目立たず着脱可能な接続のためのデバイスおよびそれを設置するための工具
互いに係合し、第1接続要素が、工作物(1)の上に配置され、第2接続要素が、工作物(1)が固定される面(2)上に配置される、少なくとも2つの接続要素(3,4)が提供される。
接続要素(3,4)のうちの少なくとも1つは、その所定の位置で、該接続要素(3,4)を工作物(1)上または面(2)上に固定式にクランプすることができる目的で、少なくとも1つのロック装置(8)を有する。
接続要素(3,4)は、該接続要素を保持するスリーブ(9)の中に配置することができ、スリーブはそれ自体、第2ロック装置(10)を利用して、工作物(1)または面(2)のくぼみ(5,6)の中に固定式に保持される。
該デバイスを確実に問題なく組み立てるために、特別な工具が提供される。
本デバイスは、例えば軽量の建築用板材など、従来の接続要素を固定することができない、または固定することが極めて困難である工作物(1)および/または面(2)に特に適している。
接続要素(3,4)のうちの少なくとも1つは、その所定の位置で、該接続要素(3,4)を工作物(1)上または面(2)上に固定式にクランプすることができる目的で、少なくとも1つのロック装置(8)を有する。
接続要素(3,4)は、該接続要素を保持するスリーブ(9)の中に配置することができ、スリーブはそれ自体、第2ロック装置(10)を利用して、工作物(1)または面(2)のくぼみ(5,6)の中に固定式に保持される。
該デバイスを確実に問題なく組み立てるために、特別な工具が提供される。
本デバイスは、例えば軽量の建築用板材など、従来の接続要素を固定することができない、または固定することが極めて困難である工作物(1)および/または面(2)に特に適している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの面が可動の工作物に属する2つの面を、目立たないように着脱可能に接続し、第1接続要素が工作物の上に配置され、第2の接続要素が工作物が装着される面上に配置される、少なくとも2つの相互ロックする接続要素を備えるデバイスに関する。さらに、本発明は、このデバイスを設置するための工具、すなわちマーキングゲージ、一組のクランプ固定舌、固定鍵およびマーキング工具に関する。
【背景技術】
【0002】
同一の出願人のスイス特許第662599号から、ドリル穴の中に配置されたカップ型接続要素が知られている。それらは、上張りされたまたはコーティングされたパネルユニットおよび壁覆いのような工作物を設置するのに使用される。さらに、入り口ドアまたは吸音ドアの外半分を適合させるのに使用される。根本的に、可能な用途にはほとんどいかなる制限も存在しない。一般に、これらの接続要素は、それら自体が優れていることを証明してきた。しかしながら、実際には、表面を互いに接続する必要があるが、従来の接続要素を全く装着することができない、または装着するのが極めて困難である用途が増えている。この例として、ハニカム構造を有する軽量の建築用板材の場合が挙げられる。ハニカムコア内で、接続要素は十分な安定性がなく、その上にねじ込むことも不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】スイス特許第662599号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この認識に基づいて、本発明の目的は、上記に記載の問題を生じない、目立たず着脱可能な接続のためのデバイスを作成することである。さらに、デバイスを正確に設置するためのマーキングゲージ、ならびに面にデバイスを固定するための特定のクランプ固定舌、固定タブを押し下げるための固定鍵、およびデバイスの配向を決定するためのマーキング工具が記載される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるデバイスは、特許請求項1の固有の特徴に対応する。マーキングゲージは、特許請求項18に記載され、クランプ固定舌は、特許請求項23に記載され、固定鍵は、特許請求項27に記載され、マーキング工具は、特許請求項29に記載される。本発明概念の別の有利な実施形態は、従属請求項から明らかである。
【0006】
以後、本発明の好ましい例示の実施形態は、図面を利用して特定される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】Fig.1は、接続要素を有するデバイスの図である。
【図2】Fig.2は、接続要素を有するデバイスの部分図である。
【図3】Fig.3は、接続要素を有するデバイスの部分図である。
【図4】Fig.4は、Fig.1によるデバイスの線A−Aに沿った断面図である。
【図5】Fig.5は、Fig.1による接続要素の線A−Aに沿った断面図である。
【図6】Fig.6は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図7】Fig.7は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図8】Fig.8は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図9】Fig.9は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図10】Fig.10は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図11】Fig.11は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図12】Fig.12は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図13】Fig.13は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図14】Fig.14は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのクランプ固定舌の図である。
【図15】Fig.15は、Fig.1から5による接続要素を設置するための固定鍵の図である。
【図16】Fig.16は、Fig.1から5による接続要素を設置するための固定鍵の図である。
【図17】Fig.17は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキング工具の図である。
【図18】Fig.18は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキング工具の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
工作物1を面2に設置するために、2つの相互にロックする接続要素3および4が設けられる。当然のことながら、例えばカン形状の接続要素3および4では、第1接続要素3は、工作物1の上に配置され、第2接続要素4は、面2の上に配置される。この第2接続要素は、Fig.4において、点線で表される。接続要素3および4をそれぞれ、工作物1および面2の上に配置するために、好ましくはドリルを使用して、くぼみ5および6が工作物1および面2の中の所定の位置に配置される。これらのくぼみ5および6を互いの頂部上で正確に適合させるために、最初に言及した先行技術で記載されるように、最初にドリル穿孔されたくぼみ5または6の中に、中心点を有するマーキングゲージが配置される。次に工作物1が面2に対して適切な位置で押圧され、その結果、中心点が、第2のくぼみ5または6をドリル穿孔するための目盛として機能するへこみを残す。これは、くぼみ5および6、ならびにその中に配置される接続要素3および4が、互いの頂部上に正確に配置されることを保証する。新規に開発されたマーキングゲージを後に説明する。
