説明

調理装置及び方法

基体を含む外側シェルと、該外側シェルの内部に設置される加熱要素と、該加熱要素の上方で外側シェルの内部に取り外し可能に配置される熱伝導性ライナーとを含む調理装置、及びその組立て方法を示している。ライナーは、環状フランジと、第一ラッチを含む第一の一体型ハンドルとを含む。該装置及び方法は、ライナーの上に設置するように形成される蓋を含み、該蓋は、該蓋の外側縁にシールリングと上部表面を含み、第一ラッチは、蓋をライナーの環状フランジに固定するために、蓋の上部表面と接触するように形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理装置及び方法、特に低火力調理器具に関する。
【背景技術】
【0002】
低火力調理器具は、食品をゆっくりと加熱するか、又は長い時間にわたって食品を加温し続けるために使用される。調理場所、例えば台所から食事提供場所、例えば食堂に、低火力調理器具を移動するために、食品は、調理器具内において安全に保持されなければならない。従来の低火力調理器具は、調理場所から食事提供場所に装置全体を移動する必要がある。これは、調理器具が重い場合、特に食品が大量に入っていて調理器具が重くなっている場合、或いは場所がほとんどないか、又は食事提供場所が、別の建物内のように遠くにある場合には、扱いにくいものとなる。更に、従来の低火力調理器具は、食品を調理器具内で調理することに限界があり、食品を、例えばレンジの上で更に調理するためには別の容器に移さなければならない。更に、従来の低火力調理器具は、食品に十分な熱を伝えるために、熱を発生させるのに大量のエネルギーを必要とする。
【0003】
したがって、ロック機構の改善、エネルギー使用の改善、及び運搬可能性の改善を施した低火力調理器具を提供することが必要とされ、望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、改善されたロック機構及び改善された運搬可能性という利点を備えた低火力調理器具を形成する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、基体を含む外側シェル、該外側シェルの内部に配置された加熱要素、及び外側シェルの内部において加熱要素の上方に取り外し可能に配置された熱伝導性ライナーを含む調理装置を含む。ライナーは、環状フランジと第一ラッチを備える第一の一体型ハンドルとを含む。この装置及び方法は更に、ライナーの上に配置されるように形成された蓋を含み、該蓋は、外側縁上のシールリングと上部表面とを含み、第一ラッチは、蓋をライナーの環状フランジに固定するために、蓋の上部表面に接触するように形成される。
【0006】
本発明の別の実施形態は、低火力調理器具を組立てる方法を含み、該方法は、基体を含む外側シェルの内部に加熱要素を配置し、更に該加熱要素の上方の外側シェルの内部に取り外し可能な熱伝導性ライナーを配置することを含む。ライナーは、断熱材を備えた環状フランジとラッチを備える一体型ハンドルとを含む。該方法は更に、ライナーの上に、上部表面と外側縁上のシールリングとを含む蓋を配置することを含み、該ラッチは、ライナーの環状フランジに蓋を固定するように、蓋の上部表面に接触することが可能である。
【0007】
本発明の別の実施形態は、基体を含む外側シェルを含む調理装置、外側シェルの内部に設置される加熱手段、及び、加熱手段に近接する外側シェルの内部に、加熱される材料を取り出し可能に設置するための熱伝導性ライナー手段を含む。ライナー手段は、環状フランジ及びラッチ手段を含む。装置は更に、ライナー手段の上に位置するように形成され、上部表面と、外側縁のシール手段とを含むカバー手段を含み、ラッチ手段は、カバー手段を環状フランジに固定するために、カバー手段の上部表面と接触するように形成される。
【0008】
以下の詳細な説明がより良く理解されるようにするために、かつ、本発明の技術への貢献がより良く認識されるようにするために、本発明の幾つかの実施形態を比較的広く、概略的に示した。もちろん、以下に述べる本発明の実施形態とは別の実施形態があり、それらは、添付した特許請求の範囲の主題を構成するものとなるであろう。
【0009】
この点に関し、本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、本出願における構成の詳細、及び以下の説明又は描かれた図面に記載される部品の配列に限定されるものではないことを理解するべきである。本発明は、記載された実施形態に加えて、様々な方法で実施及び実行することが可能である。また、ここで使用される語句及び用語、並びに要約は、説明のためのものであり、限定するものではないことを理解するべきである。
【0010】
このように、当業者は、本開示の基となる概念を、本発明の幾つかの目的を実行するために、他の構成、方法及びシステムの設計のための基礎として利用することができる。したがって、特許請求の範囲は、本発明の意図及び範囲から外れない限り、このような同等の構成を含むとみなされることが重要である。
【0011】
本開示の上記した及び他の特性並びに利点、及びこれらを達成する方法は、添付された図面に関連して示された本開示の様々な実施形態の以下の説明を参照することにより、一層明らかになり、本開示がより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態による調理装置の前部からの平面図である。
【図2】A−A’の線に沿って見た図1の調理装置の断面図である。
【図3】本発明の実施形態による図1の調理装置の上部からの平面図である。
【図4】本発明の実施形態による調理装置の後部からの平面図である。
【図5】本発明の実施形態による調理装置の後上部からの斜視図である。
