説明

遊技台

【課題】サブ制御部の遊技状態に基づいてメイン制御側のリール制御を行うことによって多彩な演出を行うことができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技台は、遊技者にリールの停止操作を所定の報知態様で報知する停止操作報知手段を備え、この停止操作報知手段は、第一の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、特典付与手段による次回の特典の付与状況に応じて、第一の停止操作または第二の停止操作のいずれかを報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットマシンなどに代表される遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の遊技台の一つとして、スロットマシンの基本的な機能を制御するメイン制御基板と、主としてゲームの進行における演出を制御するサブ制御基板と、を備え、メイン制御基板から送信される命令信号によってサブ制御基板を制御するように構成したスロットマシンが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような従来のスロットマシンでは、基本的な機能とゲームの進行における演出を1つの制御基板で行うと処理負荷が高くなってしまうため、メイン制御基板とサブ制御基板を搭載して処理負荷を分配させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−180723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のスロットマシンでは、遊技媒体の払出しを制御するメイン制御基板のセキュリティーを担保するために、メイン制御基板とサブ制御基板と間の通信を制限し、メイン制御基板からの一方向通信としているため、メイン制御基板側では、サブ制御基板側における制御の状況がまったく把握できず、サブ制御基板側で行われる特別遊技に見合ったメインリール制御が行えないといった問題点があった。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、メイン制御部からサブ制御部への一方向通信を採用した場合でも、サブ制御部の遊技状態に基づいてメイン制御側のリール制御を行うことによって多彩な演出を行うことができる遊技台を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるためのスタートレバーと、遊技媒体の投入によらずに遊技を行うことができる再遊技役を含む複数種類の役の内部当選の当否抽選を行う抽選手段と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップボタンと、前記抽選手段の抽選結果および前記ストップボタンの停止操作に基づいて、前記リールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、前記リール停止制御手段により停止された複数のリールの図柄組合せを判定する判定手段と、複数種類の遊技状態のうち、前記判定手段による判定結果に対応する遊技状態へ移行させる遊技状態移行手段と、を有する主制御手段と、前記主制御手段から一方向通信に構成され、遊技に関する演出制御を行う副制御手段と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の役には、当該役が内部当選し、かつ第一の停止操作がされた場合に第一図柄組合せが停止され、前記第一の停止操作とは異なる第二の停止操作がされた場合に前記第一図柄組合せとは異なる第二図柄組合せが停止される第一の役が含まれ、前記主制御手段は、前記抽選手段による当否抽選結果を示す当選情報を送信する送信手段を有し、前記副制御手段は、前記送信手段により送信された当選情報を受信する受信手段と、所定条件が成立した場合に、所定の特典を付与する特典付与手段と、を有し、前記受信手段による受信結果に基づいて、遊技者に前記停止操作を所定の報知態様で報知する停止操作報知手段を備え、該停止操作報知手段は、前記第一の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記特典付与手段による次回の特典の付与状況に応じて、前記第一の停止操作または前記第二の停止操作のいずれかを報知することを特徴とする遊技台である。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る遊技台によれば、メイン制御部からサブ制御部への一方向通信を採用した場合でも、サブ制御部の遊技状態に基づいてメイン制御側のリール制御を行うことによって多彩な演出を行うことができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係るスロットマシンの外観斜視図である。
【図2】図柄表示窓を拡大して示した正面図である。
【図3】制御部の回路ブロック図を示したものである。
【図4】各リールに施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
【図5】入賞役(条件装置)、入賞役の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出し、および備考を示した図である。
【図6】入賞役(条件装置)、入賞役の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出し、および備考を示した図である。
【図7】入賞役(条件装置)、入賞役の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出し、および備考を示した図である。
【図8】条件装置の組合せの総合名称、条件装置の組合せ、RTモード別の内部当選確率、および備考を示した図である。
【図9】主制御部のRT遷移を示した図である。
【図10】第1副制御部のモード遷移を示した図である。
【図11】(a)ARボーナス権利抽選データテーブルの一例を示した図である。(b)AR権利抽選データテーブルの一例を示した図である。(c)ATゲーム数振り分けデータテーブルの一例を示した図である。
【図12】主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】(a)第1副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第1副制御部のコマンド入力処理のフローチャートである。(c)第1副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(d)第1副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。
【図15】内部抽選時処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】(a)演出設定処理の流れを示すフローチャートである。(b)操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】RT1操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図18】RT2操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図19】RT2青AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図20】RT2青AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】RT2赤AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】RT2赤AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】RT2黒AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図24】RT2黒AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図25】RT3操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図26】RT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図27】RT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図28】RT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図29】RT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図30】RT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図31】RT4操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図32】RT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図33】RT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図34】RT4AR通常中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図35】RT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図36】RT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図37】(a)第2副制御部のCPUが実行するメイン処理のフローチャートである。(b)第2副制御部のコマンド受信割込処理のフローチャートである。(c)第2副制御部のタイマ割込処理のフローチャートである。(d)第2副制御部の画像制御処理のフローチャートである。
【図38】(a)押順ベル当選時に中リールのベル図柄を上段(図柄領域4)に停止させる停止操作が行われた場合のリールの停止制御の一例を示した図である。(b)押順ベル当選時に中リールのベル図柄を中段(図柄領域5)に停止させる停止操作が行われた場合のリールの停止制御の一例を示した図である。(c)昇格リプレイ当選時におけるリールの停止制御の一例を示した図である。
【図39】昇格リプレイに対応する図柄組合せを右下がり入賞ラインL3に停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルである。
【図40】リーチ目リプレイ当選時におけるリールの停止制御の一例を示した図である。
【図41】リーチ目リプレイ当選時におけるリールの停止制御の他の例を示した図である。
【図42】リーチ目リプレイおよび通常リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【図43】リーチ目リプレイおよび通常リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【図44】リーチ目リプレイおよび通常リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【図45】移行リプレイ当選時におけるリールの停止制御の一例を示した図である。
【図46】移行リプレイ当選時におけるリールの停止制御の他の例を示した図である。
【図47】移行リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【図48】移行リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【図49】移行リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【図50】第1副制御部のモードが通常モードから第1ATモードに移行した場合における、主制御部のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【図51】第1副制御部のモードが第1ATモードから第2ATモードに移行した場合における、主制御部のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【図52】第1副制御部のモードが第2ATモード(開始タイミング)から第2ATモード(1セット権利消化中)に移行した場合における、主制御部のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【図53】第1副制御部のモードが第2ATモード(1セット権利消化中)から第1ATモードに移行した場合における、主制御部のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【図54】当選した演出リプレイと、演出区分と、停止させる図柄組合せとの関係を示した図である。
【図55】(a)押し順ナビ(ARボーナス確定)の一例を示した図である。(b)押し順BAR狙いナビ(ARボーナス確定)の一例を示した図である。(c)逆押し7狙いナビ(ARボーナス確定)の一例を示した図である。
【図56】(a)押し順ナビ(第1ATモード)の一例を示した図である。(b)逆押し7狙いナビ(第1ATモード)の一例を示した図である。(c)押し順ナビ(第2ATモード)の一例を示した図である。(c)押し順ナビ(通常画面)の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(スロットマシン100等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
【0011】
<全体構成>
図1に示すスロットマシン100は、本体101と、本体101の正面に取り付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110乃至112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
【0012】
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110乃至112が構成されている。リール110乃至112上の図柄は、遊技者から見ると、図柄表示窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110乃至112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110乃至112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
【0013】
各々のリール110乃至112の背面には、図柄表示窓113に表示される個々の図柄を照明するためのバックライト(図示省略)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110乃至112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110乃至112を停止させる。
【0014】
図2は図柄表示窓113を拡大して示した正面図である。同図に示すように、スロットマシン100は、左リール110の中段、中リール111の中段、右リール112の中段(図柄表示領域2、5、8)によって構成される中段水平入賞ラインL1と、左リール110の上段、中リール111の上段、右リール112の上段(図柄表示領域1、4、7)によって構成される上段水平入賞ラインL2と、左リール110の上段、中リール111の中段、右リール112の下段(図柄表示領域1、5、9)によって構成される右下がり入賞ラインL3と、左リール110の下段、中リール111の中段、右リール112の上段(図柄表示領域3、5、7)によって構成される右上り入賞ラインL4の4つの入賞ラインを有している。なお、本実施形態では、左リール110の下段、中リール111の下段、右リール112の下段(図柄表示領域3、6、9)によって構成されるラインは入賞ラインから除外しているが、入賞ライン114の数は4ラインに限定されるものではない。
【0015】
ここで、入賞ラインとは、リールが停止した際に役の成立を判定するラインを指し、有効ラインとも呼ぶ。一般的には、当該遊技を開始する前は規定ライン、当該遊技でメダルの枚数の設定により設定されたラインを有効ライン、リールが停止し、役の判定を行うラインを入賞ラインと呼ぶことがあるが、入賞ラインと有効ラインとは同義である。
【0016】
図1に戻って、告知ランプ123は、例えば、後述する内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
【0017】
ベットボタン130乃至132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAXベットボタンとも言う。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。
【0018】
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130乃至132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、および、払出枚数表示器127は、7セグメント(SEG)表示器とした。
【0019】
スタートレバー135は、リール110乃至112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。即ち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130乃至132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110乃至112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
【0020】
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137乃至139が設けられている。ストップボタン137乃至139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110乃至112を個別に停止させるためのボタン型のスイッチであり、各リール110乃至112に対応づけられている。以下、ストップボタン137乃至139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作という。なお、各ストップボタン137乃至139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137乃至139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
【0021】
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。
【0022】
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示と各種証紙の貼付とを行うタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受け皿161が設けられている。
【0023】
音孔180はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能な表示装置であればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成している。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
【0024】
<制御部>
図3を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
【0025】
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、WDT(ウォッチドックタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器314が出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
【0026】
主制御部300は、0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数発生回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
【0027】
また、主制御部300には、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、等)の状態を監視している。
【0028】
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数発生回路316に出力する。この信号を受信した乱数発生回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
【0029】
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、および、ストップボタン139は、各々のストップボタン137乃至139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
【0030】
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、および、ベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130乃至132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
【0031】
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、および、リール112のインデックスセンサは、各リール110乃至112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
【0032】
主制御部300は、リール装置110乃至112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、各種ランプ338(入賞ライン表示ランプ120、告知ランプ123、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129は、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328を備えている。
【0033】
また、基本回路302には、情報出力回路334(外部集中端子板248)を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
【0034】
また、主制御部300は、電源管理部(図示しない)から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
【0035】
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
【0036】
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM406は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等を記憶する。
【0037】
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0038】
また、第1副制御部400には、音源IC418を設けており、音源IC418に出力インタフェースを介してスピーカ272、277を設けている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプおよびスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS−ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
【0039】
また、第1副制御部400には、駆動回路422が設けられ、駆動回路422に入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、等)が接続されている。
【0040】
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。第2副制御部500は、演出画像表示装置157の表示制御を含む演出装置160の各種制御を行う。なお、第2副制御部500は、例えば、液晶表示装置157の表示の制御を行う制御部、各種演出用駆動装置の制御を行う制御部(例えば、シャッタ163のモータ駆動を制御する制御部)とするなど、複数の制御部で構成するようにしてもよい。
【0041】
第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512と、を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。ROM506は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等を記憶する。
【0042】
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
【0043】
また、第2副制御部500には、シャッタ163のモータを駆動する駆動回路530を設けており、駆動回路530には出力インタフェースを介してシャッタ163を設けている。この駆動回路530は、CPU504からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
【0044】
また、第2副制御部500には、センサ回路532を設けており、センサ回路532には入力インタフェースを介してシャッタセンサ538を接続している。CPU504は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ538状態を監視している。
【0045】
また、第2副制御部500には、VDP534(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)を設けており、このVDP534には、バスを介してROM506、VRAM536が接続されている。VDP534は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM536のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
【0046】
<リールの図柄配列>
図4を用いて、上述の各リール110乃至112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
【0047】
各リール110乃至112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では9種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0〜20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0〜20は、各リール110乃至112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマにはWIN図柄、中リール111の番号0のコマにはベル図柄、右リール112の番号2のコマにはBAR図柄、がそれぞれ配置されている。なお、以下、セブン1図柄を「赤7図柄」、セブン2図柄を「青7図柄」という場合がある。
【0048】
<入賞役の種類>
次に、図5〜図7を用いて、スロットマシン100の入賞役(条件装置)の種類について説明する。なお、同図は、入賞役(条件装置)、入賞役の名称、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の払出し(メダルの払出枚数)、および備考を示した図である。ここで、本実施形態における入賞役のうち、特別役は特別遊技に移行する役として、また、再遊技役(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、これらの作動役も含まれる。
【0049】
スロットマシン100の入賞役には、特別役に分類される特別役1と、一般役に分類される再遊技役1〜34および小役1〜4がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
【0050】
<入賞役の種類/特別役>
