説明

装置管理システムおよび装置管理プログラム

【課題】使用しない通信経路の電源を制御して消費電力を抑えることのできる装置管理システムを提供する。
【解決手段】所定の情報を出力するプリンタPRと、プリンタPRをネットワークNに接続させる第1の接続手段(通信部21)と、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに移行させる第1の移行手段(制御部12)と、所定の情報を出力するスキャナSCと、スキャナSCをネットワークNを介してプリンタPRと接続させる第2の接続手段(通信部11)と、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに移行させる第2の移行手段(制御部12)と、接続手段の稼働状態を確認する確認手段(制御部23)と、確認結果に基づいて省電力態様の何れかを選択する選択手段(制御部23)と、選択された省電力態様に移行するように移行手段を制御する制御手段(制御部23)とを備えるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置管理システムおよび装置管理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から情報出力装置(画像出力装置)としてのプリンタ等と、情報処理装置(情報入力装置または画像入力装置を含む)としてのスキャナ等をLAN等のネットワークを介して接続させ、スキャナ等で読み取った画像情報をプリンタ等から印刷出力させるようにした装置管理システム(画像入出力システム)がある。
【0003】
このような画像入出力システムに関連する先行技術としては、特開2004−98532号公報や特開2004−130561号公報等が挙げられる。
【0004】
特開2004−98532号公報には、複数備えられたインターフェイスのそれぞれが外部への接続状況を検出し、検出結果に基づいてインターフェイスへの電源出力を制御する画像形成装置が開示されている。
【0005】
また、特開2004−130561号公報には、USBのインターフェイスを備え、V−bus信号に基づいてコンピュータ端末の接続状況を検出し、インターフェイスの制御回路への電源供給を制御する画像処理装置が開示されている。
【0006】
ところが、これらの技術は、接続状況に基づいた制御を行うものであるため、接続が検出された状態においてデータの送受信が行われていない状態でも通電が行われている。このため、接続されていても実際には使用されないような状態において、無駄な電力を消費するという問題があった。
【特許文献1】特開2004−98532号公報
【特許文献2】特開2004−130561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、使用しない通信経路の電源を制御して消費電力を抑えることのできる装置管理システムおよび装置管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る装置管理システムは、所定の情報を出力する1または2以上の情報出力装置と、該情報出力装置を通信手段に接続させる第1の接続手段と、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに前記第1の接続手段を移行させる第1の移行手段と、所定の情報を出力する1または2以上の情報処理装置と、前記通信手段を介して該情報処理装置を前記情報出力装置と接続させる第2の接続手段と、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに前記第2の接続手段を移行させる第2の移行手段と、前記第1の接続手段と前記第2の接続手段との稼働状態を確認する確認手段と、該確認手段の確認結果に基づいて前記省電力態様の何れかを選択する選択手段と、該選択手段で選択された省電力態様に移行するように前記第1の移行手段および第2の移行手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明に係る装置管理システムは、前記情報処理装置は、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して前記第1の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行させる移行命令を送信する命令送信手段を備え、前記選択手段は、前記移行命令に対応する省電力態様を選択することを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明に係る装置管理システムは、前記情報出力装置は、前記何れかの省電力態様から稼働可能な態様に復帰させる復帰手段を備え、該復帰手段は、前記確認手段によって前記第2の接続手段との稼働状態がオンであると確認された際に復帰動作を実行することを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明に係る装置管理システムは、前記情報処理装置は、前記第2の接続手段が前記省電力態様に移行する際に、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して当該情報出力装置の次回の使用時期を通知する通知手段をさらに備え、前記復帰手段は、該通知手段から通知された使用時期に応じて復帰動作を実行することを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明に係る装置管理システムは、前記確認手段は、所定の時間毎に前記第1の接続手段および前記第2の接続手段との稼働状態を確認することを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明に係る装置管理システムは、前記通信手段は、2系統以上設けられ、前記復帰手段は、前記通信手段において通信可能な系統を介して復帰動作に必要な情報の授受を行うことを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明に係る装置管理システムは、前記確認手段は、前記情報処理装置が前記第2の接続手段を使用するか否かについて当該情報処理装置の動作態様に基づいて確認することを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明に係る装置管理システムは、前記制御手段は、前記確認手段によって前記第1の接続手段の稼働状態がオフであると確認された場合に、前記第2の接続手段をオフするように制御することを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明に係る装置管理システムは、前記制御手段は、初期状態において前記第1の接続手段および第2の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行した状態で保持し、前記復帰手段は、前記確認手段によって前記情報出力装置または前記情報処理装置の少なくとも何れかが使用されることが確認された際に復帰動作を実行することを特徴とする。
