説明

認証機能付きファクシミリ送受信システム、装置、送受信方法、送受信用プログラム

【課題】ファクシミリ送受信装置間の相互認証精度を向上させ、送信時刻を詐称した通信等を禁止することのできる、強固なセキュリティを確保したファクシミリの送受信技術を提供すること。
【解決手段】送信側装置Aと受信側装置Bとがネットワークを介して接続されたファクシミリ送受信システムCにおいて、入力された生体情報を認証する送信側認証部a032と、送信側認証手段a032による認証が成功した場合に、入力された生体情報とファクシミリの受信要求とを受信側へ送信する送信側制御部a011と、受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合に認証成功とする受信側認証部b012と、受信側認証部b031での認証が成功した場合に、ファクシミリの送受信を許可する受信側制御部b012とを有することを特徴とする認証機能付きファクシミリ送受信システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証に生体情報を利用したファクシミリの送受信技術に関し、特に、ファクシミリ送受信装置間における相互認証精度の向上、および送信時刻を詐称した通信の禁止等を実現させることで、より強固なセキュリティを確保できるファクシミリの送受信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
企業において、セキュリティを重要視する意識が浸透する中、インターネットやパーソナルコンピュータといったものに留まらず、企業データを扱うファクシミリ装置においても、より高いセキュリティが求められるようになった。このような意識の高まりに呼応し、近年のファクシミリ装置では、IDやパスワードにより操作者を認証できるものや、スマートカードやクレジットカード等の物理的媒体を用いて操作者を認証できるものも珍しくなくなった。
【0003】
ところが、こうした認証方法には問題点があった。例えば、ID/パスワード等を用いた、所謂、記憶データ型の認証では、IDやパスワードを失念してしまうといった事態が生じた。また、失念することを恐れた操作者によって、安易なパスワードが設定されるようなケースも多々見られた。
【0004】
また、物理的媒体を用いた認証方法においても問題点があった。例えば、認証用のカードを紛失したり、或いは盗難にあったりするケースが少なからずあった。
【0005】
こうした背景から、近年では、上記の問題点を解決して個人の特定を有効に行う方法として、指紋や掌紋や虹彩等の生体情報を用いた認証技術が提案されてきている。
【0006】
例えば、掌紋や指紋をフラットベッドスキャナにより読み取り、予め登録されている指紋等と一致する場合にのみ、所定の処理動作(プリントアウト等)を許可することで、印刷時の秘匿性を確保する技術がある(特許文献1)。
【0007】
ところが、この方法は、印刷時の秘匿性を安価に確保できるメリットがあるものの、誤送信事故や機密漏えい事故が発生した際に、不正操作行為があったかどうかを事後的に確認することが難しい。
【0008】
この欠点を解決すべく、下記に示すような技術も提案されている。すなわち、生体情報の認証ログを管理し、認証結果を本人に通知することで、生体認証に誤りがあった場合に異常の検知を可能化する技術である(特許文献2)。
【0009】
この技術によれば、生体認証に誤りがあった場合でも、認証ログを確認することで、事後的な対応につなげることができる。例えば、認証ログを辿って不審者による操作が行われたかどうかを確認することができる。
【0010】
しかしながら、この技術は、認証ログの管理という観点から認証時の誤りが生じた場合について配慮がされているものの、未然に不審行為を回避することはできない。悪意者である他人を誤って本人であると判別してしまうような誤りが発生した場合には、本人はその事実を事後的に知ることになる。もはや手遅れである。
【0011】
又、生体情報を用いた認証技術には次のようなものもある。即ち、まず、送信側から受信側へ、分割して配置した指紋画像を用紙幅からはみ出した位置に分散配置し、ファクシミリ画像の一部として送信する。そして、受信側では、分割された指紋情報を抽出・照合することで、本人からのファクシミリであるかどうかを認証する技術である(特許文献3)。受信側では、指紋情報に基づいて送信者本人からのファクシミリなのかどうかを認証することで、ファクシミリ送受信時のセキュリティを確保することができる。
【特許文献1】特開2002−237914号公報
【特許文献2】特開2002−140306号公報
【特許文献3】特開2006−041883号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、上記提案の技術においても依然として難点があった。
【0013】
例えば、送信側装置には認証手段が無いため、悪意ある送信者によって、擬似的な指紋情報を用いて大量のデータを受信装置に向けてスパム送信するようなケースが生じた場合、未然に防ぐ術が無い。このような場合、受信側装置の負荷が高まり、日常の業務に支障をきたす可能性さえある。
