデジタル複合機100によると、ユーザ認証を行い、表示部108の操作画面に対するコメント情報として、認証されたユーザにとって有用な情報(例えば、注文書等の書類をコピーする場合での「枠を1cm分消去する」といったコメントや、書類を送信する場合での「送信後に電話で連絡する」といったコメント)が入力され、そのユーザのコメント情報82が操作画面に表示される。こうすることで、表示部108の操作画面上に表示される表示情報を基にユーザが操作を行うにあたって、かかる操作に対して有用な情報をそのユーザだけが容易に取得することが可能となり、入力誤りの低減や操作性の向上を図ることができる。さらに、認証されたユーザのコメント情報を操作画面に表示するので、他のユーザにとって不要な情報や他のユーザに知らせるべきでない情報(特に秘密にすべき情報)を表示しないようにすることができる。
【0135】
また、表示部108の操作画面に表示される機能情報に対して複数のユーザがコメント情報を入力したとしても、認証されたユーザのコメント情報を表示部108に表示することで、操作画面に表示されるコメント情報を認証されたユーザのものに特定することができ、他のユーザのコメント情報が混ざって表示されるといった表示の煩雑性を回避することが可能となる。
【0136】
さらに、操作キー81に対してコメント情報82が入力されている場合に、第1実施形態では、その旨を報知するアイコン84を操作画面に表示させることで、また、第2実施形態では、該操作キー81の表示状態を異ならせる(例えば、色を変える)ことで、操作キー81に対してコメント情報82が入力されていることをユーザに容易に認識させることができる。
【0137】
図20は、コメント情報管理テーブル112aのデータ構造の他の例を示す模式図である。図20に示すように、コメント情報82は、ユーザを識別するユーザ識別コード115毎に機能コード120に対応してコメント情報管理テーブル112aに記憶される。これにより、コメント情報82をユーザ毎(ユーザ識別コード115毎)にその機能情報130に対応させることができる。
【0138】
(システム設定モード)
システム設定モードにおいてユーザ認証を行うか否かを設定することができる。ここでは、ユーザ認証が設定されており、本機を使用するときにログインを行うようになっている。
【0139】
図21は、ユーザ認証を行うときに表示部108に表示されるログイン画面10’を示す図である。
【0140】
制御部101は、図21に示すように、ログイン画面10’(具体的には入力欄104a,105b)においてユーザ名(ユーザ識別コード115)及びパスワードを入力することが可能とされており、該ログイン画面10’でユーザ名及びパスワードが入力され、それが確定すると(具体的にはOKキー104cが押下操作されると)、予め登録されている(具体的には認証コード管理テーブル105cに予め記憶している)ユーザ名及びパスワードと照合してユーザの認証を行うことができるようになっている。
【0141】
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される入力制御手段は、システム設定モードにおいて、認証されたユーザ毎に、操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報を入力するようになっている。
【0142】
図22は、ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部108に表示される画面の他の例を示す模式図である。
【0143】
図6(c)に示す登録内容設定画面40においてワンタッチ登録用キー41が押下操作された場合、登録内容設定画面40に代わって図22に示すアドレス設定画面50が表示部108に表示される。
【0144】
図22は、図7Aに示す電子メールアドレスに対してワンタッチキーを割り当てるためのアドレス設定画面の他の例を示している。
【0145】
本第1及び第2実施形態においては、コメント情報82は、該コメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示するか、或いは全ユーザに対して表示するかを識別する出力切替用識別情報82a(後述する図23参照)を含んでいる。また、制御部101にて構成される入力制御手段は、コメント情報82に対して出力切替用識別情報82aを入力することができるようになっている。
【0146】
図23は、図20に示すコメント情報管理テーブル112aの一部を詳細に示す模式図である。
【0147】
詳しくは、入力制御手段は、図23に示すように、コメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示する場合には、出力切替用識別情報82aに認証時出力用符号(ここでは「1」)を選択入力し、コメント情報82を全ユーザに対して表示する場合には、出力切替用識別情報82aに全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)を選択入力することが可能とされている。
【0148】
そして、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて入力された出力切替用識別情報82aに基づきコメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示するか、或いは全ユーザに対して表示するかを切り替えることができるようになっている。
【0149】
詳しくは、表示制御手段は、コメント情報82の出力切替用識別情報82aに対して認証時出力用符号(ここでは「1」)が選択入力されている場合には該コメント情報82を該コメント情報82に対するユーザの認証時にのみ表示する一方、コメント情報82の出力切替用識別情報82aに対して全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)が選択入力されている場合には該コメント情報82を全ユーザに対して表示することが可能とされている。
