説明

車両におけるドアガラス清掃装置

【課題】ドアガラスの外面及び内面を清掃できる車両におけるドアガラス清掃装置の提供を課題とする。
【解決手段】ドアガラス10に車外側と車内側から圧接する一対の圧接部材30と、圧接部材30をドアガラス10の外面及び内面に対して圧接・離隔させる接離機構28と、を有するドアガラス清掃装置20とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両におけるドアガラス清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ドアガラスに雨滴、くもり、汚れが付着したときには、そのドアガラスを開閉させるだけでは、完全にその汚れ等を拭き取ることはできない。また、ドアガラスでは、塵埃などの汚れの蓄積に乗員が気づかないことが多い。
【0003】
一方、ドアガラスの開閉時に、上リップ又は下リップをドアガラスの外面に弾接させたり、離隔させたりして、その外面に付着した汚れ等を拭き取る構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この構成では、ドアガラスの外面しか清掃できず、内面に付着した汚れ等を拭き取ることができない。
【特許文献1】特開平8−282282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、ドアガラスの外面及び内面を清掃することができる車両におけるドアガラス清掃装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両におけるドアガラス清掃装置は、ドアガラスに車外側と車内側から圧接する一対の圧接部材と、前記圧接部材を前記ドアガラスの外面及び内面に対して圧接・離隔させる接離機構と、を有することを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、一対の圧接部材がドアガラスに車外側と車内側から圧接するので、ドアガラスに無理な力が加わらず、ドアガラスの昇降動作に伴い、ドアガラスの外面及び内面に付着した雨滴、くもり、汚れをバランスよく清掃することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の車両におけるドアガラス清掃装置は、請求項1に記載の車両におけるドアガラス清掃装置において、前記圧接部材が、付勢部材により前記ドアガラスから離隔する方向へ付勢された状態に、ドアパネルを補強するアウターリインフォース及びインナーリインフォースのそれぞれに支持され、前記接離機構が、前記アウターリインフォース及び前記インナーリインフォースにそれぞれ前記ドアガラスの移動方向に移動可能に設けられた移動方向変換部材を前記圧接部材に係合させることによって、該圧接部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記ドアガラス側へ移動させる構成であることを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、ドアガラス清掃装置を、ドア内に元々配設されているアウターリインフォースとインナーリインフォースを利用して組み付けることができるので、容易に構成することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の車両におけるドアガラス清掃装置は、請求項1又は請求項2に記載の車両におけるドアガラス清掃装置において、前記ドアガラスの外面に洗浄用液体を吹き付けるための噴出部を、ドアミラー又はフロントピラー或いはその周辺部材に設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、ドアミラー又はフロントピラー或いはその周辺部材に、ドアガラスの外面に洗浄用液体を吹き付けるための噴出部を設けたので、少なくとも汚れが付着しやすいドアガラスの外面を好適に清掃することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の車両におけるドアガラス清掃装置は、請求項3に記載の車両におけるドアガラス清掃装置において、前記洗浄用液体を、洗浄に適した温度に加温する加温手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、洗浄用液体は、洗浄に適した温度に加温されてから噴出されるので、ドアガラスの外面の汚れをより一層払拭・除去することができる。