【0017】
請求項10の発明に係る装置管理システムは、前記情報出力装置は、プリンタであることを特徴とする。
【0018】
請求項11の発明に係る装置管理システムは、前記情報処理装置は、スキャナであることを特徴とする。
【0019】
請求項12の発明に係る装置管理プログラムは、所定の情報を出力する1または2以上の情報出力装置を通信手段に接続させる第1の接続手段を、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに移行させる第1の移行過程と、所定の情報を出力する1または2以上の情報処理装置を前記通信手段を介して前記情報出力装置と接続させる第2の接続手段を、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに移行させる第2の移行過程と、前記第1の接続手段と前記第2の接続手段との稼働状態を確認する確認過程と、該確認過程の確認結果に基づいて前記省電力態様の何れかを選択する選択過程と、該選択過程で選択された省電力態様に移行するように前記第1の移行過程および第2の移行過程を制御する制御過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
【0020】
請求項13の発明に係る装置管理プログラムは、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して前記第1の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行させる移行命令を送信する命令送信過程を有し、前記選択過程は、前記移行命令に対応する省電力態様を選択することを特徴とする。
【0021】
請求項14の発明に係る装置管理プログラムは、前記何れかの省電力態様から稼働可能な態様に復帰させる復帰過程を有し、該復帰過程は、前記確認過程によって前記第2の接続手段との稼働状態がオンであると確認された際に復帰動作を実行することを特徴とする。
【0022】
請求項15の発明に係る装置管理プログラムは、前記第2の接続手段が前記省電力態様に移行する際に、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して当該情報出力装置の次回の使用時期を通知する通知過程をさらに有し、前記復帰過程は、該通知過程で通知された使用時期に応じて復帰動作を実行することを特徴とする。
【0023】
請求項16の発明に係る装置管理プログラムは、前記確認過程は、所定の時間毎に前記第1の接続手段および前記第2の接続手段との稼働状態を確認することを特徴とする。
【0024】
請求項17の発明に係る装置管理プログラムは、前記復帰過程は、前記通信手段において通信可能な系統を介して復帰動作に必要な情報の授受を行うことを特徴とする。
【0025】
請求項18の発明に係る装置管理プログラムは、前記確認過程は、前記情報処理装置が前記第2の接続手段を使用するか否かについて当該情報処理装置の動作態様に基づいて確認することを特徴とする。
【0026】
請求項19の発明に係る装置管理プログラムは、前記制御過程は、前記確認過程によって前記第1の接続手段の稼働状態がオフであると確認された場合に、前記第2の接続手段をオフするように制御することを特徴とする。
【0027】
請求項20の発明に係る装置管理プログラムは、前記制御過程は、初期状態において前記第1の接続手段および第2の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行した状態で保持し、前記復帰過程は、前記確認過程によって前記情報出力装置または前記情報処理装置の少なくとも何れかが使用されることが確認された際に復帰動作を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0029】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の接続手段と第2の接続手段との稼働状態を確認して省電力態様に移行させるようにしているので、有効に消費電力を抑えることができるという優れた効果がある。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、移行命令に対応する省電力態様を選択するようになっているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0031】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第2の接続手段との稼働状態がオンであると確認された際に復帰動作を実行するようになっているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0032】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、通知された使用時期に応じて復帰動作を実行するようになっているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0033】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の時間毎に第1の接続手段および第2の接続手段との稼働状態を確認しているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0034】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、通信可能な系統を介して復帰動作に必要な情報の授受を行っているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0035】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第2の接続手段を使用するか否かについて情報処理装置の動作態様に基づいて確認しているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0036】
