説明

真空成形品の立体表面に図を被覆する方法

真空成形品の立体表面に図を被覆する方法には、1)希望の図を凹版印刷でプラスチックフィルムに印刷する、2)図の印刷されたプラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材と加熱加圧法で複合して、図に形成したインク層をプラスチックフィルムとプラスチック板材またはプラスチックシート材の間に積層する、3)熱成型法を利用して、図の複合されたプラスチック板材またはプラスチックシート材を希望の立体形に加工する。本発明は、1)表面に図が付いて、立体表面の有するプラスチック部品が製造することができる、2)特定の熱転写設備を使う必要がなく、離型剤を使う必要もない、3)完成品にある図の正確さが高く、変形しない、4)環境への汚染の避けることもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラスチック部品の表面に図を被覆する方法に関する、とくにプラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、表面に図を被覆する技術には、水転写法、平板印刷法、PVC真空成形フィルム貼り、木目調紙貼り、防火板貼りと熱転写法などがある。
【0003】
水転写技術とは、水の圧力を利用して、転写フィルムを部品に披覆して、フィルムが溶解した後、図が部品に残させ、そして、艶油を使って、図を保護する。おおきく、複雑な部品に対すると、機械的に水転写方法で披覆するのができなく、効率が低く、それに水の圧力を利用して、転写フィルムを部品に披覆すると、それぞれの原因によって、図が変形しやすく、真に迫るのが弱い。それに、水転写フィルムは水溶性のフィルムで、コストが高い。
【0004】
PVC真空成形フィルム貼り成型法とは、のりと圧力を利用して、あらかじめに加熱され、柔らかにされたPVCフィルムを違った形の部品に貼って、特定の設備が必要で、その上、使用された材料はPVCフィルムで、回収するプロセスには環境への汚染が酷く、環境保護の要求に満足できない。平板印刷法とは、板状な部品の平面を飾ることしかできなく、立体的な飾りができない。木目調紙或は防火板貼りの技術で効率的に複雑な曲面の立体的な飾りをするのができなく、木目調紙或は防火板を利用して、複雑な曲面を飾ると、接合するのが必要である。
【0005】
熱転写技術は特定の熱転写機械が必要で、それに、転写するとき、生産された図のインクを完全に部品に転移するのができなく、図の正確さに影響をおよぼし、そのうえ、熱転写で形成された図のインクの表面には一層の離型剤があって、転写された後、インク自身の性質から図を提供して、家具や建築材料に必要な耐摩擦性、耐溶解性、耐油性などの性質を提供するのができない。
【0006】
以上から見ると、前記数種の被覆技術のいずれにもある程度の欠点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的として、表面に図の被覆する従来技術のそれぞれの不足を解決して、一形態の図の被覆する技術を提供して、立体表面に使われて、図の正確さが高く、効率高く、環境保護に有効で、プラスチック部品の立体表面にも適用される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の技術手段を採用し、プラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法には、希望の図を凹版印刷でプラスチックフィルムに印刷する、図の印刷されたプラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材と加熱加圧成形法で複合して、図に形成したインク層をプラスチックフィルムとプラスチック板材またはプラスチックシート材の間に積層する、熱成型法を利用して、図の複合されたプラスチック板材またはプラスチックシート材を希望の立体形に加工する。
【0009】
前記プラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法には、また、図の印刷されたプラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材と加熱加圧法で複合してから、プラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面から引きはがして、図に形成したインク層はプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面に残される。
【0010】
また、プラスチック板材またはプラスチックシート材に熱成形を行ってから、プラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面から引きはがして、図に形成したインク層はプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面に残される。
【0011】
そのうえ、プラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面から引きはがしてから、プラスチック板材またはプラスチックシート材の表面に残されたインク層に艶油をスプレーする。
【0012】
前記艶油には熱固化艶油、またはUV艶油がある。
【0013】