【0013】
また、請求項5に記載の車両におけるドアガラス清掃装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両におけるドアガラス清掃装置において、前記ドアガラスの汚れ具合を検知する検知手段と、前記検知手段により検知された情報を乗員に知らせる報知手段と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、検知手段によって検知されたドアガラスの汚れ具合を乗員に知らせる報知手段を備えているので、ドアガラスの汚れ具合を乗員が容易に把握することができる。
【発明の効果】
【0015】
以上のように、本発明によれば、ドアガラスの外面及び内面を清掃できる車両におけるドアガラス清掃装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、各図面において、車体上方を矢印UPで示し、車体内方を矢印INで示す。図1は本実施形態に係るドアガラス清掃装置の構成を示す概略断面図であり、図2は接離機構の構成を示す概略斜視図である。そして、図3はドアガラス清掃装置の動作を説明する説明図である。
【0017】
図1で示すように、ドアトリム12の上部とアウターパネル14の上部には、それぞれ上リップ16及び下リップ18が設けられており、その上リップ16間及び下リップ18間に、ドアガラス10が配置されるようになっている。上リップ16と下リップ18は、弾性体で一体に形成されており、ドアガラス10は、ドアガラス開閉スイッチ(図示省略)を操作することにより作動する昇降機構(図示省略)により、昇降可能に構成されている。
【0018】
ドアガラス清掃装置20は、アウターパネル14よりもドアガラス10側に設けられたアウターリインフォース24と、インナーパネル22よりもドアガラス10側に設けられたインナーリインフォース26とにそれぞれ支持されており、ドアガラス10の外面及び内面を、ドアガラス10の昇降動作に伴って清掃できるように構成されている。すなわち、ドアガラス清掃装置20は、ドアガラス10を車外側と車内側から圧接する一対の圧接部材30と、その一対の圧接部材30をドアガラス10の外面及び内面に対して圧接・離隔させる接離機構28と、を有している。
【0019】
図2で示すように、各圧接部材30は、それぞれ車体前後方向に延設された角柱状に形成され、その車体前後方向における両端面は台形状とされている。そして、その両端面には、車体前後方向に向かって、所定高さのガイドピン34が突設されている。また、この圧接部材30は、ドアガラス10を挟んで互いに対向配置され、そのドアガラス10に対向する面には、それぞれスポンジ状の弾接材32が貼設されている。
【0020】
また、ドアパネルを補強するアウターリインフォース24とインナーリインフォース26には、それぞれドアガラス10に向かう方向に延設された一対のブラケット36が所定間隔を隔てて取り付けられており、その一対のブラケット36には、ドアガラス10に向かう方向に長い長孔36Aがそれぞれ形成されている。そして、その長孔36A内に、ガイドピン34が挿通されることにより、圧接部材30が、それぞれアウターリインフォース24とインナーリインフォース26に、ドアガラス10に対して接近・離隔する方向に移動可能に支持されるようになっている。
【0021】
また、各圧接部材30の弾接材32とは反対側の面には、ドアガラス10から離隔する方向へ付勢する付勢部材としてのコイルバネ38が所定間隔を隔てて複数取り付けられている。すなわち、各圧接部材30の弾接材32とは反対側の面には、複数のコイルバネ38の一端が取り付けられ、各コイルバネ38の他端がアウターリインフォース24又はインナーリインフォース26に取り付けられている。
【0022】
したがって、各圧接部材30は、通常時はコイルバネ38の付勢力によってドアガラス10から最も離隔するように配置される構成である。すなわち、各圧接部材30は、それぞれガイドピン34が長孔36Aのアウターリインフォース24側又はインナーリインフォース26側の端部に当接するように配置される構成である。
【0023】
接離機構28は、各圧接部材30毎に、その圧接部材30と平行になるように設けられた(車体前後方向に延設された)角柱状の移動方向変換部材40を有しており、各移動方向変換部材40の車体前後方向の両端面も台形状とされている。また、各移動方向変換部材40は、その上面に付勢部材としてのコイルバネ42の一端が所定間隔を隔てて複数取り付けられており、各コイルバネ42の他端は、アウターリインフォース24とインナーリインフォース26のそれぞれに突設された複数の支持ピン44に取り付けられている。