【0150】
かかる構成では、コメント情報82の出力切替用識別情報82aに対して全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)が選択されることにより、全ユーザに該コメント情報82を知らせることが可能となる。これにより、認証されたユーザとは別のユーザに対しても該コメント情報82を提供することができる。
【0151】
この例では、認証時表示とするか、或いは全ユーザ表示とするかを設定する選択キー(ここではチェックボックス)82’が図22に示すアドレス設定画面50に配置されている。そして、選択キー82’が選択(ここではチェック)されると、出力切替用識別情報82aに認証時出力用符号(ここでは「1」)が入力される一方、選択キー82’が選択(ここではチェック)されないと、出力切替用識別情報82aに全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)が入力される。選択キー(ここではチェックボックス)82’は、図7B、図7C、図8、図13(b)、図14(b)、図17(b)及び図18(b)の各画面においても配置されており、ここでは図示及びその説明を省略する。
【0152】
また、コメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件の設定において、コメント情報の表示部108への表示の仕方に関する表示条件の設定には、ここでは出力切替用識別情報82aを利用するか否かの設定をさらに含んでいる。
【0153】
そして、第1実施形態では、ここでは、表示制御手段は、認証手段により認証されたユーザ毎に、操作画面に表示するコメント表示用アイコン84の色、或いは/さらに、形状を変えることが可能とされている。
【0154】
また、第2実施形態では、ここでは、表示制御手段は、入力手段により機能実行キー81に対してコメント情報が入力されている場合には、認証手段により認証されたユーザ毎に、操作画面に表示する機能実行キー81の色、或いは/さらに、形状を変えることが可能とされている。
【0155】
図24は、図7Cに示す画面の他の例を示す模式図である。図24に示すコメント入力欄では、詳細設定キー56が押下操作されることにより、コメント情報82の詳細設定を行えるようになっている。
【0156】
ここでは、制御部101にて構成される入力制御手段は、コメント情報82に対して視覚的な修飾処理の情報に加えて、第1実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎にコメント表示用アイコン84の色情報及び形状情報を入力するようになっており、第2実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎に機能実行キー81の色情報及び形状情報を入力するようになっている。また、制御部101にて構成される表示制御手段は、入力制御手段にて視覚的な修飾処理が施されたコメント情報82を表示する処理に加えて、第1実施形態では入力制御手段にて入力された色情報及び形状情報に基づきコメント表示用アイコン84を認証手段により認証されたユーザ毎に表示するようになっており、第2実施形態では入力制御手段にて入力された色情報及び形状情報に基づき機能実行キー81を認証手段により認証されたユーザ毎に表示するようになっている。
【0157】
この例では、コメント情報82は、視覚的な修飾処理の情報に加えて、コメント表示用アイコン84の色及び形状並びに機能実行キー81の色及び形状を含んでいる。そして、コメント入力欄56h〜56kに、それぞれ、コメント表示用アイコン84の色及び形状の指定並びに機能実行キー81の色及び形状の指定が入力される。
【0158】
なお、詳細設定画面50a’には、認証時表示とするか、或いは全ユーザ表示とするかを設定する選択キー(ここではチェックボックス)82’が配置されている。また、コメント情報の表示部108への表示の仕方に関する表示条件のコメント入力欄56gに入力される設定は、例えば、機能実行キー選択時又はコメント表示用アイコン選択時の何れかの設定、或いは出力切替用識別情報82aを利用するか否かの設定とされている。
【0159】
次に、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報82の入力を行う動作フローについて図25を参照しながら説明する。
【0160】
図25は、システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の入力処理の他の例を示すフローチャートである。
【0161】
図25に示す処理では、先ず、ログイン画面10’においてユーザ認証を行う(ステップS0)。詳しくは、ログイン画面10’においてユーザ名(ユーザ識別コード115)及びパスワードが入力されるまで待機し(ステップS0:N)、ユーザ名及びパスワードが入力されることでユーザ認証されて(ステップS0:Y)、ステップS1に移行する。そして、ステップS4では、コメント情報82をユーザ識別コード115毎にその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録する。
【0162】
(機能実行モード)
本第1及び第2実施形態においては、制御部101にて構成される表示制御手段は、機能実行モードにおいて、入力制御手段にて入力されたコメント情報82のうち認証されたユーザのコメント情報82をその機能情報の操作キー81に対応させて表示するようになっている。
【0163】
次に、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82の表示及び入力を行う動作フローの他の例について図26を参照しながら説明する。
【0164】
