説明

要求に応じて車両に交通ニュースを提供するための方法及び装置

【課題】 この発明は、要求に応じて車両に交通ニュースを提供するための方法及び装置に関する。
【解決手段】 この発明では、送信者情報の入力は入力ユニット(21)を用いて行い、送信者の交通ニュ−スの受信は、受信ユニット(25)を用いて行い、その際送信者は、送信者情報により識別され、受信した交通ニュースの音声による再生は、再生ユニット(26)を用いて行い、その際入力ユニット(21)を用いて、少なくとも一つの場所データを含む保存地点情報を入力し、位置測定ユニット(23)を用いて、車両の位置を求め、制御ユニット(24)を用いて、場所データに対する相対的な車両の位置に応じて、交通情報の再生を制御するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、請求項1の上位概念にもとづく装置及び請求項8の上位概念にもとづく方法に関する
【背景技術】
【0002】
今日では、送信者が、交通ニュースの形で交通情報を伝送するのが一般的である。この場合、特に日本では、交通情報が、それぞれ地域的に狭く限定された領域だけに関係することが普通となっている。これらの交通情報は、特別な送信者によって放送され、その番組は、繰り返される交通ニュースから構成されている。このことは、交通ニュースが、終りの無い放送の形式で連続して送出されていることを意味する。この放送は、定期的に、その時の交通状況に適合される。
【0003】
従来技術において、選定した送信者が交通ニュースを伝送した場合にだけ、運転者に対して、受信した番組を音声により再生する装置及び方法が知られている。そのようなシステムは、例えば、欧州放送連合によって考案された無線データシステム(RDS)を使用している。その場合、音声による番組情報に追加して、聞き取れない追加情報が伝送されている。この追加情報により、交通ニュースを特徴付けることが可能であり、その結果受信器が、交通ニュースを識別することができる。そのため、例えば、CDの再生を中断して、交通ニュースを再生し、交通ニュースの終了後にCDの再生を続けることが可能である。
【0004】
この周知のシステムにおいては、このシステムが、特に、地域的に限定された交通ニュースを連続的に入手可能である領域において、要求に応じた交通ニュースの提供に適していないことが欠点である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のことから、この発明の技術的な課題は、送信者が交通ニュースを連続的に伝送している地域において採用することが可能である、要求に応じて車両に交通ニュースを提供するための方法及び装置を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、この発明にもとづき、請求項1の特徴を持つ装置及び請求項8の特徴を持つ方法によって解決される。この発明の有利な実施形態は、従属請求項により明らかとなる。
【0007】
これに関して、入力ユニットを用いて、少なくとも一つの場所データを含む保存地点情報を入力することが可能であり、車両は、車両の位置を測定するための位置測定ユニットと、この場所データに対して相対的な車両の位置に応じて、交通ニュースの再生を制御するための制御ユニットとを有するものと規定する。このことは、車両が、入力した場所に対して所定の関係を有する位置に有る場合にだけ、交通ニュースが再生されるという利点を提供する。こうすることによって、運転者が、所定の位置に居る場合に、運転者に対して、交通ニュースを目的通りに聞かせることが可能となる。運転者が、例えば、職場から帰る途上にある場合、運転者は、所定の場所を与え、その場所において、様々なルートを経由して、家又は住居に到達するために、走行方向の決定を下すことができる。車両が、この所定の場所から遠く離れている場合、その交通情報は、運転者には役に立たない。この時点では、運転者は、例えば、CDに保存された音楽を聴くことができる。運転者が所定の場所に到達する前に、交通状況を知れるようにするために、保存地点を決定する。保存地点は、保存地点情報によって特徴付けられる。この情報は、送信者情報の他に、場所データを含む。保存地点は、有利には、それぞれ所定の場所の前の走行ルートに関連して選定される。車両が、保存地点に近づくか、或いはそこに到達した場合、CDの再生を中断して、交通ニュースの再生を開始する。即ち、所定の場所に到達した場合、運転者には、必要な情報が入手可能となり、様々な走行ルートの中のどのルートを経由して、有利に帰路を進んで行くのかの決定を下すことが可能となる。
【0008】
