説明

複数の顧客サービスエンティティおよびコンテンツパッケージャをサポートするためにコンテンツを配信する方法および装置

【解決手段】複数の顧客サービスエンティティとコンテンツパッケージャとをサポートするためにコンテンツを配信するシステム。コンテンツを配信する方法が提供される。この方法は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータを受信することを備える。この方法はまた、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信することも含む。この方法はまた、BCSパラメータとパッケージャパラメータとを備えたシステム情報を生成することと、このシステム情報を送信することとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、一般に、コンテンツ配信システム、より詳細には、複数のコンテンツパッケージャおよび顧客サービスエンティティをサポートするために、コンテンツをデータネットワーク上で配信するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在のコンテンツ配信/メディア配信システムにおいては、課金および顧客サービス(BCS)プロバイダは、独自ネットワークを介してサービスを利用可能にし、これにより、そのネットワーク上で動作するデバイスがこれらのサービスを受信する能力を有する。例えば、個々のBCSプロバイダは、1つまたは複数のコンテンツパッケージャから利用可能なサービスを提供することができる。典型的な携帯デバイスの場合、顧客とネットワークとの間の関係全体がBCSプロバイダによって独占的に管理されている。この結果、デバイス(顧客)は主ネットワークのBCSプロバイダを介して全サービスを購入できるようになる。
【0003】
残念ながら、この状況は、音声、データおよびメディアネットワークが一人の所有者を有している場合に許容されこともあるが、デバイスが複数のネットワークへのアクセスを獲得するとき、複数のBCSプロバイダをサポートしてデバイスが広範囲のサービス提供を受けることができるようにする必要性が増す。
【0004】
したがって、必要とされるものは、複数のBCSプロバイダとこれらBCSプロバイダに関連する複数のコンテンツパッケージャとをサポートする、コンテンツを配信するシステムである。
【発明の開示】
【0005】
(米国特許法第119条に基づく優先権主張)
本特許出願は、2005年9月8日付で出願され、本特許出願の譲受人に譲渡された特許仮出願第60/715,548号の発明の名称「個人用携帯通信装置に複数の顧客サービスと複数の小売業者とを提供するための方法およびシステム(“METHODS AND SYSTEMS FOR PROVIDING MULTIPLE CUSTOMER SERVICE AND MULTIPLE RETAILERS ON A PERSONAL COMMUNICATIONS HANDHELD DEVICE”)」の優先権を主張し、上記仮出願は参照により本明細書に引用したものとする。
【0006】
1つまたは複数の実施形態において、複数のBCSプロバイダとコンテンツを配信する複数のコンテンツパッケージャとをサポートするように動作する配信システムが提供される
一実施形態においては、コンテンツを配信する方法が提供される。この方法は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータを受信することを備える。この方法はまた、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信することを備える。この方法はまた、BCSパラメータとパッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成することと、このシステム情報を送信することを備える。
【0007】
一実施形態においては、コンテンツを配信する装置が提供される。この装置は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータと、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータとを受信するように構成された、受信論理を備えている。この装置はまた、BCSパラメータとパッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成するように構成されたシステム情報論理と、このシステム情報を送信するように構成された送信論理とを備えている。
【0008】
一実施形態においては、コンテンツを配信する装置が提供される。この装置は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータと、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータとを受信する手段を備えている。この装置はまた、BCSパラメータとパッケージャパラメータとを備えたシステム情報を生成する手段と、このシステム情報を送信する手段とを備えている。
【0009】
一実施形態においては、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、コンテンツを配信するように動作する命令を備えたコンピュータ読取可能媒体が提供される。このコンピュータ読取可能媒体は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータを受信する命令と、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信する命令とを備えている。このコンピュータ読取可能媒体はまた、BCSパラメータとパッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成する命令と、このシステム情報を送信する命令とを備えている。
【0010】
一実施形態においては、コンテンツを配信する方法を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサが提供される。この方法は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータを受信することと、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信することとを備える。この方法はまた、BCSパラメータとパッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成することと、このシステム情報を送信することとを備える。
【0011】
一実施形態においては、コンテンツを配信する方法が提供される。この方法は、システム情報メッセージを受信することと、BCSプロバイダ識別子を決定することとを備える。この方法はまた、BCSプロバイダ識別子に基づいてシステム情報メッセージを解析して解析済みシステム情報パラメータを決定することと、解析済みシステム情報パラメータの選択された一部を表示することとを備える。
【0012】
一実施形態においては、コンテンツを配信する装置が提供される。この装置は、システム情報メッセージを受信するように構成された受信論理と、BCSプロバイダ識別子を決定し、解析済みシステム情報パラメータを決定するために、BCSプロバイダ識別子に基づいてシステム情報メッセージを解析するように構成された解析論理とを備える。この装置はまた、解析済みシステム情報パラメータの選択された一部を表示するよう構成された表示論理を備えている。
【0013】
一実施形態においては、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、コンテンツを配信するように動作する命令を備えるコンピュータ読取可能媒体が提供される。このコンピュータ読取可能媒体は、システム情報メッセージを受信する命令と、BCSプロバイダ識別子を決定する命令とを備える。このコンピュータ読取可能媒体はまた、BCSプロバイダ識別子に基づいてシステム情報メッセージを解析して解析済みシステム情報パラメータを決定する命令と、解析済みシステム情報パラメータの選択された一部を表示する命令とを備える。
【0014】
実施形態の他の態様が、以下に記載の図面の簡単な説明、説明および特許請求の範囲を検討した後に明らかとなるであろう。
【0015】
本明細書に記載された実施形態の上述の態様は、添付図面に関してなされる以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に明らかになるであろう。
【詳細な説明】
【0016】
以下の詳細な説明は、複数のBCSプロバイダと複数のコンテンツパッケージャとをサポートする配信システムの実施形態を説明している。このシステムは、限定されたリソースを有する携帯デバイスにサービス/コンテンツを配信するのに最適であるが、いずれの種類のデバイスにおいて使用してもよい。システムはまた、これらに限定するものではないが、通信ネットワーク、インターネット等の公衆ネットワーク、仮想私設網(VPN)等のプライベートネットワーク、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク、長距離ネットワーク、または任意の他の種類のデータもしくは通信ネットワークを含む、いずれの種類のネットワーク環境において使用してもよい。
【0017】
配信システムの実施形態を説明するために、以下の定義が本明細書内で用いられる。
【0018】
BCSプロバイダ 課金および顧客サービス(BCS)プロバイダは、利用可能なパッケージへのユーザの申し込みを受付けおよび維持するエンティティ(事業体)である。一実施形態においては、各デバイスは、単一のBCSプロバイダに関連付けられてもよい。別の実施形態においては、各デバイスは、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連付けられてもよい。
【0019】
コンテンツパッケージャ コンテンツパッケージャは、パッケージを定義し、維持するエンティティ(事業体)である。
【0020】
コンテンツプロバイダ コンテンツプロバイダは、サービスのコンテンツを供給するエンティティ(事業体)である。コンテンツプロバイダはまた、コンテンツの明細を供給する。
【0021】
パッケージ パッケージは、申し込みに基づいて提供される1つまたは複数の階層の集合体である。
【0022】
階層 階層は、1つまたは複数のサービスの集合体である。
【0023】
サービス サービスは、単一ラベルに基づいて提供され、定義された一連のフローを用いて配信されるプレゼンテーションのシーケンスを備えている。サービスは、配信システムにおいて申し込みできる最小の要素を表している。
【0024】
図1は、配信システムの一実施形態を備えるネットワーク100を示している。ネットワーク100は、携帯デバイス(102、104および106)と、BCSプロバイダ110と、コンテンツパッケージャ118と、コンテンツプロバイダ120とを備え、これら全てが配信ネットワーク108に接続されている。
【0025】
デバイス(102、104および106)は、配信ネットワーク108と通信する携帯デバイスであり、デバイスのユーザが、利用可能なパッケージを受信することを申し込むために、配信ネットワーク108にアクセスするのを許可する。
【0026】
BCSプロバイダ110は、配信ネットワーク108を介してデバイスから受信したユーザの申し込みを受け付けおよび維持する。各デバイス(102、104および106)は、単一のBCSプロバイダに関連付けられる。例えば、デバイス102はBCS112と関連付けられ、デバイス104はBCS114と関連付けられ、デバイス106はBCS116と関連付けられる。明瞭性のために、BCSプロバイダ112の動作のみを以下のセクションで詳細に説明するが、BCSプロバイダ114および116は同様の方法で動作する。
【0027】
BCSプロバイダ112は、1つまたは複数のコンテンツパッケージャ118との通信120を確立する。これらの通信120において、コンテンツパッケージャ118がBCSプロバイダ112に関連するデバイスに提供する1つまたは複数のパッケージを識別する情報が交換される。次に、BCSプロバイダ112は、BCSプロバイダ112に関連するパッケージを識別するBCSパラメータ122を配信ネットワーク108に送信する。
【0028】
