説明

画像表示装置および画像表示装置のバックライト制御方法

【課題】航空機や列車等の客室において画像表示装置を使用する場合、表示画面の明るさが使用環境により変化するため、複雑な変化の要因に対して、乗客にとって快適な明るさを維持することが難しいという課題がある。
【解決手段】旅客移動体の客室内に設置されたバックライトを備えた画像表示装置の表示画面の明るさに影響を与える旅客移動体の環境情報を取得する環境情報取得部801と、取得した環境情報から表示画面の明るさを推定する環境情報解析部802と、表示画面の明るさに基づいてバックライト807の輝度を算出するバックライト輝度算出部803と、バックライト輝度算出部803の算出値に基づきバックライト807の輝度を設定するバックライト輝度設定部806とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機や列車等の旅客移動体に搭載された画像表示装置および画像表示装置のバックライト制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
航空機などの旅客移動体内においては、客室内に配備されているIFE(In−Flight Entertainment)と呼ばれる機内エンターテインメントシステムにより、乗客にいろいろなサービスが提供されている。例えば、乗客は映画や音楽などのコンテンツを前座席の背部に配置された液晶ディスプレイで映像を鑑賞し、音声を自座席の肘掛部に接続されたヘッドフォンを使用して聴取する。さらに、各座席の肘掛部に設けられているハンドセットと呼ばれる操作用リモコンなどを用いてAVコンテンツを選択したり、ゲームをしたり、インターネットへの接続サービスを受けたりすることが可能なシステムも提供されている。
【0003】
ところで、航空機等の客室において液晶ディスプレイ等の画像表示装置を使用する場合には、表示画面の明るさが使用環境により変化するため、乗客にとって快適な明るさを維持することが難しいという課題がある。
【0004】
これに対して、画像表示装置の明るさを調整する技術として、近年、周囲の光の強弱に応じて、表示画面の輝度を自動的に変化させ、乗客に文字や図形を視認しやすい画面を提供する技術、移動体の走行状態や移動体内の明るさなどの情報に応じて画像表示装置のバックライトの光量を調整する技術、およびセンサーにより検出されたバックライトの明るさを所定の輝度レベルと比較し、航空機の客室等に設けられた複数の表示装置の画面の明るさを制限する技術などが開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開平7−64057号公報
【特許文献2】特表2007−522007号公報
【特許文献3】特開平10−97202号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、航空機の客室などでは、多数配設された画像表示装置はそれぞれ設置環境が異なる他、乗客の客席のおける行動、航空機の飛行状況等により、画像表示装置の周囲の明るさが変化し、多数の画像表示装置の表示画面における視認性を常に良好に維持するのは難しかった。
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、画像表示装置の使用環境に係わる情報に基づいてバックライトの輝度を制御することにより、画像表示装置の使用環境の変化にかかわりなく、航空機内で画像表示装置の表示画面における視認性を良好に維持することが可能な画像表示装置および画像表示装置のバックライト制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述したような目的を達成するために、本発明の画像表示装置は、旅客移動体の客室内に設置されたバックライトを備えた画像表示装置であって、画像表示装置の表示画面の明るさに影響を与える旅客移動体の環境情報を取得する環境情報取得部と、取得した環境情報を解析して表示画面における明るさを推定する環境情報解析部と、環境情報解析部により推定された表示画面の明るさからバックライトの輝度を算出するバックライト輝度算出部と、バックライト輝度算出部の算出値に基づきバックライトの輝度を設定するバックライト輝度設定部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
このような構成により、画像表示装置の使用環境に係わる情報に基づいてバックライトの輝度を制御するので、画像表示装置の使用環境の変化にかかわりなく、例えば航空機内で画像表示装置の表示画面における視認性を良好に維持することが可能となる。
【0009】
また本発明の画像表示装置は、環境情報解析部は環境情報から画像表示装置の表示画面に対する複数の方向の明るさを推定し、推定された明るさに基づいて、バックライト輝度算出部は画像表示装置のバックライトの輝度を算出してもよい。
