置換オキシインドール誘導体、該誘導体を含んでいる薬物及びそれらの使用
本発明は、一般式(I)
[式中、置換基A、B、X及びYは、請求項1で定義されているように定義される]で表される新規オキシインドール誘導体、該誘導体を含んでいる薬物、並びに、バソプレッシン依存性及び/又はオキシトシン依存性の疾患の予防及び/又は治療におけるその使用に関する。
[式中、置換基A、B、X及びYは、請求項1で定義されているように定義される]で表される新規オキシインドール誘導体、該誘導体を含んでいる薬物、並びに、バソプレッシン依存性及び/又はオキシトシン依存性の疾患の予防及び/又は治療におけるその使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
Aは、RA1、RA2、RA3及び/又はRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいC6−C10−アリールであり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORA5、CORA5、COORA5、SRA5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORA5、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−CORA5、SO2RA5、C0−C4−アルキレン−COORA5、O−C1−C4−アルキレン−COORA5、C0−C4−アルキレン−SRA5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−OCORA5、C0−C4−アルキレン−SO2NRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−OCONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−SORA5、C1−C4−アルキレン−SO2RA5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−アリール、NHCOOH、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2からなる群から選択され、また、ラジカルRA1、ラジカルRA2、ラジカルRA3及びラジカルRA4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、場合により置換されていてもよい、縮合した、飽和、不飽和及び/又は芳香族の3員〜10員の炭素環又は環状アセタール−O−CH2−CH2−O−若しくは−O−CH2−O−を形成することもでき、
ここで、
RA5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖のラジカルC1−C6−アルキル、又は、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり、
RA6及びRA7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル若しくはC1−C4−アルキレン−アリール、又は、ラジカル−SO2RA5、−CO2RA5、−CO−NRA5RA5若しくは−CORA5であり、
Bは、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される最大で4つのラジカルで置換されていてもよい芳香族又は部分的に芳香族のC6−C10−単環又は縮合二環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORB5、CORB5、COORB5、SRB5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、(C6−C10)−アリール、(C3−C10)−ヘタリール、NRB6RB7、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、OCORB5、SO2NRB6RB7、CONRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORB5、O−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、O−C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CORB5、SO2RB5、C0−C4−アルキレン−COORB5、O−C1−C4−アルキレン−COORB5、C0−C4−アルキレン−SRB5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C0−C4−アルキレン−OCORB5、C0−C4−アルキレン−SO2NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−OCONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−SORB5、C1−C4−アルキレン−SO2RB5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、NHCOO−(C6−C10)−アリール、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C4−アルキル)−ピペラジン−1−イルからなる群から選択され、また、ラジカルRB1、ラジカルRB2、ラジカルRB3又はラジカルRB4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、ラジカルC1−C6−アルキル−、OCH3又はハロゲンで1回以上同じように又は異なって場合により置換されていてもよい縮合した不飽和又は芳香族の3員〜10員の炭素環を形成することもでき、
ここで、
RB5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C3−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールであり、
RB6及びRB7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールラジカル、又は、ラジカル−SO2RB5、−CO2RB5、−CO−NRB5RB5若しくはCORB5であり、
又は、RB6とRB7は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、3員〜7員の、場合により置換されていてもよい(又は、好ましくは、C1−C6−アルキル、OMe、ハロゲンで置換されている)、飽和、不飽和若しくは芳香族のヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、該環窒素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を含むことができ、また、場合により、このヘテロ環上に置換している2つのラジカルRXとRXは、一緒になって、縮合した、飽和、不飽和若しくは芳香族の炭素環又はヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のヘテロ原子を含むことができる)であってもよく、ここで、該環は、場合により置換されていてもよいか、又は、場合により置換されていてもよいさらなる環がこの環に縮合してもよく、
Xは、ラジカル水素、Br、F、Cl、I、C1−C4−アルキレン−CN、CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C1−C4−アルキレン−ORX1、ORX1、O−C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、O−(C6−C10)−アリール、O−C1−C4−アルキレン−ヘタリール、O−ヘタリール、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−ヘタリール、(C2−C10)−ヘタリール、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキレン−NRX2RX3、NRX2RX3、C1−C4−アルキレン−CORX1、CORX1、SO2RX1、C1−C4−アルキレン−COORX1、COORX1、O−C1−C4−アルキレン−COORX1、C1−C4−アルキレン−SRX1、SRX1、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C3−C7−シクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C1−C4−アルキレン−OCORX1、OCORX1、C1−C4−アルキレン−SO2NRX2RX3、SO2NRX2RX3、C1−C4−アルキレン−CONRX2RX3、CONRX2RX3、C1−C4−アルキレン−OCONRX2RX3、C1−C4−アルキレン−SORX1、C1−C4−アルキレン−SO2RX1、NHCOO−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール又はNHCOO−(C6−C10)−アリールのうちの1つであり、
ここで、
RX1は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)アルキレン−若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C1−C4−アルキレン、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールであり、
RX2及びRX3は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン−、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン−若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、又は、場合により置換されていてもよいラジカル(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、又は、ラジカル−SO2RX1、−CO2RX1、−CO−NRX1RX1若しくはCORX1であり、
又は、RX2とRX3は、一緒になって、3員、4員、5員、6員若しくは7員の、場合により置換されていてもよい(好ましくは、C1−C6−アルキル−、OCH3及び/又はハロゲンで場合により置換されていてもよい)、飽和、不飽和若しくは芳香族の(C2−C10)−ヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、該環窒素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を含むことができ、また、場合により、このヘテロ環上に置換している2つのラジカルRX4とRX5は、一緒になって、合計で3個〜21個の環原子を有する単環又は縮合した二環若しくは三環(ここで、該環は、いずれの場合も、飽和、不飽和又は芳香族であることができ、また、C1−C6−アルキル−、OCH3及びハロゲンからなる群から選択される6以下のラジカルで場合により置換されていてもよく、また、少なくとも1つの環は環窒素原子を含んでいることができ、さらに、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を、互いに独立して各環内に存在させることができる)であってもよく、
Yは、ラジカル
【化2】
であり、
ここで、
RY1は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり、
RY2は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり、
ここで、
RY1とRY2は、一緒になって、O、S及びNRY5(ここで、RY5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、C1−C4−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり得る)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含んでいてもよい4員、5員、6員又は7員の飽和又は不飽和の環を形成することもでき、その際、該環は、1又は2の置換基RY6及びRY7(ここで、これらは、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、ラジカルC1−C6−アルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択される)を含むことができ、
又は