コンテンツパッケージャ118はパッケージを定義し、維持する。コンテンツパッケージャ118は、1つまたは複数のコンテンツプロバイダ124との通信126を確立する。これらの通信126において、コンテンツプロバイダ124がコンテンツパッケージャ118を介する申し込みに対して提供する1つまたは複数のパッケージを識別する情報が交換される。次に、コンテンツパッケージャ118は、コンテンツパッケージャ118によって提供されるパッケージを識別するパッケージャパラメータ128を配信ネットワーク108に送信する。特定のコンテンツパッケージャが2つ以上のBCSプロバイダに関連付けられてもよいことに留意されたい。
【0029】
コンテンツプロバイダ124は、サービスのコンテンツをプログラミングパラメータ130内で配信ネットワーク108に供給する。プログラミングパラメータ130はまた、配信ネットワーク108がメディアプレゼンテーションガイド(MPG)を維持するのを許可するコンテンツの明細を備える。メディアプレゼンテーションガイドは、配信ネットワーク108を介して、任意の所定の時点で利用可能なパッケージおよび関連サービスについての明細を提供する。あるいは、配信ネットワーク108を介して利用可能なパッケージおよび関連サービスについての明細は、任意の他の種類のユーザインタフェースを介してデバイスのユーザに提供されてもよい。特定のコンテンツプロバイダが2つ以上のコンテンツパッケージャと関連付けられてもよいことに留意されたい。
【0030】
配信ネットワーク108は、デバイス(102、104および106)へのサービス配信の役割を果たす。これはまた、付随するシステム情報(SI)パラメータの生成および配信の役割を果たす。一実施形態においては、配信ネットワーク108とデバイス(102、104および106)との間の通信は、例えば、リアルタイムサービスの種々のメディアコンポーネントまたはIPデータキャストサービスにおける種々のIPポートにアドレス指定されたIPストリームを搬送するために、一連のフローに構成される。特定のローカルエリアまたは広域内で利用可能にされる全フローが、対応するマルチプレクスにまとめられる。
【0031】
配信ネットワーク108は、有線および無線ネットワーク技術の任意の組み合わせを備える。例えば、配信ネットワーク108は、無線マルチキャスト/ブロードキャストネットワークであってもよい。一実施形態においては、配信ネットワーク108は、別の1つのBCSプロバイダ110からBCSパラメータ122を受信するよう動作するサーバ132を備えている。サーバ132はまた、コンテンツパッケージャ118からパッケージャパラメータ128を、コンテンツプロバイダ124からプログラミングパラメータ130を受信する。サーバ132は、受信したパラメータを処理して、メディアプレゼンテーションガイド(MPG)136を備えるシステム情報(SI)パラメータ134を生成する。
【0032】
SIパラメータ134は、デバイスが、利用可能なパッケージおよびサービスを見出しおよび/または申し込むことを可能にする情報セットを備える。SIはまた、パッケージおよびサービス明細とMPG136とを備える。MPG136は、MPGブロックシーケンスとしてデバイスに配信される、利用可能なタイトルの表を備えている。
【0033】
配信システムの一実施形態の動作中、配信ネットワーク108は、デバイス(102、104および106)を起動し、SI134を送信し、デバイス(102、104および106)がこれを受信できる。次に、デバイス(102、104および106)は、SI134と関連MPG136を処理するように動作して、利用可能なパッケージおよび/またはサービスを見るために、デバイスのユーザに情報を表示する。次に、デバイスのユーザは、1つまたは複数のパッケージを受信することを申し込むことができる。例えば、デバイス102のユーザは、SI134から表示された情報から申し込み用パッケージを選択する。次に、デバイス102は、選択されたパッケージを申し込むために、配信ネットワーク108に申し込み要求を送信する。次に、申し込み要求が配信ネットワークによって処理され、要求しているデバイスに関連したBCSプロバイダに送られる。次に、BCSプロバイダは、要求されたパッケージを受信するためにデバイスを許可するように動作する。
【0034】
1つまたは複数の実施形態においては、配信サーバ132は、以下の機能のうち1つまたは複数を実行することによって、配信システムの一実施形態において動作する。
【0035】
1.選択されたBCSプロバイダ、コンテンツパッケージャ、およびコンテンツプロバイダに関連するBCS、パッケージャ、並びにプログラミングパラメータを取得する。
【0036】
2.関連MPGパラメータを用いてSIを生成する。
【0037】
3.SIを起動デバイスに送信する。
【0038】
5.1つまたは複数の申し込み要求をデバイスから受信する。
【0039】
したがって、配信システムの実施形態は、デバイスが利用可能なパッケージを受信することを可能にするために、複数のBCSプロバイダと複数のコンテンツパッケージャとをサポートするように動作する。ネットワーク100は単に1つの構成を示しているのであって、他の構成または配置が、説明した実施形態の範囲内で可能であることに留意されたい。
【0040】
図2は、配信システムの実施形態における使用に適した配信サーバ200の一実施形態の詳細図を示している。例えば、配信サーバ200は、図1の配信サーバ132として用いられてもよい。配信サーバ200は、処理論理202と、SI生成論理204と、送受信論理208と、起動論理210とを備え、これらは全て内部データバス212に結合されている。サーバ200はまた、BCSパラメータストレージ214と、パッケージャパラメータストレージ216と、プログラミングパラメータストレージ218とを備え、これら全てもまたデータバス212に結合されている。
【0041】
1つまたは複数の実施形態において、処理論理202は、CPU、プロセッサ、ゲートアレイ、ハードウェア論理、記憶素子、仮想マシン、ソフトウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせを備える。したがって、処理論理202は、一般に、機械読取可能な命令を実行し、内部データバス212を介してサーバ200の1つまたは複数の他の機能素子を制御するための論理を備える。
【0042】
送受信論理208は、サーバ200が、遠隔デバイスまたはシステムを用いて、通信チャネル220を介してデータおよび/または他の情報を送受信可能になるように動作する、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを備える。例えば、一実施形態においては、通信チャネル220は任意の適切な種類の通信リンクを備え、これにより、サーバ200が、1つまたは複数のデータネットワークおよび/またはこれらのデータネットワークに結合されたデバイスと通信することを可能にする。
【0043】
ストレージ論理(214、216および218)は、サーバ200が情報パラメータを記憶することを可能にする任意の適切な種類の記憶デバイスまたは素子を備える。例えば、一実施形態においては、ストレージ論理(214、216および218)は、任意の種類のRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクまたは任意の他の種類の記憶デバイスを備える。
【0044】
一実施形態においては、処理論理202は、送受信論理208とチャネル220とを介して1つまたは複数のBCSプロバイダと通信するように動作する。BCSプロバイダは、処理論理202によって受信され、BCSパラメータストレージ214に記憶されたBCSパラメータを提供する。処理論理202はまた、送受信論理208とチャネル220を介して1つまたは複数のコンテンツパッケージャと通信するように動作する。コンテンツパッケージャは、処理論理202によって受信され、パッケージャパラメータストレージ216に記憶されるパッケージャパラメータを提供する。処理論理202はまた、1つまたは複数のコンテンツプロバイダと通信するように動作する。コンテンツプロバイダは、処理論理202によって受信され、プログラミングパラメータストレージ218に記憶されるプログラミングパラメータを提供する。BCS、パッケージャおよびプログラミングパラメータのより詳細な説明が、本文書の別のセクションで与えられる。
【0045】
1つまたは複数の実施形態において、SI生成論理204は、CPU、プロセッサ、ゲートアレイ、ハードウェア論理、記憶素子、仮想マシン、ソフトウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせを備える。SI生成論理204は、SIパラメータ222を生成するために、ストレージ(214、216および218)からパラメータを読み出すように動作する。例えば、SI論理204は、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連するBCSパラメータをストレージ214から読み出す。SI論理204はまた、ストレージ216からパッケージャパラメータを、ストレージ218からプログラミングパラメータを読み出すように動作する。パラメータが読み出されると、SI生成論理204は、SIパラメータ222を生成するように動作する。SIパラメータ222のより詳細な説明およびフォーマットが本文書の別のセクションで与えられる。
【0046】
SI生成論理204はまた、SI222に関連するMPG224を生成するために、プログラミングパラメータストレージ218からパラメータを読み出すように動作する。MPG224は、利用可能なパッケージについての情報および明細を提供し、これは、デバイスのユーザが1つまたは複数のパッケージを申し込むことを可能にするために、デバイス上に表示されてもよい。
【0047】
起動論理210は、CPU、プロセッサ、ゲートアレイ、ハードウェア論理、記憶素子、仮想マシン、ソフトウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせを備える。起動論理210はデバイスを起動して、デバイスが利用可能なパッケージに申し込み可能になるように動作する。起動プロセスは、パッケージを申し込むことを望む各デバイスに対して1回だけ発生すればよい。例えば、一実施形態では、起動論理210は、起動プロセス中にデバイスにダウンロードされるクライアントアプリケーション226を備える。例えば、クライアント226は、送受信論理208を用いてデバイスにダウンロードされる。デバイスが起動論理210によって起動されると、クライアント226はデバイス上で作動し、SI222を受信し、利用可能なパッケージについての情報およびデバイスのユーザに関係する他の情報を表示するように動作する。したがって、起動論理210は、サーバ200がデバイスを特定および認証することを可能にするように動作し、これにより、デバイスは、1つまたは複数の利用可能なパッケージに申し込むことができる。
【0048】
一実施形態においては、サーバ200は、SIパラメータ222を起動デバイスへマルチキャスト/ブロードキャストするように動作する。デバイス上で実行するクライアントは、SIパラメータ222を受信し、SI222とMPG224からの情報を表示するように動作することにより、デバイスのユーザは利用可能なパッケージを見て、申し込みできる。
【0049】
一実施形態においては、サーバ200は、コンピュータ読取可能媒体に記憶されたプログラム命令を含み、このプログラム命令は、例えば処理論理202などのプロセッサによって実行されると、本明細書で記載した配信システムの機能を提供する。例えば、命令はコンピュータ読取可能媒体(例えば、フロッピーディスク(フロッピー:登録商標)、CDROM、メモリカード、フラッシュメモリデバイス、RAM、ROMまたは任意の他の種類の記憶素子)からサーバ200にロード、またはサーバ200にインタフェース接続するコンピュータ読取可能媒体からサーバ200にロードされてもよい。別の実施形態では、命令は、送受信論理208を介してサーバ200へインタフェースする外部デバイスまたはネットワークリソースからサーバ200にダウンロードされてもよい。命令は、処理論理202によって実行されると、本明細書で説明されるとおり、配信システムの1つまたは複数の実施形態を提供する。
【0050】
図3は、配信システムの一実施形態においてサーバを作動する方法300の一実施形態を示している。明瞭性のために、この方法300は、図2に示されたサーバ200を参照して説明される。1つまたは複数の実施形態では、処理論理202はプログラム命令を実行し、サーバ200の動作を制御して以下の機能を実行する。この方法300は、サーバ200が1つまたは複数のデバイスを起動して、デバイスが利用可能なパッケージを申し込みできると仮定している。
【0051】