有利には、交通ニュースを再生すべきか、場合によっては受信すべきか否かを決定するために、別の判断条件を考慮する。従って、この発明の有利な実施形態では、入力ユニットを用いた保存地点情報の入力は、特に、半径条件、走行方向条件、走行面条件、時間範囲条件の中の一つ以上を含む開始条件の入力を含み、一つの開始条件又は複数の開始条件が、二者択一的又は重畳的に満たされる場合にだけ、制御ユニットを用いて、交通ニュースの再生と受信の両方又は一方の開始を始動することが可能であり、その際特に、その中心が場所データにより決まり、その半径が半径条件により決まる円内に車両の位置が有る場合に、半径条件が満たされ、車両の走行方向が、走行方向条件と合致する場合に、走行方向条件が満たされ、車両の走行面の位置が、走行面条件と合致する場合に、走行面条件が満たされ、時間が、時間範囲条件により決まる時間範囲内に有る場合に、時間範囲条件が満たされるものと規定する。これらの様々な開始条件によって、保存地点が、運転者の要求に最適に適合するように、保存地点を決定することが可能となる。半径条件を用いて、車両が、半径条件により決まる、場所データを囲む円周内に到達すると同時に、交通ニュースを受信、再生することが実現される。更に、車両が、場所データにより決まる場所に到達しておらず、例えば、それと平行する道路上を「通過」している場合においても、再生は行われる。
【0009】
また、走行方向条件を用いて、運転者が、場所データにより決まる場所で、或いはその場所の近くで、走行方向の決定を下すことができる方向に移動する場合にのみ、運転者に対して、交通ニュースを再生又は受信することが可能となる。
【0010】
走行面条件は、特に、道路が上下に重なって配置されている場合に有利である。例えば、車両が、地表面に対応した、「普通の」道路を含む走行面上を移動する場合にのみ、交通ニュースを決定に関与させることができる。それとは逆に、車両が、同じ位置であるが、高速道路という、より高い所の走行面上に有る場合には、交通ニュースを関与させないようにすることができる。
【0011】
また、時間範囲条件は、別の走行ルートに関連した、交通が渋滞する一日の中の所定の時間又は所定の曜日だけを考慮する場合に有利である。
【0012】
交通ニュースの再生及び受信の開始に影響を及ぼす別の開始条件は、同じく入力ユニットを用いて入力して、考慮に入れることができる。
【0013】
この発明の有利な改善構成は、保存地点情報の入力が、再生条件の入力を含むとともに、再生条件の中の一つ以上が、二者択一的又は重畳的に満たされる限りにおいてのみ、制御機器により、交通ニュースの再生と受信の両方又は一方を始動し、その際再生条件は、特に、区間条件、領域条件、時間間隔条件の中の一つ以上を含み、区間条件は、車両が、区間条件より大きな区間内の所定の場所から区間条件の区間に戻って来ていない限りにおいて満たされ、領域条件は、車両の位置が、領域条件により決まる領域内に有る限りにおいて満たされ、時間間隔条件は、所定の時点から、時間間隔条件より大きな時間が過ぎていない限りにおいて満たされるものと規定する。こうすることによって、車両が、保存地点の場所データにより決まる場所に対して所定の関係に有る限りにおいてのみ、交通ニュースを再生することが実現される。例えば、運転者は、場所データにより決まる場所を通過した後、更に所定の区間に関して、交通ニュースを再生することを要求することができる。これに代わって、又はこれに追加して、交通ニュースの再生を決定するために、車両が留まらなければならない領域を決定することができる。また、これに代わって、又はこれに追加して、運転者は、時間間隔条件により決まる時間範囲に対してのみ再生を行うことを決定することができる。この決定された領域は、例えば、楕円形や円形領域などの任意の形状を持つことができる。有利には、この領域は、入力ユニット上に表示された地図上にその領域の印を付けることによって決定される。
【0014】
有利な改善構成は、保存地点情報の入力が、保存地点の名称の入力を含むものと規定する。こうすることによって、保存地点を一義的に識別するとともに、場合によっては名称によって場所を割り付けることができるということが可能となる。
【0015】
この発明の別の改善構成は、保存地点情報を記憶装置に保存することが可能であるものと規定する。こうすることによって、運転者が、保存地点情報を一度だけ入力しなければならないが、それを何度も利用することができるということが可能となる。
【0016】
この発明の特に有利な改善構成は、保存地点情報が、複数の保存地点に対して入力可能であるか、保存可能であるか、その両方が可能であるものと規定する。こうすることによって、異なる場所において、交通ニュースの再生を行うことが可能となる。
【0017】
この発明の特に有利な実施形態は、ナビゲーション・インフォテイメントユニットが、この要求に応じて交通ニュースを提供するための装置を含むものと規定する。
【0018】
この発明による方法の改善構成の特徴は、この発明による装置の対応する特徴と同じ利点を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下において、有利な実施例にもとづき、この発明を詳しく説明する。
