説明

端末装置

【課題】無線通信回線を介して音声入出力装置を接続して使用する場合に、手操作を介することなく最適な通話レベルに設定し得る端末装置を提供する。
【解決手段】電話機本体1の記憶部107に接続されるべくヘッドセット2の登録名情報と送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値とを対応付けて登録しておき、BTユニット105により、ヘッドセット2の接続時に、無線通信回線上における認証手順を利用してヘッドセット2から登録名情報を取得して登録しておき、主制御部106においてこの登録名情報に対応する送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値を記憶部107から読み出して、これら送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値に基づいて音声処理部102の受話アンプ及び送話アンプそれぞれのゲインを制御するようにしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、無線通信回線を介してヘッドセットを接続可能とし、ヘッドセットにより音声通話を可能とした電話アプリケーション機能を有する端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声通話(送話と受話)を行う電話機は、ハンドセットで通話するほか、両手が自由な状態で通話できることを目的としたヘッドホンやイアホンにマイクをつけたようなヘッドセットを接続して通話することが可能である。
【0003】
さらに行動の自由度を増したものに無線接続のヘッドセットがある。特に電話機近傍といった距離に限定すれば、ブルートゥース(以後BTと記載)と呼ばれる無線通信手段を用いたブルートゥースヘッドセット(以後BTヘッドセットと記載)がよく使われる(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−32175号公報。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、BTヘッドセットに限らず、ヘッドセットは機種やメーカーによってデフォルトの状態の通話レベルに差がある。この場合、BTヘッドセットを接続して受話の音量が大きすぎたり小さかったときは、電話機やヘッドセットの受話ボリュームで音量を調整して使用したが、通話のたびにボリュームがデフォルト値に戻る電話機やヘッドセットでは通話のたびにボリュームを操作する必要があり煩わしかった。
【0005】
また、送話の音量が大きかったり小さい場合は、電話機やヘッドセットの設定でレベルを大きくしたり小さくしたりする調整が必要であった。電話機で音量の設定する場合の一例としては、電話機が通話などしていないアイドル状態で特殊なキー操作により設定モードに入り、BTヘッドセット通話時の受話アンプゲインや送話アンプゲインを調整するというような操作となる。
【0006】
このように、ヘッドセットを接続するときにわずらわしい通話レベルの設定が個別に必要であるという欠点があった。
【0007】
そこで、この発明の目的は、無線通信回線を介して音声入出力装置を接続して使用する場合に、手操作を介することなく最適な通話レベルに設定し得る端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
音声信号を音響再生して出力し、音声信号を入力するための音声入出力装置を無線通信回線を介して接続可能とし、有線通信回線に接続される電話アプリケーション機能を有する端末装置において、音声入出力装置に送出すべく受話音声信号を、増幅利得を任意に設定可能な音声増幅器にて増幅し、音声入出力装置から送出される送話音声信号を音声増幅器にて増幅する音声処理手段と、音声入出力装置を示す登録名情報に対応する通話レベル設定値を記憶する記憶手段と、音声入出力装置の接続時に、無線通信により音声入出力装置から登録名情報を取得する取得手段と、取得された登録名情報に対応する通話レベル設定値を記憶手段から読み出し、この通話レベル設定値に基づいて音声増幅器の増幅利得を制御する制御手段とを備えるようにしたものである。
【0009】
この構成によれば、メモリに音声入出力装置の登録名情報と通話レベル設定値とを対応付けて登録しておき、音声入出力装置の接続時に、無線通信回線上における認証手順を利用して接続される音声入出力装置の登録名情報を取得し、この登録名情報に対応する通話レベル設定値をメモリから読み出して、この通話レベル設定値に基づいて音声入出力装置への受話音声信号及び音声入出力装置からの送話音声信号を増幅する音声増幅器の増幅利得を制御するようにしている。
【0010】
従って、無線通信回線を介して音声入出力装置を接続して使用する場合に、手操作により個別設定を行なうことなく最適な通話レベルに設定することができる。
【0011】
音声増幅器に送話音声信号が入力される前に、送話音声信号に付加される音響エコーを消去するエコーキャンセラーをさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、エコーキャンセラーにより送話音声信号に付加される音響エコーがキャンセルされることになるので、送話音声信号に付加される音響エコーを低減することができる。
【発明の効果】
【0012】
以上詳述したようにこの発明によれば、無線通信回線を介して音声入出力装置を接続して使用する場合に、手操作を介することなく最適な通話レベルに設定し得る端末装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、この発明に係わる電話機とブルートゥース(BT)ヘッドセットの第1の実施形態を示す外観図である。
