説明

通信端末

【課題】着信相手の誤認識により混乱させることなく、着信制限を解除できる通信端末を提供すること。
【解決手段】携帯電話機1は、特定の通信端末の識別情報と、当該識別情報に対応付けられた特定の着信態様とを記憶する電話帳データベース43と、着信要求を受信したことに応じて、当該通信端末を表す所定の報知処理を伴って着信動作を行う待受処理部41と、特定の通信端末以外の他の通信端末からの着信が、記憶された特定の着信態様と一致した場合、当該着信の着信元の識別情報を、当該特定の着信態様に対応する特定の通信端末の識別情報と対応付けて一時データとして記憶させるリモートコントロール処理部42と、を備え、待受処理部41は、着信要求を受信した場合、当該着信要求元の通信端末の識別情報が一時データとして記憶されていれば、当該着信要求元の通信端末に対応付けられた特定の通信端末からの着信として、所定の報知処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特定の発信元以外との通信を制限する通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、子供向けの携帯電話機には、発着信の相手先や、通話時間、ネットワークアクセス権等、様々な使用制限がされている。このような使用制限は、予め管理者(子供の両親等)により設定され、所定の手順を知らない限り、解除や変更ができない。
【0003】
ところで、携帯電話機等の通信端末においては、紛失や盗難に備えて、遠隔地にいながら装置の設定変更を可能にするリモートコントロールの技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、近年、実際にリモートコントロール機能が実装された機種およびシステムも提供されている。
【特許文献1】特開平10−126495号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の使用制限が設定された携帯電話機において、通話可能な端末が電池切れや紛失等の理由により使用不能な場合には、代替機から発信を行っても通信が拒否されてしまう。そこで、リモートコントロール機能を利用して、制限を解除することが考えられるが、受信者(子供)には、未知の相手からの着信と誤認識されてしまうので、混乱を引き起こすおそれがある。
【0005】
本発明は、着信相手の誤認識によりユーザを混乱させることなく、着信制限を解除できる通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る通信端末は、通信網を介して他の通信端末との通信を行う通信部と、少なくとも一の特定の通信端末の識別情報と、当該識別情報に対応付けられた特定の着信態様とを記憶する記憶部と、前記通信部において着信要求を受信したことに応じて、当該着信要求元の通信端末の識別情報に基づいて、当該通信端末を表す所定の報知処理を伴って着信動作を行う待受処理部と、前記特定の通信端末以外の他の通信端末からの着信が、前記記憶部に記憶された特定の着信態様と一致した場合、当該着信の着信元である前記他の通信端末の識別情報を、当該特定の着信態様に対応する前記特定の通信端末の識別情報と対応付けて前記記憶部に一時データとして記憶させる制御部と、を備え、前記待受処理部は、前記通信部において着信要求を受信した場合、当該着信要求元の通信端末の識別情報が前記一時データとして記憶されていれば、当該着信要求元の通信端末に対応付けられた前記特定の通信端末からの着信として、前記所定の報知処理を行う。
【0007】
また、前記待受処理部は、前記通信部において着信要求を受信した場合、直ちに着信動作を行う第1の待受けモードと、当該着信要求元の通信端末が前記特定の通信端末であったときのみに着信動作を行う第2の待受けモードとを有し、前記制御部は、前記待受処理部が前記第2の待受けモードである場合に機能することが好ましい。
【0008】
また、前記待受処理部は、前記特定の通信端末以外の他の通信端末からの着信が、前記記憶部に記憶された特定の着信態様と一致した場合、前記第2の待受けモードから前記第1の待受けモードへと切り替えることが好ましい。
【0009】
また、前記記憶部は、前記一時データを、前記特定の通信端末の識別情報とは別の領域に記憶することが好ましい。
【0010】
また、前記制御部は、記憶されてから所定時間が経過した前記一時データを消去することが好ましい。
【0011】
また、前記特定の着信態様は、所定時間内における同一の通信端末からの音声通話の着信回数を含むことが好ましい。
【0012】
