自走式移動体のシステム
【課題】自走式移動体本体と充電台とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供する。
【解決手段】自走式移動体のシステム100は、制御部116と充電池115とを有し、充電池115からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体110と、充電池115を充電するための充電台120と、自走式移動体本体110を充電台120に誘導して自走式移動体本体110を充電台120に接続するための誘導制御手段を備え、誘導制御手段は、充電台120に配置される発光ダイオード122と、自走式移動体本体110に配置される測距センサ113とを含み、測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された光を検出して制御部116に信号を送信し、制御部116が信号を受信して充電台120の方向と位置とを認識する。
【解決手段】自走式移動体のシステム100は、制御部116と充電池115とを有し、充電池115からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体110と、充電池115を充電するための充電台120と、自走式移動体本体110を充電台120に誘導して自走式移動体本体110を充電台120に接続するための誘導制御手段を備え、誘導制御手段は、充電台120に配置される発光ダイオード122と、自走式移動体本体110に配置される測距センサ113とを含み、測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された光を検出して制御部116に信号を送信し、制御部116が信号を受信して充電台120の方向と位置とを認識する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には自走式移動体のシステムに関し、特定的には、充電を必要とする自走式移動体のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭やオフィス、あるいは公共施設において、掃除、留守番などの分野を中心に、ロボットを使用して各種作業、家事を自動化するところが増えつつある。このように、各種作業や家事の自動化を目的として用いられるロボットは、主にバッテリー駆動によって自走し、無人化及び省力化を図ることができると期待されている。このような自走式ロボットとしては、例えば、自走して自動的に部屋の床の清掃作業を行う自走式掃除機や、自走して部屋の画像を撮影して携帯電話などに送信する留守番ロボットなどがある。
【0003】
このような自走式ロボットが一般家庭で使用され、より一層普及するには、使用者の要望に応える必要がある。使用者の要望の中には、例えば、充電が確実に行われ、失敗がないことがある。自走式移動体の充電を自動的に行うためには、まず自走式移動体が充電台の位置を特定し、かつ、自走式移動体の充電池の端子部形状が、充電台の給電用接続手段と確実に接続する必要がある。自走式移動体の充電時に、充電台の接点との接触が確実に行われないと充電に失敗することがある。
【0004】
例えば、特許第2701414号公報(特許文献1)に記載の自走式掃除機は、自走式掃除機の本体に備わる誘導制御手段を用いて、清掃終了後に本体を清掃開始地点である充電装置まで戻し、本体と充電装置とを接続して本体に充電する。充電装置は、本体と充電装置との接続状態を検知する接続検知手段と、本体と充電装置との接続状態を表示する表示手段とを有する。自走式掃除機の誘導制御手段としてジャイロなどを用いて方向指示を行い、清掃終了後に本体を充電装置に帰還させる。また、本体との接続状態を検知する接続検知手段を使って、本体と充電装置との接続状態を表示して、使用者に注意を促すことができる。
【特許文献1】特許第2701414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許第2701414号公報(特許文献1)に記載の自走式掃除機は、本体が充電装置の位置まで帰還することができても、本体と充電装置との接続が不十分で本体に充電ができないことがある。そのような場合には、使用者が本体を再度充電させることになり、自走式掃除機を必要なときに使用できない状況が生じる。
【0006】
このように、従来の自走式掃除機などの自走式移動体においては、移動体本体と充電装置との接続が確実に行われず、充電に失敗する可能性があり、自走式移動体を使用したいときに使用できないという問題があった。
【0007】
そこで、この発明の目的は、自走式移動体と充電装置とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に従った自走式移動体のシステムは、制御部と充電池とを有し、充電池からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体と、充電池を充電するための充電台と、自走式移動体本体を充電台に誘導して自走式移動体本体を充電台に接続するための誘導制御手段とを備え、誘導制御手段は、充電台に配置される発光装置と、自走式移動体本体に配置される測距センサとを含み、測距センサは、発光装置から発射された光を検出して制御部に信号を送信し、制御部が信号を受信して充電台の方向と位置とを認識する。
【0009】
このようにすることにより、従来の自走式移動体のシステムのようにジャイロを用いるなどして自走式移動体本体に方向指示を行い、充電台に帰還させる手段に加えて、自走式移動体本体と充電台との信号の送受信によって、自走式移動体本体がより正確に充電台に近接して接続位置を検知して、自走式移動体本体と充電台とがより確実に接続されることができる。
【0010】
測距センサは、発光装置から発射された光を受光して、制御部に信号を送信する。制御部は、測距センサが発光装置から発射された光を受光したときの自走式移動体本体の位置から見た充電台の方向を特定することができる。また、制御部は光が測距センサに入射した角度に基づいて充電台までの距離を算出して、充電台の位置を知ることができる。したがって、自走式移動体本体をより正確に充電台に接続することができる。
【0011】
また、このようにすることにより、自走式移動体本体と充電台とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供することができる。
【0012】
この発明に従った自走式移動体のシステムは、発光装置から発射される光の進行方向と、自走式移動体本体が充電台と接続するために充電台に向かって進行する方向とのなす角度が180°であることが好ましい。
【0013】
このようにすることにより、自走式移動体本体の正面に配置されている測距センサは、自走式移動体本体が充電台に向かって進行している間、常に充電台から発光される光を受光することができるので、自走式移動体本体は、充電台の位置をより精密に知ることができる。したがって、自走式移動体本体と充電台との接続を容易に、確実に行うことができる。
【0014】
この発明に従った自走式移動体のシステムは、自走式移動体本体と充電台との接続位置を検出するための位置検出手段をさらに備えることが好ましい。
【0015】
このようにすることにより、自走式移動体本体は、より正確に充電台の位置を検知することができる。
【0016】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、位置検出手段は、自走式移動体本体または充電台の一方に配置される発光手段と、自走式移動体本体または充電台の他方に配置される受光手段とを含むことが好ましい。
【0017】
このようにすることにより、制御部は、発光手段から発射される光を受光手段が受光しているかどうかを検知し、受光手段が発光手段から発射された光を受光していなければ、受光手段が発光手段から発射された光を受光するように自走式移動体本体を移動させることができる。このようにして、自走式移動体本体を、充電台により正確に接続させることができる。
【0018】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、受光手段は、自走式移動体本体に配置される複数の受光部を含み、複数の受光部は位置決め受光部を含み、複数の受光部のいずれかが発光手段から発射された光を受光したとき、制御部は、複数の受光部のうち、発光手段から発射された光を受光した受光部を特定し、その受光部が位置決め受光部でない場合、位置決め受光部が発光手段から発射される光を受光するように自走式移動体本体を移動させるように制御することが好ましい。
