自動車用フロアマットクリップ
【課題】フロアやフロアマットの清掃時には、相対的に係止孔がマット係止突起から抜けやすい状態にして、フロアマットを容易に外せるようにする。
【解決手段】フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップである。
【解決手段】フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、自動車用のフロアマットをカーペットへ係止するためのフロアマットクリップに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来のフロアマットクリップは、フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、上端部分が座席側へ折り曲げられた形状に、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットに形成された係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とからなり、合成樹脂で一体成形されていた（特許文献１、特許文献２）。
【０００３】
マット係止突起はプレートの上面から垂直に突設された円柱状の首部と、当該首部の上端から座席側へ傾斜した爪状の頭部からなる。頭部を座席側へ傾斜させることにより、マット係止突起は、その上端部分が座席側へ折り曲げられた形状となる。フロアマットには、乗客の足で図の矢印方向へ荷重が掛けられるので、当該マット係止突起は係止孔の周縁へフック止め的に係合することとなる。そして、頭部の傾斜方向が座席方向以外であると、既述の荷重方向の関係から、フロアマットが係止突起より外れ易くなるので好ましくないとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】実公平６−２４２７８号公報
【特許文献２】意匠登録第８０１９０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記のとおり、従来のフロアマットクリップは、上記形状のマット係止突起がフロアマットの係止孔の周縁へフック止め的に係合していたので、フロアマット使用時に係止孔がマット係止突起から抜けてフロアマットが外れるようなことはなかった。
【０００６】
しかしその反面、フロアやフロアマットの清掃等のために、係止孔をマット係止突起から抜いてフロアマットを外そうとすると、外しにくいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
（１） 本発明のフロアマットクリップは、フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とする。
【０００８】
（２） また、本発明のフロアマットクリップのマット係止突起は、フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔の周縁へ係合するマット係止突起とにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、フロアマット使用時には、相対的に係止孔がマット係止突起から抜けにくい状態にして、フロアマットが外れることを防止し、また、フロアやフロアマットの清掃時には、相対的に係止孔がマット係止突起から抜けやすい状態にして、フロアマットを容易に外すことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】実施例１の斜視図である。
【図２】実施例１の、（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３】実施例１の使用状態を示す断面図である。
【図４】実施例２の斜視図である。
【図５】実施例２の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図６】実施例２の使用状態を示す断面図である。
【図７】実施例３の斜視図である。
【図８】実施例３の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図９】実施例３の使用状態を示す断面図である。
【図１０】実施例４の斜視図である。
【図１１】実施例４の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図１２】実施例４の使用状態を示す断面図である。
【図１３】実施例５の斜視図である。
【図１４】実施例５の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図１５】実施例５の使用状態を示す断面図である。
【図１６】実施例６の斜視図である。
【図１７】実施例６の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図１８】実施例６の使用状態を示す断面図である。
【図１９】実施例７の斜視図である。
【図２０】実施例７の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図２１】実施例７の使用状態を示す断面図である。
【図２２】実施例８の斜視図である。
【図２３】実施例８の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図２４】実施例８の使用状態を示す断面図である。
【図２５】実施例９の斜視図である。
【図２６】実施例９の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図２７】実施例９の使用状態を示す断面図である。
【図２８】実施例１０の斜視図である。
【図２９】実施例１０の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３０】実施例１０の使用状態を示す断面図である。
【図３１】実施例１１の斜視図である。
【図３２】実施例１１の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３３】実施例１１の使用状態を示す断面図である。
【図３４】実施例１２の斜視図である。
【図３５】実施例１２の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３６】実施例１２の使用状態を示す断面図である。
【図３７】実施例１３の斜視図である。
【図３８】実施例１３の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３９】実施例１３の使用状態を示す断面図である。
【図４０】実施例１４の斜視図である。
【図４１】実施例１４の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図４２】実施例１４の使用状態を示す断面図である。
【図４３】実施例１５の斜視図である。
【図４４】実施例１５の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図４５】実施例１５の使用状態を示す断面図である。
【図４６】実施例１６の斜視図である。
【図４７】実施例１６の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図４８】実施例１６の使用状態を示す断面図である。