また、前記特定の着信態様は、所定の文字列を含んだ電子メールの着信を含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、着信相手の誤認識によりユーザを混乱させることなく、着信制限を解除することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施形態の一例について説明する。なお、本実施形態では、通信端末の一例として、携帯電話機1を説明する。なお、本発明の通信端末はこれには限られず、例えば、PHS(Personal Handy phone System)やPDA(Personal Digital Assistant)、あるいは有線の電話端末等、様々な装置に適用可能である。
【0015】
図1は、本実施形態に係る携帯電話機1(通信端末)の外観斜視図である。なお、図1は、いわゆる折り畳み型の携帯電話機の形態を示しているが、本発明に係る携帯電話機の形態はこれに限られない。例えば、両筐体を重ね合わせた状態から一方の筐体を一方向にスライドさせるようにしたスライド式や、重ね合せ方向に沿う軸線を中心に一方の筐体を回転させるようにした回転式(ターンタイプ)や、操作部と表示部とが1つの筐体に配置され、連結部を有さない形式(ストレートタイプ)でもよい。
【0016】
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備えて構成される。操作部側筐体2は、表面部10に、キー入力部11と、携帯電話機1の使用者が通話時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。キー入力部11は、各種設定機能や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメールの文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
【0017】
また、表示部側筐体3は、表面部20に、各種情報を表示するための表示部21と、通話の相手側の音声を出力するレシーバ22と、を備えて構成されている。
【0018】
また、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
【0019】
図2は、本実施形態に係る携帯電話機1の機能を示すブロック図である。携帯電話機1は、表示部21と、待受処理部および制御部としてのCPU30と、通信部としての通信制御部31と、アンテナ32と、音声制御部33と、マイク12と、レシーバ22と、キー入力部11と、記憶部としてのメモリ34と、を備える。
【0020】
CPU30は、携帯電話機1の全体を制御しており、例えば、表示部21、通信制御部31、音声制御部33等に対して所定の制御を行う。また、CPU30は、キー入力部11等から入力を受け付けて、各種処理を実行する。そして、CPU30は、処理実行の際には、メモリ34を制御し、各種プログラムおよびデータの読み出し、およびデータの書き込みを行う。
【0021】
特に、本実施形態において、CPU30は、他の通信端末からの着信を待ち受け、着信があった際には、後述の電話帳データベース43と照合することにより、当該通信端末を表す所定の報知処理を伴った着信動作を行う。
【0022】
また、CPU30は、着信要求に対して直ちに着信動作を行う通常モード(第1の待受けモード)と、特定の通信端末からの着信要求に対してのみ着信動作を行う制限モード(第2の待受けモード)とを、所定の操作入力に応じて切り替える。制限モードに設定された状態で、特定の通信端末以外の他の通信端末から通信を行いたい場合には、CPU30は、所定の態様の着信を受け付けることにより、制限を解除する(処理の詳細は後述する)。
【0023】
表示部21は、CPU30の制御に従って、所定の画像処理を行う。そして、処理後の画像データをフレームメモリに蓄え、所定のタイミングで画面出力する。
【0024】
通信制御部31は、所定の使用周波数帯(例えば、2GHz帯や800MHz帯等)で外部装置(基地局)と通信を行う。そして、通信制御部31は、アンテナ32より受信した信号を復調処理し、処理後の信号をCPU30に供給し、また、CPU30から供給された信号を変調処理し、アンテナ32から外部装置に送信する。
【0025】
音声制御部33は、CPU30の制御に従って、通信制御部31から供給された信号に対して所定の音声処理を行い、処理後の信号をレシーバ22に出力する。レシーバ22は、音声制御部33から供給された信号を外部に出力する。なお、この信号は、レシーバ22に代えて、または、レシーバ22と共に、スピーカ(図示せず)から出力されるとしてもよい。
【0026】
また、音声制御部33は、CPU30の制御に従って、マイク12から入力された信号を処理し、処理後の信号を通信制御部31に出力する。通信制御部31は、音声制御部33から供給された信号に所定の処理を行い、処理後の信号をアンテナ32より出力する。
【0027】