前記プラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法には、前記プラスチックフィルムにはPP、PEフィルムがある。
【0014】
前記プラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法には、前記プラスチック板材またはプラスチックシート材にはABS、PS、ASA、PMMA、PA或はPCの板材またはシート材がある。
【0015】
前記プラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法には、前記加熱加圧複合する方法は、プラスチック板材またはプラスチックシート材を押出するときの温度と、トリロールカレンダーの圧力を利用して、加熱加圧法で図の印刷されたプラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材と複合する。
【0016】
以上のように、従来技術と比べると、本発明には以下の特長があり、1)表面に図が付いて、立体表面の有するプラスチック部品、とくに真空成形板の表面を製造することができて、真空成形品の特長として、面積が大きく、コストが低い、2)プラスチック板材またはプラスチックシート材を押出するときの温度を利用して、加熱加圧法で複合して、特定の熱転写設備を使う必要なくて、そして離型剤を使う必要もなくて、使うのに必要な設備は簡単で、コストが低く、製造するのが効率的である、3)完成品にある図の正確さが高く、変形することがない、4)離型剤が使ってないことによって、後続のプロセスで離型剤を破壊してから、付着性能のよい特別な艶油を使う必要がなくて、必要に応じて、普通の熱固化艶油またはUV艶油をスプレーするのはやすくできて、完成品の表面の耐摩擦性、耐溶解性、耐油性などの性質を高める、5)PP、PEフィルムは環境保護にとって効率的な材料で、PVCを回収するとき、環境への汚染を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例の図の被覆方法のプロセスを示して、どうやって図に形成したインク層をプラスチックシート材に被覆するのをしめす。
【図2】本発明の実施例の立体なプラスチック部品の熱成型法のプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は図1と図2を参考して、本発明の具体的な実施例一を説明する。
図1に示すように、本実施例の図の被覆する方法に採用された設備には主にプラスチックシート材10の押出された塑性流動押出機1と、図に形成したインク層20の有すプラスチックフィルム30をプラスチックシート材10と加熱複合させるトリロールカレンダー3と、それにプラスチックフィルム巻き取り2と、プラスチックフィルム巻き戻し5と、プラスチックシート材巻き戻し4と、補助作用のする圧力ロール61と圧力ロール62がある。図2に示すように、本実施例の立体的なプラスチック部品の加熱成型法に採用された設備には主に、図に形成したインク層の有するプラスチックシート材100を加熱する加熱機械71と、モールド8と、それに打ち抜き設備がある。打ち抜き設備は図に示さず。
【0019】
プラスチック部品の立体表面に図を被覆する方法には、1)希望な図を凹版印刷でプラスチックフィルム30に印刷して、プラスチックフィルム30の表面に一層のインク層20を形成させてから、ぜんきプラスチックフィルム30をプラスチックフィルム巻き取り2に巻き込む、2)インク層20から形成した図の印刷されたプラスチックフィルム30は塑性流動押出機1から押出したプラスチックシート材10と加熱複合して、プラスチックシート材の押出したばかりの温度とトリロールカレンダー3の圧力を利用して、図に形成したインク層20はプラスチックフィルム30とプラスチックシート材10の間に積層される、3)圧力ロール61を使って、プラスチックフィルム30をプラスチックシート材10の表面から引きはがして、図に形成したインク層20はそのままプラスチックかた材10の表面に残され、プラスチックフィルム30はプラスチックフィルム巻き戻し5に巻き戻して、次の再使いに利用される、4)プラスチックかた材10の表面に残されたインク層20に艶油をスプレーして、前記艶油は熱固化艶油またはUV艶油である、5)加熱機械71と、モールド8と、それに打ち抜き機械を利用して、加熱成型でインク層から形成した図の複合されたプラスチックシート材100を必要な立体形に加工する。
【0020】
前記プラスチックフィルムにはPPまたはPEフィルムがあって、前記プラスチックシート材にはABS、PS、ASA、PMMA、PAまたはPC板材或はシート材がある。前記プラスチックシート材10はプラスチック板材に取って代わってもいい。
【0021】
