説明

車両用覚醒照明装置の制御装置

【課題】 周辺環境や車両の走行に応じて制御することが可能な車両用覚醒照明装置の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 目的地への経路探索や目的地案内等を行うナビゲーションコンピュータ20に覚醒照明装置10を接続し、覚醒照明装置10の覚醒照明制御部14が、データ入出力部12を介してナビゲーションコンピュータ20が検出した経路探索情報を取得して、取得した経路探索情報に基づいて点灯回路16を制御することで光源ユニット18の点灯制御を行うことで、乗員へ光源ユニット18から光を照射して乗員を覚醒させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用覚醒照明装置の制御装置にかかり、特に、車両に搭載された蛍光灯やLED等の光源からの光を乗員の顔面に照射することで覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
顔面へ2500ルックス(lx)程度の光を5〜10分程度照射することで、覚醒効果があることが知られており、家電製品や医療製品等では、このことを利用した覚醒照明装置が提案されている。
【0003】
また、覚醒照明装置を車両に搭載するものも提案されている。例えば、特許文献1に記載の技術では、居眠り運転を有効に防止する覚醒照明装置が提案されており、車室内の運転者の視界内に位置するサンバイザ、オートマチックチェンジのインジケータ、メータパネル等に、適当な緊張感を与える覚醒照明部を設けて、運転者に適当な緊張感を与えることが提案されている。
【0004】
この他に、覚醒照明に係わるものとしては、覚醒照明に照度調節機能を設けたものや、目覚まし装置を調光照明と映像・音声の制御で構成したものなどが提案されている。
【特許文献1】実開平6−50988号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、車両に覚醒照明を搭載して居眠り運転を有効に防止しているが、単に覚醒照明を車両に搭載したに過ぎず、周辺環境などに応じた制御を行うまでに至っていない。
【0006】
例えば、車両では、走行場所や時間、天候などによって周辺環境が様々に変化するので、周辺環境によっては覚醒照明が有効に機能しないことも考えられる。
【0007】
更に、特許文献1に記載の技術では、単に居眠り防止として覚醒照明装置を設けただけであり、目覚まし等の覚醒照明として使用することができない。
【0008】
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、周辺環境や車両の走行に応じて制御することが可能な車両用覚醒照明装置の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、覚醒用の光を乗員に照射することによって乗員を覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置であって、目的地までの経路を案内する経路案内機能を備えたカーナビゲーション装置を含む車載機器から経路探索情報を取得する経路探索情報取得手段と、前記経路探索情報に基づいて、前記車両用覚醒照明装置を制御する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、経路探索情報取得手段は、カーナビゲーション装置を含む車載機器によって探索された経路情報である経路探索情報を取得する。そして、制御手段は、経路探索情報取得手段によって取得した経路探索情報に基づいて覚醒照明装置を制御する。例えば、経路探索情報としては、請求項4に記載の発明のように、自車位置から目的地または目的地の周辺に到着するまでに必要な時間を示す情報、目的地または目的地の周辺に到着したことを示す情報、目的地または目的地の周辺に到着する時刻を示す情報、休憩場所または休憩場所の周辺に到着したことを示す情報、及び現在走行している経路の地形情報の少なくとも1つを適用することができ、これらの情報に基づいて車両用覚醒照明装置を制御するので、車両の走行に応じた車両用覚醒照明装置の制御を行うことが可能となる。
【0011】
また、経路探索情報は、時間情報や時刻情報を含むため、時間や時刻に応じて車両用覚醒照明装置を制御することも可能となる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、覚醒用の光を乗員に照射することによって乗員を覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置であって、覚醒対象者の周囲の照度を示す照度情報を取得する照度情報取得手段と、前記照度情報に基づいて、前記車両用覚醒照明装置を制御する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、照度情報取得手段は、例えば、照度を検出するセンサなどから得られる覚醒対象者の周囲の照度を示す照度情報を取得する。そして、制御手段は、照度情報取得手段によって取得した照度情報に基づいて覚醒照明装置を制御する。例えば、照度情報としては、請求項5に記載の発明のように、車室外の照度及び車室内の照度の少なくとも一方を表す情報を適用することができ、このような照度情報に基づいて車両用覚醒照明装置を制御するので、周辺環境に応じた覚醒照明装置の制御を行うことが可能となる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、覚醒用の光を乗員に照射することによって乗員を覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置であって、目的地までの経路を案内する経路案内機能を備えたカーナビゲーション装置を含む車載機器から経路探索情報を取得する経路探索情報取得手段と、覚醒対象者の周囲の照度を示す照度情報を取得する照度情報取得手段と、前記経路探索情報及び前記照度情報に基づいて、前記車両用覚醒照明装置を制御する制御手段と、を含むことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の経路探索情報取得手段と、請求項2に記載の照度情報取得手段とを含んで構成されており、制御手段が各取得手段によって取得した経路探索情報及び照度情報に基づいて車両用覚醒照明装置を制御する。すなわち、周辺環境及び車両の走行のそれぞれに応じた車両用覚醒照明装置の制御を行うことができる。