「特別役1」(以下、「BB(ビッグボーナス)」と称する場合がある)は、入賞によって遊技状態がBB遊技状態(RT6)に移行し、ビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。本実施形態では、BBに対応する図柄組合せは、「WIN図柄−WIN図柄−WIN図柄」である。
【0051】
また、BBについてはフラグ持越しを行う。すなわち、BBに内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)とともに、遊技状態が特別役内部当選状態(RT5)に移行するが、この特別役内部当選状態(RT5)においてBBに入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でも特別役内部当選状態(RT5)が維持され、BBに対応する図柄組合せが揃ってBBに入賞する状態にある。
【0052】
<入賞役の種類/一般役>
「再遊技役1〜34」は、入賞によって次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)である。なお、以下、再遊技役1〜34を「再遊技役」、再遊技役1を「通常リプレイ」、再遊技役2を「転落リプレイ」、再遊技役3を「昇格リプレイ」、再遊技役4を「準備リプレイ」、再遊技役5〜30を「移行リプレイ(または、演出移行リプレイや演出リプレイ)1〜26」、再遊技役31〜34を「リーチ目リプレイ1〜4」と称する場合がある。また、再遊技役1〜34に対応する図柄組合せおよび払出しは同図に示す通りである。
【0053】
主制御部300における遊技状態の遷移(RT遷移)については後述するが、「再遊技役1(通常リプレイ)」は、入賞によって遊技状態を他の遊技状態に移行させない役であり、「再遊技役2(転落リプレイ)」は、入賞によって遊技状態を再遊技低確率状態(RT1)に移行させる役であり、「再遊技役3(昇格リプレイ)」は、入賞によって遊技状態を再遊技高確率状態(RT4)に移行させる役であり、「再遊技役4(準備リプレイ)」は、入賞によって遊技状態を再遊技高確率状態(RT2)に移行させる役であり、「再遊技役5〜30(移行リプレイ1〜26)」は、入賞によって遊技状態を再遊技高確率状態(RT3)に移行させる役である。
【0054】
また、再遊技役5、6(移行リプレイ1、2)を総称して「こぼしリプレイ」と称する場合があり、再遊技役7〜13(移行リプレイ3〜9)を総称して「青7系リプレイ」、「青7系演出移行リプレイ」または「青7系演出リプレイ」と称する場合があり、再遊技役14〜19(移行リプレイ10〜15)を総称して「赤7系リプレイ」、「赤7系演出移行リプレイ」または「赤7系演出リプレイ」と称する場合がある。また、再遊技役20〜30(移行リプレイ16〜26)を総称して「BAR系リプレイ」、「BAR系演出移行リプレイ」または「BAR系演出リプレイ」と称する場合があり、再遊技役31〜34(リーチ目リプレイ1〜4)を総称して「リーチ目リプレイ」と称する場合がある。
【0055】
「小役1〜4」は、入賞によって所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せおよび払出しは同図に示す通りである。なお、小役1に対応する図柄組合せ「ANY−ベル図柄−ANY」の場合、中リール111の図柄がベル図柄であればよく、左リール110と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。また、以下、小役1を「ベル」、小役2を「スイカ」、小役3を「チェリー1」、小役4を「チェリー2」と称する場合がある。
【0056】
また、図7の下段に示す「特定出目1」および「特定出目2」は、主制御部300の遊技状態の移行を伴う図柄組合せであり、当該図柄組合せが入賞ラインL3に揃った場合に、遊技状態を再遊技低確率状態(RT1)に移行させる図柄組合せである。なお、「特定出目1」および「特定出目2」を総称して「特定出目」と称する場合がある。
【0057】
<入賞役の抽選値>
次に、図8を用いて、入賞役の抽選値について説明する。なお、同図は、条件装置の組合せの総合名称、条件装置の組合せ、RTモード別の内部当選確率、および備考を示した図である。
【0058】
詳細は後述するが、スロットマシン100の遊技状態は、再遊技低確率状態(RT0〜RT1)、再遊技高確率状態(RT2〜RT4)、特別役内部当選状態(RT5)、BB遊技状態(RT6)の7種類があり、各々の遊技状態ごとに(RTモード別)に入賞役の内部当選確率が予め定められている。なお、以下、遊技状態をRT0〜RT6と称する場合がある。
【0059】
各々の入賞役の内部当選確率は、条件装置の組合せに対応付けされた抽選値を、内部抽選時に取得される乱数値の数値範囲の大きさ(本実施形態では65535)で除した値で求められる。例えば、RT0〜RT4における特別役1(BB)の内部当選確率は、それぞれ59/65536であり、RT0、RT5における再遊技役1(通常リプレイ)の名部当選確率は、それぞれ8980/65536であることを示している。
【0060】
これらの抽選値は、乱数値の数値範囲(本実施形態では0〜65535)のうちのいずれかの数値範囲に予め対応付けされ、内部抽選を実行した結果、得られた乱数値が、いずれの入賞役に対応する抽選値であったかを判定し、内部抽選役を決定する。また、抽選値は少なくとも1つの入賞役の内部当選確率を異ならせた設定1〜設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
【0061】
同図に示す内容を例示すると、NO1の「BB」は、特別役1(BB)と同義であり、遊技状態がRT0〜RT4の場合にのみ内部当選可能とされている。NO2の「通常Rep」は、再遊技役1(通常リプレイ)と同義であり、遊技状態がRT0、RT5の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0062】
NO3の「昇格Rep(AR開始演出リプレイとも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)と再遊技役3(昇格リプレイ)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、上述の第1停止操作によって中リール111を停止させた場合(第1停止中)には再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110または右リール112を停止させた場合(第1停止左または第1停止右)には再遊技役3(昇格リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この昇格Repは、遊技状態がRT4の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0063】
NO4の「準備Rep」は、再遊技役1(通常リプレイ)と再遊技役4(準備リプレイ)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、上述の第1停止操作によって左リール110または中リール111を停止させた場合(第1停止左または第1停止中)には再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役4(準備リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この準備Repは、遊技状態がRT1の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0064】
NO5の「転昇通Rep1」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役2(転落リプレイ)、および再遊技役3(昇格リプレイ)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合に(第1停止右)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役2(転落リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合(第1停止中)には再遊技役3(昇格リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この転昇通Rep1は、遊技状態がRT2、RT3の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0065】
NO6の「転昇通Rep2」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役2(転落リプレイ)、再遊技役3(昇格リプレイ)、および再遊技役5(移行リプレイ1)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役2(転落リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役3(昇格リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この転昇通Rep2は、遊技状態がRT2、RT3の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0066】
NO7の「転昇通Rep3」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役2(転落リプレイ)、再遊技役3(昇格リプレイ)、および再遊技役6(移行リプレイ2)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合に(第1停止左)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合(第1停止中)には再遊技役2(転落リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役3(昇格リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この転昇通Rep3は、遊技状態がRT2、RT3の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0067】
NO8の「転準通Rep1」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役2(転落リプレイ)、および再遊技役4(準備リプレイ)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合に(第1停止右)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役2(転落リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合(第1停止中)には再遊技役4(準備リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この転準通Rep1は、遊技状態がRT4の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0068】
NO9の「転準通Rep2」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役2(転落リプレイ)、再遊技役4(準備リプレイ)、および再遊技役5(移行リプレイ1)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役2(転落リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役4(準備リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この転準通Rep2は、遊技状態がRT4の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0069】
NO10の「転準通Rep3」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役2(転落リプレイ)、再遊技役4(準備リプレイ)、および再遊技役6(移行リプレイ2)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合に(第1停止左)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合(第1停止中)には再遊技役2(転落リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役4(準備リプレイ)に入賞するように構成されている。また、この転準通Rep3は、遊技状態がRT4の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0070】
NO11の「BAR折れRep(リーチ目演出リプレイとも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役4(準備リプレイ)、および再遊技役31〜34(リーチ目リプレイ1〜4)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって右リール112または中リール111を停止させた場合に(第1停止右、第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役4(準備リプレイ)または再遊技役31〜34(リーチ目リプレイ1〜4)に入賞するように構成されている。また、このBAR折れRepは、遊技状態がRT2の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0071】
NO12の「7Rep青L赤R(モード演出移行リプレイ1とも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、5〜19(移行リプレイ1〜15)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役5〜13(移行リプレイ1〜9(青7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15(赤7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞するように構成されている。また、この7Rep青L赤Rは、遊技状態がRT2の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0072】
NO13の「7Rep赤L青R(モード演出移行リプレイ2とも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、5〜20(移行リプレイ1〜16)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役5〜13(移行リプレイ1〜9(青7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15(赤7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞するように構成されている。また、この7Rep赤L青Rは、遊技状態がRT2の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0073】
NO14の「7Rep赤L黒R(モード演出移行リプレイ3とも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役5、6、14〜30(移行リプレイ1、2、3、10〜16)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役5、6、20〜30(移行リプレイ1、2、16〜26(BAR系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15(赤7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞するように構成されている。また、この7Rep赤L黒Rは、遊技状態がRT2の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0074】
NO15の「7Rep黒L赤R(モード演出移行リプレイ4とも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役5、6、7、14〜30(移行リプレイ1、2、3、10〜26)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役5、6、20〜30(移行リプレイ1、2、16〜26(BAR系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15(赤7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞するように構成されている。また、この7Rep黒L赤Rは、遊技状態がRT2の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0075】
NO16の「7Rep青LR(モード演出リプレイ1とも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、5〜13(移行リプレイ1〜9)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合(第1停止中)には再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合、または、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)には、再遊技役5〜13(移行リプレイ1〜9(青7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞するように構成されている。また、この7Rep青LRは、遊技状態がRT3の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0076】
NO17の「7Rep赤LR(モード演出移行リプレイ2とも称する)」は、再遊技役1(通常リプレイ)、再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は再遊技役1(通常リプレイ)に入賞し、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合(第1停止右)、または、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合(第1停止左)には再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15(赤7系リプレイまたはこぼし用リプレイ))に入賞するように構成されている。また、この7Rep赤LRは、遊技状態がRT3の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0077】
NO18の「チェリー」は、小役3、4(チェリー1、2)の組合せであり、NO19の「Fr1」は、小役2(スイカ)と同義である。また、これらのチェリーとFr1は、遊技状態がRT0〜RT5の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0078】
NO20の「Fr2」は、小役1(ベル)と同義であるが、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって左リール110を停止させた場合に(第1停止左)は中リール110のベル図柄が中段(図柄表示領域5)に停止し、第1停止操作によって左リール110以外の中リール111または右リール112を停止させた場合に(第1停止左以外)は中リール110のベル図柄が上段(図柄表示領域4)に停止するように構成されており、「押し順3択小役1」や「左正解ベル」とも称される。また、このFr2は、遊技状態がRT0〜RT5の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0079】
NO21の「Fr3」は、小役1(ベル)と小役3(チェリー1)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって中リール111を停止させた場合に(第1停止中)は中リール110のベル図柄が中段(図柄表示領域5)に停止し、第1停止操作によって中リール111以外の左リール110または右リール112を停止させた場合に(第1停止中以外)は中リール110のベル図柄が上段(図柄表示領域4)に停止するように構成されており、「押し順3択小役2」や「中正解ベル」とも称される。また、このFr3は、遊技状態がRT0〜RT5の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0080】
NO22の「Fr4」は、小役1(ベル)と小役4(チェリー2)の組合せであり、対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によって右リール112を停止させた場合に(第1停止右)は中リール110のベル図柄が中段(図柄表示領域5)に停止し、第1停止操作によって右リール112以外の左リール110または中リール111を停止させた場合に(第1停止右以外)は中リール110のベル図柄が上段(図柄表示領域4)に停止するように構成されており、「押し順3択小役3」や「右正解ベル」とも称される。また、このFr4は、遊技状態がRT0〜RT5の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0081】
NO23の「BB中Fr」は、小役1〜4(ベル、スイカ、チェリー1、チェリー2)の組合せであり、BB遊技状態(RT6)においてのみ内部当選する役である。対応する備考の項目に示すように、第1停止操作によってリール110〜112のいずれを停止させた場合でも中リール110のベル図柄が中段(図柄表示領域5)に停止するように構成されている。また、このBB中Frは、遊技状態がRT6の場合にのみ内部当選可能とされている。
【0082】
なお、中リール110のベル図柄が上段(図柄表示領域4)に停止した場合には、上段水平入賞ラインL2に、小役1に対応する「ANY−ベル図柄−ANY」の図柄組合せが揃うため、3枚(=3枚×1入賞ライン)のメダルの払い出しが行われる。また、中リール110のベル図柄が中段(図柄表示領域5)に停止した場合には、中段水平入賞ラインL1と右下がり入賞ラインL3と右上り入賞ラインL4に、小役1に対応する「ANY−ベル図柄−ANY」の図柄組合せが揃うため、9枚(=3枚×3入賞ライン)のメダルの払い出しが行われる。
【0083】
<主制御部のRT遷移>
次に、図9を用いて、主制御部300の遊技状態の遷移(RT遷移)について説明する。なお、同図は主制御部のRT遷移の一例を示した図である。
【0084】
上述のとおり、スロットマシン100の遊技状態は、再遊技低確率状態(RT0〜RT1)、再遊技高確率状態(RT2〜RT4)、特別役内部当選状態(RT5)、BB遊技状態(RT6)の7種類がある。
【0085】
<再遊技低確率状態(RT0、RT1)>
再遊技低確率状態(RT0)は、スロットマシン100の電源投入後やリセット後に最初に移行する初期の遊技状態であり、通常遊技状態とも称される。再遊技低確率状態(RT0)の内容は特に限定されないが、本実施形態では、入賞役の内部抽選の結果が概ねハズレとなる設定、または、停止表示結果がいずれの役の図柄組合せに該当しないハズレの停止表示結果が概ね導出される設定がされているとともに、再遊技役1の内部当選確率が1/7.3に設定され、当該遊技状態において獲得可能なメダルの総数が、投入したメダルの総数に満たない遊技状態である。よって、遊技者にとっては、後述する再遊技高確率状態やBB遊技状態などに比べて不利となる遊技状態である。この再遊技低確率状態(RT0)において、上述の特定出目の図柄組合せが入賞ラインL3に停止表示された場合に再遊技低確率状態(RT1)に移行する。
【0086】
再遊技低確率状態(RT1)は、上述の再遊技低確率状態(RT0)と概ね同じ遊技状態であるが、上述の準備リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合に再遊技高確率状態(RT2)に移行可能な遊技状態である点が異なっている。
【0087】
<再遊技高確率状態(RT2〜RT4)>
再遊技高確率状態(RT2〜RT4)は、再遊技役の内部当選確率が再遊技低確率状態(RT0、RT1)の1/7.3よりも高い確率である1/1.3に設定され、遊技に用いられるメダルの消費が抑えられ、小役1〜4の入賞によって所定数のメダルが払い出されることにより、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態である。よって、遊技者にとっては、上述の再遊技低確率状態に比べて有利となる遊技状態である。
【0088】
再遊技高確率状態(RT2)では、上述の移行リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合に再遊技高確率状態(RT3)に移行し、この再遊技高確率状態(RT3)では、上述の昇格リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合に再遊技高確率状態(RT4)に移行する。
【0089】
一方、再遊技高確率状態(RT3)および再遊技高確率状態(RT4)では、上述の転落リプレイに対応する図柄組合せ、または上述の特定出目の図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合に再遊技高確率状態(RT1)に移行し、再遊技高確率状態(RT4)では、上述の準備リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合に再遊技高確率状態(RT2)に移行する。
【0090】
<特別役内部当選状態(RT5)>
特別役内部当選状態(RT5)は、上述した再遊技低確率状態(RT0〜RT1)又は再遊技高確率状態(RT2〜RT4)において、特別役1(BB)に内部当選した場合に移行する遊技状態であり、BBに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させることが可能となっている遊技状態である。なお、再遊技役の内部当選確率は1/7.3に設定される。この特別役内部当選状態(RT5)では、BBに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示された場合にBB遊技状態(RT6)に移行する。
【0091】
<BB遊技状態(RT6)>
BB遊技状態(RT6)は、獲得するメダルの総数が、投入したメダルの総数を超える遊技状態であり、遊技者にとっては、上述の再遊技低確率状態や再遊技高確率状態に比べて有利となる遊技状態である。BB遊技状態(RT6)の内容は特に限定されないが、本実施形態では、上述のBB中Frに高確率(本実施形態では100%)で内部当選することによって小役1〜4に対応するメダルの払出しを受けることが可能で、予め定められた規定枚数(本実施形態では、408枚)を超えるメダルの払出しを行った場合に再遊技低確率状態(RT0)に移行する。
【0092】
<第1副制御部のモード遷移>
次に、図10を用いて、第1副制御部400のモード遷移について説明する。なお、同図は第1副制御部400のモード遷移の一例を示した図である。
【0093】
<通常モード>
通常モードは、スロットマシン100の電源投入後やリセット後に最初に移行する初期の遊技状態であり、通常モードでは、特定条件Aを満たした場合に第1ATモード(ARボーナス)に移行する。ここで、「特定条件A」とは、後述するARボーナス権利抽選の結果、通常モード中に第1ATモード1〜3のいずれかに当選し、当該第1ATモードの権利を獲得した後に主制御部300がRT3に移行することである。
【0094】
<第1ATモード(ARボーナス)>
第1ATモードは、予め継続ゲーム数が決められているATモードであり、本実施形態では、第1ATモード1(黒AB)の継続ゲーム数は40ゲーム(G)、第1ATモード2(赤AB)の継続ゲーム数は80ゲーム(G)、第1ATモード3(青AB)の継続ゲーム数は80ゲーム(G)に設定している。また、第1ATモードの権利数は最大で1に設定しており、権利をストックすることはできない。
【0095】
第1ATモード(ARボーナス)では、第1ATモード1〜3のいずれかにおいて規定ゲーム数を消化した場合に通常モードに移行する一方で、特定条件Bを満たした場合に第2ATモードに移行する。ここで、「特定条件B」とは、後述するAR権利抽選の結果、第1ATモード中に第2ATモードに当選し、当該第2ATモードの権利を獲得した後に主制御部300がRT4に移行することである。