【図6A】本発明の実施形態による予め定められた調理方法の流れ図である。
【図6B】本発明の実施形態による予め定められた調理方法の流れ図である。
【図7】本発明の実施形態による調理装置の組立て方法の流れ図である。
【図8】本発明の実施形態による調理装置の分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明においては、この説明の一部を形成し、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示的に示す添付図面が参照される。これらの実施形態は、当業者が実施することが可能となるように、十分に詳細が述べられるが、他の実施形態を利用することができ、構造的、論理的、処理的、及び電気的偏光が可能であることを理解するべきである。説明された処理段階の進行は例示的なものであり、これら段階の順序は、ここに述べられたものに限定されるものではなく、何らかの順序で必然的に発生する例外の段階と共に、当技術に知られているように変えることができる。
【0014】
本発明は、図面の番号を参照して説明され、同じ参照番号は、全体にわたって同様の部分を意味する。図1に示されるように、調理装置100は、基体110を含む外側シェル105を備える。基体110は、任意に設けられる脚部111、112の上部に位置させることができる。ライナー120が、外側シェル105内に設けられ、環状フランジ125と第一及び第二の一体型ハンドル130、135とを含み、該ハンドルの各々が、それぞれラッチ140、145を含む。調理装置100は、蓋150を更に含み、該蓋は、上部表面160上に蓋用把手165を有するものとすることができる。各々のラッチ130、135は、蓋150の上部表面160に接触して、蓋150をライナー120の環状フランジ125に固定するように形成される。調理装置100は、調理装置100全体の運搬可能性を増加するために、外側シェル105の外側表面に取り付けられた付加的なハンドル171、172を有するものとすることができる。
【0015】
使用者が調理装置100の様々な機能を制御することができるようにするために、ユーザーインターフェース181が、外側シェル105の表面上に配置される。該ユーザーインターフェース181は、表示部182を含み、該表示部は、一実施形態においては、タイミング装置として使用することができる。例えばボタン184a−fといったインターフェースボタンを、ユーザーインターフェース上に設置することができる。ボタンの幾つかの例としては、入力ボタン184a、温度設定ボタン184b、上下用ボタン184c、184d、時間設定ボタン184e、及びプリセットボタン184fがある。
【0016】
ハンドル130、135がライナー120に取り付けられているので、調理された食品は、従来の低火力調理器具より容易に運搬可能であり、その場合に、外側シェル105はその場に残すようにして、運搬部分が、外側シェル105及び加熱要素115を含めて持ち運ぶ場合より軽く、かつ小さくなるようにすることができる。これはまた、調理した食品を調理場所、例えば台所から食事提供場所、例えば食堂に持ち運ぶためにも便利である。取り外し可能なライナー120は、調理した食品を別の皿に移すことを必要とせずに、食事提供用容器として、単独で使用することができる。
【0017】
ライナー120は、アルミニウムなどの材料で形成することができ、調理方法の融通性を高めるために、レンジの上に設置することができる。したがって、ハンドル130、135は、調理温度に耐えることができ、ハンドル130、135によりライナー120を保持する使用者の手に熱が伝わることができない、プラスチックなどの熱伝導性ではない材料から形成することが好ましい。ライナーに金属を使用すると、金属が内部の食品に熱を伝え易くなるので、調理に必要とされるエネルギー量を減少させる。良好な熱伝導を有するあらゆる安全な食用材料を、ライナー120に使用することができることを認識するべきである。
【0018】
本発明の他の実施形態は、収納式コード及び断熱材を含み、調理装置の外側表面は熱くならない。これは、使用者が、例えば車内で自分の膝の上に載せて装置全体を移動することを容易にさせる。例えば会合のような食事提供場所で、例えば図6Aを参照して以下に述べられている急速再加熱機能を使用して、食事提供の前に再加熱することができる。
【0019】
図2は、図1の調理装置をA−A’線に沿って見た断面図である。外側シェル105の内部に、加熱要素115が設置され、該加熱要素115の上方で外側シェル105の内部に、取り外し可能に熱伝導性ライナー120が設置される。蓋150は、ライナー120の上に位置するように形成され、該蓋150の外側縁にシールリング155を含むことができる。調理装置100は、基体110から延長可能なコード収納機構173の部分として収納式電気コード170を含むことができる。運搬可能性は、コード収納機構173により更に改善される。
【0020】
本発明の実施形態は、運搬可能なものとすることができる。言い換えれば、使用者は、ある場所から別の場所へ調理器具を容易に移動させることができる。例えば、使用者は、家で食品を準備して、調理する必要があり、例えば職場、学校、又は地域社会活動の会合へ食品を運搬することができる。本発明の実施形態は、調理用ライナーに取り付けられた、ラッチを備えたハンドルを有することにより、このことを可能にし、蓋がライナーに固定されて、基体及び加熱部分なしに、家から食品収容ライナーを移動することができる。このことは、ライナー自体を調理容器として、例えばレンジ又はオーブン内で使用することを可能にする。
【0021】
