説明

素子搭載用基板、半導体モジュール、および、素子搭載用基板の製造方法

【課題】放熱性の高い素子搭載用基板およびそれを備えた半導体モジュールを実現する。
【解決手段】素子搭載用基板10において、絶縁層12は、絶縁性の樹脂で形成されているとともに該樹脂より熱伝導率の高い充填材を含む。電極14は、絶縁層12に設けられている。露出部16aは、絶縁層12の電極14が露出している側と同じ側の表面から露出している。これにより、素子搭載用基板10は、半導体素子が搭載され、半導体素子の端子と電極14とが接続された場合、露出部16aが半導体素子と接触する可能性が高くなるため、より放熱性を高めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、素子搭載用基板、半導体モジュール、および、素子搭載用基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LSI等の回路素子のさらなる高性能化、高機能化にともない、その消費電力は増加の傾向にある。また、電子機器の小型化にともなって、実装基板にも小型化、高密度化が求められている。このため、回路基板の体積当たりの消費電力(熱密度)は上昇し、その放熱対策の必要性が高まっている。
【0003】
一方、機器の小型化、機器設計の自由度向上の要求から、フレキシブル基板が多用されるようになってきた。フレキシブル基板は、例えば、絶縁物からなる支持膜と、支持膜に接するように金属で形成された配線層とを含む。フレキシブル基板は硬質プリント基板に対して非常に薄く、同時に質量も小さいため、機器の小型化、軽量化に非常に貢献している。また、回路基板として、強度や機能性向上のために樹脂にガラス繊維を混入した絶縁層を有する基板も用いられている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2007−227809号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、放熱性の高い素子搭載用基板およびそれを備えた半導体モジュールを実現する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の素子搭載用基板は、絶縁性の樹脂で形成されているとともに該樹脂より熱伝導率の高い充填材を含む絶縁層と、絶縁層に設けられている電極と、を備える。充填材は、絶縁層の電極が露出している側と同じ側の表面から露出している露出部を有する。
【0006】
この態様によると、半導体素子を搭載して動作させた場合、半導体素子における発熱を絶縁層の樹脂より熱伝導率の高い充填材を介して放熱することが可能となる。
【0007】
本発明の別の態様は、半導体モジュールである。この半導体モジュールは、半導体素子と、素子搭載用基板と、を備える。露出部は、半導体素子の表面と接触している。
【0008】
この態様によると、半導体素子を動作させた場合、半導体素子における発熱を絶縁層の樹脂より熱伝導率の高い充填材を介して放熱することが可能な半導体モジュールを簡易な構成で実現することができる。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、素子搭載用基板の製造方法である。この方法は、絶縁性の樹脂で形成されているとともに該樹脂より熱伝導率の高い充填材を含む絶縁層を有する基板を用意する工程と、絶縁層に電極を形成する工程と、絶縁層の電極が露出している側と同じ側の表面を除去し、充填材の一部を露出させる工程と、を含む。
【0010】
この態様によると、放熱性の高い素子搭載用基板を簡易に製造することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、素子搭載用基板およびそれを備えた半導体モジュールの放熱性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、以下に述べる構成は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0013】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る素子搭載用基板の概略構成を示す断面図である。素子搭載用基板10は、絶縁性の樹脂で形成されている絶縁層12と、絶縁層12に設けられている電極14と、を備える。絶縁層12は、含有されている樹脂の熱伝導率より高い熱伝導率を有する充填材としてガラスクロス16を含んでいる。ガラスクロス16は、繊維の向きが基板の表面に垂直な方向と交差するように配向された繊維状の充填材である。本実施の形態に係る樹脂の熱伝導率は0.2W/m・K、ガラスクロス16の熱伝導率は1.0W/m・K程度である。ガラスクロス16は、絶縁層12の電極14が露出している側と同じ側の表面から露出している露出部16aを有する。
【0014】
そのため、周知の技術により所定の回路が形成されている半導体素子を素子搭載用基板10に搭載して動作させた場合、半導体素子における発熱を樹脂より熱伝導率の高いガラスクロス16を介して放熱することが可能となる。
【0015】
また、素子搭載用基板10は、図1に示す絶縁層12の下面側に配線層18が形成されている。本実施の形態に係る電極14は、絶縁層12を貫通する孔に形成され、配線層18と一端が電気的に接続されているビア導体20を含んでいる。つまり、ビア導体20は、その他端が半導体素子の端子が接続される電極として機能する。
【0016】