図26は、機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報82のユーザ毎の表示及び入力処理の他の例を示すフローチャートである。以下、図19に示す処理と同じ処理についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0165】
図26に示す処理では、先ず、ログイン画面においてユーザ認証を行う(ステップS10)。詳しくは、ログイン画面においてユーザ名(ユーザ識別コード115)及びパスワードが入力されるまで待機し(ステップS10:N)、ユーザ名及びパスワードが入力されることでユーザ認証されて(ステップS10:Y)、ステップS13に移行する。ステップS13では、機能実行モードにおける機能(例えばアドレス帳による送信機能又は各種印刷機能)の選択の受け付を行う。
【0166】
また、ステップS16では、コメント情報82をコメント情報管理テーブル112aから読み出す。
【0167】
次に、コメント情報管理テーブル112aから読み出したコメント情報82が認証されたユーザ(ユーザ識別コード115)のコメント情報か否かを判断し(ステップS161)、認証されたユーザ(ユーザ識別コード115)のコメント情報である場合には、ステップS163に移行する一方、認証されたユーザ(ユーザ識別コード115)のコメント情報でない場合には、出力切替用識別情報82aがユーザの認証時にのみ表示するように設定されているか(認証時出力用符号か)否かを判断する(ステップS162)。出力切替用識別情報82aが認証時出力用符号(ここでは「1」)である場合には、ステップS164に移行する一方、認証時出力用符号(ここでは「1」)でない場合、すなわち全ユーザ出力用符号(ここでは「0」)である場合、ステップS163へ移行する。
【0168】
次に、ステップS163では、コメント情報82を表示し、ステップS164ではコメント情報管理テーブル112aにてコメント情報82の読み出しが終了か否かを判断する。コメント情報82の読み出しが終了していない場合には(ステップS164:N)、ステップS16へ移行する一方、コメント情報82の読み出しが終了した場合には、ステップS17へ移行する。
【0169】
そして、ステップS20では、コメント情報82をユーザ識別コード115毎にその機能情報130に対応させてコメント情報管理テーブル112aに登録する。
【0170】
なお、表示制御手段にてコメント情報82を表示するときの表示条件において、コメント表示条件は、ここでは、コメント情報82をコメント情報表示用アイコン84で表示させるか(第1実施形態のコメント表示用アイコン選択時)又はコメント情報82を機能実行キー81で表示させるか(第2実施形態の機能実行キー選択時)、或いは出力切替用識別情報82aを利用するか否かの選択とされている。また、出力切替用識別情報82aを利用しない場合には、前述した図26のフローチャートにおいてステップS162を省略することができる。
【0171】
かかる構成のデジタル複合機100によれば、他のユーザのコメント情報が混ざって表示されたとしても、第1実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎にコメント表示用アイコン84の色や形状を変更することで、また、第2実施形態では認証手段により認証されたユーザ毎に機能実行キー81の色や形状を変更することで、自己のコメント情報と見分けをつき易くすることができる。
【0172】
本第1及び第2実施形態において、表示制御手段は、第1実施形態ではコメント表示用アイコン84が選択操作されたことを検出した場合、また、第2実施形態では機能実行キー81が選択操作されたことを検出した場合、コメント情報82の内容について、ポップアップ画面82cを用いて操作画面に表示させるようになっていてもよい。詳しくは、表示制御手段は、ポップアップ画面82cを表示させるときに、機能実行キー81に対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キー82e(後述する図27参照)についても同時に表示させるようになっていてもよい。
【0173】
図27は、画像データを電子メール送信するときにコメント情報82がポップアップ画面82cを用いて機能実行キー81に対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キー(ここではOKキー)82eについても同時に操作画面に表示されている例を示している。
【0174】
図27に示す例において、キャンセルキー82dが押下操作されることで、前の画面に戻り、OKキー82eが押下操作されることで、処理動作の開始が指示され(具体的には電子メールの宛先が選択され)、NEXTキー82fが押下操作されることで、次のコメント情報82のポップアップ画面表示がなされる。ここで、枠消去機能を実行するときにコメント情報82がポップアップ画面82cを用いて操作画面に表示される場合も同様であり、ここでは図示及びその説明を省略している。また、ポップアップ画面を表示させる構成は、図11から図18に示す操作画面についても同様に適用することができる。
【0175】
なお、この場合、コメント情報82を表示部108に表示するときの表示条件において、コメント表示時間は、ポップアップの表示時間とすることができる。
【0176】
図28は、図26に示すフローチャートにおいて、コメント情報82の内容についてポップアップ画面82cを用いて操作画面に表示させる処理を示すフローチャートである。以下、図26に示す処理と同じ処理についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0177】