本発明の実施例2の基本的な原理は実施例一と同じ、おもな区別は以下のように、プラスチックフィルム30をプラスチックシート材10の表面から引き剥がして、そして艶油をスプレーするプロセスを最後に行って、すなわち、プラスチックフィルム30の複合されたプラスチックシート材10を加熱成型で希望の立体的な形に加工した後、完成した立体部品の表面からプラスチックフィルム30を引き剥がして、艶油をスプレーする。こうすると、加熱成型するとき、プラスチックフィルム30はインク層20を損害から保護することができる。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明には、1)表面に図が付いて、立体的な表面の有すプラスチック部品、特に真空成形板の表面を生産することができて、真空成形製品の特長として、面積が大きく、コストが低い、2)直接にプラスチック板材またはプラスチックシート材押出されたときの温度で加熱複合して、特定な熱転写機械の使う必要がなく、離型剤の使う必要がなく、必要な機械は簡単で、コスト低く、効率高い、3)完成品にある図の正確さが高く、変形しない、4)離型剤が使ってないから、後続のプロセスで必要に応じて、普通の熱固化艶油あるいはUV艶油をスプレーしやすく、完成品の表面の耐摩擦性、耐溶解性、耐油性などの性能を高める。離型剤を破壊して、付着性能のいい特別な艶油の使う必要がない、5)前記PPと、PEフィルムは環境保護に有効な材料で、PVC材料を回収するとき、環境への汚染の避けることができる。
【0023】
以上のように、本発明でただ二つの好ましい実施例を開示したが,本発明のデザインアイディアはこれに限定されるものではなく,当業者が,本発明のアイディアと範囲に基づいて色々変形させることは可能であり,それらは本発明の請求項の保護範囲から排除するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真空成形品の立体表面に図を被覆する方法であって、
希望の図を印刷でプラスチックフィルムに印刷して、印刷インクとフィルムの粘着力は印刷インクとプラスチック板材またはシート材の粘着力より小さい、
図の印刷されたプラスチックフィルムはプラスチック板材またはプラスチックシート材と加熱加圧法で複合して、図に形成したインク層をプラスチックフィルムとプラスチック板材またはプラスチックシート材の間に積層する、
熱成型法を利用して、図の複合されたプラスチック板材またはプラスチックシート材を希望の立体形に加工される真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項2】
図の印刷されたプラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材と加熱加圧法で複合されてから、プラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面から引きはがして、図に形成したインク層はプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面に残されるようにしたことを特徴とすることは請求項1記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項3】
プラスチック板材またはプラスチックシート材を加熱成型された後、プラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面から引き剥がして、図に形成したインク層はプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面に残されるようにしたことを特徴とすることは請求項1記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項4】
プラスチックフィルムをプラスチック板材またはプラスチックシート材の表面から引き剥がしてから、プラスチック板材またはプラスチックシート材の表面に残されたインク層に艶油をスプレーするようにしたことを特徴とすることは請求項2あるいは請求項3記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項5】
前記艶油は熱固化艶油あるいはUV艶油であるようにしたことを特徴とすることは請求項4記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項6】
前記プラスチックフィルムはPPあるいはPEフィルムであるようにしたことを特徴とすることは請求項1記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項7】
前記プラスチック板材あるいはプラスチックシート材はABS、PS、ASA、PMMA、PAあるいはPC板材またはシート材であるようにしたことを特徴とすることは請求項1記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。
【請求項8】
前記加熱加圧複合する方法には、プラスチック板材またはプラスチックシート材を押出するときの温度とトリロールカレンダーの圧力を利用して、図の印刷されたプラスチックフィルムはプラスチック板材またはプラスチックシート材と加熱加圧複合させるようにしたことを特徴とすることは請求項1記載の真空成形品の立体表面に図を被覆する方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−519082(P2010−519082A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550654(P2009−550654)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【国際出願番号】PCT/CN2007/000703
【国際公開番号】WO2008/106820
【国際公開日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(509150695)
【Fターム(参考)】