説明

遊技機

【課題】大当り遊技状態の発生に関連して実行される大当り演出において撮影対象画像を表示手段にて表示させるようにした遊技機を提供する。
【解決手段】図柄変動からプレミアムリーチを経て大当り遊技状態へと進展すると、大当り遊技状態終了後の大当り終了演出において、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを図柄変動表示装置5にて表示させるので、プレミアムキャラクタ5bの撮影を行う機会が大当り演出において与えられることにより遊技の興趣が高められる。また、遊技者は、撮影機能付きの携帯電話機200を用いてプレミアムキャラクタ5bを大当り演出中に確実に撮影することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機等の遊技機において、例えば、複数の図柄列が変動表示される図柄変動表示装置を備えた遊技機において、その図柄変動表示装置に変動表示される複数の図柄列の停止時の組合せが予め定めた大当り図柄の組合せとなったときに大当り遊技状態となると共に、複数の図柄列のうち、1つを除く他の図柄列の停止時の組合せが大当り図柄の組合せであるリーチ遊技状態となったときに、図柄変動表示装置にてリーチ演出を行うように構成されたものがある。そして、近年、この種の遊技機においては多種多様のリーチ演出が行われるようになり、一台で複数のリーチ演出を行うものも出てきている。また、これら複数のリーチ演出のうち、他のリーチ演出と比較して非常に稀にしか行われないリーチ演出(いわゆる「プレミアムリーチ」)を行う遊技機もあり(例えば、特許文献1参照。)、プレミアムリーチでしか見られない特定のキャラクタ(いわゆる「プレミアムキャラクタ」)を画面表示することにより遊技の興趣を向上させようとする遊技機も提案されている。
【0003】
一方、近年、撮影機能付きの携帯電話機が広く普及するようになったため、遊技機の図柄変動表示装置において表示されたプレミアムキャラクタを撮影機能付きの携帯電話機で撮影し、撮影した画像データを電子メールに添付して友人の携帯電話機に送信することにより、非常に稀にしか見られないプレミアムキャラクタを登場させたことを自慢して楽しむことも可能となってきている。このため、遊技者が撮影したプレミアムキャラクタの画像を遊技機メーカに送信してもらい、送信してきた遊技者に対して景品やサービスポイントを提供する等のキャンペーンを展開することも考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−102475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、リーチ演出の実行時間は、遊技者の遊技意欲を向上させるために効果的な演出となるように適切な長さが設定されるため、リーチ演出において表示されているプレミアムキャラクタを撮影機能付きの携帯電話機を用いて撮影を行うのに十分な時間が確保されていない場合が多い。そして、このような場合、遊技者はプレミアムキャラクタの撮影チャンスを逃してしまうことになり、遊技者に不満を抱かせるだけでなく、当該キャンペーンの運営上重大な支障を来す可能性がある。
【0006】
一方、大当り遊技状態の発生に関連して実行される大当り演出は、例えば、大当り開始直前に行われる演出、所定回数(例えば、16回)繰り返されるラウンド遊技及び各ラウンド遊技のインターバル期間における演出、及び大当り終了直後に行われる演出からなり、リーチ演出に比較して長時間に亘って実行されている。そして、これら一連の大当り演出においては、ラウンド遊技の継続に関する演出以外には遊技者の興味を惹くような演出は殆ど行われていないのが現状である。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、大当り遊技状態の発生に関連して実行される大当り演出において撮影対象画像を表示手段にて表示させるようにした遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(請求項1) 複数の図柄列が変動表示される表示手段を備え、前記複数の図柄列の停止時の組合せが予め定めた大当り図柄の組合わせとなる大当り条件の成立に基づいて遊技者にとって有利な大当り遊技状態が発生するように構成された遊技機であって、
前記大当り条件が成立した場合に、前記大当り遊技状態の発生に関連して前記表示手段にて大当り演出を実行する大当り演出制御手段、
を備え、
前記大当り演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、遊技者によって撮影される撮影対象画像を前記大当り演出において前記表示手段にて表示させることを特徴とする遊技機。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、大当り演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、遊技者によって撮影される撮影対象画像を大当り演出において表示手段にて表示させるので、撮影対象画像の撮影を行う機会が大当り演出において与えられることにより遊技の興趣が高められる。また、遊技者は、撮影機能付きの携帯通信端末を用いて撮影対象画像を大当り演出中に確実に撮影することができ、遊技者における遊技意欲の一層の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、大当り演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、遊技者によって撮影される撮影対象画像を大当り演出において表示手段にて表示させるので、撮影対象画像の撮影を行う機会が大当り演出において与えられることにより遊技の興趣が高められる。また、遊技者は、撮影機能付きの携帯通信端末を用いて撮影対象画像を大当り演出中に確実に撮影することができ、遊技者における遊技意欲の一層の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ機の正面図である。
【図2】パチンコ機の遊技盤の概略構成図である。
【図3】図柄表示制御基板及びメイン基板のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】特別電動役物制御ルーチンを説明するフローチャートである。
【図5】特別電動役物制御ルーチンの図4の続き部分を説明するフローチャートである。
【図6】図柄変動開始処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図7】(a)はリーチ演出処理ルーチンを説明するフローチャートであり、(b)はリーチ種別参照テーブルの一例を示す表である。
【図8】リーチ演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図9】(a)はノーマルリーチ演出画面の表示例を、(b)はスペシャルリーチA演出画面の表示例を、(c)はスペシャルリーチB演出画面の表示例をそれぞれ表す図である。
【図10】プレミアムリーチ演出画面の表示例を表す図である。
【図11】大当り開始演出処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図12】大当り開始演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図13】通常の大当り開始演出画面の表示例を表す図である。
【図14】プレミアムキャラクタの予告メッセージが表示された大当り開始演出画面の表示例をそれぞれ表す図である。
【図15】ラウンド演出処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図16】ラウンド演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図17】(a)は通常の第16ラウンド演出画面の表示例を、(b)はプレミアムキャラクタの予告メッセージが表示された第16ラウンド演出画面をそれぞれ表す図である。
【図18】インターバル演出処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図19】インターバル演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図20】インターバル演出画面の表示例を表す図である。
【図21】大当り終了演出処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図22】大当り終了演出表示処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図23】通常の大当り終了演出画面の表示例を表す図である。
【図24】プレミアムキャラクタが表示された大当り終了演出画面を表す図である。
【図25】確率変動処理ルーチンを説明するフローチャートである。
【図26】撮影機能付き携帯電話機を利用した遊技者サービス提供システムの全体構成図である。
【図27】携帯電話機の正面図である。
【図28】携帯電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図29】図柄変動後のプレミアムリーチから大当り遊技状態の終了までの一連の演出の流れを示すチャート図である。
【図30】大当り開始演出画面においてプレミアムキャラクタを表示するようにした変形例を表す図である。
【図31】インターバル演出画面においてプレミアムキャラクタを表示するようにした変形例を表す図である。
【図32】大当り終了演出画面において識別情報を二次元バーコード表示した変形例を表す図である。
【図33】識別情報として日時情報を表示するようにした変形例における図柄表示制御基板のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図34】大当り終了演出画面において識別情報として遊技機ID及び日時情報を表示した変形例を表す図である。
【図35】大当り終了演出画面において識別情報として遊技機ID、年月日及びカウンタ値を表示した変形例を表す図である。
【図36】パチンコ機に接続される台間玉貸し装置の外観を示す斜視図である。
【図37】台間玉貸し装置を介して遊技者識別情報としての会員IDを入力するようにした変形例におけるハードウェア構成を示すブロック図である。
【図38】大当り終了演出画面において識別情報として会員ID、遊技機ID及びカウンタ値を表示した変形例を表す図である。
【図39】大当り終了演出画面において識別情報として種類識別情報、遊技機ID及びカウンタ値を表示した変形例を表す図である。
【図40】大当り終了演出画面において識別情報を拡大・縮小表示するようにした変形例を表す図であり、(a)は拡大表示した例を、(b)は縮小表示した例をそれぞれ表している。
【図41】大当り終了演出画面においてプレミアムキャラクタの周囲を点滅表示するようにした変形例を表す図である。
【図42】大当り終了演出画面においてプレミアムキャラクタを明示するためのメッセージを文字表示するようにした変形例を表す図である。
【図43】大当り終了演出画面においてプレミアムキャラクタを移動表示するようにした変形例を表す図であり、(a)はプレミアムキャラクタが画面中央に表示された状態を、(b)はプレミアムキャラクタが画面左寄りに表示された状態をそれぞれ表している。
【図44】大当り終了演出画面において遊技機メーカーのURLを報知するようにした変形例を表す図である。
【図45】大当り終了演出画面において遊技機メーカーのURLをプレミアムキャラクタ上に表示するようにした変形例を表す図である。
【図46】大当り終了演出画面において詳細情報を表示するようにした変形例を表す図である。
【図47】大当り終了演出画面において詳細情報の参照先URLを表示するようにした変形例を表す図である。
【図48】大当り終了演出画面において識別情報の表示位置を変更した変形例を表す図である。
【図49】本発明をスロットマシンに適用した一実施の形態を示す正面図である。
【図50】本発明をパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機に適用した一実施の形態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の遊技機をパチンコ機において具体化した一実施の形態につき図面を参照しつつ説明する。
【0013】
本実施の形態のパチンコ機1は、遊技ホールに設置されたパチンコ島台のカウンタ台の上部にて複数横方向に並べられて設けられる。パチンコ機1は、図1に示すように、前部には前枠2が設けられ、さらにその前枠2にガラス扉枠3が取付けられている。ガラス扉枠3は、軸により前枠2に開閉可能に支持され、かつガラスが嵌め込まれた金属製の枠と、その枠に嵌め込まれる合成樹脂製の枠(以下「樹脂枠」という)とを備えている。ガラス扉枠3の後方には、図2に示す遊技盤7が配置されている。遊技盤7は略円形の遊技領域を有し、その遊技領域には第1種始動口4、図柄変動表示装置5及び大入賞口6が設けられている。第1種始動口4は遊技球Bの通路を備え、その通路入口に羽根4aが開閉可能に支持されている。尚、図柄変動表示装置5が、本発明の表示手段を構成するものである。
【0014】
ガラス扉枠3の下部には、賞球が払い出される上受け皿3aが装着されている。また、前枠2の窓孔より下方には下受け皿2aが装着されている。下受け皿2aは、前記上受け皿3aに入りきらない賞球や、上受け皿3aから球抜きした抜き球や、或いはファウル球等の余剰球を、余剰球出口から排出させて貯留させるものである。前枠2における下受け皿2aの右側方には遊技球Bを発射するための発射ハンドル17が回動操作可能に装着されている。発射ハンドル17に対応する前枠2の裏側には駆動手段としてのモータ(図示せず)が装着されており、発射ハンドル17の回動操作によってモータが回動され、これにより打球杆(図示せず)が間欠動作されるとともに、前記発射ハンドル17の回動角度に応じた弾発力に調節される。従って、前記モータ及び打球杆等によって球発射装置が構成されている。
【0015】
図柄変動表示装置5は第1種始動口4の上方に設けられており、液晶ディスプレイ(LCD)からなる画面5aを備えている。画面5aには多種類の画像が表示されるが、その1つとして、上図柄列8、中図柄列9及び下図柄列10が表示される。図柄列の数は前述したもの(3列)に限られず、1列、2列、4列以上であってもよい。各図柄列8乃至10は、数字、記号等からなる複数の図柄によって構成されている。尚、図柄変動表示装置5は、サブ基板の一つである図柄表示制御基板22によって駆動制御される。図柄変動表示装置5では、図柄列8乃至10での図柄変動が、遊技球Bの第1種始動口4への入賞により開始される。図柄変動は上図柄列8、下図柄列10、中図柄列9の順に停止されるが、これは一例にすぎず、別の順序で停止されてもよい。全ての図柄列8乃至10での図柄変動が停止したとき、表示されている図柄(以下「停止図柄」という)の組合せが、予め定められた組合せ(特定表示結果、以下「大当りの組合せ」という)、すなわち、同一種類の図柄が大当りラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、777)、となる場合がある。この停止図柄の組合せを、以下「大当り図柄」といい、停止図柄の組合せが大当り図柄となることを「大当り条件が成立した」と表現することとする。本実施形態では、大当りラインとして、垂直方向へ延びるもの(左・中・右の3種類)と、斜め方向へ延びるもの(右下がり・左下がりの2種類)の合計5種類存在するが、これに限られない。例えば、大当りラインの数が1つであり、通常、「1ライン」と呼ばれているものであってもよい。そして、大当りの組合せが成立すると特別電動役物が作動し、遊技者にとって有利な特別遊技状態としての大当り遊技状態が到来し、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
【0016】
さらに、パチンコ機1は大当り遊技状態の発生に先立ちリーチ遊技状態となる。ここで、リーチ遊技状態とは大当り遊技状態の直前の状態をいい、例えば、下図柄列10での図柄変動が、大当りライン上において上図柄列8での停止図柄と同一種類の図柄で停止し、かつ、その後に中図柄列9での図柄変動が上下両図柄列8,10での停止図柄と同一種類の図柄で停止されれば最終的に大当りの組合せとなる状態を含む。すなわち、リーチ遊技状態とは、複数の図柄列のうち、1つを除く他の図柄列の停止時の組合せが大当り図柄の組合せである状態をいい、リーチ遊技状態が発生する停止図柄の組合せとなることを「リーチ条件が成立した」と表現することとする。また、図柄変動が停止すると、大当り遊技状態となる組合せで変動し、その図柄で停止されれば最終的に大当り遊技状態となる場合において、その変動中の状態もリーチ遊技状態に含まれる。これは、通常、全回転(全図柄)リーチと呼ばれているものである。大入賞口6は第1種始動口4の下方に設けられており、1つのVゾーン11、2つの通路12,13及びシャッタ14を備えている。シャッタ14は大入賞口用ソレノイド(以下、単に「ソレノイド」という)15により作動させられ、Vゾーン11及び通路12,13の各入口を開閉する。
【0017】
図2に示すように、遊技盤3には、始動口用スイッチ18、Vゾーン用スイッチ19及びカウントスイッチ20が取付けられている。始動口用スイッチ18は、遊技球Bの第1種始動口4への入賞を検出する。Vゾーン用スイッチ19は遊技球BのVゾーン11への入賞を検出し、カウントスイッチ20は遊技球Bの大入賞口6への入賞を検出する。また、各スイッチ18乃至20の検出結果に基づきソレノイド15を駆動制御される。そして、遊技盤3各部を制御するために、メイン基板21と、サブ基板の一つである図柄表示制御基板22と、音量調整基板、LED基板、払出し制御基板等の各種サブ基板23が設けられている。また、図柄変動表示装置5の下方左右に、赤外線センサ式のYesスイッチ25aとNoスイッチ25bとが設けられている。図柄変動表示装置5において、遊技者にYes/Noの入力を求めるメッセージが表示された場合に、Yesスイッチ25aに手をかざすことにより”Yes”が入力され、Noスイッチ25bに手をかざすことにより”No”が入力される。
