説明

車載用ナビゲーション装置、及びプログラム

【課題】通信による交通情報を取得することができない状況で交通情報を案内することの可能な車載用ナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】記憶手段は、自車両の走行した車線の反対車線の交通情報を記憶する。走行路判断手段は、自車両が道路にマッチングしたときの進行方向に基づいて、自車両が反対車線を走行するか否かを判断する(S20、S21、S22、S30)。案内手段は、自車両が反対車線を走行すると判断された場合に、記憶手段の記憶した交通情報に基づく案内を行う(S26)。これにより、車載用ナビゲーション装置は、復路に存在することが予測される交通情報を速やかに案内することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載用ナビゲーション装置、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、通信によって取得した誘導経路上の渋滞情報を交通規制情報とともに案内することで、この交通渋滞がどのような交通規制によって発生したものなのかをドライバに分かりやすく案内する車載用ナビゲーション装置が公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−178123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような車載用ナビゲーション装置では、通信による交通情報を取得することができない状況、例えば、ナビゲーション装置を起動した後の所定期間のような通信により交通情報を取得することができない期間等では、ドライバーに交通情報を案内することができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、通信による交通情報を取得することができない状況であっても、ドライバーにとって有用な交通情報を案内することが可能な車載用ナビゲーション装置、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置は、自車両の走行した車線の反対車線の交通情報を記憶する記憶手段と、自車両が道路にマッチングしたときの進行方向に基づいて、自車両が反対車線を走行するか否かを判断する走行路判断手段と、自車両が反対車線を走行すると判断された場合に、交通情報に基づく案内を行う案内手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によると、車載用ナビゲーション装置は、通信による交通情報が取得されない状況であっても、自車両が反対車線を走行すると判断された場合、往路の反対車線に存在していた交通情報を速やかに案内することができる。これにより、ドライバーは、復路に存在すると予測される交通情報を走行開始直後に把握することで、交通規制等を回避することができる。
【0006】
請求項2に記載の車載用ナビゲーション装置では、記憶手段は、さらに自車両が走行した車線を記憶し、走行路判断手段は、記憶されている自車両が走行した車線の示す進行方向と、自車両が道路にマッチングしたときの進行方向とが反対である場合、自車両が反対車線を走行すると判断することを特徴とする。この構成によると、車載用ナビゲーション装置は、自車両が反対車線を走行することを正確に判断し、交通情報を速やかに案内することができる。
【0007】
請求項3に記載の車載用ナビゲーション装置では、目的地が入力されたか否かを判断する目的地入力判断手段と、目的地が入力された場合に、この目的地に至る経路を取得する経路取得手段と、をさらに有し、走行路判断手段は、反対車線が経路に含まれる場合、自車両が反対車線を走行すると判断することを特徴とする。この構成によると、車載用ナビゲーション装置は、目的地が入力された場合、自車両が反対車線を走行するか否かを正確に判断することができる。
【0008】
請求項4に記載の車載用ナビゲーション装置では、交通情報には、この交通情報の位置を示す情報が記憶されており、案内手段は、反対車線上において交通情報の位置より上流に存在する分岐点のうち交通情報の位置に最も近い分岐点を案内することを特徴とする。この構成によると、例えば自動車専用道路のような広い間隔でインターチェンジ等の分岐点が存在するときであっても、車両用ナビゲーション装置は、交通情報の存在する位置を回避する有効な情報をドライバーに案内することができる。
【0009】
