説明

車体構造

【課題】補強部材を車体骨格部材に発泡材によって結合させる際、その補強部材を車体骨格部材に対して位置決めしつつ仮置きでき、その発泡材を略均一に発泡させられる車体構造の提供を課題とする。
【解決手段】内部に空間を有する閉断面構造の車体骨格部材12と、車体骨格部材12の内部で、かつ車体骨格部材12の長手方向に延在させて設けられた補強部材30と、補強部材30が設けられる車体骨格部材12の長手方向に、補強部材30を仮置き可能に形成された支持部13と、補強部材30の長手方向に所定間隔を隔てて形成され、支持部13に当接可能とされた複数の突起部36、38と、補強部材30と車体骨格部材12との間に設けられ、発泡した状態で補強部材30を車体骨格部材12に結合させる発泡材40とを備えた車体構造10とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントサイドメンバ等の閉断面構造とされた車体骨格部材の内部に補強部材が配置され、発泡材によって、その補強部材が車体骨格部材に結合されてなる車体構造に関する。
【背景技術】
【0002】
フロントサイドメンバやセンタピラー等の閉断面構造とされた車体骨格部材の長手方向に補強部材を設けるとともに、その補強部材と車体骨格部材とを、車体骨格部材(補強部材)の長手方向に設けられた発泡材によって結合してなる車体構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−226261号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、補強部材が車体骨格部材に固定されていない場合で、その補強部材を車体骨格部材に発泡材によって結合する場合、補強部材を車体骨格部材に対して位置決めしつつ仮置きする必要がある。これは、発泡材を略均一に発泡させる必要があるからである。すなわち、発泡材が不均一に発泡すると、車体骨格部材の強度にばらつきが発生するおそれがあるからである。
【0004】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、補強部材を車体骨格部材に発泡材によって結合させる際、その補強部材を車体骨格部材に対して位置決めしつつ仮置きでき、その発泡材を略均一に発泡させられる車体構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車体構造は、内部に空間を有する閉断面構造の車体骨格部材と、前記車体骨格部材の内部で、かつ該車体骨格部材の長手方向に延在させて設けられた補強部材と、前記補強部材が設けられる前記車体骨格部材の長手方向に、該補強部材を仮置き可能に形成された支持部と、前記補強部材の長手方向に所定間隔を隔てて形成され、前記支持部に当接可能とされた複数の突起部と、前記補強部材と前記車体骨格部材との間に設けられ、発泡した状態で前記補強部材を前記車体骨格部材に結合させる発泡材と、を備えたことを特徴としている。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、補強部材の長手方向に所定間隔を隔てて形成された複数の突起部により、車体骨格部材の支持部に対して補強部材を位置決めしつつ仮置きすることができる。したがって、この突起部により、補強部材と車体骨格部材との間に一定の間隙を形成することができ、補強部材を車体骨格部材に結合させるための発泡材を略均一に発泡させることができる。
【0007】
また、本発明に係る請求項2に記載の車体構造は、内部に空間を有して車体前後方向に左右一対で延在されるとともに、車体前方側の高さが車体後方側の高さよりも高くなるように屈曲形成されたフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバの内部で、かつ該フロントサイドメンバの車体後方側の屈曲部を含む長手方向に延在させて設けられた補強部材と、前記補強部材が設けられる前記フロントサイドメンバの長手方向に、該補強部材を仮置き可能に形成された支持部と、前記補強部材の長手方向に所定間隔を隔てて形成され、前記支持部に当接可能とされた複数の突起部と、前記補強部材と前記フロントサイドメンバとの間に設けられ、発泡した状態で前記補強部材を前記フロントサイドメンバに結合させる発泡材と、を備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、補強部材の長手方向に所定間隔を隔てて形成された複数の突起部により、フロントサイドメンバの支持部に対して補強部材を位置決めしつつ仮置きすることができる。