絶縁層12の配線層18が形成されていない側のガラスクロス16は、露出部16aの少なくとも一部の高さh1が電極14の高さh2よりも高くなるように構成されていてもよい。ここで、高さとは、絶縁層12の表面と平行な基準面に対して垂直な方向の凹凸の程度としてとらえることができる。これにより、素子搭載用基板10は、半導体素子が搭載され、半導体素子の端子と電極14とが接続された場合、露出部16aが半導体素子と接触する可能性が高くなるため、より放熱性を高めることができる。
【0017】
次に、素子搭載用基板10の製造方法について説明する。図2乃至図4は、第1の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【0018】
はじめに、図2(a)に示すように、絶縁性の樹脂で形成されているとともに該樹脂より熱伝導率の高いガラスクロス16を含む絶縁層12を有する基板22を用意する。絶縁層12は、その一方の面に第1の導体膜24が形成されているとともに他方の面に第2の導体膜26が形成されている。
【0019】
次に、図2(b)に示すように、第2の導体膜26側からレーザを照射して第1の導体膜24が露出するまで絶縁層12の一部を除去し、開口部28を形成する。ここで、レーザ照射には、例えば、炭酸ガスレーザを用いることができる。レーザ照射は、エネルギー密度の高いビームによって任意の深さまで掘る第1の照射条件と、エネルギー密度の低いビームでビア側壁の形状を整える第2の照射条件の二段階で行われる。これにより、絶縁層12の表面から第1の導体膜24に近づくにつれて径が縮小するテーパ形状の側壁を有する直径80〜100μm程度の開口部28をビアとして形成することができる。
【0020】
次に、図3(a)に示すように、無電解めっき法および電解めっき法を用いて開口部28の内面上に銅を約20μmの厚さでめっきする。この結果、開口部28の内部にビア導体30が形成され、ビアを介して第1の導体膜24と第2の導体膜26とが導通される。その後、図3(b)に示すように、公知の方法により第2の導体膜26を所定のパターンにエッチングして配線層18を形成する。
【0021】
次に、図4(a)に示すように、第1の導体膜24を剥離し、更にビア導体30の一部をエッチングにより除去する。これにより、絶縁層12に電極14が形成される。その後、図4(b)に示すように、絶縁層12の、電極14が露出している側と同じ側の表面の樹脂を溶解、除去し、ガラスクロス16の一部を露出させ、素子搭載用基板10が製造される。このように、本実施の形態によれば、放熱性の高い素子搭載用基板10を簡易に製造することができる。また、本実施の形態では、ビア導体30の一部を除去して電極を形成しているので、露出部16aの高さが電極14の高さよりも高くなる素子搭載用基板を簡便に製造することができる。
【0022】
図5は、第1の実施の形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す工程断面図である。はじめに、図5(a)に示すように、LSIやIC等の半導体素子32を素子搭載用基板10に搭載する。このとき、半導体素子32の端子34と素子搭載用基板10の電極14とは圧着による金属接合により接続される。圧着の際の圧力は、例えば、1.5MPa程度である。また、本実施の形態では、端子34と電極14の材質は同じ銅を用いているが、例えば、銅の表面に金をめっきし、金同士を圧着して接合してもよい。
【0023】
その後、図5(b)に示すように、配線層18をソルダーレジスト層36により覆う。ソルダーレジスト層36は、配線層18の保護膜として機能し、エポキシ樹脂などを用いることができる。そして、はんだ印刷法を用いて、ソルダーレジスト層36の開口部から露出する部分の配線層18に対して外部接続端子として機能するはんだバンプ38を形成し、半導体モジュール100が完成する。
【0024】
半導体モジュール100は、図5(b)に示すように、ガラスクロス16の露出部16aが、半導体素子32の端子34側の表面と接触している。このように、本実施の形態に係る半導体モジュール100は、半導体素子32における発熱を絶縁層12の樹脂より熱伝導率の高いガラスクロス16を介して放熱することが可能である。
【0025】
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る半導体モジュール100は、端子34と電極14との接続を金属接合により直接行っていたが、本実施の形態に係る半導体モジュールは、端子34と電極14との接合をはんだを介して行っている。以下、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
【0026】
図6および図7は、第2の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法の工程断面図である。本実施の形態に係る素子搭載用基板は、図2に示す工程と同様にレーザで開口部28が形成された基板22を用いて製造される。
【0027】
図6(a)に示すように、本実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法によれば、無電解めっき法および電解めっき法を用いて開口部28をすべて銅で充填する。この結果、開口部28の内部にビア導体42が形成され、ビアを介して第1の導体膜24と第2の導体膜26とが導通される。その後、図6(b)に示すように、公知の方法により第2の導体膜26を所定のパターンにエッチングして配線層18を形成する。
【0028】
次に、図7(a)に示すように、第1の導体膜24を剥離し、更にビア導体42の一部をエッチングにより除去する。これにより、絶縁層12に電極14が形成される。この際、ビア導体42は開口部28全体に充填されているため、除去されるビア導体42のエッチング量が多くなっても、ビア導体42に貫通孔ができることを防止することができる。