ブロック302において、BCSパラメータが受信される。例えば、一実施形態では、1つまたは複数のBCSプロバイダがBCSパラメータをサーバ200に送信する。BCSパラメータは送受信論理208によって受信され、BCSパラメータストレージ214に記憶される。BCSパラメータは、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連するデバイスへの許可を提供するパッケージを識別する。
【0052】
ブロック304において、パッケージャパラメータが受信される。例えば、一実施形態では、1つまたは複数のコンテンツパッケージャがパッケージャパラメータをサーバ200に送信する。パッケージャパラメータは、送受信論理208によって受信され、コンテンツパッケージャパラメータストレージ216に記憶される。パッケージャパラメータは、コンテンツプロバイダと、各コンテンツパッケージャによって提供されるパッケージに関連したサービスとを識別する。
【0053】
ブロック306において、プログラミングパラメータが受信される。例えば、一実施形態では、1つまたは複数のコンテンツプロバイダがプログラミングパラメータをサーバ200に送信する。プログラミングパラメータは、送受信論理208によって受信され、プログラミングパラメータストレージ218で記憶される。プログラミングパラメータは、コンテンツ、スケジューリングおよび配信ネットワーク上でのサービス配信に関する他の情報を識別し、記述する。
【0054】
ブロック308において、SIパラメータが生成される。例えば、一実施形態では、SI生成論理204は、BCSストレージ214と、パッケージャストレージ216と、プログラミングストレージ218とからパラメータを読み出し、SIパラメータ222と関連MPG224とを生成するように動作する。
【0055】
ブロック310において、MPGを含むSIパラメータが配信ネットワーク上で送信され、起動デバイスによって受信される。例えば、一実施形態では、処理論理202が、送受信論理208を介してSIパラメータ224を配信ネットワークに送信するように動作する。起動デバイスで実行するクライアントアプリケーションは、受信したSI222と関連MPG224パラメータとを処理し、デバイスのユーザが申し込みのために1つまたは複数のパッケージを選択することを可能にするプログラムガイドを表示する。申し込み処理中、デバイスは申し込みメッセージを生成し、このメッセージはサーバ200に送信され、送受信論理208によって受信される
ブロック312において、申し込み要求が受信されたかどうかを決定するために検査が実行される。例えば、処理論理202は、1つまたは複数の起動デバイスからの申し込み要求が送受信論理208によって受信されたかどうかを決定するように動作する。申し込み要求が受信されていない場合、方法はブロック318に進む。申し込み要求が受信されている場合、方法はブロック314に進む。
【0056】
ブロック314において、デバイスは、要求されたパッケージを受信するように申し込みされる。一実施形態では、処理論理202は要求しているデバイスに関連したBCSプロバイダと通信して、要求されたパッケージを受信するデバイスを許可する。方法はその後ブロック316で止まる。
【0057】
ブロック318において、SIパラメータのうちのいずれかが更新されたかどうかを決定するために検査が実行される。例えば、処理論理202は、更新後のBCSパラメータ214、パッケージャパラメータ216またはプログラミングパラメータ218が受信されて、SI生成論理204が更新後のSI222を生成したかどうかを決定するように動作する。パラメータが更新されていない場合、方法はブロック312に進み、いずれかの申し込み要求が受信されたかどうかを決定する。更新されている場合、方法はブロック310に進み、そこで更新後のSI222パラメータが起動されたデバイスに送信される。
【0058】
したがって、この方法300を用いて、配信システムの一実施形態におけるサーバを作動することができる。方法300は、単に一実施を示しているのであって、説明された機能の変更、追加または再構成が、記載された実施形態の範囲から逸脱することなく実現されてもよいことに留意されたい。
【0059】
図4は、配信システムの実施形態における使用に適したデバイス400の一実施形態の詳細図を示している。デバイス400は、処理論理402と、デバイスリソースおよびインタフェース論理404と、送受信論理406と、メモリ408と、解析論理420とを備え、これらの全てはデータバス410に結合されている。
【0060】
1つまたは複数の実施形態では、処理論理402は、CPU、プロセッサ、ゲートアレイ、ハードウェア論理、記憶素子、仮想マシン、ソフトウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせを備える。したがって、処理論理402は、一般に、機械読取可能命令を実行し、内部データバス410を介してデバイス400の1つまたは複数の他の機能素子を制御する論理を備える。
【0061】
デバイスリソースおよびインタフェース論理404は、デバイス400が内部および外部システムと通信することを可能にするハードウェアおよび/またはソフトウェアを備えている。例えば、内部システムは、大容量記憶デバイス、メモリ、ディスプレイドライバ、モデム、または他の内部装置リソースを含んでもよい。外部システムは、ユーザインタフェースデバイス、プリンタ、ディスクドライブまたは他のローカルデバイスもしくはシステムを含んでもよい。したがって、デバイスリソースおよびインタフェース論理404によって、デバイスはデバイスディスプレイ上に情報を表示し、ユーザ入力デバイス(例えば、マウス、キーパッド、タッチスクリーンまたは任意の他の種類のユーザ入力デバイス)を介してユーザ入力を受信できる。
【0062】
送受信論理406は、デバイス400が、通信チャネル412を介して外部デバイスまたはシステムを用いてデータおよび/または他の情報を送受信可能になるように動作する、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを備える。例えば、通信チャネル412は、ネットワーク通信リンク、無線通信リンクまたは任意の他の種類の通信リンクを備えてもよい。
【0063】
メモリ408は、デバイス400が情報パラメータを記憶するのを可能にする、任意の適切な種類の記憶デバイスまたは素子を備える。例えば、一実施形態では、メモリ408は、任意の種類のRAM、フラッシュメモリ、ハードディスクまたは任意の他の種類の記憶デバイスを備える。
【0064】
1つまたは複数の実施形態において、解析論理420は、CPU、プロセッサ、ゲートアレイ、ハードウェア論理、記憶素子、仮想マシン、ソフトウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアの任意の組み合わせを備える。解析論理420は、一般に、送受信論理406によって受信されるシステム情報メッセージを解析する論理を備える。
【0065】
1つまたは複数の実施形態の動作中、デバイス400は配信サーバにより起動され、これにより、デバイス400は利用可能なパッケージを申し込むことができる。起動プロセスの一部として、デバイスは、送受信論理406を用いて、BCS識別子422を配信サーバに提供する。例えば、BCS識別子422は、デバイスの製造中にメモリ408内に記憶されてもよい。BCS識別子422は、デバイス400に関連するBCSプロバイダを識別する。起動プロセスの一部として、デバイス400は、クライアントアプリケーション414を受信する。クライアントアプリケーション414は、メモリ408に記憶され、デバイス400上で実行され、デバイスのユーザが利用可能なパッケージに関する情報を表示できるユーザインタフェースを提供する。
【0066】
配信ネットワークは、送受信論理406によって受信されるSIメッセージを送信する。解析論理420は、受信後のSIメッセージを解析して、メモリ408に記憶されたMPG418を含む解析済みSIパラメータ416を生成するように動作する。例えば、解析論理420は、メモリからBCS識別子422を取得し、この識別子を用いて配信サーバから送信された受信システム情報メッセージを解析する。解析済みSI416は、デバイス400に関連したBCSプロバイダに関する受信後のSIメッセージからの情報を備える。したがって、解析済みSI416をデバイス400上に表示して、デバイスのユーザにデバイス400で利用可能なパッケージのみを示すことができる。デバイス400が2つ以上のBCSプロバイダに関連している場合、同様のプロセスを実行して、デバイス400が、デバイスに関する全BCSプロバイダから利用可能なパッケージに関する情報を表示可能にできる。例えば、複数のBCS識別子がデバイス400に記憶され、これを用いて受信後のSIメッセージを解析することができる。
【0067】
クライアント414は、ユーザインタフェース(UI)を提供し、このユーザインタフェースは解析済みSI416と関連MPG418とをデバイス400上に表示することにより、デバイスのユーザは利用可能なパッケージを見ることができる。またクライアント414によって、デバイスのユーザは1つまたは複数の申し込み用パッケージを選択可能になる。選択されたパッケージは、デバイスからサーバへのプロトコルの一部であり、クライアント414によって実行される申し込み要求において識別される。次に、クライアント414は、送受信論理406とチャネル412を介して、申し込み要求を配信サーバに送信する。
【0068】
一実施形態においては、デバイス400は、配信システムの1つまたは複数の実施形態における1つまたは複数の以下の機能を実行する。以下の機能は、実施形態の範囲内で変更、再構成、改変、追加、さもなければ調節されてもよいことに留意されたい。
【0069】
1.デバイスがクライアントアプリケーションを受信し、インストールする。
【0070】
2.デバイスが配信システムにより起動される。
【0071】
3.デバイスがSIメッセージを受信する。
【0072】
4.デバイスがSIメッセージを解析して、解析済みSIパラメータおよび関連MPGを生成する。
【0073】
4.MPGがデバイス上に表示され、利用可能なパッケージをデバイスのユーザに表示する。
【0074】
5.ユーザが1つまたは複数の申し込み用パッケージを選択した後、クライアントは、配信システムに送信される申し込み要求を収集する。
【0075】
6.申し込み要求が配信システムによって処理された後、デバイスは、ユーザが申し込んだサービスを受信する。
【0076】
一実施形態においては、配信システムはコンピュータ読取可能メディアに記憶されたプログラム命令を備え、このプログラム命令は、処理論理402などのプロセッサによって実行されると、本明細書に記載されたデバイス400の機能を提供する。例えば、コンピュータ読取可能媒体(例えば、フロッピーディスク、CDROM、メモリカード、フラッシュメモリデバイス、RAM、ROMまたは任意の他の種類の記憶素子)、またはデバイスI/F論理404を介してデバイス400にインタフェース接続されるコンピュータ読取可能媒体からデバイス400に命令がロードされる。別の実施形態では、命令は、送受信論理406を介してデバイス400にインタフェース接続されるネットワークリソースからデバイス400にダウンロードされる。命令は、処理論理402で実行されると、本明細書に記載されるとおり、配信システムの1つまたは複数の実施形態を提供する。
【0077】
図5は、配信システムの実施形態においてデバイスを作動する方法500の一実施形態を示している。明瞭性のために、この方法500を、図4で示したデバイス400を参照して説明される。例えば、デバイス400は、図1で示したデバイス(102、104、106)のいずれとしも使用するのに適している。1つまたは複数の実施形態において、処理論理402はプログラム命令を実行してデバイス400を制御し、以下で説明する機能を実行する。
【0078】
ブロック502において、デバイスは、配信サーバにより起動される。例えば、一実施形態では、処理論理402は送受信論理406を介して配信サーバと通信して、デバイスを識別し、要求される任意の他の起動情報を提供する。起動プロセスの一部として、クライアント414がデバイスにインストールされる。一実施形態では、クライアント414はメモリ408にインストールされ、選択された通信プロトコルを用いて配信サーバとの通信を確立することを実行する。
【0079】
ブロック504において、配信サーバから送信された最新のSIメッセージがデバイスで受信される。例えば、送受信論理406が通信チャネル412を用いてSIメッセージを受信する。
【0080】
ブロック506において、BCSプロバイダ識別子が決定される。例えば、解析論理420がメモリ408からBCS識別子422を読み出す。
【0081】