【図４９】実施例１７の斜視図である。
【図５０】実施例１７の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図５１】実施例１７の使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップである。
【００１２】
実施例１〜１７のフロアマットクリップを説明する前に、自動車のフロアとフロアマットについて説明しておく。各実施例の断面図（図３等）において、左側が前方向（運転席であればペダルがある側）、右側が後方向（座席側）示している。自動車用のフロアパネル１の上にはカーペット２が前後左右に動かないように敷かれている。カーペット２には係止孔３が形成され、図示例の係止孔３における周縁４は、ハトメ状（フランジ付金属筒）の補強部材５で補強されている。カーペット２の上に載せられるフロアマット６には係止孔７が形成され、図示例の係止孔７における周縁８は、ハトメ状（フランジ付金属筒）の補強部材９で補強されている。なお、周縁４，８の補強部材の材質及び固定の態様は特に限定されない。例えば、樹脂製の筒状部材を補強部材とし、これをカーペットやフロアマットへ接着することでもよいし、カーペットやフロアマットへ樹脂を含浸させて補強部材とすることでもよい。
【００１３】
いずれの実施例１〜１７のフロアマットクリップも、フロアマット６とカーペット２との間へ介在されるプレート１１と、プレート１１の下面から膨出されて、カーペット２の係止孔３を貫通して該係止孔３の周縁４へ係合するカーペット係止突起１２と、プレート１１の上面から膨出されて、フロアマット６の係止孔７を貫通して該係止孔７の周縁８へ係合するマット係止突起１３とを備えている。プレート１１において、カーペット係止突起とマット係止突起１３とは前後方向に離間している。
【００１４】
いずれの実施例１〜１７のフロアマットクリップも、プレート１１は樹脂で左右幅よりも前後に長く形成されている。また、カーペット係止突起１２は、間隙１４をおいて対向する２つの半割円筒状の可撓部１５と、可撓部１５の下端部からの膨径状に突出した係止部１６とからなり、これら１５，１６は樹脂でプレート１１と一体形成されている。そして、間隙１４を狭めるように２つの半割円筒状の可撓部１５を撓ませて、係止部１６をカーペット２の係止孔３に挿入し、該撓みが戻ると、係止部１６が係止孔３の周縁４に係止するようになっている。
【００１５】
いずれの実施例１〜１７のフロアマットクリップも、マット係止突起１３は、相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態と、相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態とに変化させられるように構成されているが、その態様が異なる。そこで、以下の実施例１〜１７の説明では、主としてマット係止突起１３の態様について説明し、プレートの構造が他と異なるものはプレートについても説明する。
【実施例１】
【００１６】
図１〜図３に示すように、実施例１のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された間隔をおく一対の縦割り円柱状の支柱１７と、この支柱１７の間隔からプレート１１に形成されたスリット１８にかけて入り込んで傾動可能に軸着されたＬ字状の傾動部材２０（２１は支柱１７の間隔に入り込む縦部、２２はスリット１８に入り込む横部）とからなる。支柱１７は樹脂でプレート１１と一体形成されている。傾動部材２０は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。傾動部材２０は縦部２１の上端に後方向（座席側）へ突出した爪部２３を備えている。この軸着は、傾動部材２０の両側面に形成された凸部２４と、プレート１１のスリット１８の両内面に形成された凹部２５とが、回動可能に係合することによっている。
【００１７】
図３（ａ）に示すように、傾動部材２０の縦部２１がほぼ垂立して爪部２３が後方向へ突出した状態のときは、爪部２３がフロアマット６の係止孔７の周縁８へフック止め的に係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図３（ｂ）に示すように、傾動部材２０の縦部２１を前方向に傾動して爪部２３の一部又は大半部が支柱１７の間隔内に入った状態のときは、前記フック止めが弱まるため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例１は、この両状態に変化させられる。
【実施例２】
【００１８】
図４〜図６に示すように、実施例２のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒状の首部２７と、この首部２７に対して水平回転可能に係合した爪状の頭部２８とからなる。首部２７は樹脂でプレート１１と一体形成されている。頭部２８は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。頭部２８は首部２７の円筒穴に入り込む軸２９と、軸２９から斜め上方に突出する爪３０とからなる。軸２９の係合は、軸２９に形成された環状溝と、首部２７の円筒穴に形成された環状凸部とが、回転可能に係合することによっている。
【００１９】
図６（ａ）に示すように、首部２７を回転させてその爪３０が後方向へ突出するように向く状態のときは、爪３０がフロアマット６の係止孔７の周縁８へフック止め的に係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図６（ｂ）に示すように、首部２７を回転させてその爪３０が前方向へ突出するように向く状態のときは、その爪３０の傾斜はフロアマット６の後端部を持ち上げるときの係止孔７の傾斜と同方向になるため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例２は、この両状態に変化させられる。
【実施例３】
【００２０】
図７〜図９に示すように、実施例３のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒状の首部３２と、この首部３２から後方斜め上方に突出する頭部３３とからなり、頭部３３と首部３２の少なくとも上部は、その左右方向中央に縦割り状の間隙３４が形成されているため、左右方向の可撓性を備えている。首部３２及び頭部３３は樹脂でプレート１１と一体形成されている。
【００２１】
図９（ａ）に示すように、頭部３３と首部３２の少なくとも上部が間隙３４を隔てた自然状態のときは、頭部３３がフロアマット６の係止孔７の周縁８へフック止め的に係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図９（ｂ）に示すように、頭部３３と首部３２の少なくとも上部を撓ませて左右方向に接近させた状態のときは、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例３は、この両状態に変化させられる。
【実施例４】
【００２２】