【0010】
このような構成により、航空機等においては窓の位置や、機内の照明器具の照明状態により方向によって表示画面の明るさが変化するが、これらの方向の明るさを分離して推定することにより、より精度のよいバックライトの輝度制御が可能となる。
【0011】
また本発明の画像表示装置は、複数の方向は、画像表示装置の上、左右および正面の4つの方向であってもよい。
【0012】
このような構成により、画像表示装置の上、左右および正面の4つの方向に対する表示画面の明るさの影響を考慮してバックライトの制御が可能となるのでより視認性が向上する。
【0013】
また本発明の画像表示装置は、環境情報は、旅客移動体の客室内に設置された照明器具の照明情報、画像表示装置の取付け情報、旅客移動体に配設された窓の位置情報、窓に備えられたブラインドの開閉情報および旅客移動体の移動情報の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【0014】
このような構成により、航空機内のように個々の画像表示装置の表示画面の明るさが、さまざまな条件で変化するような環境においても精度のよいバックライトの輝度制御が可能となる。
【0015】
本発明の画像表示装置のバックライト制御方法は、旅客移動体の客室内に設置されたバックライトを備えた画像表示装置のバックライト制御方法であって、画像表示装置の表示画面の明るさに影響を与える旅客移動体の環境情報を取得する環境情報取得手段と、取得した環境情報を解析して表示画面における明るさを推定する環境情報解析手段と、環境情報解析手段により推定された表示画面の明るさからバックライトの輝度を算出するバックライト輝度算出手段と、バックライト輝度算出手段の算出値に基づきバックライトの輝度を設定するバックライト輝度設定手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また本発明の画像表示装置のバックライト制御方法は、環境情報解析手段は、環境情報から画像表示装置の表示画面に対する複数の方向の明るさを推定し、推定された明るさに基づいて、バックライト輝度算出手段は画像表示装置のバックライトの輝度を算出してもよい。
【0017】
また本発明の画像表示装置のバックライト制御方法は、複数の方向は、画像表示装置の上、左右および正面の4つの方向であってもよい。
【0018】
また本発明の画像表示装置のバックライト制御方法は、環境情報は、旅客移動体の客室内に設置された照明器具の照明情報、画像表示装置の取付け情報、旅客移動体に配設された窓の位置情報、窓に備えられたブラインドの開閉情報、および旅客移動体の移動情報の少なくとも1つを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の画像表示装置のバックライト制御方法を使用すれば、画像表示装置の使用環境の変化にかかわりなく、航空機内で快適な表示画面を維持することが可能となる。これにより、高品質で利便性の高い画像表示装置および航空機用搭載用のコンテンツ配信システムを実現することができる。画像表示装置の視認性の向上、高画質化、省電力化に対しても効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図7を参照しながら詳細に説明する。
【0021】
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における画像表示装置の設置環境を示す平面図である。図1に示すように、例えば航空機100の内部の客室103a(例えば、ファーストクラス)、客室103b(例えば、ビジネスクラス)および客室103c(例えば、エコノミークラス)に設置された座席列に対してコンテンツ配信システムが配設されている。
【0022】
図2は、客室内の座席等の配列およびコンテンツ配信システムの設置環境の詳細を示す平面図であり、図1における客室103aおよび客室103bの一部における座席の配置を拡大して示している。各座席列には視聴設備として画像表示装置が設置され、イーサネット(登録商標)等の通信回線105a、105b、105cを介してコンテンツ配信装置104に接続されている。また、客室の天井には照明器具S1〜S8が配設されており、これらの照明器具S1〜S8も通信回線105a、105b、105cを介して客室制御システムを管理する客室制御装置106と接続されており、飛行状況に応じて適切に調光が行われる。また、それぞれの座席列の両側には窓が配置されており、各窓にはそれぞれ開閉自在のブラインド(図示せず)が取り付けられている。そして、ブラインドを開いた場合には、それぞれの窓からは外光A〜Jが客室内に入射する。また、すべての窓のブラインドは開閉検知器(図示せず)を備えており、この開閉検知器も通信回線105a、105b、105cを介して客室制御装置106と接続されており、各窓のブラインドの開閉状態が客室制御装置106によって常時把握できるようになっている。
