説明

置換ニコチンアミド化合物

本発明は、新規なクラスの置換ニコチンアミドに関する。これらの化合物は、ヒストン脱アセチル化酵素を阻害することが可能であって、新生細胞の最終分化、細胞増殖停止、及び/又はアポトーシスを選択的に誘導し、それによりかかる細胞の増殖を阻害することにおける使用に好適である。したがって、本発明の化合物は、新生細胞の増殖によって特徴づけられる腫瘍をもつ患者を治療することにおいて有用である。本発明化合物はまた、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、及び炎症性疾患のような、TRX媒介疾患の予防及び治療においても、また、神経変性疾患のような、中枢神経系(CNS)の疾患の予防及び/又は治療においても有用であり得る。本発明は更に、本発明の化合物を含んでなる医薬組成物、及び、追跡しやすく、かつ、これらの化合物の治療上有効な量をインビボで生じる結果となる、これらの医薬組成物の安全な投薬レジメンを提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の構造式:
【化1】

[式中、
は、CH又はNから選択され;
は、CH、N、又はN−オキシドから選択され;
【化2】

は、5又は6員の、アリール又はヘテロアリールであり;
、R、R、及びRは、独立して、
1)水素、又は
2)C−Cアルキルから選択され;
及びRは、一緒になって、成分(CHを形成することが可能であって、nは2又は3であり;或いは、
及びRが、一緒になって、成分(CHを形成することが可能であって、nは1,2、又は3であり;
は、
1)C−Cアルキル、又は
2)(CR10から選択され;
及びR、又は、R及びRは、一緒になって、成分(CHを形成することが可能であって、nは1,2、又は3であり;
は、
1)水素、
2)C−Cアルキル、
3)C(O)OR
4)S(O)
5)C(O)NR10、又は
6)C(O)Rから選択され;
及びRは、一緒になって、成分(CHを形成することが可能であって、nは3又は4であり;
は、独立して、
1)H、
2)C−Cアルキル、又は
3)(CR10から選択され;
は、独立して、
1)無置換若しくは置換アリール、
2)無置換若しくは置換ヘテロアリール、
3)ハロ、
4)CN、
5)アミド、
6)カルボキシル、
7)C−Cアルキル、
8)C−Cアルコキシ、
9)C−Cハロアルキル、
10)C−Cハロアルキルオキシ、
11)C−Cヒドロキシアルキル、
12)C−Cアルケニル、
13)C−Cアルキニル、
14)C−Cアルキル−C(=O)O−、
15)C−Cアルキル−C(=O)−、
16)ヒドロキシアルコキシ、
17)−NHSO
18)−SONH、
19)C−Cアルキル−NHSO−、
20)C−Cアルキル−SONH−、
21)C−Cアルキルスルホニル、
22)C−Cアルキルアミノ、
23)ジ(C−C)アルキルアミノ、又は
24)L−R12から選択され;
は、アリールであって、無置換若しくは置換C−Cアルキル、ハロ、又はOR10で置換されていてもよく;
10は、独立して、
1)水素、又は
2)無置換若しくは置換C−Cアルキルから選択され;
11は、独立して、
1)NH
2)OR10,又は
3)SHから選択され;
は、
1)結合、
2)C−Cアルキレン、
3)C−Cアルキニル、
4)C−Cアルケニル、
5)−O−、
6)−S−、
7)−NH−、
8)−C(=O)NH−、
9)−NHC(=O)−、
10)−NHC(=O)NH−、
11)−SONH−、
12)−NHSO−、
13)−SO−、
14)−C(=O)−、又は
15)−C(=O)O−から選択され;
12は、
1)置換若しくは無置換ヘテロアリール、
2)置換若しくは無置換ヘテロシクリル、
3)置換若しくは無置換アリール、又は
4)置換若しくは無置換C−Cシクロアルキルから選択され;
aは、独立して、0、1、又は2から選択され;
pは、0、1、2、3、又は4から選択される]
で表される化合物、又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項2】
が、CH又はNから選択され;
が、CH又はNから選択され;
【化3】

が;
1)フェニル、又は
2)ピラゾリルから選択され;
が、独立して、
1)無置換若しくは置換アリール、
2)無置換若しくは置換ヘテロアリール、
3)ハロ、
4)C−Cアルキル、
5)C−Cアルコキシ、
6)C−Cハロアルキル、
7)C−Cハロアルキルオキシ、
8)C−Cヒドロキシアルキル、又は
9)ヒドロキシアルコキシから選択され;
12が、
1)置換若しくは無置換ヘテロアリール、又は
2)置換若しくは無置換アリールから選択される、請求項1記載の式Iの化合物、又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項3】
式IA:
【化4】

[式中、
は、CH又はNから選択され;
は、CH又はNから選択され;
は、独立して、
1)無置換若しくは置換アリール、
2)無置換若しくは置換ヘテロアリール、
3)ハロ、
4)C−Cアルキル、
5)C−Cアルコキシ、
6)C−Cハロアルキル、
7)C−Cハロアルキルオキシ、
8)C−Cヒドロキシアルキル、又は
9)ヒドロキシアルコキシから選択される]
で表される請求項1記載の化合物、又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項4】
式IB:
【化5】