【0016】
なお、請求項1または請求項3に記載の経路探索情報取得手段及び制御手段は、請求項6に記載の発明のように、経路探索情報取得手段が、自車位置から目的地または目的地の周辺に到着するまでに必要な時間を示す情報、または目的地または目的地の周辺に到着する時刻を示す情報を取得し、制御手段が、目的地または目的地の周辺に到着する前に、車両用覚醒照明装置を点灯するように制御することで、目的地到着前に覚醒照明装置を点灯することができる。
【0017】
また、請求項1または請求項3に記載の経路探索情報取得手段及び制御手段は、請求項7に記載の発明のように、経路探索情報取得手段が、自車位置から目的地または目的地の周辺に到着するまでに必要な時間を示す情報、目的地または目的地の周辺に到着したことを示す情報、目的地または目的地の周辺に到着する時刻を示す情報を取得し、前記制御手段が、目的地または目的地の周辺に到着するまでは、車両用覚醒照明装置の点灯を禁止するように制御することで、目的地到着前の運転席における車両用覚醒照明装置の誤点灯を防止することが可能となる。また、換言すれば、目的地到着と同時に覚醒照明を点灯することが可能となる。
【0018】
また、請求項1または請求項3に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、目覚まし時刻、または現時刻から目覚ましまでの時間を設定する設定手段を設けると共に、経路探索情報取得手段によって特定の場所に到着したことを示す情報を取得し、制御手段が、前記特定の場所では設定された時刻また時間の前に車両用覚醒照明装置を点灯するように制御するようにしてもよい。例えば、特定の場所としては予めナビゲーション装置等によって設定した目的地や休憩場所などを適用することができ、設定された時刻や時間の前でも目的地や休憩場所へ到着した時には覚醒照明装置を点灯することができ、特定の場所に到着したときに乗員を覚醒させることが可能となる。、
また、請求項1または請求項3に記載の発明は、請求項9に記載の発明のように、経路探索情報取得手段によって特定の場所に到着したことを示す情報を取得し、制御手段が、特定の場所に到着したときに車両用覚醒照明装置を点灯するように制御するようにしてもよい。特定の場所としては、上述したように目的地や休憩場所を適用することができ、制御手段が特定の場所に到着したときに覚醒照明装置を点灯するように制御することで、休憩場所到着時や目的地到着時に覚醒照明装置を点灯させることができる。
【0019】
この時、制御手段は、請求項10に記載の発明のように、車両用覚醒照明装置を点灯した後に、照度を変化させるように制御するようにしてもよい。例えば、徐々に照度が高くなるように車両用覚醒照明装置を制御したり、点灯周期が変化するように、例えば点灯周期が徐々に長くなるように、または点灯のデューティ比が大きくなるように、車両用覚醒照明装置を制御することが可能である。
【0020】
また、請求項1または請求項3に記載の発明は、請求項11に記載の発明のように、目的地に対して覚醒照明を行なうこと示す情報を設定することを可能にし、制御手段が、該情報が設定されているときに車両用覚醒照明装置を点灯するように制御するようにしてもよい。すなわち、予め定めた目的地毎に覚醒照明装置の点灯の有無等を設定することで、目的地毎に覚醒照明装置の点灯を制御することが可能となる。この情報の設定は、カーナビゲーション装置等の操作部により設定することができる。
【0021】
また、請求項1または請求項3に記載の発明は、請求項12に記載の発明のように、時間と関連付けて覚醒照明を行なうこと示す情報を設定することを可能にし、前記制御手段は、該情報が設定されているときに車両用覚醒照明装置を点灯するように制御するようにしてもよい。例えば、予め定められた時間に関連するスケジュール毎に覚醒照明を行う設定をすることで、スケジュール毎に車両用覚醒照明装置の点灯を制御することが可能となる。
【0022】
更に、請求項1または請求項3に記載の発明は、請求項13に記載の発明のように、経路探索情報取得手段が、地形情報を取得し、制御手段が、該地形情報に応じて車両用覚醒照明装置を点灯するように制御するようにしてもよい。例えば、取得した地形情報に応じて覚醒照明装置の点灯の周期を制御することで、走行地形に応じて覚醒照明の点灯タイミングや周期を制御することができ、居眠りを防止することが可能となる。
【0023】
一方、請求項2、請求項3、または請求項5に記載の制御手段は、請求項14に記載の発明のように、取得した照度情報と車両用覚醒照明装置の点灯照度の和が予め定められた照度となるように車両用覚醒照明装置を制御するようにしてもよい。例えば、予め定められた照度として覚醒に必要な照度を設定することで、十分な覚醒効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明によれば、経路探索情報や照度情報を取得して、取得した情報に基づいて覚醒照明装置を制御するすることによって、適切に覚醒照明を制御することが可能となり、周辺環境や車両の走行に応じた覚醒照明の制御を行うことができる、という効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係わる覚醒照明の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
第1実施形態では、ユーザによって設定された目的地への経路探索や目的地までの経路案内等を行うカーナビゲーションシステムから得られる時間情報等を含む探索された経路情報等の経路探索情報に応じて覚醒照明装置10の点灯制御を行うものである。
【0027】
図1に示すように、第1実施形態の覚醒照明装置10は、マルチディスプレイ22が接続されたナビゲーションコンピュータ20に接続されており、ナビゲーションコンピュータ20によって探索される経路情報を取得して、覚醒照明装置の点灯制御を行うようになっている。