【0023】
図3は、本発明の実施の形態における画像表示装置およびコンテンツ配信システムの構成を示す主要配置図である。
【0024】
図3に示すように、航空機客室内には複数の座席41、42、43、・・・、48が前後方向にN列、左右方向にM行配置され(図示せず)、例えば、座席43には画像表示装置43Dおよびヘッドフォン43Hが備えられており、コンテンツ配信装置(図示せず)から映像データや音声データ等を受信して乗客にコンテンツサービスの提供を行うことができる。各座席の床下にはコンテンツ配信装置に接続されたコンテンツ配信用の通信回線C1(通信回線105a、105b、105cに相当)が配設されている。また、通信回線C1を介して画像表示装置43Dは客室制御装置106にも接続されており、画像表示装置43Dの設定情報や制御情報を客室制御装置106と通信できるようになっている。また、座席上部の客室の天井には一定間隔で照明器具S1〜S4が配設されており、これらの照明器具S1〜S4も天井に配設された通信回線C2(通信回線105a、105b、105cに相当)と接続されて客室制御装置106と通信可能となっている。図示していないが各座席に備わった窓のブラインドの開閉検知器も同様に通信回線C2に接続されている。
【0025】
図4は、本発明の実施の形態において画像表示装置が設置された座席群のうち、任意の隣接する2つの座席列401の構成要素を示す基本構成図である。
【0026】
床面に少なくとも前後方向に配列された複数の座席のうち、前からn番目の座席ユニット402(以下、座席402と略記する。その他の座席についても同様とする)は、腰掛部420、背もたれ421、肘掛部422および脚部423を備え、背もたれ421はリクライニング回転軸426を中心として背もたれ角度の変更が可能に構成されている。また、座席402には、背もたれ421の背面にバックライトを備えた液晶ディスプレイの画像表示装置425がチルト回転軸424を中心としてチルト角が可変に設置され、コンテンツ配信装置から配信される画像を表示することができる。さらに、チルト回転軸424には、画像表示装置425のチルト角を制御するチルト制御装置(図示せず)が係合され、押しボタン等によりチルト角θtの調整を行うことができる。そして、画像表示装置425の調整後のチルト角θtは通信回線C1(図示せず)を介して客室制御装置106へ送信される構成となっている。なお、前後方向に座席402と隣接する前からn+1番目の座席403も座席402と同様の構成とし、他の座席群も同様の構成要素を備えている。
【0027】
乗客が着席する座席のリクライニングを起こした状態で、画像表示装置425を設置した前の座席が背もたれ421を倒した場合、乗客はチルト回転軸424を支点にして画像表示装置425を乗客側に引き寄せ、チルト角θtを大きくして、画像表示装置425に対して視認方向が直角に近くなるように調整する。
【0028】
次に、本発明の特徴である画像表示装置425のバックライトの輝度制御に係わる構成および機能について、図2および図5〜7を用いて説明する。図5は本発明の実施の形態における画像表示装置425の表示画面425aへの光経路を説明するための画像表示装置425の斜視図、図6は同装置におけるバックライト輝度設定テーブルの事例を示すイメージ図、図7は同装置のバックライトの輝度制御に係わる回路構成を示すブロック図をそれぞれ示す。
【0029】
図2に示すように、例えば座席105に配設された画像表示装置(図示せず)における光環境は複雑であり、照明器具S6〜S8および座席横の窓から入射する外光H、Iその他による光の影響を主として受けることになる。
【0030】
液晶ディスプレイ等の画像表示装置425に表示された画像は画像表示装置425の表示画面周辺の明るさにより見え方(輝度、コントラスト、色相)が異なる。
【0031】
一方、画像表示装置425の表示画面425aの明るさは、図5に示すように4方向すなわち上方向(U方向)、左右方向(L、R方向)および正面方向(V方向)の光経路を考慮する必要がある。そこで、この4方向の光経路の明るさに影響を与える要因として、画像表示装置425の使用環境に係わる情報(環境情報)を取得し、環境情報に基づいて画像表示装置425の表示画面425aの明るさを推定する。そしてこの明るさの推定値に対して視認性が最も良好となるように画像表示装置425のバックライトの輝度を調整する。
【0032】