【0020】
図1は、保存地点2が記入された地図1の模式図を図示している。保存地点2は、旗の図形3によって特徴付けられている。この旗の図形3の直ぐ下の端点4は、地図1上における保存地点2の場所を示している。保存場所2には、様々な保存地点情報が割り当てられている。保存地点情報は、保存地点を特定する場所データの他に、図1で周波数データ5により模式的に図示された送信者情報を含む。送信者情報は、保存地点2の場所で受信可能な交通ニュースを放送する送信局又は送信者の周波数、周波数帯域、名称等の一通りの情報を含む。保存地点2での保存情報は、更に開始条件を含む。開始条件は、円6を規定する半径条件を含み、その円の中心は、保存地点2であり、その円の半径は、半径の矢印7で図示された半径条件により決まる。
【0021】
保存地点情報は、更に走行方向の矢印8で図示された走行方向条件を含む。保存地点2の保存地点情報の開始条件は、更に高さデータ9で図示された走行面条件を含む。走行面条件は、保存地点2の場所において、複数の上下に重なって配置された走行面が有る場合に、どの高さに保存地点2が有るのかを示すものである。これは、例えば、高速道路が、市街地域に渡って高架橋上を走っている場合である。最後に、開始条件は、「曜日」の表示を持つ枠10により象徴的に表した時間領域条件を含む。
【0022】
開始条件は、送信者情報により決まる送信者から放送される交通ニュースの受信及び再生を開始すべきか否か、並びに開始すべき時点を決定するために使用される。そのために、(図示されていない)車両の位置は、絶えず、或いは適切な間隔毎に保存地点2の位置と比較される。車両が、保存地点2の場所に近づいて、車両の保存地点2との距離、この場合半径条件を下回った場合、車両は、円6内に入って、半径条件が満たされることとなる。次に、車両の走行方向が、走行方向条件と合致するか否かを調べる。車両の走行方向は、例えば、ナビゲーションシステムの目的地点条件を目的地点に向かって走っているのかで評価することによって検出することができる。これに代わって、その他の任意の手法により、車両のその時点の走行方向を求めることができる。第三の条件として、車両の走行面の位置が走行面条件に合致するか否かを調べる。最後に、その時の時間(一日の中の時間、場合によっては曜日等)が、時間範囲条件により決まる時間範囲内に有るか否かを調べる。すべての開始条件が満たされる場合、即ち、車両が、時間範囲条件に合致する時間に、円6内において、車両方向条件8に合致する走行方向に、走行面条件に合致する走行面の位置に有る場合に、(図示していない)制御ユニットは、(図示していない)受信ユニットを用いて、送信者情報により決まる送信者からの交通ニュースの受信を始動する。交通ニュースは、(図示していない)再生ユニットを通して、車両の運転者に音声で聞かされる。再生と受信は、再生条件が満たされる限りにおいて続けられる。再生条件は、同じく保存地点情報である。再生条件は、二者択一的又は重畳的に区間条件、領域条件、時間間隔条件等を含む。区間の矢印11により図示された区間条件は、車両が、区間条件に合致する区間に戻って来ていない限りにおいて、再生と受信を続けるべきかを決定する。領域条件によって、保存地点2の周辺の領域12が決定される。車両が、この領域12内に有る場合、交通ニュースの受信と再生が続けられる。最後に、時間間隔条件は、時間間隔条件に合致する時間以内である限りにおいて、受信と再生を続ける役割を果たす。様々な再生条件を、個々に、或いは任意に組み合わせて選定することができる。更に、再生と受信を続けるためには、すべての再生条件を満たさなければならないものと決定することができる。同様に、再生条件の中の一つ又は再生条件の組み合わせを満たす限りにおいて、交通ニュースの受信と再生を続けるものと決定することができる。
【0023】
保存地点情報は、更に保存地点の識別を可能とする名称を含む。この名称は、保存地点情報を入力する際に自由に選定するか、或いは自動的に生成することができる。図1では、この名称を、「名称」という表示を持つ別の枠13を用いて図示している。
【0024】