【0096】
<第2ATモード>
第2ATモードは、継続ゲーム数が最低で50ゲームに決められているATモードであり、継続ゲーム中にさらにゲーム数の上乗せ(追加)が可能である。また、第2ATモードの権利はストックすることが可能であり、実行中の第2ATモードのゲーム数を消化した場合にストックされた権利がある場合には、当該権利に基づいて第2ATモードを新たに開始する。
【0097】
第2ATモードでは、特定条件Cを満たした場合に第1ATモード(ARボーナス)に移行する。ここで、「特定条件C」とは、後述するARボーナス権利抽選の結果、第2ATモード中に第1ATモードに当選し、当該第1ATモードの権利を獲得した後に主制御部300がRT3に移行することである。
【0098】
また、第2ATモードでは、特定条件Dを満たした場合に通常モードに移行する。ここで、「特定条件D」とは、ストックされた第2ATモードの権利が無い状態で、実行中の第2ATモードのゲーム数を消化したことである。なお、特定条件として、主制御部300の遊技状態がRT3やRT4に移行することを条件とする例を示したが、この例に限定されず、例えば、主制御部300の遊技状態がRT3やRT4に移行可能となるゲーム(例えば、内部当選した移行リプレイに対応する図柄組合せを揃えることが可能なナビを行うようにしたゲーム)に移行することを条件としてもよい。このような条件を特定条件とすれば、ナビに従った操作を敢えて行わないことによってRTの移行を遅延させて出玉の攻略を図るような行為を防止できる場合がある。
【0099】
<主制御部メイン処理>
次に、図11を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】
上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)338を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
【0101】
電源投入が行われると、まず、ステップS101で各種の初期設定を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。ステップS103ではメダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではメダルの投入の有無をチェックし、メダルの投入に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。なお、前回の遊技で再遊技に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックを行い、スタートレバー135の操作があればステップS105へ進む。
【0102】
ステップS105では投入されたメダル枚数を確定し、有効な入賞ラインを確定する。ステップS107では乱数発生回路316で発生させた乱数を取得する。ステップS109では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS107で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合、その入賞役のフラグがONになる。また、ステップS109では、更新後の遊技状態(RT0〜RT6)の情報と内部抽選結果の情報を含む内部抽選コマンドを第1副制御部400に送信するための設定を行う。
【0103】
ステップS111では内部抽選結果に基づき、リール停止制御データを選択する。ステップS113では全リール110乃至112の回転を開始させる。ステップS115では、ストップボタン137乃至139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリール110乃至112の何れかをステップS111で選択したリール停止制御データに基づいて停止させる。全リール110乃至112が停止するとステップS117へ進む。
【0104】
ステップS117では、表示判定処理を行う。ここでは、有効ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。また、ステップS117では、更新後の遊技状態(RT0〜RT6)の情報と表示判定処理の結果(有効ライン上に表示された入賞役)の情報を含む表示判定コマンドを第1副制御部400に送信するための設定を行う。
【0105】
ステップS119では払出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを入賞ライン数に応じて払い出す。ステップS121では遊技状態制御処理を行う。遊技状態制御処理では、上述のRT0〜RT6の各遊技状態の移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、遊技状態を移行する。また、ステップS121では、更新後の遊技状態(RT0〜RT6)の情報を含む遊技状態コマンドを第1副制御部400に送信するための設定を行う。以上により1ゲームが終了する。以降ステップS103へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。
【0106】
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図12を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
【0107】
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
【0108】
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
【0109】
ステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
【0110】
ステップS207では、各種遊技処理を行う。具体的には、割込みステータスを取得し(各種センサ318からの信号に基づいて各種割込みステータスを取得する)、このステータスに従った処理を行う(例えば、取得した各ストップボタン137乃至139の割込みステータスに基づいて、停止ボタン受付処理を行う)。ステップS209では、タイマ更新処理を行う。各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
【0111】
ステップS210では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ338、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。ステップS213では、リール制御処理を行う。このリール制御処理では、リール110〜112の回転や停止などの制御を行う。
【0112】
ステップS215では、コマンド設定送信処理を行い、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は本実施形態では16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施形態では、基本コマンド、スタートレバー受付コマンド、演出抽選処理に伴う演出コマンド、リール110乃至112の回転を開始に伴う回転開始コマンド、ストップボタン137乃至139の操作の受け付けに伴う停止ボタン受付コマンド、リール110乃至112の停止処理に伴う停止位置情報コマンド、メダル払出処理に伴う払出枚数コマンド及び払出終了コマンド、遊技状態を示すコマンド等)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成されている。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
【0113】
ステップS216では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。ステップS217では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS221に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS219に進む。
【0114】
ステップS219では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS221では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、主制御部メイン処理に復帰する。
【0115】
<第1副制御部400のデータテーブル>
次に、図13を用いて、第1副制御部400のROM406に予め記憶されている各種データテーブルについて説明する。
【0116】
<ARボーナス権利抽選データテーブル>
同図(a)はARボーナス権利抽選データテーブルの一例を示した図である。ARボーナス権利抽選データテーブルは、上述の条件装置と、第1ATモードの種類別に規定された抽選値と、を対応付けしたテーブルである。第1副制御部400は、このARボーナス権利抽選データテーブルと、主制御部300から受信した内部抽選結果(条件装置)と、抽選時に取得した乱数値に基づいて、第1ATモード1〜3に移行するか否かを決定するためのARボーナス権利抽選を行う。
【0117】
例えば、第1副制御部400は、主制御部300から受信した内部抽選結果が小役2(スイカ)の場合には、ARボーナス権利抽選によって、2000/32768の確率で第1ATモード1(黒AB)に移行することを決定し、1000/32768の確率で第1ATモード2(赤AB)に移行することを決定し、1000/32768の確率で第1ATモード3(青AB)に移行することを決定する。
【0118】
<AR権利抽選データテーブル>
同図(b)はAR権利抽選データテーブルの一例を示した図である。AR権利抽選データテーブルは、現在の第1ATモードの種類と、上述の条件装置と、第2ATモードの種類別に規定された抽選値と、を対応付けしたテーブルである。第1副制御部400は、このAR権利抽選データテーブルと、現在の第1ATモードの種類と、主制御部300から受信した内部抽選結果(条件装置)と、抽選時に取得した乱数値に基づいて、青7揃い(2セット)または赤7揃い(1セット)に移行するか否かを決定するためのAR権利抽選を行う。
【0119】
例えば、第1副制御部400は、現在の第1ATモードの種類が第1ATモード2(赤AB)で、主制御部300から受信した内部抽選結果が小役2(スイカ)の場合には、AR権利抽選によって、1000/32768の確率で赤7揃い(1セット)に移行することを決定し、500/32768の確率で青7揃い(2セット)に移行することを決定する。なお、本実施係形態では、第1副制御部400の遊技状態が通常モードのときに、ストップボタン137〜139を順押し以外で停止操作した場合には、所定のゲーム数(例えば、10ゲーム)の間、AR権利抽選を実行しないペナルティを与えるように構成している。
【0120】
<ATゲーム数振り分けデータテーブル>
同図(c)はATゲーム数振り分けデータテーブルの一例を示した図である。ATゲーム数振り分けデータテーブルは、上述の条件装置と、上乗せゲーム数別に規定された抽選値と、を対応付けしたテーブルである。第1副制御部400は、このATゲーム数振り分けデータテーブルと、主制御部300から受信した内部抽選結果(条件装置)と、抽選時に取得した乱数値に基づいて、第2ATモードにおける上乗せゲーム数(最小ゲーム数である50ゲームに加算されるゲーム数)を決定するための第2ATモードゲーム数抽選を行う。
【0121】
例えば、第1副制御部400は、主制御部300から受信した内部抽選結果が小役3&4(チェリー1&2)の場合には、第2ATモードゲーム数抽選によって、8000/32768の確率で10G(ゲーム)を選択し、1500/32768の確率で30G(ゲーム)を選択し、250/32768の確率で50G(ゲーム)を選択する。
【0122】
<第1副制御部400の処理>
次に、図14を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、同図(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第1副制御部400のコマンド入力処理のフローチャートである。また、同図(c)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートであり、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
【0123】
まず、同図(a)のステップS301では、各種の初期設定を行う。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
【0124】
ステップS303では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS305の処理に移行する。ステップS305では、タイマ変数に0を代入する。
【0125】
ステップS307では、同図(b)に示す第1副制御部コマンド入力処理を行う。この第1副制御部コマンド入力処理では、ステップS401において、主制御部300から受信したコマンドの中に未処理のコマンドがあるか無いかを判定し、該当する場合にはステップS403に進み、コマンドに応じた処理にジャンプする(詳細は後述する)。
【0126】
ステップS309では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS307で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。また、このステップS309では、上述の通常モード、第1ATモード、第2ATモードの各モードの移行に関する処理を行い、それらの開始条件、終了条件の成立により、モードを移行する。
【0127】
ステップS311では、ステップ309の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。ステップS313では、ステップS309の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。ステップS315では、ステップS309の処理結果に基づいて第2副制御部500に制御コマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS309で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS303へ戻る。
【0128】
次に、同図(c)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
【0129】
次に、同図(d)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
【0130】
ステップS601では、第1副制御部メイン処理におけるステップS303において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS303において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。また、ステップS603では、ステップS315で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
【0131】
<内部抽選時処理>
次に、図15を用いて、内部抽選時処理について説明する。なお、同図は内部抽選時処理の流れを示すフローチャートである。
【0132】
この内部抽選時処理は、上述の第1副制御部コマンド入力処理のステップS403において、主制御部300から内部抽選コマンドを受信した場合に行われる処理である。具体的には、ステップS701では、内部抽選コマンドに含まれる内部抽選結果を、RAM408に設けた内部抽選情報記憶領域に記憶する。
【0133】
ステップS702では、ARボーナス権利抽選処理を行う。このARボーナス権利抽選処理では、上述のARボーナス権利抽選データテーブルを用いたARボーナス権利抽選を行い、第1ATモード1〜3に移行するか否かを決定する。ARボーナス権利抽選の結果、第1ATモード1〜3に移行することが決定した場合(ARボーナス権利抽選に当選した場合)には、RAM408に設けたARボーナス権利記憶領域にARボーナスの権利ありを示す情報と、ARボーナスの種類(モード1(黒AB)、モード2(赤AB)、またはモード3(青AB))を設定し、第1ATモード1〜3に移行しないことが決定した場合(ARボーナス権利抽選に外れた場合)には、ARボーナス権利記憶領域にARボーナスの権利無しを示す情報を設定する。
【0134】
ステップS703では、AR権利抽選処理を行う。このAR権利抽選処理では、上述のAR権利抽選データテーブルを用いたAR権利抽選を行い、青7揃い(2セット)または赤7揃い(1セット)に移行するか否かを決定する。AR権利抽選の結果、青7揃い(2セット)または赤7揃い(1セット)に移行することが決定した場合(AR権利抽選に当選した場合)には、RAM408に設けたAR権利記憶領域にAR権利ありを示す情報と、ARの種類(青7揃い(2セット)または赤7揃い(1セット))を設定し、青7揃い(2セット)または赤7揃い(1セット)に移行しないことが決定した場合(AR権利抽選に外れた場合)には、AR権利記憶領域にAR権利無しを示す情報を設定する。
【0135】
ステップS704では、演出設定処理(詳細は後述)を行い、次のステップS705では、内部抽選コマンドに基づいて、その他遊技状態の処理を実行した後に処理を終了する。ステップS705のその他の処理では、例えば、主制御部300から遊技状態コマンドを受信した場合には、当該遊技状態コマンドに含まれる遊技状態(RT0〜RT6)の情報を、RAM408に設けた遊技状態記憶領域に記憶する。
【0136】
<演出設定処理>
次に、図16を用いて、上述の内部抽選時処理における演出設定処理(ステップS704)について説明する。なお、同図(a)は演出設定処理の流れを示すフローチャートであり、同図(b)は操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0137】
ステップS801では、同図(b)に示す操作手順演出設定処理を行う。この操作手順演出設定処理では、ステップS901において、いずれかの押し順役(上記図8の備考の項目において押し順が規定されている押し順リプレイ1〜15、押し順3択小役1〜3)に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS902に進み、上述の遊技状態記憶領域に記憶した遊技状態(RT0〜RT6)を参照し、RTに応じた操作手順演出にジャンプする(詳細は後述する)。なお、図示は省略するが、遊技状態がRT0の場合には、いずれかの押し順役に当選し、かつARボーナス権利抽選またはAR権利抽選のいずれかに当選したときでも、後述するナビを行わないように構成している。
【0138】
ステップS802では、その他の演出設定処理を行う。このステップS802では、例えば、BBに内部当選した場合には、BBに内部当選したことを示唆する報知(例えば、「BONUS確定」といった文字表示)を行うための演出設定などを行う。
【0139】
<RT1操作手順演出設定処理>
次に、図17を用いて、RT1操作手順演出設定処理について説明する。なお、同図はRT1操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0140】
このRT1操作手順演出設定処理は、上述の操作手順演出設定処理のステップS902において、遊技状態がRT1の場合に行われる処理である。具体的には、ステップS1001では、上述のARボーナス権利記憶領域を参照してARボーナスの権利があるか無いかを判定し、権利がある場合にはステップS1002に進み、権利がない場合には処理を終了する。
【0141】
ステップS1002では、準備Rep(通常&準備リプレイ)に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1003に進み、該当しない場合にはステップS1004に進む。
【0142】
<RT1操作手順演出設定処理/準備Rep当選>
ステップS1003では、右第1停止ナビの設定を行った後に処理を終了する。ここで、「右第1停止ナビ」とは、リール110〜112のうちの右リール112を第1停止操作によって一番目に停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいい、例えば、右リール112→左リール110→中リール111の順番でリールを停止させることを示唆する報知や、右リール112→中リール111→左リール110の順番でリールを停止させることを示唆する報知などが挙げられる。本実施形態における右第1停止ナビでは、抽選によって1/2の確率で右リール112→左リール110→中リール111の順番でリールを停止させることを示唆する報知を行い、残りの1/2の確率で右リール112→中リール111→左リール110の順番でリールを停止させることを示唆する報知を行うように構成している。上述のとおり、準備Rep(通常&準備リプレイ)に当選し、かつ第1停止右の場合には、準備リプレイに入賞することによって遊技状態をRT1からRT2に移行させることが可能なため、遊技者は右第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT1からRT2に移行させることができる。
【0143】
ステップS1004では、押順ベル(Fr2(左正解ベル)、Fr3(中正解ベル)、Fr4(右正解ベル)のいずれか)に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1005に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS1005では、Fr2(左正解ベル)に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1006に進み、該当しない場合には処理を終了する。
【0144】
<RT1操作手順演出設定処理/Fr2(左正解ベル)当選>
ステップS1006では、左第1停止ナビの設定を行った後に処理を終了する。ここで、「左第1停止ナビ」とは、リール110〜112のうちの左リール110を第1停止操作によって一番目に停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいい、例えば、左リール110→右リール112→中リール111の順番でリールを停止させることを示唆する報知や、左リール110→中リール111→右リール112の順番でリールを停止させることを示唆する報知などが挙げられる。本実施形態における左第1停止ナビでは、抽選によって1/2の確率で左リール110→右リール112→中リール111の順番でリールを停止させることを示唆する報知を行い、残りの1/2の確率で左リール110→中リール111→右リール112の順番でリールを停止させることを示唆する報知を行うように構成している。
【0145】
上述のとおり、Fr2(左正解ベル)に当選し、かつ第1停止左の場合には、中リール110のベル図柄が中段(図柄表示領域5)に停止し、中段水平入賞ラインL1と右下がり入賞ラインL3と右上り入賞ラインL4に、小役1に対応する「ANY−ベル図柄−ANY」の図柄組合せが揃うため、9枚(=3枚×3入賞ライン)のメダルの払い出しが行われることになり、遊技者は左第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば、9枚のメダルの払出しを受けることができる。
【0146】
ステップS1007では、Fr3(中正解ベル)に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1008に進み、該当しない場合(Fr4(右正解ベル)に当選した場合)にはステップS1009に進む。
【0147】
<RT1操作手順演出設定処理/Fr3(中正解ベル)当選>
ステップS1008では、中第1停止ナビの設定を行った後に処理を終了する。ここで、「中第1停止ナビ」とは、リール110〜112のうちの中リール111を第1停止操作によって一番目に停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいい、例えば、中リール111→右リール112→左リール110の順番でリールを停止させることを示唆する報知や、中リール111→左リール110→右リール112の順番でリールを停止させることを示唆する報知などが挙げられる。本実施形態における中第1停止ナビでは、抽選によって1/2の確率で中リール111→右リール112→左リール110の順番でリールを停止させることを示唆する報知を行い、残りの1/2の確率で中リール111→左リール110→右リール112の順番でリールを停止させることを示唆する報知を行うように構成している。
【0148】
上述のとおり、Fr3(中正解ベル)に当選し、かつ第1停止中の場合には、中リール110のベル図柄が中段に停止し、中段水平入賞ラインL1と右下がり入賞ラインL3と右上り入賞ラインL4に、小役1に対応する「ANY−ベル図柄−ANY」の図柄組合せが揃うため、9枚(=3枚×3入賞ライン)のメダルの払い出しが行われることになり、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば9枚のメダルの払出しを受けることができる。
【0149】
<RT1操作手順演出設定処理/Fr4(右正解ベル)当選>
ステップS1009では、上述の右第1停止ナビの設定を行った後に処理を終了する。上述のとおり、Fr4(右正解ベル)に当選し、かつ第1停止右の場合には、中リール110のベル図柄が中段に停止し、中段水平入賞ラインL1と右下がり入賞ラインL3と右上り入賞ラインL4に、小役1に対応する「ANY−ベル図柄−ANY」の図柄組合せが揃うため、9枚(=3枚×3入賞ライン)のメダルの払い出しが行われることになり、遊技者は右第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば9枚のメダルの払出しを受けることができる。
【0150】
<RT2操作手順演出設定処理>
次に、図18を用いて、RT2操作手順演出設定処理について説明する。なお、同図はRT2操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0151】
このRT2操作手順演出設定処理は、上述の操作手順演出設定処理のステップS902において、遊技状態がRT2の場合に行われる処理である。具体的には、ステップS1101では、上述のARボーナス権利記憶領域を参照してARボーナスの権利があるか無いかを判定し、権利がある場合にはステップS1102に進み、権利がない場合には処理を終了する。
【0152】
ステップS1102では、上述のARボーナス権利記憶領域を参照してARボーナスの種類が第1ATモード3(青AB)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1103のRT2青AB操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、該当しない場合にはステップS1104に進む。
【0153】
ステップS1104では、上述のARボーナス権利記憶領域を参照してARボーナスの種類が第2ATモード2(赤AB)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1105のRT2赤AB操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、該当しない場合(ARボーナスの種別が第1ATモード1(黒AB)である場合)にはステップS1106のRT2黒AB操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進む。
【0154】
<RT2青AB操作手順演出設定処理>
次に、図19〜図20を用いて、上述のRT2操作手順演出設定処理におけるRT2青AB操作手順演出設定処理(ステップS1103)について説明する。なお、同図はRT2青AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0155】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS1201では、転昇通Rep1に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1202に進んで右第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1203に進む。上述のとおり、転昇通Rep1に当選し、かつ第1停止右の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は右第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる。