例えば、使用者は、仕事をしている日中に調理した食品を調理装置100内に入れたままにしておき、帰宅して収納式電気コード170を収納して調理装置100全体を持って、PTAの会合に出かけることができる。会合場所で、使用者は調理装置100をコンセントにつなぎ、このことにより、高い調理温度、例えば350°Fで食品を再加熱して、運搬中に冷えた食品を温め、次に温度を食事提供温度、例えば190°Fに下げ、更に食品を温めた皿に移動することなく、更にスターン(缶入り固形燃料)又はホットプレートなどの付加的加温装置を使用する必要もなく、食事提供温度を維持することができる。調理装置100は、例えば140−160°Fの加温温度で食品を維持し、食品を調理することなく存在する可能性のある細菌を死滅させ、食品を食べる直前に、食事提供温度に温度を上げることができる。温度は、あらゆる適当な手段を介して設定することができる。限定されない温度設定手段の実施例としては、加熱要素115により付与された熱を調整するために、例えば熱電対又はサーミスタでの温度の測定、及び予め定められた時間で、予め定められた電力を加熱要素115に供給することがある。例えば、調理装置100は、例えばワットで、調理に使用される電力量を制御することができる。
【0022】
図2に示すように、調理装置100は、印刷回路板(PCB)180を有し、加熱要素115を制御するためのコントローラを備えた制御板を含むことができる。コントローラは、例えばマイクロプロセッサとすることができる。ユーザーインターフェース181、表示部182、及び各々のボタン184a−f(図1)は、使用者がコントローラを制御し、コントローラが使用者に情報を提供することができるように、制御板に通信可能に接続することができる。
【0023】
PCBは、予め設定された調理法情報などの調理情報を記憶するためのメモリを含むものとすることができる。プリセット、例えば図1のプリセットボタン184fを操作することができる。ユーザーインターフェース181は、予め設定された調理法情報に従って、予め定められた時間に材料を加えるように、使用者に情報提供することができる。ユーザーインターフェースは音声信号発生器を含み、これは、表示部182に予め定められた期間が経過したことが示された時、ビーパーなどで使用者に警告するためにPCB180に一体化することができる。例えば、使用者は、調理が完了したこと、材料を添加しなければならないこと、又は他の情報を認識することができる。タイミング装置に加えて、表示板182は、例えば加えられる材料、過去、現在又は未来の調理温度、温度モニター指示器、又は他の情報を含む、他の図表又は内容を示すことができる。表示板182は、使用者に発生した情報を電気的に伝達するために、液晶表示(LCD)又はあらゆる適当な媒体とすることができる。
【0024】
使用者に提供される情報の幾つかの例としては、例えばトマトなどの短い調理時間の物品の前に、例えばにんじんなどの長い調理時間を必要とする物品を入れることを使用者に知らせることがある。音声警告は音量を調整するものとすることができ、近くにいる場合は小さく、或いは別の部屋から警告が聞こえるように大きく、使用者が設定することができる。Bluetoothを介する携帯電話又はBlackberry装置などのBluetooth対応の装置、又は無線インターネットを介するラップトップ又は携帯電話などのWi−Fi対応の装置などの別の装置へ、無線で離れて警告を送ることが可能である。
【0025】
本発明の実施形態は、使用者が、USB又は他のローカルデータ転送インターフェースを通して、パソコン、取り外し可能なディスクドライブ、又は他の適当な装置からアルゴリズムを転送することにより、調理装置100に追加の調理法制御アルゴリズムを加えることを可能とする。更に調理装置100は、使用者が、自分自身のアルゴリズムを開発することができるようにし、かつ、自分のアルゴリズムを他人のものと共有することさえもできるものとすることができる。調理装置100は、このような新しい使用者開発アルゴリズムが装置において物理的に安全に使用され、例えば、時間又は温度の上限を超えないようにすることを保証するものである。
【0026】
使用者は、例えばPCB180で調理装置100内に、又は外部の他の適当なコンピュータ装置内にこのようなアルゴリズムを形成することができ、専用のプログラム用言語、図式によるユーザーインターフェース、又は技術の組み合わせを使用することができる。調理装置100は、有線又は無線ローカルデータ伝達方法を通して、又はインターネット、交換器式電話ネットワーク、携帯電話データ又はテキストのストリーム、汎用周波数帯パケット通信などの容易に利用可能な公衆データ伝達システムを通して、他の近くの装置にこのような創造物を伝達することにより、それらを共有又は周知する可能性を使用者に提供することができる。
【0027】
外側シェル105とライナー120との間に配置される付加的熱伝導層185、及び熱伝導層185から外側シェル105に熱の移動を減少するために、外側シェル105と熱伝導内側層185との間に配置される断熱層186を備えることができる調理装置100を図2に示す。環状フランジ125に結合された断熱材190を備えて、ライナー120からの熱の伝導から使用者を更に防護することができる。断熱材190は、ハンドル130、135と一体化し、環状フランジ125を覆うようにすることができる。
【0028】
本発明の実施形態は、ある程度の遅延時間が経過するまで、食品が調理装置100内に前もって保存された後に調理される場合の安全性のために、調理されていない食品が腐敗する危険性を積極的に軽減するように意図された作動方法を含むことができる。上記したように、調理装置は、食品が提供されるまで、細菌死滅温度を維持することができる。更に、一般的に許容される食品安全取り扱いに従って、調理されていない腐りやすい食品は、調理手順が始まる直前まで冷蔵温度に維持されるべきであり、室温に置かれる時間は、典型的には最小にするべきである。
