説明

真空廃棄システム用の洗浄弁

本発明の装置および方法は、真空式廃物容器への洗浄流体の流れを制御するための洗浄弁を提供する。洗浄弁は、洗浄流体主流路と、洗浄流体主流路に交差するポペットアセンブリとを備える。洗浄弁はまた、電機子がポペットアセンブリに係合して、ポペットチャネルを通る洗浄流体の流れを阻止する非活動状態と、ソレノイド電機子がポペットアセンブリから係合解除されて、ポペットチャネルを通る洗浄流体の流れがポペットアセンブリを持ち上げることができるようにし、洗浄流体が洗浄流体主流路を通って流れて弁から出ることができるようにする活動状態との間で移動可能なソレノイド電機子を有するソレノイド式の流体制御デバイスも備え、電機子が、洗浄流体の主流路の外部に常に位置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願の相互参照
本特許出願は、2008年10月3日出願の米国仮特許出願第61/102653号の利益を特許請求するものである。
【0002】
本発明は、一般に真空廃棄システムに関し、より詳細には、真空トイレなど真空式廃物容器(vacuum waste receptacles)用の洗浄弁に関する。
【背景技術】
【0003】
真空廃棄システム(vacuum waste system)は、一般に、航空機など輸送用の乗り物で使用される分野で知られている。真空廃棄システムは、典型的には、真空ラインによって廃物タンクに接続された廃物容器(waste receptacles)を備える。廃物容器に接続された水洗弁が開くと、廃物容器の内容物は、差圧によって廃物タンクに除去される。一般に、洗浄流体がノズルを通して廃物容器に送られて、廃物除去を容易にする助けとなり、かつ廃物容器の壁を洗浄する。
【0004】
真空式廃物容器への水性洗浄流体の流れを制御するための従来の洗浄弁は一般に知られている。洗浄弁は、水洗ボタンなど使用者入力デバイスからコマンドが起動されるときに作動される。そのような洗浄弁は、多くの場合、ソレノイド式の電機子(armature)構成を使用して廃物容器への洗浄流体の流れを制御する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ソレノイド式の洗浄弁に関する典型的な設計では、ソレノイド電機子は、洗浄流体の主流路内に直接配設される。そのような従来のシステムには信頼性の問題がある。なぜなら、電機子が洗浄流体でかなり濡れ、それと合わせて、使用中に電機子付近から洗浄流体が排出されることにより、電機子およびそのハウジングの表面に鉱物堆積物が蓄積するからである。この鉱物堆積物によって生成される摩擦は、はじめのうちは、堆積物で粗面化した表面にわたって電機子を移動させるためにソレノイドへのより高い電流引き込み(current draw)をもたらす傾向がある。時間と共に、鉱物の堆積物は、電機子が開放位置または閉止位置で動けなくなることがあるほど大きくなることがある。電機子が閉止位置で動けなくなった洗浄弁は、洗浄流体をトイレに提供せず、電機子が開放位置で動けなくなった洗浄弁は、洗面所領域の溢れを引き起こす。さらに、鉱物堆積による摩擦に起因する電機子およびハウジング表面に対する支持応力およびせん断応力は、表面めっきの摩耗および剥離ならびにマイクロ粒子による汚染の一因となる。よって、真空トイレなど真空式廃物容器への洗浄流体の流れを制御するための改良された洗浄弁および方法が必要である。
【0006】
特定の状況では、洗浄弁は、長時間にわたって非常に低い温度にさらされることがある。長期間低温にさらされて活動化されず、洗浄流体が洗浄弁から排出されない、または完全には排出されない場合、凍結した洗浄流体が洗浄弁の内部に生じることが珍しくない。従来の洗浄弁では、弁の内部での凍結した洗浄流体の膨張により、弁に亀裂または他の損傷が生じることがある。よって、洗浄弁の内部で凍結する洗浄流体によって引き起こされる損傷を防ぐための改良された洗浄弁および方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、概して、真空式廃物容器の動作に関して洗浄流体の流れを制御する効率および信頼性を高めることを目的とする。本発明の装置および方法は、洗浄流体の主流路の外部に電機子が配設されたソレノイド式の弁によってこれを実現する。この設計は、使用中に電機子およびそのハウジングに表面鉱物堆積物が生成する可能性を大幅に低減する。典型的には電機子がハウジング内で開放位置と閉止位置の間で摺動するので、結果として得られる摺動面の鉱物粗面化の大幅な減少により、弁に対する摩耗応力が大幅に低減され、ゴム表面の剥離および摩耗による弁の汚染が低減される。これは、弁の信頼性および寿命を高め、故障の可能性を低減する。
【0008】