【0018】
メイン基板21は、パチンコ機1の主制御を行う制御基板であり、図3に示すように、CPU21a,ROM21b,RAM21cを主要な構成要素として構成され、CPU21aによる制御の1つとして、大当り遊技状態の発生確率を条件に応じて変動させる、いわゆる確率変動がある。具体的には、1/300程度の低確率で大当り遊技状態を発生させる低確率モードと、その約5倍である1/60程度の高確率で大当り遊技状態を発生させる高確率モードとが用意されており、大当り図柄の種類に応じて確率モードが切替えられる。すなわち、大当り図柄が、予め定められた特別図柄(例えば奇数図柄)であると高確率モードに設定され、予め定められた通常図柄(例えば偶数図柄)であると低確率モードに設定される。なお、低確率モードでの発生確率に対する高確率モードでの発生確率の倍数は、前述した値(約5)以外の値であってもよい。また、ROM21bには、遊技機IDが記憶されている。
【0019】
図柄表示制御基板22は、サブ基板の一つであり、図3に示すように、CPU22a,ROM22b,RAM22c、不揮発性メモリ22dを主要な構成要素として構成され、CPU22aがメイン基板21から入力される信号に基づいて図柄変動表示装置5を駆動制御する。また、ROM22bには、図柄表示用のデータやリーチ演出パターンデータ等が記憶される。不揮発性メモリ22dは、後述するプレミアムキャラクタ・カウンタPCを不揮発的に記憶するための書き込み可能な不揮発性の記憶媒体であり、プレミアムキャラクタ・カウンタPCの値はパチンコ機1の電源遮断後も記憶保持される。
【0020】
次に、前記のように構成されたパチンコ機1各部の作用及び効果について説明する。図4乃至図6のフローチャートは、制御装置21によって実行される各種ルーチンを示している。これらのルーチンの各処理は、カウンタ群及びフラグFに基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタR、入賞カウンタP及び確変カウンタCを含む。ラウンドカウンタRはラウンド回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタPはカウントスイッチ20の検出結果に基づき大入賞口6への遊技球Bの入賞個数をカウントするためのものである。確変カウンタCは高確率モードの終了を判断するためのものであり、「2」,「1」,「0」の値を採る。なお、カウンタR,P,Cの初期値はいずれも「0」である。そのほかにもカウンタ群は、大当り遊技状態発生を決定するための内部乱数カウンタと、外れリーチ等を決定するための外れリーチ乱数カウンタと、停止図柄等を決定するためのそれぞれの図柄カウンタと、リーチ動作の種類を決定するためのリーチ種別カウンタとを含む。尚、内部乱数カウンタ及びリーチ種別カウンタが、本発明の抽選手段として機能するものである。ここで、外れリーチ乱数カウンタによる外れリーチとは、前述したリーチ遊技状態の後に最終的に大当りの組合せとならない状態をいう。フラグFは、Vゾーン11への遊技球Bの入賞の有無を判定するためのものであり、Vゾーン用スイッチ19によって入賞が検出されない場合に「0」に設定され、入賞が検出されると「1」に設定される。なお、確率モードには低確率モードと高確率モードの2種類があることは既に説明したが、初期値には低確率モードが設定されている。
【0021】
さて、遊技者による遊技が開始されると、メイン基板21のCPU21aは、まず図4の特別電動役物制御ルーチンのステップS10において、始動口用スイッチ18の検出結果に基づき、遊技球Bの第1種始動口4への入賞があったか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされているとステップS20において、内部乱数カウンタ、外れリーチ乱数カウンタの各値を取得するとともに、各図柄カウンタの値に基づき図柄列8乃至10毎に外れ図柄を取得する。ここでの取得とは、各カウンタの値を読取り、その値をRAM21cに記憶する処理を指す。次に、ステップS30で図柄変動開始処理を実行する。詳しくは、図6のステップS31において、図柄列8乃至10の各図柄をそれぞれ図柄変動表示装置5で変動表示させる。この表示により、遊技者には上・中・下の3つのリールがあたかも回転しているように見える。ステップS32において、内部乱数カウンタの値が大当り値と同一であるか否かを判定する。大当り値としては、2種類の値(低確率用大当り値、高確率用大当り値)が用意されている。前者は大当り遊技状態を前述した低確率で発生させるための値であり、後者は高確率で発生させるための値である。例えば、内部乱数カウンタが、「0」乃至「299」の範囲で所定時間毎に値を更新するものである場合、そのうちの「7」を低確率用大当り値とし、「7」,「17」,「27」,「37」,「47」を高確率用大当り値とする。すると、大当り遊技状態が発生する確率は、低確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/300となり、高確率用大当り値を大当り値として用いた場合には1/60となる。そして、前回の制御周期で低確率モードが設定されている場合には、低確率用大当り値が大当り値として選択される。高確率モードが設定されている場合には、高確率用大当り値が大当り値として選択される。
【0022】
ステップS32の判定条件が満たされていると、ステップS33において、大当り値に対応する大当り図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。一方、ステップS32の判定条件が満たされていないと、ステップS34において、外れリーチ乱数カウンタの値が予め定められた外れリーチ値と同一である否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS35において、外れリーチ値に対応する図柄(以下「外れリーチ図柄」という)を停止図柄としてメモリに記憶する。なお、ステップS34の判定条件が満たされていないと、ステップS36において、前記ステップS20での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記憶する。そして、上記ステップS33,S35,S36で停止図柄を記憶した後、図柄変動開始処理ルーチンを終了する。前記のようにステップS30の処理(図柄変動開始処理)を実行した後、図4のステップS40において上下両図柄列8,10における図柄を、前記ステップS33,S35,S36のいずれかの処理で記憶した停止図柄に差替える。差替え後の図柄によって上下両図柄列8,10での図柄変動を停止させる。ステップS50では、上下両図柄列8,10における図柄の組合わせがリーチの組合わせ(同一図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS60において、リーチ演出処理を行う。
【0023】
詳しくは、図7(a)に示すリーチ演出処理ルーチンにおいて、まず、ステップS601で、リーチ種別カウンタの値に応じてリーチ演出パターンを決定する。すなわち、図7(b)に示すリーチ種別参照テーブルを参照して、内部乱数カウンタの値が大当り値である場合では、リーチ種別カウンタの値が「0」乃至「14」の場合はノーマルリーチ演出パターンを、「15」乃至「99」の場合はスペシャルリーチA演出パターンを、「100」乃至「129」の場合はスペシャルリーチB演出パターンを、「130」の場合はプレミアムリーチ演出パターンを、それぞれ今回実行されるリーチ演出パターンとして決定する。ここで、プレミアムリーチ演出パターンがリーチ演出パターンとして決定された場合が、本発明の「特定のリーチ条件が成立した場合」に相当するものである。一方、内部乱数カウンタの値が大当り値でない場合では(すなわち、外れリーチの場合)、リーチ種別カウンタの値が「0」乃至「89」の場合はノーマルリーチ演出パターンを、「90」乃至「109」の場合はスペシャルリーチA演出パターンを、「110」乃至「130」の場合はスペシャルリーチB演出パターンを、それぞれ今回実行されるリーチ演出パターンとして決定する。尚、図7(b)より明らかなように、プレミアムリーチは大当りが確定したリーチ演出である(プレミアムリーチの条件成立により常に大当り条件が成立する)ので、外れリーチにおいてプレミアムリーチ演出が実行されることはない。続いて、ステップS602において、各リーチ演出パターンに対応するリーチ演出コマンド及び遊技機IDを図柄表示制御基板22に送出する。
【0024】
図柄表示制御基板22では、メイン基板21からリーチ演出コマンドを受け取ると、図8に示すリーチ演出表示処理ルーチンに示すように、ステップS651で、リーチ演出コマンドがプレミアムリーチの表示指令であるか否かを判断し、プレミアムリーチのリーチ演出の表示指令である場合は(ステップS651:Yes)、ステップS652でプレミアムフラグをONし、プレミアムリーチ以外のリーチ演出の表示指令である場合は(ステップS651:No)、ステップS653において、プレミアムフラグをOFFする。次に、ステップS654において、各リーチ演出コマンドに対応するリーチ演出パターンデータをROM22bから読み出して、図柄変動表示装置5へリーチ演出表示制御を行った後、本ルーチンの処理を終了する。尚、図9(a)はノーマルリーチ演出画面の表示例を、同図(b)はスペシャルリーチA演出画面の表示例を、同図(c)はスペシャルリーチB演出画面の表示例を、図10はプレミアムリーチ演出画面の表示例をそれぞれ表している。ここで、低確率モードにおける大当り発生確率は1/300であり、大当り時のリーチ演出でプレミアムリーチとなる確率が1/131であるため、プレミアムリーチの発生確率はこれらを乗じた結果、すなわち、1/39300という極めて低い確率となっている。従って、このような稀にしか発生しないプレミアムリーチ演出が実行されることによって、遊技者に大きな驚きと喜びとが与えられ、パチンコ機1における遊技の興趣がより一層向上される。尚、ステップS653の処理が、本発明のリーチ演出制御手段として機能するものである。
【0025】
リーチ演出処理(ステップS60)が終了すると、ステップS70では、中図柄列9での図柄変動を停止させる。続いて、ステップS80において、図柄の組合せが大当りの組合せであるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと特別電動役物制御ルーチンを終了し、満たされていると、ステップS90において、大当り開始演出処理を行う。尚、大当り開始演出とは、遊技者にとって有利な遊技状態である大当り遊技状態が開始される直前に行われ、大当り遊技状態がまもなく開始されることを遊技者に報知して遊技意欲を向上させる演出である。また、本明細書では、大当り遊技状態の発生に関連して実行される一連の演出(大当り開始演出、後述するラウンド演出、インターバル演出及び大当り終了演出)を大当り演出と称することとする。
【0026】
詳しくは、図11に示す大当り開始演出処理ルーチンにおいて、まず、ステップS901で、大当り開始演出コマンドを図柄表示制御基板22に送出する。次に、ステップS902で、プレミアムフラグがONであるか否かを判断する。プレミアムフラグがOFFである場合(ステップS902:No)、本ルーチンの処理を終了してリターンする。一方、プレミアムフラグがONである場合(ステップS902:Yes)、ステップS903で、大当り遊技状態終了後に実行される大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bが登場することを予告的に報知するための予告メッセージ表示コマンドを図柄表示制御基板22に送出し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
【0027】
図柄表示制御基板22では、メイン基板21から大当り開始演出コマンドを受け取ると、図12に示す大当り開始演出表示処理ルーチンに示すように、ステップS951で、大当り開始演出パターンデータをROM22bから読み出して、図柄変動表示装置5へ大当り開始演出表示制御を行う。次に、ステップS952で、メッセージコマンドを受け取ったか否かを判断する。メッセージコマンドを受け取っていない場合(ステップS952:No)、本ルーチンの処理を終了する。図13は、メッセージコマンドを受け取っていない場合(すなわち、直前がプレミアムリーチ以外の場合)の大当り開始演出画面の表示例を示している。一方、メッセージコマンドを受け取っている場合(ステップS952:Yes)、コマンドにより指定された予告メッセージを図柄変動表示装置5の下部に表示した後、本ルーチンの処理を終了する。図14は、予告メッセージを受け取った場合における大当り開始演出画面の表示例を示しており、大当り開始演出画面下部には、「大当り遊技終了後にプレミアムキャラクタが登場します。バッチリ撮ってね!」との予告メッセージが表示される。これにより、遊技者は、大当り遊技終了後に撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタが表示されることを認識し、携帯電話機200における撮影の準備をすることができる。
【0028】
ステップS90の大当り開始演出処理が終了すると、図4のステップS100において、ラウンドカウンタRをリセットする。ステップS110において入賞カウンタPをリセットするとともに、フラグFを「0」に設定する。続いて、図5のステップS120においてソレノイド15を励磁する。すると、シャッタ14が倒れ、大入賞口6の通路入口が開放される。この開放により、遊技球BのVゾーン11及び通路12,13への入賞が可能となる。ステップS130でラウンドカウンタRを「1」インクリメントする。次に、ステップS140で、ラウンド演出処理を実行する。尚、ラウンド演出とは、大入賞口6が所定時間開放されて閉鎖されるまでの遊技状態(ラウンド遊技)において実行される演出である。また、本明細書では、大当り遊技状態において実行されるラウンド演出と後述するインターバル演出との繰り返しを大当り継続演出と称することとする。
【0029】
詳しくは、図15に示すラウンド演出処理ルーチンにおいて、まず、ステップS1401で、ラウンド演出コマンド及びラウンド数(Rの値)を図柄表示制御基板22に送出する。次に、ステップS1402で、最終ラウンド(R=16)であり且つプレミアムフラグがONであるか否かを判断する。ステップS1402の判定条件が満たされている場合は(ステップS1402:Yes)、ステップS1403で、当該最終ラウンド終了後に実行される大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bが登場することを予告的に報知するための予告メッセージ表示コマンドを図柄表示制御基板22に送出し、本ルーチンの処理を終了してリターンする。ステップS1402の判定条件が満たされていない場合(ステップS1402:No)、ステップS1403をスキップし、本ルーチンの処理を終了してリターンする。
【0030】
図柄表示制御基板22では、メイン基板21からラウンド演出コマンドを受け取ると、図16に示すラウンド演出表示処理ルーチンに示すように、ステップS1451で、ラウンド演出パターンデータをROM22bから読み出して、図柄変動表示装置5へラウンド演出表示制御を行う。次に、ステップS1452で、予告メッセージを受け取ったか否かを判断する。予告メッセージを受け取っていない場合(ステップS1452:No)、本ルーチンの処理を終了する。ここで、図17(a)は、通常の場合(予告メッセージを受け取っていない場合)における第16ラウンドのラウンド演出画面の表示例を示している。一方、予告メッセージを受け取っている場合(ステップS1452:Yes)、図柄変動表示装置5の下部に予告メッセージを表示した後、本ルーチンの処理を終了する。ここで、図17(b)は、予告メッセージを受け取っている場合(すなわち、第16ラウンドであり且つプレミアムフラグがONである場合)のラウンド演出画面の表示例を示している。ラウンド演出画面下部には、図17(b)に示すように、「最終ラウンドです。このラウンド終了後、いよいよプレミアムキャラクタが登場します。撮影の準備はいいかな?」との予告メッセージが表示される。これにより、遊技者は、まもなく撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタが表示されることを認識し、携帯電話機200における撮影の準備をすることができる。
【0031】
次に、ステップS140において、入賞カウンタPの値が所定値Pmax 以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS150において、大入賞口6の閉鎖予定時期がまだか否かを判定する。この判定条件が満たされていると(ステップS150:Yes)、ステップS140へ戻る。その結果、大入賞口6の開放開始後にPmax 個よりも多くの遊技球Bが入賞するか、閉鎖予定時期が到来するかしない限りは、大入賞口6が開放され続ける。これに対し、ステップS140,S150の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS160においてソレノイド15を消磁する。すると、シャッタ14が起こされ、大入賞口6の通路入口が閉鎖される。ステップS170において、ラウンドカウンタRの値が所定値Rmax 以下であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていると、ステップS180においてフラグFが「1」であるか否かを判定する。ステップS180の判定条件が満たされていると(ステップS180:Yes)、ステップS200でインターバル演出処理を行う。インターバル演出とは、大当り遊技状態におけるラウンド遊技とラウンド遊技との間に設けられたインターバル期間(ラウンド遊技間で大入賞口6が閉鎖される期間)に実行される演出であり、次のラウンドへ進行することを報知する効果を奏する。
【0032】