【0014】
従って、本発明が解決しようとする課題は、ファクシミリ送受信システムにおいて、ファクシミリ送受信装置間の相互認証精度を向上させ、送信時刻を詐称した通信等を禁止することのできる、強固なセキュリティを確保したファクシミリの送受信技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記課題を解決するための第1の発明は、ファクシミリ送受信システムであって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御手段と、
前記受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合にファクシミリの受信を許可する受信側制御手段と
を有することを特徴とする。
【0016】
上記課題を解決するための第2の発明は、ファクシミリ送受信システムであって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御手段と、
受信した前記生体情報を表示するための通知手段と、
前記通知手段に、操作者に対しファクシミリの受信を許可するか否かの許可を求める通知をさせ、前記通知手段によって通知された生体情報を確認した操作者からの指示を受け付ける許可手段と、
前記許可手段によって、操作者からファクシミリの受信を許可する指示を受け付けた場合に、ファクシミリの受信を許可する受信側制御手段と
を有することを特徴とする。
【0017】
上記課題を解決するための第3の発明は、ファクシミリ送受信装置であって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報とファクシミリの受信要求とを受信側へ送信する送信用制御手段と、
受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、ファクシミリの受信を許可する受信用制御手段と
を有することを特徴とする。
【0018】
上記課題を解決するための第4の発明は、ファクシミリ送受信方法であって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御ステップと、
前記受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合にファクシミリの受信を許可する受信側制御ステップと
を有することを特徴とする。
【0019】
上記課題を解決するための第4の発明は、ファクシミリ送受信システムのプログラムであって、
ファクシミリ送受信システムを、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御手段と、
前記受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合にファクシミリの受信を許可する受信側制御手段と
して機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
上記のように構成させたことにより、ファクシミリの送受信による通信を、送信側装置と受信側装置との双方で許可されている操作者に限定することができ、高いセキュリティの確保が可能となる。その理由は、本発明になる認証機能付きファクシミリ送受信システムでは、送信側装置と受信側装置の各々が生体情報を利用した認証手段を有し、全ての認証が成功した場合にファクシミリの送受信を許可する制御手段を備えているからである。
【0021】
また、誤送信事故や機密漏洩事故発生時に不正操作行為がなかったかを確認することが可能となる。その理由は、取得した顔画像等の生体情報を通信履歴情報、操作履歴情報等と関連付けて履歴管理テーブルに保存しておく保存手段を備えているからである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
【0023】
図1〜図2は本発明の認証機能付きファクシミリ送受信システムの第1の実施の形態を説明する為のもので、図1はファクシミリ送受信システムのブロック図、図2はフローチャートである。
【0024】
図1を参照すると、Cは本発明になるファクシミリ送受信システムである。ファクシミリ送受信システムCは、ファクシミリを送信する側の送信側装置である送信側ファクシミリ送受信装置Aと、ファクシミリを受信する側の受信側装置である受信側ファクシミリ送受信装置Bとからなる。以降、送信側ファクシミリ送受信装置Aは送信側装置A、受信側ファクシミリ送受信装置Bは受信側装置Bと略記する場合がある。
【0025】
送信側ファクシミリ送受信装置Aと受信側ファクシミリ送受信装置Bとは、IPネットワーク網Dを介して接続されている。また、実際のファクシミリの送受信は、一般的な公衆電話回線網であるPSTN網(Public Switched Telephone Networks)を介して行われる。図1では、説明の便宜の為、送信側装置Aの構成部位の符号番号の頭文字にはaを、受信側装置Bの構成部位の符号番号の頭文字にはbを付与したが、送信側装置Aと受信側装置Bとは同じ機能をもった装置である。従って、送信側装置Aは受信側装置Bとして機能させることも可能である。