【0009】
本発明によると、接続要素3および4は、各接続要素3または4を所定の位置にクランプ固定するまたは把持する目的を有する、Fig.1からFig.5による少なくとも1つのロックデバイス8を備える。これは、工作物1または面2のくぼみ5または6の内側に直接、または本実施形態の場合のように、各接続要素3または4を受ける補助スリーブ9内のいずれかで実現することができる。スリーブ9の例は、Fig.6からFig.9に詳細に示される。スリーブ9はそれ自体、工作物1または面2のそれぞれのくぼみ5または6の中に固定式にスリーブ9をクランプ固定するために、少なくとも1つのロックデバイス10を有することができる。Fig.9に特に見ることができるように、スリーブ9は、フランジを備えることができる。このフランジは、示されるように面2の上に載置することができる。面2の材料の構造次第で、皿フランジによる設置も可能である。
【0010】
Fig.4およびFig.5による実施形態において、接続要素3および4のロックデバイス8は、ラッチ要素11を備える。これは、スリーブ9および/または工作物1もしくは面2それぞれのくぼみ5もしくは6に係合するように設計された少なくとも1つの突起12を備える。本明細書に示されるラッチ要素11は、突起12をスリーブ9の壁の中におよび/またはくぼみ5もしくは6の壁の中に押すばね13の力に対して摺動可能に移動させることができる。本発明の場合、スリーブ9の壁は、各突起12のための、例えばノッチまたは打ち抜きの形態の少なくとも1つの係合箇所14を有する。好ましくは、ロックデバイス8またはそのラッチ要素11はそれぞれ、偶発的解放を防ぐために固定される。ラッチ要素11は、例えば、矢印に従ってそれを押し下げた後、静止ロック要素16に当たるバー15を備えることができる。ラッチ要素11が、上記で言及したばね13の力に対して押し下げられるまでは自由に動くことができるように、ロック要素16は、図示されるように階段状に形成されてよい。接続要素3または4がスリーブ9内に挿入され、これが係合箇所14の領域に到達するまで所定の位置にスナップ嵌合しないとき、突起12の斜面(これも図示される)によって、ラッチ要素11は押し戻される。スリーブ9のロックデバイス10は、例えばフックまたは爪型である。直線の断面形状も可能であるが、効果はより小さい。それらは、スリーブ9の壁から打ち抜かれるおよび/またはそれから形成することができる。曲げることにより、それらを所望のロック位置へと移動させることができる。接続要素3または4をしっかりと固定するために、スリーブ9の壁、またはそれのそれぞれの係合箇所14のみが必要であることから、スリーブ9は、底部を有さず、穿孔された壁を有して設計することもできる。理論では複数の部品を有する設計が可能であるが、賢明ではない。用語スリーブ9は、したがって、包括的に理解されるべきである。
【0011】
接続要素3および4をそのそれぞれの正しい位置に設置するために、マーキングゲージ17が設けられる。これは、Fig.10からFig.13に示される。最初に言及したスイス特許第662599号から、中心点を有する完全に円形のマーキングゲージが知られている。マーキングゲージが挿入されるくぼみ5または6の直径がほんのわずかでもより大きい場合、マーキングゲージは、このくぼみ5または6の中のあちこちで滑り、結果としてマーキングする際の不正確さにつながる。絶対的な正確さが必要であることから、工作物1を設置することができない結果になり得る。従来のマーキングゲージの別の欠点は、垂直の壁の上で作業する際、くぼみ6から外へマーキングゲージが落下する恐れがあることである。さらに、工作物1を整列する際、中心点が引っかかり、これにより傾斜することがある。したがって、これに気づかずに、目盛が誤った位置に配置されることがある。最後に、既知のマーキングゲージは、特にハニカム構造を有する軽量の建築用板材に使用することができない。これは、ハニカムコア内で十分な安定性を見出せない。
【0012】
本発明のマーキングゲージ17により、これらの欠点は、効果的に回避される。これは、くぼみ5または6の中にただ挿入されるのでなく、その中にしっかりと固定される。この目的のために、マーキングゲージは、クランプ固定デバイス18を備える。本発明の例示の実施形態において、このデバイスにより、爪またはポイント19が、くぼみ6の壁の中に押し込まれる。Fig.10、およびFig.10の線B−Bに沿った断面図を示すFig.13を参照されたい。マーキングゲージ17を挿入する際、ハンドル部20が、一緒に押しつけられる。それらは、少なくとも1つのばね21によって離れるように押される。さらに、図10、および図10の線A−Aに沿った断面図を示すFig.12を参照されたい。ハンドル部20を解放した後、爪またはポイント19が、マーキングゲージ17をくぼみ6内の所定の位置に動かないように保持する。軽量の建築用板材では、爪またはポイント19上方のクランプ固定要素22が軽量の建築用板材の表面層23に当たりマーキングゲージ17を所定の位置に保持するまで、爪またはポイント19が開放する。唯一の要件は、十分な壁の厚み、例えば材料によって、0.8mmの表面層23である。中心点24は、例えば、その高さおよび貫入深さに関して裏側から調整可能であるように設計することができる。本発明の場合において、それは、アレンレンチを使用してねじ込み可能である。中心点24は、わずかに鋭くない端部26を有することができる。したがって、配置する際、中心点24によってすぐに引っかからずに、工作物1を動かすことができる。工作物1が、それに対して押圧される際にのみ、所望の目盛が形成される。くぼみ6のわずかな誤差も、本発明によるマーキングゲージ17によって補償される。ここでは垂直の壁の上、またさらに天井での作業は、何の問題もなく可能である。同様に、誤った目盛につながるマーキングゲージ17の傾斜も、もはや起こり得ない。
【0013】
マーキングゲージ17により、第1のくぼみ5または6の位置に正確に適合する、第2のくぼみ5または6を配置することができる。その後、接続要素3および4、または本例でのように各スリーブ9を挿入することができる。これらを正確に整列するために、Fig.17およびFig.18によるマーキング工具27を使用することができる。マーキング工具27によって、接続要素3および4の絶対的に必要な整列を保証することができる。図面に示される実施形態では、最初にスリーブ9が挿入され、したがって、その整列が確立される必要がある。この目的のために、マーキング工具27は、くぼみ5または6内に嵌合する合い釘28を備える。本例における合い釘28は、マーキング工具27の片側にずらされて配置される。いずれの場合でも、マーキング工具27は、少なくとも1つの方向で合い釘28の軸中心29に延在する縁部30を有する。この縁部30に沿ってくぼみ5または6の縁部で、軸中心29は、商業的に入手可能なマーキング針によって延長またはマーキングされてよい。次いで、目盛31がそれ自体、スリーブ9の軸中心を示すことから、スリーブの目盛31が、マーキングされた軸中心29内に正確に配置されるような方法で、スリーブ9を容易に配置することができる。本例において、目盛31は、スリーブ9の円周上のそれぞれの1つの切れ込みで構成される。これは、スリーブ9が挿入される際、工作物1または面2を損傷することなく、目盛31をはっきりと見ることができるという利点を有する。例えば、切れ込みを介してスリーブ9のフランジを擦るだけでそれを貫通しない、突起または他の任意の種類の目盛も可能である。したがって、接続要素3および4は、特にスリーブ9なしで挿入される場合、目盛31を有することができる。