詳しくは、図18に示すインターバル演出処理ルーチンにおいて、ステップS2001で、インターバル演出コマンドを図柄表示制御基板22に送出してリターンする。図柄表示制御基板22では、メイン基板21からインターバル演出コマンドを受け取ると、図19に示すインターバル演出表示処理ルーチンに示すように、ステップS2051で、インターバル演出パターンデータをROM22bから読み出して、図柄変動表示装置5へインターバル演出表示制御を行い、本ルーチンの処理を終了する。ここで、図20は、インターバル演出画面の表示例を示している。
【0033】
ステップS200のインターバル演出処理が終了すると、図4のステップS110へ戻る。従って、一旦大当り遊技状態が発生すると、遊技球BがVゾーン11に最大Rmax 回入賞するまでは、大入賞口6が開閉のサイクルを繰返す。例えば、所定値Pmax が「10」に設定され、大入賞口6の開放時間が「約29.5」秒に設定され、所定値Rmax が「16」に設定されている場合には、大入賞口6の開放後、(1)遊技球Bが大入賞口6へ10個入賞すること、(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた時点で大入賞口6が閉鎖される。そして、遊技球BのVゾーン11への入賞が次回のラウンドへ進行するための継続条件として設定されており、この継続条件が満たされることにより、大入賞口6の開放・閉鎖のサイクル(ラウンド遊技及びインターバル期間)が、最大で16回(すなわち、第1ラウンドから第16ラウンドまで)繰返されることとなる。ステップS170,S180の判定条件のいずれか一方が満たされていないと、ステップS210で大当り終了演出処理を実行する。尚、大当り終了演出は、大当り遊技状態の終了直後に実行される演出であり、大当り遊技状態が終了して通常の遊技状態に戻ることを遊技者に報知する効果を有する。
【0034】
詳しくは、図21に示す大当り終了演出処理ルーチンにおいて、まず、ステップS2101で、プレミアムフラグがONであるか否かを判断する。ステップS2101の判定条件が満たされている場合は(ステップS2101:Yes)、ステップS2103で、プレミアム用の大当り終了演出コマンド及び遊技機IDを図柄表示制御基板22に送出する。尚、プレミアムキャラクタ5bが表示される大当り終了演出を「プレミアム用の大当り終了演出」と称する。一方、ステップS2101の判定条件が満たされてない場合は(ステップS2101:No)、ステップS2102で、通常の大当り終了演出コマンドを図柄表示制御基板22に送出する。
【0035】
図柄表示制御基板22では、メイン基板21から大当り終了演出コマンドを受け取ると、図22に示す大当り終了演出表示処理ルーチンに示すように、ステップS2151で、大当り終了演出コマンドがプレミアム用の大当り終了演出の表示指令であるか否かを判断し、通常の大当り終了演出の表示指令である場合は(ステップS2151:No)、ステップS2152において、通常の大当り終了演出パターンデータをROM22bから読み出して、図柄変動表示装置5へ大当り終了演出表示制御を行った後、本ルーチンの処理を終了する。尚、図23は通常の大当り終了演出画面の表示例を表している。ここで、ステップS2152における通常の大当り終了演出表示制御の実行時間は所定時間t1である。
【0036】
一方、大当り終了演出コマンドがプレミアム用の大当り終了演出の表示指令である場合は(ステップS2151:Yes)、ステップS2153において、プレミアム用の大当り終了演出パターンデータ(プレミアムキャラクタ5bの表示用データを含む)をROM22bから読み出して、図柄変動表示装置5へプレミアム用の大当り終了演出表示制御を行う。図24はプレミアム用の大当り終了演出画面の表示例を表している。ここで、ステップS2153におけるプレミアム用の大当り終了演出表示制御の実行時間は所定時間t1よりも長い所定時間t2である。プレミアム用の大当り終了演出画面では、遊技者が所持する撮影機能付き携帯電話機200による撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bが表示される。ここで、低確率モードにおける大当り発生確率は1/300であり、大当り時のリーチ演出でプレミアムリーチとなる確率が1/131であるため、プレミアムキャラクタの登場確率はこれらを乗じた結果、すなわち、1/39300という極めて低い確率となっている。従って、このような稀にしか登場しないプレミアムキャラクタ5bが図柄変動表示装置5にて表示されることによって、遊技者に大きな驚きと喜びとが与えられ、パチンコ機1における遊技の興趣がより一層向上される。また、プレミアム用の大当り終了演出は、通常の大当り終了演出よりも実行時間が延長され(t1<t2)、通常の遊技が開始されるまでの期間が十分に長く設定されているため、遊技者は、撮影機能付き携帯電話機200を用いて撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを確実に撮影することができる。尚、ステップS2153の処理が、本発明の大当り演出制御手段として機能するものである。
【0037】
さらに、ステップS2154において、プレミアムキャラクタ5bの略全体を含む撮影対象領域を長方形状に点線枠5cで囲む表示を行うと共に、その点線枠5c内のプレミアムキャラクタ5bを矢印5dで指し示す表示を行う。また、矢印5d上には、「これを撮影」とのメッセージが文字表示される。従って、点線枠5c及び矢印5dの表示によって、プレミアムキャラクタ5bが撮影対象画像であることが明示される。尚、ステップS2154の処理が、本発明の明示手段として機能するものである。続いて、ステップS2155において、大当り終了演出コマンドと共にメイン基板21から受け取った遊技機IDを、プレミアムキャラクタ5bの略中央に設けられた識別情報表示領域5e内に表示する。次に、ステップS2156において、プレミアムキャラクタ・カウンタPCをカウントアップする。さらに、ステップS2157において、不揮発性メモリ22dよりプレミアムキャラクタ・カウンタPCの値を読み出して、識別情報表示領域5e内に表示された遊技機IDに続けて表示する。例えば、図24では、識別情報表示領域5e内の数値「12345」が遊技機IDを、ハイフン以降の数値「951」がプレミアムキャラクタ・カウンタPCの値を表している。従って、識別情報表示領域5e内に表示された識別情報は、どの遊技機において表示されたプレミアムキャラクタ5bであるかを遊技機IDによって表すと共に、当該パチンコ機1において何回目に表示されたプレミアムキャラクタ5bであるかをプレミアムキャラクタ・カウンタPC値によって表している。尚、プレミアムキャラクタ・カウンタPC値が、所定の規則に従って付与される固有情報に相当するものであり、ステップS2155〜S2157の処理が、本発明の識別情報表示制御手段として機能するものである。
【0038】
さらに、ステップS2158において、遊技者に対して、プレミアム用の大当り終了演出画面に表示されたプレミアムキャラクタ5bの撮影を促すと共に画面上のどの画像がプレミアムキャラクタ5bであるかを明示するメッセージを大当り終了演出画面下部のメッセージ表示領域5fに表示する。例えば、図24に示すように、「点線枠内のプレミアムキャラクタを撮影してね!」とのメッセージが文字表示されることにより、プレミアムキャラクタ5bが点線枠5c内に表示されていることが明示され、且つプレミアムキャラクタ5bの撮影を行うことが遊技者に対して促される。更に、ステップS2159において、プレミアムキャラクタ5bの撮影画像データの送信先メールアドレス(具体的には、遊技機メーカーの電子メールアドレス)をメッセージ表示領域5fに表示する。尚、プレミアム用の大当り終了演出の実行時間は通常の大当り終了演出の実行時間よりも長く設定される。さらに、プレミアム用の大当り終了演出では、プレミアムキャラクタ5bが所定時間以上に亘って継続して表示される。これにより、遊技者が携帯電話機200による撮影の準備及び撮影を行うのに十分な時間が確保され、プレミアムキャラクタ5bを確実に撮影することができる。上述した各処理ステップを実行した後、本ルーチンを終了する。尚、ステップS2158〜S2159の処理が、本発明の報知手段として機能するものである。
【0039】
ステップS210の大当り終了演出処理が終了すると、ステップS220で確率変動処理を実行し、その後、特別電動役物制御ルーチンを終了する。図25の確率変動処理ルーチンでは、ステップS221において、大当り図柄が通常図柄(この場合偶数図柄)であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていないと(ステップS221:No)、すなわち、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると、ステップS226において高確率モードを設定し、確変カウンタCに「2」を設定する。ステップS226の処理を実行した後、確率変動処理ルーチンを終了する。このように、高確率中に特別図柄(奇数図柄)で大当り遊技状態が連続して発生した場合には、高確率モードが継続することとなる。一方、前記ステップS221の判定条件が満たされていると、すなわち、大当り図柄が通常図柄(偶数図柄)であると、ステップS222において確変カウンタCが「0」でないか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=0)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=2,1)とステップS223において確変カウンタCを「1」デクリメントする。ステップS224において確変カウンタCが「0」であるか否かを判定する。この判定条件が満たされていない(C=1)と確率変動処理ルーチンを終了し、満たされている(C=0)とステップS225において、低確率モードを設定する。このように一旦高確率モードが設定されると、確変カウンタCが「0」となるまで、すなわち、高確率モード設定後、連続して偶数図柄で2回大当り遊技状態が発生するまでは高確率モードが継続する。そして、偶数図柄での大当り遊技状態が2回連続すると、高確率モードが終了し低確率モードに切替えられる。なお、本実施形態での処理手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、図柄変動処理(ステップS31)を停止図柄の記憶処理(ステップS33,S35,S36)の後に行うようにしてもよい。
【0040】
上述したように、本実施形態では、遊技球Bが第1種始動口4へ入賞したことが検出されると、各カウンタの値が取得されるとともに図柄列8乃至10が変動表示される。各カウンタの値に基づき停止図柄が記憶され、その停止図柄によって図柄変動が停止される。停止されたときに表示されている図柄の組合せが大当りの組合せであると、遊技者に有利な大当り遊技状態が発生し、遊技球BがVゾーン11に最大Rmax 回入賞するまで、大入賞口6の開閉のサイクルが繰返される。一方、大当り図柄が特別図柄(奇数図柄)であると高確率モードが設定され、次回と、その次の回の2回にわたり大当り遊技状態の発生確率が高められる。すなわち、一旦高確率モードが設定されると、次回以降2回の大当り遊技状態の発生確率が高められるが、その期間中に再び奇数図柄で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが設定される。これに対し、前記期間経過後に通常図柄(偶数図柄)で大当り遊技状態が発生すれば高確率モードが終了する(低確率モードに切替えられる)。
【0041】
次に、上述した本実施の形態のパチンコ機1及び撮影機能付き携帯通信端末を利用した遊技者サービス提供システム100の全体構成について、図26を参照しつつ説明する。遊技者サービス提供システム100は、パチンコ機1と、撮影機能付きの携帯電話機200と、遊技機メーカーに設けられたサーバー装置101と、携帯電話機200とサーバー装置101とが通信接続される通信網としてのインターネット102とから構成されている。
【0042】
携帯電話機200は、近年、広く普及するに至ったCCDカメラを搭載した撮影機能付きの携帯通信端末であって、遊技者によって所持され且つ使用される。以下、携帯電話機200の構成について、図27及び図28を参照しつつ説明する。携帯電話機200は、図柄変動表示装置5において表示されるプレミアムキャラクタ画像を撮影すると共に、撮影画像データを遊技機メーカーのサーバー装置101へ送信するために用いられ、図27の正面図に示すように、ケース202、キー操作部204、液晶パネル(表示部)206、赤外線受光部208、赤外線発光部209、及びCCDカメラ230から構成されている。キー操作部204は、ケース202の正面ケース部203に配設されたもので、十字キー、電源キー、ファンクションキー、オンフックキー(開始キー)、クリアキー、及び文字・数字キー(テンキー)等から構成されている。液晶パネル206は、ケース202に形成された開口部202aの内側に配置されている。赤外線受光部208は、赤外線発光部209とともに、ケース202の左側部202bに配置されている。更に、ケース202の上部には、CCDカメラ230の一部であって被写体からの光を集光するための集光レンズ230aが配置されている。
【0043】
次に、携帯電話機200の電気回路構成につき図28のブロック図を参照して説明する。携帯電話機200は、液晶パネル206、赤外線受光部208、及び赤外線発光部209に加えて、無線部210、音声回路212、レシーバー214、マイク216、送受信アンテナ218、不揮発性メモリ220、制御部(マイクロコンピュータ)222、二次電池224、及びCCDカメラ230を有する。無線部210は、制御部222により制御されて、送受信アンテナ218を通して電波を媒体として基地局に対して送受信する。音声回路212は、無線部210から制御部222を通して出力された受信信号をレシーバー214に出力するとともに、マイク216から出力された音声信号を送信信号として制御部222を通して無線部210に出力する。レシーバー214は、音声回路212から出力された受信信号を受信音声に変換して出力し、マイク216は、操作者から発せられた送信音声を音声信号に変換して音声回路212に出力する。不揮発性メモリ220は、各種データや、各種のプログラムを不揮発的に記憶する。二次電池224は、各回路に電力を供給する。CCDカメラ230は、被写体からの光を集光レンズ230aを介してCCD(電荷結合素子)へ集光し、光電変換並びにA/D変換を経て、デジタルデータとしての画像データをメモリ220に保存する。制御部222は、CPU,ROM及びRAMを含むマイクロコンピュータ等から構成されたもので、電話の発着信処理、電子メールの作成及び送受信処理、インターネット・ホームページの閲覧を含むインターネット処理を行う。
【0044】
サーバー装置101は、遊技機メーカーに設けられ、インターネット102に接続されたコンピュータである。サーバー装置101は、遊技機メーカーの会員に関する各種のデータを記憶・管理しており、例えば、プレミアムキャラクタの獲得ランキングや各メーカー会員へ付与されるサービスポイントのポイント数データ等の記憶・管理が行われる。
【0045】
次に、上述した遊技者サービス提供システム100において提供される遊技者サービス(具体的には、プレミアムキャラクタ撮影キャンペーン)の流れについて説明する。遊技者が遊技ホールに設置されたパチンコ機1で遊技をしている間にプレミアムリーチが到来し、図柄変動表示装置5にプレミアムキャラクタ5bが表示された場合、遊技者は携帯電話機200の撮影機能(CCDカメラ230)を用いてプレミアムキャラクタ5bの撮影を行う(図26<1>)。次に、遊技者は、携帯電話機200に保存されたプレミアムキャラクタ5bの撮影画像データを電子メールに添付して遊技機メーカのサーバー装置101へ送信する(図26<2>)。
【0046】
サーバー装置101は、電子メールに添付されたプレミアムキャラクタ5bの撮影画像データをインターネット102を介して受信すると共に(図26<3>)、電子メール送信者である当該メーカー会員(遊技者)に関する各種データの更新を行う(図26<4>)。例えば、当該会員のプレミアムキャラクタ獲得数データに「1」を加算する。この時、プレミアムキャラクタ獲得ランキングの順位に変更が生じた場合は、プレミアムキャラクタ獲得ランキングの順位データを更新し、遊技機メーカーのインターネット・ホームページで公開する。また、プレミアムキャラクタの画像データを遊技機メーカーに送信した遊技者への特典として、当該遊技者に与えられるサービスポイントのポイント数残高に所定ポイントを追加する。
【0047】
従って、遊技者サービス提供システム100によれば、遊技者が所持する撮影機能付き携帯電話機200及びインターネット102を利用して、プレミアムキャラクタ獲得数のランキングやプレミアムキャラクタを獲得した遊技者に対してサービスポイントを付与する等の種々のサービスを容易に実現することができる。そして、プレミアムキャラクタの獲得を遊技目標の一つとして認識させることによって、当該パチンコ機1の人気を高めると共に、遊技者における遊技意欲をより一層向上させることが可能となるのである。
【0048】
そして、本実施の形態のパチンコ機1によれば、図29に示されるように、図柄変動からプレミアムリーチを経て大当り遊技状態へと進展すると、ステップS2153の処理(大当り演出制御手段)により、大当り演出(より具体的には、大当り遊技状態終了後の大当り終了演出)において、プレミアムキャラクタ5bを図柄変動表示装置5にて表示させるので、プレミアムキャラクタ5bの撮影を行う機会が大当り演出において与えられることにより遊技の興趣が高められる。そして、遊技者は、撮影機能付きの携帯電話機200を用いて、大当り演出中にプレミアムキャラクタ5bの撮影を確実に行うことができる。また、大当り遊技状態の継続条件の成否(すなわち、遊技球BのVゾーン11への入賞)を気にする必要がない大当り遊技状態の終了後の大当り終了演出中に、撮影対象画像の撮影に専念することができる。
【0049】
また、プレミアムキャラクタ5bの表示が行われる大当り終了演出の実行時間(t2)は、通常の大当り終了演出の実行時間(t1)よりも長く設定されるので、大当り終了演出の実行時間中にプレミアムキャラクタ5bの撮影を確実に行うことができる。