[式中、
は、CH又はNから選択され;
は、CH又はNから選択され;
Rは、H又はハロであり;
は、独立して、
1)無置換若しくは置換アリール、
2)無置換若しくは置換ヘテロアリール、
3)ハロ、
4)C−Cアルキル、
5)C−Cアルコキシ、
6)C−Cハロアルキル、
7)C−Cハロアルキルオキシ、
8)C−Cヒドロキシアルキル、又は
9)ヒドロキシアルコキシから選択される]
で表される請求項1記載の化合物、又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項5】
式II:
【化6】

[式中、
及びRは、独立して、
1)水素、又は
2)C−Cアルキルから選択され;
は、
1)C−Cアルキル、又は
2)(CR10から選択され;
は、
1)水素、
2)C−Cアルキル、
3)C(O)OR
4)S(O)
5)C(O)NR10、又は
6)C(O)Rから選択され;
nは、1、2、又は3から選択される]
で表される請求項1記載の化合物、又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項6】
【化7】

が:
1)フェニル、又は
2)ピラゾリルから選択される、請求項5記載の式IIの化合物、又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項7】
以下から選択される化合物:
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
ベンジル−(2R)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(3S)−3−メチルピペラジン−1−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−(トランス−2,5−ジメチルピペラジン−1−イル)ニコチンアミド;
ベンジル 4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−トランス−2,5−ジメチルピペラジン−1−カルボキシラート;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(3S)−3−イソプロピルピペラジン−1−イル]ニコチンアミド;
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−イソプロピルピペラジン−1−カルボキシラート;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(3S)−3−ベンジルピペラジン−1−イル]ニコチンアミド;
tert−ブチル−(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−ベンジルピペラジン−1−カルボキシラート;
N−(2−アミノフェニル)−6−(シス−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)ニコチンアミド;
ベンジル 5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[4.2.0]オクタン−2−カルボキシラート;
ベンジル 4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,2−ジメチルピペラジン−1−カルボキシラート;
N−(2−アミノフェニル)−6−[3,3−ジメチル−4−(3−フェニルプロパノイル)ピペラジン−1−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−[3,3−ジメチル−4−(フェニルアセチル)ピペラジン−1−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−(4−ベンゾイル−3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−[3,3−ジメチル−4−(フェニルスルホニル)ピペラジン−1−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−(3,3−ジメチルピペラジン−1−イル)ニコチンアミド・ヒドロクロリド;
N−(2−アミノフェニル)−6−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−(オクタヒドロ−2H−ピリド[1,2−a]ピラジン−2−イル)ニコチンアミド;
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}−1−オキシドピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチル−N−フェニルピペラジン−1−カルボキサミド;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−N−ベンジル−2−メチルピペラジン−1−カルボキサミド;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチル−N−[(1S)−1−フェニルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチル−N−[(1R)−1−フェニルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−N−(4−メトキシベンジル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキサミド;
(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチル−N−[(2−フェニルエチル]ピペラジン−1−カルボキサミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(1R,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]ニコチンアミド;
tert−ブチル−(1S,4S)−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート;
ベンジル−(1S,4S)−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(1S,4S)−5−(3−フェニルプロパノイル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(1S,4S)−5−ベンジル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(1S,4S)−5−(4−クロロフェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−[(1S,4S)−5−(4−フルオロフェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル]ニコチンアミド;
N−(2−アミノフェニル)−6−(2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ−2−イル)ニコチンアミド;
tert−ブチル−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート;
ベンジル−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート;
ピリジン−3−イルメチル−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート;
tert−ブチル 3−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラート;
ベンジル 3−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボキシラート;
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
ベンジル−(1S,4S)−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート;
ベンジル−(2S)−4−(4−{[(2−アミノフェニル アミノ]カルボニル}フェニル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
ベンジル−(2R)−4−(4−{[(2−アミノフェニル アミノ]カルボニル}フェニル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
ベンジル−(1S,4S)−5−(4−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}フェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシラート;
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(4−アミノビフェニル−3−イル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(4−アミノ−1−フェニル−1H−ピラゾール−3−イル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート;
又はその立体異性体若しくは医薬的に許容され得る塩。
【請求項8】
以下から選択される化合物:
ベンジル 5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[4.2.0]オクタン−2−カルボキシラート・トリフルオロアセタート;
N−(2−アミノフェニル)−6−(2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタ−2−イル)ニコチンアミド・ヒドロクロリド;
ベンジル−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート・ビス−トリフルオロアセタート;
ピリジン−3−イルメチル−5−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシラート・トリフルオロアセタート;
ベンジル−(2S)−4−(5−{[(2−アミノフェニル)アミノ]カルボニル}ピリミジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート・トリフルオロアセタート;又は
ベンジル−(2R)−4−(4−{[(2−アミノフェニル)アミノ カルボニル}フェニル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシラート・トリフルオロアセタート。
【請求項9】
医薬的に有効な量の、請求項1〜8のいずれか1項の化合物と、医薬的に許容され得る担体とを含んでなる医薬組成物。
【請求項10】
哺乳動物の癌の治療又は予防において有用な医薬の調製のための、請求項1〜8のいずれか1項の化合物の使用。

【公表番号】特表2009−514859(P2009−514859A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−538941(P2008−538941)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/042199
【国際公開番号】WO2007/055942
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】