【0029】
調理装置100内で最初の冷温を維持するために、多くの可能な方法がある。用意される調理法が、スープ、シチュー、又はマメなどの大量の水分と組み合わされる場合には、本発明の実施形態は、使用者が水ではなく氷でライナー120を満たすようにすることができる。この変更を補償するために、調理手順を変えることができる。本発明の実施形態は、使用者が、水の量を同等量の氷に換算することを助けるものとすることができる。代替的には、調理装置100は、氷又は別の冷たい材料を受けるための別個の容器を有するように形成されるか、又は調理装置100は、例えば断熱材190のような一体化した断熱材を有するものとして、装置全体又はライナー120、或いは組み立てられた断熱材のみを冷蔵庫又は冷凍庫などで最初に冷却した後に、その低温を維持するようにすることができる。
【0030】
更に、調理装置100は、屋外での使用条件に耐性があるように設計され、かなり寒い気候又は気象条件において、装置は、屋外に設置するだけで、現実の状態を利用して最初の低い食品温度を維持するようにすることができる。更に調理装置100は、その内容物を積極的に冷たくする機能を含むことができ、これは機械的、熱電気、蒸発、又は他の原理に基づくものである。これらの方法の組み合わせを使用して、他の望ましい特性の実施に影響を与えることなく、低温を維持できる期間を延長することができる。
【0031】
更に、食品安全のために最初に低温を必要とする開始遅延調理手順を実行する場合において、調理装置100は、食品容器の温度を連続して監視し、必要とされる温度が維持されていることを確認するようにすることができる。調理手順に失敗が検知されると、調理装置100は、使用者に警告し、及び/又は様々な他の型の正しい行動をとる。本来は食品を保護しようとしていたのより早く、主たる調理手順を始める。代替的には、制御アルゴリズムは、調理手順を取り消すことなどにより、腐った可能性のある食品を積極的に食べられないようにするか、又は消費に望ましくない状態にすることにより、使用者を守るものとすることができる。
【0032】
積極的冷却の特性を組み込んだ本発明の実施形態は、調理後ある程度の期間、安全に貯蔵することを可能とするために、調理した食品を冷却する機能を備えることができる。積極的冷却を含む装置は、特定の加熱と冷却のサイクルを必要とする調理法、又はある種のパン生地、捏ねもの、デザート、溶けたチョコレート、コーヒー、砂糖漬け果物、又はアイスクリームを準備するなどの非常に正確な温度管理を必要とする調理法を実行することができる。このような装置は、ビール、ワイン、パンチ、チーズ、豆腐、味噌、又はテンペなどの物品を最初から製造するための調理法さえも実行するように形成することができる。
【0033】
望ましい開始遅延がない場合も、電力供給の停止、電気コードの未接続、又は内部装置の故障など、予期しない出来事の結果として食品を腐らせる可能性がある。このような場合には、本発明の実施形態は、例えばコントローラにより、この種の状況を検知し、その重大さを判断し、更に警告を与えるか又は調理工程を変化させることにより、類似した正しい作動を可能にするための機能を含むことができる。このような特性は、電力の遮断が例えば数秒又は数分のようにわずかな期間と考えられる場合には、そのままにされている調理工程を単に続けるようにすることができ、これは、特定の調理法で使用される特定の食品及び/又はすでに加熱された食品の量に基づいて判断することができる。
【0034】
本発明の実施形態は、主電源の供給が予期せずに遮断された場合を含む状況の間に、コントローラが連続して食品の腐敗を軽減しようとすることに対して、その機能を支持する独立した電源を含むことができる。これは、電池、蓄電器、その他の方法などの蓄電装置を介して達成することができる。待機電力は、通常の作動中に、開始が遅延されている間に必要とされる場合に食品を積極的に冷却しようとするのと同じ部品を使用して、主な食品用小室内に残存する残留熱又は冷気から供給される熱電発生を介して獲得することができる。例えば、上記したように、調理装置100が屋外で使用できるように形成されている場合には、太陽電池を使用することができる。
【0035】
本発明の実施形態は、PCB180の最初のコントローラが役に立たない場合でも、調理人の作業を観察し、正しい作業を行い、使用者及び消費者の安全のために食品の腐敗軽減方法を実行するか、又は単に調理装置100の制御を引き継ぎ、調理手順を続けるようにする、付加的な独立したコントローラ装置を含むことができる。これらの機能は、PCB180上の主コントローラにより行うこともできる。
【0036】
図3に示しているように、各々のラッチ140、145は、蓋150の上に押し付けられて蓋150を環状フランジ125に固定するラッチ作動装置141、146をそれぞれ含むように形成することができる。各々のラッチ140、145は、各々のハンドル130、135の上部に取り付けられたラッチバインダ142、147と、ラッチ作動装置141、146とを、それぞれが更に含むことができ、更に、各々のハンドル130、135の底部に取り付けられたラッチ基体143、148(図1に示す)を含むこともできる。蓋150は、調理装置100内の圧力を調整するための圧力口149を備えることができる。例えば、ラッチ機構及び圧力口149を使用して、装置が内部に制御されたレベルの蒸気を形成することが可能な、適合性のある収容システムを構成し、これによって、特定の調理法に必要とされる圧力をかけるようにすることができる。
【0037】