したがって、この突起部により、補強部材とフロントサイドメンバとの間に一定の間隙を形成することができ、補強部材をフロントサイドメンバに結合させるための発泡材を略均一に発泡させることができる。また、この補強部材は、フロントサイドメンバの車体後方側の屈曲部を含む長手方向に延在させて設けられているので、フロントサイドメンバの曲げ荷重に対する耐力を向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によれば、補強部材を車体骨格部材に発泡材によって結合させる際、その補強部材を車体骨格部材に対して位置決めしつつ仮置きでき、その発泡材を略均一に発泡させられる車体構造を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1は本実施形態に係る車体構造10を備えた車両の前部側構造を示す概略斜視図であり、図2は同じく概略側面図である。そして、図3は補強部材30の概略斜視図であり、図4は補強部材30が設けられたフロントサイドメンバ(車体骨格部材)12を示す概略斜視図、図5は同じく概略断面図である。
【0011】
また、図6は発泡材40によって補強部材30をフロントサイドメンバ(車体骨格部材)12に結合した状態を示す概略断面図であり、図7は補強部材30が設けられていないフロントサイドメンバ(車体骨格部材)12の概略断面図である。そして、図8は突起部38の位置が異なる別の補強部材30を示す概略斜視図である。なお、各図において、車体前方向を矢印FRで示し、車体上方向を矢印UPで示す。
【0012】
図1で示すように、車両の前部には、車体前後方向に延在する左右一対のフロントサイドメンバ(車体骨格部材)12が、車幅方向に所定の間隔を隔てて配設されており、各フロントサイドメンバ12は、その長手方向に直交する断面視でハット形状に形成されている(図4〜図7参照)。そして、左右のフロントサイドメンバ12の車体前方側端部には、車幅方向に延在するフロントバンパリインフォースメント14が架設されている。
【0013】
また、各フロントサイドメンバ12は、車体前方側の前方直線部12Aが、車体後方側の後方直線部12Cよりも所定高さ高くなるように、2箇所で屈曲形成されており、各フロントサイドメンバ12の車体前方側の屈曲部16と車体後方側の屈曲部18の間が、図2で示すように、車幅方向から見た側面視で、車体前上方向(車体後下方向)へ斜めに傾斜した傾斜部(キック部)12Bとされている。
【0014】
また、各フロントサイドメンバ12の後方直線部12Cの車体上方側には、フロントフロアパネル22が設けられている。そして、フロントフロアパネル22の車幅方向略中央には、各フロントサイドメンバ12と平行になるように、車体前後方向に延在するフロアトンネル(車体骨格部材)20が形成されている。
【0015】
また、フロントフロアパネル22よりも車体前方側には、フロントフロアパネル22に連結されたダッシュパネル24が、フロントサイドメンバ12の傾斜部12Bに沿って車体前上方側へ延在するように設けられている。そして、ダッシュパネル24の車体前方側には、車幅方向に延在するダッシュクロスメンバ26が配設されており、ダッシュパネル24の車体前方側を向く面が、そのダッシュクロスメンバ26に取り付けられている。これにより、ダッシュパネル24がダッシュクロスメンバ26によって補強される構造である。
【0016】
また、図5〜図7で示すように、フロントサイドメンバ12のフランジ部17と、フロントフロアパネル22やダッシュパネル24とがスポット溶接によって固定されており、フロントサイドメンバ12が閉断面構造とされている。なお、ダッシュパネル24よりも車体前方側のフロントサイドメンバ12のフランジ部17には、フロントサイドメンバアッパリインフォースメント28のフランジ部28Aが、スポット溶接によって固定されており、同様に閉断面構造とされている(図1参照)。
【0017】
また、図1〜図6で示すように、車体後方側の屈曲部18を含むフロントサイドメンバ12の傾斜部12B及び後方直線部12Cの内部には、フロントサイドメンバ12の長手方向に直交する断面視で略逆「U」字状とされるとともに、側面視でその屈曲部18の形状に沿うように屈曲形成された所定長さの補強部材(リインフォースメント)30が設けられている。
【0018】