【0024】
また、各移動方向変換部材40において、アウターリインフォース24又はインナーリインフォース26に対向する面には、例えば断面視T字状とされたガイド突起46が複数突設されており、その複数のガイド突起46は、それぞれアウターリインフォース24とインナーリインフォース26に形成された複数の長孔24A、26A内に挿通されている。この長孔24A、26Aは車体上下方向に長く形成されており、これによって、各移動方向変換部材40は車体上下方向に揺動可能となる構成である。
【0025】
また、各移動方向変換部材40の下面には、ワイヤー48の一端が取り付けられており、ワイヤー48の他端は、図示しないモーター(専用のモーターでもよいし、ウインドウレギュレーターモーターでもよい)等で回転する巻取部材(図示省略)に取り付けられている。そして、このワイヤー48を引っ張るためのモーターの駆動は、ドアガラス開閉スイッチとは別に設けられるドアガラス清掃スイッチ(図示省略)の操作による構成とされている。
【0026】
更に、各圧接部材30に形成されている被押圧面としての斜面30Aと、各移動方向変換部材40に形成されている押圧面としての斜面40Aとが互いに対向するように(係合可能となるように)配置されている。そして、その斜面30A、40Aの傾斜角度は、例えば45度程度とされている。
【0027】
したがって、図3(A)で示すように、モーターを所定時間駆動し、巻取部材を所定時間回転させてワイヤー48を所定量引っ張り、各移動方向変換部材40をコイルバネ42の付勢力に抗して下方に移動させると、図3(B)で示すように、各移動方向変換部材40の斜面40Aが、各圧接部材30の斜面30Aを押圧するので、各圧接部材30がコイルバネ38の付勢力に抗してドアガラス10へ向かって移動する。つまり、これにより、各圧接部材30の弾接材32が、ドアガラス10に圧接する構成である。
【0028】
なお、各圧接部材30の弾接材32をドアガラス10から離隔させるときには、巻取部材をフリーにするか、モーターを逆回転させて巻取部材を逆回転させればよい。これにより、各移動方向変換部材40はコイルバネ42の付勢力により上昇し、各移動方向変換部材40の斜面40Aによる各圧接部材30の斜面30Aへの押圧が解除されるので、各圧接部材30もコイルバネ38の付勢力によってドアガラス10から離れる方向へ移動する。つまり、これにより、各圧接部材30の弾接材32が、ドアガラス10から離隔する構成である。
【0029】
また、このドアガラス10の清掃時には、図4で示すように、ドアミラー50のステー52に設けられた噴出部としての噴出口54から、洗浄用液体Lがドアガラス10の外面に吹き付けられるようになっている。この洗浄用液体Lの噴出は、ドアガラス開閉スイッチやドアガラス清掃スイッチとは別に設けられる洗浄用液体噴出スイッチ(図示省略)の操作によるが、その洗浄用液体噴出スイッチを設けずに、ドアガラス清掃スイッチと連動させる構成にしてもよい。
【0030】
また、この洗浄用液体Lとしては、例えば図5で示すように、フロントガラスに使用されるウォッシャー液か、エアコンから排出されるドレイン水が使用できる。すなわち、噴出口54は、ウォッシャー液が貯留されているウォッシャー液タンク56と、ドレイン水が貯留されるドレイン水タンク58に、切替弁60を介して接続され、ウォッシャー液又はドレイン水が噴出可能となっている。そして、その切替弁60と噴出口54との間には、温度センサー62が配置されている。
【0031】
この温度センサー62によって洗浄用液体Lの温度が測定され、洗浄用液体Lが、洗浄に適した適正温度になるように、加温手段としてのヒーター64などによって加温されるようになっている。なお、ドアガラス10の外面に洗浄用液体Lを吹き付けるための噴出口54は、ドアミラー50のステー52に設けられるものに限定されるものではなく、例えばフロントピラー66やディビジョンバー68等に設けられていてもよい。また、ドアガラス10の内面は外面に比べて汚れ具合が軽度であるため、洗浄用液体Lが不要であるが、その内面にも洗浄用液体Lが吹き付けられる構成にしてもよい。
【0032】