ブロック508において、受信されたSIメッセージが、解析済みSIパラメータを決定するために解析される。例えば、解析論理420は、受信されたSIメッセージをBCS識別子422に基づいて解析するように動作する。例えば、BCS識別子422は、システム情報メッセージ内に含まれるBCSプロバイダ情報と比較される。システム情報メッセージのいずれかが、BCS識別子422と合致するBCSプロバイダに関連する場合、それらのメッセージは解析論理420によって解析され、デバイス400に適用されるシステム情報パラメータを取得する。したがって、BCS識別子422に関する情報を含むメッセージは解析論理420によって解析され、メモリ408に記憶されるMPG418に関連した解析済みSIパラメータ416を生成する。
【0082】
ブロック510において、デバイスにインストールされたクライアントは、解析済みSIパラメータからの情報をデバイスのユーザに表示または提供するように動作する。例えば、解析済みSIパラメータ416は、申し込みに利用可能なパッケージに関する情報をデバイスのユーザに提供するMPG418を備える。例えば、この情報は、スケジューリング、価格決定、有用性および任意の他の関連情報を含む。一実施形態においては、クライアント406は、I/F論理404を用いてMPG418からの情報を表示するように動作する。
【0083】
ブロック512において、ユーザが1つまたは複数の利用可能なパッケージに申し込むことを望むかどうかを決定するために検査が実行される。例えば、ユーザは、表示されたプログラムガイドから1つまたは複数のパッケージを選択し、それらのパッケージを申し込むことを要求できる。ユーザが何らかの申し込み用パッケージを選択する場合、方法はブロック514に進む。ユーザが申し込み用パッケージを選択しない場合、方法はブロック520に進む。
【0084】
ブロック520において、更新された解析済みSIパラメータが存在するかどうかを決定するために検査が実行される。例えば、一実施形態においては、処理論理402は配信サーバからの送信を受け取り、現在ブロードキャストしているSIパラメータのバージョンが、デバイスメモリ408に記憶されたパラメータと異なっているかどうかを決定する。新しいパラメータが利用可能である場合、方法はブロック504に進んで、新しい情報を取得する。新しいパラメータが利用可能ではない場合、方法はブロック512に進んで、デバイスのユーザが任意の利用可能なパッケージを申し込むことを希望しているかどうかを決定する。
【0085】
ブロック514において、申し込み要求が収集され、配信ネットワークに送信される。申し込み要求により、デバイスのユーザは選択されたパッケージを申し込むことができる。例えば、申し込み要求は、申し込みのために1つまたは複数のパッケージを識別可能にするフォーマットで収集される。一実施形態においては、クライアント414は、申し込み要求を収集するように動作する。次に、この申し込み要求は、送受信論理406を用いて配信サーバに送信される。
【0086】
ブロック516において、要求されたパッケージに関連したサービスがデバイスで受信される。例えば、配信サーバが申し込み要求を処理した後、申し込みされたパッケージに関連したサービスがデバイスに配信される。例えば、一実施形態においては、サービスは、配信ネットワークを介してコンテンツプロバイダからデバイスに配信され、送受信論理406によって受信される。次に、方法はブロック518で終了する。
【0087】
したがって、この方法500は、デバイスが、配信システム内に提供された1つまたは複数のパッケージを申し込み可能になるように動作する。方法500は、単に一実施を示しているのであって、機能要素の変更、追加または再構成が、記載された実施形態の範囲から逸脱することなく実現されてもよいことに留意されたい。
【0088】
[システム情報]
以下は、配信システムの実施形態において生成されるSIパラメータの詳細な説明である。SIパラメータは、顧客ケアおよび課金および可能な他のサービスの配信を、コンテンツまたは他のサービスの小売業から分離可能にする構造にフォーマットされる。これらの構造によって、BCSプロバイダは、どのコンテンツパッケージャがその関連デバイスにサービスを提供するかを制御できるが、BCSプロバイダは、コンテンツまたは価格決定のどちらかを制御していない可能性もある。BCSプロバイダが最初のサービス契約に加えてコンテンツおよび追加のサービスを販売できる、対応がなされている。各コンテンツパッケージャからのサービス提供の構造は、サービス提供が、一貫した表示順序で、単一ユーザインタフェース上に表示できる構造である。この定義された順序は、複数のコンテンツパッケージャにわたって利用可能な申し込みパッケージに対してであって、これは複数のおよび/または種々のBCSプロバイダに関連付けされてもよい。
【0089】
システム情報構造によって、コンテンツパッケージャがその関連デバイスに対して利用可能な、BCSプロバイダ制御を可能にする。各コンテンツパッケージャに対するコストと条件はBCSプロバイダから独立している。各コンテンツパッケージャによって記述されるコンテンツおよび申し込みオプションは独立して定義されるが、単一のユーザインタフェースに一体化することができる。一実施形態では、これは、以下のSI仕様で説明されるとおり、SI内のレコードによって達成される。上述のSIに対する改変、変更、削除、追加、組み合わせまたは他の軽微な変更は、実施形態の範囲内にあることに留意されたい。
【0090】
[SIメッセージ仕様]
図6は、配信システムの実施形態において使用するSI構造600の一実施形態を示している。SI情報がSIメッセージセットとして送信される。以下のセクションでは、SIメッセージ内に含まれるSI情報の定義、意味および関連処理を指定している。一実施形態では、SIメッセージは、以下のとおり、市場情報602とサービス情報604とMPG606とで構成される。
【0091】
クラス1.ユーザがそれに対して申し込みを提供するサービスのパッケージングに関連する市場情報
クラス2.利用可能なサービスの属性と、配信ネットワーク内のそれらの位置に関する情報を提供するサービス情報
クラス3.サービス上の個々のプレゼンテーションに関する情報を提供するメディアプレゼンテーションガイド情報
[共通フォーマットおよび処理]
SIメッセージ構文
1つまたは複数の実施形態において、SIメッセージの構造は、XML1.0に適合するXMLスキーマセットとして定義される。
【0092】
SIメッセージのバージョンの識別
送信された各SIメッセージは、バージョン属性を含み、これは、同じメッセージ種類のうちの異なるSIメッセージのコピーを識別する。特定の種類のSIメッセージに関しては、バージョン属性はまた、識別属性と呼ばれる特定の属性の同一値を有するSIメッセージを識別してもよい。例えば、2つのメッセージに対する識別属性は以下の通りである。
【0093】
−市場コンテンツパッケージャメッセージ:コンテンツパッケージャID
−MPGタイトルブロックメッセージ:MPGブロックスタートタイム
バージョン属性の値は、単一セットの素子および属性値を表すSIメッセージ全てに対して同一であってもよい。バージョン属性の値は、識別属性以外のSIメッセージの任意の属性または素子が修正または形成されると、増加する。
【0094】
一実施形態においては、バージョン属性は符号のない整数である。属性の大きさは、個々のメッセージの種類に対して指定されるように、SIメッセージの種類に依存している。バージョンが変更されると、SIメッセージのそのバージョンに関連したバージョンの値は、時間T_UPDATEに対して再使用されない。T_UPDATEの値は、秒単位であってもよく、一実施形態では、設定可能なシステムパラメータである。
【0095】
現在のSIメッセージバージョンの識別
SIメッセージの現在のバージョンに対するバージョンフィールドの値が、主フロー内の配信ネットワークで送信される。
【0096】
SIメッセージバージョンの更新
SIメッセージが、属性もしくは要素値に対する更新または、将来効力を発揮するようにスケジューリングされた要素の新しいインスタンスを含む場合、メッセージは、個々の要素に対して指定されるとおりに更新される要素に関連した有効時間値を含んでもよい。2つのバージョンの要素が、異なったメッセージバージョン(通常、現在のバージョンと次のバージョン)で同時に送信されている場合、各バージョンは、有効時間に関連付けされる。有効時間属性は、32ビットカウントの秒であってもよい。
【0097】
[クラス1:市場情報]
1つまたは複数の実施形態において、SIは、以下に示される2つのメッセージタイプの市場情報を提供する。
【0098】
1.市場共通メッセージ
2.市場コンテンツパッケージャメッセージ
1.市場共通メッセージ
図7は、配信システムの実施形態において用いられる市場共通メッセージスキーマ700の一実施形態を示している。市場共通メッセージは、いずれのコンテンツパッケージャも指定しない市場情報を定義する。市場共通メッセージは、配信ネットワーク内で構成されたBCSプロバイダの属性と、各BCSプロバイダに関連したコンテンツパッケージャへの参照と、制御条件に対する分類スキームとを定義する。
【0099】
バージョン
市場共通メッセージは、バージョン属性の値によって識別される一意のバージョン702を備える。一実施形態においては、バージョン属性は16ビットの符号のない整数である。
【0100】
分類スキームテーブル
市場共通メッセージ700は、以下を指定するために、ネットワーク内の全BCSプロバイダによって使用される分類スキームを定義する分類スキームテーブル704を備える。
【0101】
−課金環境
−サービスアカウントタイプ
−通貨
−申し込み方法
−ジャンル
−MIMEタイプ
−等級レベル
−デバイスクラス
分類スキームテーブル704は、任意の適切な構造を備えてもよい。一実施形態では、分類スキームテーブル704の定義は、BCSプロバイダの要件および能力、並びにBCSプロバイダが課せられる規制要件に従う。
【0102】
BCSレコード
市場共通メッセージ700は、配信ネットワーク内の各BCSプロバイダに対するBCSレコード706を備える。一実施形態では、BCSレコード706は、BCSプロバイダを定義し、以下の項目を提供する。
【0103】
−BCSプロバイダID
−有効時間
−CSRコンタクト
−課金ポリシー
−コンテンツパッケージャ参照
−使用テーブルの条件
−使用リンクの条件
BCSプロバイダID
BCSプロバイダID708の属性は、個々のBCSプロバイダに関連した、全体的な一意のIDである。一実施形態では、BCSプロバイダID708は、符号のない16ビットの整数であってもよい。
【0104】
有効時間
有効時間属性710は、BCSレコード706内で提供される定義が有効となる時間を定義し、先の定義に優先する。有効時間が存在しないか、または過去の時間を参照する場合は、BCSレコード706は現在である。一実施形態では、有効時間属性710は、任意の選択されたカレンダーの日付の00:00:00から経過した32ビットカウントの秒であってもよい。
【0105】
BCSレコード706は1つの有効時間を定義してもよい。複数のレコードが同じBCSプロバイダに対して生じる場合、有効時間は存在する。この場合、現在と将来の両方のレコードの定義は、レコードに対する適切な値を有する、時間属性を含んでいる。有効時間はまた、まだ活動していないBCSプロバイダを定義するレコードに対して存在してもよい。
【0106】
コンテンツパッケージャ参照
コンテンツパッケージャ参照712は、BCSプロバイダに関連するコンテンツパッケージャを識別するコンテンツパッケージャIDのリストである。BCSプロバイダに関連する申込者は、コンテンツパッケージャ参照712に含まれるコンテンツパッケージャによって提供されるパッケージを申し込むことだけができる。コンテンツパッケージャ参照712は、少なくとも1つのコンテンツパッケージャIDを含んでいる。
【0107】
CSRコンタクト
CSRコンタクト714要素は、BCSの顧客サービス代表者にコンタクトする可能な方法を記述している。BCSレコード706は少なくとも1つのCSRコンタクト714を提供する。各CSRコンタクトは、URIであってもよい。以下の例は、種々のクラスのURIがどのようにCSRコンタクト714に用いられるかを示している。
【0108】
−TEL:URIは、申込者が顧客支援を要求できる電話番号を定義する。
【0109】
−MALTO:URIは、申込者が顧客支援に使用できるEメールアドレスを指定する。
【0110】
−HTTP:URIは、申込者が顧客支援に使用できるウェブサイトを指定する。
【0111】
課金ポリシー