【0014】
図1において、符号1は電話機本体で、音声入出力装置としてのヘッドセット2が無線により接続されている。電話機本体1の前面パネル部には、LCD等を使用した表示部11が配置され、さらにこの表示部11の下方パネル部にはダイヤルキー、機能キー等からなるキーマトリクス12が配設されている。また、電話機本体1の前面パネル部の図中左側には、スピーカ、マイクを備えたハンドセット13が配設されている。
【0015】
一方、電話機本体1の回路構成は次のようになっている。図2はその構成を示すブロック図である。
【0016】
同図に示すように電話機本体1は、外部インタフェース(I/F)部101と、音声処理部102と、音声インタフェース部103と、シリアルインタフェース部(S I/O)104と、BTユニット105と、主制御部106と、記憶部107とを備えている。
【0017】
外部インタフェース部101は、接続されるIP(Internet Protocol)ネットワークに関するインタフェース処理を行う。つまり、外部インタフェース部101は、IPネットワークから送られてきた伝送パケットから音声データや制御データを抽出し、音声データを音声処理部102へ、また制御データを主制御部106へと与える。また外部インタフェース部101は、音声処理部102から与えられる音声データに主制御部106から与えられるデータを多重して、IPネットワークに送信する。
【0018】
音声処理部102は、外部インタフェース部101から与えられる音声データを所定レベル増幅して音声インタフェース部103及びシリアルインタフェース部104に与える。また、音声処理部102は、音声インタフェース部103及びシリアルインタフェース部104から入力された送話音声データを所定レベル増幅して外部インタフェース部101に与える。
【0019】
音声インタフェース部103には、ハンドセット13及び電話機スピーカマイク14が接続されている。音声インタフェース部103は、ハンドセット13のマイクもしくは電話機スピーカマイク14により入力された送話音声信号を送話音声データにデジタル変換した後、音声処理部102に入力する。また、音声インタフェース部103は、音声処理部102から出力された受話音声データを受話音声信号にアナログ変換した後、ハンドセット13のスピーカもしくは電話機スピーカマイク14から音響再生する。
【0020】
シリアルインタフェース部104には、BTユニット105が接続されている。BTユニット105は、無線通信回線を介してヘッドセット2との間で通信を行なうもので、ヘッドセット2に対し認証要求を送出すると共に、この要求に応じてヘッドセット2が送信するBTアドレス及びBT登録名情報を受信し、このBT登録名情報を登録し、さらに受話音声信号の送信及びヘッドセット2から送られる送話音声信号の受信を行う。なお、BTユニット105に登録されたBT登録名情報は、主制御部106により読み出される。
【0021】
また、シリアルインタフェース部104は、BTユニット105により入力された送話音声信号を送話音声データにデジタル変換した後、音声処理部102に入力する。また、シリアルインタフェース部104は、音声処理部102から出力された受話音声データを受話音声信号にアナログ変換した後、BTユニット105に出力する。これにより、受話音声信号は、BTユニット105から無線通信回線を介してヘッドセット2に供給され、ヘッドセット2のスピーカから音響再生される。
【0022】
記憶部107には、図3に示すように、予め性能確認済みのヘッドセット2の「BT登録名」と共にそのヘッドセット2を電話機本体1に接続したときに通話音量規格に合致するような送話ゲイン補正値と受話ゲイン補正値が格納されている。性能確認済みのヘッドセット2は通常複数存在するので、ヘッドセット2毎に送話ゲイン補正値と受話ゲイン補正値が格納されている。これをここではヘッドセットリストと呼ぶこととする。例えば、「A」というBT登録名のヘッドセット2は、送話ゲインを6dB大きくする、受話ゲインはそのままで通話音量規格に合致するという意味となる。
【0023】
主制御部106は、ソフトウェア処理により電話機本体1の各部の制御やIPネットワークとの間での通信処理を行なう。また、主制御部106は、キーマトリックス12によりユーザからの音量値設定が受け付けられた場合に、音声処理部102に対しスピーカボリュームの音量ボリューム値を設定ボリューム値に調整させる。そして、その結果を表示部11に表示させる。なお、LED等の点灯或いは点滅を使用してもよい。
【0024】
また、主制御部106は、BTユニット105からBT登録名情報を読み出し、このBT登録名情報と記憶部107に記憶されているBT登録名情報とを比較し、一致する場合に該当する送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値を読み出し、これら送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値に基づいて音声処理部102の受話アンプ及び送話アンプの増幅利得を制御する。
【0025】
次に、上記構成における動作について説明する。
まず、接続したいヘッドセット2と電話機本体1とペアリングを行うと、そのヘッドセット2のBT登録名がBTユニット105に登録される。そして、その情報を主制御部106が読み出して記憶部107のBTヘッドセットリストと照合する。同じ登録名のものがあった場合は、音声処理部102の送話アンプゲインと受話アンプゲインをBTヘッドセットリストの補正値を合わせて変更する。これにより、接続したヘッドセット2はレベル調整することなく通話音量規格に合致するようなレベルになる。
【0026】
レベルの設定についてもう少し詳細な説明を以下に行う。