【0156】
ステップS1203では、転昇通Rep2に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1204に進んで中第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1205に進む。上述のとおり、転昇通Rep2に当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる。
【0157】
ステップS1205では、転昇通Rep3に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1206に進んで左第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1207に進む。上述のとおり、転昇通Rep3に当選し、かつ第1停止左の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は左第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる。
【0158】
ステップS1207では、BAR折れRepに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1208に進み、該当しない場合にはステップS1209に進む。
【0159】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/BAR折れRep当選>
ステップS1208では、順押しBAR狙いナビ(図55の(b))の設定を行う。ここで、BAR折れRep当選時の「順押しBAR狙いナビ」とは、左リール110に施されたBAR図柄が図柄表示窓113に停止表示されるようにBAR図柄を狙いながら、左リール110→中リール111→右リール112の順番(順押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、BAR折れRepに当選し、かつ第1停止左の場合には、再遊技役4、31〜34に入賞することが可能であるが、左リール110に施されたBAR図柄を狙うことによって、再遊技役31〜34(リーチ目リプレイ1〜4)に入賞可能となる。
【0160】
後述するように、本実施形態では、ARボーナスの種別が第1ATモード1(黒AB)である場合には、BAR折れRepに当選したときでも再遊技役31〜34(リーチ目リプレイ1〜4)に入賞しないように構成しているが、ここでは、BAR図柄を狙ってもBAR図柄が入賞ラインに揃わないことによって(ARボーナスの種別が第1ATモード1(黒AB)でないことを示唆することによって)、ARボーナスの種別が第1ATモード1(赤AB)または第1ATモード1(青AB)であることを示唆している。このため、遊技者にはARボーナス(赤ABまたは青AB)という特典が付与されることが約束されることになり、遊技者の遊技意欲を高めることができる。このように、本実施形態では、リーチ目リプレイ1〜4に対応する図柄組合せ(リーチ目)は、特定の特典が付与されることを遊技者に示唆するための指標図柄となっている。なお、特定の特典が付与される場合(例えば、ARボーナスに当選している場合)と特定の特典が付与されない場合(例えば、ARボーナスに当選していない場合)で共通する特殊な出目(チャンス目とも称する)が揃うように構成すれば、特定の特典が付与されるかもしれないという期待感を遊技者に与えることができ、特定の特典を付与しないときでも遊技者の興趣を高めることができる場合がある。
【0161】
ステップS1209では、7Rep青L赤Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1210に進み、該当しない場合にはステップS1211に進む。
【0162】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/7Rep青L赤R当選>
ステップS1210では、順押し7狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep青L赤R当選時の「順押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、左リール110→中リール111→右リール112の順番(順押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep青L赤Rに当選し、かつ第1停止左の場合には、再遊技役5〜13(移行リプレイ3〜9)に入賞することが可能であるため、遊技者は順押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。ステップS1211では、7Rep赤L青Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1212に進み、該当しない場合にはステップS1213に進む。
【0163】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/7Rep赤L青R当選>
ステップS1212では、逆押し7狙いナビ(図55の(c))の設定を行う。ここで、7Rep赤L青R当選時の「逆押し7狙いナビ」とは、右リール112に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、右リール112→中リール111→左リール110の順番(逆押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep赤L青Rに当選し、かつ第1停止右の場合には、再遊技役5〜13(移行リプレイ3〜9)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。ステップS1213では、7Rep赤L黒Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1214に進み、該当しない場合にはステップS1215に進む。
【0164】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/7Rep赤L黒R当選>
ステップS1214では、中第1停止ナビの設定を行う。ここでは、青7系リプレイが含まれない7Rep赤L黒Rに当選しているため、青7系リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための順押し7狙いナビや逆押し7狙いナビを行うことなく、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための中第1停止ナビを行うことによって、遊技者には分からないように通常リプレイに入賞させるように構成している。ステップS1215では、7Rep黒L赤Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1216に進み、該当しない場合にはステップS1217に進む。
【0165】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/7Rep黒L赤R当選>
ステップS1216では、中第1停止ナビの設定を行う。ここでは、青7系リプレイが含まれない7Rep黒L赤Rに当選しているため、青7系リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための順押し7狙いナビや逆押し7狙いナビを行うことなく、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための中第1停止ナビを行うことによって、遊技者には分からないように通常リプレイに入賞させるように構成している。
【0166】
<RT2青AB操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1217〜S1222の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0167】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理>
次に、図21〜図22を用いて、上述のRT2操作手順演出設定処理におけるRT2赤AB操作手順演出設定処理(ステップS1105)について説明する。なお、同図はRT2赤AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0168】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS1301〜S1316の転昇通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1201〜S1206の転昇通Rep1〜3当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0169】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/BAR折れRep当選>
ステップS1307〜S1308のBAR折れRep当選に関する処理は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1207〜S1208のBAR折れRep当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0170】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/7Rep青L赤R当選>
ステップS1210では、逆押し7狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep青L赤R当選時の「逆押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された赤7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように赤7図柄を狙いながら、右リール112→中リール111→左リール110の順番(逆押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep青L赤Rに当選し、かつ第1停止右の場合には、再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。ステップS1311では、7Rep赤L青Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1312に進み、該当しない場合にはステップS1313に進む。
【0171】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/7Rep赤L青R当選>
ステップS1312では、順押し7狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep赤L青R当選時の「順押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された赤7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように赤7図柄を狙いながら、左リール110→中リール111→右リール112の順番(順押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep赤L青Rに当選し、かつ第1停止左の場合には、再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15)に入賞することが可能であるため、遊技者は順押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。ステップS1313では、7Rep赤L黒Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1314に進み、該当しない場合にはステップS1315に進む。
【0172】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/7Rep赤L黒R当選>
ステップS1314では、順押し7狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep赤L黒R当選時の「順押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された赤7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように赤7図柄を狙いながら、左リール110→中リール111→右リール112の順番(順押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep赤L黒Rに当選し、かつ第1停止左の場合には、再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15)に入賞することが可能であるため、遊技者は順押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。ステップS1315では、7Rep黒L赤Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1316に進み、該当しない場合にはステップS1317に進む。
【0173】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/7Rep黒L赤R当選>
ステップS1316では、逆押し7狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep黒L赤R当選時の「逆押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された赤7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように赤7図柄を狙いながら、右リール112→中リール111→左リール110の順番(逆押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep黒L赤Rに当選し、かつ第1停止右の場合には、再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。
【0174】
<RT2赤AB操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1317〜S1322の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0175】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理>
次に、図23〜図24を用いて、上述のRT2操作手順演出設定処理におけるRT2黒AB操作手順演出設定処理(ステップS1106)について説明する。なお、同図はRT2黒AB操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0176】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS1401〜S1406の転昇通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1201〜S1206の転昇通Rep1〜3当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0177】
ステップS1407では、BAR折れRepに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1408に進み、該当しない場合にはステップS1409に進む。
【0178】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/BAR折れRep当選>
ステップS1408では、中第1停止ナビまたは右第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、本実施形態では、リーチ目リプレイ1〜4に対応する図柄組合せ(リーチ目)は、ARボーナス(赤ABまたは青AB)が付与されることを遊技者に示唆するための指標図柄となっているため、ARボーナスの種別が第1ATモード1(黒AB)である場合には、BAR折れRepに当選したときでもリーチ目リプレイ1〜4に入賞させずに、中第1停止ナビまたは右第1停止ナビを行うことによって通常リプレイに入賞するように構成している。ステップS1409では、7Rep青L赤Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1410に進み、該当しない場合にはステップS1411に進む。
【0179】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/7Rep青L赤R当選>
ステップS1410では、中第1停止ナビを行う。ここでは、BAR系リプレイが含まれない7Rep青L赤Rに当選しているため、BAR系リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための順押しBAR狙いナビや逆押しBAR狙いナビを行うことなく、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための中第1停止ナビを行うことによって、遊技者には分からないように通常リプレイに入賞させるように構成している。ステップS1411では、7Rep赤L青Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1412に進み、該当しない場合にはステップS1413に進む。
【0180】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/7Rep赤L青R当選>
ステップS1412では、中第1停止ナビを行う。ここでは、BAR系リプレイが含まれない7Rep赤L青Rに当選しているため、BAR系リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための順押しBAR狙いナビや逆押しBAR狙いナビを行うことなく、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための中第1停止ナビを行うことによって、遊技者には分からないように通常リプレイに入賞させるように構成している。ステップS1413では、7Rep赤L黒Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1414に進み、該当しない場合にはステップS1415に進む。
【0181】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/7Rep赤L黒R当選>
ステップS1414では、逆押しBAR狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep赤L黒R当選時の「逆押しBAR狙いナビ」とは、左リール110に施されたBAR図柄が図柄表示窓113に停止表示されるようにBAR図柄を狙いながら、右リール112→中リール111→左リール110の順番(逆押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep赤L黒Rに当選し、かつ第1停止右の場合には、再遊技役5、6、20〜30(移行リプレイ1、2、16〜26)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押しBAR狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。ステップS1415では、7Rep黒L赤Rに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1416に進み、該当しない場合にはステップS1417に進む。
【0182】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/7Rep黒L赤R当選>
ステップS1416では、順押しBAR狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep黒L赤R当選時の「順押しBAR狙いナビ」とは、左リール110に施されたBAR図柄が図柄表示窓113に停止表示されるようにBAR図柄を狙いながら、左リール110→中リール111→右リール112の順番(順押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep黒L赤Rに当選し、かつ第1停止左の場合には、再遊技役5、6、20〜30(移行リプレイ1、2、16〜26)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押しBAR狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT2からRT3に移行させることができる。
【0183】
<RT2黒AB操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1417〜S1422の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0184】
<RT3操作手順演出設定処理>
次に、図25を用いて、RT3操作手順演出設定処理について説明する。なお、同図はRT3操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0185】
このRT3操作手順演出設定処理は、上述の操作手順演出設定処理のステップS902において、遊技状態がRT3の場合に行われる処理である。具体的には、ステップS1501では、ARボーナス中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1506に進み、該当しない場合にはステップS1502に進む。ステップS1502では、ARボーナス終了後状態であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1503に進み、該当しない場合(例えば、ARボーナスの権利なしにRT3へ移行させる行為を行った場合、不正行為を含む)には処理を終了する。ステップS1503では、AR権利残りストック数が1以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS1504のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、該当しない場合にはステップS1505のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進む。
【0186】
ステップS1506では、ARボーナス通常中であるか否か(AR当選無しか否か)を判定し、ARボーナス通常中の場合にはステップS1507のRT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、ARボーナス通常中ではない場合にはステップS1508に進む。より具体的には、このステップS1506では、AR当選ありの場合に、当選したAR権利のうち、モード演出リプレイ1を用いてARボーナス(青7揃い(2セット))の当選を示唆する演出を行ったかどうか、または、モード演出リプレイ2を用いてARボーナス(赤7揃い(1セット))の当選を示唆する演出を行ったかどうかを判定し、当該演出を行っていないAR権利が残っている場合には、ステップS1508に進む。
【0187】
ステップS1508では、上述のAR権利記憶領域に記憶しているARの種類を参照し、青7揃い(2セット)に内部当選しているか否かを判定し、該当する場合にはステップS1509のRT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、該当しない場合(赤7揃い(1セット)に内部当選している場合)にはステップS1510のRT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進む。
【0188】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理>
次に、図26を用いて、上述のRT3操作手順演出設定処理におけるRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理(ステップS1504)について説明する。なお、同図はRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0189】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS1601では、転昇通Rep1に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1602に進んで中第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1603に進む。上述のとおり、転昇通Rep1に当選し、かつ第1停止中の場合には、昇格リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることができる。
【0190】
ステップS1603では、転昇通Rep2に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1604に進んで左第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1605に進む。上述のとおり、転昇通Rep2に当選し、かつ第1停止左の場合には、昇格リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は左第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることができる。
【0191】
ステップS1605では、転昇通Rep3に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1606に進んで右第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1607に進む。上述のとおり、転昇通Rep3に当選し、かつ第1停止右の場合には、昇格リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は右第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることができる。ステップS1607では、7Rep青LRに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1608に進み、該当しない場合にはステップS1609に進む。
【0192】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/7Rep青LR当選>
ステップS1608では、中第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、7Rep青LRに当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができるが、遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることはできない。ステップS1609では、7Rep赤LRに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1610に進み、該当しない場合にはステップS1611に進む。
【0193】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/7Rep赤LR当選>
ステップS1610では、中第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、7Rep赤LRに当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができるが、遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることはできない。