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の接続手段の稼働状態がオフであると確認された場合に、第2の接続手段をオフするようにしているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0037】
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、情報出力装置または情報処理装置の少なくとも何れかが使用されることが確認された際に復帰動作を実行するようにしているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0038】
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、プリンタを用いたシステムの消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0039】
請求項11に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、スキャナを用いたシステムの消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0040】
請求項12に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の接続手段と第2の接続手段との稼働状態を確認して省電力態様に移行させるようにしているので、有効に消費電力を抑えることができるという優れた効果がある。
【0041】
請求項13に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、移行命令に対応する省電力態様を選択するようになっているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0042】
請求項14に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第2の接続手段との稼働状態がオンであると確認された際に復帰動作を実行するようになっているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0043】
請求項15に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、通知された使用時期に応じて復帰動作を実行するようになっているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0044】
請求項16に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、所定の時間毎に第1の接続手段および第2の接続手段との稼働状態を確認しているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0045】
請求項17に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、通信可能な系統を介して復帰動作に必要な情報の授受を行っているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0046】
請求項18に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第2の接続手段を使用するか否かについて情報処理装置の動作態様に基づいて確認しているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0047】
請求項19に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、第1の接続手段の稼働状態がオフであると確認された場合に、第2の接続手段をオフするようにしているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【0048】
請求項20に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、情報出力装置または情報処理装置の少なくとも何れかが使用されることが確認された際に復帰動作を実行するようにしているので、より有効に消費電力を抑えることができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0050】
図1は本発明の実施の形態に係る装置管理システムの概略構成を示すブロック図、図2は本実施の形態に係る装置管理システムSに接続されるスキャナSCとプリンタPRの機能的な構成を示すブロック図、図3は第1の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャート、図4は第2の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャート、図5は第2の実施例に係る電源断コマンド受信処理の処理手順について説明するフローチャート、図6は第5の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャート、図7は第3の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャート、図8は第3の実施例に係る電源断コマンド受信処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【0051】
図1に示すように、本実施の形態に係る装置管理システムSは、情報処理装置の一種としての画像入力装置(スキャナ)SCと、同じく情報処理装置の一種としてのパーソナルコンピュータPCと、情報出力装置の一種としての画像出力装置(プリンタ)PRと、前記三者を相互に接続させるLAN等のネットワークNと、スキャナSCとプリンタPRとを接続させるローカル接続線(例えば、USBケーブル等)Lとから構成されている。