【0026】
ここで、送信側装置Aの内部構成について、図1を用いて説明する。
【0027】
送信側装置Aは、制御部a01と、生体情報管理部a02と、生体情報認証部a03と、生体情報読取りセンサ部a04と、プログラムメモリ部a05とワークメモリ部a06と、表示部a07と、印刷部a08と、操作部a09と、原稿読取り部a10と、IPネットワークインタフェース部a11とFAX送受信インタフェース部a12と、ファクシミリ機能部a13とを有する。
【0028】
制御部a01は、装置全体の制御を司る。制御部a01は、ファクシミリ送受信装置Aを構成する部位と接続されており、CPU(中央処理装置)を有する。
【0029】
プログラムメモリ部a05は、制御部a01にあるCPUを情報処理装置として機能させる、プログラムコードを格納するための不揮発性メモリである。
【0030】
ワークメモリ部a06は、制御部a01のCPUがプログラムを実行するにあたりワークエリアとして使用されるメモリであり、SRAMやSDRAM等である。
【0031】
表示部a07は、操作者に対して操作メニューの表示や画像データや履歴情報の閲覧表示等を行うための表示器であり、LCD(液晶表示装置)等である。
【0032】
印刷部a08は、画像データや履歴情報や受信したファクシミリデータを紙媒体に印刷する部位であり、レザープリンタ、インクジェットプリンタ、感熱紙プリンタ等である。
【0033】
操作部a09は、操作者がファクシミリ装置を操作するにあたり使用する各種の入力キー等を具備した部位である。
【0034】
原稿読取り部a10は、紙媒体の原稿をスキャンする部位であり、スキャンによって得られた電子データは画像データとして一旦ワークメモリ部a06に保存された後、ファクシミリ送信用の画像データや印刷用画像データとして使用される。
【0035】
生体情報読取りセンサ部a04は、ファクシミリ送受信装置Aの操作者の生体情報を入力する部位であり、指紋リーダーやデジタルカメラ等である。
【0036】
生体情報管理部a02は、生体情報読取りセンサ部a04で読み取った生体情報に基づいてデジタルデータを生成し、これを記憶、管理する。
【0037】
生体情報認証部a03は、生体情報読取りセンサ部a04で得られた操作者の生体情報と、許可された操作者の生体情報として生体情報管理部a02に予め記憶されている生体情報に関する登録データとを照合し、操作者に認証許可を与えるか否かを判定する機能を有する。
【0038】
IPネットワークインタフェース部a11は、画像データ化された生体情報を通信相手装置との間で送受信する場合や、各種の要求/許可通知/拒否通知を通信相手に通知する場合や、正確な現在時刻情報を得るためにインターネット上の特定のWEBサイトに接続する場合等に用いるインタフェースであり、所謂、IPネットワーク網に接続する。
【0039】
FAX送受信インタフェース部a12は、ファクシミリ通信プロトコルやファクシミリ画像データを通信相手装置との間で送受信する場合に用いるインタフェースであり、所謂、PSTN網に接続する。
【0040】
ファクシミリ機能部a13は、ファクシミリの機能を実現させるための処理部であり、操作者からの操作を受け付け、実際にファクシミリ装置を機能させる。
【0041】
更に、各部の構成について図1を用いて具体的に説明する。
【0042】
生体情報管理部a02は、生体情報登録データ記憶部a021と生体情報画像生成部a022と現在時刻管理部a023とを有する。
【0043】
生体情報登録データ記憶部a021は、生体情報登録データを記憶するための記憶領域(メモリ)である。
【0044】
ここで、生体情報登録データとは、認証を許可する個人を特定するための生体情報を含んだデータベースである。具体的には、操作の許可された操作者の生体情報に基づいて生成された画像データに、操作者のID情報や電話番号等のテキスト情報が関連付けられて登録されている。この生体情報登録データは、生体情報の認証の時の照合用として利用される為、ファクシミリ通信にあたり予め登録しておく必要がある。
【0045】
生体情報画像生成部a022は、生体情報読み取りセンサ部a04によって撮像された操作者の生体情報に基づいて、画像データを生成する。画像データ化された生体情報は、一旦ワークメモリ部a06に保存され認証対象となる。また、生体情報登録データ記憶部a021への登録用データとしても使用される。
【0046】
現在時刻管理部a023は、送信側装置Aの設置地域におけるタイムゾーンを記憶しており、インターネット上の特定のWEBサイトから自装置の存在するタイムゾーンに合致した現在時刻情報を得る。また、現在時刻管理部a023は自走式のタイマーを包含しており、このタイマーは、インターネット上の特定のWEBサイトから正確な現在時刻情報を取得すると自動的にアジャストされる。現在時刻管理部a023は、制御部a01からの現在時刻の取得要求に応答して、タイマーから取得した現在時刻情報を制御部a01に返す。現在時刻管理部a023は、インターネット上の特定のWEBサイトから正確な現在時刻情報を取得して返すこともできる。取得された現在時刻情報は、画像データ生成時にタイムスタンプを付与する場合等に使用される。詳細については、後述する。