本発明の弁設計は、弁を通る洗浄流体の流れを制御するにあたって流体差圧に依拠する。弁設計において流体差圧を使用することで、必要なソレノイドサイズが小さくなり、通常必要なよりも電機子の動作中の電流引き込みを少なくする。また、この弁は、ソレノイド式の中央弁を有する単一の洗浄弁ブロックにおける自己排気、自己排出、および凍結防止機能の独自の教示も提供する。
【0009】
したがって、本発明の洗浄弁は、水性洗浄流体を受け入れるための入口と、洗浄流体主流路および洗浄流体副流路と、廃物容器またはトイレに洗浄流体を供給するための出口とを有する弁ブロックを含む。入口排気アセンブリが弁ブロック内に配設され、ソレノイド/ポペット固定具が、主流路内の洗浄流体の流れを制御するために提供され、真空破壊機出口アセンブリ(vacuum breaker outlet assembly)が、ソレノイド/ポペット固定具の下流で弁ブロック内に配設される。
【0010】
本発明は、弁の内部の洗浄流体の凍結による損傷を防ぐ膨張チャンバと入口キャビティの間に取り付けられたスリーブ弁を有する入口排気アセンブリを含む。スリーブ弁が膨張チャンバ内へ上に移動することにより、入口キャビティ内に生じた任意の形態の凍結した洗浄流体によって占められる膨張体積に対処する。この特徴は、洗浄弁内で凍結した洗浄流体によって引き起こされる損傷を実質的に防ぐ。
【0011】
本発明の上述および他の利点は、添付図面を参照して本明細書に提示する本発明の説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による洗浄弁の外部の斜視図である。
【図2】図1の線2−2に沿って取られた図1の弁の断面図である。
【図3】閉止位置にある入口排気アセンブリと、閉止位置にあるソレノイド/ポペット固定具の電機子とを示す、線2−2に沿って取られた図1の弁の断面図である。
【図4A】図3に示される弁の一部分の図である。
【図4B】図4Aに示されるソレノイド/ポペット固定具の一部分の分解図である。
【図5】ソレノイド/ポペット固定具の電機子が開放位置にあり、真空破壊機出口アセンブリが閉止位置にあるときの洗浄流体の流路を示す、線2−2に沿って取られた図1の弁の断面図である。
【図6】開放位置にある電機子と、閉止位置にあるソレノイド/ポペット固定具のポペットとを示す、線2−2に沿って取られた図1の弁の一部分の断面図である。
【図7】図1に示される本発明の実施形態で使用されるスリーブ弁のスリーブの斜視図である。
【図8】洗浄弁の真空破壊機出口アセンブリを示す、線8−8に沿って取られた図1の洗浄弁の一部分の断面図である。
【図9】弁排気アセンブリが膨張チャンバ内に移動されており、ソレノイド/ポペット固定具の電機子が閉止位置にある、図2に対応する図1の弁の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に説明する本発明の実施形態は、これに限定する意図のものでなく、また、開示する構造および動作そのものに本発明を限定する意図のものでもない。そうではなく、以下に説明する実施形態は、当業者が本発明の教示を最も良く理解できるように、本発明の原理ならびにその適用例、動作、および使用法を説明するために選択して記載してある。
【0014】
本発明は、一般に、航空機での真空廃物収集システムの一部を形成する真空トイレや真空流し台など真空式廃物容器への洗浄流体の流れを制御する弁および方法を対象とする。ここで図面を見ると、本発明の洗浄弁10は、入口排気アセンブリ12と、ソレノイド/ポペット固定具14と、真空破壊機出口アセンブリ16とを含み、それらはすべて弁ブロック17に取り付けられている。
【0015】
図2に示されるように、入口排気アセンブリ12は、入口キャビティ18を含み、そこに入口取付具20が適切な手段によって取り付けられる。水性洗浄流体が、入口取付具20内の管路21を通って洗浄弁に入り、入口キャビティ内に位置された任意選択のフィルタスクリーン22を通過する。「バグスクリーン(bug screen)」と呼ばれることもあるフィルタスクリーン22は、米国公衆衛生局の規格に準拠するものである。望みであればこの洗浄弁の洗浄流体用に雑排水を使用することもできるが、洗浄流体が飲用水であることが好ましい。また、洗浄流体は、望みであれば洗浄化学剤を含むこともできる。
【0016】
スリーブ弁24が、膨張チャンバ27と、入口キャビティ18に向かい合うスリーブ弁キャビティ26との間に設けられている。例えば図2に示されるように、スリーブ弁キャビティ26は、入口キャビティ18と流体連絡する。スリーブ弁24は、スリーブ25と、スリーブ弁キャビティ26の上に取り付けられたスリーブ支持部材28とを備える。スリーブ25は、支持スリーブ部材によってスリーブ弁キャビティ26の内部に支持される。また、支持スリーブ部材28は、洗浄弁の外部の大気と連絡する排気開口30を有する。
【0017】