【0028】
マルチディスプレイ22は、テールランプリレー24、パーキングブレーキスイッチ(PKBスイッチ)26、コンビネーションメータ28、ラジオアンテナ32、スピーカ34及びナビゲーションコンピュータ20のメインコンピュータ40などが接続されていると共に、経路探索やその他ディスプレイの設定、覚醒照明装置の設定等を行うための操作部36やナビゲーション情報等の各種映像を表示するためのディスプレイ38が接続さているディスプレイコンピュータ30を有しており、ディスプレイコンピュータ30によってディスプレイ38に表示する映像を制御するようになっている。
【0029】
なお、操作部36としては、ディスプレイ38の周囲等に設けられたスイッチやディスプレイ部に設けられたタッチパネル等を適用することができ、ディスプレイ38としては液晶ディスプレイなどを適用することができる。
【0030】
ナビゲーションコンピュータ20は、コンビネーションメータ28、ニュートラルスタートスイッチ42、GPSアンテナ44、DVD−ROMプレーヤー46、及びジャイロセンサ48等が接続されているメインコンピュータ40を有しており、経路探索等のナビゲーションの制御を行うようになっている。
【0031】
ナビゲーションコンピュータ20は、DVD−ROMプレーヤー46がDVDディスクDから読み取った地図情報を取得すると共に、GPSアンテナ44から得られる自車位置情報と取得した地図情報をマップマッチングさせることにより、地図上の自車位置を特定して、ディスプレイコンピュータ30を介してディスプレイ38に表示する。この時、コンビネーションメータ28から得られる車速情報やジャイロセンサ48から得られる進行方向情報等に基づいて、地図上の自車の移動をディスプレイ38に表示する。
【0032】
ディスプレイコンピュータ30は、メインコンピュータ40から得られるナビゲーションの映像情報に基づいた表示をディスプレイ38に表示すると共に、メインコンピュータ40から得られるナビゲーションのための音声情報をスピーカ34から出力する。
【0033】
また、ディスプレイコンピュータ30は、テールランプリレー24から得られるテールランプの点灯状態に基づいてディスプレイ38の明るさを制御したり、コンビネーションメータ28から得られる車速情報やPKBスイッチ24からの得られるパーキングブレーキの使用状態に応じてディスプレイ38の表示/非表示等を制御するようになっている。
【0034】
マルチディスプレイ22とナビゲーションコンピュータ20からなるナビゲーションシステムでは、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで、目的地の設定や休憩場所の設定を行うことができる。この時、操作部36の操作に応じた映像(設定項目等)がディスプレイ38に表示されるようにディスプレイコンピュータ30によって制御される。
【0035】
そして、ナビゲーションコンピュータ20は、操作部36の操作によって設定された項目に応じて、探索した経路情報を用いて目的地へのガイドを行う。また、ナビゲーションコンピュータ20は、ラジオアンテナ32で受信したVICS情報等の道路情報と経路探索結果から到着予測時間を算出し、ディスプレイ38に表示する機能を有する。
【0036】
一方、覚醒照明装置10は、データ入出力部12、覚醒照明制御部14、点灯回路16及び光源ユニット18を備えている。
【0037】
データ入出力部12は、ナビゲーションコンピュータ20が探索した経路情報を取得し、覚醒照明制御部14が、データ入出力部14によって取得した経路情報に基づいて点灯回路16を制御することで光源ユニット18の点灯を行い、乗員へ光源ユニット18から光を照射して乗員を覚醒させる。
【0038】
光源ユニット18は、例えば、車室内の天井等に設けた光源(電球、LED、蛍光灯など)と、光源からの光を反射して乗員の顔部に照射する反射部材等を有し、点灯回路16によって光源ユニット18の点灯や消灯が行われる。なお、光源ユニット18は、車両の全座席に設けるようにしてもよいし、運転席、助手席、後部座席の少なくとも1つに設けるようにしてもよい。
【0039】
また、覚醒照明装置10の光源ユニット18の点灯制御は、覚醒照明制御部14によって制御されるが、制御するための設定は、マルチディスプレイ22を介して入力することができる。例えば、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで、覚醒照明装置10を点灯するタイマ設定、目覚まし時刻設定、移動経路に応じた光源ユニット18の点灯スケジュール設定、点灯リズム、点灯時の照度設定、光源ユニット18の強制オフ設定等を行うことが可能とされている。
【0040】
ここで、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで設定できる覚醒照明装置10の設定項目の一例について説明する。図2は覚醒照明装置10の設定項目の一例を示す表である。
【0041】
覚醒照明オンタイマ時間設定は、予め時間を設定することで設定時間になった時に覚醒照明装置10を点灯するか否かを設定することができ、ユーザが時間指定で覚醒照明を使用することができる。
【0042】
目的地到着時覚醒照明オン設定は、ナビゲーションコンピュータ20が目的地または目的地又は目的地周辺に到着したことを認識した時に覚醒照明装置10を点灯するか否かを設定することができ、目的地到着と同時に覚醒照明装置10によって目覚めることが可能となる。なお、この時、自車から目的地までの距離が短くなるについて点灯照度が高くなるように徐々に点灯するか否かを設定するようにしてもよいし、点滅させて徐々に点滅周期が変化するように点灯(例えば、点灯周期が長くなるように点灯)するか否かを設定するようにしてもよいし、点灯デューティ比が大きくなるように点灯するか否かを設定するようにしてもよい。
【0043】
目的地到着予測時間所定時間前覚醒照明オン設定は、ナビゲーションコンピュータ20が算出した目的地到着予測時間から所定時間前になった時に覚醒照明装置10を点灯するか否かを設定することができ、目的地到着前に覚醒照明装置10によって目覚めることが可能となる。なお、この時、所定時間をユーザの好みに合わせて設定可能としてもよい。