また、車内には、ドアガラス10の汚れ具合等を乗員に報知する報知手段70が設けられている。この報知手段70は、例えば図6で示すように、車の側面図を液晶表示する表示パネル72をセンターコンソール等に設け、その表示パネル72に表示されたドアガラスの色やコントラスト、或いは数値等を可変にすることで構成できる。なお、この報知手段70と共に、ドアガラス10の汚れ具合等を検知する検知手段74が設けられることは言うまでもない。この検知手段74は、例えば室内外カメラ、赤外線センサーなどが使用できる。
【0033】
以上のような構成のドアガラス清掃装置20において、次にその作用について説明する。なお、前提として、各ドアガラス10は上昇位置にあり、全ての窓は閉まった状態になっている。まず、報知手段70としての表示パネル72により、各ドアガラス10の汚れ具合が表示される。すなわち、検知手段74としての室内外カメラや赤外線センサーにより、各ドアガラス10の汚れ具合が検知され、その情報が表示パネル72に表示される。
【0034】
そして、乗員が、その表示パネル72に表示された状態を見て、洗浄した方が良いと判断されるドアガラス10があったら、その対象となるドアガラス10用の洗浄用液体噴出スイッチをON操作する。すると、ドアミラー50のステー52に設けられた噴出口54から洗浄用液体L、例えばウォッシャー液が噴出され、ドアガラス10の外面に、そのウォッシャー液が吹き付けられる。
【0035】
なお、洗浄用液体Lの噴出が、ドアガラス清掃スイッチと連動されている場合には、ドアガラス清掃スイッチをON操作したときに、ウォッシャー液が吹き付けられる。また、洗浄用液体Lを吹き付けることが不要と判断される場合には、洗浄用液体噴出スイッチをON操作しなければよい。
【0036】
続いて、その対象となるドアガラス用のドアガラス清掃スイッチをON操作する。すると、モーターが所定時間駆動し、巻取部材が所定時間回転して、各ワイヤー48がその巻取部材に所定量巻き取られる。これにより、各移動方向変換部材40がコイルバネ42の付勢力に抗して下降し、その押圧面である斜面40Aが、各圧接部材30の被押圧面である斜面30Aを押圧する。すると、各圧接部材30は、コイルバネ38の付勢力に抗してドアガラス10側へ移動し、各圧接部材30に設けられている弾接材32が、ドアガラス10に対し、車外側及び車内側から同時かつ同じ部位に圧接する。
【0037】
次いで、その対象となっているドアガラス10のドアガラス開閉スイッチを操作する。すなわち、ドアガラス10を下降させ、窓を開けるように操作する。すると、ドアガラス10は、その外面及び内面が、一対の圧接部材30の弾接材32に、所定の圧力で圧接されつつ下降することになるため、ドアガラス10の外面及び内面に付着している汚れ等がバランスよく払拭・除去される(清掃される)。特に、ドアガラス10の外面に付着している汚れ等は、洗浄に適した温度に加温された洗浄用液体Lの作用もあるため、より一層好適に払拭・除去される(清掃される)。
【0038】
なお、ドアガラス10に対する各圧接部材30(弾接材32)の圧力は、ドアガラス10の昇降移動を妨げず、かつドアガラス10の外面及び内面に付着している汚れ等を払拭・除去できる程度の圧力であることは言うまでもない。すなわち、ドアガラス10に対する各圧接部材30(弾接材32)の圧力は、圧接部材30の斜面30A及び移動方向変換部材40の斜面40Aの角度や、各部の寸法等を調節することにより、適宜設定される。
【0039】
その後、ドアガラス清掃スイッチをOFF操作する。すなわち、巻取部材をフリーにするか、又はモーターを逆回転させて巻取部材を逆回転させる。すると、各移動方向変換部材40は、コイルバネ42の付勢力により上昇し、その斜面40Aによる各圧接部材30の斜面30Aに対する押圧が解除される。すると、各圧接部材30はコイルバネ38の付勢力によりドアガラス10から離隔する方向へ移動し、各弾接材32によるドアガラス10への圧接が解除される。
【0040】
この後は、ドアガラス開閉スイッチを操作して、ドアガラス10を上昇させる(窓を閉める)など、所望とする操作を行えばよいが、ドアガラス10を上昇させるときにも、その外面及び内面を清掃したい場合には、ドアガラス清掃スイッチをOFF操作する前に、ドアガラス10を上昇させるように(窓を閉めるように)操作すればよい。
【0041】