図4は上記音声処理部102の構成例である。受話ゲインRXGは受話アンプ1021とボリューム1022それぞれのゲインの和である。送話アンプ1023のゲインはTXがそのままゲインとなる。
【0027】
例えば、BT登録名「X」のヘッドセット2はスピーカの感度が低く、電話機本体1に接続した場合に受話を4dB大きくする必要がある。一方送話レベルは少し大きく2dB小さくしたほうが通話レベル基準に合致する。
【0028】
従来の方法のひとつに、電話機本体1のキーマトリックス12中のボリュームボタンを操作して受話レベルを大きくする方法がある。これはボリューム1022を+4dBに設定したことになる。このときの受話ゲインRXGとボリューム可変幅を図5の(a)及び(b)に示す。この方法では送話ゲインは変更できない。
【0029】
そこで、本発明では、受話アンプ1021のゲインRXと送話アンプ1023のゲインTXを変更するようにしている。この場合、受話は4dB大きくするのでゲインRXを4dB大きくし、送話は2dB小さくするのでゲインTXを−2dBする。このときの受話ゲインRXGとボリューム可変幅を図6の(a)及び(b)に示す。この方法では送話と受話の両方が補正できる。また、ボリューム値が通話毎にデフォルトに戻る機器でも通話音量規格に合致する。なお、ボリューム1022を調整する際には、図6(c)に示すように、受話アンプ1021のゲインRXを「0」にするようにしている。これにより、ヘッドセット2の接続時の設定が容易となる。
【0030】
以上のように上記第1の実施形態では、電話機本体1の記憶部107に接続されるべくヘッドセット2の登録名情報と送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値とを対応付けて登録しておき、BTユニット105により、ヘッドセット2の接続時に、無線通信回線上における認証手順を利用してヘッドセット2からBT登録名情報を取得して登録しておき、主制御部106においてこのBT登録名情報に対応する送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値を記憶部107から読み出して、これら送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値に基づいて音声処理部102の受話アンプ1021及び送話アンプ1023それぞれのゲインを制御するようにしている。
【0031】
従って、ブルートゥースのように無線通信回線を介したヘッドセット2を使用する場合に、ユーザが手操作により個別設定を行なうことなく最適な通話レベルに自動的に設定することができる。
【0032】
(第2の実施形態)
図7は、この発明の第2の実施形態における音声処理部102の構成を示すブロック図である。なお、図7において、上記図4と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0033】
すなわち、ボリューム1022の出力側と送話アンプ1023の入力側との間にエコーキャンセラー31及び加算器32が介在されることになる。
【0034】
エコーキャンセラー31は、ボリューム1022の出力信号を入力し、この入力信号から送話アンプ1023の入力信号に付加される音響エコーを除去するための信号を生成する。このエコーキャンセラー31の出力信号は、加算器32でシリアルインタフェース部104の出力信号と加算されることにより、送話音声信号に付加される音響エコーを低減する。
【0035】
次に、上記構成における動作について説明する。
ヘッドセット2は小型化と軽量化が行われており、スピーカとマイクの距離が近くスピーカの音がマイクに回り込む音響結合、マイクの位置が耳に近すぎて話者の口から遠いことから周囲の雑音を大きく拾いやすい、といった小型化に伴い通話性能に悪影響を及ぼすヘッドセット2もある。
【0036】
このようなヘッドセット2を使用する場合に、電話機本体1内の音声処理部102にエコーキャンセラー31を設けることで、ヘッドセット2の性能の悪さを補完することが可能となる。
【0037】
以上のように第2の実施形態であれば、送話音声信号はエコーキャンセラー31により音響エコーがキャンセルされた後に、送話アンプ1023により増幅されることになるので、送話音声信号に付加される音響エコーをさらに低減することができる。
【0038】
(第3の実施形態)
図8は、この発明の第3の実施形態における音声処理部102の構成を示すブロック図である。なお、図8において、上記図4と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0039】
すなわち、送話アンプ1023の入力側にノイズキャンセラー41及び加算器42が介在されることになる。
【0040】
ノイズキャンセラー41は、シリアルインタフェース部104の出力信号を入力し、この入力信号から送話アンプ1023の入力信号に付加されるノイズを除去するための信号を生成する。このノイズキャンセラー41の出力信号は、加算器42でシリアルインタフェース部104の出力信号と加算されることにより、送話音声信号に付加されるノイズを低減する。
【0041】
以上のように第3の実施形態であれば、送話音声信号はノイズキャンセラー41によりノイズがキャンセルされた後に、送話アンプ1023により増幅されることになるので、送話音声信号に付加されるノイズをさらに低減することができる。
【0042】
(その他の実施形態)