【0044】
休憩場所覚醒照明オン設定は、ナビゲーションコンピュータ20に休憩場所が設定してある場合に休憩場所又は休憩場所の周辺に到着した時に覚醒照明装置10を点灯する否かを設定することができ、休憩場所又はその周辺に到着した時に、覚醒照明装置10によって目覚めることが可能となる。
【0045】
なお、覚醒照明装置10の各設定は、各座席毎の覚醒照明装置10毎に別々に設定可能としてもよい。
【0046】
また、運転席覚醒照明強制オフ設定は、目的地到着まで運転席用の覚醒照明装置10を強制的にオフするか否かを設定することができ、強制的にオフして設定することで誤作動や誤動作で運転者に覚醒照明装置10から光が照射されるのを防止することができる。
【0047】
目的地毎の覚醒照明設定は、予めナビゲーションコンピュータ20に設定されている目的地毎に覚醒照明のオンオフを設定することができる。すなわち、目的地を設定するだけで、覚醒照明を使用するか否かを自動的に設定することができる。
【0048】
点灯リズム設定は、点灯周期の設定と走行地形設定があり、点灯周期設定では、覚醒照明オン時の点灯周期を設定し、走行地形設定では、走行地形に応じた点灯周期を設定することができる。例えば、走行地形設定は、直線が続く道、高速道路などでは走行中は覚醒度が下がるため点灯周期を短くし、山道、市街地などでは走行中の覚醒度が下がりにくいため点灯周期を長く設定する等の設定が可能であり、覚醒照明装置を居眠り防止として使用することができる。
【0049】
上述のように構成された覚醒照明の制御装置で行われる覚醒照明装置10の点灯制御の一例について説明する。
【0050】
始めに覚醒照明オンタイマ時間設定時処理について説明する。図3は、覚醒照明オンタイマ時間設定時処理の流れを表すフローチャートである。
【0051】
まず、覚醒照明制御部14によってナビゲーションコンピュータ20から覚醒照明装置10の設定がデータ入出力部12を介して取得される。この時、覚醒照明オンタイマ時間設定が成されている場合には、ステップ100において、覚醒照明制御部14によって覚醒照明オンタイマ時間設定がナビゲーションコンピュータ20から取得される。
【0052】
次にステップ102では、覚醒照明制御部14によって、覚醒照明装置10をオンする設定時間がナビゲーションコンピュータ20から取得され、ステップ104では、覚醒照明制御部14によって現在時刻がナビゲーションコンピュータ20から取得されて、ステップ106で、覚醒照明制御部14で時間がカウントアップされる。
【0053】
そして、ステップ108において設定時間となったか否かを覚醒照明制御部14によって判定されて、設定時間となったところでステップ110へ移行する。
【0054】
ステップ110では、運転席強制オフ設定があるか否か覚醒照明制御部14によって判定される。該判定は、始めにナビゲーションコンピュータ20から取得した覚醒照明装置10の設定の中に、運転席強制オフ設定があるか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ112へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が点灯される。
【0055】
また、運転席強制オフ設定がなされている場合には、ステップ114へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて運転席以外の光源ユニット18が点灯される。
【0056】
そして、ステップ116では、覚醒照明オフ指示がなされたか否か覚醒照明制御部14によって判定されて、該判定が肯定されたとこでステップ118へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御され光源ユニット18が消灯されて一連の処理を終了する。なお、覚醒照明オフ指示は、例えば、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで覚醒照明オフを指示することが可能である。
【0057】
このように覚醒照明オンタイマ時間設定時処理では、ユーザが自由に設定した設定時間になったときに、乗員に光源ユニット18からの光を照射して乗員を覚醒させることができる。
【0058】
次に目的地到着時覚醒照明オン設定時処理について説明する。図4は、目的地到着時覚醒照明オン設定時処理の流れを表すフローチャートである。
【0059】
まず、覚醒照明制御部14によってナビゲーションコンピュータ20から覚醒照明装置10の設定がデータ入出力部12を介して取得される。この時、目的地到着時覚醒照明オン設定が成されている場合には、ステップ150において、覚醒照明制御部14によって目的地到着時覚醒照明オン設定がナビゲーションコンピュータ20から取得される。
【0060】
次にステップ152では、覚醒照明制御部14によって目的地到着情報の取得要求が入出力部12を介してナビゲーションコンピュータ20に対して行われ、ステップ154において目的地到着情報を取得するまで繰り返される。
【0061】
目的地到着情報が入出力部12を介して覚醒照明制御部14によって取得されると、ステップ156へ移行して、運転席強制オフ設定があるか否か覚醒照明制御部14によって判定される。該判定は、始めにナビゲーションコンピュータ20から取得した覚醒照明装置10の設定の中に、運転席強制オフ設定があるか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ158へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が点灯される。
【0062】
また、運転席強制オフ設定がなされている場合には、ステップ160へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて運転席以外の光源ユニット18が点灯される。
【0063】