以上、説明したように、本実施形態に係るドアガラス清掃装置20によれば、一対の圧接部材30により、ドアガラス10の外面及び内面を同時に清掃することができる。特に、この圧接部材30は、ドアガラス10を挟んで互いに対向配置されているため、ドアガラス10に対し、車外側及び車内側から常に同じ部位及び同じ圧力で圧接することができる。したがって、ドアガラス10に無理な力が加わらず、ドアガラス10の外面及び内面をバランスよく清掃することができる。なお、圧接部材30を動かす接離機構28としては、図示の移動方向変換部材40に限定されるものではなく、例えば図示しないソレノイドやプランジャー等でも構わない。
【0042】
また、本実施形態に係るドアガラス清掃装置20は、ドア内に元々配設されているアウターリインフォース24とインナーリインフォース26を利用して組み付けることができるので、容易に構成することができる。また、本実施形態に係るドアガラス清掃装置20は、ドアガラス10の汚れ具合等を検知できる検知手段74と、その検知結果に基づいて洗浄対象となるドアガラス10を乗員に知らせることができる報知手段70を具備しているので、ドアガラス10の汚れ具合等を乗員が容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】ドアガラス清掃装置の構成を示す概略断面図
【図2】圧接部材及び接離機構の構成を示す概略斜視図
【図3】ドアガラス清掃装置の動作を説明する説明図
【図4】ドアミラーに設けた噴出口から洗浄用液体を噴出させる様子を示す概略斜視図
【図5】ドアミラーに設けた噴出口から噴出させる洗浄用液体の供給路を示す説明図
【図6】乗員に対してドアガラスの汚れ具合を知らせる報知手段の一例を示す説明図
【符号の説明】
【0044】
10 ドアガラス
14 アウターパネル
20 ドアガラス清掃装置
22 インナーパネル
24 アウターリインフォース
26 インナーリインフォース
28 接離機構
30 圧接部材
32 弾接材
34 ガイドピン
36 ブラケット
38 コイルバネ(付勢部材)
40 移動方向変換部材
42 コイルバネ(付勢部材)
44 支持ピン
46 ガイド突起
48 ワイヤー
50 ドアミラー
52 ステー
54 噴出口(噴出部)
62 温度センサー
64 ヒーター(加温手段)
70 報知手段
72 表示パネル
74 検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドアガラスに車外側と車内側から圧接する一対の圧接部材と、
前記圧接部材を前記ドアガラスの外面及び内面に対して圧接・離隔させる接離機構と、
を有することを特徴とする車両におけるドアガラス清掃装置。
【請求項2】
前記圧接部材は、付勢部材により前記ドアガラスから離隔する方向へ付勢された状態に、ドアパネルを補強するアウターリインフォース及びインナーリインフォースのそれぞれに支持され、
前記接離機構は、前記アウターリインフォース及び前記インナーリインフォースにそれぞれ前記ドアガラスの移動方向に移動可能に設けられた移動方向変換部材を前記圧接部材に係合させることによって、該圧接部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記ドアガラス側へ移動させる構成であることを特徴とする請求項1に記載の車両におけるドアガラス清掃装置。
【請求項3】
前記ドアガラスの外面に洗浄用液体を吹き付けるための噴出部を、ドアミラー又はフロントピラー或いはその周辺部材に設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両におけるドアガラス清掃装置。
【請求項4】
前記洗浄用液体を、洗浄に適した温度に加温する加温手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両におけるドアガラス清掃装置。
【請求項5】
前記ドアガラスの汚れ具合を検知する検知手段と、
前記検知手段により検知された情報を乗員に知らせる報知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の車両におけるドアガラス清掃装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−55953(P2008−55953A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−232435(P2006−232435)
【出願日】平成18年8月29日(2006.8.29)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】