なお、この発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記第2及び第3の実施形態において、エコーキャンセラーやノイズキャンセラーはボトムノイズが増えるなどの点で可能ならば使用しないほうが望ましい。比較的高価なBTヘッドセットでは、スピーカをマイクと異なる筐体につけて音響結合を防いだり、ノイズキャンセルタイプのマイクユニットを使用して周囲雑音を拾いづらくしたりしたものもある。このような対策をしてあるヘッドセットでは、エコーキャンセラーやノイズキャンセラーは動作させないほうがよい。従来では、エコーキャンセラーやノイズキャンセラーの動作不動作を電話機で個別に設定していたが、本発明によれば、ヘッドセットリストの項目にエコーキャンセラーの動作・不動作を格納しておくことでBT登録名が合致した場合には設定が不要となる。
【0043】
また、上記各実施形態では、IPネットワークに接続される電話機を例に説明した。しかしこれに限ることなく、アナログ回線に接続される電話機にも適用できる。
【0044】
また、上記各実施形態では、電話アプリケーションを搭載したパーソナル・コンピュータや音声信号を取り扱う電子機器にも適用できる。また、無線通信回線により接続されるヘッドセット以外の音声入出力装置も適用できる。
【0045】
その他、電話機といった端末装置の種類及びその構成、ヘッドセットの種類、送話ゲイン補正値及び受話ゲイン補正値といった通話レベル設定値の種類等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明に係わる電話機とブルートゥースヘッドセットの第1の実施形態を示す外観図。
【図2】同第1の実施形態における電話機本体の回路構成を示すブロック図。
【図3】図2に示した記憶部の記憶内容の一例を示す図。
【図4】図2に示した音声処理部の構成例を示すブロック図。
【図5】以前に考えられていた受話ゲインとボリュームの可変幅仕様の例を説明するために示す図。
【図6】同第1の実施形態で適用される受話ゲインとボリュームの可変幅仕様の例を説明するために示す図。
【図7】この発明の第2の実施形態として、音声処理部にエコーキャンセラーを含めた場合の構成を示すブロック図。
【図8】この発明の第3の実施形態として、音声処理部にノイズキャンセラーを含めた場合の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0047】
1…電話機本体、2…ヘッドセット、11…表示器、12…キーマトリックス、13…ハンドセット、14…電話機スピーカマイク、101…外部インタフェース部、102…音声処理部、103…音声インタフェース部、104…シリアルインタフェース部、105…BTユニット、106…主制御部、107…記憶部、1021…受話アンプ、1022…ボリューム、1023…送話アンプ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声信号を音響再生して出力し、前記音声信号を入力するための音声入出力装置を無線通信回線を介して接続可能とし、有線通信回線に接続される電話アプリケーション機能を有する端末装置において、
前記音声入出力装置に送出すべく受話音声信号を、増幅利得を任意に設定可能な音声増幅器にて増幅し、前記音声入出力装置から送出される送話音声信号を前記音声増幅器にて増幅する音声処理手段と、
前記音声入出力装置を示す登録名情報に対応する通話レベル設定値を記憶する記憶手段と、
前記音声入出力装置の接続時に、無線通信により前記音声入出力装置から前記登録名情報を取得する取得手段と、
取得された登録名情報に対応する通話レベル設定値を前記記憶手段から読み出し、この通話レベル設定値に基づいて前記音声増幅器の増幅利得を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記登録名情報に対応付けて、前記通話レベル設定値としての送話利得補正値及び受話利得補正値を記憶し、
前記制御手段は、前記音声入出力装置の接続時に得られる登録名情報に対応する送話利得補正値及び受話利得補正値を前記記憶手段から読み出し、これら送話利得補正値及び受話利得補正値に基づいて前記音声増幅器の増幅利得を制御することを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項3】
前記音声増幅器に前記送話音声信号が入力される前に、前記送話音声信号に付加される音響エコーを消去するエコーキャンセラーをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、前記登録名情報に対応付けて、前記エコーキャンセラーを動作させるか否かを示す動作情報を記憶し、
前記制御手段は、前記音声入出力装置の接続時に得られる登録名情報に対応する動作情報を読み出し、この動作情報に基づいて前記エコーキャンセラーの実行・停止を制御することを特徴とする請求項3記載の端末装置。
【請求項5】
前記音声増幅器に前記送話音声信号が入力される前に、前記送話音声信号に付加される雑音を消去するノイズキャンセラーをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の端末装置。
【請求項6】
前記記憶手段は、前記登録名情報に対応付けて、前記ノイズキャンセラーを動作させるか否かを示す動作情報を記憶し、
前記制御手段は、前記音声入出力装置の接続時に得られる登録名情報に対応する動作情報を読み出し、この動作情報に基づいて前記ノイズキャンセラーの実行・停止を制御することを特徴とする請求項5記載の端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−143056(P2007−143056A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−337411(P2005−337411)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】