そして、ステップ162では、覚醒照明オフ指示がなされたか否か覚醒照明制御部14によって判定されて、該判定が肯定されたところでステップ164へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御され光源ユニット18が消灯されて一連の処理を終了する。なお、覚醒照明オフ指示は、上述したように、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで覚醒照明オフを指示することが可能である。
【0064】
このように、目的地到着時覚醒照明オン設定時処理では、ナビゲーションコンピュータ20から目的地到着情報を取得したとき、すなわち、目的地に到着したときに乗員に光源ユニット18からの光を照射して乗員を覚醒させることができる。
【0065】
続いて目的地到着予測時間所定時間前覚醒照明オン設定時処理について説明する。図5は、目的地到着予測時間所定時間前覚醒照明オン設定時処理の流れを表すフローチャートである。
【0066】
まず、覚醒照明制御部14によってナビゲーションコンピュータ20から覚醒照明装置10の設定がデータ入出力部12を介して取得される。この時、目的地到着予測時間所定時間前覚醒照明オン設定が成されている場合には、ステップ200において覚醒照明制御部14によって目的地到着予測時間所定時間前覚醒照明オン設定がナビゲーションコンピュータ20から取得される。
【0067】
次にステップ202では、目的地到着予測時間がデータ入出力部12を介して覚醒照明制御部14によってナビゲーションコンピュータ20から取得される。
【0068】
そして、ステップ204では、覚醒照明制御部14によってカウント時間が算出される。カウント時間の算出は、目的地到着予測時間から所定時間を引いた時間が算出される。
【0069】
続いてステップ206では、覚醒照明制御部14によって時間がカウントアップされてステップ208へ移行して、算出した時間が経過したところでステップ210へ移行する。
【0070】
ステップ210では、運転席強制オフ設定があるか否か覚醒照明制御部14によって判定される。該判定は、始めにナビゲーションコンピュータ20から取得した覚醒照明装置10の設定の中に、運転席強制オフ設定があるか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ212へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が点灯される。
【0071】
また、運転席強制オフ設定がなされている場合には、ステップ214へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて運転席以外の光源ユニット18が点灯される。
【0072】
そして、ステップ216では、覚醒照明オフ指示がなされたか否か覚醒照明制御部14によって判定されて、該判定が肯定されたところでステップ218へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御され光源ユニット18が消灯されて一連の処理を終了する。なお、覚醒照明オフ指示は、上述したように、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで覚醒照明オフを指示することが可能である。
【0073】
このように、目的地到着予測時間所定時間前覚醒覚醒照明オン設定時処理では、ナビゲーションコンピュータ20から目的地到着予測時間を取得して、目的地到着予想時間の所定時間前となったときに、乗員に光源ユニット18から光を照射して乗員を覚醒させることができる。
【0074】
続いて、休憩場所覚醒照明オン設定時処理について説明する。図6は、休憩場所覚醒照明オン設定時処理の流れを表すフローチャートである。
【0075】
まず、覚醒照明制御部14によってナビゲーションコンピュータ20から覚醒照明装置10の設定がデータ入出力部12を介して取得される。この時、休憩場所覚醒照明オン設定が成されている場合には、ステップ250において覚醒照明制御部14によって休憩場所覚醒照明オン設定がナビゲーションコンピュータ20から取得される。
【0076】
次にステップ252では、覚醒照明制御部14によって休憩場所到着情報の取得要求がデータ入出力部12を介してナビゲーションコンピュータ20に対して行われ、ステップ254において休憩場所到着情報を取得するまで繰り返される。
【0077】
休憩場所到着情報がデータ入出力部12を介して覚醒照明制御部14によって取得されると、ステップ256へ移行して、運転席強制オフ設定があるか否か覚醒照明制御部14によって判定される。該判定は、始めにナビゲーションコンピュータ20から取得した覚醒照明装置10の設定の中に、運転席強制オフ設定があるか否かを判定することによってなされ、該判定が否定された場合には、ステップ258へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が点灯される。
【0078】
また、運転席強制オフ設定が成されている場合には、ステップ260へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて運転席以外の光源ユニット18が点灯される。
【0079】
そして、ステップ262では、覚醒照明オフ指示がなされたか否か覚醒照明制御部14によって判定されて、該判定が肯定されたところでステップ264へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御され光源ユニット18が消灯されて一連の処理を終了する。なお、覚醒照明オフ指示は、上述したように、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで覚醒照明オフを指示することが可能である。
【0080】
このように、休憩場所覚醒照明オン設定時処理では、ナビゲーションコンピュータ20から休憩場所到着情報を取得したとき、すなわち、休憩場所に到着した時に乗員に光源ユニット18から光を照射して乗員を覚醒させることができる。
【0081】
続いて走行地形設定時処理について説明する。図7は、走行地形設定時処理の流れを表すフローチャートである。
【0082】