【0194】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1611〜S1616の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0195】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理>
次に、図27を用いて、上述のRT3操作手順演出設定処理におけるRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理(ステップS1505)について説明する。なお、同図はRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0196】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS1701では、転昇通Rep1に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1702に進んで右第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1703に進む。上述のとおり、転昇通Rep1に当選し、かつ第1停止右の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができるが、遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることはできない。
【0197】
ステップS1703では、転昇通Rep2に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1704に進んで中第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1705に進む。上述のとおり、転昇通Rep2に当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができるが、遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることはできない。
【0198】
ステップS1705では、転昇通Rep3に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1706に進んで左第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS1707に進む。上述のとおり、転昇通Rep3に当選し、かつ第1停止左の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができるが、遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させることはできない。
【0199】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理/7Rep青LR当選、7Rep赤LR当選>
ステップS1707〜S1710の7Rep青LR当選および7Rep赤LR当選に関する処理は、上述のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理のステップS1607〜1610の7Rep青LR当選および7Rep赤LR当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0200】
<RT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1711では、押順ベルに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1712に進んでナビを行わないナビなしの設定を行い、該当しない場合には処理を終了する。なお、このRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理では、ステップS1701〜S1710の押し順リプレイに対する処理ではナビを行うのに対して、ステップS1711〜S1712の押順ベルに対する処理ではナビを行わない構成とすることで、AR権利のストック無しでも3枚ベル入賞(特定出目の表示)まで遊技者にストックがあるかもしれないという期待感を持続させるようにしている。
【0201】
<RT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理>
次に、図28を用いて、上述のRT3操作手順演出設定処理におけるRT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理(ステップS1507)について説明する。なお、同図はRT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0202】
<RT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選、7Rep青LR当選、7Rep赤LR当選>
ステップS1801〜S1810の転昇通Rep1〜3当選、7Rep青LR当選、7Rep赤LR当選に関する処理は、上述のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理のステップS1701〜1710の転昇通Rep1〜3当選、7Rep青LR当選、7Rep赤LR当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0203】
<RT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1811〜S1816の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0204】
<RT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理>
次に、図29を用いて、上述のRT3操作手順演出設定処理におけるRT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理(ステップS1509)について説明する。なお、同図はRT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0205】
<RT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS1901〜S1906の転昇通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理のステップS1701〜1706の転昇通Rep1〜3当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。ステップS1907では、7Rep青LRに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1908に進み、該当しない場合にはステップS1909に進む。
【0206】
<RT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理/7Rep青LR当選>
ステップS1908では、逆押し7狙いナビ(図56の(b))の設定を行う。ここで、7Rep青LR当選時の「逆押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、右リール112→中リール111→左リール110の順番(逆押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep青LRに当選し、かつ第1停止右の場合には、再遊技役5〜13(移行リプレイ1〜9)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態を移行させることはできないが、ARボーナス(青7揃い(2セット))に当選していることを知ることができる。ステップS1909では、7Rep赤LRに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS1910に進み、該当しない場合にはステップS1911に進む。
【0207】
<RT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理/7Rep赤LR当選>
ステップS1910では、中第1停止ナビの設定を行う。ここでは、青系リプレイが含まれない7Rep赤LRに当選しているため、青系リプレイに対応する図柄組合せを揃えるためのナビを行うことなく、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための(赤系リプレイに対応する図柄組合せを揃えないように回避するための)中第1停止ナビを行うことによって、遊技者には分からないように通常リプレイに入賞させるように構成している。
【0208】
<RT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS1911〜S1916の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0209】
<RT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理>
次に、図30を用いて、上述のRT3操作手順演出設定処理におけるRT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理(ステップS1510)について説明する。なお、同図はRT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0210】
<RT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理/転昇通Rep1〜3当選>
ステップS2001〜S2006の転昇通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理のステップS1701〜1706の転昇通Rep1〜3当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。ステップS2007では、7Rep青LRに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2008に進み、該当しない場合にはステップS2009に進む。
【0211】
<RT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理/7Rep青LR当選>
ステップS2008では、中第1停止ナビの設定を行う。ここでは、赤系リプレイが含まれない7Rep青LRに当選しているため、赤系リプレイに対応する図柄組合せを揃えるためのナビを行うことなく、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃えるための(青系リプレイに対応する図柄組合せを揃えないように回避するための)中第1停止ナビを行うことによって、遊技者には分からないように通常リプレイに入賞させるように構成している。ステップS2009では、7Rep赤LRに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2010に進み、該当しない場合にはステップS2011に進む。
【0212】
<RT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理/7Rep赤LR当選>
ステップS2010では、逆押し7狙いナビの設定を行う。ここで、7Rep赤LR当選時の「逆押し7狙いナビ」とは、左リール110に施された赤7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように赤7図柄を狙いながら、右リール112→中リール111→左リール110の順番(逆押し)でリールを停止させることを示唆(ナビゲート)する報知をいう。上述のとおり、7Rep赤LRに当選し、かつ第1停止右の場合には、再遊技役5、6、14〜19(移行リプレイ1、2、10〜15)に入賞することが可能であるため、遊技者は逆押し7狙いナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態を移行させることはできないが、ARボーナス(赤7揃い(1セット))に当選していることを知ることができる。
【0213】
<RT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS2011〜S2016の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0214】
<RT4操作手順演出設定処理>
次に、図31を用いて、RT4操作手順演出設定処理について説明する。なお、同図はRT4操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0215】
このRT4操作手順演出設定処理は、上述の操作手順演出設定処理のステップS902において、遊技状態がRT4の場合に行われる処理である。具体的には、ステップS2101では、AR通常中(継続G数が残っている状態)であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2106に進み、該当しない場合にはステップS2102に進む。ステップS2102では、AR終了待機中であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2103に進み、該当しない場合には処理を終了する。ステップS2103では、AR権利残りストック数が1以上であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2104のRT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、該当しない場合にはステップS2105のRT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進む。
【0216】
ステップS2106では、ARボーナスの権利があるか無いかを判定し、権利がない場合にはステップS2107のRT4AR通常中操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、権利がある場合にはステップS2108に進む。ステップS2108では、ARボーナスに当選したことを告知するゲームであるか否かを判定し、該当しない場合にはステップS2109に進み、該当する場合にはステップS2112のRT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進む。
【0217】
ステップS2109では、ARボーナスに当選したことを告知した後であるか否かを判定し、該当する場合にはステップS2110のRT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理(詳細は後述)に進み、該当しない場合にはステップS2111のRT4AR通常中操作手順演出設定処理に進む。
【0218】
<RT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理>
次に、図32を用いて、上述のRT4操作手順演出設定処理におけるRT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理(ステップS2104)について説明する。なお、同図はRT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0219】
<RT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/転準通Rep1〜3当選>
ステップS2201では、転準通Rep1に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2202に進んで右第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS2203に進む。上述のとおり、転準通Rep1に当選し、かつ第1停止右の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる。
【0220】
ステップS2203では、転準通Rep2に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2204に進んで中第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS2205に進む。上述のとおり、転準通Rep2に当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる。
【0221】
ステップS2205では、転準通Rep3に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2206に進んで左第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS2207に進む。上述のとおり、転準通Rep3に当選し、かつ第1停止左の場合には、通常リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば次回の遊技でメダルの投入を行うことなく遊技を行うことができる。ステップS2207では、昇格Repに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2208に進み、該当しない場合にはステップS2209に進む。
【0222】
<RT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/昇格Rep当選>
ステップS2208では、右第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、昇格Repに当選し、かつ第1停止右の場合には昇格リプレイ(AR開始演出リプレイ)に入賞することが可能であり、ここでは、昇格リプレイ(AR開始演出リプレイ)に対応する図柄組合せ(停止出目)を揃えることによって次のゲームからARが開始されることを示唆する演出を行う。また、この昇格リプレイ(AR開始演出リプレイ)に対応する図柄組合せは、遊技状態をRT3からRT4に移行(昇格)させる昇格リプレイと同一の図柄組合せとしているが、ここでは遊技状態の移行(昇格)は行わない。したがって、遊技状態が高確RTのままの状態でARを開始することが可能な遊技台であっても、遊技者は停止出目によってARの開始を把握することができる。なお、順押し以外の停止操作にペナルティがあり、原則として順押しを前提とする遊技を採用しているときは、順押しで昇格リプレイに対応する図柄組合せが停止表示されるように構成した上で、ナビの表示を行わなくてもよい。
【0223】
<RT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS2209〜S2214の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0224】
<RT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理>
次に、図33を用いて、上述のRT4操作手順演出設定処理におけるRT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理(ステップS2105)について説明する。なお、同図はRT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0225】
<RT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理/転準通Rep1〜3当選>
ステップS2301〜S2306の転準通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理のステップ2101〜2106の転準通Rep1〜3当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。ステップS2307では、昇格Repに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2308に進み、該当しない場合にはステップS2309に進む。
【0226】
<RT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理/昇格Rep当選>
ステップS2308では、中第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、昇格Repに当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能であり、ここでは、ARが開始されるタイミングではないため、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃え、昇格リプレイ(AR開始演出リプレイ)に対応する図柄組合せを揃えないように構成している。
【0227】
<RT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS2309では、押順ベルに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2310に進んでナビを行わないナビなしの設定を行い、該当しない場合には処理を終了する。なお、このRT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理では、ステップS2301〜S2308の押し順リプレイに対する処理ではナビを行うのに対して、ステップS2309〜S2310の押順ベルに対する処理ではナビを行わない構成とすることで、AR権利のストック無しでも3枚ベル入賞(特定出目の表示)まで遊技者にストックがあるかもしれないという期待感を持続させるようにしている。
【0228】
<RT4AR通常中操作手順演出設定処理>
次に、図34を用いて、上述のRT4操作手順演出設定処理におけるRT4AR通常中操作手順演出設定処理(ステップS2107、S2111)について説明する。なお、同図はRT4AR通常中操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0229】
<RT4ARボーナス通常中操作手順演出設定処理/転準通Rep1〜3当選、昇格Rep当選>
ステップS2401〜S2408の転準通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理のステップS1701〜1710の転準通Rep1〜3当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。ステップS2407では、昇格Repに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2408に進み、該当しない場合にはステップS2409に進む。
【0230】
<RT4AR通常中操作手順演出設定処理/昇格Rep当選>
ステップS2408では、中第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、昇格Repに当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能であり、ここでは、ARが開始されるタイミングではないため、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃え、昇格リプレイ(AR開始演出リプレイ)に対応する図柄組合せを揃えないように構成している。
【0231】
<RT4ARボーナス通常中操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS2409〜S2414の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0232】
<RT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理>
次に、図35を用いて、上述のRT4操作手順演出設定処理におけるRT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理(ステップS2110)について説明する。なお、同図はRT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0233】
<RT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理/転準通Rep1〜3当選>
ステップS2501では、転準通Rep1に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2502に進んで中第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS2503に進む。上述のとおり、転準通Rep1に当選し、かつ第1停止中の場合には、準備リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は中第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT4からRT2に移行させることが可能である。
【0234】
ステップS2503では、転準通Rep2に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2504に進んで左第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS2505に進む。上述のとおり、転準通Rep2に当選し、かつ第1停止左の場合には、準備リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は左第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT4からRT2に移行させることが可能である。
【0235】
ステップS2505では、転準通Rep3に当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2506に進んで右第1停止ナビの設定を行い、該当しない場合にはステップS2507に進む。上述のとおり、転準通Rep3に当選し、かつ第1停止右の場合には、準備リプレイに入賞することが可能なため、遊技者は右第1停止ナビに従ったリールの停止操作を行えば遊技状態をRT4からRT2に移行させることが可能である。ステップS2507では、昇格Repに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2508に進み、該当しない場合にはステップS2509に進む。
【0236】
<RT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理/昇格Rep当選>
ステップS2508では、中第1停止ナビの設定を行う。上述のとおり、昇格Repに当選し、かつ第1停止中の場合には、通常リプレイに入賞することが可能であり、ここでは、ARが開始されるタイミングではないため、通常リプレイに対応する図柄組合せを揃え、昇格リプレイ(AR開始演出リプレイ)に対応する図柄組合せを揃えないように構成している。
【0237】
<RT4ARボーナス告知後操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS2509〜S2514の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0238】
<RT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理>
次に、図36を用いて、上述のRT4操作手順演出設定処理におけるRT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理(ステップS2112)について説明する。なお、同図はRT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0239】
<RT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理/転準通Rep1〜3当選、昇格Rep当選>