支持スリーブ部材28は、スリーブ25を摺動可能に受け入れるための円筒形キャビティを有する。図7に示されるように、スリーブ25は、上側円筒形部分32と、下側円筒形部分34と、両円筒形間の流体の流れを阻止するための区壁36とを有する。円筒形の周壁には、壁を通って複数のポート40、42が延在している。また、環状張出部37が区壁の周りを一周し、円筒形部分から外方向に延在する。「O」リング38が、張出部37の上で上側円筒形部分32の周りに位置決めされる。図7は、入口排気アセンブリ12と真空破壊機出口アセンブリ16の両方に関するほぼ同一のスリーブを示すが、入口排気アセンブリ12のスリーブ25は「O」リング38を1つだけ有し、真空破壊機出口アセンブリ16のスリーブは2つの「O」リング138、139を含むことに留意すべきである。
【0018】
流入洗浄流体の圧力が存在しないとき、スリーブ25は、ばね46によって、図2に示される開放位置で保たれるように付勢される。この位置ではスリーブ弁が開いており、したがって空気が排気開口30から壁ポート40、42を通って入口キャビティ18および管路21に流れることができる。入口キャビティ18に入った洗浄流体が所定のしきい値を超えると、スリーブ25は、上に摺動して支持スリーブ部材28内に入り、「O」リング38が支持スリーブ部材28の底縁部44に対して封止係合することによってスリーブ弁24を閉じ、それによりポート30への進路を遮断する。それに従って、洗浄流体は、入口キャビティ18を通ってスリーブ弁キャビティ26内に流れる。(凍結していない)通常条件下では、洗浄流体の力は、ばね47がスリーブ支持部材28に及ぼす付勢力に反してスリーブ25およびスリーブ支持部材28を上方向に移動させるほど大きくはない。
【0019】
図3は、上方閉止位置でのスリーブ弁24を示し、洗浄流体がスリーブ弁キャビティ26内に流れることができるようになっている。この閉止位置への途中で、スリーブ弁は、システム内の空気を逃がすことができるようにする。最後に、スリーブ弁24を、フロート弁など同等に機能する他のタイプの弁で置き換えることもできることに留意すべきである。
【0020】
閉じられたスリーブ弁24(図3)を通って流れる洗浄流体は、第1のチャネル204に入り、ソレノイド/ポペット固定具14に向かって流れる。図2に示されるように、この固定具は、ソレノイド52および電機子60を含み、電機子60は、トイレが水洗されるときにソレノイドが作動するのに応答して圧力管54内部で移動し、洗浄弁を通る洗浄流体の流れを制御する。ソレノイド52は、コイルハウジング58の内部に配設されて圧力管を取り囲むソレノイドコイル56を含む。電機子60は、ソレノイドコイルの作動に応答してばね62の付勢力に反して上に移動するように、圧力管内部にぴったりと摺動可能に位置決めされる。好ましい実施形態では、電機子は、以下に説明する弾性ポペット部材90に係合するように設計された好ましくはゴムタイプの表面64をその遠位端に有することがある。他の適切な表面を提供することもできる。以下に説明するように、ソレノイド/ポペット固定具の電機子60が洗浄流体の主流路の外部にあるので、電流引き込みが最小限である非常に小さなソレノイドがアセンブリを動作させることができる。この小さなソレノイドは、電機子と洗浄流体の接触を最小にして、アセンブリを通って最終的には洗浄弁10から出る洗浄流体の大部分の流れを制御する。
【0021】
好ましい実施形態では、電機子60と圧力管54の内側との間の潤滑の必要をなくすために、圧力管54を、ポリテトラフルオロエチレン(Teflon(登録商標))を含有するDelrin(登録商標)AFから形成することができる。Derlin(登録商標)AFまたは別の潤滑材料またはコーティングの使用は、摩耗および剥離汚染を実質的になくすので、この弁の信頼性および効率の改善に寄与する。さらに、弁ブロックを通って流れる大部分の洗浄流体の主流路の外部に電機子を配置することで、バルブの信頼性および効率が高まる。なぜなら、弁が動作されるときに洗浄流体が電機子のかなりの部分に接触する典型的な洗浄弁設計で見られる有害な堆積物蓄積を電機子が受けないからである。
【0022】
図4A〜Bに示されるように、ソレノイド/ポペット固定具14はポペットアセンブリ(poppet assembly)70を含み、ポペットアセンブリ70は、電機子60の表面64に向かい合うように位置決めされ、主流路200に交差する。ポペットアセンブリ70は、上にポペット部材90を備え、ポペット部材90は、弾性ダイヤフラム72にあるキャビティ77の内部に位置する。ダイヤフラムは、その底面にある環状凹部79に剛性環状保持具100を受け入れる。封止リング104がワッシャ106に位置決めされ、さらにワッシャ106は、案内部材82の上に位置して、環状保持具100の底面105に当接する。最後に、封止リングを支持する案内部材82が、弁ブロック17の円形キャビティ18内で長手方向に移動するように取り付けられる。ダイヤフラム、環状保持具、封止リング、ワッシャ、および案内部材は、ポペット部材90から下に延在する軸92を受け入れるための対応する穴を有する。ポペット部材90、ダイヤフラム72、保持具100、封止リング104、ワッシャ106、および案内部材82の複合体は、案内穴86の内側のねじ山(図示せず)を軸92のねじ山(図示せず)と螺合させることによって一体に保持される。