【0019】
このようにすることにより、充電台の位置の検知の精度をより高めることができる。
【0020】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、充電池は充電端子を有し、充電台は、充電端子と接続して充電地に給電するための給電用接続手段を有し、給電用接続手段は内部に磁力発生部材を含み、充電端子は磁性体であることが好ましい。
【0021】
このようにすることにより、充電台と自走式移動体本体とがより確実に接続される。
【0022】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、自走式移動体本体は、移動するための駆動輪を有し、充電台は駆動輪を受容するための凹部を有し、駆動輪が凹部に受容されると充電端子が給電用接続手段と接続して充電池を充電することができるように構成されていることが好ましい。
【0023】
このようにすることにより、充電中の充電台と自走式移動体本体との位置関係が固定される。例えば、充電中に自走式移動体本体や充電台に振動が加わっても、自走式移動体本体と充電台との接続が保たれて確実に充電が行われる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、この発明によれば、自走式移動体本体と充電台とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
(第一の実施形態)
図1は、この発明の第一の実施の形態として、自走式移動体のシステムの全体を示す斜視図である。図1に示すように、自走式移動体のシステム100は、円盤状の自走式移動体本体110と、充電台120とを備える。図2は、自走式移動体本体の全体を示す斜視図、図3は充電台の全体を示す斜視図である。
【0027】
図1と図2に示すように、自走式移動体本体110は、筐体111の内部に充電池と制御部とを有し、筐体111の側面に、誘導制御手段として複数の測距センサ113と、充電端子114とを有し、底面の左右に一対の駆動輪112を有する。自走式移動体本体110は、制御部が駆動輪112を制御することによって移動する。充電端子114は、自走式移動体本体110の正面に配置されており、磁性体としてスチール製である。測距センサ113は、発光素子と受光素子とからなる赤外線センサであり、自走式移動体本体110の前面部に2個と、左側面部に2個と、右側面部に2個の合計6個装備されている。
【0028】
図1と図3に示すように、充電台120は、誘導制御手段の発光装置として発光ダイオード122と、自走式移動体本体110が乗るための台座124と、給電用接続手段121と、電源プラグ123とを有する。充電台120には、電源プラグ123が外部の電源に接続されることによって電力が供給される。発光ダイオード122は、赤外線を発光する。
【0029】
給電用接続手段121は、磁力発生部材として、内部にマグネットが装着されている。このように、充電端子114がスチール製であり、給電用接続手段121が内部にマグネットを装着することにより、充電台120と自走式移動体本体110とがより確実に接続される。
【0030】
測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された赤外線を受光して、制御部に信号を送信する。制御部は、測距センサ113が発光ダイオード122から発射された赤外線を受光したときの自走式移動体本体110の位置から見た充電台120の方向を特定することができる。また、制御部は赤外線が測距センサ113に入射した角度に基づいて充電台120までの距離を算出して、充電台120の位置を知ることができる。したがって、自走式移動体本体110がより正確に充電台120に接続することができる。
【0031】
自走式移動体本体110は、清掃作業などの活動が終了すると、ジャイロなどを用いた方向指示によって、充電台120の付近まで帰還する。
【0032】
図4と図5は、この発明の一つの実施の形態として、自走式移動体に充電するための動作を順に示す図である。
【0033】
図4は、この発明の第一の実施の形態として、充電直前の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0034】
図4に示すように、自走式移動体本体110は、清掃作業などの活動終了後、ジャイロなどを用いた方向指示によって充電台120の付近まで帰還する。自走式移動体本体110の測距センサ113が充電台120の発光ダイオード122から発射される赤外線を受光することができる距離まで近づくと、自走式移動体本体110は、誘導制御手段によって、後述するように誘導されて、充電台120の台座124に乗り、自走式移動体本体110の充電端子114が充電台120の給電用接続手段121に接続される。
【0035】
図5は、この発明の第一の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0036】
図5に示すように、充電端子114が給電用接続手段121に接続されると、自走式移動体本体の筐体111の内部に設置されている充電池が充電される。自走式移動体本体110は、充電が完了すると、再び充電台120から離れて清掃作業などの活動に戻ることができる。自走式移動体本体110は、活動中は、充電された充電池から電力供給によって駆動される。
【0037】
図6は、この発明の第一の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【0038】
図6に示すように、自走式移動体本体110の充電池115の充電端子114は、充電台120の給電用接続手段121と接続される。自走式移動体本体110の測距センサ113は、充電台120の発光ダイオード122から発射された赤外線を受光して、制御部116に信号を送る。制御部116は、測距センサ113から送られた信号を受信して、駆動輪112に制御信号を送る。
【0039】
図7は、この発明の第一の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【0040】
図1から図7に基づいて本発明の自走式移動体のシステムの充電動作を説明する。以下の工程において、所定の判断を行う主体は制御部116である。
【0041】
図7に示すように、清掃作業などの活動が終了すると、自走式移動体本体110は、ジャイロなどを用いた方向指示によって、充電台120の付近まで帰還する。自走式移動体本体110の測距センサ113が、充電台120の発光ダイオード122から発射される赤外線を受光することができる位置に到達すると、発光ダイオード122から発射される赤外線を受光した測距センサ113が制御部116に信号を送る。ステップS101では、制御部116が測距センサ113からの信号を受信して、発光ダイオード122が発射した光を受光した測距センサ113を検知する。
【0042】
ステップS102では、制御部116が、測距センサ113から受信した信号をもとに、充電台120の方向を検知する。
【0043】
ステップS103では、自走式移動体本体110の進行方向がステップS102で検知した充電台120の方向であるかどうかを確認する。自走式移動体本体110の進行方向が、ステップS102で検知した充電台の方向であれば、ステップS105に進む。自走式移動体本体110の進行方向が、ステップS102で検知した充電台の方向でなければ、ステップS104に進む。
【0044】
ステップS104では、自走式移動体本体110の進行方向が充電台120の方向を向くように、すなわち、充電端子114が充電台120の方向を向くように、制御部116が駆動輪112を制御して、自走式移動体本体110を回転させる。その後、ステップS101に戻る。
【0045】
自走式移動体本体110の進行方向が充電台120の方向を向くと、発光ダイオード122から発射される赤外線が自走式移動体本体110に向かう方向と、自走式移動体本体110の進行方向とのなす角度が180°になる。
【0046】
このようにすることにより、自走式移動体本体110の正面に配置されている測距センサ113は、自走式移動体本体110が充電台120に向かって進行している間、常に充電台120から発光される赤外線を受光することができるので、自走式移動体本体110は、充電台120の位置をより精密に知ることができる。したがって、自走式移動体本体110と充電台120との接続を容易に、確実に行うことができる。