【0014】
スリーブ9を所望の方法で整列した後、ロックデバイス10を使用して、それをくぼみ5または6内の所定の位置にクランプ固定することができる。これを実現する最も簡単で確実な方法は、Fig.14によるクランプ固定舌32を使用することによるものである。クランプ固定舌32は、ハンドル33が一緒に押される際、2つの顎34が離れるように押され、その結果、互いに対向して配置された2つのロックデバイスが、くぼみ5または6の壁の中に押し込まれるように設計される。好ましくは、一方の顎34の誘導ガイド35は、くぼみ5または6の幅全体に挿入された顎34を、その幅を超えて達する程十分遠くに離れるように押すことができ、例えば、軽量の建築用板材からなる面2の表面層23の裏側に達することができるように設計される。好ましくは顎34は、この目的のために離れるように押されるだけでなく、面層23の裏側に達するために、面層23の周辺の若干の距離を誘導される。これにより、ロックデバイス10は、これが必要な場合、特に脆弱なコアを有する軽量の建築用板材に関して、面層23に対して裏側から把持することができるように、周囲に十分離れて枢動することができる。この目的のために、ガイド35は、ハンドル33の延長部36と顎34の両方に連結された中間部37を有することができる。本例において、中間部37と顎34とを接続する接続部38はボルトとして形成され、クランク39内の湾曲部として誘導される。例えば、レールを使用した他の実施形態が可能である。ロックデバイス10を、損傷する危険がなく、ロック位置へと確実に枢動することができるように、湾曲したクランク39の半径が選択されることが基本である。示されるクランプ固定舌32により、互いに対向して配置された2つのロックデバイス10を同時に作動させることができる。したがって、クランプ固定舌の2つの動作により、4つのロックデバイス10を備えたスリーブ9を、確実にくぼみ5または6内の所定の位置にクランプ固定することができる。
【0015】
次いで、接続要素3または4を、スリーブ9の正しい配置によって事前に決められた位置の所定の場所にスナップ嵌合するまで、スリーブ9内に容易に挿入することができる。Fig.4を利用してすでに説明したように、ロックデバイス8のラッチ要素11の締め具の快適で確実な作動のために、Fig.15およびFig.16による特定の固定鍵40が使用される。この工具は、2つ以上の歯43を有するフォーク42を有するハンドル41を備える。その自由端は、ロックデバイス8のラッチ要素11の適合くぼみ45に嵌合する係合部44を備えることができる。これはFig.1を参照されたい。係合部44に隣接する斜面46が、Fig.4の左側に見ることができるように、ラッチ要素11のバー15が、固定位置に押されることを保証する。したがって、4つのロックデバイス8を備えた接続要素3または4の場合、強い衝撃または振動に曝された場合でも緩むことのないように、接続要素3または4をスリーブ9内にしっかりと固定するために、固定鍵40を2回押すまたは叩くだけで十分である。互いに対向して組で配置された4つの歯43を備えたフォーク42が可能であり、それにより、1つの単独の固定鍵40を使用することによって、4つの全てのロック機構8を同時に実現することができることが自明である。
【0016】
既知の先行技術によれば、接続要素3および4は、Fig.4およびFig.5により、それぞれが1つのフック47、好ましくは楔型フックを備えることができる。次いで、フック47が相互にロックすることができるように、接続要素3および4はそれぞれ、互いに対して180度回転されて配置される。接続要素はさらに、フック47がそれぞれ、例えば、接続要素3および/または4の上の誘導バーが設けられることを必要とする中心に向いてのみ把持することができるように設計されてよい。誘導バーが省略される場合、工作物1は、いくつかの特定の場合において有益であり得る一定の範囲まで、面2に向かって横向きに可動な状態のままである。接続要素3および4の荷重値を増大させるために、例えば金属製の強化要素48をフック47に挿入することができる。これは、押圧または接着によって装着することができる。
【0017】
工作物1および特に面2の材料によって、および所望の荷重値によって、例えば、2つの成分の接着剤を使用した、スリーブ9の付加的接着が適切な場合がある。接着剤を塗布するために、スリーブ9の底部に、しかしながら、好ましくはフランジ型の縁部に、少なくとも1つの開口が存在してよい。これは特にFig.8を参照されたい。これにより、ロックデバイス10を裏埋めすることができ、より大きな圧力面を形成することができる。
【0018】
さらに、ねじなし設置により、密封されたまたは密封可能な方法で接続要素3および4の壁および底部を形成することが可能である。接続要素3および4の形成により生じ得る穿孔は、仕切り49によって閉鎖することができる。仕切りは、任意の望ましい方法で設計されてよい。この方法において、接続要素3および4の壁または底部を通じての湿気の侵入を阻止することができる。湿気は、多くの場合、工作物1の非防水性のコアを損傷させ、単板の分離にすらつながる恐れがある。
【0019】
記載されるデバイスおよび工具の部品を、図面中に示されるものと異なって設計することは、本発明の範囲内である。接続要素3および4は、スリーブ9なしで挿入可能に設けることができる。接続要素3および4の形状が、それに応じて調節される場合、接続要素3および4のロックデバイス8は、スリーブ9のロックデバイス10に従って設計され、クランプ固定舌32によって作動させることができる。接続要素3および4またはスリーブ9は、その底部のいずれの側にも絶縁、吸音および/または難燃性材料の少なくとも1つのインサートを備えることができる。
【0020】
本発明によるデバイスは、特にインテリア構造物、店舗構造物、家具構造物、ドア構造物など木製構造物で使用することができる。また展示スタンド構造物、船内、および金属構造物でも可能である。例えば、堅固な木材、シート材料、壁覆い、表面仕上げ、羽目板、装飾的要素などの要素を、このような方法で設置することができる。デバイスは特に、接続される面の一方が軽量の建築用板材である場合に有益である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの面が可動の工作物に属する2つの面を、目立たないように着脱可能に接続し、第1接続要素が工作物の上に配置され、第2の接続要素が工作物が装着される面上に配置される、少なくとも2つの相互ロックする接続要素を備えるデバイスに関する。さらに、本発明は、このデバイスを設置するための工具、すなわちマーキングゲージ、一組のクランプ固定舌、固定鍵およびマーキング工具に関する。
【背景技術】
【0002】