この補強部材30は、フロントサイドメンバ12の屈曲部18を含む傾斜部12B及び後方直線部12Cの車体上部側を補強するようになっている。したがって、少なくとも補強部材30が設けられる屈曲部18付近のフロントサイドメンバ12の車幅方向両端部における車体上部側には、その補強部材30が位置決めされつつ仮置きされる支持部としての段差部13が形成されている。
【0019】
すなわち、この段差部13は、フロントサイドメンバ12の車幅方向両端部における車体上部側が車幅方向外方側へ拡がるように屈曲形成され、その上面13A及び内側面13Bに、後述する補強部材30の脚部34における下面34Aに形成された突起部36と外側面34Bに形成された突起部38が、それぞれ当接するようになっている。
【0020】
補強部材30は、フロントサイドメンバ12の軽量化を図るために、樹脂材で成形されており、後述する発泡材40によって、フロントフロアパネル22やダッシュパネル24、フロントサイドメンバ12に結合されるようになっている。なお、補強部材30を成形する樹脂材としては、例えばABSやPC、グラスファイバー入の樹脂材等、比較的高強度の樹脂材が好適である。
【0021】
また、この補強部材30は、図3で詳細に示すように、平板状の本体部32と、その本体部32の車幅方向両端部に一体に屈曲(略90度に折り曲げられるようにして)形成された被支持部としての脚部34とを有しており、脚部34における下面34Aには、その長手方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)複数の突起部36が形成されている。
【0022】
この突起部36は、補強部材30の脚部34における下面34Aに、矩形状とされて一体に形成されており、フロントサイドメンバ12の段差部13の上面13Aに当接することで、フロントサイドメンバ12内における補強部材30の車体上下方向の位置決めをするようになっている。
【0023】
一方、この補強部材30の脚部34における外側面34Bには、その長手方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)複数の突起部38が形成されている。この突起部38は、補強部材30の脚部34における外側面34Bに、矩形状とされて一体に形成されており、フロントサイドメンバ12の段差部13の内側面13Bに当接することで、フロントサイドメンバ12内における補強部材30の車幅方向の位置決めをするようになっている。
【0024】
つまり、これにより、図4、図5で示すように、フロントサイドメンバ12の内部に補強部材30を配置したときに、その補強部材30が、フロントサイドメンバ12に対して、車体上下方向及び車幅方向に位置決めされつつ仮置きされる構成である。そして、この状態で発泡材40が発泡することにより、補強部材30がフロントサイドメンバ12に結合されるようになっている。
【0025】
発泡材40は、発泡性材料を含んで構成され、加熱することにより発泡して硬化する特性を備えている。そして、この発泡材40は、補強部材30の外表面、即ち本体部32における上面32Aと、脚部34における外側面34B(突起部36の外側面を含む)に、それぞれ塗布されることで設けられるようになっている。
【0026】
したがって、この発泡材40が塗布された補強部材30を、フロントサイドメンバ12の内部に設けて加熱することにより、図6で示すように、補強部材30の本体部32における上面32Aの略全域がフロントフロアパネル22やダッシュパネル24に結合され、補強部材30の脚部34における外側面34Bの略全域がフロントサイドメンバ12に結合される。
【0027】
以上のような構成の車体構造10において、次にその作用について説明する。まず最初に、補強部材30を発泡材40によってフロントサイドメンバ12等に結合する工程について説明する。補強部材30の外表面(本体部32の上面32A及び脚部34の外側面34B)には、発泡材40が予め塗布されており、その発泡材40が塗布された補強部材30がフロントサイドメンバ12内に配置される。
【0028】
すなわち、フロントサイドメンバ12の段差部13の上面13Aに、補強部材30の脚部34の下面34Aに形成された突起部36を当接させるとともに、フロントサイドメンバ12の段差部13の内側面13Bに、補強部材30の脚部34の外側面34Bに形成された突起部38を当接させた状態に、補強部材30をフロントサイドメンバ12内に配置する。
【0029】