【0047】
尚、受信側ファクシミリ送受信装置Bの内部構成については、ファクシミリ送受信システムAの内部構成と同様であるため、説明は省略する。
【0048】
次に、上記のように構成させた認証機能付きファクシミリ送受信システムの動作について図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0049】
ここでは、認証処理に用いる生体情報としてとして送信側装置の操作者の顔画像を利用した場合を例にとって説明するが、これに限る必要はない。生体情報であれば、例えば、掌紋や指紋や声紋といった情報を利用する形であってもよいし、虹彩の情報を利用してもよい。尚、認証の判断基準に用いる照合用の顔画像のデータ(生体情報登録データ)は、生体情報登録データ記憶部a021に予め登録済みであることを前提に説明する。
【0050】
操作者によって、操作部a09からファクシミリ送信操作がなされると、制御部a01は適切なプログラムコードをプログラムメモリ部a05からワークメモリ部a06にロードし、ファクシミリ送信動作の実行を開始する(ステップS1)。
【0051】
ここで、制御部101からの指示を受けた生体情報読取りセンサ部a04は、操作者の顔を撮像し(ステップS2)、撮像されたデータはシステムに入力される。具体的には、生体情報読取りセンサ部a04にて撮像されたデータは、生体情報画像生成部a022へと送られ、生体情報画像生成部a022によって顔画像データとして画像データ化(ステップS2)された後、一旦ワークメモリ部a06に保存される(ステップS3)。尚、保存される顔画像データの形式は特に限定しないが、一般的に広く利用されているJPEG形式やBMP形式等の利用が考えられる。
【0052】
ここで、現在時刻管理部a023はIPネットワークインタフェース部a11を介してIPネットワーク網に接続されている。この現在時刻管理部a023は、自装置(送信側装置であるファクシミリ送受信装置A)の設置場所のタイムゾーンに合致した正確な現在時刻情報を、インターネット上の特定のWEBサイトから取得する。尚、自装置の存在するタイムゾーンが何れであるかは現在時刻管理部a023の内部に予め設定されているものとする。
【0053】
上記撮像のタイミングで、制御部a01からの要求により現在時刻管理部a023から現在時刻が取得され、この現在時刻は、保存済みの顔画像データに関連付けられたタイムスタンプ情報 としてワークメモリ部a06に保存される(ステップS4)。ここで、タイムスタンプ情報とは、顔画像データが入力された際における時刻に関する情報であって、該顔画像データと関連付けられて保存される情報である。
【0054】
次に、生体情報認証部a03はワークメモリ部a06に保存された操作者の顔画像データに関する特徴点を抽出・照合する処理を実行する。具体的には、生体情報登録データ記憶部a021に予め登録されている照合用の顔画像データと、生体情報センサ部a04で撮像されワークメモリ部a06に保存されている顔画像データとの特徴点を抽出し、抽出したそれぞれの特徴点について照合する処理を実行する(ステップS5)。
【0055】
ここで、生体情報登録データ記憶部a021に予め記憶されている顔画像データのデータ形式はJPEGやBMP等の顔画像データそのものでも良いし、保存されるデータ容量の低減を考慮して特徴点抽出処理後の特徴点情報のみのデータとしても良い。また各々の顔画像データには、付随する個人名や電話番号等のテキスト情報が関連付けられ、生体情報登録データとして登録されている。これによって、生体情報登録データのデータベース管理が容易になる。例えば、ある個人の顔画像データを生体情報登録データのデータベースから削除したい場合などに、個人名や電話番号をキーにして該顔画像データを容易に探索することができる点で有効である。
【0056】
生体情報登録データ記憶部a021に予め記憶されている顔画像データ(生体情報登録データ)と、生体情報センサ部a04で撮像されワークメモリ部a06に保存されている顔画像データ(撮像された顔画像データ)との照合の結果、撮像された顔画像データが、生体情報登録データの顔画像データと合致しなかった場合には、生体情報認証部a03の送信側認証部a032は、許可されていない操作者によって操作が為されたと判断する(ステップS6:No)。さらに、送信側制御部a011は、ファクシミリ機能部a13にファクシミリ送信処理の中断を指示する(ステップS7)。
【0057】
合致する生体情報登録データが存在した場合には(ステップS6:Yes)、送信側認証部a032は、許可されている操作者による操作と判断し、送信側制御部a011は、受信側装置に対し、IPネットワークインタフェース部a11を用いて、IPネットワーク網C経由でファクシミリの受信要求を発行する (ステップS8)。
【0058】