ユーザーインターフェース181は、これらに限定されるものではないが、新しい調理法の入力、調理温度の変更、表示部182の設定、予め設定された調理法の選択、又は予め定められた調理方法の設定などの指示を、使用者がコントローラに送ることができるようにする。予め設定された調理法は、使用者により定めることができ、例えばBetter Homes and Gardens誌に掲載されている調理法などの、出版されている調理法に関連させることができる。
【0038】
代替的実施形態においては、図4に示された調理装置400は、環状フランジ125の周囲の断熱材490と同様のものとすることができる断熱材490を延長して、ハンドル430として機能するようにすることができる。各々のラッチ440、445は、蓋150の上にラッチ440、445を固定して該蓋150を環状フランジ125に保持するように形成されるばね機構とすることができる。図1のハンドル130、135は、ラッチ440、445を各々のハンドル130、135に取り付けることにより、図4のラッチ440、445と共に使用することができることを認識すべきである。ラッチ440、445は、蓋150を固定及び取り外すために、ピボット点周りに回転可能とすることができる。
【0039】
図5は、本発明の代替的実施形態にしたがった調理装置500の後上部からの斜視図である。図5の蓋550は、少なくとも2つの取り付けキャッチ541、546を有し、各々はそれぞれU型ラッチ540、545に対応する。各々のU型ラッチ540、545は、U型クランプ542、547を含み、これらは、蓋550を環状フランジ530に固定するために、各々のキャッチ541、546に取り付け及び取り外しが可能である。調理装置500においては、ライナー120の環状フランジ上の断熱材590を延長して、ハンドル530として機能するようにすることができる。図1のハンドル130、135は、U型ラッチ540、545と共に使用することができることを認識すべきである。単一のU型ラッチ540及びキャッチ541は、例えば、ヒンジ又は他の取り付け機構が蓋550の反対側の位置に使用される場合、又は別の型のラッチが、蓋550の反対側の位置に使用される場合に使用することができる。
【0040】
予め定められた調理方法の幾つかの限定的でない例は、急速な再加熱、浸し調理、及び暖めを含む。急速な再加熱方法は、例えば、食品はすでに調理されたものであるが、別の場所に持って行くか又は食べる前に冷えたところに置かなければならない時に使用することができる。図6Aに示されているように、予め定められた調理方法が急速再加熱方法である場合には、コントローラは、加熱要素115に対して、加熱出力を予め定められた調理温度、例えば350°Fに増加し(段階610)、予め定められた時間、例えば10分間予め定められた調理温度を維持し(段階620)、次に予め定められた加温温度、例えば140−160°Fに加熱出力を減少する(段階630)ことを指示するように形成される。加熱出力は、例えば、加熱要素115に付与される電力量を制御することにより、増加させることができる。
【0041】
浸し調理方法は、例えば、室温で又は低い非調理温度で置かなければならない調理したマメ又は他の食品を、後で調理温度にもどさなければならない時に使用される。図6Bに示されているように、予め定められた調理方法が浸し調理方法である場合に、コントローラは、加熱要素115に、予め定められた時間だけ待ち(段階650)、次いで予め定められた調理温度にまで加熱出力を増加する(段階660)ことを指示するように形成される。コントローラは、任意ではあるが必要ならば、予め定められた時間、予め定められた調理温度を維持する(段階670)ことを、加熱要素115に指示することができる。
【0042】
図7は、本発明にしたがって、調理装置を組み立てる方法の流れ図である。低火力調理器具を組み立てる方法700は、外側シェルの内部に加熱要素を設置し(段階710)、加熱要素の上方で外側シェルの内部に取り外し可能な熱伝導性ライナーを設置する(段階720)ことを含む。ライナーは、断熱材を備えた環状フランジ、及びラッチを含む一体型ハンドルを含む。この方法700は、ライナーの上に蓋を設置する(段階730)ことを含み、該蓋は、上部表面及び該蓋の外側縁にシールリングを含む。外側シェルは、収納式電気コードを設置することができる基体を含む。ラッチは、蓋をライナーの環状フランジに固定するために、蓋の上部表面に接触することができる。調理装置の実施形態は、方法700により形成することができる。
【0043】
図8は、本発明の実施形態にしたがった調理装置の分解図である。調理装置800は、外側シェル801、外側シェル801に取り付けられた第一及び第二の本体ハンドル802、803、基体804、及び脚部805を含むものとすることができる。この脚部805は、ゴム又はシリカゲルなどの滑り止め材料で形成することができる。調理装置800は、収納式電気コード807を含むコード収納機構806を更に含むことができる。
【0044】
印刷回路板(PCB)カバー808を設けて、PCB809を覆うことができる。PCBパネル810は、PCB809を防護し、PCBとボタン接続するように、PCBの上に設置することができる。透明窓811が、PCB809の表示板部分を覆うようにすることができる。PCBパネル810の上のパネルカバー812は、ボタンの様々な機能を使用者に示す記述及び/又は図表を備えることができる。前プレート813は、外側シェル801の外側表面に位置し、パネルカバー812を囲み、付加的断熱材及び/又は飾りを施すことができる。外側シェル801の前表面を示しているが、前プレートは、外側シェル801の外側表面全体又はその一部を囲んで延びるようにすることができる。
【0045】