RY6とRY7は、それらのそれぞれの存在から独立して、それらが結合しているC原子と一緒になって、縮合フェニル環又は5員若しくは6員の縮合芳香族ヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる)を形成することもでき、その際、該縮合フェニル環及び/又は該縮合芳香族ヘテロ環は、互いに独立して、1、2又は3の置換基RY14(ここで、該置換基RY14は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、ラジカルC1−C6−アルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、NO2、SRY11、SO2RY11、SO2NRY9RY10、CONRY9RY10、COORY12、CORY13、C1−C4−ハロアルコキシ、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C3−C7−シクロアルキル、C3−C7−シクロアルキルオキシ及びハロゲンからなる群から選択される)を含むことができ、
ここで、
RY8、RY9、RY10、RY11、RY12及びRY13は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル及び場合により置換されていてもよいフェニルからなる群から選択され、
RY8は、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカル−(CH2)n−CORY15又は−CO−(CH2)n−CONRY16RY17であることもでき、
ここで、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C3−C7−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソプロピル、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2、N(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル及びC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択され、
又は、RY16とRY17は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、基CORY20(ここで、RY20は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
又は、RY9は、RY10と一緒になって、それらのそれぞれの存在から独立して、5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和の炭素環(ここで、該環は、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る)を形成することもでき、
nは、それのそれぞれの存在から独立して、整数1又は2であり、
RY3は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6シクロアルキルであり、好ましくは、Hであり、
RY4は、それのそれぞれの存在から独立して、H、CONRY21RY22、CRY23RY24NRY21RY22、COOH又はCOO−C1−C4−アルキルであり、
RY21、RY22、RY23及びRY24は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
又は、RY21とRY22は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、4員、5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和の炭素環(ここで、該環は、O、S及びNRY25(ここで、RY25は、それのそれぞれの存在から独立して、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る)を形成することもできる]
で表される化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが、RA1、RA2、RA3及びRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいC6−C10−アリールであり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORA5、CORA5、COORA5、SRA5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORA5、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−CORA5、SO2RA5、C0−C4−アルキレン−COORA5、O−C1−C4−アルキレン−COORA5、C0−C4−アルキレン−SRA5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−OCORA5、C0−C4−アルキレン−SO2NRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−OCONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−SORA5、C1−C4−アルキレン−SO2RA5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−アリール及びNHCOOHからなる群から選択され、また、ラジカルRA1、ラジカルRA2、ラジカルRA3及びラジカルRA4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、場合により置換されていてもよい、縮合した、飽和、不飽和又は芳香族の3員〜10員の炭素環又は環状アセタール−O−CH2−CH2−O−若しくは−O−CH2−O−を形成することもでき、
ここで、
RA5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖のラジカルC1−C6−アルキル、又は、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり、
RA6及びRA7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル若しくはC1−C4−アルキレン−アリール、又は、ラジカル−SO2RA5、−CO2RA5、−CO−NRA5RA5若しくは−CORA5であり、
Bが、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される最大で4つのラジカルで置換されていてもよい芳香族又は部分的に芳香族のC6−C10−単環又は縮合二環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORB5、CORB5、COORB5、SRB5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、(C6−C10)−アリール、(C3−C10)−ヘタリール、NRB6RB7、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、OCORB5、SO2NRB6RB7、CONRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORB5、O−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、O−C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CORB5、SO2RB5、C0−C4−アルキレン−COORB5、O−C1−C4−アルキレン−COORB5、C0−C4−アルキレン−SRB5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C0−C4−アルキレン−OCORB5、C0−C4−アルキレン−SO2NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−OCONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−SORB5、C1−C4−アルキレン−SO2RB5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール及びNHCOO−(C6−C10)−アリールからなる群から選択され、また、ラジカルRB1、ラジカルRB2、ラジカルRB3又はラジカルRB4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、ラジカルC1−C6−アルキル−、OCH3又はハロゲンで1回以上同じように又は異なって場合により置換されていてもよい縮合した不飽和又は芳香族の3員〜10員の炭素環を形成することもでき、
ここで、
RB5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールであり、
RB6及びRB7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、又は、ラジカル−SO2RB5、−CO2RB5、−CO−NRB5RB5若しくはCORB5であり、
又は、RB6とRB7は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、3員〜7員の、場合により置換されていてもよい(又は、好ましくは、C1−C6−アルキル、OMe、ハロゲンで置換されている)、飽和、不飽和若しくは芳香族のヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、該環窒素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を含むことができ、また、場合により、このヘテロ環上に置換している2つのラジカルRXとRXは、一緒になって、縮合した、飽和、不飽和若しくは芳香族の炭素環又はヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のヘテロ原子を含むことができる)であってもよく、ここで、該環は、場合により置換されていてもよいか、又は、場合により置換されていてもよいさらなる環がこの環に縮合してもよく、
並びに、可変部分X及びYは、請求項1で示されている意味を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、RA1、RA2、RA3及び/又はRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいC6−C10−アリールであり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORA5、SRA5、C3−C7−シクロアルキル、NO2、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、SO2RA5、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、O−CF3、CF3、OCHF2、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2からなる群から選択され、また、ラジカルRA1、ラジカルRA2、ラジカルRA3及びラジカルRA4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、場合により置換されていてもよい、縮合した、飽和、不飽和及び/又は芳香族の3員〜10員の炭素環又は環状アセタール−O−CH2−CH2−O−若しくは−O−CH2−O−を形成することもでき、
ここで、
RA5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖のラジカルC1−C6−アルキル、又は、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり、
Bが、RB1、RB2及び/又はRB3からなる群から選択される1、2、又は3のラジカルで置換されていてもよい芳香族又は部分的に芳香族のC6−C10−単環又は縮合二環であり、ここで、RB1、RB2及びRB3は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、CF3、OCF3、NO2、OH、O−C1−C4−アルキル、O−フェニル、O−C1−C4−アルキレン−フェニル、フェニル、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C4−アルキル)−ピペラジン−1−イルからなる群から選択され、
並びに、可変部分X及びYは、請求項1で示されている意味を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、RA1、RA2、RA3及びRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、請求項1で示されている意味を有し、
Bが、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、請求項1で示されている意味を有し、