【0052】
なお、スキャナSC,プリンタPRおよびパーソナルコンピュータPCの設置数は特には限定されない。また、パーソナルコンピュータPCに代えてホストコンピュータ等を接続するようにしてもよい。
【0053】
次に、図2に基づいてスキャナSCとプリンタPRの構成について説明する。
【0054】
スキャナSCは、通信や記録のために画像や文書などをデジタル静止画像に情報化するための機器である。形式は大きく分けて2つあり、コピー機のように原稿台に載せて取り込むフラットベッド型スキャナと、小型のスキャナ本体を手動で動かして取り込むハンディ型スキャナがある。
【0055】
特に限定はされないが、本実施の形態では、スキャナSCとしてフラットベッド型スキャナを想定する。
【0056】
この形式のスキャナは、外光を遮断するための原稿台カバーの下に、透明なプラスチック製もしくはガラス製の原稿台がある。反射型の場合には、原稿台側から光を当てその反射光を撮像素子で電気信号に変換する。また、透過型の場合には、原稿台カバーから光を当てその透過光を撮像素子で電気信号に変換する。そして、その電気信号をアナログ−デジタル変換回路でデジタルデータ化し、さらに論理回路で外部インターフェイス信号に変換し、ネットワークNまたはローカル接続線Lを介してプリンタPRに送信するようになっている。
【0057】
また、スキャナSCは、ネットワークNを介して他の装置との通信を行う通信部11と、マイクロコンピュータ等で構成される制御部12と、撮像素子等で構成される画像読取部13と、液晶タッチパネル等で構成される操作・表示部14と、電源16を制御すると共に予め設定される2以上の省電力態様への移行を制御する電源制御部15とを備えている。
【0058】
通信部11は、さらにネットワーク通信部111と、ローカル通信部112とから構成されている。
【0059】
ネットワーク通信部111は、ネットワークNとのインターフェイスとして動作し、ネットワークNに接続されたプリンタPRやパーソナルコンピュータPCとの間でデータや指示等の送受信を行う。
【0060】
ローカル通信部112は、ローカル接続線Lのインターフェイスとして動作し、ローカル接続線Lに接続されたプリンタPRとの間でデータや指示等の送受信を行う。
【0061】
また、通信部11は、制御部12からの通知に基づき、電源制御部15を介してローカル通信部112への電源供給を制御する。
【0062】
制御部12は、画像読取部13や操作・表示部14を制御するとともに、ローカル通信部112を介してプリンタPRとの間で通信を行わない旨を通信部11に通知する。
【0063】
画像読取部13は、原稿を光学的に読み取って得た光学信号を電気信号に変換し、画像データを生成する。生成された画像データは、出力先に応じたジョブとして、通信部11に渡される。
【0064】
操作・表示部14は、ユーザインターフェイスとして動作するもので、ユーザに対して各種情報を提供するほか、ユーザからの指示を受け付ける。
【0065】
また、プリンタPRは、ネットワークNを介して他の装置との通信を行う通信部21と、スキャナSC等から受信したデータを処理する画像処理部22と、マイクロコンピュータ等で構成される制御部23と、印刷処理を行う印刷処理部(プリンタエンジン)24と、電源25を制御すると共に予め設定される2以上の省電力態様への移行を制御する電源制御部26とを備えている。
【0066】
通信部21は、さらにネットワーク通信部211と、ローカル通信部212とから構成されている。
【0067】
ネットワーク通信部211は、ネットワークNとのインターフェイスとして動作し、ネットワークNに接続されたスキャナSCやパーソナルコンピュータPCとの間で、データや指示等の送受信を行う。
【0068】
ローカル通信部212は、ローカル接続線Lとのインターフェイスとして動作し、ローカル接続線Lに接続されたスキャナSCとの間で、データや指示等の送受信を行う。
【0069】
また、通信部21は、データや指示等を受信した場合には、当該受信内容に含まれる各種の情報を制御部23に通知する。
【0070】
また、通信部21は、ローカル接続線Lを介して、スキャナSCのローカル通信部112への電源供給の有無を検出し、電源制御部26を介してローカル通信部212への電源供給を制御する。
【0071】
画像処理部22は、制御部23の指示に従って動作し、通信部21からデータを入力して処理を行い、印刷処理部24にデータを出力する。
【0072】
制御部23は、通信部21がスキャナSCやパーソナルコンピュータPCから受信したジョブの実行順の管理を行う。
【0073】
印刷処理部24は、画像処理部22が出力したデータに基づいて、用紙上に画像を印刷する。
【0074】
次に、図3を参照して、第1の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明する。
【0075】
装置管理処理が開始されると、まずステップS10でスキャナSCのローカル通信部112を使用するジョブであるか否かが判定され、「Yes」の場合(例えば、スキャナSCからプリンタPRに送信されるコピージョブが実行される場合)にはステップS11に移行してジョブをローカル接続線Lを介してジョブをプリンタPRへ送信して処理を終了する。
【0076】
一方、ステップS10で「No」と判定された場合(例えば、スキャナSCからパーソナルコンピュータPCに送信されるスキャンジョブが実行される場合)には、原稿読み取り部13が通信部11に渡す画像データはすべてネットワーク通信部111を介して送信されるため、スキャンジョブが終了するまでの間は、ローカル通信部112を介して通信が行われない。このため、通信部11は、制御部12からの通知にもとづき、ローカル通信部112への電源供給を停止する(ステップS12)。
【0077】
このとき、プリンタPRの通信部21は、ローカル通信部212を介して、スキャナSCのローカル通信部112への電源供給が停止したことを検出する。具体的には、例えばローカル接続線LがUSBの場合は割込信号(D+信号およびD−信号)の検出により判断する。また、ローカル接続線LがIEEE1284の場合はHostLogicHigh信号で検出するなどの方法を採ることができる。この検出結果に基づいて、ローカル通信部212への電源供給の停止が実行される。