【0023】
ポペット部材90は、円形プラットフォーム91と、中心に位置された穴93とを有する。また、プラットフォームは、隆起した環状内側座部94と、プラットフォーム内の中央空隙領域96を取り囲む隆起した外側リップ95とを有する。また、ポペット部材90は、穴93から、ポペットチャネル98を画定する軸92を通って延在する長手方向孔を含む。好ましい実施形態では、ポペット部材90は工学ポリマー(engineered polymer)からなるが、本発明はこの材料の使用に限定されない。
【0024】
ダイヤフラム72は弾性材料からなる。NBR/ポリ生地などの材料、または任意の他の適切な弾性材料を使用することができる。ダイヤフラムは、中央穴74と、隆起した開口リング部分76と、縁部78とを含む。縁部78は、その底面に環状凹部79を有する。好ましい実施形態では、ダイヤフラムは、少なくとも1つのパイロットチャネル穴80(後で説明する)を含み、また、ブロック内にダイヤフラムを位置決めし保持する助けとなるように少なくとも1つの縁部穴81を含む。
【0025】
保持具100は、中央穴102と、環状の直立壁103とを有する。直立壁103は、ダイヤフラムの底面にある環状キャビティ79に入れ子式に嵌まるように構成される。保持具100は剛性材料から形成することができる。
【0026】
封止リング104は弾性材料から形成することができる。そのような弾性材料は、任意のゴムタイプの材料を含むことができる。封止リングは中央穴107を有する。
【0027】
最後に、アセンブリは、上面84と底面85を有する案内部材82を含み、案内部材82は、弁ブロック17にあるキャビティ18内部に位置する。案内部材に案内穴86が形成され、案内部材の長さにわたって延在する。案内部材は、弁ブロックのキャビティ18内で長手方向に移動するように構成される。例示する好ましい実施形態では、案内部材は、案内部材の長さに沿って案内穴86から半径方向外側に延在する4つのアーム88を有する。これらのアーム88は、案内部材82を通って洗浄流体が流れるためのキャビティ18内の通路83を画定する。
【0028】
図2に示されるように、真空破壊機出口アセンブリ16は、ポペットアセンブリ70から通じる第2のチャネル208に隣接するスリーブ弁キャビティ126内に取り付けられたスリーブ弁124を含む。スリーブ弁124は、スリーブ125およびスリーブ支持部材128を備える。スリーブ125は、スリーブ弁キャビティの上に取り付けられた支持スリーブ部材128によって、スリーブ弁キャビティ126の内部に支持される。支持スリーブ弁部材128は、洗浄弁の外部の大気と連絡する排気開口130を有する。例えば図2に示されるように、スリーブ弁キャビティ126は通気口130と流体連絡する。
【0029】
支持スリーブ部材128は、スリーブ125を摺動可能に受け入れるための円筒形キャビティを有する。図7で最も良く見ることができるように、スリーブ125は、上側円筒形部分132と、下側円筒形部分134と、両円筒形間の流体の流れを阻止するための区壁136とを有する。円筒形の周壁には、壁を通って複数のポート140、142が延在している。また、環状張出部137が区壁の周りを一周し、円筒形部分から外方向に延在する。「O」リング138が、張出部137の上で上側円筒形部分132の周りに位置決めされ、「O」リング139が、張出部137の下で下側円筒形部分134の周りに位置決めされる。
【0030】
流入洗浄流体の圧力が存在しないとき、スリーブ125は、ばね146によって、図3に示される位置に偏倚される。この位置ではスリーブ弁が開いており、したがって空気が排気開口130から壁ポート142を通ってスリーブ弁キャビティ126に流れることができる。図5に示されるように、第2のチャネル208内の洗浄流体圧力が所定のしきい値を超えると、スリーブ125は、ばね146の付勢力に反して上に摺動して支持スリーブ部材128内に入り、「O」リング138が支持スリーブ部材128の底縁部144に対して封止係合することによってスリーブ弁124を閉じ、それにより洗浄流体はスリーブ弁キャビティ126を通って便器に流れる。最後に、スリーブ弁124を、フロート弁など同等に機能する他のタイプの弁で置き換えることもできることに留意すべきである。
【0031】
弁ブロック17は、洗浄流体主流路200(図5)および洗浄流体副流路300(図3)を含む。主流路200は、入口取付具20から、トイレに通じる出口212(図8)に延在し、洗浄流体の大部分が洗浄弁を通ってトイレに流れる流路である。主流路200は、入口取付具20、第1のチャネル204、主チャンバ110、案内通路83、第2のチャネル208、および第3のチャネル210(図8)によって画定される管路21を通って流れ、第3のチャネル210は出口212まで通じている。