Xが、水素、F、Cl、CF3、OCF3、O−C1−C4−アルキル、OH、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
Yが、請求項1で示されている意味を有する
請求項1、2又は3に記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項5】
Aが、RA1及びRA2からなる群から選択される1又は2のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RA1及びRA2は、互いに独立して、水素、塩素、フッ素、O−C1−C4−アルキル、OH、(CH2)1−2−O−(CH2)1−2−CH3、O−(CH2)1−2−CH3、OCH3、(CH2)1−2−OCH3、C1−C6−アルキル、C3−C7−シクロアルキル、O−C3−C6−シクロアルキル、CN、CF3及びOCF3からなる群から選択され、また、隣接する位置(「オルト」)にあるRA1とRA2は、一緒になって、環状アセタール−O−CH2−O−を形成することもでき、
Bが、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、フッ素、塩素、CF3、OCF3、OCHF2、CN、O−C1−C4−アルキル、OH、C1−C6−アルキル及びC3−C7−シクロアルキル−からなる群から選択され、また、隣接する位置(「オルト」)にある2つ隣接するラジカルRB1、ラジカルRB2、ラジカルRB3又はラジカルRB4は、一緒になって、場合により置換されていてもよい縮合した飽和及び/又は芳香族の3員〜10員の炭素環を形成することもでき、
Xが水素であり、
Yが、ラジカル
【化3】
[ここで、
RY1は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY2は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY3は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY4*は、NRY13RY14又はO−C1−C4−アルキルであり、
ここで、
RY13は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY14は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
また、RY13とRY14は、一緒になって、O、S及びNRY17(ここで、RY17は、水素、C1−C4−アルキル又はC3−C7−シクロアルキル−である)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る4員、5員又は6員の飽和又は不飽和の環を形成することもできる]
であるか、又は、Yが、ラジカル
【化4】
[ここで、
nは、0、1又は2であり、
pは、0、1又は2であり、
但し、nとpの合計は、1又は2であり、
Eは、O、S、NRY23、C(C1−C4−アルキル)RY22又はCHRY22であり、
Wは、O又はSであり、
RY4*は、NRY13RY14又はO−C1−C4−アルキルであり、
RY13は、H、C1−C6−アルキル又はC1−C6−シクロアルキルであり、
RY14は、H、C1−C6−アルキル又はC1−C6−シクロアルキルであり、
また、RY13とRY14は、一緒になって、O、S及びNRY17(ここで、RY17は、水素、C1−C4−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る4員、5員又は6員の飽和又は不飽和の環を形成することもできる]
であり、
RY21が、ラジカル場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C6−シクロアルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択され、ここで、
RY8、RY9、RY10、RY11、RY12及びRY13は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C6−シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルであり、
ここで、
RY8は、それのそれぞれの存在から独立して、及び、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカル−(CH2)q−CORY15又は−CO−(CH2)q−CONRY16RY17であることもでき、ここで、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C3−C7−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソ−C3H7、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2又はN(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
又は、RY16とRY17は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環であることもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、基CORY20(ここで、RY20は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
又は、RY9とRY10は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和の炭素環を形成することもでき、
ここで、
qは、それのそれぞれの存在から独立して、1又は2であり、
RY22は、H又はC1−C4−アルキルであり、
又は、
RY21とRY22は、それらのそれぞれの存在から独立して、それらが結合しているC原子と一緒になって、縮合フェニル環又は5員若しくは6員の縮合芳香族ヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる)を形成することもでき、ここで、該縮合フェニル環及び該縮合芳香族ヘテロ環は、互いに独立して、1、2又は3の置換基(ここで、該置換基は、互いに独立して、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、NO2、SRY11、SO2RY11、SO2NRY9RY10、CONRY9RY10、COORY12、CORY13、C1−C4−ハロアルコキシ、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルオキシ及びハロゲンからなる群から選択される)を有することができ、
RY23は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル又はCOCH3である、
請求項1〜4のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項6】
Aが、基
【化5】
であり、ここで、RA1及びRA2は、互いに独立して、水素、塩素、フッ素、O−C1−C4−アルキル、OH、(CH2)1−2−O−(CH2)1−2−CH3、O−(CH2)1−2−CH3、(CH2)1−2−OCH3、OCH3、C1−C6−アルキル、C3−C7−シクロアルキル、O−C3−C7−シクロアルキル、CN、CF3及びOCF3からなる群から選択され、また、隣接する位置(「オルト」)にあるRA1とRA2は、一緒になって、環状アセタール−O−CH2−O−を形成することもでき、
Bが、ラジカルRB1及びRB2で置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1及びRB2は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、CN、CF3、OCF3、OCHF2、OH、O−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキル及びC3−C7−シクロアルキルからなる群から選択され、
Xが水素であり、
Yが、
【化6】
からなる群から選択されるラジカルであり、
ここで、
RY21は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択され、ここで、
RY8、RY9及びRY10は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルであり、
RY8は、ラジカル−(CH2)n−CORY15又は−CO−(CH2)n−CONRY16RY17であることもでき、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C3−C7−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソ−C3H7、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2又はN(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
又は、RY16とRY17は、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカルCORY20(ここで、RY20は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
RY9とRY10は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る5員又は6員の飽和又は不飽和の炭素環を形成することもでき、
nは、それのそれぞれの存在から独立して、整数1又は2であり、
RY4*は、NHEt、NMe2又はアゼチジニルであり、
Eは、O又はCH2である、
請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項7】
Aが、基
【化7】
であり、ここで、RA1は、塩素、メチル、エチル、OCH3、OC2H5、OC3H7、O−i−C3H7、フッ素、CF3及びOCF3からなる群から選択され、
Bが、ラジカルRB1及びRB2で置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1及びRB2は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、CN、CF3、OCF3、OCHF2、OH、O−C1−C4−アルキル、C3−C7−シクロアルキル及びC1−C6−アルキルからなる群から選択され、
Xが水素であり、
Yが、
【化8】
からなる群から選択されるラジカルであり、
ここで、
RY21は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択され、ここで、
RY8、RY9及びRY10は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC1−C7−シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルであり、
RY8は、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカル−(CH2)n−CORY15又は−CO−(CH2)n−CONRY16RY17であることもでき、
ここで、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソ−C3H7、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2又はN(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり、
又は、RY16とRY17は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、基CORY20(ここで、RY20は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
RY9とRY10は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る5員又は6員の飽和又は不飽和の炭素環を形成することもでき、
nは、それのそれぞれの存在から独立して、整数1又は2であり、
RY4*は、それのそれぞれの存在から独立して、NHC2H5、N(CH3)2又はアゼチジニルであり、
Eは、それのそれぞれの存在から独立して、O又はCH2であり、
ここで、
ラジカルRY21を有している炭素は、(R)配置であり、
ラジカルCORY4*を有している炭素は、(S)配置であり、及び、
インドール−2−オンの3位の炭素は、(R)配置又は(S)配置であり得る、
請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項8】
Aが、基
【化9】