同一の出願人のスイス特許第662599号から、ドリル穴の中に配置されたカップ型接続要素が知られている。それらは、上張りされたまたはコーティングされたパネルユニットおよび壁覆いのような工作物を設置するのに使用される。さらに、入り口ドアまたは吸音ドアの外半分を適合させるのに使用される。根本的に、可能な用途にはほとんどいかなる制限も存在しない。一般に、これらの接続要素は、それら自体が優れていることを証明してきた。しかしながら、実際には、表面を互いに接続する必要があるが、従来の接続要素を全く装着することができない、または装着するのが極めて困難である用途が増えている。この例として、ハニカム構造を有する軽量の建築用板材の場合が挙げられる。ハニカムコア内で、接続要素は十分な安定性がなく、その上にねじ込むことも不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】スイス特許第662599号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この認識に基づいて、本発明の目的は、上記に記載の問題を生じない、目立たず着脱可能な接続のためのデバイスを作成することである。さらに、デバイスを正確に設置するためのマーキングゲージ、ならびに面にデバイスを固定するための特定のクランプ固定舌、固定タブを押し下げるための固定鍵、およびデバイスの配向を決定するためのマーキング工具が記載される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によるデバイスは、特許請求項1の固有の特徴に対応する。マーキングゲージは、特許請求項18に記載され、クランプ固定舌は、特許請求項23に記載され、固定鍵は、特許請求項27に記載され、マーキング工具は、特許請求項29に記載される。本発明概念の別の有利な実施形態は、従属請求項から明らかである。
【0006】
以後、本発明の好ましい例示の実施形態は、図面を利用して特定される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】Fig.1は、接続要素を有するデバイスの図である。
【図2】Fig.2は、接続要素を有するデバイスの部分図である。
【図3】Fig.3は、接続要素を有するデバイスの部分図である。
【図4】Fig.4は、Fig.1によるデバイスの線A−Aに沿った断面図である。
【図5】Fig.5は、Fig.1による接続要素の線A−Aに沿った断面図である。
【図6】Fig.6は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図7】Fig.7は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図8】Fig.8は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図9】Fig.9は、Fig.1から5による接続要素を受けるスリーブの図である。
【図10】Fig.10は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図11】Fig.11は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図12】Fig.12は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図13】Fig.13は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキングゲージの図である。
【図14】Fig.14は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのクランプ固定舌の図である。
【図15】Fig.15は、Fig.1から5による接続要素を設置するための固定鍵の図である。
【図16】Fig.16は、Fig.1から5による接続要素を設置するための固定鍵の図である。
【図17】Fig.17は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキング工具の図である。
【図18】Fig.18は、Fig.1から9によるデバイスを設置するためのマーキング工具の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
工作物1を面2に設置するために、2つの相互にロックする接続要素3および4が設けられる。当然のことながら、例えばカン形状の接続要素3および4では、第1接続要素3は、工作物1の上に配置され、第2接続要素4は、面2の上に配置される。この第2接続要素は、Fig.4において、点線で表される。接続要素3および4をそれぞれ、工作物1および面2の上に配置するために、好ましくはドリルを使用して、くぼみ5および6が工作物1および面2の中の所定の位置に配置される。これらのくぼみ5および6を互いの頂部上で正確に適合させるために、最初に言及した先行技術で記載されるように、最初にドリル穿孔されたくぼみ5または6の中に、中心点を有するマーキングゲージが配置される。次に工作物1が面2に対して適切な位置で押圧され、その結果、中心点が、第2のくぼみ5または6をドリル穿孔するための目盛として機能するへこみを残す。これは、くぼみ5および6、ならびにその中に配置される接続要素3および4が、互いの頂部上に正確に配置されることを保証する。新規に開発されたマーキングゲージを後に説明する。
【0009】
本発明によると、接続要素3および4は、各接続要素3または4を所定の位置にクランプ固定するまたは把持する目的を有する、Fig.1からFig.5による少なくとも1つのロックデバイス8を備える。これは、工作物1または面2のくぼみ5または6の内側に直接、または本実施形態の場合のように、各接続要素3または4を受ける補助スリーブ9内のいずれかで実現することができる。スリーブ9の例は、Fig.6からFig.9に詳細に示される。スリーブ9はそれ自体、工作物1または面2のそれぞれのくぼみ5または6の中に固定式にスリーブ9をクランプ固定するために、少なくとも1つのロックデバイス10を有することができる。Fig.9に特に見ることができるように、スリーブ9は、フランジを備えることができる。このフランジは、示されるように面2の上に載置することができる。面2の材料の構造次第で、皿フランジによる設置も可能である。
【0010】
Fig.4およびFig.5による実施形態において、接続要素3および4のロックデバイス8は、ラッチ要素11を備える。これは、スリーブ9および/または工作物1もしくは面2それぞれのくぼみ5もしくは6に係合するように設計された少なくとも1つの突起12を備える。本明細書に示されるラッチ要素11は、突起12をスリーブ9の壁の中におよび/またはくぼみ5もしくは6の壁の中に押すばね13の力に対して摺動可能に移動させることができる。本発明の場合、スリーブ9の壁は、各突起12のための、例えばノッチまたは打ち抜きの形態の少なくとも1つの係合箇所14を有する。好ましくは、ロックデバイス8またはそのラッチ要素11はそれぞれ、偶発的解放を防ぐために固定される。ラッチ要素11は、例えば、矢印に従ってそれを押し下げた後、静止ロック要素16に当たるバー15を備えることができる。ラッチ要素11が、上記で言及したばね13の力に対して押し下げられるまでは自由に動くことができるように、ロック要素16は、図示されるように階段状に形成されてよい。接続要素3または4がスリーブ9内に挿入され、これが係合箇所14の領域に到達するまで所定の位置にスナップ嵌合しないとき、突起12の斜面(これも図示される)によって、ラッチ要素11は押し戻される。スリーブ9のロックデバイス10は、例えばフックまたは爪型である。直線の断面形状も可能であるが、効果はより小さい。それらは、スリーブ9の壁から打ち抜かれるおよび/またはそれから形成することができる。曲げることにより、それらを所望のロック位置へと移動させることができる。接続要素3または4をしっかりと固定するために、スリーブ9の壁、またはそれのそれぞれの係合箇所14のみが必要であることから、スリーブ9は、底部を有さず、穿孔された壁を有して設計することもできる。理論では複数の部品を有する設計が可能であるが、賢明ではない。用語スリーブ9は、したがって、包括的に理解されるべきである。