図１０〜図１２に示すように、実施例４のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒部３６と、この円筒部３６の上端面に載せられるゴム製又はエラストマー製の弾性Ｏリング３７と、弾性Ｏリング３７を押し付けて膨径させる押付部材３８とからなる。円筒部３６は樹脂でプレート１１と一体形成されている。押し付け部材３８は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。プレート１１の下面には、次に述べる係止用フランジ爪４１が入り込む該係止用フランジ爪４１と同形状の凹所４２が形成されている。押付部材３８は、円筒部３６に挿入された軸部３９と、軸部３９の上端に形成された押付用フランジ部４０と、軸部３９の下端に形成された係止用フランジ爪４１とからなる。係止用フランジ爪４１がプレート１１の下面の凹所４２に入り込んだときには、押付用フランジ部４０は弾性Ｏリング３７を押し付けないが、押付用フランジ部４０で弾性Ｏリング３７を押し付けて膨径させながら押付用フランジ部４０を所定角度水平回転させて、係止用フランジ爪４１を凹所４２から離脱させてプレート１１の下面の円筒孔周縁に係止させるようになっている。
【００２３】
図１２（ａ）に示すように、上記のとおり弾性Ｏリング３７を押し付けて膨径させた状態のときは、膨径した弾性Ｏリング３７がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合しやすいため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図１２（ｂ）に示すように、弾性Ｏリング３７を押し付けない状態のときは、縮径した弾性Ｏリング３７がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合しにくいため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例４は、この両状態に変化させられる。
【実施例５】
【００２４】
図１３〜図１５に示すように、実施例５のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒部４６と、この円筒部４６に係合して円筒部４６の上端からフランジ状にはみ出す係止蓋部４７と、係止蓋部４７をプレート部１１の後端部につなぐ湾曲性のあるバンド部４８とからなり、これらは樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止蓋部４７は、円盤状の蓋本体４９と、蓋本体４９の下面から突設された、間隙５０をおいて対向する２つの半割円筒状の可撓部５１と、可撓部５１の下端部からの膨径状に突出した係止部５２とからなる。そして、円筒部４６の円筒孔に可撓部５１を撓ませながら圧入すると、係止部５２が円筒部４６の段部５３に係止するようになっている。
【００２５】
図１５（ａ）に示すように、係止蓋部４７を円筒部４６に係合させたときは、係止蓋部４７がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。このとき、バンド部４８はフロアマット６の後部を折り返す。一方、図１５（ｂ）に示すように、係止蓋部４７を円筒部４６から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。このとき、係止蓋部４７はバンド部４８でプレートに繋がっているため紛失しない。実施例５は、この両状態に変化させられる。
【実施例６】
【００２６】
図１６〜図１８に示すように、実施例６のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例５のマット係止突起１３に対して、バンド部５４をより湾曲性の低い板部５５と可撓性のあるインテグラルヒンジ５６とで構成した点と、係止蓋部５７を板部５５と連続的に形成した点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。なお、プレート１１の形状は、実施例１〜５では後細り形状であったが、実施例６では長方形状である。
【実施例７】
【００２７】
図１９〜図２１に示すように、実施例７のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱６０と、この支柱６０に係合して支柱６０の上端よりフランジ状にはみ出す係止蓋部６１とからなる。支柱６０は樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止蓋部６１は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。支柱６０の外周面には、複数の環状凸部６２が形成されている。係止蓋部６１は、円盤状の蓋本体６３と、蓋本体６３の下面から突設された、間隙６４をおいて対向する４つの４半割円筒状の可撓部６５とからなり、可撓部６５の内面には複数の環状凹部６６が形成されている。そして、支柱６０に可撓部６５を撓ませながら圧入すると、複数の環状凸部６２と環状凹部６６とが係合するようになっている。
【００２８】
図２１（ａ）に示すように、係止蓋部６１を支柱６０に係合させたときは、係止蓋部６１がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図２１（ｂ）に示すように、係止蓋部６１を支柱６０から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例７は、この両状態に変化させられる。
【実施例８】
【００２９】
図２２〜図２４に示すように、実施例７のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱６７と、この支柱６７に係合して支柱６７の上端から側方にはみ出すバネ線クリップ６８とからなる。支柱６７は樹脂でプレート１１と一体形成され、縦割り状のスリット６９とその下の段部７０とが形成されている。バネ線クリップ６８は、支柱６７から側方にはみ出すループ部７１と、その下端から曲げられた係止部７２とからなる。ループ部７１の中央部はスリット６９に入り込み、係止部７２はループ部７１の弾性で段部７０に係合するようになっている。
【００３０】
図２４（ａ）に示すように、バネ線クリップ６８を支柱６７に係合させたときは、はみ出したループ部７１がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図２４（ｂ）に示すように、バネ線クリップ６８を支柱６７から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例８は、この両状態に変化させられる。
【実施例９】
【００３１】
図２５〜図２７に示すように、実施例９のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱７３と、この支柱７３に係合して支柱７３の上端よりフランジ状にはみ出す係止蓋部７４とからなる。支柱７３は樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止蓋部７４は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。支柱７３の上部には、球状部７５が形成されている。係止蓋部７４は、円盤状の蓋本体７６と、蓋本体７６の下面から突設された、間隙７７をおいて対向する４つの４半割円筒状の可撓部７８とからなり、可撓部７８の内面には複数の環状凸部７９が形成されている。そして、支柱７３の球状部７５に可撓部７８を撓ませながら圧入すると、球状部７５の下に環状凸部７９が係合するようになっている。