請求項5に記載の車載用ナビゲーション装置では、走行路判断手段は、自車両のACC電源がオンされてから所定時間以内において、自車両が反対車線を走行するか否かを判断することを特徴とする。この構成によると、ACC電源がオンされた後、通信による交通情報が取得不能な時間帯、すなわち、記憶されている交通情報の案内が有効であるときにのみ、判断処理を行う。従って、通信が可能になった後など、記憶されている交通情報の案内が有効でないときに処理を行うという無駄を省き、処理負荷を軽減できる。
【0010】
以上は、車載用ナビゲーション装置の発明として説明してきたが、次に示すようなプログラムの発明として実現することもできる。
すなわち、自車両の走行した車線の反対車線の交通情報を記憶する記憶手段、自車両が道路にマッチングしたときの進行方向に基づいて自車両が反対車線を走行するか否かを判断する走行路判断手段、及び、自車両が反対車線を走行すると判断された場合に交通情報に基づく案内を行う案内手段、としてコンピュータを機能させるプログラムである。このようなプログラムを実行することで、上記と同様の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態の車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態における交通情報記憶処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態における交通情報案内処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1実施形態の車載用ナビゲーション装置を搭載した車両が走行する道路を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態)
以下、本発明による第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の車載用ナビゲーション装置1の全体構成を示すブロック図である。車載用ナビゲーション装置1は、制御部10を中心に構成されており、この制御部10に接続される位置検出器20、地図データ記憶部30、操作スイッチ群40、通信部50、描画部60、及び音声出力部70を備えている。なお、制御部10は通常のコンピュータとして構成されており、内部には、CPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスラインなどが備えられている。
【0013】
位置検出器20は、いずれも周知の地磁気センサ21、ジャイロスコープ22、距離センサ23、及び衛星からの電波に基づいて車両の位置を検出するGPS(Global Positioning System)受信機24を有している。これらのセンサ等21〜24は、各々が性質の異なる誤差を持っているため、相互に補完しながら使用される。なお、精度によっては上述した内の一部で構成してもよく、さらに、ステアリングの回転センサ、各転動軸の車輪センサ等を用いてもよい。
【0014】
地図データ記憶部30は、位置検出の精度向上のためのいわゆるマップマッチング用データ及び地図データを記憶している。地図データには、ノードデータ、及びリンクデータが含まれる。ノードデータは、交差点などに設定されるノード(点)の情報であり、ノード番号、ノードの座標、ノードに接続される道路番号、などで構成されている。また、リンクデータは、ノード同士を結ぶ道路の情報であり、道路番号、道路の端部のノード番号、道路長、進行方向、などで構成されている。リンクデータの進行方向は、上り車線と下り車線を区別してリンクが構成されている道路であれば、それぞれにリンクに1つの進行方向を有し、上り車線と下り車線を区別せずにリンクが構成されている道路であれば、上りと下りの両方向に対応する進行方向を有している。本実施形態では、地図データ記憶部30を、ハードディスク装置(HDD)で構成している。なお、本実施形態ではHDDを用いたが、DVD−ROMやメモリカード等の他の媒体を用いても差し支えない。
操作スイッチ群40は、ディスプレイ60aと一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチやリモコン装置等で構成され、各種入力に使用される。
【0015】
通信部50は、情報センタ90からの情報を受信する。本実施形態では、情報センタ90は、VICS(登録商標、Vehicle Information and Communication System)センタとして実現されている。VICSセンタは、FM放送局の音声放送に多重化し、同一周波数帯域で交通情報を送信する。VICSセンタから送信される交通情報は、工事、事故及び渋滞等の情報種別と、交通情報の位置を示す情報と、情報種別が工事であれば工事の継続期間を有する。