【0029】
また、ビア導体42のエッチング量が多くなることで、絶縁層12より凹んでいる側のビア導体42の表面と絶縁層12の表面との段差が大きくなる。そのため、図7(b)に示すように、絶縁層12の、電極14が露出している側と同じ側の表面の樹脂を溶解し除去した場合、ガラスクロス16の露出部16aが多くなり、露出部16aの高さh3と電極14の高さh4との差が大きくなる。このように、本実施の形態によれば、放熱性の更に高い素子搭載用基板40を簡易に製造することができる。また、本実施の形態では、ビア導体42の一部を除去して電極を形成しているので、露出部16aの高さが電極14の高さよりも高くなる素子搭載用基板を簡便に製造することができる。
【0030】
図8は、第2の実施の形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す工程断面図である。はじめに、図8(a)に示すように、LSIやIC等の半導体素子32を素子搭載用基板40に搭載する。このとき、半導体素子32の端子34と素子搭載用基板10の電極14とは、はんだ44を介して接続される。素子搭載用基板40は、前述のように、露出部16aの高さh3と電極14の高さh4との差が、第1の実施の形態の素子搭載用基板10の場合よりも大きい。そのため、厚みのあるはんだ44を用いた半導体モジュールの製造が可能となり、製造工程の自由度が高まる。
【0031】
その後、図8(b)に示すように、配線層18をソルダーレジスト層36により覆う。ソルダーレジスト層36は、配線層18の保護膜として機能し、エポキシ樹脂などを用いることができる。そして、はんだ印刷法を用いて、ソルダーレジスト層36の開口部から露出する部分の配線層18に対して外部接続端子として機能するはんだバンプ38を形成し、半導体モジュール200が完成する。
【0032】
半導体モジュール200は、図8(b)に示すように、ガラスクロス16の露出部16aが、半導体素子32の端子34側の表面と接触している。このように、本実施の形態に係る半導体モジュール200は、半導体素子32における発熱を絶縁層12の樹脂より熱伝導率の高いガラスクロス16を介して放熱することが可能である。
【0033】
(第3の実施の形態)
上述の各半導体モジュールでは、半導体素子の端子が表面より突出するように設けられていたが、本実施の形態では、半導体素子の端子が表面より凹んだ箇所に設けられている場合について説明する。
【0034】
図9は、第3の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法の工程断面図である。本実施の形態に係る素子搭載用基板は、図3に示す工程で配線層18が形成された基板22を用いて製造される。
【0035】
本実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法によれば、図9(a)に示すように、第1の導体膜24の一部をエッチングにより除去し、その他の部分を電極14として機能する配線層として残しておく。これにより、ビア導体30の一部を除去する工程を必要とせずに、絶縁層12に配線層を含んだ電極14が形成される。その後、図9(b)に示すように、絶縁層12の、電極14が露出している側と同じ側であって第1の導体膜24が除去されている表面の樹脂を溶解、除去し、ガラスクロス16の一部を露出させ素子搭載用基板50が製造される。このように、本実施の形態によれば、放熱性の高い素子搭載用基板50を簡易に製造することができる。
【0036】
また、本実施の形態では、第1の導体膜24の一部を残して電極14として用いるため、露出部16aの高さが電極14の高さよりも低くなる素子搭載用基板を簡便に製造することができる。
【0037】
図10は、第3の実施の形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す工程断面図である。はじめに、図10(a)に示すように、LSIやIC等の半導体素子52を素子搭載用基板50に搭載する。このとき、半導体素子52の端子54は、半導体素子52の表面より凹んだ箇所に設けられている。そのため、電極14が露出部16aより突出している素子搭載用基板50に半導体素子52を搭載しても、露出部16aが半導体素子52の表面に接触することが可能となる。
【0038】
つまり、搭載される半導体素子52の端子54が表面より凹んだ箇所に設けられている場合、ビア導体30の一部を除去して電極14を形成しなくても、半導体素子52の端子54が設けられている側の面と露出部16aとが接することが可能なため、工程を簡略化することができる。
【0039】
その後、図10(b)に示すように、配線層18をソルダーレジスト層36により覆う。ソルダーレジスト層36は、配線層18の保護膜として機能し、エポキシ樹脂などを用いることができる。そして、はんだ印刷法を用いて、ソルダーレジスト層36の開口部から露出する部分の配線層18に対して外部接続端子として機能するはんだバンプ38を形成し、半導体モジュール300が完成する。
【0040】
半導体モジュール300は、図10(b)に示すように、ガラスクロス16の露出部16aが、半導体素子32の端子34側の表面と接触している。このように、本実施の形態に係る半導体モジュール300は、半導体素子52における発熱を絶縁層12の樹脂より熱伝導率の高いガラスクロス16を介して放熱することが可能である。
【0041】