【００３２】
図２７（ａ）に示すように、係止蓋部７４を支柱７３に係合させたときは、係止蓋部７４がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図２７（ｂ）に示すように、係止蓋部７４を支柱７３から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例９は、この両状態に変化させられる。
【実施例１０】
【００３３】
図２８〜図３０に示すように、実施例５のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例５のマット係止突起１３に対して、係止蓋部４７の寸法形状が異なるものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１１】
【００３４】
図３１〜図３３に示すように、実施例８のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱８０と、この支柱８０の上部に水平軸の周りに回転可能に設けた係止部材８１とからなる。支柱８０は樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止部材８１は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。支柱８０の上部は、縦割り状の間隔８２が形成されることで、左右の支柱片８３に分かれている。支柱片８３の内面には軸孔８４が形成され、支柱片８３の上面には第１係止凹所８５が形成され、支柱片８３の側部には第２係止凹所８６が形成されている。係止部材８１は、幅がおよそ間隔８２に等しく、側面の短辺がおよそ支柱８０の直径に等しく、側面の長辺が支柱８０の直径より大きい、直方体形状に形成されており、該長辺は支柱８０の下部よりも径方向の両方にはみ出しうるものである。係止部材８１の両側面には、軸孔８４に回転可能に係合する回転軸８７と、第１係止凹所８５と第２係止凹所８６に選択的に係止する係止ピン８８が形成されている。
【００３５】
図３３（ａ）に示すように、係止部材８１をその長辺が横方向となり支柱８０の下部よりも径方向にはみ出す姿勢に回転させ、係止ピン８８を第１係止凹所８５に係止させたときは、係止部材８１がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図３３（ｂ）に示すように、係止部材８１をその短辺が横方向となり支柱８０の下部よりも径方向にはみ出さない姿勢に回転させ、係止ピン８８を第２係止凹所８５に係止させたときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例１１は、この両状態に変化させられる。
【実施例１２】
【００３６】
図３４〜図３６に示すように、実施例９のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例１１のマット係止突起１３に対して、係止部材８１の長辺が支柱８０の下部よりも径方向の一方のみにはみ出しうるものである点と、係止部材８１の長辺方向の先端部が円柱状に形成されている点と、係止ピンを省略する代わりに、軸孔８４と回転軸８７とに、９０度回転する毎に係止する矩形状を採用した点と、この係止を外して回転させるのを容易にするための肉抜き８９を軸孔８４の周りに設けた点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１３】
【００３７】
図３７〜図３９に示すように、実施例９のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例１２のマット係止突起１３に対して、矩形状の採用に代えて、支柱８０の間隔８２の内底面に形成した凸部９１と、係止部材８１の周りに形成した凹部９２とが、９０度回転する毎に係止するようにした点と、肉抜き８９を凸部９１の下側に設けた点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１４】
【００３８】
図４０〜図４２に示すように、実施例１４のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例１２のマット係止突起１３に対して、係止部材８１に回転軸に代えてふたこぶ状の長孔９３を形成し、別体形成した回転軸９３を該長孔９３のふたこぶに選択的に係止するようにした点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１５】
【００３９】
図４３〜図４５に示すように、実施例１５のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱に、蓋部材を係合するようにしたものである。
【実施例１６】
【００４０】
図４６〜図４８に示すように、実施例１６のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱に、蓋部材を係合するようにしたものである。
【実施例１７】
【００４１】
図４９〜図５１に示すように、実施例１７のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱に、スライド蓋部材を横から係合するようにしたものである。
【００４２】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【符号の説明】
【００４３】
１３ マット係止突起
【技術分野】
【０００１】
本発明は、自動車用のフロアマットをカーペットへ係止するためのフロアマットクリップに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来のフロアマットクリップは、フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、上端部分が座席側へ折り曲げられた形状に、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットに形成された係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とからなり、合成樹脂で一体成形されていた（特許文献１、特許文献２）。
【０００３】
マット係止突起はプレートの上面から垂直に突設された円柱状の首部と、当該首部の上端から座席側へ傾斜した爪状の頭部からなる。頭部を座席側へ傾斜させることにより、マット係止突起は、その上端部分が座席側へ折り曲げられた形状となる。フロアマットには、乗客の足で図の矢印方向へ荷重が掛けられるので、当該マット係止突起は係止孔の周縁へフック止め的に係合することとなる。そして、頭部の傾斜方向が座席方向以外であると、既述の荷重方向の関係から、フロアマットが係止突起より外れ易くなるので好ましくないとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】実公平６−２４２７８号公報