調理装置800の外側シェル801の内部は、断熱材814とすることができる。断熱材814は、調理装置800の内部の熱又は加熱した材料から、外側シェル801及び調理装置800を保持する人に熱が伝わらないようにすることができる。外側シェル801は、更に断熱するために、該外側シェル801と断熱材814との間の空間に空気が溜まるように中空とすることができる。一実施形態においては、この断熱材814は、25mmの厚さを有する。断熱材814は、基体804を通って突出する固定ブロック815の上に設置することができる。調理ライナー817を加熱するために、加熱要素816を断熱材814の内側に設置することができる。加熱要素は、例えば120V、60Hz、300Wの作動パラメータを有する抵抗加熱装置とすることができる。他の作動パラメータは、望ましい加熱速度、国又は地域特定で有効な電力供給(例えば、壁付交流電力取出し口)、又は他の適切なパラメータに基づいて使用することが可能である。
【0046】
調理ライナー817の内部は、環状フランジを有する金属ライナー818とすることができる。金属ライナー818の金属は、例えば、食品で腐食しにくいか、又は食品と相互作用しにくい金属のいずれか、例えばアルミニウムとすることができる。少なくとも1つのライナーハンドル819を金属ライナー818に取り付けることができる。ライナー用のハンドル819は、ラッチ基体820、及びラッチ822を固定するためのラッチバインダ821を含むことができる。以下に説明するように、ラッチ822を作動させて使用するために、ライナーハンドル819内にスチール玉823及びばね824を含むようにすることができる。使用者が潜在的に熱いライナー縁で怪我をすることがないようにするために、断熱材824を、金属ライナー818の環状フランジに取り付けることができる。実施形態は、調理装置800を清浄にするために、調理表面上に焦げ付き防止被膜を含むことができる。焦げ付き防止被膜は、例えば、セラミック、エナメル、又はDuPont社の商標であるTeflon(登録商標)として知られているポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含むことができる。
【0047】
蓋825は、調理装置800の上部を覆って配置することができる。本発明の一実施形態においては、蓋は、調理装置800の内部を保温するために、ガラスのような断熱材で形成されることが好ましい。上記したスチール玉823及びばね824は張力を与えることができ、使用者がラッチ822を蓋825で押した時、ラッチ822は、ラッチ822を蓋から外そうとする力が与えられるまで、蓋上に留まる。蓋825は、蓋825の周囲にわたるシールリング826及び蓋825の上部表面に蓋用把手827を備えることができる。蓋用把手827は、蓋用把手基体828及び蓋用把手カバー829を含むことができる。
【0048】
本発明の実施形態は、収められた食品の重量及び容量を検知及び測定する機能を組み込むことができる。これは、原材料、液体、氷、又は水といった物質が直接装置内に入れられる時に、成分、液体、氷、又は水の測定についての助けとなる使用者警告を装置が実行して、使用者が、初めに別個の測定手順又は装置を使用することの必要性をなくすものである。これは、前述したように、氷と水の量を同一にするための、便利な特徴となる構成をもつものである。調理手順の間に、どのぐらいの量の水分が放出されたかを判断するために測定がなされ、穀物、米、クスクスなどの物品を調理するか、又はゼリー及びジャムを準備する時に品質のよい結果をもたらす。測定は、食品を等しく、又は制御された個々の部分で提供することを介助するために使用することができる。
【0049】
上記した構造を有し、ここに述べたように作動する調理装置は、環境破壊せずに継続できる方法及び環境への影響を最小にする材料を使用して形成することができる。例えば、調理装置は、従来の低火力調理器具より少ない消費電力を使用するものであり、及び/又は、入力される電力のうち、調理のために直接使用される電力の割合が、従来の低火力調理器より大きい(例えば25%)ものとすることができる。例えば、外側シェル105で使用されるプラスチックは、生物分解性とすることができる。様々な部分を、リサイクル可能な物とするか、又はリサイクル済みの材料から形成することができる。
【0050】
本発明の実施形態は、ヨーロッパ連合の電気及び電子機器におけるある種の危険物質の使用制限に関する規約(RoHS規約)にしたがって製造することができ、これは消費者に再確認されていて、調理装置は、このように規制された地域での販売のために提供される。本発明の実施形態は、カリフォルニア州で販売するために形成された装置は、カリフォルニア提案65にしたがって、警告ラベルを表示することの必要なく形成することができる。
【0051】
本発明の実施形態は、汚れ又は加熱要素組立体などの部品からの屑を適宜清浄するために、自浄機能を設けることができる。これは、例えば上記した水又は氷収容特性と組み合わせることができる。
【0052】
上記した説明及び図示の方法及び装置は、ここに示した実施形態の目的、特性、及び利点を達成するために使用し、及び形成することができる方法及び装置の幾つかの例示だけを示したものである。したがって、前述した実施形態の説明により限定されるものとみなされず、添付した特許請求の範囲によって限定されるものである。いずれの請求項の項目又は特性は、本発明の範囲内で、他のいずれの請求項の項目又は特性と組み合わせることができる。
【0053】