環境情報としては、例えば航空機の場合、照明器具の数量・位置、画像表示装置425の取付け位置(チルト角を含む)等に係わる設置環境、照明器具ON/OFFや照度の調節等に係わる照明環境、および窓の位置や開閉、飛行時刻や飛行高度および飛行位置等の飛行状況などの主として客席の窓から入射する外光環境に係わる情報を使用する。画像表示装置425の表示画面425aの明るさとバックライトの輝度との関係については、環境情報に係わる4方向の明るさを要件とするバックライト輝度設定テーブルを使用して関連付け、取得した環境情報に基づき4方向の明るさを推定してバックライト輝度設定テーブルを参照して、バックライト輝度設定値を決定し、画像表示装置425のバックライトの輝度を制御する。これにより、表示画面425aの輝度を使用環境の変化に対応して、最も視認性がよくなるように自動的に調節する。
【0033】
なお、上述した画像表示装置425の使用環境に係る情報は客室制御システムの客室制御装置106に一旦集められ、各画像表示装置425はこの環境情報を客室制御装置106から受け取って解析し、その解析結果に基づいて、画像表示装置425のバックライトの輝度を制御する。
【0034】
次に、図7を用いて、本発明の実施の形態における画像表示装置425のバックライトの輝度制御に係わる構成について説明する。
【0035】
バックライト輝度制御部800は、環境情報取得部801、環境情報解析部802、バックライト輝度算出部803、バックライト輝度設定部806を備え、環境情報取得部801は客室制御システムの客室制御装置106に、バックライト輝度設定部806はバックライト807に、それぞれ接続される。また、バックライト輝度算出部803は、バックライト輝度設定テーブル804、バックライト輝度設定値生成部805を備えている。
【0036】
環境情報取得部801では、光源としての照明1〜2(図4のS1、S2)の照度、座席の窓412、413の開閉状況をはじめ上述した各種環境情報を客室制御装置106から入手する。また環境情報取得部801は自座席の画像表示装置425のチルト角度も入手する。環境情報解析部802は、これらの画像表示装置425の使用環境に係わる情報を解析し光径路1〜4(上、左右、正面方向)の明るさを推定する。
【0037】
バックライト輝度算出部803は、環境情報解析部802の解析結果に基づいてバックライト輝度設定テーブル804からバックライトの輝度値を読み出してバックライト輝度設定部806に出力し、バックライト輝度設定部806は、この輝度値になるようにバックライト807を制御する。
【0038】
あるいは、バックライト輝度算出部803は、環境情報解析部802の解析結果に基づいてバックライト輝度設定値生成部805がバックライトの輝度の設定値を関数等を使用して計算によって生成し、バックライト輝度設定部806に生成情報を出力してもよい。
【0039】
これにより、画像表示装置425の表示画面425aの輝度を、照明や外光などの使用環境に係わる情報に基づいて自動的に制御することができる。
【0040】
以上の通り、本発明の実施の形態における画像表示装置のバックライト制御技術を使用すれば、画像表示装置の使用環境に係わる情報を取得し、画像表示装置の表示画面の輝度を自動的に制御することが可能となる。したがって、表示画面周辺の明るさの変化にかかわりなく、航空機内で視認性の高い表示画面を維持することが可能なバックライト制御を行うことができる。これにより、航空機用の高品質かつ安定した表示品質の画像表示装置を実現することができる。
【0041】
なお、上記実施の形態では、環境情報解析部802およびバックライト輝度算出部803は画像表示装置425側に配置すると説明したが、これに限定されることはなく、これらを客室制御装置106側に備えてもよい。この場合は、客室制御装置106では客室内のすべての座席の画像表示装置のバックライト輝度値を算出し、その結果を対応する画像表示装置に送信する。画像表示装置はこの情報に基づいてバックライトの輝度値を制御する。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、画像表示装置の使用環境が複雑に変化した場合であっても、安定した表示品質を維持することができるため、例えば、航空機に限らず列車、船舶等の旅客移動体内に設置した画像表示装置に幅広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施の形態における画像表示装置の設置環境を示す平面図
【図2】同装置の設置環境の詳細を示す平面図
【図3】同装置およびコンテンツ配信システムの構成を示す主要配置図
【図4】同装置が設置された座席列の構成要素を示す基本構成図
【図5】同装置の表示画面への光経路を説明するための同装置の斜視図
【図6】同装置におけるバックライト輝度設定テーブルの事例を示すイメージ図
【図7】同装置のバックライトの輝度制御に係わる回路構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0044】