【0011】
接続要素3および4をそのそれぞれの正しい位置に設置するために、マーキングゲージ17が設けられる。これは、Fig.10からFig.13に示される。最初に言及したスイス特許第662599号から、中心点を有する完全に円形のマーキングゲージが知られている。マーキングゲージが挿入されるくぼみ5または6の直径がほんのわずかでもより大きい場合、マーキングゲージは、このくぼみ5または6の中のあちこちで滑り、結果としてマーキングする際の不正確さにつながる。絶対的な正確さが必要であることから、工作物1を設置することができない結果になり得る。従来のマーキングゲージの別の欠点は、垂直の壁の上で作業する際、くぼみ6から外へマーキングゲージが落下する恐れがあることである。さらに、工作物1を整列する際、中心点が引っかかり、これにより傾斜することがある。したがって、これに気づかずに、目盛が誤った位置に配置されることがある。最後に、既知のマーキングゲージは、特にハニカム構造を有する軽量の建築用板材に使用することができない。これは、ハニカムコア内で十分な安定性を見出せない。
【0012】
本発明のマーキングゲージ17により、これらの欠点は、効果的に回避される。これは、くぼみ5または6の中にただ挿入されるのでなく、その中にしっかりと固定される。この目的のために、マーキングゲージは、クランプ固定デバイス18を備える。本発明の例示の実施形態において、このデバイスにより、爪またはポイント19が、くぼみ6の壁の中に押し込まれる。Fig.10、およびFig.10の線B−Bに沿った断面図を示すFig.13を参照されたい。マーキングゲージ17を挿入する際、ハンドル部20が、一緒に押しつけられる。それらは、少なくとも1つのばね21によって離れるように押される。さらに、図10、および図10の線A−Aに沿った断面図を示すFig.12を参照されたい。ハンドル部20を解放した後、爪またはポイント19が、マーキングゲージ17をくぼみ6内の所定の位置に動かないように保持する。軽量の建築用板材では、爪またはポイント19上方のクランプ固定要素22が軽量の建築用板材の表面層23に当たりマーキングゲージ17を所定の位置に保持するまで、爪またはポイント19が開放する。唯一の要件は、十分な壁の厚み、例えば材料によって、0.8mmの表面層23である。中心点24は、例えば、その高さおよび貫入深さに関して裏側から調整可能であるように設計することができる。本発明の場合において、それは、アレンレンチを使用してねじ込み可能である。中心点24は、わずかに鋭くない端部26を有することができる。したがって、配置する際、中心点24によってすぐに引っかからずに、工作物1を動かすことができる。工作物1が、それに対して押圧される際にのみ、所望の目盛が形成される。くぼみ6のわずかな誤差も、本発明によるマーキングゲージ17によって補償される。ここでは垂直の壁の上、またさらに天井での作業は、何の問題もなく可能である。同様に、誤った目盛につながるマーキングゲージ17の傾斜も、もはや起こり得ない。
【0013】
マーキングゲージ17により、第1のくぼみ5または6の位置に正確に適合する、第2のくぼみ5または6を配置することができる。その後、接続要素3および4、または本例でのように各スリーブ9を挿入することができる。これらを正確に整列するために、Fig.17およびFig.18によるマーキング工具27を使用することができる。マーキング工具27によって、接続要素3および4の絶対的に必要な整列を保証することができる。図面に示される実施形態では、最初にスリーブ9が挿入され、したがって、その整列が確立される必要がある。この目的のために、マーキング工具27は、くぼみ5または6内に嵌合する合い釘28を備える。本例における合い釘28は、マーキング工具27の片側にずらされて配置される。いずれの場合でも、マーキング工具27は、少なくとも1つの方向で合い釘28の軸中心29に延在する縁部30を有する。この縁部30に沿ってくぼみ5または6の縁部で、軸中心29は、商業的に入手可能なマーキング針によって延長またはマーキングされてよい。次いで、目盛31がそれ自体、スリーブ9の軸中心を示すことから、スリーブの目盛31が、マーキングされた軸中心29内に正確に配置されるような方法で、スリーブ9を容易に配置することができる。本例において、目盛31は、スリーブ9の円周上のそれぞれの1つの切れ込みで構成される。これは、スリーブ9が挿入される際、工作物1または面2を損傷することなく、目盛31をはっきりと見ることができるという利点を有する。例えば、切れ込みを介してスリーブ9のフランジを擦るだけでそれを貫通しない、突起または他の任意の種類の目盛も可能である。したがって、接続要素3および4は、特にスリーブ9なしで挿入される場合、目盛31を有することができる。
【0014】
スリーブ9を所望の方法で整列した後、ロックデバイス10を使用して、それをくぼみ5または6内の所定の位置にクランプ固定することができる。これを実現する最も簡単で確実な方法は、Fig.14によるクランプ固定舌32を使用することによるものである。クランプ固定舌32は、ハンドル33が一緒に押される際、2つの顎34が離れるように押され、その結果、互いに対向して配置された2つのロックデバイスが、くぼみ5または6の壁の中に押し込まれるように設計される。好ましくは、一方の顎34の誘導ガイド35は、くぼみ5または6の幅全体に挿入された顎34を、その幅を超えて達する程十分遠くに離れるように押すことができ、例えば、軽量の建築用板材からなる面2の表面層23の裏側に達することができるように設計される。好ましくは顎34は、この目的のために離れるように押されるだけでなく、面層23の裏側に達するために、面層23の周辺の若干の距離を誘導される。これにより、ロックデバイス10は、これが必要な場合、特に脆弱なコアを有する軽量の建築用板材に関して、面層23に対して裏側から把持することができるように、周囲に十分離れて枢動することができる。この目的のために、ガイド35は、ハンドル33の延長部36と顎34の両方に連結された中間部37を有することができる。本例において、中間部37と顎34とを接続する接続部38はボルトとして形成され、クランク39内の湾曲部として誘導される。例えば、レールを使用した他の実施形態が可能である。ロックデバイス10を、損傷する危険がなく、ロック位置へと確実に枢動することができるように、湾曲したクランク39の半径が選択されることが基本である。示されるクランプ固定舌32により、互いに対向して配置された2つのロックデバイス10を同時に作動させることができる。したがって、クランプ固定舌の2つの動作により、4つのロックデバイス10を備えたスリーブ9を、確実にくぼみ5または6内の所定の位置にクランプ固定することができる。
【0015】