【特許文献２】意匠登録第８０１９０６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記のとおり、従来のフロアマットクリップは、上記形状のマット係止突起がフロアマットの係止孔の周縁へフック止め的に係合していたので、フロアマット使用時に係止孔がマット係止突起から抜けてフロアマットが外れるようなことはなかった。
【０００６】
しかしその反面、フロアやフロアマットの清掃等のために、係止孔をマット係止突起から抜いてフロアマットを外そうとすると、外しにくいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
（１） 本発明のフロアマットクリップは、フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とする。
【０００８】
（２） また、本発明のフロアマットクリップのマット係止突起は、フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔の周縁へ係合するマット係止突起とにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、フロアマット使用時には、相対的に係止孔がマット係止突起から抜けにくい状態にして、フロアマットが外れることを防止し、また、フロアやフロアマットの清掃時には、相対的に係止孔がマット係止突起から抜けやすい状態にして、フロアマットを容易に外すことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】実施例１の斜視図である。
【図２】実施例１の、（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３】実施例１の使用状態を示す断面図である。
【図４】実施例２の斜視図である。
【図５】実施例２の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図６】実施例２の使用状態を示す断面図である。
【図７】実施例３の斜視図である。
【図８】実施例３の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図９】実施例３の使用状態を示す断面図である。
【図１０】実施例４の斜視図である。
【図１１】実施例４の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図１２】実施例４の使用状態を示す断面図である。
【図１３】実施例５の斜視図である。
【図１４】実施例５の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図１５】実施例５の使用状態を示す断面図である。
【図１６】実施例６の斜視図である。
【図１７】実施例６の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図１８】実施例６の使用状態を示す断面図である。
【図１９】実施例７の斜視図である。
【図２０】実施例７の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図２１】実施例７の使用状態を示す断面図である。
【図２２】実施例８の斜視図である。
【図２３】実施例８の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図２４】実施例８の使用状態を示す断面図である。
【図２５】実施例９の斜視図である。
【図２６】実施例９の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図２７】実施例９の使用状態を示す断面図である。
【図２８】実施例１０の斜視図である。
【図２９】実施例１０の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３０】実施例１０の使用状態を示す断面図である。
【図３１】実施例１１の斜視図である。
【図３２】実施例１１の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３３】実施例１１の使用状態を示す断面図である。
【図３４】実施例１２の斜視図である。
【図３５】実施例１２の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３６】実施例１２の使用状態を示す断面図である。
【図３７】実施例１３の斜視図である。
【図３８】実施例１３の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図３９】実施例１３の使用状態を示す断面図である。
【図４０】実施例１４の斜視図である。
【図４１】実施例１４の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図４２】実施例１４の使用状態を示す断面図である。
【図４３】実施例１５の斜視図である。
【図４４】実施例１５の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図４５】実施例１５の使用状態を示す断面図である。
【図４６】実施例１６の斜視図である。
【図４７】実施例１６の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図４８】実施例１６の使用状態を示す断面図である。
【図４９】実施例１７の斜視図である。
【図５０】実施例１７の（ａ）正面図、（ｂ）平面図、（ｃ）底面図、（ｄ）右側面図、（ｅ）左側面図である。背面図は正面図と対称に表れる。
【図５１】実施例１７の使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１１】
フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップである。
【００１２】
実施例１〜１７のフロアマットクリップを説明する前に、自動車のフロアとフロアマットについて説明しておく。各実施例の断面図（図３等）において、左側が前方向（運転席であればペダルがある側）、右側が後方向（座席側）示している。自動車用のフロアパネル１の上にはカーペット２が前後左右に動かないように敷かれている。カーペット２には係止孔３が形成され、図示例の係止孔３における周縁４は、ハトメ状（フランジ付金属筒）の補強部材５で補強されている。カーペット２の上に載せられるフロアマット６には係止孔７が形成され、図示例の係止孔７における周縁８は、ハトメ状（フランジ付金属筒）の補強部材９で補強されている。なお、周縁４，８の補強部材の材質及び固定の態様は特に限定されない。例えば、樹脂製の筒状部材を補強部材とし、これをカーペットやフロアマットへ接着することでもよいし、カーペットやフロアマットへ樹脂を含浸させて補強部材とすることでもよい。
【００１３】
いずれの実施例１〜１７のフロアマットクリップも、フロアマット６とカーペット２との間へ介在されるプレート１１と、プレート１１の下面から膨出されて、カーペット２の係止孔３を貫通して該係止孔３の周縁４へ係合するカーペット係止突起１２と、プレート１１の上面から膨出されて、フロアマット６の係止孔７を貫通して該係止孔７の周縁８へ係合するマット係止突起１３とを備えている。プレート１１において、カーペット係止突起とマット係止突起１３とは前後方向に離間している。