41〜48,105,402,403 座席
43D,425 画像表示装置
43H ヘッドフォン
100 航空機
103a,103b,103c 客室
104 コンテンツ配信装置
105a,105b,105c,C1,C2 通信回線
106 客室制御装置
401 座席列
412,413 窓
420 腰掛部
421 背もたれ
422 肘掛部
423 脚部
424 チルト回転軸
425a 表示画面
426 リクライニング回転軸
801 環境情報取得部
802 環境情報解析部
803 バックライト輝度算出部
804 バックライト輝度設定テーブル
805 バックライト輝度設定値生成部
806 バックライト輝度設定部
807 バックライト
A〜J 外光
S1〜S8 照明器具
θt チルト角
L,R,U,V 光径路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旅客移動体の客室内に設置されたバックライトを備えた画像表示装置であって、前記画像表示装置の表示画面の明るさに影響を与える前記旅客移動体の環境情報を取得する環境情報取得部と、取得した前記環境情報を解析して前記表示画面における明るさを推定する環境情報解析部と、前記環境情報解析部により推定された前記表示画面の明るさから前記バックライトの輝度を算出するバックライト輝度算出部と、前記バックライト輝度算出部の算出値に基づき前記バックライトの輝度を設定するバックライト輝度設定部とを備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記環境情報解析部は前記環境情報から前記画像表示装置の表示画面に対する複数の方向の明るさを推定し、前記推定された明るさに基づいて、前記バックライト輝度算出部は前記画像表示装置のバックライトの輝度を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記複数の方向は、前記画像表示装置の上、左右および正面の4つの方向であることを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記環境情報は、前記旅客移動体の客室内に設置された照明器具の照明情報、前記画像表示装置の取付け情報、前記旅客移動体に配設された窓の位置情報、前記窓に備えられたブラインドの開閉情報および前記旅客移動体の移動情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
旅客移動体の客室内に設置されたバックライトを備えた画像表示装置のバックライト制御方法であって、前記画像表示装置の表示画面の明るさに影響を与える前記旅客移動体の環境情報を取得する環境情報取得手段と、取得した前記環境情報を解析して前記表示画面における明るさを推定する環境情報解析手段と、前記環境情報解析手段により推定された前記表示画面の明るさから前記バックライトの輝度を算出するバックライト輝度算出手段と、前記バックライト輝度算出手段の算出値に基づき前記バックライトの輝度を設定するバックライト輝度設定手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置のバックライト制御方法。
【請求項6】
前記環境情報解析手段は、前記環境情報から前記画像表示装置の表示画面に対する複数の方向の明るさを推定し、前記推定された明るさに基づいて、前記バックライト輝度算出手段は前記画像表示装置のバックライトの輝度を算出することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置のバックライト制御方法。
【請求項7】
前記複数の方向は、前記画像表示装置の上、左右および正面の4つの方向であることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置のバックライト制御方法。
【請求項8】
前記環境情報は、前記旅客移動体の客室内に設置された照明器具の照明情報、前記画像表示装置の取付け情報、前記旅客移動体に配設された窓の位置情報、前記窓に備えられたブラインドの開閉情報、および前記旅客移動体の移動情報の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の画像表示装置のバックライト制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−133497(P2011−133497A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−109796(P2008−109796)
【出願日】平成20年4月21日(2008.4.21)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】