次いで、接続要素3または4を、スリーブ9の正しい配置によって事前に決められた位置の所定の場所にスナップ嵌合するまで、スリーブ9内に容易に挿入することができる。Fig.4を利用してすでに説明したように、ロックデバイス8のラッチ要素11の締め具の快適で確実な作動のために、Fig.15およびFig.16による特定の固定鍵40が使用される。この工具は、2つ以上の歯43を有するフォーク42を有するハンドル41を備える。その自由端は、ロックデバイス8のラッチ要素11の適合くぼみ45に嵌合する係合部44を備えることができる。これはFig.1を参照されたい。係合部44に隣接する斜面46が、Fig.4の左側に見ることができるように、ラッチ要素11のバー15が、固定位置に押されることを保証する。したがって、4つのロックデバイス8を備えた接続要素3または4の場合、強い衝撃または振動に曝された場合でも緩むことのないように、接続要素3または4をスリーブ9内にしっかりと固定するために、固定鍵40を2回押すまたは叩くだけで十分である。互いに対向して組で配置された4つの歯43を備えたフォーク42が可能であり、それにより、1つの単独の固定鍵40を使用することによって、4つの全てのロック機構8を同時に実現することができることが自明である。
【0016】
既知の先行技術によれば、接続要素3および4は、Fig.4およびFig.5により、それぞれが1つのフック47、好ましくは楔型フックを備えることができる。次いで、フック47が相互にロックすることができるように、接続要素3および4はそれぞれ、互いに対して180度回転されて配置される。接続要素はさらに、フック47がそれぞれ、例えば、接続要素3および/または4の上の誘導バーが設けられることを必要とする中心に向いてのみ把持することができるように設計されてよい。誘導バーが省略される場合、工作物1は、いくつかの特定の場合において有益であり得る一定の範囲まで、面2に向かって横向きに可動な状態のままである。接続要素3および4の荷重値を増大させるために、例えば金属製の強化要素48をフック47に挿入することができる。これは、押圧または接着によって装着することができる。
【0017】
工作物1および特に面2の材料によって、および所望の荷重値によって、例えば、2つの成分の接着剤を使用した、スリーブ9の付加的接着が適切な場合がある。接着剤を塗布するために、スリーブ9の底部に、しかしながら、好ましくはフランジ型の縁部に、少なくとも1つの開口が存在してよい。これは特にFig.8を参照されたい。これにより、ロックデバイス10を裏埋めすることができ、より大きな圧力面を形成することができる。
【0018】
さらに、ねじなし設置により、密封されたまたは密封可能な方法で接続要素3および4の壁および底部を形成することが可能である。接続要素3および4の形成により生じ得る穿孔は、仕切り49によって閉鎖することができる。仕切りは、任意の望ましい方法で設計されてよい。この方法において、接続要素3および4の壁または底部を通じての湿気の侵入を阻止することができる。湿気は、多くの場合、工作物1の非防水性のコアを損傷させ、単板の分離にすらつながる恐れがある。
【0019】
記載されるデバイスおよび工具の部品を、図面中に示されるものと異なって設計することは、本発明の範囲内である。接続要素3および4は、スリーブ9なしで挿入可能に設けることができる。接続要素3および4の形状が、それに応じて調節される場合、接続要素3および4のロックデバイス8は、スリーブ9のロックデバイス10に従って設計され、クランプ固定舌32によって作動させることができる。接続要素3および4またはスリーブ9は、その底部のいずれの側にも絶縁、吸音および/または難燃性材料の少なくとも1つのインサートを備えることができる。
【0020】
本発明によるデバイスは、特にインテリア構造物、店舗構造物、家具構造物、ドア構造物など木製構造物で使用することができる。また展示スタンド構造物、船内、および金属構造物でも可能である。例えば、堅固な木材、シート材料、壁覆い、表面仕上げ、羽目板、装飾的要素などの要素を、このような方法で設置することができる。デバイスは特に、接続される面の一方が軽量の建築用板材である場合に有益である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの面が可動工作物(1)に属する2つの面を、目立たないように着脱可能に接続するためのデバイスであって、第1接続要素が前記工作物(1)の上に配置され、第2接続要素が前記工作物(1)が装着される面(2)上に配置される、少なくとも2つの相互ロックする接続要素(3、4)が設けられ、前記接続要素(3、4)のうちの少なくとも1つが、その所定の位置で、前記接続要素(3、4)を前記工作物(1)または前記面(2)に対してクランプ固定または把持することができる目的で、少なくとも1つのロックデバイス(8)を備えるデバイス。
【請求項2】
前記接続要素(3、4)の前記ロックデバイス(8)が、偶発的に緩まないように固定される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記接続要素(3、4)を受けるように設計された少なくとも1つのスリーブ(9)を、前記工作物(1)または前記面(2)のくぼみ(5、6)内に挿入することができる、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記スリーブ(9)が、前記スリーブ(9)の壁内の例えばノッチまたは打ち抜きの形態の、前記接続要素(3、4)のロックデバイス(8)のための少なくとも1つの係合箇所(14)を含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記ロックデバイス(8)が、ラッチ要素(11)を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
少なくとも1つのばね(13)が、前記ラッチ要素(11)をロック位置に保持する、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記ラッチ要素(11)を、前記ばね(13)の力に対してロックされない位置へと摺動可能に移動させることができる、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ラッチ要素(11)を、バー(15)によってそのロック位置で固定することができ、その後このバー(15)を解放位置から動かすことができ、前記ラッチ要素(11)を、前記ラッチ要素が阻止される固定位置へと自由に動かすことができる、請求項2および請求項5から7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記バー(15)が、前記接続要素(3、4)上に静止状態で配置されたロック要素(16)に対して、その固定位置に置かれる、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ラッチ要素(11)が、前記バー(15)を押し下げるまで自由に動くことができ、押し下げられた後、前記ロック要素(16)の段差に当たるように、前記ロック要素(16)が階段状に設計される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記接続要素(3、4)が、解放位置へとスリーブ(9)内またはくぼみ(5、6)内に挿入された際に前記ロックデバイス(8)を押し、前記接続要素(3、4)が、所定の位置に達するとすぐに、例えば、ばね制御されたラッチ要素(11)が、前記係合箇所(14)の領域に達するとすぐに、その所定の位置に傾斜した突起(12)をスナップ嵌合する目的で、前記ロックデバイス(8)、または前記ロックデバイス(8)のラッチ要素(11)が、傾斜した突起(12)を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