であり、ここで、RA1は、塩素、メチル、エチル、OCH3、OC2H5、OC3H7、O−イソ−C3H7、フッ素、CF3及びOCF3からなる群から選択され、
Bが、ラジカルRB1及びRB2で置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1及びRB2は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、CN、CF3、OCF3、OCHF2、O−C1−C4−アルキル、OH、C1−C6−アルキル及びC3−C7−シクロアルキルからなる群から選択され、
Xが水素であり、
Yが、以下に挙げられている
【化10】
ラジカルY1〜ラジカルY20からなる群から選択されるラジカルであり、
ここで、
ラジカルヒドロキシ(OH)又はフッ素(F)を有している炭素は、(R)配置又は(S)配置であり、
アミド基を有している炭素は、(S)配置であり、
インドール−2−オンの3位の炭素は、(R)配置又は(S)配置であり得る、
請求項1〜7のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項9】
偏光面を左に回転させること、換言すれば、負の回転を示すことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
バソプレッシンV1a受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
バソプレッシンV2受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V2)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
オキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(OT)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、及び、バソプレッシンV1a受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、及び、バソプレッシンV2受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V2)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、及び、オキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(OT)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV1a受容体サブタイプ及びバソプレッシンV2受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商及びKi(V2)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV1a受容体サブタイプ及びオキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を同時に有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商及びKi(OT)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV2受容体サブタイプ及びオキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を同時に有すること、換言すれば、Ki(V2)/Ki(V1b)の商及びKi(OT)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV1a受容体サブタイプ及びバソプレッシンV2受容体サブタイプ及びオキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を同時に有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商及びKi(V2)/Ki(V1b)の商及びKi(OT)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれかに記載の少なくとも1種類の化合物を含む薬物。
【請求項22】
薬物として使用するための、請求項1〜20のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
バソプレッシン依存性及び/若しくはオキシトシン依存性の少なくとも1種類の疾患を治療及び/若しくは予防するための、並びに/又は、前記疾患のうちの少なくとも1種類を治療及び/若しくは予防するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項24】
尿崩症、夜尿症、失禁及び血液凝固障害が起こる疾患からなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/若しくは予防するための、並びに/又は、排尿を遅らせるための、並びに/又は、前記疾患のうちの少なくとも1種類を治療及び/若しくは予防するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項25】
高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠動脈攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮経管的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管痙攣、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、胃腸管の障害、胃血管痙攣、肝硬変、胃及び腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐及び/若しくは乗り物酔いからなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/若しくは予防するための、並びに/又は、前記疾患のうちの少なくとも1種類を治療及び/若しくは予防するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項26】
情動障害を治療するための、及び/又は、情動障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項27】
不安障害及び/若しくはストレス依存性不安障害を治療するための、並びに/又は、不安障害及び/若しくはストレス依存性不安障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項28】
記憶障害及び/若しくはアルツハイマー病を治療するための、並びに/又は、記憶障害及び/若しくはアルツハイマー病を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項29】
精神病及び/若しくは精神病性障害を治療するための、並びに/又は、精神病及び/若しくは精神病性障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項30】
クッシング症候群を治療するための、及び/又は、クッシング症候群を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項31】
睡眠障害を治療するための、及び/又は、睡眠障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項32】
患者において、尿崩症、夜尿症、失禁及び血液凝固障害が起こる疾患からなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/又は予防するための、並びに、排尿を遅らせるための方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項33】
患者において、高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠動脈攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮経管的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管痙攣、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、胃腸管の障害、胃血管痙攣、肝硬変、胃及び腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐並びに乗り物酔いからなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/又は予防する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項34】
患者において、情動障害を治療及び/又は予防する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項35】
患者において、不安障害及び/又はストレス依存性不安障害を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項36】
患者において、記憶障害及び/又はアルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項37】
患者において、精神病及び/又は精神病性障害を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項38】
患者において、クッシング症候群を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項39】
患者において、睡眠障害を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項40】
請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される化合物を調製する方法であって、シアノ基による置き換え若しくはシアノ基への変換に適した脱離ラジカル若しくは変換可能なラジカルで5位が置換されているイサチン誘導体を出発物質として用いるか、又は、適切な5−シアノイサチン誘導体を出発物質として用いることを特徴とする、前記方法。
【請求項41】
当該方法の最初の段階若しくは最後の段階又は当該方法の中間の段階で、置き換え及び変換によりオキシインドール環の5位に前記シアノ基を導入することを特徴とする、請求項40に記載の方法。
【請求項1】
式(I)
【化1】
[式中、
Aは、RA1、RA2、RA3及び/又はRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいC6−C10−アリールであり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORA5、CORA5、COORA5、SRA5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORA5、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−CORA5、SO2RA5、C0−C4−アルキレン−COORA5、O−C1−C4−アルキレン−COORA5、C0−C4−アルキレン−SRA5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−OCORA5、C0−C4−アルキレン−SO2NRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−OCONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−SORA5、C1−C4−アルキレン−SO2RA5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−アリール、NHCOOH、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2からなる群から選択され、また、ラジカルRA1、ラジカルRA2、ラジカルRA3及びラジカルRA4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、場合により置換されていてもよい、縮合した、飽和、不飽和及び/又は芳香族の3員〜10員の炭素環又は環状アセタール−O−CH2−CH2−O−若しくは−O−CH2−O−を形成することもでき、
ここで、
RA5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖のラジカルC1−C6−アルキル、又は、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり、