【0050】
また、大当り条件を抽選する内部乱数カウンタ及びリーチ種別の抽選を実行するリーチ種別カウンタ(抽選手段)を備え、内部乱数カウンタによる抽選に当選し且つリーチ種別カウンタによる抽選にてプレミアムリーチが当選したことに基づいて、大当り終了演出において撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bが表示される。すなわち、大当り終了演出において撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bの表示を行うか否かが、抽選結果によって決定されるため、大当り演出の表示内容が意外性・偶然性に富むものとなり、大当り遊技状態における遊技の興趣を確実に高め、遊技者における遊技意欲の一層の向上を図ることができる。また、内部乱数カウンタとリーチ種別カウンタとを用いるので、大当り条件の抽選と同時に撮影対象画像の表示に関する抽選を行うことができる。
【0051】
また、大当り終了演出でプレミアムキャラクタ5bが表示される場合には、複数回の予告報知、すなわち、プレミアムリーチ後の大当り開始演出及び第16ラウンド(最終ラウンド)の演出画面においてそれぞれ予告報知が行われるので(図14、図17(b)参照)、遊技者は、プレミアムキャラクタ5bが表示される大当り遊技状態の終了までに携帯電話機200における撮影準備を行うことができる。より具体的には、遊技者は、大当り開始演出画面における予告報知に従って携帯電話機200を取り出す等の準備を行い、大当り終了演出の開始直前に実行される最終ラウンドのラウンド演出画面における予告報知により、タイミングを逃さずにプレミアムキャラクタ5bを撮影するための心の準備をすることができる。
【0052】
また、ステップS2153の処理(大当り演出制御手段)において遊技者によって撮影される撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを図柄変動表示装置5にて画面表示させると共に、ステップS2155〜S2157の処理(識別情報表示制御手段)において、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを個々に識別するための識別情報を図柄変動表示装置5にてプレミアムキャラクタ5bと共に点線枠5c内に表示するので、プレミアムキャラクタ5bを携帯電話機200の撮影機能で撮影した場合に、撮影画像データを受け取った遊技機メーカ側で画像データを個々に識別することができる。よって、同一の撮影画像データを重複して使用する等の不正使用を防止することができる。
【0053】
また、識別情報が文字等の並びとして表示されるので、表示された識別情報の内容を遊技者自身や、撮影画像データを受け取った遊技機メーカ等の担当者が目視により認識することができる。また、遊技機を識別するための遊技機識別情報としての遊技機IDが表示されるので、プレミアムキャラクタ5bがどの遊技機において表示されたものであるかを確実に識別することができる。また、識別情報が所定の規則に従って付与される固有情報としてのプレミアムキャラクタ・カウンタ値を含んでいるので、プレミアムキャラクタ5bを確実に個々に識別することができる。尚、プレミアムキャラクタ5bの表示毎にカウントアップされるカウンタ値を用いるので、重複が生じることなく容易且つ確実に固有情報を作成することができる。また、識別情報はプレミアムキャラクタ5bの表示中に継続して表示されるので、プレミアムキャラクタ5bが表示されている間はいつでもプレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0054】
また、ステップS2154の処理(明示手段)において、図柄変動表示装置5にて画面表示されたプレミアムキャラクタ5bの略全体を含む撮影対象領域を囲む点線枠5cの表示が行われ、さらに、プレミアムキャラクタ5bが矢印5dによって指し示されることによりプレミアムキャラクタ5bが確実に明示される。また、画面下部のメッセージ表示領域5fにおける「点線枠内のプレミアムキャラクタ・・・」とのメッセージや、矢印5d上における「これを撮影」とのメッセージが表示されることによって、より一層確実にプレミアムキャラクタ5bが明示される。よって、遊技者は、表示画面5aにおいてどの画像が撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bであるかを確実に把握して撮影機能付きの携帯電話機200を用いて撮影を行うことができる。従って、上述した遊技機メーカーによって展開されるプレミアムキャラクタの撮影キャンペーンを実効あるものとすることが可能となる。
【0055】
また、ステップS2158〜S2159の処理(報知手段)において図柄変動表示装置5にて画面表示されたプレミアムキャラクタ5bの撮影に関するメッセージ報知を行うので、遊技者は、報知されたメッセージに基づいて、撮影機能付きの携帯電話機200を用いてプレミアムキャラクタ5bの撮影を確実に行うことができる。
【0056】
また、ステップS2158〜S2159の処理(報知手段)において、プレミアムキャラクタ5bの撮影に関するメッセージが図柄変動表示装置5にて文字表示されるので、遊技者は、文字表示されたメッセージを読むことにより、報知内容を確実に把握して撮影を行うことができる。また、プレミアムキャラクタ5bの撮影が可能なプレミアムキャラクタ5b表示中のタイミングでメッセージ表示が行われるので、遊技者は、メッセージに従って直ちに撮影を行うことができる。
【0057】
また、ステップS2158の処理(報知手段)において、プレミアムキャラクタの撮影を遊技者に促すメッセージが報知されるので、遊技者はメッセージによって確実に撮影タイミングを知り、撮影を行うことができる。また、ステップS2159の処理(報知手段)において、プレミアムキャラクタ5bを撮影した画像データの送信先である遊技機メーカーの電子メールアドレスの報知を行うので、報知された電子メールアドレスを携帯電話機200の電子メール送信画面において入力し、画像データを電子メールに添付して遊技機メーカへ確実に送信することができる。
【0058】
また、大当り終了演出中にプレミアムキャラクタ画像が所定時間以上継続して表示されることにより、遊技者による撮影のための時間が確保されるので、遊技者は確実に撮影準備を整えて撮影を行うことができる。さらに、プレミアム用の大当り終了演出は通常の大当り終了演出よりも長時間実行されることにより、遊技者による撮影のための時間が確保されるので、遊技者は確実に撮影準備を整えて撮影を行うことができる。
【0059】
尚、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0060】
例えば、前記実施の形態では、プレミアムキャラクタ5bが大当り終了演出において表示される旨の予告を大当り開始演出及び最終ラウンドのラウンド演出中に行うように構成したが、他のタイミングで予告報知を行うように構成してもよい。例えば、リーチ演出中に予告報知を行うようにしてもよい。また、少なくとも一部のラウンドにおけるラウンド遊技終了後のインターバル演出において予告報知を行うようにしてもよい。また、ラウンド遊技中であって遊技球BがVゾーン11へ入賞して次のラウンドへの継続条件が成立した時点で予告報知を行うようにしてもよい。Vゾーン11への入賞によって次のラウンドへ進行することが確定してから次のラウンド開始までは、遊技者がVゾーン入賞を気にする必要がない時間であるので、このタイミングで予告報知を行うことが効果的である。
【0061】
また、大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bの表示を行うか否かを選択させるメッセージを大当り開始演出画面において表示し、Yesスイッチ25a、Noスイッチ25bを介して表示/非表示を選択させ、”表示”(Yes)が選択された場合にのみ、大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bの表示を行うようにしてもよい。本変形例によれば、Yesスイッチ25aによって”表示”(Yes)が選択された場合は、大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bの表示が行われて確実に撮影を行うことができ、撮影に興味のない遊技者は、Noスイッチ25bによって”非表示”(No)を選択してプレミアムキャラクタ5bを非表示とすることにより、遊技者にとって不要な画像が表示される煩わしさを減少させることができる。また、プレミアムキャラクタ5bを非表示とした場合には他のキャラクタ画像を表示するようにしてよい。さらに、遊技者にプレミアムキャラクタ5bの表示/非表示を選択させる画面において、大当り終了演出中にプレミアムキャラクタ5bが表示される旨を予告報知するように構成してもよい。
【0062】
また、大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bの表示を行うか否かを選択させるメッセージを大当り遊技終了直後に表示し、Yesスイッチ25a、Noスイッチ25bを介して表示/非表示を選択させ、”表示”(Yes)が選択された場合にのみ、大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bの表示を行うようにしてもよい。本変形例によれば、遊技者は、大当り遊技状態が終了して気持ちに余裕のあるタイミングで、落ち着いて表示/非表示を確実に選択し、大当り終了演出におけるプレミアムキャラクタ5bの撮影又は新たな遊技に備えることができる。或いは、最終ラウンドにおけるラウンド遊技中にプレミアムキャラクタ5bの表示/非表示を選択させるように構成してもよい。本変形例によれば、遊技者は、最終ラウンドに入ってVゾーン11への入賞を気にする必要がないタイミングで、落ち着いて表示/非表示を確実に選択し、大当り終了演出におけるプレミアムキャラクタ5bの撮影又は新たな遊技に備えることができる。さらに、これらの変形例において、”表示”(Yes)が選択された場合は、大当り終了演出が延長されるように構成することが好ましい。”表示”(Yes)が選択された場合は、大当り終了演出が延長されることにより、プレミアムキャラクタ5bの撮影の準備及び撮影を確実に行うことができ、”非表示”(No)が選択された場合は、通常の大当り終了演出が実行されて速やかに通常遊技に戻ることができる。
【0063】
また、前記実施の形態では、プレミアムリーチ後の大当り遊技状態終了後に実行される大当り終了演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示するようにしたが、大当り終了演出に代えて或いは加えて、大当り開始演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示するようにしてもよい。また、特定のラウンド終了後のインターバル演出においてプレミアムキャラクタ5bの表示を行ってもよい。ここで、図30は、大当り開始演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示した例を、図31は、インターバル演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示した例をそれぞれ示している。また、全てのラウンド終了後のインターバル演出において毎回プレミアムキャラクタ5bの表示を行うようにしてもよい。この場合、プレミアムキャラクタ5bの撮影機会がより多く与えられることになる。さらに、プレミアムキャラクタ5bが表示される大当り開始演出又はインターバル演出は、通常よりも長い実行時間が設定されることが好ましい。これにより、遊技者が携帯電話機200で準備及び撮影を行う時間が確保され、確実に撮影を行うことができる。また、インターバル演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示する場合、どのラウンド終了後にプレミアムキャラクタ5bが表示されるかを予告報知するように構成することが好ましい。
【0064】
或いは、特定のラウンドの遊技中に遊技球BがVゾーン11に入賞したことが検出された場合、直ちにプレミアムキャラクタ5bの表示を行うようにしてもよい。本変形例によれば、Vゾーン入賞が検出されることにより次回のラウンド遊技へ進行することが確定した時点でプレミアムキャラクタ5bの表示を行うので、遊技者は、ラウンド継続条件の成否を気にすることなく、プレミアムキャラクタ5bの撮影に専念することができる。
また、前記実施の形態では、内部乱数カウンタの値が大当り値であり且つリーチ種別カウンタの値がプレミアムリーチに対応づけられた値である場合に、大当り演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示するように構成したが、リーチ種別の抽選とは別個に抽選を実行し、その抽選に当選した場合に大当り演出においてプレミアムキャラクタ5bを表示するように構成してもよい。
【0065】
また、前記実施の形態では、プレミアムキャラクタの表示用データを図柄表示制御基板22のROM22bに記憶する構成としたが、プレミアムキャラクタの表示用データを外部から更新可能な構成としてもよい。例えば、プレミアムキャラクタの表示用データを不揮発性メモリ22dに記憶して外部から書き換え可能な構成としてもよく、或いは、プレミアムキャラクタの表示用データをホール管理コンピュータを介して外部から通信によってRAM22c上へダウンロードするように構成してもよい。本変形例によれば、撮影キャンペーン実施中などの必要な期間においてのみプレミアムキャラクタを表示させたり、プレミアムキャラクタの絵柄の変更等を容易に行うことができる。
【0066】
また、前記実施の形態では、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを個々に識別するための識別情報を文字表示する構成としたが、識別情報を機械読み取り可能なシンボル(例えば、一次元若しくは二次元のバーコード)として表示するようにしてもよい。例えば、図柄表示制御基板22のROM22bに二次元バーコード生成プログラムを搭載し、識別情報(遊技機IDとプレミアムキャラクタ・カウンタ値)としての文字列データに基づいて二次元バーコードシンボルを生成し、図22に示す大当り終了演出表示処理ルーチンのフローチャートにおけるステップS2155〜S2156の処理においてプレミアムキャラクタ5bと共に表示するように構成することができる。図32は、識別情報を二次元バーコード化してプレミアムキャラクタ5bの略中央部分に表示した例を示している。本変形例によれば、識別情報が機械読み取り可能なシンボルとして表示されるので、シンボルの種類に対応した読み取り装置を用いて、プレミアムキャラクタ5bの撮影画像データより迅速且つ確実に識別情報を読み取ることができる。よって、撮影画像データが真正なものであるか否か等を機械的に判別して、画像データの不正使用を確実に防止することができる。また、遊技機メーカーが撮影画像データを送信させるという先に述べたキャンペーンを運営するにあたって、撮影画像データを受信してチェックする業務の省力化を図ることができる。尚、二次元バーコードは情報を高密度に表現可能であるため、識別情報の表示態様として二次元バーコードを採用した場合、画面上での大きさを小さくすることができ、識別情報の表示がプレミアムキャラクタ5bによる効果的な演出表示の妨げにならないという利点がある。
【0067】
また、前記実施の形態では、識別情報として遊技機IDとプレミアムキャラクタ・カウンタ値PCとを表示する構成としたが、プレミアムキャラクタ・カウンタ値PCに代えて、プレミアムキャラクタ5bが表示された日時を遊技機IDと共に表示するように構成してもよい。具体的には、図33に示すように、図柄表示制御基板22に現在の日時を計数するリアルタイムクロック22eと、リアルタイムクロック22eに電源を供給する電池22fとを搭載させると共に、図22に示す大当り終了演出表示処理ルーチンのフローチャートにおけるステップS2155〜S2157の処理に代えて、リアルタイムクロック22eから現在の日時情報を取得して表示する処理を実行する。そして、本変形例によれば、例えば、図34に示すように、大当り終了演出画面において、プレミアムキャラクタ5bと共に遊技機IDとプレミアムキャラクタ5bが表示された日時情報とが表示される。ここで、識別情報表示領域5e内には、上から順に遊技機ID「12345」、日時情報「2003.5.21/20:30」が表示されている。図34の表示例では、日時情報が年月日のみならず、時分情報「20:30」まで含んでいるため、同一遊技機において表示されたプレミアムキャラクタ5bを日時情報のみで確実に個々に識別することができる。
【0068】
或いは、さらに別の変形例として、識別情報として、遊技機IDと、日時情報及びプレミアムキャラクタ・カウンタ値とを表示する構成としてもよい。例えば、図35に示すように、プレミアムキャラクタ5bが表示された年月日と、その日にプレミアムキャラクタ5bが何回目に表示されたかを表すプレミアムキャラクタ・カウンタ値とを表示するようにしてもよい。ここで、識別情報表示領域5e内には、上から順に遊技機ID「12345」、年月日「2003.5.21」及びカウンタ値「03」(ハイフン以降の数値)が表示されている。この場合、カウンタ値のデータサイズは、1日にプレミアムキャラクタ5bが表示される回数の最大値を表現可能であればよく、先に述べたようにプレミアムリーチの発生確率が極めて小さいことから、比較的小さなデータサイズ(例えば、2桁)とすることができる。尚、リアルタイムクロック22eが、本発明の時計手段を構成するものである。また、リアルタイムクロック22eに代えて、所定の機関から送出される標準時を表す標準電波を受信可能な電波時計を時計手段として用いる構成としてもよい。この構成によれば、常に正確な日時情報を表示することができる。
【0069】