メモリ34は、例えば、ワーキングメモリを含み、CPU30による演算処理に利用される。また、本実施形態では、着信元の通信端末を特定するために後述の電話帳データベース43が格納され、特定の通信端末の識別情報と、この識別情報に対応付けられた特定の着信態様とを記憶する。さらに、メモリ34は、特定の通信端末以外の他の通信端末から特定の着信態様にて受け付けた解除指令に基づいて、特定の通信端末に対応付けた他の通信端末の識別情報を一時的に記憶する。なお、メモリ34は、着脱可能な外部メモリを兼ねていてもよい。
【0028】
図3は、本実施形態に係るCPU30およびメモリ34の詳細な機能を示すブロック図である。以下、着信は音声通話の要求であるとして説明する。
【0029】
CPU30は、待受処理部41およびリモートコントロール処理部42(制御部)を備え、それぞれ、メモリ34が有する電話帳データベース43を参照する。さらにCPU30は、通話処理部と、着信制限設定処理部45と、を備える。
【0030】
待受処理部41は、通信制御部31を介して、他の通信端末からの着信を受け付けると、電話帳データベース43を参照し、着信の電話番号から、着信元の通信端末の利用者を特定する。このとき、制限モードであれば、特定の通信端末以外からの着信を拒否し、通話処理を行わない。
【0031】
図4は、本実施形態に係る電話帳データベース43に格納される特定通話先テーブルを示す図である。特定通話先テーブルには、通話が許可されている特定の通信端末の電話番号と、この通信端末の利用者の名前(着信時に着信元の識別情報として、表示部21に表示される名称)と、利用者を特定するための着信態様と、が記憶される。
【0032】
ここで、特定の通信端末は、着信制限設定処理部45により設定される。例えば、両親が子供に持たせる携帯電話機1では、「お父さん」と「お母さん」の電話番号が特定の通話先(通信端末)として設定される。
【0033】
待受処理部41は、電話番号をキーにして、通信端末の利用者の名前を取得し、表示部21にこの名前を表示することにより、着信元の通信端末の利用者を報知する。そして、キー入力部11により所定の操作入力を受け付けると、CPU30は通話処理部44に処理を移し、着信への応答に続いて通話処理を開始する。
【0034】
リモートコントロール処理部42は、特定通話先テーブル(図4)に登録されていない通信端末からの着信を受け付けた場合に、待受処理部41から処理依頼を受ける。そして、この着信の態様が、特定通話先テーブルに記憶された着信態様と一致する場合には、対応付けられた特定の通信端末の利用者からの解除操作であると判断する。例えば、1分間に同一の電話番号から3回の着信があれば、「お父さん」からの解除操作であると判断する。
【0035】
受け付けた着信が特定の通信端末の利用者からの解除操作であると判断されると、リモートコントロール処理部42は、電話帳データベース43を更新し、解除情報を一時記憶する。なお、この一時記憶の処理は、待受処理部41に対しての制限モードの解除(通常モードへの移行)指令に伴って、待受処理部41から電話帳データベース43へ依頼される。
【0036】
図5は、本実施形態に係る電話帳データベース43に格納される解除情報テーブルを示す図である。解除情報テーブルには、解除操作を行った着信元の通信端末の電話番号と、解除操作を行った利用者の名前と、解除操作を検出した日時と、が記憶される。例えば、「お父さん」は、予め対応付けられた自分の通信端末「090−XXXX−XXXX」(図4参照)とは異なる「03−YYYY−YYYY」から解除操作を行った場合に、この「03−YYYY−YYYY」と「お父さん」とが対応付けられ、時刻と共に一時記憶される。
【0037】
その結果、待受処理部41は、電話帳データベース43を参照することにより、「090−XXXX−XXXX」に加えて、「03−YYYY−YYYY」からの着信であっても、「お父さん」からの着信であることが判断でき、着信元情報(「お父さん」)の報知を含む報知処理の後に通話処理に移行することができる。
【0038】
なお、解除情報テーブルに一時記憶されたデータは、共に記憶された時刻から一定時間の経過後に自動的に削除される。その結果、特定通話先テーブルに登録された特定の通信端末のユーザ、例えば「お父さん」が、登録されていない他の通信端末、例えば会社の電話から上述の方法で制限モードを解除して通話を行った後、一定時間後に全くの別人がリダイヤル等することで、この会社の電話からの着呼を受け付けた際に、「お父さん」と表示することを防ぐことができる。
【0039】
図6は、本実施形態に係る携帯電話機1における各部の処理の流れを示すシーケンス図である。なお、破線より上は着信制限の解除処理を示し、破線より下は解除後の着信処理を示す。
【0040】
ステップS1では、待受処理部41は、特定通話先テーブル(図4)に登録されていない通信端末から、制限解除のための着信を受け付ける。