図2は、要求に応じて車両に交通ニュースを提供するための装置20の模式図を図示している。この装置20は、入力ユニット21を有する。この入力ユニット21を用いて、保存地点に関する保存時点情報を入力する。この入力ユニットは、情報を入力するのに適した任意の機器である。この入力ユニットには、例えば、タッチスクリーンユニット、音声認識/音声識別ユニット等を含めることができる。入力される保存地点情報は、特に、場所データ、送信者情報、開始条件及び再生条件を含む。開始条件は、例えば、半径条件、走行方向条件、走行面条件、時間範囲条件等を含む。再生条件は、例えば、区間条件、領域条件、時間間隔条件等を含む。入力した保存地点情報は、記憶装置22に保存される。記憶装置22には、複数の保存地点の保存地点情報を保存することができる。位置測定ユニット23を用いて、車両の位置を求める。この位置測定ユニットは、有利には、衛星ナビゲーションユニットとして構成されて、ナビゲーション機器の構成要素となる。制御ユニット24は、車両の測定した位置をそれぞれ記憶装置22に保存された保存地点の保存地点情報の場所データと比較する。車両が保存地点に近づいた場合、制御ユニット24は、開始条件が満たされるか否かを調べる。開始条件が満たされる場合、制御ユニット24は、受信ユニット25を用いた保存地点の送信者情報によって決まる送信者の交通ニュースの受信を始動する。交通ニュースは、保存地点の保存地点情報に含まれる再生条件が満たされる限りにおいて、再生ユニット26を通して再生される。
【0025】
この装置20は、有利には、ナビゲーション機器の構成要素として構成される。更に、制御ユニット24は、優先順位管理部と連携して動作する。音声による再生のために規定された情報は、すべて優先順位を割り当てられている。車両管理システムの警報は、例えば、交通ニュースよりも高い優先順位を割り当てられている。この優先順位管理部によって、その時々において、最も高い優先順位を持つ情報を音声により再生することが実現される。
【0026】
開始条件と再生条件の決定によって、要求に応じて交通情報を提供することが可能となる。例えば、車両の運転者は、どの経路で目的通り職場に走行するかを決定するとともに、それを出来る限り交通渋滞無しに達成するために、朝職場に向かって街を走行中に保存地点で交通情報を再生するものである。開始条件に属する時間範囲条件によって、例えば、運転者が、演劇やオペラの公演に行くために、夕方街を走行している場合、その時点では、交通渋滞は予想されないので、同じ位置において、交通ニュースを再生しないことを実現することができる。このようにして、その時々の用途に対して、開始条件を好適に選定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】保存地点に印を付けた道路地図の模式図
【図2】要求に応じて交通ニュースを提供するための装置の模式図
【符号の説明】
【0028】
1 地図
2 保存地点
3 旗の図形
4 端点
5 周波数データ
6 円
7 半径の矢印
8 車両方向条件
9 高さデータ
10 曜日の枠
11 区間の矢印
12 周辺の領域
13 名称の枠
20 この発明による装置
21 入力ユニット
22 記憶装置
23 位置測定ユニット
24 制御ユニット
25 受信ユニット
26 再生ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.送信者情報を入力するための入力ユニット(21)と、
b.この送信者情報により識別可能な送信者の交通ニュースを受信するための受信ユニット(25)と、
c.この受信した交通ニュースを音声により再生するための再生ユニット(26)と、
を有する、要求に応じて車両に交通ニュースを提供するための装置において、
d.入力ユニット(21)を用いて、少なくとも一つの場所データを含む保存地点情報が入力可能であり、
車両が、
e.車両の位置を測定するための位置測定ユニット(23)と、
f.この場所データに対する相対的な車両の位置に応じて、交通ニュースの再生を制御するための制御ユニット(24)と、
を有することを特徴とする装置(20)。
【請求項2】
入力ユニット(21)を用いた保存地点情報の入力は、特に、半径条件、走行方向条件、走行面条件、時間範囲条件の中の一つ以上を含む開始条件の入力を含み、一つの開始条件又は複数の開始条件が、二者択一的又は重畳的に満たされる場合にだけ、制御ユニット(24)を用いて、交通ニュースの再生と受信の両方又は一方の開始を始動することが可能であり、その際特に、その中心が場所データにより決まり、その半径が半径条件により決まる円(6)内に車両の位置が有る場合に、半径条件が満たされ、車両の走行方向が、走行方向条件と合致する場合に、走行方向条件が満たされ、車両の走行面の位置が、走行面条件と合致する場合に、走行面条件が満たされ、時間が、時間範囲条件により決まる時間範囲内に有る場合に、時間範囲条件が満たされることを特徴とする請求項1に記載の装置(20)。
【請求項3】
保存地点情報の入力が、再生条件の入力を含み、再生条件の中の一つ以上が、二者択一的又は重畳的に満たされる限りにおいてのみ、制御ユニット(24)により、交通ニュースの再生と受信の両方又は一方を始動することが可能であり、その際再生条件は、特に、区間条件、領域条件、時間間隔条件の中の一つ以上を含み、区間条件は、車両が、区間条件より大きな区間内の所定の場所から区間条件の区間に戻って来ていない限りにおいて満たされ、領域条件は、車両の位置が、領域条件により決まる領域(12)内に有る限りにおいて満たされ、時間間隔条件は、所定の時点から、時間間隔条件より大きな時間が過ぎていない限りにおいて満たされることを特徴とする請求項1又は2に記載の装置(20)。