これにより、補強部材30は、フロントサイドメンバ12の段差部13に対して、車体上下方向及び車幅方向に位置決めされつつ仮置きされる。なお、このとき、突起部36によって、補強部材30の脚部34の下面34Aとフロントサイドメンバ12の段差部13の上面13Aとの間に所定の間隙S1が形成され、突起部38によって、補強部材30の脚部34の外側面34Bとフロントサイドメンバ12の段差部13の内側面13Bとの間に所定の間隙S2が形成される(図4、図5参照)。
【0030】
こうして、補強部材30がフロントサイドメンバ12内に位置決めされつつ仮置きされたら、そのフロントサイドメンバ12のフランジ部17に、フロントフロアパネル22やダッシュパネル24を溶接する。なお、このとき、補強部材30の本体部32の上面32Aと、フロントフロアパネル22やダッシュパネル24の下面22A、24Aとの間には、所定の間隙S3が形成される(図5参照)。
【0031】
そして、フロントサイドメンバ12を外部から加熱する。すると、補強部材30の脚部34の外側面34Bに塗布された発泡材40が発泡し、段差部13の内側面13B側へ膨張して間隙S1、S2に充填されるとともに、補強部材30の本体部32の上面32Aに塗布された発泡材40が発泡し、フロントフロアパネル22やダッシュパネル24の下面22A、24A側へ膨張して間隙S3に充填される(図6参照)。
【0032】
そして、その後、発泡材40が硬化することにより、補強部材30が段差部13の内側面13B及びフロントフロアパネル22やダッシュパネル24の下面22A、24Aに結合される。なお、このとき、補強部材30の脚部34の下面34Aに形成されている複数の突起部36と外側面34Bに形成されている複数の突起部38は、それぞれその長手方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)形成されている。
【0033】
そのため、突起部36間及び突起部38間における間隙S1、S2も、それぞれその長手方向に所定間隔を隔てて(等間隔に)形成されている。したがって、発泡材40は、フロントフロアパネル22やダッシュパネル24側だけではなく、段差部13側においても、補強部材30の長手方向に略均一に発泡することができる(略均一に充填される)。よって、フロントサイドメンバ12の強度にばらつきが発生することがない(発泡材40の充填量の違いによる強度斑が発生しない)。
【0034】
こうして、補強部材30によって補強されたフロントサイドメンバ12によれば、車両の前面衝突時に、その車体前方側(フロントバンパリインフォースメント14側)から衝突荷重を受けても、その衝突荷重を良好に受け止める(吸収する)ことができる。そこで次に、車両が前面衝突したときの作用について説明する。
【0035】
図示しない障壁等に車両が前面衝突すると、フロントバンパリインフォースメント14を介してフロントサイドメンバ12へ、その衝撃(衝突荷重)が伝達される。このとき、フロントサイドメンバ12の内部で、かつ車体後方側の屈曲部18を含む傾斜部12B及び後方直線部12Cの車体上部側には、その長手方向に直交する断面視で略逆「U」字状とされた補強部材30が、フロントサイドメンバ12(屈曲部18)の形状に沿って長手方向に設けられるとともに、発泡材40によってフロントサイドメンバ12及びフロントフロアパネル22やダッシュパネル24に結合されている。
【0036】
したがって、このフロントサイドメンバ12は、傾斜部12Bを車体上後方向へ曲げる曲げ荷重に対する耐力が向上されている。よって、このフロントサイドメンバ12は、車両の前面衝突時の衝突荷重に対し、車体前後方向(長手方向)へ曲げ変形し難く、軸方向において、その衝突荷重を良好に受け止めることができる。
【0037】
また、上記衝突荷重は、主にフロントサイドメンバ12の稜線付近を伝って行くが、このフロントサイドメンバ12の少なくとも補強部材30が設けられている屈曲部18付近は、段差部13によって稜線が増加している(図2、図4〜図6参照)。したがって、このフロントサイドメンバ12の屈曲部18付近は、段差部13が形成されていない屈曲部16付近(図2、図7参照)よりも荷重伝達効率が向上されている。
【0038】
よって、このフロントサイドメンバ12は、車両の前面衝突時の衝突荷重に対し、車体前後方向(長手方向)へ更に曲げ変形し難い構成となっており、軸方向において、その衝突荷重をより一層良好に受け止めることができるようになっている。つまり、このような構成によれば、車両の前面衝突時の衝撃(衝突荷重)が、フロントサイドメンバ12によって良好に吸収されるため、図示しない車室の変形が更に抑制又は防止されるようになる。