課金ポリシー716は、コンテンツパッケージャに代わって、BCSプロバイダによってサポートされる課金ポリシーを指定する。各BCSプロバイダは、少なくとも1つの課金ポリシー716をサポートする。一実施形態においては、課金ポリシー716は、課金環境属性とサービスアカウントタイプ属性とを備える。
【0112】
a.課金環境
課金環境は、課金ポリシーが適用する、特定の種類のデバイスを示している。サポートされる課金環境の例には、「BREW」や「payPal」が含まれる。
【0113】
b.サービスアカウントタイプ
サービスアカウントタイプは、サービスアカウント課金IDに用いられる識別子を示している。サポートされるサービスアカウントタイプの例には、「MIN」、「MDN」、「BREW SID」、「Credit Card」および「Prepay」が含まれる。
【0114】
使用テーブルの条件
BCSプロバイダに関連する使用条件にアクセスするための一定の条件を定義するために、BCSプロバイダによって使用される分類スキームを表す、使用テーブルの条件718が提供される。
【0115】
使用リンクの条件
コンテンツパッケージャがエンドユーザ使用許諾契約(EULA)情報を提供しない場合にコンテンツパッケージャによって提供されるパッケージへのアクセスをユーザに許可する前に、BCSプロバイダが同意するユーザに要求する使用条件の位置を指定するURIへの参照である、使用リンクの条件720が提供される。
【0116】
2.市場コンテンツパッケージャメッセージ
図8は、配信システムの実施形態において使用するための市場コンテンツパッケージャメッセージ800スキーマの一実施形態を示している。コンテンツパッケージャに特有の情報が市場コンテンツパッケージャメッセージ800で送信される。市場コンテンツパッケージャメッセージ800の各バージョンは、そのコンテンツパッケージャID802とバージョン属性804の値によって一意に識別される。一実施形態においては、バージョン属性804は16ビットの符号のない整数である。市場コンテンツパッケージャ800メッセージは、以下の要素を含む。
【0117】
−コンテンツパッケージャID
−基本情報
−EULAテーブル
−パッケージレコード
−階層レコード
−チャネルレコード
−補助サービス参照
コンテンツパッケージャID
各コンテンツパッケージャは、コンテンツパッケージャID802によって、配信ネットワーク内の全ての他のコンテンツパッケージャから一意に区別される。コンテンツパッケージャは、少なくとも1つのBCSプロバイダに関連付けされる。一実施形態では、コンテンツパッケージャID802は、符号のない16ビットの整数である。
【0118】
基本情報
一実施形態において、基本情報806レコードは、以下の情報を提供する。
【0119】
−コンテンツパッケージャ名
−コンテンツパッケージャEULAへのリンク
−個人用コンテンツパッケージャインジケータ
−通貨支援
各コンテンツパッケージャに対して1つの基本情報806レコードが存在する。
【0120】
−コンテンツパッケージャ名
コンテンツパッケージャ名808は、ユーザへのコンテンツパッケージャを識別するために用いられる文字列である。コンテンツパッケージャ名808は、配信ネットワーク内で実行されるコンテンツパッケージャ間で一意的である。
【0121】
−EULAリンク
EULAリンク810は、コンテンツパッケージャによって提供されるパッケージへのアクセスをユーザに許可する前に同意するために、コンテンツパッケージャがユーザに要求してもよいEULAの位置を識別するURIへの参照である。一実施形態においては、EULAリンク810は随意的である。コンテンツパッケージャがEULAリンクを提供しない場合は、ユーザに関連するBCSプロバイダに対するBCSプロバイダの使用テーブルの条件718が用いられてもよい。
【0122】
−個人用コンテンツパッケージャ
基本情報レコード806は、コンテンツパッケージャが個人用コンテンツパッケージャ812であることを指定してもよい。ユーザが個人用コンテンツパッケージャ812によって提供されるパッケージを申し込む手段は、本明細書の範囲外である。
【0123】
−通貨支援
基本情報レコード806は、通貨814要素を指定する。通貨814要素は、パッケージへの価格決定を設定するためにコンテンツパッケージャによって使用される通貨のリストを定義する。
【0124】
EULAテーブル
EULAテーブル816は、コンテンツパッケージャに関連するEULAにアクセスするための条件を定義するために、コンテンツパッケージャによって使用される分類スキームテーブルである。一実施形態においては、EULAテーブル816は随意的である。コンテンツパッケージャがEULAテーブルを提供しない場合は、ユーザに関連するBCSプロバイダに対するBCSプロバイダの使用テーブルの条件718が用いられてもよい。
【0125】
パッケージレコード
市場コンテンツパッケージャメッセージ800は、少なくとも1つのパッケージレコード818を含む。パッケージレコード818は、コンテンツパッケージャを介して利用可能なコンテンツ提供セットと特定の関連属性とを定義する。パッケージレコード818のより詳細な説明は本明細書の他のセクションで提供される。
【0126】
階層レコード
市場コンテンツパッケージャメッセージ800は、任意のパッケージによって参照される各階層に対する階層レコード820を含む。階層レコード820は階層を定義し、チャネルのグループを参照する。コンテンツパッケージャによって用いられる各階層に対して階層レコード820が存在する。一実施形態においては、階層レコード820は以下の情報を指定する。
【0127】
−階層ID
−レコードの有効時間
−階層に含まれるチャネルセット
−階層に追加される補助サービスセット
−階層ID
階層IDは、同一のコンテンツパッケージャによって提供される全ての他の階層から当該階層を一意に区別する識別子である。一実施形態においては、階層IDは、符号のない16ビットの整数である。
【0128】
−階層有効時間
有効時間属性は、階層レコード820で提供された定義が有効となる時間を定義し、先の定義に優先する。有効時間が存在しないか、または過去の時間を参照する場合は、階層レコード820は現在である。一実施形態では、有効時間属性は、任意の選択されたカレンダーの日付の00:00:00から経過した32ビットカウントの秒である。
【0129】
階層レコード820は1つの有効時間を定義する。複数のレコードが同じ階層に対して生じる場合、有効時間は存在する。この場合、現在と将来の両方のレコードの定義は、レコードに対して適切な値を有する有効時間属性を含む。有効時間はまた、まだ活動していない階層を定義するレコードに対しても存在する。
【0130】
−チャネル参照
階層レコード820は、階層提供においてチャネルを記述するチャネル参照のリストを指定する。チャネルは、コンテンツパッケージャに関連するチャネルレコード内で定義される。階層レコード820は、少なくとも1つのチャネル参照を含む。
【0131】
−補助サービス参照
階層レコード820は、この階層に関連する補助サービスに対するサービス識別子のリストを指定する。この階層を含むパッケージを許可されたデバイスは、それが活動している間、補助サービスを介してダウンロードされる任意のマテリアルを取得する。
【0132】
チャネルレコード
市場コンテンツパッケージャメッセージ800は、任意の階層によって参照される各チャネルに対するチャネルレコード822を含む。チャネルレコード822は、チャネルを定義し、これはコンテンツパッケージャに対するサービスの個別化である。一実施形態においては、チャネルレコード822は、以下の要素から構成されている。
【0133】
−チャネルID
−チャネル有効時間
−チャネル重み
−チャネル特定言語用データ
−基本サービス
−補助サービス
−チャネルアイコン
−チャネルID
チャネルIDは、同一のコンテンツパッケージャによって提供される他のチャネルから当該チャネルを一意に区別する識別子である。一実施形態においては、チャネルIDは符号のない16ビットの整数である。
【0134】
−有効時間
有効時間属性は、チャネルレコード822で提供された定義が有効となる時間を定義し、先の定義に優先する。有効時間が存在しないか、または過去の時間を参照する場合は、チャネルレコードは現在である。一実施形態では、有効時間属性は、任意の選択されたカレンダーの日付の00:00:00から経過した32ビットカウントの秒である。
【0135】
チャネルレコード822は、多くても1つの有効時間しか定義できない。複数のレコードが同じチャネルに対して生じる場合、有効時間は存在する。この場合、現在と将来の両方のレコードの定義は、レコードに対して適切な値を有する有効時間属性を含む。有効時間はまた、まだ活動していないチャネルを定義するレコードについても存在する。
【0136】
−チャネル重み
各チャネルレコード822は、チャネルにチャネル重みを割り当てる。一実施形態において、チャネル重みは符号のない整数である。チャネル重みはデバイスによって用いられ、MPGを表示する際にユーザに提示されるチャネルの順序を決定する。より重みの小さいチャネルが先に提示される。チャネル重みは、BCSプロバイダに関連する全てのマルチプレクスにわたって全てのコンテンツパッケージャによって提供される全チャネル間で一意的である。各チャネルレコード822に関連する1つのチャネル重みが存在する。
【0137】
−チャネル特定言語用データ
チャネル特定言語用データ要素は、特定の言語に関連したチャネルの名称および明細を指定し、ユーザがこのチャネルに関してさらなる情報を取得することが可能なURLを定義する。
【0138】
各チャネルレコード822は、1つまたは複数のチャネル特定言語用データ要素を含んでもよい。チャネル特定言語用データ要素が存在する場合は、そのコンテンツが、同一言語における基本サービスに対するサービス特定言語用データ要素に優先する。所定の言語内にチャネル特定言語用データ要素が存在しない場合、デバイスは、その言語における基本サービスに対するサービス特定言語用データ要素を使用できる。各チャネルレコード822は、チャネル言語につき1つのチャネル特定言語用データ要素を含む。
【0139】
−基本サービスレコード
チャネルレコード822は、基本サービスレコードを指定する。基本サービスレコードは、チャネルに対する基本サービスと特定チャネル用の以下のある特定の随意の特性を識別する。
【0140】
−基本サービス識別子
−排除能
−特定チャネル用の能力要件
−基本サービス識別子
基本サービスレコードは、基本サービス識別子を指定する。基本サービス識別子は、チャネルがカスタマイズするサービスに対するサービス識別子である。
【0141】
−補助サービス
チャネルレコード822は、このチャネルに関連する補助サービスに対するサービス識別子のリストを定義してもよい。デバイスは、チャネルにアクセスしている間に、補助サービスを介してダウンロードされる任意のマテリアルを取得する。
【0142】
−チャネルアイコン
チャネルレコード822は、MPGの表示においてチャネルを識別するのに使用できるチャネルアイコン要素をユーザに提供してもよい。存在しておれば、チャネルアイコンは、サービスアイコンの代わりに用いられる。チャネルアイコンは、チャネルに対するアイコン、すなわち定義されたMIMEタイプの実際のアイコンを定義するリソースに対する参照であってもよい。
【0143】
補助サービス参照
市場コンテンツパッケージャメッセージ800は、このコンテンツパッケージャに関連した補助サービスに対する補助サービス参照824のリストを含んでもよい。ユーザがコンテンツパッケージャに関連する任意のパッケージを申し込む場合、ユーザはこの記載されたサービスを自動的に申し込むことになる。デバイスは、それが活動している間、補助サービスを介してダウンロードされる任意のマテリアルを取得する。
【0144】
図9は、配信システムの実施形態における市場コンテンツパッケージャメッセージで使用するためのパッケージレコードスキーマ900の一実施形態の詳細図を示している。パッケージレコードスキーマ900は、コンテンツパッケージャを介して利用可能なコンテンツ提供セットと、以下のような特定の関連属性とを定義する。
【0145】
−パッケージID
−パッケージ有効時間
−パッケージ重量
−パッケージデフォルト言語
−特定言語用データ
−パッケージ価格決定および申し込み方法
−パッケージに関連するBCSプロバイダID
−パッケージに関連する階層
−パッケージ特性
−パッケージに関連する補助サービス
−利用可能領域
−パッケージID
パッケージID902は、同一のコンテンツパッケージャによって提供される他のパッケージから特定のパッケージを区別する識別子である。一実施形態においては、パッケージID902は、符号のない16ビットの整数である。各パッケージに関連する1つのパッケージID902が存在する。
【0146】
−有効時間