【0041】
ステップS2では、待受処理部41は、電話帳データベース43を参照し、特定通話先テーブル(図4)に登録されていないことを確認すると、リモートコントロール処理部42へ、着信元の電話番号と共に、リモートコントロール処理の依頼を通知する。
【0042】
ステップS3では、リモートコントロール処理部42は、電話帳データベース43を参照し、特定通話先テーブル(図4)において、待受処理部41から通知された着信態様と一致する着信態様を検出して、対応付けられた解除元情報(解除操作を行った利用者)を判定する。具体的には、着信元の電話番号と着信時刻とを一時記憶しておき、例えば、「同一電話番号から1分間に3回着信」したことを検出すると、「お父さん」の着信態様と一致するので、解除元が「お父さん」であると判定する。
【0043】
ステップS4では、リモートコントロール処理部42は、待受処理部41に対して、着信制限の解除要求を行う。この解除要求に応じて、待受処理部41は制限モードを解除して通常モードに移行させる。
【0044】
ステップS5では、待受処理部41は、電話帳データベース43に対して解除情報の一時保持を依頼する。具体的には、待受処理部41は、ステップS1にて受け付けた着信の電話番号と、特定した解除元情報(「お父さん」)と、を通知する。
【0045】
ステップS6では、電話帳データベース43は、解除情報テーブル(図5)に一時的な解除情報として、解除操作を行った通信端末の電話番号と、解除操作を行った利用者の名前とを、時刻と共に記憶する。これにより、解除情報が待受処理部41から参照可能となる。
【0046】
ステップS11では、待受処理部41は、ステップS1と同一の(解除元の)通信端末から着信を受け付ける。
【0047】
ステップS12では、待受処理部41は、電話帳データベース43に対して、ステップS11にて着信のあった電話番号を通知して、着信元情報の取得を依頼する。
【0048】
ステップS13では、電話帳データベース43は、着信のあった電話番号を、特定通話先テーブル(図4)および解除情報テーブル(図5)と照合する。これにより、電話帳データベース43は、着信元情報として、着信元通信端末の利用者の名前を取得する。
【0049】
ステップS14では、電話帳データベース43は、ステップS13にて取得した着信元の情報を、待受処理部41へ通知する。
【0050】
ステップS15では、待受処理部41は、レシーバ22またはスピーカ(図示せず)による音声や、バイブレーションモータ(図示せず)による振動で着信を報知すると共に、ステップS14にて通知された着信元の情報を表示部21に表示させて、誰からの着信であるかを報知する。
【0051】
ステップS16では、待受処理部41は、キー入力部11を介した所定の操作入力に応じて、通話処理部44に着信処理を依頼する。
【0052】
以上のように、本実施形態によれば、予め利用者の名前が登録されている特定の通信端末以外からの着信であっても、所定の着信態様を受け付けることにより、この着信態様の種類に応じて判別された上記特定の通信端末の利用者からの着信であるかのように報知処理を行うことができる。これにより、着信を受けたユーザ(子供)は、予め登録されている特定の通信端末(「お父さん」)とは異なる電話番号からの着信であっても、特定の着信元(「お父さん」)からの着信として認識することができるので、混乱なく通話を開始することができる。
【0053】
また、制限モードで着信を待受け、特定の通信端末からの着信以外は拒否される状況において、所定の着信態様を受け付けることで制限が解除されるので、制限モードでは拒否される通信端末からでも、通話を開始することができる。
【0054】
また、特定通話先テーブル(図4)とは別に解除情報テーブル(図5)を設けたことにより、特定の通信端末と一時データとを容易に区別することができるので、処理を簡略化することができる。
【0055】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0056】
例えば、上述の実施形態では、電話帳データベース43において、特定通話先テーブル(図4)と解除情報テーブル(図5)とを別々に格納したが、これには限られず、同一のテーブルにて管理してもよい。この場合には、一時データ(解除情報)を示すフラグをさらに記憶する。
【0057】
また、上述の実施形態では、一時データを一定時間の経過に応じて消去することとしたが、これには限られない。例えば、解除後に通話がなされたことに応じて消去してもよいし、所定回数の通話がなされたことに応じて消去してもよい。あるいは、別途リモートコントロール(所定の着信態様)が実行されることにより消去することとしてもよい。
【0058】