まず、覚醒照明制御部14によってナビゲーションコンピュータ20から覚醒照明装置10の設定をがデータ入出力部12を介して取得される。この時、走行地形設定がなされている場合には、ステップ300において、覚醒照明制御部14によって走行地形設定がナビゲーションコンピュータ20から取得される。
【0083】
次にステップ302では、覚醒照明制御部14によって現在の地形情報の取得要求がデータ入出力部12を介してナビゲーションコンピュータ20に対して行われ、ステップ304において地形情報を取得するまで繰り返される。
【0084】
地形情報がデータ入出力部12を介して覚醒照明制御部14によって取得されると、ステップ306へ移行して、覚醒度が低い地形か否か覚醒照明制御部14によって判定される。該判定は、例えば、直線が続く道や高速道路を覚醒度が低い地形と判断し、山道や市街地を覚醒度が高い地形と判断する。
【0085】
ステップ306の判定が否定、すなわち、覚醒度が高い(覚醒度が下がり難い)地形である場合には、ステップ308へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が長い点灯周期で点灯される。
【0086】
また、ステップ306の判定が肯定、すなわち、覚醒度が低い(覚醒度が下がる)地形である場合には、ステップ310へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が短い点灯周期で点灯される。
【0087】
そして、ステップ312では、覚醒照明オフ指示がなされたか否か覚醒照明制御部14によって判定されて、該判定が肯定されたところでステップ314へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御され光源ユニット18が消灯されて一連の処理を終了する。また、覚醒照明オフ指示がなされていない場合には、上述のステップ302に戻って地形情報が随時取得されて、覚醒照明制御部14によって点灯周期が可変されながら光源ユニット18の点灯制御が繰り返される。
【0088】
このように、走行地形設定時処理では、ナビゲーションコンピュータ20から現在の走行地形を取得して、地形に応じて点灯周期を変更しながら覚醒照明装置10を点灯することができる。
【0089】
なお、上記の実施形態では、覚醒照明装置10に覚醒照明制御部14を設けて各設定に応じた処理を行うようにしたが、これに限るものではなく、覚醒照明装置10は、光源ユニット18だけの構成として、覚醒照明制御部14の機能をナビゲーションコンピュータ20やその他の車載機器に設けるようにしてもよい。
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態に係わる覚醒照明の制御装置の構成を示すブロック図である。
【0090】
第2実施形態では、ライトコントロールシステム(以下、コンライトシステムという)から得られる照度情報に応じて覚醒照明装置10の点灯制御を行うものである。
【0091】
第2実施形態では、図8に示すように、覚醒照明装置10は、コンライトシステム50のマルチプレックス(MPX)ボデーコンピュータ52に接続されており、MPXボデーコンピュータ52から照度情報を取得して、覚醒照明装置10の点灯制御を行うようになっている。
【0092】
MPXボデーコンピュータ52には、ライトコントロールセンサ54、コンビネーションスイッチ56、ヘッドランプ58、クリアランスランプ60、及びテールランプ62等が接続されており、ライトコントロールセンサ54から照度情報を得るようになっている。
【0093】
ライトコントロールセンサ54は、例えば、自車周囲の照度をスキャナー部(集積化光センサ等)によって検知し、周波数信号としてMPXボデーコンピュータ52に出力する。車載位置としては、例えば、インストルメントパネル上部の運転席側フロントデフロスター横などに配置される。
【0094】
コンビネーションスイッチ56は、ヘッドライト58、クリアランスランプ60、及びテールランプ62の点灯を指示するためのスイッチであり、例えば、ヘッドランプ58及びテールランプ62の点灯、クリアランスランプ60及びテールランプ62の点灯、及びオート点灯の3状態を有する。
【0095】
MPXボデーコンピュータ52は、運転者等によってコンビネーションスイッチ56が操作されると、操作位置に応じた信号がコンビネーションスイッチ56から入力され、当該操作位置信号に応じてヘッドランプ58、クリアランスランプ60及びテールランプ62の点灯を制御するようになっている。例えば、運転者によってオート点灯が指示されると、MPXボデーコンピュータは、ライトコントロールセンサ54によって検出される自車周囲の照度情報に基づいてヘッドランプ58、クリアランスランプ60及びテールランプ62の点灯を制御する。
【0096】
一方、覚醒照明装置10は、第1実施形態と同様に、データ入出力部12、覚醒照明制御部14、点灯回路16及び光源ユニット18を備えている。
【0097】
光源ユニット18は、第1実施形態で説明したように、車室内の天井等に設けた光源(電球、LED、蛍光灯など)と、光源からの光を乗員の顔部に照射する反射部材等を有し、点灯回路16によって光源ユニット18の点灯や消灯が行われる。なお、光源ユニット18は、車両の全座席に設けるようにしてもよいし、運転席、助手席、後部座席の少なくとも1つに設けるようにしてもよい。
【0098】
覚醒照明制御部14は、データ入出力部12を介してMPXボデーコンピュータ52からライトコントロールセンサ54が検出した照度情報を取得し、取得した照度情報に基づいて点灯回路16を制御することで光源ユニット18の点灯を行い、乗員へ光源ユニット18から光を照射することで、乗員を覚醒させる。
【0099】
例えば、覚醒照明制御部14は、ライトコントロールセンサ54が検出した自車周囲の照度と光源ユニット18から乗員へ照射される光の照度が予め定められた値(覚醒に必要な照度)となるように、光源ユニット18の点灯照度を制御するようになっている。詳細には、覚醒照明制御部14には、図9に示すような点灯制御テーブルが記憶されている。
【0100】