ステップS2601〜S2606の転準通Rep1〜3当選に関する処理は、上述のRT4AR了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理のステップS2101〜2106の処理と同一であるため、その説明は省略する。ステップS2607では、昇格Repに当選したか否かを判定し、該当する場合にはステップS2608に進んでナビを行わないナビなしの設定を行い、該当しない場合にはステップS2609に進む。ここで、ステップS2608において昇格Repに当選しているにも関わらずナビを行っていないのは、AR中、かつナビ無しの状態において昇格Rep(AR開始演出リプレイ)に対応する図柄組合せ(停止出目)を揃えることによって、ARボーナスのストックがあることを停止出目で示唆するためである。
【0240】
<RT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理/押順ベル当選>
ステップS2609〜S2614の押順ベル当選に関する処理は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1004〜S1009の押順ベル当選に関する処理と同一であるため、その説明は省略する。
【0241】
<第2副制御部500の処理>
次に、図37を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、同図(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートであり、同図(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。また、同図(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートであり、同図(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
【0242】
まず、ステップS2701では各種の初期設定を行う。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。ステップS2703では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS2705の処理に移行する。ステップS2705では、タイマ変数に0を代入する。
【0243】
ステップS2707では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404からコマンドを受信したか否かを判別する。ステップS2709では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS2707で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。この処理には、例えば、演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
【0244】
ステップS2711では、ステップS2709の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS2709読み出した演出データの中にシャッタ制御の命令がある場合には、この命令に対応するシャッタ制御を行う。
【0245】
ステップS2713では、ステップS2709の処理結果に基づいて画像制御処理を行う。例えば、ステップS2709で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行い(詳細は後述する)、ステップS2703へ戻る。
【0246】
次に、同図(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS2801では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
【0247】
次に、同図(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
【0248】
ステップS2901では、同図(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS2703において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS2703において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS2903では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
【0249】
次に、同図(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS2713の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示した図である。
【0250】
ステップS3001では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP534のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM536の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM536への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP534は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM536に転送する。その後、VDP534は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
【0251】
ステップS3003では、VDP534からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS3005に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。ステップS3005では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS3001でVRAM536に転送した画像データに基づいてVRAM536の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM536の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP534に指示する。VDP534はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
【0252】
ステップS3007では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP534に画像の描画開始を指示する。VDP534は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
【0253】
ステップS3009では、画像の描画終了に基づくVDP534からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS3011に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。ステップS3011では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する
<押順ベル当選時のリール停止制御>
次に、図38(a)、(b)を用いて、上述の押順ベル当選時におけるリール110〜112の停止制御について説明する。なお、同図(a)は押順ベル当選時に中リール111のベル図柄を上段(図柄領域4)に停止させる停止操作が行われた場合のリールの停止制御の一例を示した図であり、同図(b)は押順ベル当選時に中リール111のベル図柄を中段(図柄領域5)に停止させる停止操作が行われた場合のリールの停止制御の一例を示した図である。
【0254】
主制御部300は、Fr2(左正解ベル)に当選と判定し、かつ中リール111または右リール112が第1停止された場合、Fr3(中正解ベル)に当選と判定し、かつ左リール110または右リール112が第1停止された場合、Fr4(右正解ベル)に当選と判定し、かつ左リール110または中リール111が第1停止された場合のいずれかに該当するときは、図38(a)に示すように、上段水平入賞ラインL2に3つのベル図柄の組合せが停止表示され、かつ、右下がり入賞ラインL3に特定出目1または特定出目2が停止表示されるようにリール110〜112の停止制御を行う。
【0255】
また、主制御部300は、Fr2(左正解ベル)に当選と判定し、かつ左リール110が第1停止された場合、Fr3(中正解ベル)に当選と判定し、かつ中リール111が第1停止された場合、Fr4(右正解ベル)に当選と判定し、かつ右リール112が第1停止された場合のいずれかに該当するときは、同図(b)に示すように、右下がり入賞ラインL3(または右上り入賞ラインL4)に3つのベル図柄の組合せが停止表示され、かついずれの入賞ライン上にも特定出目1または特定出目2が停止表示されないようにリール110〜112の停止制御を行う。
【0256】
一方、第1副制御部400は、例えば、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1001においてARボーナスの権利があると判定され、ステップS1005においてFr2(左正解ベル)に当選と判定した場合には、ステップS1006の左第1停止ナビを行い、ステップS1007においてFr3(中正解ベル)に当選と判定した場合には、ステップS1008の中第1停止ナビを行い、ステップS1007においてFr4(右正解ベル)に当選と判定した場合にはステップS1009の右第1停止ナビを行う。
【0257】
よって、押順ベルに当選した場合において、第1副制御部400が行うナビに従った停止操作が行われなかったとき(例えば、左第1停止ナビが行われた場合に中リール111または右リール112を第1停止させたとき)は、上述のリール停止制御によって、上段水平入賞ラインL2に3つのベル図柄の組合せが停止表示され、かつ、右下がり入賞ラインL3に特定出目1または特定出目2が停止表示される。一方、第1副制御部400が行うナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、左第1停止ナビが行われた場合に左リール110を第1停止させたとき)は、上述のリール制御によって、右下がり入賞ラインL3(または右上り入賞ラインL4)に3つのベル図柄の組合せを停止表示される。
【0258】
なお、右上り入賞ラインL4に3つのベル図柄の組合せが停止表示されるようにリール110〜112の停止制御を行った場合には、左リール110の下段、中リール111の下段、右リール112の下段(図柄表示領域3、6、9)にRT1移行役に対応する図柄組合せが停止表示される場合があるが、本実施形態では図柄表示領域3、6、9は入賞ラインから除外しているため、RT1移行役に入賞することはない。
【0259】
<昇格リプレイ当選時のリール停止制御>
次に、図38(c)および図39(a)〜(c)を用いて、上述の昇格リプレイ当選時におけるリール110〜112の停止制御について説明する。なお、図38(c)は昇格リプレイ当選時におけるリールの停止制御の一例を示した図であり、図39(a)〜(c)は、昇格リプレイに対応する図柄組合せを右下がり入賞ラインL3に停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルである。
【0260】
主制御部300は、昇格Repに当選と判定し、かつ左リール110または右リール112が第1停止された場合、転昇通Rep1に当選と判定し、かつ中リール111が第1停止された場合、転昇通Rep2に当選と判定し、かつ左リール110が第1停止された場合、転昇通Rep3に当選と判定し、かつ右リール112が第1停止された場合のいずれかに該当するときは、図39に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う。
【0261】
具体的には、左リール110を停止させる場合には、図39(a)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が左リール110の中段(図柄表示領域2)で停止するように左リール110の停止制御を行う。例えば、回転している左リール110の図柄位置8のベル図柄が、左リール110の中段(図柄表示領域2)の位置で左リール110の停止操作が行われた場合には、左リール110の中段(図柄表示領域2)に図柄位置5のリプレイ図柄を3コマ引き込む停止制御が行われる。このような停止制御により、左リール110の上段(図柄表示領域1)には図柄位置4、8、12、17、20のベル図柄のいずれかが停止することになる。
【0262】
また、中リール111を停止させる場合には、同図(b)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が中リール111の中段(図柄表示領域5)で停止するように中リール111の制御を行う。例えば、回転している中リール111の図柄位置8のベル図柄が、中リール111の中段(図柄表示領域5)の位置で中リール111の停止操作が行われた場合には、中リール111の中段(図柄表示領域5)に図柄位置7のリプレイ図柄を1コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、中リール111の中段(図柄表示領域5)には図柄位置3、7、11、16、20のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0263】
また、右リール112を停止させる場合には、同図(c)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が右リール112の中段(図柄表示領域8)で停止するように右リール112の制御を行う。例えば、回転している右リール112の図柄位置8のリプレイ図柄が、右リール112の中段(図柄表示領域8)の位置で右リール112の停止操作が行われた場合には、右リール112の中段(図柄表示領域8)に図柄位置7のベル図柄を1コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、右リール112の下段(図柄表示領域9)には図柄位置0、4、8、12、17のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0264】
すなわち、図39(a)〜(c)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う結果、図38(c)に示すように、右下がり入賞ラインL3には昇格リプレイに対応する図柄組合せ(ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄)が停止表示される。
【0265】
また、第1副制御部400は、上述のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理のステップS1601において転昇通Rep1に当選と判定した場合には、中第1停止ナビを行い、ステップS1603において転昇通Rep2に当選と判定した場合には、ステップS1604の左第1停止ナビを行い、ステップS1605において転昇通Rep3に当選と判定した場合には、ステップS1606の右第1停止ナビを行う。
【0266】
この場合に、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、中第1停止ナビが行われた場合に中リール111を第1停止させたとき)は、上述のリール停止制御によって、右下がり入賞ラインL3に昇格リプレイに対応する図柄組合せ(ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄)、すなわち、遊技状態がRT3からRT4に移行され、当該遊技状態の移行に伴って次のゲームからARが開始されることを示唆する図柄組合せが停止表示される。
【0267】
さらに、第1副制御部400は、上述のRT4AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理のステップS2107において昇格Repに当選と判定した場合には、右第1停止ナビを行う。
【0268】
この場合に、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、右第1停止ナビが行われた場合に右リール112を第1停止させたとき)は、上述のリール停止制御によって、右下がり入賞ラインL3に昇格リプレイに対応する図柄組合せ(ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄)、すなわち、遊技状態はRT4のままで移行しないが、次のゲームからARが開始されることを示唆する図柄組合せが停止表示される。
【0269】
<リーチ目リプレイ当選時のリール停止制御>
次に、図40〜図44を用いて、上述のリーチ目リプレイ当選時におけるリール110〜112の停止制御について説明する。なお、図40はリーチ目リプレイ当選時にナビにおけるリールの停止制御の一例を示した図であり、図41はリーチ目リプレイ当選時におけるリールの停止制御の他の例を示した図である。また、図42〜図44は、リーチ目リプレイおよび通常リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【0270】
主制御部300は、BAR折れRepに当選と判定し、かつ左リール110に施されたBAR図柄が図柄表示窓113に停止表示されるようにBAR図柄を狙いながら、順押しでリールが停止されたときは、図42(a)、図43(a)および図44(a)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う。
【0271】
具体的には、左リール110を停止させる場合には、図42(a)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が左リール110の中段(図柄表示領域2)で停止するように左リール110の制御を行う。例えば、回転している左リール110の図柄位置8のベル図柄が、左リール110の中段(図柄表示領域2)の位置で左リール110の停止操作が行われた場合には、左リール110の中段(図柄表示領域2)に図柄位置5のリプレイ図柄を3コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、図柄位置6のBAR図柄が左リール110の下段(図柄表示領域3)に、また、図柄位置0、9、11、16のリプレイ図柄のいずれかが左リール110の上段(図柄表示領域1)に停止することになる。すなわち、図柄位置6のBAR図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置6〜9)に左リール110の停止操作を行えば、左リール110の下段(図柄表示領域3)に図柄位置6のBAR図柄を停止表示させることができる。
【0272】
また、中リール111を停止させる場合には、図43(a)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が中リール111の中段(図柄表示領域5)で停止するように中リール111の制御を行う。例えば、回転している中リール111の図柄位置8のベル図柄が、中リール111の中段(図柄表示領域5)の位置で中リール111の停止操作が行われた場合には、中リール111の中段(図柄表示領域5)に図柄位置6のWIN図柄を2コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、中リール111の中段(図柄表示領域5)には図柄位置2のBAR図柄、図柄位置6のWIN図柄、図柄位置10、19のスイカ図柄、図柄位置14のセブン2図柄のいずれかが停止することになる。
【0273】
また、右リール112を停止させる場合には、図44(a)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が右リール112の中段(図柄表示領域8)で停止するように右リール112の制御を行う。例えば、回転している右リール112の図柄位置8のリプレイ図柄が、右リール112の中段(図柄表示領域8)の位置で右リール112の停止操作が行われた場合には、右リール112の中段(図柄表示領域8)に図柄位置5のブランク1図柄を3コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、右リール112の上段(図柄表示領域7)には図柄位置0、4、8、12、17のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0274】
すなわち、図42(a)、図43(a)および図44(a)の左側に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う結果、左リール110の図柄位置6のBAR図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置6〜9)に左リール110の停止操作が行われたときは、図40(c)、(e)に示すように、右上がり入賞ラインL4にはリーチ目リプレイ1〜4に対応する図柄組合せのいずれかを停止表示させる。なお、図40(b)に示す例では、左リール110の下段(図柄表示領域3)と中リール111の中段(図柄表示領域5)にBAR図柄が停止表示され、右上がり入賞ラインL4上に「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」を揃えることが可能なテンパイ状態となっているが、上述のとおり、右リール112の上段(図柄表示領域7)にはリプレイ図柄のみが停止されるようにリールの停止制御が行われるため、右リール112の上段(図柄表示領域7)にBAR図柄を狙ったとしても、右上がり入賞ラインL4上に「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」が揃うことはない。
【0275】
一方、左リール110の図柄位置6のBAR図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置6〜9)に左リール110の停止操作が行われなかったときは、図41に示すように、上段水平入賞ラインL2には準備リプレイに対応する図柄組合せ(リプレイ図柄−チェリー図柄−ベル図柄)を停止表示させる。なお、この準備リプレイも、特典が付与され、かつナビに従った操作を行った場合にのみ停止表示される入賞役であるため、リーチ目リプレイ1〜4と同じ役目を果たしている。
【0276】
また、第1副制御部400は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1207においてBAR折れRepに当選と判定した後にステップS1208の順押しBAR狙いナビを行う。
【0277】
よって、リーチ目リプレイ当選時において、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、左リール110に施されたBAR図柄が図柄表示窓113に停止表示されるようにBAR図柄を狙いながら、順押しでリールを停止させたとき)は、上述のリール停止制御により、右上がり入賞ラインL4にはリーチ目リプレイ1〜4に対応する図柄組合せのいずれかが停止表示される。一方、ナビに従った停止操作が行われたが、左リール110の図柄位置6のBAR図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置6〜9)に左リール110の停止操作が行われなかったときは、上述のリール停止制御により、上段水平入賞ラインL2には準備リプレイに対応する図柄組合せ(リプレイ図柄−チェリー図柄−ベル図柄)が停止表示される。
【0278】
また、主制御部300は、BAR折れRepに当選と判定し、かつ中リール111または右リール112が第1停止されたときは、図42(b)、図43(b)および図44(b)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う。
【0279】
具体的には、左リール110を停止させる場合には、図42(b)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が左リール110の中段(図柄表示領域2)で停止するように左リール110の制御を行う。例えば、回転している左リール110の図柄位置8のベル図柄が、左リール110の中段(図柄表示領域2)の位置で左リール110の停止操作が行われた場合には、左リール110の中段(図柄表示領域2)に図柄位置5のリプレイ図柄を3コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、左リール110の中段(図柄表示領域2)には図柄位置0、5、9、11、16のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0280】
また、中リール111を停止させる場合には、図43(b)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が中リール111の中段(図柄表示領域5)で停止するように中リール111の制御を行う。例えば、回転している中リール111の図柄位置8のベル図柄が、中リール111の中段(図柄表示領域5)の位置で中リール111の停止操作が行われた場合には、中リール111の中段(図柄表示領域5)に図柄位置7のリプレイ図柄を1コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、中リール111の中段(図柄表示領域5)には図柄位置3、7、11、16、20のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0281】
また、右リール112を停止させる場合には、図44(b)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が右リール112の中段(図柄表示領域8)で停止するように右リール112の制御を行う。例えば、回転している右リール112の図柄位置8のリプレイ図柄が、右リール112の中段(図柄表示領域8)の位置で右リール112の停止操作が行われた場合には、右リール112の中段(図柄表示領域8)に図柄位置8のリプレイ図柄を停止表示させる停止制御が行われる。このような制御により、右リール112の中段(図柄表示領域8)には図柄位置0、4、8、12、17のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0282】
すなわち、図42(b)、図43(b)および図44(b)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う結果、BAR折れRepに当選し、かつ中リール111または右リール112が第1停止されたときは、中段水平入賞ラインL1には通常リプレイに対応する図柄組合せ(リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄)が停止表示される。
【0283】
上述のとおり、第1副制御部400は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1207においてBAR折れRepに当選と判定した後にステップS1208の順押しBAR狙いナビを行う。
【0284】
よって、BAR折れRep当選時において、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われなかったときは、上述のリール停止制御により、中段水平入賞ラインL1には通常リプレイに対応する図柄組合せ(リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄)が停止表示される。
【0285】
<移行リプレイ当選時のリール停止制御>
次に、図45〜図49を用いて、上述の移行リプレイ当選時におけるリール110〜112の停止制御について説明する。なお、図45は移行リプレイ当選時におけるリールの停止制御の一例を示した図であり、図46は移行リプレイ当選時におけるリールの停止制御の他の例を示した図である。また、図47〜図49は、移行リプレイに対応する図柄組合せを入賞ラインに停止表示させる場合に用いるリール停止制御テーブルの一例である。
【0286】
主制御部300は、例えば、7Rep赤L青Rに当選と判定し、かつ右リール112に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、逆押しでリールを停止させたときは、図47、図48(a)および図49(a)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う。
【0287】