RA6及びRA7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル若しくはC1−C4−アルキレン−アリール、又は、ラジカル−SO2RA5、−CO2RA5、−CO−NRA5RA5若しくは−CORA5であり、
Bは、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される最大で4つのラジカルで置換されていてもよい芳香族又は部分的に芳香族のC6−C10−単環又は縮合二環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORB5、CORB5、COORB5、SRB5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、(C6−C10)−アリール、(C3−C10)−ヘタリール、NRB6RB7、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、OCORB5、SO2NRB6RB7、CONRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORB5、O−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、O−C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CORB5、SO2RB5、C0−C4−アルキレン−COORB5、O−C1−C4−アルキレン−COORB5、C0−C4−アルキレン−SRB5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C0−C4−アルキレン−OCORB5、C0−C4−アルキレン−SO2NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−OCONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−SORB5、C1−C4−アルキレン−SO2RB5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、NHCOO−(C6−C10)−アリール、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C4−アルキル)−ピペラジン−1−イルからなる群から選択され、また、ラジカルRB1、ラジカルRB2、ラジカルRB3又はラジカルRB4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、ラジカルC1−C6−アルキル−、OCH3又はハロゲンで1回以上同じように又は異なって場合により置換されていてもよい縮合した不飽和又は芳香族の3員〜10員の炭素環を形成することもでき、
ここで、
RB5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C3−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールであり、
RB6及びRB7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールラジカル、又は、ラジカル−SO2RB5、−CO2RB5、−CO−NRB5RB5若しくはCORB5であり、
又は、RB6とRB7は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、3員〜7員の、場合により置換されていてもよい(又は、好ましくは、C1−C6−アルキル、OMe、ハロゲンで置換されている)、飽和、不飽和若しくは芳香族のヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、該環窒素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を含むことができ、また、場合により、このヘテロ環上に置換している2つのラジカルRXとRXは、一緒になって、縮合した、飽和、不飽和若しくは芳香族の炭素環又はヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のヘテロ原子を含むことができる)であってもよく、ここで、該環は、場合により置換されていてもよいか、又は、場合により置換されていてもよいさらなる環がこの環に縮合してもよく、
Xは、ラジカル水素、Br、F、Cl、I、C1−C4−アルキレン−CN、CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C1−C4−アルキレン−ORX1、ORX1、O−C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、O−(C6−C10)−アリール、O−C1−C4−アルキレン−ヘタリール、O−ヘタリール、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−ヘタリール、(C2−C10)−ヘタリール、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C1−C4−アルキレン−NRX2RX3、NRX2RX3、C1−C4−アルキレン−CORX1、CORX1、SO2RX1、C1−C4−アルキレン−COORX1、COORX1、O−C1−C4−アルキレン−COORX1、C1−C4−アルキレン−SRX1、SRX1、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C3−C7−シクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C1−C4−アルキレン−OCORX1、OCORX1、C1−C4−アルキレン−SO2NRX2RX3、SO2NRX2RX3、C1−C4−アルキレン−CONRX2RX3、CONRX2RX3、C1−C4−アルキレン−OCONRX2RX3、C1−C4−アルキレン−SORX1、C1−C4−アルキレン−SO2RX1、NHCOO−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール又はNHCOO−(C6−C10)−アリールのうちの1つであり、
ここで、
RX1は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)アルキレン−若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C1−C4−アルキレン、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールであり、
RX2及びRX3は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン−、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン−若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、又は、場合により置換されていてもよいラジカル(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、又は、ラジカル−SO2RX1、−CO2RX1、−CO−NRX1RX1若しくはCORX1であり、
又は、RX2とRX3は、一緒になって、3員、4員、5員、6員若しくは7員の、場合により置換されていてもよい(好ましくは、C1−C6−アルキル−、OCH3及び/又はハロゲンで場合により置換されていてもよい)、飽和、不飽和若しくは芳香族の(C2−C10)−ヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、該環窒素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される1個、2個又は3個の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を含むことができ、また、場合により、このヘテロ環上に置換している2つのラジカルRX4とRX5は、一緒になって、合計で3個〜21個の環原子を有する単環又は縮合した二環若しくは三環(ここで、該環は、いずれの場合も、飽和、不飽和又は芳香族であることができ、また、C1−C6−アルキル−、OCH3及びハロゲンからなる群から選択される6以下のラジカルで場合により置換されていてもよく、また、少なくとも1つの環は環窒素原子を含んでいることができ、さらに、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を、互いに独立して各環内に存在させることができる)であってもよく、
Yは、ラジカル
【化2】
であり、
ここで、
RY1は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり、
RY2は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり、
ここで、
RY1とRY2は、一緒になって、O、S及びNRY5(ここで、RY5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、C1−C4−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり得る)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含んでいてもよい4員、5員、6員又は7員の飽和又は不飽和の環を形成することもでき、その際、該環は、1又は2の置換基RY6及びRY7(ここで、これらは、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、ラジカルC1−C6−アルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択される)を含むことができ、
又は
RY6とRY7は、それらのそれぞれの存在から独立して、それらが結合しているC原子と一緒になって、縮合フェニル環又は5員若しくは6員の縮合芳香族ヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる)を形成することもでき、その際、該縮合フェニル環及び/又は該縮合芳香族ヘテロ環は、互いに独立して、1、2又は3の置換基RY14(ここで、該置換基RY14は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、ラジカルC1−C6−アルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、NO2、SRY11、SO2RY11、SO2NRY9RY10、CONRY9RY10、COORY12、CORY13、C1−C4−ハロアルコキシ、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C3−C7−シクロアルキル、C3−C7−シクロアルキルオキシ及びハロゲンからなる群から選択される)を含むことができ、
ここで、
RY8、RY9、RY10、RY11、RY12及びRY13は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル及び場合により置換されていてもよいフェニルからなる群から選択され、
RY8は、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカル−(CH2)n−CORY15又は−CO−(CH2)n−CONRY16RY17であることもでき、
ここで、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C3−C7−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソプロピル、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2、N(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル及びC3−C6−シクロアルキルからなる群から選択され、
又は、RY16とRY17は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、基CORY20(ここで、RY20は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
又は、RY9は、RY10と一緒になって、それらのそれぞれの存在から独立して、5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和の炭素環(ここで、該環は、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る)を形成することもでき、
nは、それのそれぞれの存在から独立して、整数1又は2であり、
RY3は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6シクロアルキルであり、好ましくは、Hであり、