有効時間属性904は、パッケージレコード900で提供された定義が有効となる時間を定義し、先の定義に優先する。有効時間904が存在しないか、または過去の時間を参照する場合は、パッケージレコード900は現在である。有効時間属性は、任意の選択されたカレンダーの日付の00:00:00から経過した32ビットカウントの秒である。
【0147】
パッケージレコードは、多くても1つの有効時間しか定義できない。複数のレコードが同じパッケージに対して生じる場合、有効時間は存在する。この場合、現在と将来の両方のレコードの定義は、レコードに対して適切な値を有する有効時間属性を含む。有効時間はまた、まだ活動していないパッケージを定義するレコードについても存在する。
【0148】
−パッケージ重量
各パッケージレコード906は、パッケージにパッケージ重量を割り当てる。パッケージ重量は符号のない整数である。パッケージ重量はデバイスによって用いられ、ユーザにパッケージが提示される順序を決定する。軽重量のパッケージが先に提示される。
【0149】
パッケージ重量は、BCSプロバイダに関連する全てのマルチプレクスにわたって全てのコンテンツパッケージャによって提供される全パッケージ間で一意的である。各パッケージレコード900に関連して1つのパッケージ重量が存在する。
【0150】
−パッケージデフォルト言語
パッケージレコード900は、デフォルト言語属性908を指定する。デフォルト言語属性908は、ユーザが好む言語が利用可能ではない場合、特に無効にしない限り、デフォルトによってユーザに提供されるサービスの言語を指定する。パッケージを介してアクセス可能な任意のサービスが2つ以上の言語をサポートする場合、パッケージデフォルト言語が提供される。
【0151】
−パッケージ特定言語用データ
パッケージ特定言語用データ要素910は、特定の言語に関連するパッケージの名称および明細を指定する。各パッケージレコードは、少なくとも1つのパッケージ特定言語用データ要素910を含む。各パッケージレコードは、パッケージ言語につき、多くても1つのパッケージ特定言語用データ要素を含むだけである。
【0152】
a.パッケージ言語
パッケージ言語属性912は、パッケージ特定言語用データ要素910の言語を指定する。2つ以上の言語の明細を備えるパッケージは、優先言語がデバイス上で定義されていない場合、どの言語が使用するデフォルト言語であるかを指定する。
【0153】
b.パッケージ名称
パッケージ名称属性914は、ユーザに表示されるパッケージに対する名称を指定する文字列である。
【0154】
c.パッケージ明細
パッケージ明細属性916は、ユーザに表示されるパッケージに対する明細を指定する文字列である。
【0155】
価格決定方法
パッケージの価格決定方法918は、このパッケージに対する所定の申し込み方法に関連するコストを指定する。これは、申込み方法、通貨および金額からなる。パッケージレコード900は、少なくとも1つの価格決定方法918を指定する。パッケージレコード900は、申し込み方法につき、多くても1つの価格決定方法を指定するだけである。
【0156】
a.申し込み方法
申し込み方法は、コストに関連した申し込み方法(例えば、月毎、週毎)を識別する。
【0157】
b.通貨
通貨は、金額に適用可能な通貨を識別する。通貨は、コンテンツパッケージャに関する基本情報レコードに記載された通貨である。コンテンツパッケージャに関連する少なくとも1つのBCSプロバイダが、パッケージに適用可能な全ての通貨をサポートする。
【0158】
c.金額
金額は、ルートパッケージの場合におけるパッケージの実際の価格、またはアッドオンパッケージの場合における親パッケージの価格に追加されたパッケージの増分価格である。金額属性は、関連する通貨の要件に合致する浮動小数点値である。
【0159】
階層参照
パッケージレコード900は、パッケージ提供を記述する階層参照要素920セットを指定する。階層は、コンテンツパッケージャに関連する階層レコード820内で定義される。パッケージレコード900は、少なくとも1つの階層参照920を含む。
【0160】
パッケージ特性
パッケージ特性922要素は、パッケージの特定の属性を指定する任意の要素である。要素は、以下の属性のいずれの組み合わせを指定してもよい。
【0161】
−親パッケージ
−自動申し込みパッケージ
−クローズドパッケージ
−排除パッケージ
a.親パッケージ
パッケージ特性922要素は、親パッケージを代表する1つまたは複数のパッケージIDのリストを指定する。パッケージが親パッケージに関連している場合、パッケージは「アッドオン」パッケージであり、ユーザが親パッケージの中の少なくとも1つのパッケージをすでに許可されている場合、ユーザは、このパッケージだけを申し込みできる。親パッケージが記載されていない場合、パッケージは「ルート」パッケージであると定義される。
【0162】
b.自動申し込みパッケージ
パッケージがルートパッケージである場合、パッケージ特性922要素は、ユーザがこのパッケージを自動申し込みできる自動申し込み属性を指定してもよい。
【0163】
c.クローズドパッケージ
パッケージ特性922要素は、新しい申し込みがこのパッケージに受け入れられないことを示すためのクローズド属性を指定してもよい。
【0164】
d.排除パッケージ
パッケージ特性922要素は、排除パッケージを代表する1つまたは複数のパッケージIDのリストを指定してもよい。パッケージレコードで指定されたパッケージを許可されたユーザは、排除パッケージのリスト内のいずれのパッケージにも申し込むことを認められない。ユーザが排除パッケージリスト内のパッケージをすでに申し込みしている場合は、ユーザにパッケージが提供されないように、パッケージ間の関係を定義することが、コンテンツパッケージャの役割である。
【0165】
BCSプロバイダ参照
パッケージレコード900は、パッケージに関連するBCSプロバイダ参照924のリストを指定してもよい。BCSプロバイダ参照924は、BCSプロバイダを識別する。コンテンツパッケージャに関連するBCSプロバイダのみがこのリストに含まれてもよい。このリストが提供される場合、識別されたBCSプロバイダに関連するユーザのみが、パッケージの申し込みを許可される。リストが提供されない場合、同じく、このコンテンツパッケージャに関連する任意のBCSプロバイダに関連したユーザが、このパッケージの申し込みを許可される。
【0166】
補助サービス参照
パッケージレコード900は、このパッケージに関連した補助サービスに対する補助サービス参照926のリストを含んでもよい。このパッケージを許可されたデバイスは、それが活動している間、補助サービスを介してダウンロードされる任意のマテリアルを取得する。
【0167】
有効領域
パッケージレコード900は、ローカルアリア演算インフラ(LOI)と広域演算インフラ(WOI)のリストから構成される有効領域要素928を含んでもよい。このリストは、パッケージを通過するチャネルとして提供される少なくとも1つのサービスがアクセスされるWOIとLOIを示している。一実施形態においては、LOIとWOIは、地理的領域を一意に識別する16ビットの符号のない整数である。
【0168】
クラス2:サービス情報
1つまたは複数の実施形態において、SIは、サービス定義メッセージと称される単一のメッセージにおいて、サービス情報を提供する。
【0169】
サービス定義メッセージ
図10は、配信システムの実施形態において使用するためのサービス定義メッセージ1000スキーマの一実施形態を示している。サービス定義メッセージ1000は、サービスを基本サービスとして使用する種々のコンテンツパッケージャによって提供されるチャネル間で共有されるサービスのこれらコンテンツ属性を定義する。これはまた、コンテンツパッケージャが、チャネル定義レコードにおいて対応する属性に対してカスタマイズされた値を定義しない場合に用いられるデフォルトコンテンツ属性も定義する。
【0170】
サービス定義メッセージ1000は、補助サービスを使用する種々のコンテンツパッケージャによって提供されるチャネル間で共有される補助サービスのこれらコンテンツ属性を定義する。補助サービスは非リアルタイムサービスであってもよい。補助サービスはコンテンツパッケージャによって使用されて、コンテンツパッケージャに対して定義されたチャネルをカスタマイズするのに使用できる広告、バーカ、イントロおよびアウトロといったマテリアルのキャッシュを構成してもよい。
【0171】
−バージョン
サービス定義メッセージ1000は、そのバージョン属性の値によって一意に識別されるバージョン1002を備えている。一実施形態では、バージョン属性は16ビットの符号のない整数である。
【0172】
−サービスレコード
サービス定義メッセージ1000は、1つまたは複数のサービスレコード1004を備えている。
【0173】
−補助サービスレコード
サービス定義メッセージ1000は、1つまたは複数の補助サービスレコード1006を備えてもよい。一実施形態では、配信ネットワークによって提供される各補助サービスに対して1つの補助サービスレコードが存在する。補助サービスレコード1006は、以下の情報を備える。
【0174】
−補助サービスID
−補助サービス有効時間
−補助能力要件
−補助フローレコード
サービスレコード
図11は、配信システムの実施形態において使用するためのサービスレコード1100スキーマの一実施形態を示している。例えば、サービスレコード1100は、サービスレコード1004として用いるのに適している。一実施形態では、配信ネットワークからのSIが、提供される各サービスに対して1つのサービスレコードを提供する。サービスレコード1100は、以下の情報を備える。
【0175】
−サービスID
−有効時間
−企業申し込み
−略称
−サービスジャンル
−デフォルト言語
−個人用サービス
−サービスタイプ
−サービス特定言語用データ
−能力要件
−等級
−有効領域
−フローレコード
−サービスアイコン
−サービスID
サービスレコード1100は、サービスID1102を提供する。サービスID1102は、同一マルチプレクス内で送信される他のサービスおよび補助サービスから当該サービスを一意に区別する識別子である。
【0176】
一実施形態においては、サービスID1102は16ビットの16進の整数である。IPデータキャストサービスを送信するために用いられるサービスに対するサービスID1102の値は、あて先IPアドレスと同一であってもよい。
【0177】
−有効時間
有効時間1104は、サービスレコード1100内で提供された定義が有効となる時間を定義し、先の定義に優先する。有効時間が存在しないか、または過去の時間を参照する場合は、サービスレコードは現在である。
【0178】
一実施形態では、有効時間1104は、任意の選択されたカレンダーの日付の00:00:00から経過した32ビットカウントの秒である。
【0179】
サービスレコード1100は、多くても1つの有効時間しか定義しない。複数のレコードが同じサービスに対して生じる場合、有効時間は存在する。この場合、現在と将来の両方のレコードの定義は、レコードに対して適切な値を有する有効時間パラメータを含む。有効時間はまた、まだ活動していないサービスを定義するレコードについても存在する。
【0180】
−企業加入
サービスレコード1100は、企業加入1106を提供する。企業加入パラメータは、サービスに対する企業名を定義する文字列である。複数のサービスが、同じ値の企業加入を共有してもよい。
【0181】
−略称
サービスレコード1100は、略称1108を提供する。略称パラメータ1108は、ユーザに表示されるサービスに対する短縮名を定義する文字列である。各サービスは、サービスを送信するいずれのマルチプレクス内でも一意である略称を有している。
【0182】
−ジャンル
サービスレコード1100は、ジャンルパラメータ1110を提供する。ジャンルパラメータ1110は、サービスによって提供されるコンテンツの意味的クラスを記述する参照である。
【0183】
−デフォルト言語
サービスレコード1100は、デフォルト言語パラメータ1112を提供する。デフォルト言語パラメータ1112は、ユーザが好む言語が利用可能ではない場合に、特にパッケージレコードのデフォルト言語によって無効にされない限り、デフォルトによってユーザに提供されるサービスの言語を指定する。サービスが2つ以上の言語をサポートする場合、デフォルト言語が提供される。
【0184】
−個人用サービス
サービスレコード1100は、個人用パラメータ1114を用いてサービスが個人用であることを指定してもよい。個人用サービスへのアクセスは、個人用コンテンツパッケージャを介して提供される。サービスの存在を含む、個人用サービスに関する情報は、サービスへのアクセスを提供する少なくとも1つの個人用コンテンツパッケージャにアクセスすることを許可されないユーザには開示されない。