少なくとも1つの前記接続要素(3、4)、または前記要素(3、4)を受けるように設計された前記スリーブ(9)のうちの1つの壁および/または底部が、密封される、または密封されるように設計される、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
開口内に挿入またはねじ込まれる少なくとも1つの仕切り(49)が設けられる、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記デバイスの荷重値を増大する目的で、前記接続要素(3、4)が、例えば金属製の強化部分(48)を有する少なくとも1つのフック(47)を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記強化部分(48)が、押圧または接着によって前記フック(47)に装着される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記接続要素(3、4)が、絶縁、吸音および/または難燃性材料の少なくとも1つのインサートを備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
接続要素(3、4)および/またはこのような要素を受けるように設計されたスリーブ(9)の外周が、軸中心(29)を認識可能にする切り込みの形態の目盛(31)を有する、請求項1から16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
接続要素(3、4)を受けるように設計されたくぼみ(5、6)の中に、マーキングゲージ(17)を取り外し可能にクランプ固定する目的で、クランプ固定デバイス(18)が設けられる、請求項1に記載のデバイスを設置するためのマーキングゲージ。
【請求項19】
前記くぼみ(6)の少なくとも1つの底部または1つの壁の中に押し込まれるように設計された、爪またはポイント(19)が設けられる、請求項18に記載のマーキングゲージ。
【請求項20】
前記くぼみ(6)の壁または縁部に接して配置されるように設計された少なくとも1つのクランプ固定部分(22)が、設けられる、請求項18または19に記載のマーキングゲージ。
【請求項21】
少なくとも1つのばね(21)が設けられ、これを利用して、前記爪またはポイント(19)および/または少なくとも1つのクランプ固定部分(22)を、前記くぼみ(6)の壁または縁部に対して押すことができる、請求項19または20に記載のマーキングゲージ。
【請求項22】
少なくとも1つのばね(21)によって離れるように押され、その解放時に、前記爪またはポイント(19)および/または少なくとも1つのクランプ固定部分(22)を、前記くぼみ(6)の壁または縁部に対して押すことができるハンドル部(20)が設けられる、請求項21に記載のマーキングゲージ。
【請求項23】
接続要素(3、4)、またはこのような要素を受けるように設計されたスリーブ(9)の少なくとも1つのロックデバイス(8、10)を、ロック位置に押すことができるようにクランプ固定舌(32)を作動させることによって、離れるように押すことができる顎(34)が設けられる、請求項1に記載のデバイスを設置するためのクランプ固定舌。
【請求項24】
前記顎(34)が、接続要素(3、4)、またはこのような要素を受けるように設計されたスリーブ(9)の幅の裏側に達する動作を行うことができるような方法で設計される、および/またはこのようなことができるガイド(35)によって誘導される、請求項23に記載のクランプ固定舌。
【請求項25】
前記ガイド(35)が、前記各顎(34)を湾曲した枢動動作へと設定する目的で、少なくとも1つの湾曲したレールまたはクランク(39)を備える、請求項24に記載のクランプ固定舌。
【請求項26】
ハンドル(33)の延長部(26)および顎(34)の両方に連結された少なくとも1つの中間部(37)が設けられ、この中間部(37)を前記顎(34)に連結する接続部(38)、例えばボルトが、前記湾曲したレールまたはクランク(39)内に誘導される、請求項25に記載のクランプ固定舌。
【請求項27】
互いに対向して配置された少なくとも2つの歯(42)を有するフォークが、このようなデバイスを固定する前記ロックデバイス(8)またはラッチ要素(11)を作動させることができる、請求項1に記載のデバイスを設置するための固定鍵。
【請求項28】
前記歯(43)が、このようなデバイスが偶発的に緩むのを阻止する位置に、前記ロックデバイス(8)の前記ラッチ要素(11)のバー(15)を押すことができる目的で、斜面(46)を備える、請求項27に記載の固定鍵。
【請求項29】
工作物(1)または面(2)のくぼみ(5、6)の中に挿入されるように設計された合い釘(28)が設けられ、前記くぼみ(5、6)の縁部で、前記合い釘(28)の軸中心(29)をマーキングすることができる目的で、この合い釘(28)の軸中心(29)が、少なくとも1方向で前記縁部(30)に沿って延在するように、縁部(30)が設けられる、請求項1に記載のデバイスを設置するためのマーキング工具。
【請求項1】
少なくとも1つの面が可動工作物(1)に属する2つの面を、目立たないように着脱可能に接続するためのデバイスであって、第1接続要素が前記工作物(1)の上に配置され、第2接続要素が前記工作物(1)が装着される面(2)上に配置される、少なくとも2つの相互ロックする接続要素(3、4)が設けられ、前記接続要素(3、4)のうちの少なくとも1つが、その所定の位置で、前記接続要素(3、4)を前記工作物(1)または前記面(2)に対してクランプ固定または把持することができる目的で、少なくとも1つのロックデバイス(8)を備えるデバイス。
【請求項2】
前記接続要素(3、4)の前記ロックデバイス(8)が、偶発的に緩まないように固定される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記接続要素(3、4)を受けるように設計された少なくとも1つのスリーブ(9)を、前記工作物(1)または前記面(2)のくぼみ(5、6)内に挿入することができる、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記スリーブ(9)が、前記スリーブ(9)の壁内の例えばノッチまたは打ち抜きの形態の、前記接続要素(3、4)のロックデバイス(8)のための少なくとも1つの係合箇所(14)を含む、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記ロックデバイス(8)が、ラッチ要素(11)を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
少なくとも1つのばね(13)が、前記ラッチ要素(11)をロック位置に保持する、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記ラッチ要素(11)を、前記ばね(13)の力に対してロックされない位置へと摺動可能に移動させることができる、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記ラッチ要素(11)を、バー(15)によってそのロック位置で固定することができ、その後このバー(15)を解放位置から動かすことができ、前記ラッチ要素(11)を、前記ラッチ要素が阻止される固定位置へと自由に動かすことができる、請求項2および請求項5から7のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記バー(15)が、前記接続要素(3、4)上に静止状態で配置されたロック要素(16)に対して、その固定位置に置かれる、請求項8に記載のデバイス。