また、識別情報として、遊技機IDとプレミアムキャラクタ・カウンタ値PCに加えて、或いは、これらに代えて、遊技者を識別するための遊技者識別情報を表示する構成としてもよい。具体的には、外部装置として、図36に示すように、カード読み取り部52を備えた玉貸しに関する機能を有する台間玉貸し装置51をパチンコ機1に隣接して設置すると共に、図37に示すように、パチンコ機1にはインタフェース基板24を搭載し、通信線50を介して台間玉貸し装置51とインタフェース基板24とを接続する。台間玉貸し装置51は、カード読み取り部52によって会員カードとしての磁気カード等より遊技者識別情報としての会員ID(例えば、遊技機メーカーより付与される会員番号等)を読み取ると、通信線50を介して会員IDをパチンコ機1のインタフェース基板24へ送信する。インタフェース基板24は、受信した会員IDを図柄表示制御基板22へ送出し、図柄表示制御基板22は、受け取った会員IDをRAM22cに記憶させておく。そして、図22に示す大当り終了演出表示処理ルーチンのフローチャートの処理(例えば、ステップS2054とS2055との間)において、会員IDを識別情報表示領域5e内に表示する処理を行う。図38は、本変形例における大当り終了演出画面の表示例を示しており、識別情報表示領域5e内において、上から順に、会員ID「X11074」、遊技機ID「12345」、プレミアムキャラクタ・カウンタ値PC「951」(ハイフン以降の数値)が表示されている。
【0070】
本変形例によれば、識別情報が遊技者識別情報としての会員IDを含んでいるので、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを撮影した画像データにおいて遊技者を確実に認識することができ、撮影画像データのセキュリティ性の向上を図ることができる。尚、インタフェース基板24が、本発明の遊技者識別情報入力手段及びインタフェース手段を構成するものである。或いは、さらに、別の変形例として、遊技者識別情報(例えば、会員ID)の入力操作を行うための入力操作手段をパチンコ機1に設ける構成としてもよい。入力操作手段は、例えば、タッチパネル、キーボード、赤外線入力装置等によって構成することができる。本変形例によれば、外部装置としての台間装置等を用いることなく、パチンコ機1単体で遊技者識別情報の入力が可能であるという利点がある。
【0071】
また、識別情報として、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bの種類を識別するための種類識別情報を表示する構成としてもよい。具体的には、図22に示す大当り終了演出表示処理ルーチンのフローチャートの処理(例えば、ステップS2154とS2155との間)において、プレミアムキャラクタ5bの種類を表す文字列を識別情報表示領域5e内に表示する処理を行う。図39は、本変形例における大当り終了演出画面の表示例を示しており、識別情報表示領域5e内において、上から順に、種類識別情報「SAM」(プレミアムキャラクタ5bがSAM(サム)であることを表す)、遊技機ID「12345」、プレミアムキャラクタ・カウンタ値PC「951」(ハイフン以降の数値)が表示されている。本変形例によれば、例えば、プレミアムキャラクタ5bを撮影した撮影画像データにプレミアムキャラクタ5bの全体が完全には含まれていない場合でも、種類識別情報が撮影画像データ中に含まれている場合は、種類識別情報によってプレミアムキャラクタ5bの種類を識別することができる。本変形例は、同一遊技機において複数種類のプレミアムキャラクタが登場する場合等に特に有効である。
【0072】
また、前記実施の形態では、プレミアムキャラクタ5b表示中に継続して識別情報を表示する構成としたが、識別情報を所定の撮影タイミング中にのみ表示するように構成してもよい。本変形例によれば、所定の撮影タイミング以外では識別情報が非表示とされることにより、プレミアムキャラクタ5bによる効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、所定の撮影タイミング中は確実に識別情報が表示されるので、プレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0073】
また、遊技者の撮影動作を検知するための動作検知手段を設け、その動作検知手段によって撮影動作が検知された場合に識別情報を表示するように構成してもよい。ここで、動作検知手段とは、例えば、携帯通信端末等の接近を検知可能な赤外線センサ等により構成することができる。本変形例によれば、常には識別情報が非表示とされることにより、プレミアムキャラクタ5bによる効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いた撮影動作が検知された場合には識別情報が表示されるので、プレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0074】
また、遊技者により操作されるスイッチ手段を設け、スイッチ手段が遊技者によって操作された場合に識別情報を表示するように構成してもよい。ここで、スイッチ手段とは、例えば、押しボタン式スイッチ等により構成することができる。本変形例によれば、常には識別情報が非表示とされることにより、プレミアムキャラクタ5bによる効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、遊技者による撮影の意思表示としてスイッチ手段が操作された場合には識別情報が表示されるので、プレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を確実に撮影することができる。さらに、例えば、プレミアムキャラクタ5bの撮影キャンペーン実施期間中にのみスイッチ手段を有効とし、それ以外の期間ではスイッチ手段を無効とすることによって、必要な期間中にのみ識別情報、点線枠5c及び矢印5d等の表示を行えるように構成してもよい。
【0075】
また、前記実施の形態では識別情報を常に一定の大きさで表示する構成としたが、所定のタイミングで識別情報を拡大又は縮小表示するように構成してもよい。ここで、図40(a)は識別情報を拡大表示した例を、図40(b)は識別情報を縮小表示した例をそれぞれ示している。例えば、所定の撮影タイミング以外では識別情報を縮小表示することにより(図40(b)参照)、プレミアムキャラクタ5bによる効果的な演出表示の妨げとなることが防止される。一方、所定の撮影タイミング中は識別情報を拡大表示することにより(図40(a)参照)、遊技者は撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて、プレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を大きく且つ鮮明に撮影することができる。そして、拡大表示された識別情報を撮影した撮影画像データによれば、識別情報の読み取りを容易且つ正確に行うことができる。
【0076】
また、前記実施の形態では、プレミアムキャラクタ5bの略全体を含む撮影対象領域を点線枠5cで囲む表示を行う構成としたが、点線枠に代えて実線や鎖線等の枠線で囲む表示を行うように構成してもよい。
【0077】
また、前記実施の形態では、点線枠5c及び矢印5dの表示によって撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bを明示する構成としたが、これに代えて、或いはこれに加えて、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5b若しくはその周囲を点滅表示する構成としてもよい。例えば、図41は、プレミアムキャラクタ5bが点滅表示される様子を表している。本変形例によれば、点滅表示によって撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0078】
また、点線枠5cや矢印5dの表示を行うことなく、撮影対象画像を明示するためのメッセージ表示のみによって撮影対象画像を明示する構成としてもよい。具体的には、画面内における撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタの表示位置やプレミアムキャラクタの特徴等を表す内容を含むメッセージを表示する。例えば、図42は、撮影対象画像を明示するためのメッセージとして、「画面中央のサム君(海パン姿の青年)を撮影してね!」とのメッセージを文字表示するようにした画面表示例を示している。本変形例によれば、撮影対象画像を明示するためのメッセージが文字表示されることにより撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。また、音声発生装置を設けて撮影対象画像を明示するためのメッセージを音声出力する構成としてもよい。さらに、プレミアムキャラクタ5bの撮影に関するその他のメッセージも音声出力する構成としてもよい。
【0079】
また、前記実施の形態では、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bが画面5a上で静止している例を示したが、プレミアムキャラクタ5bが画面5a上での移動を伴う態様で表示させると共に、プレミアムキャラクタ5bの移動に合わせて点線枠5c及び矢印5dを移動表示するように構成してもよい。例えば、図43(a)は、プレミアムキャラクタ5bが画面5a中央に表示されている状態を示しており、図43(b)は、プレミアムキャラクタ5bが画面5a上を左寄りに移動した状態を示している。図43(b)に示されるように、点線枠5c及び矢印5dは、プレミアムキャラクタ5bが左へ移動するのに伴って左へ移動表示されている。本変形例によれば、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bが画面5a上で移動することにより、移動するプレミアムキャラクタ5bを追いかけて撮影しなければならないという静止画像の撮影よりも難易度の高い撮影を行わせることによって、遊技の興趣を一層向上させることができる。また、プレミアムキャラクタ5bの移動に合わせて点線枠5c及び矢印5dが移動表示されるので、遊技者は、画面5a上を移動するプレミアムキャラクタ5bを確実に撮影対象として認識して撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。そして、本変形例を用いることにより、遊技機メーカーにおいて、例えば、「移動するプレミアムキャラクタを撮影しよう!」というキャンペーンを展開することも可能となる。
【0080】
また、上述した変形例において、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタ5bの移動に合わせて識別情報が移動表示されるので、遊技者は、画面上を移動するプレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を確実に撮影することができる。或いは、プレミアムキャラクタ5bが点線枠5cで示される撮影対象領域内で移動する場合には、識別情報を撮影対象領域内の固定位置に表示するように構成してもよい。
【0081】
また、前記実施の形態では、プレミアムキャラクタの撮影画像データの送信先である遊技機メーカーの電子メールアドレスを報知する構成としたが、図44の表示例に示すように、遊技機メーカーのホームページアドレス(URL)を報知する構成としてもよい。本変形例では、報知されたURLを携帯電話機200のインターネット閲覧画面において入力し、画像データ送信先である遊技機メーカ等のインターネットホームページにアクセスして撮影画像データの送信を行うことができる。
【0082】
また、前記実施の形態又は変形例では、プレミアムキャラクタの撮影画像データの送信先である遊技機メーカーの電子メールアドレス又は遊技機メーカーのURLをリーチ演出画面下部のメッセージ表示領域5fに表示する構成としたが、図45の表示例に示すように、送信先に関する情報(URL、電子メールアドレス等)を点線枠5cで囲まれた撮影対象領域内の領域5gにて表示する構成としてもよい。本変形例によれば、撮影機能付き携帯通信端末によって、撮影対象画像であるプレミアムキャラクタ5bと共に送信先に関する情報も撮影される。従って、遊技者は、プレミアムキャラクタ5bと共に撮影された送信先のURLや電子メールアドレスを携帯通信端末等の画面上で参照しながら画像データの送信作業を容易且つ確実に行うことができる。
【0083】
また、前記実施の形態では、撮影対象画像としてのプレミアムキャラクタの撮影を遊技者に促すメッセージの報知を行う構成としたが、図46の表示例に示すように、撮影画像データを所定の送信先へ送信することによって得られる利益に関する情報等(例えば、プレゼントの贈呈に関する情報)を含む詳細情報の報知を行う構成としてもよい。遊技者は、画像データの送信によって得られる利益を確実に認識することができ、これにより撮影対象画像の撮影及び送信に対する意欲向上が図られる。尚、詳細情報がメッセージ表示領域5f内に一度に表示しきれない場合は、メッセージを左右若しくは上下にスクロールすることによりメッセージ文全体を表示することが可能となる。或いは、図47の表示例に示すように、このような詳細情報の参照先に関する報知を行うように構成してもよい。本変形例によれば、遊技者は、報知された参照先(例えば、インターネット・ホームページのURL)にアクセスすることにより、画像データの送信によって得られる利益を確実に認識することができ、これにより撮影対象画像の撮影及び送信に対する意欲向上が図られる。
【0084】
また、前記実施の形態では、遊技機識別情報として遊技機IDをプレミアムキャラクタ5b上に表示するようにしたが、遊技機の主制御を行うためのメイン基板21の管理情報(例えば、基板管理番号等)を識別情報として表示するようにしてもよい。本変形例によれば、メイン基板21のCPU21a等が不正に交換されていないこと、換言すれば、真正なメイン基板21がパチンコ機1に搭載されていることを確実に認識することができる。
【0085】
また、前記実施の形態ではプレミアムキャラクタ5bの撮影を促すためのメッセージを報知する構成としたが、プレミアムキャラクタ5bの撮影に関するアドバイス情報の報知を行う構成としてもよい。例えば、プレミアムキャラクタ5bを上手に撮影するためのアドバイス情報として、撮影対象画像であるプレミアムキャラクタ5bのどの部分を撮影範囲の中心として撮影すればよいかに関する注意事項等を報知することにより、遊技者はアドバイス情報を参考にして正確にプレミアムキャラクタの撮影を行うことができる。
【0086】
また、前記実施の形態では、プレミアムキャラクタ5bの略中央部分に識別情報を表示する構成としたが、プレミアムキャラクタ5bの近傍、より好ましくは点線枠5cで囲まれた撮影対象領域内に表示するようにしてもよい。例えば、図48は、点線枠5cで囲まれた撮影対象領域内の右下に識別情報表示領域5eを設けて識別情報を表示した例を示している。本変形例によれば、点線枠5cで囲まれたプレミアムキャラクタ5b及びその周辺を含む撮影対象領域を撮影することによりプレミアムキャラクタ5bと共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0087】
また、前記実施の形態ではプレミアムキャラクタ画像を大当り終了演出中に所定時間以上継続して表示する構成としたが、これに加えて、或いはこれに代えて、プレミアムキャラクタ画像を大当り終了演出中に複数回表示するように構成してもよい。本変形例によれば、例えば、プレミアムキャラクタ画像が1回目に登場した際にうまく撮影できなかった場合でも、2回目以降に登場するまでに撮影準備を整えて確実に撮影を行うことができる。
【0088】
前記実施の形態では、携帯通信端末として携帯電話機200を用いた例を示したが、携帯電話機以外にPHS(簡易型携帯電話、Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等の各種の携帯通信端末を利用することが可能である。
【0089】
前記実施の形態では、高確率モード中に通常大当りが2回連続して発生したことに起因して低確率モードへ遷移する構成としたが、通常大当たりが1回発生したことに起因して低確率モードへ遷移する構成としてもよい。
【0090】
本発明は、前記実施の形態とは異なる種々の遊技機にも適用可能である。例えば、本発明に適用される遊技機は、パチンコ遊技機であって、基本構成としては発射ハンドルを備え、その発射ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(又は作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
【0091】
また、本発明に適用される他の遊技機は、スロットマシンであって、基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。図49は、本発明をスロットマシンに適用した一実施の形態であるスロットマシン301の外観を示す正面図である。図49に示されるように、スロットマシン301には、略中央部に可変表示手段305が設けられている。
【0092】
また、本発明に適用されるさらに別の遊技機は、パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機であって、基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用すると共に、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。図50は、本発明をパチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機に適用した一実施の形態である遊技機401の外観を示す正面図である。図50に示されるように、遊技機401には、略中央部に可変表示手段405が設けられている。
【0093】
(付記)
上述した実施形態から、以下に示す本発明の各手段を抽出することができる。以下、各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
【0094】