【0185】
−サービスタイプ
サービスレコード1100は、サービスタイプパラメータ1116を提供する。サービスタイプパラメータ1116は、サービスが提供するコンテンツの一時的な特性を示す。4つの可能なサービスタイプ、すなわち、リアルタイム、非リアルタイム、「Per MPG」またはIPデータキャストが存在する。
【0186】
a.リアルタイムサービス
リアルタイムサービス上の全てのコンテンツは、リアルタイムストリーミングメディアからなる。
【0187】
b.非リアルタイムサービス
非リアルタイムサービス上の全てのコンテンツは、クリップがファイルするとダウンロードされる非リアルタイムメディアからなる。
【0188】
c.Per MPGサービス
「Per MPG」サービス上のコンテンツは、メディアプレゼンテーションガイド(MPG)から決定される、リアルタイムストリーミングメディア、非リアルタイムメディア、またはこの2つの混合物を備えてもよい。
【0189】
d.IPデータキャストサービス
IPデータキャストサービスのコンテンツは、一般的なパケットを送信する1つまたは複数のフローからなる。IPデータキャストサービスをサポートする各フローは、特定のIPマルチキャストアドレスおよびポートに対してIPパケットを送信する。各IPアドレスは、少なくとも1つのMIMEタイプに関連している。
【0190】
IPデータキャストサービスに対するサービスタイプパラメータ1116は、このサービスに関連する全てのIPアドレスおよびポートを提供するか、または提供しない。IPアドレスも提供しない場合、IPデータキャストサービスの構造およびコンテンツは、任意の適切な手段によって決定される。
【0191】
−サービス特定言語用データ
サービスレコード1100は、少なくとも1つのサービス特定言語用データパラメータ1118を提供する。サービス特定言語用データパラメータ1118は、特定の言語に関連するサービスの名称と明細を指定する。このサービスによってサポートされるデフォルト言語についても、サービス特定言語用データパラメータが存在する。
【0192】
−能力要件
サービスレコード1100は、サービスがリアルタイムサービスではない場合、このサービスに能力要件1120を提供する。デバイスが、許可されたユーザに対する能力要件1120を満たさず、サービスを使用するチャネルを排除できない場合、ユーザは、このチャネルを含むパッケージを申し込むことを許可されないこともある。一実施形態においては、能力要件1120は、許可されたユーザに対してサービスへのアクセスをサポートするために、キロバイトの単位で、デバイスに要求される最大量のメモリを指定する1つまたは複数の記憶要件を備える。
【0193】
−等級
サービスレコード1100は、サービスについての1つまたは複数の等級1122を提供する。等級は、このサービスに対して、親アドバイス情報を定義する。これは、典型的には、サービス上で提供されるMPGタイトルに対する、平均的なまたは典型的な等級レベルに対応している。等級1122は、等級が適用する地理的領域を指定する等級領域を備える。サービスが提供される各等級領域に対して別個の等級が存在してもよい。サービスが提供される各等級領域に対して、多くても1つの等級だけが存在する。
【0194】
−有効領域
サービス定義レコード1100は、LOIおよびWOI識別子のリストを備える有効領域要素1124を備える。このリストは、サービスがアクセスされるWOIおよびLOIを示している。有効領域要素1124では少なくとも1つのLOIまたはWOIのIDが存在する。一実施形態においては、LOI識別子とWOI識別子は、地理的領域を一意に識別する16ビットの符号のない整数である。
【0195】
−フローレコード
サービスレコード1100は、サービスのコンポーネントを送信するのに用いられる各フローに1つのフローレコード1126を提供する。フローレコード1126は、以下の情報で構成される。
【0196】
−フローID
−フロールーチングタイプ
−フローMIMEタイプ
−フロー言語
−フロー設定フラグ
−IPデータキャスト仕様
−サービスアイコン
サービスレコード1100は、ユーザに対するMPGの表示においてサービスを識別するのに使用できるサービスアイコンパラメータ1128を提供する。サービスアイコンパラメータ1128は、サービスに対するアイコンを定義するリソース、または定義されたMIMEタイプの実際のアイコンへの参照であってもよい。
【0197】
クラス3:メディアプレゼンテーションガイド情報
メディアプレゼンテーションガイド(MPG)は、ユーザに表示されるか、またはデバイスにダウンロードされるチャネルのコンテンツについての情報を提供する。所定のチャネルのコンテンツは時間的に分割され、共通のMPGタイトルを共有する、意味的に整合性のあるユニットに生成される。MPGタイトルは、チャネルに対する基本サービスに関連している。
【0198】
一実施形態では、MPGは、特定のマルチプレクスにおいて利用可能な全サービスにMPGタイトルレコードを提供する。MPGは、ネットワーク内の種々のマルチプレクスにおいて利用可能なサービスにMPGタイトルレコードを提供してもよい。
【0199】
したがって、本明細書で開示された実施形態に関して説明された種々の例示的な論理、論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドグラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラム可能な論理デバイス、個別のゲートまたはトランジスタ論理、個別のハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたこれらの任意の組み合わせを用いて、実現または実行されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替例においては、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態マシンであってもよい。プロセッサはまた、計算デバイスの組み合わせ(例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のこのような構成)として実現されてもよい。
【0200】
本明細書で開示された実施形態に関連して説明された方法のステップまたはアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、またはこの2つの組み合わせで実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMまたは当分野で公知の任意の他の形態の記憶媒体内に常駐してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサに結合されているので、プロセッサはこのレコード媒体から情報を読み取り、これに情報を書き込むことができる。代替例においては、記憶媒体はプロセッサに組み込まれてもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内に存在してもよい。ASICはユーザ端末内に存在してもよい。代替例においては、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内の個別のコンポーネントとして存在してもよい。
【0201】
開示された実施形態の説明は、当業者が本発明を生成または利用できるように提供されている。これらの実施形態に対する種々の変形例は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、例えば、インスタントメッセージサービスまたは任意の一般的な無線データ通信アプリケーションにおける他の実施形態に適用されてもよい。したがって、本発明は本明細書で示した実施形態に限定することを意図するものでなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴に一致する最も広い範囲と合致すべきである。用語の「例示的な」は本明細書では排他的に使用されており、「一実施例、例または説明として役立つ」ことを意味する。「例示的な」として本明細書で説明されたいずれの実施形態も、必ずしも、他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0202】
これまで、本明細書において配信システムの実施形態が図示され説明されてきたが、これらの精神または基本的な特徴から逸脱することなく、これらの実施形態に対して種々の変更が可能なことは理解されるであろう。したがって、本明細書の開示および説明は、以下の特許請求の範囲で記載する本発明の範囲の例証を意図するものであって、限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0203】
【図1】配信システムの一実施形態を備えたネットワークを示している。
【図2】配信システムの実施形態における使用に適した配信サーバの一実施形態の詳細図を示している。
【図3】配信システムの実施形態においてサーバを作動する方法の一実施形態を示している。
【図4】配信システムの実施形態における使用に適したデバイスの一実施形態の詳細図を示している。
【図5】配信システムの実施形態においてデバイスを作動する方法の一実施形態を示している。
【図6】配信システムの実施形態において使用するシステム情報構造の一実施形態を示している。
【図7】配信システムの実施形態において使用する市場共通メッセージスキーマの一実施形態を示している。
【図8】配信システムの実施形態において使用する市場コンテンツパッケージャメッセージスキーマの一実施形態を示している。
【図9】配信システムの実施形態において使用するパッケージレコードスキーマの一実施形態の詳細図を示している。
【図10】配信システムの実施形態において使用するサービス定義メッセージスキーマの一実施形態を示している。
【図11】配信システムの実施形態において使用するサービスレコードスキーマの一実施形態を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを配信する方法であって、
1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、課金および顧客サービス(BCS)パラメータを受信することと、
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信することと、
前記BCSパラメータと前記パッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成することと、
前記システム情報を送信することと、
を備える方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のパッケージに関連する、1つまたは複数のプログラミングパラメータを受信することと、
選択されたプログラミングパラメータ備える前記システム情報を生成することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数のBCSプロバイダから前記BCSパラメータを受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャから前記パッケージャパラメータを受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
メディアプレゼンテーションガイドを備える前記システム情報を生成することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
配信ネットワークを介して前記システム情報を送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記システム情報を無線送信で送信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
コンテンツを配信する装置であって、
1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータと、1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータとを受信するように構成された受信論理と、
前記BCSパラメータと前記パッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成するように構成されたシステム情報論理と、
前記システム情報を送信するように構成された送信論理と、
を備える装置。
【請求項9】