【0047】
ステップS105では、制御部116は、測距センサ113から受信した信号をもとに、充電台120までの距離を検知する。
【0048】
ステップS106では、充電端子114が給電用接続手段121に接続しているかどうかを確認する。充電端子114が給電用接続手段121に接続していなければ、ステップS107に進む。
【0049】
ステップS107では、制御部116が駆動輪112を制御して、ステップS105で検出した充電台120までの距離だけ、自走式移動体本体110を前進させる。その後、ステップS105に戻る。
【0050】
ステップS106で、充電端子114が給電用接続手段121に接続しているかどうかを確認し、充電端子114が給電用接続手段121に接続していれば、充電を開始する。
【0051】
このように、自走式移動体のシステム100は、制御部116と充電池115とを有し、充電池115からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体110と、充電池115を充電するための充電台120と、自走式移動体本体110を充電台120に誘導して自走式移動体本体110を充電台120に接続するための誘導制御手段とを備え、誘導制御手段は、充電台120に配置される発光ダイオード122と、自走式移動体本体110に配置される測距センサ113とを含み、測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された光を検出して制御部116に信号を送信し、制御部116が信号を受信して充電台120の方向と位置とを認識する。
【0052】
このようにすることにより、従来の自走式移動体のシステムのようにジャイロを用いるなどして自走式移動体本体110に方向指示を行い、充電台120に帰還させる手段に加えて、自走式移動体本体110と充電台120との信号の送受信によって、自走式移動体本体110がより正確に充電台120に近接して接続位置を検知して、自走式移動体本体110と充電台120とがより確実に接続されることができる。
【0053】
測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された光を受光して、制御部116に信号を送信する。制御部116は、測距センサ113が発光ダイオード122から発射された光を受光したときの自走式移動体本体110の位置から見た充電台120の方向を特定することができる。また、制御部116は光が測距センサ113に入射した角度に基づいて充電台120までの距離を算出して、充電台120の位置を知ることができる。したがって、自走式移動体本体110をより正確に充電台120に接続することができる。
【0054】
また、このようにすることにより、自走式移動体本体110と充電台120とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステム100を提供することができる。
【0055】
(第二の実施形態)
図8は、この発明の第二の実施の形態として、自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0056】
図8に示すように、自走式移動体のシステム200は、自走式移動体本体210と、充電台220とを備える。図9は自走式移動体本体の全体を示す斜視図、図10は充電台の全体を示す斜視図である。
【0057】
図8と図9に示すように、自走式移動体本体210が第一の実施形態の自走式移動体本体110と異なる点として、充電端子214が自走式移動体本体210の底面に配置されている。充電端子214は、自走式移動体本体210の底面の正面側に配置されている。また、位置検出手段の受光手段としての受光部として、複数のフォトダイオード217が、自走式移動体本体210の底面に、充電端子214の周囲に配置されている。充電端子214の正面側、すなわち、複数のフォトダイオード217の中央に配置されているフォトダイオードは、位置決め受光部としての位置決めフォトダイオードである。自走式移動体本体210は、第一の実施形態の自走式移動体本体110と同様に、制御部が駆動輪212を制御して移動する。
【0058】
図8と図10に示すように、充電台220は、第一の実施形態の充電台120と異なる点として、充電台220の台座224上に給電用接続手段221が配置されている。また、台座224上に、自走式移動体本体210の駆動輪212を受容する凹部225が形成されている。誘導制御手段の発光装置として発光ダイオード222が充電台220の上部に備えられ、さらに、台座224上に、位置検出手段の発光手段として発光ダイオード226が配置されている。充電台220には、第一の実施形態の充電台120と同様に、電源プラグ223を外部の電源と接続することによって電力が供給される。
【0059】
自走式移動体のシステム200は、第一の実施形態の自走式移動体のシステム100と異なる点として、位置検出手段として、充電台220に配置される発光ダイオード226と、自走式移動体本体210に配置されるフォトダイオード217とを有する。このようにすることにより、自走式移動体本体210は、より正確に充電台220の位置を検知することができる。
【0060】
また、このようにすることにより、制御部は、発光ダイオード226から発射される光をフォトダイオード217が受光しているかどうかを検知し、フォトダイオード217が発光ダイオード226から発射された光を受光していなければ、フォトダイオード217が発光ダイオード226から発射された光を受光するように自走式移動体本体210を移動させる。このようにして、自走式移動体本体210を、充電台220により正確に接続させることができる。
【0061】
図11は、この発明の第二の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0062】
図11に示すように、充電時には自走式移動体本体210は、充電台220の台座224上に乗り上げる。台座224上の凹部225が駆動輪212を受容することによって、自走式移動体本体210の位置が固定される。このようにすることにより、自走式移動体本体210の底面に配置されている充電端子214と、充電台220の台座224上に配置されている給電用接続手段221とが確実に接続され、充電中に自走式移動体本体210や充電台220に振動が加わっても、自走式移動体本体210と充電台220との接続が保たれて、確実に充電が行われる。
【0063】
図12は、この発明の第二の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【0064】
図12に示すように、自走式移動体本体210の充電池215の充電端子214は、充電台220の給電用接続手段221と接続される。自走式移動体本体210の測距センサ213は、充電台220の発光ダイオード222から発射された赤外線を受光して、制御部216に信号を送る。自走式移動体本体210のフォトダイオード217は、充電台220の発光ダイオード226から発射された光を受光して、制御部216に信号を送る。制御部216は、測距センサ213から送られた信号とフォトダイオード217から送られた信号をそれぞれ受信して、駆動輪212に制御信号を送る。
【0065】
図13は、この発明の第二の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【0066】
図8から図13に基づいて本発明の自走式移動体のシステムの充電を説明する。以下の工程において、所定の判断を行う主体は制御部216である。
【0067】
図13に示すように、清掃作業などの活動が終了すると、自走式移動体本体210は、ジャイロなどを用いた方向指示によって、充電台220の付近まで帰還する。自走式移動体本体210の測距センサ213が、充電台220の発光ダイオード222から発射される赤外線を受光することができる位置に到達すると、充電台220の発光ダイオード222から発射される赤外線を受光した測距センサ213が制御部216に信号を送る。ステップS201で、制御部216が、測距センサ213からの信号を受信して、発光ダイオード222が発射した赤外線を受光した測距センサ213を検知する。
【0068】
ステップS202では、制御部216が、測距センサ213から受信した信号をもとに、充電台220の方向を検知する。