【0032】
図5に示されるように、第1のチャネル204は、弁ブロック17に形成され、入口取付具20から主チャンバ110まで延在する。案内通路83は、案内アーム88および弁ブロック17内のキャビティ18によって画定され、案内部材82の長さにわたって延在する。第2のチャネル208は、弁ブロック17に形成され、案内通路83の終端から真空破壊機出口アセンブリ16まで延在する。第3のチャネル210は、弁ブロック17に形成され、真空破壊機出口アセンブリ16のスリーブ125の下側円筒形部分134を通って出口212(図8)まで延在する。
【0033】
ここで図3を見ると、副流路300は、パイロットチャネル302を通ってパイロットチャンバ108に通じる。パイロットチャネル302は、第1のチャネル204から分岐し、第1のチャネル204からダイヤフラムのパイロットチャネル穴80を通ってパイロットチャンバ108までの細い流路を形成する。
【0034】
動作時、入口排気アセンブリ12のスリーブ弁24は、はじめは図2に示される位置にある。通気口30から入る周囲空気が、スリーブ弁24を通って入口取付具20の管路21と流体連絡する。洗浄流体が最初に入口キャビティ18に入るとき、区壁36(図7)に対する流入洗浄流体の圧力により、スリーブ25が上に摺動して支持スリーブ部材28内に入り、それによりスリーブ弁24を図3で見られる閉止位置に移動させる。「O」リング38が支持スリーブ部材28の底縁部44に対して押圧され、周囲空気を受け入れないようにスリーブ弁キャビティ26を封止して、洗浄流体でスリーブ弁キャビティ26を満たすことができるようにする。
【0035】
図3に見られるように、洗浄流体はまた第1のチャネル204を通って流れて主チャンバ110を充填し、かつ副流路300内に流れてパイロットチャンバ108を充填する。使用者がトイレを水洗するまで、または使用中に洗浄弁が排水されるまで、洗浄弁はこの非活動状態に留まり、主チャンバおよびパイロットチャンバが実質的に充填され、スリーブ弁24が閉じられている。
【0036】
図4に示されるように、洗浄弁が非活動状態であるとき、電機子60は、閉止位置でポペット部材90の隆起した内側座部94に係合する。ばね62(図2)が、電機子を内側座部94に対して付勢する。内側座部94(図4)の寸法および形状は、電機子60のための小さな封止面を提供し、それにより、封止面がポペット部材90の表面全体である場合よりも印加される封止圧力が高くなり、封止が効率的になる。電機子60が図4に示される閉止位置にあるとき、パイロットチャンバ108内の洗浄流体は、電機子により、ポペットチャネル98を通って排出するのを阻止される。
【0037】
パイロットチャンバ108内の洗浄流体は、ポペット部材90に対して下への圧力を及ぼす。中央空隙領域96は、主チャンバ110内の洗浄流体によって上への圧力が及ぼされる保持具100の底面よりも大きな表面積になるように寸法設定される。中央空隙領域96の面積のほうが大きいので、パイロットチャンバ108内の洗浄流体がポペットアセンブリ70の上面に及ぼす下への力は、主チャンバ110内の洗浄流体がポペットアセンブリ70の裏面に及ぼす上への力よりも大きい。この下への圧力は、ポペットアセンブリ70を閉止位置に保つ助けとなり、したがって、封止リング104が弁ブロック17に対して係合された状態でポペットアセンブリを閉じて保つために必要な電機子ばね62(図2)による力が小さくなる。
【0038】
使用者が水洗スイッチを作動するとき、信号がソレノイド52に送られる(図6)。信号に応答してソレノイドが励磁され、電機子60は引き上げられて、ばね62の力を克服し、圧力管54内で上に移動して、図6に示されるようにポペットチャネル98への入口から離れる。パイロットチャンバ108内の洗浄流体は、ポペットチャネル98を通って第2のチャネル208(図6)に排出し、それにより、ポペットアセンブリ70の上面に及ぼされる流体圧力を低下させる。ここで、ポペットアセンブリ70の裏面に洗浄流体が及ぼす力がポペットアセンブリ70の上面に及ぼされる力よりも大きくなり、それにより、裏面に対する力が、ポペットアセンブリ70を図5に示される開放位置まで上に移動させることができる。ポペットアセンブリ70が上に移動するとき、封止リング104が弁ブロック17から持ち上げられ、案内部材82が上に移動され、それにより、第1のチャネル204および主チャンバ110からの洗浄流体が、案内通路83内へ、第2のチャネル208に向かって流れる。そこから、洗浄流体が真空破壊機出口アセンブリ16に流れる。
【0039】