以降は送信側装置Aと受信側装置Bとの相互動作となる。ファクシミリ受信要求を受けた受信側装置Bの受信側制御部b012は、送信側装置Aに対して、撮像時のタイムスタンプを含む顔画像データの送信要求を発行する(ステップS9)。以後では、撮像時のタイムスタンプを含む顔画像データを認証用データと記載する。
【0059】
次に、認証用データの送信要求を受けた送信側装置Aの送信側制御部a011は、ワークメモリ部a06に保存されている認証用データを、受信側装置Bに対して送信する(ステップS10)。
【0060】
さて、送信側装置Aから送信されてきた認証用データは、タイムスタンプ情報とともに受信装置Bのワークメモリ部b06に一旦保存される(ステップS11)。続いて、受信側装置Bの生体情報認証部b03における受信側認証部b031は、ワークメモリ部b06に保存された認証用データについて、認証用データに含まれるタイムスタンプの時刻情報と受信側装置Bの現在時刻管理部b023の有する自走式の時計機能から得られた現在時刻の情報とを照合し、送信側装置Aで撮影された画像データであるか否かの判定処理を行う(ステップS12)。
【0061】
尚、ここでは、照合に使用する受信側装置Bの持つ現在時刻の情報として、受信側装置の現在時刻管理部b023の持つ自走式の時計機能から得られる時刻情報を用いたが、送信側装置と同様に、インターネット上の特定のWEBサイトから受信側装置Bの存在するタイムゾーンに合致した正確な現在時刻の情報を取得したものであっても良い。受信側装置Bの存在するタイムゾーン情報は受信側装置Bの現在時刻管理部b023に予め設定されている情報が用いられ、照合に際しては送信装置側と受信装置側とのタイムゾーン間の時差を考慮した上での判定を行うものとする。また通信シーケンス上で発生するタイムラグ等による取得時刻の誤差を許容した上で、判定を行うことが望ましい。
【0062】
まず、受信側認証部b031は、ワークメモリ部b06に保存されている認証用データのタイムスタンプの時刻情報と、受信側装置Bの持つ現在の時刻情報とを照合する。
【0063】
認証用データのタイムスタンプの時刻と受信側装置Bの現在時刻との時間差が一定範囲(予め設定されて記憶されている)に無い場合には、受信側認証部b031は、認証用データが正規の経路で受信側装置Bに送信されてきたものではない、又はタイムスタンプに虚偽があるか、或いは現在送信側装置で撮影された画像データではないと判断する。そして、受信側制御部b012は、送信側装置に対し、IPネットワークインタフェース部b11を用いて、IPネットワーク網C経由でファクシミリの受信拒否通知を発行する 。そして、この受信拒否通知を受信した送信側制御部a151によって、ファクシミリ機能部a13にファクシミリの送信処理の中断が指示され、ファクシミリの送信処理が中断される(ステップS12→S7)。
【0064】
また、照合の結果、時間差が一定の範囲にある場合には、画像データの認証処理に移行する。即ち、受信側認証部b031は、認証用データの顔画像データと、生体情報登録データ記憶部b021に予め記憶されている生体情報登録データの顔画像データとの間で特徴点を抽出する処理を行い、これらの抽出した特徴点について照合する処理である特徴点照合処理を実行する(ステップS13)。
【0065】
上述した特徴点照合処理の結果、合致する登録データがない場合は、不正な通信要求、あるいは許可されていない操作者による操作と判断し、受信側装置Bの受信側制御部b012は、送信側装置Aに対してファクシミリ受信拒否通知を発行する(ステップS14→S15)。また、受信側制御部b012は、ファクシミリ機能部b13に対しファクシミリ受信処理の中断を指示し、ファクシミリの受信処理が中断される(ステップS16)。
【0066】
送信側装置Aの送信側制御部a012は、受信側装置Bからファクシミリ受信拒否通知を受信すると、ファクシミリ機能部a13に対しファクシミリ送信処理の中断を指示し、ファクシミリの送信処理が中断される(ステップS17)。
【0067】
一方、時間照合の結果が一致した場合であって、認証用データの顔画像データと生体情報登録データの顔画像データとの照合の結果、合致する生体情報登録データが存在する場合は、受信側認証部b031は、正当な通信要求であり許可された操作者によって操作が行われたものと判断する。そして、受信側制御部b012は、受信側装置から送信側装置に対してファクシミリ受信許可通知を発行する(ステップS18)。
【0068】
次に、FAX送受信インタフェース部a12,b12を介し、PSTN網D経由で、ファクシミリ通信プロトコルおよびファクシミリ画像データの送受信処理に移行する(ステップS19)。以降のファクシミリ通信プロトコル、及びファクシミリ画像データ送受信の詳細動作については、一般的に広く知られているファクシミリ通信動作そのものであり、かつ本願発明の特徴を構成する主要部分ではない為、説明は割愛する。
【0069】
尚、上述の実施の形態では、受信側から認証用データの送信要求を受けた後に、送信側制御部a011が受信側に対し認証用データを送信するケースを例にとって説明したが、これに限る必要は無い。受信側からの認証用データの送信要求を待たずに、ファクシミリ受信要求と認証用データとを同時に送信側から受信側へ送信してもよい。