【0069】
ステップS203では、自走式移動体本体210の進行方向がステップS202で検知した充電台220の方向であるかどうかを確認する。自走式移動体本体210の進行方向が、ステップS202で検知した充電台220の方向であれば、ステップS205に進む。自走式移動体本体210の進行方向が、ステップS202で検知した充電台220の方向でなければ、ステップS204に進む。
【0070】
ステップS204では、自走式移動体本体210の進行方向が充電台220の方向を向くように、制御部216が駆動輪212を制御して、自走式移動体本体210を回転させる。その後ステップS201に戻る。
【0071】
自走式移動体本体210の進行方向が充電台220の方向を向くと、発光ダイオード222から発射される赤外線が自走式移動体本体210に向かう方向と、自走式移動体本体210の進行方向とのなす角度が180°になる。
【0072】
このようにすることにより、自走式移動体本体210の正面に配置されている測距センサ213は、自走式移動体本体210が充電台220に向かって進行している間、常に充電台220から発光される赤外線を受光することができるので、自走式移動体本体210は、充電台220の位置をより精密に知ることができる。したがって、自走式移動体本体210と充電台220との接続を容易に、確実に行うことができる。
【0073】
ステップS205では、制御部216は、測距センサ213から受信した信号をもとに、充電台220までの距離を検知する。
【0074】
ステップS206では、自走式移動体本体210が、充電台220に到達しているかどうかを確認する。自走式移動体本体210が充電台220に到達していなければ、ステップS207で制御部216が駆動輪212を制御して、ステップS205で検知した充電台220までの距離だけ、自走式移動体本体210を前進させる。その後、ステップS205に戻る。
【0075】
ステップS206で、自走式移動体本体210が充電台220に到達していれば、ステップS208に進む。ステップS208で、自走式移動体本体210の底面に配置されたフォトダイオード217が、充電台220の台座224に配置された発光ダイオード226から発射された光を検知する。発光ダイオード226から発射された光を受光したフォトダイオード217は、制御部216に信号を送る。このようにして、制御部216は、自走式移動体本体210の底面に複数配置されたフォトダイオード217のうち、どのフォトダイオード217が受光したかを検知する。
【0076】
ステップS209では、複数のフォトダイオード217のうち、位置決めフォトダイオードが発光ダイオード226から発射された光を受光しているかどうかを確認する。発光ダイオード226から発射された光を位置決めフォトダイオードが受光していなければ、制御部216が駆動輪212を制御して、自走式移動体本体210を回転させて、位置決めフォトダイオードが発光ダイオード226から発射された光を受光するようにして、ステップS208に戻る。このようにすることにより、充電台の位置の検知の精度をより高めることができる。
【0077】
ステップS209で、発光ダイオード226から発射された光を位置決めフォトダイオードが受光していれば、ステップS211に進み、制御部216が駆動輪212を制御して、自走式移動体本体210を前進させる。自走式移動体本体210が、位置決めフォトダイオードが発光ダイオード226から発射された光を受光するように自走式移動体本体210を回転させた後、前進させると、ステップS212で、充電台220の台座224の凹部225に駆動輪212が受容される。駆動輪212が凹部225に受容されると、自走式移動体本体210の底面に配置されている充電端子が、充電台220の台座224上に配置されている給電用接続端子221と接続されて、充電が開始される。
【0078】
このようにすることにより、充電中の充電台220と自走式移動体本体210との位置関係が固定される。充電中に自走式移動体本体210や充電台220に振動が加わっても、自走式移動体本体210と充電台220との接続が保たれて、確実に充電が行われる。
【0079】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第一の実施の形態として、自走式移動体のシステムの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態として、自走式移動体本体の全体を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態として、充電台の全体を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態として、充電直前の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【図8】本発明の第二の実施の形態として、自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態として、自走式移動体本体の全体を示す斜視図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態として、充電台の全体を示す斜視図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
100:自走式移動体のシステム、110:自走式移動体本体、112:駆動輪、113:測距センサ、114:充電端子、115:充電池、116:制御部、120:充電台、121:給電用接続手段、122:発光ダイオード、200:自走式移動体のシステム、212:駆動輪、213:測距センサ、214:充電端子、215:充電池、216:制御部、217:フォトダイオード、220:充電台、221:給電用接続手段、222:発光ダイオード、225:凹部、226:発光ダイオード。
【技術分野】
【0001】
この発明は、一般的には自走式移動体のシステムに関し、特定的には、充電を必要とする自走式移動体のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般家庭やオフィス、あるいは公共施設において、掃除、留守番などの分野を中心に、ロボットを使用して各種作業、家事を自動化するところが増えつつある。このように、各種作業や家事の自動化を目的として用いられるロボットは、主にバッテリー駆動によって自走し、無人化及び省力化を図ることができると期待されている。このような自走式ロボットとしては、例えば、自走して自動的に部屋の床の清掃作業を行う自走式掃除機や、自走して部屋の画像を撮影して携帯電話などに送信する留守番ロボットなどがある。
【0003】
このような自走式ロボットが一般家庭で使用され、より一層普及するには、使用者の要望に応える必要がある。使用者の要望の中には、例えば、充電が確実に行われ、失敗がないことがある。自走式移動体の充電を自動的に行うためには、まず自走式移動体が充電台の位置を特定し、かつ、自走式移動体の充電池の端子部形状が、充電台の給電用接続手段と確実に接続する必要がある。自走式移動体の充電時に、充電台の接点との接触が確実に行われないと充電に失敗することがある。
【0004】
例えば、特許第2701414号公報(特許文献1)に記載の自走式掃除機は、自走式掃除機の本体に備わる誘導制御手段を用いて、清掃終了後に本体を清掃開始地点である充電装置まで戻し、本体と充電装置とを接続して本体に充電する。充電装置は、本体と充電装置との接続状態を検知する接続検知手段と、本体と充電装置との接続状態を表示する表示手段とを有する。自走式掃除機の誘導制御手段としてジャイロなどを用いて方向指示を行い、清掃終了後に本体を充電装置に帰還させる。また、本体との接続状態を検知する接続検知手段を使って、本体と充電装置との接続状態を表示して、使用者に注意を促すことができる。
【特許文献1】特許第2701414号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許第2701414号公報(特許文献1)に記載の自走式掃除機は、本体が充電装置の位置まで帰還することができても、本体と充電装置との接続が不十分で本体に充電ができないことがある。そのような場合には、使用者が本体を再度充電させることになり、自走式掃除機を必要なときに使用できない状況が生じる。
【0006】