真空破壊機出口アセンブリ16の区壁136に対して流入洗浄流体が及ぼす圧力が所定のしきい値を超えると、スリーブ125は、上に摺動して支持スリーブ部材128内に入り、「O」リング138が支持スリーブ部材128の底面144に対して封止係合することによってスリーブ弁124を閉じ、洗浄流体が第2のチャネル208からスリーブ弁キャビティ126および第3のチャネル210を通って出口212(図5および図8に示される)まで流れることができるようにし、出口212には、洗浄流体をトイレに送るために適切な配管が提供される。電機子60が開いたままである限り、洗浄流体は主流路200に沿って流れる。
【0040】
図5で見ることができるように、電機子60は、洗浄流体の主流路200の外部に配設される。前述したように、典型的な従来の設計では、電機子が洗浄流体の主流路内に直接配設される。洗浄流体が通り、それと合わせて、使用中に電機子が排水されることにより、電機子および電機子を取り囲むハウジングの内面に表面鉱物堆積物蓄積が生成される。時間と共に、この蓄積は、最初は電機子の移動を遅らせ、最終的には電機子を開放位置または閉止位置で動けなくすることによって、電機子を誤動作させる。電機子が閉止位置で動けなくなった洗浄弁は、洗浄流体を廃物容器に提供せず、開放位置で動けなくなった電機子は、廃物容器の溢れをもたらす。主流路の外部に電機子を位置させることにより、電機子およびそのハウジングに有害な表面鉱物堆積物が生成する可能性が大幅に低減する。この設計は、弁の信頼性および寿命を高める。
【0041】
平坦なエラストマーまたはゴムタイプのパッド65を取り囲む金属円錐シェル63を備える電機子ストップ61が、圧力管54の上に位置決めされる。金属円錐シェル63は、同じ電流量で、シェルがない場合に生じるよりも強い磁力を電機子に対して生み出す。水洗信号が印加されたときにソレノイドが励磁されるとき、電機子は、開放位置に移動して、パッド65に当接する。水洗信号がソレノイドによって受け取られなくなると、ソレノイドはもはや作動されず、電機子60は、ばね62の力によって助力されて下に摺動する。電機子ストップ61においてゴムタイプのパッド65を使用することでリバウンド効果が得られ、これは、電機子ストップ61に存在する残留磁化により電機子が開放位置に留まらないことを保証する。
【0042】
下に移動する電機子60は、案内通路83を通る洗浄流体の流れが減少されて洗浄流体が副流路300に再び流れ始める点までポペットアセンブリ70を下に押す。しかし、電機子60がポペットチャネル98への開口に被さっているので、洗浄流体がポペットチャネル98に進入することはできない。この阻止により、洗浄流体は、パイロットチャンバ108内に蓄積し、パイロットチャンバ108内の洗浄流体による圧力がポペットアセンブリ70の上面に及ぼされる。上面に対するこの圧力は蓄積していき、最終的には、この圧力がポペットアセンブリ70に対して及ぼす下への力が、主チャンバ110内の洗浄流体がポペットアセンブリ70の裏面に及ぼす上への力よりも大きくなる。この力の差が、ポペットアセンブリを図3に示される閉止位置までさらに下に移動させる助けとなり、封止リング104が弁ブロック17に対して係合される。洗浄流体は、第2のチャネル208および真空破壊機出口アセンブリ16に流れなくなる。
【0043】
洗浄流体が真空破壊機出口アセンブリ16に流れなくなると(図4)、洗浄流体圧力は、もはやスリーブ弁124を閉じておかず、「O」リング139が弁ブロック17に係合して封止するまでスリーブ125が下に摺動する。出口212への洗浄流体の流れは遮断され、通気口130と出口212の間の空気の流体連絡がスリーブ弁124を通して再確立される。廃物容器流体が廃物容器ノズルまで上昇して真空破壊機出口アセンブリ16内へ逆流するほど十分に厳しい阻止の場合には、廃物容器流体の逆流がスリーブ弁キャビティ126を満たすことがあるが、真空破壊機出口アセンブリ16を通って洗浄弁に進入することはありえない。なぜなら、汚水がスリーブ125に及ぼす下への圧力が、スリーブ125を下げて、「O」リング139によって封止された状態に保ち、それにより、汚水が弁10を通って飲用水または雑排水システム内に流れるのを妨げるからである。
【0044】
洗浄流体は、アクチュエータが作動されるたびに(使用者による各水洗のたびに)弁10から排出されるわけではなく、航空機が使用されるときに排出させることができる。弁の排水中、入口取付具20への洗浄流体の流れが止められ、洗浄流体が弁10から排出する。そのような排出中、電機子60は閉じられる。
【0045】
洗浄流体が弁10から排出するとき、入口排気アセンブリ12の区壁36に対する圧力が減少され、スリーブ25は図2に示される位置まで下へ摺動し、ここでスリーブ25はばね46によって支持される。通気口30からの周囲空気は、スリーブ弁24を通って入口取付具20と流体連絡する。この排気は、洗浄流体が排出する一方で弁10内に真空が発生するのを防止する。
【0046】