1.複数の図柄列が変動表示される表示手段を備え、前記複数の図柄列の停止時の組合せが予め定めた大当り図柄の組合わせとなる大当り条件の成立に基づいて遊技者にとって有利な大当り遊技状態が発生するように構成された遊技機であって、
前記大当り条件が成立した場合に、前記大当り遊技状態の発生に関連して前記表示手段にて大当り演出を実行する大当り演出制御手段、
を備え、
前記大当り演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、遊技者によって撮影される撮影対象画像を前記大当り演出において前記表示手段にて表示させることを特徴とする遊技機。
【0095】
手段1によれば、大当り演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、遊技者によって撮影される撮影対象画像を大当り演出において表示手段にて表示させるので、撮影対象画像の撮影を行う機会が大当り演出において与えられることにより遊技の興趣が高められる。また、遊技者は、撮影機能付きの携帯通信端末を用いて撮影対象画像を大当り演出中に確実に撮影することができ、遊技者における遊技意欲の一層の向上を図ることができる。
【0096】
2.所定の抽選を実行する抽選手段、
を備え、
前記大当り演出制御手段は、前記抽選手段による所定の抽選にて当選したことに基づいて、前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
【0097】
手段2によれば、大当り演出において撮影対象画像の表示を行うか否かが、抽選手段による抽選結果によって決定されるため、大当り演出の表示内容が意外性・偶然性に富むものとなり、大当り遊技状態における遊技の興趣を確実に高め、遊技者における遊技意欲の一層の向上を図ることができる。
【0098】
3.前記抽選手段は、前記大当り条件の抽選を行うものであり、
前記大当り演出制御手段は、前記抽選手段による抽選において特定の条件で前記大当り条件が当選したことに基づいて、前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段2に記載の遊技機。
【0099】
手段3によれば、大当り演出において撮影対象画像の表示を行うか否かが、抽選手段による抽選において特定の条件で大当り条件が当選したことによって決定されるため、大当り条件の抽選と同時に撮影対象画像の表示に関する抽選を行うことができる。
【0100】
4.前記表示手段に変動表示される複数の図柄列のうち、1つを除く他の図柄列の停止時の組合せが前記大当り図柄の組合せとなるリーチ条件が成立した場合に、前記表示手段にてリーチ演出を実行するリーチ演出制御手段、
を備え、
前記リーチ演出制御手段は、特定のリーチ条件が成立した場合に特定のリーチ演出を実行し、
前記大当り演出制御手段は、特定のリーチ条件が成立しさらに前記大当り条件が成立した場合に、前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
【0101】
手段4によれば、リーチ演出制御手段は、特定のリーチ条件が成立した場合に特定のリーチ演出を実行し、大当り演出制御手段は、特定のリーチ条件が成立しさらに大当り条件が成立した場合に撮影対象画像の表示を行うので、特定のリーチ演出によって期待感が高められ、さらに大当り演出において撮影対象画像が表示されることによって、大当り遊技状態における遊技の興趣を確実に高め、遊技者における遊技意欲の一層の向上を図ることができる。
【0102】
5.前記特定のリーチ条件が成立したとき、必ず大当り条件が成立するように設定されたことを特徴とする手段4に記載の遊技機。
【0103】
手段5によれば、特定のリーチ条件が成立することによって大当り遊技状態の発生が確定し、遊技者は、特定のリーチ演出において大当りの確定を楽しみつつ、大当り演出において撮影対象画像の撮影を行うことができる。
【0104】
6.前記大当り演出制御手段は、前記大当り演出の一態様として前記大当り遊技状態の開始直前に大当り開始演出を実行するものであり、前記所定の条件の成立に基づいて、前記大当り開始演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。
【0105】
手段6によれば、所定の条件の成立に基づいて、大当り遊技状態の開始直前に実行される大当り開始演出において撮影対象画像の表示を行うので、遊技者は、撮影機能付き携帯通信端末等を用いて大当り開始演出中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0106】
7.前記大当り演出制御手段は、前記大当り演出の一態様として前記大当り遊技状態の継続中に大当り継続演出を実行するものであり、前記所定の条件の成立に基づいて、前記大当り継続演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。
【0107】
手段7によれば、所定の条件の成立に基づいて、大当り遊技状態の継続中に実行される大当り継続演出において撮影対象画像の表示を行うので、遊技者は、撮影機能付き携帯通信端末等を用いて大当り継続演出中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0108】
8.前記大当り演出制御手段は、前記大当り演出の一態様として前記大当り遊技状態の終了直後に大当り終了演出を実行するものであり、前記所定の条件の成立に基づいて、前記大当り終了演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の遊技機。
【0109】
手段8によれば、所定の条件の成立に基づいて、大当り遊技状態の終了直後に実行される大当り終了演出において撮影対象画像の表示を行うので、遊技者は、撮影機能付き携帯通信端末等を用いて大当り終了演出中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0110】
9.前記大当り演出制御手段は、前記大当り遊技状態の開始直前に大当り開始演出を、前記大当り遊技状態の継続中に大当り継続演出を、前記大当り遊技状態の終了直後に大当り終了演出を、それぞれ大当り演出の一態様として実行するものであり、前記所定の条件の成立に基づいて、前記大当り開始演出、前記大当り継続演出及び前記大当り終了演出のうち、少なくとも一つの演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載の遊技機。
【0111】
手段9によれば、所定の条件の成立に基づいて、大当り遊技状態の開始直前に実行される大当り開始演出、大当り遊技状態の継続中に実行される大当り継続演出、又は大当り遊技状態の終了直後に実行される大当り終了演出の少なくとも一つの演出において撮影対象画像の表示を行うので、遊技者は、撮影機能付き携帯通信端末等を用いて一連の大当り演出中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0112】
10.前記撮影対象画像の表示が行われる前記大当り開始演出は、通常の大当り開始演出よりも実行時間が長く設定されることを特徴とする手段6又は9に記載の遊技機。
【0113】
手段10によれば、撮影対象画像の表示が行われる大当り開始演出は、通常の大当り開始演出よりも実行時間が長く設定されるので、撮影機能付き携帯通信端末等の準備及び撮影作業を確実に行うことができる。
【0114】
11.前記大当り遊技状態は、所定の継続条件の成立に基づいて進行する所定回のラウンド遊技と各ラウンド遊技間のインターバル期間によって構成され、
前記大当り継続演出は、前記各ラウンド遊技において実行されるラウンド演出と前記各インターバル期間において実行されるインターバル演出とからなり、
前記大当り演出制御手段は、少なくとも一部のラウンド又はインターバル期間におけるラウンド演出又はインターバル演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段7又は9に記載の遊技機。
【0115】
手段11によれば、大当り演出制御手段は、少なくとも一部のラウンド又はインターバル期間におけるラウンド演出又はインターバル演出において撮影対象画像の表示を行うので、大当り遊技状態中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0116】
12.前記大当り演出制御手段は、前記所定回のラウンドのうち予め定めた一部のラウンド遊技又はインターバル期間におけるラウンド演出又はインターバル演出において、前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段11に記載の遊技機。
【0117】
手段12によれば、大当り演出制御手段は、所定回のラウンドのうち予め定めた一部のラウンド遊技又はインターバル期間におけるラウンド演出又はインターバル演出において、撮影対象画像の表示を行うので、大当り遊技状態中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができると共に、撮影対象画像がラウンド毎に繰り返し表示されることによる煩わしさを感じさせることがない。
【0118】
13.前記大当り演出制御手段は、前記所定回の全てのラウンドのラウンド遊技又はインターバル期間におけるラウンド演出又はインターバル演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段12に記載の遊技機。
【0119】
手段13によれば、所定回の全てのラウンドのラウンド遊技又はインターバル期間におけるラウンド演出又はインターバル演出において撮影対象画像の表示を行うので、大当り遊技状態中にいつでも撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0120】
14.前記大当り演出制御手段は、最終ラウンドのラウンド遊技におけるラウンド演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段12に記載の遊技機。
【0121】
手段14によれば、最終ラウンドのラウンド遊技におけるラウンド演出において撮影対象画像の表示を行うので、ラウンドの進行を気にすることなく、撮影対象画像の撮影に専念することができる。
【0122】
15.前記大当り演出制御手段は、前記所定の継続条件の成立が検出されたことに基づいて前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段11乃至14のいずれかに記載の遊技機。
【0123】
手段15によれば、大当り演出制御手段は、所定の継続条件の成立が検出されることにより次回のラウンド遊技へ進行することが確定した時点で撮影対象画像の表示を行うので、遊技者は、所定の継続条件が成立するか否かを気にすることなく、撮影対象画像の撮影に専念することができる。
【0124】
16.前記大当り演出制御手段は、所定回のラウンドの少なくとも一部のラウンド遊技間のインターバル演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段11乃至14のいずれかに記載の遊技機。
【0125】
手段16によれば、大当り演出制御手段が、所定回のラウンドの少なくとも一部のラウンド遊技間のインターバル演出において撮影対象画像の表示を行うので、遊技者は、ラウンドが進行するための所定の継続条件の成立を気にすることなく、撮影対象画像の撮影に専念することができる。
【0126】
17.前記撮影対象画像の表示が行われる前記インターバル期間は、通常のインターバル期間よりも長く設定されることを特徴とする手段16に記載の遊技機。
【0127】
手段17によれば、撮影対象画像の表示が行われるインターバル期間は、通常のインターバル期間よりも長く設定されるので、撮影機能付き携帯通信端末等の準備をすることができ、インターバル期間中に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0128】
18.前記所定回のラウンド遊技又はラウンド遊技間のインターバル期間のうち、どのラウンド遊技又はラウンド遊技間のインターバル期間において前記撮影対象画像が表示されるかを予告報知するように構成されたことを特徴とする手段11乃至17のいずれかに記載の遊技機。
【0129】
手段18によれば、どのラウンド遊技又はラウンド遊技間のインターバル期間において撮影対象画像が表示されるかが予告報知されるので、遊技者は、撮影対象画像が表示されるラウンド遊技又はインターバル期間までに携帯通信端末等における撮影準備を行うことができる。
【0130】
19.前記撮影対象画像の表示が行われる前記大当り終了演出は、通常の大当り終了演出よりも実行時間が長く設定されることを特徴とする手段8又は9に記載の遊技機。
【0131】
手段19によれば、撮影対象画像の表示が行われる大当り終了演出は、通常の大当り終了演出よりも実行時間が長く設定されるので、撮影機能付き携帯通信端末等の準備をすることができ、大当り終了演出が実行されている間に撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。
【0132】
20.前記撮影対象画像は、前記大当り演出中に所定時間以上継続して表示されることを特徴とする手段1乃至19のいずれかに記載の遊技機。
【0133】
手段20によれば、大当り演出中に撮影対象画像が所定時間以上継続して表示されることにより、遊技者による撮影のための時間が確保されるので、遊技者は確実に撮影準備を整えて撮影を行うことができる。
【0134】
21.前記撮影対象画像は、前記大当り演出中に複数回表示されることを特徴とする手段1乃至20のいずれかに記載の遊技機。
【0135】
手段21によれば、大当り演出中に撮影対象画像が複数回表示されるので、例えば、撮影対象画像としての特定のキャラクタ画像が1回目に登場した際にうまく撮影できなかった場合でも、2回目以降に登場するまでに撮影準備を整えて確実に撮影を行うことができる。
【0136】
22.前記所定の条件が成立した場合に、前記撮影対象画像を表示する前のタイミングで、前記撮影対象画像が前記大当り演出において表示される旨の予告報知を行うように構成されたことを特徴とする手段1乃至21のいずれかに記載の遊技機。
【0137】
手段22によれば、特定のリーチ条件が成立しさらに大当り条件が成立した場合に、撮影対象画像が大当り演出において表示される旨が予告報知されるので、遊技者は、大当り演出において撮影対象画像が表示されるまでに携帯通信端末等における撮影準備を行うことができる。
【0138】
23.前記撮影対象画像が表示される旨の予告報知を複数回行うように構成されたことを特徴とする手段22に記載の遊技機。
【0139】
手段23によれば、撮影対象画像が表示される旨の予告報知が複数回行われるので、遊技者は、大当り演出において撮影対象画像が表示されることをより確実に認識して携帯通信端末等における撮影準備を行うことができる。
【0140】
24.前記撮影対象画像が表示される旨の予告報知を、前記リーチ演出中に行うように構成されたことを特徴とする手段22又は23に記載の遊技機。
【0141】
手段24によれば、撮影対象画像が表示される旨の予告報知がリーチ演出中に行われるので、遊技者は、大当り演出において撮影対象画像が表示されることをリーチ演出中に認識することができ、大当り演出が開始されるまでに携帯通信端末等における撮影準備を行うことができる。
【0142】
25.前記大当り演出制御手段は、前記大当り遊技状態の開始直前に大当り開始演出を、前記大当り遊技状態の継続中に大当り継続演出を、前記大当り遊技状態の終了直後に大当り終了演出を、それぞれ大当り演出の一態様として実行するものであり、前記所定の条件の成立に基づいて、前記大当り開始演出、前記大当り継続演出及び前記大当り終了演出のうち、少なくとも一つの演出において前記撮影対象画像の表示を行うと共に、前記撮影対象画像が表示される以前に実行される演出において前記撮影対象画像が表示される旨の予告報知を行うことを特徴とする手段22又は23に記載の遊技機。
【0143】
手段25によれば、大当り開始演出、大当り継続演出及び大当り終了演出からなる一連の大当り演出において、撮影対象画像が表示される以前に実行される演出において撮影対象画像が表示される旨の予告報知を行うので、撮影対象画像の撮影タイミングを事前に認識して携帯通信端末等における撮影準備を行うことができる。
【0144】
26.前記撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させるための選択手段を備え、
その選択手段によって前記撮影対象画像の表示が選択された場合にのみ、前記大当り演出において前記撮影対象画像の表示を行うことを特徴とする手段1乃至25のいずれかに記載の遊技機。
【0145】
手段26によれば、選択手段によって「表示」が選択された場合は、大当り演出において撮影対象画像の表示が行われて確実に撮影を行うことができ、撮影に興味のない遊技者は、選択手段によって「非表示」を選択して撮影対象画像を非表示とすることにより、無用な撮影対象画像が表示される煩わしさを減少させることができる。
【0146】
27.前記選択手段は、前記大当り演出が開始される前に前記撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させることを特徴とする手段26に記載の遊技機。
【0147】
手段27によれば、大当り演出が開始される前に、撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させ、選択手段によって「表示」が選択された場合は、大当り演出において撮影対象画像の表示が行われて確実に撮影を行うことができ、撮影に興味のない遊技者は、選択手段によって「非表示」を選択して撮影対象画像を非表示とすることにより、無用な撮影対象画像が表示される煩わしさを減少させることができる。
【0148】
28.前記選択手段は、前記大当り遊技状態が開始される前に前記撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させることを特徴とする手段27に記載の遊技機。
【0149】