【請求項10】
前記ラッチ要素(11)が、前記バー(15)を押し下げるまで自由に動くことができ、押し下げられた後、前記ロック要素(16)の段差に当たるように、前記ロック要素(16)が階段状に設計される、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記接続要素(3、4)が、解放位置へとスリーブ(9)内またはくぼみ(5、6)内に挿入された際に前記ロックデバイス(8)を押し、前記接続要素(3、4)が、所定の位置に達するとすぐに、例えば、ばね制御されたラッチ要素(11)が、前記係合箇所(14)の領域に達するとすぐに、その所定の位置に傾斜した突起(12)をスナップ嵌合する目的で、前記ロックデバイス(8)、または前記ロックデバイス(8)のラッチ要素(11)が、傾斜した突起(12)を備える、請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
少なくとも1つの前記接続要素(3、4)、または前記要素(3、4)を受けるように設計された前記スリーブ(9)のうちの1つの壁および/または底部が、密封される、または密封されるように設計される、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
開口内に挿入またはねじ込まれる少なくとも1つの仕切り(49)が設けられる、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記デバイスの荷重値を増大する目的で、前記接続要素(3、4)が、例えば金属製の強化部分(48)を有する少なくとも1つのフック(47)を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記強化部分(48)が、押圧または接着によって前記フック(47)に装着される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記接続要素(3、4)が、絶縁、吸音および/または難燃性材料の少なくとも1つのインサートを備える、請求項1から15のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項17】
接続要素(3、4)および/またはこのような要素を受けるように設計されたスリーブ(9)の外周が、軸中心(29)を認識可能にする切り込みの形態の目盛(31)を有する、請求項1から16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
接続要素(3、4)を受けるように設計されたくぼみ(5、6)の中に、マーキングゲージ(17)を取り外し可能にクランプ固定する目的で、クランプ固定デバイス(18)が設けられる、請求項1に記載のデバイスを設置するためのマーキングゲージ。
【請求項19】
前記くぼみ(6)の少なくとも1つの底部または1つの壁の中に押し込まれるように設計された、爪またはポイント(19)が設けられる、請求項18に記載のマーキングゲージ。
【請求項20】
前記くぼみ(6)の壁または縁部に接して配置されるように設計された少なくとも1つのクランプ固定部分(22)が、設けられる、請求項18または19に記載のマーキングゲージ。
【請求項21】
少なくとも1つのばね(21)が設けられ、これを利用して、前記爪またはポイント(19)および/または少なくとも1つのクランプ固定部分(22)を、前記くぼみ(6)の壁または縁部に対して押すことができる、請求項19または20に記載のマーキングゲージ。
【請求項22】
少なくとも1つのばね(21)によって離れるように押され、その解放時に、前記爪またはポイント(19)および/または少なくとも1つのクランプ固定部分(22)を、前記くぼみ(6)の壁または縁部に対して押すことができるハンドル部(20)が設けられる、請求項21に記載のマーキングゲージ。
【請求項23】
接続要素(3、4)、またはこのような要素を受けるように設計されたスリーブ(9)の少なくとも1つのロックデバイス(8、10)を、ロック位置に押すことができるようにクランプ固定舌(32)を作動させることによって、離れるように押すことができる顎(34)が設けられる、請求項1に記載のデバイスを設置するためのクランプ固定舌。
【請求項24】
前記顎(34)が、接続要素(3、4)、またはこのような要素を受けるように設計されたスリーブ(9)の幅の裏側に達する動作を行うことができるような方法で設計される、および/またはこのようなことができるガイド(35)によって誘導される、請求項23に記載のクランプ固定舌。
【請求項25】
前記ガイド(35)が、前記各顎(34)を湾曲した枢動動作へと設定する目的で、少なくとも1つの湾曲したレールまたはクランク(39)を備える、請求項24に記載のクランプ固定舌。
【請求項26】
ハンドル(33)の延長部(26)および顎(34)の両方に連結された少なくとも1つの中間部(37)が設けられ、この中間部(37)を前記顎(34)に連結する接続部(38)、例えばボルトが、前記湾曲したレールまたはクランク(39)内に誘導される、請求項25に記載のクランプ固定舌。
【請求項27】
互いに対向して配置された少なくとも2つの歯(42)を有するフォークが、このようなデバイスを固定する前記ロックデバイス(8)またはラッチ要素(11)を作動させることができる、請求項1に記載のデバイスを設置するための固定鍵。
【請求項28】
前記歯(43)が、このようなデバイスが偶発的に緩むのを阻止する位置に、前記ロックデバイス(8)の前記ラッチ要素(11)のバー(15)を押すことができる目的で、斜面(46)を備える、請求項27に記載の固定鍵。
【請求項29】
工作物(1)または面(2)のくぼみ(5、6)の中に挿入されるように設計された合い釘(28)が設けられ、前記くぼみ(5、6)の縁部で、前記合い釘(28)の軸中心(29)をマーキングすることができる目的で、この合い釘(28)の軸中心(29)が、少なくとも1方向で前記縁部(30)に沿って延在するように、縁部(30)が設けられる、請求項1に記載のデバイスを設置するためのマーキング工具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2010−500487(P2010−500487A)
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−523125(P2009−523125)
【出願日】平成19年7月27日(2007.7.27)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000370
【国際公開番号】WO2008/017179
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(509036539)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月27日(2007.7.27)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000370
【国際公開番号】WO2008/017179
【国際公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【出願人】(509036539)
【Fターム(参考)】
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