【００１４】
いずれの実施例１〜１７のフロアマットクリップも、プレート１１は樹脂で左右幅よりも前後に長く形成されている。また、カーペット係止突起１２は、間隙１４をおいて対向する２つの半割円筒状の可撓部１５と、可撓部１５の下端部からの膨径状に突出した係止部１６とからなり、これら１５，１６は樹脂でプレート１１と一体形成されている。そして、間隙１４を狭めるように２つの半割円筒状の可撓部１５を撓ませて、係止部１６をカーペット２の係止孔３に挿入し、該撓みが戻ると、係止部１６が係止孔３の周縁４に係止するようになっている。
【００１５】
いずれの実施例１〜１７のフロアマットクリップも、マット係止突起１３は、相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態と、相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態とに変化させられるように構成されているが、その態様が異なる。そこで、以下の実施例１〜１７の説明では、主としてマット係止突起１３の態様について説明し、プレートの構造が他と異なるものはプレートについても説明する。
【実施例１】
【００１６】
図１〜図３に示すように、実施例１のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された間隔をおく一対の縦割り円柱状の支柱１７と、この支柱１７の間隔からプレート１１に形成されたスリット１８にかけて入り込んで傾動可能に軸着されたＬ字状の傾動部材２０（２１は支柱１７の間隔に入り込む縦部、２２はスリット１８に入り込む横部）とからなる。支柱１７は樹脂でプレート１１と一体形成されている。傾動部材２０は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。傾動部材２０は縦部２１の上端に後方向（座席側）へ突出した爪部２３を備えている。この軸着は、傾動部材２０の両側面に形成された凸部２４と、プレート１１のスリット１８の両内面に形成された凹部２５とが、回動可能に係合することによっている。
【００１７】
図３（ａ）に示すように、傾動部材２０の縦部２１がほぼ垂立して爪部２３が後方向へ突出した状態のときは、爪部２３がフロアマット６の係止孔７の周縁８へフック止め的に係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図３（ｂ）に示すように、傾動部材２０の縦部２１を前方向に傾動して爪部２３の一部又は大半部が支柱１７の間隔内に入った状態のときは、前記フック止めが弱まるため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例１は、この両状態に変化させられる。
【実施例２】
【００１８】
図４〜図６に示すように、実施例２のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒状の首部２７と、この首部２７に対して水平回転可能に係合した爪状の頭部２８とからなる。首部２７は樹脂でプレート１１と一体形成されている。頭部２８は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。頭部２８は首部２７の円筒穴に入り込む軸２９と、軸２９から斜め上方に突出する爪３０とからなる。軸２９の係合は、軸２９に形成された環状溝と、首部２７の円筒穴に形成された環状凸部とが、回転可能に係合することによっている。
【００１９】
図６（ａ）に示すように、首部２７を回転させてその爪３０が後方向へ突出するように向く状態のときは、爪３０がフロアマット６の係止孔７の周縁８へフック止め的に係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図６（ｂ）に示すように、首部２７を回転させてその爪３０が前方向へ突出するように向く状態のときは、その爪３０の傾斜はフロアマット６の後端部を持ち上げるときの係止孔７の傾斜と同方向になるため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例２は、この両状態に変化させられる。
【実施例３】
【００２０】
図７〜図９に示すように、実施例３のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒状の首部３２と、この首部３２から後方斜め上方に突出する頭部３３とからなり、頭部３３と首部３２の少なくとも上部は、その左右方向中央に縦割り状の間隙３４が形成されているため、左右方向の可撓性を備えている。首部３２及び頭部３３は樹脂でプレート１１と一体形成されている。
【００２１】
図９（ａ）に示すように、頭部３３と首部３２の少なくとも上部が間隙３４を隔てた自然状態のときは、頭部３３がフロアマット６の係止孔７の周縁８へフック止め的に係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図９（ｂ）に示すように、頭部３３と首部３２の少なくとも上部を撓ませて左右方向に接近させた状態のときは、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例３は、この両状態に変化させられる。
【実施例４】
【００２２】
図１０〜図１２に示すように、実施例４のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒部３６と、この円筒部３６の上端面に載せられるゴム製又はエラストマー製の弾性Ｏリング３７と、弾性Ｏリング３７を押し付けて膨径させる押付部材３８とからなる。円筒部３６は樹脂でプレート１１と一体形成されている。押し付け部材３８は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。プレート１１の下面には、次に述べる係止用フランジ爪４１が入り込む該係止用フランジ爪４１と同形状の凹所４２が形成されている。押付部材３８は、円筒部３６に挿入された軸部３９と、軸部３９の上端に形成された押付用フランジ部４０と、軸部３９の下端に形成された係止用フランジ爪４１とからなる。係止用フランジ爪４１がプレート１１の下面の凹所４２に入り込んだときには、押付用フランジ部４０は弾性Ｏリング３７を押し付けないが、押付用フランジ部４０で弾性Ｏリング３７を押し付けて膨径させながら押付用フランジ部４０を所定角度水平回転させて、係止用フランジ爪４１を凹所４２から離脱させてプレート１１の下面の円筒孔周縁に係止させるようになっている。
【００２３】
図１２（ａ）に示すように、上記のとおり弾性Ｏリング３７を押し付けて膨径させた状態のときは、膨径した弾性Ｏリング３７がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合しやすいため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図１２（ｂ）に示すように、弾性Ｏリング３７を押し付けない状態のときは、縮径した弾性Ｏリング３７がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合しにくいため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例４は、この両状態に変化させられる。