【0070】
この場合、受信側制御部b012は、ファクシミリ受信要求が正しく受信されたことを確認した後、受信側認証部b031に対して画像データの認証処理を指示する。そして、受信側認証部b031が、認証用データの顔画像データと生体情報登録データの顔画像データとを照合し、一致した場合にはファクシミリ受信許可通知を送信側に発行し(ステップS18)、ファクシミリの送受信処理が行われる(ステップS19)。
【0071】
また、ここでは、ファクシミリ通信プロトコル及び実際のファクシミリデータの送受信にPSTN網を使用し、ファクシミリ送受信装置間における送受信要求等の制御情報や顔画像データ等の送受信にはIPネットワーク網を使用する場合を例にとって説明したが、この例に限る必要はない。PSTN網またはIPネットワーク網のいずれか一方の網を用いて全ての通信を行ようにしてもよい。
【0072】
また、上述の実施の形態では、受信側装置Bにおいて、顔画像データの照合をする前に現在時刻とタイムスタンプ情報との時間差に基づく判定を行う場合を例にとったが、これに限る必要はない。上記判定は、送信側装置Aで行わせてもよいし、送信側装置A及び受信側装置Bの双方で判定させるようにしてもよい。また、上記判定のプロセスは、双方の装置で省略してもよい。上記判定のプロセスを省略したとしても、送信側装置と受信側装置の各々が生体情報を利用した認証手段を有しているため、強固なセキュリティは充分に確保されている。
【0073】
上記第1の実施の形態では、認証手段が認証に生体情報を利用するため、認証情報を詐称されにくく、セキュリティ効果を維持できる。
【0074】
また、認証により許可されていない操作者による操作と判断された場合には、ファクシミリの送受信が行わないよう制御する制御手段を有するため、不正なファクシミリの送受信を未然に回避することができる。
【0075】
加えて、送信側装置と受信側装置の双方が操作者を認証する構成をとっているので、送信側装置と受信側装置との双方で許可されている操作者による通信に限定することができる。
【0076】
さらに、顔画像等の生体情報を取得した際に、正確な現在時刻をインターネット上の特定のWEBサイトから取得し、生体情報と関連付けて管理する手段を有しているので、許可されていない操作者による不正工作により、タイムスタンプが現在時刻ではない既存の生体情報を用いた認証詐称行為に対する誤認証を回避することができる。
【0077】
次に、第2の実施の形態について図3、図4を用いて、必要に応じて図2を用いながら説明する。図3〜4は本発明になる認証機能付きファクシミリ送受信システムの第2の実施の形態を説明する為のもので、図3はファクシミリ送受信システムのブロック図、図4はフローチャートである。
【0078】
まず、第2の実施の形態における構成について、図3を用いて説明する。
【0079】
図3を参照すると、本発明の第2の実施の形態における構成は、第1の実施の形態の構成に加えて、送信側装置Aのワークメモリ部a14が履歴管理テーブルa141を有する。同様に、受信側装置Bのワークメモリ部b14も履歴管理テーブルb141を有する。
【0080】
さらに、送信側装置Aは、履歴管理テーブルに記憶されている情報の表示部への表示を制御する制御部a15,制御部b15を有する。その他の構成部分は第1の実施の形態の構成と同じであるため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0081】
履歴管理テーブルa141は、操作者から取得した顔画像等の生体情報と、通信履歴情報や操作履歴情報等とを関連付けた情報を生体認証ログとして記憶するテーブルである。ここで、通信履歴情報とは、従来のファクシミリ装置のもつ送受信日時、送信先、送信枚数等の履歴を示す情報である。また、操作履歴情報とは、操作者が操作した内容(例えば、設定変更やメンテナンス内容)を記録した履歴である。この生体認証ログは、表示部b07を介して参照したり印刷部b08を介して印刷することが可能である。また、所謂、テキスト形式の電子データファイルとして扱うことも可能である。
【0082】
制御部a15は、各部の制御に加え、生体認証ログを表示部a07に表示させ、または、印刷部a08に印刷させる機能を有する。
【0083】
次に第2の実施の形態における動作について図2に加え、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0084】
尚、ここでも、認証処理に用いる生体情報としてとして送信側装置の操作者の顔画像を利用した場合を例にとって説明するが、これに限る必要はない。生体情報であれば、例えば、掌紋や指紋や声紋の情報であってもよいし、虹彩の情報であってもよい。
【0085】
また、送信側装置A及び受信側装置Bの双方が履歴管理テーブルを有する場合を例にとって説明したが、送信側装置Aまたは受信側装置Bのいずれかが履歴管理テーブルを有する構成をとってもよい。
【0086】
送信側装置Aの送信側認証部a032による送信側操作者の生体情報の認証が成功すると、撮像された顔画像データは、送信側制御部a151によって、撮像時のタイムスタンプとともに認証用データとして受信側へと送信される(図2:ステップS1〜S10)。この認証用データは、受信側装置Bのワークメモリ部b14に記憶される。