本発明は、弁の内部で洗浄流体が凍結することによって引き起こされる損傷を防ぐ設計機能を含む。図9に示されるように、スリーブ弁24が、膨張チャンバ27とスリーブ弁キャビティ26の間に取り付けられる。ばね47が、スリーブ支持部材28と膨張チャンバ27の縁部29の間に位置決めされる。水洗または排出前の非活動状態(図3)では、スリーブ弁24は上方閉止位置に配設され、洗浄流体は、スリーブ弁キャビティ26、第1のチャネル204、主チャンバ110、副流路300、およびパイロットチャンバ108内に存在する。水性洗浄流体は、凍結した場合、膨張し、洗浄弁の内部キャビティに対して力を及ぼす。
【0047】
図9は、膨張した洗浄流体の力がばね47の力に反してスリーブ25およびスリーブ支持部材28を上に向けて膨張チャンバ27内に押したときの洗浄弁10を示す。スリーブ25およびスリーブ支持部材28のこの上への移動は、膨張チャンバの大きさを減少させ、それによりスリーブ弁キャビティ26内で使用可能な体積を高めることによって、凍結した流体が必要とする膨張領域に対処する。上述した入口排気アセンブリ12の機能は、洗浄弁10内で凍結した洗浄流体によって引き起こされる損傷を実質的に防ぐ。
【0048】
本明細書で引用した刊行物、特許出願、および特許を含めたすべての参照文献を参照により本明細書に援用し、その援用の程度は、各参照文献が、参照により援用されるものとして個別に具体的に示されており本明細書に完全に記載されているのと同程度である。
【0049】
本発明を説明する文脈における(特に添付の特許請求の範囲の文脈における)単数不定冠詞、定冠詞、および同様の指示語の使用は、本明細書中に別段の指示がない限り、または文脈上明らかに矛盾しない限り、単数と複数の両方を含むと解釈すべきである。本明細書における値の範囲の記載は、本明細書中に別段の指示がない限り、その範囲内に入る一つ一つの値に個々に言及するための簡略的な表現法として意図されているにすぎず、一つ一つの値は、本明細書に個々に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書で説明したすべての方法は、本明細書中に別段の指示がない限り、または文脈上明らかに矛盾しない限り、任意の適切な順序で行うことができる。本明細書に提示するあらゆる例、または例示のための用語(例えば「など」)の使用は、本発明をより良く説明する意図のものにすぎず、別段の記載がない限り、本発明の範囲を限定しない。本明細書における用語は、特許請求されていない何らかの要素を本発明の実施に本質的なものとして示していると解釈すべきではない。
【0050】
本発明者に分かっている本発明を実施するための最良の形態を含めて、本発明の好ましい実施形態が本明細書に記載されている。説明した実施形態は例示にすぎず、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではないことを理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空式廃物容器への洗浄流体の流れを制御するための洗浄弁であって、
洗浄流体主流路と、
前記洗浄流体主流路に交差するポペットアセンブリであって、前記洗浄流体主流路を通る洗浄流体の流れを可能にするためにポペットアセンブリを開放するのを補助するためのポペットチャネルを含むポペットアセンブリと、
電機子が前記ポペットアセンブリに係合して、前記ポペットチャネルを通る洗浄流体の流れを阻止する非活動状態と、ソレノイド電機子が前記ポぺットアセンブリから係合解除されて、前記ポペットチャネルに入る前記洗浄流体が前記ポペットアセンブリを持ち上げることができるようにし、前記洗浄流体が前記洗浄流体主流路を通って流れて前記弁から出ることができるようにする活動状態との間で移動可能なソレノイド電機子を有するソレノイド式の流体制御デバイスと、を備え、
前記電機子が、前記洗浄流体主流路の外部に常に位置される、洗浄弁。
【請求項2】
前記洗浄流体主流路から分岐し、前記ポペットチャネルに通じる洗浄流体副流路をさらに備える、請求項1に記載の洗浄弁。
【請求項3】
前記ポペットアセンブリが、ポペット部材および弾性ダイヤフラムをさらに備え、
前記ポペット部材が前記ダイヤフラムのキャビティ内部に配設される、請求項1に記載の洗浄弁。
【請求項4】
前記ポペット部材が、非活動状態で前記電機子が係合する隆起した内側座部を有する、請求項3に記載の洗浄弁。
【請求項5】
前記流体制御デバイスが、前記電機子を取り囲む圧力管であって、上端部に位置決めされたばねを有する圧力管をさらに備え、前記流体制御デバイスが活動状態に移るときに、前記電機子が前記ばねの力に反して前記管内で摺動する、請求項1に記載の洗浄弁。
【請求項6】
真空式廃物容器への洗浄流体の流れを制御するための洗浄弁であって、
排気アセンブリ、ソレノイド式の流体制御デバイス、および真空破壊機出口アセンブリを含む弁ブロックと、
洗浄流体を、前記排気アセンブリに、前記排気アセンブリからソレノイド式の流体制御デバイスに、ソレノイド式の流体制御デバイスから真空破壊機出口アセンブリに、さらに前記真空破壊機出口アセンブリから前記廃物容器に送るためのブロック内のチャネルと