なお、覚醒照明装置10の光源ユニットの点灯制御は、覚醒照明制御部14によって制御されるが、制御するための設定は、第1実施形態のマルチディスプレイ22に覚醒照明装置10を接続して、マルチディスプレイ22を介して入力するようにしてもよい。例えば、マルチディスプレイ22の操作部36を操作することで、覚醒照明装置10を点灯するタイマ設定、目覚まし時刻設定、点灯リズム、点灯時の照度設定等を行うことが可能である。また、別の操作手段を設けるようにしてもよい。
【0101】
次に、上述のように構成された覚醒照明の制御装置で行われる覚醒照明装置10の点灯制御の一例について説明する。
【0102】
図10は、照度情報に応じて覚醒照明制御部14が行う点灯制御の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図10は、例えば、覚醒照明装置10の点灯が指示された場合、タイマ点灯によって覚醒照明装置10を点灯する等の際に覚醒照明制御部14で行われる処理の流れを示す。
【0103】
スイッチ等によって覚醒照明装置10の点灯が指示されたり、予め設定された時間等になった場合には、ステップ400において、覚醒照明制御部14によって、ライトコントロールセンサ54により検出した照度情報がMPXボデーコンピュータ52から取得されてステップ402へ移行する。
【0104】
ステップ402では、覚醒照明制御部14によって、光源ユニット18の点灯照度が算出される。本実施形態では、図9に示すテーブルから点灯照度を算出する。すなわち、予め定めた照度(覚醒に必要な照度)からライトコントロールセンサ54によって検出した検出照度を差分する。
【0105】
そして、ステップ404では、ステップ402で算出した算出照度となるように、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御されて光源ユニット18が点灯される。これによって、光源ユニット18からの光が乗員に照射される。この時、光源ユニット18から照射された光と自車周囲の光とが加算された光が照射されることになり、覚醒に必要な光が照射されることになり、十分な覚醒効果を得ることができる。従って、自車周囲の照度に応じた照度で覚醒照明装置10を制御することができる。
【0106】
続いてステップ406では、覚醒照明オフが指示されたか否か覚醒照明制御部14によって判定されて、該判定が肯定されたところでステップ408へ移行して、覚醒照明制御部14によって点灯回路16が制御され光源ユニット18が消灯されて一連の処理を終了する。また、覚醒照明オフが指示されていない場合には、上述のステップ400に戻って上述の処理を繰り返される。
【0107】
なお、第2実施形態では、ライトコントロールセンサ54から取得した照度情報に応じて光源ユニット18を制御するようにしたが、これに限るものではなく、例えば、図11に示すように、乗員の顔面を撮影するCCD等で構成されるカメラ70を設けて覚醒照明制御部14に接続し、カメラ70から取得した照度情報に応じて光源ユニット18を制御するようにしてもよい。
【0108】
また、上記の実施の形態では、第1実施形態でナビゲーションコンピュータ20から得られる経路情報に応じた覚醒照明装置10の点灯制御を一例と説明し、第2実施形態でライトコントロールセンサ54から得られる照度情報に応じた覚醒照明装置10の点灯制御を一例として説明したが、これに限るものではなく、例えば、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせるようにしてもよい。例えば、覚醒照明装置10のデータ入出力部12にナビゲーションコンピュータ20のメインコンピュータ40及びMPXボデーコンピュータ52のそれぞれを接続することによって実現可能である。
【0109】
更に、上記の実施の形態では、ナビゲーションコンピュータ20によって探索された経路情報を用いた覚醒照明装置の制御と、ライトコントロールシステムから得られる照度情報を用いた覚醒照明装置の制御の一例を説明したが、これらに限定されるものではなく、ナビゲーションコンピュータ20やライトコントロールシステムから得られる各種情報に基づいて覚醒照明装置を適宜制御することが可能である。さらには、車両に搭載される路車間通信を行うための装置等から得られる情報を用いた覚醒照明装置の制御を行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる覚醒照明の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】覚醒照明装置の設定項目の一例を示す表である。
【図3】覚醒照明オンタイマ時間設定時処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】目的地到着時覚醒照明オン設定時処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】目的地到着予測時間所定時間前覚醒照明オン設定時処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】休憩場所覚醒照明オン設定時処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】走行地形設定時処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態に係わる覚醒照明の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図9】点灯制御テーブルの一例を示すグラフである。
【図10】照度情報に応じて覚醒照明制御部が行う点灯制御の流れの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態に係わる覚醒照明の制御装置における変形例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0111】
10 覚醒照明装置
12 データ入出力部
14 覚醒照明制御部
16 点灯回路
18 光源ユニット
20 ナビゲーションコンピュータ
22 マルチディスプレイ
50 コンライトシステム