図28に示す処理において、ステップS163では、ポップアップ画面82cを表示し、キャンセルキー82dが操作されたか否かを判断し(ステップS163a)、キャンセルキー82dが操作されていない場合には(ステップS163a:N)、ステップS163bへ移行する一方、キャンセルキー82dが操作された場合には(ステップS163a:Y)、ステップS13へ移行する。次に、ステップS163aでキャンセルキー82dが操作されていないと判断した場合、OKキー82eが操作されたか否かを判断し(ステップS163b)、OKキー82eが操作されていない場合には(ステップS163b:N)、ステップS163cへ移行する一方、OKキー82eが操作された場合には(ステップS163b:Y)、ステップS22へ移行する。また、ステップS163bでOKキー82eが操作されていないと判断した場合、NEXTキー82fが操作されたか否かを判断し(ステップS163c)、NEXTキー82fが操作されていない場合には(ステップS163c:N)、ステップS163aへ移行する一方、NEXTキー82fが操作された場合には(ステップS163c:Y)、ステップS164へ移行する。なお、図示していないが、ここでは、各キー82d〜82fが操作されない状態が継続し、設定されたコメント表示時間(ポップアップの表示時間)が経過すると、ポップアップ画面82cの表示を終了させ、ステップS164へ移行する。
【0178】
以上の説明では、イメージ送信機能の操作画面、枠消去機能の操作画面を例にとって説明したが、他の操作画面でも同様して行えることは言うまでもない。図29は、各種機能の操作画面において入力されるコメント情報(各機能の設定項目に対するコメント例)を一覧にして示している。
【図面の簡単な説明】
【0179】
【図1】本実施の形態に係るデジタル複合機を用いて構築される画像処理システムの全体構成を示す模式図である。
【図2】デジタル複合機の内部構成を示すブロック図である。
【図3】機能情報管理テーブルのデータ構造の一例を示す模式図である。
【図4】コメント情報管理テーブルのデータ構造の一例を示す模式図である。
【図5】操作パネルの一例を示す模式図である。
【図6】図5に示すシステム設定キーが押下操作されたときに選択的に表示される画面の一例を示す模式図である。
【図7A】ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部に表示される画面の一例を示す模式図である。
【図7B】ワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部に表示される画面の他の例を示す模式図である。
【図7C】図7Bに示す画面の変形例を示す模式図である。
【図8】図6(a)に示すコメント情報キーが押下操作されたときに表示されるコメント情報入力画面の一例を示す模式図である。
【図9】システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報の操作キー81に対するコメント情報の入力処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】図5に示す初期画面においてイメージ送信キーが押下操作されたときに表示される機能操作画面の一例を示す模式図である。
【図11】図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図である。
【図12】図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面の一例を示す模式図である。
【図13】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図14】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面の他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図15】図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。
【図16】図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図である。
【図17】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図10に示す機能操作画面において機能選択キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図18】機能実行モードにおけるコメント情報の入力動作例を説明するための図であって、図(a)は、図5に示す初期画面において特別機能キーが押下操作されたときに表示される操作画面のさらに他の例を示す模式図であり、図(b)は、図(a)に示す操作画面においてコメント情報入力キーが押下操作されたときに表示されるコメント入力画面の一例を示す模式図である。
【図19】機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報の表示及び入力処理の一例を示すフローチャートである。
【図20】コメント情報管理テーブルのデータ構造の他の例を示す模式図である。
【図21】ユーザ認証を行うときに表示部に表示されるログイン画面を示す図である。
【図22】図7Aに示すワンタッチキーの割り当て設定を行うときに表示部に表示される画面の他の例を示す模式図である。
【図23】図20に示すコメント情報管理テーブルの一部を詳細に示す模式図である。
【図24】図7Cに示す画面の他の例を示す模式図である。
【図25】システム設定モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報の入力処理の他の例を示すフローチャートである。
【図26】機能実行モードにおいて操作画面に表示される機能情報に対するコメント情報のユーザ毎の表示及び入力処理の他の例を示すフローチャートである。
【図27】画像データを電子メール送信するときにコメント情報がポップアップ画面を用いて機能実行キーに対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キーについても同時に操作画面に表示されている例を示す図である。