を備える、洗浄弁。
【請求項7】
前記排気アセンブリと前記流体制御デバイスの間のチャネル内に位置決めされたスクリーンをさらに備える、請求項6に記載の洗浄弁。
【請求項8】
前記入口排気アセンブリが第1のスリーブ弁を含み、前記真空破壊機出口アセンブリが第2のスリーブ弁を含む、請求項6に記載の洗浄弁。
【請求項9】
前記第1のスリーブ弁が、第1のスリーブおよび第1のスリーブ支持部材を含み、前記第1のスリーブ支持部材が、前記第1のスリーブを摺動可能に受け入れ、前記第1の支持スリーブ部材が、前記洗浄弁の外部の大気と連絡する排気開口を有する、請求項8に記載の洗浄弁。
【請求項10】
前記第1のスリーブが、上側部分と、下側部分と、前記第1のスリーブの上側部分と下側部分の間の流体の流れを阻止するための区壁とを有する、請求項9に記載の洗浄弁。
【請求項11】
前記第1のスリーブの前記上側部分と前記下側部分がそれぞれ、前記壁を通って延在する開口を有する周壁を含む、請求項10に記載の洗浄弁。
【請求項12】
前記第1のスリーブ弁が、前記洗浄弁が排水された後に開放状態に偏倚され、前記通気口から前記チャネルに周囲空気が流れることができるようにする、請求項9に記載の洗浄弁。
【請求項13】
前記第2のスリーブ弁が、第2のスリーブおよび第2のスリーブ支持部材を含み、前記第2のスリーブ支持部材が、前記第2のスリーブを摺動可能に受け入れ、前記第2の支持スリーブ部材が、前記洗浄弁の外部の大気と連絡する排気開口を有する、請求項9に記載の洗浄弁。
【請求項14】
真空式廃物容器への洗浄流体の流れを制御するための洗浄弁であって、
洗浄流体を受け入れるための入口を備え、前記入口が、前記入口から入った空気を排気するための排気アセンブリに接続され、前記排気アセンブリが、膨張チャンバと第1のキャビティの間に取り付けられたスリーブ弁を含み、前記スリーブ弁が、前記第1のキャビティ内の洗浄流体が凍結して膨張するときに膨張チャンバ内に移動することによって前記第1のキャビティの体積を増加させるように適合され、さらに、
前記弁から前記廃物容器に洗浄流体を供給するための出口と、
前記入口と前記出口の間の流体連絡を選択的に確立するように適合された流体制御デバイスと、を備える、洗浄弁。
【請求項15】
前記スリーブ弁が閉止位置に移動して、前記第1のキャビティと前記洗浄弁の外部の大気の間での空気の流体連絡を遮断するときに、前記洗浄弁内の空気が逃げることができるように構成される、請求項14に記載の洗浄弁。
【請求項16】
前記スリーブ弁が前記閉止位置にあることで、洗浄流体が前記第1のキャビティ内に蓄積することができるようになり、前記蓄積された洗浄流体の力が、前記スリーブ弁を閉止位置に保つ、請求項14に記載の洗浄弁。
【請求項17】
前記入口と前記出口の間の洗浄流体主流路と、
前記洗浄流体主流路から分岐し、前記流体制御デバイスに通じる洗浄流体副流路と、をさらに備え、
前記流体制御デバイスが、非活動状態と活動状態の間で移動可能なソレノイド式の電機子を含み、前記電機子が非活動状態にあるときに、前記洗浄流体が前記洗浄流体主流路を通って流れるのを阻止され、前記電機子が活動状態にあるときに、前記洗浄流体が前記洗浄流体主流路を通って流れ、前記電機子が、前記洗浄流体主流路の外部に常に位置される、請求項14に記載の洗浄弁。
【請求項18】
前記洗浄流体主流路に交差するポペットアセンブリをさらに備え、前記非活動状態の前記電機子が前記ポペットアセンブリに係合する、請求項17に記載の洗浄弁。
【請求項19】
前記スリーブ弁の一部分を取り囲む膨張チャンバ内に配設されたばねをさらに備え、
前記第1のキャビティ内の前記洗浄流体が凍結して膨張するときに、前記ばねが及ぼす力に反して前記スリーブ弁が移動する、請求項14に記載の洗浄弁。
【請求項20】
前記スリーブ弁が、第1のスリーブおよび第1のスリーブ支持部材を備え、前記第1のスリーブ支持部材が、前記第1のスリーブを摺動可能に受け入れる、請求項19に記載の洗浄弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−504739(P2012−504739A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530113(P2011−530113)
【出願日】平成21年9月23日(2009.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/057970
【国際公開番号】WO2010/039516
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(500413696)ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド (20)
【Fターム(参考)】