【実施例５】
【００２４】
図１３〜図１５に示すように、実施例５のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された円筒部４６と、この円筒部４６に係合して円筒部４６の上端からフランジ状にはみ出す係止蓋部４７と、係止蓋部４７をプレート部１１の後端部につなぐ湾曲性のあるバンド部４８とからなり、これらは樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止蓋部４７は、円盤状の蓋本体４９と、蓋本体４９の下面から突設された、間隙５０をおいて対向する２つの半割円筒状の可撓部５１と、可撓部５１の下端部からの膨径状に突出した係止部５２とからなる。そして、円筒部４６の円筒孔に可撓部５１を撓ませながら圧入すると、係止部５２が円筒部４６の段部５３に係止するようになっている。
【００２５】
図１５（ａ）に示すように、係止蓋部４７を円筒部４６に係合させたときは、係止蓋部４７がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。このとき、バンド部４８はフロアマット６の後部を折り返す。一方、図１５（ｂ）に示すように、係止蓋部４７を円筒部４６から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。このとき、係止蓋部４７はバンド部４８でプレートに繋がっているため紛失しない。実施例５は、この両状態に変化させられる。
【実施例６】
【００２６】
図１６〜図１８に示すように、実施例６のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例５のマット係止突起１３に対して、バンド部５４をより湾曲性の低い板部５５と可撓性のあるインテグラルヒンジ５６とで構成した点と、係止蓋部５７を板部５５と連続的に形成した点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。なお、プレート１１の形状は、実施例１〜５では後細り形状であったが、実施例６では長方形状である。
【実施例７】
【００２７】
図１９〜図２１に示すように、実施例７のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱６０と、この支柱６０に係合して支柱６０の上端よりフランジ状にはみ出す係止蓋部６１とからなる。支柱６０は樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止蓋部６１は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。支柱６０の外周面には、複数の環状凸部６２が形成されている。係止蓋部６１は、円盤状の蓋本体６３と、蓋本体６３の下面から突設された、間隙６４をおいて対向する４つの４半割円筒状の可撓部６５とからなり、可撓部６５の内面には複数の環状凹部６６が形成されている。そして、支柱６０に可撓部６５を撓ませながら圧入すると、複数の環状凸部６２と環状凹部６６とが係合するようになっている。
【００２８】
図２１（ａ）に示すように、係止蓋部６１を支柱６０に係合させたときは、係止蓋部６１がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図２１（ｂ）に示すように、係止蓋部６１を支柱６０から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例７は、この両状態に変化させられる。
【実施例８】
【００２９】
図２２〜図２４に示すように、実施例７のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱６７と、この支柱６７に係合して支柱６７の上端から側方にはみ出すバネ線クリップ６８とからなる。支柱６７は樹脂でプレート１１と一体形成され、縦割り状のスリット６９とその下の段部７０とが形成されている。バネ線クリップ６８は、支柱６７から側方にはみ出すループ部７１と、その下端から曲げられた係止部７２とからなる。ループ部７１の中央部はスリット６９に入り込み、係止部７２はループ部７１の弾性で段部７０に係合するようになっている。
【００３０】
図２４（ａ）に示すように、バネ線クリップ６８を支柱６７に係合させたときは、はみ出したループ部７１がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図２４（ｂ）に示すように、バネ線クリップ６８を支柱６７から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例８は、この両状態に変化させられる。
【実施例９】
【００３１】
図２５〜図２７に示すように、実施例９のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱７３と、この支柱７３に係合して支柱７３の上端よりフランジ状にはみ出す係止蓋部７４とからなる。支柱７３は樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止蓋部７４は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。支柱７３の上部には、球状部７５が形成されている。係止蓋部７４は、円盤状の蓋本体７６と、蓋本体７６の下面から突設された、間隙７７をおいて対向する４つの４半割円筒状の可撓部７８とからなり、可撓部７８の内面には複数の環状凸部７９が形成されている。そして、支柱７３の球状部７５に可撓部７８を撓ませながら圧入すると、球状部７５の下に環状凸部７９が係合するようになっている。
【００３２】
図２７（ａ）に示すように、係止蓋部７４を支柱７３に係合させたときは、係止蓋部７４がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図２７（ｂ）に示すように、係止蓋部７４を支柱７３から外したときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例９は、この両状態に変化させられる。
【実施例１０】
【００３３】
図２８〜図３０に示すように、実施例５のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例５のマット係止突起１３に対して、係止蓋部４７の寸法形状が異なるものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１１】
【００３４】
図３１〜図３３に示すように、実施例８のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱８０と、この支柱８０の上部に水平軸の周りに回転可能に設けた係止部材８１とからなる。支柱８０は樹脂でプレート１１と一体形成されている。係止部材８１は樹脂でプレート１１とは別体に形成されている。支柱８０の上部は、縦割り状の間隔８２が形成されることで、左右の支柱片８３に分かれている。支柱片８３の内面には軸孔８４が形成され、支柱片８３の上面には第１係止凹所８５が形成され、支柱片８３の側部には第２係止凹所８６が形成されている。係止部材８１は、幅がおよそ間隔８２に等しく、側面の短辺がおよそ支柱８０の直径に等しく、側面の長辺が支柱８０の直径より大きい、直方体形状に形成されており、該長辺は支柱８０の下部よりも径方向の両方にはみ出しうるものである。係止部材８１の両側面には、軸孔８４に回転可能に係合する回転軸８７と、第１係止凹所８５と第２係止凹所８６に選択的に係止する係止ピン８８が形成されている。