【0078】
一方、スキャナSCによるスキャンジョブが終了すると、制御部12は通信部11に対してスキャンジョブの終了を通知する。通信部11は、制御部12からの通知に基づき、ローカル通信部112への電源供給を再開する(ステップS14)。
【0079】
そして、プリンタPRの通信部21は、スキャナSCのローカル通信部112への電源供給が再開されたことを検出すると、ローカル通信部212への電源供給を再開する。
【0080】
これにより、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、ローカル通信部112の電源供給を停止するため、ローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0081】
また、プリンタPRは、スキャナSCのローカル通信部112の電源供給の有無を検出してローカル通信部212の電源供給を制御するため、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、プリンタPRにおいてもローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0082】
次に、図4と図5のフローチャートを参照して、第2の実施例に係る装置管理処理と電源断コマンド受信処理の処理手順について説明する。
【0083】
なお、本実施例では、装置管理処理はスキャナSC側で実行され、電源断コマンド受信処理はプリンタPR側で実行されるものとする。
【0084】
装置管理処理が開始されると、まずステップS20でスキャナSCのローカル通信部112を使用するジョブであるか否かが判定され、「Yes」の場合(例えば、スキャナSCからプリンタPRに送信されるコピージョブが実行される場合)にはステップS21に移行してジョブをローカル接続線Lを介してジョブをプリンタPRへ送信して処理を終了する。
【0085】
一方、ステップS10で「No」と判定された場合(例えば、スキャナSCからパーソナルコンピュータPCに送信されるスキャンジョブが実行される場合)には、原稿読み取り部13が通信部11に渡す画像データはすべてネットワーク通信部111を介して送信されるため、スキャンジョブが終了するまでの間は、ローカル通信部112を介して通信が行われない。このため、通信部11は、制御部12からの通知にもとづき、ローカル通信部112を介してプリンタPRに対して、ローカル通信電源断コマンドを送信し、ローカル通信制御用電源の遮断を指示する(ステップS22)。 その後、ステップS23に移行して、通信部11はローカル通信部112への電源供給を停止する。
【0086】
このとき、プリンタPRの通信部21は、ローカル通信部212を介して、ローカル通信電源断コマンドを受信する。通信部21は、受信コマンドに基づいて、ローカル通信部212への電源供給を停止する(図5のステップS40)。
【0087】
一方、スキャナSCによるスキャンジョブが終了すると、制御部12は通信部11に対してスキャンジョブの終了を通知する。通信部11は、制御部12からの通知に基づき、ローカル通信部112への電源供給を再開する(ステップS25)。その後、ステップS26に移行して、プリンタPRに対してローカル通信電源供給コマンドを送信する。
【0088】
そして、プリンタPRの通信部21は、ローカル通信部212への電源供給を停止した後、一定時間経過毎にローカル通信部212への電源供給を一時的に再開(ステップS42)して、スキャナSCから送信されるローカル通信電源供給コマンドの受信を試みる(ステップS43)。
【0089】
次いで、ステップS44でローカル通信電源供給コマンドを受信しなかったと判定された場合は、再びローカル通信部212への電源供給を停止(ステップS45)し、所定時間待った後(ステップS46)、再びステップS42に戻り、電源供給コマンドを受信するまでステップS42からステップS46までを一定時間毎に繰り返す。
【0090】
一方、ステップS44でローカル通信電源供給コマンドを受信した場合にはそのまま電源供給状態を維持して処理を終了する。
【0091】
なお、ローカル通信部212への電源供給を停止した後、電源供給を一時的に再開するまでの時間あるいは時刻は、ローカル通信電源断コマンドと共にスキャナSCから送信する構成にしてもよい。その場合には、図5のステップS41に相当する処理を行うこととなる。
【0092】
これにより、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、ローカル通信部112の電源供給を停止するため、ローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0093】
また、プリンタPRは、スキャナSCからの電源制御コマンドに基づいてローカル通信部212の電源供給を制御するため、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、プリンタPRにおいてもローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0094】
次に、図8と図7のフローチャートを参照して、第3の実施例に係る装置管理処理と電源断コマンド受信処理の処理手順について説明する。
【0095】
なお、本実施例では、装置管理処理はスキャナSC側で実行され、電源断コマンド受信処理はプリンタPR側で実行されるものとする。
【0096】
第3の実施例では、スキャナSCのローカル通信部112への電源供給が停止したことをプリンタPR側で検出不可能な場合にプリンタPR側が主動となり節電制御するケースを示している。
【0097】
装置管理処理が開始されると、プリンタPRの通信部21は、ローカル通信部212を介して、ローカル通信を行うか否かをスキャナSCに対して問い合わせる(図7のステップS50)。そして、ステップS51の判定の結果、ローカル通信を行わない場合(例えば、スキャナSCからパーソナルコンピュータPCに送信されるスキャンジョブが実行中である場合)には、通信部21は、ローカル通信部212を介してスキャナSCに対して、ローカル通信電源断コマンドを送信する(ステップS55)。その後、ローカル通信部212への電源供給を停止する(ステップS56)。
【0098】