具体的には、右リール112を停止させる場合には、図47に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が右リール112の中段(図柄表示領域8)で停止するように右リール112の制御を行う。例えば、回転している右リール112の図柄位置8のリプレイ図柄が、右リール112の中段(図柄表示領域8)の位置で右リール112の停止操作が行われた場合には、右リール112の中段(図柄表示領域8)に図柄位置6のWIN図柄を2コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、図柄位置2のBAR図柄、図柄位置6のWIN図柄、図柄位置10、19のスイカ図柄、図柄位置14の青7図柄のいずれかが右リール110の中段(図柄表示領域8)に停止することになる。すなわち、図柄位置14の青7図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置14〜18)に右リール112の停止操作を行えば、右リール112の中段(図柄表示領域8)に図柄位置14の青7図柄を停止表示させることができる。
【0288】
また、中リール111を停止させる場合には、図48(a)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が中リール111の中段(図柄表示領域5)で停止するように中リール111の制御を行う。例えば、回転している中リール111の図柄位置8のベル図柄が、中リール111の中段(図柄表示領域5)の位置で中リール111の停止操作が行われた場合には、中リール111の中段(図柄表示領域5)に図柄位置7のリプレイ図柄を1コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、中リール111の中段(図柄表示領域5)には図柄位置3、7、11、16、20のリプレイ図柄、図柄位置14の青7図柄のいずれかが停止することになる。
【0289】
また、左リール110を停止させる場合には、図49(a)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が左リール110の中段(図柄表示領域2)で停止するように左リール110の制御を行う。例えば、回転している左リール110の図柄位置8のベル図柄が、左リール110の中段(図柄表示領域2)の位置で左リール110の停止操作が行われた場合には、左リール110の中段(図柄表示領域2)に図柄位置5のリプレイ図柄を3コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、左リール110の中段(図柄表示領域2)には図柄位置0、5、16のリプレイ図柄、図柄位置10、14の青7図柄のいずれかが停止することになる。
【0290】
すなわち、図47、図48(a)および図49(a)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う結果、右リール112の図柄位置14の青7図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置14〜18)に右リール112の停止操作を行うことができたときは、図45(c)に示すように、中段水平入賞ラインL1には移行リプレイに対応する図柄組合せのいずれかが停止表示される。一方、右リール112の図柄位置14の青7図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置14〜18)に右リール112の停止操作を行うことができなかったときは、図45(f)に示すように、右上がり入賞ラインL4には、こぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0291】
また、第1副制御部400は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1211において7Rep赤L青Rに当選と判定した後にステップS1212の逆押し7狙いナビを行う。
【0292】
よって、7Rep赤L青R当選時において、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、右リール112に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、逆押しでリールを停止させたとき)は、上述のリール停止制御によって、右リール112の図柄位置14の青7図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置14〜18)に右リール112の停止操作を行うことができたときは、中段水平入賞ラインL1には移行リプレイに対応する図柄組合せのいずれかが停止表示される。一方、右リール112の図柄位置14の青7図柄が引き込み範囲にあるとき(図柄位置14〜18)に右リール112の停止操作を行うことができなかったときは、右上がり入賞ラインL4には、こぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0293】
また、第1副制御部400は、上述のRT3ARボーナス青7揃い内当操作手順演出設定処理のステップS1907において7Rep青LRに当選と判定した後にステップS1908の逆押し7狙いナビを行う。
【0294】
よって、7Rep青LR当選時において、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、右リール112に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、逆押しでリールを停止させたとき)は、上述のリール停止制御によって、右リール112の青7図柄が引き込み範囲にあるときに右リール112の停止操作を行うことができたときは入賞ラインには、移行リプレイに対応する図柄組合せのいずれかが停止表示され、青7図柄が引き込み範囲にあるときに右リール112の停止操作を行うことができなかったときは入賞ラインには、こぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0295】
また、第1副制御部400は、上述のRT3ARボーナス赤7揃い内当操作手順演出設定処理のステップS2009において7Rep赤LRに当選と判定した後にステップS2010の逆押し7狙いナビを行う。
【0296】
よって、7Rep赤LR当選時において、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われたとき(例えば、右リール112に施された赤7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように赤7図柄を狙いながら、逆押しでリールを停止させたとき)は、右リール112の赤7図柄が引き込み範囲にあるときに右リール112の停止操作を行うことができたときは、入賞ラインに移行リプレイに対応する図柄組合せのいずれかが停止表示され、赤7図柄が引き込み範囲にあるときに右リール112の停止操作を行うことができなかったときは、入賞ラインにこぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0297】
また、主制御部300は、例えば、7Rep赤L青Rに当選と判定し、かつ右リール112に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、逆押しでリールを停止させなかったときは、図47、図48(b)および図49(b)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う。
【0298】
具体的には、右リール112については、図柄位置2のBAR図柄、図柄位置6のWIN図柄、図柄位置10、19のスイカ図柄のいずれかが中段(図柄表示領域8)に停止することになる。
【0299】
また、中リール111を停止させる場合には、図48(b)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が中リール111の中段(図柄表示領域5)で停止するように中リール111の制御を行う。例えば、回転している中リール111の図柄位置8のベル図柄が、中リール111の中段(図柄表示領域5)の位置で中リール111の停止操作が行われた場合には、中リール111の中段(図柄表示領域5)に図柄位置7のリプレイ図柄を1コマ引き込む停止制御が行われる。このような制御により、中リール111の中段(図柄表示領域5)には図柄位置3、7、11、16、20のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0300】
また、左リール110を停止させる場合には、図49(b)に示すリール停止制御テーブルを参照し、停止位置の項目において黒丸●で示す図柄位置が左リール110の中段(図柄表示領域2)で停止するように左リール110の制御を行う。例えば、回転している左リール110の図柄位置8のベル図柄が、左リール110の中段(図柄表示領域2)の位置で左リール110の停止操作が行われた場合には、左リール110の中段(図柄表示領域2)に図柄位置8のベル図柄を停止表示する停止制御が行われる。このような制御により、左リール110の下段(図柄表示領域3)には図柄位置0、5、9、11、16のリプレイ図柄のいずれかが停止することになる。
【0301】
すなわち、図47、図48(b)および図49(b)に示すリール停止制御テーブルを用いてリール110〜112の停止制御を行う結果、図46に示すように、右上り入賞ラインL4には、こぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0302】
上述のとおり、第1副制御部400は、上述のRT2青AB操作手順演出設定処理のステップS1211において7Rep赤L青Rに当選と判定した後にステップS1212の逆押し7狙いナビを行う。
【0303】
よって、7Rep赤L青R当選時において、第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われなかったとき(例えば、右リール112に施された青7図柄が図柄表示窓113に停止表示されるように青7図柄を狙いながら、逆押しでリールを停止させなかったとき)は、上述のリール停止制御によって、右上り入賞ラインL4には、こぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0304】
また、上述のとおり、第1副制御部400は、上述のRT3ARボーナス青7揃い内当操作手順演出設定処理のステップS1907において7Rep青LRに当選と判定した後にステップS1908の逆押し7狙いナビを行い、上述のRT3ARボーナス赤7揃い内当操作手順演出設定処理のステップS2009において7Rep赤LRに当選と判定した後にステップS2010の逆押し7狙いナビを行う。よって、この場合に第1副制御部400が行ったナビに従った停止操作が行われなかったときは、入賞ラインに、こぼし用リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される。
【0305】
<第1副制御部のモード遷移と主制御部のRT遷移>
次に、図50〜図56を用いて、第1副制御部400のモード遷移と主制御部300のRT遷移との関係について詳細に説明する。
【0306】
<通常モード→第1ATモード>
図50は、第1副制御部400のモードが通常モードから第1ATモードに移行した場合における、主制御部300のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置157の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【0307】
上述のとおり、第1副制御部400において通常モードから第1ATモード(ARボーナス)に移行する特定条件Aは、ARボーナス権利抽選の結果、通常モード中に第1ATモード1〜3のいずれかに当選し、かつ当該第1ATモードの権利を獲得した後に主制御部300がRT3に移行することである。このため、第1ATモード(ARボーナス)は、ARボーナス権利抽選の結果、通常モード中に第1ATモード1〜3のいずれかに当選している状態(第1ATモードの権利数が1の状態)であって主制御部300がRT3に移行する前の状態である「第1ATモード(開始タイミング)」と、この「第1ATモード(開始タイミング)」において主制御部300がRT3に移行した状態である「第1ATモード(1セット権利消化中)」の2つに分けることができる。
【0308】
<通常モード→第1ATモード(開始タイミング)>
最初に、第1副制御部400のモードが通常モードから第1ATモード(開始タイミング)に移行する場合について説明する。
【0309】
第1副制御部400は、通常モードにおいては、通常モードであることを示唆する通常画面を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。続いて、第1副制御部400は、ARボーナス権利抽選の結果、通常モード中に第1ATモード1〜3のいずれかに当選し、通常モードから第1ATモード(開始タイミング)に移行させた場合に、例えば、図55(a)に示すように、第1ATモード1〜3のいずれかに当選し、かつRT2への移行の待機中であることを示唆するARボーナス確定画面(この例では、BONUS確定の表示)を第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。また、第1副制御部400は、上述のRT1操作手順演出設定処理のステップS1001において、ARボーナスの権利があると判定し、準備Repに当選している場合には、例えば、図55(a)に示すような右第1停止ナビ(準備リプレイが揃う停止操作報知)(この例では、ストップボタン137〜139をストップボタン139→ストップボタン137→ストップボタン138の停止順序で操作することを示唆する数字)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0310】
一方、主制御部300は、右第1停止ナビ(準備リプレイが揃う停止操作報知)にしたがって第1停止操作で右リール110が停止された場合に、準備リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる。続いて、主制御部300は、再遊技低確率状態(RT1)において、準備リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたことに基づいて、再遊技低確率状態(RT1)を再遊技高確率状態(RT2)に移行させる。
【0311】
続いて、第1副制御部400は、主制御部300のRTが再遊技低確率状態(RT1)を再遊技高確率状態(RT2)に移行したことに基づいて、例えば、図55(b)、(c)に示すように、第1ATモード1〜3のいずれかに当選し、かつRT3への移行の待機中であることを示唆するARボーナス確定画面(この例では、BONUS確定の表示)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。また、第1副制御部400は、上述のRT2操作手順演出設定処理のステップS1101において、ARボーナスの権利があると判定し、当選したARボーナスの種類に応じて、ステップS1103のRT青AB操作手順演出設定処理、ステップS1105のRT赤AB操作手順演出設定処理、ステップS1106のRT黒AB操作手順演出設定処理のいずれかを行う。
【0312】
<第1ATモード(開始タイミング)/転昇通Rep1〜3当選>
具体的には、第1副制御部400は、第1ATモードかつRT2の場合には、ARボーナスの種類に関わらず、転昇通Rep1〜3のいずれかに内部当選した場合には、通常リプレイが揃う停止操作報知(転昇通Rep1は右第1停止ナビ、転昇通Rep2は中第1停止ナビ、転昇通Rep3は左第1停止ナビ)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0313】
<第1ATモード(開始タイミング)/BAR折れRep当選>
また、第1副制御部400は、当選した第1ATモードが第1ATモード2(赤AB)または第1ATモード3(青AB)、かつRT2のときに、BAR折れRepに内部当選した場合には、例えば、図55(b)に示すような順押しBAR狙いナビ(この例では、「順押しでBAR図柄を狙え」といった表示)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。また、当選した第1ATモードが第1ATモード1(黒AB)、かつRT2のときに、BAR折れRepに内部当選した場合には、通常リプレイが揃う停止操作報知を第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0314】
一方、主制御部300は、順押しBAR狙いナビにしたがってリール110〜112が停止された場合に、リーチ目リプレイ1〜4または準備リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO2に示すように、リーチ目リプレイ1〜4に対応する図柄組合せを停止されることによって、第1ATモード2の付与予告を演出する)。また、通常リプレイが揃う停止操作報知にしたがってリール110〜112が停止された場合に、通常リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる。
【0315】
<第1ATモード(開始タイミング)/7Rep青L赤Rほか全種当選/青AB>
また、第1副制御部400は、当選した第1ATモードが第1ATモード3(青AB)、かつRT2の場合には、ステップS1103のRT青AB操作手順演出設定処理において、7Rep青L赤Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、移行リプレイが揃う停止操作報知である順押し7狙いナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep赤L青Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、図55(c)に示すように、移行リプレイが揃う停止操作報知である逆押し7狙いナビ(この例では、「逆押しで赤7図柄または青7図柄を狙え」といった表示)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep赤L黒Rまたは7Rep黒L赤Rに内部当選したときに(演出制御に該当しないときに)、中第1停止ナビ(通常リプレイが揃う停止操作報知)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0316】
一方、主制御部300は、順押し7狙いナビまたは逆押し7狙いナビにしたがってリール110〜112が停止された場合に、移行リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO3に示すように、青系演出移行リプレイに対応する図柄組合せを停止表示することによって、第1ATモード3(青AB)付与を演出する)。続いて、主制御部300は、再遊技高確率状態(RT2)において移行リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたことに基づいて、再遊技高確率状態(RT2)を再遊技高確率状態(RT3)に移行させる。
【0317】
<第1ATモード(開始タイミング)/7Rep青L赤Rほか全種当選/赤AB>
また、第1副制御部400は、当選した第1ATモードが第1ATモード2(赤AB)、かつRT2の場合には、ステップS1105のRT赤AB操作手順演出設定処理において、7Rep赤L青Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、演出移行リプレイが揃う停止操作報知である順押し7狙いナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep青L赤Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、例えば、図55(c)に示すように、演出移行リプレイが揃う停止操作報知である逆押し7狙いナビ(この例では、「逆押しで赤7図柄または青7図柄を狙え」といった表示)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep赤L黒Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、順押し7狙いナビを第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep黒L赤Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、逆押し7狙いナビを第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0318】
一方、主制御部300は、順押し7狙いナビまたは逆押し7狙いナビにしたがってリール110〜112が停止された場合に、移行リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO3に示すように、赤系演出移行リプレイに対応する図柄組合せを停止表示することよって、第1ATモード2(赤AB)付与を演出する)。続いて、主制御部300は、再遊技高確率状態(RT2)において移行リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたことに基づいて、再遊技高確率状態(RT2)を再遊技高確率状態(RT3)に移行させる。
【0319】
<第1ATモード(開始タイミング)/7Rep青L赤Rほか全種当選/黒AB>
また、第1副制御部400は、当選した第1ATモードが第1ATモード1(黒AB)、かつRT2の場合には、ステップS1106のRT黒AB操作手順演出設定処理において、7Rep青L赤Rまたは7Rep赤L青Rに内部当選したときに(演出制御に該当しないときに)、中第1停止ナビ(通常リプレイが揃う停止操作報知)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep赤L黒Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、逆押しBAR狙いナビを第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep黒L赤Rに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、例えば、図55(b)に示すような順押しBAR狙いナビを第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0320】
一方、主制御部300は、順押しBAR狙いナビまたは逆押しBAR狙いナビにしたがってリール110〜112が停止された場合に、移行リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO3に示すように、BAR系演出移行リプレイに対応する図柄組合せを停止表示することによって、第1ATモード1(黒AB)付与を演出する)。続いて、主制御部300は、再遊技高確率状態(RT2)において移行リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたことに基づいて、再遊技高確率状態(RT2)を再遊技高確率状態(RT3)に移行させる。
【0321】
<第1ATモード(開始タイミング)→第1ATモード(1セット権利消化中)>
次に、第1副制御部400のモードが第1ATモード(開始タイミング)から第1ATモード(1セット権利消化中)に移行する場合について説明する。
【0322】
第1副制御部400は、主制御部300が遊技高確率状態(RT2)から再遊技高確率状態(RT3)に移行したことに基づいて第1ATモード(開始タイミング)から第1ATモード(1セット消化中)に移行させた場合に、例えば、図56(a)、(b)のような第1ATモード中画面を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。また、第1副制御部400は、上述のRT3操作手順演出設定処理のステップS1501においてARボーナス中、ステップS1506においてARボーナス通常中と判定し、ステップS1507のRT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理を行う。
【0323】
<第1ATモード(1セット権利消化中)/7Rep青LR、7Rep赤LR当選/ARボーナス通常中>
第1副制御部400は、ARボーナス通常中の場合には、ステップS1506のRT3ARボーナス通常中操作手順演出設定処理において、7Rep青LRまたは7Rep赤LRに内部当選したときに(演出制御に該当しないときに)、中第1停止ナビ(通常リプレイが揃う停止操作報知)を第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。一方、第1副制御部400は、ARボーナス通常中に上述のAR権利抽選に当選した場合には、第2ATモードの種類に応じ、青7揃い(2セット)のときはステップS1509のRT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理を行い、赤7揃い(1セット)のときはステップS1510のRT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理を行う。
【0324】
<第1ATモード(1セット権利消化中)/7Rep青LR、7Rep赤LR当選/青7揃い内当中>
第1副制御部400は、ARボーナス通常中に青7揃い(2セット)に当選した場合には、ステップS1509のRT3ARボーナス青7揃い内当中操作手順演出設定処理において、7Rep青LRに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、移行リプレイが揃う停止操作報知である逆押し7狙いナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep赤LRに内部当選したときに(演出制御に該当しないときに)、中第1停止ナビ(通常リプレイが揃う停止操作報知)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0325】
一方、主制御部300は、逆押し7狙いナビにしたがってリール110〜112が停止された場合に、移行リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO4に示すように、青系演出リプレイに対応する図柄組合せを停止表示することによって、前回の抽選で獲得した第2ATモードの権利数2個を演出する)。
【0326】
<第1ATモード(1セット権利消化中)/7Rep青LR、7Rep赤LR当選/赤7揃い内当中>
また、第1副制御部400は、ARボーナス通常中に赤7揃い(1セット)に当選した場合には、ステップS1510のRT3ARボーナス赤7揃い内当中操作手順演出設定処理において、7Rep赤LRに内部当選したときに(演出制御に該当するときに)、演出移行リプレイが揃う停止操作報知である逆押し7狙いナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させ、7Rep青LRに内部当選したときに(演出制御に該当しないときに)、中第1停止ナビ(通常リプレイが揃う停止操作報知)を第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0327】
一方、主制御部300は、逆押し7狙いナビにしたがってリール110〜112が停止された場合に、移行リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO4に示すように、赤系演出リプレイに対応する図柄組合せを停止表示することによって、前回の抽選で獲得した第2ATモードの権利数1個を演出する)。
【0328】
<第1ATモード→第2ATモード>
次に、第1副制御部400のモードが第1ATモードから第2ATモードに移行する場合について説明する。図51は、第1副制御部400のモードが第1ATモードから第2ATモードに移行した場合における、主制御部300のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置157の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【0329】