【0016】
描画部60には、ディスプレイ60aが電気的に接続されている。ディスプレイ60aは、液晶やCRTを用いたカラーディスプレイである。このディスプレイ60aを介して情報表示が行われ、特に本実施形態では、地図表示に重ねて渋滞状況及び工事情報等が表示されるようになっている。
音声出力部70にはスピーカ70aが接続されており、このスピーカ70aを介して音声による案内が行われる。
なお、上述した制御部10は、ROM、RAM等に格納されたプログラムを実行することにより、後述する記憶手段、走行路判断手段、案内手段、目的地入力判断手段、及び経路取得手段等として機能する。
【0017】
次に、図2に示すフローチャートに基づき、車載用ナビゲーション装置1における交通情報記憶処理を説明する。この交通情報記憶処理は、自車両のACC電源がオンされているとき、所定時間間隔で実行される。
最初のステップS10(以下、「ステップ」を省略し、単に記号「S」で示す)において、制御部10は、通信によって通信部50が受信した交通情報を取得する処理を行う。
【0018】
次のS11では、制御部10は、取得した交通情報の中に自車両の走行した車線の反対車線の交通情報があるか否かを判断する。具体的には、交通情報の位置を示す情報として、地図データのリンクデータに対応するデータが含まれており、この対応するデータと地図データとに基づいて自車両の走行した車線の反対車線の交通情報があるか否かを判断する。反対車線の交通情報があると判断された場合(S11:YES)、S12へ移行する。一方、反対車線の交通情報がないと判断された場合、S13へ移行する。
S12では、記憶手段としての制御部10は、自車両の走行した反対車線の交通情報を記憶する。次のS13では、記憶手段は、リンク番号、進行方向等、車両が走行した全ての走行車線の情報を記憶する。これにより、本交通情報記憶処理は終了し、所定時間間隔で再び実行される。
【0019】
次に、図3に示すフローチャートに基づき、車載用ナビゲーション装置1における交通情報案内処理を説明する。
この交通情報案内処理は、自車両のACC電源がオンされた時に開始される。
最初のS20では、制御部10は、記憶手段に記憶された交通情報があるか否かを判断する。記憶手段に記憶された交通情報があると判断された場合(S20:YES)、S21へ移行する。一方、記憶手段に交通情報が記憶されていないと判断された場合(S20:NO)、本交通情報案内処理は終了する。
次のS21では、ACC電源がオンされてから所定時間経過したか否かを判断する。この所定時間は任意に設定可能である。所定時間経過していないと判断された場合(S21:NO)、S22へ移行する。一方、所定時間経過したと判断された場合(S21:YES)、本交通情報案内処理は終了する。なお、所定時間は、例えば、ACC電源がオンされた後、通信による交通情報が取得不能な時間帯として設定してもよい。
【0020】
続くS22では、目的地入力判断手段としての制御部10は、ドライバーにより操作スイッチ群40等が操作され、目的地の入力がされたか否かを判断する。目的地の入力がされていないと判断された場合(S22:NO)、S23へ移行する。一方、目的地の入力がされたと判断された場合(S22:YES)、S30へ移行する。S30の処理については後述する。
【0021】
次のS23では、走行路判断手段としての制御部10は、自車両が道路にマッチングしたか否かを判断する。自車両が道路にマッチングしたと判断された場合(S23:YES)、S24へ移行する。一方、自車両が道路にマッチングされていないと判断された場合(S23:NO)、本交通情報案内処理は終了する。
【0022】
続くS24では、走行路判断手段としての制御部10は、自車両の進行方向と記憶されている車線の進行方向と反対であるか否かを判断する。具体的には、自車両の進行方向は、上り車線と下り車線を区別してリンクが構成されている場合には、自車両が道路ネットワーク上のリンクにマッチングしたときのリンクの進行方向が取得される。また、上り車線と下り車線を区別せずにリンクが構成されている場合には、位置検出器20のジャイロスコープ22等によって取得する。このため、走行路判断手段は、自車両の進行方向と、ACC電源がオンされる当該オンの前に前記ACC電源がオンとなっていたときに自車両が走行した車線の示す進行方向とを比較する。走行路判断手段は、自車両の進行方向と記憶手段に記憶されている車線の進行方向とが反対である場合、自車両が反対車線を走行すると判断し(S24:YES)、処理をS25へ移行する。一方、走行路判断手段は、自車両の進行方向と記憶手段に記憶されている車線の進行方向とが反対ではないと判断した場合(S24:NO)、本交通情報案内処理を終了する。