スキャナSCは、ローカル通信電源断コマンドを受信するとローカル通信部112の電源供給を停止する(図8のステップS70)。
【0099】
一方、スキャナSCによるスキャンジョブが終了する(ステップS71)と、制御部12は通信部11に対してスキャンジョブの終了を通知する。通信部11は、制御部12からの通知に基づき、ローカル通信部112への電源供給を再開する(ステップS72)。その後、プリンタPRに対して、ローカル通信電源供給コマンドを送信する(ステップS73)。
【0100】
プリンタPRの通信部21は、ローカル通信部212への電源供給を停止した後、一定時間経過毎にローカル通信部212への電源供給を一時的に再開(ステップS58)して、スキャナSCから送信されるローカル通信電源供給コマンドの受信を試みる(ステップS59)。ローカル通信電源供給コマンドを受信しなかった場合は、再びローカル通信部212への電源供給を停止(ステップS61)し、コマンドを受信した場合はそのまま電源供給状態を維持して処理を終了する。
【0101】
これにより、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、ローカル通信部112の電源供給を停止するため、ローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0102】
また、プリンタPRは、スキャナSCからの電源制御コマンドに基づいてローカル通信部212の電源供給を制御するため、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、プリンタPRでもローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0103】
さらに、プリンタPRは、スキャナSCの状態に応じて電源断コマンドを送信するため、スキャナSCがプリンタPRにおける電源制御可否を予め知らない場合でも、プリンタPR主動で電源制御を行うことができる。
【0104】
なお、ローカル通信部212への電源供給を停止した後、電源供給を一時的に再開するまでの時間あるいは時刻は、ローカル通信電源断コマンドと共にスキャナSCから送信する構成にしてもよい。その場合には、図7のステップS57に相当する処理を行うこととなる。
【0105】
次に、第4の実施例について説明する。本実施例では、プリンタPR側で検出不可能な場合に、スキャナSC側が主動となり別経路で節電制御する場合を示す。
【0106】
まず、スキャナSCはユーザによる操作・表示部14の操作に基づいて、スキャンやコピー等のジョブを実行する。
【0107】
次いで、実行するジョブがスキャンである場合に、操作・表示部14は制御12に対し、スキャンジョブの開始を通知する。さらに制御部12は通信部11と画像読取部13に対して、スキャンジョブの開始を通知する。制御部12からの通知に基づき、画像読取部13は原稿を読み取り、画像データを通信部11に渡す。通信部11は渡された画像データをジョブの出力先に送信する。即ち、スキャンジョブが実行される場合は、ネットワーク通信部111を介してネットワークNに接続されたパーソナルコンピュータPCに対して画像データの送信を行う。
【0108】
また、スキャンジョブが実行中である場合は、原稿読み取り部13が通信部11に渡す画像データはすべてネットワーク通信部111を介して送信されるため、スキャンジョブが終了するまでの間は、ローカル通信部112を介して通信が行われない。このため、通信部11は、制御部12からの通知に基づき、ネットワーク通信部111を介してプリンタPRに対して、ローカル通信電源断コマンドを送信し、ローカル通信制御用電源の遮断を指示する。その後、通信部11は、ローカル通信部112への電源供給を停止する。このときの、通信部11における処理手順は前出の図4のフローチャートと同様である。
【0109】
このとき、プリンタPRの通信部21は、ネットワーク通信部211を介して、ローカル通信電源断コマンドを受信する。通信部21は、受信コマンドに基づいて、ローカル通信部212への電源供給を停止する。
【0110】
一方、スキャナSCによるスキャンジョブが終了すると、制御部12は通信部11に対してスキャンジョブの終了を通知する。通信部11は、制御部12からの通知に基づき、ローカル通信部112への電源供給を再開する。その後、ネットワーク通信部111を介して、プリンタPRに対して、ローカル通信電源供給コマンドを送信する。
【0111】
次いで、プリンタPRの通信部21は、ネットワーク通信部211を介してローカル通信電源供給コマンドを受信すると、ローカル通信部112への電源供給を再開する。
【0112】
これにより、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、ローカル通信部112の電源供給を停止するため、ローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0113】
また、プリンタPRは、スキャナSCからの電源制御コマンドに基づいてローカル通信部212の電源供給を制御するため、スキャナSCがネットワークNを介してパーソナルコンピュータPCに画像データを送信している間は、プリンタPRでもローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0114】
次に、第5の実施例について説明する。この実施例は、定常状態がオフであり、使用時にのみオンにする場合を示す。
【0115】
スキャナSCはユーザによる操作・表示部14の操作に基づいて、スキャンやコピー等のジョブを実行する。
【0116】
そして、実行するジョブがコピーである場合は、操作・表示部14は制御12に対し、コピージョブの開始を通知する。さらに制御部12は通信部11と画像読取部13に対して、コピージョブの開始を通知する。制御部12からの通知に基づき、画像読取部13は原稿を読み取り、画像データを通信部11に渡す。通信部11は渡された画像データをジョブの出力先に送信する。即ち、コピージョブが実行される場合、ローカル通信部112を介してローカル接続線Lに接続されたプリンタPRに対して画像データの送信を行う。
【0117】
このときの装置管理処理について図6のフローチャートを参照して説明する。
【0118】