本発明の多くの特性及び利点は詳細な説明により明らかであり、特許請求の範囲に、本発明の正しい意図及び範囲内に含まれる本発明のすべてのこれらの特性及び利点を含むことを意図する。更に、多くの修正及び変更が、当業者において生じるであろうことから、図示し、説明された正確な構造及び作動に対して本発明を限定することは望まれず、したがってすべての適当な修正及び均等手段は、本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0054】
100 調理装置
105 外側シェル
110 基体
111 脚部
120 ライナー
125 環状フランジ
130 一体型ハンドル
140 ラッチ
150 蓋
160 上部表面
165 蓋用把手
171 ハンドル
181 ユーザーインターフェース
182 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基体を含む外側シェルと、
前記外側シェルの内部に配置された加熱要素と、
前記加熱要素の上方で前記外側シェルの内部に取り外し可能に配置された熱伝導性のライナーと、
を含み、前記熱伝導性のライナーは、
環状フランジと、
第一ラッチを備える第一の一体型ハンドルと
を含み、
前記ライナーの上に位置するように形成された蓋が設けられ、前記蓋は、
外側縁にあるシールリングと、
上部表面と
を含み、
前記第一ラッチは、前記蓋を前記ライナーの前記環状フランジに固定するために、前記蓋の前記上部表面に接触するように形成された
ことを特徴とする調理装置。
【請求項2】
前記第一ラッチは、前記蓋を前記環状フランジに固定するために、前記蓋に押し付けられるように形成されたラッチ作動装置を含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項3】
前記第一ラッチは、
前記第一ハンドルの上部及び前記ラッチ作動装置に取り付けられたラッチバインダと、
前記第一ハンドルの底部に取り付けられたラッチ基体と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の調理装置。
【請求項4】
第二ラッチを含む第二の一体型ハンドルを更に含み、前記第二ラッチは、前記蓋に押し付けられるように形成されたラッチ作動装置を含むことを特徴とする請求項2に記載の調理装置。
【請求項5】
前記第一ラッチは、前記蓋を前記環状フランジに固定するために、前記蓋の上に前記ラッチを固定するように形成されたばねを含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項6】
第二ラッチを含む第二の一体型ハンドルを更に含み、前記第二ラッチは、前記ラッチを前記蓋の上に固定するように形成されたばねを含むことを特徴とする請求項5に記載の調理装置。
【請求項7】
前記第一ラッチは、前記蓋を前記環状フランジに保持するために、前記ラッチを前記蓋の上に固定するように形成された回転可能なピボットを含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項8】
第二ラッチを含む第二の一体型ハンドルを更に含み、前記第二ラッチは、前記ラッチを前記蓋の上に固定するように形成された回転可能なピボットを含むことを特徴とする請求項7に記載の調理装置。
【請求項9】
前記蓋は、第一キャッチを更に含み、
前記第一ラッチは、前記蓋を前記環状フランジに固定するために、前記第一キャッチに取り外し可能に取り付けられたU型クランプを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項10】
第二ラッチを含む第二の一体型ハンドルを更に含み、
前記蓋は第二キャッチを更に含み、
前記第二ラッチは、前記第二キャッチに取り外し可能に取り付けられたU型クランプを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の調理装置。
【請求項11】
前記基体から引き出し可能な収納式電気コードを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項12】
前記加熱要素を制御するためのコントローラを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項13】
前記外側シェルは、前記コントローラに通信可能に接続されたユーザーインターフェースを更に含むことを特徴とする請求項12に記載の調理装置。
【請求項14】
前記ユーザーインターフェースは、タイミング装置を含むことを特徴とする請求項13に記載の調理装置。
【請求項15】
調理情報を記憶するためのメモリを更に含むことを特徴とする請求項14に記載の調理装置。
【請求項16】
前記調理情報は、予め設定された調理法情報を含むことを特徴とする請求項15に記載の調理装置。
【請求項17】
前記ユーザーインターフェースは、前記予め設定された調理法情報にしたがって、予め定められた時間に材料を添加するように使用者に警告するように形成されたことを特徴とする請求項16に記載の調理装置。
【請求項18】
前記ユーザーインターフェースは、使用者に警告するための音声信号発生器を更に含むことを特徴とする請求項16に記載の調理装置。
【請求項19】
前記音声信号発生器は、ビーパーを含むことを特徴とする請求項18に記載の調理装置。
【請求項20】
前記ユーザーインターフェースは、使用者が前記コントローラに指示を送ることを可能にするように形成されたことを特徴とする請求項16に記載の調理装置。
【請求項21】
前記コントローラは、予め定められた調理方法で作動するように形成されたことを特徴とする請求項16に記載の調理装置。
【請求項22】
前記予め定められた調理方法が急速再加熱法である時、前記加熱要素は、
予め定められた調理設定に加熱出力を増加し、
予め定められた期間、予め定められた調理設定を維持し、