【0023】
次にS25では、制御部10は、交通情報の位置への到着予想時刻を算出する。到着予想時間は、現在時刻、及び自車両の現在位置と交通情報に示される位置との間を自車両が反対車線を経由して走行する場合の所要時間等によって算出される。
続くS26では、制御部10は、到着予想時刻が記憶手段の記憶した交通情報の有効期間外か否かを判断する。到着予想時刻が交通情報の有効期間外と判断した場合(S25:YES)、本交通情報案内処理を終了する。この場合の交通情報は、ドライバにとって有効な交通情報とならないからである。一方、到着予想時刻が交通情報の有効期間内であると判断した場合(S26:NO)、S27に移行する。
なお、記憶手段の記憶した交通情報の情報種別が工事である場合には、工事の継続期間を示す情報が含まれているため、到着予想時刻が継続期間外か否かによって記憶した交通情報の有効期間外か否かを判断する。しかし、記憶手段の記憶した交通情報の情報種別が継続時間を含まない渋滞又は事故である場合には、到着予想時刻が交通情報を受信してから予め設定された所定時間外か否かによって、記憶した交通情報の有効期間外か否かを判断する。尚、記憶手段の記憶した交通情報の情報種別継続時間を含まない渋滞又は事故である場合には、S25及びS26をスキップし、本交通情報案内処理を終了ようにしてもよい。
S27では、案内手段としての制御部10は、記憶手段に記憶されている交通情報に基づいた案内制御をする。例えば、「○○km先、△△kmの渋滞です。」などの音声案内を行う。これにより、車載用ナビゲーション装置1は、描画部60又は音声出力部70により、ドライバーに有効な交通情報のみを案内することができる。
【0024】
次に、S22において、目的地入力判断手段により、目的地の入力がされたと判断された場合(S22:YES)の処理について説明する。
目的地の入力がされた場合、経路取得手段としての制御部10は、目的地に至る経路を探索する。次のS30では、走行経路判断手段は、目的地に至る経路に記憶されている交通情報の位置を示す情報に対応する車線が含まれるか否かを判断する。目的地に至る経路に記憶されている交通情報の位置を示す情報に対応する車線が含まれる場合、自車両が記憶されている交通情報の位置を示す情報に対応する車線を走行すると判断し(S30:YES)、処理をS25へ移行する。一方、目的地に至る経路に記憶されている交通情報の位置を示す情報に対応する車線が含まれない場合(S30:NO)、本交通情報案内処理を終了する。
【0025】
図4は、車載用ナビゲーション装置1を搭載した自車両2が、出発地点3から目的地点4へ往路5を走行し、ACC電源をオフした後、再度ACC電源をオンし、出発地点3へ向けて往路5の反対車線の復路6の走行を開始する状態を示す。本実施形態では、一例として、出発地点3を自宅とし、目的地点4を旅先の温泉とする。往路5及び復路6は自動車専用道路を含む道路であり、自車両2は出発地点3から目的地点4へ走行する際、経路の設定をすることなく走行したものとする。
自車両2が往路5を走行しているとき、車載用ナビゲーション装置1は、交通情報記憶処理を行うことで、記憶手段が、往路5の反対車線の所定位置7に対応する交通情報を記憶する。
【0026】
自車両2が、目的地点4の温泉から走行を開始するとき、車載用ナビゲーション装置1は、ACC電源がオンされた後、交通情報案内処理を行う。この交通情報案内処理では、走行路判断手段が、往路5の車線の示す進行方向と、自車両2が道路にマッチングしたときの進行方向とが反対である場合、自車両2が復路6を走行すると判断する。このため、車載用ナビゲーション装置1は、通信による交通情報が取得できない状況であっても、自車両が反対車線を走行することを正確に判断し、復路に予測される交通情報を速やかに案内することができる。
また、交通情報案内処理では、所定位置7への自車両2の到達予想時刻が交通情報の有効時間外のときは案内制御を行わない。このため、車載用ナビゲーション装置1は、有効な交通情報のみを案内することができる。
【0027】