さらに、上述の実施形態では、通信端末間の通信が音声通話であるとして説明したが、これには限られず、例えば電子メールやチャット等、他の通信手段であってもよい。電子メールの場合には、着信態様として、件名や本文に所定の文字列を含めることにより、解除操作を行うことができる。
【0059】
このことにより、例えば、電子メールにて解除を行った後に音声通話を行ったり、音声通話の着信にて解除を行った後に電子メールを送信したりすることもでき、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機1の機能を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るCPU30およびメモリ34の詳細な機能を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る特定通話先テーブルを示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る解除情報テーブルを示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る携帯電話機1における各部の処理の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0061】
1 携帯電話機(通信端末)
11 キー入力部
12 マイク
21 表示部
22 レシーバ
30 CPU(待受処理部、制御部)
31 通信制御部(通信部)
32 アンテナ
33 音声制御部
34 メモリ(記憶部)
41 待受処理部
42 リモートコントロール処理部(制御部)
43 電話帳データベース(記憶部)
44 通話処理部
45 着信制限設定処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信網を介して他の通信端末との通信を行う通信部と、
少なくとも一の特定の通信端末の識別情報と、当該識別情報に対応付けられた特定の着信態様とを記憶する記憶部と、
前記通信部において着信要求を受信したことに応じて、当該着信要求元の通信端末の識別情報に基づいて、当該通信端末を表す所定の報知処理を伴って着信動作を行う待受処理部と、
前記特定の通信端末以外の他の通信端末からの着信が、前記記憶部に記憶された特定の着信態様と一致した場合、当該着信の着信元である前記他の通信端末の識別情報を、当該特定の着信態様に対応する前記特定の通信端末の識別情報と対応付けて前記記憶部に一時データとして記憶させる制御部と、を備え、
前記待受処理部は、前記通信部において着信要求を受信した場合、当該着信要求元の通信端末の識別情報が前記一時データとして記憶されていれば、当該着信要求元の通信端末に対応付けられた前記特定の通信端末からの着信として、前記所定の報知処理を行うことを特徴とする通信端末。
【請求項2】
前記待受処理部は、前記通信部において着信要求を受信した場合、直ちに着信動作を行う第1の待受けモードと、当該着信要求元の通信端末が前記特定の通信端末であったときのみに着信動作を行う第2の待受けモードとを有し、
前記制御部は、前記待受処理部が前記第2の待受けモードである場合に機能することを特徴とする請求項1に記載の通信端末。
【請求項3】
前記待受処理部は、前記特定の通信端末以外の他の通信端末からの着信が、前記記憶部に記憶された特定の着信態様と一致した場合、前記第2の待受けモードから前記第1の待受けモードへと切り替えることを特徴とする請求項2に記載の通信端末。
【請求項4】
前記記憶部は、前記一時データを、前記特定の通信端末の識別情報とは別の領域に記憶することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項5】
前記制御部は、記憶されてから所定時間が経過した前記一時データを消去することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項6】
前記特定の着信態様は、所定時間内における同一の通信端末からの音声通話の着信回数を含むことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の通信端末。
【請求項7】
前記特定の着信態様は、所定の文字列を含んだ電子メールの着信を含むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の通信端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−130183(P2010−130183A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301032(P2008−301032)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】