RY4は、それのそれぞれの存在から独立して、H、CONRY21RY22、CRY23RY24NRY21RY22、COOH又はCOO−C1−C4−アルキルであり、
RY21、RY22、RY23及びRY24は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
又は、RY21とRY22は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、4員、5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和の炭素環(ここで、該環は、O、S及びNRY25(ここで、RY25は、それのそれぞれの存在から独立して、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る)を形成することもできる]
で表される化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項2】
Aが、RA1、RA2、RA3及びRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいC6−C10−アリールであり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORA5、CORA5、COORA5、SRA5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORA5、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−CORA5、SO2RA5、C0−C4−アルキレン−COORA5、O−C1−C4−アルキレン−COORA5、C0−C4−アルキレン−SRA5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−OCORA5、C0−C4−アルキレン−SO2NRA6RA7、C0−C4−アルキレン−CONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−OCONRA6RA7、C1−C4−アルキレン−SORA5、C1−C4−アルキレン−SO2RA5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−アリール及びNHCOOHからなる群から選択され、また、ラジカルRA1、ラジカルRA2、ラジカルRA3及びラジカルRA4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、場合により置換されていてもよい、縮合した、飽和、不飽和又は芳香族の3員〜10員の炭素環又は環状アセタール−O−CH2−CH2−O−若しくは−O−CH2−O−を形成することもでき、
ここで、
RA5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖のラジカルC1−C6−アルキル、又は、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり、
RA6及びRA7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル若しくはC1−C4−アルキレン−アリール、又は、ラジカル−SO2RA5、−CO2RA5、−CO−NRA5RA5若しくは−CORA5であり、
Bが、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される最大で4つのラジカルで置換されていてもよい芳香族又は部分的に芳香族のC6−C10−単環又は縮合二環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORB5、CORB5、COORB5、SRB5、C3−C7−シクロアルキル、OCORA5、SO2NRA6RA7、CONRA6RA7、(C6−C10)−アリール、(C3−C10)−ヘタリール、NRB6RB7、C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、OCORB5、SO2NRB6RB7、CONRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CN、C1−C6−ハロアルキル、C1−C6−ハロアルコキシ、NO2、C0−C4−アルキレン−ORB5、O−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、O−C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C0−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C1−C4−アルキルチオ、C0−C4−アルキレン−NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CORB5、SO2RB5、C0−C4−アルキレン−COORB5、O−C1−C4−アルキレン−COORB5、C0−C4−アルキレン−SRB5、C0−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル、C0−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル、C0−C4−アルキレン−OCORB5、C0−C4−アルキレン−SO2NRB6RB7、C0−C4−アルキレン−CONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−OCONRB6RB7、C1−C4−アルキレン−SORB5、C1−C4−アルキレン−SO2RB5、NHCOO−C0−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール及びNHCOO−(C6−C10)−アリールからなる群から選択され、また、ラジカルRB1、ラジカルRB2、ラジカルRB3又はラジカルRB4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、ラジカルC1−C6−アルキル−、OCH3又はハロゲンで1回以上同じように又は異なって場合により置換されていてもよい縮合した不飽和又は芳香族の3員〜10員の炭素環を形成することもでき、
ここで、
RB5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリールであり、
RB6及びRB7は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル−、C2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C1−C5−アルキレン−C1−C4−アルコキシ−、モノ−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン、ビス−(C1−C6)−アルキルアミノ−(C1−C4)−アルキレン若しくは(C1−C6)−アシルアミノ−(C1−C4)−アルキレンラジカル、又は、場合により置換されていてもよい(C6−C10)−アリール−、C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−、(C2−C10)−ヘタリール、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリール、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−ヘテロシクロアルケニル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C2−C10)−ヘタリール、又は、ラジカル−SO2RB5、−CO2RB5、−CO−NRB5RB5若しくはCORB5であり、
又は、RB6とRB7は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、3員〜7員の、場合により置換されていてもよい(又は、好ましくは、C1−C6−アルキル、OMe、ハロゲンで置換されている)、飽和、不飽和若しくは芳香族のヘテロ環であり、ここで、該ヘテロ環は、該環窒素原子に加えて、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のさらなるヘテロ原子を含むことができ、また、場合により、このヘテロ環上に置換している2つのラジカルRXとRXは、一緒になって、縮合した、飽和、不飽和若しくは芳香族の炭素環又はヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、O、N及びSからなる群から選択される3個以下の異なっているか又は同一のヘテロ原子を含むことができる)であってもよく、ここで、該環は、場合により置換されていてもよいか、又は、場合により置換されていてもよいさらなる環がこの環に縮合してもよく、
並びに、可変部分X及びYは、請求項1で示されている意味を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aが、RA1、RA2、RA3及び/又はRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいC6−C10−アリールであり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、ORA5、SRA5、C3−C7−シクロアルキル、NO2、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、SO2RA5、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル、O−CF3、CF3、OCHF2、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2からなる群から選択され、また、ラジカルRA1、ラジカルRA2、ラジカルRA3及びラジカルRA4のうちの互いに隣接する位置(「オルト」)にある2つは、場合により置換されていてもよい、縮合した、飽和、不飽和及び/又は芳香族の3員〜10員の炭素環又は環状アセタール−O−CH2−CH2−O−若しくは−O−CH2−O−を形成することもでき、
ここで、
RA5は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、分枝鎖若しくは非分枝鎖のラジカルC1−C6−アルキル、又は、分枝鎖若しくは非分枝鎖の場合により置換されていてもよいラジカルC2−C6−アルケニル−、C2−C6−アルキニル、C3−C7−シクロアルキル−、C1−C4−アルキレン−C3−C7−シクロアルキル−若しくはC1−C4−アルキレン−(C6−C10)−アリールであり、
Bが、RB1、RB2及び/又はRB3からなる群から選択される1、2、又は3のラジカルで置換されていてもよい芳香族又は部分的に芳香族のC6−C10−単環又は縮合二環であり、ここで、RB1、RB2及びRB3は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、塩素、臭素、ヨウ素、フッ素、CN、CF3、OCF3、NO2、OH、O−C1−C4−アルキル、O−フェニル、O−C1−C4−アルキレン−フェニル、フェニル、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、NH2、NH(C1−C4−アルキル)、N(C1−C4−アルキル)2、モルホリン−4−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、4−ピペラジン−1−イル、4−(C1−C4−アルキル)−ピペラジン−1−イルからなる群から選択され、
並びに、可変部分X及びYは、請求項1で示されている意味を有する、
請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Aが、RA1、RA2、RA3及びRA4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RA1、RA2、RA3及びRA4は、請求項1で示されている意味を有し、
Bが、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、請求項1で示されている意味を有し、
Xが、水素、F、Cl、CF3、OCF3、O−C1−C4−アルキル、OH、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
Yが、請求項1で示されている意味を有する
請求項1、2又は3に記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項5】
Aが、RA1及びRA2からなる群から選択される1又は2のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RA1及びRA2は、互いに独立して、水素、塩素、フッ素、O−C1−C4−アルキル、OH、(CH2)1−2−O−(CH2)1−2−CH3、O−(CH2)1−2−CH3、OCH3、(CH2)1−2−OCH3、C1−C6−アルキル、C3−C7−シクロアルキル、O−C3−C6−シクロアルキル、CN、CF3及びOCF3からなる群から選択され、また、隣接する位置(「オルト」)にあるRA1とRA2は、一緒になって、環状アセタール−O−CH2−O−を形成することもでき、