このように、従来の自走式掃除機などの自走式移動体においては、移動体本体と充電装置との接続が確実に行われず、充電に失敗する可能性があり、自走式移動体を使用したいときに使用できないという問題があった。
【0007】
そこで、この発明の目的は、自走式移動体と充電装置とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に従った自走式移動体のシステムは、制御部と充電池とを有し、充電池からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体と、充電池を充電するための充電台と、自走式移動体本体を充電台に誘導して自走式移動体本体を充電台に接続するための誘導制御手段とを備え、誘導制御手段は、充電台に配置される発光装置と、自走式移動体本体に配置される測距センサとを含み、測距センサは、発光装置から発射された光を検出して制御部に信号を送信し、制御部が信号を受信して充電台の方向と位置とを認識する。
【0009】
このようにすることにより、従来の自走式移動体のシステムのようにジャイロを用いるなどして自走式移動体本体に方向指示を行い、充電台に帰還させる手段に加えて、自走式移動体本体と充電台との信号の送受信によって、自走式移動体本体がより正確に充電台に近接して接続位置を検知して、自走式移動体本体と充電台とがより確実に接続されることができる。
【0010】
測距センサは、発光装置から発射された光を受光して、制御部に信号を送信する。制御部は、測距センサが発光装置から発射された光を受光したときの自走式移動体本体の位置から見た充電台の方向を特定することができる。また、制御部は光が測距センサに入射した角度に基づいて充電台までの距離を算出して、充電台の位置を知ることができる。したがって、自走式移動体本体をより正確に充電台に接続することができる。
【0011】
また、このようにすることにより、自走式移動体本体と充電台とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供することができる。
【0012】
この発明に従った自走式移動体のシステムは、発光装置から発射される光の進行方向と、自走式移動体本体が充電台と接続するために充電台に向かって進行する方向とのなす角度が180°であることが好ましい。
【0013】
このようにすることにより、自走式移動体本体の正面に配置されている測距センサは、自走式移動体本体が充電台に向かって進行している間、常に充電台から発光される光を受光することができるので、自走式移動体本体は、充電台の位置をより精密に知ることができる。したがって、自走式移動体本体と充電台との接続を容易に、確実に行うことができる。
【0014】
この発明に従った自走式移動体のシステムは、自走式移動体本体と充電台との接続位置を検出するための位置検出手段をさらに備えることが好ましい。
【0015】
このようにすることにより、自走式移動体本体は、より正確に充電台の位置を検知することができる。
【0016】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、位置検出手段は、自走式移動体本体または充電台の一方に配置される発光手段と、自走式移動体本体または充電台の他方に配置される受光手段とを含むことが好ましい。
【0017】
このようにすることにより、制御部は、発光手段から発射される光を受光手段が受光しているかどうかを検知し、受光手段が発光手段から発射された光を受光していなければ、受光手段が発光手段から発射された光を受光するように自走式移動体本体を移動させることができる。このようにして、自走式移動体本体を、充電台により正確に接続させることができる。
【0018】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、受光手段は、自走式移動体本体に配置される複数の受光部を含み、複数の受光部は位置決め受光部を含み、複数の受光部のいずれかが発光手段から発射された光を受光したとき、制御部は、複数の受光部のうち、発光手段から発射された光を受光した受光部を特定し、その受光部が位置決め受光部でない場合、位置決め受光部が発光手段から発射される光を受光するように自走式移動体本体を移動させるように制御することが好ましい。
【0019】
このようにすることにより、充電台の位置の検知の精度をより高めることができる。
【0020】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、充電池は充電端子を有し、充電台は、充電端子と接続して充電地に給電するための給電用接続手段を有し、給電用接続手段は内部に磁力発生部材を含み、充電端子は磁性体であることが好ましい。
【0021】
このようにすることにより、充電台と自走式移動体本体とがより確実に接続される。
【0022】
この発明に従った自走式移動体のシステムにおいては、自走式移動体本体は、移動するための駆動輪を有し、充電台は駆動輪を受容するための凹部を有し、駆動輪が凹部に受容されると充電端子が給電用接続手段と接続して充電池を充電することができるように構成されていることが好ましい。
【0023】
このようにすることにより、充電中の充電台と自走式移動体本体との位置関係が固定される。例えば、充電中に自走式移動体本体や充電台に振動が加わっても、自走式移動体本体と充電台との接続が保たれて確実に充電が行われる。
【発明の効果】
【0024】
以上のように、この発明によれば、自走式移動体本体と充電台とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】
(第一の実施形態)
図1は、この発明の第一の実施の形態として、自走式移動体のシステムの全体を示す斜視図である。図1に示すように、自走式移動体のシステム100は、円盤状の自走式移動体本体110と、充電台120とを備える。図2は、自走式移動体本体の全体を示す斜視図、図3は充電台の全体を示す斜視図である。
【0027】
図1と図2に示すように、自走式移動体本体110は、筐体111の内部に充電池と制御部とを有し、筐体111の側面に、誘導制御手段として複数の測距センサ113と、充電端子114とを有し、底面の左右に一対の駆動輪112を有する。自走式移動体本体110は、制御部が駆動輪112を制御することによって移動する。充電端子114は、自走式移動体本体110の正面に配置されており、磁性体としてスチール製である。測距センサ113は、発光素子と受光素子とからなる赤外線センサであり、自走式移動体本体110の前面部に2個と、左側面部に2個と、右側面部に2個の合計6個装備されている。
【0028】
図1と図3に示すように、充電台120は、誘導制御手段の発光装置として発光ダイオード122と、自走式移動体本体110が乗るための台座124と、給電用接続手段121と、電源プラグ123とを有する。充電台120には、電源プラグ123が外部の電源に接続されることによって電力が供給される。発光ダイオード122は、赤外線を発光する。
【0029】
給電用接続手段121は、磁力発生部材として、内部にマグネットが装着されている。このように、充電端子114がスチール製であり、給電用接続手段121が内部にマグネットを装着することにより、充電台120と自走式移動体本体110とがより確実に接続される。
【0030】
測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された赤外線を受光して、制御部に信号を送信する。制御部は、測距センサ113が発光ダイオード122から発射された赤外線を受光したときの自走式移動体本体110の位置から見た充電台120の方向を特定することができる。また、制御部は赤外線が測距センサ113に入射した角度に基づいて充電台120までの距離を算出して、充電台120の位置を知ることができる。したがって、自走式移動体本体110がより正確に充電台120に接続することができる。
【0031】
自走式移動体本体110は、清掃作業などの活動が終了すると、ジャイロなどを用いた方向指示によって、充電台120の付近まで帰還する。
【0032】
図4と図5は、この発明の一つの実施の形態として、自走式移動体に充電するための動作を順に示す図である。
【0033】
図4は、この発明の第一の実施の形態として、充電直前の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0034】