前記1つまたは複数のパッケージに関連付けられた、1つまたは複数のプログラミングパラメータを受信するように構成された論理と、
選択されたプログラミングパラメータ備える前記システム情報を生成するように構成された論理と、
をさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1つまたは複数のBCSプロバイダから前記BCSパラメータを受信するように構成された論理をさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャから前記パッケージャパラメータを受信するように構成された論理をさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
メディアプレゼンテーションガイドを備える前記システム情報を生成するように構成された論理をさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
配信ネットワークを介して前記システム情報を送信するように構成された論理をさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記システム情報を無線送信で送信するように構成された論理をさらに備える、請求項8に記載の装置。
【請求項15】
コンテンツを配信する装置であって、
1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、BCSパラメータを受信する手段と、
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信する手段と、
前記BCSパラメータと前記パッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成する手段と、
前記システム情報を送信する手段と、
を備える装置。
【請求項16】
前記1つまたは複数のパッケージに関連する、1つまたは複数のプログラミングパラメータを受信する手段と、
選択されたプログラミングパラメータ備える前記システム情報を生成する手段と、
をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記1つまたは複数のBCSプロバイダから前記BCSパラメータを受信する手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項18】
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャから前記パッケージャパラメータを受信する手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項19】
メディアプレゼンテーションガイドを備える前記システム情報を生成する手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項20】
配信ネットワークを介して前記システム情報を送信する手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項21】
前記システム情報を無線送信で送信する手段をさらに備える、請求項15に記載の装置。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、コンテンツを配信するように動作する命令を備えたコンピュータ読取可能媒体であって、
1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別するBCSパラメータを受信する命令と、
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信する命令と、
前記BCSパラメータと前記パッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成する命令と、
前記システム情報を送信する命令と、
を備える、コンピュータ読取可能媒体。
【請求項23】
前記1つまたは複数のパッケージに関連する、1つまたは複数のプログラミングパラメータを受信する命令と、
選択されたプログラミングパラメータ備える前記システム情報を生成する命令と、
をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項24】
前記1つまたは複数のBCSプロバイダから前記BCSパラメータを受信する命令
をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項25】
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャから前記パッケージャパラメータを受信する命令をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項26】
メディアプレゼンテーションガイドを備える前記システム情報を生成する命令をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項27】
配信ネットワークを介して前記システム情報を送信する命令をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項28】
前記システム情報を無線送信で送信する命令をさらに備える、請求項22に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項29】
コンテンツを配信する方法を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、前記方法は、
1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、BCSパラメータを受信することと、
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャに関連する1つまたは複数のパッケージを記述するパッケージャパラメータを受信することと、
前記BCSパラメータと前記パッケージャパラメータとを備えるシステム情報を生成することと、
前期システム情報を送信することを備える、
プロセッサ。
【請求項30】
前記1つまたは複数のパッケージに関連する、1つまたは複数のプログラミングパラメータを受信することと、
選択されたプログラミングパラメータ備える前記システム情報を生成することと、
をさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記1つまたは複数のBCSプロバイダから前記BCSパラメータを受信することをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記1つまたは複数のコンテンツパッケージャから前記パッケージャパラメータを受信することをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
メディアプレゼンテーションガイドを備える前記システム情報を生成することをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項34】
配信ネットワークを介して前記システム情報を送信することをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記システム情報を無線送信で送信することをさらに備える、請求項29に記載の方法。
【請求項36】
システム情報を提供する方法であって、
システム情報メッセージを受信することと、
BCSプロバイダ識別子を決定することと、
前記BCSプロバイダ識別子に基づいて前記システム情報メッセージを解析して、解析済みシステム情報パラメータを決定することと、
前記解析済みシステム情報パラメータの選択された一部を表示することと、
を備える方法。
【請求項37】
前記受信は前記システム情報メッセージを無線送信で送信することを備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記受信は1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、前記システム情報メッセージを受信することを備える、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記解析は前記BCSプロバイダ識別子を前記システム情報メッセージ内に含まれる1つまたは複数のBCS識別子と比較して、解析済みシステム情報パラメータを決定することを備える、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
システム情報を提供する装置であって、
システム情報メッセージを受信するように構成された受信論理と、
BCSプロバイダ識別子を決定し、前記BCSプロバイダ識別子に基づいて前記システム情報メッセージを解析して、解析済みシステム情報パラメータを決定するように構成された解析論理と、
前記解析済みシステム情報パラメータの選択された一部を表示するように構成された表示論理と、
を備える装置。
【請求項41】
前記受信論理は前記システム情報メッセージを無線送信で送信するように構成されている、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記システム情報メッセージは、1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、請求項40に記載の装置。
【請求項43】
前記解析論理は前記BCSプロバイダ識別子を前記システム情報メッセージ内に含まれる1つまたは複数のBCS識別子と比較して、前記解析済みシステム情報パラメータを決定するように構成されている、請求項40に記載の装置。
【請求項44】
少なくとも1つのプロセッサによって実行されるとき、システム情報を提供するように動作する命令を備えたコンピュータ読取可能媒体であって、
システム情報メッセージを受信する命令と、
BCSプロバイダ識別子を決定する命令と、
前記BCSプロバイダ識別子に基づいて前記システム情報メッセージを解析して、解析済みシステム情報パラメータを決定する命令と、
前記解析済みシステム情報パラメータの選択された一部を表示する命令と、
を備える、コンピュータ読取可能媒体。
【請求項45】
受信の前記命令は無線送信の前記システム情報メッセージを受信する命令を備える、請求項44に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項46】
受信の前記命令は1つまたは複数のBCSプロバイダに関連する1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、前記システム情報メッセージを受信する命令を備える、請求項44に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項47】
解析の前記命令は、前記BCSプロバイダ識別子を前記システム情報メッセージ内に含まれる1つまたは複数のBCS識別子と比較して、前記解析済みシステム情報パラメータを決定する命令を備える、請求項44に記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項48】
システム情報メッセージを配信する装置であって、前記システム情報メッセージは、
1つまたは複数のBCSプロバイダを識別する第1セットのパラメータと、
前記第1セットのパラメータに関連する第2セットのパラメータと、を備え、
前記第2セットのパラメータは1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、
装置。
【請求項49】
配信ネットワークを介してシステム情報を提供するシステム情報メッセージであって、
1つまたは複数のBCSプロバイダを識別する第1セットのパラメータと、
前記第1セットのパラメータに関連する第2セットのパラメータと、を備え、
前記第2セットのパラメータは1つまたは複数のコンテンツパッケージャを識別する、
システム情報メッセージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2009−512912(P2009−512912A)
【公表日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−530188(P2008−530188)
【出願日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/034815
【国際公開番号】WO2007/030591
【国際公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】