上述のとおり、第1副制御部400において第1ATモードから第2ATモードに移行する特定条件Bは、AR権利抽選の結果、第1ATモード中に第2ATモードに当選し、当該第2ATモードの権利を獲得した後に主制御部300がRT4に移行することである。このため、第1ATモード(ARボーナス)は、AR権利抽選の結果、第1ATモード中に第2ATモードに当選している状態(第2ATモードの権利数が1以上の状態)であって主制御部300がRT4に移行する前の状態である「第2ATモード(開始タイミング)」と、この「第2ATモード(開始タイミング)」において主制御部300がRT4に移行した状態である「第2ATモードA(1セット権利消化中)」の2つに分けることができる。
【0330】
<第1ATモード→第2ATモード(開始タイミング)>
最初に、第1副制御部400のモードが第1ATモードから第2ATモード(開始タイミング)に移行する場合について説明する。
【0331】
第1副制御部400では、第1ATモードから第2ATモード(開始タイミング)に移行させた場合に、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて、例えば、図56(c)に示すような第2ATモード中(RT4移行待機中)を表示させるとともに、上述のRT3操作手順演出設定処理のステップS1502において、ARボーナス終了後状態と判定し、AR権利残りストックが1以上の場合には、ステップS1504のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理を行い、AR権利残りストックが0の場合には、ステップS1505のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理を行う。
【0332】
<第2ATモード(開始タイミング)/ARボーナス終了後AR権利ストックあり>
第1副制御部400は、ARボーナス終了後にAR権利ストックがある場合(第2ATモード権利ありの場合)には、ステップS1504のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理において、転昇通1〜3Rに内部当選したときに、昇格リプレイが揃う停止操作報知(転昇通1は中第1停止ナビ、転昇通2は左第1停止ナビ、転昇通3は右第1停止ナビ)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0333】
一方、主制御部300は、昇格リプレイが揃う停止操作報知にしたがってリール110〜112が停止された場合に、昇格リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる(図54のNO1に示すように、昇格リプレイに対応する図柄組合せを停止表示することによって、第2ATモードの開始を演出する)。続いて、主制御部300は、再遊技高確率状態(RT3)において、昇格リプレイに対応する図柄組合せが有効ライン上に停止表示されたことに基づいて、再遊技高確率状態(RT3)を再遊技高確率状態(RT4)に移行させる。
【0334】
<第2ATモード(開始タイミング)/ARボーナス終了後AR権利ストックなし>
第1副制御部400は、ARボーナス終了後にAR権利ストックがない場合(第2ATモード権利なしの場合)には、ステップS1504のRT3ARボーナス終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理において、転昇通1〜3Rに内部当選したときに、通常リプレイが揃う停止操作報知(転昇通1は右第1停止ナビ、転昇通2は中第1停止ナビ、転昇通3は左第1停止ナビ)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0335】
<第2ATモード(開始タイミング)→第2ATモード(1セット権利消化中)>
次に、第1副制御部400のモードが第2ATモード(開始タイミング)から第2ATモード(1セット権利消化中)に移行する場合について説明する。図52は、第1副制御部400のモードが第2ATモード(開始タイミング)から第2ATモード(1セット権利消化中)に移行した場合における、主制御部300のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置157の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【0336】
第1副制御部400は、主制御部300が再遊技高確率状態(RT3)から再遊技高確率状態(RT4)に移行したことに基づいて、第2ATモード(開始タイミング)から第2ATモード(1セット権利消化中)に移行させた場合に、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて、例えば、図56(c)に示すような第2ATモード中画面を表示させる。また、第1副制御部400は、上述のRT4操作手順演出設定処理のステップS2102においてAR通常中と判定した後、ステップS2106においてARボーナスの権利がないと判定した場合、または、ステップS2106においてARボーナスの権利があると判定した後に、ステップS2109においてARボーナス告知後ではないと判定した場合には、ステップS2107(またはS2111)のRT4AR通常中操作手順演出設定処理を行う。
【0337】
<第2ATモード(1セット権利消化中)/昇格Rep当選/AR通常中>
第1副制御部400は、第2ATモードにおいて昇格Repに内部当選した場合には、ステップS2107(またはS2111)のRT4AR通常中操作手順演出設定処理において、通常リプレイが揃う停止操作報知である中第1停止ナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0338】
<第2ATモード(1セット権利消化中)/転準通Rep1〜3当選/AR通常中>
第1副制御部400は、第2ATモードにおいて転準通Rep1〜3に内部当選した場合には、ステップS2107(またはS2111)のRT4AR通常中操作手順演出設定処理において、通常リプレイが揃う停止操作報知である中第1停止ナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0339】
なお、第2ATモード中に押し順ミスでRT4からRT1に移行した場合には、準備Repの内部当選に基づいて準備リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される押し順ナビを行い、第2ATモード中に押し順ミスでRT4からRT2に移行した場合(RT1からの移行も含む)には、転昇通1〜3の内部当選に基づいて昇格リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される押し順ナビを行い、第2ATモード中に押し順ミスでRT4からRT2に移行した場合(RT1からの移行も含む)には、BAR折れRepや7Rep青L赤R他全種の内部当選に基づいて通常リプレイに対応する図柄組合せが停止表示される押し順ナビを行うように構成している。
【0340】
続いて、第1副制御部400は、ステップS2106においてARボーナスの権利があると判定した後に、ステップS2108においてARボーナス告知ゲームであると判定した場合には、ステップS2112のRT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理を行う。
【0341】
<第2ATモード(1セット権利消化中)/昇格Rep当選/ARボーナス告知ゲーム>
第1副制御部400は、第2ATモードのARボーナス告知ゲームにおいて昇格Repに内部当選した場合には、ステップS2112のRT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理において、ナビを行わないように構成し、ARボーナスの当選を示唆する。
【0342】
<第2ATモード(1セット権利消化中)/転準通Rep1〜3当選/ARボーナス告知ゲーム>
第1副制御部400は、第2ATモードのARボーナス告知ゲームにおいて転準通Rep1〜3に内部当選した場合には、ステップS2112のRT4AR中ARボーナス告知G操作手順演出設定処理において、通常リプレイが揃う停止操作報知である中第1停止ナビを、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0343】
続いて、第1副制御部400は、ステップS2106においてARボーナスの権利があると判定した後に、ステップS2109においてARボーナス告知後であると判定した場合には、ステップS2111のRT4AR中ARボーナス告知後操作手順演出設定処理を行う。
【0344】
<第2ATモード(1セット権利消化中)/転準通Rep1〜3当選/ARボーナス告知後>
また、第1副制御部400は、第2ATモードのARボーナス告知後に転準通Rep1〜3に内部当選した場合には、ステップS2111のRT4AR中ARボーナス告知後操作手順演出設定処理において、準備リプレイが揃う停止操作報知(転準通1は中第1停止ナビ、転準通2は左第1停止ナビ、転準通3は右第1停止ナビ)を、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0345】
<第2ATモード(1セット権利消化中)→第2ATモード(開始タイミング)>
次に、第1副制御部400のモードが第2ATモード(1セット権利消化中)から第2ATモード(開始タイミング)に移行する場合について説明する。
【0346】
第1副制御部400は、第2ATモードの1セットを終了した場合に、第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて、例えば、図56(d)に示すような通常画面を表示させるとともに、上述のRT4操作手順演出設定処理のステップS2102において、AR終了待機中と判定し、AR権利残りストックが1以上の場合には、ステップS2104のRT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理を行い、AR権利残りストックが0の場合には、ステップS2105のRT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理を行う。
【0347】
<第2ATモード(開始タイミング)/AR終了後AR権利ストックあり>
第1副制御部400は、AR終了後にAR権利ストックがある場合(第2ATモード権利ありの場合)には、ステップS2104のRT4AR終了後AR権利ストックあり時操作手順演出設定処理において、昇格Repに内部当選したときに、昇格リプレイが揃う停止操作報知である右第1停止ナビを第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0348】
一方、主制御部300は、昇格リプレイが揃う停止操作報知にしたがってリール110〜112が停止された場合に、昇格リプレイに対応する図柄組合せを有効ライン上に停止表示させる。
【0349】
<第2ATモード(開始タイミング)/AR終了後AR権利ストックなし>
第1副制御部400は、AR終了後にAR権利ストックがない場合(第2ATモード権利なしの場合)には、テップS2105のRT4AR終了後AR権利ストックなし時操作手順演出設定処理において、昇格Repに内部当選したときに、通常リプレイが揃う停止操作報知である中第1停止ナビを第2副制御部500に演出画像表示装置157を用いて表示させる。
【0350】
<第2ATモード(1セット権利消化中)→第1ATモード>
次に、第1副制御部400のモードが第2ATモード(1セット権利消化中)から第1ATモードに移行する場合について説明する。図53は、第1副制御部400のモードが第2ATモード(1セット権利消化中)から第1ATモードに移行した場合における、主制御部300のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置157の演出態様、およびATモードの権利数を示した図である。
【0351】
上述のとおり、第1副制御部400は、第2ATモードにおけるARボーナス権利抽選の結果、第2ATモード中に第1ATモードに当選し、当該第1ATモードの権利を獲得した後に主制御部300がRT3に移行するように構成している。なお、第1ATモード移行後における、主制御部300のRT遷移、各入賞役の状態、演出画像表示装置157の演出態様、およびATモードの権利数は上述のとおりであるため、説明は省略する。
【0352】
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシン100は、複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリール(例えば、リール110〜112)と、前記複数のリールの回転を開始させるためのスタートレバー(例えば、スタートレバー135)と、遊技媒体の投入によらずに遊技を行うことができる再遊技役(例えば、再遊技役1〜34)を含む複数種類の役の内部当選の当否抽選を行う抽選手段(例えば、ステップS109の役内部抽選処理)と、前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップボタン(例えば、ストップボタン137〜139)と、前記抽選手段の抽選結果および前記ストップボタンの停止操作に基づいて、前記リールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段(例えば、ステップS115の停止制御処理)と、前記リール停止制御手段により停止された複数のリールの図柄組合せを判定する判定手段(例えば、表示判定処理)と、複数種類の遊技状態(例えば、RT0〜RT6)のうち、前記判定手段による判定結果に対応する遊技状態へ移行させる遊技状態移行手段(例えば、遊技状態制御処理)と、を有する主制御手段(例えば、主制御部300)と、前記主制御手段から一方向通信に構成され、遊技に関する演出制御を行う副制御手段(例えば、第1副制御部400)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の役には、当該役が内部当選し、かつ第一の停止操作(例えば、第1停止中または第1停止右)がされた場合に第一図柄組合せ(例えば、通常リプレイに対応する図柄組合せ)が停止され、前記第一の停止操作とは異なる第二の停止操作(例えば、第1停止左)がされた場合に前記第一図柄組合せとは異なる第二図柄組合せ(例えば、リーチ目リプレイ1〜4に対応する図柄組合せ)が停止される第一の役(例えば、BAR折れRep(再遊技役1&4&31〜34))が含まれ、前記主制御手段は、前記抽選手段による当否抽選結果(例えば、内部当選した入賞役)を示す当選情報を送信する送信手段(例えば、ステップS215のコマンド設定送信処理)を有し、前記副制御手段は、前記送信手段により送信された当選情報を受信する受信手段(例えば、第1副制御部コマンド受信割込処理)と、所定条件が成立した場合(例えば、ARボーナス権利抽選に当選した場合)に、所定の特典(例えば、第1ATモード1〜3のいずれか)を付与する特典付与手段(例えば、内部抽選処理)と、を有し、前記受信手段による受信結果に基づいて、遊技者に前記停止操作を所定の報知態様で報知する停止操作報知手段(例えば、第2副制御部500、演出画像表示装置157)を備え、該停止操作報知手段は、前記第一の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記特典付与手段による次回の特典の付与状況(例えば、第1ATモードの種類、第1ATモード権利があるか無いか、第2ATモード権利があるか無いか、遊技媒体の払出枚数の大小、演出制御に該当するか否か、など)に応じて、前記第一の停止操作または前記第二の停止操作のいずれかを報知する(例えば、第1ATモード1に当選している場合には中第1停止ナビまたは右第1停止ナビを行い、第1ATモード2または3に当選している場合には左第1停止ナビを行う)ことを特徴とする遊技台である。
【0353】
本実施形態に係るスロットマシン100によれば、主制御部から副制御部への一方向通信を採用した場合でも、副制御部の遊技状態に基づいて主制御側の遊技制御を行うことによって多彩な演出を行うことができ、例えば、副制御部における特典の付与に関する期待感演出を、主制御部の制御下のリールで自在に演出することができる場合がある。
【0354】
また、前記第二図柄組合せは、該第二図柄組合せが停止された場合に、前記第一図柄組合せと同じ利益度合い(例えば、1回の入賞によって払出される遊技媒体の枚数、1回の入賞によって遊技媒体を投入せずに行うことができるゲームの回数など)となる図柄組合せであってもよい。
【0355】
このような構成とすれば、遊技者は2種類の図柄組合せによる利益の違いを気にすることなく報知に従った停止操作を行うことができ、より一層、主制御部における演出を多彩にすることができる場合がある。
【0356】
また、前記特典付与手段は、利益度合い(例えば、特典を付与するゲーム数)の異なる複数種類の特典を付与し、前記停止操作報知手段は、前記第一の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記特典付与手段により次回付与される特典の利益度合いに応じて、前記第一の停止操作または前記第二の停止操作のいずれかを報知してもよい(例えば、特典を付与するゲーム数が40Gの第1ATモード1に当選している場合には中第1停止ナビまたは右第1停止ナビを行い、特典を付与するゲーム数が80Gの第1ATモード2または3に当選している場合には左第1停止ナビを行ってもよい)。
【0357】
このような構成とすれば、付与される特典の利益度合いを含めた期待感演出を、主制御部の制御下のリールで自在に演出することができる場合がある。
【0358】
また、前記複数種類の遊技状態には、遊技媒体の投入によらずに遊技を行うことができる再遊技役が所定の確率で内部当選する第一遊技状態(例えば、RT2)と、前記第一遊技状態とは異なる遊技状態であって、前記再遊技役が前記所定の確率より高い確率で内部当選する第二遊技状態(例えば、RT3)と、が含まれ、前記複数種類の役には、当該役が内部当選し、かつ前記第一の停止操作および前記第二の停止操作のいずれかと同じまたは異なる停止操作である第三の停止操作(例えば、第1停止右)がされた場合に前記第一図柄組合せが停止され、前記第三の停止操作とは異なる第四の停止操作(例えば、第1停止左)がされた場合に前記第一図柄組合せおよび前記第二図柄組合せのいずれとも異なる第三図柄組合せ(例えば、転落リプレイに対応する図柄組合せ)が停止される第二の役(例えば、転昇通Rep1)がさらに含まれ、前記遊技状態移行手段は、前記第二遊技状態において、前記第一図柄組合せまたは前記第二図柄組合せのいずれかが停止された場合は、当該第二遊技状態を維持し、前記第二遊技状態において、前記第三図柄組合せが停止された場合は、前記第一遊技状態へ移行させ、前記停止操作報知手段は、前記第二の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記第三の停止操作を報知してもよい。
【0359】
このような構成とすれば、遊技者に報知に従った停止操作を行わせる動機づけを違和感なく与えることができる場合がある。
【0360】
また、前記第一の役および前記第二の役は、前記再遊技役であってもよい。このような構成とすれば、第一の役の当選確率を高めることが可能となるため、より多くの期待感演出を、主制御部の制御下のリールで自在に演出することができる場合がある。
【0361】
また、前記リール停止制御手段は、前記第二図柄組合せ(例えば、「BAR図柄−BAR図柄−リプレイ図柄」)を図柄表示窓(例えば、図柄表示窓113)に停止させない場合には、前記特典の付与を示す図柄組合せ(例えば、「BAR図柄−BAR図柄−BAR図柄」)に含まれる特定図柄(例えば、BAR図柄)を前記図柄表示窓における第一図柄表示領域(例えば、図40に示す図柄表示窓113の図柄表示領域3、5、7で構成される一直線上に並んだ表示領域)に停止可能であり、前記第二図柄組合せを図柄表示窓に停止させる場合には、前記特定図柄を前記図柄表示窓における前記第一図柄表示領域と少なくとも一部が異なる第二図柄表示領域(例えば、図40に示す図柄表示窓113の図柄表示領域3、5、9で構成されるクの字形状に屈曲した表示領域)に停止させてもよい。
【0362】
このような構成とすれば、特殊な表示を行うことで特典が付与される予定であることを印象付けすることができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
【0363】
なお、本発明に係る遊技台の構成は、上記実施形態に係るスロットマシン100の構成に限定されるものではなく、例えば、本発明に係る「停止操作報知手段」は、第2副制御部500や、第2副制御部500によって制御される演出画像表示装置157に限定されず、第1副制御部400や、第1副制御部400によって制御される演出画像表示装置であってもよい。換言すれば、制御部を主制御部300と第1副制御部400の2つで構成してもよい。
【0364】
また、本発明に係る「第一、第二遊技状態」、「特別遊技」、「第一〜第四図柄組合せ」、「第一〜第二の役」は、上記実施形態で例示したものに限定されるものではない。
【0365】
したがって、例えば、本発明に係る「特別遊技」は、第2ATモードに限定されず、例えば、ATの当選確率が上がるチャンスゾーン、演出アイテムが獲得しやすい遊技状態など、第二図柄組合せの停止を契機に複数の遊技に亘って第二遊技状態を維持させるための遊技であればよい。
【0366】
また、本発明に係る「不利益」は、AR権利抽選を実行しないペナルティに限定されず、例えば、転落リプレイの入賞なども含まれる。また、本発明に係る「第一〜第二の役」は、再遊技役に限定されず、例えば、遊技媒体の払出を伴う役(例えば、小役)でもよい。
【0367】
また、AR開始演出リプレイに対応する図柄組合せは「ベル図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」に限定されず、同じ図柄の組合せ(例えば、「リプレイ図柄−リプレイ図柄−リプレイ図柄」)でもよい。
【0368】
また、本発明に係る「利益度合い」は、1回の入賞によって払出される遊技媒体の枚数、1回の入賞によって遊技媒体を投入せずに行うことができるゲームの回数に限定されず、例えば、入賞によって付与される特別遊技の回数、特典画像の種類などでもよい。
【0369】
また、本発明に係る「報知」は100%行う場合に限定されず、例えば、抽選によって報知を行う場合と報知を行わない場合を設けてもよい。
【0370】
また、上記実施形態では、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンの例を示
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技球(例えば、パチンコ玉
)を遊技媒体としたスロットマシンなどにも、本発明は適用可能である。さらに、本発明をアレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール、およびカジノマシン等に適用しても、同様の効果を得ることができる。
【0371】
また、本発明の実施形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0372】
本発明の遊技台は、回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
【符号の説明】
【0373】
100 スロットマシン
135 スタートレバー
137〜139 ストップボタン
290 リセットボタン
291 設定変更ボタン
292 設定変更キー
294 電源スイッチ
300 主制御部
330、430 電源監視回路
350 電源管理部
352 外部電源
400 第1副制御部
500 第2副制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の図柄が施され、回転駆動される複数のリールと、
前記複数のリールの回転を開始させるためのスタートレバーと、
遊技媒体の投入によらずに遊技を行うことができる再遊技役を含む複数種類の役の内部当選の当否抽選を行う抽選手段と、
前記複数のリールそれぞれに対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップボタンと、
前記抽選手段の抽選結果および前記ストップボタンの停止操作に基づいて、前記リールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、
前記リール停止制御手段により停止された複数のリールの図柄組合せを判定する判定手段と、
複数種類の遊技状態のうち、前記判定手段による判定結果に対応する遊技状態へ移行させる遊技状態移行手段と、を有する主制御手段と、
前記主制御手段から一方向通信に構成され、遊技に関する演出制御を行う副制御手段と、を備えた遊技台であって、
前記複数種類の役には、
当該役が内部当選し、かつ第一の停止操作がされた場合に第一図柄組合せが停止され、前記第一の停止操作とは異なる第二の停止操作がされた場合に前記第一図柄組合せとは異なる第二図柄組合せが停止される第一の役が含まれ、
前記主制御手段は、
前記抽選手段による当否抽選結果を示す当選情報を送信する送信手段を有し、
前記副制御手段は、
前記送信手段により送信された当選情報を受信する受信手段と、
所定条件が成立した場合に、所定の特典を付与する特典付与手段と、を有し、
前記受信手段による受信結果に基づいて、遊技者に前記停止操作を所定の報知態様で報知する停止操作報知手段を備え、
該停止操作報知手段は、
前記第一の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記特典付与手段による次回の特典の付与状況に応じて、前記第一の停止操作または前記第二の停止操作のいずれかを報知することを特徴とする遊技台。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技台であって、
前記第二図柄組合せは、
該第二図柄組合せが停止された場合に、前記第一図柄組合せと同じ利益度合いとなる図柄組合せであることを特徴とする遊技台。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技台であって、
前記特典付与手段は、
利益度合いの異なる複数種類の特典を付与し、
前記停止操作報知手段は、
前記第一の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記特典付与手段により次回付与される特典の利益度合いに応じて、前記第一の停止操作または前記第二の停止操作のいずれかを報知することを特徴とする遊技台。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の遊技台であって、
前記複数種類の遊技状態には、
遊技媒体の投入によらずに遊技を行うことができる再遊技役が所定の確率で内部当選する第一遊技状態と、前記再遊技役が前記所定の確率より高い確率で内部当選する第二遊技状態と、が含まれ、
前記複数種類の役には、
当該役が内部当選し、かつ前記第一の停止操作および前記第二の停止操作のいずれかと同じまたは異なる停止操作である第三の停止操作がされた場合に前記第一図柄組合せが停止され、前記第三の停止操作とは異なる第四の停止操作がされた場合に前記第一図柄組合せおよび前記第二図柄組合せのいずれとも異なる第三図柄組合せが停止される第二の役がさらに含まれ、
前記遊技状態移行手段は、
前記第二遊技状態において、前記第一図柄組合せまたは前記第二図柄組合せのいずれかが停止された場合は、当該第二遊技状態を維持し、前記第二遊技状態において、前記第三図柄組合せが停止された場合は、前記第一遊技状態へ移行させ、
前記停止操作報知手段は、
前記第二の役が内部当選したことを示す当選情報を受信した場合は、前記第三の停止操作を報知することを特徴とする遊技台。
【請求項5】
請求項4記載の遊技台であって、
前記第一の役および前記第二の役は、
前記再遊技役であることを特徴とする遊技台。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載の遊技台であって、
前記リール停止制御手段は、
前記第二図柄組合せを図柄表示窓に停止させない場合には、前記特典の付与を示す図柄組合せに含まれる特定図柄を前記図柄表示窓における第一図柄表示領域に停止可能であり、前記第二図柄組合せを図柄表示窓に停止させる場合には、前記特定図柄を前記図柄表示窓における前記第一図柄表示領域と少なくとも一部が異なる第二図柄表示領域に停止させることを特徴とする遊技台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公開番号】特開2012−205706(P2012−205706A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−72929(P2011−72929)
【出願日】平成23年3月29日(2011.3.29)
【出願人】(597044139)株式会社大都技研 (1,470)
【Fターム(参考)】