Bが、RB1、RB2、RB3及びRB4からなる群から選択される1、2、3又は4のラジカルで置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1、RB2、RB3及びRB4は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、水素、フッ素、塩素、CF3、OCF3、OCHF2、CN、O−C1−C4−アルキル、OH、C1−C6−アルキル及びC3−C7−シクロアルキル−からなる群から選択され、また、隣接する位置(「オルト」)にある2つ隣接するラジカルRB1、ラジカルRB2、ラジカルRB3又はラジカルRB4は、一緒になって、場合により置換されていてもよい縮合した飽和及び/又は芳香族の3員〜10員の炭素環を形成することもでき、
Xが水素であり、
Yが、ラジカル
【化3】
[ここで、
RY1は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY2は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY3は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY4*は、NRY13RY14又はO−C1−C4−アルキルであり、
ここで、
RY13は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY14は、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
また、RY13とRY14は、一緒になって、O、S及びNRY17(ここで、RY17は、水素、C1−C4−アルキル又はC3−C7−シクロアルキル−である)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る4員、5員又は6員の飽和又は不飽和の環を形成することもできる]
であるか、又は、Yが、ラジカル
【化4】
[ここで、
nは、0、1又は2であり、
pは、0、1又は2であり、
但し、nとpの合計は、1又は2であり、
Eは、O、S、NRY23、C(C1−C4−アルキル)RY22又はCHRY22であり、
Wは、O又はSであり、
RY4*は、NRY13RY14又はO−C1−C4−アルキルであり、
RY13は、H、C1−C6−アルキル又はC1−C6−シクロアルキルであり、
RY14は、H、C1−C6−アルキル又はC1−C6−シクロアルキルであり、
また、RY13とRY14は、一緒になって、O、S及びNRY17(ここで、RY17は、水素、C1−C4−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る4員、5員又は6員の飽和又は不飽和の環を形成することもできる]
であり、
RY21が、ラジカル場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C6−シクロアルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択され、ここで、
RY8、RY9、RY10、RY11、RY12及びRY13は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C6−シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルであり、
ここで、
RY8は、それのそれぞれの存在から独立して、及び、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカル−(CH2)q−CORY15又は−CO−(CH2)q−CONRY16RY17であることもでき、ここで、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C3−C7−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソ−C3H7、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2又はN(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
又は、RY16とRY17は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環であることもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、基CORY20(ここで、RY20は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
又は、RY9とRY10は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る5員若しくは6員の飽和若しくは不飽和の炭素環を形成することもでき、
ここで、
qは、それのそれぞれの存在から独立して、1又は2であり、
RY22は、H又はC1−C4−アルキルであり、
又は、
RY21とRY22は、それらのそれぞれの存在から独立して、それらが結合しているC原子と一緒になって、縮合フェニル環又は5員若しくは6員の縮合芳香族ヘテロ環(ここで、該ヘテロ環は、N、O及びSからなる群から選択される1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含んでいる)を形成することもでき、ここで、該縮合フェニル環及び該縮合芳香族ヘテロ環は、互いに独立して、1、2又は3の置換基(ここで、該置換基は、互いに独立して、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、NO2、SRY11、SO2RY11、SO2NRY9RY10、CONRY9RY10、COORY12、CORY13、C1−C4−ハロアルコキシ、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C2−C6−アルケニルオキシ、C2−C6−アルキニルオキシ、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルオキシ及びハロゲンからなる群から選択される)を有することができ、
RY23は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル又はCOCH3である、
請求項1〜4のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項6】
Aが、基
【化5】
であり、ここで、RA1及びRA2は、互いに独立して、水素、塩素、フッ素、O−C1−C4−アルキル、OH、(CH2)1−2−O−(CH2)1−2−CH3、O−(CH2)1−2−CH3、(CH2)1−2−OCH3、OCH3、C1−C6−アルキル、C3−C7−シクロアルキル、O−C3−C7−シクロアルキル、CN、CF3及びOCF3からなる群から選択され、また、隣接する位置(「オルト」)にあるRA1とRA2は、一緒になって、環状アセタール−O−CH2−O−を形成することもでき、
Bが、ラジカルRB1及びRB2で置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1及びRB2は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、CN、CF3、OCF3、OCHF2、OH、O−C1−C4−アルキル、C1−C6−アルキル及びC3−C7−シクロアルキルからなる群から選択され、
Xが水素であり、
Yが、
【化6】
からなる群から選択されるラジカルであり、
ここで、
RY21は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル、CN、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択され、ここで、
RY8、RY9及びRY10は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルであり、
RY8は、ラジカル−(CH2)n−CORY15又は−CO−(CH2)n−CONRY16RY17であることもでき、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C3−C7−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソ−C3H7、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2又はN(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
又は、RY16とRY17は、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカルCORY20(ここで、RY20は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
RY9とRY10は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る5員又は6員の飽和又は不飽和の炭素環を形成することもでき、
nは、それのそれぞれの存在から独立して、整数1又は2であり、
RY4*は、NHEt、NMe2又はアゼチジニルであり、
Eは、O又はCH2である、
請求項1〜5のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項7】
Aが、基
【化7】
であり、ここで、RA1は、塩素、メチル、エチル、OCH3、OC2H5、OC3H7、O−i−C3H7、フッ素、CF3及びOCF3からなる群から選択され、
Bが、ラジカルRB1及びRB2で置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1及びRB2は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、CN、CF3、OCF3、OCHF2、OH、O−C1−C4−アルキル、C3−C7−シクロアルキル及びC1−C6−アルキルからなる群から選択され、
Xが水素であり、
Yが、
【化8】
からなる群から選択されるラジカルであり、
ここで、
RY21は、それのそれぞれの存在から独立して、水素、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC3−C7−シクロアルキル、ORY8、NRY9RY10、CONRY9RY10及びハロゲンからなる群から選択され、ここで、
RY8、RY9及びRY10は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、場合により置換されていてもよいC1−C6−アルキル、場合により置換されていてもよいC1−C7−シクロアルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルであり、
RY8は、それのそれぞれの存在から独立して、ラジカル−(CH2)n−CORY15又は−CO−(CH2)n−CONRY16RY17であることもでき、
ここで、
RY15は、それのそれぞれの存在から独立して、H、OH、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、C1−C6−シクロアルキル、CH2CH2COOH、NRY18RY19であり、好ましくは、H、CH3、C2H5、イソ−C3H7、シクロヘキシル、−CH2CH2COOH、NH2又はN(CH3)2であり、
RY16及びRY17は、互いに独立して、及び、それらのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C7−シクロアルキルであり、
又は、RY16とRY17は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY18は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル又はC3−C6−シクロアルキルであり、
RY19は、それのそれぞれの存在から独立して、H、C1−C6−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、−C(CH3)2CH2OH、−C(CH3)(CH2OH)2又は−C(CH2OH)3であり、
又は、RY18とRY19は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−1−イル、ピペリジン−1−イル、ピペラジン−1−イル、モルホリン−4−イル及びチオモルホリン−4−イルからなる群から選択される環を形成することもでき、