【請求項4】
当該の保存地点情報の入力が、保存地点の名称の入力を含むことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の装置(20)。
【請求項5】
当該の保存地点情報が、記憶装置(22)に保存されることを特徴とする請求項1から4までのいずれか一つに記載の装置(20)。
【請求項6】
当該の保存地点情報が、複数の保存地点に関して入力可能であるか、保存可能であるか、その両方が可能であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の装置(20)。
【請求項7】
この装置が、ナビゲーション・インフォテイメントユニットに含まれることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つに記載の装置(20)。
【請求項8】
a.入力ユニット(21)を用いて、送信者情報を入力する措置と、
b.この送信者情報により送信者を識別し、受信ユニット(25)を用いて、その送信者の交通ニュースを受信する措置と、
c.再生ユニット(26)を用いて、この受信した交通ニュースを音声により再生する措置と、
を有する、要求に応じて車両に交通ニュースを提供するための方法において、
d.入力ユニット(21)を用いて、少なくとも一つの場所データを含む保存地点情報を入力することと、
e.位置測定ユニット(23)を用いて、車両の位置を測定することと、
f.制御ユニット(24)を用いて、この場所データに対する相対的な車両の位置に応じて、交通ニュースの再生を制御することと、
を有することを特徴とする方法。
【請求項9】
入力ユニット(21)を用いた保存地点情報の入力は、特に、半径条件、走行方向条件、走行面条件、時間範囲条件の中の一つ以上を含む開始条件の入力を含み、一つの開始条件又は複数の開始条件が、二者択一的又は重畳的に満たされる場合にだけ、制御ユニット(24)を用いて、交通ニュースの再生と受信の両方又は一方の開始を始動することが可能であり、その際特に、その中心が場所データにより決まり、その半径が半径条件により決まる円(6)内に車両の位置が有る場合に、半径条件が満たされ、車両の走行方向が、走行方向条件と合致する場合に、走行方向条件が満たされ、車両の走行面の位置が、走行面条件と合致する場合に、走行面条件が満たされ、時間が、時間範囲条件により決まる時間範囲内に有る場合に、時間範囲条件が満たされることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
保存地点情報の入力が、再生条件の入力を含み、再生条件の中の一つ以上が、二者択一的又は重畳的に満たされる限りにおいてのみ、制御ユニット(24)により、交通ニュースの再生と受信の両方又は一方を始動することが可能であり、その際再生条件は、特に、区間条件、領域条件、時間間隔条件の中の一つ以上を含み、区間条件は、車両が、区間条件より大きな区間内の所定の場所から区間条件の区間に戻って来ていない限りにおいて満たされ、領域条件は、車両の位置が、領域条件により決まる領域(12)内に有る限りにおいて満たされ、時間間隔条件は、所定の時点から、時間間隔条件より大きな時間が過ぎていない限りにおいて満たされることを特徴とする請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
当該の保存地点情報の入力が、保存地点の名称の入力を含むことを特徴とする請求項8から10までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
当該の保存地点情報が、記憶装置(22)に保存されることを特徴とする請求項8から11までのいずれか一つに記載の方法。
【請求項13】
当該の保存地点情報が、複数の保存地点に関して入力可能であるか、保存可能であるか、その両方が可能であることを特徴とする請求項8から12までのいずれか一つに記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−329983(P2006−329983A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142292(P2006−142292)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(591037096)フオルクスワーゲン・アクチエンゲゼルシヤフト (56)
【氏名又は名称原語表記】VOLKSWAGEN AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】