【図28】図26に示すフローチャートにおいて、コメント情報の内容についてポップアップ画面を用いて操作画面に表示させる処理を示すフローチャートである。
【図29】各種機能の操作画面において入力されるコメント例を示す図である。
【符号の説明】
【0180】
81 機能実行キー(操作機キーの一例)
82 コメント情報
82c ポップアップ画面
82d OKキー(指示キーの一例)
83 注釈入力キー
84 コメント情報表示用アイコン
100 デジタル複合機(画像形成装置の一例)
101 制御部
105 管理部
105d 機能情報管理テーブル
107 操作部
108 表示部
112a コメント情報管理テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、
前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの色を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの形状を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、
前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの色を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの形状を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1から6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合、前記コメント情報の内容について、ポップアップ画面を用いて前記操作画面に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記ポップアップ画面を表示させるときに、対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キーについても同時に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1つに記載の画像形成装置において、
画像データを送信する送信機能を更に備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項1】
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、
前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、その旨を報知するアイコンを前記操作画面に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの色を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記アイコンの形状を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
操作画面に表示される操作キーが操作されることで、該操作キーに対応する機能を実行することが可能な画像形成装置において、
前記操作画面の操作キーに対してコメント情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力されたコメント情報を前記操作画面に表示する表示制御手段と
を備え、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、該操作キーの表示状態を該操作キーに対してコメント情報が入力されていない表示状態とは異ならせることを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの色を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項4又は5に記載の画像形成装置において、
ユーザの認証を行う認証部を更に有し、
前記表示制御手段は、前記入力手段により前記操作キーに対してコメント情報が入力されている場合には、前記認証部により認証されたユーザ毎に、前記操作画面に表示する前記操作キーの形状を変えることが可能とされていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1から6の何れか1つに記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記コメント情報の内容を前記操作画面に表示するためのコメント表示操作がなされたことを検出した場合、前記コメント情報の内容について、ポップアップ画面を用いて前記操作画面に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置において、
前記表示制御手段は、前記ポップアップ画面を表示させるときに、対応する機能の処理動作の開始を指示する指示キーについても同時に表示させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1つに記載の画像形成装置において、
画像データを送信する送信機能を更に備えたことを特徴とする画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【公開番号】特開2010−21947(P2010−21947A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−182863(P2008−182863)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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