【0087】
さらに、この認証用データは、通信履歴情報と操作履歴情報とによって関連付けられた生体認証ログとして履歴管理テーブルb141に保存される(図4:ステップT1)。
【0088】
認証用データを受信した受信側制御部b152は、ワークメモリ部b14に記憶されている送信側操作者の顔画像データ生体情報を呼び出し、表示部b07に表示させる(ステップT2)。この時、受信側制御部b152は、表示画面の操作メニューに通信の許可を求める確認ボタンを表示させる。確認ボタンは、「通信を継続するか?」に対し、YES(通信継続)、No(通信中止)で応答するものであり、ここではタッチパネル形式のものである。尚、この操作用メニューに関する技術は既知のため、詳細の説明は省略する。
【0089】
尚、ここでは、顔画像データを表示部b02に表示させる構成をとったが、表示部b02に表示させる替わりに印刷部b08に顔画像データを印刷することで、受信側操作者に目視確認させてもよい。
【0090】
また、ここでは、表示部b02に顔画像データを表示させることで、操作者に生体情報を通知するようにしたが、これに限ることはない。生体情報に声紋情報を用いた場合には、スピーカーを用いて操作者に確認を促すようにしてもよい。
【0091】
さて、表示画面を確認(ステップT3)した受信側操作者によって所望の通信相手であると判断され、通信を継続する意思を伝えるYESの確認ボタンが押下されると(ステップT4:YES)、次に顔画像データの認証処理に移行する。即ち、受信側認証部b031が、受信側制御部b152の指示に応答して、認証用データの顔画像データと生体情報登録データ記憶部b021に予め記憶されている生体情報登録データの顔画像データとの間の特徴点を抽出する処理を行う。そして、これらの特徴点を照合する処理(特徴点照合処理)を実行する(ステップS13)。
【0092】
一方、表示画面を確認した受信側操作者によって、通信相手が違うと判断され、通信を中止する意思を伝えるNoの確認ボタンが押下されると(ステップT4:No)、受信側制御手段b152はファクシミリ機能部b13に対してファクシミリの受信処理の中断を指示する(ステップS15〜S16)。以降は、実施の形態1で説明した動作と同じため、説明は省略する。
【0093】
本実施の形態では、受信側の操作者が、送信側の操作者が誰であるかを目視チェックしてからファクシミリの受信を許可することができる構成をとった。しかしながら、送信側の操作者が、受信側の操作者が誰であるかを目視で確認したうえでファクシミリの送信が行える構成としてもよい。また、受信側及び送信側のそれぞれの操作者が、通信相手を目視確認してからファクシミリ送受信を行うように構成させてもよい。
【0094】
又、本実施の形態では、表示部に表示された送信側操作者の生体情報を目視確認した受信側操作者の許可/指示を受けて、さらに特徴点照合処理を行う場合を例にとったが、これに限る必要はない。図4ステップS13の顔画像照合処理はせず、目視確認した受信側操作者の指示を受けた後、ファクシミリの送受信処理を行わせる形でもよい。
【0095】
上記第2の実施の形態では、受信側の操作者が、送信側の操作者が誰であるかを目視で確認したうえでファクシミリ受信許可が出せるため、所望の通信相手であることを確認することができるため、より堅牢なセキュリティを確保することが可能となる。
【0096】
また、撮像した顔画像等の生体情報を通信履歴情報や操作履歴情報等と関連づけた生体認証ログを、履歴管理テーブルに保存しておくことができる為、事後に通信履歴や操作履歴を確認する必要が生じた場合に有効である。即ち、操作者が誰であったのかを個人特定するにあたり確証性が向上するという効果が得られる。例えば、誤送信事故や機密漏洩事故発生時に、不正操作行為がなかったかを確認する場合などに特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0098】
A 送信側ファクシミリ送受信装置(送信側装置)
B 受信側ファクシミリ送受信装置(受信側装置)
C ファクシミリ送受信システム
D IPネットワーク網
E PSTN網
a01 制御部
a02 生体情報管理部
a03 生体情報認証部
a04 生体情報読取りセンサ部
a06 ワークメモリ部
a07 表示部
a08 印刷部
a09 操作部
a10 原稿読取り部
a11 IPネットワークインタフェース部
a12 FAX送受信インタフェース部
a13 ファクシミリ機能部
a14 ワークメモリ部
a15 制御部
a011 送信側制御部
a021 生体情報登録データ記憶部
a022 生体情報画像生成部
a023 現在時刻管理部
a031 受信側認証部
a032 送信側認証部
a141 履歴管理テーブル
a151 送信側制御部
a152 受信側制御部
b01 制御部
b02 生体情報管理部
b03 生体情報認証部
b04 生体情報読取りセンサ部
b06 ワークメモリ部
b07 表示部
b08 印刷部
b09 操作部