【００３５】
図３３（ａ）に示すように、係止部材８１をその長辺が横方向となり支柱８０の下部よりも径方向にはみ出す姿勢に回転させ、係止ピン８８を第１係止凹所８５に係止させたときは、係止部材８１がフロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けにくい状態である。一方、図３３（ｂ）に示すように、係止部材８１をその短辺が横方向となり支柱８０の下部よりも径方向にはみ出さない姿勢に回転させ、係止ピン８８を第２係止凹所８５に係止させたときは、フロアマット６の係止孔７の周縁８へ係合するものがないため、マット係止突起１３は相対的にフロアマット６の係止孔７が抜けやすい状態である。実施例１１は、この両状態に変化させられる。
【実施例１２】
【００３６】
図３４〜図３６に示すように、実施例９のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例１１のマット係止突起１３に対して、係止部材８１の長辺が支柱８０の下部よりも径方向の一方のみにはみ出しうるものである点と、係止部材８１の長辺方向の先端部が円柱状に形成されている点と、係止ピンを省略する代わりに、軸孔８４と回転軸８７とに、９０度回転する毎に係止する矩形状を採用した点と、この係止を外して回転させるのを容易にするための肉抜き８９を軸孔８４の周りに設けた点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１３】
【００３７】
図３７〜図３９に示すように、実施例９のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例１２のマット係止突起１３に対して、矩形状の採用に代えて、支柱８０の間隔８２の内底面に形成した凸部９１と、係止部材８１の周りに形成した凹部９２とが、９０度回転する毎に係止するようにした点と、肉抜き８９を凸部９１の下側に設けた点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１４】
【００３８】
図４０〜図４２に示すように、実施例１４のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、実施例１２のマット係止突起１３に対して、係止部材８１に回転軸に代えてふたこぶ状の長孔９３を形成し、別体形成した回転軸９３を該長孔９３のふたこぶに選択的に係止するようにした点において相違するものであり、その他の構成及び作用効果は共通である。
【実施例１５】
【００３９】
図４３〜図４５に示すように、実施例１５のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱に、蓋部材を係合するようにしたものである。
【実施例１６】
【００４０】
図４６〜図４８に示すように、実施例１６のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱に、蓋部材を係合するようにしたものである。
【実施例１７】
【００４１】
図４９〜図５１に示すように、実施例１７のフロアマットクリップにおけるマット係止突起１３は、プレート１１の上面から垂直に突設された支柱に、スライド蓋部材を横から係合するようにしたものである。
【００４２】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
【符号の説明】
【００４３】
１３ マット係止突起
【特許請求の範囲】
【請求項１】
フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップ。
【請求項２】
フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔の周縁へ係合するマット係止突起とにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップのマット係止突起。
【請求項１】
フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートと、プレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するマット係止突起と、プレートの下面から膨出されて、カーペットの係止孔を貫通して該係止孔の周縁へ係合するカーペット係止突起とを備えるフロアマットクリップにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップ。
【請求項２】
フロアマットとカーペットとの間へ介在されるプレートの上面から膨出されて、フロアマットの係止孔の周縁へ係合するマット係止突起とにおいて、マット係止突起を、相対的にフロアマットの係止孔が抜けにくい状態と、相対的にフロアマットの係止孔が抜けやすい状態とに変化させられるように構成したことを特徴とするフロアマットクリップのマット係止突起。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３１】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
【図３７】
【図３８】
【図３９】
【図４０】
【図４１】
【図４２】
【図４３】
【図４４】
【図４５】
【図４６】
【図４７】
【図４８】
【図４９】
【図５０】
【図５１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図１７】
【図１８】
【図１９】
【図２０】
【図２１】
【図２２】
【図２３】
【図２４】
【図２５】
【図２６】
【図２７】
【図２８】
【図２９】
【図３０】
【図３１】
【図３２】
【図３３】
【図３４】
【図３５】
【図３６】
【図３７】
【図３８】
【図３９】
【図４０】
【図４１】
【図４２】
【図４３】
【図４４】
【図４５】
【図４６】
【図４７】
【図４８】
【図４９】
【図５０】
【図５１】
【公開番号】特開２０１１−１０５１４４（Ｐ２０１１−１０５１４４Ａ）
【公開日】平成２３年６月２日（２０１１．６．２）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２６２３９９（Ｐ２００９−２６２３９９）
【出願日】平成２１年１１月１７日（２００９．１１．１７）
【出願人】（０００２４１４６３）豊田合成株式会社 (3,467)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年６月２日（２０１１．６．２）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１１月１７日（２００９．１１．１７）
【出願人】（０００２４１４６３）豊田合成株式会社 (3,467)
【Ｆターム（参考）】
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