装置管理処理が開始されると、まずステップS30でスキャナSCのローカル通信部112を使用するジョブであるか否かが判定され、「Yes」の場合(例えば、スキャナSCからプリンタPRに送信されるコピージョブが実行される場合)にはステップS31に移行して、通信部11はローカル通信部112への電源供給を開始する。スキャナSCによるコピージョブが終了する(ステップS32)と、制御部12は通信部11に対してスキャンジョブの終了を通知する。通信部11は、制御部12からの通知に基づき、ローカル通信部112への電源供給を停止する(ステップS33)。
【0119】
一方、ステップS30で「No」と判定された場合(例えば、スキャナSCからパーソナルコンピュータPCに送信されるスキャンジョブが実行される場合)にはステップS34に移行してジョブをネットワークNを介してジョブをパーソナルコンピュータPCへ送信して処理を終了する。
【0120】
プリンタPRの通信部21は、ローカル通信部212を介して、スキャナSCのローカル通信部112への電源供給が開始したことを検出する。具体的には、例えばローカル接続線LがUSBの場合はD+信号およびD−信号の検出により判断する。また、IEEE1284の場合はHostLogicHigh信号で検出するなどの方法を採ることができる。この検出結果に基づいて、ローカル通信部212への電源供給を開始する。
【0121】
プリンタPRの通信部21は、スキャナSCのローカル通信部112への電源供給が停止されたことを検出すると、ローカル通信部212への電源供給を停止する。
【0122】
これにより、スキャナSCがローカル接続線Lを介してプリンタPRに画像データを送信している間のみ、ローカル通信部112の電源供給を供給するため、ローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0123】
また、プリンタPRは、スキャナSCのローカル通信部112の電源供給の有無を検出してローカル通信部212の電源供給を制御するため、スキャナSCがローカル接続線Lを介してプリンタPRに画像データを送信していない間は、プリンタPRでもローカル接続線Lを介した通信の制御に要する電力を節約することができる。
【0124】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0125】
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0126】
本発明による機器管理システムは、レーザプリンタ、フルカラープリンタ、インクジェットプリンタ、ファクシミリ装置やパーソナルコンピュータ,ホストコンピュータ等の装置の電源を管理するのに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明の実施の形態に係る装置管理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る装置管理システムSに接続されるスキャナSCとプリンタPRの機能的な構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【図4】第2の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【図5】第2の実施例に係る電源断コマンド受信処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【図6】第5の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【図7】第3の実施例に係る装置管理処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【図8】第3の実施例に係る電源断コマンド受信処理の処理手順について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0128】
S 装置管理システム
PC パーソナルコンピュータ(情報処理装置)
SC スキャナ(情報処理装置)
11 通信部(第2の接続手段、通知手段)
12 制御部(第2の移行手段、確認手段、選択手段)
13 画像読取部
13 画像読取部
14 操作・表示部
15 電源制御部(制御手段)
16 電源
PR プリンタ(情報出力装置)
21 通信部(第1の接続手段)
22 画像処理部
23 制御部(第1の移行手段、確認手段、選択手段、復帰手段)
24 印刷処理部
25 電源
26 電源制御部(制御手段)
111 ネットワーク通信部(命令送信手段)
112 ローカル通信部(命令送信手段)
211 ネットワーク通信部
212ローカル通信部
L ローカル接続線(通信手段)
N ネットワーク(通信手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の情報を出力する1または2以上の情報出力装置と、
該情報出力装置を通信手段に接続させる第1の接続手段と、
予め設定される2以上の省電力態様の何れかに前記第1の接続手段を移行させる第1の移行手段と、
所定の情報を出力する1または2以上の情報処理装置と、
前記通信手段を介して該情報処理装置を前記情報出力装置と接続させる第2の接続手段と、
予め設定される2以上の省電力態様の何れかに前記第2の接続手段を移行させる第2の移行手段と、
前記第1の接続手段と前記第2の接続手段との稼働状態を確認する確認手段と、
該確認手段の確認結果に基づいて前記省電力態様の何れかを選択する選択手段と、
該選択手段で選択された省電力態様に移行するように前記第1の移行手段および第2の移行手段を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする装置管理システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して前記第1の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行させる移行命令を送信する命令送信手段を備え、
前記選択手段は、前記移行命令に対応する省電力態様を選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の装置管理システム。
【請求項3】
前記情報出力装置は、前記何れかの省電力態様から稼働可能な態様に復帰させる復帰手段を備え、