b10 原稿読取り部
b11 IPネットワークインタフェース部
b12 FAX送受信インタフェース部
b13 ファクシミリ機能部
b14 ワークメモリ部
b15 制御部
a141 履歴管理テーブル
a151 送信側制御部
a152 受信側制御部
b012 受信側制御部
b021 生体情報登録データ記憶部
b022 生体情報画像生成部
b023 現在時刻管理部
b031 受信側認証部
特許出願人 日本電気株式会社
代理人 宇高 克己

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファクシミリ送受信システムであって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御手段と、
受信した前記生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合にファクシミリの受信を許可する受信側制御手段と
を有することを特徴とするファクシミリ送受信システム。
【請求項2】
前記送信側制御手段は、前記生体情報が入力された際のタイムスタンプ情報を受信側へ送信する手段を有し、
受信側は、時刻を管理する時間管理手段と、
前記タイムスタンプ情報の時刻と前記時間管理手段によって得られた現在時刻とを比較し、所定の時差の範囲内にある場合に認証成功であると判定する判定手段と
を有することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ送受信システム。
【請求項3】
前記ファクシミリ送受信システムは、送信側または受信側の少なくともいずれか1つに、通信または操作に関する履歴情報と前記生体情報とを関連づけて保存する保存手段を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファクシミリ送受信システム。
【請求項4】
ファクシミリ送受信システムであって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御手段と、
受信した前記生体情報を表示するための通知手段と、
前記通知手段に、操作者に対しファクシミリの受信を許可するか否かの許可を求める通知をさせ、前記通知手段によって通知された生体情報を確認した操作者からの指示を受け付ける許可手段と、
前記許可手段によって、操作者からファクシミリの受信を許可する指示を受け付けた場合に、ファクシミリの受信を許可する受信側制御手段と
を有することを特徴とするファクシミリ送受信システム。
【請求項5】
ファクシミリ装置であって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報とファクシミリの受信要求とを受信側へ送信する送信用制御手段と、
受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、ファクシミリの受信を許可する受信用制御手段と
を有することを特徴とするファクシミリ装置。
【請求項6】
前記送信用制御手段は、前記生体情報が入力された際のタイムスタンプ情報をファクシミリ送信先へ送信する手段を有することを特徴とする請求項5に記載のファクシミリ装置。
【請求項7】
時刻を管理する時間管理手段と、
タイムスタンプ情報を受信した際に、前記タイムスタンプ情報の時刻と前記時間管理手段によって得られた現在時刻とを比較し、所定の時差の範囲内にある場合に認証成功であると判定する判定手段と
を有することを特徴とする請求項6に記載のファクシミリ装置。
【請求項8】
前記ファクシミリ装置は、通信または操作に関する履歴情報と前記生体情報とを関連づけて保存する保存手段を有することを特徴とする請求項5または請求項7に記載のファクシミリ送受信システム。
【請求項9】
ファクシミリ送受信方法であって、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御ステップと、
前記受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合にファクシミリの受信を許可する受信側制御ステップと
を有することを特徴とするファクシミリ送受信方法。
【請求項10】
ファクシミリ送受信システムを、
入力された生体情報と登録されている生体情報とを照合し、一致した場合に、前記入力された生体情報を受信側へ送信する送信側制御手段と、
前記受信した生体情報と登録されている生体情報とを照合し、照合の結果が一致した場合にファクシミリの受信を許可する受信側制御手段と
して機能させることを特徴とするファクシミリ送受信システムのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−40912(P2008−40912A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−216245(P2006−216245)
【出願日】平成18年8月8日(2006.8.8)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】