しかしながら、復路6の途中にある自動車専用道路の入口と目的地点4とが近くにある場合、ドライバーは、自動車専用道路上に存在すると予想される交通情報を走行開始直後に把握したとしても、高速道度の入口を回避することができない場合がある。このため、案内手段は、記憶手段に記憶されている交通情報の示す位置が自動車専用道路上のものである場合、例えば「××インターチェンジ先、○○kmの地点から△△kmの渋滞です」など、所定位置7と自車両2の位置との間で、交通情報の示す位置に最も近いインターチェンジ又は交差点等の分岐点を案内するようにしてもよい。このように、所定位置7より上流に存在する分岐点のうち、所定位置7に最も近い分岐点を案内することで、広い間隔でインターチェンジ等の分岐点が存在するときであっても、車載用ナビゲーション装置1は、所定位置7を回避するために有効な情報、すなわち、経路の変更が最も少ない分岐点をドライバーに案内することができる。
【0028】
(他の実施形態)
上述した複数の実施形態では、記憶手段は、情報センタ90からFM多重放送によって送信される交通情報を記憶した。これに対し、記憶手段は、光ビーコン、赤外線ビーコン等によって送信される情報、又は自車両から所定距離内に存在する車両から車車間通信によって送信される交通情報を記憶してもよい。また、車載用ナビゲーション装置1がCCDカメラ等の撮像装置を有している場合には、その撮像装置を用いて反対車線の交通情報を検出し、記憶手段に記憶するようにしてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
【符号の説明】
【0029】
1:車載用ナビゲーション装置、10:制御部(記憶手段、走行路判断手段、案内手段、目的地入力判断手段、経路取得手段)、20:位置検出器、21:地磁気センサ、22:ジャイロスコープ、23:距離センサ、24:GPS受信機、30:地図データ記憶部、40:操作スイッチ群、50:通信部、60:描画部、60a:ディスプレイ、70:音声出力部、70a:スピーカ、90:情報センタ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の走行した車線の反対車線の交通情報を記憶する記憶手段と、
前記自車両が道路にマッチングしたときの進行方向に基づいて、前記自車両が前記反対車線を走行するか否かを判断する走行路判断手段と、
前記自車両が前記反対車線を走行すると判断された場合に、前記交通情報に基づく案内を行う案内手段と、を備えることを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置において、
前記記憶手段は、さらに前記自車両が走行した車線を記憶し、
前記走行路判断手段は、記憶されている前記自車両が走行した車線の示す進行方向と、前記自車両が道路にマッチングしたときの進行方向とが反対である場合に、前記自車両が前記反対車線を走行すると判断することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車載用ナビゲーション装置において、
目的地が入力されたか否かを判断する目的地入力判断手段と、
前記目的地が入力された場合に、該目的地に至る経路を取得する経路取得手段と、をさらに有し、
前記走行路判断手段は、前記反対車線が前記経路に含まれる場合に、前記自車両が前記反対車線を走行すると判断することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の車載用ナビゲーション装置において、
前記交通情報には前記交通情報の位置を示す情報が記憶されており、
前記案内手段は、前記反対車線上において前記交通情報の位置より上流に存在する分岐点のうち前記交通情報の位置に最も近い分岐点を案内することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の車載用ナビゲーション装置において、
前記走行路判断手段は、前記自車両のACC電源がオンされてから所定時間以内において、前記自車両が前記反対車線を走行するか否かを判断することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
【請求項6】
自車両の走行した車線の反対車線の交通情報を記憶する記憶手段、
前記自車両が道路にマッチングしたときの進行方向に基づいて、前記自車両が前記反対車線を走行するか否かを判断する走行路判断手段、
及び、前記自車両が前記反対車線を走行すると判断された場合に、前記交通情報に基づく案内を行う案内手段、
としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−210320(P2010−210320A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54922(P2009−54922)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】