図4に示すように、自走式移動体本体110は、清掃作業などの活動終了後、ジャイロなどを用いた方向指示によって充電台120の付近まで帰還する。自走式移動体本体110の測距センサ113が充電台120の発光ダイオード122から発射される赤外線を受光することができる距離まで近づくと、自走式移動体本体110は、誘導制御手段によって、後述するように誘導されて、充電台120の台座124に乗り、自走式移動体本体110の充電端子114が充電台120の給電用接続手段121に接続される。
【0035】
図5は、この発明の第一の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0036】
図5に示すように、充電端子114が給電用接続手段121に接続されると、自走式移動体本体の筐体111の内部に設置されている充電池が充電される。自走式移動体本体110は、充電が完了すると、再び充電台120から離れて清掃作業などの活動に戻ることができる。自走式移動体本体110は、活動中は、充電された充電池から電力供給によって駆動される。
【0037】
図6は、この発明の第一の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【0038】
図6に示すように、自走式移動体本体110の充電池115の充電端子114は、充電台120の給電用接続手段121と接続される。自走式移動体本体110の測距センサ113は、充電台120の発光ダイオード122から発射された赤外線を受光して、制御部116に信号を送る。制御部116は、測距センサ113から送られた信号を受信して、駆動輪112に制御信号を送る。
【0039】
図7は、この発明の第一の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【0040】
図1から図7に基づいて本発明の自走式移動体のシステムの充電動作を説明する。以下の工程において、所定の判断を行う主体は制御部116である。
【0041】
図7に示すように、清掃作業などの活動が終了すると、自走式移動体本体110は、ジャイロなどを用いた方向指示によって、充電台120の付近まで帰還する。自走式移動体本体110の測距センサ113が、充電台120の発光ダイオード122から発射される赤外線を受光することができる位置に到達すると、発光ダイオード122から発射される赤外線を受光した測距センサ113が制御部116に信号を送る。ステップS101では、制御部116が測距センサ113からの信号を受信して、発光ダイオード122が発射した光を受光した測距センサ113を検知する。
【0042】
ステップS102では、制御部116が、測距センサ113から受信した信号をもとに、充電台120の方向を検知する。
【0043】
ステップS103では、自走式移動体本体110の進行方向がステップS102で検知した充電台120の方向であるかどうかを確認する。自走式移動体本体110の進行方向が、ステップS102で検知した充電台の方向であれば、ステップS105に進む。自走式移動体本体110の進行方向が、ステップS102で検知した充電台の方向でなければ、ステップS104に進む。
【0044】
ステップS104では、自走式移動体本体110の進行方向が充電台120の方向を向くように、すなわち、充電端子114が充電台120の方向を向くように、制御部116が駆動輪112を制御して、自走式移動体本体110を回転させる。その後、ステップS101に戻る。
【0045】
自走式移動体本体110の進行方向が充電台120の方向を向くと、発光ダイオード122から発射される赤外線が自走式移動体本体110に向かう方向と、自走式移動体本体110の進行方向とのなす角度が180°になる。
【0046】
このようにすることにより、自走式移動体本体110の正面に配置されている測距センサ113は、自走式移動体本体110が充電台120に向かって進行している間、常に充電台120から発光される赤外線を受光することができるので、自走式移動体本体110は、充電台120の位置をより精密に知ることができる。したがって、自走式移動体本体110と充電台120との接続を容易に、確実に行うことができる。
【0047】
ステップS105では、制御部116は、測距センサ113から受信した信号をもとに、充電台120までの距離を検知する。
【0048】
ステップS106では、充電端子114が給電用接続手段121に接続しているかどうかを確認する。充電端子114が給電用接続手段121に接続していなければ、ステップS107に進む。
【0049】
ステップS107では、制御部116が駆動輪112を制御して、ステップS105で検出した充電台120までの距離だけ、自走式移動体本体110を前進させる。その後、ステップS105に戻る。
【0050】
ステップS106で、充電端子114が給電用接続手段121に接続しているかどうかを確認し、充電端子114が給電用接続手段121に接続していれば、充電を開始する。
【0051】
このように、自走式移動体のシステム100は、制御部116と充電池115とを有し、充電池115からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体110と、充電池115を充電するための充電台120と、自走式移動体本体110を充電台120に誘導して自走式移動体本体110を充電台120に接続するための誘導制御手段とを備え、誘導制御手段は、充電台120に配置される発光ダイオード122と、自走式移動体本体110に配置される測距センサ113とを含み、測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された光を検出して制御部116に信号を送信し、制御部116が信号を受信して充電台120の方向と位置とを認識する。
【0052】
このようにすることにより、従来の自走式移動体のシステムのようにジャイロを用いるなどして自走式移動体本体110に方向指示を行い、充電台120に帰還させる手段に加えて、自走式移動体本体110と充電台120との信号の送受信によって、自走式移動体本体110がより正確に充電台120に近接して接続位置を検知して、自走式移動体本体110と充電台120とがより確実に接続されることができる。
【0053】
測距センサ113は、発光ダイオード122から発射された光を受光して、制御部116に信号を送信する。制御部116は、測距センサ113が発光ダイオード122から発射された光を受光したときの自走式移動体本体110の位置から見た充電台120の方向を特定することができる。また、制御部116は光が測距センサ113に入射した角度に基づいて充電台120までの距離を算出して、充電台120の位置を知ることができる。したがって、自走式移動体本体110をより正確に充電台120に接続することができる。
【0054】
また、このようにすることにより、自走式移動体本体110と充電台120とが確実に接続されて充電が行われる自走式移動体のシステム100を提供することができる。
【0055】
(第二の実施形態)
図8は、この発明の第二の実施の形態として、自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0056】
図8に示すように、自走式移動体のシステム200は、自走式移動体本体210と、充電台220とを備える。図9は自走式移動体本体の全体を示す斜視図、図10は充電台の全体を示す斜視図である。
【0057】
図8と図9に示すように、自走式移動体本体210が第一の実施形態の自走式移動体本体110と異なる点として、充電端子214が自走式移動体本体210の底面に配置されている。充電端子214は、自走式移動体本体210の底面の正面側に配置されている。また、位置検出手段の受光手段としての受光部として、複数のフォトダイオード217が、自走式移動体本体210の底面に、充電端子214の周囲に配置されている。充電端子214の正面側、すなわち、複数のフォトダイオード217の中央に配置されているフォトダイオードは、位置決め受光部としての位置決めフォトダイオードである。自走式移動体本体210は、第一の実施形態の自走式移動体本体110と同様に、制御部が駆動輪212を制御して移動する。
【0058】
図8と図10に示すように、充電台220は、第一の実施形態の充電台120と異なる点として、充電台220の台座224上に給電用接続手段221が配置されている。また、台座224上に、自走式移動体本体210の駆動輪212を受容する凹部225が形成されている。誘導制御手段の発光装置として発光ダイオード222が充電台220の上部に備えられ、さらに、台座224上に、位置検出手段の発光手段として発光ダイオード226が配置されている。充電台220には、第一の実施形態の充電台120と同様に、電源プラグ223を外部の電源と接続することによって電力が供給される。