該復帰手段は、前記確認手段によって前記第2の接続手段との稼働状態がオンであると確認された際に復帰動作を実行する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置は、前記第2の接続手段が前記省電力態様に移行する際に、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して当該情報出力装置の次回の使用時期を通知する通知手段をさらに備え、
前記復帰手段は、該通知手段から通知された使用時期に応じて復帰動作を実行する、
ことを特徴とする請求項3に記載の装置管理システム。
【請求項5】
前記確認手段は、所定の時間毎に前記第1の接続手段および前記第2の接続手段との稼働状態を確認する、
ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項6】
前記通信手段は、2系統以上設けられ、
前記復帰手段は、前記通信手段において通信可能な系統を介して復帰動作に必要な情報の授受を行う、
ことを特徴とする請求項3から請求項5の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項7】
前記確認手段は、前記情報処理装置が前記第2の接続手段を使用するか否かについて当該情報処理装置の動作態様に基づいて確認する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項8】
前記制御手段は、前記確認手段によって前記第1の接続手段の稼働状態がオフであると確認された場合に、前記第2の接続手段をオフするように制御する、
ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項9】
前記制御手段は、初期状態において前記第1の接続手段および第2の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行した状態で保持し、
前記復帰手段は、前記確認手段によって前記情報出力装置または前記情報処理装置の少なくとも何れかが使用されることが確認された際に復帰動作を実行する、
ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項10】
前記情報出力装置はプリンタであることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項11】
前記情報処理装置はスキャナであることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の装置管理システム。
【請求項12】
所定の情報を出力する1または2以上の情報出力装置を通信手段に接続させる第1の接続手段を、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに移行させる第1の移行過程と、
所定の情報を出力する1または2以上の情報処理装置を前記通信手段を介して前記情報出力装置と接続させる第2の接続手段を、予め設定される2以上の省電力態様の何れかに移行させる第2の移行過程と、
前記第1の接続手段と前記第2の接続手段との稼働状態を確認する確認過程と、
該確認過程の確認結果に基づいて前記省電力態様の何れかを選択する選択過程と、
該選択過程で選択された省電力態様に移行するように前記第1の移行過程および第2の移行過程を制御する制御過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする装置管理プログラム。
【請求項13】
前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して前記第1の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行させる移行命令を送信する命令送信過程を有し、
前記選択過程は、前記移行命令に対応する省電力態様を選択する、
ことを特徴とする請求項12に記載の装置管理プログラム。
【請求項14】
前記何れかの省電力態様から稼働可能な態様に復帰させる復帰過程を有し、
該復帰過程は、前記確認過程によって前記第2の接続手段との稼働状態がオンであると確認された際に復帰動作を実行する、
ことを特徴とする請求項12または請求項13の何れかに記載の装置管理プログラム。
【請求項15】
前記第2の接続手段が前記省電力態様に移行する際に、前記情報出力装置に対して前記通信手段を介して当該情報出力装置の次回の使用時期を通知する通知過程をさらに有し、
前記復帰過程は、該通知過程で通知された使用時期に応じて復帰動作を実行する、
ことを特徴とする請求項14に記載の装置管理プログラム。
【請求項16】
前記確認過程は、所定の時間毎に前記第1の接続手段および前記第2の接続手段との稼働状態を確認する、
ことを特徴とする請求項12から請求項15の何れかに記載の装置管理プログラム。
【請求項17】
前記復帰過程は、前記通信手段において通信可能な系統を介して復帰動作に必要な情報の授受を行う、
ことを特徴とする請求項14から請求項16の何れかに記載の装置管理プログラム。
【請求項18】
前記確認過程は、前記情報処理装置が前記第2の接続手段を使用するか否かについて当該情報処理装置の動作態様に基づいて確認する、
ことを特徴とする請求項12から請求項17の何れかに記載の装置管理プログラム。
【請求項19】
前記制御過程は、前記確認過程によって前記第1の接続手段の稼働状態がオフであると確認された場合に、前記第2の接続手段をオフするように制御する、
ことを特徴とする請求項12から請求項18の何れかに記載の装置管理プログラム。
【請求項20】
前記制御過程は、初期状態において前記第1の接続手段および第2の接続手段を前記何れかの省電力態様に移行した状態で保持し、
前記復帰過程は、前記確認過程によって前記情報出力装置または前記情報処理装置の少なくとも何れかが使用されることが確認された際に復帰動作を実行する、
ことを特徴とする請求項12から請求項19の何れかに記載の装置管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−282285(P2008−282285A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−127310(P2007−127310)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】