RY10は、それのそれぞれの存在から独立して、基CORY20(ここで、RY20は、水素、場合により置換されていてもよいC1−C4−アルキル又は場合により置換されていてもよいフェニルである)であることもでき、
RY9とRY10は、それらのそれぞれの存在から独立して、一緒になって、O、S及びNRY14(ここで、RY14は、水素又はC1−C4−アルキルである)からなる群から選択されるヘテロ原子を環員として含み得る5員又は6員の飽和又は不飽和の炭素環を形成することもでき、
nは、それのそれぞれの存在から独立して、整数1又は2であり、
RY4*は、それのそれぞれの存在から独立して、NHC2H5、N(CH3)2又はアゼチジニルであり、
Eは、それのそれぞれの存在から独立して、O又はCH2であり、
ここで、
ラジカルRY21を有している炭素は、(R)配置であり、
ラジカルCORY4*を有している炭素は、(S)配置であり、及び、
インドール−2−オンの3位の炭素は、(R)配置又は(S)配置であり得る、
請求項1〜6のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項8】
Aが、基
【化9】
であり、ここで、RA1は、塩素、メチル、エチル、OCH3、OC2H5、OC3H7、O−イソ−C3H7、フッ素、CF3及びOCF3からなる群から選択され、
Bが、ラジカルRB1及びRB2で置換されていてもよいフェニル環であり、ここで、RB1及びRB2は、互いに独立して、水素、フッ素、塩素、CN、CF3、OCF3、OCHF2、O−C1−C4−アルキル、OH、C1−C6−アルキル及びC3−C7−シクロアルキルからなる群から選択され、
Xが水素であり、
Yが、以下に挙げられている
【化10】
ラジカルY1〜ラジカルY20からなる群から選択されるラジカルであり、
ここで、
ラジカルヒドロキシ(OH)又はフッ素(F)を有している炭素は、(R)配置又は(S)配置であり、
アミド基を有している炭素は、(S)配置であり、
インドール−2−オンの3位の炭素は、(R)配置又は(S)配置であり得る、
請求項1〜7のいずれかに記載の化合物、その互変異性体形態、エナンチオマー形態及びジアステレオマー形態、並びに、そのプロドラッグ、並びに、該化合物の生理学的に許容される塩。
【請求項9】
偏光面を左に回転させること、換言すれば、負の回転を示すことを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
バソプレッシンV1a受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
バソプレッシンV2受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V2)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
オキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(OT)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、及び、バソプレッシンV1a受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、及び、バソプレッシンV2受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V2)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項16】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、及び、オキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(OT)/Ki(V1b)の商が少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項17】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV1a受容体サブタイプ及びバソプレッシンV2受容体サブタイプと比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商及びKi(V2)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項18】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV1a受容体サブタイプ及びオキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を同時に有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商及びKi(OT)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV2受容体サブタイプ及びオキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を同時に有すること、換言すれば、Ki(V2)/Ki(V1b)の商及びKi(OT)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
バソプレッシンV1b受容体サブタイプに対して100nm未満の結合親和性Kiを示すこと、並びに、バソプレッシンV1a受容体サブタイプ及びバソプレッシンV2受容体サブタイプ及びオキシトシン(OT)受容体と比較してバソプレッシンV1b受容体サブタイプに対する選択性を同時に有すること、換言すれば、Ki(V1a)/Ki(V1b)の商及びKi(V2)/Ki(V1b)の商及びKi(OT)/Ki(V1b)の商がいずれの場合も少なくとも1より大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜20のいずれかに記載の少なくとも1種類の化合物を含む薬物。
【請求項22】
薬物として使用するための、請求項1〜20のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
バソプレッシン依存性及び/若しくはオキシトシン依存性の少なくとも1種類の疾患を治療及び/若しくは予防するための、並びに/又は、前記疾患のうちの少なくとも1種類を治療及び/若しくは予防するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項24】
尿崩症、夜尿症、失禁及び血液凝固障害が起こる疾患からなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/若しくは予防するための、並びに/又は、排尿を遅らせるための、並びに/又は、前記疾患のうちの少なくとも1種類を治療及び/若しくは予防するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項25】
高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠動脈攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮経管的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管痙攣、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、胃腸管の障害、胃血管痙攣、肝硬変、胃及び腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐及び/若しくは乗り物酔いからなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/若しくは予防するための、並びに/又は、前記疾患のうちの少なくとも1種類を治療及び/若しくは予防するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項26】
情動障害を治療するための、及び/又は、情動障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項27】
不安障害及び/若しくはストレス依存性不安障害を治療するための、並びに/又は、不安障害及び/若しくはストレス依存性不安障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項28】
記憶障害及び/若しくはアルツハイマー病を治療するための、並びに/又は、記憶障害及び/若しくはアルツハイマー病を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項29】
精神病及び/若しくは精神病性障害を治療するための、並びに/又は、精神病及び/若しくは精神病性障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項30】
クッシング症候群を治療するための、及び/又は、クッシング症候群を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項31】
睡眠障害を治療するための、及び/又は、睡眠障害を治療するための薬物を製造するための、請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物の使用。
【請求項32】
患者において、尿崩症、夜尿症、失禁及び血液凝固障害が起こる疾患からなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/又は予防するための、並びに、排尿を遅らせるための方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項33】
患者において、高血圧症、肺高血圧症、心不全、心筋梗塞、冠動脈攣縮、不安定狭心症、PTCA(経皮経管的冠動脈形成)、心臓の虚血、腎臓系の障害、浮腫、腎臓血管痙攣、腎皮質の壊死、低ナトリウム血症、低カリウム血症、シュワルツ・バーター症候群、胃腸管の障害、胃血管痙攣、肝硬変、胃及び腸の潰瘍、嘔吐、化学療法中に起こる嘔吐並びに乗り物酔いからなる群から選択される少なくとも1種類の疾患を治療及び/又は予防する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項34】
患者において、情動障害を治療及び/又は予防する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項35】
患者において、不安障害及び/又はストレス依存性不安障害を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項36】
患者において、記憶障害及び/又はアルツハイマー病を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項37】
患者において、精神病及び/又は精神病性障害を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項38】
患者において、クッシング症候群を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項39】
患者において、睡眠障害を治療する方法であって、有効量の請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される少なくとも1種類の化合物を該患者に投与することを特徴とする、前記方法。
【請求項40】
請求項1〜20のいずれかに記載の一般式(I)で表される化合物を調製する方法であって、シアノ基による置き換え若しくはシアノ基への変換に適した脱離ラジカル若しくは変換可能なラジカルで5位が置換されているイサチン誘導体を出発物質として用いるか、又は、適切な5−シアノイサチン誘導体を出発物質として用いることを特徴とする、前記方法。
【請求項41】
当該方法の最初の段階若しくは最後の段階又は当該方法の中間の段階で、置き換え及び変換によりオキシインドール環の5位に前記シアノ基を導入することを特徴とする、請求項40に記載の方法。
【公表番号】特表2008−526702(P2008−526702A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548763(P2007−548763)
【出願日】平成17年12月30日(2005.12.30)
【国際出願番号】PCT/EP2005/014150
【国際公開番号】WO2006/072458
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年12月30日(2005.12.30)
【国際出願番号】PCT/EP2005/014150
【国際公開番号】WO2006/072458
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(502104228)アボット ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー (89)
【Fターム(参考)】
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