【0039】
以上、本発明に係る車体構造10を図面に示す実施例を基に説明したが、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば補強部材30の脚部34の外側面34Bに形成する突起部38は、図3で示すように、下面34Aに形成する突起部36と、長手方向において、同じ位置に形成されるものに限定されるものではなく、図8で示すように、長手方向において、突起部36間に形成される構成としてもよい。
【0040】
但し、図3で示すように、突起部38の直下に突起部36が形成される構成であると、突起部38の直下に塗布する発泡材40の面積を、図8で示すものよりも多く確保することができるので好ましい。また、各突起部36、38の形状は、図示の矩形状に限定されるものではなく、段差部13との間に一定の間隙S1、S2を形成できる形状であれば、例えば略楕円形状等に形成されてもよい。
【0041】
また、上記実施例では、フロントサイドメンバ12(屈曲部18)の内部に補強部材30を設け、発泡材40によって結合する構造にしたが、例えばフロアトンネル20の内部に補強部材30を設け、発泡材40によって結合する構造としてもよい(図示省略)。これによれば、前面衝突時の衝撃(衝突荷重)をフロアトンネル20によって更に良好に吸収することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】車体構造を備えた車両の前部側構造を示す概略斜視図
【図2】車体構造を備えた車両の前部側構造を示す概略側面図
【図3】補強部材の概略斜視図
【図4】補強部材が設けられたフロントサイドメンバ(車体骨格部材)を示す概略斜視図
【図5】補強部材が設けられたフロントサイドメンバ(車体骨格部材)を示す概略断面図
【図6】発泡材によって補強部材をフロントサイドメンバ(車体骨格部材)に結合した状態を示す概略断面図
【図7】補強部材が設けられていないフロントサイドメンバ(車体骨格部材)の概略断面図
【図8】突起部の位置が異なる別の補強部材を示す概略斜視図
【符号の説明】
【0043】
10 車体構造
12 フロントサイドメンバ(車体骨格部材)
13 段差部(支持部)
14 フロントバンパリインフォースメント
16 屈曲部
18 屈曲部
20 フロアトンネル(車体骨格部材)
22 フロントフロアパネル
24 ダッシュパネル
26 ダッシュクロスメンバ
28 フロントサイドメンバアッパリインフォースメント
30 補強部材
32 本体部
34 脚部(被支持部)
36 突起部
38 突起部
40 発泡材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空間を有する閉断面構造の車体骨格部材と、
前記車体骨格部材の内部で、かつ該車体骨格部材の長手方向に延在させて設けられた補強部材と、
前記補強部材が設けられる前記車体骨格部材の長手方向に、該補強部材を仮置き可能に形成された支持部と、
前記補強部材の長手方向に所定間隔を隔てて形成され、前記支持部に当接可能とされた複数の突起部と、
前記補強部材と前記車体骨格部材との間に設けられ、発泡した状態で前記補強部材を前記車体骨格部材に結合させる発泡材と、
を備えたことを特徴とする車体構造。
【請求項2】
内部に空間を有して車体前後方向に左右一対で延在されるとともに、車体前方側の高さが車体後方側の高さよりも高くなるように屈曲形成されたフロントサイドメンバと、
前記フロントサイドメンバの内部で、かつ該フロントサイドメンバの車体後方側の屈曲部を含む長手方向に延在させて設けられた補強部材と、
前記補強部材が設けられる前記フロントサイドメンバの長手方向に、該補強部材を仮置き可能に形成された支持部と、
前記補強部材の長手方向に所定間隔を隔てて形成され、前記支持部に当接可能とされた複数の突起部と、
前記補強部材と前記フロントサイドメンバとの間に設けられ、発泡した状態で前記補強部材を前記フロントサイドメンバに結合させる発泡材と、
を備えたことを特徴とする車体構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−52509(P2010−52509A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−217859(P2008−217859)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】