手段28によれば、大当り遊技状態が開始される前に(例えば、大当り遊技状態の開始直前に実行される大当り開始演出において)、撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させ、選択手段によって「表示」が選択された場合は、大当り演出において撮影対象画像の表示が行われて確実に撮影を行うことができ、撮影に興味のない遊技者は、選択手段によって「非表示」を選択して撮影対象画像を非表示とすることにより、無用な撮影対象画像が表示される煩わしさを減少させることができる。
【0150】
29.前記大当り演出制御手段は、大当り遊技状態の終了後に実行される大当り終了演出において前記撮影対象画像の表示を行うものであり、
前記選択手段は、前記大当り遊技状態の終了直後に前記撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させることを特徴とする手段27に記載の遊技機。
【0151】
手段29によれば、大当り遊技状態の終了直後に撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させ、選択手段によって「表示」が選択された場合は、大当り終了演出において撮影対象画像の表示が行われて確実に撮影を行うことができ、撮影に興味のない遊技者は、選択手段によって「非表示」を選択して撮影対象画像を非表示とすることにより、無用な撮影対象画像が大当り終了演出において表示される煩わしさを減少させることができる。また、遊技者は、大当り遊技状態が終了して気持ちに余裕のあるタイミングで、落ち着いて撮影対象画像の表示/非表示を確実に選択し、大当り終了演出における撮影対象画像の撮影又は新たな遊技に備えることができる。
【0152】
30.前記大当り遊技状態は、所定の継続条件の成立に基づいて進行する所定回のラウンド遊技からなり、且つ、前記大当り演出制御手段は、大当り遊技状態の終了後に実行される大当り終了演出において前記撮影対象画像の表示を行うものであり、
前記選択手段は、最終ラウンドにおけるラウンド遊技中に前記撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させることを特徴とする手段27に記載の遊技機。
【0153】
手段30によれば、最終ラウンドにおけるラウンド遊技中に撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させ、選択手段によって「表示」が選択された場合は、大当り終了演出において撮影対象画像の表示が行われて確実に撮影を行うことができ、撮影に興味のない遊技者は、選択手段によって「非表示」を選択して撮影対象画像を非表示とすることにより、無用な撮影対象画像が大当り終了演出において表示される煩わしさを減少させることができる。また、遊技者は、最終ラウンドに入って所定の継続条件の成立を気にする必要がないタイミングで、落ち着いて撮影対象画像の表示/非表示を確実に選択し、大当り終了演出における撮影対象画像の撮影又は新たな遊技に備えることができる。
【0154】
31.前記選択手段によって前記撮影対象画像の表示を行うことが選択された場合、前記大当り終了演出の実行時間が延長されることを特徴とする手段29又は30に記載の遊技機。
【0155】
手段31によれば、選択手段によって前記撮影対象画像の表示を行うことが選択された場合、大当り終了演出の実行時間が延長されるので、遊技者は撮影対象画像の撮影の準備及び撮影を確実に行うことができる。一方、選択手段によって撮影対象画像の非表示が選択された場合は、通常の大当り終了演出が実行されて速やかに通常遊技に戻ることができる。
【0156】
32.前記選択手段によって前記撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させる際に、前記撮影対象画像が前記大当り演出において表示される旨を予告報知するように構成されたことを特徴とする手段26乃至31のいずれかに記載の遊技機。
【0157】
手段32によれば、選択手段によって撮影対象画像の表示/非表示を遊技者に選択させる際に、撮影対象画像が大当り演出において表示される旨が予告報知されるので、遊技者は、撮影対象画像の表示/非表示を選択すると共に、撮影対象画像が大当り演出において表示されることを認識して携帯通信端末等における撮影準備を行うことができる。
【0158】
33.前記撮影対象画像は、特定のキャラクタ画像であることを特徴とする手段1乃至32のいずれかに記載の遊技機。
【0159】
手段33によれば、特定のキャラクタ画像(例えば、極めて低い確率で登場するプレミアムキャラクタ画像)が大当り演出において表示手段にて表示されるので、遊技者は、自己が所持する撮影機能付き携帯通信端末等を用いて確実に特定のキャラクタ画像の撮影を行うことができる。
【0160】
34.前記撮影対象画像の表示用データを外部から更新可能に構成されたことを特徴とする手段1乃至33のいずれかに記載の遊技機。
【0161】
手段34によれば、撮影対象画像の表示用データが外部から更新可能であるので、必要な期間においてのみ撮影対象画像を表示させたり、撮影対象画像の絵柄の変更等を行うことができる。
【0162】
35.前記撮影対象画像の表示用データが、外部から書き換え可能な不揮発性記憶媒体に記憶されたことを特徴とする手段1乃至34のいずれかに記載の遊技機。
【0163】
手段35によれば、撮影対象画像の表示用データが、外部から書き換え可能な不揮発性記憶媒体に記憶されているので、簡単な構成で撮影対象画像の表示用データを外部から更新可能とすることができる。
【0164】
36.前記撮影対象画像の表示用データが外部から通信によってダウンロードされるように構成されたことを特徴とする手段1乃至34のいずれかに記載の遊技機。
【0165】
手段36によれば、撮影対象画像の表示用データが外部から通信によってダウンロードされることによって更新される。
【0166】
37.前記撮影対象画像を個々に識別するための識別情報を前記表示手段にて前記撮影対象画像と共に表示する識別情報表示制御手段を備えたことを特徴とする手段1乃至36のいずれかに記載の遊技機。
【0167】
手段37によれば、識別情報表示制御手段が、撮影対象画像を個々に識別するための識別情報を表示手段にて撮影対象画像と共に表示するので、撮影対象画像を携帯通信端末等の撮影機能で撮影した場合に、撮影された画像データを個々に識別可能である。よって、同一の撮影画像データを重複して使用する等の不正使用を防止することができ、それにより画像データを多様な方法で活用することが可能となる。例えば、特定のキャラクタを撮影した画像データをインターネット等を介して遊技機メーカに送信することにより、特定のキャラクタの獲得ランキングへの参加、サービスポイントの付与等のサービスを実現することができる。
【0168】
38.前記識別情報は、文字等の並びとして表示されることを特徴とする手段37に記載の遊技機。
【0169】
手段38によれば、識別情報が文字等の並びとして表示されるので、表示された識別情報の内容を遊技者自身や、撮影画像データを受信した遊技機メーカの担当者等が目視により認識することができる。尚、文字等には、英字、カタカナ、ひらがな、漢字、記号、数字等が含まれる。
【0170】
39.前記識別情報は、機械読み取り可能なシンボルとして表示されることを特徴とする手段37又は38に記載の遊技機。
【0171】
手段39によれば、識別情報が機械読み取り可能なシンボルとして表示されるので、シンボルの種類に対応した読み取り装置を用いて、撮影対象画像を撮影した画像データより簡単且つ確実に識別情報を読み取ることができる。よって、撮影画像データの識別情報を機械的に正確且つ迅速に判別することができる。
【0172】
40.前記識別情報は、一次元若しくは二次元のバーコードとして表示されることを特徴とする手段39に記載の遊技機。
【0173】
手段40によれば、一次元若しくは二次元のバーコードとして表示されるので、バーコードの種類に対応した読み取り装置を用いて、撮影対象画像を撮影した画像データより迅速且つ確実に識別情報の読み取りを行うことができる。
【0174】
41.前記識別情報は、所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいることを特徴とする手段37乃至40のいずれかに記載の遊技機。
【0175】
手段41によれば、画面識別情報が所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいるので、撮影対象画像を撮影した画像データを確実に個々に識別することができる。
【0176】
42.前記識別情報は、遊技機を識別するための遊技機識別情報を含んでいることを特徴とする手段37乃至41のいずれかに記載の遊技機。
【0177】
手段42によれば、識別情報が遊技機を識別するための遊技機識別情報を含んでいるので、撮影対象画像がどの遊技機において表示されたものであるかを撮影対象画像の撮影画像データにおいて確実に識別することができる。
【0178】
43.前記識別情報は、前記遊技機識別情報及び所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいることを特徴とする手段42に記載の遊技機。
【0179】
手段43によれば、識別情報が遊技機識別情報及び所定の規則に従って付与される固有情報を含んでいるので、撮影対象画像がどの遊技機において表示されたものであるかを撮影対象画像の撮影画像データにおいて識別可能であるのに加えて、同一遊技機において表示された撮影対象画像についても個々に識別可能である。
【0180】
44.前記遊技機識別情報は、遊技機の主制御を行うためのメイン基板の管理情報を含んでいることを特徴とする手段42又は43に記載の遊技機。
【0181】
手段44によれば、遊技機識別情報が遊技機の主制御を行うためのメイン基板の管理情報(例えば、基板管理番号等)を含んでいるので、メイン基板のCPU等が不正に交換されていないこと、換言すれば、真正なメイン基板が遊技機に搭載されていることを確実に認識することができる。
【0182】
45.前記固有情報は、所定条件でカウントアップされるカウンタ値を含むことを特徴とする手段42又は43に記載の遊技機。
【0183】
手段45によれば、固有情報が所定条件で(例えば、撮影対象画像の表示が実行される毎に)カウントアップされるカウンタ値であるので、重複が生じることなく容易且つ確実に固有情報を作成することができる。
【0184】
46.日時を計数する時計手段を備え、
前記固有情報は、前記時計手段により計数された日時情報を含むことを特徴とする手段41又は43に記載の遊技機。
【0185】
手段46によれば、固有情報が時計手段により計数された日時情報を含んでいるので、撮影対象画像が表示された日時を撮影対象画像を撮影した画像データにおいて認識することができる。例えば、日時情報が、撮影対象画像としてのキャラクタ画像が表示された年月日情報及び時分情報を含んでいる場合は、同一遊技機において表示された撮影対象画像を日時情報のみで確実に個々に識別することができる。
【0186】
47.前記時計手段は、標準時に基づく標準電波を受信可能な電波時計であることを特徴とする手段46に記載の遊技機。
【0187】
手段47によれば、電波時計が標準電波を受信することにより正確な日時情報を撮影対象画像と共に表示することができる。
【0188】
48.前記固有情報は、前記日時情報と所定条件でカウントアップされるカウンタ値とを含むことを特徴とする手段46又は47に記載の遊技機。
【0189】
手段48によれば、固有情報が日時情報とカウンタ値とを含むので、重複が生じない固有情報を容易且つ確実に作成することができる。例えば、撮影対象画像としてのキャラクタ画像が表示された年月日と、その日にキャラクタ画像が何回目に表示されたかを表すカウンタ値との組合わせにより固有情報を作成してもよい。この場合、カウンタ値のデータサイズは、1日にキャラクタ画像が表示される回数の最大値を表現可能であればよく、比較的小さなデータサイズとすることができる。
【0190】
49.遊技者を識別するための遊技者識別情報を入力させる遊技者識別情報入力手段を備え、
前記識別情報は、前記遊技者識別情報入力手段によって入力された遊技者識別情報を含んでいることを特徴とする手段37乃至48のいずれかに記載の遊技機。
【0191】
手段49によれば、識別情報が遊技者識別情報入力手段によって入力された遊技者識別情報を含んでいるので、撮影対象画像を撮影した画像データにおいて遊技者を確実に認識することができ、撮影画像データのセキュリティ性の向上を図ることができる。尚、遊技者識別情報とは、例えば、遊技機メーカーが遊技者に対して付与する会員番号や会員ID等である。
【0192】
50.前記遊技者識別情報入力手段は、当該遊技機に接続された外部装置より前記遊技者識別情報を入力させるインターフェース手段からなることを特徴とする手段49に記載の遊技機。
【0193】
手段50によれば、会員カード等のカード型記録媒体等からの情報の読み取り又はキー操作等によって外部装置に入力された遊技者識別情報が、インターフェース手段を介して確実に遊技機へ入力される。尚、外部装置とは、例えば、遊技機に隣接配置される台間装置であって、遊技媒体の貸し出しに関する機能を有する台間玉貸し装置や各種の情報表示を行う機能を有する端末装置等である。
【0194】
51.前記遊技者識別情報入力手段は、前記遊技者識別情報の入力操作を行うための入力操作手段からなることを特徴とする手段49に記載の遊技機。
【0195】
手段51によれば、遊技者が入力操作手段において入力操作を行うことによって、遊技者識別情報が確実に遊技機へ入力される。尚、入力操作手段は、例えば、タッチパネル、キーボード、赤外線入力装置等によって構成することができる。
【0196】
52.前記識別情報は、前記撮影対象画像の種類を識別するための種類識別情報を含んでいることを特徴とする手段37乃至51のいずれかに記載の遊技機。
【0197】
手段52によれば、識別情報が撮影対象画像の種類を識別するための種類識別情報を含んでいるので、例えば、撮影対象画像を撮影した撮影画像データに撮影対象画像の全体が完全には含まれていない場合でも、種類識別情報が撮影画像データ中に含まれている場合は、種類識別情報によって撮影対象画像の種類を識別することができる。特に、同一遊技機において複数種類の撮影対象画像が表示される場合等に有効である。尚、撮影対象画像の種類とは、例えば、撮影対象画像がキャラクタ画像である場合はキャラクタの種類である。
【0198】
53.前記識別情報は、前記撮影対象画像上に表示されることを特徴とする手段37乃至52のいずれかに記載の遊技機。
【0199】
手段53によれば、識別情報が撮影対象画像上に表示されるので、撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0200】
54.前記識別情報は、前記撮影対象画像の略中央部分に表示されることを特徴とする手段53に記載の遊技機。
【0201】
手段54によれば、識別情報が撮影対象画像の略中央部分に表示されるので、撮影対象画像を撮影する際に識別情報が撮影範囲外にはみ出すことが防止される。
【0202】
55.前記識別情報は、前記撮影対象画像の近傍に表示されることを特徴とする手段37乃至52のいずれかに記載の遊技機。
【0203】
手段55によれば、識別情報が撮影対象画像の近傍に表示されるので、撮影対象画像とその周辺を含む画面領域を撮影することにより撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0204】
56.前記識別情報表示制御手段は、前記識別情報を前記撮影対象画像の表示中に継続して表示することを特徴とする手段37乃至55のいずれかに記載の遊技機。
【0205】
手段56によれば、識別情報が撮影対象画像の表示中に継続して表示されるので、撮影対象画像が表示されている間はいつでも撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0206】
57.前記識別情報表示制御手段は、前記識別情報を所定の撮影タイミング中にのみ表示することを特徴とする手段37乃至55のいずれかに記載の遊技機。
【0207】
手段57によれば、所定の撮影タイミング以外では識別情報が非表示とされることにより、撮影対象画像の効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、所定の撮影タイミング中は確実に識別情報が表示されるので、撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0208】
58.遊技者の撮影動作を検知するための動作検知手段を備え、
前記識別情報表示制御手段は、前記動作検知手段によって撮影動作が検知された場合に前記識別情報を表示することを特徴とする手段37乃至55のいずれかに記載の遊技機。
【0209】
手段58によれば、常には識別情報が非表示とされることにより、撮影対象画像の効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いた撮影動作が検知された場合には識別情報が表示されるので、撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0210】
59.遊技者により操作されるスイッチ手段を備え、
前記識別情報表示制御手段は、前記スイッチ手段が遊技者によって操作された場合に前記識別情報を表示することを特徴とする手段37乃至55のいずれかに記載の遊技機。
【0211】
手段59によれば、常には識別情報が非表示とされることにより、撮影対象画像の効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、遊技者による撮影の意思表示としてスイッチ手段が操作された場合には識別情報が表示されるので、撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。さらに、例えば、撮影対象画像の撮影キャンペーン実施期間中にのみスイッチ手段を有効とし、それ以外の期間ではスイッチ手段を無効とすることによって、必要な期間中にのみ識別情報の表示を行えるように構成してもよい。