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、これは例示であり、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】第1の実施の形態に係る素子搭載用基板の概略構成を示す断面図である。
【図2】図2(a)および図2(b)は、第1の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は、第1の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】図4(a)および図4(b)は、第1の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】図5(a)および図5(b)は、第1の実施の形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す工程断面図である。
【図6】図6(a)および図6(b)は、第2の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図7】図7(a)および図7(b)は、第2の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法の工程断面図である。
【図8】図8(a)および図8(b)は、第2の実施の形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す工程断面図である。
【図9】図9(a)および図9(b)は、第3の実施の形態に係る素子搭載用基板の製造方法の工程断面図である。
【図10】図10(a)および図10(b)は、第3の実施の形態に係る半導体モジュールの製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 素子搭載用基板、 12 絶縁層、 14 電極、 16 ガラスクロス、 16a 露出部、 18 配線層、 20 ビア導体、 22 基板、 24 第1の導体膜、 26 第2の導体膜、 28 開口部、 30 ビア導体、 32 半導体素子、 34 端子、 36 ソルダーレジスト層、 38 はんだバンプ、 40 素子搭載用基板、 42 ビア導体、 44 はんだ、 50 素子搭載用基板、 52 半導体素子、 54 端子、 100 半導体モジュール。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁性の樹脂で形成されているとともに該樹脂より熱伝導率の高い充填材を含む絶縁層と、
前記絶縁層に設けられている電極と、を備え、
前記充填材は、前記絶縁層の前記電極が露出している側と同じ側の表面から露出している露出部を有することを特徴とする素子搭載用基板。
【請求項2】
前記絶縁層の一方の面上に形成されている配線層を更に備え、
前記電極は、前記配線層と電気的に接続されているビア導体を含むことを特徴とする請求項1に記載の素子搭載用基板。
【請求項3】
半導体素子と電気的に接続可能なように前記絶縁層の一方の面上に形成されている第1の配線層と、
前記絶縁層の他方の面上に形成されている第2の配線層と、
前記絶縁層を貫通し、前記第1の配線層と前記第2の配線層との間を電気的に接続するビア導体と、を備え、
前記電極は、前記第1の配線層の一部を含むことを特徴とする請求項1に記載の素子搭載用基板。
【請求項4】
前記充填材は、前記露出部の少なくとも一部の高さが前記電極の高さよりも高くなるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の素子搭載用基板。
【請求項5】
前記充填材は、ガラス繊維であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の素子搭載用基板。
【請求項6】
半導体素子と、
請求項1乃至5のいずれかに記載の素子搭載用基板と、を備え、
前記露出部は、前記半導体素子の表面と接触していることを特徴とする半導体モジュール。
【請求項7】
絶縁性の樹脂で形成されているとともに該樹脂より熱伝導率の高い充填材を含む絶縁層を有する基板を用意する工程と、
前記絶縁層に電極を形成する工程と、
前記電極が露出している側と同じ側の前記絶縁層の表面を除去し、充填材の一部を露出させる工程と、
を含むことを特徴とする素子搭載用基板の製造方法。
【請求項8】
前記電極を形成する工程は、
一方の面に第1の導体膜が形成されているとともに他方の面に第2の導体膜が形成されている前記絶縁層にビアを形成する工程と、
前記ビアを介して前記第1の導体膜と前記第2の導体膜とを導通させるビア導体を形成する工程と、
前記第1の導体膜の少なくとも一部を除去する工程と、
を有し、
充填材の一部を露出させる工程は、前記第1の導体膜が除去されている前記絶縁層の表面を除去することを特徴とする請求項7に記載の素子搭載用基板の製造方法。
【請求項9】
前記第1の導体膜の少なくとも一部を除去する工程の後に、前記ビア導体の一部を除去する工程を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の素子搭載用基板の製造方法。
【請求項10】
前記充填材は、ガラス繊維であることを特徴とする請求項6または7に記載の素子搭載用基板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−88169(P2009−88169A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254714(P2007−254714)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】