予め定められた加温設定に加熱出力を減少する、
ように形成されることを特徴とする請求項21に記載の調理装置。
【請求項23】
前記予め定められた調理方法が浸し調理法である時、前記加熱要素は、予め定められた時間待機して、次に予め定められた調理設定に加熱出力を増加するように形成されることを特徴とする請求項21に記載の調理装置。
【請求項24】
前記外側シェルの外側表面に取り付けられた第三及び第四のハンドルを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項25】
前記蓋の前記上部表面に取り付けられた第五のハンドルを更に含むことを特徴とする請求項24に記載の調理装置。
【請求項26】
前記外側シェルと前記ライナーとの間に配置された熱伝導層と、
前記熱伝導層から前記外側シェルへの熱の伝導を減少するために、前記外側シェルと内部の前記熱伝導層との間に配置された断熱層と、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項27】
前記環状フランジに結合された断熱材を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項28】
電力入力の少なくとも25%が、調理に直接使用されることを特徴とする請求項1に記載の調理装置。
【請求項29】
外側シェルの内部に加熱要素を設置し、
基体を含む外側シェルの内部において前記加熱要素の上方に、
断熱材を備えた環状フランジと、
ラッチを備える一体型ハンドルと、
を含む伝導ライナーを取り外し可能に設置し、
前記ライナーの上に
上部表面と、
外側縁のシールリングと、
を含む蓋を設置する、
ことを含み、
前記ラッチは、前記蓋を前記ライナーの前記環状フランジに固定するために、前記蓋の前記上部表面に接触することが可能であるようにする
ことを特徴とする調理装置の組立て方法。
【請求項30】
前記ラッチは、前記蓋を前記環状フランジに固定するために、前記蓋の上に外向きに押し付けられるように形成されることを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ラッチは、ばねにより前記蓋を前記環状フランジに保持するために、前記蓋の上に固定されるように形成されたことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記基体から引き出し可能な収納式電気コードを前記加熱要素に電気接続することを更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項33】
タイミング装置を更に含むことを特徴とする請求項29に記載の方法。
【請求項34】
調理情報を記憶するためのメモリを更に含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
基体を含む外側シェルと、
前記外側シェルの内部に配置される加熱手段と、
環状フランジと、
ラッチ手段と、
を含み、加熱すべき材料を前記加熱手段に近接して前記外側シェルの内部に、取り外し可能に位置させるための熱伝導性ライナー手段と、
前記ライナー手段の上に設置されるように形成されたカバー手段と、
を含み、
前記カバー手段は、
上部表面と、
前記カバー手段の外側縁のシール手段と、
を含み、
前記ラッチ手段は、前記カバー手段を前記環状フランジに固定するために、前記カバー手段の前記上部表面に接触するように形成されたことを特徴とする調理装置。
【請求項36】
外側シェルの内部に加熱要素を設置し、
前記加熱要素の上方で、基体を含む外側シェルの内部に、
断熱材を備えた環状フランジと、
ラッチを含む一体型ハンドルと、
を含む伝導性ライナーを取り外し可能に設置し、
前記ライナーの上に、上部表面と外側縁のシールリングとを含む蓋を設置する、
ことを含み、
前記ラッチは、前記蓋を前記ライナーの前記環状フランジに保持するために、前記蓋の前記上部表面に接触することが可能であるようにする方法にしたがって組み立てられた低火力調理器具。
【請求項37】
前記ラッチは、前記蓋を前記環状フランジに固定するために、前記蓋の上に外側に押し付けられるように形成されることを特徴とする請求項36に記載の低火力調理器具。
【請求項38】
前記ラッチは、ばねにより前記蓋を前記環状フランジに保持するために、前記蓋の上に固定するように形成されることを特徴とする請求項36に記載の低火力調理器具。
【請求項39】
前記加熱要素に電気接続され、前記基体から引き出し可能な収納式電気コードを含むことを特徴とする請求項36に記載の低火力調理器具。
【請求項40】
タイミング装置を更に含むことを特徴とする請求項36に記載の低火力調理器具。
【請求項41】
調理情報を記憶するためのメモリを更に含むことを特徴とする請求項40に記載の低火力調理器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2012−532690(P2012−532690A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519757(P2012−519757)
【出願日】平成22年7月9日(2010.7.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/041505
【国際公開番号】WO2011/006055
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.Blackberry
【出願人】(510258924)ウォルマート ストアーズ インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】