【0212】
60.前記大当り演出制御手段は、前記撮影対象画像を画面上での移動を伴う態様で表示させると共に、
前記識別情報表示制御手段は、前記撮影対象画像の移動に合わせて前記識別情報の移動表示することを特徴とする手段37乃至59のいずれかに記載の遊技機。
【0213】
手段60によれば、撮影対象画像が、大当り演出制御手段によって移動を伴う態様で表示されるので、移動する撮影対象画像を追いかけて撮影しなければならないという静止画像の撮影よりも難易度の高い撮影を行わせることによって、遊技の興趣を一層向上させることができる。また、識別情報表示制御手段によって撮影対象画像の移動に合わせて識別情報が移動表示されるので、遊技者は、画面上を移動する撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0214】
61.前記大当り演出制御手段は、前記撮影対象画像を画面上での移動を伴う態様で表示させると共に、
前記識別情報表示制御手段は、前記識別情報を所定の固定位置に表示することを特徴とする手段37乃至59のいずれかに記載の遊技機。
【0215】
手段61によれば、撮影対象画像が、大当り演出制御手段によって移動を伴う態様で表示されるので、移動する撮影対象画像を追いかけて撮影しなければならないという静止画像の撮影よりも難易度の高い撮影を行わせることによって、遊技の興趣を一層向上させることができる。ここで、例えば、撮影対象画像が所定の撮影対象領域内で移動する場合には、識別情報表示制御手段によって識別情報が撮影対象領域内の固定位置に表示されることにより、遊技者は、撮影対象画像と共に識別情報を確実に撮影することができる。
【0216】
62.前記識別情報表示制御手段は、所定のタイミングで前記識別情報を拡大又は縮小表示することを特徴とする手段37乃至61のいずれかに記載の遊技機。
【0217】
手段62によれば、例えば、所定の撮影タイミング以外では識別情報を縮小表示することにより撮影対象画像の効果的な演出表示の妨げとなることが防止され、所定の撮影タイミング中は識別情報を拡大表示することにより、遊技者は、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて、撮影対象画像と共に識別情報を大きく且つ鮮明に撮影することができる。そして、拡大表示された識別情報を撮影した撮影画像データによれば、識別情報の読み取りを容易且つ正確に行うことができる。
【0218】
63.前記表示手段にて画面表示された撮影対象画像を明示する明示手段、
を備えたことを特徴とする手段1乃至62のいずれかに記載の遊技機。
【0219】
手段63によれば、表示手段にて画面表示された撮影対象画像が明示手段によって明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0220】
64.前記大当り演出制御手段は、前記撮影対象画像を画面上での移動を伴う態様で表示させると共に、
前記明示手段は、前記撮影対象画像の移動に合わせて前記撮影対象画像を明示することを特徴とする手段63に記載の遊技機。
【0221】
手段64によれば、撮影対象画像が、大当り演出制御手段によって移動を伴う態様で表示されるので、移動する撮影対象画像を追いかけて撮影しなければならないという静止画像の撮影よりも難易度の高い撮影を行わせることによって、遊技の興趣を一層向上させることができる。また、明示手段によって撮影対象画像の移動に合わせて撮影対象画像が明示されるので、遊技者は、画面上を移動する撮影対象画像を確実に認識して撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0222】
65.前記明示手段は、前記撮影対象画像の略全体が含まれる撮影対象領域を囲む枠線を表示することを特徴とする手段63又は64に記載の遊技機。
【0223】
手段65によれば、撮影対象画像の略全体が含まれる撮影対象領域が枠線によって囲まれることにより撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0224】
66.前記大当り演出制御手段は、前記撮影対象画像が画面上での移動を伴う態様で表示させると共に、
前記明示手段は、前記撮影対象画像の移動に合わせて前記枠線を移動表示することを特徴とする手段65に記載の遊技機。
【0225】
手段66によれば、大当り演出制御手段によって撮影対象画像が画面上での移動を伴う態様で表示されるので、移動する撮影対象画像を追いかけて撮影しなければならないという静止画像の撮影よりも難易度の高い撮影を行わせることによって、遊技の興趣を一層向上させることができる。また、明示手段によって撮影対象画像の移動に合わせて枠線が移動表示されるので、遊技者は、画面上を移動する撮影対象画像を確実に認識して撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0226】
67.前記識別情報表示制御手段は、前記枠線で囲まれた前記撮影対象領域内に前記識別情報を表示することを特徴とする手段63又は66に記載の遊技機。
【0227】
手段67によれば、枠線で囲まれた撮影対象領域内に撮影対象画像を個々に識別するための識別情報が表示され、撮影対象画像を携帯通信端末等の撮影機能で撮影した場合に撮影対象画像と共に識別情報も確実に撮影される。
【0228】
68.前記枠線で囲まれた前記撮影対象領域内に、前記撮影対象画像を撮影した画像データの送信先に関する情報を表示するように構成されたことを特徴とする手段63乃至67のいずれかに記載の遊技機。
【0229】
手段68によれば、枠線で囲まれた前記撮影対象領域内に撮影対象画像を撮影した画像データの送信先に関する情報が表示されるので、撮影機能付き携帯通信端末によって、撮影対象画像と共に送信先に関する情報も確実に撮影される。従って、遊技者は、撮影対象画像と共に撮影された送信先に関する情報(例えば、URLや電子メールアドレス)を携帯通信端末等の画面上で参照しながら画像データの送信作業を容易且つ確実に行うことができる。遊技者は、送信先に関する情報に基づいて画像データを携帯通信端末等から遊技機メーカ等へ確実に送信することができる。
【0230】
69.前記明示手段は、前記撮影対象画像若しくはその周囲を点滅表示することを特徴とする手段63乃至68のいずれかに記載の遊技機。
【0231】
手段69によれば、撮影対象画像若しくはその周囲が点滅表示されることにより撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0232】
70.前記明示手段は、前記撮影対象画像を指し示す所定の図形を表示することを特徴とする手段63乃至69のいずれかに記載の遊技機。
【0233】
手段70によれば、撮影対象画像が所定の図形(例えば、矢印)によって指し示されることにより撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0234】
71.前記大当り演出制御手段は、前記撮影対象画像を画面上での移動を伴う態様で表示させると共に、
前記明示手段は、前記撮影対象画像の移動に合わせて前記所定の図形を移動表示することを特徴とする手段70に記載の遊技機。
【0235】
手段71によれば、大当り演出制御手段によって撮影対象画像が画面上での移動を伴う態様で表示されるので、移動する撮影対象画像を追いかけて撮影しなければならないという静止画像の撮影よりも難易度の高い撮影を行わせることによって、遊技の興趣を一層向上させることができる。また、明示手段によって撮影対象画像の移動に合わせて撮影対象画像を指し示す所定の図形が移動表示されるので、遊技者は、画面上を移動する撮影対象画像を確実に認識して撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。
【0236】
72.前記明示手段は、前記撮影対象画像を明示するためのメッセージを文字表示することを特徴とする手段63乃至71のいずれかに記載の遊技機。
【0237】
手段72によれば、撮影対象画像を明示するためのメッセージが文字表示されることにより撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。ここで、撮影対象画像を明示するためのメッセージとは、具体的には、画面内における撮影対象画像の表示位置や撮影対象画像の特徴等を表す内容を含むメッセージである。
【0238】
73.前記明示手段は、前記撮影対象画像を明示するためのメッセージを音声出力することを特徴とする手段63乃至72のいずれかに記載の遊技機。
【0239】
手段73によれば、撮影対象画像を明示するためのメッセージが音声出力されることにより撮影対象画像が確実に明示されるので、遊技者は、表示画面においてどの画像が撮影対象画像であるかを確実に把握し、撮影機能付きの携帯通信端末等を用いて撮影を行うことができる。ここで、撮影対象画像を明示するためのメッセージとは、具体的には、画面内における撮影対象画像の表示位置や撮影対象画像の特徴等を表す内容を含むメッセージである。
【0240】
74.前記表示手段にて画面表示される前記撮影対象画像の撮影に関して所定の報知を行う報知手段を備えたことを特徴とする手段1乃至73のいずれかに記載の遊技機。
【0241】
手段74によれば、大当り演出制御手段が、遊技者によって撮影される撮影対象画像を表示手段にて画面表示し、報知手段が、表示手段にて画面表示される撮影対象画像の撮影に関して所定の報知を行うので、遊技者は、報知された情報に基づいて自己が所持する撮影機能付き携帯端末等を用いて撮影対象画像の撮影を確実に行うことができる。尚、撮影対象画像とは、例えば、リーチ演出や大当り演出において表示されるキャラクタ画像等である。
【0242】
75.前記報知手段は、前記撮影対象画像の撮影に関するメッセージを文字表示する文字表示手段によって構成されたことを特徴とする手段74に記載の遊技機。
【0243】
手段75によれば、文字表示手段が、撮影対象画像の撮影に関するメッセージを文字表示するので、遊技者は、文字表示手段によって文字表示されたメッセージを読むことにより、報知内容を確実に把握して撮影対象画像の撮影を行うことができる。
【0244】
76.前記報知手段は、前記撮影対象画像の撮影に関するメッセージを音声出力する音声発生手段によって構成されたことを特徴とする手段74又は75に記載の遊技機。
【0245】
手段76によれば、音声発生手段が撮影対象画像の撮影に関するメッセージを音声出力するので、遊技者は、音声メッセージにより報知内容を確実に把握して撮影対象画像の撮影を行うことができる。
【0246】
77.前記報知手段は、前記撮影対象画像の撮影に関する報知を前記撮影対象画像の画面表示中に行うことを特徴とする手段74乃至76のいずれかに記載の遊技機。
【0247】
手段77によれば、撮影対象画像の撮影に関する報知が、撮影対象画像の撮影が可能なタイミングで行われるので、遊技者は、報知された情報に基づいて直ちに撮影対象画像の撮影を行うことができる。
【0248】
78.前記報知手段は、前記撮影対象画像の撮影に関する報知を前記撮影対象画像の画面表示前に予告的に行うことを特徴とする手段74乃至77のいずれかに記載の遊技機。
【0249】
手段78によれば、撮影対象画像の撮影に関する報知が撮影対象画像の画面表示前に予告的に行われるので、遊技者は、撮影対象画像の画面表示前に携帯通信端末等の準備を事前に行うことができ、タイミングを逃すことなく確実に撮影を行うことができる。
【0250】
79.前記報知手段は、前記撮影対象画像の撮影を遊技者に促すメッセージの報知を行うことを特徴とする手段74乃至78のいずれかに記載の遊技機。
【0251】
手段79によれば、撮影対象画像の撮影を遊技者に促すメッセージが報知されるので、遊技者はメッセージによって確実に撮影タイミングを知り撮影対象画像の撮影を行うことができる。
【0252】
80.前記報知手段は、前記撮影対象画像の撮影に関するアドバイス情報の報知を行うことを特徴とする手段74乃至79のいずれかに記載の遊技機。
【0253】
手段80によれば、撮影対象画像の撮影に関するアドバイス情報が報知されるので、遊技者はアドバイス情報を参考にして正確に撮影対象画像の撮影を行うことができる。ここで、撮影に関するアドバイス情報とは、例えば、撮影対象画像のどの部分を撮影範囲の中心とすればよいかに関する注意事項等である。
【0254】
81.前記報知手段は、前記撮影対象画像を撮影した画像データの送信に関する報知を行うことを特徴とする手段74乃至80のいずれかに記載の遊技機。
【0255】
手段81によれば、撮影対象画像を撮影した画像データの送信に関する報知が行われるので、遊技者は、報知内容に基づいて画像データを携帯通信端末等から遊技機メーカ等へ確実に送信することができる。
【0256】
82.前記報知手段は、前記撮影対象画像を撮影した画像データの送信先に関する情報の報知を行うことを特徴とする手段81に記載の遊技機。
【0257】
手段82によれば、撮影対象画像を撮影した画像データの送信先に関する情報が報知されるので、遊技者は、送信先に関する情報に基づいて画像データを携帯通信端末等から遊技機メーカ等へ確実に送信することができる。
【0258】
83.前記画像データの送信先に関する情報を前記撮影対象画像上に表示することを特徴とする手段68又は82に記載の遊技機。
【0259】
手段83によれば、撮影対象画像上に送信先に関する情報が表示されるので、撮影機能付き携帯通信端末によって、撮影対象画像と共に送信先に関する情報も撮影される。従って、遊技者は、撮影対象画像と共に撮影された送信先に関する情報(例えば、URLや電子メールアドレス)を携帯通信端末等の画面上で参照しながら画像データの送信作業を容易且つ確実に行うことができる。
【0260】
84.前記画像データの送信先に関する情報は、画像データ送信先のURL(uniform resource locator)であることを特徴とする手段68,82又は83に記載の遊技機。
【0261】
手段84によれば、報知されたURLを携帯通信端末等のインターネット閲覧画面において入力し、画像データ送信先である遊技機メーカ等のインターネットホームページにアクセスし、撮影対象画像を撮影した画像データを確実に送信することができる。
【0262】
85.前記画像データの送信先に関する情報は、画像データ送信先の電子メールアドレスであることを特徴とする手段68,82又は83に記載の遊技機。
【0263】
手段85によれば、報知された電子メールアドレスを携帯通信端末等の電子メール送信画面において入力し、画像データ送信先である遊技機メーカ等へ電子メールとして画像データを確実に送信することができる。
【0264】
86.前記報知手段は、前記画像データを所定の送信先へ送信することによって得られる利益に関する情報等を含む詳細情報の報知を行うことを特徴とする手段81乃至85のいずれかに記載の遊技機。
【0265】
手段86によれば、画像データを所定の送信先へ送信することによって得られる利益に関する情報等(例えば、プレゼントの贈呈に関する情報)を含む詳細情報が報知されるので、遊技者は、画像データの送信によって得られる利益を確実に認識することができ、これにより撮影対象画像の撮影及び送信に対する意欲向上が図られる。
【0266】
87.前記報知手段は、前記画像データを所定の送信先へ送信することによって得られる利益に関する情報等を含む詳細情報の参照先に関する報知を行うことを特徴とする手段81乃至85のいずれかに記載の遊技機。
【0267】
手段87によれば、画像データを所定の送信先へ送信することによって得られる利益に関する情報等(例えば、プレゼントの贈呈に関する情報)を含む詳細情報の参照先が報知されるので、遊技者は、報知された参照先(例えば、インターネット・ホームページのURL)にアクセスすることにより、画像データの送信によって得られる利益を確実に認識することができ、これにより撮影対象画像の撮影及び送信に対する意欲向上が図られる。
【符号の説明】
【0268】
1…パチンコ機(遊技機)、301…スロットマシン(遊技機)、401…パチンコ機とスロットマシンとを融合させた遊技機(遊技機)、5…図柄変動表示装置(表示手段)、5b…プレミアムキャラクタ(撮影対象画像)、5c…点線枠(明示手段)、5d…矢印(明示手段)、5e…識別情報表示領域、5f…メッセージ表示領域、21…メイン基板、22…図柄表示制御基板、22e…リアルタイムクロック(時計手段)、24…インタフェース基板(インタフェース手段)、25a…Yesスイッチ(選択手段)、25b…Noスイッチ(選択手段)、51…台間玉貸し装置(外部装置)、200…携帯電話機(携帯通信端末)、S653…(リーチ演出制御手段)、S2153…(大当り演出制御手段)、S2154…(明示手段)、S2155〜S2157(識別情報表示制御手段)、S2158〜S2159…(報知手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄列が変動表示される表示手段を備え、前記複数の図柄列の停止時の組合せが予め定めた大当り図柄の組合わせとなる大当り条件の成立に基づいて遊技者にとって有利な大当り遊技状態が発生するように構成された遊技機であって、
前記大当り条件が成立した場合に、前記大当り遊技状態の発生に関連して前記表示手段にて大当り演出を実行する大当り演出制御手段、
を備え、
前記大当り演出制御手段は、所定の条件の成立に基づいて、遊技者によって撮影される撮影対象画像を前記大当り演出において前記表示手段にて表示させることを特徴とする遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【公開番号】特開2009−268939(P2009−268939A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191884(P2009−191884)
【出願日】平成21年8月21日(2009.8.21)
【分割の表示】特願2003−183628(P2003−183628)の分割
【原出願日】平成15年6月26日(2003.6.26)
【出願人】(000144522)株式会社三洋物産 (4,662)
【Fターム(参考)】