【0059】
自走式移動体のシステム200は、第一の実施形態の自走式移動体のシステム100と異なる点として、位置検出手段として、充電台220に配置される発光ダイオード226と、自走式移動体本体210に配置されるフォトダイオード217とを有する。このようにすることにより、自走式移動体本体210は、より正確に充電台220の位置を検知することができる。
【0060】
また、このようにすることにより、制御部は、発光ダイオード226から発射される光をフォトダイオード217が受光しているかどうかを検知し、フォトダイオード217が発光ダイオード226から発射された光を受光していなければ、フォトダイオード217が発光ダイオード226から発射された光を受光するように自走式移動体本体210を移動させる。このようにして、自走式移動体本体210を、充電台220により正確に接続させることができる。
【0061】
図11は、この発明の第二の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【0062】
図11に示すように、充電時には自走式移動体本体210は、充電台220の台座224上に乗り上げる。台座224上の凹部225が駆動輪212を受容することによって、自走式移動体本体210の位置が固定される。このようにすることにより、自走式移動体本体210の底面に配置されている充電端子214と、充電台220の台座224上に配置されている給電用接続手段221とが確実に接続され、充電中に自走式移動体本体210や充電台220に振動が加わっても、自走式移動体本体210と充電台220との接続が保たれて、確実に充電が行われる。
【0063】
図12は、この発明の第二の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【0064】
図12に示すように、自走式移動体本体210の充電池215の充電端子214は、充電台220の給電用接続手段221と接続される。自走式移動体本体210の測距センサ213は、充電台220の発光ダイオード222から発射された赤外線を受光して、制御部216に信号を送る。自走式移動体本体210のフォトダイオード217は、充電台220の発光ダイオード226から発射された光を受光して、制御部216に信号を送る。制御部216は、測距センサ213から送られた信号とフォトダイオード217から送られた信号をそれぞれ受信して、駆動輪212に制御信号を送る。
【0065】
図13は、この発明の第二の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【0066】
図8から図13に基づいて本発明の自走式移動体のシステムの充電を説明する。以下の工程において、所定の判断を行う主体は制御部216である。
【0067】
図13に示すように、清掃作業などの活動が終了すると、自走式移動体本体210は、ジャイロなどを用いた方向指示によって、充電台220の付近まで帰還する。自走式移動体本体210の測距センサ213が、充電台220の発光ダイオード222から発射される赤外線を受光することができる位置に到達すると、充電台220の発光ダイオード222から発射される赤外線を受光した測距センサ213が制御部216に信号を送る。ステップS201で、制御部216が、測距センサ213からの信号を受信して、発光ダイオード222が発射した赤外線を受光した測距センサ213を検知する。
【0068】
ステップS202では、制御部216が、測距センサ213から受信した信号をもとに、充電台220の方向を検知する。
【0069】
ステップS203では、自走式移動体本体210の進行方向がステップS202で検知した充電台220の方向であるかどうかを確認する。自走式移動体本体210の進行方向が、ステップS202で検知した充電台220の方向であれば、ステップS205に進む。自走式移動体本体210の進行方向が、ステップS202で検知した充電台220の方向でなければ、ステップS204に進む。
【0070】
ステップS204では、自走式移動体本体210の進行方向が充電台220の方向を向くように、制御部216が駆動輪212を制御して、自走式移動体本体210を回転させる。その後ステップS201に戻る。
【0071】
自走式移動体本体210の進行方向が充電台220の方向を向くと、発光ダイオード222から発射される赤外線が自走式移動体本体210に向かう方向と、自走式移動体本体210の進行方向とのなす角度が180°になる。
【0072】
このようにすることにより、自走式移動体本体210の正面に配置されている測距センサ213は、自走式移動体本体210が充電台220に向かって進行している間、常に充電台220から発光される赤外線を受光することができるので、自走式移動体本体210は、充電台220の位置をより精密に知ることができる。したがって、自走式移動体本体210と充電台220との接続を容易に、確実に行うことができる。
【0073】
ステップS205では、制御部216は、測距センサ213から受信した信号をもとに、充電台220までの距離を検知する。
【0074】
ステップS206では、自走式移動体本体210が、充電台220に到達しているかどうかを確認する。自走式移動体本体210が充電台220に到達していなければ、ステップS207で制御部216が駆動輪212を制御して、ステップS205で検知した充電台220までの距離だけ、自走式移動体本体210を前進させる。その後、ステップS205に戻る。
【0075】
ステップS206で、自走式移動体本体210が充電台220に到達していれば、ステップS208に進む。ステップS208で、自走式移動体本体210の底面に配置されたフォトダイオード217が、充電台220の台座224に配置された発光ダイオード226から発射された光を検知する。発光ダイオード226から発射された光を受光したフォトダイオード217は、制御部216に信号を送る。このようにして、制御部216は、自走式移動体本体210の底面に複数配置されたフォトダイオード217のうち、どのフォトダイオード217が受光したかを検知する。
【0076】
ステップS209では、複数のフォトダイオード217のうち、位置決めフォトダイオードが発光ダイオード226から発射された光を受光しているかどうかを確認する。発光ダイオード226から発射された光を位置決めフォトダイオードが受光していなければ、制御部216が駆動輪212を制御して、自走式移動体本体210を回転させて、位置決めフォトダイオードが発光ダイオード226から発射された光を受光するようにして、ステップS208に戻る。このようにすることにより、充電台の位置の検知の精度をより高めることができる。
【0077】
ステップS209で、発光ダイオード226から発射された光を位置決めフォトダイオードが受光していれば、ステップS211に進み、制御部216が駆動輪212を制御して、自走式移動体本体210を前進させる。自走式移動体本体210が、位置決めフォトダイオードが発光ダイオード226から発射された光を受光するように自走式移動体本体210を回転させた後、前進させると、ステップS212で、充電台220の台座224の凹部225に駆動輪212が受容される。駆動輪212が凹部225に受容されると、自走式移動体本体210の底面に配置されている充電端子が、充電台220の台座224上に配置されている給電用接続端子221と接続されて、充電が開始される。
【0078】
このようにすることにより、充電中の充電台220と自走式移動体本体210との位置関係が固定される。充電中に自走式移動体本体210や充電台220に振動が加わっても、自走式移動体本体210と充電台220との接続が保たれて、確実に充電が行われる。
【0079】
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の第一の実施の形態として、自走式移動体のシステムの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の第一の実施の形態として、自走式移動体本体の全体を示す斜視図である。
【図3】本発明の第一の実施の形態として、充電台の全体を示す斜視図である。