52 MPXボデーコンピュータ
54 ライトコントロールセンサ
70 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
覚醒用の光を乗員に照射することによって乗員を覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置であって、
目的地までの経路を案内する経路案内機能を備えたカーナビゲーション装置を含む車載機器から経路探索情報を取得する経路探索情報取得手段と、
前記経路探索情報に基づいて、前記車両用覚醒照明装置を制御する制御手段と、
を含む車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項2】
覚醒用の光を乗員に照射することによって乗員を覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置であって、
覚醒対象者の周囲の照度を示す照度情報を取得する照度情報取得手段と、
前記照度情報に基づいて、前記車両用覚醒照明装置を制御する制御手段と、
を含む車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項3】
覚醒用の光を乗員に照射することによって乗員を覚醒させる車両用覚醒照明装置の制御装置であって、
目的地までの経路を案内する経路案内機能を備えたカーナビゲーション装置を含む車載機器から経路探索情報を取得する経路探索情報取得手段と、
覚醒対象者の周囲の照度を示す照度情報を取得する照度情報取得手段と、
前記経路探索情報及び前記照度情報に基づいて、前記車両用覚醒照明装置を制御する制御手段と、
を含む車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項4】
前記経路探索情報は、自車位置から目的地または目的地の周辺に到着するまでに必要な時間を示す情報、目的地または目的地の周辺に到着したことを示す情報、目的地または目的地の周辺に到着する時刻を示す情報、休憩場所または休憩場所の周辺に到着したことを示す情報、及び現在走行している経路の地形情報の少なくとも1つである請求項1または請求項3記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項5】
前記照度情報は、車室外の照度及び車室内の照度の少なくとも一方を表す情報である請求項2または請求項3記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項6】
前記経路探索情報取得手段は、自車位置から目的地または目的地の周辺に到着するまでに必要な時間を示す情報、または目的地または目的地の周辺に到着する時刻を示す情報を取得し、前記制御手段は、目的地または目的地の周辺に到着する前に、車両用覚醒照明装置を点灯するように制御する請求項1または請求項3記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項7】
前記経路探索情報取得手段は、自車位置から目的地または目的地の周辺に到着するまでに必要な時間を示す情報、目的地または目的地の周辺に到着したことを示す情報、目的地または目的地の周辺に到着する時刻を示す情報を取得し、前記制御手段は、目的地または目的地の周辺に到着するまでは、車両用覚醒照明装置の点灯を禁止するように制御する請求項1または請求項3記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項8】
目覚まし時刻、または現時刻から目覚ましまでの時間を設定する設定手段を設けると共に、前記経路探索情報取得手段によって特定の場所に到着したことを示す情報を取得し、前記制御手段は、前記特定の場所では設定された時刻また時間の前に車両用覚醒照明装置を点灯するように制御する請求項1または請求項3記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項9】
前記経路探索情報取得手段によって特定の場所に到着したことを示す情報を取得し、前記制御手段は、前記特定の場所に到着したときに車両用覚醒照明装置を点灯するように制御する請求項1または請求項3の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記車両用覚醒照明装置を点灯した後、照度を変化させるように制御する請求項8または請求項9記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項11】
目的地に対して覚醒照明を行なうこと示す情報を設定することを可能にし、前記制御手段は、該情報が設定されているときに車両用覚醒照明装置を点灯するように制御する請求項1または請求項3の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項12】
時間と対応付けて覚醒照明を行なうこと示す情報を設定することを可能にし、前記制御手段は、該情報が設定されているときに車両用覚醒照明装置を点灯するように制御する請求項1または請求項3の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項13】
前記経路探索情報取得手段は、前記地形情報を取得し、前記制御手段は、該地形情報に応じて車両用覚醒照明装置を点灯するように制御する請求項1または請求項3の車両用覚醒照明装置の制御装置。
【請求項14】
前記制御手段は、前記照度情報と前記車両用覚醒照明装置の点灯照度の和が予め定められた照度となるように前記車両用覚醒照明装置を制御する請求項2、請求項3、または請求項5記載の車両用覚醒照明装置の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−27534(P2006−27534A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−212150(P2004−212150)
【出願日】平成16年7月20日(2004.7.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】