【図4】本発明の第一の実施の形態として、充電直前の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図6】本発明の第一の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第一の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【図8】本発明の第二の実施の形態として、自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図9】本発明の第二の実施の形態として、自走式移動体本体の全体を示す斜視図である。
【図10】本発明の第二の実施の形態として、充電台の全体を示す斜視図である。
【図11】本発明の第二の実施の形態として、充電時の自走式移動体のシステム全体を示す斜視図である。
【図12】本発明の第二の実施の形態にかかる自走式移動体のシステムの制御関連の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の第二の実施の形態にかかる、本発明の自走式移動体のシステムの充電開始までの制御処理を順に示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0081】
100:自走式移動体のシステム、110:自走式移動体本体、112:駆動輪、113:測距センサ、114:充電端子、115:充電池、116:制御部、120:充電台、121:給電用接続手段、122:発光ダイオード、200:自走式移動体のシステム、212:駆動輪、213:測距センサ、214:充電端子、215:充電池、216:制御部、217:フォトダイオード、220:充電台、221:給電用接続手段、222:発光ダイオード、225:凹部、226:発光ダイオード。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と充電池とを有し、前記充電池からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体と、
前記充電池を充電するための充電台と、
前記自走式移動体本体を前記充電台に誘導して前記自走式移動体本体を前記充電台に接続するための誘導制御手段とを備え、
前記誘導制御手段は、前記充電台に配置される発光装置と、前記自走式移動体本体に配置される測距センサとを含み、前記測距センサは、前記発光装置から発射された光を検出して前記制御部に信号を送信し、前記制御部が前記信号を受信して前記充電台の方向と位置とを認識する、自走式移動体のシステム。
【請求項2】
前記発光装置から発射される光の進行方向と、前記自走式移動体本体が前記充電台と接続するために前記充電台に向かって進行する方向とのなす角度が180°である、請求項1に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項3】
前記自走式移動体本体と前記充電台との接続位置を検出するための位置検出手段をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項4】
前記位置検出手段は、前記自走式移動体本体または前記充電台の一方に配置される発光手段と、前記自走式移動体本体または前記充電台の他方に配置される受光手段とを含む、請求項3に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項5】
前記受光手段は、前記自走式移動体本体に配置される複数の受光部を含み、前記複数の受光部は位置決め受光部を含み、前記複数の受光部のいずれかが前記発光手段から発射された光を受光したとき、前記制御部は、前記複数の受光部のうち、前記発光手段から発射された光を受光した受光部を特定し、その受光部が前記位置決め受光部でない場合、前記位置決め受光部が前記発光手段から発射される光を受光するように前記自走式移動体本体を移動させるように制御する、請求項4に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項6】
前記充電池は充電端子を有し、前記充電台は、前記充電端子と接続して前記充電地に給電するための給電用接続手段を有し、前記給電用接続手段は内部に磁力発生部材を含み、前記充電端子は磁性体である、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項7】
前記自走式移動体本体は、移動するための駆動輪を有し、前記充電台は前記駆動輪を受容するための凹部を有し、前記駆動輪が前記凹部に受容されると前記充電端子が前記給電用接続手段と接続して前記充電池を充電することができるように構成されている、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項1】
制御部と充電池とを有し、前記充電池からの電力供給によって駆動される自走式移動体本体と、
前記充電池を充電するための充電台と、
前記自走式移動体本体を前記充電台に誘導して前記自走式移動体本体を前記充電台に接続するための誘導制御手段とを備え、
前記誘導制御手段は、前記充電台に配置される発光装置と、前記自走式移動体本体に配置される測距センサとを含み、前記測距センサは、前記発光装置から発射された光を検出して前記制御部に信号を送信し、前記制御部が前記信号を受信して前記充電台の方向と位置とを認識する、自走式移動体のシステム。
【請求項2】
前記発光装置から発射される光の進行方向と、前記自走式移動体本体が前記充電台と接続するために前記充電台に向かって進行する方向とのなす角度が180°である、請求項1に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項3】
前記自走式移動体本体と前記充電台との接続位置を検出するための位置検出手段をさらに備える、請求項1または請求項2に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項4】
前記位置検出手段は、前記自走式移動体本体または前記充電台の一方に配置される発光手段と、前記自走式移動体本体または前記充電台の他方に配置される受光手段とを含む、請求項3に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項5】
前記受光手段は、前記自走式移動体本体に配置される複数の受光部を含み、前記複数の受光部は位置決め受光部を含み、前記複数の受光部のいずれかが前記発光手段から発射された光を受光したとき、前記制御部は、前記複数の受光部のうち、前記発光手段から発射された光を受光した受光部を特定し、その受光部が前記位置決め受光部でない場合、前記位置決め受光部が前記発光手段から発射される光を受光するように前記自走式移動体本体を移動させるように制御する、請求項4に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項6】
前記充電池は充電端子を有し、前記充電台は、前記充電端子と接続して前記充電地に給電するための給電用接続手段を有し、前記給電用接続手段は内部に磁力発生部材を含み、前記充電端子は磁性体である、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の自走式移動体のシステム。
【請求項7】
前記自走式移動体本体は、移動するための駆動輪を有し、前記充電台は前記駆動輪を受容するための凹部を有し、前記駆動輪が前記凹部に受容されると前記充電端子が前記給電用接続手段と接続して前記充電池を充電することができるように構成されている、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自走式移動体のシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2008−117185(P2008−117185A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−300165(P2006−300165)
【出願日】平成18年11月6日(2006.11.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月6日(2006.11.6)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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